JP3111100B2 - 弾球遊技機 - Google Patents

弾球遊技機

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JP3111100B2
JP3111100B2 JP03317148A JP31714891A JP3111100B2 JP 3111100 B2 JP3111100 B2 JP 3111100B2 JP 03317148 A JP03317148 A JP 03317148A JP 31714891 A JP31714891 A JP 31714891A JP 3111100 B2 JP3111100 B2 JP 3111100B2
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【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、パチンコ遊技機で代表
される弾球遊技機に関し、特に、遊技者にとって有利な
第1の状態と、遊技者にとって不利な第2の状態とに変
化可能な可変入賞球装置を有し、遊技状態が予め定める
遊技状態になった場合にはこの可変入賞球装置を遊技者
にとって有利な第1の状態にしていわゆる大当たり状態
を発生させ、遊技者に比較的大きな遊技価値を付与可能
とする弾球遊技機に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の弾球遊技機において従来から一
般的に知られているものに、遊技領域内に可変入賞球装
置と始動入賞口などを備えたものがある。可変入賞球装
置には入賞領域が設けられ、入賞領域はさらに特定入賞
領域と通常入賞領域とに分かれている。可変入賞球装置
には可動片が設けられており、始動入賞口への遊技玉の
入賞に応答してこの可動片が開閉し、遊技玉が入賞領域
に入賞しやすくなる。遊技玉が通常入賞領域に入賞する
と、所定個数の遊技玉が払い出される。また、遊技状態
が予め定める遊技状態になる、たとえば遊技玉が特定入
賞領域に入賞すると、所定個数の遊技玉が払い出される
とともに、いわゆる大当たり状態が発生する。
【0003】大当たり状態においては、可変入賞球装置
は次のように動作する。たとえば、入賞領域の上方に設
けられた可動片は所定時間内に所定周期で開閉動作を繰
り返す。この間に、可変入賞球装置の入賞領域は遊技玉
が入賞しやすい状態となる。通常入賞口への遊技玉の入
賞があった場合には、前述のように所定個数の遊技玉が
払い出される。特定入賞領域に遊技玉の入賞があった場
合には、所定個数の遊技玉がさらに払い出されるととも
に、現在実行中の大当たり動作はたとえばただちに一旦
中断され、新たな大当たり動作が開始され、いわゆる繰
り返し継続制御が行なわれる。
【0004】大当たり動作の各サイクルは、前述のよう
に特定入賞領域に新たな遊技玉の入賞があった場合か、
入賞領域に所定個数の遊技玉の入賞があった場合あるい
は前記所定時間の開閉動作(たとえば30秒以内で行な
われる18回の開閉動作)が終了した場合に終了する。
入賞領域への入賞玉の個数は、たとえば入賞領域入口に
設けられた入賞個数検出手段としての入賞個数検出器、
いわゆる10カウントスイッチで、さらにそのうち特定
入賞領域に入賞した遊技玉は特定入賞玉検出手段として
の特定入賞玉検出器によってそれぞれ検出される。ま
た、繰り返し継続制御は所定回数を上限として行なわれ
ることになっており、たとえば始動入賞にもとづく最初
の開閉動作を含めて最高16回に制限されている。この
様に入賞個数検出器が特定入賞玉検出器よりも早く入賞
玉を検出する様な方式を、以下C−V方式と呼ぶ。一
方、入賞個数検出器が入賞領域の出口に設けられ、特定
入賞玉検出器で検出された入賞玉を含めて、入賞領域に
入賞した全ての入賞玉が入賞個数検出器を経て可変入賞
球装置の外部に導かれる方式もある。この様な方式を、
以下V−C方式と呼ぶ。
【0005】C−V方式、すなわち特定入賞玉検出手段
としての特定入賞玉検出器が第1の位置に設けられてい
る場合、特定入賞玉検出器で検出された遊技玉がその前
に入賞個数検出器で検出されなかった場合、入賞個数検
出器が故障あるいは不正により入賞玉を検出出来ない状
態となっている可能性がある。またV−C方式、すなわ
ち特定入賞玉検出器が第2の位置に設けられている場
合、特定入賞玉検出器で検出された遊技玉がその後所定
の時間内に入賞個数検出器で検出されなかった場合、同
様に入賞個数検出器が故障あるいは不正により入賞玉を
検出できない状態になっている可能性がある。そのため
このような場合には、遊技時にアラーム動作を行なわせ
ていた。このアラーム動作を行なうことにより、故障を
早期に発見したり不正を防止するようにしていた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の弾球遊
技機においては、特定入賞玉検出手段が第1の位置に設
けられている場合の異常発生を検知する際の条件と、特
定入賞玉検出手段が第2の位置に設けられている場合の
異常の発生を検知するための条件とが異なっているた
め、それぞれの方式に従う弾球遊技機では、別々の方式
のプログラムを用いて異常の発生の検知を行なう必要が
あった。このように同様の異常発生の検知という機能を
有するにも関わらず、別々のプログラムを用いる必要が
あるためプログラムの作成が難しく、また新しい機種の
開発段階で特定入賞玉検出器と入賞個数検出器との配置
が変更されたような場合、プログラムの修正が困難であ
った。
【0007】それゆえにこの発明の目的は、可変入賞球
装置内の入賞玉検出器の配置の如何に関わらず、同じプ
ログラム構成で異常の発生を検知することができる弾球
遊技機を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明にかかる弾球遊技
機は、遊技玉が打込まれる遊技領域を有し、遊技者にと
って有利な第1の状態と、遊技者にとって不利な第2の
状態とに変化可能な可変入賞球装置(可変入賞球装置
3)が前記遊技領域に設けられている弾球遊技機であっ
て、前記可変入賞球装置内に入賞した入賞玉を検出する
入賞個数検出手段(入賞個数検出器(カウントスイッチ
A,B)6a,6b)と、前記可変入賞球装置内に設け
られた特定入賞領域(特定入賞領域39)に入賞した入
賞玉を検出する検出手段であって、前記入賞個数検出手
段によって検出された入賞玉を検出可能な第1の位置、
または前記可変入賞球装置に入賞した入賞玉を、前記入
賞個数検出手段によって検出される前に検出可能な第2
の位置のいずれかに設けられた特定入賞玉検出手段(特
定入賞玉検出器9)と、遊技状態が予め定める遊技状態
になったことに基づいて前記可変入賞球装置を第1の状
態に制御するとともに、前記入賞個数検出手段が予め定
められた個数の入賞玉を検出した場合に、前記可変入賞
球装置を第2の状態に駆動制御し、前記特定入賞玉検出
手段が入賞玉を検出したことを必要条件として前記可変
入賞球装置を第1の状態に駆動制御する駆動制御手段
(基本回路69)と、前記特定入賞玉検出手段が、前記
第1の位置および前記第2の位置のいずれに設けられて
いるかに関する位置情報を予め記憶する位置情報記憶手
(ROM)と、前記入賞個数検出手段の検出状態と前
記特定入賞玉検出手段の検出状態とに整合性のない場合
に成立する不整合条件の成立(S57、S63)に応じ
て、通常の遊技ができない状態に制御する異常時制御手
段(基本回路69)とを含み、 該異常時制御手段は、前
記特定入賞玉検出手段が前記第1の位置にある場合の不
整合条件(S57)の成否と前記第2の位置にある場合
の不整合条件(S63)の成否とを判定可能であって、
前記位置情報記憶手段に記憶された位置情報に対応する
不整合条件の成立に応じて、通常の遊技ができない状態
に制御することを特徴とする。
【0009】
【作用】本発明にかかる弾球遊技機においては、特定入
賞玉検出手段が第1の位置および第2の位置のいずれに
設けられているかに関する位置情報が、位置情報記憶手
段に予め記憶されている。前記特定入賞玉検出手段が前
記第1の位置にある場合の不整合条件の成否と前記第2
の位置にある場合の不整合条件の成否とを判定可能な異
常時制御手段の働きにより、前記位置情報記憶手段に記
憶された位置情報に対応する不整合条件の成立に応じ
て、通常の遊技ができない状態に制御される。
【0010】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面に基づいて説
明する。なお、本実施例では弾球遊技機の一例としての
パチンコ遊技機について説明するが、本発明はこれに限
らず、玉を弾いて遊技を行なう遊技機すべてに適用可能
である。
【0011】図1は、本発明にかかる弾球遊技機の一例
であるパチンコ遊技機の遊技盤面を示す全体正面図であ
る。図1を参照して、遊技盤面1上には、遊技玉が打ち
込まれる遊技領域が形成されている。遊技盤1の右下方
には図示されない操作ハンドルが設けられており、操作
ハンドルの操作により図示されない打球発射装置が作動
し、パチンコ玉が順次遊技領域内に打ち込まれる。
【0012】遊技領域2内には、一対の玉受部材4a,
4bを有する可変入賞球装置3が設けられている。可変
入賞球装置3の下方には、始動入賞口10a,10b,
12が設けられている。各始動入賞口10a,10b,
12内には、それぞれ始動入賞検出手段の一例である始
動入賞玉検出器11a,11b,13が設けられてい
る。始動入賞口10a,10b,12はチャッカーラン
プ22を有するカバーによって覆われている。このカバ
ーのさらに下方、遊技領域の最下部には、アウト玉が集
められるアウト孔32が形成されている。
【0013】可変入賞球装置3の上部の左右両側、また
可変入賞球装置3の下方両側部分には入賞口29,3
0,30,31,31が設けられている。入賞口30に
は、肩ランプ24が取り付けられ、入賞口31には袖ラ
ンプ25が取り付けられている。また入賞口29の左右
両側部分には風車ランプ23が、遊技領域の左右両端に
はサイドランプ26がそれぞれ設けられている。
【0014】可変入賞球装置3は、その下部に形成され
た入賞空間7a(図2参照),7bを有している。この
入賞空間には、入賞空間に入賞した遊技玉を一時貯留し
たり、直ちにその両側に流下させたりするための貯留機
構8が形成されている。また入賞空間の奥には飾りLE
D20,21が設けられている。入賞空間の左右両側に
は飾りLED18,19がそれぞれ設けられ、入賞空間
の上部左右は飾りLED17が設けられる。入賞口29
のすぐ下部には役物ランプ16が設けられ、その向かっ
て左下方には後述する大当たり継続制御の回数を表示す
るための継続回数表示器14が、右下方には大当たり時
の入賞空間への入賞個数を表示するための入賞個数表示
器15がそれぞれ設けられている。可変入賞球装置3の
玉受部材4a,4bから入賞空間に通ずる部分には、入
賞個数検出手段の一例の入賞個数検出器(カウントスイ
ッチA,B)6a,6bが設けられている。そして入賞
空間の最下部のうち、貯留機構8の軸線と一致する部分
には特定入賞玉検出手段の一例の特定入賞玉検出器9が
設けられている。そして、貯留機構8などによって貯留
されたり流下されたりする遊技玉が特定入賞玉検出器9
に入賞することより、大当たり制御が繰り返し行なわれ
る。
【0015】図2,図3を参照して、本実施例の可変入
賞球装置3は以下のような構造を有する。可変入賞球装
置3は、図に示されるように、遊技盤1の表面に取り付
けられる取り付け基板10を有する。取り付け基板10
の上部の前面には、前述の通常の入賞口29が設けられ
ている。取り付け基板10の中央には、長方形状の入賞
開口が設けられ、その内部には前述の貯留機構8が形成
されている。入賞開口上部には上部玉転動板36が設け
られ、上部玉転動板36により入賞開口は上部入賞領域
7aと下部入賞領域7bとに分割されている。上部玉転
動板36の両側には、それぞれ開閉自在に取り付け基板
10に取り付けられた一対の玉受部材4a,4bが設け
られている。上部玉転動板36は、後方に向かって下り
傾斜しており、その後端両側には、入賞領域に入賞する
遊技玉の通過を検出するための入賞個数検出器6a,6
bが設けられている。
【0016】玉受部材4a,4bは、その下部が回動軸
33a,33bにそれぞれ取り付けられており、回動軸
33a,33bを中心として回動可能である。回動軸3
3a,33bを回動する機構は、可変入賞球装置3の背
面に設けられたソレノイド5a,5bと、ソレノイド5
a,5bによって上下に運動する作動部材35と、作動
部材35の両端にそれぞれ回転可能に保持され、作動部
材35の上下動を回動軸33a,33bの回転運動に変
換するためのリンク部材34a,34bとを含む。
【0017】下部入賞領域7bの最下部には、中央に向
かって傾斜した下部玉転動板37が設けられている。下
部玉転動板37の中央部分には、後述する特定入賞領域
39と、通常入賞領域38a,38bとが形成されてい
る。特定入賞領域39には、玉の通過を検出する特定入
賞玉検出器9が内蔵されている。
【0018】玉受部材4a,4bが閉成しているときに
は、入賞領域には遊技玉は入賞できない。しかし、玉受
部材4a,4bが開成すると、遊技領域を落下する打玉
が玉受部材4a,4bに受け止められて入賞空間7a,
7b内に到達しやすくなる。玉受部材4a,4bが開閉
を繰り返す場合にも打玉が入賞領域7a,7b内に到達
する可能性が高くなる。すなわちこのような状態が遊技
者にとって有利な第1の状態である。玉受部材4a,4
bが起立した状態では、前述のように遊技玉は入賞領域
に入賞することはなく、遊技者にとって不利な第2の状
態となっている。なお、第2の状態の時に打玉がまった
く入賞しない状態ではなく、玉受部材4a,4bと他部
分との間に一定の間隔を形成し、単に打玉の入賞しにく
い状態としておくものでもよい。
【0019】貯留機構8は、下部入賞空間7b内に固定
された固定貯留部材40と、固定貯留部材40の上方に
設けられ、常時回転しながら上下動する上下摺動部材4
3とを含む。
【0020】固定貯留部材40は、図1〜図3に示され
るようにドーナツ状に形成され、正面から見たときには
円盤(母船)の意匠が与えられている。固定貯留部材4
0のドーナツ状の内側の凹部41の中央には、落下口4
2が設けられている。落下口42と特定入賞領域39と
は同一鉛直線上に位置する。したがってこの間に何も障
害物がなければ、落下口42から落下した入賞玉は、特
定入賞領域39に誘導される可能性が高い。一方、固定
貯留部材40上に貯留されなかった入賞玉は、固定貯留
部材40の両サイドから溢れ出て下部玉転動板37の側
方に到達する。したがってこの場合には、遊技玉は通常
入賞領域38a,38bに誘導される可能性が高い。
【0021】上下摺動部材43は、図1に示されるよう
に、正面から見たときに円盤(UFO)の形状となるよ
うな意匠が与えられている。上下摺動部材43の下部外
周には、所定の間隔(入賞玉が1個または2個入る間
隔)をおいて放射片44が形成されている。放射片44
は、貯留モード時に上下摺動部材43の回転につれて、
貯留機構8によって貯留されている入賞玉を固定貯留部
材40の外周上面にそって移動させるためのものであ
る。上下摺動部材43が上昇すると、上下摺動部材43
と固定貯留部材40との間に、入賞玉が通過しうる間隔
が形成される。したがって、貯留される入賞玉を含む、
固定貯留部材40の外周上面に位置した入賞玉は、凹部
41に誘導されて落下口42から下方に向かって落下す
る。これを解放モードと呼ぶ。一方、上下摺動部材43
が下降した位置では、上下摺動部材43が固定貯留部材
の40の凹部41を閉塞する。したがってこの状態では
固定貯留部材40の外周上面に入賞玉が貯留される。こ
れを貯留モードと呼ぶ。
【0022】上下摺動部材43を上下動および回転運動
させるための機構のうち、回転運動を行なう機構は以下
のようになっている。上下摺動部材43には、その上方
に伸びる回転軸45が取り付けられている。回転軸45
の上部には、ウォーム歯車46が取り付けられている。
ウォーム歯車46にはウォーム歯車47が歯合してお
り、ウォーム歯車47は、回転モータ48のモータ軸4
9に取り付けられている。上下摺動部材43および回転
モータ48は、ともに摺動作動板50に取り付けられて
いる。回転モータ48がオンされることにより、ウォー
ム歯車47,46を介して回転軸45が回転され、上下
摺動部材43が一定の速度で回転する。本実施例におい
ては、上下摺動部材43が一周するのに要する時間は約
6秒である。上下摺動部材43は、遊技状態に関係なく
常時回転している。
【0023】上下摺動部材43に上下動を付与する機構
は以下のようになっている。上下摺動部材43および回
転モータ48が取り付けられている摺動作動板50は、
入賞空間7a,7bの後面壁に沿って上下方向に摺動可
能に設けられている。さらに、摺動作動板50はその下
部において、摺動モータ51に取り付けられる作動カム
52の前方に突き出して設けられる作動ピン53と係合
する。作動ピン53は、作動カム52の中心から偏心し
た位置に設けられている。したがって摺動モータ51の
回転に伴い上下摺動板50は上下動を行なう。作動カム
52には、半円状の半円板54が一体的に形成され、半
円板54の上部には停止位置検出器55が配置されてい
る。停止位置検出器55は、上下摺動部材43の上昇し
た位置または下降した位置を検出するためのものであ
る。
【0024】貯留機構8と下部玉転動板37のほぼ中間
には、振分部材56が配置されている。振分部材56
は、その中央に入賞玉が通過しうる円形状の通過口57
が形成されており、正面から見たときに小さな円盤(U
FO)のように見える形状を有する。振分部材56の後
端部は、縦方向に軸支された支軸58によって支持され
ている。振分部材56の後端の、支軸58よりもさらに
後方の部分に設けられた溝に、作動ピン61が係合され
る。作動ピン61は作動カム60の前面に突き出して設
けられている。作動カム60は揺動モータ59によって
回転される。作動ピン61は作動カム60上に偏心して
設けられているため、揺動モータ59の回転に伴い振分
部材56が左右方向に揺動動作を行なう。これにより、
正面から見たときに、小さな円盤(UFO)が空中を飛
んでいるように見える。作動カム60には、切欠部63
が形成された円板62が一体的に形成されている。円板
62の下部には、停止位置検出器64が配置されてい
る。停止位置検出器64は、振分部材56の中央位置を
検出するためのものである。
【0025】このような機構により、振分部材56は入
賞空間7b内を左右に往復移動するように駆動される。
振分部材56が中央位置に来たときに、落下口42と通
過口57と特定入賞領域39とが同一鉛直線上となる。
このとき落下口42から落下した入賞玉は、通過口57
を通って特定入賞領域39に誘導される可能性がきわめ
て高くなる。一方、振分部材56が中心から左右に振れ
たときには、落下口42と通過口57とがずれる。この
ときには、落下口42から落下した入賞玉は、振分部材
56の外周部に衝突し、左右の通常入賞口38a,38
bに誘導される可能性が高くなる。つまり、振分部材5
6は貯留機構8から解放された入賞玉を振り分け、その
経路に変化を与える。なお、通過口57の形状は図2に
示されるような円形状の貫通孔でなくてもよく、たとえ
ば「コ」の字状の凹部が先端に形成されたものであって
もよい。
【0026】本発明にかかるパチンコ遊技機の動作の特
徴は、特定入賞玉検出器9で入賞玉が検出されたとき、
その前に入賞個数検出器6a,6bで入賞玉が検出され
ず装置がアラーム状態となったときに、このアラーム状
態を解除したときの動作にある。その動作について説明
する前に、図1〜図3を参照して、この遊技機は一般的
に次のように動作する。
【0027】電源を投入すると、上下摺動部材43は一
定方向(反時計方向)に回転を開始する。上下摺動部材
43は一旦下降し、再び上昇して通常位置に戻って回転
を続行する。
【0028】遊技者が図示されない操作ハンドルを操作
することにより、同じく図示されない打球発射装置が作
動し、パチンコ玉が遊技領域2内に打ち込まれる。
【0029】パチンコ玉が入賞口29,30,31のい
ずれかに入賞した場合には、所定の個数のパチンコ玉が
払い出される。パチンコ玉が始動入賞口10a,10
b,12に入賞し、始動入賞玉検出器11a,11b,
13によって検出されたときには以下のような動作が行
なわれる。パチンコ玉が始動入賞口10a,10bに入
賞したときには、可動部材4a,4bは入賞検出の所定
時間後、本実施例の場合には1.5秒後に0.4秒間開
成ののち閉成する。始動入賞口12にパチンコ玉が入賞
した場合には、可動部材4a,4bはそれぞれ入賞検出
の所定時間後、本実施例の場合は1.5秒後にそれぞれ
所定時間(たとえば0.45秒)の間開成ののち、所定
時間の間(たとえば0.9秒)開成し、再度所定時間
(たとえば0.45秒)開成したのち閉成する。振分部
材56は、可動部材4a,4bの最初の開成開始と同時
に左に移動を開始し、所定時間(たとえば4秒)かけて
2回左右往復運動を行い、中央位置に戻る。
【0030】可動部材4a,4bが開成することによ
り、上方から落下してくるパチンコ玉は可動部材4a,
4bに受け止められて入賞領域7a,7bに入賞する可
能性が高くなる。このとき、入賞領域7a,7bに入賞
するパチンコ玉は上部玉転動板36上を転動し、後方に
流下して入賞個数検出器6a,6bを通過する。入賞個
数検出器6a,6bで検出された入賞個数は遊技制御に
用いられる。入賞個数検出器6a,6bを通過したパチ
ンコ玉は固定貯留部材40上に落下し、固定貯留部材4
0上を転動してその側方または中央の落下口42から下
方に落下する。このとき上下摺動部材43は上方に引き
上げられているため、パチンコ玉は固定貯留部材40の
中央の凹部に入ることができ、したがって落下口42を
通る可能性がある。振分部材8がちょうど落下口42の
直下にきたときにパチンコ玉がこの部分を通過すると、
このパチンコ玉は特定入賞領域39に入賞する可能性が
高い。特定入賞領域39に入賞したパチンコ玉は特定入
賞玉検出器9によって検出される。それ以外のパチンコ
玉は通常入賞口38に入賞することになる。
【0031】可動部材4a,4bが閉成した後所定の時
間(本実施例の場合には3.5秒)経過するまでの間に
特定入賞玉検出器9がパチンコ玉を検出すると大当たり
遊技状態となる。
【0032】大当たり遊技状態のときにはこの装置は以
下のように動作する。開閉ソレノイド5a,5bは短い
時間間隔でオン・オフ動作を繰り返す。このため玉受部
材4a,4bも連続的に開閉動作を繰り返す。その繰り
返し回数は、本実施例の場合には最高18回に設定され
ており、18回繰り返された後終了する。また、その1
8回の繰り返し動作中に入賞玉が10個発生した場合に
は、その時点でソレノイド5a,5bのオン・オフ動作
も終了するようになっている。以下、このような開閉動
作を開閉サイクルと呼ぶ。特定入賞玉検出器9によるパ
チンコ玉の検出の後、所定の時間(本実施例1.5秒)
をかけて上下摺動部材43が回転しながら下降し、固定
貯留部材の40の凹部41を閉塞する。そして、上下摺
動部材43は入賞玉が10個発生するまで、または18
回目の開放が終了するまでこの位置で回転したのち、上
昇する。一方、振分部材56は、特定入賞玉検出器9に
よるパチンコ玉の検出の後所定時間(本実施例の場合に
は2秒)の後、左右に往復運動を開始し、入賞玉が7個
発生した時点または玉受部材4a,4bの15回目の開
放が終了した時点のいずれか早い時点で再び中央に位置
し、そこに静止する。したがって、上下摺動部材43が
上昇した後、固定貯留部材40の外周上面に貯留されて
いた遊技玉のうち凹部41に進入して落下口42から落
下する遊技玉が再び特定入賞口39に入賞する可能性が
高くなる。入賞パチンコ玉が10個発生した時点または
玉受部材4a,4bの開放が18回終了した時点から所
定時間(本実施例の場合には3.5秒)経過するまで、
特定入賞口39の特定入賞玉検出器9の作動が有効とさ
れている。この間に特定入賞玉検出器9がパチンコ玉を
検出すると、後述する大当たり継続動作が行なわれるこ
とになる。
【0033】大当たり動作中に特定入賞玉検出器9がパ
チンコ玉を検出したときには、大当たり継続動作が行な
われる。大当たり継続動作は、始動入賞にもとづく最初
の開放を含めて所定回数(本実施例の場合には16回)
の範囲で行なわれ、大当たり継続動作中に特定入賞玉検
出器9へのパチンコ玉の入賞が検出されなかったときは
その時点で終了する。
【0034】この場合、前述の様に特定入賞玉検出器9
がパチンコ玉を検出すると同時に、現在実行中の大当た
り動作または大当たり継続動作は直ちに中止される。そ
して、上下摺動部材43が一端上昇した後再び下降し、
固定貯留部材40の凹部41を閉塞する。振分部材56
も一端往復運動を中止し、特定入賞玉検出器9によるパ
チンコ玉の検出の後所定時間の後再び往復運動を開始す
る。同様に玉受部材4a,4bも特定入賞玉検出器9に
よるパチンコ玉の検出の後所定時間(本実施例の場合に
は3秒)の間閉成しており、その後再び最高18回の開
閉動作を開始する。
【0035】このようにして最高16回の大当たり継続
動作が終了するか、大当たり動作中または大当たり継続
動作中に特定入賞玉検出器9によるパチンコ玉の検出が
されなかった場合に大当たり動作、大当たり継続動作が
終了し当初の状態に戻る。
【0036】ところで、こうした大当たり動作中にパチ
ンコ玉がたとえば固定貯留部材40の部分で玉止まりし
てしまう場合がありうる。そのままその大当たり動作が
終了し、次に始動入賞があって再び特定入賞玉検出器9
によるパチンコ玉の検出が有効となる場合がある。この
とき、玉止まりしていたパチンコ玉が特定入賞口39に
入賞し、特定入賞玉検出器9をオンさせる場合が起こり
うる。このような場合、本来は入賞個数検出器6a,6
bで検出された遊技玉のみが特定入賞口39に入賞可能
であるところから、何らかの異常が発生したり、あるい
は入賞個数検出器6a,6bが可変入賞球装置3に入賞
したパチンコ玉を検出できないようにする不正が行なわ
れたりしている可能性がある。そこで、特定入賞玉検出
器9がパチンコ玉を検出したにもかかわらず、そのパチ
ンコ玉がそれ以前に入賞個数検出器6a,6bで検出さ
れていないときには、このパチンコ遊技機はアラーム状
態となる。そして、アラーム状態となった遊技機に対し
ては操作員が迅速に対応することにより、そのような異
常や不正に迅速に対処することができる。アラームの解
除は、パチンコ玉を入賞個数検出器6aまたは6bを通
過させ、入賞個数検出器6aまたは6bをオンさせるこ
とにより行なう。アラーム動作中にこのような動作が行
なわれたことに対応して、遊技機のアラーム状態は解除
される。それと同時に、このような操作が行なわれたこ
とに応答して、装置が大当たり動作あるいは大当たり継
続動作を開始する。このようにすることにより、始動入
賞が発生したときに玉止まりしていた玉が特定入賞玉検
出器9で検出され大当たり状態となると思っていた遊技
者の不満を解消することができる。また、このような場
合に限らず、テスト打時などに大当たりを発生させたい
場合に、誤って先に特定入賞口にパチンコ玉を入れてし
まった場合でも、アラーム解除動作を行なうだけで大当
たり遊技状態を発生させ、あるいは継続させることがで
き、テスト時の操作にも煩わしさがない。
【0037】図4は、パチンコ遊技機に用いられる制御
回路および周辺回路のブロック図である。図4を参照し
て、パチンコ遊技機の制御回路は、各種機器を制御する
ための後述するプログラムに従って動作するマイクロコ
ンピュータ(以下「マイコン」と省略する)などを含む
基本回路69と、電源投入時に基本回路69にリセット
パルスを与えるための初期リセット回路70と、基本回
路69から与えられるクロック信号を分周して定期的
(たとえば2msecごと)にリセットパルスを基本回
路69に与えるためのパルス分周回路からなる定期リセ
ット回路71と、入賞個数検出器6a,6bならびに特
定入賞玉検出器9、始動入賞玉検出器11a,11b,
13,停止位置検出器55,64に接続され、与えられ
るアドレス信号によって選択されるスイッチからの信号
を基本回路69に与えるためのスイッチ回路73と、基
本回路69およびスイッチ回路73に接続されて、基本
回路69から与えられるアドレス信号をデコードしてス
イッチ回路73に与えるためのアドレスデコード回路7
2と、基本回路69によって駆動制御されるLED回路
77、ソレノイド回路74、ランプ回路75、モータ回
路76と、基本回路69からの音信号を受け取り、スピ
ーカ66を駆動して効果音を発生するための音回路78
と、基本回路69から与えられる大当たり情報を出力6
7から遊技場設備に出力するための大当たり情報出力回
路79とを含む。パチンコ遊技機にはさらに、AC24
Vの交流電源に接続され、直流の5V、12V、21
V、30Vの電圧を発生する電源回路80が含まれてい
る。
【0038】ソレノイド回路74には、図2,図3に示
される、玉受部材4a,4bを動作させるためのソレノ
イド5a,5bが接続されている。ランプ回路75に
は、役物ランプ16と、チャッカーランプ22と、風車
ランプ23と、肩ランプ24と、袖ランプ25と、サイ
ドランプ26と、レール飾りランプ27と、遊技効果ラ
ンプ28とが接続されている。LED回路77には、継
続回数表示器14と、入賞個数表示器15と、飾りLE
DA〜E17〜21が接続されている。モータ回路76
には、図2および図3に示されているモータ48,5
1,59が接続されている。
【0039】継続回数表示器14は、大当たり継続動作
の継続回数を表示するための、7セグメントLEDであ
る。入賞個数表示器15は、現在行なわれている大当た
り動作における、入賞空間への入賞個数、すなわち入賞
個数検出器6a,6bによって検出されたパチンコ玉の
個数を表示するための7セグメントLEDである。
【0040】基本回路69は、たとえば数チップのLS
I(Large Scale Integrated
circuit)で構成されたマイコンを含む。そのマ
イコンは所定の動作を所定の手順で実行することができ
るMPU(Micro Processing Uni
t)と、MPUの動作プログラムデータを格納するため
のROM(Read−Only Memory)と、必
要なデータの書込みおよび読出しが随時行なわれるRA
M(Random Access Memory)とを
含む。さらに基本回路69はI/Oポートやサウンドジ
ェネレータやクロック発生回路を含む。MPUの動作プ
ログラムについては後述する。
【0041】図4を参照して、このパチンコ遊技機の制
御回路68は以下のように動作する。初期リセット回路
70は、パチンコ遊技機の電源オン時に基本回路69に
リセットパルスを与える。基本回路69はこのリセット
パルスに応答して動作を開始する。定期リセット回路7
1は、基本回路69の発生するクロック信号を所定の分
周値で分周し、前述のようにたとえば2msecごとに
定期リセットパルスを基本回路69に与える。基本回路
69は、定期リセット回路71からリセットパルスが与
えられるたびに所定のプログラムを最初から繰り返し実
行する。
【0042】アドレスデコード回路72は、基本回路6
9から与えられるアドレスデータをデコードし、スイッ
チ回路73、基本回路69に含まれるROM,RAM,
I/Oポート,サウンドジェネレータにそれぞれチップ
セレクト信号を与える。基本回路69に含まれるMPU
は、以下に述べる各制御信号の出力に応答して、種々の
機器に関して制御信号を与える。パチンコ玉が図1に示
される不動入賞口10a,10b,12のいずれかに入
賞することにより、始動入賞玉検出器11a,11b,
13のいずれかがオンする。これに応答してスイッチ回
路73から始動入賞玉検出信号が基本回路69に与えら
れる。パチンコ玉が特定入賞口39に入賞したことに伴
って特定入賞玉検出器9がオンし、特定入賞玉検出信号
が基本回路69に与えられる。玉受部材4a,4bで受
け止められたパチンコ玉が入賞個数検出器6a,6bを
通過することにより、入賞個数検出器6a,6bがオン
しスイッチ回路73から入賞個数検出信号が基本回路6
9に与えられる。
【0043】停止位置検出器55,64はそれぞれ、半
円板54,円板62の位置に対応した信号をスイッチ回
路73に与え、スイッチ回路73は半円板54,円板6
2の停止位置検出信号を基本回路69に与える。
【0044】基本回路69は以下の回路および装置に制
御信号を与える。基本回路69はまず、ソレノイド回路
74を介してソレノイド5a,5bにソレノイド駆動用
制御信号を与える。これにより、可変入賞球装置の玉受
部材4a,4b(図1参照)が動作し、たとえば始動入
賞口へのパチンコ玉の入賞があった場合には前述のよう
に1回または2回開閉し、特定入賞口にパチンコ玉の入
賞があった場合には前述のように最高18回を上限とし
て開閉し、パチンコ玉が入賞しやすい第1の状態に変化
する。
【0045】基本回路69は、LED回路77を介して
継続回数表示器14、入賞個数表示器15に、大当たり
継続回数および今回の開閉サイクル中に受け入れられた
入賞玉数をそれぞれ表示する。基本回路69はさらに飾
りLED17〜21にLED駆動制御信号を与える。大
当たり情報出力回路79には、大当たりの発生に伴って
大当たり信号が与えられ、音回路78には、遊技の状態
に応じた効果音を発生するための音信号が与えられ、ス
ピーカ66により効果音が発生される。同様に役物ラン
プ16,チャッカーランプ22,風車ランプ23,肩ラ
ンプ24,袖ランプ25,サイドランプ26,レール飾
りランプ27,遊技効果ランプ28には、ランプ回路7
5を介して遊技状態に応じたランプ駆動信号が与えられ
る。また、基本回路69は、スイッチ回路73から与え
られる各種制御信号に基づき、図1〜図3に示される上
下摺動部材43と、振分部材56とを動作させるため
に、モータ回路76を介してモータ48,51,59に
それぞれモータ駆動信号を与える。なお、各種機器およ
び制御回路には、電源回路80から所定の直流電圧が供
給される。
【0046】図5〜図25は、図4に示される基本回路
69のMPUにおいて実行される、この発明にかかるパ
チンコ遊技機を制御するためのプログラムのフローチャ
ートである。図5は、このプログラムのメインルーチン
を示す。このメインルーチンはMPUに定期リセットパ
ルスが与えられるたびに先頭から1回実行され、メイン
ルーチンの実行終了後は次のリセットパルス発生までリ
セット待ちの処理が行なわれる。この実施例において
は、定期リセットパルスは2msecごとに1回発生さ
れ、メインルーチンは2msecごとに1回実行され
る。
【0047】ステップ(以下単にSという)1におい
て、メモリのうちスタックポインターとして使用される
アドレスの指定が行なわれる。続いてS2において、R
AMエラーがあるか否かについての判断が行なわれる。
この判断は、たとえばRAMの所定のアドレスのデータ
を呼出し、呼び出されたデータが予め定められた値と等
しいか否かによって判断される。RAMエラーがない場
合には制御はS4に進む。しかし、プログラムの暴走時
や電源投入時などにはRAMの格納内容が不定であるた
めRAMエラーが発生し、制御はS3に進む。
【0048】S3においては、RAMへの初期データの
設定などシステムイニシャル処理が行なわれる。このイ
ニシャル処理により、RAMの所定アドレスに所定デー
タが書き込まれることになり、次回からS2における判
断の答は正常となる。制御はS4に進む。
【0049】S4においてはポートデータ入出力処理
が、S5においては第1のサブルーチンAが、S6にお
いては再びポートデータ入出力処理が、そしてS7にお
いては第2のサブルーチンBがそれぞれ実行され、リセ
ット待ちとなる。サブルーチンBは、サブルーチンAの
処理の一部であるため、その詳細については省略する。
【0050】以下、図6を参照してサブルーチンAにつ
いて説明する。S8において図4に示される継続回数表
示器14,入賞個数表示器15,飾りLED17〜21
の出力を制御するためのDG(デジット)出力データ制
御が行なわれる。続いて、S9において、特定入賞口3
9への入賞があったか否かについての判定を行なうV入
賞判定処理が行なわれる。この詳細については図7を参
照して後述する。
【0051】S10,S11において、入賞個数検出器
6a,6bの入賞判定を行なうためのカウントA,カウ
ントB入賞判定処理がそれぞれ行なわれる。これらの詳
細についてはそれぞれ図8,図9を参照して後述する。
【0052】S12において、特定入賞玉検出器9や、
入賞個数検出器6a、6bに異常があるか否かを判定す
るアラーム判定処理が行なわれる。この詳細については
図11を参照して後述する。
【0053】S13において、図1に示される始動入賞
口10a,10bに入賞があったか否かを判定するため
の1回始動入賞判定処理が行なわれる。始動入賞口10
a,10bに入賞玉があった場合には、玉受部材4a,
4bが前述のように0.4秒の間開成する。S13がそ
のための条件を判定するためのステップである。この処
理については図14を参照して後に詳述する。
【0054】S14において、図1に示される始動入賞
口12に入賞があったか否かを判定する処理が行なわれ
る。始動入賞口12に入賞があった場合には、前述のよ
うに0.9秒の間隔をおいて、0.45秒ずつ2回玉受
部材4a,4bが開成/閉成動作を行なう。S14はそ
のための条件を判定するための処理である。この処理に
ついては図15を参照して後に詳述する。
【0055】S15において、前半終了判定処理が行な
われる。大当たり動作が行なわれている場合、前述のよ
うに7個入賞があったとき、あるいは玉受部材4a,4
bが15回目の開成を行なうときを境として、パチンコ
遊技機の動作が異なってくる。S15はこの動作モード
変更のための条件のうち、入賞が7個あったか否かを判
定するための処理である。この処理については、後に図
16を参照して詳述する。
【0056】続いてS16で音・ランプ・LEDデータ
制御処理が、S17でモータプロセス制御およびモータ
B・C(図3,図4に示されるモータ51,59に相当
する)を制御するための処理がそれぞれ行なわれる。こ
れらの処理の詳細については本発明に直接関係しないの
でここでは省略する。
【0057】続いてS18において、装置をアラーム状
態とすべきか否かを判定するためのアラームフラグがセ
ット状態となっているか否かについての判断が行なわれ
る。判断の答がYESであれば制御はS19に進み、そ
れ以外の場合には制御はS20に進む。
【0058】S19においてはアラーム状態が発生して
いるということであるから、アラーム時データセット処
理が行なわれる。その詳細については図20を参照して
後述する。
【0059】一方、S20においては、その遊技状態に
応じて制御するプロセス制御処理、LEDデータや音デ
ータ、ランプデータなど、必要なデータを遊技状態に応
じて所定の格納領域にセットするためのデータセット処
理、玉受部材4a,4bを遊技状態に応じて動作させる
ために、ソレノイド5a,5bを制御するためのソレノ
イドデータ制御,モータB・C(モータ51,59)デ
ータ制御、および特定入賞口への入賞を有効なものとし
て受け付けるか否かを定めるためのV受付時間制御処理
が行なわれる。プロセス処理は図17を参照して、デー
タセット処理は図18を参照して、V受付時間制御処理
は図19を参照して、それぞれ後述する。
【0060】S19,S20の後このサブルーチンAは
終了する。なお、サブルーチンAにおけるS9〜S14
の処理がサブルーチンBとしてS7で行なわれる。図7
を参照して、図6のV入賞判定処理は次のように行なわ
れる。S21において、現在がV入賞を判定すべきタイ
ミングであるか否かについての判定が行なわれる。具体
的には、特定入賞玉検出器9用のスイッチチェックカウ
ンタの値が所定の値であるか否かが判断される。判断の
答がNOであればこのサブルーチンは直ちに終了する。
それ以外の場合制御はS22に進む。S22において
は、アラームフラグがセットされているか否かについて
の判断が行なわれる。判断の答がYESであれば遊技機
動作に異常が発生しているということであるから、特定
入賞口への入賞を判定することなくこのサブルーチンは
直ちに終了する。それ以外の場合制御はS23に進む。
【0061】S23においては、V受付タイマが作動中
であるか否かについての判定が行なわれる。判断の答が
YESであれば制御はS28に進み、それ以外の場合に
は制御はS24に進む。
【0062】S24においては、遊技機の遊技状態を示
すプロセスフラグが0であるか否かについての判断が行
なわれる。判断の答がYESであればこのサブルーチン
は直ちに終了する。それ以外の場合制御はS25に進
む。S25においては、プロセスフラグが1であるか否
かについての判断が行なわれる。判断の答がYESであ
ればこのサブルーチンは直ちに終了する。それ以外の場
合制御はS26に進む。S26においては、プロセスフ
ラグが4であるか否かについての判断が行なわれる。判
断の答がYESであればこのサブルーチンは直ちに終了
する。それ以外の場合制御はS27に進む。S27にお
いては、プロセスフラグが7であるか否かについての判
断が行なわれる。判断の答がYESであれば制御はS2
8に進み、それ以外の場合このサブルーチンは終了す
る。つまり、Vの受付有効期間中でない場合にはV入賞
が無効とされる。本実施例では、Vの受付有効期間は、
プロセスフラグが2、5、8、9、10のいずれかの値
であるかまたはV受付タイマが作動中の場合に限られ
る。ただし、プロセスフラグが10である場合には、後
述するS28によってV入賞は無効となる。また、本実
施例では、V入賞しただけでは第1の状態にならないよ
うに構成されている。なお、必要に応じて、V入賞はす
べて受付けるようにしてもよい。
【0063】S28においては、大当たり継続回数を示
す継続回数カウンタの値が15であるか否かについての
判断が行なわれる。前述のように本実施例の装置におい
ては、大当たりの繰り返し回数は始動入賞に基づく最初
の開放を含めて最高16回に制限されている。継続回数
カウンタは最初の開放の次の開閉サイクルからの開放回
数をカウントしており、この値が15であるということ
は開放がこれで最後であるということを示している。し
たがってS28における判断の答がYESであればV通
過フラグがセットされることはなく、このサブルーチン
は直ちに終了する。しかし、S28における判断の答が
NOであれば大当たり制御をさらに継続して行なっても
よいということであるから制御はS29に進み、V通過
フラグがセットされる。S29の後このサブルーチンは
終了する。
【0064】図8は、図6のS10において行なわれる
カウントA入賞判定処理のフローチャートである。図8
を参照して、S30において入賞個数検出器6aの入賞
を判定するためのタイミングであるか否かについての判
断が行なわれる。具体的には入賞個数検出器6a用のス
イッチチェックカウンタの値が所定の値であるか否かが
判断される。判断の答がNOであれば制御はS32に進
み、それ以外の場合には制御はS31に進む。S31に
おいては、カウント入賞処理が行なわれる。その詳細に
ついては図10を参照して後述する。S32においては
入賞個数検出器6b用のスイッチチェックカウンタが最
大値となっているか否かについての判断が行なわれる。
このスイッチチェックカウンタとは、MPUのスイッチ
ポートに入賞個数検出器6a,6bから与えられる信号
がハイレベル(オン)であるかローレベル(オフ)であ
るかを所定時間ごと(本実施例の場合には2msecご
と)にチェックし、オンであれば1ずつインクリメント
されるカウンタをいう。仮にスイッチにショート等の異
常が発生しオンし続けていたりすると、正常な遊技が行
なえないため、このスイッチチェックカウンタの値が最
大値(本実施例の場合2900/2)となっていれば何
らかのエラーが起こっているものと判定する。すなわ
ち、S32における判断の答がYESであれば制御はS
34に進んで、カウントスイッチAの断線を示すアラー
ムフラグがセットされる。それ以外の場合には制御はS
33に進み、アラームフラグ(A断線)がクリアされ
る。S33,S34の後このサブルーチンは終了する。
なお、S30の入賞タイミングは、スイッチチェックカ
ウンタが所定値(たとえば「2」)であるか否かにより
判定される。
【0065】図9は、図6のS11において行なわれる
カウントB入賞判定処理のフローチャートが示されてい
る。図9において行なわれる処理は、入賞個数検出器6
aに代えて入賞個数検出器6bについての処理であるこ
と、チェックの結果セットされるアラームフラグがアラ
ームフラグ(A断線)に代えてB断線であることを除
き、図8に示されるカウントA入賞判定処理と同様であ
る。したがってここではその詳細については繰り返さな
い。
【0066】図10は、図8のS31および図9のS3
6において行なわれるカウント入賞処理のフローチャー
トである。図10を参照して、S40においてカウント
通過フラグがセットされる。続いてS41において、プ
ロセスフラグが8以上であるか否かについての判断が行
なわれる。判断の答がYESであれば制御はS42に進
み、それ以外の場合このサブルーチンは終了する。S4
2においては、入賞個数カウンタが最大値(本実施例で
は「10」)となっているか否かについての判断が行な
われる。判断の答がYESであればこのサブルーチンは
直ちに終了し、それ以外の場合制御はS43に進む。S
43においては、入賞個数カウンタに1加算する処理が
行なわれる。続いてS44で入賞個数カウンタの値が7
と等しいか否かについての判断が行なわれる。判断の答
がYESであれば制御はS45に進み、それ以外の場合
には制御はS47に進む。S44の判断は、前述の図6
に示されるS15の前半終了判定処理において、玉受部
材開放中に入賞個数が7となった場合、遊技機の動作が
変わってくるため、そのための判断を行なう処理であ
る。
【0067】S45において、プロセスフラグが8であ
るか否かについての判断が行なわれる。判断の答がNO
であれば制御はS47に進み、それ以外の場合制御はS
46に進む。S46においてはプロセスフラグに9がセ
ットされる。S46の後制御はS47に進む。すなわ
ち、プロセスフラグが8であればプロセスは大当たり動
作時の玉受部材18回開閉動作処理のうちの前半にある
ことを示し、9であればその後半にあることを示す。
【0068】S47においては、S43で加算された結
果入賞個数カウンタの値が最大であるか否かの判断が行
なわれる。判断の答がYESであれば制御はS48に進
み、それ以外の場合にはこのサブルーチンは終了する。
S48において、プロセスフラグが11であるか否かに
ついての判断が行なわれる。プロセスフラグが11であ
るということは、後述するように18回の玉受部材4
a,4bの開閉動作が終了済であるということを示す。
したがって、S48における判断の答がYESであれば
このサブルーチンは直ちに終了し、それ以外の場合には
制御はS49に進み、玉受部材4a,4bを閉成させる
ための処理が行なわれる。すなわち、S49において
は、玉受部材4a,4bを閉成させるために、ソレノイ
ド5a,5bの動作のためのソレノイドデータの終了に
達したことを示すソレノイドデータ終了フラグがセット
される。S49の後このサブルーチンは終了する。
【0069】図11は、図6のS12において行なわれ
るアラーム判定処理のフローチャートである。S50に
おいて、アラームフラグを、該当するRAMアドレスか
ら読出し、基本回路69のマイコンに含まれるCPUの
アキュムレータにロードする処理が行なわれる。続いて
S51において、カウント通過フラグがセットされてい
るか否かについての判断が行なわれる。本実施例のよう
にC−V仕様の場合には、可変入賞球装置に入賞があっ
た場合には、特定入賞玉検出器よりも先に入賞個数検出
器10a、10bによって検出が行なわれる。その場合
には図10のS40においてカウント通過フラグがセッ
トされており、したがってこの場合にはS52に進む。
S52においては、V通過フラグがセットされているか
否かの判断が行なわれる。入賞個数検出器で検出された
入賞玉が特定入賞玉検出器で検出されている場合には図
7のS29によってV通過フラグがセットされており、
したがってS53に進むが、それ以外の場合には直接S
55に進む。S53においては、後述する有効V判定処
理が行なわれ、S54でカウント通過フラグおよびV通
過フラグが共にクリアされてS55に進む。S55で
は、V−C仕様の際に、特定入賞玉検出器で検出された
入賞玉が、所定の時間内に入賞個数検出器でも検出され
たか否かを判定する際に使用されるV−Cチェックタイ
マがクリアされ、入賞個数検出器への入賞個数が0だっ
たか否かを示すアラームフラグがクリアされ、V−C仕
様の際の入賞個数検出器の異常発生を表わすアラームフ
ラグがクリアされ、C−V仕様の際の入賞個数検出器の
異常を示すアラームフラグがクリアされ、S56に進
む。
【0070】S56では、V通過フラグがセットされて
いるか否かについての判断が行なわれる。V通過フラグ
がセットされていればS57に進み、それ以外の場合に
はS60に進む。S57においては、C−V仕様の際の
アラームフラグに所定の値がセットされる。この所定の
値は、C−V仕様の弾球遊技機の場合には「0」以外の
値であり、V−C仕様の弾球遊技機の場合には「0」で
ある。本実施例の場合にはC−V仕様であるため、S5
7においてアラームフラグ(C−V)に「0」以外の値
がセットされることになる。S57でアラームフラグ
(C−V)がセットされるのは、以下の理由による。S
57に制御が移るのは、S51においてカウント通過フ
ラグがセットされていないという判断がされ、S56で
V通過フラグがセットされているという判断が行なわれ
た場合である。この場合には、カウント通過フラグがセ
ットされていないにも関わらずV通過フラグがセットさ
れているということであるから、C−V仕様の弾球遊技
機の場合には、特定入賞玉検出器で検出された入賞玉
が、それ以前に入賞個数検出器で検出されなかったとい
うことになり、何らかの異常が発生したか、何らかの不
正が行なわれたという可能性が高い。したがってS57
でアラームフラグ(C−V)がセットされる。一方、S
52でV通過フラグがセットされていないと判断された
場合には、当然S56でもNOの判断が行なわれ、S5
7の処理は行なわれない。またS52でV通過フラグが
セットされているという判断がなされた場合には、S5
4でV通過フラグがクリアされる。したがって、この場
合にもS56でNOの判断がなされ、S57の処理は行
なわれないことになる。したがってS57には、カウン
ト通過フラグがセットされていないにも関わらず、V通
過フラグがセットされているという判断が行なわれた場
合のみこの処理が行なわれることになる。前述のように
C−V仕様の場合にはS57でアラームフラグ(C−
V)には「0」以外の値がセットされるが、V−C仕様
の場合には「0」という値がセットされる。したがって
仮にV−C仕様の弾球遊技機でS57の処理が行なわれ
たとしてもアラームフラグ(C−V)の値は「0」であ
り、したがって他のステップ(たとえばS18など)で
アラームフラグを判定する際には、アラームフラグ(C
−V)にエラーを表わす値がセットされているという判
定は行なわれない。
【0071】S57の後、S58でV−Cチェックタイ
マが0であるか否かの判定が行なわれる。0の場合には
S59に進み、それ以外の場合には直接S60に進む。
S59ではV−Cチェックタイマがセットされる。S5
8およびS59は、V−C仕様の弾球遊技機において、
特定入賞玉検出器で検出された入賞玉が所定時間内に入
賞個数検出器で検出されたか否かを判断するのを可能と
するために、V−Cチェックタイマに所定の時間(たと
えば2.9sec)に対応する値をセットするためのも
のである。すなわち、V−C仕様の弾球遊技機の場合、
特定入賞玉検出器で入賞玉が検出された直後には、S5
1でNOの判断がなされ、S56でYESの判断がなさ
れることになる。したがってS58で既にV−Cチェッ
クタイマに所定の値がセットされて時間の計測が開始さ
れていればV−Cチェックタイマの値がそのままにさ
れ、計測直後でタイマに所定の値がセットされていない
場合のみS59で所定の値がセットされることになる。
【0072】続いてS60で、V−Cチェックタイマが
0であるか否かの判断が行なわれる。0の場合にはS6
4に進み、それ以外の場合にはS61に進む。S60
は、V−C仕様の弾球遊技機において、V−Cチェック
を実行中であるか否かを判断するための処理である。す
なわち、特定入賞玉検出器で検出されたパチンコ玉が入
賞個数検出器でも検出された場合にはS55でV−Cチ
ェックタイマがクリアされ、未だ特定入賞玉検出器によ
って入賞玉の検出がない場合にもV−Cチェックタイマ
は0であり、したがってこれらの場合S60でYESの
判断が行なわれる。一方、特定入賞玉検出器で入賞玉が
検出された後、所定の時間が経過するまでであって、か
つ入賞個数検出器で未だそのパチンコ玉が検出されない
場合には、V−Cチェックタイマは0以外の値となって
おり、したがってS60でNOの判断が行なわれS61
に進む。S61では、V−Cチェックタイマが1減算さ
れる。S61により、V−Cチェックタイマの値が0以
外のときにはアラーム判定処理が1回行なわれるたびに
V−Cチェックタイマの値が1減算されることになり、
所定の時間の計測が可能となる。S61によって減算さ
れた値が0か否かは、S62で判断される。0の場合に
は、特定入賞玉検出器で検出された入賞玉が所定時間内
に入賞個数検出器で検出されなかったということである
から、S63でV−C仕様の弾球遊技機のためのアラー
ムフラグ(V−C)に所定の値がセットされる。ここで
セットされる値は、V−C仕様の弾球遊技機の場合には
「0」以外の値であり、C−V仕様の弾球遊技機の場合
には後述するように「0」である。したがって仮にC−
V仕様の弾球遊技機でS63においてアラームフラグ
(V−C)がセットされたとしても、その値が「0」で
あるため、他のステップ(S18など)でのアラームフ
ラグの判定時にはアラームフラグ(V−C)がセット状
態であるとは判定されないことになる。
【0073】S64では、ROMデータエリアにおける
アラームフラグ(V−C)のデータが0であるか否かの
判断が行なわれる。S64は、このプログラムが組み込
まれた弾球遊技機が、V−C仕様のものであるか、ある
いはC−V仕様のものであるかを判断するための処理で
ある。すなわち、C−V仕様の場合にはアラームフラグ
(V−C)のデータが0であり、S64の判断の結果は
YESとなるが、V−C仕様の弾球遊技機の場合にはN
OとなりS65に進む。S65では、カウント通過フラ
グがクリアされる。すなわち、V−C仕様の弾球遊技機
の場合にはS65でカウント通過フラグが常にクリアさ
れるが、C−V仕様の弾球遊技機の場合にはS65では
カウント通過フラグはクリアされない。これは、V−C
仕様の弾球遊技機では特定入賞玉検出器で入賞玉の検出
があったたびにアラーム判定処理を行なう必要があるた
めカウント通過フラグをその都度クリアする必要がある
のに対し、C−V仕様の弾球遊技機の場合には、入賞個
数検出器でパチンコ玉が検出されたという情報を、特定
入賞玉検出器による入賞玉の検出が行なわれるまで保持
しておく必要があるためである。なお、本実施例では、
後述するS101あるいはS115においてカウント通
過フラグがクリアされる。
【0074】S66において、以上の処理で更新された
アラームフラグがRAMの所定のアドレスにストアされ
る。
【0075】図12は、本実施例にかかるパチンコ遊技
機のマイコンの記憶エリアを示す、プログラムリストの
一部である。図12を参照して、RAMエラーチェック
用フラグ1〜カウント通過フラグのフラグ領域と、V−
Cチェックタイマ〜V受付タイマのタイマ領域と、入賞
個数カウンタ〜2回始動スイッチチェックカウンタのタ
イマ領域は、RAMのワークエリア内に割付けられる。
一方、V受付時間〜アラーム判定時間(V−C用)のタ
イマデータおよびカウント0〜C−Vずらしの各アラー
ムフラグのためのアラームフラグデータは、いずれも基
本回路69内のマイコンに組み込まれたRAMデータエ
リアに格納される。図12のアラームフラグデータの領
域のうち、「XFWAR4」がV−C仕様のパチンコ遊
技機のためのアラームフラグデータ(V−C)であり、
「XFWAR5」が、C−V仕様のパチンコ遊技機のた
めのアラームフラグ(C−V)データである。図12に
示されるように、本実施例はC−V仕様であるため、ア
ラームフラグデータ(V−C)の値は2進数8ビットの
「0」であるのに対し、アラームフラグ(C−V)のデ
ータは「10000000」の8ビットのデータとなっ
ている。もしもこのプログラムをV−C仕様のパチンコ
遊技機に適用する場合には、XFWAR4の値とXFW
AR5の値とを入れ替えればよい。この場合、「0」以
外の値のアラームフラグのデータは、上位の5ビットの
いずれかが1であればよい。これら2つのデータが、入
賞個数検出器と特定入賞玉検出器との位置関係を示す情
報である。
【0076】本実施例の場合には図12に示されるよう
にアラームフラグ(V−C)とアラームフラグ(C−
V)のデータを2つ設け、パチンコ遊技機の仕様にした
がって一方を0以外、他方を0として使い分けている。
しかし本発明はこれに限定されず、パチンコ遊技機がV
−C仕様であるか、C−V仕様であるかを表わすV−C
フラグを別途設け、V−C仕様の場合にはV−Cフラグ
の値を1とし、C−V仕様の場合には0とするように
し、アラーム判定処理ではV−Cフラグの内容を参照し
て適宜処理を変更するような構造としてもよい。その場
合にはアラームフラグデータとしてV−C用のものとC
−V用のものとを設ける必要がなく、共通の「0」以外
のデータ1種類で足りる。
【0077】図13は、図11のS53に示される有効
V判定処理のフローチャートである。図13を参照し
て、S67において、V通過フラグがセットされている
か否かについての判断が行なわれる。判断の答がNOで
あれば特定入賞口への有効な入賞がなかったものと判断
されてこのサブルーチンは直ちに終了する。それ以外の
場合には制御はS68に進む。S68においては、アラ
ームフラグがセットされているか否かについての判断が
行なわれる。判断の答がYESであれば遊技機が異常状
態であるということであるからこのサブルーチンは直ち
に終了し、それ以外の場合のみ制御はS69に進む。S
69においては、プロセスフラグに7がセットされる。
また、継続回数カウンタに1が加算される。プロセスフ
ラグが7であるということは、特定入賞口への有効な入
賞の判定の後、玉受部材4a,4bが開閉動作を開始す
るまでの所定時間(本実施例の場合には3.0秒)の期
間であることを示す。S69の後このサブルーチンは終
了する。
【0078】図14は、図6のS13において行なわれ
る1回始動入賞判定処理のフローチャートである。S7
0において、入賞タイミングであるか否かについての判
断が行なわれる。S21,S70,S78における判定
方法はS30で説明した方法と同様である。判断の答が
NOであればこのサブルーチンは直ちに終了する。それ
以外の場合には制御はS71に進む。S71において
は、アラームフラグがセットされているか否かについて
の判断が行なわれる。判断の答がYESであれば遊技機
はアラーム動作中であるため、始動入賞判定を行なう必
要はなく、したがってこのサブルーチンは直ちに終了す
る。それ以外の場合は制御はS72に進む。
【0079】S72においては、プロセスフラグが0で
あるか否かについての判断が行なわれる。判断の答がY
ESであれば制御はS77に直接進み、それ以外の場合
には制御はS73に進む。S73においては、このプロ
セスフラグが3であるか否かについての判断が行なわれ
る。判断の答がYESであれば制御はS77に直接進
み、それ以外の場合には制御はS74に進む。S74に
おいてはさらに、プロセスフラグが6であるか否かにつ
いての判断が行なわれる。判断の答がYESであれば制
御は直接S77に進み、それ以外の場合には制御はS7
5に進む。S75において、プロセスフラグが11であ
るか否かについての判断が行なわれる。判断の答がNO
であればこのサブルーチンは終了し、それ以外の場合に
は制御はS76に進む。S76においては、入賞個数カ
ウンタがゼロであるか否かについての判断が行なわれ
る。判断の答がYESであれればこのサブルーチンは終
了し、それ以外の場合にはS77に進む。S77におい
ては、プロセスフラグが1にセットされる。すなわち、
プロセスフラグが0,3,6のいずれかであるときには
無条件でプロセスフラグが1にセットされ、プロセスフ
ラグが11のときには入賞個数カウンタが0以外である
ときにプロセスフラグが1にセットされる。プロセスフ
ラグが0のときは通常動作、3のときには玉受部材1回
開閉動作後、6のときには玉受部材2回開閉動作後、1
1のときには前述のように大当たり時の玉受部材の18
回開閉動作後を示しており、これら条件が成立した場合
にはS85でプロセスフラグが1にセットされる。プロ
セスフラグが1の場合、玉受部材4a,4bの始動入賞
口に入賞があった場合の1回開閉動作の開閉前の状態で
あることを示す。S77の後、このサブルーチンは終了
する。
【0080】図15は、図6のS14において行なわれ
る2回入賞判定処理のフローチャートであるが、S85
においてプロセスフラグが4にセットされる点を除き図
14と同様であるためここではその詳細については繰返
さない。
【0081】図16は、図6に示されるS15における
前半終了判定処理のフローチャートである。図16を参
照して、S86において開閉回数が15回目であるか否
かの判断が行なわれる。判断の答がNOであればこのサ
ブルーチンは直ちに終了するが、それ以外の場合には制
御はS87に進む。S87においては、プロセスフラグ
が8であるか否か、すなわち玉受部材4a,4bの18
回開閉動作中の前半動作実行中であるか否かについての
判断が行なわれる。判断の答がYESであれば制御はS
88に進み、それ以外の場合にはこのサブルーチンは直
ちに終了する。S88においては、プロセスフラグに9
がセットされる。すなわち、図16に示される前半終了
判定処理により、玉受部材4a,4bの開閉回数が15
回目に達した時点でプロセスは開閉動作の後半に進み、
それ以外の場合にはプロセスは変化しない。
【0082】図17は、図6のS20に示されるプロセ
ス制御処理のフローチャートである。S89において、
プロセスフラグがどのような値であるかについての判断
が行なわれ、プロセスフラグが0の場合にはS90に、
1または4の場合にはS91に、2または5の場合には
S92に、3または6の場合はS93に、7の場合には
S94に、8、9または10の場合にはS95に、11
の場合にはS96にそれぞれ制御が進む。これら各ステ
ップで行なわれる処理については後述するが、予め簡単
に説明しておくと、S90においては、通常制御動作が
行なわれる。S91においては、始動入賞口に入賞があ
った場合の玉受部材4a,4bの1回または2回開閉の
前処理が行なわれる。S92においては、玉受部材4
a,4bの1回または2回開閉動作中の処理が行なわれ
る。S93においては、玉受部材4a,4bの1回また
は2回開閉後の動作が行なわれる。S94においては、
大当たり動作における、玉受部材4a,4bの18回の
開閉動作前の処理が行なわれる。S95においては玉受
部材4a,4bの18回開閉動作中の処理が行なわれ
る。S96においては玉受部材4a,4bの18回開閉
後、通常動作に復帰するまでの処理が行なわれる。プロ
セスフラグが1,2,3の場合には玉受部材の1回開閉
動作が、4,5,6の場合には2回開閉動作がそれぞれ
行なわれる。プロセスフラグが8の場合には玉受部材の
18回開閉中の前半動作が、9の場合には後半動作がそ
れぞれ行なわれる。また、プロセスフラグが10の場合
には玉受部材の最終の開放動作における処理が行なわれ
る。最終回においてはその前後の遊技機の動作が異なる
のみならず、効果音やランプ、LEDなどの動作の通常
の大当たり時と異ならせており、遊技者の興趣を最大限
盛り上げるようにしている。
【0083】図18は、図6のS20において行なわれ
るデータセット処理のフローチャートである。図18を
参照して、S97においてプロセスフラグの値に応じ
て、対応するアドレスのソレノイド・ランプ・音・LE
D・モータ制御データなどが所定の格納場所にセットさ
れる。これにより、プロセスフラグの値すなわち遊技状
態に応じて遊技機の動作が異なったものとなる。S97
の後このサブルーチンは終了する。
【0084】図19は、図6のS20において行なわれ
るV受付時間制御のフローチャートである。S98にお
いて、V受付タイマが終了しているか否かについての判
断が行なわれる。判断の答がYESであればV受付時間
は既に終了しているということであるからこのサブルー
チンは直ちに終了する。S98における判断の答がNO
であれば制御はS99に進み、V受付タイマの値が1減
算される。S99の後このサブルーチンは終了する。こ
の時点S20の処理が1回実行されるたびにV受付タイ
マは1減算される。V受付タイマは、後述するように図
23のS106や図26のS117でセットされるタイ
マである。このタイマは、玉受部材4a,4bが、始動
入賞口への入賞のために1回または2回開閉した後、あ
るいは大当り動作時に最大18回開閉した後閉成した後
で、可変入賞球装置内に滞留していた玉が遅れて特定入
賞口に入賞する可能性があるため、これら遅れ玉を確実
に検出するために、玉受部材の閉成後所定の時間V受付
を有効とするために設けられたものである。S20が1
回実行されるたびにこのV受付タイマが1減算されて所
定回数プログラムが実行されることにより玉受部材の閉
成後所定時間後にV受付が終了される。
【0085】図20は、図6のS19に示されるアラー
ム時データセット処理のフローチャートである。図20
を参照して、S100においてアラーム時ランプデー
タ、アラーム時音データ、ソレノイドOFFデータがそ
れぞれセットされる。S100の後このサブルーチンは
終了する。S100においてセットされるデータによ
り、遊技機のランプによって表示される状態がアラーム
状態を示すものとなり、スピーカ66(図4参照)で発
生される音がアラームを示す音となる。またソレノイド
5a,5bの動作はオフされる。
【0086】図21は、図17のS90において行なわ
れる通常制御動作のフローチャートである。通常制御動
作とは、始動入賞口への入賞玉の検出前であって、かつ
前回の大当たり制御終了後、V受付タイマが終了した後
に行なわれる遊技機動作のことをいう。図21を参照し
て、S101において、入賞個数カウンタ、継続回数カ
ウンタ、ソレノイドデータ終了フラグ、カウント通過フ
ラグがそれぞれクリアされる。念の為にそれぞれのカウ
ンタについて説明を繰り返しておくと、入賞個数カウン
タは入賞個数検出器6a,6bによって検出された入賞
玉の個数をカウントするものである。継続回数カウンタ
は、大当たり継続動作時の可変入賞球装置3による大当
たり継続動作の回数をカウントするためのものである。
ソレノイドデータ終了フラグは、大当たり動作の終了条
件発生時などに玉受部材4a,4bを駆動するためのソ
レノイドデータの終了に達したか否かを示すフラグであ
る。カウント通過フラグは、大当たり動作時に、入賞個
数検出器6a,6bのいずれかを遊技玉が通過したこと
を示すフラグである。カウント通過フラグは図11のS
51を参照して既に説明されたように、アラームフラグ
をセットすべきか否かを判断するために使用される。S
101の後このサブルーチンは終了する。
【0087】図22は、図17のS91において行なわ
れる1回または2回の開閉前の処理のフローチャートで
ある。図22を参照して、S102において、ソレノイ
ドデータ終了フラグがセットされているか否かの判断が
行なわれる。判断の答がNOであれば制御は直接S10
4に進み、それ以外の場合には制御はS103を経てS
104に進む。S103においては、プロセスフラグに
1が加算される。すなわち、開閉前の待ち時間(本実施
例では1.5秒)が経過したことに応答して、プロセス
がさらに1つ先に進められ、1回または2回開閉中動作
に移ることになる。S104においては、ソレノイドデ
ータ終了フラグがクリアされる。S104の後このサブ
ルーチンは終了する。
【0088】図23は、図17のS92に示される1回
または2回開閉中処理のフローチャートである。S10
5において、1回または2回開閉中プロセスのソレノイ
ドデータが最後まで読み込まれたか否かを表わすソレノ
イドデータ終了フラグがセットされているか否かについ
ての判断が行なわれる。判断の答がNOであれば制御は
直接S107に、それ以外の場合には制御はS106を
経てS107にそれぞれ進む。S106においては、V
受付タイマに所定の値(本実施例では3.5秒に対応す
る値)がセットされる。これにより、玉受部材4a,4
bの開閉動作終了後所定時間の間特定入賞口への入賞が
有効として扱われる。S106ではさらに、プロセスフ
ラグが1加算されて遊技状態が次のプロセスに進むこと
になる。S107においては継続回数カウンタがクリア
され、ソレノイドデータ終了フラグがクリアされる。S
107の後このサブルーチンは終了する。
【0089】図24は、図17のS93に示される1回
または2回開閉後処理のフローチャートである。S10
8において、1回または2回開閉後プロセスのためのソ
レノイドデータの終了まで達したか否かを示すソレノイ
ドデータ終了フラグがセットされているか否かについて
の判断が行なわれる。判断の答がNOであれば制御は直
接S110に進み、それ以外の場合にはS109を経て
S110に進む。S109においては、プロセスフラグ
が0に戻され、動作は通常状態とされる。S110にお
いてはソレノイドデータ終了フラグがクリアされる。S
110の後このサブルーチンは終了する。
【0090】図25は、図17のS94で示される18
回開閉前のプロセスのフローチャートである。図25を
参照して、S111において、18回開閉前のプロセス
用のソレノイドデータが最後まで読み込まれたか否かを
表わすソレノイドデータ終了フラグがセットされている
か否かについての判断が行なわれる。判断の答がNOで
あれば制御は直接S115に、それ以外の場合にはS1
12〜S114を経てS115にそれぞれ進む。S11
2においては、18回開閉前動作が終了し、18回開閉
中の動作に移行するということであるからプロセスフラ
グに8がセットされる。S113においては、継続回数
カウンタが15であるか否かについての判断が行なわれ
る。これは、継続回数が15回の場合には、最終の開放
動作であるためそのように遊技機の動作を通常の開放動
作と異ならせる必要があるためである。S113におけ
る判断の答がNOであれば制御は直接S115に、それ
以外の場合には制御はS114を経てS115にそれぞ
れ進む。S114においては、最終の開放動作であると
いうことであるから、プロセスフラグに10がセットさ
れる。S115においては、V受付タイマと、ソレノイ
ドデータ終了フラグと、入賞個数カウンタと、カウント
通過フラグとがそれぞれクリアされる。S115の後こ
のサブルーチンは終了する。
【0091】図26は、図17のS95に示される18
回開閉中動作の処理のフローチャートである。S116
において、18回開閉中プロセスのためのソレノイドデ
ータの終了まで達したか否かを示すソレノイドデータ終
了フラグがセットされているか否かについての判断が行
なわれる。判断の答がNOであれば制御は直接S118
に、それ以外の場合は制御はS117を経てS118に
それぞれ進む。S117においては、18回開閉中動作
が終了し次の18回開閉後動作にプロセスを移す必要が
あることから、プロセスフラグに11がセットされる。
また、18回開閉動作終了後も特定入賞口に入賞するパ
チンコ玉を有効玉とするために、V受付タイマに所定の
値がセットされる。これにより、玉受部材4a,4bの
閉成後も所定時間(本実施例の場合には3.5秒)の間
は特定入賞口へのパチンコ玉の入賞が有効とされる。S
118においては、ソレノイドデータ終了フラグがクリ
アされる。
【0092】図27は、図17のS96に示される18
回開閉後動作のプロセスのフローチャートである。図2
7を参照して、S119において、今回の開閉サイクル
中における入賞個数カウンタの値が0であるか否かにつ
いての判断が行なわれる。判断の答がYESであれば制
御はS120に、それ以外の場合には制御はS121に
それぞれ進む。S120においては、開閉サイクル中に
可変入賞球装置に入賞したパチンコ玉の個数が0である
ということであるから、入賞個数検出器6a,6bが故
意あるいは偶然に、入賞玉を検出できない位置にずれて
いるなどの何らかの異常が発生したことが予想される。
そのためS120においてはアラームフラグ(カウント
0)がセットされる。S120の後、制御はS123に
進む。一方、S121においては、18回開閉後処理の
ためのソレノイドデータが終了まで達したか否かを示す
ソレノイドデータ終了フラグがセットされているか否か
についての判断が行なわれる。判断の答がNOであれば
18回開閉後プロセス実行中であるから制御は直接S1
23に進む。それ以外の場合には18回開閉後プロセス
が終了したということであるから、制御はS122に進
み、プロセスフラグが0に戻され、遊技機の動作が通常
動作に戻ることになる。S122の後制御はS123に
進む。S123においては、ソレノイドデータ終了フラ
グがクリアされる。S123の後このサブルーチンは終
了する。
【0093】以上のようなプログラムに従って本発明に
かかる遊技機が動作する。図11のS51,S56,S
57に示されるように、このプログラムにおいては、C
−V方式のパチンコ遊技機においてカウント通過フラグ
がセットされていないにもかかわらず特定入賞口への入
賞があった場合、アラームフラグ(C−V)がセットさ
れる。したがって、遊技機は図6のS18における判断
の答がYESとなり、S19でアラーム時データがセッ
トされアラーム状態となる。
【0094】すなわち、本発明にかかるパチンコ遊技機
をC−V方式とする場合においては、入賞個数検出器に
よる入賞玉の検出がなかったにもかかわらず特定入賞玉
検出器によってパチンコ玉が検出された場合、遊技機は
アラーム状態となる。
【0095】また、図11に示されるサブルーチンは、
V−C方式のパチンコ遊技機にもそのまま利用できる。
その場合にはアラームフラグ(C−V)及びアラームフ
ラグ(V−C)のデータの値を入れ換えれば良い。その
様にすることで、特定入賞玉の検出後所定時間内に入賞
個数検出器による検出がない場合、遊技機はアラーム状
態となる。したがって遊技機作成時のプログラム作成が
容易になり、開発途中で方式の変更があっても容易に対
処できる。
【0096】上述の実施例のパチンコ遊技機において
は、入賞個数検出手段として2つの入賞個数検出器が用
いられていたが、本発明はこれには限定されず、可変入
賞球装置の入賞領域に入賞した玉をすべて検出できるよ
うに構成されていれば、入賞個数検出器は1個または3
個以上でもよい。アラーム状態からの復帰のための条件
として、必要に応じて入賞個数検出器に玉を通過させた
り、それに代えて、あるいはそれに加えて、他の操作
(たとえばリセット操作)を条件としてもよい。なお、
本実施例では、入賞個数検出器に玉を通過させることに
よってカウント通過フラグがセットされ、その結果S5
5により各アラームフラグがクリアされてアラーム状態
から復帰するようになっている。上述の実施例のパチン
コ遊技機においては、遊技者にとって有利な第1の状態
は玉受部材4a、4bが18回開閉動作を完了するか、
入賞玉が10個発生したかのいずれかの条件が成立した
時点で終了する。しかし本発明はこれには限定されず、
入賞領域に入賞したパチンコ玉の個数のみで第1の状態
を終了させるものであってもよい。さらに、異常時制御
としては、可変入賞球装置を常時第2の状態にすること
に代えて、あるいはそれに加えて、打球発射装置を不能
動化して遊技をできない状態にするものであってもよ
い。
【0097】なお、本発明は上述の実施例の形式の弾球
遊技機のみではなく、たとえば可変表示装置の表示結果
が特定の識別情報になった場合に可変入賞球装置を第1
の状態にするもの、V入賞しても直ちに継続しないもの
などの形式であってもよい。さらに、本発明はカード式
パチンコ機に対しても適用できる。また、上述の実施例
では位置情報記憶手段および異常時制御手段をソフトウ
エアで構成したが、その内の一方または双方をハード回
路で構成してもよい。また、実施例中では入賞個数検出
器の数が2個であったがこの発明はこれには限定され
ず、入賞個数検出器の数が1個でも3個以上でもよい。
【0098】
【発明の効果】特定入賞玉検出手段が第1の位置または
第2の位置のいずれにあるかが予め記憶されており、異
常時制御手段はこの記憶された情報に基づき、特定入賞
玉検出手段の設けられた位置に関わらず、入賞個数検出
手段および特定入賞玉検出手段の検出出力から遊技状態
の異常を検知し、通常の遊技が続行できない状態に制御
する。特定入賞玉検出手段が第1の位置に設けられた場
合にも、第2の位置に設けられた場合にも、異常時制御
手段を変更する必要はなく、特定入賞玉検出手段の位置
に関する情報を位置情報記憶手段に記憶させるだけで対
応することができる。したがっていずれの方式の弾球遊
技機を設計する際にも特定入賞玉検出手段の設けられた
位置に応じて制御構造を大きく変える必要はなく、また
開発途中で方式が変更された場合にも容易に対応するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明にかかる弾球遊技機の一例であ
るパチンコ遊技機の遊技盤面の正面図である。
【図2】図2は、図1に示されるパチンコ遊技機の可変
入賞球装置の一部破断した斜視図である。
【図3】図3は、可変入賞球装置が取り付けられた遊技
盤面の要部の縦断面図である。
【図4】図4は、本発明にかかるパチンコ遊技機の制御
回路のブロック図である。
【図5】図5は、本発明にかかるパチンコ遊技機のMP
Uで実行されるプログラムのメインルーチンのフローチ
ャートである。
【図6】図6は、図5のS5で行なわれるサブルーチン
Aのフローチャートである。
【図7】図7は、図6のS9において行なわれるV入賞
判定処理のフローチャートである。
【図8】図8は、図6のS10において行なわれるカウ
ントA入賞判定処理のフローチャートである。
【図9】図9は、図6のS11において行なわれるカウ
ントB入賞判定処理のフローチャートである。
【図10】図10は、図8のS31および図9のS36
において実行されるカウント入賞処理のフローチャート
である。
【図11】図11は、図6のS12において行なわれる
アラーム判定処理のフローチャートである。
【図12】図12は、本発明にかかる弾球遊技機の基本
回路に含まれるマイコンで実行されるプログラムで割付
けられる記憶領域を示すためのプログラムリストを示す
図である。
【図13】図13は、図11のS53において行なわれ
る有効V判定処理のフローチャートである。
【図14】図14は、図6のS13において行なわれる
1回始動入賞判定処理のフローチャートである。
【図15】図15は、図6のS14において行なわれる
2回始動入賞判定処理のフローチャートである。
【図16】図16は、図6のS15において行なわれる
前半終了判定処理のフローチャートである。
【図17】図17は、図6のS20において行なわれる
プロセス制御処理のフローチャートである。
【図18】図18は、図6のS20において行なわれる
データセット処理のフローチャートである。
【図19】図19は、図6のS20において行なわれる
V受付時間制御処理のフローチャートである。
【図20】図20は、図6のS19において行なわれる
アラーム時データセット処理のフローチャートである。
【図21】図21は、図17のS90において行なわれ
る通常処理のフローチャートである。
【図22】図22は、図17のS91において行なわれ
る1回または2回開閉前処理のフローチャートである。
【図23】図23は、図17のS92において行なわれ
る1回または2回開閉中処理のフローチャートである。
【図24】図24は、図17のS93において実行され
る、1回または2回開閉後処理のフローチャートであ
る。
【図25】図25は、図17のS94において行なわれ
る18回開閉前処理のフローチャートである。
【図26】図26は、図17のS95において行なわれ
る18回開閉中処理のフローチャートである。
【図27】図27は、図17のS96において実行され
る、18回開閉後処理のフローチャートである。
【符号の説明】
3…可変入賞球装置,4a,4b…玉受部材,6a,6
b…入賞個数検出器(カウントスイッチA,B),8…
貯留機構,9…特定入賞玉検出器(Vスイッチ),11
a,11b,13…始動入賞玉検出器,69…基本回
路,70…初期リセット回路,71…定期リセット回
路,72…アドレスデコード回路,73…スイッチ回路

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 遊技玉が打込まれる遊技領域を有し、遊
    技者にとって有利な第1の状態と、遊技者にとって不利
    な第2の状態とに変化可能な可変入賞球装置が前記遊技
    領域に設けられている弾球遊技機であって、 前記可変入賞球装置内に入賞した入賞玉を検出する入賞
    個数検出手段と、 前記可変入賞球装置内に設けられた特定入賞領域に入賞
    した入賞玉を検出する検出手段であって、前記入賞個数
    検出手段によって検出された入賞玉を検出可能な第1の
    位置、または前記可変入賞球装置に入賞した入賞玉を、
    前記入賞個数検出手段によって検出される前に検出可能
    な第2の位置のいずれかに設けられた特定入賞玉検出手
    段と、 遊技状態が予め定める遊技状態になったことに基づいて
    前記可変入賞球装置を第1の状態に制御するとともに、
    前記入賞個数検出手段が予め定められた個数の入賞玉を
    検出した場合に、前記可変入賞球装置を第2の状態に駆
    動制御し、前記特定入賞玉検出手段が入賞玉を検出した
    ことを必要条件として前記可変入賞球装置を第1の状態
    に駆動制御する駆動制御手段と、 前記特定入賞玉検出手段が、前記第1の位置および前記
    第2の位置のいずれに設けられているかに関する位置情
    報を予め記憶する位置情報記憶手段と、前記入賞個数検出手段の検出状態と前記特定入賞玉検出
    手段の検出状態とに整合性のない場合に成立する不整合
    条件の成立に応じて、通常の遊技ができない状態に制御
    する異常時制御手段とを含み、 該異常時制御手段は、前記特定入賞玉検出手段が前記第
    1の位置にある場合の不整合条件の成否と前記第2の位
    置にある場合の不整合条件の成否とを判定可能であっ
    て、前記位置情報記憶手段に記憶された位置情報に対応
    する不整合条件の成立に応じて、通常の遊技ができない
    状態に制御すること を特徴とする、弾球遊技機。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN101563494B (zh) * 2006-12-20 2011-11-30 大宇电子株式会社 滚筒式洗衣机的控制按钮
JP2014083599A (ja) * 2012-10-19 2014-05-12 Roland Dg Corp 似顔絵データ作成方法、似顔絵データ作成装置、プログラムおよびコンピューター読み取り可能な記録媒体ならびにカッティング装置

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JP2014083599A (ja) * 2012-10-19 2014-05-12 Roland Dg Corp 似顔絵データ作成方法、似顔絵データ作成装置、プログラムおよびコンピューター読み取り可能な記録媒体ならびにカッティング装置

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