JP2005328865A - 遊技機 - Google Patents

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Abstract

【課題】
変動入賞装置内にて特定領域への遊技球誘導率を異ならせる遊技機を提供する。
【解決手段】
遊技釘が植設された遊技領域に、始動入賞口と、始動入賞口への遊技球の入賞により可動部材22を閉状態から開状態に変換可能な補助遊技を行う変動入賞装置2と、を備えた遊技機であって、可動部材22は、その一端部に回転軸41を設け、その軸を中心にして回動することにより閉状態から開状態に変換するように構成され、可動部材22は、その上面に沿って形成された上部流路48と、回動自由端側から回動軸側へ遊技球が通過可能に貫通する貫通流路49とを備え、貫通流路の途中に貯留部51を設けた。
【選択図】 図3

Description

本発明は、始動入賞口への遊技球の入賞により可動部材を閉状態から開状態に変換する変動入賞装置を備えたパチンコ機などの遊技機に関する。
従来の遊技機の中には、始動入賞口へ遊技球が入賞すると変動入賞装置の可動部材を開放して補助遊技を行い、さらに、補助遊技中に変動入賞装置内に受け入れた遊技球が特定領域を通過すると補助遊技よりも有利な態様で可動部材を開放して(例えば、開放時間を長くしたり、開放回数を多くしたりして)特別遊技を行わせることにより遊技の興趣を高めるものがある。
また、このようなパチンコ遊技機としては、例えば特開平4−282172号公報(特許文献1)に開示されているように、特定領域と一般領域とが並設された部位の上流に、所定の確率で遊技球を特定領域に誘導する誘導部材を設け、特定領域への遊技球の誘導パターンに変化を与えて遊技者の興趣を更に高揚させている。
特開平4−282172号公報
ところで、従来の遊技機における可動部材は単に開閉するのみであり、遊技者にとって単調なものと成りつつある。
また、遊技店においては、遊技盤上の釘調整により遊技機の出玉率(遊技者が遊技領域へ打ち込んだ球数に対する遊技者の獲得球数の割合)を通常営業時よりも高くするサービス営業を行うことがある。しかし、通常営業時とサービス営業時とで極端に異なる釘調整を行って、始動入賞口への入賞率(遊技者が遊技領域へ打ち込んだ球数に対する始動入賞数の割合)や変動入賞装置の可動部材への入賞率(始動入賞数に対する可動部材入賞数の割合)が極端に変化すると、サービス営業から通常営業に移行したときに遊技者の当該遊技機に対する興趣が低下して遊技機の稼働が下がる場合がある。従って、通常営業時とサービス営業時とで極端に異なる釘調整を行わず、微調整とすることが望ましい。
ところが、上述の従来の遊技機に対して、サービス営業のために釘の微調整を行って変動入賞装置の可動部材への入賞率を僅かに変化させても、変動入賞装置内に入賞した遊技球を特定領域に誘導する確率は変化しないため、結果として遊技店が所望する程充分に高い出玉率が達成されず、遊技者に対するサービスを満足に行うことができない。
そこで、本発明は上記の事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、釘調整を通常営業時に対して微調整して、通常営業時に比べて充分に出玉率を高くしたサービス営業が可能な遊技機の提供を目的とする。
本発明は、上記目的を達成するために提案されたものであり、請求項1に記載のものは、遊技釘が植設された遊技領域に、始動入賞口と、該始動入賞口への遊技球の入賞により可動部材を閉状態から開状態に変換可能な補助遊技を行う変動入賞装置と、を備えた遊技機において、
前記可動部材は、
その一端部に回転軸を設け、該回転軸を中心に駆動源の駆動により回動することによって閉状態から開状態に変換するように構成されるとともに、
開状態の可動部材における上面に沿って形成された上部流路と、
前記回動自由端側から回動軸側へ遊技球が通過可能に貫通した貫通流路と、
を備え、
前記貫通流路の途中には、当該可動部材の開状態中に遊技球を貯留可能な貯留部を設け、該貯留部に貯留された遊技球を可動部材が閉状態に変換することにより貯留解除するように構成したことを特徴とする遊技機である。
請求項2に記載のものは、前記可動部材が、前記貫通流路の回動自由端側に開閉部材を備え、
前記開閉部材は、可動部材の閉状態において前記貫通流路を閉鎖する一方、可動部材の開状態において前記貫通流路を開放することを特徴とする請求項1に記載の遊技機である。
請求項3に記載のものは、前記変動入賞装置が、受け入れた遊技球が転動する遊技空間と、該遊技空間の下流側に形成された特定領域及び一般領域とを有し、前記補助遊技中に受け入れた遊技球が特定領域を通過したことに基づいて、補助遊技よりも有利な態様で前記可動部材を開状態に変換して特別遊技を行い、
前記遊技空間は、
遊技球を誘導する複数の誘導経路を、前記特定領域への誘導率を異ならせた状態で備えていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の遊技機である。
請求項4に記載のものは、前記遊技空間が、前記特定領域へ遊技球を誘導し易い第1遊技空間部と、特定領域へ遊技球を誘導し難い第2遊技空間部と、を備え、
前記上部流路が受け入れた遊技球を前記第2遊技空間部に誘導し、前記貫通流路が受け入れた遊技球を前記第1遊技空間部に誘導するように構成したことを特徴とする請求項3に記載の遊技機である。
本発明によれば、以下のような優れた効果を奏する。
即ち、請求項1に記載の発明によれば、変動入賞装置の可動部材は、その一端部に回転軸を設け、該回転軸を中心に駆動源の駆動により回動することによって閉状態から開状態に変換するように構成されるとともに、開状態の可動部材における上面に沿って形成された上部流路と、前記回動自由端側から回動軸側へ遊技球が通過可能に貫通した貫通流路とを備え、前記貫通流路の途中には、当該可動部材の開状態中に遊技球を貯留可能な貯留部を設け、該貯留部に貯留された遊技球を可動部材が閉状態に変換することにより貯留解除するように構成したので、始動入賞口への遊技球の入賞により可動部材が回転軸の軸回りに閉状態から開状態に変換すると、可動部材の上部流路から遊技球を取り入れて入賞させることができるとともに、貫通流路へ入った遊技球を貯留部に貯留することができる。そして、可動部材が閉状態に戻ると、貯留解除して貯留していた遊技球を取り込むことができるので、貯留部に貯留された遊技球が一気に貫通流路を通過することになり、遊技の興趣を高めることができる。このことから、特定領域への入賞(すなわち大当たり)するなどのチャンスを容易に把握することができ、特別遊技の発生に対する期待感を喚起できる。また、上部流路を通過する遊技球と貫通流路を通過した遊技球とで変動入賞装置内の特定領域への遊技球誘導率を異ならせることができる。このことから、一方の流路を通過する遊技球の特定領域への誘導率を高めることにより、遊技店は、遊技釘を極端に調整することなく、サービス営業時の出玉率を通常営業時よりも高めることができる。
請求項2に記載の発明によれば、可動部材は、当該可動部材の閉状態において貫通流路を閉鎖する一方、当該可動部材の開状態において貫通流路を開放する開閉部材を備えているので、可動部材が閉状態にあるときには貫通流路から遊技球を取り込むことはないので、通常営業時に出玉率を抑制できないといった事態を防止できる。
請求項3に記載の発明によれば、変動入賞装置の遊技空間は、遊技球を誘導する複数の誘導経路を、特定領域への誘導率を異ならせた状態で備えているので、特定領域への誘導率が高い誘導経路へ遊技球が流下し易いように遊技盤上の遊技釘を微調整すれば、高誘導率の誘導経路へ遊技球が導入され易くなる。
請求項4に記載の発明によれば、変動入賞装置の遊技空間は、特定領域へ遊技球を誘導し易い第1遊技空間部と、特定領域へ遊技球を誘導し難い第2遊技空間部と、を備え、上部流路が受け入れた遊技球を第2遊技空間部に誘導するとともに、貫通流路が受け入れた遊技球を第1遊技空間部に誘導するように構成しているので、貫通流路により受け入れた遊技球の方が、上部流路により受け入れた遊技球よりも特定領域への遊技球の入賞率が高いことになる。したがって、貫通流路への遊技球の入賞率を僅かに高くするように遊技釘を微調整すれば、遊技店は、通常営業時に比べて充分に出玉率を高くしたサービス営業ができ、遊技者を満足させることができる。
以下、代表的な遊技機であるパチンコ遊技機を例に挙げて本発明の実施の最良の形態を図面に基づき説明する。図1はパチンコ遊技機の遊技盤の正面図、図2は可動部材が閉状態の変動入賞装置の正面図、図3は可動部材が開状態の変動入賞装置の正面図である。
パチンコ遊技機の遊技盤1は、図1に示すように、表面にガイドレール等の区画部材3により区画された遊技領域4を形成し、該遊技領域4内において、ほぼ中央には変動入賞装置2を配設し、該変動入賞装置2の下方には、第1始動入賞口5および第2始動入賞口6を配設している。また、遊技領域4内には、この他に、一般入賞具7、遊技球の流下方向を変える風車や遊技釘(いずれも図示せず)、発光により各種の装飾表示を行うランプ・LED10、及び入賞せずに流下した遊技球を回収するアウト口11が設けられている。なお、第1始動入賞口5、第2始動入賞口6および一般入賞具7は、入賞した遊技球を検出する第1始動入賞口センサ12,12、第2始動入賞口センサ14および一般入賞具センサ1〜N;15(図10参照)をそれぞれ備えている。また、本実施形態では、2つの第1始動入賞口5を横に並べ、その間に第2始動入賞口6を配置している。
そして、遊技盤1は、遊技釘の一種であって、変動入賞装置2の側方に植設された複数のガイド釘(図示せず)を、変動入賞装置2の開状態における可動部材(後述する)に向って下り傾斜する案内通路を形成するよう列設している。また、各始動入賞口5,6夫々の上方には、一対の調整釘(所謂命釘;図示せず)を遊技球が通過可能な間隔を形成した状態で植設している。
変動入賞装置2は、図2及び図3に示すように、遊技盤1の表面に取り付けられる縦長な取付基板21と、該取付基板21の前面の左右両側に設けられて、開状態と閉状態とに変換可能な可動部材22と、該可動部材22の間に位置し、開状態の可動部材22により受け入れられた遊技球が転動する遊技空間23と、該遊技空間23の下側に配設された一般領域(本実施形態では、後述する通称クルーンの一般入賞口95)及び特定領域(本実施形態では、後述する通称クルーンの特定入賞口94)とから概略構成されている。
取付基板21は、前面の左右方向中央に縦長な遊技空間23を、周囲に侵入阻止壁28を立設して区画形成している。具体的に説明すると、取付基板21は、前面の上部には開放側を下向きにした略「へ」の字状の第1侵入阻止壁28aを、前面の下部には開放側を上向きにした略「コ」の字状の第2侵入阻止壁28bをそれぞれ前方に向かって立設し、この2つの対向した侵入阻止壁28a,28bの内側に縦長な遊技空間23を形成している。なお、第1侵入阻止壁28aは、頂部から左右両側下方に傾斜して、当該頂部に遊技球が落下しても滞留せずに左右に振り分けて流下し得るように構成されている。また、遊技空間23については、後で詳細に説明する。
さらに、取付基板21は、第1侵入阻止壁28aと第2侵入阻止壁28bとを上下に離隔して、侵入阻止壁28の左右両側のうち、可動部材22が開いて遊技球を導入する後述の誘導経路30の入口とする部位に経路連通口31を開設(図3)し、内側の遊技空間23、詳しくは後述の誘導経路30と外側の遊技領域4とを連通するように構成されている。
可動部材22は、遊技球を遊技空間23に受け入れ易い開状態(傾倒した状態であり遊技者にとって有利な状態)と、遊技球を遊技空間23に受け入れない閉状態(起立した状態であり遊技者にとって不利な状態)とに変換可能な部材であり、該可動部材の一端部に回転軸41を設け、この回転軸41を中心に駆動源の駆動により回動することによって閉状態から開状態に変換するように構成されている。具体的には、可動部材22の回動軸41の後端に、第1侵入阻止壁28aの下部に固定された駆動源としての開閉ソレノイド50のプランジャを、クランク部材53を介して接続し、このプランジャをスプリング54により伸長方向に付勢して、開閉ソレノイド50が消磁した常態においては、ほぼ垂直に起立した閉状態(図2参照)を維持し、開閉ソレノイド50が励磁すると可動部材22の上端を外側に倒す方向に向かって回動して逆ハの字状に傾倒した開状態(図3参照)に変換するように構成されている(図7参照)。
各可動部材22の本体は略角筒体の背面の壁を取り除いて断面コ字状を呈した部材であり、閉状態において左右に対向する内面部分となり、開状態において上面部分となる平板状の筒体内側壁42と、閉状態において外面部分となり、開状態において下面部分となる一部に膨出部を有する筒体外側壁43と、筒体前面壁44とから構成され、図3に示すように、可動部材22が開状態にあるときに、該可動部材22の上面に沿って上部流路48が形成され、該可動部材22の回動自由端側から回動軸側へ貫通して遊技球が通過可能な貫通流路49が形成される。
また、この貫通流路49の途中には、上記筒体外側壁43の軸着基端側を外側に円弧状に膨出して当該可動部材22の開状態中に遊技球52を貯留可能な貯留部51を設けており(図3参照)、該貯留部51に貯留された遊技球を可動部材が閉状態に変換(図3の状態から図2の状態に変換)することにより貯留解除するように構成している。したがって、貯留部51に貯留された遊技球52が一気に貫通流路49を通過して遊技空間23内に入ることになり、遊技の興趣を高めることができる。このことから、後述する特定入賞口94への入賞(すなわち大当たり)のチャンスを容易に把握することができ、特別遊技の発生に対する期待感を喚起できる。なお、可動部材22を構成する部材のうち、少なくとも上記筒体前面壁44を透明の部材により構成すれば内部が視認可能となり、貯留部51への遊技球の貯留個数を明確に把握することができるので、好適である。
さらに、各可動部材22の貫通流路49の入口49aは、図2及び図3に示すように、各可動部材22の閉状態において、それぞれ左右方向の外側下方に傾斜して形成されており、該貫通流路49の入口49aの回動自由端側には、当該可動部材22の閉状態において入口49aを閉じて貫通流路49を閉鎖する一方、当該可動部材22の開状態において入口49aを開放するブレード状の開閉部材55をそれぞれ設けている。この開閉部材55の開閉作動の支点となる回動軸56は、上記取付部材21において、各可動部材22の左右方向外側に設けられた円弧状の回動位置規制穴58内に遊嵌されており、可動部材22の開閉作動に伴って上記回動軸56が回動位置規制穴58内を往復移動するように構成してある。
上記開閉部材55の開閉作動構造を、図4乃至図6を用いて、さらに具体的に説明する。図4は開閉部材が閉状態であり、回動位置規制穴の中間に回動軸が位置する要部正面図、図5は開閉部材が開状態であり、回動位置規制穴の下限に回動軸が位置する要部正面図、図6は図5のA矢視断面図である。
これらの図面に示すように、開閉部材55の回動軸56は、取付部材21に形成された円弧状の回動位置規制穴58内に遊嵌されており、上記可動部材22の貫通流路49の入口49aの回動自由端側に形成した軸受孔68内に挿通されて、開閉部材55を開閉可能に軸支している(図6参照)。上記回動軸56の前端部には、略相反する方向に二本の腕部62,63を有する捻りコイルバネ61が装着されており、一方の腕部62は可動部材22に固定されるとともに、他方の腕部63は開閉部材55に固定され、これにより、常に開閉部材55を閉じる方向へ付勢するように成っている。また、上記回動軸56の嵌入端部(後端部)には、可動部材側へ臨んで平板片状の当接部材66が固定され、また、上記回動位置規制穴58の下限部(下端部)の左右方向内側にはピン状の被当接部材67が設けられており、上記可動部材22が閉状態から開状態へ変換する動作を行うと、図4に示すように、開閉部材55を軸支する回動軸56が回動位置規制穴58内を移動し、図5に示すように、回動軸56が回動位置規制穴58の下限部位に近づくと、該回動軸56に固定された当接部材66が被当接部材67に当接することにより、上記捻りコイルバネ61の付勢力に抗して開閉部材55を回動軸56の軸回りに回動させ、上記可動部材22の貫通流路49の入口49aを開放するように成っている。
すなわち、このような構成を備えた可動部材22は、起立状態に変換したときに、第1侵入阻止壁28aと第2侵入阻止壁28bとの間に形成した経路連通口31を閉塞し、傾倒状態に変換したときに、第1侵入阻止壁28aと第2侵入阻止壁28bとの間の経路連通口31を開放して、該可動部材22の上面に沿って形成した上部流路48を遊技球が流下可能にするとともに、該可動部材22の回動自由端側から回動軸側へ貫通する貫通流路49内に遊技球が流入可能にする。なお、この可動部材22の開状態において、前記したように、上記開閉部材55が回動軸56の軸回りに回動して、可動部材22の貫通流路49の入口49aを開放するように成っている。
次に、図2、図3及び図7を用いて、遊技空間23について説明する。図7は、変動入賞装置の縦断面図である。
遊技空間23は、開状態の可動部材22の上部流路が受け入れた遊技球を左右方向中央に向かって転動可能な転動棚71と、該転動棚71よりも下方において転動棚71から流下してきた遊技球を振り分ける円板状の回転誘導部材72と、該回転誘導部材72よりも下方において当該遊技空間23の下側に流下した遊技球を特定領域と一般領域とに振り分ける振分部(所謂クルーン)73とを備えている。そして、遊技空間23は、転動棚71と回転誘導部材72とを経ることなく転動棚71の下から振分部73を経て遊技球を誘導する第1誘導経路30aと、転動棚71と回転誘導部材72とを経て第1誘導経路30aの途中に合流する第2誘導経路30bとを設定している。なお、第1誘導経路30aと第2誘導経路30bとの合流部76は、振分部73よりも上流側に設定されている。すなわち、第1誘導経路30aは、第2誘導経路30bとの合流部76よりも下流側に振分部73を配置している。
転動棚71は、取付基板21から前方へ延設された棚であり、侵入阻止壁28と略同じ延設高さ(取付基板21からの突出高さ)を有している。そして、上面を左右両側の経路連通口31の上下方向の略中央から遊技空間23の中央に向かって下り傾斜している。そして、転動棚71の下方には、図7に示すように、取付基板21の後方に向かって後方に下り傾斜した誘導樋80と、該誘導樋80の後方の取付基板21に開設された誘導口81と、誘導口81から落下した遊技球を振り分ける回転誘導部材72とが設けられている。誘導樋80は、取付基板21からの突出高さが侵入阻止壁28と略同じになる状態で前方へ延設され、当該誘導樋80の左右両端を転動棚71の下端に接続して、転動棚71を経て落下してきた遊技球を当該誘導樋80の外へこぼさずに誘導口81まで誘導できるように構成されている。
また、転動棚71及び誘導樋80の下方には、図7に示すように、上記第1誘導経路30aの上流となる球流下領域82が形成されている。この球流下領域82は、第2侵入阻止壁28bにより囲まれた空間の上側に位置し、第2誘導経路30bの一部である回転誘導部材72とは、取付基板21を挟んで前後に重合している。
誘導口81の下方には、図7に示すように、横向き円筒状の振分空間壁部84が取付基板21の裏側に設けられている。この振分空間壁部84は、取付基板21の裏面と対向する面を底面として、この底面を取付基板21の裏面から離隔して振分空間85を区画形成し、この振分空間85の上端前面が誘導口81と連通している。
また、振分空間壁部84の底面には、図9に示すように、後方の一般入賞樋87に連通した一般入賞連通口88(本発明の一般領域の一部)が開設されている。この一般入賞連通口88は、後述する回転誘導部材72の回転中心に対して左側(回転誘導部材72が回転する側)に位置し、振分空間壁部84の内側面、すなわち回転誘導部材72の外周部に寄って設けられている(図2及び図3参照)。なお、この一般入賞連通口88に入賞した遊技球は、一般入賞樋87を通じて遊技盤1の裏側に設けられた入賞球流下空間99(図8参照)へ回収される。
円板状の回転誘導部材72は、振分空間85内に、円形面を前方に向けた状態で収納されている。この回転誘導部材72は、円形面の中心から後方に向けて回転軸91を延設し、この回転軸91を取付基板21に軸着して回転可能に支持されており、この回転軸91に回転誘導部材用モータ92の出力軸を接続している。また、回転誘導部材72は外周面から中心に向かって複数(本実施形態では、8箇所)の切欠部93を備えている。この切欠部93は、回転誘導部材72の表面から裏面へ貫通し、遊技球を1個だけ収納可能な空間を有している。
本実施形態では、複数の切欠部93のひとつを排出誘導部105とし、その他の切欠部93を一般入賞誘導部106としている。排出誘導部105は、振分空間85内の遊技球を取付基板21の前面に排出するための誘導部であり、一般入賞誘導部106と比較して、回転誘導部材72の外周面からの空間の深さが深く、回転誘導部材72の中心近傍まで達している。したがって、この排出誘導部105に落下した遊技球は、回転誘導部材72の回転時には、回転誘導部材72の最上部(誘導口81の直下位置)から反時計方向に約90度回転するまで回転誘導部材72の中心軸寄りに収納され、排出誘導部105が一般入賞連通口88と重なっても遊技球が一般入賞連通口88よりも中心軸(回転軸91)寄りに収納されているため、一般入賞樋87に誘導されることはない。そして、回転誘導部材72が回転を続けて排出誘導部105の外周側端が下を向き始めると、遊技球は、外周側端に移動して振分空間壁部84の下部側面に当接する。さらに、排出誘導部105が回転誘導部材72の最下部に達すると、遊技球は、取付基板21に開設された排出口97から球流下領域82の下側、すなわち第1誘導経路30aと第2誘導経路30bとの合流部76に排出される。なお、振分空間壁部84は、図7に示すように、最下部周辺の内側面、すなわち排出口97の後方に位置する遊技球転動面98を前方の排出口97に向かって下り傾斜させているので、排出誘導部105内に残ることなく速やかに遊技球を排出口97へ転動することができる。また、排出口97の前方には、遊技球を下へ向かって案内するフード状のガイド部材107が排出口97を覆う状態で設けられて、排出口97から排出された遊技球が直ちに下方の振分部73へ流下するように構成されている。
一方、一般入賞誘導部106は、回転誘導部材72の外周面からの深さを遊技球が丁度1個収納できる程度に浅く設定されている。また、一般入賞連通口88と重なったときに下側に位置する側面106aを一般入賞連通口88に向かって下り傾斜している(図9参照)。このような構成の一般入賞誘導部106に遊技球を収納して回転誘導部材72を反時計回りに回転すると、回転誘導部材72の外周寄りの位置で一般入賞誘導部106と一般入賞連通口88とが重なり、遊技球を一般入賞連通口88へ転動させることができる。
このような構成を備えた回転誘導部材72は、遊技球を一般入賞連通口88と排出口97(すなわち、排出口97の下方の合流部76)とに振り分け、一定速度で回転することを前提として排出誘導部105の個数と一般入賞誘導部106の個数とに基づく所定の確率(本実施形態では1/8の確率)で合流部76へ流下させることができる。なお、一般入賞誘導部106あるいは排出誘導部105の個数を増減して、遊技球が合流部76へ流下する確率を所望の確率に調整してもよい。
また、取付基板21のうち、回転誘導部材72の前方に位置する部分を透明にして、回転誘導部材72により移動する遊技球の動きを前方から見えるようにすると、遊技者が変動入賞装置2内にて遊技球が複雑に動くのを見ながら遊技を楽しむことができて好適である。
そして、遊技空間23は、排出口97の下方に第2侵入阻止壁28bの一側(図中右側)に向かって下り傾斜した球流下棚109を備え、排出口97あるいは球流下領域82から落下してきた遊技球を、当該遊技空間23の下部に配置された振分部73に誘導している。
次に、振分部73について説明する。
振分部73は、球流下棚109の下端に接続された助走樋111と、該助走樋111の下方に配置された振分部材(所謂クルーン)112を備えている。助走樋111は、取付基板21の表側から裏側へ向かって下り傾斜した樋であり、取付基板21に開設された助走開口113の下側を通り、下端を振分部材112の円形縁部に臨ませている。したがって、遊技球が球流下棚109を流下したり、あるいは経路連通口31から球流下領域82を通って直接落下したりして遊技球が助走樋111に到達すると、この遊技球は、助走樋111を転動して、振分部材112の縁部の接線方向へ勢いよく落下して、この縁部に沿って周回することができる。
振分部材112は、図7及び図8に示すように、擂り鉢状に形成され、底部の中央前寄りに1つの特定入賞口94を特定領域として開設し、中央後寄りには複数(本実施形態では2つ)の一般入賞口95を一般領域として開設している。したがって、助走樋111から落下してきた遊技球は、振分部材112の縁部に沿うようにして周回しながら底部に流下し、特定入賞口94の個数と一般入賞口95の個数とに基づく所定の確率(本実施形態では1/3の確率)で特定入賞口94へ入賞し、残る確率(本実施形態では2/3)で一般入賞口95へ入賞する。なお、特定入賞口94及び一般入賞口95の数を増減して、特定入賞口94への入賞率を所望の確率に調整してもよい。
そして、特定入賞口94の下方には特定領域センサ116が設けられている。また、各入賞口94,95に入賞した遊技球は、振分部材112の下方に区画形成された特定入賞球回収路117及び一般入賞球回収路118を通って、変動入賞装置2の裏側の入賞球流下空間99に流下する。図2に示すように、この入賞球流下空間99の底部100は一側方下方(本実施形態では、左側下方)に傾斜しており、その最下部には、特定入賞球回収路117及び一般入賞球回収路118を通って、変動入賞装置2の裏側の入賞球流下空間99に流下した遊技球を排出する排出流路101が接続され、該排出流路101の途中にはカウントセンサ102が設けられており、該排出流路101を流下する遊技球の個数を算出するように成っている。
上記のような構成を備えた変動入賞装置2は、可動部材22を閉状態から開状態に変換すると、可動部材22の上部流路48を通過する遊技球は第2誘導経路30bへと案内され、一方、可動部材22の貫通流路49を通過する遊技球は第1誘導経路30aへと案内され、経路連通口31から受け入れる遊技球を第1誘導経路30aあるいは第2誘導経路30bのいずれかに振り分けることになり、変動入賞装置2内を転動する遊技球の挙動を可動部材22によって変化させることができる。したがって、遊技者は、様々な遊技球の動きを見ながら遊技を楽しむことができ、遊技球の通過位置を見るだけで、そのときに遊技球がどの誘導経路30に誘導されて、どの程度の確率で特定領域に誘導されるかを知ることができる。このことから、特定領域への入賞(すなわち大当たり)のチャンスを把握することができる。
また、変動入賞装置2は、第1誘導経路30aに振り分けられた遊技球を、振分部材112により1/3の確率で特定領域に導く。一方、第2誘導経路30bに振り分けられた遊技球を、回転誘導部材72により1/8の確率で合流部76に導き、さらに、合流部76から流下して振分部材112により1/3の確率で特定領域に導く。すなわち、第2誘導経路30bを流下する遊技球は、1/24の確率で特定領域に導かれることになる。このように、変動入賞装置2は、遊技球が特定領域に誘導される確率(誘導率)を第1誘導経路30aと第2誘導経路30bとで異ならせているので、遊技球が可動部材22の貫通流路49を通過して第1誘導経路30aに流下し易いように、遊技盤上の遊技釘(ガイド釘)を微調整すれば、高誘導率の誘導経路30(本実施形態では、第1誘導経路30a)へ遊技球が導入され易くなる。このことから、遊技店は、ガイド釘を極端に調整することなく、サービス営業時の出玉率を通常営業時よりも十分に高めることができる。
次に、パチンコ遊技機の遊技制御を行う遊技制御装置とその制御内容について説明する。図10は、パチンコ遊技機に備えられる制御装置の構成図で、主として、遊技制御装置120を中心とする制御系統部分をブロック構成図として示したものである。
遊技制御装置120は、遊技を統括的に制御する主制御装置として機能し、図示するように、遊技制御を司るCPU、遊技制御のためのプログラム等を記憶しているROM、及び遊技制御時にワークエリアとして利用されるRAM、入力インターフェース、出力インターフェース、クロック信号を発生する発振器等から構成される。なお、RAMには、後述の補助遊技及び特別遊技において設定する各フラグや情報等を記憶する。
このような構成からなる遊技制御装置120は、各種検出装置(第1始動入賞口センサ12、第2始動入賞口センサ14、一般入賞具センサ1〜N;15、特定領域センサ116、カウントセンサ102)からの検出信号を受けて、大当たり遊技等、種々の処理を行う。そして、各種制御装置(排出制御装置121、音制御装置122、装飾制御装置123)の他、可動部材22の開閉ソレノイド50、回転誘導部材用モータ92等に指令信号を送信して、遊技を統括的に制御するとともに、盤用外部情報127を出力する。
排出制御装置121は、遊技制御装置120からの賞球指令信号または図示しないカード球貸ユニットからの貸球要求に基づいて、排出装置124の動作を制御し、賞球または貸球の排出を行わせる。また、音制御装置122は、スピーカーからの効果音出力を制御する。さらに、装飾制御装置123は、CPU、ROM、RAM、インターフェース等から構成され、遊技制御装置120からの装飾制御指令信号(制御データ)に基づいて、ランプ・LED10等の装飾発光装置を制御する。
また、遊技制御装置120には、バックアップ電源126が接続されている。このバックアップ電源126は、停電発生時に、遊技制御装置120のRAM等に電源を供給するものである。
次に、上記した構成を有するパチンコ遊技機の動作について、特に、上記した第1始動入賞口5及び第2始動入賞口6に遊技球が入賞した際の動作について説明する。なお、電源投入時において遊技制御装置120は、開閉ソレノイド50を消磁した常態で可動部材22を起立した閉状態(図2参照)となるように制御し、また、回転誘導部材72を常時反時計方向へ回動するように制御している。
発射装置(図示せず)により発射された遊技球は、区画部材3に沿って案内されて遊技領域4の上部に達した後、遊技釘や風車により方向を変えながら遊技領域4内を流下する。この遊技球が一般入賞具7、第1始動入賞口5及び第2始動入賞口6に入賞した場合には所定の賞球が得られ、何れにも入賞しなかった場合には、この遊技球はアウト口11から回収される。
そして、遊技球がいずれかの第1始動入賞口5に入賞すると、図11(a)に示すように、第1始動入賞口センサ12が遊技球の入賞を検出し、検出信号を遊技制御装置120に送信する。この第1始動入賞口センサ12からの検出信号に基づき、遊技制御装置120は、開閉ソレノイド50を励磁(ON状態)して、所定時間T1(例えば、0.4秒)だけ可動部材22を逆ハの字状に開かせる補助遊技を行う。このように可動部材22を傾倒させて開状態に変換したときに、第1侵入阻止壁28aと第2侵入阻止壁28bとの間に開放した経路連通口31を開放するとともに、開閉部材55が回動して貫通流路49の入口49aを開放する。このとき、可動部材22の上部流路48から受け入れられた遊技球は、遊技空間23内の第2誘導経路30bに流下して、低い誘導率(本実施形態では1/24の確率)で特定領域へ誘導され得る。一方、可動部材22の貫通流路49を通して受け入れられた遊技球は、貯留部51内に貯留される。そして、所定時間が経過して開閉部材55が戻り回動して閉状態に戻ると、貯留部51内に貯留されていた遊技球が遊技空間23内の第1誘導経路30aに流下して、高い誘導率(本実施形態では1/3の確率)で特定領域へ誘導され得る。
また、第2始動入賞口6に入賞すると、図11(b)に示すように、第2始動入賞口センサ14が遊技球の入賞を検出し、検出信号を遊技制御装置120に送信する。この第2始動入賞口センサ14からの検出信号に基づき、遊技制御装置120は、開閉ソレノイド50を励磁(ON状態)して、第1始動入賞口5への入賞よりも長い所定時間T2(例えば、0.6秒)だけ可動部材22を逆ハの字状に開かせる補助遊技を行う。このように可動部材22の本体を傾倒させて開状態にしたときに、上述したと同様に経路連通口31を開放し、該可動部材22の上部流路48から入賞可能とするとともに、貫通流路49を通って貯留部51に遊技球が貯留可能とする。そして、上部流路48から受け入れられた遊技球は、遊技空間23内の第2誘導経路30bに流下して、低い誘導率(本実施形態では1/24の確率)で特定領域へ誘導され得る。一方、貫通流路49を通して受け入れられた遊技球は、貯留部51内に貯留される。そして、所定時間が経過して開閉部材55が戻り回動して閉状態に戻ると、貯留部51内に貯留されていた遊技球が遊技空間23内の第1誘導経路30aに流下して、高い誘導率(本実施形態では1/3の確率)で特定領域へ誘導され得る。
そして、いずれの場合においても、可動部材が閉状態に変換(図12の状態から図13の状態に変換)することにより貯留解除すると、貯留部51に貯留された遊技球52が一気に貫通流路49を貫通して、高い誘導率(本実施形態では1/3の確率)で特定領域へ誘導されるので、遊技の興趣を高めることができる。このことから、後述する特定入賞口94への入賞(すなわち大当たり)のチャンスを容易に把握することができ、特別遊技の発生に対する期待感を喚起できる。
このように、遊技制御装置120は、どちらの始動入賞口5,6に入賞したかによって変動入賞装置2の状態、具体的には、可動部材22を開状態にする時間を異ならせる制御を行う。そして、遊技球が上部流路48を通過するか、貫通流路49を通過するかによって、遊技球が特定領域へ誘導される確率(大当たりする確率)が異なる。したがって、可動部材22に臨んで傾斜した遊技釘(図示せず)や始動入賞口5,6上に配された調整釘(図示せず)を微調整することにより、高誘導率の誘導経路30を遊技球が通過し易いように設定すれば、高誘導率の誘導経路30に遊技球が流入するチャンスを増加させることができる。このようにして、遊技店は、遊技釘や調整釘の一部を微調整するだけであっても、十分に出玉率を高めることができる。
また、この補助遊技において、遊技制御装置120は、特定領域センサ116からの検出信号を所定有効期間(例えば、7秒間)が経過するまで有効とする制御を行う。
そして、遊技空間23内を流下してきた遊技球が、有効期間が経過するまでに特定領域に入賞し、この遊技球の入賞を特定領域センサ116が検出して検出信号を遊技制御装置120に送信すると、遊技制御装置120は、この検出信号に基づいて特別遊技の動作(大当たり動作)を行わせる。
特別遊技において、遊技制御装置120は、図11(c)に示すように、可動部材22を開いてから所定時間(例えば、30秒)経過するか、あるいは所定個数(例えば、10個)の遊技球を変動入賞装置2内に導入するかの何れか早い方の条件が成立すると、遊技制御装置120は、可動部材22を閉じて第1ラウンドを終了する。その後、遊技制御装置120は、開閉ソレノイド50を消磁(OFF状態)して可動部材22を起立した閉状態に戻し、再び開閉ソレノイド50を励磁(ON状態)して可動部材22を傾倒した開状態して第2ラウンドを開始する。
このように可動部材22の開閉の一連動作を繰り返してラウンドを所定回数(例えば、16回)繰り返し、最終ラウンドにおいて可動部材22を閉じると、遊技制御装置120は、可動部材22を開くことなく特別遊技を終了して通常遊技に戻る。このことから、遊技者は、可動部材22の挙動を見て特別遊技が継続するか、あるいは終了するかを簡単に把握することができる。
次に、図12及び図13を用いて、第2の実施形態の遊技機について説明する。図12は第2の実施形態における可動部材が閉状態の変動入賞装置の正面図、第2の実施形態における可動部材が開状態の変動入賞装置の正面図である。なお、第1の実施形態と同一の部材には同一の符号を付して説明する。
これらの図面に示すように、第2の実施形態では、可動部材22の貫通流路49の入口49aが開放したままの状態であり、可動部材22の回動自由端には上記開閉部材55は設けられていない。したがって、図12に示すように、可動部材22が閉状態にあるときに、貫通流路49への遊技球の流入を防止すべく、取付基板21の上部に設けられた庇状の第1侵入阻止壁28aの左右方向幅を第1の実施形態よりも大きく形成して、閉状態における可動部材22の貫通流路49の入口49aを被うように構成されている。
第2の実施形態においても、可動部材22を傾倒させて開状態にしたときには、第1侵入阻止壁28aと第2侵入阻止壁28bとの間に開放した経路連通口31を開放し、該可動部材22の上部流路48を通過して入賞可能にするとともに、遊技球が貫通流路49に入って貯留部51に貯留可能な状態にする。このとき、開状態の可動部材22の上部流路48から受け入れられた遊技球は、遊技空間23内の第2誘導経路30bに流下して、低い誘導率(本実施形態では1/24の確率)で特定領域へ誘導され得る。一方、開状態の可動部材22の貫通流路49を通して受け入れられて貯留部51で貯留された遊技球は、可動部材22が閉状態に復帰したときに遊技空間23内の第1誘導経路30aに流下して、高い誘導率(本実施形態では1/3の確率)で特定領域へ誘導され得る。
そして、貯留部51に貯留された遊技球を可動部材が閉状態に変換(図12の状態から図13の状態に変換)することにより貯留解除すると、第1実施形態と同様に、貯留部51に貯留された遊技球52が一気に貫通流路49を通過することになり、遊技の興趣を高めることができる。このことから、後述する特定入賞口94への入賞(すなわち大当たり)のチャンスを容易に把握することができ、特別遊技の発生に対する期待感を喚起できる。
このように第2の実施形態は、基本的には第1の実施形態と同様の作用効果を奏するが、上記開閉部材55及びその附帯部材を要しないので、可動部材22の構造が簡単であるという特有の効果を有している。
なお、上記実施形態では、遊技空間23に2つの誘導経路30を設けたが、本発明は誘導経路30の数に限定されない。すなわち、3つ以上の誘導経路30を遊技空間23内に区画形成し、各誘導経路30の途中に上記した回転誘導部材72や振分部材112のような振分手段を配置して、特定領域への遊技球誘導率を誘導経路30毎に異ならせてもよい。
ところで、上記実施形態では、遊技球の振分手段として回転誘導部材72あるいは振分部材112を誘導経路30内に備えることで特定領域への誘導率を異ならせていたが、本発明はこれに限定されず、遊技球を振分可能な部材はどのようなものでもよい。また、振分の確率が構造により定められるものに限らず、遊技球を振り分ける状態の変換時間によって定めるようにしてもよい。
なお、前記した実施の形態は全ての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明は、上記した説明に限らず特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内での全ての変更が含まれるものである。
また、本発明に係る遊技機は、パチンコ遊技機に限らず、雀球式遊技機、アレンジボール式遊技機などにも適用可能である。
パチンコ遊技機の遊技盤の正面図である。 可動部材が閉状態の変動入賞装置の正面図である。 可動部材が開状態の変動入賞装置の正面図である。 開閉部材が閉状態であり、回動位置規制穴の中間に回動軸が位置する要部正面図である。 開閉部材が開状態であり、回動位置規制穴の下限に回動軸が位置する要部正面図である。 図5におけるA矢視断面図である。 図2における変動入賞装置のB矢視断面図である。 図2における変動入賞装置のC矢視断面図である。 図2における変動入賞装置のD矢視断面図である。 制御系の説明に供するブロック構成図である。 補助遊技及び特別遊技における可動部材の作動状況の説明図である。 第2の実施形態における可動部材が閉状態の変動入賞装置の正面図である。 第2の実施形態における可動部材が開状態の変動入賞装置の正面図である。
符号の説明
1 遊技盤
2 変動入賞装置
4 遊技領域
5 第1始動入賞口
6 第2始動入賞口
12 第1始動入賞口センサ
14 第2始動入賞口センサ2
22 可動部材
23 遊技空間
28 侵入阻止壁
28a 第1侵入阻止壁
28b 第2侵入阻止壁
30 誘導経路
30a 第1誘導経路
30b 第2誘導経路
31 経路連通口
41 回転軸
42 筒体内側壁
43 筒体外側壁
44 筒体前面壁
48 上部流路
49 貫通流路
51 貯留部
50 開閉ソレノイド
52 遊技球
55 開閉部材
56 回動軸
58 回動位置規制穴
61 捻りコイルバネ
66 当接部材
67 被当接部材
68 軸受孔
71 転動棚
72 回転誘導部材
73 振分部
76 合流部
80 誘導樋
81 誘導口
82 球流下領域
84 振分空間壁部
85 振分空間
87 一般入賞樋
88 一般入賞連通口
91 回転軸
92 回転誘導部材用モータ
93 切欠部
94 特定入賞口
95 一般入賞口
97 排出口
99 入賞球流下空間
100 底部
101 排出流路
102 カウントセンサ
105 排出誘導部
106 一般入賞誘導部
106a 側面
109 球流下棚
112 振分部材
113 助走開口
116 特定領域センサ
117 特定入賞球回収路
118 一般入賞球回収路
120 遊技制御装置

Claims (4)

  1. 遊技釘が植設された遊技領域に、始動入賞口と、該始動入賞口への遊技球の入賞により可動部材を閉状態から開状態に変換可能な補助遊技を行う変動入賞装置と、を備えた遊技機において、
    前記可動部材は、
    その一端部に回転軸を設け、該回転軸を中心に駆動源の駆動により回動することによって閉状態から開状態に変換するように構成されるとともに、
    開状態の可動部材における上面に沿って形成された上部流路と、
    前記回動自由端側から回動軸側へ遊技球が通過可能に貫通した貫通流路と、
    を備え、
    前記貫通流路の途中には、当該可動部材の開状態中に遊技球を貯留可能な貯留部を設け、該貯留部に貯留された遊技球を可動部材が閉状態に変換することにより貯留解除するように構成したことを特徴とする遊技機。
  2. 前記可動部材は、前記貫通流路の回動自由端側に開閉部材を備え、
    前記開閉部材は、可動部材の閉状態において前記貫通流路を閉鎖する一方、可動部材の開状態において前記貫通流路を開放することを特徴とする請求項1に記載の遊技機。
  3. 前記変動入賞装置は、
    受け入れた遊技球が転動する遊技空間と、該遊技空間の下流側に形成された特定領域及び一般領域とを有し、
    前記補助遊技中に受け入れた遊技球が特定領域を通過したことに基づいて、補助遊技よりも有利な態様で前記可動部材を開状態に変換して特別遊技を行い、
    前記遊技空間は、
    遊技球を誘導する複数の誘導経路を、前記特定領域への誘導率を異ならせた状態で備えていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の遊技機。
  4. 前記遊技空間は、
    前記特定領域へ遊技球を誘導し易い第1遊技空間部と、特定領域へ遊技球を誘導し難い第2遊技空間部と、
    を備え、
    前記上部流路が受け入れた遊技球を前記第2遊技空間部に誘導し、前記貫通流路が受け入れた遊技球を前記第1遊技空間部に誘導するように構成したことを特徴とする請求項3に記載の遊技機。
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