JP2000245908A - 弾球遊技機 - Google Patents

弾球遊技機

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JP2000245908A
JP2000245908A JP11050441A JP5044199A JP2000245908A JP 2000245908 A JP2000245908 A JP 2000245908A JP 11050441 A JP11050441 A JP 11050441A JP 5044199 A JP5044199 A JP 5044199A JP 2000245908 A JP2000245908 A JP 2000245908A
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JP
Japan
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ball
game
prize
variable
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JP11050441A
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English (en)
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Shohachi Ugawa
詔八 鵜川
Masato Kosuge
真人 小菅
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Sankyo Co Ltd
Original Assignee
Sankyo Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 特定遊技状態に対する遊技者の期待感を向上
させながらも遊技場の損失を極力抑えることが可能な弾
球遊技機を提供する。 【解決手段】 始動入賞によって開放した可変入賞球装
置(大入賞口)内に入賞した打玉が特定領域へ入賞した
場合に特定遊技状態(大当り状態)となるいわゆる2種
の弾球遊技機において、2回の大当りに対して1回は大
当りが発生し易い(始動入賞し易い)特別遊技状態とな
るようにする一方、大入賞口への入賞に対しては比較的
少ない数の賞球を払出す(SB4)ようにして始動入賞
に伴う賞球払出総数を比較的少ない数に抑えることがで
きるようにし、大当りに対する遊技者の期待感を向上さ
せながらも遊技場の損失を極力抑える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、たとえば、パチン
コ遊技機やコイン遊技機等で代表される弾球遊技機に関
し、詳しくは、打玉が入賞可能な始動入賞領域と、遊技
者にとって有利な第1の状態と遊技者にとって不利な第
2の状態とに変化可能な可変入賞球装置とを有し、前記
始動入賞領域に打玉が入賞したことを条件として前記可
変入賞球装置が第1の態様で前記第1の状態となり、前
記第1の状態にある可変入賞球装置に打玉が入賞したこ
とを条件として、該可変入賞球装置が前記第1の態様よ
りもさらに遊技者にとって有利な第2の態様で前記第1
の状態となる特定遊技状態に制御可能となる弾球遊技機
に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の弾球遊技機において、従来から
一般的に知られているものに、たとえば、打玉が入賞可
能な始動入賞領域と、遊技者にとって有利な第1の状態
と遊技者にとって不利な第2の状態とに変化可能な可変
入賞球装置とを有し、始動入賞を前提条件として可変入
賞球装置を繰返し継続して第1の状態とすることが可能
な特定遊技状態となるパチンコ遊技機がある。たとえば
可変入賞球装置には大入賞口が形成され、さらに大入賞
口は特定領域と通常領域とに仕切られており、特定領域
に入賞した玉は特定玉検出手段により検出されるように
構成されていた。さらに可変入賞球装置内に所定個数の
入賞等があればその可変入賞球装置が遊技者にとって不
利な第2の状態となり、前記特定玉検出手段により玉が
検出されている場合には、可変入賞球装置を再度第1の
状態にする繰返し継続制御が行なわれるように構成され
ていた。
【0003】この種のパチンコ遊技機には、始動入賞を
条件として導出表示された可変表示装置の表示結果が特
定の表示態様となることによって特定遊技状態となる
“一種”とよばれるフィーバータイプのパチンコ遊技機
や、始動入賞によって一旦、可変入賞球装置が第1の状
態となった後第2の状態となり、可変入賞球装置に入賞
した打玉が特定領域に入賞することによって特定遊技状
態となる“二種”と呼ばれるヒコーキタイプのパチンコ
遊技機等が知られている。
【0004】特定遊技状態中は、大入賞口へ打玉を入賞
させることが可能であることから、遊技者は入賞に伴う
数多くの賞球の払出しを受けることができる。特に、特
定遊技状態に対する遊技者の満足度を高めるために、こ
の種の弾球遊技機においては、大入賞口への入賞に対し
ては他の入賞等に対してよりも数多くの賞球が払出され
るように構成されていた。
【0005】ところで、始動入賞を契機として特定遊技
状態となるこの種の弾球遊技機では、クギ調整等によっ
て始動入賞率を高めることによって特定遊技状態に対す
る遊技者の期待感を高めることができる。ただし、始動
入賞率を高めると、始動入賞に基づいて払出される賞球
数が多くなり遊技場側の損失が多くなる。
【0006】そこで、従来の“一種”のパチンコ遊技機
においては、始動入賞に基づいて払出される賞球数を極
力少なく設定し、たとえ始動入賞が頻発したとしてもあ
まりに多くの賞球が払出されることのないようにしてい
た。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、たとえ
ば、“二種”のパチンコ遊技機においては、特定遊技状
態となるためには少なくとも打玉が可変入賞球装置へ入
賞することが条件であり、始動入賞毎に可変入賞球装置
が第1の状態となるために、始動入賞に対して払出され
る賞球数を減らしても可変入賞球装置への入賞に伴って
可変入賞球装置に対応した数の賞球が払出されてしま
う。このため、始動入賞率を高めるような調整をして興
趣向上を図ろうとすると遊技場側の損失が極めて多くな
る。一方、可変入賞球装置への入賞に伴って払出される
賞球数を減らすと、特定遊技状態となった場合の賞球の
払出数が減少し、特定遊技状態に対する遊技者の満足
度、期待度が低くなる。このため、この種の“二種”の
弾球遊技機の場合には、単に“一種”と同様にして始動
入賞に対応して払出される賞球数を減らすことだけでは
遊技場側の損失をあまり低減できないので、始動入賞頻
度を高めることで興趣向上を図ることができないという
問題点がある。
【0008】本発明は、係る実情に鑑み考え出されたも
のであり、その目的は、可変入賞球装置に打玉が入賞し
たことを条件として特定遊技状態となる弾球遊技機にお
いて、特定遊技状態に対する遊技者の満足感を損なうこ
となく、しかも遊技場の損失を極力抑えることができ、
興趣向上を図ることができるようにすることである。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の本発明
は、打玉が入賞可能な始動入賞領域と、遊技者にとって
有利な第1の状態と遊技者にとって不利な第2の状態と
に変化可能な可変入賞球装置とを有し、前記始動入賞領
域に打玉が入賞したことを条件として前記可変入賞球装
置が第1の態様で前記第1の状態となり、前記第1の状
態にある可変入賞球装置に打玉が入賞したことを条件と
して、該可変入賞球装置が前記第1の態様よりもさらに
遊技者にとって有利な第2の態様で前記第1の状態とな
る特定遊技状態に制御可能となる弾球遊技機であって、
前記弾球遊技機の遊技状態を制御可能な遊技制御手段
と、前記遊技領域に設けられ、打玉が入賞可能な一般入
賞領域と、入賞が発生した場合に、景品遊技媒体を払出
したり得点を付与したりして遊技者に遊技結果価値を付
与する制御を行なう価値付与制御手段とを含み、該価値
付与制御手段は、1入賞当りに付与する前記遊技結果価
値の最大数が予め定められており、前記一般入賞領域へ
の入賞毎に前記遊技結果価値を前記最大数付与し、前記
始動入賞領域への入賞毎に前記遊技結果価値を前記最大
数未満の所定数付与し、前記可変入賞球装置への入賞毎
に前記遊技結果価値を前記最大数未満の所定数付与し、
前記遊技制御手段は、少なくとも前記特定遊技状態の終
了後から再度前記特定遊技状態となるまでの間のうちの
所定期間、前記特定遊技状態になり易い特別遊技状態に
制御することが可能であることを特徴とする。
【0010】請求項2に記載の本発明は、打玉が入賞可
能な始動入賞領域と、遊技者にとって有利な第1の状態
と遊技者にとって不利な第2の状態とに変化可能な可変
入賞球装置とを有し、前記始動入賞領域に打玉が入賞し
たことを条件として前記可変入賞球装置が第1の態様で
前記第1の状態となり、前記第1の状態にある可変入賞
球装置に打玉が入賞したことを条件として、該可変入賞
球装置が前記第1の態様よりもさらに遊技者にとって有
利な第2の態様で前記第1の状態となる特定遊技状態に
制御可能となる弾球遊技機であって、前記弾球遊技機の
遊技状態を制御可能な遊技制御手段と、前記遊技領域に
設けられ、打玉が入賞可能な一般入賞領域と、入賞が発
生した場合に、景品遊技媒体を払出したり得点を付与し
たりして遊技者に遊技結果価値を付与する制御を行なう
価値付与制御手段とを含み、該価値付与制御手段は、1
入賞当りに付与する前記遊技結果価値の最大数が予め定
められており、前記一般入賞領域への入賞毎に前記遊技
結果価値を前記最大数付与し、前記可変入賞球装置への
入賞毎に前記遊技結果価値を前記最大数未満の第1の数
付与し、前記始動入賞領域への入賞毎に前記遊技結果価
値を前記第1の数未満の第2の数付与し、前記遊技制御
手段は、少なくとも前記特定遊技状態の終了後から再度
前記特定遊技状態となるまでの間のうちの所定期間、前
記特定遊技状態になり易い特別遊技状態に制御すること
が可能であることを特徴とする。
【0011】請求項3に記載の本発明は、打玉が入賞可
能な始動入賞領域と、遊技者にとって有利な第1の状態
と遊技者にとって不利な第2の状態とに変化可能な可変
入賞球装置とを有し、前記始動入賞領域に打玉が入賞し
たことを条件として前記可変入賞球装置が第1の態様で
前記第1の状態となり、前記第1の状態にある可変入賞
球装置に打玉が入賞したことを条件として、該可変入賞
球装置が前記第1の態様よりもさらに遊技者にとって有
利な第2の態様で前記第1の状態となる特定遊技状態に
制御可能となる弾球遊技機であって、前記弾球遊技機の
遊技状態を制御可能な遊技制御手段と、入賞が発生した
場合に、景品遊技媒体を払出したり得点を付与したりし
て遊技者に遊技結果価値を付与する制御を行なう価値付
与制御手段とを含み、該価値付与制御手段は、前記始動
入賞領域への入賞毎に前記遊技結果価値を10未満の所
定数付与し、前記可変入賞球装置への入賞毎に前記遊技
結果価値を10未満の所定数付与し、前記遊技制御手段
は、少なくとも前記特定遊技状態の終了後から再度前記
特定遊技状態となるまでの間のうちの所定期間、前記特
定遊技状態になり易い特別遊技状態に制御することが可
能であることを特徴とする。
【0012】請求項4に記載の本発明は、請求項1〜請
求項3のいずれかに記載の発明の構成に加えて、前記弾
球遊技機は、前記第1の状態にある可変入賞球装置に進
入した打玉が前記可変入賞球装置内に設けられた特定領
域に入賞したことを条件に前記特定遊技状態に制御可能
となり、表示状態が変化可能であって、所定の導出表示
条件の成立により表示結果が導出表示される可変表示装
置をさらに含み、前記始動入賞領域は、遊技者にとって
有利な第1の状態と遊技者にとって不利な第2の状態と
に変化可能な始動用可変入賞球装置によって構成され、
前記可変表示装置の表示結果が予め定められた特定の表
示態様となった場合に前記始動用可変入賞球装置が前記
第1の状態となり、前記可変入賞球装置は、さらに、該
可変入賞球装置に進入した打玉が前記特定領域に入賞し
易い状態と入賞し難い状態とに変化可能であって、前記
特別遊技状態とは、前記可変表示装置の表示結果が前記
特定の表示態様となる確率が高く変動し、かつ、前記可
変入賞球装置が前記特定領域に打玉が入賞し易い状態と
なっている遊技状態であることを特徴とする。
【0013】請求項5に記載の本発明は、請求項1〜請
求項3のいずれかに記載の発明の構成に加えて、前記弾
球遊技機は、前記第1の状態にある可変入賞球装置に進
入した打玉が前記可変入賞球装置内に設けられた特定領
域に入賞したことを条件に前記特定遊技状態に制御可能
となり、表示状態が変化可能であって、所定の導出表示
条件の成立により可変開始し所定の可変表示時間の経過
後に表示結果が導出表示される可変表示装置をさらに含
み、前記始動入賞領域は、遊技者にとって有利な第1の
状態と遊技者にとって不利な第2の状態とに変化可能な
始動用可変入賞球装置によって構成され、前記可変表示
装置の表示結果が予め定められた特定の表示態様となっ
た場合に前記始動用可変入賞球装置が前記第1の状態と
なり、前記可変入賞球装置は、さらに、該可変入賞球装
置に進入した打玉が前記特定領域に入賞し易い状態と入
賞し難い状態とに変化可能であって、前記特別遊技状態
とは、前記可変表示時間が短縮され、かつ、前記可変入
賞球装置が前記特定領域に打玉が入賞し易い状態となっ
ている遊技状態であることを特徴とする。
【0014】請求項6に記載の本発明は、請求項1〜請
求項3のいずれかに記載の発明の構成に加えて、前記弾
球遊技機は、前記第1の状態にある可変入賞球装置に進
入した打玉が前記可変入賞球装置内に設けられた特定領
域に入賞したことを条件に前記特定遊技状態に制御可能
となり、表示状態が変化可能であって、所定の導出表示
条件の成立により表示結果が導出表示される可変表示装
置をさらに含み、前記始動入賞領域は、遊技者にとって
有利な第1の状態と遊技者にとって不利な第2の状態と
に変化可能な始動用可変入賞球装置によって構成され、
前記可変表示装置の表示結果が予め定められた特定の表
示態様となった場合に前記始動用可変入賞球装置が前記
第1の状態となり、前記可変入賞球装置は、さらに、該
可変入賞球装置に進入した打玉が前記特定領域に入賞し
易い状態と入賞し難い状態とに変化可能であって、前記
特別遊技状態とは、前記始動用可変入賞球装置が前記第
1の状態となっている期間が延長され、かつ、前記可変
入賞球装置が前記特定領域に打玉が入賞し易い状態とな
っている遊技状態であることを特徴とする。
【0015】請求項7に記載の本発明は、請求項4に記
載の発明の構成に加えて、前記遊技制御手段は、前記特
定遊技状態の終了後から再度前記特定遊技状態となるま
で前記可変入賞球装置を前記特定領域に打玉が入賞し易
い状態に制御するとともに、前記特定遊技状態中におい
ても前記可変表示装置の表示結果が前記特定の表示態様
となる確率が高く変動した状態に制御可能であることを
特徴とする。
【0016】請求項8に記載の本発明は、請求項5に記
載の発明の構成に加えて、前記遊技制御手段は、前記特
定遊技状態の終了後から再度前記特定遊技状態となるま
で前記可変入賞球装置を前記特定領域に打玉が入賞し易
い状態に制御するとともに、前記特定遊技状態中におい
ても前記可変表示装置の可変表示時間が短縮された状態
に制御可能であることを特徴とする。
【0017】請求項9に記載の本発明は、請求項6に記
載の発明の構成に加えて、前記遊技制御手段は、前記特
定遊技状態の終了後から再度前記特定遊技状態となるま
で前記可変入賞球装置を前記特定領域に打玉が入賞し易
い状態に制御するとともに、前記特定遊技状態中におい
ても前記始動用可変入賞球装置が前記第1の状態となっ
ている期間が延長された状態に制御可能であることを特
徴とする。
【0018】
【作用】請求項1に記載の本発明によれば、遊技制御手
段の働きにより、前記弾球遊技機の遊技状態が制御され
る。入賞が発生した場合に、価値付与制御手段の働きに
より、景品遊技媒体や得点等の遊技結果価値が遊技者に
付与される。さらに、該価値付与制御手段の働きによ
り、前記一般入賞領域への入賞毎に前記遊技結果価値が
予め定められた最大数付与され、前記始動入賞領域への
入賞毎に前記遊技結果価値が前記最大数未満の所定数付
与され、前記可変入賞球装置への入賞毎に前記遊技結果
価値が前記最大数未満の所定数付与される。また、前記
遊技制御手段の働きにより、少なくとも前記特定遊技状
態の終了後から再度前記特定遊技状態となるまでの間の
うちの所定期間、前記特定遊技状態になり易い特別遊技
状態となる。
【0019】請求項2に記載の本発明によれば、遊技制
御手段の働きにより、前記弾球遊技機の遊技状態が制御
される。入賞が発生した場合に、価値付与制御手段の働
きにより、景品遊技媒体や得点等の遊技結果価値が遊技
者に付与される。さらに、該価値付与制御手段の働きに
より、前記一般入賞領域への入賞毎に前記遊技結果価値
が予め定められた最大数付与され、前記可変入賞球装置
への入賞毎に前記遊技結果価値が前記最大数未満の第1
の数付与され、前記始動入賞領域への入賞毎に前記遊技
結果価値が前記第1の数未満の第2の数付与される。ま
た、前記遊技制御手段の働きにより、少なくとも前記特
定遊技状態の終了後から再度前記特定遊技状態となるま
での間のうちの所定期間、前記特定遊技状態になり易い
特別遊技状態となる。
【0020】請求項3に記載の本発明によれば、遊技制
御手段の働きにより、前記弾球遊技機の遊技状態が制御
される。入賞が発生した場合に、価値付与制御手段の働
きにより、景品遊技媒体や得点等の遊技結果価値が遊技
者に付与される。さらに、該価値付与制御手段の働きに
より、前記始動入賞領域への入賞毎に前記遊技結果価値
が10未満の所定数付与され、前記可変入賞球装置への
入賞毎に前記遊技結果価値が10未満の所定数付与され
る。また、前記遊技制御手段の働きにより、少なくとも
前記特定遊技状態の終了後から再度前記特定遊技状態と
なるまでの間のうちの所定期間、前記特定遊技状態にな
り易い特別遊技状態となる。
【0021】請求項4に記載の本発明によれば、請求項
1〜請求項3のいずれかに記載の発明の作用に加えて、
所定の導出表示条件が成立すれば、表示状態が変化可能
な可変表示装置の表示結果が導出表示される。前記始動
入賞領域は、遊技者にとって有利な第1の状態と遊技者
にとって不利な第2の状態とに変化可能な始動用可変入
賞球装置によって構成され、前記可変表示装置の表示結
果が予め定められた特定の表示態様となった場合に前記
始動用可変入賞球装置が前記第1の状態となる。前記可
変入賞球装置は、さらに、該可変入賞球装置に進入した
打玉が前記特定領域に入賞し易い状態と入賞し難い状態
とに変化可能であって、前記特別遊技状態中は、前記可
変表示装置の表示結果が前記特定の表示態様となる確率
が高く変動し、かつ、前記可変入賞球装置が前記特定領
域に打玉が入賞し易い状態となる。
【0022】請求項5に記載の本発明によれば、請求項
1〜請求項3のいずれかに記載の発明の作用に加えて、
所定の導出表示条件が成立すれば、表示状態が変化可能
な可変表示装置が可変開始し、所定の可変表示時間の経
過後に表示結果が導出表示される。前記始動入賞領域
は、遊技者にとって有利な第1の状態と遊技者にとって
不利な第2の状態とに変化可能な始動用可変入賞球装置
によって構成され、前記可変表示装置の表示結果が予め
定められた特定の表示態様となった場合に前記始動用可
変入賞球装置が前記第1の状態となる。前記可変入賞球
装置は、さらに、該可変入賞球装置に進入した打玉が前
記特定領域に入賞し易い状態と入賞し難い状態とに変化
可能であって、前記特別遊技状態中は、前記可変表示時
間が短縮され、かつ、前記可変入賞球装置が前記特定領
域に打玉が入賞し易い状態となる。
【0023】請求項6に記載の本発明によれば、請求項
1〜請求項3のいずれかに記載の発明の作用に加えて、
所定の導出表示条件が成立すれば、表示状態が変化可能
な可変表示装置の表示結果が導出表示される。前記始動
入賞領域は、遊技者にとって有利な第1の状態と遊技者
にとって不利な第2の状態とに変化可能な始動用可変入
賞球装置によって構成され、前記可変表示装置の表示結
果が予め定められた特定の表示態様となった場合に前記
始動用可変入賞球装置が前記第1の状態となる。前記可
変入賞球装置は、さらに、該可変入賞球装置に進入した
打玉が前記特定領域に入賞し易い状態と入賞し難い状態
とに変化可能であって、前記特別遊技状態中は、前記始
動用可変入賞球装置が前記第1の状態となっている期間
が延長され、かつ、前記可変入賞球装置が前記特定領域
に打玉が入賞し易い状態となる。
【0024】請求項7に記載の本発明によれば、請求項
4に記載の発明の作用に加えて、前記遊技制御手段の働
きにより、前記特定遊技状態の終了後から再度前記特定
遊技状態となるまで前記可変入賞球装置が前記特定領域
に打玉が入賞し易い状態となるとともに、前記特定遊技
状態中においても、前記可変表示装置の表示結果が前記
特定の表示態様となる確率が高く変動した状態となる。
【0025】請求項8に記載の本発明によれば、請求項
5に記載の発明の作用に加えて、前記遊技制御手段の働
きにより、前記特定遊技状態の終了後から再度前記特定
遊技状態となるまで前記可変入賞球装置が前記特定領域
に打玉が入賞し易い状態となるとともに、前記特定遊技
状態中においても、前記可変表示装置の可変表示時間が
短縮された状態となる。
【0026】請求項9に記載の本発明によれば、請求項
6に記載の発明の作用に加えて、前記遊技制御手段の働
きにより、前記特定遊技状態の終了後から再度前記特定
遊技状態となるまで前記可変入賞球装置が前記特定領域
に打玉が入賞し易い状態となるとともに、前記特定遊技
状態中においても、前記始動用可変入賞球装置が前記第
1の状態となっている期間が延長された状態となる。
【0027】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態を図面
に基づいて詳細に説明する。
【0028】図1は、本発明にかかる弾球遊技機の一例
であるパチンコ遊技機の遊技盤面を示す全体正面図であ
る。図1を参照して、遊技盤1上には、遊技玉が打ち込
まれる遊技領域2が形成されている。遊技盤1の右下方
には図示されない操作ハンドルが設けられており、操作
ハンドルの操作により図示されない打球発射装置が作動
し、パチンコ玉が順次遊技領域2内に打ち込まれる。
【0029】遊技領域2内には、一対の玉受部材4a,
4bを有する可変入賞球装置3が設けられている。可変
入賞球装置3のうち、一対の玉受部材4a,4bにより
仕切られる可変入賞球装置3内部の空間によって大入賞
口が構成されている。なお、大入賞口に入賞した打玉
は、入賞個数検出器(カウントスイッチA,B)6a,
6bで検出される。
【0030】可変入賞球装置3の下方には、始動入賞口
10a,10b,12が設けられている。各始動入賞口
10a,10b,12内には、それぞれ始動入賞検出手
段の一例である始動入賞玉検出器(始動口スイッチ)1
1a,11b,13が設けられている。この始動入賞玉
検出器11a,11b,13は、玉の通過時の磁気的変
化に伴って玉の検出を行なう近接スイッチで構成されて
いる。始動入賞口10a,10b,12はチャッカーラ
ンプ22を有するカバーによって覆われている。このカ
バーのさらに下方の遊技領域の最下部には、アウト玉が
集められるアウト孔32が形成されている。
【0031】可変入賞球装置3の上部の左右両側、また
可変入賞球装置3の下方両側部分には一般入賞口29,
30,30,31,31が設けられている。一般入賞口
30には、肩ランプ24が取り付けられ、一般入賞口3
1には袖ランプ25が取り付けられている。また一般入
賞口29の左右両側部分には風車ランプ23が、遊技領
域の左右両端にはサイドランプ26がそれぞれ設けられ
ている。各一般入賞口29〜31にはそれぞれ入賞玉検
出手段の一例の一般入賞玉検出器240a〜240eが
設けられ、各入賞玉が検出可能に構成されている。
【0032】可変入賞球装置3は、その下部に形成され
た入賞空間7a(図2参照),7bを有している。この
入賞空間には、入賞空間に入賞した遊技玉を一時貯留し
たり、直ちにその両側に流下させたりするための貯留機
構8が形成されている。また入賞空間の奥には飾りLE
D20,21が設けられている。入賞空間の左右両側に
は飾りLED18,19がそれぞれ設けられ、入賞空間
の上部左右は飾りLED17が設けられる。一般入賞口
29のすぐ下部には役物ランプ16が設けられ、その向
かって左下方には後述する大当りに基づく繰返し継続制
御の回数を表示するための継続回数表示器14が、右下
方には大当り時の入賞空間への入賞個数を表示するため
の入賞個数表示器15がそれぞれ設けられている。可変
入賞球装置3の玉受部材4a,4bから入賞空間に通ず
る部分には、入賞玉検出手段の一例の入賞個数検出器
(カウントスイッチA,B)6a,6bが設けられてい
る。そして入賞空間の最下部のうち、貯留機構8の軸線
と一致する部分には特定玉検出手段の一例の特定入賞玉
検出器(Vスイッチ)9が設けられている。そして、貯
留機構8などによって貯留されたり流下されたりする遊
技玉が特定入賞玉検出器9に入賞することより、大当り
に基づく繰返し継続制御が行なわれる。
【0033】図2,図3を参照して、本実施の形態の可
変入賞球装置3は以下のような構造を有する。可変入賞
球装置3は、図に示されるように、遊技盤1の表面に取
り付けられる取り付け基板10を有する。取り付け基板
10の上部の前面には、前述の一般入賞口29が設けら
れている。取り付け基板10の中央には、長方形状の入
賞開口が設けられ、その内部には前述の貯留機構8が形
成されている。入賞開口上部には上部玉転動板36が設
けられ、上部玉転動板36により入賞開口は上部入賞領
域7aと下部入賞領域7bとに分割されている。上部玉
転動板36の両側には、それぞれ開閉自在に取り付け基
板10に取り付けられた一対の玉受部材4a,4bが設
けられている。上部玉転動板36は、後方に向かって下
り傾斜しており、その後端両側には、入賞領域に入賞す
る遊技玉の通過を検出するための入賞個数検出器6a,
6bが設けられている。
【0034】玉受部材4a,4bは、その下部が回動軸
33a,33bにそれぞれ取り付けられており、回動軸
33a,33bを中心として回動可能である。回動軸3
3a,33bを回動する機構は、可変入賞球装置3の背
面に設けられたソレノイド5a,5bと、ソレノイド5
a,5bによって上下に運動する作動部材35と、作動
部材35の両端にそれぞれ回転可能に保持され、作動部
材35の上下動を回動軸33a,33bの回転運動に変
換するためのリンク部材34a,34bとを含む。
【0035】下部入賞領域7bの最下部には、中央に向
かって傾斜した下部玉転動板37が設けられている。下
部玉転動板37の中央部分には、後述する特定入賞領域
39と、通常入賞領域38a,38bとが形成されてい
る。特定入賞領域39には、玉の通過を検出する特定入
賞玉検出器9が内蔵されている。
【0036】玉受部材4a,4bが閉成しているときに
は、入賞領域には遊技玉は入賞できない。しかし、玉受
部材4a,4bが開成すると、遊技領域を落下する打玉
が玉受部材4a,4bに受け止められて入賞空間7a,
7b内に到達し易くなる。玉受部材4a,4bが開閉を
繰り返す場合にも打玉が入賞領域7a,7b内に到達す
る可能性が高くなる。すなわちこのような状態が遊技者
にとって有利な第1の状態である。玉受部材4a,4b
が起立した状態では、前述のように遊技玉は入賞領域に
入賞することはなく、遊技者にとって不利な第2の状態
となっている。なお、第2の状態の時に打玉がまったく
入賞しない状態ではなく、玉受部材4a,4bと他部分
との間に一定の間隔を形成し、単に打玉の入賞しにくい
状態としておくものでもよい。
【0037】貯留機構8は、下部入賞空間7b内に固定
された固定貯留部材40と、固定貯留部材40の上方に
設けられ、常時回転しながら上下動する上下摺動部材4
3とを含む。
【0038】固定貯留部材40は、図1〜図3に示され
るようにドーナツ状に形成され、正面から見たときには
円盤(母船)の意匠が与えられている。固定貯留部材4
0のドーナツ状の内側の凹部41の中央には、落下口4
2が設けられている。落下口42と特定入賞領域39と
は同一鉛直線上に位置する。したがってこの間に何も障
害物がなければ、落下口42から落下した入賞玉は、特
定入賞領域39に誘導される可能性が高い。一方、固定
貯留部材40上に貯留されなかった入賞玉は、固定貯留
部材40の両サイドから溢れ出て下部玉転動板37の側
方に到達する。したがってこの場合には、遊技玉は通常
入賞領域38a,38bに誘導される可能性が高い。
【0039】上下摺動部材43は、図1に示されるよう
に、正面から見たときに円盤(UFO)の形状となるよ
うな意匠が与えられている。上下摺動部材43の下部外
周には、所定の間隔(入賞玉が1個または2個入る間
隔)をおいて放射片44が形成されている。放射片44
は、貯留モード時に上下摺動部材43の回転につれて、
貯留機構8によって貯留されている入賞玉を固定貯留部
材40の外周上面にそって移動させるためのものであ
る。上下摺動部材43が上昇すると、上下摺動部材43
と固定貯留部材40との間に、入賞玉が通過しうる間隔
が形成される。したがって、貯留される入賞玉を含む、
固定貯留部材40の外周上面に位置した入賞玉は、凹部
41に誘導されて落下口42から下方に向かって落下す
る。これを解放モードと呼ぶ。一方、上下摺動部材43
が下降した位置では、上下摺動部材43が固定貯留部材
の40の凹部41を閉塞する。したがってこの状態では
固定貯留部材40の外周上面に入賞玉が貯留される。こ
れを貯留モードと呼ぶ。
【0040】上下摺動部材43を上下動および回転運動
させるための機構のうち、回転運動を行なう機構は以下
のようになっている。上下摺動部材43には、その上方
に伸びる回転軸45が取り付けられている。回転軸45
の上部には、ウォーム歯車46が取り付けられている。
ウォーム歯車46にはウォーム歯車47が歯合してお
り、ウォーム歯車47は、回転モータ48のモータ軸4
9に取り付けられている。上下摺動部材43および回転
モータ48は、ともに摺動作動板50に取り付けられて
いる。回転モータ48がオンされることにより、ウォー
ム歯車47,46を介して回転軸45が回転され、上下
摺動部材43が一定の速度で回転する。本実施の形態に
おいては、上下摺動部材43が一周するのに要する時間
は約6秒である。上下摺動部材43は、遊技状態に関係
なく常時回転している。
【0041】上下摺動部材43に上下動を付与する機構
は以下のようになっている。上下摺動部材43および回
転モータ48が取り付けられている摺動作動板50は、
入賞空間7a,7bの後面壁に沿って上下方向に摺動可
能に設けられている。さらに、摺動作動板50はその下
部において、摺動モータ51に取り付けられる作動カム
52の前方に突き出して設けられる作動ピン53と係合
する。作動ピン53は、作動カム52の中心から偏心し
た位置に設けられている。したがって摺動モータ51の
回転に伴い上下摺動板50は上下動を行なう。作動カム
52には、半円状の半円板54が一体的に形成され、半
円板54の上部には停止位置検出器55が配置されてい
る。停止位置検出器55は、上下摺動部材43の上昇し
た位置または下降した位置を検出するためのものであ
る。
【0042】貯留機構8と下部玉転動板37のほぼ中間
には、振分部材56が配置されている。振分部材56
は、その中央に入賞玉が通過しうる円形状の通過口57
が形成されており、正面から見たときに小さな円盤(U
FO)のように見える形状を有する。振分部材56の後
端部は、縦方向に軸支された支軸58によって支持され
ている。振分部材56の後端の、支軸58よりもさらに
後方の部分に設けられた溝に、作動ピン61が係合され
る。作動ピン61は作動カム60の前面に突き出して設
けられている。作動カム60は揺動モータ59によって
回転される。作動ピン61は作動カム60上に偏心して
設けられているため、揺動モータ59の回転に伴い振分
部材56が左右方向に揺動動作を行なう。これにより、
正面から見たときに、小さな円盤(UFO)が空中を飛
んでいるように見える。作動カム60には、切欠部63
が形成された円板62が一体的に形成されている。円板
62の下部には、停止位置検出器64が配置されてい
る。停止位置検出器64は、振分部材56の中央位置を
検出するためのものである。
【0043】このような機構により、振分部材56は入
賞空間7b内を左右に往復移動するように駆動される。
振分部材56が中央位置に来たときに、落下口42と通
過口57と特定入賞領域39とが同一鉛直線上となる。
このとき落下口42から落下した入賞玉は、通過口57
を通って特定入賞領域39に誘導される可能性がきわめ
て高くなる。一方、振分部材56が中心から左右に振れ
たときには、落下口42と通過口57とがずれる。この
ときには、落下口42から落下した入賞玉は、振分部材
56の外周部に衝突し、左右の通常入賞領域38a,3
8bに誘導される可能性が高くなる。つまり、振分部材
56は貯留機構8から解放された入賞玉を振り分け、そ
の経路に変化を与える。なお、通過口57の形状は図2
に示されるような円形状の貫通孔でなくてもよく、たと
えば「コ」の字状の凹部が先端に形成されたものであっ
てもよい。
【0044】このパチンコ遊技機の動作の特徴の1つ
は、特定入賞玉検出器9で入賞玉が検出されたとき、そ
の前に入賞個数検出器6a,6bで入賞玉が検出されて
いないと、特定入賞玉検出器9による入賞玉の検出を無
効にする点にある。その制御について説明する前に、図
1〜図3を参照して、この遊技機は一般的に次のように
動作する。
【0045】電源を投入すると、上下摺動部材43は一
定方向(反時計方向)に回転を開始する。上下摺動部材
43は一旦下降し、再び上昇して通常位置に戻って回転
を続行する。
【0046】遊技者が図示されない操作ハンドルを操作
することにより、同じく図示されない打球発射装置が作
動し、パチンコ玉が遊技領域2内に打ち込まれる。
【0047】パチンコ玉が入賞口29,30,31のい
ずれかに入賞した場合には、所定の個数のパチンコ玉が
払出される。パチンコ玉が始動入賞口10a,10b,
12に入賞し、入賞玉検出手段の一例でもある始動入賞
玉検出器11a,11b,13によって検出されたとき
には以下のような動作が行なわれる。パチンコ玉が始動
入賞口10a,10bに入賞したときには、可動部材4
a,4bは入賞検出の所定時間後、本実施の形態の場合
には1.5秒後に0.4秒間開成の後閉成する。始動入
賞口12にパチンコ玉が入賞した場合には、可動部材4
a,4bはそれぞれ入賞検出の所定時間後、本実施の形
態の場合は1.5秒後にそれぞれ所定時間(たとえば
0.45秒)の間開成の後、所定時間の間(たとえば
0.9秒)閉成し、再度所定時間(たとえば0.45
秒)開成した後閉成する。振分部材56は、可動部材4
a,4bの最初の開成開始と同時に左に移動を開始し、
所定時間(たとえば4秒)かけて2回左右往復運動を行
い、中央位置に戻る。
【0048】可動部材4a,4bが開成することによ
り、上方から落下してくるパチンコ玉は可動部材4a,
4bに受け止められて入賞領域7a,7bに入賞する可
能性が高くなる。このとき、入賞領域7a,7bに入賞
するパチンコ玉は上部玉転動板36上を転動し、後方に
流下して入賞個数検出器6a,6bを通過する。入賞個
数検出器6a,6bで検出された入賞個数は遊技制御に
用いられる。入賞個数検出器6a,6bを通過したパチ
ンコ玉は固定貯留部材40上に落下し、固定貯留部材4
0上を転動してその側方または中央の落下口42から下
方に落下する。このとき上下摺動部材43は上方に引き
上げられているため、パチンコ玉は固定貯留部材40の
中央の凹部に入ることができ、したがって落下口42を
通る可能性がある。振分部材8がちょうど落下口42の
直下にきたときにパチンコ玉がこの部分を通過すると、
このパチンコ玉は特定入賞領域39に入賞する可能性が
高い。特定入賞領域39に入賞したパチンコ玉は特定入
賞玉検出器9によって検出される。それ以外のパチンコ
玉は通常入賞領域38に入賞することになる。
【0049】可動部材4a,4bが閉成した後所定の時
間(本実施の形態の場合には3.5秒)経過するまでの
間に特定入賞玉検出器9がパチンコ玉を検出すると大当
りが発生して遊技状態が特定遊技状態となる。
【0050】特定遊技状態のときにはこの装置は以下の
ように動作する。開閉ソレノイド5a,5bは短い時間
間隔でオン・オフ動作を繰り返す。このため玉受部材4
a,4bも連続的に開閉動作を繰り返す。その繰り返し
回数は、本実施の形態の場合には最高18回に設定され
ており、18回繰り返された後終了する。また、その1
8回の繰り返し動作中に入賞玉が10個発生した場合に
は、その時点でソレノイド5a,5bのオン・オフ動作
も終了するようになっている。以下、このような開閉動
作を開閉サイクルと呼ぶ。特定入賞玉検出器9によるパ
チンコ玉の検出の後、所定の時間(本実施の形態1.5
秒)をかけて上下摺動部材43が回転しながら下降し、
固定貯留部材の40の凹部41を閉塞する。そして、上
下摺動部材43は入賞玉が10個発生するまで、または
18回目の開放が終了するまでこの位置で回転した後、
上昇する。一方、振分部材56は、特定入賞玉検出器9
によるパチンコ玉の検出の後所定時間(本実施の形態の
場合には2秒)の後、左右に往復運動を開始し、入賞玉
が7個発生した時点または玉受部材4a,4bの15回
目の開放が終了した時点のいずれか早い時点で再び中央
に位置し、そこに静止する。したがって、上下摺動部材
43が上昇した後、固定貯留部材40の外周上面に貯留
されていた遊技玉のうち凹部41に進入して落下口42
から落下する遊技玉が再び特定入賞口39に入賞する可
能性が高くなる。入賞パチンコ玉が10個発生した時点
または玉受部材4a,4bの開放が18回終了した時点
から所定時間(本実施の形態の場合には3.5秒)経過
するまで、特定入賞口39の特定入賞玉検出器9の作動
が有効とされている。この間に特定入賞玉検出器9がパ
チンコ玉を検出すると、繰返し継続制御が行なわれる。
繰返し継続制御は、始動入賞にもとづく最初の開放を含
めて所定回数(本実施の形態の場合には16回)の範囲
で行なわれ、繰返し継続制御中に特定入賞玉検出器9へ
のパチンコ玉の入賞が検出されなかったときはその時点
で終了する。
【0051】この場合、前述の様に特定入賞玉検出器9
がパチンコ玉を検出すると同時に、現在実行中の繰返し
継続制御動作は直ちに中止される。そして、上下摺動部
材43が一端上昇した後再び下降し、固定貯留部材40
の凹部41を閉塞する。振分部材56も一旦往復運動を
中止し、特定入賞玉検出器9によるパチンコ玉の検出の
後所定時間の後再び往復運動を開始する。同様に玉受部
材4a,4bも特定入賞玉検出器9によるパチンコ玉の
検出の後所定時間(本実施の形態の場合には3秒)の間
閉成しており、その後再び最高18回の開閉動作を開始
する。
【0052】このようにして最高16回の繰返し継続制
御が終了するか、大当り動作中または繰返し継続制御中
に特定入賞玉検出器9によるパチンコ玉の検出がされな
かった場合に大当り動作、繰返し継続制御が終了し当初
の状態に戻る。
【0053】ところで、こうした大当り動作中にパチン
コ玉がたとえば固定貯留部材40の部分で玉止まりして
しまう場合がありうる。そのままその大当り動作が終了
し、次に始動入賞があって再び特定入賞玉検出器9によ
るパチンコ玉の検出が有効となる場合がある。このと
き、玉止まりしていたパチンコ玉が特定入賞口39に入
賞し、特定入賞玉検出器9をオンさせる場合が起こりう
る。このような場合、本来は入賞個数検出器6a,6b
で検出された遊技玉のみが特定入賞口39に入賞可能で
あるところから、何らかの異常が発生したり、あるいは
入賞個数検出器6a,6bが可変入賞球装置3に入賞し
たパチンコ玉を検出できないようにする不正が行なわれ
たりしている可能性がある。そこで、特定入賞玉検出器
9がパチンコ玉を検出したにもかかわらず、そのパチン
コ玉がそれ以前に入賞個数検出器6a,6bで検出され
ていないときには、特定入賞玉検出器9によるパチンコ
玉の検出を無効にするのである。
【0054】さらに、このパチンコ遊技機の動作の特徴
として、大当り(特定遊技状態)が発生したことにより
次の大当り(特定遊技状態)を発生し易くする特別遊技
状態に制御する場合があり、1回大当りすることで所定
回(このパチンコ遊技機は1回)大当りするまで、その
間の大当り終了から次の大当り発生までの間、特別遊技
状態が発生する点を挙げることができる。特別遊技状態
中は、可変入賞球装置3内の振分部材56が、落下口4
2と通過口57と特定入賞領域39とが同一鉛直線上と
なる位置に静止し、可変入賞球装置3に進入した打玉が
特定入賞領域39に誘導される可能性がきわめて高い状
態に保持される。このため、遊技者は、特別遊技状態中
に始動入賞が発生した際には、打玉を比較的容易に可変
入賞球装置3の特定入賞領域39に入賞させることがで
きる。
【0055】図4は、図1に示した遊技盤面を有するパ
チンコ遊技機201とカードユニット250の背面図で
ある。パチンコ遊技機201の裏面には、機構板253
がコの字状に介在自在に設けられている。機構板253
には、発射した入賞玉に基づいて所定個数の賞球を払出
す玉タンク254、玉タンク254内の玉を玉払出装置
259に送る玉整列レール255、カーブ樋257、通
路体258、玉払出装置259、すべての入賞玉をまと
めて検出するための全入賞球検出スイッチ171が設け
られた入賞球集合樋73、主基板68を収容した主基板
ボックス68a、払出制御基板235を収容した払出制
御基板ボックス265、ユニット中継基板71を収容し
た中継基板ボックス76、ターミナル基板267を収容
したターミナル基板ボックス268が設けられている。
機構板253の中央には窓開口256が開設され、該窓
開口256からは、遊技盤1の裏面に取付けられた入賞
玉集合カバー体266が貫通されている。入賞玉集合カ
バー体266には、中継基板78と、可変入賞球装置3
とが設けられている。中継基板78には、遊技盤1上の
各種電気部品が接続されるとともに、主基板68が接続
されている。さらに、パチンコ遊技機1の下部には、打
球用駆動モータ94が設けられている。
【0056】主基板68には、可変入賞球装置3などの
遊技装置の遊技動作を制御する基本回路69(図5参
照)が実装されている。
【0057】主基板ボックス68aは、主基板68を収
容するボックス本体と、主基板68を収容した状態で蓋
をする蓋体とから構成されている。蓋体とボックス本体
とは、互いに組み付けられて非可逆的な固着状態とな
り、第三者が不正目的で主基板ボックス68aを開封で
きないように構成されている。
【0058】払出制御基板235には、玉払出装置25
9を駆動して賞球の払出しを制御可能な払出制御用マイ
クロコンピュータ(図示省略)が実装されている。さら
に払出制御基板235は、ユニット中継基板71を介し
てカードユニット250と接続されており、玉払出装置
259を駆動して貸玉の払出し制御をも行なう。ターミ
ナル基板267は、パチンコ遊技機201に設けられる
各種電気的装置に電源を供給するとともに、パチンコ遊
技機201の内部での信号線の中継、あるいはパチンコ
遊技機201と外部との信号線の中継を行なう。打球用
駆動モータ94は、遊技者が操作ハンドルを操作するこ
とにより作動して、打玉を1つずつ遊技領域内に発射す
るためのものである。
【0059】前述した主基板ボックス68aは、主基板
68を内部に収容するボックス本体と、そのボックス本
体の蓋をするための蓋体とが組付けられて一体となった
ものである。蓋体には、主基板68のチップ実装面が透
視可能な透視部が形成されている。
【0060】図5は、パチンコ遊技機に用いられる制御
回路および周辺回路のブロック図である。図5を参照し
て、パチンコ遊技機の制御回路は、各種機器を制御する
ための後述するプログラムに従って動作するマイクロコ
ンピュータ(以下「マイコン」と省略する)などを含む
基本回路69と、電源投入時に基本回路69にリセット
パルスを与えるための初期リセット回路70と、基本回
路69から与えられるクロック信号を分周して定期的
(たとえば2msecごと)にリセットパルスを基本回
路69に与えるためのパルス分周回路からなる定期リセ
ット回路71と、入賞個数検出器6a,6bならびに一
般入賞玉検出器240a〜240e、特定入賞玉検出器
9、始動入賞玉検出器11a,11b,13、停止位置
検出器55,64に接続され、与えられるアドレス信号
によって選択されるスイッチからの信号を基本回路69
に与えるためのスイッチ回路73と、基本回路69およ
びスイッチ回路73に接続されて、基本回路69から与
えられるアドレス信号をデコードしてスイッチ回路73
に与えるためのアドレスデコード回路72と、基本回路
69によって駆動制御されるLED回路77、ソレノイ
ド回路74、ランプ回路75、モータ回路76と、基本
回路69からの音信号を受け取り、スピーカ66を駆動
して効果音を発生するための音回路78と、基本回路6
9から与えられる大当り情報を出力67から遊技場設備
に出力するための大当り情報出力回路79とを含む。
【0061】また、基本回路69は賞球個数信号出力回
路81を介して払出制御基板235と接続されている。
パチンコ遊技機にはさらに、AC24Vの交流電源に接
続され、直流の5V、12V、21V、30Vの電圧を
発生する電源回路80が含まれている。
【0062】ソレノイド回路74には、図2,図3に示
される、玉受部材4a,4bを動作させるためのソレノ
イド5a,5bが接続されている。ランプ回路75に
は、役物ランプ16と、チャッカーランプ22と、風車
ランプ23と、肩ランプ24と、袖ランプ25と、サイ
ドランプ26と、レール飾りランプ27と、遊技効果ラ
ンプ28とが接続されている。LED回路77には、継
続回数表示器14と、入賞個数表示器15と、飾りLE
DA〜E17〜21が接続されている。モータ回路76
には、図2および図3に示されているモータ48,5
1,59が接続されている。
【0063】継続回数表示器14は、繰返し継続制御の
継続回数を表示するための、7セグメントLEDであ
る。入賞個数表示器15は、現在行なわれている大当り
動作における、入賞空間への入賞個数、すなわち入賞個
数検出器6a,6bによって検出されたパチンコ玉の個
数を表示するための7セグメントLEDである。
【0064】基本回路69は、たとえば数チップのLS
I(Large Scale Integrated
circuit)で構成されたマイコンを含む。そのマ
イコンは所定の動作を所定の手順で実行することができ
るMPU(Micro Processing Uni
t)と、MPUの動作プログラムデータや後述する入賞
口別の賞球数データを格納するためのROM(Read
−Only Memory)と、必要なデータの書込み
および読出しが随時行なわれるRAM(Random
Access Memory)とを含む。さらに基本回
路69はI/Oポートやサウンドジェネレータやクロッ
ク発生回路を含む。MPUの動作プログラムについては
後述する。
【0065】図5を参照して、このパチンコ遊技機の制
御回路は以下のように動作する。初期リセット回路70
は、パチンコ遊技機の電源オン時に基本回路69にリセ
ットパルスを与える。基本回路69はこのリセットパル
スに応答して動作を開始する。定期リセット回路71
は、基本回路69の発生するクロック信号を所定の分周
値で分周し、前述のようにたとえば2msecごとに定
期リセットパルスを基本回路69に与える。基本回路6
9は、定期リセット回路71からリセットパルスが与え
られるたびに所定のプログラムを最初から繰り返し実行
する。
【0066】アドレスデコード回路72は、基本回路6
9から与えられるアドレスデータをデコードし、スイッ
チ回路73、基本回路69に含まれるROM,RAM,
I/Oポート,サウンドジェネレータにそれぞれチップ
セレクト信号を与える。基本回路69に含まれるMPU
は、以下に述べる各制御信号の出力に応答して、種々の
機器に関して制御信号を与える。
【0067】パチンコ玉が図1に示される始動入賞口1
0a,10b,12のいずれかに入賞することにより、
始動入賞玉検出器11a,11b,13のいずれかがオ
ンする。これに応答してスイッチ回路73から始動入賞
玉検出信号が基本回路69に与えられる。パチンコ玉が
特定入賞口39に入賞したことに伴って特定入賞玉検出
器9がオンし、特定入賞玉検出信号が基本回路69に与
えられる。玉受部材4a,4bで受け止められたパチン
コ玉が入賞個数検出器6a,6bを通過することによ
り、入賞個数検出器6a,6bがオンしスイッチ回路7
3から入賞個数検出信号が基本回路69に与えられる。
パチンコ玉が一般入賞口29,30,30,31,31
に入賞したことに伴って一般入賞玉検出器240a〜2
40eがオンし、一般入賞玉検出信号が基本回路69に
与えられる。
【0068】基本回路69のROM(図示省略)内に
は、入賞に応じて払出すべき賞球数が各入賞口の種類別
に記憶されており、たとえば、一般入賞口(29,3
0,30,31,31)=15個、可変入賞球装置3の
大入賞口=10個、始動入賞口(10a,10b,1
2)=5個とされている。このように、1入賞当りに払
出す賞球の最大数は、たとえば、15個に設定されてい
る。
【0069】基本回路69は、各種入賞玉検出器からの
検出信号に基づいて各入賞口の種類に対応した賞球個数
信号を出力する。出力された賞球個数信号は、賞球個数
信号出力回路81を介して払出制御基板235内の払出
制御用マイクロコンピュータ(図示省略)へ入力され
る。払出制御基板235の払出制御用マイクロコンピュ
ータは、賞球個数信号に基づいて賞球の払出制御を行な
う。これにより、払出制御用マイクロコンピュータは、
たとえば、一般入賞口への入賞に対して15個の賞球を
払出し、大入賞口への入賞に対して10個の賞球を払出
し、始動入賞口への入賞に対して5個の賞球を払出す。
このように、始動入賞口および大入賞口への入賞に対し
て払出される賞球数が比較的少ないことから、始動入賞
率を釘調整等によって高めた場合でも、大当りを発生さ
せるべく遊技する通常遊技状態(特定遊技状態を発生さ
せるための遊技状態であって前記特定遊技状態以外の通
常遊技状態、すなわち、特定遊技状態となる前の遊技状
態)にに発生する賞球量(出玉)が抑えられるので、遊
技場側の損失が多くなることなく、より遊技者を楽しま
せることができる。
【0070】基本回路69は以下の回路および装置に制
御信号を与える。基本回路69はまず、ソレノイド回路
74を介してソレノイド5a,5bにソレノイド駆動用
制御信号を与える。これにより、可変入賞球装置の玉受
部材4a,4b(図1参照)が動作し、たとえば始動入
賞口へのパチンコ玉の入賞があると前述のように1回ま
たは2回開閉し、特定入賞口にパチンコ玉の入賞がある
と前述のように最高18回を上限として開閉し、パチン
コ玉が入賞し易い第1の状態に変化する。
【0071】基本回路69は、LED回路77を介して
継続回数表示器14、入賞個数表示器15に、大当り継
続回数および今回の開閉サイクル中に受け入れられた入
賞玉数をそれぞれ表示する。基本回路69はさらに飾り
LED17〜21にLED駆動制御信号を与える。大当
り情報出力回路79には、大当りの発生に伴って大当り
信号が与えられ、音回路78には、遊技の状態に応じた
効果音を発生するための音信号が与えられ、スピーカ6
6により効果音が発生される。同様に役物ランプ16,
チャッカーランプ22,風車ランプ23,肩ランプ2
4,袖ランプ25,サイドランプ26,レール飾りラン
プ27,遊技効果ランプ28には、ランプ回路75を介
して遊技状態に応じたランプ駆動信号が与えられる。ま
た、基本回路69は、スイッチ回路73から与えられる
各種制御信号に基づき、図1〜図3に示される上下摺動
部材43と、振分部材56とを動作させるために、モー
タ回路76を介してモータ48,51,59にそれぞれ
モータ駆動信号を与える。なお、各種機器および制御回
路には、電源回路80から所定の直流電圧が供給され
る。
【0072】また、停止位置検出器55,64はそれぞ
れ、半円板54,円板62の位置に対応した信号をスイ
ッチ回路73に与え、スイッチ回路73は半円板54,
円板62の停止位置検出信号を基本回路69に与える。
【0073】図6は、主基板68に設けられた基本回路
69が実行する特別遊技状態制御処理の処理手順を示す
フローチャートである。基本回路69は、以下の処理手
順に従って特別遊技状態を発生させる。
【0074】まず、特定遊技状態(大当り)が発生した
か否かが判断される(S1)。大当りが発生していない
場合には、処理が終了する。一方、可変入賞球装置3へ
入賞した打玉が特定入賞玉検出器(Vスイッチ)9で検
出されて大当りが発生した場合にはS1でYESの判断
がなされ、大当りカウンタのカウント値が加算更新(+
1)される(S2)。ここで、大当りカウンタは、大当
り回数を計数するカウンタであり、大当りが発生する毎
にS2で加算更新され、カウンタ値が2に達した後に後
述のS7でカウンタ値がクリアされる。
【0075】次に、大当りカウンタのカウント値が
「1」であるか否かが判断される(S3)。大当りカウ
ンタのカウント値が「1」の場合には、特別遊技状態を
発生させるための特別条件が成立する(S4)。これに
より、S1で発生した特定遊技状態が終了した時点から
特別遊技状態の一例である可変入賞球装置3の内部構造
を変化させる特定入賞誘導制御が実行される。すなわ
ち、揺動モータ59が駆動制御されて、落下口42と通
過口57と特定入賞領域39とが同一鉛直線上となる位
置に振分部材56が移動した後、揺動モータ59の駆動
が停止し、可変入賞球装置3に進入した打玉が特定入賞
領域39に誘導される可能性がきわめて高い状態に保持
される。
【0076】その後、特別遊技状態中に大当りが発生す
れば、前記S1でYESの判断がなされ、前記S3でN
Oの判断がなされ、続いて、大当りカウンタのカウント
値が2であるか否かが判断される(S5)。大当りカウ
ンタのカウント値が2でない場合には処理が終了する
が、大当りカウンタのカウント値が2の場合には、その
2回目の大当り、すなわち特定遊技状態の発生と共に、
特別遊技状態を終了させるための制御が実行される(S
6)。これにより、振分部材56は入賞空間7b内を左
右に往復移動し始める。その後、大当りカウンタがクリ
アされ(S7)、処理が終了する。
【0077】この特別遊技状態制御処理が実行されるこ
とにより、2回の大当りのうち1回は大当りが発生し易
い特別遊技状態となる特別条件が成立し、大当りによる
特定遊技状態の終了後に特別遊技状態となるので、次の
大当り(特定遊技状態)が早く発生するようになる。こ
のようにすることで、1回の特定遊技状態における賞球
量(出玉)が少なくとも、実質的には1回の大当りで複
数回分の特定遊技状態における賞球量(出玉)が得られ
るので、大当り(特定遊技状態)の満足感を損なうこと
がない。また、前述したように、始動入賞口および大入
賞口への入賞に対して払出される賞球数が比較的少ない
ことから、始動入賞率をより一層高めても、遊技場側の
損失が多大になることがないので、始動入賞率を高める
ことで興趣の向上が図れるようになるのである。
【0078】なお、この特別遊技状態制御処理では、特
別遊技状態となった後、大当り(特定遊技状態)が発生
すれば特別遊技状態が終了するように制御されるが、こ
れに代えて、複数回(たとえば、2回、3回等)大当り
(特定遊技状態)が発生するまで(または終了するま
で)の間で、大当り(特定遊技状態)終了から次の大当
り(特定遊技状態)の発生までの間(または特定遊技状
態中も含んでもいい)、特別遊技状態が発生するように
してもよい。
【0079】図7は、第2の実施の形態に係るパチンコ
遊技機を説明するための遊技盤面図である。この第2の
実施の形態に係るパチンコ遊技機が第1の実施の形態に
係るパチンコ遊技機と異なる点は、中央の始動入賞口1
2が1対の可動片を有する始動用可変入賞球装置100
により構成されている点である。この始動用可変入賞球
装置100は、その下方にさらに設けられた普通図柄用
可変表示装置101の可変表示結果が当りとなることに
基づき、所定期間だけ遊技者にとって有利な第1の状態
(可動片が開成して打玉の始動入賞が容易な状態)とな
る。そして、前記所定期間が経過すれば、その時点で遊
技者にとって不利な第2の状態(可動片が閉成して打玉
の始動入賞が困難な状態、入賞は可能)に変化する。
【0080】なお、始動入賞口は始動用可変入賞球装置
100のみでもいいし、その他の始動口を設けて複数と
してもよい。さらに、始動用可変入賞球装置100は、
可動片が開成して打玉の始動入賞が可能な状態(遊技者
にとって有利な第1の状態)と可動片が閉成して打玉の
始動入賞が不可能な状態(遊技者にとって不利な第2の
状態)とに変化するように構成してもよい。
【0081】普通図柄用可変表示装置101は、遊技盤
面左側に設けられた通過口(通過ゲート)103を打玉
が通過し、その通過が通過玉検出器104により検出さ
れることに基づいて可変開始される。なお、普通図柄用
可変表示装置101が可変表示途中に打玉が通過口10
3を通過した場合にはその旨が記憶され、通過記憶数が
通過記憶表示LED102に表示される。通過記憶数の
上限数は、たとえば、「4」とされている。
【0082】この第2の実施の形態に係るパチンコ遊技
機では、第1の実施の形態に係るパチンコ遊技機の特別
遊技状態(可変入賞球装置3内の構造物(振分部材5
6)が特定入賞領域39への入賞を得やすい位置で静止
する状態)に代えて、たとえば、図6に示した特別遊技
状態制御処理と同様の処理手順に従って、大当り終了か
ら次の大当り発生までの間、下記の〜の状態を特別
遊技状態として発生させる。
【0083】普通図柄の当り確率が向上する確率向上
状態(高確率状態)、普通図柄の変動時間が短縮され
る変動時間短縮状態、始動用可変入賞球装置100の
開放時間が延長される開放時間延長状態。
【0084】なお、この第2の実施の形態に係るパチン
コ遊技機での特別遊技状態として、上記〜の状態に
さらに第1の実施の形態に係るパチンコ遊技機の特別遊
技状態(可変入賞球装置3内の構造物(振分部材56)
が特定入賞領域39への入賞を得やすい位置で静止する
状態)を付加してもよい。
【0085】次に、普通図柄用可変表示装置101に表
示される普通図柄について説明する。普通図柄は、図8
(A)に示すように、「0・1・3・5・7・9」の6
種類であり、1図柄の表示時間を0.128秒とした1
周期(0.768秒)で普通図柄が変動表示される。ま
た、これらの普通図柄に対しては、図8(B)に示すよ
うに、0.002秒毎に1ずつ加算される当り決定用の
ランダム4(3〜13)と、0.002秒毎に1ずつ加
算されかつ割込処理余り時間に1ずつ加算される普通図
柄表示用のランダム5(0〜5)とが設けられている。
ランダム5(0〜5)の各ランダム数は、図9に示すよ
うに、「0・1・3・5・7・9」の各普通図柄に対応
して設けられている。
【0086】図8(C)には、当り決定用のランダム4
の当り判定処理方法を説明するためのフローチャートが
示されている。図8(C)に示すように、ランダム4
(3〜13)からランダム数を抽出した場合において、
当りと判定されると、普通図柄用可変表示装置101に
ランダム5データの「4」に対応する「7」の当り図柄
を表示して始動用可変入賞球装置100を所定時間開放
する。一方、ランダム4の抽出値に基づいて外れと判定
されると、ランダム5データを抽出し、この値に対応す
る外れ図柄を普通図柄用可変表示装置101に表示す
る。なお、ランダム4で外れと判定されたにも拘らずラ
ンダム5で抽出された当りが偶然にも当り図柄となる場
合、すなわちランダム5データが「4」であるときに
は、ランダム5データの「5」に対応する「9」の外れ
図柄を普通図柄用可変表示装置101に表示する。
【0087】ランダム4の当り判定値は、高確率時(特
別遊技状態)と通常時(低確率時)とで異なる。通常時
の場合には、「3」が当り判定値であり、それ以外の値
は外れ判定値である。一方、高確率時には、「3〜1
2」が当り判定値であり、「13」のみが外れ判定値と
なる。このように、通常時(低確率時)に比較して当り
判定値が高く変動した状態が前記の確率向上状態(高
確率状態)である。
【0088】次に、普通図柄用可変表示装置101での
普通図柄の可変表示動作を図10(A)〜(D)の各タ
イムチャートに基づいて説明する。まず、図10(D)
において、通過玉検出器104(同図10には、普通図
柄用ゲートの通過と記載)がONすると、これと同時に
ランダム4の抽出および格納を行なう。その後、通過玉
検出器104のONから所定時間(0.002秒)が経
過すると、格納したランダム4の読出および判定を行な
うとともにランダム5の抽出を行なう。そして、通過検
出器104のONから0.004秒後に、27.000
秒間普通図柄を変動する。このような普通図柄の変動時
間(27.000秒)は、通常時(低確率時)のもので
あり、高確率時には、普通図柄の変動時間(可変表示時
間)は5.000秒に短縮される。このように、通常時
(低確率時)に比較して普通図柄の変動時間が短縮され
た状態が前記の変動時間短縮状態である。
【0089】上記した変動において普通図柄の可変表示
結果が外れとなった後に通過玉検出器104の通過記憶
がある場合には、図10(A)に示すように、普通図柄
の停止より1.002秒後に格納したランダム4の読出
および判定を行なうとともにランダム5の抽出を行な
う。そして、普通図柄の停止より1.004秒後に普通
図柄の変動を再開する。
【0090】さらに、通常時(低確率時)において普通
図柄が当りとなる場合には、図10(B)に示すよう
に、普通図柄の停止と同時に始動用可変入賞球装置10
0(同図10には、普通可変入賞口と記載)を0.50
0秒間開放し、その後、始動用可変入賞球装置100の
閉鎖から0.002秒後に、格納したランダム4の読出
および判定を行なうとともにランダム5の抽出を行な
う。そして、通過玉検出器104の通過記憶がある場合
には始動用可変入賞球装置100の閉鎖から0.004
秒後に再度普通図柄の変動が開始する。
【0091】一方、高確率時において普通図柄が当りと
なる場合には、図10(C)に示すように、普通図柄の
停止と同時に始動用可変入賞球装置100(同図10に
は、普通可変入賞口と記載)を2.000秒間開放し、
その後、4.000秒間閉鎖した後、再度始動用可変入
賞球装置100を2.000秒間開放する。そして、通
過玉検出器104の通過記憶がある場合には、2度目の
始動用可変入賞球装置100の閉鎖から0.002秒後
に、格納したランダム4の読出および判定を行なうとと
もにランダム5の抽出を行なった後、その0.002秒
後に、再度普通図柄の変動を開始する。このように、通
常時に比較して始動用可変入賞球装置100の開放時間
が延長される状態が前記の開放時間延長状態である。
【0092】次に、図11を参照して、図7に示す遊技
盤面を有するパチンコ遊技機での特別遊技状態およびそ
の期間についての変形例を説明する。図11には、説明
の便宜のために示した、大当り(特定遊技状態)の発生
に基づいて作動し大当り(特定遊技状態)の終了に基づ
いて作動を停止させる仮想の条件装置についてのタイミ
ングチャートが示されている。※1に示すように、可変
入賞球装置3の内部構造が変化した状態(打玉が特定入
賞領域39に誘導される可能性がきわめて高い状態)
は、大当り(特定遊技状態)の終了から次回の大当り
(特定遊技状態)の発生するまでの間で発生し得る。一
方、※2に示すように、普通図柄の当り確率が向上する
確率向上状態や普通図柄の変動時間が短縮される変動時
間短縮状態、始動用可変入賞球装置100の開放時間が
延長される開放時間延長状態については、大当り(特定
遊技状態)の発生と同時に発生し、次回の大当り(特定
遊技状態)終了時に終了する。
【0093】このように、この変形例における特別遊技
状態の内容は、始動入賞に関するもの(確率向上状態、
変動時間短縮状態、および開放時間延長状態)と、可変
入賞球装置3の特定領域への入賞に関するもの(可変表
示装置3内の構造物(振分部材56)が特定入賞領域3
9への入賞を得やすい位置で静止する状態)との2つに
大別され、そのうち、前者については特定遊技状態の発
生と同時に発生し、後者については特定遊技状態終了後
に発生する。そして、後者は、次回の特定遊技状態が発
生した際に終了する。一方、前者は、その次回の特定遊
技状態の終了時に終了する。あるいは、これに代えて、
複数回(たとえば、2回、3回等)の大当りが終了する
まで特別遊技状態が継続するように構成してもよい。つ
まり、全部で特定遊技状態が3回発生するのであれば、
1回目の特定遊技状態の発生から3回目の特定遊技状態
の終了まで特別遊技状態を継続させるようにしてもよ
い。また、1回目と2回目の特定遊技状態の間と、2回
目と3回目の特定遊技状態の間で特別遊技状態となるも
のでもよく、この変形例のようにそれらをあわせて行な
うものでもよい。
【0094】このように、特別遊技状態中は、確率向上
状態となることによって始動用可変入賞球装置100が
開放し易くなり、変動時間短縮状態となることによって
普通図柄用可変表示装置101の表示結果が早期に導出
表示されるようになって始動用可変入賞球装置100が
早期に開放し易くなり、開放時間延長状態となることに
よって始動入賞し易くなるために、大当りがより一層発
生し易くなる。
【0095】さらに、特定遊技状態となった時点から確
率向上状態、変動時間短縮状態、および開放時間延長状
態となり、かつ、特定遊技状態の終了後から再度特定遊
技状態となるまで可変入賞球装置が特定領域に打玉が入
賞し易い状態となるために、特定遊技状態の終了後に次
回の特定遊技状態を早期に発生させることができるとと
もに、特定遊技状態中における賞球の払出数を増やすこ
とができる。。
【0096】次に、図12〜図14に示すフローチャー
トを参照して、基本回路69が実行する賞球個数信号出
力処理の処理手順についての第1実施の形態〜第3実施
の形態を順に説明する。基本回路69は、以下に説明す
る処理の手順に従って賞球個数信号を賞球個数信号出力
回路89を介して払出制御基板235に出力する。な
お、以下に説明する賞球個数信号出力処理は、図1に示
す遊技盤面を有するパチンコ遊技機の基本回路69と、
図7に示す遊技盤面を有するパチンコ遊技機の基本回路
69との双方に適用可能である。
【0097】最初に図12を参照して、賞球個数信号出
力処理の第1実施の形態について説明する。まず、入賞
玉が検出されたか否かが判断される(SA1)。いずれ
の入賞玉検出器でも入賞玉が検出されていない場合には
処理が終了する。一方、一般入賞玉検出器240a〜2
40e、始動入賞玉検出器(11a,11b,13)、
入賞個数検出器(6a,6b)のうちのいずれかで入賞
玉が検出された場合には、その入賞玉が始動入賞口(1
0a,10b,12)に対応する始動玉検出器11a,
11b,13で検出されたのか否かが判断される(SA
2)。
【0098】始動玉検出器11a,11b,13で検出
されている場合には、賞球個数が5個に対応する賞球個
数信号が出力される(SA5)。一方、始動入賞玉でな
い場合には、可変入賞球装置3の大入賞口に対応する入
賞個数検出器6a,6bで検出されたのか否かが判断さ
れる(SA3)。入賞個数検出器6a,6bで検出され
ている場合には、大入賞口への入賞に対応して定められ
た賞球数10個に対応する賞球個数信号が出力される
(SA6)。一方、大入賞口への入賞でない場合には、
その他の一般入賞口29〜31のいずれかへの入賞であ
るために、一般入賞口に対応して定められた賞球個数1
5個に対応する賞球個数信号が出力され(SA4)、処
理が終了する。
【0099】このように、賞球個数信号出力処理に関す
る第1の実施の形態では、賞球の払出数が、一般入賞口
=15個、大入賞口=10個、始動入賞口=5個と定め
られており、大入賞口への入賞に対する賞球数と、始動
入賞口への入賞に対する賞球数とが少なくなるように設
定されている。このように、始動入賞に対する賞球数と
大入賞口への入賞に対する賞球数とが少なく設定されて
いることから、特定遊技状態を発生させるための遊技状
態であって前記特定遊技状態以外の通常遊技状態(特定
遊技状態となる前の通常遊技状態)において、始動入賞
により可変入賞球装置3への入賞があっても、それによ
る賞球の払出総数を比較的少ない数に抑えることがで
き、通常遊技状態における遊技場の損失を極力抑えるこ
とができる。それ故、遊技場は通常遊技状態において始
動入賞口10a,10b,12および可変入賞球装置3
に入賞し易く調整できるので、ひいては興趣向上が図れ
るのである。また、可変入賞球装置3への入賞に対して
比較的少ない数の賞球が払出されるようにすることによ
って、特定遊技状態中に可変入賞球装置3で入賞が発生
した場合に払出される賞球数も減少するが、特別遊技状
態の恩恵によって1回の特定遊技状態に伴って次の特定
遊技状態が発生し易くなることで複数回分の特定遊技状
態における賞球が払出されるので、特定遊技状態に対す
る遊技者の満足感を損なうことはない。
【0100】次に図13を参照して、賞球個数信号出力
処理の第2実施の形態について説明する。この図13に
は、一般入賞口への入賞に対応して15個の賞球を払出
し、大入賞口および始動入賞口への入賞に対応して共に
6個の賞球を払出すための処理手順が示されている。
【0101】まず、入賞玉が検出されたか否かが判断さ
れる(SB1)。いずれの入賞玉検出器でも入賞玉が検
出されていない場合には処理が終了する。一方、一般入
賞玉検出器240a〜240e、始動入賞玉検出器(1
1a,11b,13)、入賞個数検出器(6a,6b)
のうちのいずれかで入賞玉が検出された場合には、その
入賞玉が一般入賞口29〜31に対応する一般入賞玉検
出器240a〜240eで検出されたのか否かが判断さ
れる(SB2)。
【0102】一般入賞玉検出器240a〜240eで検
出されている場合には、賞球個数が15個に対応する賞
球個数信号が出力される(SB3)。一方、一般入賞玉
でない場合、すなわち、大入賞口または始動入賞口(1
0a,10b,12)への入賞である場合には、共に賞
球個数6個に対応する賞球個数信号が出力され(SB
4)、処理が終了する。
【0103】このように、賞球個数信号出力処理に関す
る第2の実施の形態では、賞球の払出数が、一般入賞口
=15個、大入賞口および始動入賞口=6個と定められ
ており、第1の実施の形態と同様に、大入賞口への入賞
に対する賞球数と、始動入賞口への入賞に対する賞球数
とが少なくなるように設定されている。このため、第1
の実施の形態の処理と同様、前記通常遊技状態におい
て、始動入賞により可変入賞球装置3への入賞があって
も、それによる賞球の払出総数を比較的少ない数に抑え
ることができ、通常遊技状態における遊技場の損失を極
力抑えることができる。それ故、遊技場は通常遊技状態
において始動入賞口10a,10b,12および可変入
賞球装置3に入賞し易く調整できるので、ひいては興趣
向上が図れるのである。また、可変入賞球装置3への入
賞に対して比較的少ない数の賞球が払出されるようにす
ることによって、特定遊技状態中に可変入賞球装置3で
入賞が発生した場合に払出される賞球数も減少するが、
特別遊技状態の恩恵によって1回の特定遊技状態に伴っ
て次の特定遊技状態が発生し易くなることで複数回分の
特定遊技状態における賞球が払出されるので、特定遊技
状態に対する遊技者の満足感を損なうことはない。
【0104】次に図14を参照して、賞球個数信号出力
処理の第3実施の形態について説明する。この図14に
は、入賞口の種類に拘らず、一律に7個の賞球を払出す
処理手順が示されている。すなわち、最初に入賞玉が検
出されたか否かが判断され(SC1)、いずれの入賞玉
検出器でも入賞玉が検出されていない場合には処理が終
了するが、入賞玉が検出された場合には、一律に賞球個
数7個に対応する賞球個数信号が出力され(SC2)、
処理が終了する。
【0105】このように、賞球個数信号出力処理に関す
る第3の実施の形態では、賞球の払出数がすべての種類
の入賞口に対して一律に7個と定められており、大入賞
口への入賞に対する賞球数が一般入賞口および始動入賞
口への入賞に対する賞球数と同様、少ない数に設定され
ている。このため、第1の実施の形態の処理と同様、前
記通常遊技状態において、始動入賞により可変入賞球装
置3への入賞があっても、それによる賞球の払出総数を
比較的少ない数に抑えることができ、通常遊技状態にお
ける遊技場の損失を極力抑えることができる。それ故、
遊技場は通常遊技状態において始動入賞口10a,10
b,12および可変入賞球装置3に入賞し易く調整でき
るので、ひいては興趣向上が図れるのである。また、可
変入賞球装置3への入賞に対して比較的少ない数の賞球
が払出されるようにすることによって、特定遊技状態中
に可変入賞球装置3で入賞が発生した場合に払出される
賞球数も減少するが、特別遊技状態の恩恵によって1回
の特定遊技状態に伴って次の特定遊技状態が発生し易く
なることで複数回分の特定遊技状態における賞球が払出
されるので、特定遊技状態に対する遊技者の満足感を損
なうことはない。
【0106】次に,以上説明した実施形態の変形例や特
徴点を以下に列挙する。 (1) 可変入賞球装置3内には特定入賞領域39と通
常入賞領域38a,38bとが予め所定位置に設けられ
ているが、これに代えて、時間の経過により可変入賞球
装置内の特定入賞領域の位置が変化するように構成して
もよい。たとえば、可変入賞球装置内に複数の入賞領域
A,B,C…を所定位置に設けて、時間が経過するに従
って、入賞領域A,B,C…のうちのいずれかが順次特
定入賞領域に変化するように構成する。また、時間の経
過により、入賞領域A,B,C…のうちのいずれか1つ
が通常入賞領域から特定入賞領域に変化するようにし
て、常に特定入賞領域が1つになるようにしてもよく、
あるいは、特定入賞領域が複数になる場合があるように
してもよい。また、特定入賞領域が1つになったり、複
数になるように変化するように構成してもよく、また、
特定入賞領域が存在しない状況も発生する(すなわち、
すべての入賞領域A,B,C…が通常入賞領域として機
能する)ようにしてもよい。また、時間によってはすべ
ての入賞領域A,B,C…が特定入賞領域に変化する場
合があるように構成してもよい。
【0107】可変入賞球装置内には特定入賞領域を設け
ることなく複数の(または1つの)通常入賞領域を設け
て、時間の経過によって、通常入賞領域が特定入賞領域
として機能するように構成してもよい。かかる場合、通
常入賞領域に対応する入賞玉検出器が前記特定玉検出器
の機能を兼用するため、特に特定玉検出器を設ける必要
がなくなる。
【0108】(2) 特別遊技状態としては、以下のよ
うなものが考えられる。(a)普通図柄の当り確率が変
動する(たとえば1/10から9/10に変動)状態。
(b)普通図柄の変動時間(可変表示時間)状態が短縮
される(たとえば、変動時間が5秒から2秒に短縮)状
態。(c)始動用可変入賞球装置100の開放時間が長
くなる(たとえば、2.0秒から4.0秒)状態。
(d)始動用可変入賞球装置100の開放回数が多くな
る(たとえば、1回から2回)状態。(e)始動用可変
入賞球装置100の閉成条件が緩和される(たとえば、
1回の始動入賞で閉成するという条件から2回の始動入
賞で閉成するという条件に変化)状態。(f)始動入賞
口の上部に玉誘導装置あるいは打玉を貯留可能な玉貯留
装置を設け、可変表示装置の表示結果等に応じてその玉
誘導装置等が遊技者にとって有利な第1の状態に変化し
て始動入賞口に打玉が容易に入賞するように構成した場
合には、玉誘導装置等が前記第1の状態となっている状
態。(g)始動入賞口の数が増加した状態(たとえば、
遊技領域に打玉が通過可能な複数の通過口(通過ゲー
ト)を設け、通過口が始動入賞領域として機能するよう
に構成することも含む。)。(h)可変入賞球装置3
(大入賞口)の始動入賞による開放時間が通常よりも長
くなるような状態。(i)可変入賞球装置3(大入賞
口)の開放回数が通常の開放回数よりも多くなるような
状態(1回の始動入賞による開放回数が増加する)。
(j)可変入賞球装置3内の振分部材56が特定入賞領
域39への入賞を得やすい位置で静止する状態のように
特定入賞領域へ入賞し易いように(大当りし易いよう
に)内部構造が変化している状態。(k)特定遊技状態
発生前に可変入賞球装置3(大入賞口)に打玉が入賞し
たことで可変表示装置の可変表示を開始させ、その可変
表示結果が当りとなった場合に可変入賞球装置3内の内
部構造を変化させ、特定入賞領域へ入賞し易くするまた
はその可変表示結果が当りとなったことで特定遊技状態
が発生する構成とした場合には、可変表示装置の当り確
率が通常時よりも高い確率に変動した状態。
【0109】これら(a)〜(k)を単独、または組合
せることにより特別遊技状態とすることが考えられる。
【0110】また、図11に示す※2の期間で上記
(a)〜(g)の状態となるように構成してもよいが、
これに限られるものではない。たとえば、図11に示す
※1の期間のみで上記(a)〜(k)の状態となるよう
にしてもよく、ある回の特定遊技状態の発生時点から次
回の特定遊技状態の発生時点までの間で上記(a)〜
(g)の状態となるようにしてもよく、ある回の特定遊
技状態の終了時点から次回の特定遊技状態の終了時点ま
での間で上記(a)〜(g)の状態となるようにしても
よい。さらに、特定遊技状態中にも上記(a)〜(g)
の状態となるように構成する場合においては、途中から
行なうようにしてもよく、たとえば、繰返し継続制御の
行なわれる最大回数である16回のうち、後半部分の
み、あるいは前半部分のみで上記(a)〜(g)の状態
となるように構成してもよい。
【0111】(3) 各入賞口への入賞に基づく賞球の
払出個数については、たとえば、始動入賞口(10a,
10b,12)については5個、可変入賞球装置3の大
入賞口については10個、その他の一般入賞口(29,
30,31)については15個とし、「始動入賞口<大
入賞口<他の一般入賞口」とすることが望ましい。なぜ
なら、必ずしも始動入賞による可変入賞球装置の開放で
大入賞口に入賞するとは限らないので、始動入賞口の賞
球数が最小である方が望ましいからである。但し、これ
に代えて、「大入賞口<始動入賞口<他の一般入賞口」
と設計してもよい。基本的には、大入賞口への入賞に基
づいて払出される賞球数を極力少なくすればよいが、そ
の数は5個以上10個以下が望ましい(始動入賞口にお
いては5個以上、7個以下が望ましい)。つまり、少な
過ぎても通常遊技(通常遊技状態)における賞球量(出
玉)が低下し過ぎてしまうので、それによって通常遊技
がつまらなくなるおそれがあるからである。
【0112】入賞に基づいて払出される賞球数の種類に
ついては、上記のように3種類とする他、2種類として
もよい。たとえば、始動入賞口および大入賞口に対して
は賞球数を6個とし、他の一般入賞口に対しては賞球数
を15個とすることが考えられる。但し、この例のよう
に始動入賞口および大入賞口の賞球数を最大の賞球数よ
り少なく設定することが望ましい。但し、上記のように
少な過ぎても好ましくないので、5個以上7個以下が望
ましい。
【0113】さらに、賞球数の種類は1種類に設定して
もよい。すなわち、いずれの入賞口への入賞に対しても
一律に所定数の賞球を払出すようにしてもよい。但しこ
の場合には、その賞球数は10個未満とすることが望ま
しい。また、賞球数を異ならせて全ての入賞口の賞球数
を10個未満としてもいい。また、賞球数を異ならせて
全ての入賞口の賞球数を10個未満としてもよい。ま
た、10個未満5個以上である方が上記するように望ま
しい。
【0114】また、賞球の払出方法については、本実施
の形態のように、電気的な払出方法(賞球個数情報をも
とに電気的駆動源としてのモータやソレノイド等を駆動
して賞球を払出し、払出個数を検出等して駆動停止制御
するもの)による賞球払出方法だけでなく、機械的な払
出方法(入賞玉により作動部材を動かし、賞球ケース体
に貯留された所定個数の玉を開放し、賞球として払出す
もの)などでもよい。
【0115】(4) 通過口103により、打玉が通過
可能な通過領域が構成されている。普通図柄用可変表示
装置101により、前記通過領域を打玉が通過すること
に基づいて表示結果を導出表示する可変表示装置が構成
されている。基本回路69(図示を省略するRAM)に
より、打玉が前記通過領域を通過した数を所定の上限数
まで累積的に記憶する通過数記憶手段が構成されてい
る。前記遊技制御手段は、前記通過数記憶手段の記憶数
の減算と引換えにして、前記可変表示装置の表示結果を
導出表示する制御を行なうことが可能である。振分部材
56により、前記可変入賞球装置内に設けられ、前記特
定領域に打玉を誘導可能な状態と誘導困難(不可能)な
状態とに変化可能な可変部材が構成されている。揺動モ
ータ59により、前記可変部材を駆動する駆動部が構成
されている。可変入賞球装置3に設けられた一対の玉受
部材4a,4bにより、前記可変入賞球装置を前記第1
の状態と前記第2の状態とに変化させるための可動部材
が構成されている。特定入賞領域39の左右に設けられ
た通常入賞領域38a,38bにより、前記可変入賞球
装置3に入賞した打玉が進入可能な前記特定領域以外の
通常領域が構成されている。
【0116】基本回路69により、前記始動入賞領域へ
打玉が入賞した場合に前記可変入賞球装置を前記第1の
状態に制御した後前記第2の状態にする制御と、前記特
定遊技状態の発生により前記可変入賞球装置を前記第1
の状態に制御した後、前記可変入賞球装置に打玉が所定
個数入賞した場合に前記可変入賞球装置を前記第2の状
態にし、前記特定玉検出手段の検出出力があったことを
条件として前記可変入賞球装置を再度第1の状態にする
繰返し継続制御とを実行可能な遊技制御手段が構成され
ている。
【0117】(5) 各種検出器240,11a,11
b,13,6a,6bの検出信号の入力に基づいて順次
賞球の払出制御が行なわれている途中に停電が発生した
場合に備えて、主基板68にバックアップ用の電源を設
けてもよい。
【0118】(6) 遊技制御と賞球および貸玉の払出
制御とが1つのマイクロコンピュータで実行されるよう
に構成してもよい。たとえば、主基板68に設けられる
基本回路69が払出制御用マイクロコンピュータの機能
を有するように構成してもよい。
【0119】(7) 前記賞球(景品玉)の払出の代わ
りにコインを払出してもよい。つまり、本願発明でいう
景品遊技媒体(遊技結果価値)とは、景品玉ばかりでな
く、コインも含む概念である。また、(遊技結果)価値
付与の例として景品玉(賞球)を払出すものを示した
が、その代わりに、得点を加算更新し、遊技終了時に得
点を記録媒体に記録させて排出するようにしてもよい。
具体的には、例えばパチンコ遊技機内部に封入された打
玉を弾発発射することにより打玉が遊技領域に打込まれ
た後回収されて打玉が循環するという封入循環方式のパ
チンコ遊技機を用いて遊技を行ない、入賞が発生すれば
得点が加算更新され、遊技終了操作に従って得点が記録
された記録媒体を排出する。
【0120】(8) 始動入賞口スイッチ11a,11
b,13、カウントスイッチ6a,6b、一般入賞玉検
出器240(240a,240b,240c,240
d,240e)により、前記複数種類の入賞領域のうち
のいずれかで入賞が発生した場合に、入賞が発生した入
賞領域の種類を特定可能な態様で検出信号を出力する複
数の入賞検出手段が構成されている。
【0121】(9) 払出制御基板235に設けられる
(賞球)払出制御用マイクロコンピュータにより、所定
の払出制御信号に基づいて払出装置を駆動して前記払出
制御信号に対応する大きさの遊技結果価値を払出す制御
を行なう払出制御手段が構成されている。玉払出装置2
59により、前記払出装置が構成されている。賞球個数
信号により、前記払出制御信号が構成されている。基本
回路69により、遊技機の遊技状態を制御するととも
に、前記入賞領域の種類に応じて払出すべき遊技結果価
値の大きさが記憶された記憶部を有し、入賞の有無と払
出すべき遊技結果価値の大きさとを判別しその判別結果
に対応する前記払出制御信号を出力可能な遊技制御手段
が構成されている。基本回路69内のROMにより、前
記記憶部が構成されている。
【0122】(10) 入賞個数検出器(カウントスイ
ッチ)6a,6bにより、前記可変入賞球装置内に入賞
した入賞玉を検出する入賞玉検出手段が構成されてい
る。特定入賞玉検出器(Vスイッチ)9により、前記入
賞玉検出手段で検出された玉が進入可能な位置に設けら
れた特定領域に進入した玉を検出する特定玉検出手段が
構成されている。基本回路69により、予め定められた
特定遊技状態の発生により前記可変入賞球装置を第1の
状態に制御した後、前記入賞玉検出手段により所定個数
(たとえば10個)の入賞玉が検出された場合に前記可
変入賞球装置を第2の状態にし、前記特定玉検出手段の
検出出力があったことを条件として前記可変入賞球装置
を再度第1の状態にする繰返し継続制御を実行可能な制
御手段が構成されている。基本回路69と賞球払出制御
用マイクロコンピュータとにより、前記入賞玉検出手段
の検出出力に基づいて景品遊技媒体を払出したり得点を
付与したりして遊技者に価値を付与する制御を行なう価
値付与制御手段が構成されている。
【0123】(11) パチンコ遊技機201により、
打玉が入賞可能な始動入賞領域と、遊技者にとって有利
な第1の状態と遊技者にとって不利な第2の状態とに変
化可能な可変入賞球装置と、前記始動入賞領域に打玉が
入賞した場合に前記可変入賞球装置を第1の態様で前記
第1の状態に制御し、該第1の態様で前記第1の状態と
なっている可変入賞球装置内に打玉が入賞したことを条
件として、特定遊技状態が発生して前記可変入賞球装置
を前記第1の態様よりも遊技者にとってより有利な第2
の態様で前記第1の状態に制御する制御手段(遊技制御
手段)とを含む弾球遊技機が構成されている。前記制御
手段(遊技制御手段)が基本回路69により構成されて
いる。
【0124】たとえば始動入賞口へのパチンコ玉の入賞
があった場合に可変入賞球装置3の一対の玉受部材4
a,4bが1回または2回開閉する態様により、前記第
1の態様が構成されており、特定入賞口にパチンコ玉の
入賞があった場合に前述のように最高18回を上限とし
て玉受部材4a,4bが開閉する態様により、前記第2
の態様が構成されている。
【0125】なお、開閉動作を複数回行なうのではな
く、1回の開閉のみで単に開放時間の長い態様を第2の
態様としてもよい。また、第2の態様とは、18回の開
閉動作を1セット(1ラウンド)として、継続権が得ら
れることでそのセット(ラウンド)を複数回行なうも
の、1セットしかないものも含むものである。つまり、
特定遊技状態は1セットしか行なわないものでもよい。
【0126】(12) 図1または図7に示す遊技盤面
を有するパチンコ遊技機201により、遊技者にとって
有利な第1の状態と遊技者にとって不利な第2の状態と
に変化可能な可変入賞球装置を有し、該可変入賞球装置
に進入した打玉が特定領域へ入賞した場合に遊技者にと
って有利な特定遊技状態に制御可能となる弾球遊技機が
構成されている。可変入賞球装置3により、前記可変入
賞球装置が構成され、可変入賞球装置3内の特定入賞領
域39により、前記特定領域が構成されている。大当り
に基づく繰返し継続制御が実行される遊技状態により、
前記特定遊技状態が構成されている。特定入賞玉検出器
(Vスイッチ)9により、前記可変入賞球装置に入賞し
た入賞玉のうち前記特定領域に入賞した特定玉を検出す
る特定玉検出手段が構成されている。基本回路69によ
り、前記特定遊技状態の発生により前記可変入賞球装置
を前記第1の状態に制御した後、前記可変入賞球装置に
打玉が所定個数入賞した場合に前記可変入賞球装置を前
記第2の状態にし、前記特定玉検出手段の検出出力があ
ったことを条件として前記可変入賞球装置を再度第1の
状態にする繰返し継続制御を実行可能な遊技制御手段が
構成されている。
【0127】(13) 今回開示された実施の形態はす
べての点で例示であって制限的なものではないと考えら
れるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなく
て特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均
等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれること
が意図される。
【0128】
【課題を解決するための手段の具体例】図1または図7
に示す遊技盤面を有するパチンコ遊技機201により、
打玉が入賞可能な始動入賞領域と、遊技者にとって有利
な第1の状態と遊技者にとって不利な第2の状態とに変
化可能な可変入賞球装置とを有し、前記始動入賞領域に
打玉が入賞したことを条件として前記可変入賞球装置が
第1の態様で前記第1の状態となり、前記第1の状態に
ある可変入賞球装置に打玉が入賞したことを条件とし
て、該可変入賞球装置が前記第1の態様よりもさらに遊
技者にとって有利な第2の態様で前記第1の状態となる
特定遊技状態に制御可能となる弾球遊技機が構成されて
いる。可変入賞球装置3により、前記可変入賞球装置が
構成され、始動入賞口10a,10b,12により、前
記始動入賞領域が構成されている。たとえば始動入賞口
へのパチンコ玉の入賞があった場合に可変入賞球装置3
の一対の玉受部材4a,4bが1回または2回開閉する
態様により、前記第1の態様が構成されており、特定入
賞口にパチンコ玉の入賞があった場合に前述のように最
高18回を上限として玉受部材4a,4bが開閉する態
様により、前記第2の態様が構成されている。すなわ
ち、前記第2の態様とは、18回の開閉動作を1セット
(1ラウンド)として、継続権が得られることでそのセ
ット(ラウンド)を複数回行なうもの、あるいは、1セ
ットしかないものも含むものである。つまり、特定遊技
状態は1セットしか行なわないものでもよい。なお、開
閉動作を複数回行なうのではなく、1回の開閉のみで単
に開放時間の長い態様を第2の態様としてもよい。大当
りに基づく繰返し継続制御が実行される遊技状態によ
り、前記特定遊技状態が構成されている。なお、上述の
ように、特定遊技状態は18回の開閉動作を1セットし
か行なわないものでもよい。また、本発明でいう「入
賞」とは、遊技領域内のパチンコ玉が所定の入賞領域に
進入して再度遊技盤面に放出されるといういわゆる「通
過」をも含む広い概念である。
【0129】基本回路69により、前記弾球遊技機の遊
技状態を制御可能な遊技制御手段が構成されている。一
般入賞口29,30,30,31,31により、前記遊
技領域に設けられ、打玉が入賞可能な一般入賞領域が構
成されている。
【0130】基本回路69と賞球払出制御用マイクロコ
ンピュータ(払出制御基板235)とにより、入賞が発
生した場合に、景品遊技媒体を払出したり得点を付与し
たりして遊技者に遊技結果価値を付与する制御を行なう
価値付与制御手段が構成されている。図12、図13に
示すフローチャートにより、該価値付与制御手段は、1
入賞当りに付与する前記遊技結果価値の最大数が予め定
められており、前記一般入賞領域への入賞毎に前記遊技
結果価値を前記最大数付与し、前記始動入賞領域への入
賞毎に前記遊技結果価値を前記最大数未満の所定数付与
し、前記可変入賞球装置への入賞毎に前記遊技結果価値
を前記最大数未満の所定数付与することが開示されてい
る。たとえば、賞球数=15個により、1入賞当りに付
与する前記遊技結果価値の最大数が示されている。ま
た、図12に示すフローチャートにおいては、前記最大
数の具体例として15個が開示されており、前記最大数
未満の所定数の具体例として、前記始動入賞領域への入
賞に対しては5個が開示され、前記可変入賞球装置への
入賞に対しては10個が開示されている。また、図13
に示すフローチャートにおいては、前記最大数の具体例
として15個が開示されており、前記最大数未満の所定
数の具体例として、前記始動入賞領域への入賞に対して
は6個が開示され、前記可変入賞球装置への入賞に対し
ては6個が開示されている。したがって、前記最大数未
満の所定数としては、前記始動入賞領域への入賞に対す
る場合と前記可変入賞球装置への入賞に対する場合とで
同一であっても異なっていてもよい。
【0131】図6のフローチャート、図11のタイミン
グチャートにより、前記遊技制御手段は、少なくとも前
記特定遊技状態の終了後から再度前記特定遊技状態とな
るまでの間のうちの所定期間、前記特定遊技状態になり
易い特別遊技状態に制御することが可能であることが開
示されている。普通図柄の当り確率が向上する確率向
上状態(高確率状態)、普通図柄の変動時間が短縮さ
れる変動時間短縮状態、始動用可変入賞球装置100
の開放時間が延長される開放時間延長状態、可変入賞
球装置3内の構造物(振分部材56)が、特定入賞領域
39への入賞を得やすい位置で静止する状態により、前
記特別遊技状態が構成されている。
【0132】図12に示すフローチャートにより、該価
値付与制御手段は、1入賞当りに付与する前記遊技結果
価値の最大数が予め定められており、前記一般入賞領域
への入賞毎に前記遊技結果価値を前記最大数付与し、前
記可変入賞球装置への入賞毎に前記遊技結果価値を前記
最大数未満の第1の数付与し、前記始動入賞領域への入
賞毎に前記遊技結果価値を前記第1の数未満の第2の数
付与することが開示されている。図12に示すフローチ
ャートにおいては、前記最大数の具体例として15個が
開示されており、前記第1の数の具体例として10個が
開示されており、前記第2の数の具体例として5個が開
示されている。
【0133】図13、図14に示すフローチャートによ
り、該価値付与制御手段は、前記始動入賞領域への入賞
毎に前記遊技結果価値を10未満の所定数付与し、前記
可変入賞球装置への入賞毎に前記遊技結果価値を10未
満の所定数付与することが開示されている。図13に示
すフローチャートにおいては、10未満の所定数の具体
例として6個が開示されており、図14に示すフローチ
ャートにおいては、10未満の所定数の具体例として7
個が開示されている。
【0134】なお、前記始動入賞領域への入賞に対する
前記遊技結果価値の付与数と、前記可変入賞球装置への
入賞に対する前記遊技結果価値の付与数とは、図13お
よび図14に示すように同一にしてもよく、異ならせて
もよい。たとえば、前記始動入賞領域への入賞に対する
前記遊技結果価値の付与数を10未満の数である6、前
記可変入賞球装置への入賞に対する前記遊技結果価値の
付与数を10未満の数である7としてもよい。
【0135】パチンコ遊技機201は、打玉が可変入賞
球装置3の特定入賞領域39に入賞した場合に大当りと
なることにより、前記弾球遊技機は、前記第1の状態に
ある可変入賞球装置に進入した打玉が前記可変入賞球装
置内に設けられた特定領域に入賞したことを条件に前記
特定遊技状態に制御可能となることが開示されている。
可変入賞球装置3内の特定入賞領域39により、前記特
定領域が構成されている。
【0136】普通図柄用可変表示装置101により、表
示状態が変化可能であって、所定の導出表示条件の成立
により表示結果が導出表示される可変表示装置が構成さ
れている。通過口103を打玉が通過することにより、
前記導出表示条件が成立する。始動用可変入賞球装置1
00により、遊技者にとって有利な第1の状態と遊技者
にとって不利な第2の状態とに変化可能な始動用可変入
賞球装置が構成されている。前記可変表示装置(普通図
柄用可変表示装置101)の表示結果が予め定められた
特定の表示態様(たとえば、「7」)となった場合に前
記始動用可変入賞球装置(始動用可変入賞球装置10
0)が前記第1の状態となる。
【0137】可変入賞球装置3内の構造物(振分部材5
6)が、特定入賞領域39への入賞を得やすい位置で静
止する状態と入賞空間7b内を左右に往復移動する状態
とに変化することにより、前記可変入賞球装置は、さら
に、該可変入賞球装置に進入した打玉が前記特定領域に
入賞し易い状態と入賞し難い状態とに変化可能であるこ
とが開示されている。
【0138】図11に示すタイミングチャートにより、
前記特別遊技状態とは、前記可変表示装置の表示結果が
前記特定の表示態様となる確率が高く変動し、かつ、前
記可変入賞球装置が前記特定領域に打玉が入賞し易い状
態となっている遊技状態であることが開示されている。
普通図柄の当り確率が向上する確率向上状態(高確率状
態)により、前記可変表示装置の表示結果が前記特定の
表示態様となる確率が高く変動した遊技状態が構成され
ている。
【0139】普通図柄用可変表示装置101により、表
示状態が変化可能であって、所定の導出表示条件の成立
により可変開始し所定の可変表示時間の経過後に表示結
果が導出表示される可変表示装置が構成されている。図
11に示すタイミングチャートにより、前記特別遊技状
態とは、前記可変表示時間が短縮され、かつ、前記可変
入賞球装置が前記特定領域に打玉が入賞し易い状態とな
っている遊技状態であることが開示されている。普通図
柄の変動時間が短縮される変動時間短縮状態により、前
記可変表示時間が短縮された遊技状態が構成されてい
る。図11に示すタイミングチャートにより、前記特別
遊技状態とは、前記始動用可変入賞球装置が前記第1の
状態となっている期間が延長され、かつ、前記可変入賞
球装置が前記特定領域に打玉が入賞し易い状態となって
いる遊技状態であることが開示されている。始動用可変
入賞球装置100の開放時間が延長される開放時間延長
状態により、前記始動用可変入賞球装置が前記第1の状
態となっている期間が延長された遊技状態が構成されて
いる。
【0140】図11に示すタイミングチャートにより、
前記遊技制御手段は、前記特定遊技状態の終了後から
再度前記特定遊技状態となるまで前記可変入賞球装置を
前記特定領域に打玉が入賞し易い状態に制御するととも
に、前記特定遊技状態中においても前記可変表示装置の
表示結果が前記特定の表示態様となる確率が高く変動し
た状態に制御可能であること、前記遊技制御手段は、
前記特定遊技状態の終了後から再度前記特定遊技状態と
なるまで前記可変入賞球装置を前記特定領域に打玉が入
賞し易い状態に制御するとともに、前記特定遊技状態中
においても前記可変表示装置の可変表示時間が短縮され
た状態に制御可能であること、前記遊技制御手段は、
前記特定遊技状態の終了後から再度前記特定遊技状態と
なるまで前記可変入賞球装置を前記特定領域に打玉が入
賞し易い状態に制御するとともに、前記特定遊技状態中
においても前記始動用可変入賞球装置が前記第1の状態
となっている期間が延長された状態に制御可能であるこ
とが開示されている。
【0141】
【課題を解決するための手段の具体例の効果】請求項1
に関しては、可変入賞球装置への入賞に対しては比較的
少ない数の遊技結果価値が付与されることから、特定遊
技状態を発生させるための遊技状態であって前記特定遊
技状態以外の通常遊技状態(特定遊技状態となる前の通
常遊技状態)において、始動入賞により可変入賞球装置
への入賞があっても、それによる遊技結果価値の付与総
数を比較的少ない数に抑えることができ、通常遊技状態
における遊技場の損失を極力抑えることができる。それ
故、遊技場は通常遊技状態において始動入賞領域および
可変入賞球装置に入賞し易く調整できるので、ひいては
興趣向上が図れるのである。また、可変入賞球装置への
入賞に対して比較的少ない数の遊技結果価値を付与する
ことによって、特定遊技状態中に可変入賞球装置で入賞
が発生した場合に付与される遊技結果価値の数も減少す
るが、特別遊技状態の恩恵によって1回の特定遊技状態
に伴って次の特定遊技状態が発生し易くなることで複数
回分の特定遊技状態における遊技結果価値が付与される
ので、特定遊技状態に対する遊技者の満足感を損なうこ
とはない。
【0142】請求項2に関しては、可変入賞球装置への
入賞に対しては比較的少ない第1の数の遊技結果価値が
付与されることから、特定遊技状態を発生させるための
遊技状態であって前記特定遊技状態以外の通常遊技状態
(特定遊技状態となる前の通常遊技状態)において、始
動入賞により可変入賞球装置への入賞があっても、それ
による遊技結果価値の付与総数を比較的少ない数に抑え
ることができ、通常遊技状態における遊技場の損失を極
力抑えることができる。それ故、遊技場は通常遊技状態
において始動入賞領域および可変入賞球装置に入賞し易
く調整できるので、ひいては興趣向上が図れるのであ
る。また、可変入賞球装置への入賞に対して比較的少な
い第1の数の遊技結果価値を付与することによって、特
定遊技状態中に可変入賞球装置で入賞が発生した場合に
付与される遊技結果価値の数も減少するが、特別遊技状
態の恩恵によって1回の特定遊技状態に伴って次の特定
遊技状態が発生し易くなることで複数回分の特定遊技状
態における遊技結果価値が付与されるので、特定遊技状
態に対する遊技者の満足感を損なうことはない。
【0143】請求項3に関しては、可変入賞球装置への
入賞に対しては比較的少ない10未満の所定数の遊技結
果価値が付与されることから、特定遊技状態を発生させ
るための遊技状態であって前記特定遊技状態以外の通常
遊技状態(特定遊技状態となる前の通常遊技状態)にお
いて、始動入賞により可変入賞球装置への入賞があって
も、それによる遊技結果価値の付与総数を比較的少ない
数に抑えることができ、通常遊技状態における遊技場の
損失を極力抑えることができる。それ故、遊技場は通常
遊技状態において始動入賞領域および可変入賞球装置に
入賞し易く調整できるので、ひいては興趣向上が図れる
のである。また、可変入賞球装置への入賞に対して比較
的少ない10未満の所定数の遊技結果価値を付与するこ
とによって、特定遊技状態中に可変入賞球装置で入賞が
発生した場合に付与される遊技結果価値の数も減少する
が、特別遊技状態の恩恵によって1回の特定遊技状態に
伴って次の特定遊技状態が発生し易くなることで複数回
分の特定遊技状態における遊技結果価値が付与されるの
で、特定遊技状態に対する遊技者の満足感を損なうこと
はない。
【0144】請求項4に関しては、請求項1〜請求項3
のいずれかに関する効果に加えて、特別遊技状態に制御
されることによって可変表示装置の表示結果が特定の表
示態様となる確率が高く変動して始動用可変入賞球装置
が遊技者にとって有利な第1の状態になり易くなり、か
つ、可変入賞球装置が特定領域に打玉が入賞し易い状態
となるために、特定遊技状態になり易くなる。
【0145】請求項5に関しては、請求項1〜請求項3
のいずれかに関する効果に加えて、特別遊技状態に制御
されることによって可変表示装置の表示結果が早期に導
出表示されるようになって始動用可変入賞球装置が遊技
者にとって有利な第1の状態になり易くなり、かつ、可
変入賞球装置が特定領域に打玉が入賞し易い状態となる
ために、特定遊技状態になり易くなる。
【0146】請求項6に関しては、請求項1〜請求項3
のいずれかに関する効果に加えて、特別遊技状態に制御
されることによって始動用可変入賞球装置が前記第1の
状態となっている期間が延長され、かつ、可変入賞球装
置が特定領域に打玉が入賞し易い状態となるために、特
定遊技状態になり易くなる。
【0147】請求項7に関しては、請求項4に関する効
果に加えて、特定遊技状態の終了後から再度特定遊技状
態となるまで可変入賞球装置が特定領域に打玉が入賞し
易い状態となるとともに、特定遊技状態中においても、
可変表示装置の表示結果が特定の表示態様となる確率が
高く変動した状態となるために、特定遊技状態の終了後
に次回の特定遊技状態を早期に発生させることができる
とともに、特定遊技状態中における遊技結果価値の数を
増やすことができる。
【0148】請求項8に関しては、請求項5に関する効
果に加えて、特定遊技状態の終了後から再度特定遊技状
態となるまで可変入賞球装置が特定領域に打玉が入賞し
易い状態となるとともに、特定遊技状態中においても、
可変表示装置の可変表示時間が短縮された状態となるた
めに、特定遊技状態の終了後に次回の特定遊技状態を早
期に発生させることができるとともに、特定遊技状態中
における遊技結果価値の数を増やすことができる。
【0149】請求項9に関しては、請求項6に関する効
果に加えて、特定遊技状態の終了後から再度特定遊技状
態となるまで可変入賞球装置が特定領域に打玉が入賞し
易い状態となるとともに、特定遊技状態中においても、
始動用可変入賞球装置が第1の状態となっている期間が
延長された状態となるために、特定遊技状態の終了後に
次回の特定遊技状態を早期に発生させることができると
ともに、特定遊技状態中における遊技結果価値の数を増
やすことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】弾球遊技機の一例のパチンコ遊技機の遊技盤面
を示す正面図である。
【図2】パチンコ遊技機の可変入賞球装置の一部破断し
た斜視図である。
【図3】可変入賞球装置が取付けられた遊技盤面の要部
の縦断面図である。
【図4】パチンコ遊技機の全体背面図である。
【図5】パチンコ遊技機に用いられる制御回路を示すブ
ロック図である。
【図6】特別遊技状態制御処理の処理手順を示すフロー
チャートである。
【図7】第2の実施の形態に係るパチンコ遊技機の遊技
盤面を示す正面図である。
【図8】普通図柄用可変入賞球装置の制御動作を説明す
るための説明図である。
【図9】普通図柄用可変表示装置の制御動作を説明する
ための説明図である。
【図10】普通図柄の変動状況を説明するためのタイミ
ングチャートである。
【図11】特別遊技状態およびその期間についての変形
例を説明するためのタイミングチャートである。
【図12】賞球個数信号出力処理の処理手順を示すフロ
ーチャートである。
【図13】賞球個数信号出力処理の処理手順を示すフロ
ーチャートである。
【図14】賞球個数信号出力処理の処理手順を示すフロ
ーチャートである。
【符号の説明】
1は遊技盤、3は可変入賞球装置、6は遊技盤、6a,
6bは入賞個数検出器(カウントスイッチ)、9は特定
玉検出手段の一例の特定入賞玉検出器、11a,11
b,13は始動入賞玉検出手段の一例の始動入賞玉検出
器、10a,10b,12は始動入賞領域の一例の始動
入賞口、29,30,30,31,31は一般入賞領域
の一例の一般入賞口、39は特定領域の一例の特定入賞
領域、56は振分部材、69は遊技制御手段の一例の基
本回路、100は始動用可変入賞球装置、101は可変
表示装置の一例の普通図柄用可変表示装置、201は弾
球遊技機の一例のパチンコ遊技機、235は払出制御手
段の一例の払出制御用マイクロコンピュータが搭載され
た払出制御基板、240a〜240eは一般入賞玉検出
手段の一例の一般入賞玉検出器である。

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 打玉が入賞可能な始動入賞領域と、遊技
    者にとって有利な第1の状態と遊技者にとって不利な第
    2の状態とに変化可能な可変入賞球装置とを有し、前記
    始動入賞領域に打玉が入賞したことを条件として前記可
    変入賞球装置が第1の態様で前記第1の状態となり、前
    記第1の状態にある可変入賞球装置に打玉が入賞したこ
    とを条件として、該可変入賞球装置が前記第1の態様よ
    りもさらに遊技者にとって有利な第2の態様で前記第1
    の状態となる特定遊技状態に制御可能となる弾球遊技機
    であって、 前記弾球遊技機の遊技状態を制御可能な遊技制御手段
    と、 前記遊技領域に設けられ、打玉が入賞可能な一般入賞領
    域と、 入賞が発生した場合に、景品遊技媒体を払出したり得点
    を付与したりして遊技者に遊技結果価値を付与する制御
    を行なう価値付与制御手段とを含み、 該価値付与制御手段は、1入賞当りに付与する前記遊技
    結果価値の最大数が予め定められており、前記一般入賞
    領域への入賞毎に前記遊技結果価値を前記最大数付与
    し、前記始動入賞領域への入賞毎に前記遊技結果価値を
    前記最大数未満の所定数付与し、前記可変入賞球装置へ
    の入賞毎に前記遊技結果価値を前記最大数未満の所定数
    付与し、 前記遊技制御手段は、少なくとも前記特定遊技状態の終
    了後から再度前記特定遊技状態となるまでの間のうちの
    所定期間、前記特定遊技状態になり易い特別遊技状態に
    制御することが可能であることを特徴とする、弾球遊技
    機。
  2. 【請求項2】 打玉が入賞可能な始動入賞領域と、遊技
    者にとって有利な第1の状態と遊技者にとって不利な第
    2の状態とに変化可能な可変入賞球装置とを有し、前記
    始動入賞領域に打玉が入賞したことを条件として前記可
    変入賞球装置が第1の態様で前記第1の状態となり、前
    記第1の状態にある可変入賞球装置に打玉が入賞したこ
    とを条件として、該可変入賞球装置が前記第1の態様よ
    りもさらに遊技者にとって有利な第2の態様で前記第1
    の状態となる特定遊技状態に制御可能となる弾球遊技機
    であって、 前記弾球遊技機の遊技状態を制御可能な遊技制御手段
    と、 前記遊技領域に設けられ、打玉が入賞可能な一般入賞領
    域と、 入賞が発生した場合に、景品遊技媒体を払出したり得点
    を付与したりして遊技者に遊技結果価値を付与する制御
    を行なう価値付与制御手段とを含み、 該価値付与制御手段は、1入賞当りに付与する前記遊技
    結果価値の最大数が予め定められており、前記一般入賞
    領域への入賞毎に前記遊技結果価値を前記最大数付与
    し、前記可変入賞球装置への入賞毎に前記遊技結果価値
    を前記最大数未満の第1の数付与し、前記始動入賞領域
    への入賞毎に前記遊技結果価値を前記第1の数未満の第
    2の数付与し、 前記遊技制御手段は、少なくとも前記特定遊技状態の終
    了後から再度前記特定遊技状態となるまでの間のうちの
    所定期間、前記特定遊技状態になり易い特別遊技状態に
    制御することが可能であることを特徴とする、弾球遊技
    機。
  3. 【請求項3】 打玉が入賞可能な始動入賞領域と、遊技
    者にとって有利な第1の状態と遊技者にとって不利な第
    2の状態とに変化可能な可変入賞球装置とを有し、前記
    始動入賞領域に打玉が入賞したことを条件として前記可
    変入賞球装置が第1の態様で前記第1の状態となり、前
    記第1の状態にある可変入賞球装置に打玉が入賞したこ
    とを条件として、該可変入賞球装置が前記第1の態様よ
    りもさらに遊技者にとって有利な第2の態様で前記第1
    の状態となる特定遊技状態に制御可能となる弾球遊技機
    であって、 前記弾球遊技機の遊技状態を制御可能な遊技制御手段
    と、 入賞が発生した場合に、景品遊技媒体を払出したり得点
    を付与したりして遊技者に遊技結果価値を付与する制御
    を行なう価値付与制御手段とを含み、 該価値付与制御手段は、前記始動入賞領域への入賞毎に
    前記遊技結果価値を10未満の所定数付与し、前記可変
    入賞球装置への入賞毎に前記遊技結果価値を10未満の
    所定数付与し、 前記遊技制御手段は、少なくとも前記特定遊技状態の終
    了後から再度前記特定遊技状態となるまでの間のうちの
    所定期間、前記特定遊技状態になり易い特別遊技状態に
    制御することが可能であることを特徴とする、弾球遊技
    機。
  4. 【請求項4】 前記弾球遊技機は、前記第1の状態にあ
    る可変入賞球装置に進入した打玉が前記可変入賞球装置
    内に設けられた特定領域に入賞したことを条件に前記特
    定遊技状態に制御可能となり、 表示状態が変化可能であって、所定の導出表示条件の成
    立により表示結果が導出表示される可変表示装置をさら
    に含み、 前記始動入賞領域は、遊技者にとって有利な第1の状態
    と遊技者にとって不利な第2の状態とに変化可能な始動
    用可変入賞球装置によって構成され、前記可変表示装置
    の表示結果が予め定められた特定の表示態様となった場
    合に前記始動用可変入賞球装置が前記第1の状態とな
    り、 前記可変入賞球装置は、さらに、該可変入賞球装置に進
    入した打玉が前記特定領域に入賞し易い状態と入賞し難
    い状態とに変化可能であって、 前記特別遊技状態とは、前記可変表示装置の表示結果が
    前記特定の表示態様となる確率が高く変動し、かつ、前
    記可変入賞球装置が前記特定領域に打玉が入賞し易い状
    態となっている遊技状態であることを特徴とする、請求
    項1〜請求項3のいずれかに記載の弾球遊技機。
  5. 【請求項5】 前記弾球遊技機は、前記第1の状態にあ
    る可変入賞球装置に進入した打玉が前記可変入賞球装置
    内に設けられた特定領域に入賞したことを条件に前記特
    定遊技状態に制御可能となり、 表示状態が変化可能であって、所定の導出表示条件の成
    立により可変開始し所定の可変表示時間の経過後に表示
    結果が導出表示される可変表示装置をさらに含み、 前記始動入賞領域は、遊技者にとって有利な第1の状態
    と遊技者にとって不利な第2の状態とに変化可能な始動
    用可変入賞球装置によって構成され、前記可変表示装置
    の表示結果が予め定められた特定の表示態様となった場
    合に前記始動用可変入賞球装置が前記第1の状態とな
    り、 前記可変入賞球装置は、さらに、該可変入賞球装置に進
    入した打玉が前記特定領域に入賞し易い状態と入賞し難
    い状態とに変化可能であって、 前記特別遊技状態とは、前記可変表示時間が短縮され、
    かつ、前記可変入賞球装置が前記特定領域に打玉が入賞
    し易い状態となっている遊技状態であることを特徴とす
    る、請求項1〜請求項3のいずれかに記載の弾球遊技
    機。
  6. 【請求項6】 前記弾球遊技機は、前記第1の状態にあ
    る可変入賞球装置に進入した打玉が前記可変入賞球装置
    内に設けられた特定領域に入賞したことを条件に前記特
    定遊技状態に制御可能となり、 表示状態が変化可能であって、所定の導出表示条件の成
    立により表示結果が導出表示される可変表示装置をさら
    に含み、 前記始動入賞領域は、遊技者にとって有利な第1の状態
    と遊技者にとって不利な第2の状態とに変化可能な始動
    用可変入賞球装置によって構成され、前記可変表示装置
    の表示結果が予め定められた特定の表示態様となった場
    合に前記始動用可変入賞球装置が前記第1の状態とな
    り、 前記可変入賞球装置は、さらに、該可変入賞球装置に進
    入した打玉が前記特定領域に入賞し易い状態と入賞し難
    い状態とに変化可能であって、 前記特別遊技状態とは、前記始動用可変入賞球装置が前
    記第1の状態となっている期間が延長され、かつ、前記
    可変入賞球装置が前記特定領域に打玉が入賞し易い状態
    となっている遊技状態であることを特徴とする、請求項
    1〜請求項3のいずれかに記載の弾球遊技機。
  7. 【請求項7】 前記遊技制御手段は、前記特定遊技状態
    の終了後から再度前記特定遊技状態となるまで前記可変
    入賞球装置を前記特定領域に打玉が入賞し易い状態に制
    御するとともに、前記特定遊技状態中においても前記可
    変表示装置の表示結果が前記特定の表示態様となる確率
    が高く変動した状態に制御可能であることを特徴とす
    る、請求項4に記載の弾球遊技機。
  8. 【請求項8】 前記遊技制御手段は、前記特定遊技状態
    の終了後から再度前記特定遊技状態となるまで前記可変
    入賞球装置を前記特定領域に打玉が入賞し易い状態に制
    御するとともに、前記特定遊技状態中においても前記可
    変表示装置の可変表示時間が短縮された状態に制御可能
    であることを特徴とする、請求項5に記載の弾球遊技
    機。
  9. 【請求項9】 前記遊技制御手段は、前記特定遊技状態
    の終了後から再度前記特定遊技状態となるまで前記可変
    入賞球装置を前記特定領域に打玉が入賞し易い状態に制
    御するとともに、前記特定遊技状態中においても前記始
    動用可変入賞球装置が前記第1の状態となっている期間
    が延長された状態に制御可能であることを特徴とする、
    請求項6に記載の弾球遊技機。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003102998A (ja) * 2001-09-28 2003-04-08 Okumura Yu-Ki Co Ltd 遊技機
JP2009261788A (ja) * 2008-04-28 2009-11-12 Kyoraku Sangyo Kk パチンコ遊技機
JP2009261789A (ja) * 2008-04-28 2009-11-12 Kyoraku Sangyo Kk パチンコ遊技機
JP2010069088A (ja) * 2008-09-19 2010-04-02 Kyoraku Sangyo Kk ぱちんこ遊技機

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