以下、添付の図面を参照しながら、本発明による似顔絵データ作成方法、カッティングデータ作成装置、プログラムおよびコンピューター読み取り可能な記録媒体ならびにカッティング装置の実施の形態の一例を詳細に説明するものとする。
ここで、図1には、本発明によるカッティング装置の概略構成説明図が示されている。
このカッティング装置10は、人物の顔を表すカッティングデータたる似顔絵データを作成する携帯端末20と、携帯端末20で作成した似顔絵データを受信するためのデータ受信部12を備えたカッティングプロッタ14とを備えている。
なお、カッティングプロッタ14の構成については、従来より公知のカッティングプロッタと同様の構成となっているため、その詳細な説明は省略することとする。
ここで、図2を参照しながら、携帯端末20のハードウェア構成について説明する。
また、携帯端末20は、その動作を中央処理装置(CPU)22を用いて制御するように構成されている。
そして、このCPU22には、バス24を介して、CPUの制御のためのプログラムや各種データなどを記憶するリードオンリメモリ(ROM)やCPU22のためのワーキングエリアとして用いられる記憶領域などを備えたランダムアクセスメモリ(RAM)などから構成される記憶部26が接続されている(図2を参照する。)。
また、この携帯端末20においては、CPU22の制御により生成された各種データを外部の各種機器に出力する出力部28と、外部からネットワークなどを介して各種プログラムや各種データを入力する入力部30と、CPU22の制御に基づいて各種表示を行うとともに、表示された内容を選択することが可能なタッチパネル32とを有して構成されている。
なお、この携帯端末20としては、例えば、高機能(多機能)携帯電話、所謂、スマートフォンやタブレット型コンピューターなどを用いることができる。
また、以下の説明においては、携帯端末20による人物の顔を表すカッティングデータたる似顔絵データ(以下。「人物の顔を表すカッティングデータたる似顔絵データ」を、単に、「似顔絵データ」と適宜に称することとする。)の作成処理の理解を容易にするために、外部から入力部30を介して記憶部26に似顔絵データを含むカッティングデータ作成処理を実行するためのプログラムや当該カッティングデータ作成処理に用いる各種データが予め記憶されているものとする。
以上の構成において、カッティング装置10により人物の顔の形状にカッティングされた成果物を取得するには、カッティングプロッタ14の電源が起動された状態で、携帯端末20においてタッチパネル32を操作して、カッティングデータ作成処理を起動する。
具体的には、携帯端末20においては、予めカッティングデータを作成するためのプログラムが入力されており、こうして入力されたプログラムは、アプリケーションソフトとして記憶され、タッチパネル32上に当該アプリケーションソフトとしてのアイコンが表示されている。そして、似顔絵データを作成するにあたって、作業者がこうして表示されたアイコンを指などで触れることにより、カッティングデータを作成するためのソフトが起動され、カッティングデータ作成処理が起動されることとなる。また、このとき、携帯端末20は、カッティングプロッタ14をサーチして、作成したカッティングデータの出力先をカッティングプロッタ14に決定する。
カッティングデータ作成処理が起動すると、タッチパネル32において初期画面100を表示する(ステップS302)。
この初期画面100には、「新しく作る」、「保存データから作る」および「似顔絵作成」の項目が表示され、各項目を選択することが可能となっている(図5(a)を参照する。)。
初期画面100を表示すると、「新しく作る」、「保存データから作る」、「似顔絵作成」のうちの「似顔絵作成」が選択されたか否かの判断を行う(ステップS304)。
ステップS304の判断処理において、「新しく作る」あるいは「保存データから作る」を選択したと判断された場合には、似顔絵データ以外の文字、記号、図形などのカッティングデータを作成する(ステップS306)。なお、こうした似顔絵データ以外の文字、記号、図形などのカッティングデータの作成については、公知の技術を用いることができるため、その詳細な説明は省略することとする。
そして、文字、記号、図形などのカッティングデータを作成すると、作成したカッティングデータをカッティングプロッタ14に出力する(ステップS316)。
一方、ステップS304の判断処理において、「似顔絵作成」を選択したと判断された場合には、似顔絵データ作成処理を開始する(ステップS308)。
ここで、図4のフローチャートには、このステップS308の似顔絵データ作成処理の詳細な処理内容が示されており、この似顔絵データ作成処理においては、まず、タッチパネル32に似顔絵データ作成画面110を表示する(ステップS402)。
この似顔絵データ作成画面110には、似顔絵データを構成する複数種類のパーツが表示されるパーツ表示部110aと、パーツ表示部110aにおいて選択されたパーツの形状を複数パターン表示するパーツ形状表示部110bと、パーツ形状表示部110bにおいて選択されたパーツ形状を表示する似顔絵データ表示部110cとが設けられている(図5(b)を参照する。)。
具体的には、例えば、パーツ表示部110aには、似顔絵データを構成する「輪郭」、「目」、「口」、「髪型」、「ボディ」の5種類のパーツが表示される。
また、パーツ形状表示部110bには、パーツ表示部110aにおいて選択されたパーツについて、当該パーツの形状として登録されたパーツデータが複数表示される(図6(a)を参照する。)。
即ち、パーツ形状表示部110bには、各パーツのパーツデータが9種類表示され、作業者は、パーツデータなしを含め10種類のうちから所望のパーツデータを選択する
なお、このパーツデータは、シート材がカッティングされることを考慮した形状となっている。
つまり、パーツ形状表示部110bに表示されるパーツデータは、線幅、形状の複雑さなどが、シート材をカッティングするのに不適な形状とならないものとなっている。
具体的には、シート材をカッティングするのに不適な形状とは、例えば、カッティングプロッタ12においてカッティングする際にカッターが何往復もしなければならないような線幅、カッティング不可能な細かい形状などである。
また、シート材をカッティングする際に不適な形状としては、カッティングした成果物を転写シートに転写し難い形状も含まれるものであり、例えば、カッティングした成果物を転写シートに転写する際に成果物の一部分が切断されてしまうような細い部分がある形状、カッティングした成果物を転写シートに転写する際に転写される部位が当該部位の周りの部位と比較して非常に小さい面積となる形状などである。
また、似顔絵データ作成画面110には、一つ前の状態に戻ることを指示する戻るボタン110dと、似顔絵データの作成が完了し、次の処理に進むことを指示する「次へ」ボタン110eが設けられている。
そして、似顔絵データ作成画面110を表示すると、パーツが選択されたか否かの判断を行う(ステップS404)。
即ち、このステップS404の判断処理では、パーツ表示部110aに表示された5種類のパーツのうちのいずれかのパーツが選択されたか否かの判断を行うものである。
ステップS404の判断処理において、いずれのパーツも選択されていないと判断された場合には、「次へ」ボタン110eが選択されたか否かの判断を行う(ステップS406)。
このステップS406の判断処理において、「次へ」ボタン110eが選択されたと判断された場合には、この似顔絵データ作成処理を終了する。
また、ステップS406の判断処理において、「次へ」ボタン110eが選択されていないと判断された場合には、ステップS404の判断処理に戻り、ステップS404の判断処理以降の処理を行う。
即ち、似顔絵データ作成処理においては、似顔絵データ作成画面110が表示されると、パーツ表示部110aにおいてパーツが選択される、あるいは、「次へ」ボタン110eが選択されるまで、絶えず、ステップS404の処理とステップS406の処理とが繰り返される。
一方、ステップS404の判断処理において、いずれかのパーツが選択されたと判断された場合には、当該選択されたパーツが「輪郭」、「目」、「口」、「髪型」、「ボディ」の5種類のうちのどのパーツであるのかを特定し、特定したパーツに関する複数パターンの形状をパーツ形状表示部110bに表示する(ステップS408)。
即ち、ステップS408の処理では、パーツ表示部110aにおいて選択されたパーツを特定し、特定したパーツのパーツデータをパーツ形状表示部110bに表示するものである。
例えば、作業者がパーツ表示部110aの「輪郭」を選択したとすると、ステップS406の処理では、パーツ表示部110aにおいて「輪郭」が選択されたことを特定し、「輪郭」のパーツデータをパーツ形状表示部110bに表示することとなる(図6(a)を参照する。)。
パーツデータをパーツ形状表示部110bに表示すると、パーツ形状表示部110bに表示された形状が選択されたか否かの判断を行う(ステップS410)。
即ち、ステップS410の判断処理においては、パーツ形状表示部110bに表示されている形状たるパーツデータが選択されたか否かの判断を行うものである。
このステップS410の判断処理において、形状が選択されていない、つまり、パーツデータが選択されていないと判断された場合には、「次へ」ボタン110eが選択されたか否かの判断を行う(ステップS412)。
ステップS412の判断処理において、「次へ」ボタン110eが選択されたと判断された場合には、この似顔絵データ作成処理を終了する。
また、ステップS412の判断処理において、「次へ」ボタン110eが選択されていないと判断された場合には、戻るボタン110dが選択されたか否かの判断を行う(ステップS414)。
ステップS414の判断処理において、戻るボタン110dが選択されていないと判断された場合には、ステップS410の判断処理に戻り、ステップS410の判断処理以降の処理を行う。
また、ステップS414の判断処理において、戻るボタン110dが選択されたと判断された場合には、ステップS408の処理においてパーツ形状表示部110bに表示した形状を消去して(ステップS416)、ステップS404の判断処理に戻り、ステップS404の判断処理以降の処理を行う。
即ち、ステップS408の処理でパーツデータをパーツ形状表示部110dに表示した後には、パーツ形状表示部110bでパーツデータが選択される、「次へ」ボタン110eが選択される、あるいは、戻るボタン110dが選択されるまで、絶えず、ステップS410〜414までの処理が繰り返される。
一方ステップS410の判断処理において、形状が選択された、つまり、パーツデータが選択されたと判断された場合には、選択されたパーツデータを特定し、特定したパーツデータを似顔絵データ表示部110cに表示する(ステップS418)。
即ち、ステップS418の処理では、パーツ形状表示部110bにおいて選択された形状たるパーツデータを特定し、特定したパーツデータを似顔絵データ表示部110cに表示するものであるが、このとき、既に、似顔絵データ表示部110cに別のバーツのパーツデータが表示されている場合には、当該表示されているパーツデータとステップS418の処理において表示するパーツデータとを合成して表示するものである。
なお、各パーツのパーツデータは、各パーツ毎に配置される場所が決められているため、既に表示されているパーツデータと、これから表示するパーツデータとを合成する処理は、具体的には、この決められた位置にパーツデータを配置することである。
また、既に似顔絵データ表示部110cに表示されているパーツデータが、ステップS418の処理において表示するパーツデータと同じパーツである場合には、これらのパーツデータは合成されることなく、既に表示されているパーツデータを削除し、これから表示するパーツデータを似顔絵データ表示部110cに表示する。
パーツデータを似顔絵データ表示部110cに表示すると、次に、パーツ表示部110aに表示されたパーツが選択されたか否かの判断を行う(ステップS420)。
即ち、このステップS420の判断処理では、ステップS404の判断処理と同様にして、パーツ表示部110aに表示された5種類のパーツのうちのいずれかのパーツが選択されたか否かの判断を行うものである。なお、このとき選択されるパーツは、既に似顔絵データ表示部110cにパーツデータが表示されているパーツでもよい。
ステップS420の判断処理において、いずれかのパーツが選択されたと判断された場合には、ステップS408の処理に進み、ステップS408の処理以降の処理を行う。
また、ステップS420の判断処理において、いずれのパーツも選択されていないと判断された場合には、戻るボタン110dが選択されたか否かの判断を行う(ステップS422)。
ステップS422の判断処理において、戻るボタン110dが選択されたと判断された場合に、似顔絵データ表示部110cに表示されたパーツデータのうち最も新しいパーツデータを削除し(ステップS424)、再度戻るボタン110dが選択されたか否かの判断を行う(ステップS426)。
ステップS426の判断処理において、再度戻るボタン110dが選択されたと判断された場合には、ステップS424の処理に戻り、ステップS424の処理以降の処理を行う。
また、ステップS426の判断処理において戻るボタン110dが選択されていないと判断された場合には、「次へ」ボタン110eが選択されたか否かの判断を行う(ステップS428)。
ステップS428の判断処理において、「次へ」ボタン110eが選択されたと判断された場合には、この似顔絵データ作成処理を終了する。
また、ステップS428の判断処理において、「次へ」ボタン110eが選択されていないと判断された場合には、ステップS404の判断処理に戻り、ステップS404の判断処理以降の処理を行う。
つまり、ステップS422の判断処理で戻るボタン110dが選択されると、「次へ」ボタン110eが選択されるか、あるいは、パーツ表示部110aのパーツが選択されるまで、絶えず、ステップS424〜428の処理が繰り返される。
一方、ステップS422の判断処理において、戻るボタン110dが選択されていないと判断された場合には、「次へ」ボタン110eが選択されたか否かの判断を行う(ステップS430)。
ステップS430の判断処理において、「次へ」ボタン110eが選択されていないと判断された場合には、ステップS420の判断処理に戻り、ステップS420の判断処理以降の処理を行う。
また、ステップS430の判断処理において、「次へ」ボタン110eが選択されたと判断された場合には、この似顔絵データ作成処理を終了する。
つまり、ステップS418の処理において似顔絵データ表示部110cにパーツデータが表示されると、パーツ表示部110aにおいてパーツが選択される、戻るボタン110dが選択される、あるいは、「次へ」ボタン110eが選択されるまで、絶えず、ステップS420、ステップS422およびステップS430の処理が繰り返される。
ステップS308の処理による似顔絵データ作成処理により似顔絵データが作成されると、次に、作成した似顔絵データを保存するか否かの選択画面を表示し(ステップS310)、作成した似顔絵データを保存するか否かの判断を行う(ステップS312)。
即ち、ステップS310の処理において表示した選択画面においては、作成した似顔絵データを「保存する」または「保存しない」の選択肢が表示され、ステップS312の処理では、作成した似顔絵データを「保存する」と選択されたか否かを判断するものである。
ステップS312の処理において「保存する」が選択されたと判断された場合には、作成した似顔絵データを記憶部16に記憶し(ステップS314)、その後、ステップS316の処理に進み、作成した似顔絵データをカッティングプロッタ14に出力する。
なお、このステップS314の処理においては、似顔絵データがカッティングデータとしてだけでなく、画像データとしても保存される。こうして保存された画像データは、SNS(social networking service)や名刺などのプロフィールアイコンとして使用することが可能となる。
また、こうした似顔絵データのカッティングデータからの画像データの変換については、例えば、ベクターデータで表される似顔絵データ(カッティングデータ)を、ラスタライズしてラスタデータで表される画像データ(ビットマップ)に変換する。
一方、ステップS312の処理において「保存しない」が選択されたと判断された場合には、ステップS316の処理に進み、作成した似顔絵データをカッティングプロッタ14に出力する。
携帯端末20から作成した似顔絵データがカッティングプロッタ14に出力されると、カッティングプロッタ14は、予めカッティングプロッタ14にセットされていたシート材に対して、当該似顔絵データに基づいてカッティングを行う。
そして、カッティングプロッタ14において、似顔絵データに基づくカッティングが終了すると、作業者はカッティングプロッタ14からシート材を取り出し、カッティングがなされたシート材の表面に転写シートを貼り付けて、カッティングしたシート材を転写シートに転写する。
こうしてカッティングされたシート材が貼り付けられた転写シートを所望の場所に貼り付け、転写シートのみを剥がし、人物の顔を表す似顔絵を所望の場所に形成する。
ステップS316の処理の後に、さらに、カッティングデータを作成するか否かの選択画面を表示し(ステップS318)、カッティングデータを作成する否かの判断を行う(ステップS320)。
即ち、ステップS318の処理において表示した選択画面においては、カッティングデータを「作成する」または「作成しない」の選択肢が表示され、ステップS320の処理では、カッティングデータを「作成する」が選択されたか否かを判断するものである。
ステップS320の判断において「作成する」が選択されたと判断された場合には、ステップS302の処理に進み、ステップS302以降の処理を行って、カッティングデータの作成を行う。
また、ステップS320の処理において「作成しない」が選択されたと判断された場合には、このカッティングデータ作成処理を終了する。
次に、具体的に、似顔絵データ作成処理によって、「輪郭」、「目」、「口」、「髪型」、「ボディ」の5つのパーツから似顔絵データを作成する場合について説明することとする。
まず、似顔絵データ作成処理を起動して、似顔絵データ作成画面を表示する(ステップS402に相当する。図5(b)を参照する。)。
その後、作業者は、パーツ表示部110aのうちの「輪郭」を選択し(ステップS404の処理に相当する。)、パーツ形状表示部110bに輪郭のパーツデータを表示する(ステップS406の処理に相当する。図6(a)を参照する。)。
そして、パーツ形状表示部110bに表示されたパーツデータの中から、似顔絵データの輪郭の形状たる輪郭のパーツデータを選択して(ステップS410の処理に相当する。)、似顔絵データ表示部110cに当該輪郭のパーツデータを表示する(ステップS418の処理に相当する。図6(b)を参照する。)。
具体的には、作業者が、パーツ表示部110aの輪郭ボタン110a−1を選択して、パーツ形状表示部110bに輪郭データ1〜10までの輪郭のパーツデータを表示する。なお、図6(a)においては、パーツ形状表示部110bの左側から右側に向かって輪郭データ1、輪郭データ2、・・・、輪郭データ10までが表示されている。
そして、パーツ形状表示部110bに表示された輪郭のパーツデータから輪郭データ7を選択し、図6(b)に示すように、似顔絵データ表示部110cに輪郭データ7のパーツデータを表示することとなる。
なお、似顔絵データ表示部110cに輪郭のパーツデータを表示したものの、表示したパーツデータを修正したい場合には、戻るボタン110dを選択すると(ステップS422の処理に相当する。)、似顔絵データ表示部110cに表示されていた輪郭のパーツデータは削除され(ステップS424の処理に相当する。)、再度、パーツ形状表示部110bに表示されたパーツデータから輪郭のパーツデータを選択するようにする。
また、輪郭のパーツデータとして「なし(輪郭データ1)」を選択すると、似顔絵データ表示部110cには、輪郭のパーツデータが表示されない。
次に、作業者は、パーツ表示部110aのうちの「目」を選択し(ステップS420の処理に相当する。)、パーツ形状表示部110bに目のパーツデータを表示する(ステップS408の処理に相当する。図7(a)を参照する。)。
そして、パーツ形状表示部110bに表示されたパーツデータの中から、似顔絵データの目の形状たる目のパーツデータを選択して(ステップS410の処理に相当する。)、似顔絵データ表示部110cに当該目のパーツデータを表示する(ステップS418の処理に相当する。図7(b)を参照する。)。
具体的には、作業者が、パーツ表示部110aの目ボタン110a−2を選択して、パーツ形状表示部110bに目データ1〜10までの目のパーツデータを表示する。なお、図7(a)においては、パーツ形状表示部110bの左側から右側に向かって目データ1、目データ2、・・・、目データ10までが表示されている。
そして、パーツ形状表示部110bに表示された目のパーツデータから目データ4を選択し、図7(b)に示すように、輪郭のパーツデータが表示されている似顔絵データ表示部110cに目データ4のパーツデータを表示することとなる。
なお、目のパーツデータについても、表示したパーツデータを修正したい場合には、上記した輪郭のパーツデータのときと同様に、戻るボタン110dを選択して(ステップS422の処理に相当する。)、似顔絵データ表示部110cに表示された目のパーツデータを削除した後に(ステップS424の処理に相当する。)、再度、パーツ形状表示部110bに表示されたパーツデータを選択して目のパーツデータを選択するようにする。
さらに、輪郭および目のパーツデータが似顔絵データ表示部110cに表示された状態で、輪郭のパーツデータを修正したい場合には、再度、パーツ表示部110aにおいて修正したいパーツを選択し(ステップS420の処理に相当する。)、同様の手順により輪郭のパーツデータを選択して似顔絵データ表示部110cに所望のパーツデータを表示するようにする(ステップS408、410、418の処理に相当する。)。
さらにまた、輪郭および目のパーツデータを両方とも削除したい場合には、まず、戻るボタン110dを選択して(ステップS422の処理に相当する。)、似顔絵データ表示部110cに表示された目のパーツデータを削除する(ステップS424の処理に相当する。)。その後、再度、戻るボタン110dを選択して(ステップS426の処理に相当する。)、似顔絵データ表示部110cに表示された輪郭のパーツデータを削除するようにする(ステップS424の処理に相当する。)。
また、目のパーツデータとして「なし(目データ1)」を選択すると、似顔絵データ表示部110cには、目のパーツデータが表示されない。
次に、作業者は、パーツ表示部110aのうちの「口」を選択し(ステップS420の処理に相当する。パーツ形状表示部110bに口のパーツデータを表示する(ステップS408の処理に相当する。図8(a)を参照する。)。
そして、パーツ形状表示部110bに表示されたパーツデータの中から、似顔絵データの口の形状たる口のパーツデータを選択して(ステップS410の処理に相当する。)、似顔絵データ表示部110cに当該口のパーツデータを表示する(ステップS418の処理に相当する。図8(b)を参照する。)。
具体的には、作業者が、パーツ表示部110aの口ボタン110a−3を選択して、パーツ形状表示部110bに口データ1〜10までの口のパーツデータを表示する。なお、図8(a)においては、パーツ形状表示部110bの左側から右側に向かって口データ1、口データ2、・・・、口データ10までが表示されている。
そして、パーツ形状表示部110bに表示された口のパーツデータから口データ2を選択し、図8(b)に示すように、輪郭および目のパーツデータが表示されている似顔絵データ表示部110cに口データ2のパーツデータを表示することとなる。
なお、口のパーツデータについても、表示したパーツデータを修正したい場合には、上記した輪郭および目のパーツデータのときと同様に、戻るボタン110dを選択して(ステップS422の処理に相当する。)、似顔絵データ表示部110cに表示された口のパーツデータを削除した後に(ステップS424の処理に相当する。)、再度、パーツ形状表示部110bに表示されたパーツデータを選択して口のパーツデータを選択するようにする。
さらに、輪郭、目および口のパーツデータが似顔絵データ表示部110cに表示された状態で、輪郭あるいは目のパーツデータを修正したい場合には、再度、パーツ表示部110aにおいて修正したいパーツを選択し(ステップS420の処理に相当する。)、同様の手順によりパーツデータを選択して、似顔絵データ表示部110cに所望のパーツデータを表示するようにする(ステップS408、410、418の処理に相当する。)。
さらにまた、輪郭、目および口のパーツデータをすべて削除したい場合には、まず、戻るボタン110dを選択して(ステップS422の処理に相当する。)、似顔絵データ表示部110cに表示された口のパーツデータを削除する(ステップS424の処理に相当する。)。その後、再度、戻るボタン110dを選択し(ステップS426の処理に相当する。)、似顔絵データ表示部110cに表示された目のパーツデータを削除した後に(ステップS424の処理に相当する。)、再び戻るボタン110dを選択して(ステップS426の処理に相当する。)、似顔絵データ表示部110cに表示された輪郭のパーツデータを削除する(ステップS424の処理に相当する。)。
また、口のパーツデータとして「なし(口データ1)」を選択すると、似顔絵データ表示部110cには、口のパーツデータが表示されない。
次に、作業者は、パーツ表示部110aのうちの「髪型」を選択し(ステップS420の処理に相当する。)、パーツ形状表示部110bに髪型のパーツデータを表示する(ステップS408の処理に相当する。図9(a)を参照する。)。
そして、パーツ形状表示部110bに表示されたパーツデータの中から、似顔絵データの髪型の形状たる髪型のパーツデータを選択して(ステップS410の処理に相当する。)、似顔絵データ表示部110cに当該髪型のパーツデータを表示する(ステップS418の処理に相当する。図9(b)を参照する。)。
具体的には、作業者が、パーツ表示部110aの髪型ボタン110a−4を選択して、パーツ形状表示部110bに髪型データ1〜10までの髪型のパーツデータを表示する。なお、図9(a)においては、パーツ形状表示部110bの左側から右側に向かって髪型データ1、髪型データ2、・・・、髪型データ10までが表示されている。
そして、パーツ形状表示部110bに表示された髪型のパーツデータから髪型データ5を選択し、図9(b)に示すように、輪郭、目および口のパーツデータが表示されている似顔絵データ表示部110cの髪型データ5のパーツデータを表示することとなる。
なお、髪型のパーツデータについても、表示したパーツデータを修正したい場合には、上記した輪郭、目、口のパーツデータのときと同様に、戻るボタン110dを選択して(ステップS422の処理に相当する。)、似顔絵データ表示部110cに表示された髪型のパーツデータを削除した後に、再度、パーツ形状表示部110bに表示されたパーツデータを選択して髪型のパーツデータを選択するようにする。
さらに、輪郭、目、口、および髪型が似顔絵データ表示部110cに表示された表示された状態で、輪郭、目あるいは口のパーツデータを修正したい場合には、再度、パーツ表示部110aにおいて修正したいパーツを選択し(ステップS420の処理に相当する。)、同様の手順によりパーツデータを選択して、似顔絵データ表示部110cの所望のパーツデータを表示するようにする(ステップS408、410、418の処理に相当する。)
さらにまた、輪郭、目、口および髪型のパーツデータをすべて削除したい場合には、まず、戻るボタン110dを選択して(ステップS422の処理に相当する。)、似顔絵データ表示部110cに表示された髪型のパーツデータを削除し(ステップS424の処理に相当する。)、その後、再度、戻るボタン110dを選択し(ステップS426の処理に相当する。)、似顔絵データ表示部110cに表示された口のパーツデータを削除する。次に、再び戻るボタン110dを選択し(ステップS426の処理に相当する。)、似顔絵データ表示部110cに表示された目のパーツデータを削除した後に(ステップS424の処理に相当する。)、再度、戻るボタン110dを選択して(ステップS426の処理に相当する。)、似顔絵データ表示部110cに表示された輪郭のパーツデータを削除する(ステップS424の処理に相当する。)。
また、髪型のパーツデータとして「なし(髪型データ1)」を選択すると、似顔絵データ表示部110cには、髪型のパーツデータが表示されない。
次に、作業者は、パーツデータ表示部110aのうちの「ボディ」を選択し(ステップS420の処理に相当する。)、パーツ形状表示部110bにボディのハーツデータを表示する(ステップS408の処理に相当する。図10(a)を参照する。)。
そして、パーツ形状表示部110bに表示されたパーツデータの中から、似顔絵データのボディの形状たるボディのパーツデータを選択して(ステップS410の処理に相当する。)、似顔絵データ表示部110cに当該ボディのパーツデータを表示する(ステップS418の処理に相当する。図10(b)を参照する。)。
具体的には、作業者が、パーツ表示部110aのボディボタン110a−5を選択して、パーツ形状表示部110bにボディデータ1〜10までのボディのパーツデータを表示する。なお、図10(a)においては、パーツ形状表示部110bの左側から右側に向かってボディデータ1、ボディデータ2、・・・、ボディデータ10までが表示されている。
そして、パーツ形状表示部110bに表示されたボディのパーツデータからボディデータ5を選択し、図10(b)に示すように、輪郭、目、口および髪型が表示されている似顔絵データ表示部110cにボディデータ5のパーツデータを表示することとなる。
なお、ボディのパーツデータについても、表示したボディのパーツデータを修正したい場合には、上記した輪郭、目、口および髪型のパーツデータのときと同様に、戻るボタン110dを選択して(ステップS422の処理に相当する。)、似顔絵データ表示部110cに表示されたボディのパーツデータを削除した後に(ステップS424の処理に相当する。)、再度、パーツ形状表示部110bに表示されたパーツデータを選択してボディのパーツデータを選択するようにする。
さらに、輪郭、目、口、髪型およびボディが似顔絵データ表示部110cに表示された氷体で、輪郭、目、口あるいは髪型のパーツデータを修正した場合には、再度、パーツ表示部110aにおいて修正したいパーツを選択し(ステップS420の処理に相当する。)、同様の手順によりパーツデータを選択して、似顔絵データ表示部110cに所望のパーツデータを表示するようにする(ステップS408、410、418の処理に相当する。)。
さらにまた、輪郭、目、口、髪型およびボディのパーツデータをすべて削除したい場合には、まず、戻るボタン110dを選択し(ステップS422の処理に相当する。似顔絵データ表示部110cに表示されたボディのパーツデータを削除する。そして、再び戻るボタン110dを選択して(ステップS426の処理に相当する。)、似顔絵データ表示部110cに表示された髪型のパーツデータを削除し(ステップS424の処理に相当する。)、その後、再度、戻るボタン110dを選択し(ステップS426の処理に相当する。)、似顔絵データ表示部110cに表示された口のパーツデータを削除する。次に、再び戻るボタン110dを選択し(ステップS426の処理に相当する。)、似顔絵データ表示部110cに表示された目のパーツデータを削除した後に(ステップS424の処理に相当する。)、再度、戻るボタン110dを選択して(ステップS426の処理に相当する。)、似顔絵データ表示部110cに表示された輪郭のパーツデータを削除する(ステップS424の処理に相当する。)。
また、ボディのパーツデータとして「なし(ボディデータ1)」を選択すると、似顔絵データ表示部110cには、ボディのパーツデータが表示されない。
なお、上記した説明において、パーツ形状表示部110bにパーツデータを表示した後に(ステップS408の処理に相当する。)、パーツ形状表示部110bに表示されたパーツデータを選択せず、戻るボタン110dが選択されると(ステップS414の処理に相当する。)、パーツ形状表示部110bに表示されたパーツデータが削除されることとなる(ステップS416の処理に相当する。)。
具体的には、図8(a)に示すように、パーツ形状表示部110bの左側から右側に向かって口データ1、口データ2、・・・、口データ10までが表示されている状態で、戻るボタン110dが選択されると、パーツ形状表示部110bに表示された口データ1、口データ2、・・・、口データ10はすべて削除されることとなる。
また、似顔絵データ作成処理においては、似顔絵データ作成画面を表示した直後、パーツ形状表示部110bにパーツデータを表示した直後、似顔絵データ表示部110cにパーツデータを表示した直後、似顔絵データ表示部110cに表示されたパーツデータを削除した直後などに、「次へ」ボタン110eが選択されると(ステップS406、414、430、428の処理に相当する。)、似顔絵データ作成処理を終了することができる。
こうして、似顔絵データ表示部110cにおいて所望のパーツデータを備えた似顔絵データが表示されると、作業者は、「次に」ボタン110を選択して似顔絵データ作成処理を終了する。
以上において説明したように、本発明によるカッティング装置10は、携帯端末20において作成した似顔絵データをカッティングプロッタ14に送信し、カッティングプロッタ14において当該似顔絵データに基づいてカッティングを行うようにした。
また、こうした似顔絵データを作成する際には、似顔絵データを構成するパーツを複数用意し、各パーツについてそのパーツの形状を作業者が選択して決定するようにした。このとき、パーツの形状は、シート材をカッティングすることを考慮した形状となっている。
即ち、携帯端末20において、タッチパネル32に似顔絵データ作成画面が表示され、この似顔絵データ作成画面において、似顔絵データを構成するパーツを選択するとともに、選択したパーツの形状を示すパーツデータを表示し、表示されたパーツデータを選択するようにした。
このように、本発明によるカッティング装置10においては、作業者がシート材をカッティングすることを考慮することなく似顔絵データを作成することが可能である。
このため、本発明によるカッティング装置10においては、携帯端末20において、作業者がシート材をカッティングすることを考慮することなく似顔絵データを作成することができるようになり、作業に習熟していない作業者であっても容易に似顔絵データを作成することができるようになる。
また、本発明によるカッティング装置10においては、携帯端末20において上記したようにして似顔絵データを作成しているため、パーソナルコンピューターなどにより、シート材をカッティングすることを考慮しながら似顔絵データを作成する従来の技術と比較して、より手軽に似顔絵などのカッティングを行うことができる。
さらに、本発明によるカッティング装置10においては、パーツデータを直感的に作業者が選択し、組み合わせるだけで、数十万通りの似顔絵が作成可能であり、また、リアルタイムに似顔絵データを確認することができるため、修正が容易である。
なお、上記した実施の形態は、以下の(1)乃至(5)に示すように変形するようにしてもよい。
(1)上記した実施の形態においては、似顔絵データの作成の際には、似顔絵データ作成処理を実行するようにしたが、これに限られるものではないことは勿論である。
つまり、似顔絵データを作成する際には、似顔絵データ作成処理を起動することなく、単に、似顔絵データ作成画面を表示し、作業者が似顔絵データ作成画面を操作して、似顔絵データ表示部110cに似顔絵データを表示し、当該似顔絵データを参照しながら、適宜に修正して似顔絵データを作成するようにしてもよい。
即ち、似顔絵データ作成画面において、作業者は、パーツ表示部110aの任意のパーツを選択し、選択したパーツの形状をパーツ形状表示部110bに表示させる。次に、パーツ形状表示部110bに表示させたパーツの形状の中から所望の形状を選択して、選択したパーツの形状たるパーツデータを似顔絵データ表示部110cに表示させる。そして、こうした操作を作業者が各パーツに対して行って、似顔絵データを作成する。
このとき、戻るボタン110dを選択すると、直線の表示処理(つまり、似顔絵データ表示部110cにおけるパーツデータの表示、パーツ形状表示部110bにおけるパーツデータの表示などである。)を削除するようにする。
これにより、プログラムを簡素化することができ、携帯端末などにおける処理速度の向上を図ることができるようになる。
(2)上記した実施の形態においては、パーツを「輪郭」、「目」、「口」、「髪型」、「ボディ」の5種類としたが、これに限られるものではないことは勿論であり、上記5種類のパーツのうちの4種類以下としてもよいし、例えば、「鼻」などの新たな項目を追加して、パーツを6種類以上とするようにしてもよい。
(3)上記した実施の形態においては、パーツ形状表示部110bに表示するパーツデータを10種類としたが、9種類以下としてもよいし、11種類以上としてもよい。
なお、11種類以上など、多くのパーツデータを表示する場合には、作業者が指によるパニングなどによりパーツ形状表示部110bの表示をスクロールするようにしてもよい。
(4)上記した実施の形態においては、特に記載しなかったが、ステップS314における似顔絵データを保存する前に、タッチパネル32上に指2本を触れた状態で、当該2本の指の間隔を広げる操作や当該2本の指の間隔を縮める操作を行って、似顔絵データを拡大あるいは縮小するようにしてもよい。
このとき、似顔絵データの最小寸法値を設定しておく。この最小寸法値は、シート材をカッティングすることが可能な最小の寸法である。この最小寸法値は、例えば、「10mm」と設定すると、似顔絵データにおける最小の一辺の長さ(具体的には、図10(b)に示される似顔絵データでは、幅方向の長さである。)が10mmより小さくすることができなくなる。
なお、こうした似顔絵データにおける最小の一辺の値については、実験的に求めるようにすればよく、このとき、カッティングプロッタ14におけるカッティングの正確さやカッティングによる成果物の転写シートへの転写の行い易さなどを評価する。
(5)上記した実施の形態ならびに上記した(1)乃至(4)に示す変形例は、適宜に組み合わせるようにしてもよい。