JP2666148B2 - 遊技機 - Google Patents

遊技機

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JP2666148B2
JP2666148B2 JP63139504A JP13950488A JP2666148B2 JP 2666148 B2 JP2666148 B2 JP 2666148B2 JP 63139504 A JP63139504 A JP 63139504A JP 13950488 A JP13950488 A JP 13950488A JP 2666148 B2 JP2666148 B2 JP 2666148B2
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吉平 新山
広司 伊東
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株式会社ソフィア
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【発明の詳細な説明】 <産業上の利用分野> 本発明は、ガイドレールで囲んだ遊技部内に各種遊技
装置を備える遊技盤と、遊技盤の遊技部内に設けられ、
入賞球を一般の入賞球として一般の利益を付与する一般
入賞口と入賞球を特別の入賞球として特別の利益を付与
する特別入賞口とを備える凹室への打球受入状態に関連
させて、遊技者にとって不利な不利状態と遊技者にとっ
て有利な有利状態とに変換可能な変動入賞装置と、所定
条件の達成に基づいて上記変動入賞装置の可変球受部材
を予め定めた規定に基づく有利状態に変換する特別遊技
を起生する遊技制御装置と、を備える遊技機に関するも
のである。
<従来の技術> パチンコ機等に代表される遊技機においては、遊技者
にとって不利な第1状態と遊技者にとって有利な第2状
態とに変換可能な変動入賞装置を用いて特別の遊技を行
う遊技内容の遊技機が種々提案されている。斯かる遊技
機では、変動入賞装置の内部に形成された凹室への打球
受入状態に変化を与えることで、比較的短時間に遊技者
が多量の遊技利益を獲得可能な特別遊技を行う遊技内容
のものがあり、凹室へ受け入れられた打球が凹室内に設
けられた一般入賞口若しくは特別入賞口の何れに入賞す
るかに応じて遊技進行条件を変化させ、興味ある遊技を
行えるようになっている。
また、変動入賞装置の凹室内に受け入れられて特別入
賞口または一般入賞口に入賞した球に対しては、各入賞
球に基づく遊技利益(例えば所定数の賞球)を付与する
べく、全入賞球を検出するための入賞球検出器(所謂カ
ウントスイッチ)が設けられている。さらに、特別の利
益付与の対象となる特別入賞口への入賞球も特別入賞球
検出器によって別途検出するものとなっている。
なお、斯かる変動入賞装置を備える従来の遊技機にお
いては、特別入賞口へ入賞した特別入賞球を導く特別入
賞球流下路に特別入賞球検出器を臨ませると共に、一般
入賞口へ入賞した一般入賞球を導く一般入賞球流下路と
上記特別入賞球流下路とを接続した共通流下路に入賞球
検出器を臨ませるものとしてあり、特別入賞口へ入賞し
た球は、特別入賞球検出器に検出された後に入賞球検出
器に検出される構造となっている。
また、近来の遊技機においては、変動入賞装置の凹室
内へ受け入れられた球が特別入賞口もしくは一般入賞口
の何れかに入賞する迄の流下過程を遊技者に効果的に視
認させることにより興趣を高めるべく、球流下遅延手段
を設けるものも種々提案されている。このような球流下
遅延手段として、凹室内の球の流下経路を長くしたり、
流下経路の途中で球の流下方向に変化を与えたり、流下
球を一時的に貯留する球貯留手段等が知られている。
なお、球貯留手段とは、上流側より流下してきた球を
一時的に貯留可能な球貯留状態と球の流下を許容する球
流下許容状態とに変換可能なものであり、貯留された球
を一気に開放することで、この球貯留手段の下流側に位
置する特別入賞口への入賞可能性が高まると共に、多く
の球が一時に一般入賞口や特別入賞口に入賞することか
ら、球入賞に基づく獲得利益に対する遊技者の期待感を
高めるという効果もある。
<発明が解決しようとする課題> しかしながら、上記した従来の遊技機においては、変
動入賞装置内に受け入れられた球が特別入賞口および一
般入賞口に入賞したことを検出して利益付与の対象とな
る入賞球の総数を計数するものであることから、例え
ば、変動入賞装置を規定条件に基づく第2状態に変換す
るサイクル遊技を所定条件に基づいて継続更新させる特
別遊技を行う遊技機において、サイクル遊技中における
変動入賞装置への入賞球数が所定数になることをサイク
ル遊技の終了条件の一つ(他に、変動入賞装置の第2状
態変換の繰り返し回数が所定回数になることや、所定時
間の経過を条件としたり、これらの終了条件を複合的に
組み合わせたりするものもある)といて設定してある場
合には、入賞球検出器によって所定数の球が検出された
時点で、既に凹室内へ球が受け入れられていることもあ
り、本来の遊技進行条件を達成できないという問題点が
あった。
しかも、サイクル遊技の終了条件を上回る入賞球が検
出されても、これら全てが利益付与の対象となることか
ら、特別遊技において遊技者が獲得できる利益量が特別
遊技進行条件から概算される遊技利益量を大きく上回っ
て、遊技店の不利益が増大するような場合もあり、遊技
店と遊技者との利益バランスが採れなくなる可能性があ
る。更に、球貯留手段を有する変動入賞装置を備えるも
のにあっては、サイクル遊技の終了条件達成以後に入賞
球として検出される球数の増加傾向が一層顕著となり、
サイクル遊技において利益付与の対象とする入賞球の上
限設定値を大きく越えた入賞球が発生する可能性があ
る。
このようなことから、特別遊技進行条件として予め定
められた所定数よりも少ない入賞球を検出した時点で特
別遊技を終了させるような遊技制御を行う場合もある。
しかし、この様な遊技制御を行うと、特別遊技中の各サ
イクル遊技における利益付与対象となる変動入賞装置へ
の入賞球数が規定の上限設定値を越え難くできるもの
の、利益付与の対象となる入賞球数が上限設定値に満た
ないで、各サイクル遊技が終了してしまうケースも生ず
る。
すなわち、極めて稀にしか発生しない特別遊技中に、
各サイクル遊技で獲得できる遊技利益量が削減されると
言うことは、例えその削減された遊技利益量が全体とし
て見れば微々たる量に過ぎなかったとしても、遊技者に
とっては非常に大きな不満となり、遊技意欲を減退させ
ることにもなりかねない。ましてや、サイクル遊技中に
変動入賞装置への入賞球数が規定上限値を超えた場合
に、超過分の入賞球を利益付与の対象から除外するよう
な遊技制御を行えば、現に発生した入賞球に対する利益
付与が為されないことから、遊技者の不満は更に大きな
ものとなり、遊技店とのトラブルに繋がる可能性もあ
る。
また、上述した遊技機の変動入賞装置においては、特
別入賞口への入賞によって特別な利益が付与されること
から、不正な方法によって特別入賞口へ球が入賞した状
態を生じさせる不正遊技者もいる。このような不正行為
としては、特別入賞球を検出する電気的センサに誤動作
を生じさせるような電波を意図的に出したり、遊技機の
前面ガラスを瞬時に開放させて変動入賞装置内の特別入
賞口へ直に球を入れる方法が知られている。このように
して特別入賞口への入賞球が発生すると、特別入賞球に
よる特別な利益付与が著しく多くなることもあり、遊技
店と遊技者との適正な利益がバランスが崩れてしまう。
そこで、本発明は、球貯留手段を備える変動入賞装置
を用いて行う特別遊技における遊技者の獲得利益量が規
定の上限量を超え難くすると共に、特別遊技における獲
得遊技利益に関して遊技者に不満を与えることなく遊技
店と遊技者との良好な利益バランスを期せる遊技機の提
供を目的とする。
<課題を解決するための手段> 上記課題を解決するために、本発明に係る遊技機にお
いては、ガイドレール(2)で囲んだ遊技部(3)内に
各種遊技装置を備える遊技盤(1)と、上記遊技盤の遊
技部内に設けられ、入賞球を一般の入賞球として一般の
利益を付与する一般入賞口(19,19)と入賞球を特別の
入賞球として特別の利益を付与する特別入賞口(18)と
を備える凹室(20)への打球受入状態に関連させて、遊
技者にとって不利な不利状態と遊技者にとって有利な有
利状態とに変換可能な変動入賞装置(4)と、所定条件
の達成に基づいて上記変動入賞装置の可動球受部材を予
め定めた規定に基づく有利状態に変換する特別遊技を起
生する遊技制御装置(例えば、電気的制御装置51)と、
を備える遊技機において、上記変動入賞装置の凹室は、
遊技盤面を流下する流下球を受け入れる上凹室(20a)
と、該上凹室と球流下路(42)を介して連通する下凹室
(20b)とに分割形成し、上記下凹室には、上凹室から
流下してきて球を一時的に貯留可能な球貯留状態と球の
流下を許容する球流下許容状態とに変換可能な球貯留手
段(例えば、回転体44,流下規制部材68,第3ソレノイド
69等)、一般入賞口および特別入賞口を設け、上凹室と
下凹室とを連通する球流下路には流下球検出手段(例え
ば、計数用球検出器43)を臨ませて全流下球を1個宛て
検出し、特別入賞口へ入賞した球は特別入賞球検出手段
(例えば特別入賞検出器72)により1個宛て検出し、上
記遊技制御装置は、上記流下球検出手段が上凹室から下
凹室へ流下する球を検出する前に特別入賞球検出手段が
特別入賞球を検出することに基づいて異常特別入賞を判
定し、異常特別入賞と判定した場には特別入賞に基づく
利益付与を規制するものとした。
<作用> 従って、変動入賞装置内に受け入れられた流下球は上
凹室に招じ入れられ、球流下路を通って下凹室へ到達す
る際に流下球検出手段によって1個宛て検出され、その
後に下凹室で球貯留手段へ至り、球の流下状態や球貯留
手段の変換状態に応じてそのまま流下したり一旦貯留さ
れたりして、特別入賞口もしくは一般入賞口の何れかに
入賞することとなる。
また、変動入賞装置内に受入れられた球は、その構造
から必ず流下球検出手段によって検出された後に一般入
賞口もしくは特別入賞口へ入賞することとなるため、流
下球検出手段が流下球を検出していないにも拘わらず特
別入賞球検出手段が特別入賞球を検出した場合には、何
らかの不正行為が行われた蓋然性が高いことから、異常
特別入賞として、特別入賞に基づく利益付与を与えない
ように遊技制御装置が規制する。
<実施例> 以下、本発明の実施例を図面にもとづいて説明する。
遊技機の遊技盤1の表面には、第1図に示すように、
ガイドレール2で囲んだ遊技部3を形成し、該遊技部3
内には種々の遊技装置を設けてある。例えば、遊技部3
のほぼ中央に変動入賞装置4を、該変動入賞装置4の左
右に入賞具5,5を配設し、変動入賞装置4の下方には第
1特定入賞口6と第2特定入賞口7,7とを配設し、第1
特定入賞口6に入った球が流下する流路に第1特定入賞
検出器8を、第2特定入賞口7に入った球が流下する流
路に第2特定入賞検出器9を各々臨設してある。
変動入賞装置4は、遊技盤1の表面に取付ける取付基
板10に開口部11を開設し、該開口部11の上方の取付基板
10表面に横長な鎧部12を突設するとともに、鎧部12の上
面に天入賞口13を形成し、開口部11の左右上部には直立
状に起立して流下してきた球を開口部11内に流入するこ
とを阻止する閉状態と上端を夫々外側に倒して流下して
きた球を受け止める開状態とに変換可能な一対の可動球
受部材14,14を支軸15,15により回動可能に軸着し、該可
動球受部材14の下方の開口部11左右には流下してきた球
が開口部11内に流入することを阻止する阻止壁16,16を
縦方向に形成し、両阻止壁16,16の下端間に位置する開
口部11の下縁部分には下球受枠17を突設して中央には球
が入ると特別の入賞とする特別入賞口18を形成し、左右
には球が入ると普通の入賞とする一般入賞口19,19を形
成し、取付基板10の裏側には内部が開口部11に連通する
凹室20を形成し、該凹室20の後部に電気的駆動源として
ソレノイドやモータを取付けてある。
上記した可動球受部材14は、略く字状に成形した板状
であって、軸着基端から長さの途中までの長尺な彎曲面
状の第1球案内面21と、該第1球案内面21の端から可動
球受部材14の先端部分までの短尺な第2球案内面22とを
形成してあり、第1球案内面21と第2球案内面22とは鈍
角に接合している。
そして、可動球受部材14を支承する支軸15は、取付基
板10から凹室20の側面に形成した軸受23内を貫通して後
端が凹室20の後部に突出し、この突出した後端にピニオ
ンギア24と扇状の回動範囲規制部25を取付け、該ピニオ
ンギア24を凹室20の後部に縦方向に配置したラックギア
26に噛合してある。このラックギア26は、L字状に屈曲
して下部が第1ソレノイド27のプランジャに接続する。
また、凹室20の側面に形成したガイド溝28内には前後
方向に長尺なストッパ杆29を前後方向に移動可能に設け
て該ストッパ杆29の後端を支軸15の後端下方に出没可能
とし、ストッパ杆29の長さの途中に突設したピンに上端
を接続した駆動レバー30の下端を回動軸31に固定し、該
回動軸31の長さの途中から突出する突出片32を、第2ソ
レノイド33のプランジャに取付けた昇降部材34の突起35
に上方から臨ませてある。なお、ストッパ杆29は、駆動
レバー30に接続したスプリング36に付勢され、常には後
端を支軸15の後端下方に突出させた状態で停止してい
る。
したがって、第1ソレノイド27と第2ソレノイド33が
消磁した状態においては第1ソレノイド27の復帰スプリ
ングや別設したスプリング等の付勢により可動球受部材
14が、第1図鎖線で示すように、上端を鎧部12の内側に
位置させる閉状態(第1状態)に起立して停止する。こ
の第1状態においては可動球受部材14が遊技部3内を流
下する球を受け止めて凹室20内に流入させることはない
ので、凹室20への打球受入状態が遊技者にとって不利な
不利状態となる。
第2ソレノイド33が消磁した状態で第1ソレノイド27
が励磁すと、第6図に示すように、ラックギア26が上昇
してピニオンギア24を回動するので、回動範囲規制部25
がストッパ杆29の後端に当接するまで支軸15が回動し、
可動球受部材14が第2球案内面22が開口部11側に下り傾
斜する半開状態(第2状態)に変換する。したがって、
可動球受部材14がこの第2状態に変換すると、鎧部12の
端部と可動球受部材14の先端との間を通過して第1球案
内面21に流下した球や第2球案内面22に流下した球など
を凹室20内に流入させて入賞させることができるので、
凹室20への打球受入状態が比較的遊技者にとって有利な
第1有利状態となる。
そして、第1ソレノイド27が消磁すると、第1ソレノ
イド27の復帰スプリング等の付勢により支軸15が戻り回
動するので、可動球受部材14は第1状態に復帰する。
次に、第1ソレノイド27と第2ソレノイド33が励磁し
た場合を説明する。
第2ソレノイド33が励磁すると、昇降部材34が上昇し
て駆動レバー30を回動するので、ストッパ杆29が後退し
て後端が回動範囲規制部25の回動範囲から外れ、第1ソ
レノイド27が励磁すると、ラックギア26が第1ソレノイ
ド27のストローク分だけ十分に上昇してピニオンギア24
を回動するので、支軸15が十分に回動し、可動球受部材
14が第1図実線で示すように、鎧部12との間隔を大きく
開いた全開状態(第3状態)に変換し、凹室20への打球
受入状態が遊技者にとって大いに有利な第2有利状態と
なる。
この様にして可動球受部材14が第3状態に変換する
と、大きく開いた鎧部12との間を通過して球が凹室20内
に流入して入賞し易くなるとともに、第2球案内面22が
外側に下り傾斜するので、第2球案内面22上に落下した
球は、変動入賞装置4の左右に流下する。入賞具5,5と
変動入賞装置4との間には障害釘を植設してなり流下す
る球の方向を上記入賞具5,5の方向に案内する球流路37
が形成してある。したがって、可動球受部材14の第2球
案内面22に落下した球は上記球流路37を流下して入賞具
5に入賞し易くなる。
そして、第1ソレノイド27と第2ソレノイド33が消磁
すると、可動球受部材14が復帰スプリング等の付勢によ
り第1状態に復帰し、またストッパ杆29がスプリング36
の付勢により後退して後端を支軸15の後端下方に突出さ
せた状態に復帰する。
また、前記した凹室20内には、先端部分が開口部11か
ら突出して可動球受部材14の軸着基端間に位置し、上面
が凹室20の奥に向って僅かに下り傾斜した流下棚38を設
けることで、凹室20内を上凹室20aと下凹室20bとに分割
形成し、流下棚38の奥の左右には転動する球を幅方向の
ほぼ中央に集める段状の球集合部39,39を形成し、該球
集合部39により球が集まる流下棚38の後端のほぼ中央に
はロボットを模した装飾体の頭部40を上下動可能に設
け、該頭部40の左右には装飾体の腕部41,41を頭部40と
一体的に上下動可能に設け、流下棚38の後端中央から下
方には装飾体の胴や足に相当する部分を配設してある。
この胴体部分に上凹室20aと下凹室20bとを連通する球
流下路42を形成し、該球流下路42の途中に流下球検出手
段としての計数用球検出器43を臨ませ、球流下路42の出
口が臨む下凹室20bの底部には球流下路42から落下した
球を一時的に貯留可能な球貯留状態と球の流下を許容す
る球流下許容状態とに変換可能な球貯留手段の一機能を
担う回転体44を回転可能に設けてある。なお、球流下路
42の出口の下方には上面が特別入賞口18側に向けて僅か
に下り傾斜する流下方向変換部材45を突設する。
上記したロボットの頭部40と腕部40は、第7図に示す
ように、各後端部分を軸46により支持されている。そし
て、該軸46のほぼ中央に突設した突出受片47を駆動揺動
部材48の先端部分49の下方に位置させ、駆動揺動部材48
の後端50は、前記した第2ソレノイド33の昇降部材34の
上方に位置させてある。
したがって、第2ソレノイド33が消磁した状態におい
ては、昇降部材34が下降して停止するので、頭部40と腕
部41,41は自重により下降して停止する。この状態で
は、流下棚38の後端部分とロボットの上顎40′との間隔
が球の径よりも小さいので、可動球受部材14が受け入れ
た球はロボットの上顎40′により流下を阻止され、流下
棚38の傾斜下端部分に溜まる。
そして、第2ソレノイド33が励磁すると、昇降部材34
が駆動揺動部材48を後端が上昇する方向に揺動するの
で、駆動揺動部材48の先端部分49が突出受片47を下降
し、この突出受片47の下降により軸46が回動してロボッ
トの頭部40と腕部40が上昇する。
この様に、第2ソレノイド33が励磁するとロボットの
頭部40が上昇するので、流下棚38の後端部分と上顎40′
との間隔が拡大され、流下棚38上の溜まっていた球が球
流下路42内を通って下凹室20b内に流下する。即ち、頭
部40の上顎40′は、球流下路42の入口の上流で流路遮断
部材として機能する。
なお、第10図及び第11図に示すように、頭部を上昇し
た状態の上顎40′までの高さをH、幅をW、頭部を下降
した状態の上顎40′までの高さをh、球径をDとする
と、幅Wを球径Dの2倍以上として、高さHを球径より
も大きい2倍以下とし、hを球径Dよりも小さくする
と、上凹室内に入った球が球詰まりを発生することがな
く、球流下路42に円滑に流下する。
そして、球流下路42内を球が流下すると、計数用球検
出器43が球を1個宛検出して電気的制御装置51に信号を
送る。なお、球流下路42を複数設ける場合には、各々の
球流下路43…に計数用検出器43を設けておき、これらの
計数用検出器43…から電気的制御装置51へ信号を送り、
該電気的制御装置51で計数処理するものとすれば良い。
凹室20内に設ける球貯留手段は、下凹室20bの底部に
回転可能に取付けられた回転体44等により構成する。該
回転体44は、凹室20の上凹室20aから球流下路42を通っ
て下凹室20b内に流下した球を一時的に貯留して、特別
入賞口への入賞確率を高める機能を有している。
この回転体44は上面が外方に向って僅かに下り傾斜し
た円盤状であり、外周部分には底面が外方に向って僅か
に下り傾斜して内部に球を1個宛貯留可能な貯留部とし
て窪部52…を複数個環状に配置し、隣り合う窪部52と窪
部52との間の区画壁53…のうち少なくとも1つは他の区
画壁53よりも幅広に形成して上面部分を誘導路54とし、
下面にはギア55を形成するとともに、誘導路54の反対側
の下面には位置検出作用子として永久磁石56を取付けて
ある。
なお、窪部52は、球の径よりも浅く、球を1個収納す
ると、球の上半が回転体44の上面から突出する大きさに
形成されており、第12図に示すように、略U字状の上開
口縁には球の取り込み方に変化が生じ易いように面取状
の球呼び込み部57を形成し、また底部には球の排出を円
滑ならしめる排出段部58を形成してある。
この回転体44を凹室20の底部に取付けるには、第8図
に示すように、流下方向変換部材45の下方に位置する部
分を高く、取付基板10の開口部11側に位置する部分を僅
かに低くした状態で底面の回転軸59を凹室20の底部の軸
受60に貫通して回転自在に軸着し、ギア55を電気的駆動
源としての減速器付モータ61の出力軸に取付けたギア62
に噛合する。
なお、凹室20の底面の裏側には回転体44の位置を検出
する位置検出器63として、永久磁石56の磁力の作用によ
りその位置を検出するホール素子を切欠部64から取付ア
ダプタ65で支持して永久磁石56が通過する軌跡に臨ませ
て設けてある。したがって、上記した構成からなる回転
体44は、モータ61が作動すると、時計方向に低速回転
し、誘導路54が特別入賞口18の上方に位置すると永久磁
石56が位置検出器63(ホール素子)に作用する。
この様な回転体44を取付ける底部の下流側には、上端
が回転体44の区画壁53よりも低いが窪部52の底面よりも
高く、窪部52内に入った球が流出することを阻止する円
弧状の流下阻止壁66を特別入賞口18と左側の一般入賞口
19の幅内に亘って立設し、この流下阻止壁66を形成しな
い右側の一般入賞口19の上流側の流出部67には昇降する
ことにより窪部52内の貯留球の流出を許容したり阻止す
る流下規制部材68を設ける。
図面に示す流下規制部材68は、回転体44の曲率に対応
した円弧状の流下規制部68′を先端に有し、後端には第
3ソレノイド69のプランジャに係止する係止部70を形成
した棒状の部材であり、長さの途中を軸71により凹室20
の底部の側部に軸着してなる。
この流下規制部材68は、第3ソレノイド69が消磁した
状態においては、第12図に示すように、第3ソレノイド
69の復帰スプリング等の付勢により先端の流下規制部6
8′を回転体44の窪部52の底面よりも低い位置に下降し
て停止し、流出部67を開放する。したがって、球流下路
42の出口から流出した球が窪部52内に入って回転体44の
回転に伴って凹室20内を回動した場合、この球が流出部
67まで回動すると、窪部52から流出して右側の一般入賞
口19に入賞する。
そして、第3ソレノイド69が励磁すると、第13図に示
すように、流下規制部材68が揺動して先端の流下規制部
68′を上昇して回転体44の窪部52の底面よりも僅か上方
に停止し、流出部67を塞ぐ。したがって、回転体44の窪
部52内に入った球は、流出部67の臨む位置にある窪部52
内の球であっても流出することがない。
この様にして流下規制部68′により流下が阻止された
球貯留状態であって、しかも誘導路54を流下方向変更部
材45の下に位置させて誘導路54とは回転軸59を挟んで反
対側の窪部52を特別入賞口18の直ぐ上に位置させた状態
で回転体44が停止すると、球流下路42の出口から流出し
た球が回転体44の上面を転動して空いた窪部52内に入っ
て溜まり易く、第14図で示すように、特別入賞口18の上
方に停止している窪部52に球が入ると、該窪部52内の球
の上半が回転体44の上面から突出しているので、この球
が障害となり、後から流下してきた球が特別入賞口18に
入り難い状態を作り出す。したがって、回転体44の窪部
52が特別入賞口18の上側に停止した状態では、特別入賞
口18に球が入る確率が低下する第1状態となる。
一方、モータ61の作動により回転体44を回転して位置
検出器63により回転体44の位置を検出することにより誘
導路54を特別入賞口18の直ぐ上側に停止させると、この
誘導体54の左右の窪部52,52内に球が入った場合に両球
の上半が突出し、この部分が後から流下してきた球の案
内として機能する。したがって、この状態で球流下路42
から球が流下してくると、この球は上記両球によって案
内されながら誘導路54上を特別入賞口18に向って転動し
易い。このため、回転体44の誘導路54が特別入賞口18の
直ぐ上流側に停止した状態では、特別入賞口18に球が入
る確率が高められた第2状態となる。
なお、回転体44の第1状態或は第2状態において、窪
部52…内に貯留された球は、第3ソレノイド69が消磁す
ると流下規制部材68が戻り揺動して流下規制部68′が流
出部67を開放する球流下許容状態となるので、この状態
で回転体44を回転して、各窪部52が流出部67まで回動し
てきたときに該窪部52内の球が流出して右側の一般入賞
口19に入賞する。
回転体44の第1状態或は第2状態若しくは回転体44が
回転している状態で球が一般入賞口19に入ると、この球
は一般入賞口19から延設した流下路を通って遊技盤1の
裏面の入賞球集合樋(図示せず)内に入って入賞球とな
る。また、特別入賞口18に球が入ると、この球は特別入
賞口18から延設した流下路の途中で特別入賞検出器72に
作用した後に入賞球集合樋内に入って入賞球となる。特
別入賞検出器72が球を検出すると、電気的制御装置51に
特別入賞口18への入賞信号を送る。
次に、上記した構成からなる変動入賞装置4を備える
遊技機の遊技について説明する。
なお、変動入賞装置4の可動球受部材14,14は第1ソ
レノイド27,27が消磁しているので、球を受け入れない
第1状態で停止し、ストッパ杆29は第2ソレノイド33が
消磁しているので、後端を支軸15の下方に突出した状態
で停止し、流下規制部材68は第3ソレノイド69が消磁し
ているので、先端の流下規制部68′を流出部67よりも低
い位置に下降して停止して流出部67を開放し、回転体44
はモータ61の作動により毎分15回の速度で時計方向に回
転しているものとする。
この状態で遊技部3内を流下する球が第2特定入賞口
7に入ると、第2特定入賞検出器9がこの球を検出して
電気的制御装置51に信号を送る。この信号を受信した電
気的制御装置51は、各第1ソレノイド27を所定の励磁態
様、例えば0.8秒間のウエイトタイム経過後0.4秒間の1
回だけ励磁し、第2ソレノイド33を所定の励磁態様、例
えば0.6秒間励磁した後0.8秒間だけ消磁し、その後1.8
秒間励磁し、第3ソレノイド69を所定の励磁態様、例え
ば0.8秒間のウエイトタイムの後、2.4秒間だけ励磁す
る。
したがって、球が第2特定入賞口7に入賞すると、変
動入賞装置4のロボットの頭部40を上昇して口を1回開
いた後に可動球受部材14が0.4秒間の1回だけ球を受け
入れない第1状態から球を受け入れ得る半開の第2状態
に変換し、流下規制部材68は可動球受部材14が第2状態
に変換すると同時に揺動して流出部67を塞ぐ。
この様にして、変動入賞装置4の可動球受部材14が第
1状態から第2状態に変換したときに遊技部3内を流下
してきた流下球が可動球受部材14の第1球案内面21又は
第2球案内面22に流下すると、この球は、取付基板10の
開口部11から凹室20の上凹室20a内に受け入れられて流
下棚38上を転動し、ロボットの口が再度開いたときに球
流下路42を通って下凹室20b内に入り、流下方向変換部
材45の作用により特別入賞口18側に流下方向を変換して
回転体44の上面上に落下する。
回転体44の上に落下した球は、上面を転動して空いて
いる窪部52内に入ったり、或は弾んで特別入賞口18又は
一般入賞口19に入る。なお、回転体44の傾斜下端側には
流下阻止壁66が起立するとともに、流出部67には流下規
制部68′が上昇しているので、一旦回転体44の窪部52内
に入った球が直ちに特別入賞口18又は一般入賞口19に入
賞する確率は極めて低く、窪部52内に収納される確率の
方が遥かに高い。窪部52内に収納された球は、回転体44
の回転に伴って凹室20内で回転し、流下規制部68′が所
定時間後に下降して流出部67が開放されてから、前記し
た様に窪部52から流出して右側の一般入賞口19に入賞す
る。
一方、遊技部3内を流下する球が第1特定入賞口6に
入ると、第1特定入賞検出器8がこの球を検出して電気
的制御装置51に信号を送る。この信号を受信した電気的
制御装置51は、第1ソレノイド27を所定の励磁態様、例
えば0.8秒間のウエイトタイム経過後0.7秒間励磁し、そ
の後0.7秒間消磁してから再度0.7秒間励磁し、第2ソレ
ノイド33を所定の励磁態様、例えば0.6秒間のウエイト
タイム経過後1.1秒間励磁し、その後0.3秒間消磁してか
ら再度2.9秒間励磁し、第3ソレノイド69を所定の励磁
態様、例えば0.8秒間のウエイトタイムの後、4.1秒間だ
け励磁する。
したがって、球が第1特定入賞口6に入賞すると、変
動入賞装置4のロボットが口を開いてから直ぐに各可動
球受部材14が球を受け入れない第1状態から球を受け入
れ易い大開きの第3状態に合計2回変換し、流下規制部
68′は各可動球受部材14が第1状態から第3状態に変換
すると同時に上昇して流出部67を塞ぐ。
この様にして変動入賞装置4の可動球受部材14が第1
状態から第3状態に変換したときに遊技部3内を流下し
てきた球が可動球受部材14の第2球案内面2に流下する
と、この球の殆どは、可動球受部材14の先端側に転動
し、変動入賞装置4の左右側方に配設してある入賞具5,
5に入賞する。
また、可動球受部材14の第1球案内面21に流下したり
直接流下棚38の先端部分に球が流下すると、このような
球は、取付基板10の開口部11から凹室20の上凹室20a内
に入って流下棚38上を転動し、ロボットの口が開いたと
きに球流下路42を通って下凹室20b内に入り、流下方向
変換部材45の作用により流下方向を特別入賞口18側に変
換して回転体44の上面に落下する。
ロボットの口の開閉動作は、凹室20の上凹室20aから
下凹室20bに球が流下するときの流下勢の変換機能を発
揮する。ロボットの口が開いているときに流下した球
は、ロボットの口により流下勢を低下させられないの
で、回転体44の窪部52内に収納されることなく転動して
いく可能性が高い。
一方、ロボットの口が閉じた時に球が当るなどして球
の流下勢がロボットの口により低下させられた場合、勢
いが弱いので、回転体44の窪部52内に収納される可能性
が高くなる。回転体44の上面に落下した球のいくつか
は、転動して空いている窪部52内に入る。
窪部52内に収納された球は、回転体44の回転に伴って
凹室20内で回転し、最終的には流下規制部68′が所定時
間後に下降して流出部67が開放されてから窪部52から流
出して右側の一般入賞口19に入賞する。
一方、隣り合う窪部52内に球が入った場合には、前記
した様に、この2つの球が案内として機能するので、回
転体44の上面に落下した球が上記2つの球に案内されて
特別入賞口18に入る確率が僅かに増加する。
球が一般入賞口19に入った場合には遊技状態に変化は
生じないが、特別入賞口18に球が入ると、該特別入賞口
18へ入賞した球を検出する特別入賞球検出手段としての
特別入賞検出器72がこの球を検出して電気的制御装置51
に特別遊技の権利が発生した旨の信号を送る。なお、特
別入賞口18に入った球は遊技盤1の裏側に導いて処理す
るものとしてある。
而して、上述した変動入賞装置4においては、流下球
検出手段としての計数用球検出器43を球流下路42に設け
るものとしてあるので、特別入賞口18に入った球を検出
する特別入賞検出器72の配設位置よりも上流側に計数用
球検出器43が配設されることから、適正な特別入賞球が
発生した場合には、変動入賞装置4が第2状態もしくは
第3状態に変換されてから特別入賞球が検出される迄の
間に、流下球検出手段によって当該球が必ず検出されて
いる筈である。
にもかかわらず、計数用球検出器43が球を検出するこ
となく特別入賞検出器72が信号を送出した場合には、特
別入賞検出器72に誤動作を生じさせるような電波を意図
的に出したり、遊技機の前面ガラスを開けて特別入賞口
へ球を直接入れる等の不正行為を、遊技者が行っている
蓋然性が高い。
そこで、遊技制御を統括的に行う電気的制御装置51
が、特別入賞検出器72から検出信号を受ける前に計数用
球検出器43が検出信号を送出しているか否か(特別入賞
検出器72に特別入賞球として検出された球が既に計数用
球検出器43によって検出されているか否か)に基づいて
異常特別入賞を判定するものとしてある。そして、異常
特別入賞と判定した場合には、特別な利益として付与さ
れる特別遊技の権利を発生させないように電気的制御装
置51が制御することで、不正行為による特別遊技が実行
されることを未然に防止できる。
なお、特別入賞検出器7に特別入賞球として検出され
た球が既に計数用球検出器43によって検出されているか
否かを不正行為判定手段が判定する場合、不正遊技判定
手段は計数用検出器43と特別入賞検出器72からの信号授
受の時間関係を比較して判定せざるを得ないので、遊技
機が備える変動入賞装置4の物理的構造や遊技内容に応
じて、判定動作タイミングを適宜に設定する必要があ
る。例えば、変動入賞装置4の有利状態変換開始から所
定時間だけ不正行為判定手段を機能させるようにすれ
ば、変動入賞装置4の有利状態変換動作が複数回行われ
た場合であっても、不正行為に基づく特別入賞球が発生
する前に計数用検出器43に検出されていた球を不正行為
に基づく特別入賞球と対応させてしまい、適正な不正判
定を行えないような不具合を防止できる。
電気的制御装置51が特別入賞検出器72から信号を受け
ると、特別遊妓が開始される。
本実施例における特別遊技は、先ず、変動入賞装置4
の第2ソレノイド33が0.5秒間励磁して0.5秒間消磁する
ことを3回繰り返してロボットが極く短い時間間隔で3
回口を開閉し、これにより遊技者に特別遊技が開始され
たことを可視表示し、その後、1.5秒間励磁し0.3秒間消
磁してから、1.2秒間の励磁と0.3秒間の消磁を繰り返し
てロボットの口を間欠的に開閉する。なお、このロボッ
トの口の開閉動作は、前記したように、入賞球の流下勢
に影響を与える。
また、変動入賞装置4の可動球受部材14は、第1ソレ
ノイド27が3.5秒間のウエイトタイムの後、0.8秒間の励
磁と0.7秒間の消磁を繰り返し、しかも第1ソレノイド2
7が励磁するときには第2ソレノイド33も励磁するの
で、球を受け入れない第1状態から大きく開いて球を受
け入れ易い第3状態に変換することを繰り返す。
また、第3ソレノイド69が3.5秒間のウエストタイム
の後に励磁し続けるので、流下規制部材68が揺動して先
端の流下規制部68′を上昇して流出部67を塞ぐ。
また、回転体は、電気的制御装置51が特別入賞検出器
72から信号を受けると、回転速度を毎分25回に上昇さ
せ、回転体の永久磁石56が位置検出器63に作用して該位
置検出器63からの信号を電気的制御装置が受けてから1.
2秒後にモータ61の作動を停止させ、回転体44を第1状
態、即ち誘導路54が流下方向変換部材45の下に位置して
特別入賞口18の直ぐ上には窪部52が位置する状態で停止
する。
上記した可動球受部材14,14が第1状態から第3状態
に18回変換することを1サイクルの終了条件の一つとす
るサイクル遊技を行い、このサイクル遊技中に、或はサ
イクル遊技終了条件が達成されから所定のウエイトタイ
ム経過前に球が特別入賞口18に入ることを条件としてサ
イクル遊技の継続更新を行い、特別入賞口18に球が入ら
なかった場合には残りサイクス数に拘らず当該サイクル
遊技を以って特別遊技を終了するように電気的制御装置
51により制御される。
また、サイクル遊技の更新は所定の回数(例えば、8
サイクル)まで更新可能であり、最終サイクル遊技中に
特別入賞口18に球が入ってもサイクル遊技の更新は為さ
れず、最終サイクル遊技のサイクル遊技終了条件の達成
を待って、当該特別遊技を終了するように電気的制御装
置51が制御している。
なお、特別遊技中のサイクル数は、変動入賞装置4の
サイクル数表示器73により可視表示され、またあるサイ
クル遊技中における変動入賞装置4への入賞球数は変動
入賞装置4の入賞球数表示器74に可視表示され、この表
示数が所定の値(例えば、10個)に到達した場合には、
可動球受部材14の残り開閉回数に拘らず、その時点で当
該サイクル遊技を終了するように電気的制御装置51が制
御している。
しかも、この特別遊技中の各サイクル遊技において
は、計数用球検出器43によって検出された球に対して所
定数の賞球を排出することで、遊技者に遊技利益を付与
するものとしてあり、各サイクル遊技毎に利益付与球の
数を利益付与球数計数手段によって計数する。すなわ
ち、当該サイクル遊技中における計数用球検出器43の検
出球数を計数する利益付与数球数計数手段の計数値が所
定数に達することをサイクル遊技の終了条件の一つと
し、上記した可動球受部材14,14の変換動作回数に基づ
く終了条件と併用することにより、何れか最先の終了条
件が満たされた時点でサイクル遊技を修了させるのであ
る。
上記の様な特別遊技が開始されて変動入賞装置4の可
動球受部材14が開閉動作を開始すると、可動球受部材14
により受け止められた球が凹室20内の上凹室20aに次々
に導入され、これらの球はロボットが口を開いたときに
球流下路42を通って下凹室20b内に入って回転体44の上
面に落下する。なお、球が球流下路42を通って凹室20の
上凹室20aから下凹室20b内に流下する途中で計数用球検
出器43が球を1個宛検出するので、入賞球数が前記入賞
球数表示器74に表示される。
回転体44の上に落下した球の殆どは、上面を転動して
空いている窪部52内に次々と入り貯留され、特別入賞口
18の直ぐ上に位置する窪部52に球が入ると、この球が特
別入賞口18への入賞を邪魔する。したがって、その後で
流下してきた球は特別入賞口18に入る確率が低められ
る。
この状態で所定の状態変換条件、例えば計数用球検出
器43が所定数(例えば8個)の球を検出して電気的制御
装置51に信号を送ると、電気的制御装置51は、モータ61
を作動して回転体44を回転し始め、位置検出器63からの
信号を受けると上記モータ61を停止する。したがって、
回転体44は、誘導路54を特別入賞口18の直ぐ上に位置さ
せた第2状態で停止する。
なお、特別遊技中における第1状態にあった回転体44
への球の貯留状態が、以後の遊技、即ち継続条件が成立
する確率に大きな影響を与えることになる。そして、回
転体44が第2状態に変換すると、特に誘導路54の左右に
球が貯留された状態では球が誘導路54上を転動し得るの
で、特別入賞口18に球が入る確率が高められる。
この特別入賞口18に球が入ると、特別入賞検出器72が
この球を検出して電気的制御装置51に信号を送るので、
電気的制御装置51は、特別入賞検出器72からの信号を受
信すると、当該サイクル遊技をその時点で終了し(当該
サイクル遊技の終了条件が成立してからでもよい)、次
のサイクル遊技に継続更新する。
この様にして当該サイクル遊技が終了して次のサイク
ル遊技に継続更新されると、第3ソレノイド69が消磁し
て流出部67が開放されるとともに、モータ61が作動して
回転体44を回転し始める。したがって、各窪部52内に貯
留されていた球が流出部67から流出して一般入賞口19に
入る。
また、サイクル遊技が継続更新されると第2ソレノイ
ド33が極く短時間間隔で励磁と消磁を繰り返すので、ロ
ボットの口が極く短時間間隔で開閉して遊技者にサイク
ル遊技が継続更新が行われたことを可視表示する。ま
た、サイクル遊技が継続更新が行われると第3ソレノイ
ド69が一旦消磁した後に再度励磁するので、流下規制部
60が戻り揺動した後に再度揺動して流出部67を塞ぐこと
となり、この流出部67が開放されたときに回転体44の窪
部52内に収納されていた球が流出して右側の一般入賞口
19に入賞する。
上記の様に、本実施例では、サイクル遊技が開始され
た時点では回転体44の誘導路54が特別入賞口18から外れ
て特別入賞口18の直ぐ上に窪部52が位置した第1状態、
即ち特別入賞口18への入賞確率を低めた状態で特別遊技
を開始し、所定の状態変換条件が成立すると回転体44が
回転して誘導路54が特別入賞口18の直ぐ上に位置する第
2状態、即ち特別入賞口18への入賞確率を高めた状態で
当該サイクル遊技を継続し、特別入賞口18に球が入ると
いう更新条件が成立すると回転体44が回転して各窪部52
内に貯留した球を一般入賞口19に入れる。
この様な遊技形態は予め設定したサイクル(例えば、
1〜4サイクル目)まで継続され、それ以降のサイクル
遊技においては、例えば計数用球検出器43が4個の球を
検出することを条件に回転体44を第1状態から第2状態
に変換して特別入賞口18への入賞確率、即ち更新条件の
成立する確率を高める。したがって、特別遊妓が開始さ
れたならば、前半においては更新(継続)条件の成立に
多少の困難を伴うが、この前半を無事に通過して後半ま
で継続できたならば更新条件の成立が比較的容易なの
で、特別遊技を継続し得る最終サイクル(本実施例では
8サイクル)まで楽しむことができ、遊技者にとっては
有利である。
なお、回転体44の状態を変換する状態変換条件は、上
記に限らず適宜に設定することができ、例えば可動球受
部材14が開閉し始めてから所定時間の経過により回転体
44の状態を変換してもよい。また、上記実施例では、特
別遊技の前半におけるサイクル遊技では特別入賞口18へ
の入賞確率を低める第1状態を長く設定し、後半のサイ
クル遊技では特別入賞口18への入賞確率を低める第1状
態を前半よりも短縮して更新条件が成立し易い様に設定
したが、この様な状態変換条件の成立要件の変更は適宜
に設定することができる。
更に、状態変換部材は、球を貯留する複数の窪部52…
を環状に配置して窪部52,52間に誘導路54を形成した回
転体44に限定されるものではなく、球を一時的に貯留可
能な球貯留部と流下してきた球を誘導する誘導路54とを
備え、凹室20内を流下する球を特別入賞口18に誘導しな
い第1状態と球を特別入賞口18に誘導し得る第2状態と
に状態変換可能であればどのような構成でもよい。
なお、本発明に係る遊技機における特別遊技の遊技態
様は上記実施例に限らず、どの様に設定してもよく、例
えば可動球受部材14が開く時間や回数を適宜に変更する
ことができるし、流下規制部材68により流出部67を塞ぐ
タイミングや時間等も適宜に設定して、下凹室20bにお
ける球の流下遅延時間を異ならしめることができる。
<発明の効果> 以上説明したように、本発明に係る遊技機によれば、
遊技盤面を流下する流下球が変動入賞装置内へ受け入れ
られると、先ず上凹室に招じ入れられ、球流下路を通っ
て下凹室へ到達する際に流下球検出手段によって1個宛
て検出され、その後に下凹室で球貯留手段へ至り、球の
流下状態や球貯留手段の変換状態に応じてそのまま流下
したり一旦貯留されたりして、特別入賞口もしくは一般
入賞口の何れかに入賞することとなるので、変動入賞装
置内へ受け入れられた球が特別入賞口もしくは一般入賞
口へ入賞するまでの球流下時間が著しく長くなる可能性
のある変動入賞装置においても、利益付与の対象となる
利益付与球が変動入賞装置内に受け入れられてから比較
的短時間のうちに流下球検出手段によって検出されるこ
ととなる。
すなわち、変動入賞装置内に受け入れられて利益付与
の対象となった球は速やかに流下球検出手段によって検
出されるので、特別遊技における各サイクル遊技の終了
条件として利益付与球数が所定数に達することを定めた
遊技内容の遊技機においても、所定上限値の利益付与球
数を検出した後、速やかにサイクル遊技を終了すること
が可能となり、サイクル遊技において所定上限値を超え
る利益付与球が生ずることを極力防止できる。
したがって、従来のこの種の遊技機の如く、特別遊技
中の各サイクル遊技における利益付与球の規定上限値に
達する前にサイクル遊技を終了させるような遊技制御を
行うことなく、遊技店と遊技者との利益バランスを良好
に維持できると共に、遊技者に不満を与えることもな
い。
また、変動入賞装置内に受入れられた球は、その構造
から必ず流下球検出手段によって検出された後に一般入
賞口もしくは特別入賞口へ入賞することとなるため、流
下球検出手段が流下球を検出していないにも拘わらず特
別入賞球検出手段が特別入賞球を検出した場合には、何
らかの不正行為が行われた蓋然性が高いことから、異常
特別入賞として、特別入賞に基づく利益付与を与えない
ように遊技制御装置が規制するので、不正に特別入賞口
へ球が入賞した状態を発生させた遊技者が特別の利益を
享受することを防止できる。従って、遊技店と遊技者と
の利益バランスが不正行為によって崩されることを抑止
できるのである。
【図面の簡単な説明】
図面は本発明の一実施例を示すもので、第1図は遊技盤
の正面図、第2図は変動入賞装置の正面図、第3図は変
動入賞装置の斜視図、第4図は変動入賞装置の分解斜視
図、第5図は受部材を駆動する機構の側面図、第6図は
第5図に示す機構の正面図、第7図は凹室内に設けたロ
ボットの頭部と腕部を駆動する機構の斜視図、第8図は
変動入賞装置の要部の断面図、第9図はロボットの頭部
を上昇して上凹室内の球を流下路を通して下凹室内に流
下する状態の側面図、第10図は頭部を下降して球の流下
を阻止した状態におけるロボットの正面図、第11図は頭
部を上昇して球の流下を許容する状態におけるロボット
の正面図、第12図は流下規制部が流出部を開放した状態
における回転体の斜視図、第13図は流下規制部が上昇し
て流出部を塞いだ状態における回転体の斜視図、第14図
は特別入賞口の上方に窪部が停止して特別入賞口への入
賞確率を低くした第1状態における回転体の斜視図、第
15図は特別入賞口の上方に誘導路が停止して特別入賞口
への入賞確率を高めた状態における回転体の斜視図、第
16図は球が第1特定入賞口または第2特定入賞口に入っ
た場合のタイミングチャート、第17図は特別遊技におけ
るタイミングチャート、第18図は電気的制御装置のブロ
ック配線図である。 図中、1は遊技盤、2はガイドレール、3は遊技部、4
は変動入賞装置、18は特別入賞口、19は一般入賞口、20
は凹室、20aは上凹室、20bは下凹室、42は球流下路、43
は計数用球検出器、44は回転体、51は電気的制御装置、
68は流下規制部材、69は第3ソレノイド、72は特別入賞
検出器である。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ガイドレールで囲んだ遊技部内に各種遊技
    装置を備える遊技盤と、 上記遊技盤の遊技部内に設けられ、入賞球を一般の入賞
    球として一般の利益を付与する一般入賞口と入賞球を特
    別の入賞球として特別の利益を付与する特別入賞口とを
    備える凹室への打球受入状態に関連させて、遊技者にと
    って不利な不利状態と遊技者にとって有利な有利状態と
    に変換可能な変動入賞装置と、 所定条件の達成に基づいて上記変動入賞装置の可動球受
    部材を予め定めた規定に基づく有利状態に変換する特別
    遊技を起生する遊技制御装置と、 を備える遊技機において、 上記変動入賞装置の凹室は、遊技盤面を流下する流下球
    を受け入れる上凹室と、該上凹室と球流下路を介して連
    通する下凹室とに分割形成し、 上記下凹室には、上凹室から流下してきて球を一時的に
    貯留可能な球貯留状態と球の流下を許容する球流下許容
    状態とに変換可能な球貯留手段、一般入賞口および特別
    入賞口を設け、 上凹室と下凹室とを連通する球流下路には流下球検出手
    段を臨ませて全流下球を1個宛て検出し、特別入賞口へ
    入賞した球は特別入賞球検出手段により1個宛て検出
    し、 上記遊技制御装置は、上記流下球検出手段が上凹室から
    下凹室へ流下する球を検出する前に特別入賞球検出手段
    が特別入賞球を検出することに基づいて異常特別入賞を
    判定し、異常特別入賞と判定した場合には特別入賞に基
    づく利益付与を規制するようにしたことを特徴とする遊
    技機。
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