JP4529317B2 - 遊技機 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えばパチンコ遊技機等の遊技機に関し、特に、遊技盤に設けられた始動口へ遊技球が入賞し、役物内に設けられた特定入賞口に遊技球が入賞することにより、特別遊技状態を発生する遊技機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
パチンコ遊技機の一例として、第二種特別電動役物を備える第2種のパチンコ遊技機がある。その第2種のパチンコ遊技機の遊技盤上には、例えば役物用羽根が閉じた状態である遊技者にとって不利な第1状態、及び役物用羽根が開いた状態である遊技者にとって有利な第2状態に変化可能な変動入賞装置と、その変動入賞装置を始動させるための始動口とが配設されている。そして、パチンコ球が遊技盤上の始動口に入賞すると、変動入賞装置が遊技者に不利な第1状態から、遊技者に有利な第2状態に変化し、この第2状態において、変動入賞装置内の作動物が作動して、遊技球が変動入賞装置内の特定領域に入賞すると、遊技者にとって特に有利な特別遊技状態に変化する。この特に有利な特別遊技状態になると、第1状態と第2状態との間の変化が、30秒間に15回程度生じるように、役物用羽根の開閉が行われるので、役物用羽根が開いた状態で、多数の遊技球が入賞可能となって、遊技者の興趣を増大させる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、かかるパチンコ遊技機の場合、遊技者の人気の移り変わりによって、流行の隆盛下降が激しいため、遊技球の転動方法を含めた多彩な遊技演出をできるだけ行って、遊技者の興趣をできるだけ増大させるのが望ましい。本発明は、前記従来の問題点を解消するためになされたものであり、多彩な遊技演出が可能となる遊技機を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するため請求項1に係る発明によれば、遊技球が、遊技盤に設けられた始動口へ入賞した後に、役物内に設けられた特定入賞口へ、遊技球が入賞することにより、特別遊技状態を発生する遊技機において、前記役物内に設けられた、遊技球を貯留できる貯留手段と、前記貯留手段に対して前記役物内で相対的に上下動して、前記貯留手段による遊技球の貯留状態を解除させる解除手段と、前記特別遊技状態の発生後の役物の新たな作動開始前に、前記貯留手段に対して前記解除手段を相対的に上下動させる制御手段とを備え、前記貯留手段は、遊技球を貯留するため複数の貯留用凹部を周囲に備え、前記解除手段は、貯留手段の周囲に設けられ、役物内に入った遊技球を案内する遊技球案内部を備え、前記貯留手段が前記遊技球案内部より下方に位置する場合、遊技球案内部は、貯留用凹部に貯留された遊技球を保持し、前記貯留手段が前記遊技球案内部より上方へ移動した状態で、貯留用凹部に貯留保持された遊技球が、貯留用凹部から落下するように構成されたことを特徴とする。それにより、役物内で貯留手段に対して解除手段が、相対的に上下動することができ、制御手段が、特別遊技状態の発生後の役物の新たな作動開始前に、貯留手段に対して解除手段を相対的に移動した場合、解除手段は、貯留手段による遊技球の貯留状態を解除できる。このような役物内の遊技球の貯留状態の解除は、斬新なものであり、役物の新たな作動開始前において、多彩な遊技演出が可能となり、遊技者の興趣を増大させることができる。このような役物内で貯留手段に対して解除手段を、相対的に上下動させる構成を採用した場合、遊技球が転動する流路に、例えば解除手段を位置させることが少なくなり、解除手段自体が、流路上の障害物となることが無くなるので、遊技球の円滑な流れを確保することができる。
【0005】
【0006】
さらに、請求項1に係る発明によれば、前記貯留手段は、遊技球を貯留するため複数の貯留用凹部を周囲に備え、前記解除手段は、貯留手段の周囲に設けられ、役物内に入った遊技球を案内する遊技球案内部を備え、前記貯留手段が前記遊技球案内部より下方に位置する場合、遊技球案内部は、貯留用凹部に貯留された遊技球を保持し、前記貯留手段が前記遊技球案内部より上方へ移動した状態で、貯留用凹部に貯留保持された遊技球が、貯留用凹部から落下するように構成されたことを特徴とする。それにより、複数の貯留用凹部に貯留された遊技球は、貯留手段が遊技球案内部より下方に位置する場合、遊技球案内部により、貯留用凹部に貯留保持される。それに対し、貯留手段が遊技球案内部より上方へ移動した状態で、貯留用凹部に貯留された遊技球は、貯留用凹部から落下する。従って、役物内の貯留状態の解除は、斬新なものとなって、遊技者の興趣を増大させることができる。この場合、貯留手段が下方へ移動した場合、その構造物の貯留部による遊技球の貯留状態を維持する周囲壁部を備えるのが望ましい。
【0007】
また、請求項に係る発明によれば、請求項に記載の遊技機において、前記貯留手段が下方へ移動する場合と、上方へ移動する場合とで、貯留手段の回転方向を反転させる回転制御手段とを備えたことを特徴とする。このように貯留手段が下方へ移動する場合と、貯留手段が上方へ移動する場合とで、貯留手段の回転方向が反転するので、遊技者に注目させて、遊技者の興趣を増大させることができる。
【0008】
また、請求項に係る発明によれば、請求項または請求項に記載の遊技機において、前記遊技球案内部上に遊技球を保持するとともに、遊技球案内部から遊技球を排出するように選択的に作動可能な遊技用構造物を備えたことを特徴とする。それにより、遊技用構造物の作動でもって、遊技球は、遊技球案内部上に位置して保持されたり、遊技球案内部から排出されるため、遊技球の転動は斬新なものとなり、遊技者の興趣を増大させることができる。
【0009】
また、請求項に係る発明によれば、請求項1乃至請求項のいずれか一に記載の遊技機において、前記貯留部材の下方側に、前記特定入賞口と、この特定入賞口を閉鎖または開放できる遮蔽部とを備え、更に特別遊技状態の発生中に前記特定入賞口を閉鎖するように制御する制御手段を備えることを特徴とする。それにより、遮蔽部が特定入賞口を開放した場合、遊技球は前記特定入賞口に入賞するのに対して、遮蔽部は、特別遊技状態の発生中、特定入賞口を閉鎖し、遊技球が特定入賞口に入るのを防止できる。
【0010】
また、上記遊技機において、役物が、遊技盤前面に主に位置する装飾用構造部と、遊技盤裏面側に主に位置する、前記可動物が可動させるための役物用機構部とに分離することができる構成からなるのが望ましい。これは、遊技盤前面側の役物の装飾用構造部が、遊技盤裏面側の役物用機構部から分離できるので、遊技盤前面から装飾用構造部を外して、新しい装飾用構造部を取り付けることにより、装飾用構造部を簡単に変更できるからである。このように装飾用構造部を変更すると、遊技者に対しては、遊技機全体が新しい遊技機であるとの印象を与えることができ、また、遊技盤前面の役物が故障等した場合、装飾用構造部と、役物用機構部とを分離することにより、容易に分解して修理できるからである。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係るパチンコ遊技機について、本発明を具体化した実施形態に基づき図面を参照しつつ詳細に説明する。図21は第1の実施形態に係るパチンコ遊技機を示した正面図である。図21に示すパチンコ遊技機1は、いわゆる第二種パチンコ機であって、パチンコ遊技機1の遊技盤2上に、後述する始動口、可動入賞装置等の各種構造物を配設しているが、図21では省略している。
【0012】
その遊技盤2の下方には、賞球払出装置66(図20参照)を介して、払い出される賞球を受ける上皿P3がプレートP4に配設され、このプレートP4は、音出力手段として機能するスピーカ3aを内蔵している。そして、その上皿P3の下方には、上皿P3から溢れたパチンコ球を受ける下皿P5が配設されている。また、プレートP4の下方には、発射装置(図示せず)用の操作ハンドルP6が設けられており、上皿P3上のパチンコ球が、上皿P3に連通する球送り機構(図示せず)を介して、発射装置へ送られるように構成されている。
【0013】
また、遊技盤2の両肩部には、賞球払い出し表示用及び球切れ表示用ランプP10が設けられている。この遊技盤2の前側は、鋼板やステンレス等の金属製のガラス扉P9により覆われている。このガラス扉P9は、枠体の前側の位置でヒンジ部材等を介して開閉自在となる内枠に取り付けられている。また、ガラス扉P9には、開口部を有する鋼板やステンレス等の金属製のガラス保持枠が、スポット溶接等により固着されている。そのため、遊技者はガラス保持枠に装着された2枚のガラスを通して、遊技盤2上の遊技領域を見ることができる。また、ガラス扉P9の上部には、遊技中のエラーを表示するエラー表示ランプP7や、「当たり」を表示する当たり表示ランプP8が取り付けられている。
【0014】
次に、この実施形態に係る遊技盤2上の役物等について詳細に説明する。図1は実施形態に係るパチンコ遊技機1の遊技盤2を示した拡大正面図である。図2は実施形態に係るパチンコ遊技機1の遊技盤2から前側ユニット3及び後側ユニット4を取り外した状態を、前側(遊技者側)ら見た拡大斜視図であり、図3は、遊技盤2から前側ユニット3及び後側ユニット4を取り外した状態を、後側から見た拡大斜視図である。図4は、遊技盤2から前側ユニット3及び後側ユニット4を取り外した状態の拡大側面図である。図5は、遊技盤2に前側ユニット3及び後側ユニット4を組み付けた拡大側面図である。
【0015】
この場合、前側ユニット3は、遊技盤2前面の役物の装飾用構造部であり、後側ユニット4が、役物内の可動物が可動させるための役物用機構部である。この遊技盤2には、図2及び図3に示すように、前側ユニット3の後方側を収納するため、やや大きめの開口2Aが形成されているので、前側ユニット3を開口2A内に収納した状態で、後側ユニット4を前側ユニット3に結合することができる。但し、前側ユニット3の前面に位置する装飾板X2は、遊技盤2の開口2Aよりも大きめの構成であるので、前側ユニット3及び後側ユニット4を組み付ける際、装飾板X2が、前側ユニット3及び後側ユニット4を結合させた見栄えのしにくい部分を隠すことができる。
【0016】
そして、図1に示すように、例えば締め付け用のネジ等の締め付け部材X1でもって、遊技盤2の前面側から前側ユニット3を取り付けることができる。また、図3に示すように、後側ユニット4を締め付け用の穿設溝Y1等に、不図示のビス、ネジ等の締め付け部材を用いて、遊技盤2の後面側から取り付けことができる。この場合、必要に応じて、締め付け部材(図示せず)等を用いて、前側ユニット3と後側ユニット4とを相互に固定してもよい。このように遊技盤2の前面に位置する前側ユニット3を、遊技盤2の裏面側に主に位置する後側ユニット4から分離することができ、遊技盤2の前面から前側ユニット3を容易に外して、新しい別種類の前側ユニット3を取り付けることができる。そのため、前側ユニット3を変更することにより、簡単にモデルチェンジができ、遊技者に対しては、新しい別種類のパチンコ遊技機であるとの印象を与えることができる。また、必要に応じて、前側ユニット3を所定期間だけ使用して老朽化した場合、あるいは、故障が起きた場合、新しい同じ種類の前側ユニット3を取り替えても良い。
【0017】
次に、実施形態に係る遊技盤2前方の遊技領域6の全体構成について、図1に基づき説明する。遊技領域6のほぼ中央には、役物としての可動入賞装置7が配置されている。この可動入賞装置7の左右には、電飾ランプ8、9が設けられている。その可動入賞装置7と電飾ランプ8、9との間の上方には、入賞口10、11が設けられており、更に、入賞口10、11の下方であって、電飾ランプ8、9の左右側方には、入賞口12、13が設けられている。
【0018】
その入賞口12、13及び可動入賞装置7の下方には、始動口部材14が設置されている。この始動口部材14には、中始動口14A、左始動口14B及び右始動口14Cが設けられている。これら中始動口14A、左始動口14B及び右始動口14Cにパチンコ球が入賞すると、所定数の賞球を払い出すと共に、可動入賞装置7の大入賞口15の開閉扉16を所定回数だけ開閉する。例えば、中始動口14Aにパチンコ球が入賞すると、一定時間のインターバルを置いた後に、開閉扉16が、所定時間開放する。また、左始動口14B及び右始動口14Cに、パチンコ球が入賞すると、一定時間のインターバルを置いた後に、開閉扉16が、所定時間だけ1回開放する。また、左始動口14B及び右始動口14Cの入賞動作、及び中始動口14Aの入賞動作については、開閉扉16の開閉回数の相違にすぎないので、左始動口14B及び右始動口14Cの入賞についての動作を中心に説明する。
【0019】
これら中始動口14Aと左始動口14Bとの間には、左側の表示用LED14Dが配設されており、また、中始動口14Aと右始動口14Cとの間には、右側の表示用LED14Eが配設されている。そして、表示用LED14D及び表示用LED14Eは、左始動口14B及び右始動口14Cに、パチンコ球が入賞した場合、一定時間のインターバルを置いた後に、開閉扉16が所定時間だけ開放するに際し、左始動口14B及び右始動口14Cへのパチンコ球の入賞直後から、所定時間だけ点灯するように構成されている。また、表示用LED14D及び表示用LED14Eは、中始動口14Aに、パチンコ球が入賞した場合、一定時間のインターバルを置いた後に、開閉扉16が所定時間だけ開放するに際し、パチンコ球の入賞直後から、所定時間点灯するように構成されている。このように表示用LED14D及び表示用LED14E(報知手段)を、中始動口14A、左始動口14B及び右始動口14C(始動口)の近傍の見やすい位置に配置したことにより、始動口と不作動時間との関係が、視覚的に分かりやすい。
【0020】
次に、可動入賞装置7について、図6乃至図19に基づいて説明する。図6乃至図9は、第1の実施形態に係る可動入賞装置7の拡大斜視図であって、パチンコ球をパチンコ球通路24上に保持するための遊技用構造物27の前方側27cが上側へ移動した場合を示す。図10及び図11は、可動入賞装置7の内部を拡大して示す縦断面図である。図12は、可動入賞装置7内の回転部材20等及びその周囲の部品を拡大して示す斜視図であって、図13は、同じく可動入賞装置7内の回転部材20等、その他の周囲の部品を拡大して示す側面図である。図14は、可動入賞装置7内の駆動モータ33、37及びその周囲の部品を拡大して示す斜視図であって、図15は、可動入賞装置7内の駆動モータ33、37及びその周囲の部品を拡大して示す側面図である。図16は、可動入賞装置7を下方から見た拡大底面図である。図17は、可動入賞装置7の内部に設けられた回転部材20及びパチンコ球通路24等を拡大して示す平面図である。図18は、可動入賞装置7の拡大正面図である。図19(a)は、回転部材20のみの拡大正面図であり、図19(b)は、回転部材20のみの拡大平面図である。
【0021】
可動入賞装置7の上方には、図6乃至図9に示すように、賞球払い出し用の入賞口17が設けられている。この入賞口17内にパチンコ球が入賞すると、入賞口スイッチ17A(図20参照)によって、その入賞したパチンコ球が検出されることにより、所定数の賞球が払い出される。可動入賞装置7の入賞口17の下方には、横幅が広くなる大入賞口15が設けられ、この大入賞口15は、ほぼ長四角形状に形成されている。その大入賞口15の前方には、開閉扉16が開閉可能に覆われている。この開閉扉16は、可動入賞装置7の裏面側に配設される開閉用ソレノイド18(図4等参照)の作動に基づいて、開閉扉16の下方基部16a(図10参照)を回転中心として開閉される。その大入賞口15内には、パチンコ球が入賞すると、入賞口スイッチ15A(図20参照)によって、その入賞したパチンコ球が検出されることにより、所定数の賞球が払い出される。
【0022】
その可動入賞装置7の大入賞口15の下方には、遊技内容を興趣に富むものとするための回転部材20が設けられており、その可動入賞装置7内には、その回転部材20を上下動可能に収納できる大きさの空間部21が形成されている。この回転部材20は、いわゆるUFO型といわれ、上方に向かうほど先細りとなる形状を有し、その下方側に多数の貯留用凹部20aを有している(図19参照)。この空間部21に位置する回転部材20の上方には、図10に示すように、発光手段としての複数の発光ダイオードL1が内設されており、この発光ダイオードL1から発せられた光が、空間部21に面する透光性の周囲壁21aを介して、回転部材20に向かって発せられる。この場合、発光ダイオードL1から発する光の色を、回転部材20の回転動作及び上下動作に連動させて、変化させるのが望ましい。この空間部21には、大入賞口15と連通するパチンコ球通路22(図9参照)の出口23が形成されているので、大入賞口15に入賞したパチンコ球が、パチンコ球通路22の出口23から、空間部21内に出てくることになる。その回転部材20の周囲には、図17に示すように、環状のパチンコ球通路24が設けられており、このパチンコ球通路24上を、図6乃至図9に示すように、パチンコ球通路22の出口23から出てきたパチンコ球が移動する。
【0023】
そのパチンコ球通路24の前側の一部には、切り欠いたパチンコ球排出口25が設けられており、このパチンコ球排出口25の前方の遊技者側には、パチンコ球を受ける球受け部26が設けられているので、パチンコ球通路24上のパチンコ球は、パチンコ球排出口25を介して、球受け部26に導かれる。そして、球受け部26とパチンコ球排出口25との間には、基端部27bを回転中心として回動して、前方側27cを上下動させる遊技用構造物27が設けられている。その遊技用構造物27の前方側27cは、作動用ソレノイドH1の動作でもって、上側へ移動した場合(図6乃至図10参照)、パチンコ球通路24上をパチンコ球が移動するのを許容するのに対して、その遊技用構造物27の前方側27cが下側へ移動した場合、パチンコ球通路24上を移動するパチンコ球が、パチンコ球排出口25に導かれることになる。このようなパチンコ球の転動は、斬新なものであり、遊技者の興趣を増大させることができる。
【0024】
具体的には、その遊技用構造物27は、図16に示すように、その基端側軸部27bに連結部材27aを取り付けており、この連結部材27aは作動用ソレノイドH1のプランジャH2と連結する。そして、作動用ソレノイドH1が作動して、プランジャH2が伸縮することにより、連結部材27aは回動ピン27cを回転中心として回動させことができる。そして、連結部材27aの先端部27a1が、基端側軸部27bに取り付けられた遊技用構造物27b1を移動させるので、基端側軸部27bを回動中心として、遊技用構造物27の前方側27cを上下動させる。そして、遊技用構造物27の前方側27cが上方に位置する場合、遊技用構造物27の前方側27cが、パチンコ球通路24より高く、パチンコ球がパチンコ球通路24上で移動して、回転部材20の貯留用凹部20aで貯留できるのに対して(図6乃至図9参照)、遊技用構造物27の前方側27cが下方に位置する場合、遊技用構造物27の前方側27cがパチンコ球通路24より低く、パチンコ球をパチンコ球排出口25を介して下方に落下させることができる。
【0025】
この場合、パチンコ球通路24は、回転部材20の貯留用凹部20aよりも高い位置にあるので、遊技用構造物27の前方側27cが上側へ移動した場合、パチンコ球通路24上をパチンコ球が移動しながら速度が落ち、回転部材20の貯留用凹部20aの内のどこかに落下し、回転部材20の周囲の1個の貯留用凹部20aには、1個のパチンコ球がパチンコ球通路24から収納される。しかし、その遊技用構造物27の前方側27cが下側へ移動した場合、パチンコ球通路24は、図11に示すように、やや前方に傾く斜面となっているので、パチンコ球通路24上を移動するパチンコ球は、パチンコ球通路24の前側における前側ユニット3のパチンコ球排出口25に導かれる。そして、排出口25から遊技用構造物27に導かれたパチンコ球は、図10に示すように、球受け部26を介して、下方に導かれるようになっており、その後再び、後側ユニット4に導かれるようになっている。従って、遊技用構造物27は、パチンコ球通路24(遊技球案内部)にパチンコ球を保持するとともに、パチンコ球通路24(遊技球案内部)からパチンコ球を排出するように選択的に作動可能な構成となっている。
【0026】
この回転部材20の周囲の貯留用凹部20aの内の少なくともいずれか一箇所(図示の場合一箇所)には、大当たりとなるVゾーン用収納部20b(図17参照)が設けられている。この特定入賞口としてのVゾーン用収納部20bに、パチンコ球が入賞すると、Vゾーン用スイッチ20V(図20参照)によって、その入賞したパチンコ球が検出されることにより、例えば30秒間に15回程度、開閉扉16が開閉する状態となるので、遊技者にとって有利な特定遊技状態(いわゆる「大当たり」となって多数の賞球が払い出される状態)となって、多くの賞球が払い出される。この場合、回転部材20は、パチンコ球通路24の内側を回転するので、パチンコ球通路24上を移動するパチンコ球が、回転部材20のどの貯留用凹部20aに収納するか否かは偶然による。そのためVゾーン用収納部20bに、パチンコ球が収納される確率は、必ずしも高いものではない。しかし、沢山のパチンコ球が回転部材20の多くの貯留用凹部20aに収納されて貯留されると、多くの貯留用凹部20aがパチンコ球によって塞がれるので、Vゾーン用収納部20bに、パチンコ球が収納する確率は高くなり、遊技者にとって、特に有利な特別遊技状態(大当たり)になるという期待感が高まる。
【0027】
このVゾーン用収納部20bは、回転部材20の周囲に設けられたその他の貯留用凹部20aと異なって(図12及び図13参照)、底部がなく、下方に落下する構成となっている。そのため、Vゾーン用収納部20bの下方には、図16に示すように、パチンコ球が落下するのを防止するための蓋体20cを設け、蓋体20cとプランジャ20dとを作動部材20eでもって連結する。そして、蓋体20cの駆動用ソレノイド20fが作動して、プランジャ20dが伸縮することにより、作動部材20e及び蓋体20cを移動させることができるので、Vゾーン用収納部20bの下方に蓋体20cがある場合、パチンコ球を収納して貯留できるのに対して、Vゾーン用収納部20bの下方から蓋体20cを外した場合、パチンコ球を下方に落下させることができる。そして、Vゾーン用収納部20bから落下したパチンコ球を、パチンコ球検出手段としてのVゾーン用スイッチ20V(図20参照)が検出することができる。このように蓋体20cを設けた理由は、Vゾーン用収納部20bに、パチンコ球が1個入った場合、蓋体20cを閉じて、連続してパチンコ球が入るのを防止するためである。従って、貯留部材20の下方側に、Vゾーン用収納部20b(特定入賞口)を閉鎖または開放できる蓋体20c(遮蔽部)が設けられ、この蓋体20cは、特別遊技状態の発生中に前記Vゾーン用収納部20bを閉鎖するように、制御回路部50(図20参照)により制御されることになる。そして、Vゾーン用スイッチ20Vの検出が有効となるV有効時間内に、パチンコ球がVゾーン用収納部20bに1個入り、特別遊技状態の発生中、蓋体20cは、前記Vゾーン用収納部20bを閉鎖するが、V有効時間以外は、蓋体20cはVゾーン用収納部20bを開放する。
【0028】
次に、回転部材20の回転動作及び上下動作について、図12乃至図15を参照しながら説明する。その回転部材20の内側下方には、図14及び図15に示すように、回転部材20を装着するため、上下方向に延びる軸部30が設けられており、その軸部30の下方側には、回転部材20の回転動作のため、上下方向に所定の厚さを有するギヤ部31が設けられている。このギヤ部31の側部には、回転部材20及び軸部30を一体的に回転させるための、駆動ギヤ32が設けられており、これらギヤ部31と駆動ギヤ32とが歯合している。そして、駆動ギヤ32の下方には、駆動ギヤ32を回転させるための、回転動作用の第1駆動モータ33が設けられている。
【0029】
また、駆動ギヤ32の下方には、エンコーダ用信号を発生させるための、所定形状の鍔部34が設けられており、エンコーダ用鍔部34の側方には、エンコーダ用検出部35が設けられている。そして、エンコーダ用検出部35は、エンコーダ用鍔部34に基づいて、回転動作用のエンコーダ用信号を出力でき、このエンコーダ用信号は、回転動作用の第1駆動モータ33の制御のために使用することができる。そして、回転動作用の第1駆動モータ33が駆動する場合、エンコーダ用検出部35の検出に基づいて、駆動ギヤ32を回転させ、更にギヤ部31、軸部30及び回転部材20を回転させることになるので、第1駆動モータ33等は、パチンコ球を貯留できる回転部材20(貯留部)を回転させるための回転駆動手段として機能する。また、軸部30の側方(図14乃至図16の左側)には、上下動作用の第2駆動モータ37が設けられている。この第2駆動モータ37の下方には、第2駆動モータ37の駆動力を伝達するための、駆動ギヤ38が設けられている。この駆動ギヤ38の側部には、回転部材20及び軸部30を上下動させるための、駆動ギヤ39が設けられており、これら駆動ギヤ39と駆動ギヤ38とが歯合している。この上下動作用の第2駆動モータ37等は、パチンコ球を貯留できる回転部材20(貯留部)を上下動させるための、上下動駆動手段として機能する。
【0030】
この駆動ギヤ38の下方には、エンコーダ用信号を発生させるための、所定形状の鍔部40が設けられており、エンコーダ用鍔部40の側方には、エンコーダ用検出部41が設けられている。そして、エンコーダ用検出部41は、エンコーダ用鍔部40に基づいて、上下動させるための、エンコーダ用信号を出力でき、エンコーダ用信号は、第2駆動モータ37の制御のために使用することができる。そして、駆動ギヤ39の上部には、カム用突起42と、カム用突起42に沿って摺動するカム溝43とが設けられている。そのため、駆動ギヤ39が一方向へ回動すると、カム用突起42がカム溝43内で摺動することにより、回転部材20及び軸部30等を、図12及び図13に示すように、上方向へ移動させることができる。一方、駆動ギヤ39が反対方向へ回動すると、カム用突起42がカム溝43内で摺動することにより、回転部材20及び軸部30等を、図14及び図15に示すように、下方向へ移動させることができる。従って、回転部材20(貯留手段)が下方へ移動する場合と、上方へ移動する場合とで、回転部材20の回転方向を反転させることになるので、第2駆動モータ37の駆動を制御する制御回路部50(後述)は、回転制御手段として機能する。
【0031】
そして、回転部材20及び軸部30等は、図14及び図15に示す位置で停止した状態で、回転部材20が回転する場合、パチンコ球通路24よりも低い位置になるので、回転部材20の貯留用凹部20aに、パチンコ球の貯留状態を維持することができる。その後、回転部材20及び軸部30等は、図14及び図15に示す下方位置から、図12及び図13に示す上方位置で移動する。そして、回転部材20がパチンコ球通路24よりも高い位置になると、貯留用凹部20aの底面20a1が外側に傾いた傾斜面をなすので、回転部材20の貯留用凹部20aに貯留されたパチンコ球が、貯留用凹部20aからこぼれ落ちて、パチンコ球通路24に落下して、遊技用構造物27の前方側27cが下側へ移動した場合、パチンコ球通路24上を移動するパチンコ球が、パチンコ球排出口25に導かれることになる。
【0032】
そして、パチンコ球を貯留する回転部材20が回転しながら、可動入賞装置7内の空間部21内で回転部材20を上下動させ、回転部材20が上方へ移動してパチンコ球通路24の周囲壁24aを越えた場合(図18参照)、回転部材20の貯留用凹部20aに貯留されたパチンコ球の貯留状態を解除できる。そのため回転部材20の貯留用凹部20aの底面20a1、パチンコ球通路24の周囲壁24aが、上下動用のモータ33の駆動に伴って、回転部材20のパチンコ球の貯留を解除する解除部として機能する。従って、回転部材20(貯留手段)は、パチンコ球を貯留するための複数の貯留用凹部20aを備え、貯留用凹部20の周囲には、パチンコ球通路24(遊技球案内部)が設けられており、パチンコ球がパチンコ球通路24(遊技球案内部)から貯留用凹部20aにこぼれ落ち、複数の貯留用凹部20aに貯留されるので、その貯留されたパチンコ球は、回転部材20(貯留手段)がパチンコ球通路24(遊技球案内部)より下方に位置する場合、パチンコ球通路24により、貯留用凹部20aに貯留保持されるのに対し、回転部材20の貯留用凹部20aが、パチンコ球通路24より上方へ移動した状態で、貯留用凹部20aから落下する。そして、Vゾーン用収納部20bに、パチンコ球が1個入った特別遊技状態が発生し、開閉扉16が所定回数開閉するといった所定の動作(特別遊技状態の動作)の完了後、可動入賞装置7(役物)の新たな作動開始前に、回転部材20におけるパチンコ球の貯留動作を解除する解除動作が実行されることになる。このような解除動作は、特別遊技状態の終了後、可動入賞装置7(役物)の新たな作動開始前に、回転部材20の貯留用凹部20a等から、パチンコ球を除去するために行われるためのものである。そして、中始動口14A、左始動口14B、右始動口14Cに、パチンコ球が入賞した時点から、例えば10秒等の所定時間の経過時に、Vゾーン用収納部20bにおけるパチンコ球の入賞の有無に拘わらず、新たな作動が開始されることになる。また、その回転部材20の表面は、図19(a)及び図19(b)に示すように、例えば金、銀等の金属メッキK1が施されており(図19の点が多数施された部分)、発光ダイオードL1が透光性の周囲壁21aを介して、回転部材20に向かって発光するため、回転部材20の表面に受けた光は、四方に反射させて、遊技者の注目を集めることができる。そして、可動入賞装置7内の空間部21内の回転部材20の周囲に設けられた壁についても、例えば金、銀等の金属メッキが施された場合、更に、この周囲の壁で反射された反射光が、遊技者に向かって照射するため、遊技者の注目を集めることができる。
【0033】
次に、この実施形態に係るパチンコ遊技機1の制御回路のシステムについて、図20を参照しながら説明する。図20は、第1の実施形態に係るパチンコ遊技機1の制御回路部50のシステム構成を示すブロック図である。制御手段として機能する制御回路部50には、図20に示すように、制御回路部50の全体を制御するCPU51と、制御プログラムや制御処理に必要なデータ及び各種制御処理データ等を格納しておくメモリ52(記憶手段)と、入力ポート53及び出力ポート54とが設けられている。これらCPU51、メモリ52、入力ポート53及び出力ポート54は、バス線55で相互に接続されている。また、CPU51には、所定のクロック信号を出力するクロック回路56が接続されている。
【0034】
また、中始動口14A、左始動口14B、右始動口14Cには、入賞球を検出する中始動口スイッチ57、左始動口スイッチ58、右始動口スイッチ59が設けられており、これら始動口スイッチ57、58、59が、入力ポート53にそれぞれ接続されている。また、各入賞口10、11、12、13、17には、入賞球を検出する各入賞口スイッチ10A、入賞口スイッチ11A、入賞口スイッチ12A、入賞口スイッチ13A、入賞口スイッチ17Aが設けられており、これら入賞口スイッチ10A、11A、12A、13A、17Aは、検出信号を入力するための、入力ポート53に接続されている。また、大入賞口15の内部には、入賞球のカウントを行う大入賞口スイッチ15Aが設けられており、大入賞口スイッチ15Aは、検出信号を入力するための、入力ポート53に接続されている。また、可動入賞装置7のVゾーン用収納部20bには、大入賞口15の開放を所定分継続して特別遊技状態(大当たり状態)を発生させるべく、Vゾーンへの入賞球の検出を行うVゾーン用スイッチ20Vが設けられており、このVゾーン用スイッチ20Vは、検出信号を入力するための、入力ポート53に接続されている。
【0035】
また、出力ポート54には、スピーカ3aを介してゲーム音楽等を再生するための、音声基板60が接続されている。また、出力ポート54は、賞球払出回路61を介して賞球払出装置66に接続されている。また、大入賞口15の開閉扉16の開閉ソレノイド18、及び、遊技用構造物27を作動させるための作動用ソレノイドH1、及び、蓋体20cの駆動用ソレノイド20fが、ソレノイド駆動回路62を介して、出力ポート54に接続されている。また、発光ダイオードL1、及び表示用LED14D、14E等を駆動するLED駆動回路63が、出力ポート54に接続されている。更に、各電飾ランプ8、電飾ランプ9を点灯駆動する装飾ランプ駆動回路64が、出力ポート54に接続されている。また、可動入賞装置7の回転部材20を双方向に回転させる第1駆動モータ33及び第2駆動モータ37を駆動するモータ駆動回路65が、出力ポート54に接続されている。
【0036】
また、メモリ52には、特別遊技状態(大当たり)の際、大入賞口15の開閉扉16についての動作プログラムが記憶されている。この動作プログラムに従って動作するCPU51の制御の下、駆動用信号が開閉ソレノイド18に出力され、開閉ソレノイド18は所定の作動をすることができる。また、メモリ52には、蓋体20cを作動させるための駆動用ソレノイド20fについての動作プログラムが記憶されている。この動作プログラムに従って動作するCPU51の制御の下、駆動用信号が駆動用ソレノイド20fに出力され、駆動用ソレノイド20fは所定の作動をすることができる。また、遊技用構造物27を作動させるための作動用ソレノイドH1についての動作プログラムが記憶されている。この動作プログラムに従って動作するCPU51の制御の下、駆動用信号が作動用ソレノイドH1に出力され、作動用ソレノイドH1は所定の作動をすることができる。また、メモリ52には、第1駆動モータ33及び第2駆動モータ37を駆動制御するための、プログラムが記憶されている。この動作プログラムに従って動作するCPU51の制御の下、駆動用信号が、第1駆動モータ33及び第2駆動モータ37に出力され、これら第1駆動モータ33及び第2駆動モータ37は、その駆動データ、例えば高速駆動用及び低速駆動用の駆動データに基づいて駆動する。この低速駆動用の駆動データは、回転部材20及び軸部30等を回転させる際、または、上下動させる際の、脱調等を防止して、正常に動作させるために使用するのものであり、例えば、回転部材20及び軸部30等の回転動作を、時計回りと反時計回りとの間で切り替える際に、または下方向から上方向への移動または上方向から下方向への移動を切り替える際に使用する。また、高速駆動用の駆動データは、脱調等が生じるおそれがない場合に使用するためのものである。また、メモリ52に備えられるカウンタは、一定時間の計測用のタイマ52Aの機能を果たす。
【0037】
以上説明した通り、第1の実施形態に係るパチンコ遊技機1によれば、遊技盤2に設けられた左始動口14B等(始動口)へ入賞することにより、可動入賞装置7(役物)内の遊技用構造物27が作動して、可動入賞装置7(役物)内に入ったパチンコ球が、可動入賞装置7内に設けられたVゾーン用収納部20b(特定入賞口)へ、入賞することにより特別遊技状態を発生する。可動入賞装置7内の空間部21には、環状のパチンコ球通路24(解除手段、遊技球案内部)に対して、回転部材20(貯留手段)が回転可能に上下動できるように配置されている。そして、回転部材20は、その下方にパチンコ球を貯留できる多数の貯留用凹部20aを有しており、回転部材20の周囲には、環状のパチンコ球通路24が設けられているので、パチンコ球通路24に対して相対的に上下動する回転部材20(貯留手段)が、パチンコ球通路24より下方に位置する場合、パチンコ球通路24により、貯留用凹部20aに貯留保持されるのに対し、回転部材20の貯留用凹部20aが、パチンコ球通路24より上方へ移動した状態で、貯留用凹部20aから落下する。そして、パチンコ球が、Vゾーン用収納部20b(特定入賞口)へ入賞し、特別遊技状態が発生した後、制御回路部50(制御手段)の制御の下に、可動入賞装置7の新しい作動状態の開始前に、回転部材20がパチンコ球通路24より上方へ移動して、貯留用凹部20aによるパチンコ球の貯留状態を解除して、可動入賞装置7の新しい作動状態に対応できるようにする。また、このような回転部材20(貯留手段)に対してパチンコ球通路24(解除手段)を、相対的に上下動させる構成を採用した場合、パチンコ球が転動する流路に、例えば解除手段を位置させる必要がなくなり、解除手段自体が、流路上の障害物となることが無くなるので、パチンコ球の円滑な流れを確保することができる。
【0038】
また、左始動口14B等に入賞しても、大入賞口15用の開閉扉16(役物内の可動物)が開閉しないことを、遊技者に報知する表示用LED14D、14E(報知手段)を備えるので、左始動口14B等へ入賞しても、左始動口14B等が、大入賞口15用の開閉扉16を開放させる機能を果たさないことが分かる。この場合、遊技者は例えば左始動口14B等以外の入賞口11等へパチンコ球を入賞させるように、操作ハンドルP6を操作して、発射装置の強さ加減を調整して、パチンコ球を発射するのが良いことが分かるので、遊技者は遊技戦略が練りやすい。また、表示用LED14D、14E以外に、遊技盤2の周囲に設けられた表示ランプP8等の表示手段でもって、不作動時間に該当する旨を報知しても良い。尚、不作動時間に該当する場合、その旨を遊技者に報知する手段として、例えば、音出力用のスピーカ3aの出力でもって、その旨を報知しても良い。また、表示用LED14D、14Eが常時は点灯し、不作動時間に該当する場合、消灯する態様を採用しても良い。
【0039】
また、不作動時間を報知する方法として、不作動時間の全時間に亘って、表示用LED14D、14Eを点灯したり、スピーカ3aから報知音を、不作動時間の全時間に亘って流す態様を必ずしも採用する必要はなく、要は、不作動時間に該当することを、遊技者に知らせる態様であれば、その態様を任意に変更しても良い。また、前記実施の形態の場合、可動入賞装置7は、開閉扉16を開閉する方式を採用したが、必ずしも、この態様を採用することなく、例えば開閉用羽根部材等の可動部材が開閉する方式を採用してもよい。
【0040】
また、前側ユニット3(装飾用構造部)を取り外して、新しい前側ユニット3(装飾用構造部)を取り付けるだけで、遊技者に対しては、新しい別種類のパチンコ遊技機であるとの印象を与えることができる。そして、この可動入賞装置7が故障した場合であっても、前側ユニット3及び後側ユニット4を分離することができるので、容易に修理できる。特に、前側ユニット3の回転部材20及び大入賞口15等は、遊技盤2の前面に位置して、遊技者の注目を集める装飾用構造部として機能するので、遊技者の興趣を増大させることができるが、人気が無くなって商品価値が少なくなった場合には、前側ユニット3を取り替えて、モデルチェンジするのが望ましい。その際、後側ユニット4には、前側ユニット3の内の遊技用構造物27等を作動させるためのソレノイドH1等は、前側ユニット3(装飾用構造部)を取り外して、新しい別種類の前側ユニット3(別種類の装飾用構造部)を、後側ユニット4に取り付けた場合でも、所定の目的のために使用できる可能性がある。それにより、ソレノイドH1等をできるだけ使用できるように、そのことを考慮した新しい別種類の前側ユニット3を、後側ユニット4側に装着できるのが望ましい。
【0041】
そして、遊技盤2前面に位置する可動入賞装置7の前側ユニット3を、遊技盤2裏面の後側ユニット4から分離することができる場合、遊技盤2前面から前側ユニット3を容易に外すことができるので、可動入賞装置7内の球詰まり等についても、容易に修理できる。更に、かかる構成の場合、後側ユニット4は、前側ユニット3の大きさに特に制限されずに、自由に設計できるので、設計の際の自由度が増すことになる。また、役物内の所定の可動物は、例えば大入賞口15用の開閉扉16に限定されるものではなく、その他の可動部材等であってもよい。更に、遊技用構造物27は、例えばパチンコ球を遊技球通路24上に保持するための構造物に限定されるものではなく、その他の構造物等であってもよい。
【0042】
次に、第2の実施の形態のパチンコ遊技機について、図22乃至図25を参照して説明する。図22は、第2の実施形態に係るパチンコ遊技機の遊技盤2の遊技領域6を示した正面図である。図23は第2の実施形態に係るパチンコ遊技機1の可動入賞装置70内の要部を示す拡大側面図である。図24は、第2の実施形態に係るパチンコ遊技機の可動入賞装置70内の要部を示す拡大平面図である。図25は第2の実施形態に係るパチンコ遊技機1の可動入賞装置70内の要部を示す作用図であって、(A)は解除爪が下方に位置し、(B)は解除爪が上方に位置する状態を示す。尚、第1の実施の形態と同様な部材については、同一の符号を付して、その詳細な説明を省略する。パチンコ遊技機の遊技領域6のほぼ中央には、役物としての可動入賞装置70が配置されている。
【0043】
この実施の形態においても、図22に示すように、遊技盤2に設けられた左始動口14B等(始動口)へ入賞することにより、可動入賞装置70(役物)内に入ったパチンコ球が、可動入賞装置70内に設けられた特定入賞口としてのVゾーン用収納部(図示せず)へ、入賞することにより特別遊技状態を発生する。そして、Vゾーン用収納部20bに、パチンコ球が1個入った特別遊技状態の発生後、所定の動作の完了後、可動入賞装置70(役物)の新たな作動開始前に、次述する回転部材70におけるパチンコ球の貯留動作を解除する解除動作を実行することになる。可動入賞装置70内には、その回転部材71を上下動可能に収納できる大きさの空間部70aが形成されている。この空間部70aには、大入賞口15と連通するパチンコ球通路22の出口23が設けられているので、出口23から出てきたパチンコ球が、回転部材70の周囲のパチンコ球通路84(図24参照)を移動することができ、その後、球受け部26にパチンコ球が排出される(図23参照)。この回転部材71は、いわゆるUFO型といわれ、上方に丸みを帯びる形状を有し、図24に示すように、その下方側の周囲に多数の貯留用凹部71aを有している。この回転部材71に対して、貯留用凹部71aに貯留されたパチンコ球を保持する保持部72が、上下動可能に設けられている。尚、保持部72等の形状を、理解しやすくするため、図22では斜線を付し、図23乃至図25では多数の点を付している。具体的には、この保持部72には、上下方向に延びる軸部73が取り付けられ、軸部73上に取り付けられたギヤ部74が、上方に設置された駆動モータ76によって駆動されるギヤ部75と歯合するようになっている。そのため、駆動モータ76の駆動に基づいて、ギヤ部75が回転し、ギヤ部74が上下動することにより、回転部材71に対して、軸部73及び保持部72を一体的に上下動させることができる。また、回転部材71を時計回り方向または反時計回り方向に回転させるための駆動部(図示せず)が設けられているので、回転部材71を時計回り方向または反時計回り方向に回転させることができる。
【0044】
そして、保持部72の下方には、貯留用凹部71aの空間部に対し、はまり込む爪部72aが設けられており、この保持部72の前方に延びる爪部72aは、パチンコ球通路84から、球受け部26にパチンコ球を排出するのを防止するためのものである。そのため、爪部72aが貯留用凹部71aの空間部に位置する場合は、貯留用凹部71aに貯留されたパチンコ球を保持することができるのに対して、爪部72aが回転部材71の貯留用凹部71aよりも上方に位置する場合は、貯留用凹部71aに貯留されたパチンコ球が保持されずに、回転部材71の周囲のパチンコ球通路84等を介して、回転部材71の前方側に配置される球受け部26に向かって排出されることになる。そして、貯留用凹部71aにパチンコ球が貯留された状態が継続する場合、必要に応じた回転量だけ、回転部材71を回転させればよい。従って、回転部材71(貯留手段)は、パチンコ球を貯留するため複数の貯留用凹部71aを周囲に備え、パチンコ球の貯留を解除する解除手段として機能する保持部72は、前記貯留用凹部71aに貯留されたパチンコ球を保持するための爪部72aを備え、回転部材71に対して保持部72が上下動するので、保持部72の爪部72aが貯留用凹部71aに位置する場合、貯留用凹部71aに貯留されたパチンコ球を保持するのに対して、保持部72の爪部72aが貯留用凹部71aより上方へ移動した状態で、貯留用凹部71aに貯留保持されたパチンコ球が、貯留用凹部71aから落下することになる。このような可動入賞装置70(役物)内のパチンコ球の貯留状態の解除は、斬新なものであり、可動入賞装置70の新たな作動開始前において、多彩な遊技演出が可能となり、遊技者の興趣を増大させることができる。
【0045】
以上説明した通り、第2の実施形態に係るパチンコ遊技機1によれば、遊技盤2に設けられた左始動口14B等(始動口)へ入賞することにより、可動入賞装置70(役物)内の遊技用構造物27が作動して、可動入賞装置70内に入ったパチンコ球が、可動入賞装置70内に設けられたVゾーン用収納部(特定入賞口)へ、入賞することにより特別遊技状態を発生するパチンコ遊技機1において、パチンコ球を貯留できる回転部材71(貯留手段)と、回転部材71に対して前記可動入賞装置70内で相対的に上下動して、回転部材71によるパチンコ球の貯留状態を解除させる保持部72(解除手段)と、特別遊技状態の発生後の可動入賞装置70の新たな作動開始前に、回転部材71に対して保持部72を相対的に上下動させる制御回路部50(制御手段)とを備えたので、制御回路部50は、可動入賞装置70の新たな作動開始前に、回転部材71に対して保持部72を上方向に移動させ、回転部材71によるパチンコ球の貯留状態を解除させることができる。このような可動入賞装置70内のパチンコ球の貯留状態の解除は、斬新なものであり、多彩な遊技演出が可能となるので、遊技者の興趣を増大させることができる。
【0046】
尚、本発明は、前記各実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内で種々の改良、変形が可能であることは勿論である。遊技機の一例として第2種パチンコ遊技機を例示したが、それ以外の第1種または第3種パチンコ遊技機であってもよいし、それ以外のスロット機等の遊技機であっても良い。また、役物としての可動入賞装置7は、役物内に遊技球を入れるための大入賞口15(入口部)、及び、この大入賞口15(入口部)の近傍に配置した開閉扉16(開閉用可動部材)を備える可動入賞装置に限ったものではなく、役物用羽根が開閉する構成の他、その他のものでも良い。その可動入賞装置内の移動物についても、必ずしも回転部材である必要はなく、その他の移動部材であってもよく、その移動部材の駆動方法として、ソレノイドでもって動作する構成であってもよい。また、その役物内の構造物自体が金属からなっていてもよいし、発光手段は、発光ダイオード以外からなっていてもよい。また、可動入賞装置は、遊技球としてのパチンコ球を貯留する構成として、上記構成以外のものであってもよい。更に、装飾用構造部は必ずしも前側ユニット3からなる必要はなく、また、役物用機構部は必ずしも後側ユニット4からなる必要はなく、その構成及び形態は任意に変更できる。また、パチンコ球を貯留できる貯留手段、及び、この貯留手段によるパチンコ球の貯留状態を解除させる解除手段の構成は、上記の実施の形態に限定される訳ではなく、任意の変更が可能である。
【0047】
【発明の効果】
以上説明した通り、請求項1に係る遊技機によれば、遊技球が、遊技盤に設けられた始動口へ入賞した後に、役物内に設けられた特定入賞口へ、遊技球が入賞することにより、特別遊技状態を発生する遊技機において、前記役物内に設けられた、遊技球を貯留できる貯留手段と、前記貯留手段に対して前記役物内で相対的に上下動して、前記貯留手段による遊技球の貯留状態を解除させる解除手段と、前記特別遊技状態の発生後の役物の新たな作動開始前に、前記貯留手段に対して前記解除手段を相対的に上下動させる制御手段とを備えたので、制御手段が、役物の新たな作動開始前に、役物内で貯留手段に対して、解除手段を相対的に上下動して、解除手段は、貯留手段による遊技球の貯留状態を解除できる。このような役物内の遊技球の貯留状態の解除は、斬新なものであり、多彩な遊技演出が可能となり、遊技者の興趣を増大させることができる。また、このような役物内で貯留手段に対して解除手段を、相対的に上下動させる構成を採用した場合、遊技球が転動する流路に、例えば解除手段を位置させることが少なくなり、解除手段自体が、流路上の障害物となることが無くなるので、遊技球の円滑な流れを確保することができる。
【0048】
【0049】
さらに、請求項に係る遊技機によれば、貯留手段は、遊技球を貯留するため複数の貯留用凹部を周囲に備え、解除手段は、貯留手段の周囲に設けられ、役物内に入った遊技球を案内する遊技球案内部を備え、前記貯留手段が前記遊技球案内部より下方に位置する場合、遊技球案内部は、貯留用凹部に貯留された遊技球を保持し、前記貯留手段が前記遊技球案内部より上方へ移動した状態で、貯留用凹部に貯留保持された遊技球が、貯留用凹部から落下するように構成されたので、複数の貯留用凹部に貯留された遊技球は、貯留手段が遊技球案内部より下方に位置する場合、遊技球案内部により、貯留用凹部に貯留保持されるのに対し、役物内の構造物が遊技球案内部より上方へ移動した状態で、貯留用凹部に貯留された遊技球は、貯留用凹部から落下する。従って、役物内の貯留状態の解除は、斬新なものとなって、遊技者の興趣を増大させることができる。
【0050】
また、請求項に係る遊技機によれば、前記貯留手段が下方へ移動する場合と、上方へ移動する場合とで、貯留手段の回転方向を反転させる回転制御手段とを備えたので、貯留手段の回転方向が反転することにより、遊技者に注目させ、遊技者の興趣を増大させることができる。
【0051】
また、請求項に係る遊技機によれば、前記遊技球案内部上に遊技球を保持するとともに、遊技球案内部から遊技球を排出するように選択的に作動可能な遊技用構造物を備えたので、遊技用構造物の作動でもって、遊技球が遊技球案内部上に位置して保持されたり、遊技球案内部から排出されるため、遊技球の転動は、斬新なものであり、遊技者の興趣を増大させることができる。
【0052】
また、請求項に係る遊技機によれば、前記貯留部材の下方側に、前記特定入賞口と、この特定入賞口を閉鎖または開放できる遮蔽部とを備え、更に特別遊技状態の発生中に前記特定入賞口を閉鎖するように制御する制御手段を備えるので、遮蔽部が特定入賞口を開放した場合、遊技球は前記特定入賞口に入賞するのに対して、遮蔽部は、特別遊技状態の発生中、特定入賞口を閉鎖し、遊技球が特定入賞口に入るのを防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 第1の実施形態に係るパチンコ遊技機の遊技盤を示した拡大正面図である。
【図2】 第1の実施形態に係るパチンコ遊技機の遊技盤から前側ユニット及び後側ユニットを取り外した状態を、前側から見た拡大斜視図である。
【図3】 第1の実施形態に係るパチンコ遊技機の遊技盤から前側ユニット及び後側ユニットを取り外した状態を、後側から見た拡大斜視図である。
【図4】 第1の実施形態に係るパチンコ遊技機の遊技盤から前側ユニット及び後側ユニットを取り外した状態の拡大側面図である。
【図5】 第1の実施形態に係るパチンコ遊技機の遊技盤に前側ユニット及び後側ユニットを組み付けた拡大側面図である。
【図6】 第1の実施形態に係る可動入賞装置を拡大して示す斜視図である。
【図7】 第1の実施形態に係る可動入賞装置を拡大して示す斜視図であって、パチンコ球の移動を示す。
【図8】 第1の実施形態に係る可動入賞装置を拡大して示す斜視図であって、パチンコ球の移動を示す。
【図9】 第1の実施形態に係る可動入賞装置を拡大して示す斜視図であって、パチンコ球の移動を示す。
【図10】 第1の実施形態に係る可動入賞装置を拡大して示す縦断面図である。
【図11】 第1の実施形態に係る可動入賞装置を拡大して示す縦断面図である。
【図12】 第1の実施形態に係る可動入賞装置内の回転部材、その他の周囲の部品を拡大して示す斜視図である。
【図13】 第1の実施形態に係る可動入賞装置内の回転部材、その他の周囲の部品を拡大して示す側面図である。
【図14】 第1の実施形態に係る可動入賞装置内の駆動モータ、その他の周囲の部品を拡大して示す斜視図である。
【図15】 第1の実施形態に係る可動入賞装置内の駆動モータ、その他の周囲の部品を拡大して示す側面図である。
【図16】 第1の実施形態に係る可動入賞装置内を下方から見た拡大底面図である。
【図17】 第1の実施形態に係る可動入賞装置の内部を拡大して示す平面図である。
【図18】 第1の実施形態に係る可動入賞装置を拡大して示す正面図である。
【図19】 (a)は、第1の実施形態に係る回転部材の拡大正面図であり、(b)は、回転部材の拡大平面図である。
【図20】 第1の実施形態に係るパチンコ遊技機の制御回路部のシステム構成を示すブロック図である。
【図21】 第1の実施形態に係るパチンコ遊技機を示した正面図である。
【図22】 第2の実施形態に係るパチンコ遊技機の遊技盤の遊技領域を示した正面図である。
【図23】 第2の実施形態に係るパチンコ遊技機の可動入賞装置内の要部を示す拡大側面図である。
【図24】 第2の実施形態に係るパチンコ遊技機の可動入賞装置内の要部を示す拡大平面図である。
【図25】 第2の実施形態に係るパチンコ遊技機の可動入賞装置内の要部を示す作用図であって、(A)は解除爪が下方に位置し、(B)は解除爪が上方に位置する。
【符号の説明】
1 パチンコ遊技機(遊技機)
2 遊技盤
2A 開口
3 前側ユニット(装飾用構造部)
4 後側ユニット(役物用機構部)
7、70 可動入賞装置(役物)
10、11 入賞口
12、13 入賞口
14 始動口部材
14A 中始動口(始動口)
14B 左入賞口(始動口)
14C 右入賞口(始動口)
14D、14E 表示用LED(報知手段)
16 開閉扉
20、71 回転部材
20a、71a 貯留用凹部(貯留部)
20a1 凹部の底面
20b Vゾーン用収納部
20c 蓋体
20f 蓋体の駆動用ソレノイド(駆動手段)
21 空間部
22 パチンコ球通路
24 パチンコ球通路(遊技球案内部)
24a 周囲壁
25 パチンコ球排出口
27 遊技用構造物
30 軸部
31 ギヤ部
32 駆動ギヤ
33 回転動作用の第1駆動モータ(回転駆動手段)
37 上下動作用の第2駆動モータ(上下動駆動手段)
38 駆動ギヤ
42 カム用突起
43 カム溝
H1 作動用ソレノイド(駆動手段)
L1 発光ダイオード(発光手段)
K1 金属メッキ
50 制御回路部(制御手段)
51 CPU
52 メモリ(記憶手段)
72 保持部
72a 爪部
84 パチンコ球通路(遊技球案内部)
76 駆動モータ(上下動駆動手段)

Claims (4)

  1. 遊技球が、遊技盤に設けられた始動口へ入賞した後に、役物内に設けられた特定入賞口へ、遊技球が入賞することにより、特別遊技状態を発生する遊技機において、
    前記役物内に設けられた、遊技球を貯留できる貯留手段と、
    前記貯留手段に対して前記役物内で相対的に上下動して、前記貯留手段による遊技球の貯留状態を解除させる解除手段と、
    前記特別遊技状態の発生後の前記役物の新たな作動開始前に、前記貯留手段に対して前記解除手段を相対的に上下動させる制御手段とを備え、
    前記貯留手段は、遊技球を貯留するため複数の貯留用凹部を周囲に備え、
    前記解除手段は、貯留手段の周囲に設けられ、役物内に入った遊技球を案内する遊技球案内部を備え、
    前記貯留手段が前記遊技球案内部より下方に位置する場合、遊技球案内部は、貯留用凹部に貯留された遊技球を保持し、前記貯留手段が前記遊技球案内部より上方へ移動した状態で、貯留用凹部に貯留保持された遊技球が、貯留用凹部から落下するように構成されたことを特徴とする遊技機。
  2. 請求項1に記載された遊技機において、
    前記貯留手段が下方へ移動する場合と、上方へ移動する場合とで、貯留手段の回転方向を反転させる回転制御手段とを備えたことを特徴とする遊技機。
  3. 請求項1または請求項2に記載された遊技機において、
    前記遊技球案内部上に遊技球を保持するとともに、遊技球案内部から遊技球を排出するように選択的に作動可能な遊技用構造物を備えたことを特徴とする遊技機。
  4. 請求項1乃至請求項3のいずれか一に記載された遊技機において、
    前記貯留部材の下方側に、前記特定入賞口と、この特定入賞口を閉鎖または開放できる遮蔽部とを備え、更に特別遊技状態の発生中に前記特定入賞口を閉鎖するように制御する制御手段を備えることを特徴とする遊技機。
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