JP2909836B2 - パチンコ機 - Google Patents

パチンコ機

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JP2909836B2
JP2909836B2 JP10737090A JP10737090A JP2909836B2 JP 2909836 B2 JP2909836 B2 JP 2909836B2 JP 10737090 A JP10737090 A JP 10737090A JP 10737090 A JP10737090 A JP 10737090A JP 2909836 B2 JP2909836 B2 JP 2909836B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 この発明は、所定の条件が成立すると、遊技者に不利
にゲームが展開する第1状態から、遊技者に有利にゲー
ムが展開する第2状態に変換可能なパチンコ機の入賞装
置に関するものである。
〈従来の技術〉 従来からこの種のパチンコ機は数多く提案されてお
り、例えば、特開昭64−49589号公報、特開昭64−72775
号公報、特開昭64−83281号公報、特開平1−170484号
公報等が知られている。
〈発明が解決しようとする課題〉 ところで、従来のこの種のパチンコ機は、一般に、遊
技部と区画された凹室内に特別入賞口と一般入賞口を設
け、該特別入賞口に球が入球した場合に遊技者に有利に
ゲームが展開するように設定しているので、ゲームが均
一化してしまい、面白味に欠ける。一方、遊技店側から
みると、特別入賞口へ入球し易い台と入球し難い台とで
は、賞球数に大きな差が出るので客付きに影響が出易
く、経営戦略が難しい。
従って、ゲーム性に富むと共に、排出される賞球数が
適度に変動して、遊技者と遊技店との利益バランスの取
り易いパチンコ機が切望されている。
〈課題を解決するための手段〉 本発明は上記に鑑み提案されたもので、遊技盤表面に
取付ける取付基板に形成した凹室と、該凹室と遊技盤表
面の遊技部とを通常は区画し、駆動源の作動により上記
凹室と遊技部とを連通させる可動部材とを少なくとも有
する入賞装置を備え、上記凹室内には一般入賞口と特別
入賞口とを設け、該特別入賞口への入球に基づいて遊技
者に不利にゲームが展開する第1状態から、遊技者に有
利にゲームが展開する第2状態に変換可能なパチンコ機
において、上記入賞装置の凹室内に特定入賞検出器を臨
ませると共に、上記特別入賞口の入賞確率に変化を与え
る入賞確率変動装置を設け、該入賞確率変動装置を上記
特定入賞検出器の変化に関連させることを特徴とする。
〈作 用〉 遊技部と区画可能な凹室内に設けた特定入賞検出器の
出力に基づいて特別入賞口の入賞確率が変動するので、
特別遊技の継続が容易になったり、獲得する賞球数が多
くなったり、或いは継続は容易であるが賞球はあまり期
待できなかったり、変化に富むゲークを行なうことが可
能である。
〈実 施 例〉 以下、本発明を図面の実施例について説明する。
第1図は本発明に係る入賞装置1を配設したパチンコ
機2の正面図で、パチンコ機2の概略は、外枠3の一側
に内枠4をヒンジにより開閉可能に蝶着すると共に、上
記内枠4に開設した窓部に金枠5を設け、窓部の上方部
分には遊技盤を後方から臨ませ、窓部の下方部分には球
を貯留する上受皿6を有する上受皿セットを設け、また
内枠4の下方部分には発射杆(図示せず)を駆動して球
を遊技盤の表面のガイドレール7で囲まれる遊技部8内
へ打ち込むためのグリップ9と上受皿から溢れた球を貯
留する下受皿10等が配設された下受皿セットを設けてな
る。
また、上記遊技盤表面のガイドレール7で囲まれた遊
技部8には入賞装置1と複数の始動口11…とアウト口12
等が配設され、上記入賞装置1の側方位置には肩入賞口
13が配設され、斜め下方位置には袖チューリップ式役物
14が配設される。更に適宜位置に風車15或いはランプ風
車16や図示していない多数の障害釘が配設されている。
一方、ガイドレール7の外側には、賞球排出表示灯17や
打止め表示灯18など各種の表示装置が設けてあり、更
に、内枠4の上縁部分には外部表示灯19が設けてある。
そして、遊技者が発射した球が入賞装置1や袖チュー
リップ式役物14等に入賞したときには賞球排出装置(図
示せず)によって所定数の賞球が上受皿6へ排出され、
いずれにも入賞しなかった球はアウト口12に回収される
ように構成されている。
入賞装置1は、遊技盤に取り付けるため開口部の周囲
に延出するフランジ部20と該フランジ部20の背面側に延
出する側壁部21とを一体状に有する取付基板22及び上記
側壁部21の後縁に添設した後壁板23を有し、上記取付基
板22と後壁板23により前方に向けて開口する凹室24を形
成してある。この凹室24には、当該凹室24と上記遊技部
8とを連通可能に区画する可動部材25を臨ませ、凹室24
と遊技部8とが連通状態にあるときに、遊技部8を流下
する打球が凹室24へ流入可能であり、遊技者に有利にゲ
ームが展開する。
上記取付基板22の開口部の上方には上装飾体26を添設
して鎧部27を突出状に形成する。この鎧部27には、天入
賞口28を形成するように、上記上装飾体26の上端部分を
開口させると共に、取付基板22に天通過口を開設し、こ
の天通過口の下側周縁部分の取付基板22から天誘導樋2
8′を延設する。従って、天入賞口28に流入した球は天
誘導樋28′により天通過口を通って、取付基板22の後方
へ誘導され、図示していない球寄せカバーに集合するよ
うになっている。また、この鎧部27の下方部分の凹室24
内には、後述する7セグメントLEDからなる10カウント
表示灯29及び継続回数表示灯30を設けてあり、これらは
透明カバー31で覆われている。
上記凹室24の開口縁には、当該凹室24と遊技部8とを
通常は区画しているが、駆動源が作動すると回動して凹
室24と遊技部8とを連通可能とする可動部材25を設け
る。即ち、図示の実施例では、開口部の左右側縁に可動
部材25として一対の可動片25′を回動可能に臨ませ、駆
動源を有する駆動機構によって回動させている。この可
動片25′は、第5図に示すように、後面に回動軸32を一
体状に有し、該回動軸32は上記取付基板22のフランジ部
20に設けた軸孔33及び後壁板23に設けた筒状軸受部34の
孔34′にブッシュ35を介して回動自在に貫通しており、
該回動軸32の後端に駆動機構が連絡される。駆動機構
は、後壁板23にソレノイド取付板36を介して取付けた開
閉用ソレノイド37のプランジャ37′にほゞU字形の連動
杆38を止着し、この連動杆38の先端部分にラック部39を
設け、該ラック部39と上記回動軸32の後端に嵌着した扇
形歯車40とを噛合してなる。そして、扇形歯車40は貼部
40aを有すると共に、第5図に示ように、背面側にラッ
ク部39の端面に係止可能な鍔状のガイド部40bを延設す
る。また、第3図に示すように、凹室24を構成する後壁
板23の背面から連動杆38に向けて支柱状にガイド柱23a
を突設し、上記ガイド部40bとガイド柱23aとで連動杆38
を緩く挟み込むようにガイドして連動杆38の上下動を確
実に行なうようになっている。尚、上記連動杆38には横
桟38′が架設してある。
そこで、開閉用ソレノイド37を励磁すると、プランジ
ャ37′が戻りスプリング41に抗して上方に摺動するので
ラック部39と噛合する扇形歯車40が外向きに回動し、こ
の扇形歯車40に連絡する可動片25′が外向きに回動して
凹室24と遊技部8とが連通し、遊技部8を流下する球が
凹室24内へ流入可能となる。一方、開閉用ソレノイド37
を消磁すれば、戻りスプリング41の付勢力によって連結
杆38が下降して扇形歯車40が戻り回動して可動片25′を
起立させる。尚、図示の実施例によれば、可動片25′の
背面側にはガイドピン42を植設し、該ガイドピン42を取
付基板22のフランジ部20に開設したガイド溝43に遊嵌し
て可動片25′の回動範囲を規制している。また、この実
施例では、回動軸32を支える取付基板22の軸孔33より
も、後壁板23の軸受部34の孔34′を若干大径に或いは長
孔状に設定しておく、このように可動片25′側の軸孔33
よりも開閉用ソレノイド37に近い側の孔34′が大きい場
合には、開閉用ソレノイド37を励磁して連動杆38が上昇
する際に、ソレノイド37の衝撃力が可動片25′のガイド
ピン42等に直接作用せず、可動片25′や取付基板22、或
いはソレノイド37等の破損を防止できる。尚、この実施
例では、ブッシュ35と孔34′との間に余裕を持たせてい
るが、ブッシュ35と回動軸32との間に余裕を与えるよう
にしてもよい。また、駆動機構を扇形歯車40とラック部
39を有する連動杆38等から構成しているが、クランクピ
ンを有するクランク部材や作動杆等で駆動機構を構成し
てもよく、この駆動機構においても駆動源側の軸孔を大
きくすることによって上記した作用効果を得ることがで
きる。
また、上記取付基板22のフランジ部20の下方部分の前
面側に球受枠44を延設すると共に、下装飾体45を添設す
る。この下装飾体45の内側には、仕切板46を設けて、遊
技者に有利にゲームが展開する特別遊技に移行可能とな
る特別入賞口47と、通常の賞球を獲得することのできる
一般入賞口48とを形成し、上記特別入賞口47には当該特
別入賞口47に流入した球を検出する継続スイッチ49を臨
ませる。尚、上記球受枠44は可動片25′の下方まで延在
して可動片25′が起立した状態のときに遊技部8を流下
する打球が凹室24へ流入しないようになっている。
一方、上記凹室24内部の中段、即ち、可動片25′の回
動軸32とほゞ同じ高さ位置には、後方へ向いて緩く下り
傾斜を有する上部傾斜板50を設け、凹室24を上凹室24a
と下凹室24bとに区画する。尚、図示の実施例では、こ
の上傾斜板50を側壁部21に設けたガイドリブ51に沿って
装着するようになっている。そして、この上部傾斜板50
の後隅部には落下口52を設けて上凹室24aと下凹室24bと
を連通させ、可動片25′により上凹室24aに取り込まれ
た球が下凹室24bへ落下するようにする。また、上部傾
斜板50のほゞ中央部分には球が通過可能な権利入賞口53
を開設し、該権利入賞口53の下方には特定入賞検出器と
して権利スイッチ54を臨ませる。
更に、この権利スイッチ54の下方には球保留装置を設
ける。この球保留装置は舌片状のストッパー55を保留用
ソレノイド56の励磁及び消磁にもとづいて権利スイッチ
54の下方に出し入れすることにより、権利スイッチ54の
球検出部54′内に球を保留するようにしてある。詳しく
は、横向きに配設した保留用ソレノイド56のプランジャ
56′に第1連動部材57の基端を止着すると共に、先端を
第2連動部材58の一端にピン59で枢着する。尚、第1連
動部材57の先端には、保留用ソレノイド56のプランジャ
56′が垂れ下がらないように、ガイドピン57′を設け
る。そして、上記第2連動部材58は支軸ピン60により当
該支軸ピン60が支点となるように後壁板23に軸着してあ
り、またこの第2連動部材58の他端には、上部傾斜板50
に対してスライド可能に保持したストッパー55の後端を
ピン61で枢着する。
上記凹室24の下方部分には前端に向いて緩い下り傾斜
を有する下部傾斜板62を設ける。そして、この下部傾斜
板62の前縁には前記した特別入賞口47と一般入賞口48が
位置する。また、この下部傾斜板62には、特別入賞口47
の入賞確率に変換を与える入賞確率変動装置を設ける。
即ち、図示の実施例によれば、円盤の上面に山型且つ交
叉状に突設した振分片63を有する一対の下部回転体64
を、駆動モータ65の回転により互いに逆方向に回転させ
てなる。詳しくは、第7図ないし第8図に示すように、
駆動モータ65の出力軸に設けたモータギヤ66を、第1下
部回転体64aの幅広な第1従動ギヤ67aに噛合させ、該第
1従動ギヤ67aを第2下部回転体64bの幅狭な第2従動ギ
ヤ67bに噛合させるのである。尚、第2従動ギヤ67bの下
方にやや小径な筒部68を設けて上記モータギヤ66を避け
ている。上記のような下部回転体64は下部傾斜板62上を
転動する球の流下方向に影響を与える位置及び寸法を有
しているので、下部傾斜板62上を転動する球の流路を、
両下部回転体64の間を通る中央ルート、及び左右の下部
回転体64と凹室24の側壁部21との間を通る左右の側方ル
ートに大別する。
更に、図示の実施例においては、前記した権利入賞口
53の入賞確率に変化を与える権利入賞確率変動装置を設
けている。即ち、上部傾斜板50の上方に上部回転体69を
設けて、権利入賞口53への球の流入を制限している。こ
の上部回転体69は120度間隔で3つの停止位置を有し、
各停止位置は、幅広な第1切欠部70を有する第1停止位
置(A)、幅狭な第2切欠部71を有する第2停止位置
(B)、切欠部を持たない第3停止位置(C)からな
る。
この上部回転体69はほゞ筒状の部材であって、凹室24
の天井を形成する上板部72と、上部傾斜板50との間に回
転自在に軸支してあり、上板部72の上方において従動歯
車73を介して回動モータ74に連絡する回動歯車75に噛合
してある。また、この上部回転体69は、正逆回転するこ
とができると共に、上記した各停止位置で停止するもの
であり、各停止位置の検出には従動歯車73に開設した2
箇所のスリット76,76と、この従動歯車73に臨ませた2
個の光検出器77a,77bにより行なっている。即ち、例え
ば2個の光検出器77a,77bが同時にオンした場合をA位
置とし、第1光検出器77aがオンした場合をC位置と
し、第2光検出器77bがオンした場合をB位置とする。
尚、各停止位置に対応して異なる形態にLED等の発光
装飾部材78を設けると、上部回転体69が現在どの位置で
停止しているか容易に判断できると共に、遊技の雰囲気
ないし装飾効果の向上に有効である。そして、上記LED
等の配線は上部回転体69を回動自在に軸支する筒状の軸
部79を通して外部に導かれ、適宜配設したコネクタ80を
介して配線してあり、上部回転体69の回動に伴なってよ
じれるようなことがない。
次に、上記のような構成の入賞装置1を配設したパチ
ンコ機2の遊技を、例えば第10図のブロック図に示すCP
Uを中心とする制御装置の制御下に、第11図(A〜C)
示すフローチャートを参照して簡単に説明する。
パチンコ機2は、電源の投入により上部回転体69の回
動モータ74及び下部回転体64の駆動モータ65が回転を開
始する。尚、可動片25′の開閉用ソレノイド37は消磁さ
れており、可動片25′は起立状態にあり、凹室24と遊技
部8とを区画して遊技者に不利な第1状態にある。そし
て、上部回転体69が幅広な第1切欠部70を正面に向けた
A位置に来ると、両光検出器77a,77bがオンして回動モ
ータ74を停止する。また、下部回転体64の回転方向を検
出し、この下部回転体64の回転方向が第6図に破線で示
すように、外回りになっていなければ、該駆動モータ65
の回転方向を反転させる。このように回転方向が外回り
の場合には、下部傾斜板62上に落下した球が下部回転体
64の外側に誘導されて側方のコートをたどるので、中央
の特別入賞口47へ入り難く、左右の一般入賞口48へ流入
する確率が高くなる。
そして、遊技者が発射した打球が遊技部8の下方部分
に設けた第1始動口11aに流入すると、この球により第
1始動スイッチ(図中、始動I swと略記する)がオンに
なり、中央の第2始動口11bに流入すると、第2始動ス
イッチ(図中、始動II swと略記する)がオンになる。
そして、第1始動スイッチがオンすると、可動片25′を
所定時間宛に1回開閉する可動片25′1回開閉処理を行
ない、第2始動スイッチがオンすると、可動片25′を所
定間隔で2回宛に開閉する可動片25′2回開閉処理を行
う。
上記1回又は2回の可動片25′開閉処理中に打球が遊
技部8から凹室24へ流入し、この球が運良く特別入賞口
47へ入球して継続スイッチ49(図中、V swと略記する)
がオンすると、可動片25′の開閉処理をクリアして図中
へ分岐する。一方、継続スイッチ49がオンしないなら
ば、可動片25′の開閉処理の終了をチェックし、終了し
たならば継続スイッチ49の有効タイマをセットする。こ
の継続スイッチ49の有効タイマは、可動片25′が閉じる
前に凹室24内に流入した球が遅れて特別入賞口47へ入球
することに対処すると共に、無制限に継続スイッチ49を
有効にした場合に発生する弊害、例えば継続し易くなっ
て遊技店側に不利になったり、悪戯に射幸心を煽るよう
なことをなくすためのものである。
そして、上記有効タイム中に継続スイッチ49がオンし
たならば直ちに有効タイマをクリアすると共にに分岐
する。一方、有効タイム中に第1始動口11aに入球して
第1始動スイッチがオンした場合にはに復帰し、第2
始動口11bに入球して第2始動スイッチがオンした場合
にはに復帰する。そして、どこへも入球することなく
有効タイムが終了した場合にはに復帰する。
上記の処理の概略は18回の開閉動作を終了するか、
凹室24内に流入した球数がほゞ10個になることを終了条
件とする特別遊技の1サイクルを制御するものである。
即ち、特別遊技の1サイクルが開始すると、可動片25′
の開閉開始を所定時間遅らせるVウエイトタイマをセッ
トする。このVウエイトタイムが終了すると、継続カウ
ンタの値を「1」にセットすると共に、10カウントカウ
ンタをクリヤする。
そして、球保留装置の保留用ソレノイド56を励磁して
ストッパー55を作動させ、権利スイッチ54内に球を保留
可能にすると共に、可動片25′の18回開閉処理を開始す
る。この18開始処理は、所定の時間間隔で開閉用ソレノ
イド37を励磁して可動片25′を18回開閉することによ
り、遊技部8を流下する打球を凹室24内へ取り込み可能
として、遊技者に有利にゲームを展開するものである。
従って、遊技部8を流下する打球は横倒し状に傾動した
可動片25′により、凹室24内に誘導されて上部傾斜板50
上に落ちる。
上部傾斜板50に載った球は、当該上部傾斜板50の傾斜
によって凹室24の奥へ向って転動する訳であるが、この
上部傾斜板50には権利入賞口53が設けてあり、上部回転
体69が幅広な第1切欠部70を正面に向け、即ち、第1切
欠部70を権利入賞口53の上に位置させるA位置で停止し
ているので、この上部回転体69の第1切欠部70によって
球が権利入賞口53へ誘導されて、権利入賞口53へ入賞し
易い。権利入賞口53へ球が流入すると、この球によって
権利スイッチ54がオンすると共に、この球はストッパー
55が作動しているので権利スイッチ54内に保留される。
このようにして権利スイッチ54がオンすると、上部回転
体69の回動モータ74を回転させて切欠のない部分を正面
に向けたC位置で停止し、権利入賞口53を閉塞する。従
って、この状態では球は権利入賞口53内に流入し難い。
そして、継続カウンタをチェックし、該カンウタが1
ならば、即ち特別遊技の初回のサイクルならば権利フラ
グをセットし、該カウンタが1以外ならば継続スイッチ
49のオンをチェックする。特別入賞口47に球が流入して
継続スイッチ49がオンすると、継続カウンタをチェック
して「7」以下ならばへ分岐する。
このの処理は特別遊技のサイクルを更新する処理で
あって、この処理を開始すると可動片25′の18回開閉処
理を打切り、球保留装置の保留用ソレノイド56を消磁し
てストッパー55を解除する。このとき球を保留している
ならば、この球を放球する。尚、この放球した球が特別
入賞口47に入球しても継続カウンタのカウント値を更新
しないようになっている。
上記したようにしてストッパー55を解除したならばV
ウエイトタイマをセットし、所定のウエイト時間が経過
したならば継続カウンタを「+1」すると共に、10カウ
ントカウンタをクリアする。10カウントカウンタをクリ
アしたならば、権利フラグの状態をチェックし、権利フ
ラグがセットされている場合には、上部回転体69を幅広
な第1切欠部70を正面に向けたA位置迄回動させ、権利
フラグがセットされていない場合には、上部回転体69を
幅狭な第2切欠部を正面に向けたB位置迄回動させる。
このようにして、第1切欠部70又は第2切欠部71を正面
に向けた位置では、球を権利入賞口53へ誘導することが
できる。尚、権利入賞口53へ流入しなかった球は、上部
傾斜板50を後端迄転動して落下口52から下部傾斜板62上
に落下する。
上部回転体69の停止位置が決ったら、下部回転体64の
回転方向をチェックし、回転方向が第7図に破線に示す
ように外回りの場合には、駆動モータ65を反転させて実
線方向、即ち内回りに変換させる。このように下部回転
体64が内回りに回転すると、下部傾斜板62に落下した球
が、両下部回転体64a,64bの間を通る中央コースに流
れ、特別入賞口47へ入賞する確率が高くなる。
一方、上記したウエイトタイム中は、継続カウンタの
値をチェックし、「1」ならば権利フラグをチェック
し、権利フラグが未だセットされておらず且つ権利スイ
ッチ54がオンしたならば権利フラグをセットしてウエイ
トタイム終了を待つ。
上記のようにして上部回転体69の位置及び下部回転体
64の回転方向が決ったならばに復帰して保留ストッパ
ー55を作動させて権利スイッチ54内に球を保留可能にし
た後、可動片25′の18回開閉処理、即ち新しいサイクル
を開始する。
そして、このサイクル中に、再び権利入賞口53に入球
して権利スイッチ54がオンすると、上部回転体69が回転
して切欠のないC位置にて停止し、権利入賞口53を閉止
する。このサイクルでは、既に継続カウンタは「1」以
上になっているので、権利フラグのセットは行なわれ
ず、特別入賞口47の入球待ちとなる。また、権利入賞口
53に入球がない場合も同じく特別入賞口47の入球待ちと
なる。
ここでは、下部回転体64が外向きに回転しているので
特別入賞口47へは入り難いが、特別入賞口47へ入球して
継続スイッチ49がオンすると、継続カウンタをチェック
してカウンタ値が「8」ならば最終サイクルとなり、
「7」以下ならば前記したの処理を行なう。
一方、継続スイッチ49のオンがない場合、及び継続ス
イッチ49のオンがあっても継続カウンタの値が「8」の
場合は、10カウントスイッチ(図示せず)をチェックす
る。尚、この10カウントスイッチは入賞装置1から排出
される球をカウントするように、入賞装置1の下流側に
設けてある。そして、凹室24に流入した球を上記10カウ
ントスイッチがオンする毎に10カウントカウンタを「+
1」する。そして、可動片25′の開閉回数が16回又は10
カウントカウンタが8になったときに、保留ストッパー
55を解除して保留球がある場合には、この球を放球す
る。この球は下部回転体64の影響を受けない下部回転体
64よりも前方に落下し、しかも下方傾斜板の中央に落下
するので、特別入賞口47へ流入する確率が極めて高い。
そして、特別入賞口47に流入して継続スイッチ49がオ
ンすると上記したように、次のサイクルに移行する。一
方、継続スイッチ49がオンすることなく、可動片25′が
18回開閉するか、10カウントカウンタが10になったとき
は、可動片25′の開閉処理をクリアして、継続スイッチ
49をエンドウエイトタイマをセットし、タイムアップし
たならば権利フラグをクリアすると共に、に戻って上
部回転体69がA位置で停止した状態で、始動口11の入球
待ちとなる。尚、エンドウエイトタイマがタイムアップ
する以前に継続スイッチ49がオンした場合は、最終サイ
クルならばタイムアップを待って終了するが、最終サイ
クル以外ならば、に分岐して次のサイクルに移行す
る。
このように、権利入賞口53に入球して権利スイッチ54
がオンし、且つ継続カウンタのカウンタ値が「1」なら
ば、即ち特別遊技の最初のサイクルにおいて権利スイッ
チ54がオンすると、権利フラグがセットされる。そし
て、この権利フラグがセットされた状態で、特別入賞口
47に入球すると、特別遊技の1サイクル中に許容された
入球数を有効に活用すると共に、サイクルの継続が容易
になって、遊技者は極めて多量の賞球を獲得することが
できる。また、最初の1サイクル中に権利スイッチ54が
オンすることがなかった場合には、上部回転体69が幅狭
な切欠を正面に向けたB位置で停止することになり、下
部回転体64は内向きに回転する。従って、特別入賞口47
に入賞し易くなって、サイクルの継続が容易となる。
尚、1サイクル中に許容された入球を待たずにサイクル
の更新がなされるので、獲得する賞球数が上記した場合
に比べてやや落ちるが、凹室24内部に何ら振分部材を持
たない入賞装置1に比べれば遊技者に与える期待感は大
きく、賞球も充分獲得できる。また、権利入賞口53に入
球しなかったとしても、遊技者に有利にゲームが展開す
るので、遊技者は充分にパチンコゲームを楽しむことが
できる。
上記したように、本発明によれば、凹室24内に設けた
権利入賞口53への入球状態により、以後のゲーム展開に
変化が生じ、ゲーム内容を複雑且つ変化に富むものとす
ることができる。また、権利入賞口53を凹室24内に設け
ているので、入賞装置1をコンパクトに形成することが
できる。
前記した入賞装置1は、第12図に示すフローチャート
のような遊技を行なうこともできる。
このフローチャートによれば、パチンコ機2の電源を
オンしてゲームを開始し、第1始動口11a又は第2始動
口11bに打球が入球して第1又は第2始動スイッチがオ
ンして、可動片25′が1回又は2回開閉した際に、遊技
部8を流下する球が凹室24内に流入し、この球が更に特
別入賞口47に流入して継続スイッチ49がオンした場合
に、今迄第7図において破線方向に回転していた下部回
転体64を実線方向に反転させてからゲームを進行させる
ものである。即ち、初期状態において下部回転体64は破
線方向に回転しているが、このように下部回転体64が破
線方向に回転していると、凹室24に流入した球が下部回
転体64によって、凹室24の側壁に沿って転動する側方コ
ースに誘導される。従って、凹室24に流入した球が中央
の特別入賞口47に入球し難い。
そこで、下部回転体64を第7図において実線方向に回
転するように反転させれば、凹室24に流入した球を下部
回転体64によって下部傾斜板62の中央を転動するコース
に誘導することができ、特別入賞口47へ入球し易くな
る。従って、遊技者に特別入賞口47へ入球させて有利に
ゲームを展開する特別遊技のサイクル更新を容易にする
期待感を抱かせることができる。また、上部回転体69は
幅広な第1切欠部70を正面に向けて停止しているので、
権利入賞口53に入球する期待感も高い。
そして、特別遊技の最初の1サイクルにおいて、可動
片25′の開閉中に凹室24へ流入した球が運良く権利入賞
口53に流入して権利スイッチ54がオンすると、権利フラ
グをセットする。この権利フラグがセットされた状態
で、特別入賞口47に入球して継続スイッチ49がオンする
と、上部回転体69が第1切欠部70を正面に向けるA位置
まで回動すると共に、下部回転体64の回転方向をチェッ
クして、下部回転体64が実線方向、即ち特別入賞口47に
入球し易い方向に回転している場合には、回転方向を反
転させて特別入賞口47へ入球し難い状態で次の特別入賞
口47の入球を待つ。また、下部回転体64が既に特別入賞
口47に流入し難い方向に回転している場合には、その回
転方向を維持して次の特別入賞口47の入球を待つ。
従って、この権利フラグがセットされた状態において
は、1サイクル中に許容される入球数を有効に活用した
賞球の獲得が可能である。また、権利入賞口53への入球
が容易で、且つこの権利入賞口53に入球した球を保留
し、この保留球が特別入賞口47へ入賞し易くなっている
ので、特別遊技のサイクルの更新も容易である。
一方、特別遊技の最初の1サイクル中に権利入賞口53
に球が入球することなく、権利スイッチ54がオンしなか
った状態で特別入賞口47に入球して権利スイッチ49がオ
ンすると、権利フラグがセットされず、上部回転体69を
幅狭な第2切欠部を正面に向けたB位置で停止し、下部
回転体64を特別入賞口47へ入り難い方向へ回転させて次
の入球を待つ。
従って、この権利フラグがセットされていない状態に
おいては、1サイクル中に許容される入球数を有効に活
用可能である。また、権利入賞口53への入球が可能であ
り、この権利入賞口53へ入球した球を保留し、この保留
球が特別入賞口47へ入球し易くなっているので、特別遊
技のサイクルの更新も可能である。
この実施例によれば、特別遊技を開始する際に、下部
回転体64が特別入賞口47に流入し易い方向に回転してい
るので、遊技者にゲームを極めて有利に展開することの
できる権利入賞口53へ入賞させる期待感を与えるばかり
ではなく、特別入賞口47へ流入する期待感を与えること
ができる。従って、パチンコ機2の遊技性を著しく向上
させることができる。また、特別遊技の1サイクル中は
下部回転体64を特別入賞口47へ入賞し難い方向に回転さ
せているので、1サイクル中に獲得できる賞球は許容さ
れる範囲内で多くなるが、サイクルの更新がやや難しく
なるので、悪戯に射幸心を煽ることがなく、遊技者とパ
チンコ店との利益バランスを図ることが可能である。
尚、特別遊技の途中展開は前記した第1の実施例と同
様であるので説明を省略する。
第13図ないし第16図は他の実施例における入賞装置1
を示し、遊技盤に取付ける取付基板22と、可動部材25に
より遊技部8と連通可能な凹室24とを有し、該凹室24の
中段には後ろ向きに緩い下り傾斜を有する上部傾斜板50
を設け、凹室24の底部には前向きに緩い下り傾斜を有す
る下部傾斜板62を設け、該下部傾斜板62の前縁に特別入
賞口47及び一般入賞口48を臨ませてある。
また、この入賞装置1においても、特別入賞口47の入
賞確率に変化を与える入賞確率変動装置を設ける。この
入賞確率変動装置は、ギヤ部81を有する誘導部材82を上
記した下部傾斜板62の上面に位置するように凹室24の側
壁部21に枢着すると共に、平面図形状がほゞコ字状の連
動枠83に上記ギヤ部81と噛合可能なラック部84を設け、
この連動枠83を凹室24の側壁部21に摺動可能に取付け
る。そして、この連動枠83には作動源として駆動用ソレ
ノイド85を連結してある。従って、駆動用ソレノイド85
を励磁すると連動枠83が入賞装置1の見込み方向に摺動
して誘導部材82が先端をほゞ特別入賞口47へ向けた横ハ
字状に回動し、下部傾斜板62の上面を転動する球を特別
入賞口47へ誘導可能にする。
更に、凹室24内の上部傾斜板50の後縁には特定入賞検
出器として権利スイッチ54を臨ませる。この権利スイッ
チ54は第14図に示すような移動機構により凹室24内を左
右に移動する。即ち、移動機構は、偏心ピン86を有する
回転板87と、この回転板87の動力源であるモータ88と、
上記偏心ピン86が遊合可能な縦孔89を有するスライド板
90とからなり、上記スライド板90はスライドガイド91に
より凹室24の後壁板23にスライド可能に止着し、権利ス
イッチ54を上記スライド板90にネジ等で固定する。そし
て、上記のような移動機構において、モータ88を回転さ
せると、上下方向の運動をスライドガイド91で規制され
るスライド板90が、回転板87を介して左右に移動して、
権利スイッチ54が左右に移動する。
上記のような構成の入賞装置1によれば、可動部材25
が開放中に凹室24に流入する球は上部傾斜板50に載って
後方へ転動し、該上部傾斜板50の後縁から下部傾斜板62
に落下する訳であるが、落下する際に権利スイッチ54を
通過して該権利スイッチ54をオンすることができる。
尚、この権利スイッチ54は凹室24内を左右に移動してい
るので、当該権利スイッチ54への入賞確率を変化させる
ことができ、振分手段等を別途設けることなく遊技の興
趣をより一層高めることができる。
次に、上記のような構成の入賞装置1の遊技を第17図
(A〜C)のフローチャートを参照して説明する。
パチンコ機2の電源をオンして遊技者が発射した打球
が第1始動口11a又は第2始動口11bに入球して当該始動
口11a,11bに臨ませた第1始動スイッチ(始動I sw)又
は第2始動スイッチ(始動II sw)がオンすると、可動
部材25としての可動片25′を2回又は1回開閉する可動
片2回開閉処理及び可動片1回開閉処理を行なう。
そして、可動片25′が開いて球が凹室24に流入し、こ
の球が特別入賞口47へ入球して継続スイッチ49がオンす
ると上記可動片開閉処理をクリアしての処理へ分岐す
る。一方、継続スイッチ49のオンがなく可動片25′の開
閉処理が停止するまでは上記継続スイッチ49のオンを待
ち、開閉処理が終了したならば、継続スイッチ49のV有
効タイマをセットする。この有効タイム中に第1始動ス
イッチ又は第2始動スイッチがオンした場合には又は
の処理に復帰して可動中25′の開閉処理を行なう。ま
た、継続スイッチ49がオンした場合には当該有効タイマ
をクリアしての処理へ分岐し、有効タイマが終了した
ならばの処理に復帰して第1又は第2始動口11a,11b
の入球を待つ。
上記のように継続スイッチ49がオンして分岐するの
処理は、可動片25′の開閉開始を所定時間遅延させるV
ウエイトタイマをセットし、このウエイトタイマが終了
したら、継続カウンタを「1」とすると共に、10カウン
トカウンタをクリアして、可動片25′の18回の開閉処理
を開始する。この開閉処理中に、凹室24へ流入した球が
上部傾斜板50上を転動して後縁から落下する際に、後縁
に沿って左右に移動している権利スイッチ54をオンさせ
ると、継続カウンタがこの場合は「1」なので、権利フ
ラグをセットする。そして、上部傾斜板50から下部傾斜
板62に落下した球が特別入賞口47に流入して継続スイッ
チ49をオンさせ、継続カウンタが「7」以下の場合は
の処理へ分岐する。
このの処理は特別遊技のサイクルを更新するもの
で、可動片25′の18回の開閉処理をクリアし、入賞確率
変動装置を構成する誘導部材82の作動を解除する。尚、
上記誘導部材82は初期状態では凹室24の側壁部21と平行
に畳まれた状態(第16図において実線の状態)にあり、
下部傾斜板62を転動する球の流下方向に影響を与えな
い。そして、誘導部材82の作動を解除したら、Vウエイ
トタイマをセットし、所定のウエイト時間が経過したな
らば継続カウンタを「+1」して、の処理は復帰す
る。また、継続カウンタが「1」で権利フラグがセット
されておらず、且つ権利スイッチ54がオンした場合には
権利フラグをセットした後、ウエイトタイムの終了を待
っての処理へ復帰する。
一方、継続スイッチ49がオンしない場合、又は継続カ
ウンタが「8」の場合には、継続カウンタを再びチェッ
クして「1」以外で且つ権利フラグがセットされた状態
において、可動片25′が10回開閉するか、或いは10カウ
ントカウンタが「5」になると、誘導部材82を作動させ
る。即ち、駆動用ソレノイド85を励磁して連動枠83を可
動させるとラック部84と噛合する誘導部材82が回動し
て、先端を特別入賞口47へ向けて、下部傾斜板62上を転
動する球が特別入賞口47へ入り易いように誘導する。そ
して、可動片25′の18回の開閉が終了するか、10カウン
トカウンタが「10」になると、可動片25′の18回開閉処
理をクリアし、駆動用ソレノイド85を消磁して誘導部材
82の作動を解除する。また、エンドウエイトタイマをセ
ットし、このエンドウエイトタイムが終了したら権利フ
ラグをクリアして第1又は第2始動口11a,11bの入球を
待つの処理へ復帰する。一方、エンドウエイトタイム
が終了する以前に、権利スイッチ54がオンし、且つ継続
カウンタが「1」ならば権利フラグをセットするし、継
続スイッチ49がオンし、且つ継続カウンタが「7」以下
の場合には、の処理へ分岐してVウエイトタイムの終
了後、継続カウンタを「+1」すると共に、の処理へ
復帰して新たに18回の可動片25′の開閉処理を開始す
る。
上記のような遊技によれば、最初の18回の開閉処理に
おいて権利スイッチ54がオンして権利フラグがセットさ
れると、以後の開閉処理において可動片25′が10回開閉
するか、或いは10カウントカウンタが「5」になると、
誘導部材82を作動させて球を特別入賞口47へ入り易いよ
うに誘導可能である。従って、特別入賞口47へ入り難い
場合であっても、開閉処理の終了が近くなると誘導部材
82が作動するので、特別入賞口47へ入球する期待感が高
まる。また、特別入賞口47へ入球するタイミングが開閉
処理の後半へズレ込むので、許容される範囲内で多数の
賞球を獲得することができ、遊技者に充分な満足感を与
えることができる。
尚、この実施例で説明していない符号は前記した実施
例と同一構成なので同一符号を付して説明を省略する。
上記したような構成の入賞装置1は、以下に説明する
ような遊技に変更することもできる。尚、この実施例で
は誘導部材82の可動角度を大きくして当該誘導部材82を
球の保留ストッパー82′としている。
以下、この実施例の遊技を第18図(A〜C)のフロー
チャートを参照して説明する。
パチンコ機2の電源をオンして遊技者が発射した打球
が第1始動口11a又は第2始動口11bに入球して当該始動
口11a,11bに臨ませた第1始動スイッチ(始動I sw)又
は第2始動スイッチ(始動II sw)がオンすると、可動
片25′を2回又は1回開閉する可動片2回開閉処理及び
可動片1回開閉処理を行なう。
そして、可動片25′が開いて球が凹室24に流入し、こ
の球が権利スイッチ54をオンさせたならば権利フラグを
セットする。また、球が特別入賞口47へ入球して継続ス
イッチ49がオンすると上記可動片25′開閉処理をクリア
しての処理へ分岐し、継続スイッチ49のオンがないな
らば可動片25′の開閉処理が終了するまで上記継続スイ
ッチ49のオンを待ち、開閉処理が終了したならば、継続
スイッチ49のV有効タイマをセットする。このV有効タ
イム中に第1始動スイッチ又は第2始動スイッチがオン
した場合にはの処理又はの処理へ復帰して可動片2
5′の開閉処理を行ない、権利スイッチ54がオンしたな
らば権利フラグをセットし、更に継続スイッチ49がオン
した場合には当該V有効タイマをクリアしての処理へ
分岐し、権利スイッチ54がオンすることなくV有効タイ
マが終了したならば上記権利フラグをクリアしての処
理へ復帰する。
上記のようにして継続スイッチ49がオンしたときV有
効タイマをクリアして分岐するの処理は、可動片25′
の開閉を所定時間遅らせるVウエイトタイマをセット
し、このVウエイトタイム中に権利スイッチ54がオンし
た場合にも権利フラグをセットする。そして、このVウ
エイトタイムが終了したら、即ち所定時間が経過した
ら、継続カウンタのカウント値を「1」にすると共に、
10カウントカウンタをクリアする。そして、権利フラグ
の状態を調べて権利フラグがセットされていれば、保留
ストッパー82′を作動させる。即ち、ソレノイド85を励
磁して連動枠83を可動させるとラック部84と噛合する保
留ストッパー82′が回動して凹室24の側壁部21に対して
起立状態となって球を貯留可能にすると共に、権利フラ
グをクリアする。そして、可動片25′の18回の開閉処理
を開始し、この開閉処理中に再び権利スイッチ54がオン
したならば、権利フラグをセットし、継続スイッチ49の
オンを待つ。この状態で継続スイッチ49がオンし、且つ
継続カウンタが「8」でなければ、の処理へ分岐し、
可動片25′の18回開閉処理をクリアして保留ストッパー
82′を解除し、Vウエイトタイマをセットする。このV
ウエイトタイム中に権利スイッチ54がオンしたならば権
利フラグをセットし、Vウエイトタイムが終了したなら
ば、継続カウンタを「+1」しての処理へ復帰すると
共に、10カウントカウンタをクリアする。そして、権利
フラグがセットされているならば、保留ストッパー82′
を作動させると共に、権利フラグをクリアしてから新た
な18回の開閉処理を開始する。
一方、継続スイッチ49がオンしても継続カウンタが
「8」になっている場合及び継続スイッチ49がオンする
ことなく10カウントカウンタが「5」になった場合に
は、保留ストッパー82′を解除し、保留した球が有る場
合にはその球を放球する。そして、可動片25′が18回開
閉するか、10カウントカウンタが「10」になった場合に
は、可動片25′の開閉処理をクリアすると共に、エンド
ウエイトタイマをセットする。そして、このエンドウエ
イトタイム中に権利スイッチ54がオンしたならば権利フ
ラグをセットし、継続スイッチ49がオンし、且つ継続カ
ウンタが「8」でなければの処理へ分岐してVウエイ
トタイマをセットし、このVウエイトタイムが終了した
後、継続カウンタを「+1」しての処理へ復帰すると
共に、10カウントカウンタをクリアした後、新たな18回
の開閉処理を開始する。一方、継続カウンタが「8」の
場合にはエンドウエイトタイマの終了を待って権利フラ
グをクリアすると共に、の処理へ復帰して第1又は第
2始動口11a,11bの入球を待つ状態に戻る。
上記のような遊技によれば、始動口11…に球が入球し
て始動スイッチがオンする毎に、また継続スイッチ49が
オンして可動片25′の開閉処理が継続する毎に、権利フ
ラグの状態を判定し、権利フラグがセット状態にあれ
ば、保留ストッパー82′を作動することができる。そし
て、この保留ストッパー82′で保留した球を、凹室24に
或る程度球が入球してから、或いは可動片25′の開閉処
理を終了する時に放球するので、許容される範囲内で多
数の賞球を獲得することができ、遊技者に充分な満足感
を与えることができる。
前記した第13図ないし第16図に示す入賞装置1を用い
て第19図(A〜C)に示すフローチャートのような遊技
を構成することもできる。
即ち、パチンコ機2の電源をオンして遊技者が発射し
た打球が第1始動口11a又は第2始動口11bに入球して当
該始動口11a,11bに臨ませた第1始動スイッチ(始動I s
w)又は第2始動スイッチ(始動II sw)がオンすると、
可動片25′を2回又は1回開閉する可動片2回開閉処理
及び可動片1回開閉処理を行なう。
そして、可動片25′が開いて球が凹室24に流入し、こ
の球が特別入賞口47へ入球して継続スイッチ49がオンす
ると上記可動片25′の開閉処理をクリアしての処理へ
分岐する。また可動片25′の開閉処理が終了するまでは
上記継続スイッチ49のオンを待ち、開閉処理が終了した
ならば継続スイッチ49のV有効タイマをセットする。こ
のV有効タイム中に第1始動スイッチ又は第2始動スイ
ッチがオンした場合には、の処理又はの処理に復帰
して上記した可動片25′の開閉処理を行なう。また、継
続スイッチ49がオンした場合には当該V有効タイマをク
リアしての処理へ分岐する。一方、V有効タイマが終
了したならばの処理へ復帰して第1又は第2始動口11
bの入球を待つ。
上記のようにして継続スイッチ49がオンしたときに分
岐するの処理は、特別遊技を制御する処理であって、
Vウエイトタイマをセットし、このVウエイトタイマが
終了したら、即ち所定時間が経過したら、継続カウンタ
を「1」にセットすると共に、10カウントカウンタをク
リアして、可動片25′の18回の開閉処理を開始する。こ
の開閉処理中に、凹室24へ流入した球が上部傾斜板50上
を転動して後縁から落下する際に、後縁に沿って左右に
移動している権利スイッチ54をオンさせる。このとき権
利フラグが既にセットされていれば、権利フラグをクリ
アし、権利フラグがセットされていなければセットす
る。そして、上部傾斜板50から下部傾斜板62に落下した
球が特別入賞口47に流入して継続スイッチ49をオンさ
せ、継続カウンタが「8」でなければ、の処理に分岐
して後述する権利確定フラグをクリアする。一方、継続
カウンタが「8」になっているか、又は継続スイッチ49
がオンしない場合には、権利確定フラグのセット状態を
調べ、権利確定フラグがセットされている場合には、可
動片25′が10回開閉するか10カウントカウンタが「5」
を越えたとき誘導部材82を作動させて、即ち誘導部材82
の先端を特別入賞口47に向けて下部傾斜板62を転動する
球を特別入賞口47へ誘導可能とする。そして、可動片2
5′の18回の開閉が終了するか、又は10カウントカウン
タが「10」になるまで、権利スイッチ54のオン及び継続
スイッチ49のオンを待つ。一方、権利確定フラグがセッ
トされていない場合には、可動片25′の18回の開閉が終
了するか、又は10カウントカウンタが「10」になるま
で、の処理へ復帰して権利スイッチ54のオン及び継続
スイッチ49のオンを誘導部材82が作動しない状態で待
つ。
そして、可動片25′の開閉が終了するか10カウントカ
ウンタが「10」になったら可動片25′の18回の開閉処理
をクリアすると共に、誘導部材82の作動を解除し、更
に、権利確定フラグをクリアして、エンドウエイトタイ
マをセットする。このエンドウエイトタイム中に権利ス
イッチ54がオンしたとき、権利フラグがセットされてい
ないならば権利フラグをセットし、権利フラグがセット
されていればその権利フラグをクリアする。そして、継
続スイッチ49がオンし、且つ継続カウンタが「8」でな
ければ、の処理へ復帰してVウエイトタイマをセット
し、このVウエイトタイム中に、権利スイッチ54がオン
した場合、権利フラグがセット済みならば権利フラグを
クリアし、権利フラグがセットされていないならばセッ
トする。そして、上記Vウエイトタイムが終了したら、
継続カウンタを「+1」し、権利フラグがセットされて
いれば、権利確定フラグをセットすると共に、権利フラ
グをクリアしての処理へ復帰して特別遊技のサイクル
の更新を行なう。一方、権利フラグがセットされていな
い場合には、その状態のままでの処理へ復帰してサイ
クルの更新を行なう。従って、サイクルの更新を行なう
場合はいずれにしても権利フラグをクリアしてから行な
うのであるが、権利確定フラグがセットされた状態でサ
イクルの更新を行なうと、可動片25′が10回開閉した時
点、又は10カウントカウンタが「5」になった時点で誘
導部材82を作動させて球を特別入賞口47へ誘導可能とす
ることができる。従って、権利スイッチ54がオンする毎
に権利フラグの状態を交互に交換することができると共
に、権利確定フラグがセットされている場合には、誘導
部材82を作動させて球を特別入賞口47へ誘導可能とな
る。
従って、この実施例によれば、権利スイッチのオンが
遊技者にとってプラスに作用したり、マイナスに作用し
たりするので、変化に富んだ遊技を提供することがで
き、遊技者と遊技店の利益バランスを図ることが容易で
ある。
以上、本発明を図示した実施例について説明したが、
本発明は上記した各実施例に限定されるものではなく、
特許請求の範囲に記載された構成を変更しない限り適宜
に実施できる。
〈発明の効果〉 以上要するに本発明は、遊技盤表面に取付ける取付基
板に形成した凹室と、該凹室と遊技盤表面の遊技部とを
通常は区画し、駆動源の作動により上記凹室と遊技部と
を連通させる可動部材とを少なくとも有する入賞装置を
備え、上記凹室内には一般入賞口と特別入賞口とを設
け、該特別入賞口への入球に基づいて遊技者に不利にゲ
ームが展開する第1状態から、遊技者に有利にゲームが
展開する第2状態に変換可能なパチンコ機において、上
記入賞装置の凹室内に特定入賞検出器を臨ませると共
に、上記特別入賞口の入賞確率に変化を与える入賞確率
変動装置を設け、該入賞確率変動装置を上記特定入賞検
出器の変化に関連させたので、特定入賞検出器が球を検
出すると、以後のゲーム展開に変化が生じ、ゲーム内容
を複雑且つ変化に富むものとすることができる。また、
特定入賞口を凹室内に設けているので、入賞装置をコン
パクトに構成することができる。
【図面の簡単な説明】
図面は本発明の実施例を示し、第1図はパチンコ機の正
面図、第2図は入賞装置の正面図、第3図は同上の縦断
面図、第4図は同上の背面図、第5図は駆動機構の分解
斜視図、第6図は第3図のVI−VI線断面図、第7図は下
部回転体を説明するための概略平面図、第8図は同上の
概略背面図、第9図は上部回転体を説明するための概略
平面図、第10図は制御装置の一例を示すブロック図、第
11図(A〜C)は第1の実施例における入賞装置を用い
た第1遊技のフローチャート、第12図(A〜C)は上記
入賞装置を用いた第2遊技のフローチャート、第13図は
第2の実施例における入賞装置の正面図、第14図は同入
賞装置の権利スイッチを移動させる移動機構の分解斜視
図、第15図は同入賞装置の概略縦断面図、第16図は第15
図のXVI−XVI線断面図、第17図(A〜C)は同上の入賞
装置を用いた第3遊技のフローチャート、第18図(A〜
C)は同じく第4遊技のフローチャート、第19図(A〜
C)は同じく第5遊技のフローチャートである。 1……入賞装置、2……パチンコ機、22……取付基板、
24……凹室、25……可動部材、47……一般入賞口、48…
…特別入賞口、54……権利スイッチ、64……下部回転
体。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】遊技盤表面に取付ける取付基板に形成した
    凹室と、該凹室と遊技盤表面の遊技部とを通常は区画
    し、駆動源の作動により上記凹室と遊技部とを連通させ
    る可動部材とを少なくとも有する入賞装置を備え、上記
    凹室内には一般入賞口と特別入賞口とを設け、該特別入
    賞口への入球に基づいて遊技者に不利にゲームが展開す
    る第1状態から、遊技者に有利にゲームが展開する第2
    状態に変換可能なパチンコ機において、 上記入賞装置の凹室内に特定入賞検出器を臨ませると共
    に、上記特別入賞口の入賞確率に変化を与える入賞確率
    変動装置を設け、該入賞確率変動装置を上記特定入賞検
    出器の出力に関連させることを特徴とするパチンコ機。
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