以下、本発明に係る弾球遊技機の実施形態として、遊技場等に設置されるパチンコ機PMを図面に沿って説明する。図1はパチンコ機PMの外部構造を示す正面図、図2はパチンコ機PMの背面構造を示す背面図である。
パチンコ機(弾球遊技機)PMは、図1に示すように、外郭方形枠サイズに構成されて縦向きの固定保持枠をなす外枠1の開口前面に、これに合わせた方形枠サイズに構成される開閉搭載用の前枠2の左側上下部に対向するように配設されたヒンジ部材3a,3bで横開き開閉及び着脱が可能に取り付けられ、右側中央部に設けられた施錠装置4を利用して常には外枠1と係合された閉鎖状態に保持される。
前枠2の各部には、パチンコ遊技を展開する遊技展開部材として、前枠2の前側面域に合わせた方形状のガラス扉5及び球皿6が正面左側部に設けられたヒンジ機構7a,7b,7cを利用して横開き開閉及び着脱が可能に組付けられ、球皿6の右側下部には遊技球の発射操作を行う操作ハンドル8が装備されている。前枠2の中央部から上部にかけて後方に突出する方形枠状の収容枠(図示せず)が前枠2と一体に形成されており、この収容枠に所定のゲージ設定で構成された遊技盤10が着脱可能にセット保持され、常には閉鎖保持されるガラス扉5に遊技盤10正面の遊技領域PAを臨ませている。なお、外枠1、前枠2及びガラス扉5等により、遊技機本体が構成されている。
遊技盤10の遊技領域PAには、図示しない障害釘が多数打ち込まれており、遊技領域PAの中央部近傍には、センター飾り(センター役物)100が配設されている。このセンター飾り100の中央部には矩形状の開口部11が形成されており、該開口部11の図の手前側には透明プレート9が設けられ、該透明プレート9と対向する該開口部11の奥側には、遊技に関する演出表示を行う画像表示装置12が設けられている。
遊技領域PAの下部には、始動入賞装置(始動入賞口)13,17が順次配設されている。始動入賞装置13,17は、それぞれ当たり抽選実行の契機となり得る入賞が行われるものであり、始動入賞装置17は、不図示のソレノイドによって開放位置と閉止位置とに開閉動作するように作動させられる所謂チューリップ状に構成されている。始動入賞装置13は、開閉作動式ではない非作動な入賞口として構成されている。始動入賞装置17は、その直上方に位置する始動入賞装置13の存在により、開放時にのみ入賞し得るように構成される。始動入賞装置13の直上方には、所謂命釘としての一対の障害釘が打ち込まれている。該一対の障害釘の間を遊技球が通過すると、該遊技球は、始動入賞装置13内に設けられた入賞検出センサ23(図3参照)で検出された後、遊技盤10の裏面側へ排出される。また始動入賞装置17は、遊技球が入ると、該遊技球は、始動入賞装置17内に設けられた入賞検出センサ21(図3参照)で検出された後、遊技盤10の裏面側へ排出される。
始動入賞装置17の下方には、第1大入賞口16aを開閉可能な第1大入賞装置16が設けられる。該第1大入賞装置16は、大当たり遊技等の通常遊技よりも遊技者に有利となる特別遊技の実行中に、第1大入賞口ソレノイド26(図3参照)によって第1大入賞口16aを開放し、遊技球を該第1大入賞口16aに対して通過容易にする。
第1大入賞口16aは、遊技領域PAの下部に設けられた矩形形状の入賞口であり、閉鎖状態にあるときには、遊技球は第1大入賞口16aを通過することができず、開放状態になったときに、遊技球が第1大入賞口16aを通過することが可能となる。遊技球が、第1大入賞口16aを通過すると、第1大入賞装置16内に設けられた入賞検出センサ27(図3参照)によって検出された後、遊技盤10の裏面側へ排出される。
遊技領域PAにおける始動入賞装置13,17の左方には、普通図柄作動ゲート15が配設されており、該普通図柄作動ゲート15は、いわゆるチューリップ状の始動入賞装置17を開閉動作させるための抽選の契機となる遊技球の通過が行われるものである。
また、遊技領域PAの左下部には、普通入賞口18aを有する複数の普通入賞装置18が設けられ、流下してくる遊技球が普通入賞口18aを通過すると、普通入賞装置18内に設けられた入賞検出センサ(図示せず)で検出された後、遊技盤10の裏面側へ排出される。また、遊技領域PAの下端には、遊技領域PAに打ち出された後、いずれの入賞装置にも入賞せずに落下してきた遊技球を遊技盤10の裏面側へ排出させるアウト口19が設けられている。なお、上述の入賞検出センサ21,23、入賞検出センサ27、及び入賞検出センサ(図示せず)は、いずれも近接センサ等で構成されている。
球皿6に前面側が覆われた前枠2の下部領域には、遊技補助盤(図示せず)と称される補助機構部が形成されており、この遊技補助盤の各部には、打球発射装置(図示せず)や、裏セット盤30側の賞球排出通路35と連絡され、球皿6に排出できない遊技球を一時貯留する貯留カセット(図示せず)などが設けられている。なお、図1中の符号79は、操作ハンドル8の操作で打ち出された遊技球Baを遊技領域PAに案内する案内レールである。
前枠2の裏面側には、図2に示すように、中央に前後連通する窓口を有して前枠2よりもやや小型の方形枠状に形成された裏セット盤30が、前枠2の裏面に設けられた複数のレバーL,L…を利用して着脱可能にセット保持されている。裏セット盤30の各部には、遊技球を貯留する球貯留タンク31、タンクレール32、整列待機通路33、賞球カセット34、賞球排出通路35などの賞球装置が装備されると共に、裏面各部に電源基板40や主制御基板50等の各種制御基板及び電子部品等が取り付けられ、これらの各機器及び遊技盤10の裏面に取り付けられた副制御基板60が、不図示のワイヤーハーネスで接続されている。
次に、上記したセンター飾り100について図4及び図5を参照して説明する。なお、図4はセンター飾り100の全体を示す正面図、図5はセンター飾り100の前枠部100aを取り外した状態で示す正面図である
すなわち、図4に示すように、センター飾り100は、略矩形状の開口部11を中央部に形成する状態で前後方向から合わされた前枠部100a及び後枠部100bを有している。これら前枠部100aと後枠部100bとは、遊技盤10の中央部に埋め込まれた状態でネジ止め固定されている。
センター飾り100は、前枠部100aの左側部の中央近傍にワープ導入口42を有しており、該ワープ導入口42及びステージSにて囲まれるような位置に、画像表示装置12の表示面(画面)12aを露出する開口部11を有している。更に、センター飾り100は、開口部11の下部に上記ステージSを有し、該ステージSの左端には、ワープ導入口42に連通して該導入口42から導入した遊技球をステージS上に放出する放出口43を有している。これらワープ導入口42と放出口43との間には、該導入口42から導入した遊技球Baを放出口43に案内する案内流路(図示せず)が設けられている。
ステージSは、左右幅方向の両端側から中央に向けて下降するように傾斜され、かつその前側に、遊技球の転動移動を補助する壁部29が形成されている。ステージSの上下方向における最も低い部位の壁部29には、溝状の凹部29a,29bが設けられ、該凹部29a,29bは前面側(図4の紙面手前側)に向かって下降するように傾斜して形成されている。そして、ワープ導入口42から入球して放出口43からステージS上に放出された遊技球は、該ステージS上に停留するように左右へ転動するなどした後、ステージSの中央の凹部29aから落下すると、直下の始動入賞装置13に高い確率で入賞する。一方、凹部29aの左右の凹部29bから落下した場合は、始動入賞装置13とは異なる方向に向かうことが多い。
透明プレート9の裏側におけるステージSの直上方には、画像表示装置12前面の左右幅方向に延在する波形状の遊技球誘導装置47が設けられている。遊技球誘導装置47は、正面視手前側に位置する波形誘導板部47aと、奥側に位置する波形誘導板部47bとを有している。波形誘導板部47aは図示の状態で固定されており、波形誘導板部47bが該波形誘導板部47aに対して上下するように作動することで、上部に乗った遊技球を図4の右方へ送るように構成されている。
遊技球誘導装置47の正面視右端部には、遊技球の入球を契機として当たり抽選を行うための8つの入球口(図4では61a,61eのみ図示)が円周方向にて等角度間隔となるように形成された円盤状の回転体(抽選体)61が、回転軸59を中心に回転自在に配設されている。上記入球口のうち、入球口61a、及び回転軸59を挟んで反対側に位置する入球口61eはV入球口として構成されており、それぞれに遊技球検知センサ65(図3参照)が設けられている。入球口61a,61e以外の入球口に入球した遊技球は、遊技盤10の背面側へと排出される。また、V入球口である入球口61a,61e、及び、他の入球口に入球した遊技球は、上記遊技球検知センサ65で検知された後、遊技盤10の背面側へと排出される。
図4及び図5に示すように、開口部11の左右には落下演出装置44,45がそれぞれ配置されており、透明プレート9の裏面側における開口部11の上部には、中央部の回動軸30を中心として該回動軸30の左右部分がシーソーのように上下にゆっくりと回動する振分けプレート41が配置されている。振分けプレート41は、落下演出装置44から落下演出装置45に亘って延在するように長尺に形成されると共に、回動軸30を曲率中心とする円弧状に透明プレート9に貫通形成された円弧溝36,37に摺動自在に支持されている。該支持された部分における透明プレート9の前側には、振分けプレート41に連結されて該プレート41とともに動く矢印部材38,39が装着されている。
また、センター飾り100の前枠部100aにおける左上部には、遊技の進行状況に応じて開放して遊技球Baを入賞させ得る第2大入賞口(入賞口)14が配設されている。そして、開口部11における回動軸30の左上部には、上記第2大入賞口14に入賞した遊技球を振分けプレート41に向けて落下させる落下口46が設けられている。振分けプレート41は、回動軸30を中心に不図示のモータによって時計回り方向と反時計回り方向とに規則的に回動され、落下口46から、透明プレート9の該落下口46に対向する位置に形成された貫通穴(図示せず)を通して送り込まれる遊技球Baを受けて、表示面12aの左右いずれかに案内する。開口部11の下側には、遊技球誘導装置47の波形誘導板部47bを上下方向に規則的に移動させる駆動装置64が配設されている。上記振分けプレート41は、上面が、後方の透明ガラスプレート70に対して遊技球Baを常時押しつけ得る傾斜面として構成されている(図9参照)。
落下演出装置44は、上下方向に延びる螺旋部材62を内包する略円筒状に構成されており、振分けプレート41が左側に傾いた状態で落下口46から遊技球を受けた際、該振分けプレート41の傾斜に沿って転がり移動する該遊技球を導入口44bから導入して螺旋部材62に沿って下方に移動させ、遊技球誘導装置47の左端部に放出する。この際、波形誘導板部47bが波形誘導板部47aに対して下降したタイミングで放出された遊技球は、遊技球誘導装置47に乗って回転体61に向けて運ばれる。その際、遊技球誘導装置47では、遊技球Baが前側(図9の右側)に向いた部位を波形誘導板部47b上端の傾斜面に沿わせつつ奥側(図9の左側)に向いた部位を透明ガラスプレート70に当接させた状態で、波形誘導板部47bが、図9に示す実線位置と二点鎖線位置との間をゆっくりと昇降移動する。
これにより、遊技球Baは、波形誘導板部47bの実線位置では、下降側に退避した波形誘導板部47bの傾斜面から離れて波形誘導板部47a側に乗り、該波形誘導板部47aの波形状に沿って次の波形状の部分に転がり移動した後、再び上昇する波形誘導板部47bで押し上げられることで、更に次の波形状の部分に転がり移動する。ここで、波形誘導板部47bの湾曲形状の頂点の位置が、波形誘導板部47aの湾曲形状の頂点よりも遊技球誘導方向における上流側(つまり、落下演出装置44側)に寄っているため、遊技球誘導装置47では、波形誘導板部47aに対して昇降移動する波形誘導板部47bによって、円滑に振分け装置48側に移動案内される。
上記動作が繰り返されることで、遊技球Baは回転体61側に移動させられ、図4における回転体61の手前側に配置された振分け装置48によって振り分けられる。その際、振分け装置48を通過できた場合には、遊技球Baは回転体61のいずれかの入球口に入球することになり、振分け装置48を通過できなかった場合には、遊技球Baは、不図示の開口側に落下して遊技盤10の背面側へと排出される。一方、波形誘導板部47bが波形誘導板部47aに対して上昇したタイミングで放出された遊技球は、落下演出装置44の下部から遊技球誘導装置47側に若干突出した後、遊技球誘導装置47に乗ることができずに不図示の開口側に落下し、遊技盤10の背面側へと排出される。
落下演出装置45は、上下方向に延びる螺旋部材63を内包する略円筒状に構成されており、振分けプレート41が右側に傾いた状態で落下口46から遊技球を受けた際、該振分けプレート41の傾斜に沿って転がり移動する該遊技球を導入口45cから導入して螺旋部材に沿って下方に移動させ、下部の放出口45bから回転体61に向けて放出する。この際、時計回り方向に回転する回転体61の入球口61a,61eのいずれかが放出口45bに接近するタイミングで放出された遊技球は、V入球口である入球口61a又は61eに入球し得るが、それ以外のタイミングで放出されれば、入球口61a,61eには入球せずに、他の入球口のいずれかから、遊技盤10の背面側へと排出されることになる。
ついで、図9を参照して、センター飾り100に搭載された遊技球連動演出装置について説明する。なお、図9は遊技球連動演出装置76の側面断面図である。
すなわち、センター飾り100には、開口部11から表示面12aを露出させるように画像表示装置12が配置されており、図9に示すように、該画像表示装置12の前面側には、表示面12aと平行となるように対向配置された透明ガラスプレート70が配置され、該透明ガラスプレート70の前方(図9の右方)には、センサ装置75と、アクリル樹脂からなる透明プレート9とが配置されている。センサ装置75は、矩形状の開口72eを有するセンサ基板72と、該センサ基板72に実装された発光素子73及び受光素子74とを有している。上記発光素子73は、赤外線発光ダイオード(以下、赤外線LEDという)等から構成され、上記受光素子74は、フォトトランジスタやフォトダイオード等から構成される。これにより、画像表示装置12の表示面12aは、透明ガラスプレート70、透明プレート9、及びガラス扉5のガラスを通して外部(例えば図1の紙面手前側)から視認可能になっている。
画像表示装置12は、例えば17インチワイドサイズの液晶ディスプレイで構成可能であり、例えば表示面12aの辺縁部分(上端もしくは左右端のいずれかの部分)には、後述する抽選手段212による抽選(以下、第1の抽選と称する)の結果に基づいて特別図柄(図示せず)を変動表示する特別図柄表示部が設けられると共に、特別図柄と連動して装飾図柄(図示せず)をその特別図柄表示部以外の表示面12aに変動表示するように構成される。特別図柄は、始動入賞装置13への遊技球の入賞を契機として行われる第1の抽選の結果に基づいて表示される図柄であり、大当たりを発生させるか否かを示す役割を持つ。また、装飾図柄は、特別図柄で示される第1の抽選の結果表示を視覚的に演出するための図柄であり、例えば、左右方向での複数列の変動図柄として表示面12aに表示される。
遊技球連動演出装置76は、画像表示装置12、透明ガラスプレート70、センサ装置75、及び透明プレート9を有しており、センサ装置75のセンサ基板72と透明プレート9との間には、振分けプレート41及び遊技球誘導装置47が配置されている。これら画像表示装置12、透明ガラスプレート70、センサ装置75及び透明プレート9は、層状の配置関係を保持した状態で、センター飾り100にネジ止めされて組み付けられる。
遊技球誘導装置47は、第2大入賞口14から導入された遊技球を回転体61に向けて誘導するもので、透明プレート9の背面に近接して固定された波形誘導板部47aと、該波形誘導板部47aとセンサ基板72との間で連続的に昇降動作する波形誘導板部47bとを有している。該波形誘導板部47bは、上端部が、後方の透明ガラスプレート70に対して遊技球Baを常時押しつけ得る傾斜面として構成される。センサ基板72は、上辺、左辺、右辺、下辺で囲まれる開口72eが形成されており、波形誘導板部47bの上端部に乗った遊技球Baは、該開口72eを通って透明ガラスプレート70に接触した状態でセンサ装置75によるスキャンラインSLを介して検出される。センサ基板72において、上辺及び左辺側には、複数の発光素子73が一定の間隔でそれぞれに配設されており、右辺及び下辺側には、複数の受光素子74が一定の間隔でかつ発光素子73の対をなすものと対向して配設されている。縦横方向(行列方向)でのスキャンライン間隔は、例えば5mm程度に設定されることが好ましい。なお、透明ガラスプレート70と透明プレート9間の隙間は、振分けプレート41や遊技球誘導装置47により遊技球を移動させ得る移動領域を構成している。
各発光素子73から照射される照射光(光束)によるスキャンラインSLは、上辺及び左辺を直交する2次元の座標軸となり、遊技球Baの移動路となる開口72e内の領域に、全体として縦横の格子状となるように張り巡らされる。従って、遊技球Baが落下口46から落下する際には、該遊技球Baは、上述のような格子状に張り巡らされたスキャンラインSLを遮蔽しながら転動することとなる。センサ装置75は、それぞれ直交する格子状のスキャンラインSLが遮蔽された際の位置を検出する、いわゆる光遮断方式のセンサからなる。
また、透明ガラスプレート70と透明プレート9とは、例えば直径11[mm]の遊技球Baが移動可能となる程度(例えば12[mm])の間隔を空けるように配置されており、落下口46から導入された遊技球Baは、透明ガラスプレート70と透明プレート9間を、振分けプレート41や遊技球誘導装置47に当接し転がりながら移動する。このため、落下口46から落下した遊技球Baは、透明ガラスプレート70、透明プレート9、振分けプレート41、波形誘導板部47bに対して当接しながらも、透明ガラスプレート70に寄りかかった状態で円滑に転動する。そして、遊技球Baは、透明ガラスプレート70に接しながら転動することで、センサ装置75による照射光を確実に遮蔽し得るので、センサ装置75により高精度で検出されることになる。
ところで、画像表示装置12には、前述した第1の抽選における特別図柄及び装飾図柄が表示される以外に、第2大入賞口14に遊技球が入賞したことを契機として表示される図柄がある。この図柄は、図4に示すように、遊技球誘導装置47によって回転体61側に移動する遊技球Baに追随して移動する人物状の図柄78である。つまり、画像表示装置12、透明ガラスプレート70、透明プレート9は、前述のように層状に配置されるため、表示面12a上の図柄78と、遊技球誘導装置47上を移動する遊技球Baとは、遊技者から見た場合に、前後に重なるような位置関係となり、従って、図柄78と遊技球Baとはその動作において連係性を生じるものとなる。
ここで、上記振分け装置48等の詳細な構成について、図6ないし図8を参照して説明する。なお、図6は振分け装置48を用いた振分け構造を部分的に拡大して示す正面図、図7は振分け装置48の回動部材80の作動構造を拡大して示す正面図、図8は図6に示した振分け装置48等を上方から見た状態で示す平面図である。
図6ないし図8に示すように、振分け装置48は、遊技球誘導装置47と回転体61との間に配置されて、遊技球を、入球を契機として当たり抽選を行うための入球口61a〜61hに導入するか否かを振分けるように構成される。つまり、振分け装置48は、第2特別遊技実行手段250の制御により、遊技球誘導装置47によって回転体61に誘導される遊技球を該遊技球誘導装置47の誘導上流側に強制的に戻すように間歇的に作動させられるもので、一定の時間間隔(例えば3〜5秒間隔)で遊技球を遊技球誘導装置47の誘導上流側(図7の左側)に戻すように矢印a方向に間歇的に回動する回動部材80を有している。
上記振分け装置48は、上記回動部材80と共に、該回動部材80を回動動作させる振分けソレノイド83と、回動部材80を通過した遊技球Baを導入して回転体61まで案内するケース部材48aとを有している。回動部材80は、第2大入賞口14から導入された遊技球Baを回転体61に向かう方向に誘導する遊技球誘導装置47の誘導下流端付近に設けられた導入部47cの背面側に配置されている。ケース部材48aは、該回動部材80を通過した遊技球Baを導入口48bから導入してその傾斜面82に沿って該遊技球Baを前側(図8の右側)に移動案内し、放出口48cから回転体61に向けて放出するように構成されている。上記傾斜面82は、遊技球Baを導入口48bから放出口48cに向けて矢印で示すように案内移動させるように傾斜している。該ケース部材48aは、光透過性を有するプラスチック材からなり、内部での遊技球Baの動きが遊技者に良好に視認できるようになっている。
上記回動部材80は、側面視略々扇形状に構成されており、その中心角部分に位置する回動中心には回動軸81が固定されており、該回動軸81は、導入部47cを貫通する貫通孔47dに回動自在に挿通されると共に、該貫通孔47dを中心とした周囲に固定された支持部86により回動自在に支持されている。図7の側面視において、回動部材80の回動軸81には、該回動部材80から離れる方向に延びるアーム部85が固定されている。また、遊技球誘導装置47の背面側におけるアーム部85の下方には、プランジャ83aを上下方向(矢印b方向)に昇降作動させ得る姿勢にされた上記振分けソレノイド83が配置されている。該振分けソレノイド83は、そのプランジャ83aの先端部が、アーム部85の先端部にピン84で回動自在に連結されている。
続いて、パチンコ機PMに設けられる遊技制御装置200について図3を参照して説明する。ここで、図3は遊技制御装置200の概要を示すブロック図である。この遊技制御装置200は、図2で説明した主制御基板50や副制御基板60等から構成される(図3においては不図示)。
遊技制御装置200には、始動入賞装置13、始動入賞装置17、普通図柄作動ゲート15、第1大入賞装置16、第2大入賞装置28、画像表示装置12、振分け装置48、センサ装置75等が電気的に接続されて、各種検出信号及び制御信号の送受信が行われるようになっている。なお、上記第2大入賞装置28は、前述した第2大入賞口14と回転体61とで構成された特別遊技に係る装置である。
また、遊技制御装置200は、各入賞装置への入球(入賞)を判定する入球判定手段210と、始動入賞装置13への遊技球の入賞に基づき特別図柄抽選(第1の抽選)を実行する抽選手段212と、特別図柄や装飾図柄の変動表示パターンを保持するパターン記憶手段216と、図柄変動における停止図柄及び変動表示の表示パターンを決定する図柄決定手段220と、図柄等の表示を制御する表示制御手段230と、大当たり遊技等の通常遊技よりも遊技者に有利な特別遊技を制御する特別遊技制御手段240と、確率変動遊技等の通常遊技よりも遊技者に有利な特定遊技を制御する特定遊技制御手段260と、第1大入賞装置16や第2大入賞装置28等の開閉制御を行う開閉制御手段270と、不図示のRAMからなる記憶手段271とを備えて構成される。
始動入賞装置13の入賞検出センサ23は、始動入賞装置13への遊技球の入球(入賞)を検出し、第1始動入賞情報を出力する。入球判定手段210は、第1始動入賞情報を受信すると、遊技球が始動入賞装置13に入球したことを判定する。始動入賞装置13への入球が判定されると、抽選手段212は、保留球数が上限に達しているか否かを調べる。例えば、保留球数の上限は4つに設定されている。保留球数が上限に達していない場合、入球判定手段210が第1始動入賞情報を受信したタイミングで、抽選手段212は、始動入賞装置13,17それぞれで始動入賞に対する乱数を取得する。なお、抽選手段212は、数学的に乱数を生成して取得してもよく、また図示しないカウンタにより生成されるカウント値を乱数として取得してもよい。このようにして取得した乱数に基づいて、抽選手段212は特別図柄抽選(第1の抽選)の当否を判定する。なお、抽選の当否判定は、乱数の取得と同時に行われてもよく、また、特別図柄の変動を開始する直前に行われてもよく、所定の抽選ソフトウエアを利用して行われる。抽選乱数が当たりであった場合、抽選手段212は確率変動付きの当たりであるか否かを決定する。なお、本実施形態では、始動入賞装置13,17での各入賞を契機とした抽選を上記抽選手段212で実行する構成としているが、これに限らず、始動入賞装置13,17にそれぞれ対応する別々の抽選手段として構成しても良いことは勿論である。
図柄決定手段220における特別図柄決定手段222及び装飾図柄決定手段224は、抽選手段212による判定結果に応じた停止図柄と、図柄変動の表示パターンとを決定する。停止図柄は、図柄変動の終了時に表示する図柄である。パターン記憶手段216は、特別図柄や装飾図柄を変動表示させるときの表示パターンとして複数種のパターンを保持する。表示パターンには、通常の外れ図柄を表示するときのパターンと、予め定めた不規則な図柄を表示するときのパターン(小当たり)と、リーチ状態を経て大当たり図柄を表示するときのパターンとが含まれる。また、リーチ状態を経るときのパターンとして、長短様々な表示時間をもつパターンが含まれる。各表示パターンは、その図柄変動の終了条件として表示時間がそれぞれ定められており、その表示時間が経過すると、図柄変動が停止される。
普通図柄抽選手段213は、始動入賞装置17を開閉動作させるか否かの普通図柄抽選を、この普通図柄抽選の保留球数(例えば4個)の範囲内で、普通図柄作動ゲート15への入球を通過検出センサ25が検出したことを契機として実行する。
特別図柄決定手段222は、抽選手段212による抽選結果に応じてパターン記憶手段216からいずれかのパターンを選択し、抽選結果に応じた特別図柄の停止図柄を決定する。装飾図柄決定手段224は、特別図柄決定手段222により選択された表示パターンに応じたパターンをパターン記憶手段216から選択し、抽選結果に応じた特別図柄の停止図柄を決定する。
表示制御手段230は、特別図柄、装飾図柄、及び図柄78を変動表示させる表示制御実行手段231と、図柄78が表示される座標位置を検出する表示位置検出手段233とを有して構成される。
表示制御実行手段231は、特別図柄決定手段222において決定された変動パターン及び停止図柄をもとに、画像表示装置12の特別図柄表示部に特別図柄を表示させる。また同時に、表示制御実行手段231は、装飾図柄決定手段224において決定された変動パターン及び停止図柄をもとに、画像表示装置12に装飾図柄を表示させる。表示制御実行手段231により特別図柄を表示させる機能は主制御基板50側の処理として実行され、装飾図柄及び図柄78を表示させる機能は副制御基板60側の処理として実行される。
表示位置検出手段233は、透明ガラスプレート70と透明プレート9との間の移動領域を移動する遊技球の位置をセンサ装置75によって検出させ、その旨の信号を第1特別遊技実行手段249に送信すると共に、記憶手段271に記憶する。
特別遊技制御手段240は、条件保持手段242、条件判定手段246、特別遊技実行手段248、及び作動回避手段252を有しており、2種類の特別遊技を選択的に実行することができる。
条件保持手段242は、特別遊技の作動条件を保持する。条件保持手段242は、特別遊技を実行するための条件である作動条件(後述する第1及び第2作動条件)を保持している。本実施形態において作動条件は、表示制御実行手段231により変動表示される特別図柄が所定の図柄で停止されたことを契機として設定される。
第1条件保持手段243は、第1の特別遊技を実行するための条件である第1作動条件を保持している。本実施形態において第1作動条件は、表示制御実行手段231により変動表示される特別図柄が所定の図柄で停止されたことを契機として設定される。ここで、上記所定の図柄とは、大当たりの場合には例えば「777」などの同じ数字が連続したものであり、小当たりの場合には例えば「776」などの予め決められたランダムな組み合わせである。また、第2条件保持手段244は、第2の特別遊技を実行するための条件である第2作動条件を保持している。本実施形態において第2作動条件は、回転体61のV入球口である入球口61a,61eへの入球を契機として設定される。
条件判定手段246は、遊技情報を監視し、特別遊技への移行条件である各作動条件の成立の可否を判定する。また、条件判定手段246は、各作動条件の判定結果をもとに、各種作動フラグのオンまたはオフの設定を行う。
特別遊技実行手段248は、第1特別遊技実行手段249及び第2特別遊技実行手段250を有しており、所定の作動条件が成立したことに基づいて特別遊技を実行する。
第1特別遊技実行手段249は、第1作動条件が成立すると、第1の特別遊技を実行する。ここで、第1の特別遊技が、大当たりを契機として開始された場合には、第1大入賞装置16による第1大入賞口16aの開閉動作が複数回にわたって継続される遊技となる。また、第1の特別遊技が、小当たりを契機として開始された場合には、第2大入賞装置28による第2大入賞口14が所定時間だけ開放される動作が複数回にわたって継続される遊技となる。ここで、上記第2大入賞口14から遊技球誘導装置47上に遊技球が入球された場合には、第1特別遊技実行手段249は、表示位置検出手段233から送信された遊技球の位置に基づき、図柄78を画像表示装置12に表示させるよう表示制御手段230に信号を送信する。上記したような第1の特別遊技に移行すると、遊技者は、特別遊技が行われていることを容易に認識することができると共に、相当数の賞球を期待することができる。
そして、上記大当たりでの第1の特別遊技の場合には、第1特別遊技実行手段249は、開閉制御手段270に第1大入賞口16aの開閉制御を行わせる。このとき、開閉制御手段270は、第1大入賞装置16の第1大入賞口ソレノイド26に開放作動信号(もしくは、閉鎖作動信号)を出力し、第1大入賞口16aを開放(もしくは、閉鎖)させる。また、上記小当たりでの第1の特別遊技の場合には、第1特別遊技実行手段249は、開閉制御手段270に第2大入賞口14の開閉制御を行わせる。このとき、開閉制御手段270は、第2大入賞装置28の第2大入賞口ソレノイド135に開放作動信号(もしくは、閉鎖作動信号)を出力し、第2大入賞口14を開放(もしくは、閉鎖)させる。
第2特別遊技実行手段250は、第2作動条件が成立すると、第2の特別遊技を実行する。第2の特別遊技では、小当たりでの第1の特別遊技によって第2大入賞口14から入賞した遊技球が、回転体61の入球口61a又は61eに入球することを契機として、第1大入賞口16aの開閉動作が複数回にわたって継続される遊技(遊技者に有利な状態)となる。第2の特別遊技に移行すると、遊技者は、第1の特別遊技と同様、特別遊技が行われていることを容易に認識することができると共に、相当数の賞球を期待することができる。また、第2特別遊技実行手段250は、第2大入賞口14に入賞した遊技球が入賞検出センサ123で検出されことを契機として、遊技球誘導装置47により回転体61に誘導される遊技球を該遊技球誘導装置47の誘導上流側に強制的に戻すように振分けソレノイド83を作動させ、回動部材80の間歇的な回動動作を開始させる。この回動部材80の回動動作は、回転体61への入球検出が有効になっている間続けられる。
なお、回転体61の入球口61a,61eに入球した際には、それぞれに設けられている遊技球検知センサ65によってその旨が検知される。開閉制御手段270は、第2の特別遊技の間、第1大入賞口16aを開閉する第1大入賞口ソレノイド26に開放作動信号(もしくは、閉鎖作動信号)を出力し、第1大入賞口16aを開放(もしくは、閉鎖)させる。また、第2特別遊技実行手段250は、表示位置検出手段233が検出する遊技球の位置に基づき、該遊技球と連係するように画像表示装置12に図柄78(図4参照)を演出表示させる。
第2特別遊技実行手段250は、遊技中、常に駆動モータ138を駆動制御して、略々同様の速度となるように回転体61を回転させると共に、上述したように第2大入賞口14への入賞の検出を契機として間歇的に回動部材80を回動させている。この際、振分けソレノイド83のプランジャ83aは図7の矢印b方向に進退作動(昇降作動)し、該プランジャ83aが伸長した状態で回動部材80は図7の破線で示す退避位置にあり、プランジャ83aが退避した状態で回動部材80は図7の実線で示す戻し位置に回動する。
特別遊技制御手段240における作動回避手段252は、第1作動条件及び第2作動条件のいずれか一方の作動条件が成立したとき、他方の作動条件の成立を回避させる機能を有する。本実施形態において、第2作動条件が成立すると、第2の特別遊技が続く限り第2作動条件が成立しているものとする。これにより、第2作動条件の成立中の間は、第1作動条件の成立が回避される。一方、第1作動条件の成立中は、第2作動条件の成立が回避されるので、第2の特別遊技は実行されない。
特定遊技制御手段260は、第1の特別遊技とは異なる遊技者に有利な特定遊技、例えば確率変動遊技の実行を制御する。本実施形態において、大当たり抽選は、抽選手段212による特別図柄抽選(第1の抽選)を指すものであり、この際の図柄抽選に対して確率変動遊技が設定可能とされる。
特定遊技制御手段260は、特定遊技実行手段262を有している。特定遊技実行手段262は、抽選手段212による抽選結果に基づいて、特別図柄の確率変動遊技を実行する。例えば、特別図柄(大当たり)の停止図柄が奇数であるときに、特別遊技の終了後、特別図柄の確率変動遊技が実行される。なお、特別図柄の確率変動遊技における当たりの割合は、通常遊技のときよりも高く設定される。
開閉制御手段270は、上述したように、第1大入賞口16aを開放又は閉鎖させ、或いは、開閉部材55を回動させて第2大入賞口14を開放又は閉鎖させる制御を行う。記憶手段271は、表示位置検出手段233が検出した遊技球の位置を記憶し、この記憶した位置を第1特別遊技実行手段249が図柄78を演出表示させる際に参照させる。
以上の構成を有するパチンコ機PMにおいては、開閉部材55により第2大入賞口14が開放されたときに第2の抽選を行うことが可能となり、抽選手段212を用いた第1の遊技(抽選)と、第2大入賞装置28を用いた第2の遊技(抽選)とをそれぞれ独立して行う。従って、2種類の遊技を効果的に組み合わせ、それぞれの遊技性を十分に発揮させることができ、遊技性の向上を図ることが可能になる。
そして、このような構成を有するパチンコ機PMは、図1に示すように、前枠2、ガラス扉5及び球皿6がともに閉止され施錠された状態で遊技に供され、球皿6に遊技球を貯留させて操作ハンドル8を回動操作することにより遊技が開始される。操作ハンドル8が回動操作されると、球皿6に貯留された遊技球が打球発射装置により1球ずつ遊技盤10の遊技領域PAに打ち出され、以降パチンコゲーム(弾球遊技)が展開される。
遊技領域PAに打ち出された遊技球が始動入賞装置13に入賞すると、抽選手段212により所定の抽選ソフトウエアを利用した特別図柄抽選(第1の抽選)が行われ、画像表示装置12において特別図柄及び装飾図柄が所定時間だけ変動表示される。変動停止時の特別図柄が「大当たり」を示す図柄であった場合には、特別遊技に移行する。特別図柄が大当たりの図柄で停止するとき、画像表示装置12の表示面12aには、3つの図柄を一致させるような表示態様(例えば「777」)が表示される。また、変動停止時の特別図柄が「小当たり」を示す図柄であった場合には、画像表示装置12の表示面12aには、例えば「776」といった予め定められた態様が表示される。
第1の特別遊技における大当たりが当選した際は、第1大入賞装置16の作動により第1大入賞口16aが開放される。そして、第1大入賞口16aが約30秒間開放された後、または9球以上の遊技球が第1大入賞口16aを通過して第1大入賞装置16に入賞した後、第1大入賞口16aが一旦閉鎖され、このような開閉動作が所定回数継続して繰り返される。
なお、遊技球がセンター飾り100のワープ導入口42を介して放出口43からステージSに放出された際には、遊技球がステージSの上を一時的に停留するように左右へ転動し、最終的にはステージSの凹部29a,29bのいずれかから始動入賞装置13に向けて落下する。
一方、第1の特別遊技における小当たりが当選した際は、第2大入賞装置28の作動により第2大入賞口14が開閉動作される。これは、第2大入賞口14における開閉部材55が、第2大入賞口ソレノイド135によって約2秒間の開放状態を3回繰り返すものである。
第2大入賞口14に受け入れられ、入賞検出センサ123で検出された遊技球は、落下口46から1個ずつ放出される。すると、該遊技球は、そのときの振分けプレート41の傾き状態に応じて落下演出装置44,45のいずれかに向かって転がり移動する。落下演出装置44に移動した遊技球は、導入口44bから導入されて螺旋部材62に沿って流下し、波形誘導板部47bが下降したタイミングで落下した際は該波形誘導板部47bの昇降動作で次第に回転体61へと移動させられる。また、波形誘導板部47bが上昇したタイミングで落下した際は、遊技球誘導装置47に乗ることができずに遊技盤10の背面側へと排出される。なお、開閉部材55は、約2秒間の開放状態を3回繰り返すとして説明したが、1回の開放状態で遊技球が約2個入球する程度であれば開放する時間は特に限定されるものではなく、また、その開放状態を発生させる回数も特に限定するものではない。
また、落下演出装置45に移動した遊技球は、導入口45cから導入されて螺旋部材63に沿って流下して放出口45bから放出される。その際、回転軸59を中心として時計回り方向にゆっくりと回動している回転体61の入球口61aや入球口61eが放出口45bに接近するタイミングで落下すると、当該V入球を契機として第2作動条件が設定されて第2条件保持手段244による第2の特別遊技が実行されることになる。放出口45bから放出されて、上記入球口61a,61e、或いは他の入球口61b,61c,61d,61f,61g,61hに入球した遊技球は、遊技球検知センサ65で検知された後、遊技盤10の背面側へと排出される。
そして、上述したように、第1の特別遊技における小当たり当選に伴って第2大入賞口14に入賞した遊技球Baが落下口46から移動領域に放出される場合、入賞検出センサ123による遊技球検出が契機となって、画像表示装置12の表示面12aに、表示制御実行手段231により、遊技球誘導装置47の作動で回転体61側に移動する遊技球に追随して移動するように図柄78が表示され始める。
以上の本実施形態では、上記振分け装置48が、遊技球誘導装置47によって回転体(抽選体)61に誘導される遊技球を該遊技球誘導装置47の誘導上流側に強制的に戻すように間歇的に作動するので、遊技球誘導装置47により誘導される遊技球が振分け装置48を上手くすり抜けて回転体61の所謂Vゾーンである入球口61a,61eに入球する場合は遊技者に期待感を味わわせることができ、また、遊技球誘導装置47で誘導される遊技球がタイミング的には上記Vゾーンに入球し得ない場合であっても、この遊技球を遊技球誘導装置47上で誘導上流側に強制的に戻すことで、当該遊技球を別のタイミングで再度回転体61に向かわせ、Vゾーンに入球するように再チャレンジさせることができる。これにより、遊技球を単に回転体61に誘導するだけの構成に比して、一旦諦めかけたVゾーンへの入球を再チャレンジによって取得できるかもしれないという期待感を遊技者に与えることで、興趣を一層高めることができる。
また、振分け装置48が、一定の時間間隔で遊技球を遊技球誘導装置47の誘導上流側に戻すように回動する回動部材80を有するので、回動部材80を間歇的に回動させるだけの比較的シンプルな構造により興趣の高い遊技を実現することができ、従って、装置構成の簡略化と共に、コストダウンも期待することができる。
以上、本発明をその好適な実施の形態に基づいて説明したが、本発明の弾球遊技機は、上記実施形態の構成にのみ限定されるものではなく、上記実施形態の構成から種々の修正及び変更を施した弾球遊技機も、本発明の範囲に含まれる。