JP2003102998A - 遊技機 - Google Patents

遊技機

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JP2003102998A
JP2003102998A JP2001299480A JP2001299480A JP2003102998A JP 2003102998 A JP2003102998 A JP 2003102998A JP 2001299480 A JP2001299480 A JP 2001299480A JP 2001299480 A JP2001299480 A JP 2001299480A JP 2003102998 A JP2003102998 A JP 2003102998A
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JP2001299480A
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English (en)
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Kouichirou Hirashima
康一朗 平島
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Okumura Yu Ki Co Ltd
Original Assignee
Okumura Yu Ki Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 役物内に設けられた遊技球通路上で遊技球が
詰まったとしても、賞球の払い出しをできるだけ確保す
ることができる遊技機を提供すること。 【解決手段】 遊技盤2には、始動入賞口14B等へパ
チンコ球が入賞することにより動作する可動入賞装置7
が設けられている。可動入賞装置7の大入賞口15A、
大入賞口15Bを介して入ったパチンコ球が、可動入賞
装置7内に設けられたVゾーン用収納部23へ入賞する
ことにより、特別遊技状態を発生する。可動入賞装置7
は、Vゾーン用収納部23までの前面側パチンコ球通路
18上に、パチンコ球を検出するとともに、その入賞検
出信号を出力する複数の入賞口スイッチ18A、18B
を備える。複数の入賞口スイッチ18A、18Bから出
力された入賞検出信号をCPU50Aが入力した際に、
CPU50Aの指令の下に、賞球払出回路61及び賞球
払出装置66が、賞球の払い出しを行うことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えばパチンコ遊
技機等の遊技機に関し、特に、遊技盤に設けられた始動
口へ遊技球が入賞して、更に、役物の入賞口を介して入
った遊技球が、役物内に設けられた特定入賞口に入賞す
ることにより、特別遊技状態が発生するとともに、賞球
の払い出しを行う遊技機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】パチンコ遊技機の一例として、第二種特
別電動役物を備える第2種のパチンコ遊技機がある。そ
の第2種のパチンコ遊技機の遊技盤上には、例えば役物
用羽根が閉じた状態である遊技者にとって不利な第1状
態、及び役物用羽根が開いた状態である遊技者にとって
有利な第2状態に変化可能な変動入賞装置が配設されて
おり、更に、その変動入賞装置を始動させるための始動
口が遊技盤上に配設されている。そして、パチンコ球が
遊技盤上の始動口に入賞すると、変動入賞装置が遊技者
に不利な第1状態から、遊技者に有利な第2状態に変化
し、この第2状態において、変動入賞装置内の作動物が
作動して、パチンコ球が変動入賞装置内の特定領域に入
賞すると、遊技者にとって特に有利な特別遊技状態(大
当たり状態)に変化する。この特に有利な特別遊技状態
になると、第1状態と第2状態との間の変化が、30秒
間に15回程度生じるように、役物用羽根の開閉が行わ
れるので、役物用羽根が開いた状態で、多数のパチンコ
球が入賞可能となるとともに、賞球の払い出しが大量に
行われて、遊技者の興趣を増大させる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、かかる従来の
パチンコ遊技機の賞球の払い出しの場合、遊技盤の裏面
に配置されたセーフ球切り装置にて、セーフ球が確認さ
れた後に、賞球の払い出しが行われる。そのため、仮
に、役物内に設けられた遊技球通路上で遊技球が詰まる
と、セーフ球切り装置において、セーフ球が確認されな
いので、賞球の払い出しが行われず、遊技者の不利益が
極めて大きい。その場合、遊技者は、遊技店の管理人を
呼んで、管理人が詰まった遊技球を取り出すのを待つし
かなく、その遊技球を取り出す際に、管理人が入賞口に
遊技球を手で入れて、補償的な行為を行ったりするが、
遊技が中断することになって、興趣を喪失させることが
あり得る。本発明は、前記従来の問題点を解消するため
になされたものであり、例えば役物内に設けられた遊技
球通路上で遊技球が詰まったとしても、賞球の払い出し
をできるだけ確保することによって、遊技者が受ける不
利益を、なるべく小さくすることができる遊技機を提供
することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
請求項1に係る発明によれば、遊技球が、遊技盤に設け
られた始動口へ入賞して、更に、役物の入賞口を介して
入った遊技球が、役物内に設けられた特定入賞口へ入賞
することにより、特別遊技状態を発生するとともに、賞
球の払い出しを行う遊技機において、前記役物内に設け
られた特定入賞口までの遊技球通路上に、遊技球を検出
するとともに、その入賞検出信号を出力する入賞球セン
サ部と、前記入賞球センサ部から出力された入賞検出信
号を入力する賞球払い出し用メイン制御手段と、前記賞
球払い出し用メイン制御手段からの指令に基づき、賞球
の払い出しを行う賞球払い出し用サブ制御手段とを設け
たことを特徴とする。それにより、入賞球センサ部が遊
技球を検出すると、賞球払い出し用メイン制御手段は、
入賞球センサ部から出力された入賞検出信号を入力し、
賞球払い出し用サブ制御手段は、賞球払い出し用メイン
制御手段からの指令に基づき、賞球の払い出しを行う。
そのため、例えば、役物内に設けられた遊技球通路上で
遊技球が詰まって、遊技球が特定入賞口まで到達しえな
い場合であっても、特定入賞口より上流側に配置される
入賞球センサ部から出力した入賞検出信号を、賞球払い
出し用メイン制御手段が入力し、賞球払い出し用メイン
制御手段からの指令に基づき、賞球払い出し用サブ制御
手段が、賞球の払い出しを行うことにより、賞球の払い
出しをできるだけ確保することができる。また、このよ
うに賞球の払い出しが少なくとも確保されるため、突然
に遊技が中断することが少なくなって、興趣を喪失させ
ることがない。
【0005】仮に、従来技術のように、特定入賞口へ入
賞した遊技球が、更に遊技盤の裏面に配置されたセーフ
球切り装置まで到達して、セーフ球が確認された後に、
賞球の払い出しが行われる態様の場合、役物内に設けら
れた遊技球通路上で遊技球が詰まった際に、賞球の払い
出しを行うことができないので、遊技者に与える不利益
は極めて大きい。それに対して、この発明の場合、入賞
球センサ部から出力した入賞検出信号を、賞球払い出し
用メイン制御手段が入力すると、賞球払い出し用サブ制
御手段が、賞球の払い出しを行うので、従来技術と異な
って、遊技者が受ける不利益を、なるべく小さくするこ
とができる。また、その他の技術として、遊技球がセー
フ球切り装置において確認されたことのみでもって、賞
球の払い出しが行われる態様の場合、仮に、セーフ球切
り装置に対して不正行為が行われた場合、入賞球センサ
部が遊技球を検出しない場合であっても、不正に賞球の
払い出しが行われるおそれがあって、遊技店の不利益は
極めて大きい。それに対して、この発明の場合、入賞球
センサ部から出力した入賞検出信号を、賞球払い出し用
メイン制御手段が入力した際に、賞球払い出し用サブ制
御手段が、賞球の払い出しを行うので、仮に、セーフ球
切り装置に対して不正行為が行われたとしても、入賞球
センサ部が遊技球を検出しない以上、不正に賞球の払い
出しが行われるおそれがないため、遊技店に与える不利
益は小さい。
【0006】請求項2に係る発明によれば、遊技球が、
遊技盤に設けられた始動口へ入賞して、更に、役物の入
賞口を介して入った遊技球が、役物内に設けられた特定
入賞口へ入賞することにより、特別遊技状態を発生する
とともに、賞球の払い出しを行う遊技機において、前記
役物内に設けられた特定入賞口までの遊技球通路上に、
遊技球を検出するとともに、その入賞検出信号を出力す
る複数の入賞球センサ部と、前記複数の入賞球センサ部
からそれぞれ出力された入賞検出信号を入力する賞球払
い出し用メイン制御手段と、前記賞球払い出し用メイン
制御手段からの指令に基づき、賞球の払い出しを行う賞
球払い出し用サブ制御手段とを設けたことを特徴とす
る。それにより、複数の入賞球センサ部が遊技球を検出
すると、賞球払い出し用メイン制御手段は、複数の入賞
球センサ部からそれぞれ出力された入賞検出信号を入力
し、賞球払い出し用サブ制御手段は、賞球払い出し用メ
イン制御手段からの指令に基づき、賞球の払い出しを行
う。そのため、例えば、役物内に設けられた遊技球通路
上で遊技球が詰まって、遊技球が特定入賞口まで到達し
えない場合であっても、特定入賞口より上流側に位置す
る複数の入賞球センサ部からそれぞれ出力した入賞検出
信号を、賞球払い出し用メイン制御手段が入力し、賞球
払い出し用メイン制御手段からの指令に基づき、賞球払
い出し用サブ制御手段が、賞球の払い出しを行うことに
より、賞球の払い出しをできるだけ確保することができ
る。また、このように賞球の払い出しが少なくとも確保
されるため、突然に遊技が中断することが少なくなっ
て、興趣を喪失させることがない。ここで、入賞球セン
サ部が、仮に1個の場合、入賞球センサ部が故障した
り、入賞球センサ部までの遊技球通路上で遊技球が詰ま
った際に、賞球の払い出しを行うことが全くできない状
態となり、遊技者が被る不利益が極めて大きい。しか
し、本発明のように、入賞球センサ部が複数の場合に、
1個の入賞球センサ部が故障したり、または、1個の入
賞球センサ部までの遊技球通路上で、遊技球が詰まった
としても、残りの入賞球センサ部が正常であり、また
は、残りの入賞球センサ部までの遊技球通路上で、遊技
球が詰まっていなければ、入賞球センサ部から出力した
入賞検出信号を、賞球払い出し用メイン制御手段が入力
した際に、その指令に基づいて、賞球払い出し用サブ制
御手段が、賞球の払い出しを行うことができるので、遊
技者が受ける不利益を、なるべく小さくすることができ
る。
【0007】請求項3に係る発明によれば、請求項2に
記載の遊技機において、前記複数の入賞球センサ部は、
互いに独立して遊技球を検出して、入賞検出信号をそれ
ぞれ賞球払い出し用メイン制御手段に出力し、この賞球
払い出し用メイン制御手段は、入賞検出信号に基づい
て、払い出す入賞球の個数を合計し、賞球の払い出し指
令を、賞球払い出し用サブ制御手段に対して行うことを
特徴とする。それにより、複数の入賞球センサ部がそれ
ぞれ遊技球を互いに独立して検出すると、賞球払い出し
用メイン制御手段に入賞検出信号をそれぞれ出力するこ
とにより、賞球払い出し用メイン制御手段は、入賞検出
信号に基づいて、払い出す入賞球の個数を合計し、賞球
の払い出し指令に基づき、賞球払い出し用サブ制御手段
が、合計した賞球の払い出しを行う。そのため、例え
ば、役物内に設けられた遊技球通路上で遊技球が詰まっ
て、遊技球が特定入賞口まで到達しえない場合であって
も、特定入賞口より上流側に配置される入賞球センサ部
から出力した入賞検出信号を、賞球払い出し用メイン制
御手段が入力した際に、払い出す入賞球の個数を合計し
て、賞球払い出し用サブ制御手段は、賞球払い出し用メ
イン制御手段からの指令に基づき、賞球の払い出しを行
うことにより、賞球の払い出しができるだけ確保するこ
とができる。また、このように賞球の払い出しが少なく
とも確保されるため、突然に遊技が中断することが少な
くなって、興趣を喪失させることがない。
【0008】請求項4に係る発明によれば、請求項1乃
至請求項3のいずれか一に記載された遊技機において、
前記複数の入賞球センサ部が、前記役物内の一つの遊技
球通路上に設けられたことを特徴とする。それにより、
役物内の一つの遊技球通路上を流れる遊技球は、複数の
入賞球センサ部のいずれかに入るので、例えば、1個の
入賞球センサ部が故障しても、残りの入賞球センサ部が
入力した際に、入賞検出信号を出力して、賞球払い出し
用メイン制御手段に出力して、その指令に基づいて、賞
球払い出し用サブ制御手段が賞球の払い出しを行うた
め、賞球の払い出しができるだけ確保することができ
る。また、このように賞球の払い出しが少なくとも確保
されるため、突然に遊技が中断することが少なくなっ
て、興趣を喪失させることがない。
【0009】請求項5に係る発明によれば、請求項2乃
至請求項4のいずれか一に記載の遊技機において、前記
複数の入賞球センサ部は、遊技球が流下する際における
ほぼ同じ高さの位置に設けたことを特徴とする。それに
より、役物内の遊技球通路上を流れる遊技球が、入賞球
センサ部で検出される際に、複数の入賞球センサ部が、
ほぼ同じ高さの位置にあるので、一つの遊技球は、いず
れか一つの入賞球センサ部のみで検出されやすくなる。
そのため、仮に、複数の入賞球センサ部が、異なる高さ
の位置に設定された場合に、一つの遊技球が双方の入賞
球センサ部で検出されるおそれがあるが、複数の入賞球
センサ部が、ほぼ同じ高さの位置にある場合は、そのよ
うな事態は生じにくい。
【0010】請求項6に係る発明によれば、請求項2乃
至請求項5のいずれか一に記載の遊技機において、前記
複数の入賞球センサ部は、遊技球が流下する際における
前記役物の入賞口からほぼ同じ距離に設けたことを特徴
とする。それにより、役物内の遊技球通路上を流れる遊
技球が、入賞球センサ部で検出される際に、複数の入賞
球センサ部が、遊技球が流下する際における前記役物の
入賞口からほぼ同じ距離に設けたので、一つの遊技球
は、ほぼ同じ距離にある入賞球センサ部でもって検出さ
れやすくなり、各入賞球センサ部はほぼ同程度の個数の
遊技球を検出することになる。そのため、一つの入賞球
センサ部に遊技球が大量に集まって、その入賞球センサ
部で詰まるという事態が生じにくい。
【0011】請求項7に係る発明によれば、請求項1乃
至請求項6のいずれか一に記載の遊技機において、前記
賞球払い出し用サブ制御手段が行う賞球払い出し動作
は、前記特定入賞口への入賞より先に行うことができる
ように、前記役物を構成したことを特徴とする。それに
より、複数の入賞球センサ部が遊技球を検出すると、賞
球払い出し用メイン制御手段に入賞検出信号を出力する
ことにより、賞球払い出し用サブ制御手段は、賞球払い
出し用メイン制御手段からの指令に基づき、特定入賞口
への入賞より先に、賞球の払い出しを行う。そのため、
例えば、役物内に設けられた遊技球通路上で遊技球が詰
まって、遊技球が特定入賞口まで到達しえない場合であ
っても、特定入賞口より上流側に配置される入賞球セン
サ部から出力した入賞検出信号を、賞球払い出し用メイ
ン制御手段が入力した際に、その指令に基づいて、賞球
払い出し用サブ制御手段が、賞球の払い出しを特定入賞
口への入賞より先に行うことにより、賞球の払い出しが
できるだけ確保することができる。また、このように賞
球の払い出しが少なくとも確保されるため、突然に遊技
が中断することが少なくなって、興趣を喪失させること
がない。この場合、賞球の払い出しを特定入賞口への入
賞より先に行うので、役物内の構造物をいかように構成
しても、特定入賞口より上流側に配置される入賞球セン
サ部が遊技球を検出すると、賞球払い出し用メイン制御
手段に入賞検出信号を出力することにより、その指令に
基づいて、賞球払い出し用サブ制御手段は、賞球の払い
出しを行うことができる。そのため、遊技者が受ける不
利益を、なるべく小さくすることができる。
【0012】また、遊技者にとって有利な状態を選択的
に形成するため、開閉用可動部材を開閉する役物におい
て、開いた開閉用可動部材に遊技球が当たって内部に入
った後に、遊技者側から離れる方向に遊技球が進むのを
防止する壁部材を内部に設け、開いた開閉用可動部材に
当たった遊技球を、前記壁部材でもって遮った状態で、
下流側に転動させる遊技球通路を、遊技者側に設けるの
が望ましい。それにより、開いた開閉用可動部材に当た
って内部に入った遊技球は、内部の壁部材によって遮ら
れて、その奥部に行くことがないため、開いた開閉用可
動部材に当たって内部に入った遊技球は、遊技者側に設
けられた遊技球通路を通って、下流側に向かって転動す
るので、遊技を行っている遊技者は、遊技球が見やすく
なる。この場合、開閉用可動部材に近接した位置に、開
いた開閉用可動部材に遊技球が当たった後に、その遊技
球を遊技者側に出すための入賞球用出口を設け、入賞球
用出口と遊技球通路とを連続させて、入賞球用出口から
出た遊技球を下流側に転動させるのが望ましい。
【0013】また、役物は、左右側にそれぞれ配置され
る左右の開閉用可動部材と、開いた開閉用可動部材に遊
技球が当たって内部に入った後に、遊技者側から離れる
方向に遊技球が進むのを防止するため、内部に配置され
た壁部材と、左右の開閉用可動部材に隣接し、開いた開
閉用可動部材に遊技球が当たった後に、その遊技球を遊
技者側に出すための入賞球用出口と、前記入賞球用出口
から出た遊技球を下流側に転動させるため、遊技者側に
配置される前面側遊技球通路とを備えるのが望ましい。
このように役物の左右側に配置される開閉用可動部材を
介して、役物内に入る遊技球は、役物内に入り易くなる
が、役物内部の壁部材によって遮られて、その奥部に行
くことがない。そして、役物の左右における、開いた開
閉用可動部材に当たった遊技球は、入賞球用出口から出
て、遊技者側に設けられた前面側遊技球通路を通って、
下流側に向かって転動するので、遊技球が壁部材の手前
側に位置するとともに、役物の遊技者側に位置する。そ
れにより、開閉用可動部材に遊技球が当たって内部に入
った後、遊技球は役物の奥部に行くことがなく、遊技者
の見やすい位置において下流側に転動させるため、遊技
球が見やすくなって、遊技を行う遊技者は遊技に集中す
ることができる。
【0014】また、役物は、左右側にそれぞれ配置され
る左右の開閉用可動部材と、開いた開閉用可動部材に遊
技球が当たって内部に入った後に、遊技者側から離れる
方向に遊技球が進むのを防止するため、役物内部に配置
された壁部材と、開いた開閉用可動部材に当たった遊技
球を貯留させる遊技球貯留部と、左右の開閉用可動部材
の間に挟まれ、開いた開閉用可動部材に遊技球が当たっ
た後に、遊技球貯留部に貯留された遊技球を遊技者側に
出すための入賞球用出口と、前記入賞球用出口から出た
遊技球を下流側に転動させるため、遊技者側に配置され
る前面側遊技球通路と、前記前面側遊技球通路に沿って
配置される複数の入賞球センサ部と、入賞球センサ部に
沿って配置される左右の開閉用可動手段と、前記開閉用
可動手段の下方に配置される遊技室と、遊技室に配置さ
れる特定入賞口とを備えるのが望ましい。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る遊技機につい
て、本発明を具体化した本実施形態に基づき図面を参照
しつつ詳細に説明する。図1は本実施形態に係るパチン
コ遊技機1を示した正面図である。図2は本実施形態に
係るパチンコ遊技機1の遊技盤2を示した正面図であ
る。図1に示すパチンコ遊技機1は、いわゆる第二種パ
チンコ機であって、パチンコ遊技機1の遊技盤2上に、
後述する始動口、可動入賞装置等を配設しているが、図
1では省略している。その遊技盤2の下方には、賞球払
出装置(図示せず)を介して、払い出される賞球を受け
る上皿P3がプレートP4に配設され、このプレートP
4は、音出力手段として機能するスピーカ3aを内蔵し
ている。その上皿P3の下方には、上皿P3から溢れた
パチンコ球を受ける下皿P5が配設されている。また、
プレートP4の下方には、発射装置(図示せず)用の操
作ハンドルP6が設けられており、上皿P3上のパチン
コ球が、上皿P3に連通する球送り機構(図示せず)を
介して、発射装置へ送られるように構成されている。
【0016】また、遊技盤2の両肩部には、賞球払い出
し表示用及び球切れ表示用ランプP10が設けられてい
る。この遊技盤2の前側は、鋼板やステンレス等の金属
製のガラス扉P9により覆われている。このガラス扉P
9は、枠体の前側の位置で、ヒンジ部材等を介して、開
閉自在となる内枠に取り付けられている。また、ガラス
扉P9には、開口部を有する鋼板やステンレス等の金属
製のガラス保持枠が、スポット溶接等により固着されて
いる。そのため、遊技者はガラス保持枠に装着された2
枚のガラスを通して、遊技盤2上の遊技領域を見ること
ができる。また、ガラス扉P9の上部には、遊技中のエ
ラーを表示するエラー表示ランプP7や、「当たり」を
表示する当たり表示ランプP8が取り付けられている。
【0017】次に、本実施形態に係る遊技盤2の遊技領
域6に設けられた役物等について、図2に基づき詳細に
説明する。遊技領域6のほぼ中央には、役物としての可
動入賞装置7が配置されている。この場合、遊技盤2の
中央には、可動入賞装置7用の開口(図示せず)が設け
られており、この可動入賞装置7用の開口に対して、可
動入賞装置7は、遊技盤2の裏面側からはめ込まれるよ
うになっている。また、可動入賞装置7の左右には、電
飾ランプ8、9が設けられている。その可動入賞装置7
と電飾ランプ8、9との間の上方には、入賞口10、1
1が設けられており、更に、入賞口10、11の下方で
あって、電飾ランプ8、9の左右側方には、入賞口1
2、13が設けられている。その入賞口12、13及び
可動入賞装置7の下方には、始動口部材14が設置され
ており、この始動口部材14に中始動口14A、左始動
口14B及び右始動口14Cが設けられている。
【0018】これら中始動口14A、左始動口14B及
び右始動口14Cにパチンコ球が入賞すると、所定数の
賞球を払い出すと共に、可動入賞装置7の大入賞口15
の開閉扉16A、16Bを所定回数だけ開閉する。例え
ば、中始動口14Aにパチンコ球が入賞すると、一定時
間のインターバル(例えば1秒間)を置いた後に、開閉
扉16A、16Bが、所定時間(例えば0.4秒間の2
回で0.8秒間)開放する。また、左始動口14B及び
右始動口14Cに、パチンコ球が入賞すると、一定時間
のインターバル(例えば1秒間)を置いた後に、開閉扉
16A、16Bが、所定時間(例えば0.5秒間)だけ
1回開放する。
【0019】また、中始動口14Aと左始動口14Bと
の間には、左側の表示用LED14Dが配設されてお
り、また、中始動口14Aと右始動口14Cとの間に
は、右側の表示用LED14Eが配設されている。そし
て、表示用LED14D及び表示用LED14Eは、左
始動口14B及び右始動口14Cに、パチンコ球が入賞
した場合、一定時間のインターバル(例えば1秒間)を
置いた後に、開閉扉16A、16Bが所定時間(例えば
0.5秒間)だけ開放するに際し、左始動口14B及び
右始動口14Cに、パチンコ球の入賞直後から、所定時
間(1.5秒間、すなわち、0.5秒間と1秒間との合
計時間分)、点灯するように構成されている。また、表
示用LED14D及び表示用LED14Eは、中始動口
14Aに、パチンコ球が入賞した場合、一定時間のイン
ターバル(例えば1秒間)を置いた後に、開閉扉16
A、16Bが所定時間(例えば0.4秒間の2回で0.
8秒間)だけ開放するに際し、パチンコ球の入賞直後か
ら、所定時間(1.8秒間、すなわち、1秒間と0.8
秒間との合計時間分)、点灯するように構成されてい
る。
【0020】これは、中始動口14A、左始動口14B
及び右始動口14Cにパチンコ球が入賞した際、可動入
賞装置7(役物)内の開閉扉16A、16B(開閉用可
動部材)を可動させる中始動口14A、左始動口14B
及び右始動口14Cの機能が作動しない不作動状態に所
定時間だけ設定するので、この不作動時間に該当する場
合、表示用LED14D及び表示用LED14Eの点灯
でもって、その旨を遊技者に報知するためである。そし
て、「始動口機能を不作動状態にする」とは、不作動時
間に該当する場合、パチンコ球が始動口14A、14
B、14Cに入賞しても、大入賞口15用の開閉扉16
A、16Bが可動しない状態、すなわち、大入賞口15
用の開閉扉16A、16Bが閉じたままの状態にするこ
とをいう。そのため、パチンコ球が始動口14A、14
B、14Cに入賞しても、開閉扉16A、16Bが開か
ない不作動時間の場合は、例えば始動口14A、14
B、14C以外の入賞口へ、パチンコ球が入賞するよう
に、発射装置の強さ加減を調整して、パチンコ球を発射
するのが良いことが分かるので、遊技者は、現在の遊技
状態を把握して、例えばパチンコ球の発射装置の発射強
さを調整しながら、その発射装置のハンドル等を適宜操
作でき、状況に応じた遊技戦略を実行することができ
る。
【0021】その後、始動口機能が作動状態に戻ると、
表示用LED14D及び表示用LED14Eが消灯する
ので、遊技者はその旨を把握することができる。このよ
うに表示用LED14D及び表示用LED14E(報知
手段)を、中始動口14A、左始動口14B及び右始動
口14C(始動口)の近傍の見やすい位置に配置したこ
とにより、始動口の機能と不作動時間との関係が、視覚
的に分かりやすい。尚、表示用LED14D、14E以
外に、遊技盤2の周囲に設けられた表示ランプP8等の
表示手段でもって、不作動時間に該当する旨を報知して
も良い。
【0022】次に、可動入賞装置7について、図3乃至
図10に基づいて説明する。図3は本実施形態に係る可
動入賞装置7を拡大して示す正面図であって、開閉扉1
6A、16Bでもって、大入賞口15A、15Bが閉じ
た状態であるとともに、左右の開閉用可動手段19A、
19Bが開いた状態である。図4は、その可動入賞装置
7を拡大して示す側面図である。図5は、その可動入賞
装置7を拡大して示す平面図である。図6は、可動入賞
装置7内部を拡大して示す横断面図であって、開閉扉1
6A、16Bでもって、大入賞口15A、15Bが閉じ
た状態である。図7は、可動入賞装置7内部を拡大して
示す縦断面図であって、開閉扉16A、16Bでもっ
て、大入賞口15A、15Bが閉じた状態である。図8
は、本実施形態に係る可動入賞装置7を拡大して示す正
面図であって、大入賞口15A、15Bが開いた状態で
あるとともに、左右の開閉用可動手段19A、19Bが
閉じた状態である。図9は、可動入賞装置7内部を拡大
して示す横断面図であって、大入賞口15A、15Bが
開いた状態である。図10は、可動入賞装置7内部を拡
大して示す縦断面図であって、大入賞口15A、15B
が開いた状態である。
【0023】可動入賞装置7の上方構造物7Aには、図
5、図7、及び図10に示すように、賞球払い出し用の
入賞口17が設けられている。この入賞口17内にパチ
ンコ球が入賞すると、入賞口スイッチ17Aによって、
その入賞したパチンコ球が検出されることにより、所定
数の賞球が払い出される。可動入賞装置7の上方構造物
7Aの下方の左右側には、横幅が広くなる左右の大入賞
口15A、15Bが設けられており、これら左右の大入
賞口15A、15Bは、ほぼ長四角形状にそれぞれ形成
されている。各大入賞口15A、15Bの前方には、開
閉用可動部材としての開閉扉16A、16Bが開閉可能
に覆われている。この開閉扉16A、16Bは、可動入
賞装置7の裏面側に配設される開閉用ソレノイドS1の
作動に基づいて、後述の態様で開閉される。そのため、
開閉用可動部材として機能する開閉扉16A、16B
は、可動入賞装置7の上方左右側にそれぞれ配置される
ことになる。
【0024】その大入賞口15A、15Bの奥部には、
可動入賞装置7内の奥部へパチンコ球が進むのを防止す
るため、壁部材としての壁部B1が設けられている。こ
の壁部B1は、大入賞口15A、15Bの奥部のみなら
ず、大入賞口15Aと大入賞口15Bとの間に位置す
る、大入賞口15A、15B内に入賞した入賞球の出口
となる入賞球用出口16Cの奥部にも設けられており、
平板状に立設している。この場合、可動入賞装置7内部
において、壁部B1は、閉じられた開閉扉16A、16
Bの位置から、パチンコ球2個分程度の長さ(図6に示
す長さL1)分だけ、可動入賞装置7内部の遊技者側か
ら離れる位置(すなわち、遊技盤2の奥部の位置)に配
置されている。そのため、壁部B1と、閉じた状態での
開閉扉16A、16Bとの間の底面部B2は、パチンコ
球2個分程度の長さ(奥行き)であって、開閉扉16
A、16B及び入賞球用出口16Cの左右方向の長さを
有する空間部が形成されるので、この空間部は、開いた
開閉扉16A、16Bの内側に当たったパチンコ球を貯
留させる遊技球貯留部として機能する。そして、閉じら
れた開閉扉16A、16Bの位置から、パチンコ球2個
分程度の長さ分、遊技者側から離れる位置に壁部B1を
設ける場合、開閉扉16A、16Bにパチンコ球が当た
った際に、壁部B1でもって遮られてその奥部に行くこ
とがなく、壁部B1によって遊技者側に跳ね返されるた
め、遊技を行っている遊技者は、壁部B1の手前側に位
置するパチンコ球が見やすくなる。
【0025】このように開いた開閉扉16A、16Bの
内側に当たったパチンコ球は、壁部B1に当たって壁部
B1で跳ね返され、大入賞口15Aと大入賞口15Bと
の間に位置する入賞球用出口16C側に寄って、入賞球
用出口16Cから遊技者側(前側)に出てくることにな
るので、入賞球用出口16Cから出たパチンコ球が、可
動入賞装置7の遊技者側に配設された前面側パチンコ球
通路18を落下することになる。そのため、閉じた開閉
扉16A、16Bに当たったパチンコ球は、可動入賞装
置7の遊技者側の前面側パチンコ球通路18を通ること
になり、遊技を行っている遊技者は、そのパチンコ球が
見やすくなる。尚、壁部B1の内部には、図6、図7及
び図10に示すように、発光手段としての複数の装飾用
の発光ダイオードLLが内設されており、この発光ダイ
オードLLから発せられた光が、遊技者に向かって発光
することになる。この場合、装飾用の発光ダイオードL
Lの替わりに、例えば文字、数字等を表す表示装置(図
示せず)を壁部B1の遊技者側に設置しても良い。
【0026】また、この前面側パチンコ球通路18に
は、図6及び図9に明示するように、左右の入賞口スイ
ッチ18A、18Bが設けられている。その前面側パチ
ンコ球通路18を通るパチンコ球は、複数の入賞口スイ
ッチ18A、18Bのいずれかに入賞するので、左右の
入賞口スイッチ18A、18Bが、その入賞したパチン
コ球をそれぞれ検出することにより、所定数の賞球が払
い出される。このように2個の入賞口スイッチ18A、
18Bが、可動入賞装置7(役物)内の前面側パチンコ
球通路18(遊技球通路)上に、同じ高さの位置となる
ように並んで設けられた場合、複数の入賞口スイッチ1
8A、18Bのいずれかに入るので、例えば、1個の入
賞口スイッチ18Aにパチンコ球が詰まる事態が生じた
としても、残りの入賞口スイッチ18Bにパチンコ球が
入力した際に、入賞口スイッチ18Bが入賞検出信号を
出力して、後述するCPU50A、賞球払出回路61及
び賞球払出装置66の動作の下に、賞球の払い出しを行
うことができ、故障に強い可動入賞装置7となる。ま
た、開閉扉16A、16Bに当たったパチンコ球が、前
面側パチンコ球通路18に導かれ、入賞口スイッチ18
A、18Bの位置に至る際に、2個の入賞口スイッチ1
8A、18Bのそれぞれの位置が、左右の開閉扉16
A、16Bからほぼ同じ距離となるように設計されてい
るので、左側の開閉扉16Aに当たったパチンコ球は、
左側の入賞口スイッチ18Aで検出されやすいのに対
し、右側の開閉扉16Bに当たったパチンコ球は、右側
の入賞口スイッチ18Bで検出されやすくなるため、一
つの入賞口スイッチ18A、18Bにパチンコ球が大量
に集まって、その入賞口スイッチ18A、18Bの位置
で詰まるという事態が生じにくい。
【0027】この場合、前面側パチンコ球通路18の両
側部には、図3及び図8に明示するように、遊技者側に
突き出る左右の突部T1が設けられている。そして、上
下方向に延設された左右の突部T1の内側には、開いた
開閉扉16A、16Bの内側に当たって、大入賞口15
A、15Bに入り、入賞球用出口16Cから出たパチン
コ球のみが、前面側パチンコ球通路18を通るようでき
るので、左右の突部T1は、遊技盤2の可動入賞装置7
の外側から転動したパチンコ球が、左右の前面側パチン
コ球通路18の内側に入るのを防止する。また、左右の
開閉扉16A、16Bの前面側パチンコ球通路18の両
側には、遊技者側に突き出る左右の突部T0が設けられ
ており、上下方向に延設された左右の突部T0は、遊技
盤2の可動入賞装置7の外側から転動したパチンコ球
が、前面側パチンコ球通路18の内側に侵入するのを防
止する。
【0028】更に、突部T1の下方には、前面側パチン
コ球通路18の両側から左右方向に延びるように侵入防
止用壁部T2が設けられており、遊技盤2の可動入賞装
置7の外側から転動したパチンコ球が、前面側パチンコ
球通路18の下方内側に入るのを防止する。そのため、
左右の突部T0、左右の突部T1、左右の侵入防止用壁
部T2は、遊技盤2の可動入賞装置7の外側から転動し
たパチンコ球が、前面側パチンコ球通路18に侵入する
のを防止するので、開いた開閉扉16A、16Bの内側
に当たって、大入賞口15A、15Bに入り、入賞球用
出口16Cから出たパチンコ球のみが、可動入賞装置7
の遊技者側の前面側パチンコ球通路18を通ることにな
る。
【0029】また、前面側パチンコ球通路18の左右の
入賞口スイッチ18A、18Bの下方には、左右の開閉
用可動手段19A、19Bが設けられている。左右の開
閉用可動手段19A、19Bは、駆動モータM0の作動
に基づいて、後述する態様により、選択的に開閉するこ
とになる。そして、左右の開閉用可動手段19A、19
Bが、図8に示すように、相互に閉じた状態では、開閉
用可動手段19A、19Bに当たって止まったパチンコ
球は、可動入賞装置7内の中央部に設けられた遊技室内
上方パチンコ球通路20に導かれることになる。また、
左右の開閉用可動手段19A、19Bが、図3に示すよ
うに、相互に開いた状態では、左右の開閉用可動手段1
9A、19Bを、通過したパチンコ球は、可動入賞装置
7の下方部に設けられた遊技室内下方パチンコ球通路2
1に導かれることになる。この場合、遊技室内上方パチ
ンコ球通路20及び遊技室内下方パチンコ球通路21
は、図7及び図10に示すように、ともに可動入賞装置
7内部に設けられた遊技室22と連通しており、この遊
技室22の奥部には、特定入賞口としての、大当たりを
発生させるVゾーン用収納部23が設けられている。そ
して、遊技室内上方パチンコ球通路20が、遊技室22
及び遊技室内下方パチンコ球通路21に比べて上方に位
置するとともに、奥部に向かって下り勾配となる斜面と
なっているので、遊技室内上方パチンコ球通路20から
落下して遊技室22へ入るパチンコ球は勢いがあり、V
ゾーン用収納部23に入り易い。それに対して、遊技室
内下方パチンコ球通路21は、遊技室内上方パチンコ球
通路20に比べて下方に位置するとともに、奥部に向か
って上り勾配となる斜面となっているので、遊技室内下
方パチンコ球通路21を介して遊技室22へ入るパチン
コ球は、それほど勢いが無く、Vゾーン用収納部23に
入りにくい。
【0030】それにより、左右の開閉用可動手段19
A、19Bが閉じた場合に、開閉用可動手段19A、1
9Bに、当たったパチンコ球は、遊技室内上方パチンコ
球通路20に導かれるので、結果的に、大当たりを発生
させ易いことになる。このようにパチンコ球が、遊技領
域6に設けられた中始動口14A、左始動口14B及び
右始動口14Cへ入賞し、更に、可動入賞装置7(役
物)内に設けられたVゾーン用収納部23(特定入賞
口)へ入賞することにより特別遊技状態を発生し、多数
のパチンコ球が入賞可能となって、開閉扉16A、16
Bが開いた状態と閉じた状態と間の変化が、1ラウンド
として、30秒間に15回程度生じるので、多くの賞球
が払い出されて、遊技者にとって特に有利な特別遊技状
態(大当たり)になりやすくなる。また、Vゾーン用収
納部23の下方には、後方パチンコ球排出口24が設け
られており、Vゾーン用収納部23は、遊技室22内の
パチンコ球を後方パチンコ球排出口24に落下させるこ
とができるので、Vゾーン用収納部23を通ったパチン
コ球が、後方パチンコ球排出口24の底部に形成された
斜面に沿って、前方に向かって案内される。
【0031】また、遊技室22の前方には、前方パチン
コ球排出口25が設けられており、遊技室22の底部
は、前方パチンコ球排出口25に向かって、下り勾配と
なる斜面となっているので、遊技室22の底部に沿って
落下したパチンコ球は、Vゾーン用収納部23を通らな
い場合、前方パチンコ球排出口25に落下することにな
る。
【0032】次に、開閉扉16A、16Bを開閉させる
開閉機構SMの動作態様について説明する。可動入賞装
置7の裏面側には、図4乃至図7、図9及び図10に示
すように、開閉機構SMが設けられており、開閉機構S
Mは、開閉用ソレノイドS1、取り付け部材S3、軸部
材S4、連結部材S5、軸部材S6、扇形の歯車S7及
び扇形の歯車S8等を備えている。可動入賞装置7の裏
面側には、図6及び図9に示すように、左右に並ぶ開閉
用ソレノイドS1が配設されている。それぞれの開閉用
ソレノイドS1は、開閉機構SMを作動させるため、プ
ランジャS2をそれぞれ伸縮させる。各プランジャS2
の先端には、軸部材S4を移動させるための、取り付け
部材S3がそれぞれ取り付けられている。その取り付け
部材S3は、図7及び図10に示すように、プランジャ
S2の伸縮に基づき、左右方向(図6及び図9)に延設
された軸部材S4を前後に移動できる。
【0033】また、図6及び図9に示す軸部材S4の左
右方向の中央には、軸部材S6と連結させるための、連
結部材S5が取り付けられている。この連結部材S5
は、軸部材S4の前後動に基づき、図7及び図10に示
すように、左右方向に延設された軸部材S6を時計回り
または反時計回り方向に回動させることができる。その
軸部材S6の左右方向の両端には、扇形の歯車S7がそ
れぞれ取り付けられており、この扇形の歯車S7は、軸
部材S6の回動に基づき、軸部材S6と一体的に時計回
りまたは反時計回り方向に回動させることができる。扇
形の歯車S7は、図4、図6及び図9に示すように、開
閉扉16A、16B側の扇形の歯車S8と相互に歯合し
ており、扇形の歯車S8が、開閉扉16A、16Bの下
方基部と連結しているので、扇形の歯車S8は、扇形の
歯車S7の回動に基づき、反時計回りまたは時計回り方
向に回動させられ、開閉扉16A、16Bは、扇形の歯
車S8の回動に基づき、開閉するように回動させられる
ことになる。
【0034】更に詳細には、開閉用ソレノイドS1のそ
れぞれの作動に基づいて、そのプランジャS2が、開閉
扉16A、16Bに向かって突き出る(または突き出な
い位置に戻る)と、プランジャS2の先端の連結部材S
3も、開閉扉16A、16Bに向かって突き出る(また
は突き出ない位置に戻る)ので、図7及び図10に示す
ように、軸部材S4が反時計回り方向(時計回り方向)
に回転することになる。そして、このような軸部材S4
の回転に伴い、連結部材S5が反時計回り方向(時計回
り方向)に回転し、軸部材S6を反時計回り方向(時計
回り方向)に回転させることになるので、軸部材S6と
一体的に回転する扇形の歯車S7は、反時計回り方向
(時計回り方向)に回転することになる。そして、扇形
の歯車S8は、扇形の歯車S7の回転に伴い、時計回り
方向(反時計回り方向)に回転し、開閉扉16A、16
Bの下方基部を時計回り方向(反時計回り方向)に回転
させる。それにより、大入賞口15A、15Bの前方を
開閉可能に覆う開閉扉16A、16Bは、可動入賞装置
7の裏面側に配設される開閉用ソレノイドS1の作動に
基づいて、開閉扉16A、16Bの下方基部を回転中心
として開閉されるので、開閉機構SMは、所定のタイミ
ングで開閉用ソレノイドS1を作動させることにより、
開閉扉16A、16Bは、所定のタイミングで開閉する
ことになる。
【0035】次に、左右の開閉用可動手段19A、19
Bを開閉させる開閉機構MMの動作態様について、図1
1乃至図18に基づいて、詳細に説明する。図11は、
本実施形態に係る可動入賞装置7の左右の開閉用可動手
段19A、19Bを開閉する開閉機構MMを拡大して示
す正面図であり、左右の開閉用可動手段19A、19B
が相互に閉じた状態を示す。図12は、同開閉機構MM
を拡大して示す平面図であり、左右の開閉用可動手段1
9A、19Bが相互に閉じた状態を示す。図13は、同
同開閉機構MMを拡大して示す側面図であり、左右の開
閉用可動手段19A、19Bが相互に閉じた状態を示
す。図14は、同開閉機構MMを拡大して示す裏面図で
あり、左右の開閉用可動手段19A、19Bが相互に閉
じた状態を示す。図15は、同開閉機構MMを拡大して
示す正面図であり、左右の開閉用可動手段19A、19
Bが相互に開いた状態を示す。図16は、同開閉機構M
Mを拡大して示す平面図であり、左右の開閉用可動手段
19A、19Bが相互に開いた状態を示す。図17は、
同開閉機構MMを拡大して示す側面図であり、左右の開
閉用可動手段19A、19Bが相互に開いた状態を示
す。図18は、同開閉機構MMを拡大して示す裏面図で
あり、左右の開閉用可動手段19A、19Bが相互に開
いた状態を示す。
【0036】この場合、左右の開閉用可動手段19A、
19Bは、可動入賞装置7の裏面側に配設される開閉機
構MMの作動に基づいて、選択的に開閉することにな
る。その開閉機構MMは、図12及び図13に示すよう
に、駆動モータM0、エンコーダ用鍔部M2、エンコー
ダ用検出部M2a、取り付け部材M3、クランク部M
4、案内ピンM5、摺動ピンM6A、M6B、左右の回
転用可動部M7A、M7B、左右の軸部M8A、M8B
及び左右の開閉用可動手段19A、19B等を備えてい
る。開閉機構MMは、モータ軸M1を有する駆動モータ
M0を備えており、このモータ軸M1の前方側には、エ
ンコーダ用鍔部M2が、取り付け部材M3を介して取り
付けられている。このエンコーダ用鍔部M2は、半月板
の形状をなしており、モータ軸M1の回転に伴って、モ
ータ軸M1と一体的に回転する。エンコーダ用鍔部M2
の上方には、エンコーダ用検出部M2aが配置されてお
り、このエンコーダ用検出部M2aは、エンコーダ用鍔
部M2の存在及び不存在を検出することにより、エンコ
ーダ用信号をCPU50A(図19参照)に出力でき、
このエンコーダ用信号は、回転動作用の駆動モータM0
の制御のために使用されることになる。
【0037】その取り付け部材M3の前方側には、図1
1に示すように、H型形状のクランク部M4が取り付け
られている。このクランク部M4は、4個の上下方向に
穿設された上下用溝部M4aと、2個の左右方向に穿設
された左右用溝部M4bとを備えている。これら上下用
溝部M4aには、4本の案内ピンM5がはめ込まれ、ま
た、2個の左右用溝部M4bには、2本の摺動ピンM6
A、M6Bがはめ込まれている。そのため、モータ軸M
1の回転に伴って、クランク部M4が上下に揺動する際
に、4個の溝部M4aにはめ込まれた4本の案内ピンM
5が、クランク部M4の上下動が垂直方向となるように
規制する場合、左右用溝部M4bにはめ込まれた左右の
摺動ピンM6A、M6Bは、左右用溝部M4bの上下動
に基づいて、上下に揺動することになる。
【0038】そして、左右の摺動ピンM6A、M6Bに
は、図11及び図12に示すように、左右の回転用可動
部M7A、M7Bの一端が取り付けられており、左右の
回転用可動部M7A、M7Bの他端には、左右の軸部M
8A、M8Bの後方部がそれぞれ取り付けられている。
そのため、クランク部M4及び左右の摺動ピンM6A、
M6Bの上下の揺動に伴って、左右の回転用可動部M7
A、M7Bの一端が上下に揺動するので、左右の軸部M
8A、M8Bの取り付け位置が固定されている場合、左
右の軸部M8A、M8Bは、回転用可動部M7A、M7
Bの一端の揺動に伴って、時計回り方向(または反時計
回り方向)に回転することになる。そのため、長手方向
に延びる軸部M8A、M8Bの前方に取り付けられた左
右の開閉用可動手段19A、19Bは、軸部M8A、M
8Bと一体的に時計回り方向(または反時計回り方向)
に回転するので、左右の開閉用可動手段19A、19B
の先端が相互に近接したり、相互に離間する。そして、
左右の開閉用可動手段19A、19Bの先端が相互に近
接する場合、左右の開閉用可動手段19A、19Bはパ
チンコ球を保持する。それに対して、左右の開閉用可動
手段19A、19Bの先端が相互に離間する場合、左右
の開閉用可動手段19A、19Bの先端の間から、パチ
ンコ球は下方に落下することになる。それにより、開閉
機構MMは、エンコーダ用検出部M2aのエンコーダ用
信号に基づいて、所定のタイミングで駆動モータM0を
作動させることにより、左右の開閉用可動手段19A、
19Bは、所定のタイミングで開閉することになる。
【0039】そして、左右の開閉用可動手段19A、1
9Bが閉じた場合に当たって止まったパチンコ球は、遊
技室内上方パチンコ球通路20に導かれ、Vゾーン用収
納部23に入った場合、大当たりを発生させることにな
るので、遊技者の興趣を増大させることができる。左右
の開閉用可動手段19A、19Bには、板バネQ1が取
り付けられているので、板バネQ1にパチンコ球が当た
ることにより、パチンコ球は、左右の開閉用可動手段1
9A、19Bから遠ざかるように弾かれることになる。
これは、板バネQ1にパチンコ球を弾いて、左右の開閉
用可動手段19A、19Bにおいてパチンコ球が完全に
詰まらなくするためである。それにより、左右の開閉用
可動手段19A、19Bの先端が、相互に離間する状態
から近接する場合において、開閉用可動手段19A、1
9Bの先端の間で、パチンコ球が完全に詰まらなけれ
ば、入賞口スイッチ18A、18Bの検出でもって、賞
球の払い出しが少なくとも確保されることになる。その
ため、遊技者は、例えば遊技店管理人を呼んで、管理人
が詰まったパチンコ球を取り出すために、遊技を中断さ
せる必要性が少なくなる。
【0040】ここで、仮に、前面側パチンコ球通路18
に、1個の入賞口スイッチのみが設置された場合、その
入賞口スイッチが故障した際に、賞球の払い出しを行う
ことが全くできない状態となり、遊技者が被る不利益が
極めて大きい。それに対して、前面側パチンコ球通路1
8に、複数の入賞口スイッチ18A、18Bが設けられ
た場合、仮に、1個の入賞口スイッチ18Aが故障して
も、残りの1個の入賞口スイッチ18Bが故障していな
ければ、正常な1個の入賞口スイッチ18Bから出力し
た入賞検出信号に対しては、賞球払い出し用メイン制御
手段を構成するCPU50Aが入力した際に、賞球払い
出し用サブ制御手段を構成する賞球払出回路61及び賞
球払出装置66が、賞球の払い出しを行うことができ
る。
【0041】次に、本実施形態に係るパチンコ遊技機1
の制御回路のシステムについて、図19を参照しながら
説明する。図19は、本実施形態に係るパチンコ遊技機
1の制御回路部50のシステム構成を示すブロック図で
ある。制御手段として機能する制御回路部50には、図
19に示すように、制御回路部50の全体を制御するC
PU50Aと、種々のプログラム等を記憶するメモリと
してのROM51と、制御プログラムや制御処理に必要
なデータ等を記憶するメモリとしてのRAM52(記憶
手段)と、入力ポート53及び出力ポート54とが設け
られている。これらCPU50A、RAM52、入力ポ
ート53及び出力ポート54は、バス線55で相互に接
続されている。また、CPU50Aには、所定のクロッ
ク信号を出力するクロック回路56が接続されている。
また、RAM52は、一定時間の計測用のタイマ52A
の機能を果たす。
【0042】また、中始動口14A、左始動口14B、
右始動口14Cには、入賞球を検出する中始動口スイッ
チ57、左始動口スイッチ58、右始動口スイッチ59
がそれぞれ設けられており、これら始動口スイッチ5
7、58、59が、入力ポート53にそれぞれ接続され
ている。この場合、始動口スイッチ57、58、59
が、入賞球を検出した場合、入力ポート53を介して、
CPU50Aに対してその検出信号を出力するが、便宜
的に指令信号をCPU50Aに対して出力すると称す
る。また、各入賞口10、11、12、13、17に
は、入賞球を検出する各入賞口スイッチ10A、入賞口
スイッチ11A、入賞口スイッチ12A、入賞口スイッ
チ13A、入賞口スイッチ17Aが設けられており、こ
れら入賞口スイッチ10A、11A、12A、13A、
17Aは、検出信号を入力するための、入力ポート53
に接続されている。また、入賞口スイッチ18A、18
Bは、CPU50Aが入賞検出信号を入力するため、入
力ポート53に接続されている。また、駆動モータM0
のエンコーダ検出部M2が、入力ポート53に接続され
ており、入力ポート53を介して、CPU50Aは、エ
ンコーダ検出部M2からの検出信号を入力する。
【0043】また、大入賞口15の内部には、入賞球の
カウントを行う大入賞口スイッチ15Aが設けられてお
り、大入賞口スイッチ15Aは、検出信号を入力するた
めの、入力ポート53に接続されている。また、可動入
賞装置7のVゾーン用収納部20bには、大入賞口15
の開放を所定分継続して特別遊技状態(大当たり状態)
を発生させるべく、Vゾーンへの入賞球の検出を行うV
ゾーン用スイッチ20Vが設けられており、このVゾー
ン用スイッチ20Vは、検出信号を入力するための、入
力ポート53に接続されており、入力ポート53を介し
て、CPU50Aは、Vゾーン用スイッチ20Vからの
入賞を示す入賞信号を入力する。
【0044】また、出力ポート54には、スピーカ3a
を介してゲーム音楽等を再生するための、音声基板60
が接続されている。そして、ROM51には、スピーカ
3aを介してゲーム音楽等を再生する際の、音声基板6
0を駆動させる際の動作プログラムが記憶されているの
で、動作プログラムに従って動作するCPU50Aの制
御の下、スピーカ3aを介してゲーム音楽等が再生され
る。また、出力ポート54は、賞球払出回路61を介し
て賞球払出装置66に接続されている。そして、ROM
51には、賞球払出回路61を介して賞球払出装置66
を駆動させる際の動作プログラムが記憶されているの
で、動作プログラムに従って動作するCPU50Aの制
御の下、CPU50Aが賞球払出回路61に対して賞球
払出信号を出力し、その賞球払出回路61は、賞球払出
装置66を作動させて所定の個数のパチンコ球を払い出
させることができる。このようにCPU50Aが賞球の
払い出し動作のための機能を果たす場合、賞球払い出し
用メイン制御手段として機能するのに対して、賞球払出
回路61及び賞球払出装置66が、CPU50Aからの
指令に基づき、賞球の払い出し動作を行う際、賞球払い
出し用サブ制御手段61Aとして機能する。そして、入
力ポート53を介して、入賞口スイッチ18A、18B
から入賞検出信号を入力したCPU50Aは、入賞検出
信号に基づいて、入賞球の個数データを合計して、その
個数データをRAM52に記憶させる他に、賞球払出装
置66から払い出すべき入賞球の個数データを合計し
て、合計した個数データをRAM52に記憶させること
ができる。そして、CPU50Aは、賞球の払い出し指
令を賞球払出回路61に対して行うので、賞球払出回路
61の制御の下に、賞球払出装置66が制御される。
【0045】また、出力ポート54には、大入賞口15
の開閉扉16の開閉用ソレノイドS1が、ソレノイド駆
動回路62を介して接続されている。そして、ROM5
1には、特別遊技状態(大当たり)等の際の、大入賞口
15の開閉扉16の開閉動作についての動作プログラム
が記憶されている。そのため、この動作プログラムに従
って動作するCPU50Aの制御の下、開閉用ソレノイ
ドS1用の駆動用信号が、出力ポート54を介してソレ
ノイド駆動回路62に出力され、開閉用ソレノイドS1
は所定の作動(不作動)態様を実行することができる。
また、発光ダイオードLL、及び表示用LED14D、
14E等を駆動するLED駆動回路63が、出力ポート
54に接続されている。更に、各電飾ランプ8、電飾ラ
ンプ9、エラー表示ランプP7、表示ランプP8を点灯
駆動するランプ駆動回路64が、出力ポート54に接続
されている。
【0046】また、可動入賞装置7の左右の開閉用可動
手段19A、19Bを回転させる駆動モータM0を駆動
するモータ駆動回路65が、出力ポート54に接続され
ている。ROM51には、駆動モータM0を駆動制御す
るための、動作プログラム及び駆動用の駆動データが記
憶されている。この動作プログラムに従って動作するC
PU50Aの制御の下、駆動モータM0についての、駆
動用の駆動用信号が、モータ駆動回路65に出力され、
その駆動用信号に基づいて、これら駆動モータM0が駆
動することになる。
【0047】次に、賞球の払い出し処理の動作態様につ
いて、図20を参照して説明する。ここで、図20は、
実施形態に係るパチンコ遊技機1の賞球の払い出し処理
を示すフローチャートである。先ず、図20に示される
ように、ステップ(以下、STと略記する)1におい
て、CPU50Aは、入賞口スイッチ18Aが、パチン
コ球を検出するか否かを判定する(ST1)。この場
合、CPU50Aは、入賞口スイッチ18Aにおいて、
パチンコ球を検出していないと判定した場合には(ST
1:NO)、CPU50Aは、入賞口スイッチ18Bに
おいて、パチンコ球を検出するか否かを判定する(ST
2)。この場合、CPU50Aが、入賞口スイッチ18
Bから、入力ポート53を介して、入賞検出信号を入力
していないと判定した場合には(ST2:NO)、CP
U50Aは、再び入賞口スイッチ18Aにおいて、パチ
ンコ球を検出するか否かを判定する(ST1)。それに
より、複数の入賞口スイッチ18A、18Bは、それぞ
れパチンコ球を互いに独立して検出することになるの
で、いずれか一方の入賞口スイッチ18A、18Bが仮
に故障したとしても、残りの入賞口スイッチ18A、1
8Bが正常である限り、正常な入賞口スイッチ18A、
18Bは、パチンコ球を少なくとも検出することができ
る。そのため、正常な入賞口スイッチ18A、18Bか
ら、入力ポート53を介して、入賞検出信号を入力する
CPU50Aの制御の下、賞球払出回路61及び賞球払
出装置66は、賞球の払い出しを行えるので、賞球の払
い出しが、少なくとも確保することができる。
【0048】ここで、CPU50Aが、入賞口スイッチ
18Aから入賞検出信号を入力したと判定した場合には
(ST1:YES)、入賞口スイッチ18Aにおいて入
賞したことを示す入賞データを、RAM52に記憶する
(ST3)。そして、CPU50Aは、ROM51に格
納されている制御プログラムに従って、払い出される賞
球数を計算して、賞球数データをRAM52に記憶する
(ST4)。また、CPU50Aが、入賞口スイッチ1
8Bから入賞検出信号を入力したと判定した場合には
(ST2:YES)、入賞口スイッチ18Bにおいて入
賞したことを示す入賞データをRAM52に記憶する
(ST5)。そして、CPU50Aは、ROM51に格
納されている制御プログラムに従って、払い出される賞
球数データを計算して、RAM52に記憶する(ST
6)。CPU50Aは、入賞口スイッチ18A、18B
における入賞に基づいて、入賞データ及び払い出される
賞球数のデータを合計する(ST7)。ここで、入賞デ
ータを合計する理由は、パチンコ球がVゾーン用収納部
23へ入賞して、遊技者にとって特別な有利な状態であ
る特別遊技状態になると、開閉扉16A、16Bが開い
た状態と閉じた状態と間の変化が、1ラウンドとして、
30秒間に15回程度生じるが、この特別遊技状態にな
った場合、入賞口スイッチ18A、18Bにおいて、例
えば20個のパチンコ球の入賞が検出された段階で、特
別遊技状態を終了させるため、入賞口スイッチ18A、
18Bにおける入賞個数をカウントする必要があるから
である。
【0049】その後、合計した賞球数のデータに基づい
て、CPU50Aは、賞球払出回路61に対し賞球払出
指令信号を出力して、賞球払出回路61による駆動の下
に、賞球払出装置66は、合計した所定個数のパチンコ
球の払い出しを行う(ST8)が、入賞口スイッチ18
A、18Bにおける入賞に基づく、パチンコ球の払い出
しは、できるだけ速い方が、上皿P3の球切れが少なく
なる意味で望ましい。この場合、複数の入賞口スイッチ
18A、18Bがパチンコ球を検出すると、CPU50
Aに入賞検出信号を即座に出力し、入賞検出信号を入力
したCPU50Aは、直ちに、賞球払出回路61に対し
賞球払出指令信号を出力して、賞球払出装置66は、直
ちにパチンコ球の払い出しを行う。そして、入賞口スイ
ッチ18A、18Bがパチンコ球を検出してから、例え
ば、1〜2秒程度でパチンコ球が上皿P3に払い出され
る。それにより、入賞口スイッチ18A、18Bを通過
した前面側パチンコ球通路18上のパチンコ球が、開閉
用可動手段19A、19Bを介して遊技室22に入り、
Vゾーン用収納部23へ入賞することがあっても、Vゾ
ーン用収納部23への入賞までに時間がかかる時間を、
例えば1秒以下になるようにパチンコ球通路を工夫す
る。そのため、Vゾーン用収納部23への入賞より先
に、入賞口スイッチ18A、18Bによるパチンコ球の
検出に基づく、賞球の払い出しが行われることになる。
【0050】以上説明した通り、本実施形態に係る発明
によれば、遊技盤2の遊技領域6に設けられた左始動口
14B等(始動口)へ入賞して、更に、可動入賞装置7
(役物)の大入賞口15A、大入賞口15B(入賞口)
を介して入ったパチンコ球が、可動入賞装置7(役物)
内に設けられたVゾーン用収納部23(特定入賞口)へ
入賞することにより、遊技者にとって有利な状態である
特別遊技状態を発生するとともに、賞球の払い出しを行
うパチンコ遊技機1において、可動入賞装置7(役物)
内に設けられたVゾーン用収納部23までの前面側パチ
ンコ球通路18(遊技球通路)上に、パチンコ球を検出
するとともに、その入賞検出信号を出力する複数の入賞
口スイッチ18A、18B(入賞球センサ部)と、複数
の入賞口スイッチ18A、18Bから出力された入賞検
出信号をそれぞれ入力するCPU50A等(賞球払い出
し用メイン制御手段)と、CPU50A等からの指令に
基づき、賞球の払い出しを行う賞球払出回路61及び賞
球払出装置66(賞球払い出し用サブ制御手段)とを設
けたので、複数の入賞口スイッチ18A、18Bが、パ
チンコ球を検出すると、CPU50Aは入賞口スイッチ
18A、18Bから出力された入賞検出信号を入力し、
賞球払出回路61及び賞球払出装置66は、CPU50
Aからの指令に基づき、入賞口スイッチ18A、18B
から入賞検出信号を入力した際に、賞球の払い出しを行
う。
【0051】そのため、可動入賞装置7(役物)内に設
けられた前面側パチンコ球通路18(遊技球通路)上の
例えば左右の開閉用可動手段19A、19Bにおいてパ
チンコ球が詰まって、パチンコ球がVゾーン用収納部2
3まで到達しえない場合であっても、Vゾーン用収納部
23より上流側に位置する入賞口スイッチ18A、18
B(入賞球センサ部)から出力した入賞検出信号を、C
PU50Aが入力した際に、CPU50A、賞球払出回
路61及び賞球払出装置66が、賞球の払い出しを行う
ことにより、賞球の払い出しをできるだけ確保すること
ができる。そして、入賞口スイッチ18A、18Bが複
数の場合に、1個の入賞口スイッチ18A、18Bが故
障したり、または、1個の入賞口スイッチ18A、18
Bまでの遊技球通路上で、パチンコ球が詰まったとして
も、残りの入賞口スイッチ18A、18Bが正常であ
り、または、残りの入賞口スイッチ18A、18Bまで
のパチンコ球通路上で、パチンコ球が詰まっていなけれ
ば、入賞口スイッチ18A、18Bから出力した入賞検
出信号を、CPU50Aが入力した際に、CPU50
A、賞球払出回路61及び賞球払出装置66が、賞球の
払い出しを行うことができるので、遊技者が受ける不利
益を、なるべく小さくすることができ、いずれかの入賞
口スイッチ18A、18Bに故障が起こっても、何とか
遊技を続行できる。
【0052】また、前記の実施形態によれば、開いた開
閉扉16A、16B(開閉用可動部材)の内側に、パチ
ンコ球が当たって装置7内部に入った後に、遊技者側か
ら離れる方向にパチンコ球が進むのを防止する壁部B1
(壁部材)を装置7(役物)内部に設け、更に、開いた
開閉扉16A、16B(開閉用可動部材)に当たったパ
チンコ球を、開閉扉16A、16Bに隣接する入賞球用
出口16Cから、貯留機能を果たす空間部を通って入賞
球用出口16Cから出し、下流側に転動させる前面側パ
チンコ球通路18を、可動入賞装置7の遊技者側に設け
た。そのため、開いた開閉扉16A、16B(開閉用可
動部材)に当たったパチンコ球は、壁部B1(壁部材)
によって遮られて、その奥部に行くことがなく、壁部B
1(壁部材)の手前側に位置するとともに、可動入賞装
置7(役物)の遊技者側に位置するので、開閉扉16
A、16Bに当たって下流側に転動するパチンコ球が見
やすくなって、パチンコ遊技を行う遊技者は遊技に集中
することができる。そして、前面側パチンコ球通路18
を通って、下流側に向かって転動したパチンコ球は、遊
技室22内に入るので、Vゾーン用収納部23(特定入
賞口)へ入賞した場合、特別遊技状態が発生することに
なる。尚、役物としての可動入賞装置7は、内部にパチ
ンコ球を入れるための大入賞口15A、15B(入口
部)、及び、この大入賞口15A、15Bの近傍に配置
した開閉扉16A、16B(開閉用可動部材)を備える
可動入賞装置に限ったものではなく、遊技者にとって有
利な状態を選択的に形成するため、開閉用可動部材を開
閉することができるものであれば、その他のものでも良
い。
【0053】次に、羽根式の開閉用可動部材を用いた役
物において、本発明を実施した他の実施の形態につい
て、図21乃至図23を参照して説明する。ここで、図
21は、他の実施形態に係る可動入賞装置67を拡大し
て示した正面図である。図22は、その可動入賞装置6
7を示す拡大断面図である。図23は、他の実施形態に
係る可動入賞装置67におけるパチンコ球通路及び複数
の入賞口スイッチを抽出して示した拡大斜視図である。
この実施の形態の場合でも、可動入賞装置67は、パチ
ンコ遊技機の遊技領域に取り付けられ、パチンコ遊技機
を制御する制御手段でもって制御されることについて
は、前記実施形態と同様である。そのため、前記実施の
形態に用いられる部材、部品等と同一のものについて
は、同一の符号を付して詳細な説明を省略する。
【0054】この可動入賞装置67の上部には、覆い部
R0が設けられており、覆い部R0から左右に流れる斜
面が形成されている。この可動入賞装置67の上方左右
には、図21乃至図23に示すように、上方開口67a
が設けられている。その可動入賞装置67の左肩及び右
肩の上方開口67aには、パチンコ球を当てて、可動入
賞装置67内にパチンコ球を導くため、回動可能な開閉
用羽根部材79が配置されており、一対の開閉用羽根部
材79は、遊技球当て部79Aをその上方側にそれぞれ
備えている。左肩及び右肩の上方開口67a、67aの
間に挟まれる遊技室R1には、遊技中回転を継続する回
転部材80が配置されており、回転部材80の一部に、
特別入賞口(図示せず)が設けられている。そして、特
別入賞口に、パチンコ球が入賞すると、「大当たり」
(遊技者にとって特に有利な特別遊技状態)が発生し、
所定数の賞球が払い出される。この場合、回動可能な開
閉用羽根部材79は、上方開口67a、67a内に、パ
チンコ球を入れるか否かを決定するので、結果として、
遊技者にとって有利な特別遊技状態(大当たり)を発生
させるか否かの決定に関与する役割を果たすことなる。
【0055】遊技室R1の上方には、上方開口67a、
67aから入ったパチンコ球を案内するためのパチンコ
球通路R2が左右方向に延びるように形成されている。
このパチンコ球通路R2には、図23に示すように、複
数の入賞口スイッチR2A、R2Bが形成されており、
入賞口スイッチR2A、R2Bを介して、パチンコ球
は、遊技室R1に落下することができる。パチンコ球通
路R2には、パチンコ球をスムーズに左右方向に流し
て、入賞口スイッチR2A、R2Bを介して、落下させ
るために、後方壁部R2Cが設けられている。この場
合、入賞口スイッチR2A、R2Bは、パチンコ球が流
下する際における同じ高さの位置に並んで設けたので、
一つのパチンコ球は、いずれか一つの入賞口スイッチR
2A、R2Bのみに入ることになる。この場合、左右の
開閉用羽根部材79に当たったパチンコ球が、前面側パ
チンコ球通路R2に導かれ、入賞口スイッチR2A、R
2Bの位置に至る際に、2個の入賞口スイッチR2A、
R2Bのそれぞれの位置が、左右の開閉用羽根部材79
からほぼ同じ距離L3となるように設計されているの
で、左側の開閉用羽根部材79に当たったパチンコ球
は、左側の入賞口スイッチR2Aで検出されやすいのに
対し、右側の開閉用羽根部材79に当たったパチンコ球
は、右側の入賞口スイッチR2Bで検出されやすくなる
ため、一つの入賞口スイッチR2A、R2Bにパチンコ
球が大量に集まって、その入賞口スイッチR2A、R2
Bの位置で詰まるという事態が生じにくい。
【0056】また、回転部材80の内側上部には、図2
2に示すように、発光素子としての発光LED81が設
けられている。回転部材80の下部には、発光LED8
1の発光制御を行うための発光用制御基板82が設けら
れており、その下方には、発光用制御基板82を支持す
るスリップリング82Aが設けられている。スリップリ
ング82Aには、信号線83が取り付けられている。回
転部材80の奥部には、回動駆動ギヤ84が設けられて
おり、この回動駆動ギヤ84の下方には、駆動モータ8
5が設けられている。そして、駆動モータ85が駆動す
ると、回動駆動ギヤ84を回転させ、更に回転部材80
を回転させることになるので、その回転部材80の回転
に同期して、発光LED81が発光することになる。
【0057】その駆動モータ85の奥部には、図21及
び図22に示すように、開閉用羽根部材79を回動させ
るための一対の駆動用ソレノイド86が設けられてお
り、この駆動用ソレノイド86は、それぞれプランジャ
87を有している。そして、プランジャ87の上端に
は、クランク88が取り付けられており、このクランク
88には、左右の開閉用羽根部材79をそれぞれ回動さ
せるための、一対の駆動用ギヤ89がそれぞれ取り付け
られている。これら左右の駆動用ギヤ89は、各支持ピ
ン90を回転中心として回動し、これら駆動用ギヤ89
は、羽根回動用ギヤ91とそれぞれ歯合している。ま
た、羽根回動用ギヤ91には、軸部材92がそれぞれ取
り付けられているので、その軸部材92が回転すると、
開閉用羽根部材79が一体的に回転することになる。
【0058】具体的には、プランジャ87が上方へ移動
すると、クランク88も上方へ移動し、左右の駆動用ギ
ヤ89が支持ピン90を回転中心として回動する。この
場合、左側駆動用ギヤ89が反時計回りに回動し、右側
駆動用ギヤ89が時計回りに回動する。すると、左側駆
動用ギヤ89と歯合している左側羽根回動用ギヤ91が
時計回りに回動し、右側駆動用ギヤ89と歯合している
右側羽根回動用ギヤ91が、反時計回りに回動する。そ
れにより、左側の開閉用羽根部材79は、左側の軸部材
92が時計回りに回転する結果、時計回りに回動するの
に対して、右側の開閉用羽根部材79は、右側の軸部材
92が反時計回りに回転する結果、反時計回りに回動す
る。そして、左側の開閉用羽根部材79が時計回りに回
動すると、左側の開閉用羽根部材79の遊技球当て部7
9Aが、パチンコ球用の流路P2から突き出ないので、
転動するパチンコ球は、遊技球当て部79Aに当たるこ
となく、可動入賞装置67の内部へ入らない。また、右
側の開閉用羽根部材79が反時計回りに回動すると、遊
技球当て部79Aが遊技球当て部79Aがパチンコ球用
の流路P2に突き出ないので、転動するパチンコ球は、
遊技球当て部79Aに当たることなく、可動入賞装置6
7の内部へ入らない。
【0059】一方、プランジャ87が下方へ移動する
と、クランク88も下方へ移動し、左右の駆動用ギヤ8
9が支持ピン90を回転中心として回動する。この場
合、左側駆動用ギヤ89が時計回りに回動し、右側駆動
用ギヤ89が反時計回りに回動する。すると、左側駆動
用ギヤ89と歯合している左側羽根回動用ギヤ91が反
時計回りに回転するのに対し、右側駆動用ギヤ89と歯
合している右側羽根回動用ギヤ91が時計回りに回転す
る。それにより、左側の開閉用羽根部材79は、左側の
軸部材92が反時計回りに回転する結果、反時計回りに
回転するのに対して、右側の開閉用羽根部材79は、右
側の軸部材92が時計回りに回転する結果、時計回りに
回転する。そして、左側の開閉用羽根部材79が反時計
回りに回転すると、左側の開閉用羽根部材79の遊技球
当て部79Aの先端がパチンコ球用の流路P2に突き出
るので、転動するパチンコ球を遊技球当て部79Aに当
てて、可動入賞装置67の上方開口67aを通過させ
て、内部へ導くことができる。また、右側の開閉用羽根
部材79が時計回りに回転すると、右側の開閉用羽根部
材79の遊技球当て部79Aの先端が、パチンコ球用の
流路P2に突き出るので、転動するパチンコ球を遊技球
当て部79Aに当てて、可動入賞装置67の上方開口6
7aを通過させて、内部のパチンコ球通路R2へ導くこ
とができる。
【0060】従って、左側及び右側の開閉用羽根部材7
9の遊技球当て部79Aが、流路P2に沿ったパチンコ
球の落下を許容するための上方位置(図21破線)に配
置されることにより、転動するパチンコ球の落下を許容
させ、転動するパチンコ球を入賞口としての上方開口6
7aに入れない。一方、左側及び右側の開閉用羽根部材
79の遊技球当て部79Aが、流路P2に沿ったパチン
コ球の落下を受けるための下方位置(図21実線)に配
置されることにより、流路P2に沿って落下するパチン
コ球を受ける遊技球当て部79Aに当てて、可動入賞装
置67内部のパチンコ球通路R2へ導くことができる。
【0061】このようにプランジャ87の位置でもっ
て、転動するパチンコ球を遊技球当て部79Aに当てる
か否かが決まり、可動入賞装置67内部へ導いたり、導
かなかったりすることができる。尚、可動入賞装置67
の上部には、覆い部R1が設けられており、覆い部R1
から左右に流れる斜面が形成されているので、覆い部R
1に沿った流路P2をパチンコ球は、落下することがで
きる。それにより、パチンコ球の通路となる流路P2の
左右側に、左右の開閉用羽根部材79がそれぞれ配置さ
れることになる。また、左右の開閉用羽根部材79のパ
チンコ球が当たる部分には、弾性部材としての左右の板
バネQ3がそれぞれ取り付けられているので、板バネQ
3にパチンコ球が当たることにより、パチンコ球は、左
右の開閉用羽根部材79から遠ざかるように弾かれるこ
とになる。
【0062】具体的には、左右の開閉用羽根部材79
は、図21に示すように、左右の軸部材92の前方に取
り付けられる基部を回転中心として、パチンコ球が通過
する側である先端部を回転させる構成からなっているの
で、左右の板状のバネ部材Q3を、左右の開閉用羽根部
材79に沿うように取り付ける。そして、前記実施形態
と同様に、左右の板状のバネ部材Q3の基部を、左右の
開閉用羽根部材79の基部側(軸部材92側)に対して
固定するのに対して、板状のバネ部材Q3の先端部を固
定しない構成とすることにより、板状のバネ部材Q3の
先端部にパチンコ球が当たった場合、板状のバネ部材Q
3の先端部が湾曲した後に元の形状に戻る際に、バネ部
材Q3の弾性力でもって、パチンコ球が開閉用羽根部材
79から離れるように弾くようにする。
【0063】それにより、この実施形態に係るパチンコ
遊技機1の遊技領域6を転動するパチンコ球を、可動入
賞装置67の左肩及び右肩の上方開口67a(入口)に
入れるため、開閉する一対の開閉用羽根部材79(開閉
用可動手段)を備えた可動入賞装置67(遊技機用構造
物)において、可動入賞装置67(役物)内に設けられ
た特別入賞口(図示せず)までの前面側パチンコ球通路
R2(遊技球通路)上に、パチンコ球を検出するととも
に、その入賞検出信号を出力する複数の入賞口スイッチ
R2A、R2B(入賞球センサ部)と、複数の入賞口ス
イッチR2A、R2Bから出力された入賞検出信号をそ
れぞれ入力するCPU50A(賞球払い出し用メイン制
御手段)と、CPU50Aからの指令に基づき、賞球の
払い出しを行う賞球払出回路61及び賞球払出装置66
(賞球払い出し用サブ制御手段)とを備えたので、複数
の入賞口スイッチR2A、R2Bが、パチンコ球を検出
すると、CPU50Aは入賞口スイッチR2A、R2B
から出力された入賞検出信号を入力し、賞球払出回路6
1及び賞球払出装置66は、CPU50Aからの指令に
基づき、入賞口スイッチR2A、R2Bから入賞検出信
号を入力した際に、賞球の払い出しを行う。尚、この場
合、賞球払出装置66が行う賞球払い出し動作は、可動
入賞装置67内の特定入賞口への入賞より先に行うこと
ができるように、可動入賞装置67の遊技室R1内のパ
チンコ球通路を構成するのが望ましい。また、更に他の
実施の形態としては、図24に示すように、前面側パチ
ンコ球通路R2の左右の開閉用羽根部材79近傍に、入
賞口スイッチR3A、R3Bを設けてもよく、左右の開
閉用羽根部材79に当たったパチンコ球が、前面側パチ
ンコ球通路R2に導かれて流下する際に、左右の開閉用
羽根部材79から入賞口スイッチR3A、R3Bまで、
ほぼ同じ距離L4となるように設計されている。図24
に示す可動入賞装置67の場合、パチンコ球は入賞口ス
イッチR3A、R3Bでもって検出されるので、入賞口
スイッチR2A、R2Bでもってパチンコ球を検出する
必要はなく、入賞口スイッチR2A、R2Bの位置に
は、単なる遊技室R1に導くための通過口を設ければよ
い。
【0064】尚、本発明は、前記各実施形態に限定され
るものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内で種
々の改良、変形が可能であることは勿論である。遊技機
の一例として第2種パチンコ遊技機を例示したが、必要
に応じて、それ以外のパチンコ機に本発明を採用しても
よいし、それ以外の遊技機に本発明を採用してもよであ
っても良い。また、前記実施の形態の場合、可動入賞装
置7は、入賞球センサ部として、2個の入賞口スイッチ
を使用したが、必ずしも、この態様を採用することな
く、例えば1個の入賞口スイッチを使用してもよいし、
3個以上の入賞口スイッチを採用してもよい。また、入
賞球センサ部は、入賞口に入った入賞球を検出できる構
成であれば、必ずしも実施の形態の入賞口スイッチを使
用しなくても良い。その可動入賞装置7内の構造物につ
いても、遊技者の興味を起こさせる回転部材等を採用し
てもよいし、その他の移動部材を採用してもよい。ま
た、役物としての可動入賞装置は、必ずしも、この態様
を採用することなく、別の構成を有していても良い。ま
た、賞球払い出し用サブ制御手段としての賞球払出回路
61が、CPU、RAM、及びROMを備え、例えば賞
球払出回路61のROMが、入賞口に対応する所定の個
数の払い出しデータを記憶している場合、賞球払出回路
61のRAMが入賞データを記憶し、賞球払出回路61
のCPUが、払い出す入賞球の個数データを合計して、
賞球払出装置66から合計した賞球の払い出しを行う態
様を採用しても良い。従って、賞球払い出し用サブ制御
手段の構成は、必ずしも上記実施の形態に限定されな
い。また、賞球払出回路61及び賞球払出装置66(賞
球払い出し用サブ制御手段)が行う賞球払い出し動作と
しては、その電気的制御に要する時間を、遊技室内の特
定入賞口における入賞検出に要する時間よりなるべく短
く設定して、賞球払い出し動作を特定入賞口への入賞よ
り、先に行う態様とするようにしてもよい。
【0065】
【発明の効果】以上説明した通り、請求項1に係る遊技
機によれば、遊技球が、遊技盤に設けられた始動口へ入
賞して、更に、役物の入賞口を介して入った遊技球が、
役物内に設けられた特定入賞口へ入賞することにより、
特別遊技状態を発生するとともに、賞球の払い出しを行
う遊技機において、前記役物内に設けられた特定入賞口
までの遊技球通路上に、遊技球を検出するとともに、そ
の入賞検出信号を出力する入賞球センサ部と、前記入賞
球センサ部から出力された入賞検出信号を入力する賞球
払い出し用メイン制御手段と、前記賞球払い出し用メイ
ン制御手段からの指令に基づき、賞球の払い出しを行う
賞球払い出し用サブ制御手段とを設けたので、複数の入
賞球センサ部が遊技球を検出すると、賞球払い出し用メ
イン制御手段は、入賞球センサ部から出力された入賞検
出信号を入力し、賞球払い出し用サブ制御手段は、賞球
払い出し用メイン制御手段からの指令に基づき、賞球の
払い出しを行う。そのため、例えば、役物内に設けられ
た遊技球通路上で遊技球が詰まって、遊技球が特定入賞
口まで到達しえない場合であっても、特定入賞口より上
流側に配置される入賞球センサ部から出力した入賞検出
信号を、賞球払い出し用メイン制御手段が入力し、賞球
払い出し用メイン制御手段からの指令に基づき、賞球払
い出し用サブ制御手段が、賞球の払い出しを行うことに
より、賞球の払い出しをできるだけ確保することができ
る。また、このように賞球の払い出しが少なくとも確保
されるため、突然に遊技が中断することが少なくなっ
て、興趣を喪失させることがない。
【0066】また、請求項2に係る遊技機によれば、遊
技球が、遊技盤に設けられた始動口へ入賞して、更に、
役物の入賞口を介して入った遊技球が、役物内に設けら
れた特定入賞口へ入賞することにより、特別遊技状態を
発生するとともに、賞球の払い出しを行う遊技機におい
て、前記役物内に設けられた特定入賞口までの遊技球通
路上に、遊技球を検出するとともに、その入賞検出信号
を出力する複数の入賞球センサ部と、前記複数の入賞球
センサ部からそれぞれ出力された入賞検出信号を入力す
る賞球払い出し用メイン制御手段と、前記賞球払い出し
用メイン制御手段からの指令に基づき、賞球の払い出し
を行う賞球払い出し用サブ制御手段とを設けたので、複
数の入賞球センサ部が遊技球を検出すると、賞球払い出
し用メイン制御手段は、複数の入賞球センサ部からそれ
ぞれ出力された入賞検出信号を入力し、賞球払い出し用
サブ制御手段は、賞球払い出し用メイン制御手段からの
指令に基づき、賞球の払い出しを行う。そのため、例え
ば、役物内に設けられた遊技球通路上で遊技球が詰まっ
て、遊技球が特定入賞口まで到達しえない場合であって
も、特定入賞口より上流側に位置する複数の入賞球セン
サ部からそれぞれ出力した入賞検出信号を、賞球払い出
し用メイン制御手段が入力し、賞球払い出し用メイン制
御手段からの指令に基づき、賞球払い出し用サブ制御手
段が、賞球の払い出しを行うことにより、賞球の払い出
しをできるだけ確保することができる。また、このよう
に賞球の払い出しが少なくとも確保されるため、突然に
遊技が中断することが少なくなって、興趣を喪失させる
ことがない。
【0067】また、請求項3に係る遊技機によれば、前
記複数の入賞球センサ部は、互いに独立して遊技球を検
出して、入賞検出信号をそれぞれ賞球払い出し用メイン
制御手段に出力し、この賞球払い出し用メイン制御手段
は、入賞検出信号に基づいて、払い出す入賞球の個数を
合計し、賞球の払い出し指令を、賞球払い出し用サブ制
御手段に対して行うので、複数の入賞球センサ部がそれ
ぞれ遊技球を互いに独立して検出すると、賞球払い出し
用メイン制御手段に入賞検出信号をそれぞれ出力するこ
とにより、賞球払い出し用メイン制御手段は、入賞検出
信号に基づいて、払い出す入賞球の個数を合計し、賞球
の払い出し指令に基づき、賞球払い出し用サブ制御手段
が、合計した賞球の払い出しを行う。
【0068】また、請求項4に係る遊技機によれば、前
記複数の入賞球センサ部が、前記役物内の一つの遊技球
通路上に設けられたので、役物内の一つの遊技球通路上
を流れる遊技球は、複数の入賞球センサ部のいずれかに
入るので、例えば、1個の入賞球センサ部が故障して
も、残りの入賞球センサ部が入力した際に、入賞検出信
号を賞球払い出し用メイン制御手段に出力して、その指
令に基づいて、賞球払い出し用サブ制御手段が、賞球の
払い出しを行うため、賞球の払い出しができるだけ確保
することができる。また、賞球の払い出しが少なくとも
確保されるため、突然に遊技が中断することが少なくな
って、興趣を喪失させることがない。
【0069】また、請求項5に係る遊技機によれば、前
記複数の入賞球センサ部は、遊技球が流下する際におけ
るほぼ同じ高さの位置に設けたので、役物内の遊技球通
路上を流れる遊技球が、入賞球センサ部で検出される際
に、複数の入賞球センサ部が、ほぼ同じ高さの位置にあ
るため、一つの遊技球は、いずれか一つの入賞球センサ
部のみで検出されやすくなる。そのため、仮に、複数の
入賞球センサ部が、異なる高さの位置に設定された場合
に、一つの遊技球が双方の入賞球センサ部で検出される
おそれがあるが、複数の入賞球センサ部が、ほぼ同じ高
さの位置にある場合は、そのような事態は生じにくい。
【0070】また、請求項6に係る遊技機によれば、前
記複数の入賞球センサ部は、遊技球が流下する際におけ
る前記役物の入賞口からほぼ同じ距離に設けたので、役
物内の遊技球通路上を流れる遊技球が、入賞球センサ部
で検出される際に、複数の入賞球センサ部が、役物の入
賞口からほぼ同じ同じ距離にあるため、一つの遊技球
は、ほぼ同じ距離にある入賞球センサ部でもって検出さ
れやすくなり、各入賞球センサ部はほぼ同程度の個数の
遊技球を検出することになる。そのため、一つの入賞球
センサ部に遊技球が大量に集まって、その入賞球センサ
部で詰まるという事態が生じにくい。
【0071】更に、請求項7に係る遊技機によれば、前
記賞球払い出し用サブ制御手段が行う賞球払い出し動作
は、前記特定入賞口への入賞より先に行うことができる
ように、前記役物を構成したので、複数の入賞球センサ
部が遊技球を検出すると、賞球払い出し用メイン制御手
段に入賞検出信号を出力することにより、賞球払い出し
用サブ制御手段は、賞球払い出し用メイン制御手段から
の指令に基づき、特定入賞口への入賞より先に、賞球の
払い出しを行う。そのため、例えば、役物内に設けられ
た遊技球通路上で遊技球が詰まって、遊技球が特定入賞
口まで到達しえない場合であっても、特定入賞口より上
流側に配置される入賞球センサ部から出力した入賞検出
信号を、賞球払い出し用メイン制御手段が入力した際
に、その指令に基づいて、賞球払い出し用サブ制御手段
が、賞球の払い出しを特定入賞口への入賞より先に行う
ことにより、賞球の払い出しができるだけ確保すること
ができる。また、賞球の払い出しが少なくとも確保され
るため、突然に遊技が中断することが少なくなって、興
趣を喪失させることがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態に係るパチンコ遊技機を示した正面
図である。
【図2】本実施形態に係るパチンコ遊技機の遊技盤を示
した正面図である。
【図3】本実施形態に係る可動入賞装置を拡大して示す
正面図であり、開閉扉が閉じた状態を示す。
【図4】本実施形態に係る可動入賞装置を拡大して示す
側面図であり、開閉扉が閉じた状態を示す。
【図5】本実施形態に係る可動入賞装置を拡大して示す
平面図である。
【図6】本実施形態に係る可動入賞装置を拡大して示す
横断面図であり、開閉扉が閉じた状態を示す。
【図7】本実施形態に係る可動入賞装置を拡大して示す
縦断面図であり、開閉扉が閉じた状態を示す。
【図8】本実施形態に係る可動入賞装置を拡大して示す
正面図であり、開閉扉が開いた状態を示す。
【図9】本実施形態に係る可動入賞装置を拡大して示す
横断面図であり、開閉扉が開いた状態を示す。
【図10】本実施形態に係る可動入賞装置を拡大して示
す縦断面図であり、開閉扉が開いた状態を示す。
【図11】本実施形態に係る可動入賞装置内の左右の開
閉用可動手段を作動させる開閉機構を抽出して示す拡大
正面図であり、左右の開閉用可動手段が閉じた状態を示
す。
【図12】本実施形態に係る可動入賞装置内の左右の開
閉用可動手段を作動させる開閉機構を抽出して示す拡大
平面図であり、左右の開閉用可動手段が閉じた状態を示
す。
【図13】本実施形態に係る可動入賞装置内の左右の開
閉用可動手段を作動させる開閉機構を抽出して示す拡大
側面図であり、左右の開閉用可動手段が閉じた状態を示
す。
【図14】本実施形態に係る可動入賞装置内の左右の開
閉用可動手段を作動させる開閉機構を抽出して示す拡大
裏面図であり、左右の開閉用可動手段が閉じた状態を示
す。
【図15】本実施形態に係る可動入賞装置内の左右の開
閉用可動手段を作動させる開閉機構を抽出して示す拡大
正面図である。
【図16】本実施形態に係る可動入賞装置内の左右の開
閉用可動手段を作動させる開閉機構を抽出して示す拡大
平面図であり、左右の開閉用可動手段が開いた状態を示
す。
【図17】本実施形態に係る可動入賞装置内の左右の開
閉用可動手段を作動させる開閉機構を抽出して示す拡大
側面図であり、左右の開閉用可動手段が開いた状態を示
す。
【図18】本実施形態に係る可動入賞装置内の左右の開
閉用可動手段を作動させる開閉機構を抽出して示す拡大
裏面図であり、左右の開閉用可動手段が開いた状態を示
す。
【図19】本実施形態に係るパチンコ遊技機の制御回路
を示すブロック図である。
【図20】実施形態に係るパチンコ遊技機の賞球の払い
出し処理を示すフローチャートである。
【図21】他の実施形態に係る可動入賞装置のみを示す
拡大正面図である。
【図22】他の実施形態に係る可動入賞装置から回転部
材等を取り外した状態を示す拡大正面図である。
【図23】他の実施形態に係る可動入賞装置におけるパ
チンコ球通路及び複数の入賞口スイッチを抽出して示し
た拡大斜視図である。
【図24】更に他の実施形態に係る可動入賞装置のみを
示す拡大正面図である。
【符号の説明】
1、63 パチンコ遊技機(遊技機) 2 遊技盤 6 遊技領域 7、67 可動入賞装置(役物) 8、9 電飾ランプ 10、11 入賞口 12、13 入賞口 14、78 始動口部材 14A 中始動口(始動口) 14B 左始動口(始動口) 14C 右始動口(始動口) 14D、14E 表示用LED(報知手段) 15A、15B 大入賞口(入賞口) 16A、16B 左右の開閉扉(開閉用可動部材) 16C 入賞球用出口 18 前面側パチンコ球通路(前面側遊技
球通路、遊技球通路) 18A、18B 入賞口スイッチ(入賞球センサ部) 19A、19B 開閉用可動手段 20 遊技室内上方パチンコ球通路 21 遊技室内下方パチンコ球通路 22 遊技室 23 Vゾーン用収納部(特定入賞口) 24 後方パチンコ球排出口 25 前方パチンコ球排出口 50A CPU(賞球払い出し用メイン制御
手段) 61 賞球払出回路(賞球払い出し用サブ
制御手段) 66 賞球払出装置(賞球払い出し用サブ
制御手段) 61A 賞球払い出し用サブ制御手段 M0 駆動モータ(駆動手段) M2 エンコーダ用鍔部 T0 突部 T1 突部 S1 開閉用ソレノイド(駆動手段) S2 プランジャ LL 発光ダイオード(発光手段) B1 壁部(壁部材) B2 底面部(遊技球貯留部) MM 開閉機構 SM 開閉機構 R2 パチンコ球通路 R2A、R2B 入賞口スイッチ(入賞球センサ部) L2、L3、L4 距離

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 遊技球が、遊技盤に設けられた始動口へ
    入賞して、更に、役物の入賞口を介して入った遊技球
    が、役物内に設けられた特定入賞口へ入賞することによ
    り、特別遊技状態を発生するとともに、賞球の払い出し
    を行う遊技機において、 前記役物内に設けられた特定入賞口までの遊技球通路上
    に、遊技球を検出するとともに、その入賞検出信号を出
    力する入賞球センサ部と、 前記入賞球センサ部から出力された入賞検出信号を入力
    する賞球払い出し用メイン制御手段と、 前記賞球払い出し用メイン制御手段からの指令に基づ
    き、賞球の払い出しを行う賞球払い出し用サブ制御手段
    とを設けたことを特徴とする遊技機。
  2. 【請求項2】 遊技球が、遊技盤に設けられた始動口へ
    入賞して、更に、役物の入賞口を介して入った遊技球
    が、役物内に設けられた特定入賞口へ入賞することによ
    り、特別遊技状態を発生するとともに、賞球の払い出し
    を行う遊技機において、 前記役物内に設けられた特定入賞口までの遊技球通路上
    に、遊技球を検出するとともに、その入賞検出信号を出
    力する複数の入賞球センサ部と、 前記複数の入賞球センサ部からそれぞれ出力された入賞
    検出信号を入力する賞球払い出し用メイン制御手段と、 前記賞球払い出し用メイン制御手段からの指令に基づ
    き、賞球の払い出しを行う賞球払い出し用サブ制御手段
    とを設けたことを特徴とする遊技機。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載された遊技機において、 前記複数の入賞球センサ部は、互いに独立して遊技球を
    検出して、入賞検出信号をそれぞれ賞球払い出し用メイ
    ン制御手段に出力し、この賞球払い出し用メイン制御手
    段は、入賞検出信号に基づいて、払い出す入賞球の個数
    を合計し、賞球の払い出し指令を、賞球払い出し用サブ
    制御手段に対して行うことを特徴とする遊技機。
  4. 【請求項4】 請求項2または請求項3に記載された遊
    技機において、 前記複数の入賞球センサ部が、前記役物内の一つの遊技
    球通路上に設けられたことを特徴とする遊技機。
  5. 【請求項5】 請求項2乃至請求項4のいずれか一に記
    載された遊技機において、 前記複数の入賞球センサ部は、遊技球が流下する際にお
    けるほぼ同じ高さの位置に設けたことを特徴とする遊技
    機。
  6. 【請求項6】 請求項2乃至請求項5のいずれか一に記
    載された遊技機において、 前記複数の入賞球センサ部は、遊技球が流下する際にお
    ける前記役物の入賞口からほぼ同じ距離に設けたことを
    特徴とする遊技機。
  7. 【請求項7】 請求項1乃至請求項6のいずれか一に記
    載された遊技機において、 前記賞球払い出し用サブ制御手段が行う賞球払い出し動
    作は、前記特定入賞口への入賞より先に行うことができ
    るように、前記役物を構成したことを特徴とする遊技
    機。
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