JP3753446B2 - パチンコ機の入賞装置 - Google Patents
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Description
【産業上の利用分野】
この発明は、パチンコ機の入賞装置に関し、特に、予め定めた特定条件の成立に関連して利用されるパチンコ機の入賞装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
遊技者に不利な第1状態と遊技者に有利な第2状態とに変換可能な変動入賞装置を備えるチンコ機において、上記変動入賞装置を変換させる特定条件の成立に関連する入賞装置が種々開発されている。例えば、特開平4−295386号公報に記載されるパチンコ機では、予め定めた遊技状態となったときに解放される電動入賞装置の下方に、特別装置作動領域を含む複数の通過領域の何れかに振分誘導する特別入賞装置を設け、上記電動入賞装置を、解放後一定時間が経過するか、又は通過領域の数以上の予め定められた規定数に達したときに閉鎖するようにして、特別装置作動領域の入賞率を高めている。また、上記パチンコ機には、一つの球受入凹部を有する回転円盤を備える始動入賞口装置が設けてある。一方、実開平1−126288号公報には、特別装置作動領域を含む複数の通過領域を有する回転部材を正逆回転させることによって、当該特別装置作動領域の入賞率が変化するように構成した入賞装置が記載されている。更に、特開平6−91040号公報に記載された遊技機は、遊技状態に応じて遊技者による所謂「打ち分け」の必要がないように構成してある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
そして、特定条件成立に関連する入賞装置の入賞率は、一般に、遊技球の入り易さ、即ち当該入賞装置の入賞口の大きさないし形態に依存して決定され、入賞口を解放して大きくすることにより入賞率を高めるものである。従って、各パチンコ機における差異が少なく、遊技者に飽きられているのが現状である。また、「打ち分け」の必要がないように構成された遊技機にあっては、構成が複雑になるので、コスト増が避けられなかった。
本発明は上記に鑑み提案されたもので、入賞口の大きさないし形態を変化させることなく、入賞率を変更可能なパチンコ機の入賞装置を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため本発明は、遊技盤に取り付けるための基板を有して、この基板の前面側に区画壁を一体に延設した取付枠体と、上記取付枠体に回転自在に軸着されると共に、球を受入可能な球受凹部、球を停留可能とする小径部、及び球を停留不能とする大径部、を有する回転体と、上記回転体を制御手段の制御下に回転駆動する駆動源と、遊技盤を流下する球を上記回転体の球受凹部へ取り込むための球入口と、上記回転体の球受凹部に取り込んだ球を検出スイッチが臨む球連絡路へ排出する入賞球口と、を備え、大径部は区画壁の内周面に臨み、該大径部の円周上の長さを球の直径分の長さに設定し、小径部は大径部よりも回転体の中心からの距離が短く、区画壁との間に球1個分の長さ距離よりも短い隙間を形成するように設定し、大径部の一端から平坦部を介して縮径されることによって小径部が連なり、小径部の他端と大径部の一端との間には、外周面に向けて球1個が嵌入する大きさに開口する球受凹部を形成し、この球受凹部に嵌入した球は回転体の回転に伴って区画壁の内側に移動し、球入口において球が回転体の大径部に接して取付枠体の内部に嵌入できない停留不能状態と、球入口において球が回転体の小径部に接して取付枠体の内部に嵌入し、球の一部を区画壁の上方に突出させている停留可能状態と、球入口において球が球受凹部に嵌入した取込可能状態の何れかの状態となして、入賞率を可変させるようにしたものである。
【0005】
【作用】
球1個を受入可能な球受凹部、球を停留可能とする小径部、及び球を停留不能とする大径部、を有する回転体の回転を制御することによって、当該入賞装置に対する入賞率を形態の変化を伴うことなく可変することができる。
【0006】
【実施例】
以下、本発明を図面の実施例について説明すると、図1は本発明に係る入賞装置1を配設したパチンコ機の遊技盤2の正面図である。この遊技盤2の表面には、ガイドレール3で囲まれた遊技部4を形成し、該遊技部4のほゞ中央にセンター役物5を配設すると共に、所定の位置に種々の入賞装置或は入賞具6…及び風車7…等を配設し、更に適宜位置には障害釘8が設けてある。
【0007】
即ち、図示の遊技盤2では上記センター役物5に向かって左側に、本発明に係る入賞装置1を配設し、該入賞装置1の下方に、遊技者に不利な第1状態と遊技者に有利な第2状態とに変換可能な変動入賞装置9を配設する。また、センター役物5の下方には、特定入賞口10を備える普通電動役物11を配設し、該普通電動役物11の左右にポケット状の入賞具6c,6eを配設する。そして、向かって左側の入賞具6eを後述する始動入賞口に設定し、右側の入賞具6cを右落し入賞口に設定する。
【0008】
また、上記センター役物5と普通電動役物11との間には、センター下入賞口となる入賞具6dを配設する。更に、上記変動入賞装置9とほゞ対称な位置には、右袖入賞口となる入賞具6aを配設し、該右袖入賞口6aのほゞ上方に右肩入賞口となる入賞具6bを配設する。そして、遊技部4の最下位置には、何れの入賞口にも入賞しなかった球が流入するアウト口12を設ける。
【0009】
図2ないし図6に示す実施例の入賞装置1は、遊技盤2に取り付ける取付枠体21と、該取付枠体21に回転自在に装着する回転体22と、該回転体22の前面側に装着する前カバー23と、上記取付枠体21の背面側に装着する裏カバー24等から成り、上記回転体22の駆動源等を備えている。
【0010】
取付枠体21は、遊技盤2に取り付けるための基板25を有し、該基板25の前面側にほゞ円形の区画壁26が一体に延設してある。この区画壁26は、上半部分に位置する上側区画壁26aの幅(延出量)が狭く、下半部分に位置する下側区画壁26bの幅(延出量)は後述する回転体22の幅よりも若干広く延出している。
【0011】
上記上側区画壁26aは、中央部分(頂点)に形成した球入口27によって左右に分離されている。また、左右の上側区画壁26aの前縁は、外向きに傾斜する面取28aが施してある。尚、上記球入口27の間隔は、球1個が通過可能なように、球の直径約11mmに対して約12mm程度に形成してある。
【0012】
一方、下側区画壁26bは、上記上側区画壁26aの下方に幅広に連設してあり、上記上側区画壁26aと一体となって、後述する回転体22の周囲を囲むようにほゞ円形に形成してある。また、下側区画壁26bは、後述する球受樋29を形成するように上記円形部の下方が突出すると共に、球を後方へ誘導するための誘導リブ29aが一体に形成してある。また、下側区画壁26bの上縁部分は、後述する前カバー23との連結部26cが例えば鈎型に形成してある。
【0013】
上記のような区画壁26を前面側に延設した基板25の背面側には、後述する裏カバー24を取り付けると共に、上記球受樋29に連通して球誘導路を形成するための背面枠30が一体に延設してある。この背面枠30は、ほゞ円形に形成した円形部30aと、この円形部30aの下方に角樋状に連設した樋部30bとから成る。また、背面枠30には後述する裏カバー24を取り付けるための取付ボス30cが一体に形成してある。
【0014】
そして、取付枠体21の基板25には、後述する回転体22の回転軸22aを挿通する軸孔25aを開設すると共に、球受樋29に受け入れた球を基板25の後方へ通過させるための入賞球口25bを開設する。
【0015】
上記のような取付枠体21の前面側に止着する前カバー23は、上記区画壁26及び球受樋29の前縁に当接する板状の部材であって、背面側に上記下側区画壁26bの連結部26cに対応する連結部23aが突設してある。従って、この前カバー23を取付枠体21に止着するには、上記連結部26c,23aを互いに嵌合させると共に、図示していないビスを球受樋29の近傍に設けた取付部に止着すればよい。尚、この前カバー23は、区画壁26内で回転する後述の回転体22の様子を視認可能なように透視部材によって形成するとよい。
【0016】
また、前カバー23の裏面側には、前記上側区画壁26aに対応するように、ほゞ半円形の隆起縁23bを形成し、外縁面には面取28bを施す。そして、上記隆起縁23bと前記した上側区画壁26aとの間隔を、球の直径よりも若干狭く設定することにより、前カバー23と上側区画壁26aとの間に、球が通過できない開口部31、換言すると切欠溝を形成するのである。
【0017】
上記のような区画壁26と前カバー23との間で回転自在な回転体22は、大径部32と、小径部33と、球1個を受け入れることのできる球受凹部34とを備えている。大径部32は、文字どおり中心からの距離が最も大きい部分であって、上記区画壁26の内周面に臨む。この大径部32の円周上の長さは、図示の実施例によれば、球1個が載るように、ほゞ球の直径分の長さに設定してある。
【0018】
上記大径部32の一端からは、平坦部35を介して縮径させることによって小径部33が連なっている。この小径部33は、上記大径部32よりも中心からの距離が短く、区画壁26との間に球1個分の長さよりも短い隙間を形成するように設定してある。従って、区画壁26の内周面と小径部33の外周面との間に球が入り込むことはできない。また、上記小径部33は、回転体22の外周面のほゞ半周を占めている。
【0019】
上記小径部33の他端と前記大径部32の一端との間には、球受凹部34を形成する。この球受凹部34は、外周面に向けて開口しており、球1個が嵌入する大きさに形成してある。従って、この球受凹部34に嵌入した球は、回転体22の回転に伴って、区画壁26の内側を移動することができる。
【0020】
上記のような構成の回転体22は、後述する駆動源としてのモータ36に連結した回転軸22aを備えている。この回転軸22aは、前記基板25と裏カバー24とによって回転自在に軸支されている。
【0021】
また、回転体22の外周面には、前縁側が若干縮径する傾斜が設けてあり、外周面に載る球が前カバー23側に転がるように付勢している。従って、前記開口部31(切欠溝)に入り込み易く、球入口27の縁に係止しないようになっている。
【0022】
裏カバー24は、基板25の裏面側に形成された背面枠30の取付ボス30cに止着される。また、裏カバー24は、前記した球受樋29の上方に臨み、この球受樋29の球を下方に向けて排出させる。更に、この裏カバー24は、前記したように回転軸22aの軸受部を形成すると共に、後述する駆動源としてのモータ36のブラケットを形成している。
【0023】
上記裏カバー24の背面側には、駆動源としてのモータ36を取り付ける。このモータ36は正逆回転が可能な例えばステッピングモータである。
【0024】
次に、図7を参照して上記のような構成の入賞装置1の動作を説明する。この実施例における回転体22は、モータ36の制御によって正逆方向に回転可能である。先ず、図7の(A)に示すように、大径部32が球入口27に臨む状態のときに、この球入口27に向けて流下してきた球は、大径部32によって球入口27が閉止されているので、前記切欠溝により球入口27には停留されることなく回転体22の左右に落下する。
【0025】
一方、(B)に示すように、小径部33が球入口27に臨む状態のときに、球入口27に向けて流下してきた球は、最初の1球が球入口27を通過して区画壁26内に嵌入し、小径部33に支えらて球入口27内に留まり、球の一部を区画壁26の上方に突出させている。そして、この状態のときに、続いて流下してきた球は、この球入口27内に停留された球に衝突して左右に落下する。
【0026】
そして、上記のようにして停留された球は、回転体22の回転方向によって行き先が異る。即ち、(C)ないし(E)に示すように、回転体22が矢視P方向に正(右)回転する場合は、小径部33に支えられた球は、当該小径部33の回転方向の後方に連なる球受凹部34に嵌入し、回転体22の回転によって球受樋29の上方に運ばれる。尚、球受凹部34に嵌入した球は、小径部33と区画壁26の内周面との間隔が球の直径よりも狭いので、移送の途中で、球受凹部34から転出することがない。
【0027】
球受凹部34が球受樋29の上方に位置すると、球受凹部34に嵌入していた球が球受樋29内に落下し、誘導リブ29aによって基板25の後方に誘導され、球出口から落下する。従って、回転体22が正(右)回転するときは、小径部33及び球受凹部34の範囲が入賞可能な領域になるので入賞率が高い。
【0028】
一方、(F)ないし(I)に示すように、回転体22が逆(左)回転する場合には、小径部33で支えられた球は、球入口27内に留まりながら回転体22のみが回転する。そして、回転体22の平坦部35が球を支える状態になると、この平坦部35は大径部32に向けて徐々に拡径しているので、この平坦部35によって球が持ち上げられ、球入口27に連なる開口部31が存在するため支えを失って落下する。従って、逆(左)回転では入賞可能な領域が、球受凹部34の領域のみとなるので入賞率が低い。
【0029】
次に、上記のような構成の入賞装置1は、図8に示すフローチャートに従って制御することができる。尚、この実施例は所謂「権利物」と呼ばれるパチンコ機に適用した場合である。この制御系は、ステップ(以下、単にSと略記する)1において権利中か否かを判別し、権利中ならばS2で正転速度1データ(右回転で5rpm)をロードし、権利中でないならばS3で逆転速度2データ(左回転で20rpm)をロードする。そして、S4でモータデータをセットして駆動するが、正逆回転のモータスピードを同じにしてもよい。
【0030】
このような制御系によれば、権利中と通常遊技中とで入賞率を変化させることができるばかりではなく、遊技者による狙い撃ちを防止することができる。尚、上記実施例で通常遊技のときの回転数を権利中のときの回転数よりも高くしてあるが、正・逆転のモータスピードを同じにしてもよい。
【0031】
次に、上記のような構成の入賞装置1を用いたパチンコ機の一例を遊技に沿って図9のブロック図を参照しながら簡単に説明する。図1に示す遊技盤2を備えるパチンコ機は、所謂第3種パチンコ機(権利物)に属するものであって、権利状態のときに、本発明に係る入賞装置1によって構成した始動入賞口40に入賞すると、規制された所定時間又は所定個数入賞するまでを1サイクルとして、規制された範囲内で大入賞口41である変動入賞装置9を遊技者に有利な第2状態に変換することができる。
【0032】
遊技盤2のほゞ中央の配設されたセンター役物5は、天入賞口42及び天下入賞口43を備え、上記天下入賞口43は普通図柄表示装置作動ゲート44が臨む凹室45へ連通する。尚、上記天下入賞口43へは、障害釘8が途切れる向って左側から入球する。上記凹室45には、当該凹室45へ流入した球を普通図柄表示装置作動ゲート44と一般入賞口とに振り分ける回転振分板46が人形を模して形成される。また、このセンター役物5の前面側には、普通図柄表示装置47が横方向に列設したLEDによって形成され、例えば、「1」から「8」迄の図柄を可視表示する。尚、この図柄は後述する識別情報となる。
【0033】
大入賞口41を構成する変動入賞装置9は、一対の可動翼片48と大入賞口ソレノイド49を備え、可動翼片48を閉じて球が入賞できずに遊技者に不利な第1状態と、可動翼片48を解放して球が入賞し易く遊技者に有利な第2状態とに変換可能である。
【0034】
パチンコ機は、電源の投入によって遊技中の動作に対応して各表示灯等によりその時の状態を表示すると共に、効果音によって遊技者に知らせる。また、入賞装置1の回転体22が左回り(図7において矢視Q方向)に1回転約3秒の回転動作を開始する。また、センター役物5内の回転振分板46が右回りに1回転約6秒の回転動作(1回転当り3秒の速度で約3/4回転、1回転当り15秒の速度で約1/4回転)を開始する。
【0035】
そして、天下入賞口43に入球した球が第1特定領域50である普通図柄表示装置作動ゲート44を通過すると、図柄作動スイッチ51が検出信号を識別情報表示制御手段52へ送信する。識別情報表示制御手段52は、上記検出信号に基づいて何れかの識別情報を選択し、該識別情報を識別情報表示装置53(普通図柄表示装置47)に所定時間変動表示させた後、選択された識別情報を識別情報表示装置53に停止表示する。即ち、「1」から「8」迄の図柄を表示する。
【0036】
識別情報表示装置53に停止表示される識別情報のうち、「当り」に相当する特定識別情報は所定の確率で選択され、この確率は識別情報表示制御手段52によって予め定めた条件に応じて変動する。識別情報表示装置53には、停止表示された図柄の種別を判定する表示図柄判定回路54が接続される。尚、表示図柄判定回路54には、特定識別情報が格納されたメモリが設けてある。
【0037】
そして、識別情報表示装置53に停止表示された識別情報が表示図柄判定回路54によって特定識別情報(当り)と判定された場合には、特別装置作動領域(特定入賞口10)を備える普通電動役物11を普通電動役物制御手段55を介して解放する。尚、この特定識別情報と判定した判定信号は、後述する確率調節手段56に入力される。
【0038】
上記普通電動役物11は、図示の実施例においては、球1個を特別装置作動領域10の上部に一時停止可能であって、解放動作を終了した時点で放球する。この放球された球は、特別装置スイッチ57によって検出され、特別装置58が作動状態となって権利が発生する。特別装置58が作動中のときは、特別装置作動表示灯59を点灯或は点滅させて遊技者にその旨を可視表示する。
【0039】
確率調節手段56は、識別情報表示制御手段52に接続され、特定識別情報が選択される確率を調節する。即ち、表示図柄判定回路54が判定した識別情報が特定識別情報であり、且つ例えば表示図柄が「5」に相当する判定信号であるとき、確率調節手段56は識別情報表示制御手段52に確率制御信号を送信して、特定識別情報が選択される確率を高確率とする。即ち、特別装置58の作動停止から、その後普通図柄表示装置47が「当り図柄」(特定識別情報)を停止表示する確率が高確率に変動する。
【0040】
また、高確率状態のとき、確率調節手段56は、高確率状態表示灯60を点灯或は点滅させてその旨を遊技者に可視表示する。
【0041】
上記のようにして特別装置58が作動状態にあるとき、即ち権利状態にあるときに、第2特定領域61を備える始動入賞口40に入球すると始動口スイッチ62が作動し、駆動制御手段63を介して大入賞口ソレノイド49を駆動して、大入賞口41である変動入賞装置9を所定時間又は所定数の入賞球があるまで解放する。尚、所定個数は、変動入賞装置9に設けた10カウントスイッチ64により計数すると共に、10カウント表示灯65により可視表示する。
【0042】
そこで、上記始動入賞口40を構成する本発明に係る入賞装置1の回転体22をモータ制御回路66を介して制御することにより入賞率を調節すれば、遊技者に極めて有利な特別遊技中であっても、遊技者と遊技店との利益バランスを図ったり、狙い撃ちを防止することができる。
【0043】
図10ないし図14は、他の実施例による入賞装置1である。この実施例は、上記実施例と回転体22の形状が異る。また、この実施例では、回転体22の回転方向は一方に固定してあるが、回転速度を可変することによって、入賞率を制御するように構成してある。
【0044】
そこで、この実施例における回転体22は、外周面に大径部32と、小径部33と、球受凹部34とを備えている。
【0045】
大径部32は、文字どおり中心からの距離が最も大きい部分であって、上記区画壁26の内周面に臨む。この大径部32の円周上の長さは、図示の実施例によれば、回転体22の円周のほゞ半周を若干越えている。
【0046】
上記大径部32の回転方向の後端からは小径部33が連設してある。この小径部33は、上記大径部32の後端から球の半径程度の円弧を描いて縮径し、回転中心からの距離が大径部32の約半分程度の位置に短い円弧を描いている。また、小径部33と区画壁26との間は、前記実施例と同様に球1個分の長さよりも短い隙間を形成するように設定してある。従って、区画壁26の内周面と小径部33の外周面との間に球が入り込むことはできない。
【0047】
上記小径部33の回転方向の後端と、前記大径部32の回転方向の前端との間には、球受凹部34を形成する。この球受凹部34は、外周面に向けて開口しており、球1個が嵌入する大きさに形成してある。従って、この球受凹部34に嵌入した球は、回転体22の回転に伴って、区画壁26の内側を移動することができる。
【0048】
上記のような構成の回転体22は、駆動源としてのモータ36に連結した回転軸22aを備えている。この回転軸22aは、前記実施例と同様に基板25と裏カバー24とによって回転自在に軸支されている。尚、取付枠体21や裏カバー24等の構成は、前記実施例と同様なので説明を省略する。
【0049】
裏カバー24の背面側には、駆動源としてモータ36を取り付ける。このモータ36は回転速度を制御可能な例えばステッピングモータにより構成する。
【0050】
この実施例では、回転体22の原点を検出するための原点検出手段が設けてある。原点検出手段は、図示の実施例では、回転軸22aの途中に形成したフォトシャッター37と、取付枠体21の背面枠30内に収設したフォトスイッチ38によって構成してある。尚、後述するように、この実施例では、図13の(A)に示す回転体22の大径部32の回転方向の先端部分が球入口27に臨む位置を原点に設定している。
【0051】
次に、上記のような入賞装置1の動作を説明する。回転体22は、上記原点から図中の矢印方向(正回転)に所定の速度で回転を開始する。しかし、図13の(A)に示すように、大径部32が球入口27に臨んでいる状態では、この球入口27を目指して流下した球は、大径部32が球入口27を塞いでいるので、当該球入口27に流入できない。
【0052】
そして、回転体22が(B)に示す位置に進むと、即ち、小径部33が球入口27に臨んだ状態では、球入口27を通過した球がこの小径部33に支えられ、球のほゞ半分程度を区画壁26の外側に突出させた状態で停留する。この状態で、後続して流下する球は、上記小径部33に停留された球に邪魔されて左右に落下する。
【0053】
停留された球は、回転体22の回転に伴い球受凹部34に移動して嵌入する。球受凹部34に移動した球は、回転体22の回転に伴って球受樋29の上方に移送され、球受樋29に放球される。そして、球受樋29を後方に転動して球出口から排出される。尚、上記球受凹部34は球1個分の大きさであるので、複数の球が球受凹部34に嵌入することがなく、回転体22が一回転する間に複数の球が球出口から排出されることがない。
【0054】
上記のような構成の入賞装置1において、回転体22が一定方向に一定速度で回転していたのでは、入賞率に変化はない。そこで、本実施例では、図14の(A)に示す位置から図(B)に示す位置まで、即ち大径部32が球入口27に臨む期間を低速回転に設定すると共に、(B)示す位置から(C)に示す位置まで、即ち小径部33及び球受凹部34が球入口27に臨む期間を高速回転に設定してある。従って、この設定状態のときは、入賞率が低くなる。
【0055】
一方、上記設定とは逆に、小径部33及び球受凹部34が球入口27に臨む期間を低速回転に、大径部32が球入口27に臨む期間を高速回転に設定すれば、入賞率は高くなる。
【0056】
そこで、通常の遊技状態のときは、入賞率が低い状態に設定し、権利中は入賞率が高くなるように設定すれば、遊技に変化をもたらすと共に、遊技店と遊技者の利益バランスを保つことができる。
【0057】
上記のような制御を行うフローチャートを図15に示す。このフローチャートでは、先ず、回転体22に設けた原点検出手段によって当該回転体22の原点位置を決定する。例えば、回転軸22aに設けたフォトシャッター37によってフォトスイッチ38(モータスイッチ)が図14の(D)の状態(大径部32が終る位置)でオンするように設定しておく。
【0058】
そして、モータ処理では、ステップ(以下、単にSと略す)1で、後述するカウンタ(MTCNT)を減算し、S2で上記MTCNTが「0」か否かを判別する。MTCNTが「0」でないときは、S3へ進んで権利中(特別装置が作動中)か否かを判別する。一方、S2でMTCNTが「0」のときは、S4へ進んで権利中か否かを判別する。
【0059】
S3で権利中のときは、S5で速度1データ(例えば2rpm)をロードする。また、S3で権利中でないときは、S6で速度2データ(例えば20rpm)をロードする。一方、S4で権利中のときは、S6で速度2データ(20rpm)をロードし、S4で権利中でないときは、S5で速度1データ(2rpm)をロードする。
【0060】
そして、S7では、モータデータをセットして駆動し、S8でフォトスイッチ38のオンオフを判別する。このS8で、モータスイッチがオンしているとき、即ち図14において(D)の状態ならば、S9に進んでMTCNTに角度データ(当りの範囲)をセットした後に復帰する。一方、S8でモータスイッチがオンしていないときは直接復帰する。
【0061】
上記のような制御によれば、権利中で、且つ図14の(D)から(E)迄、即ちMTCNTが「0」でないときは、速度1データに基づいて2rpmで回転し、図14の(E)から(F)迄のMTCNTが「0」のときは高速な速度データ2に基づいて20rpmで回転する。従って、球受凹部34に入球する確率が高い。そこで、例えば始動スイッチに設定した検出スイッチがオンして、大入賞口が解放する確率が高くなる。
【0062】
一方、通常の状態では、図14の(A)から(B)までは速度1データに基づく2rpmで回転し、(B)から(C)までは速度2データに基づく20rpmで回転する。従って、球受凹部34に入球する確率が低く、大入賞口が開放する確率が低くなる。
【0063】
上記した二つの実施例では、区画壁26と前カバー23との間に開口部31(切欠溝)を形成することにより、大径部32が球入口27に臨む状態のときに、球が落下するように構成してある。しかし、これは図16に示すように、回転体22の前縁にリブ39を形成することによっても達成できる。即ち、回転体22の大径部32に対応する位置に、当該大径部32から突出するリブ39を突設し、このリブを図16に示すように、区画壁26から若干突出させるのである。尚、回転体22の他の構成は前記した実施例と同様の構成である。
【0064】
このような形状の回転体22を備える入賞装置1にあっては、リブ39を突設した部分、即ち大径部32にあっては、リブ39によって球入口27に嵌入することができず、球は左右に落下してしまう(二点鎖線の状態)。
【0065】
上記した各実施例のように、本発明に係る入賞装置1を第3種パチンコ機に適用した場合は、次のような効果を得ることができる。
▲1▼ 通常遊技のときに入賞率の低い動作パターンに設定できるので、通常遊技のときに、賞球をあまり排出しないですみ、遊技店と遊技者の利益バランスを図ることができる。
▲2▼ 権利発生時に、入賞率の高い動作パターンに設定でき、回転体22を10ないし12秒のサイクルで作動させることで、第3種パチンコ機における大入賞口の開放時間の最大値10秒と連動可能であるため、無駄のないスピーディーな遊技が可能である。
▲3▼ 第3種始動口を遊技盤面の右側に配設する必要がなくなるため、権利発生時に遊技盤2の右側を狙って発射する所謂右打ちする煩わしさがなくなる。そして、遊技を理解していない初心者であっても、「打ち分け」を行う必要がないので、充分な利益を獲得することができ、公平な遊技が可能である。
▲4▼ 回転体22の回転方向によって入賞率を制御するときは、フォトスイッチ38等の検出手段が不要であるので、コスト減に有効である。
▲5▼ 回転体22が一回転する間に入賞する球は1個に限られるのでダブリがなく、大入賞口が開放する回数が減って、不利益を被ることがない。
【0066】
図17ないし図18は、複数の識別情報を可変表示可能な可変表示装置70と、遊技者に不利な第1状態から遊技者に有利な第2状態に変換可能な扉板71Aを設けた可変入賞球装置71と、上記可変表示装置70を作動する始動入賞口72とを備えるパチンコ機73において、上記始動入賞口72を本発明に係る入賞装置1によって構成した実施例を示すものである。
【0067】
遊技者が発射した打球が、始動入賞口72に入球して始動スイッチ74が作動すると、始動信号が始動記憶装置75に送出されると共に、図柄用乱数選択装置76に送出される。この図柄用乱数選択装置76には、図柄用乱数作成装置77から図柄用乱数信号が入力される。
【0068】
図柄表示制御装置78は、始動記憶装置75からの始動記憶信号に基づいて可変表示装置70の変動表示及び停止表示を制御すると共に、図柄判定装置79に図柄識別信号を送出する。そして、図柄判定装置79は、図柄識別信号が予め定めた当り図柄に対応するとき(当り)は、大役制御装置80に大役信号を送出する。また、図柄判定装置79は、「当り」、「外れ」に拘らず、1回判定する毎に、始動記憶装置75の記憶値を1減算する始動記憶減算信号を送出する。
【0069】
大役制御装置80は、可変入賞装置71に設けた10カウントスイッチ81及び開放タイマー82の各信号に基づいて、可変入賞球装置71(大入賞口41)を所定回数または所定時間開放し、可変入賞球装置71の継続入賞口71Bに設けた継続球検出スイッチ83の継続信号に基づいて、開放状態を規制の範囲内で継続する。また、この大役制御装置80は、大入賞口開放表示灯84によって、可変入賞球装置71の開放状態を遊技者に可視表示する。
【0070】
上記のようなパチンコ機73において始動入賞口72は、駆動源であるモータを制御することにより入賞率を可変可能な本発明に係る入賞装置1で構成してある。そこで、当該入賞装置1を制御して様々な態様のパチンコ遊技が可能となる。
【0071】
例えば、モータ36を制御するためのモータ制御装置85を、大役制御装置80からの大当り終了信号▲1▼に基づいて次の大当りになる迄、入賞率が向上するように制御することができる。このような制御によれば、始動スイッチ74がオンし易くなって可変表示装置70が良く回るので、結局、可変入賞球装置71が続けて大当りと成るチャンスが高く、遊技の興趣が著しく向上する。
【0072】
また、図柄判定装置79による大当りの特定図柄の成立信号▲2▼に基づいて、入賞率が向上するようにモータ制御装置85を介してモータ36を制御すれば、始動入賞口72の入賞率が向上して、始動スイッチ74がオンし易くなって可変表示装置70が良く回る。従って、可変入賞球装置71が開放する確率が高くなって、遊技の興趣が著しく向上する。
【0073】
一方、図柄判定装置79による外れ図柄成立信号▲2▼′に基づいて、入賞率が向上するようにモータ制御装置85を介してモータ36を制御すれば、外れた次は、始動入賞装置1の入賞率が向上して、始動スイッチ74がオンし易くなって可変表示装置70が良く回り、可変入賞球装置71が大当りに成るチャンスが巡ってくる。
【0074】
更に、図柄判定装置79による外れ図柄成立信号▲3▼を外れ図柄回数カウンタ86によって計数し、この外れ図柄回数信号に基づいて、入賞率が向上するようにモータ制御装置85を介してモータ36を制御すれば、外れが続いた場合に始動入賞口72の入賞率が向上して、始動スイッチ74がオンし易くなって可変表示装置70が良く回り、可変入賞球装置71が大当りに成るチャンスが高まる。従って、大当りが出現する確率が平均化され、公平な遊技が可能になる。また、継続入賞口71Bに入賞装置1を設けて、継続回数に応じてモータ制御装置85を作動させてもよい。これにより検出スイッチ34が継続球検出スイッチ83に該当し、継続入賞口71Bの入賞確率の制御が容易に変更できる。
【0075】
尚、前記した始動記憶装置75における始動入賞記憶値は、始動入賞記憶数表示装置87によって可視表示するとよい。
【0076】
図19ないし図20は、始動入賞口へ入球した打球を検出して始動入賞信号を発生する始動入賞信号発生手段90と、遊技者に不利な第1状態と遊技者に有利な第2状態とに変換可能であって、一般入賞口91と継続入賞口92とを備える中央可変入賞装置93等とを備えるパチンコ機において、本発明に係る入賞装置1を始動入賞信号発生手段90に適用した実施例を示すものである。
【0077】
始動スイッチ94である検出スイッチを球が通過すると、始動スイッチ検出回路95がこの球を検出して始動入賞信号を小当り開閉制御回路96に送信する。小当り開閉制御回路96は、中央可変入賞装置93の可動球受部材97の駆動源である駆動ソレノイド98を駆動すると共に、大当り制御回路103に信号を送る。これにより可動球受部材97は1ないし2回の開閉を行う。
【0078】
上記駆動ソレノイド98の駆動中に、特別スイッチ100を有する継続入賞口92へ球が入球すると、特別スイッチ検出回路101がこの球を検出して、特別入賞球信号を継続制御回路102に送信する。継続制御回路102は、大当り開閉制御回路103を介して上記駆動ソレノイド98を駆動する。これにより、可動球受部材97は18回の開閉を繰り返す。そして、大当り開閉制御回路103は可動球受部材97の18回開閉終了信号を継続制御回路102に入力する。これにより、特別スイッチ100がオンされず、又10カウントスイッチ105で10ヶの球が検出されずに18回の開閉を行うとゲ−ムは終了する。また、最終回(16回目の継続)のゲ−ムでは特別スイッチ100は無効となり、10カウント又は18回開閉のいずれかで終了する。尚、継続制御回路102は、継続表示器104を駆動して現在何回目の継続遊技を実行中かを当該継続表示器104に可視表示する。
【0079】
また、中央可変入賞装置93に入球した球が10カウントスイッチ105に作用すると、10カウントスイッチ検出回路106がカウント信号をカウンター107に送信し、該カウンター107は継続制御回路102に10カウント信号を送信すると共に、10カウント表示器108に入球数を可視表示する。
【0080】
そして、上記のようなパチンコ機において、始動スイッチ94が臨む始動入賞口90は、本発明に係る入賞装置1によって構成してある。従って、この入賞装置1の入賞率を可変して様々な態様のパチンコ遊技が可能となる。
【0081】
例えば、大当りが終了(16回継続)したときの、大当り開閉制御回路103からの終了信号を継続制御回路102に入力し、この継続制御回路102の出力に基づいてタイマー回路109を作動させる。このタイマー回路109によって所定時間、モータ制御回路110を介してモータ36を制御し、遊技者に有利なように入賞率を高めることができる。
【0082】
このようにすれば、大当りが終了した後に、再び大当りを生起させることが可能になり、パチンコ遊技の興趣が著しく向上する。
【0083】
また、遊技者が操作するハンドルにハンドル制御回路111を設け、該ハンドル制御回路111と始動入賞カウンタ112との間にタイマー回路113を介在させる。また、前記した始動スイッチ検出回路95の検出出力を始動入賞カウンタ112に入力する。そして、ハンドルを操作して所定時間が経過する間(例えば3分以内)に始動入賞カウンタ112が所定数以下或は入賞が全く無い場合に、所定時間の間、入賞し易い状態に回転体22を回転制御することができる。
【0084】
このような実施例によれば、なかなか始動入賞口である入賞装置1へ入賞できなくても、所定時間が経過すると、入賞率が高くなるので、遊技技術が未熟な初心者等であっても、適宜遊技を楽しむことができ、公平な遊技が可能になる。また、継続入賞口92に入賞装置1を設けて、継続回数や可動球受部材97の開閉回数に応じてモータ制御回路110を制御するようにしてもよい。これにより、特別スイッチ100が検出スイッチに該当し、継続入賞口92への入賞確率の制御が容易に変更できる。
【0085】
以上本発明を図面の実施例について説明したが、本発明は上記した実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載した構成を変更しない限り適宜に実施できる。例えば、回転体や球受凹部はどのような構造であってもよい。また、前記した実施例は、回転体の回転方向又は回転速度を制御して入賞率を可変しているが、回転体の回転方向及び回転速度を制御して入賞率を可変するように構成してもよい。
【0086】
【発明の効果】
以上要するに本発明は、遊技盤に取り付けるための基板を有して、この基板の前面側に区画壁を一体に延設した取付枠体と、上記取付枠体に回転自在に軸着されると共に、球を受入可能な球受凹部、球を停留可能とする小径部、及び球を停留不能とする大径部、を有する回転体と、上記回転体を制御手段の制御下に回転駆動する駆動源と、遊技盤を流下する球を上記回転体の球受凹部へ取り込むための球入口と、上記回転体の球受凹部に取り込んだ球を検出スイッチが臨む球連絡路へ排出する入賞球口と、を備え、大径部は区画壁の内周面に臨み、該大径部の円周上の長さを球の直径分の長さに設定し、小径部は大径部よりも回転体の中心からの距離が短く、区画壁との間に球1個分の長さ距離よりも短い隙間を形成するように設定し、大径部の一端から平坦部を介して縮径されることによって小径部が連なり、小径部の他端と大径部の一端との間には、外周面に向けて球1個が嵌入する大きさに開口する球受凹部を形成し、この球受凹部に嵌入した球は回転体の回転に伴って区画壁の内側に移動し、球入口において球が回転体の大径部に接して取付枠体の内部に嵌入できない停留不能状態と、球入口において球が回転体の小径部に接して取付枠体の内部に嵌入し、球の一部を区画壁の上方に突出させている停留可能状態と、球入口において球が球受凹部に嵌入した取込可能状態の何れかの状態となしたので、構成が簡単で小型な入賞装置を提供すると共に、入賞口の形態を変化させることなく、種々の態様で入賞率を可変することができ、多種多様な遊技が可能になる。しかも、遊技の興趣が著しく高いと共に、遊技者と遊技店との利益バランスを図ることも容易であって、実用的価値が極めて高い。
また、通常遊技のときに入賞率の低い動作パターンに設定できるので、通常遊技のときに、賞球をあまり払い出さないですむ。一方、入賞率の高い動作パターンにも設定でき、他の入賞装置等と連動可能であるため、無駄のないスピーディーな遊技が可能である。
更に、遊技盤面上の配置位置に制約を受けないので自由な配置が可能であると共に、遊技者は「打ち分け」を行う必要がないので充分な利益を獲得することができ、公平な遊技が可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る入賞装置を配設した遊技盤の正面図である。
【図2】本発明に係る入賞装置の一実施例の正面図である。
【図3】本発明に係る入賞装置の一実施例の背面図である。
【図4】本発明に係る入賞装置の一実施例の縦断面図である。
【図5】本発明に係る入賞装置の一実施例の平面図である。
【図6】本発明に係る入賞装置の一実施例の部品構成図である。
【図7】本発明に係る入賞装置の一実施例の動作説明図である。
【図8】本発明に係る入賞装置の一実施例の制御系のフローチャートである。
【図9】本発明に係る入賞装置の一実施例の制御系のブロック図である。
【図10】本発明に係る入賞装置の他の一実施例の正面図である。
【図11】本発明に係る入賞装置の他の一実施例の縦断面図である。
【図12】本発明に係る入賞装置の他の一実施例の部品構成図である。
【図13】本発明に係る入賞装置の他の一実施例の動作説明図である。
【図14】本発明に係る入賞装置の他の一実施例の動作説明図である。
【図15】本発明に係る入賞装置の他の一実施例の制御系のフローチャートである。
【図16】本発明に係る入賞装置の更に他の一実施例を示し、(A)は正面図、(B)は断面図、(C)は回転体の斜視図である。
【図17】本発明に係る入賞装置を配設したパチンコ機の正面図である。
【図18】本発明に係る入賞装置を配設したパチンコ機の制御系のブロック図である。
【図19】本発明に係る入賞装置を配設した遊技盤の正面図である。
【図20】本発明に係る入賞装置を配設した遊技盤の制御系のブロック図である。
【符号の説明】
1 入賞装置
2 遊技盤
21 取付枠体
22 回転体
27 球入口
32 大径部
33 小径部
34 球受凹部
Claims (4)
- 遊技盤に取り付けるための基板を有して、この基板の前面側に区画壁を一体に延設した取付枠体と、上記取付枠体に回転自在に軸着されると共に、球を受入可能な球受凹部、球を停留可能とする小径部、及び球を停留不能とする大径部、を有する回転体と、上記回転体を制御手段の制御下に回転駆動する駆動源と、遊技盤を流下する球を上記回転体の球受凹部へ取り込むための球入口と、上記回転体の球受凹部に取り込んだ球を検出スイッチが臨む球連絡路へ排出する入賞球口と、を備え、
大径部は区画壁の内周面に臨み、該大径部の円周上の長さを球の直径分の長さに設定し、
小径部は大径部よりも回転体の中心からの距離が短く、区画壁との間に球1個分の長さ距離よりも短い隙間を形成するように設定し、
大径部の一端から平坦部を介して縮径されることによって小径部が連なり、小径部の他端と大径部の一端との間には、外周面に向けて球1個が嵌入する大きさに開口する球受凹部を形成し、この球受凹部に嵌入した球は回転体の回転に伴って区画壁の内側に移動し、
球入口において球が回転体の大径部に接して取付枠体の内部に嵌入できない停留不能状態と、球入口において球が回転体の小径部に接して取付枠体の内部に嵌入し、球の一部を区画壁の上方に突出させている停留可能状態と、球入口において球が球受凹部に嵌入した取込可能状態の何れかの状態となして、入賞率を可変させるパチンコ機の入賞装置。 - 制御手段によって回転体の回転方向を制御して入賞率を可変させる請求項1記載のパチンコ機の入賞装置。
- 制御手段によって回転体の回転数を制御して入賞率を可変させる請求項1記載のパチンコ機の入賞装置。
- 制御手段によって回転体の回転方向及び回転数を制御して入賞率を可変させる請求項1記載のパチンコ機の入賞装置。
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