JP4286655B2 - 遊技機 - Google Patents

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Description

本発明は、遊技球の入賞を制御する可動部材を備えた変動入賞装置を有する遊技機に関する。
従来より、パチンコ遊技機等の遊技機には、遊技盤が備えられ、該遊技盤の前面を遊技領域区画壁により略円形状に囲むことで遊技領域が形成されていた。該遊技領域区画壁は金属製のバンド(ガイドレール)や遊技盤の周辺を装飾する周囲装飾部材(サイドケース)により構成されていた。
また、遊技領域区画壁の前方から向かって左側の外側には、発射装置から発射された遊技球を誘導する発射球誘導部が形成されるとともに、該発射球誘導部の上端部が遊技領域への遊技球の導入部となっていて、該導入部から遊技球が遊技領域に導入(放出、発射)されるようになっている。
また、該発射球誘導部の外側壁は遊技領域区画壁に連続しているので、発射されて発射球誘導部から遊技領域に導入した遊技球は、遊技領域区画壁に沿って導入することとなっている。また、遊技領域区画壁の前方から向かって右側には、緩衝部材が遊技領域区画壁から遊技領域側に突出状に設けられ、遊技球が遊技領域区画壁に沿って右側まで進行した場合でも該緩衝部材に衝突するようになっているので、遊技領域区画壁に沿ったまま遊技領域の下部まで流下してしまうのを防止している。
遊技領域には、変動表示装置や変動入賞装置、始動入賞装置等の複数種の遊技装置が配設されているが、従来は、遊技領域の略中央に変動表示装置が配設され、その下方部に始動入賞装置と変動入賞装置が配設されていた。
遊技の興趣性を向上させるためには、変動表示装置に表示される内容が重要であることから、この変動表示装置として液晶表示装置等を用いることにより、多種多彩な表示を可能にした遊技機も考えられている。
近年、興趣性を向上させるために変動表示装置が益々大型化する傾向にある。しかしながら、限りある遊技領域に対して、変動表示装置ばかりが大型化してしまうと、他の遊技装置の形状や配置を規制することとなるばかりか、変動表示装置の直下に位置する始動入賞装置や変動入賞装置の周辺に遊技球が集まらなくなってしまうことから、始動入賞率が低下したり、大当たりしても開放した変動入賞装置に遊技球が入賞し難い遊技機となってしまう。
そのため、遊技領域区画壁(ガイドレール)における前方から向かって右側の部位に、変動入賞装置(大入賞口)を設けた遊技機も考えられている。(例えば、特許文献1参照。)。
特許文献1の遊技機においては、遊技領域区画壁となるガイドレールの上部右側に開口部を設け、この開口部に可動部材としての開閉扉を設けている。そして、開閉扉の一側面側は、閉じた状態で、ガイドレールの開口部を塞ぐとともに、ガイドレールの一部として機能している。また、開閉扉の上端部には、大入賞口となる入賞口が形成され、開閉扉が開いた際、すなわち、ガイドレールの外側から遊技領域内に突出した状態に移動した際に、遊技領域内のガイドレール近傍に入賞口を開いた状態とし、ガイドレールに沿ってガイドレール上部を左から右側に向かう遊技球が入賞するようになっている。
従って、発射された遊技球が導入部からガイドレール上部に沿って左から右に移動する際に、遊技球が導入部の近傍でガイドレールから離れて、遊技領域の左右の中央部近傍で下方に流下しないように、遊技者が遊技球の発射勢を強くするように操作すること、すなわち、所謂右打ちすることで、開いた状態となった開閉扉の大入賞口に遊技球を入賞できるようになっている。
特開2003−71021号公報(第4頁 図1〜4)
しかしながら、上記した従来の特許文献1の遊技機では、発射されて遊技領域区画壁に沿って進入した遊技球が直接変動入賞装置に入賞することになる。すなわち、発射装置から発射された遊技球の勢いが減衰されないでそのまま入賞領域の可動部材(開閉扉)等に衝突することとなるため、その衝撃力が、開閉する開閉部材を備えた変動入賞装置を構成する部材(可動部材としての開閉部材等)や、リンク機構等の伝動部材や、駆動源(ソレノイド、モータ等のアクチュエータ)等の故障の原因になってしまう虞がある。
特に、遊技領域区画壁の上部の右側に変動入賞装置を設けた場合に、遊技球を変動入賞装置に入賞させるために遊技者が右打ちすることにより遊技球の発射勢が強くなっているので、遊技球の発射勢を減衰させる部材(障害釘等)等に遊技球が接触することなく、遊技球が遊技領域区画壁に沿って変動入賞装置に入賞する構成となっていると、変動入賞装置を構成する部材に遊技球が当った場合に大きな衝撃を与えることになる。
本発明の課題は、遊技領域内の限られたスペースを有効に利用するために遊技領域区画壁の上部に変動入賞装置を設けたことにより、遊技領域区画壁に沿って発射勢を減衰させる部材に接触することなく強い勢いで変動入賞装置に遊技球が入賞する構成となっている場合に、変動入賞装置の可動部材に対する衝撃を効率的に吸収して変動入賞装置の耐久性を高めた遊技機を提供することである。
上記課題を解決するため請求項1に記載の発明は、遊技盤の前面を遊技領域区画壁により略円形状に区画して遊技領域を形成し、該遊技領域の上方であって左右方向一側部に形成された遊技球の導入部から該遊技領域に進入した遊技球が前記遊技領域区画壁に沿って進行可能に構成した遊技機において、
前記遊技領域区画壁の上方であって前記導入部と対向する側部に段部を形成するとともに、該段部に緩衝部材を設けることで、該遊技領域区画壁に沿って進行する遊技球が該緩衝部材に衝突して流下方向を変換するように構成し、
前記段部の上部に、特別遊技状態の発生に基づき開状態に変換可能な変動入賞装置を設け、
前記変動入賞装置は、
前記遊技領域区画壁の所定範囲を離隔させて入賞領域を形成するとともに、
前記遊技領域区画壁の外側に前記入賞領域に連通した入賞空間を形成する入賞空間形成部材と、
前記段部の近傍に回動軸を設定し、通常状態時では前記入賞領域を閉鎖する閉状態と、特別遊技状態時では回動端部が前記遊技領域の内側方向に回動することで該入賞領域を開放する開状態に変換可能な可動部材と、
を備え、
前記可動部材は、
前記閉状態において前記遊技領域区画壁の離隔部を補完して遊技領域区画壁を連続状態にするための遊技領域区画壁補完部と、
前記開状態において前記入賞空間へ遊技球を誘導可能な入賞誘導部と、
を有するとともに、
該開状態に変換した際に、前記遊技領域区画壁補完部が前記緩衝部材に当接するように構成したことを特徴としている。
ここで、「遊技機」とは、例えば、各種パチンコ遊技機、アレンジボール遊技機、雀球遊技機等の弾球遊技機であり、遊技球の入賞を制御する可動部材を備えた変動入賞装置を有するものである。
また、「緩衝部材」とは、遊技球が接触(衝突)した場合に、その衝撃を緩衝(緩和)することが可能な素材からなるもので、例えば、ゴム(天然ゴム、合成ゴム等)や合成樹脂(例えば、熱可塑性エラストマー等のゴム状の弾性を有する物、発泡樹脂を含む)、シリコンゴム等の素材、すなわち、遊技球の衝突による衝撃を緩和するとともに、遊技球の勢いを極端に止めてしまうことがない適度な弾性や反発性を有する素材からなるものである。
また、「特別遊技状態」とは、例えば、複数の識別情報(数字、文字、図柄等の特別図柄)を変動表示させる変動表示ゲームを行う変動表示装置を備えた遊技機において、変動表示ゲームの結果態様が特別結果態様(例えば、変動表示された複数の識別情報が同じ識別情報(例えば、ぞろ目の数字)で停止される特別停止態様)となった場合に発生する大当り状態である。そして、特別遊技状態では、変動表示ゲームの結果態様が特別結果態様とならない通常の場合に、遊技球を受け入れない閉状態となった変動入賞装置を、例えば、遊技球を容易に入賞可能な開状態にすることにより、遊技者に大きな遊技価値として、大量の遊技媒体(遊技球等)の獲得の機会を与えるものである。
また、特別遊技状態を発生させる遊技は、変動表示装置による変動表示ゲームに限られるものではなく、例えば、開閉部材を備えた各種電動役物(例えば、本発明の変動入賞装置(特別変動入賞装置)以外の変動入賞装置)等において、開状態で入賞した遊技球が特定領域を通過した場合に大当りとして、上述のように変動入賞装置を開状態とする特別遊技状態を発生するものとしても良い。
すなわち、特別遊技状態とは、遊技機において、何らかの遊技を行った際の結果態様が、予め定められた特別結果態様となった場合、すなわち、遊技で所定の条件が成立した場合に発生するもので、さらに、特別遊技状態では、変動入賞装置が遊技球の入賞が容易な開状態となるようになっている。なお、特別遊技状態では、変動入賞装置が開閉を所定回数繰り返すものとしても良い。
請求項1に記載の発明によれば、強い発射勢で発射されて導入部から遊技領域に導入された遊技球は、勢いが極めて強い場合に、重力に抗して遊技領域区画壁に沿って遊技領域の上部を導入部に対して左右方向の反対側となる方向に向かい変動入賞装置に至り、それほど勢いが強くない場合には、遊技領域区画壁から離れるが、下方に余り流下せずに変動入賞装置に至ることになり、変動入賞装置が開状態の際に、変動入賞装置に入賞し、変動入賞装置が閉状態の際に、遊技領域の導入部の反対側で下方に流下するか、段部の緩衝部材に衝突して、遊技領域の左右方向の中央部側に戻されて下方に流下する。
ここで、導入部が遊技領域の向かって左側部側に設けられている場合に、変動入賞装置は遊技領域の上部の右側もしくは右側部に設けられることになる。また、変動入賞装置は、遊技領域区画壁の上方であって前記導入部と対向する側部に形成された段部の上部に設けられている。
そして、変動入賞装置において、遊技領域区画壁の所定範囲を隔離させる事により、所定範囲に渡って遊技領域区画壁が無い離隔部を形成し、この離隔部を遊技球が遊技領域区画壁よりも遊技領域の外側となる入賞空間に進入(入賞)可能な変動入賞装置の入賞領域としている。なお、遊技領域区画壁の所定範囲を隔離させるとは、前記離隔部の一方の端部側の遊技領域区画壁と、他方の端部側の遊技領域区画壁とが離れた状態なっていることである。
そして、入賞領域(離隔部)は、通常時(通常遊技状態)、可動部材により閉状態とされ、特別遊技状態で開状態とされる。また、可動部材は閉状態において、離隔部で離間した遊技領域区画壁をつないで、離隔部において遊技領域区画壁を連続した状態とする遊技領域区画壁補完部を備えている。すなわち、可動部材は、その遊技領域の内側に向かう側面が遊技領域区画壁として機能するように、内側の側面を除いて遊技領域の外側に配置され、変動入賞装置は、閉状態において、ほぼ遊技領域の外側に有り、遊技領域区画壁補完部以外は、遊技領域内の遊技球に対して影響を与えない。また、遊技領域内の遊技領域区画壁に沿った上部の一部に、後述するように可動部材を開状態とすることが可能な空間が有れば良いことになり、変動入賞装置が開閉するものとしても、遊技領域内のスペースがほとんど占有されず、変動入賞装置以外の遊技装置用に遊技領域内のスペースを有効に利用可能な状態となる。
そして、可動部材が閉状態の場合に、強い勢いで発射された遊技球は、上述のように遊技領域区画壁に沿って進み、変動入賞装置となる部分で、遊技領域区画壁補完部に沿って進むことになる。そして、遊技領域区画壁補完部に沿って進んだ遊技球は、変動入賞装置の下部(変動入賞装置に隣設して下側)となる段部の緩衝部材に衝突して遊技領域区画壁に沿った進行方向(流下方向)から、遊技領域区画壁から離れて遊技領域の内側に向かって流下するように流下方向が変換されることになる。なお、段部があることにより、遊技球が遊技領域区画壁に沿って遊技領域の縁部を通って遊技領域の下側に進んでしまい、遊技領域の縁部より内側の入賞口等に入賞する機会が無いままアウト穴からアウト球として遊技領域外に排出されるのを防止できる。
また、可動部材は、段部に近接する回動軸を中心に回転移動することにより、可動部材の遊技領域の内側に向いた側面となる遊技領域区画壁補完部が上述のように離隔部で遊技領域区画壁を補完した状態とする閉状態から、可動部材が遊技領域の内側に向かって回動することにより、可動部材の遊技領域の外側を向いた側面となる入賞誘導部が遊技領域内に入った状態となるとともに、離隔部の入賞領域が開放した状態となる。
すなわち、可動部材が遊技領域の内側に向かって回転移動し、可動部材の入賞誘導部の上側において、離隔部の入賞領域が開放した状態となる。
この状態で、遊技球が遊技領域区画壁に沿って変動入賞装置に進むか、遊技領域区画壁から離れても、ほとんど下方に流下せずに変動入賞装置に進むと、遊技球は、可動部材の入賞誘導部に衝突(接触)し、入賞誘導部に誘導されて入賞領域から遊技領域の外側となる入賞空間に進入(入賞)することになる。なお、一部の遊技球は、入賞誘導部に接触することなく、入賞領域から入賞する可能性がある。
従って、可動部材には、強い勢いで反射された遊技球が、障害釘等に接触して勢いを減衰させられることなく、衝突する可能性が高い。
しかし、可動部材を開状態とした場合に、可動部材の遊技球が衝突する入賞誘導部の反対側となる遊技領域区画壁補完部が段部の緩衝部材に当接しているので、入賞誘導部に遊技球が衝突した際の衝撃力は、入賞誘導部の反対側となるとともに、緩衝部材に当接した遊技領域区画壁補完部を介して緩衝部材に伝わって緩和される。
また、可動部材は、回動軸の部分で支持された状態となっており、遊技球が衝突した場合に、可動部材の回動軸の部分(軸着部)に衝突の衝撃力による応力が集中する可能性が高いが、緩衝部材を備えた段部の近傍に回動軸が設定されていることにより、遊技領域区画壁補完部の回動軸の近傍となる部分が緩衝部材に接触することになり、効率的に衝撃力を緩和することができる。
以上のことから、変動入賞装置が、遊技領域の上部の縁部にあり、閉状態では遊技領域外にある状態となることから、他の遊技装置の形状、大きさ、配置等には影響されず何ら問題なく変動入賞装置を遊技盤に配設することができるとともに、入賞領域が遊技領域区画壁の離隔した離隔部に形成されていることから遊技球が入賞し易い変動入賞装置を提供できる。また、勢いのある遊技球が入賞しても緩衝部材に衝撃が緩衝されることから可動部材等が故障することを防止できる。
しかも、遊技領域区画壁の離隔部が入賞領域とされ、かつ、可動部材に入賞誘導部を有しているので、遊技球を強めに発射することで、入賞空間に遊技球を確実かつ迅速に入賞させることができる。
また、従来(特許文献1の遊技機)とは異なり遊技領域区画壁に段部を形成しているので、変動入賞装置の閉鎖時に遊技球が右側に至った場合に、該遊技球は段部に衝突して遊技領域の中央方向に流下することとなり、無駄な遊技球の発生を防止できる。しかも、その段部の緩衝部材を可動部材等の故障防止用として兼用しているので効率よく部材を活用できる。さらに、可動部材を開状態とした場合に、入賞誘導部が緩衝部材に当接する構成から、緩衝部材は、可動部材を開状態とした場合に、可動部材の開いた角度を規制するストッパとしても機能させることが可能である。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の遊技機において、前記可動部材が前記開状態に変換する際に、前記遊技領域区画壁補完部が前記緩衝部材に当接することで回動範囲が規制されるように当該可動部材の回動軸を設定したことを特徴としている。
請求項2に記載の発明によれば、可動部材が開状態に変換した際に、可動部材は、緩衝部材に当接することで、その回転移動が止まることになるので、遊技領域区画壁補完部を緩衝部材に確実に当接させることが可能となり、上述の緩衝による効果を確実に得ることができる。また、可動部材の開状態時のストッパ等を別途設ける必要もなくなる。
なお、可動部材の開状態時のストッパを別途設けても良いが、可動部材の遊技領域区画壁補完部の緩衝部材への当接を妨げない位置に設ける必要がある。
また、遊技領域区画壁補完部が前記緩衝部材に当接することで回動範囲が規制される回動軸の設定位置とは、遊技領域の内側に向かって回動する可動部材において、例えば、緩衝部材に対して遊技領域の外側方向となる設置位置である。より詳しくは、緩衝部材の遊技領域区画壁補完部の当接位置より遊技領域の外側方向となる設置位置である。
請求項3に記載の発明は、請求項1または2に記載の遊技機において、前記遊技領域区画壁補完部に突部を形成し、該突部が前記緩衝部材と当接するように構成したことを特徴としている。
請求項3に記載の発明によれば、可動部材と緩衝部材を確実に当接することができる。また、突部を形成することで、可動部材の開放角度、或いは、可動部材の形状を自由に設定できるし、緩衝部材の形状に関しても制限を少なくすることができる。すなわち、可動部材の開放時に突部が緩衝部材に当接すればいいので、可動部材の内側の側面を緩衝部材に当接するように設計するより、突部以外の部分における可動部材の設計の自由度が大きくなる。緩衝部材においても、突部が接触する部分が確保できれば、その他の部分における緩衝部材の設計の自由度が大きくなる。
請求項4に記載の発明は、請求項1〜3の何れか1項に記載の遊技機において、前記可動部材が開放した際の回動端部とは回動軸を挟んで反対側に前記緩衝部材を延設することで、該可動部材の軸着部が該緩衝部材と当接可能に構成したことを特徴としている。
請求項4に記載の発明によれば、前記可動部材が開放した際の回動端部とは回動軸を挟んで反対側に前記緩衝部材を延設することで、開放した状態の可動部材の軸着部、すなわち、可動部材の基端部の後側に緩衝部材が存在して接触していることになる。従って、可動部材の回動端部側から軸着部側に向かって力が作用した場合に、可動部材の軸着部が緩衝部材の延設された部分に押しつけられる構成となる。
従って、可動部材が開放した際に、例えば、可動部材の先端(回動端部)に遊技球が衝突して、回動端部から回動軸方向に力が加わっても、軸着部が緩衝部材に接触していることで、衝撃が緩和されるので、可動部材等(特に軸着部)の故障を防止できる。
請求項5に記載の発明は、請求項1〜4の何れか1項に記載の遊技機において、前記入賞空間内に、流下方向変換部材を設けたことを特徴としている。
ここで、流下方向変換部材は、例えば、障害釘や風車などのことで、流下する遊技球が接触することにより、遊技球の流下方向を変えるものである。
請求項5に記載の発明によれば、例えば、入賞空間から遊技領域の外部に遊技球を導出するとともに、入賞した遊技球を検出するセンサを備えた入賞口(大入賞口)を設けた場合に、入賞口に遊技球が流入する前に、遊技球を流下方向変換部材に接触させることで、遊技球の流下勢を減衰させて、入賞口を形成する部材や、センサに遊技球が衝突した場合の衝撃力を減少させることができる。すなわち、遊技球が勢いよく入賞空間内に入賞しても、障害釘或いは風車等に衝突して勢いが弱まるので、入賞空間内の部材の故障を防止できる。これにより、変動入賞装置の耐久性を向上できる。
また、入賞空間内に流入した遊技球が、流下方向変換部材に接触して遊技球の流下方向を変換することで、入賞空間内での遊技球の動きに変化を持たせるとともに、入賞空間内での遊技球の滞留時間を長くすることが可能となり、遊技者に入賞空間内の遊技球に注目させることができるとともに、遊技者に入賞空間内の遊技球を十分に見せることができる。
また、入賞空間内に入賞の価値を異ならせる複数の入賞口を形成した場合には、障害釘等の調整により各入賞口への入賞率を変化させることが可能となる。
なお、入賞空間を周囲装飾部材(入賞空間形成部材)で形成し、周囲装飾部材には、遊技盤のベース盤(ベニヤ、合板)の表面が前面側に臨む開口部が形成され、開口部から露出するベース盤の表面に障害釘や風車等の流下方向変換部材が植設されていることが好ましい。
請求項6に記載の発明は、請求項1〜5の何れか1項に記載の遊技機において、前記緩衝部材を前記可動部材からの振動により揺動可能に軸支するとともに、当該緩衝部材の所定部を前記入賞空間における遊技球の集合部に臨ませることで、遊技球の入賞により生じる該可動部材の振動により該緩衝部材を揺動させて該集合部における球詰まりを解消可能に構成したことを特徴としている。
ここで、「入賞空間における遊技球の集合部」とは、入賞空間内において、上述のセンサ等を有する入賞口を設けた場合に、入賞空間内の遊技球を入賞口に誘導して入賞口に流入させる構成となるが、入賞空間内に複数の遊技球が存在した場合に、複数の遊技球が入賞口に誘導されることにより、遊技球が入賞口の手前で集合した状態となり、この入賞口の手前の遊技球が集合する部分が集合部となる。また、集合部では、複数の遊技球が集合した際に、限られた入賞口の開口部に複数の遊技球が入賞しようとすることで、球詰まりが発生する可能性がある。
請求項6に記載の発明によれば、入賞空間内において球詰まりが発生した場合でも、緩衝部材の揺動動作で該球詰まりを解消することができる。また、専用に電気的駆動源等を用いなくても遊技球の衝突力を利用して効率よく球詰まりを解消できる。
従って、緩衝部材の機能として、上記した機能の他、さらに球詰まりの防止機能を有することとなり、非常に効率よく緩衝部材を活用することができる。
本発明に係る遊技機によれば、他の遊技装置(変動表示装置、始動入賞装置等やその他の電動役物など)の形状、大きさ、配置等には影響されず何ら問題なく変動入賞装置を遊技盤に配設することができるとともに、遊技球が入賞し易い変動入賞装置を提供できる。また、勢いのある遊技球が入賞しても可動部材等が故障することを防止できる。
以下、この発明に係る実施形態について、図面を参照しながら説明する。
図1は、本発明に係る遊技機の一形態として例示するパチンコ遊技機100の遊技盤1を示す正面図である。
遊技盤1の前面には、遊技盤1前面の周辺部(主に四隅部)を覆い、遊技盤1の前面の主な部分となる中央部を略円形状に露出させる周囲装飾部材2(サイドケース)が取り付けられている。
周囲装飾部材2は、遊技盤1の上部の主に左右の隅部を覆う上部装飾部21と、遊技盤の下部の向かって左の隅部を覆う左下部装飾部22と、遊技盤の下部の向かって右の主に隅部を覆う右下部装飾部23とからなっている。なお、上部装飾部21と右下部装飾部23とは、境界部24で上下に分離しており、遊技盤1への周囲装飾部材2の取り付け取り外しに際して、境界部24で、上部装飾部21と右下部装飾部23の分離、接合が可能となっている。
そして、周囲装飾部材2の略円形状の内周面となる部分には、遊技盤1の前面に形成される略円形状の遊技領域1aを囲むように、遊技領域区画壁2aが形成されている。すなわち、遊技領域区画壁2aで囲まれた領域が、遊技球B(図4等に図示)を発射する図示しない発射装置に発射された遊技球Bが流下する遊技領域1aとなっている。
遊技領域区画壁2aは、遊技領域1aの最上部及び右側部を囲う部分が周囲装飾部材2(上部装飾部21、右下部装飾部23)の内周面壁25,26で構成され、遊技領域の最下部及び左側部を覆う部分が二本の円弧状の金属バンド27,28(ガイドレール)で構成されている。
二本の金属バンド27,28は、遊技領域1aの左側部を囲う部分で、内外に二重となるように間隔を開けて重なった状態となっており、二重に重なった部分の内側(遊技領域1a側)の金属バンド27が遊技領域1aを直接囲むようになっており、二本の金属バンド27,28が重なった部分では、内側の金属バンド27が遊技領域区画壁2aを構成するようになっている。外側の金属バンド28は、二重に重なった部分で、遊技領域区画壁2aより外側に配置された状態となる。なお、遊技領域1aの最下部を囲む部分では、内側の金属バンド27だけが配置されて、内側の金属バンド27が遊技領域区画壁2aを構成し、遊技領域1aの右上部では、外側の金属バンド28だけが配置され、外側の金属バンド28が遊技領域区画壁2aを構成している。
そして、これら金属バンド27,28の重なった部分の間が、遊技盤1の下側の発射装置から斜め上に向けて発射された遊技球Bを遊技領域1aへ誘導する誘導流路29となっている。そして、内側の金属バンド27の上端部の部分、すなわち、二本の金属バンド27,28が二重に配置された部分から、外側の金属バンド28だけが配置された状態となる部分が誘導流路29の先端部となり、この先端部が誘導流路29から遊技球Bを遊技領域1a内に導入させる導入部29aとなる。
導入部29aにおいては、誘導流路29の外側を囲む金属バンド28が円弧状に遊技領域1aを囲むようにさらに上に延出した状態となっており、誘導流路29を通過して導入部29aから遊技領域1a内に導入される遊技球Bは、誘導流路29の外側の側壁となる外側の金属バンド28に沿った状態で誘導流路29から導入部29aを越え、遊技領域1aを囲む遊技領域区画壁2aとなる外側の金属バンド28に沿ったままの状態で遊技領域1a内に侵入する。すなわち、遊技球Bは、外側の金属バンド28に沿ったまま誘導流路29から遊技領域1a内に導入される。
また、遊技球Bの発射の際の発射勢は、遊技者により調整可能となっているが、遊技領域区画壁が円弧状となっていることから、円弧状の外側の金属バンド28に沿って遊技領域1a内に導入される遊技球Bは、発射勢が強いと遠心力により重力に抗して遊技領域1aの最上部を遊技領域区画壁2aに接触した状態で遊技領域区画壁2aに沿って進行し、発射勢が弱いと、遊技領域区画壁2aから離れて下方に流下することになる。なお、遊技領域区画壁2aの導入部29a以降のどの位置で、遊技領域区画壁2aから遊技球Bが離れるかは、主に遊技球Bの発射勢によって決まることになる。なお、遊技球Bは、遊技領域区画壁2aから離れても導入部29aからその反対側に向かう(左から右に向かう)速度が急に低下するわけではなく、遊技球Bが遊技領域区画壁2aから離れた際の進行方向と重力方向とに基づいて例えば、右斜め下に向かって移動する。
以上のことからパチンコ遊技機100は、遊技盤1の前面を遊技領域区画壁2aにより略円形状に区画して遊技領域1aを形成し、該遊技領域1aの上方であって左右方向一側部に形成された遊技球Bの導入部29aから該遊技領域1aに進入した遊技球Bが前記遊技領域区画壁2aに沿って進行可能に構成されている。
言い換えれば、遊技球Bの導入部29aは、前記遊技領域1aの上方であって左右方向一側部に、発射されて該遊技領域1aに進入した遊技球Bが前記遊技領域区画壁2aに沿って進行するように形成されている。
なお、遊技領域区画壁2aには、後述する変動入賞装置5(特別変動入賞装置)の入賞領域5aとなる離隔部5bが設けられ、離隔部5bは、遊技領域区画壁2aが無い状態となっており、この部分は、変動入賞装置5の閉状態とされた可動部材51の遊技領域区画壁補完部52が配置されている。この遊技領域区画壁補完部52により離隔部5bで遊技領域区画壁2aが補完され、遊技領域区画壁2aが離隔部5bでも実質的に連続するようになっている。そして、離隔部5bの導入部より遠い側の端部側には、遊技領域区画壁2aに段差を形成するように段部25aが形成されている。
段部25aは、遊技領域区画壁2aの上部側で遊技領域1aの左側部に形成された導入部29aと対向する右側部に形成されている。また、段部25aにより形成される段差面25bは、凸となる曲面状に形成されるとともに、遊技領域区画壁2aに対してほぼ直交する方向に形成されている。従って、段部25aが遊技領域区画壁2aの遊技領域1aの右斜め上を囲む部分に形成されていることから、段部25aの段差面25bは、凸に湾曲した状態で、左斜め上を向いている。
また、段部25aの段差面25bを形成する部分が緩衝部材25cにより形成されている。緩衝部材25cは、例えば、合成ゴムからなるものであるが、遊技球Bが衝突した場合に衝撃を緩和するとともに、遊技球Bを適度に跳ね返す弾性と反発性を備えるものであれば、天然ゴム、合成樹脂(熱可塑性エラストマー等)、シリコンゴム等であっても良い。
そして、上述のように強い発射勢で発射された遊技球Bは、遠心力により重力に抗して導入部29aから遊技領域1a上部の遊技領域区画壁2aに沿って(に接触した状態で)遊技領域1aの外周部を周回するように移動することになるが、段部25aで緩衝部材25cからなる段差面25bに衝突し、遊技領域区画壁2aから離されて段部25aの左斜め上となる遊技領域1aの左右の略中央部側に跳ね返されることになる。
このような構成により、強い発射勢で発射された遊技球Bが、導入部29aから遊技領域区画壁2aに沿って、入賞の機会がないまま遊技領域1aの下部まで移動してしまうことで、遊技球Bが無駄になってしまうの防止することができる。
従って、パチンコ遊技機100は、遊技領域区画壁2aの上方であって前記導入部29aと対向する側部に段部25aを形成するとともに、該段部25aに緩衝部材25cを設けることで、該遊技領域区画壁2aに沿って進行する遊技球Bが該緩衝部材25cに衝突して流下方向を変換するように構成されている。
なお、段部25aにおいては、上部装飾部21の前面側を構成する前面板と遊技盤1の前面との間に緩衝部材25cが挟まれた状態で配置され、緩衝部材25cは、その上面となる前記段差面25bの部分と、前記段差面25bより下側で緩衝部材25cの左右の側面となる部分が露出した状態とされるとともに、正面が上部装飾部21にほぼ隠された状態とされている。
そして、遊技盤1の遊技領域区画壁2aで囲まれた遊技領域1aには、遊技球Bの通過により普通変動表示ゲームの始動条件を付与する普図始動ゲート6と、普通変動表示ゲームを表示する普通図柄(普図)表示器61と、普通図柄表示器61での普通変動表示ゲームの結果如何によって開閉部材9a,9aを開(遊技者にとって有利な状態)閉(遊技者にとって不利な状態)させる普通電動(普電)役物9cを備えるとともに、普通電動役物9c内に始動入賞口9b(特図始動入賞口)を備えた始動入賞装置9と、始動入賞装置9への遊技球Bの入賞に基づき変動表示ゲーム(特別変動表示ゲーム)を表示する変動表示装置4と、変動表示装置4での特別変動表示ゲームの結果如何によって後述の大入賞口5gを有する入賞空間5cを閉じた状態(遊技者にとって不利な状態)から開放状態(遊技者にとって有利な状態)に変換するサイクル遊技を行う変動入賞装置5と、一般入賞口8,…と、サイドランプ12,12と、多数の障害釘14a(図4等に一部を図示)や、風車14b(図4等に一部を図示)等の流下方向変換部材となどが配設されている。また、遊技領域1aの最下端部中央にはアウト球を回収するためのアウト穴13が設けられている。
このうち、変動表示装置4は、遊技領域1aの略中央部に設けられ、識別情報としての特別図柄(特図)の変動表示ゲームの表示等を行う表示装置本体4a(例えば、液晶表示装置からなる)と、この表示装置本体4aの前面側に配設される前面構成部材41から構成されている。
また、変動表示装置4の前面構成部材41には、遊技盤1の前面より後方に凹んだ状態の凹室42が形成され、凹室42の奥に、凹室42の前面を向く内面を構成するように表示装置本体4aの表示部4b(表示画面)が配置されている。そして、前面構成部材41の凹室42の下側の内面を構成する部分が、表示部4bの前面側において遊技球Bが転動可能であるとともに、該転動した遊技球Bが前記始動入賞口9bを備える始動入賞装置9の上に流下可能なステージ43(球転動部)とされている。なお、始動入賞口9bを備える始動入賞装置9は、変動表示装置4の直下方に配設されている。すなわち、始動入賞装置9(始動入賞口9b)は、変動表示装置4の左右の中央部の真下に、変動表示装置4との間に間隔を開けて配置されている。
また、変動表示装置4の前面構成部材41には、図3及び図4に示すように、変動表示装置4の周囲(ここでは変動表示装置4の上側の周囲)の遊技領域1aを流下する遊技球Bの一部が導入される左右のワープ導入口441(図3,4に図示)と、該ワープ導入口441から導入された遊技球Bを、前記ステージ43に流出させる左右のワープ導出口442と、右(左)のワープ導入口441から導入された遊技球を右(左)のワープ導出口442に流下させる右(左)のワープ通路443(ワープ流路)とを備えたワープ装置44を備えている。
前記ステージ43は、ステージ43上を転動する遊技球Bを始動入賞装置9の真上に落下させて高い入賞率で始動入賞装置9に入賞(始動入賞)させるための始動入賞誘導部43aを備えた高入賞率経路と、始動入賞装置9の真上から左右にずれた位置に遊技球Bを落下させて高入賞率経路よりも低い入賞率で始動入賞装置9に入賞させる低入賞率経路とを備えるとともに、遊技球をこれら経路の何れかに振り分ける機能とを備えている。なお、始動入賞装置9への入賞率が高入賞率経路と低入賞率経路との間となる中入賞率経路等を備え、ステージ43が3以上の異なる入賞率の経路に遊技球を振り分けるようになっていても良い。
そして、ステージ43上に至った遊技球は、ステージ43に至らずに遊技領域1aを流下した遊技球Bより高い入賞率で始動入賞装置9に入賞する。例えば、ステージ43の上述の低入賞率経路を通った遊技球であっても、ステージ43に至らなかった遊技球よりは高い入賞率で始動入賞装置9に入賞する。
ステージ43には、上述のワープ装置44により遊技球が導入されるが、変動表示装置4の左右や下の遊技領域1aから、障害釘14a等で撥ねた遊技球Bが変動表示装置4の凹室42内に進入してステージ43に至る場合もある。
以上のようにステージ43に至った遊技球Bは、高い入賞率で始動入賞装置9に入賞し、かつ、ワープ装置44に導入された遊技球Bもステージ43に導出されることから、ワープ装置44を経由した遊技球Bは、ワープ装置44を経由せずに遊技領域1aを流下した遊技球Bに比較して高い入賞率で始動入賞装置9に入賞することになる。
なお、前面構成部材41の上部には、変動表示装置4の表示装置本体4a(表示部4b)を保護するために、変動表示装置4より上の遊技領域1aから遊技球Bが直接前面構成部材41の凹室42内に進入するのを防止する鎧部材45が遊技盤1前面より前方に突出して設けられている。そして、変動表示装置4の上部に左右に延在する鎧部材45の上面の左端部側と右端部側とにそれぞれ上を向いた開口した状態で、上述のワープ導入口441が形成されている。また、鎧部材45は、その上面が上方を向くとともに、上面の中央部が高く、ワープ導入口441が設けられた上面の左右端部が中央部より低くなっており、鎧部材45の上面上に流下した遊技球Bをワープ導入口441に誘導する形状となっている。
鎧部材45の上部には、図1、図3〜図5において図示しない複数の障害釘が植設されていて、一部の遊技球だけが鎧部材45の上面に至るようになっている。
以上のことから、変動表示装置4には、変動表示装置4の左右の遊技領域1aを流下した場合よりも高い入賞率で遊技球を始動入賞装置9の始動入賞口9bに入賞させることが可能なワープ装置に遊技球を導入するワープ導入口441が形成されている。
表示装置本体4aは、表示状態が変化可能な表示部4b(表示画面)を備え、この表示部4bにおいて複数種類の識別情報(例えば、キャラクタ、数字、記号などからなる図柄等)を変動表示させることにより特図の変動表示ゲームを実行可能となっている。
また、例えば、変動表示装置4の表示装置本体4aの上側には、始動入賞装置9(始動入賞口9b)に遊技球Bが入賞して特図変動表示ゲームが未処理となっている未処理回数(特図始動記憶数)を点灯表示する特図記憶表示器4cが設けられている。
普図始動ゲート6には、普図始動ゲート6を通過した遊技球を検出する普図始動ゲートセンサ6a(図2に図示)が備えられている。
普通図柄表示器61は、例えば、7セグメント型のLEDなどによって構成され、普通図柄(例えば、図柄としての数字、記号などの識別情報)の変動表示が行われるようになっている。また、普通図柄表示器61の近傍には、普図始動ゲート6に遊技球が入賞(普図の始動入賞)して普図変動表示が未処理となっている未処理回数(普図始動記憶数)を表示する普図記憶表示器62が配設されている。
一般入賞口8,…には、それぞれ一般入賞口8,…に入賞した遊技球を検出する入賞口センサ8a,…が設けられている。
始動入賞装置9の普通電動役物9cは、左右一対の開閉部材9a,9aを具備し、この開閉部材9a,9aは、常時は遊技球が1個流入可能な程度の間隔で閉じた状態を保持しているが、普通図柄表示器61の変動表示の結果が予め定められた所定の停止表示(例えば、「7」)となることに関連して、逆「ハ」の字状に開いて始動入賞装置9に遊技球が流入し易い状態(遊技者にとって有利な状態)に変換されるようになっている。なお、普通電動役物9cの開閉部材9a、9aの開閉は、普電用ソレノイド9e(図2に図示)により行われる。
この始動入賞装置9には、上述の普通電動役物9cを通過した遊技球が入賞する特図の始動入賞口9b(入賞領域)を備え、この始動入賞口9bに特図始動入賞口センサ9d(図2に図示)を備えている。
変動入賞装置5は、可動部材51で開閉される入賞空間5cを備え、入賞空間5c内に大入賞口5g(図3等に図示)を備えている。また、変動入賞装置5は、上述のように段部25a上に配置されており、遊技領域1aの上部であって前記導入部29aと対向する側部に設けられている。
この大入賞口5gの内部(入賞領域)には、該大入賞口5gに入った遊技球を検出する大入賞口センサ5hが配設されている。
可動部材51は、特図の変動表示ゲームの結果が特別結果態様(例えば、「7、7、7」等、同じ図柄の組合せの何れか)となって大当り等が発生した場合に開放し、大入賞口5gへの遊技球の入賞を可能とするようになっている。可動部材51の開閉は、可動部材用ソレノイド5d(図2、図6に図示)により行われる。
なお、変動入賞装置5の詳細については後で説明する。
そして、図2に示すように、パチンコ遊技機100は、その制御系として上述の遊技の進行を制御する遊技制御装置70(メイン制御装置)、この遊技制御装置70の制御下で各種の演出に関する制御を行う演出制御装置80(サブ制御装置)、遊技制御装置70の制御下で賞球の排出制御等を行う排出制御装置90等を備えている。
このうち遊技制御装置70は、CPU71a、RAM71b、ROM71c等を有する遊技用マイクロコンピュータ71、入出力I/F73、クロック(発振器)72等により構成されている。
このうち、CPU71aは、制御部、演算部を備え、演算制御を行う他、特図や普図の変動表示ゲームに関連する各種乱数値なども生成している。各種乱数値には、特図変動表示ゲームの大当り判定用乱数値、普図変動表示ゲームの当り判定用乱数値、特図変動表示ゲームの停止図柄の決定に用いられる図柄決定用乱数値、特図変動表示ゲームにおける基本変動パターン(各種リーチやリーチ無しの変動表示における変動表示ゲームの実行時間等を含む)の種類の決定に用いられる基本変動パターン決定用乱数値などが含まれる。
RAM71bは、始動入賞装置9内に設けられた特図始動入賞口センサ9dのオン信号の記憶、すなわち特図始動記憶(始動記憶、変動表示ゲームの実行権利)の記憶領域、普図始動ゲート6に設けられた普図始動ゲートセンサ6aのオン信号の記憶(普図始動記憶)の記憶領域、並びに、CPU71aの作業領域等を備えている。
ROM71cには、遊技上の制御プログラムや制御データが書き込まれている他、特図変動表示ゲームの大当り発生を判定するための特図変動表示ゲームの大当り判定値を有する乱数判定テーブル、普図変動表示ゲームの当り発生を判定するための普図の当り判定値を有する普図判定テーブルなどが書き込まれている。
また、入出力I/F73には、図示しないローパスフィルタ及びバッファーゲートを介して、特図始動入賞口センサ9d、普図始動ゲートセンサ6a、大入賞口センサ5h、入賞口センサ8a,…、排出制御装置90などが接続されており、これらからの各種信号が入力されている。そして、これら各種信号は、該入出力I/F73により中継されて、CPU71aに対し出力されている。
さらに、入出力I/F73には、CPU71aから出力される各種の制御信号が入力され、これら制御信号は、該入出力I/F73により中継されて、図示しない出力ポート及びドライバーを介して、始動入賞装置9の開閉部材9a,9aの駆動手段としての普電用ソレノイド9e、普通図柄表示器61、普図記憶表示器62、特図記憶表示器4c、遊技制御装置70からパチンコ遊技機100の外部に対し出力される外部情報を中継する外部出力端子85、演出制御装置80、変動入賞装置5の可動部材51の駆動手段としての可動部材用ソレノイド5dなどに出力されている。
遊技制御装置70のCPU71aは、例えば、特図始動入賞口センサ9dからの検出信号(始動信号)の入力等に基づき、RAM71bに記憶されている各種乱数値の抽出処理を行い、該抽出処理により抽出された乱数値と、予めROM71cに記憶されている判定値(判定テーブル)とを比較する。
この比較により、遊技制御装置70のCPU71aは、特別遊技状態S3を発生するか否か(大当りに当選か否か)、等を決定する。なお、変動表示ゲームの大当り決定用に抽出された乱数値が、変動表示ゲーム用に記憶されている大当り判定値と一致する場合に、変動表示ゲームが大当りとされる。
また、遊技制御装置70のCPU71aは、特図始動入賞口センサ9dから始動信号が入力し、各種乱数値の抽出を行った場合に、RAM71b(始動記憶手段)に、記憶されるカウンタ値としての始動記憶数を1つ加算するとともに、抽出された特図変動表示ゲーム用の乱数値を始動記憶に対応付けて記憶する。なお、直ちに次の変動表示ゲームを開始することができない状態(例えば、変動表示ゲームの実行中、或いは、特別遊技状態S3中等)であれば、始動記憶数が保持され、変動表示ゲームが開始される際には、始動記憶数を1つ減算する。
なお、例えば、始動記憶に空きがない場合、すなわち、始動記憶数が予め設定された上限となっている場合には、各種乱数値の抽出を行わない。
また、遊技制御装置70のCPU71aは、上記抽出処理により抽出された乱数値と予めROM71cに記憶されている判定値との比較による各種の決定等に基づいて、演出制御装置80に演出データ(制御情報を含む演出コマンド)を送る。演出制御装置80は受信した演出データに基づいて(遊技制御装置70の制御の下に)、変動表示装置4における変動表示ゲームの表示を制御したり、スピーカ16(図2に図示)から出力される効果音を制御したり、サイドランプ12等の装飾用ランプ15、並びに、特図記憶表示器4cや普図記憶表示器62等のLED類の点灯及び消灯を制御したりする。
さらに、遊技制御装置70のCPU71aは、入賞口センサ8a,…、特図始動入賞口センサ9d、大入賞口センサ5hから入賞球の検出信号が入力された場合に、それら検出信号に基づいて、排出制御装置90に賞球データを送って所要数の賞球を排出させる制御も行う。なお、遊技制御装置70には、図示しない遊技球の発射装置を制御する図示しない発射制御装置が接続され、遊技制御装置70は、発射制御装置を介して遊技球の発射を制御する。
演出制御装置(サブ制御手段)80は、遊技制御装置(メイン制御手段)70からの演出コマンドに基づいて、変動表示装置4(液晶表示装置である表示装置本体4a)に識別情報による特図変動表示ゲームを含む各種の演出表示や、その他の各種情報表示などを行わせる表示制御を行う。
演出制御装置80は、より具体的には、CPU、ROM、RAMや、変動表示装置4の表示装置本体4aとなる液晶表示装置における表示を制御するための図示しないVRAM等の画像用メモリや、VDP(video display processor)等のグラフィックプロセッサなどを含むビデオ回路を備えるとともにインターフェイスなどを備えている。
そして、演出制御装置80は、遊技制御装置70から入力される制御コマンドにより、遊技制御装置70で決定された大当り、ハズレ、基本変動パターン等に基づいて、変動表示装置4において変動表示ゲームを表示させる制御を行う。
また、演出制御装置80は、他に、上述のように遊技制御装置70からの指令に基づき、スピーカ16による発音動作などを制御したり、サイドランプ12等の装飾用ランプ15、並びに、特図記憶表示器4cや普図記憶表示器62等のLED類の点灯状態を制御したりする。
なお、サブ制御装置としての演出制御装置80は、遊技制御装置70の制御下で変動表示装置4の表示制御を行う表示制御装置と、遊技制御装置70の制御下にある表示制御装置の制御下で、パチンコ遊技機100に備えられるランプやLEDなどの装飾用ランプ15の点灯・点滅状態を制御する装飾制御装置と、遊技制御装置70の制御下にある表示制御装置の制御下でスピーカの出力を制御する音制御装とに別れていても良い。
排出制御装置90は、遊技制御装置70のCPU71aから出力される賞球制御指令やカードユニット(図示省略)等から出力される貸球制御指令に基づいて、図示しない排出装置から所要数の遊技球(賞球、貸球)を排出させる制御を行うものである。また、排出制御装置90は、排出された遊技球数を所定のセンサ部で計数して、遊技制御装置70側に出力する制御も行うようになっている。
以上のようなパチンコ遊技機100においては、遊技制御装置70及び排出制御装置90の制御により、遊技を開始することにより遊技領域1a内に打ち込まれた遊技球が、一般入賞口8、始動入賞口9b、大入賞口5gの何れかに入賞すると、入賞口センサ8a、特図始動入賞口センサ9d、大入賞口センサ5hに入賞した遊技球が検出されたことに基づき、排出装置から、それぞれの入賞口に対応した所定数の賞球が排出される(払い出される)ようになっている。
また、遊技制御装置70の制御により、遊技領域1a内に打ち込まれた遊技球が、普図始動ゲート6内を通過すると、普図始動ゲートセンサ6aに遊技球が検出されたことに基づき、普通図柄表示器61において普図変動表示ゲームが行われる。
この普図変動表示ゲームは、普通図柄表示器61の表示状態(点灯状態)を所定時間変動表示させた後、停止表示させることにより行うようになっている。
この普図変動表示ゲームの結果、普通図柄表示器61における停止表示が特別の結果態様となれば、普図変動表示ゲームが当りとなって、始動入賞装置9の普通電動役物9cが所定時間(例えば、0.5秒間)開放される。それにより、始動入賞装置9に遊技球が入賞しやすくなり、特図の変動表示ゲームの始動が容易となる。
また、遊技領域1a内に打ち込まれた遊技球が、始動入賞装置9(始動入賞口9b)に入賞すると、特図始動入賞口センサ9dに遊技球が検出されたことに基づき特図の変動表示装置4の表示部4bにおいて、複数種類の識別情報が変動表示される特図の変動表示ゲームが開始される。
この特図の変動表示ゲームの結果として、表示部4bの表示態様が特別表示態様(例えば、「1,1,1」等、同じ図柄の組合せの何れか)となった場合には、大当りとなって特別遊技状態(所謂、大当り)となる。言い換えると、変動表示ゲームの結果態様が特別結果態様となった場合に特別遊技状態となる。
この大当り中は、変動入賞装置5の入賞領域5aを開閉する可動部材51を閉じた状態から大入賞口5gに遊技球を入賞可能とする開放状態に変換するサイクル遊技が、所定回数を限度に行われ、これにより遊技者は遊技球を大量獲得する機会を得る。すなわち、パチンコ遊技機100は、前記遊技領域1aの略中央部に変動表示装置4を配設するとともに、該変動表示装置4の直下方の遊技領域1aに遊技球の入賞に基づき該変動表示装置4での変動表示ゲームを始動させるための始動入賞口9bを配設するようにしたものである。また、パチンコ遊技機100は、前記遊技領域1aの上部であって前記導入部29aと対向する側部に前記変動表示ゲームが大当りとなった場合に開状態に変換する変動入賞装置5を配設したものである。言い換えれば、パチンコ遊技機100は、段部25aの上部に、特別遊技状態の発生に基づき開状態に変換可能な変動入賞装置5を設けている。
なお、変動入賞装置5には、大入賞口5gに大入賞口センサ5hだけが設けられ、従来のように変動入賞装置5にサイクル遊技を継続させるための継続領域(V入賞領域)がなく、継続領域への遊技球の入賞を検出する継続センサ(V入賞センサ)が無い構造となっている。これは、この例のパチンコ遊技機100において、特定遊技状態となった場合には、サイクル遊技を予め設定された所定回数(ラウンド数)まで、遊技球の入賞態様(入賞の有無、入賞した領域)に関係なく実行するようになっているためである。
次ぎに、変動入賞装置5の詳細について、図3〜図6を参照して説明する。
変動入賞装置5は、周囲装飾部材2の上部装飾部21に形成された段部25aの上側に形成されたものであり、周囲装飾部材2の上部装飾部21において遊技領域区画壁2aが無い離隔部5bに設けられた入賞領域5aと、周囲装飾部材2の上部装飾部21に形成され、かつ、入賞領域に連通するとともに遊技盤1前面を露出させた入賞空間5cと、この入賞空間を形成する入賞空間形成部材21aと、入賞空間5c内に配設された大入賞口5gと、大入賞口5gに上述のように備えられた大入賞口センサ5h(図2に図示)と、前記入賞空間5cの遊技球の流入口となる入賞空間5cを開閉する可動部材51と、可動部材51を駆動する可動部材用ソレノイド5d(図6に図示)とを有する。
前記離隔部5bは、遊技領域区画壁2aを所定範囲に渡って離隔させることにより形成された遊技領域区画壁2aが無い部分であり、遊技領域区画壁2aを前記離隔部5bの導入部29aより遠い方の端部となる段部25aの部分から前記離隔部5bの導入部29aより近い方の端部(段部25aより上側かつ左側で、遊技領域1aの左右の中央部よりは手前(右)側の位置)まで離隔して形成したものである。
そして、この離隔部5bが変動入賞装置5の入賞領域5aとなっており、可動部材51が開状態とされて入賞領域5aが開放されている場合に、遊技球Bを入賞領域5aに連通する入賞空間5c内に流入可能とするものである。すなわち、入賞領域5aには、遊技領域区画壁2aが無いため可動部材51が開状態においては、遊技球Bが遊技領域1aの外部となる入賞空間5cに遊技領域1aから進出可能となっている。従って、遊技領域区画壁2aの所定範囲を離隔させて入賞領域5aが形成されている。
なお、入賞領域5aから入賞空間5c内に入賞した遊技球Bは、入賞空間5c内で撥ねて入賞領域5aから飛び出さない限りは、入賞空間5c内の大入賞口5gに入賞するようになっている。
入賞空間5cは、その右側縁が、周囲装飾部材2の上部装飾部21の右側縁(遊技盤1の右側縁に沿って垂直に直線状となっている)の内側に沿って直線状に形成され、左側縁が遊技領域1aの外周縁に沿って下から上に向かうにつれて左に曲がる湾曲した形状に形成されている。
また、入賞空間5cの左側縁と右側縁との間隔が下から上に向かうにつれて拡がるようになっているので、入賞空間5cの下側縁より上側縁の方が長くなっている。また、入賞空間の上側縁は、上に凸となるように湾曲して形成され、下側縁は水平に直線状に形成されている。また、入賞空間5cの下側縁部には、大入賞口5gが配置されるが、入賞空間5cが上から下に向かうにつれて左右幅が狭くなる形状とされていることにより、遊技球Bを大入賞口5gに向けて案内する形状となっている。
また、上部装飾部21には、遊技盤1の遊技領域1aの外となる右上の隅部において、入賞空間5cを露出させる開口部21bと、入賞領域5aと大入賞口5gが形成される部分とを除く入賞空間5cの外周を囲む囲い壁21cとが設けられており、周囲装飾部材2の上部装飾部21の入賞空間5c及びその周囲となる部分が前記入賞空間形成部材21aとなっている。従って、入賞空間形成部材21aは、遊技領域区画壁2aの外側に入賞領域5aと連通した入賞空間5cを形成している。なお、入賞空間5cの前側には、遊技領域1aの前方を覆うガラス枠(図示略)が配置され、該ガラス枠の遊技盤1の遊技領域1aの周囲を覆う部分に装飾部材が配置される場合があるが、ガラス枠の装飾部材は入賞空間5cの前に入賞空間5cの視認を完全に遮るように形成されることはなく、ガラス枠においても、入賞空間5cを遊技者が視認可能としている。
また、入賞空間形成部材21aは、周囲装飾部材2の上部装飾部21に一体に形成されており、パチンコ遊技機100においては、遊技盤1の前面に遊技領域1aの周囲を装飾するとともに前記遊技領域区画壁2aを形成する周囲装飾部材2を備え、前記入賞空間形成部材21aを前記周囲装飾部材2に形成している。
また、入賞空間形成部材21aにおける入賞空間5cの外側(遊技盤の左右何れかの側縁側)となる左右方向側部(この例では右側部)の表面に、前方に起立するとともに先端部が外側(入賞空間5c及びパチンコ遊技機の外側)に向かって延出した断面L字状の不正防止部材21e(忍び返し)を設けている。また、不正防止部材21eは、入賞空間5cの一側部を覆う状態で突設された状態となっている。
従って、ピアノ線やセル等の不正部材を挿入して入賞空間5c側から可動部材51を遊技領域1a側に押し出して、可動部材51を不正に開放したり、大入賞口センサ5hに不正部材を挿入して大入賞口センサ5hを誤動作させたりする不正行為を不正防止部材21eにより防止できる。
なお、不正防止部材21eは、パチンコ遊技機100の遊技盤が取り付けられた前面枠(図示略)と、この前面枠の前に配置されたガラス枠との間から不正部材を挿入して行われる不正を防止するためのものであり、前記不正防止部材21eの先端部が遊技盤1の前方のガラス枠に当接しているか極めて近接していることが好ましい。
また、パチンコ遊技機100においては、パチンコ遊技機100の外周を構成する矩形枠上の機枠と、該機枠に取り付けられる前記前面枠との間から遊技盤1の裏面側に不正部材を挿入する不正が行われる場合がある。
従って、例えば、遊技盤の裏面側に配設される裏面構成部材(遊技盤1に表示装置本体4aとなる液晶表示ユニットの取付や入賞球検出センサの取付を行う部材)に、可動部材51の電気的駆動源として可動部材用ソレノイド5dの裏面側を覆うカバー部材を形成することで、前面枠と機枠との隙間等からピアノ線やセル等を挿入されてもカバー部材で電気的駆動源への進入を防止して、不正に電気的駆動源を動かす不正行為を防止するようにしてもよい。
特に、本発明では、遊技領域1a(遊技盤1)の側部に変動入賞装置5を配設しているので、不正部材の挿入による不正行為が行いやすい位置となってしまっていることから、上述の不正防止部材21eやカバー部材が不正行為の防止として極めて効果的となる。
また、入賞空間5cにおいて、前記上部装飾部21の入賞空間形成部材21aの開口部21bから露出する遊技盤1前面に、障害釘14a、風車14b等の流下方向変換部材が植設されている。この例では、入賞空間5c内の閉じた状態の可動部材51の遊技領域1aの外側となる後述の入賞誘導部53に略沿って上下に三本の障害釘14aが遊技盤1に植設されるとともに、障害釘14aの後側(可動部材51と反対となる側)に1本の風車14bが植設されている。すなわち、入賞空間5c内には、障害釘14aや風車14b等の流下方向変換部材が設けられている。
これにより、入賞空間5c内に障害釘14a等により勢いを減衰されることなく、強い発射勢で発射された遊技球Bが飛び込んだ場合に、入賞空間5c内の障害釘14aや風車14bにより、遊技球Bの勢いを減衰させて、入賞空間5cの囲い壁21c等に遊技球Bが衝突した際の衝撃を弱めることができる。また、入賞空間5c内で流下方向変換部材により遊技球Bの流下方向を変換することで、入賞空間5c内での遊技球Bの滞留時間を延ばすことにより、遊技者に入賞空間5c内の遊技球を十分に見せることができる。
また、上部装飾部21の入賞空間形成部材21aの囲い壁21cには、入賞空間5cの上側縁側に可動部材51を閉じた際に、可動部材51の位置を決めるとともに、可動部材51を閉じた際に、遊技球Bの接触等により可動部材51が、該可動部材51の閉状態での所定位置よりさらに遊技領域1aの外側に向かって移動するのを防止する閉用ストッパ21dが設けられている。
閉用ストッパ21dは、囲い壁21cの上辺部に下方に突出して形成された突起である。
可動部材51は、段部25aの近傍となる段部25aの段差面25bの遊技領域1aに対して外側方向となる端部の上に回動軸51cを設定されて、後述する取付基盤55を介して遊技盤1に回動自在に軸着されている。そして、可動部材51は、上述の入賞空間5cの遊技球Bの流入口となる入賞領域5aを閉鎖する閉状態と、入賞空間5c(大入賞口5g)への遊技球の流入を可能とするように入賞領域5aを開放する開状態とに回転移動するように構成されている。
また、可動部材51が閉状態から開状態に移動する場合には、可動部材51が遊技領域1aの外側の入賞空間5cの入賞領域5a側の部分に収まった閉状態から、可動部材51が遊技領域1a内に向かって移動し、可動部材51の軸着された軸着部51a(基端部)側を除いて可動部材51が遊技領域1a内に入り、可動部材51の遊技領域1aに対して外側を向いた側面となる後述の入賞誘導部53が入賞領域5aから離れ、さらに、可動部材51の回動端部51b側が変動表示装置4の鎧部材45の左側端部に近接(もしくは接触)し、かつ、可動部材51の遊技領域1a側を向いた側面となる遊技領域区画壁補完部52の軸着部51aよりの部分が段部25aの緩衝部材25cに接触して開状態となる。
なお、可動部材51の軸着部51aは、入賞領域5a(離隔部5b)の導入部29aから遠い側の下側の端部(一側部)となる段部25a近傍に設けられ、可動部材51の回動端部51bが入賞領域5aの導入部29aの近い側の端部(他側部)に配置されるので、可動部材51は、導入部29aに向かう側に入賞領域5aが開放されるように開くことになる。従って、導入部29aから対向する変動入賞装置5側に向けて強めに発射された遊技球Bは、可動部材51が開状態となっている状態で、導入部29a側に向かって開放された入賞領域5aに至るようになっている。
なお、上述のように変動表示ゲームで大当りとなって特別遊技状態となった場合に、変動入賞装置5に遊技球Bを入賞可能とするように可動部材51が閉状態から開状態に回転移動する。
従って、可動部材51は、段部25aの近傍に回動軸51cを設定し、通常状態時では前記入賞領域5aを閉鎖する閉状態と、特別遊技状態時では回動端部51bが前記遊技領域1aの内側方向に回動することで該入賞領域5aを開放する開状態に変換可能となっている。言い換えると、可動部材51は、入賞領域5aを閉鎖する閉状態と該入賞領域5aを開放する開状態とに変換可能に軸着されるとともに、該開状態においては回動端部51b側が前記遊技領域1aの中央方向に回動するように構成されている。
また、可動部材51は、前記開状態において前記導入部29a方向に開放するように前記入賞領域5aの導入部29aから遠い側となる一側部側に該軸着部51aが軸着されて構成されている。
可動部材51は、概略三角形状を有し、軸着部51aとなる頂点側端部を挟む2つの辺と、前記頂点に対向する回動端部51bとなる辺とを有し、頂点側端部を挟む2つの辺は、凹となるように湾曲した形状に形成され、回動端部51bとなる辺は凸となるように湾曲した形状に形成されている。従って、可動部材51は、軸着部51a側が葉の軸となるようなイチョウの葉の形状(イチョウ型)を有するものとなっている。なお、実際のイチョウの葉に対して可動部材51は軸方向の伸びた形状をしており、三味線の撥の形状にも類似している。
従って、可動部材51は、軸着部51aから回動端部51b側に向かって幅が広がるイチョウ型に構成されるとともに、前記開状態において前記導入部29a方向に開放するように前記入賞領域5aの一側部側に該軸着部51aが軸着されて構成されている。
そして、図3及び図5(A)に示すように、可動部材51の軸着部51a側の頂点となる端部を挟む2つの辺のうちの遊技領域1a(の中央部)側(可動部材51の開閉の開方向側)を向く辺となる側面(側壁)は、可動部材51を閉状態とした場合に、上述の離隔部5bに配置され、入賞領域5aへの遊技球Bの流入を阻止するとともに、内側に凸となる湾曲した形状が、離隔部5bの左側の遊技領域区画壁2aと連続する曲線上(湾曲した延長線上)に段部25aまで配置され、離隔部で途切れた遊技領域区画壁2aを補完するようになっており、可動部材51の前記辺を構成する遊技領域1a側を向いた側壁が遊技領域区画壁補完部52となっている。
可動部材51の遊技領域区画壁補完部52により、遊技領域区画壁2aは、該遊技領域区画壁2aの途切れた離隔部5bが補完されて略連続して遊技領域1aの外周を囲む状態となる。
また、図4及び図5(B)に示すように、可動部材51の頂点側端部を挟む2つの辺のうちの遊技領域1aに対して外側(可動部材51の開閉の閉鎖方向側)を向く辺となる側面(側壁)は、可動部材51を開状態とした場合に、導入部29a側に向かって開放された入賞領域5aの下側に入賞領域5aとほぼ対向するように配置されるとともに、前記遊技領域区画壁補完部52が段部25aに接触した状態で、回動端部51bより軸着部51aが低くなる(すなわち、入賞領域5a側が低くなる)湾曲した斜面となっている。従って、変動入賞装置5と対向する導入部29aから導入された遊技球Bが、前記斜面となる側面に流下した場合に、側面に沿って開放された入賞領域5aに流下するか、側面で撥ねて、側面に略対向する入賞領域5aに飛び込むことになる。
従って、可動部材51の遊技領域1aに対して外側を向く前記辺に対応し、かつ前記斜面を構成する側壁が遊技球を入賞領域5aに向かって誘導する入賞誘導部53となっている。
また、図4及び図5(B)に示すように、可動部材51の軸着部51a側頂点に対向する回動端部51b側の辺となる側面(側壁)は、可動部材51を開状態とした場合に、導入部29a側に向かって対向した状態となるとともに、下端部側が変動表示装置4の鎧部材45の上面の左側端部に近接もしくは接触した状態となっている。
また、可動部材51が開状態で、前記側壁の下端部は、鎧部材45の左側端部に形成されたワープ導入口441より左側となっており、ワープ導入口441が前記側壁より導入部29a側となっている。
また、可動部材51が開状態で、前記側壁の下端部は、前記鎧部材45の上面の端部より高くなった中央部より低い位置となっている。
以上のことから、前記導入部29aから導入された遊技球Bが導入部29a側を向いた可動部材51の前記側壁に衝突した場合に、前記側壁より手前(導入部29a)側の鎧部材45上面に形成されたワープ導入口441に誘導されることになり、前記可動部材51の回動端部51b側の側壁が遊技球Bをワープ導入口441に誘導する遊技球誘導部54(ワープ誘導部)となる。
導入部29aから遊技領域1aに導入されて、開状態となった可動部材51の遊技球誘導部54に衝突した遊技球Bは、大きく撥ねない限り、鎧部材45の最も高い中央部と鎧部材45の上面の右端部に近接もしくは接触する可動部材51の間に流下し、鎧部材45の中央部から右端部に下り傾斜する斜面上に沿ってワープ導入口441に流下してワープ装置44に導入される。
なお、この場合に、可動部材51の鎧部材45に最も近接する部分(遊技球誘導部54の下端部)がワープ導入口441に近接しているか、鎧部材45の上面において、その中央部と左端部との間でワープ導入口441の部分が最も低くなっている必要がある。
また、可動部材51の遊技球誘導部54に衝突して大きく撥ねて鎧部材45の中央部を越えて鎧部材45の左側に達した遊技球Bには、鎧部材45の左側端部に形成されたワープ導入口441へ導入される機会がある。
そして、ワープ導入口441からワープ装置44に導入された遊技球はワープ導出口442から変動表示装置4の凹室42の下部のステージ43に導出され、ステージ43から下方の遊技領域1aに流下することにより、上述のように変動表示装置4の直下方の始動入賞装置9に、変動表示装置4の左右の遊技領域1aを流下した場合より高い確率で入賞することになる。
このような構成とすることにより、遊技領域1aの右上にある変動入賞装置5が開状態となった際に、変動入賞装置5に遊技球が入賞するように強めに遊技球を発射するもの(所謂右打ちするもの)としても、一部の遊技球が可動部材51の遊技球誘導部54に衝突するようにすれば、遊技球Bをワープ導入口441からワープ装置44に高い確率で導入することが可能となり、さらに、ワープ装置44に遊技球を高い確率で導入できることから、始動入賞装置9への入賞率を高めることができる。なお、図4に示すように、変動表示装置4上を導入部29aから変動入賞装置5に向かって移動する遊技球Bを開いた状態の可動部材51の上側及び入賞誘導部53側か、遊技球誘導部54側かに振り分けるように遊技球Bの進行方向を変換する障害釘14a(流下方向変換部材)を変動表示装置4の左部の上側の遊技領域1aに配設(遊技盤1に植設)することが好ましい。このようにすれば、遊技球Bをかなり強めに発射すると全ての遊技球Bが入賞領域5aを通過して入賞空間5cに進行し、遊技球Bをやや強めに発射すると全ての遊技球Bが可動部材51の遊技球誘導部54に衝突する状態となるのを防止でき、ほぼ同じ勢いで遊技球Bを発射しても、入賞空間5cに入賞する遊技球Bと、可動部材51の遊技球誘導部54に衝突してワープ導入口441に誘導される遊技球Bとに振り分けることができる。また、釘調整を行うことで、入賞空間5cに入賞する遊技球Bと、ワープ導入口441に誘導される遊技球Bとの振り分け率を変更可能となる。なお、遊技球Bを最も強い発射勢で発射した場合には、遊技球Bが障害釘14aに接触することなく、遊技領域区画壁補完部52に沿って入賞領域5aを通過して入賞空間5cに進行する。
以上のことから、可動部材51は、前記閉状態において前記遊技領域区画壁2aの離隔部5bを補完して遊技領域区画壁2aを連続状態にするための遊技領域区画壁補完部52と、可動部材51における前記閉鎖方向側の側壁を湾曲状に形成して、前記開状態において前記入賞空間5cへ遊技球Bを誘導可能な入賞誘導部53と、前記開状態において前記変動表示装置4に形成されるワープ導入口441に遊技球Bを誘導可能な遊技球誘導部54とを有する。
また、可動部材51の開放方向側の側壁で前記遊技領域区画壁補完部52を構成し、可動部材51の回動端部51b側の側壁で前記遊技球誘導部54を構成し、可動部材51の閉鎖方向側の側壁で前記遊技領域区画壁補完部52を構成している。
また、可動部材51は、その回動端部51b側の遊技球誘導部54が、可動部材51の軸着部51aの回転中心を中心とする円の一部となる略円弧状に形成されている。一方、入賞空間5c形成する入賞空間形成部材21aの囲い壁21cの上辺側の閉用ストッパ21dから離隔部5b(入賞領域5a)の導入部29a側端部(上端部)までの部分が、遊技球誘導部54の回転中心を中心とする略円弧状に形成されており、可動部材51の回転移動を妨げないようになっている。
また、可動部材51を閉状態とした場合に、離隔部5bより上(導入部29a側)の遊技領域区画壁2aの離隔部5b側の離隔された末端と、可動部材51の遊技領域区画壁補完部52の上(導入部29a側)の末端との間隔は、遊技球Bの直径より狭くされている。また、導入部29a側の遊技領域区画壁2aと、遊技領域区画壁補完部52となる側壁は、これらの間に段差が生じないように、滑らかな1つの曲線上に配置される。
可動部材51は、図6に示すように、遊技盤1の前面に取り付けられる取付基盤55に軸着されるとともに、取付基盤55が遊技盤1の前面に取り付けられるようになっている。すなわち、可動部材51を遊技盤1の表面に取り付けられる取付基盤55に軸着するようにしている。そして、取付基盤55には、図示しない軸受部が有り、該軸受部に前後方向に水平に回動軸51cが取り付けられ、回動軸51cの前端部が可動部材51の軸着部51aに固定されている。
一方、回動軸51cの後端部は、遊技盤1を貫通して、遊技盤1の裏面側のリンク片5eの一端部に固定され、リンク片5eの他端部が遊技盤1の裏面側に固定された可動部材用ソレノイド5dのプランジャ5fに接続されている。なお、リンク片5eの他端部とプランジャ5fの接続部は、例えば、リンク片5e側に長孔を設け、プランジャ5f側に前記長孔に挿入されるピンを固定したものとなっている。そして、リンク片5eが、可動部材用ソレノイド5dのプランジャ5fの上下の直線運動を可動部材51の円運動に変換して伝動する伝動手段となっている。
そして、遊技制御装置70に制御される可動部材用ソレノイド5dにより、可動部材51は、変動表示ゲームが大当り(特別遊技状態)となった場合に、上述のサイクル遊技として開閉を繰り返すことになる。
そして、開状態の可動部材用ソレノイド5dにより可動部材51が閉鎖方向に回転移動した場合には、可動部材51の入賞誘導部53の回動端部51b側が入賞空間5cの上部の囲い壁21cに形成された閉用ストッパ21dに当接して停止して、図3及び図5(A)に示すように閉状態となる。この際には、上述のように可動部材51の遊技領域区画壁補完部52が、離隔部5bで遊技領域区画壁2aを補完する位置に配置される。
また、閉状態の可動部材用ソレノイド5dにより可動部材51が開放方向に回転移動した場合には、段部25aの緩衝部材25cからなる凸に湾曲した段差面25bに、可動部材51の遊技領域区画壁補完部52の軸着部51a側の部分が当接して停止して、図4及び図5(B)に示すように開状態となる。従って、可動部材51が開状態に変換した際に遊技領域区画壁補完部52が緩衝部材25cに当接するように構成されているとともに、可動部材51が前記開状態に変換する際に、遊技領域区画壁補完部52が緩衝部材25cに当接することで可動部材51の回動範囲が規制されるように当該可動部材51の回動軸51cを設定している。
なお、回動軸51cの位置は、段部25aの緩衝部材25cに対して、遊技領域1aの外側となる方向で、かつ、段部25aの緩衝部材25cに近接した位置となっており、これにより、可動部材51が遊技領域1aの内側に向かって回動軸51cを中心に回転した場合に、可動部材51が段部25aの緩衝部材25cに当接するようになっている。
また、可動部材51が開状態となった場合に、可動部材51の回動端部51bの開放側端部(下端部)、すなわち、遊技球誘導部54の下側端部と、遊技領域区画壁補完部52の回動端部51b側の端部とからなる角部が上述のように変動表示装置4の鎧部材45上面の右側端部に当接もしくは近接した状態となり、上述のように遊技球Bをワープ導入口441に誘導可能な状態となる。
以上のことから、段部25a(緩衝部材25c)は、可動部材51が開放方向に回転移動した場合のストッパとして機能する。また、可動部材51が開状態となっている場合には、常時、可動部材51の遊技領域区画壁補完部52が段部25aの緩衝部材25cに当接した状態となっている。これにより、遊技球Bが可動部材51、特に、可動部材51の遊技領域区画壁補完部52の反対側となる入賞誘導部53に衝突した場合に、その衝撃が遊技領域区画壁補完部52から緩衝部材25cに伝わり、緩衝部材25cにより衝撃が緩和される。
そして、遊技球Bの衝突による可動部材51の衝撃が緩和することにより、可動部材51等の変動入賞装置5の故障が防止され、変動入賞装置5の耐久性が向上する。例えば、遊技球Bの衝突による可動部材51の軸着部51aや、軸着部51aに回動軸51cを介して接続される伝動手段としてのリンク片5eや、伝動手段を介して軸着部51aに接続される駆動源としての可動部材用ソレノイド5dなどに対する衝撃が全て緩和されることになり、可動部材51の駆動系の故障の防止を図ることができる。
段部25aの緩衝部材25cは、強い発射勢で発射された遊技球Bが遊技領域区画壁補完部52に沿って遊技領域1aの下部に行ってしまわないように、遊技球Bの進行方向を変換する機能と、可動部材51が開放方向に移動した場合のストッパとしての機能と、開状態の可動部材51に遊技球Bが衝突した場合の衝撃を緩和する機能とを有する。
前記取付基盤55の下部には、大入賞口5gとなる開口部が形成されており、遊技盤1に取付基盤55を取り付けた場合に、遊技盤1に形成された大入賞口5g用の図示しない貫通孔に大入賞口5gが重なり、大入賞口5gから入賞した遊技球Bは、遊技盤1裏面の貫通孔の下側に設けられた大入賞口センサ5hを通過して遊技盤1の裏面側の図示しない入賞球排出経路に導入されるようになっている。
また、取付基盤55の大入賞口5gの下部の前側には、入賞空間5cの上部から下部に流下する遊技球Bを受けて大入賞口5gに誘導する入賞球受け部5kが設けられている。なお、入賞球受け部5kは、大入賞口5gの下部に繋がる水平な底板551と、底板551上に前後方向に沿って形成されるとともに、上面が大入賞口5gに向かって下り傾斜した2条の誘導リブ552,552と、底板551の後側(大入賞口5g側)を除く周囲(前と左右)を囲む壁部553とを備える。入賞球受け部5k内に流入した遊技球は誘導リブ552,552上を大入賞口5gに向かって転動して大入賞口5gに入賞する。
なお、取付基盤55は、入賞空間5cから露出する遊技盤1の前面の入賞空間5cの下部となる部分に取り付けられ、入賞空間5cから露出する遊技盤1の前面に取り付けるものとしても、入賞空間5cの上部においては、遊技盤1の前面が露出している。そして、前記入賞空間5c内に配設される流下方向変換部材としての障害釘14a、及び風車14bは、入賞空間5cの上部で露出した遊技盤1に植設される。
なお、上記実施形態におていは、可動部材51を駆動するアクチュエータ(駆動源)としてソレノイドを用いたが、ステッピングモータやサーボモータ等のモータを用いるものとしても良い。この場合に、伝動機構を介さずに直接可動部材51にモータを接続する構成とすれば、可動部材51の駆動機構を小型化することができる。
次ぎに、パチンコ遊技機100の第1変形例について、図7を参照して説明する。
なお、以下の各変形例では、上記実施形態と異なる部分だけを説明し、上記実施形態とほぼ同様の部分の説明を省略する。
図7に示される可動部材51においては、遊技領域区画壁補完部52に突部51dを形成し、開状態となった場合に突部51dが前記緩衝部材25cと当接するように構成されている。
従って、段部25aの緩衝部材25cの形状に係わらず、突部51dの形状を可動部材51が所定の開状態の位置となった際に緩衝部材25cに当接するようにすることで、閉状態となる可動部材51のストッパとして緩衝部材25cを機能させることができるとともに、可動部材51に遊技球Bが衝突した場合に衝撃を緩和させるように機能させることができる。すなわち、可動部材51に閉状態の場合に緩衝部材25cに当接する突部51dを設けることで、緩衝部材25cに可動部材51に対してのストッパの機能と衝撃吸収の機能とを持たせるものとしても、緩衝部材25cの設計の自由度が高くなり、容易に上記2つの機能と、遊技球Bの流下方向を変更する機能とを両立させることができる。同様に可動部材51においても、突部51dが開状態となった場合に緩衝部材25cに当接するようになっていれば、可動部材51の突部51d以外の部分の設計が、緩衝部材25cとの関係で制限されることがなく、設計の自由度が高くなる。
なお、可動部材51の遊技領域区画壁補完部52においては、極めて強い勢いで発射された遊技球Bが、離隔部5bにおいて遊技領域区画壁2aとして機能する遊技領域区画壁補完部52に沿った(接触した)状態で段部25aに向かって進行することになる。従って、遊技領域区画壁補完部52に突部51dを設けた場合に、遊技領域区画壁補完部52に沿って進行する遊技球Bが突部51dに衝突して撥ねてしまい、遊技球Bの進行方向が段部25aからずれてしまう可能性がある。そこで、遊技領域区画壁補完部52に形成された突部51dにおいては、突部51dの導入部29a側、すなわち、遊技球Bが向かって来る方の側面51eが、可動部材51の遊技領域区画壁補完部52となる側面に対して緩やかで滑らかな斜面となるような傾斜形状となっている。
これにより、上述の遊技球Bが遊技領域区画壁補完部52の突部51dで撥ねることなく、段部25aに向かうことになる。
また、第1変形例においては、可動部材51が開放した際の回動端部51bとは回動軸51cを挟んで反対側に前記緩衝部材25cを延設することで、該可動部材51の軸着部51aが該緩衝部材25cと当接可能に構成されている。言い換えると、可動部材51が開放した際の回動端部51bとは軸着部51aを挟んで反対側に、当該可動部材51の軸着部51aが当接可能な緩衝部材25cを設けている。
すなわち、緩衝部材25cには、開状態の可動部材51の軸着部51a側の端面に当接する延設部25dが形成されている。これにより、開状態の可動部材51の回動軸51c(軸着部51a)に対向する遊技球誘導部54の正面側から該遊技球誘導部54に遊技球Bが衝突した場合に、衝撃が遊技球誘導部54から軸着部51a(回動軸51c)方向に向かって作用した場合に、緩衝部材25cの可動部材51の軸着部51a側端部に当接する延設部25dによって衝撃が緩和される。
なお、可動部材51が開状態と閉状態とに回動移動する際に常に、可動部材51の軸着部51a側端部と緩衝部材25cとが当接するように、緩衝部材25cの可動部材51の軸着部51a側端部に当接する面が回動軸51cを中心とする凹の円弧状とされるともに、可動部材51の軸着部51a側端面が緩衝部材25cの円弧状の面に面接触するように回動軸51cを中心とする凸の円弧状とされている。これにより、可動部材51を回動自在とした状態で、可動部材51の軸着部51a端部が可動部材51の角度に関係なく緩衝部材25cに当接した状態となる。
従って、可動部材51が開状態と閉状態との間を回転移動している間に、可動部材51に遊技球Bが衝突しても、その際の衝撃を緩衝部材25cにより緩和することが可能となる。
また、第1変形例においては、入賞空間形成部材21aの入賞空間5cを囲む囲い壁21cのうちの入賞領域5aを向いた面(導入部29a側を向いた面)を有する部分となる、入賞空間5cの右側部側の囲い壁21cの内面に前記緩衝部材25cとは別に緩衝部材21fが配置されている。なお、この緩衝部材21fは、前記緩衝部材25cに使用可能な素材を使用可能であるが、前記緩衝部材25cと同じ素材としなくても良い。
この緩衝部材25cにより入賞空間5c内に飛び込んだ遊技球が直接囲い壁21cに衝突した場合の入賞空間形成部材21aへの衝撃を緩和するとともに、囲い壁21cに衝突した際の遊技球Bの勢いを減衰させて、囲い壁21cに当って撥ねた遊技球Bが変動入賞装置5の他の部材に衝突した際の衝撃を弱めることができる。
次ぎに、パチンコ遊技機100の第2変形例について、図8を参照して説明する。
第2変形例においては、図8に示すように、緩衝部材25cが遊技盤1前面と入賞空間形成部材21aの前面板との間に配置されるとともに、遊技盤1前面と入賞空間形成部材21aの前面板との間に架け渡された状態の揺動軸21gに左右方向に揺動自在に緩衝部材25cの上部が軸支されている。このように左右に揺動自在な緩衝部材25cの左右には、図8(B),(C)に示すように、緩衝部材25cの揺動範囲を制限する第1ストッパ21hと第2ストッパ21iが配置されている。なお、第1ストッパ21h及び第2ストッパ21iは、上部装飾部21の入賞空間形成部材21aの一部として形成されている。
また、揺動自在な緩衝部材25cの入賞空間5c側の側面は、入賞空間5cの下部に臨む状態となっており、入賞空間5c内の遊技球Bに直接接触可能となっている。なお、入賞空間5cの下部は、上述のように下に向かうにつれて細くなって遊技球Bを入賞空間5c下端部の大入賞口5gに誘導するようになっているが、複数の遊技球Bが入賞空間5c内に存在する場合に、上述のように入賞空間5cの下部の左右幅が狭まっていることから、入賞空間5cの下部には遊技球Bが大入賞口5gに誘導された際に複数の遊技球Bが集まる可能性がある。従って、入賞空間5cの下部は、遊技球Bの集合部21kとなる。また、下方に向かって狭まる空間に複数の遊技球Bが集合した場合に、球詰まり(球止まり)し易い状況となる。
ここで、上述のように緩衝部材25cがその上部を軸支されて揺動自在となっているとともに、緩衝部材25cの入賞空間5c側の側面が入賞空間5cの上述の集合部21k内の遊技球Bに接触可能となっていると、可動部材51が開状態で緩衝部材25cに当接した状態で、可動部材51に遊技球Bが衝突して可動部材51に衝撃があると、可動部材51から緩衝部材25cに力が伝わって、緩衝部材25cが揺動することになる。すなわち、可動部材51に遊技球Bが衝突したことにより発生する振動が、緩衝部材25cに伝わり、揺動自在な緩衝部材25cが振動する。
従って、集合部21kで球止まりが発生した状態で、開状態の可動部材51に遊技球Bが衝突して(特に遊技球Bが入賞するように可動部材51の入賞誘導部53に遊技球が衝突して)可動部材51に衝撃力が加わると、可動部材51から該可動部材51に当接する緩衝部材25cに力が伝達され、緩衝部材25cが揺動し、球止まりした状態で緩衝部材25cに接触している遊技球Bが揺り動かされて球止まりが解消する。
なお、緩衝部材25cの入賞空間5c側の側面(所定部)は、集合部21kにおいて、入賞空間5cを囲む囲い壁21cの一部となっており、集合部21kにおいて、入賞空間5c内に露出した状態となっている。
また、開状態の可動部材51の遊技領域区画壁補完部52が緩衝部材25cの揺動軸21gの極めて近くに当接する場合や、広い範囲に渡って当接する場合には、可動部材51への衝撃力が緩衝部材25cに伝わっても、緩衝部材25cに回転モーメントが余り作用せず、緩衝部材25cが強く揺動しない可能性がある。従って、開状態の可動部材51は、揺動軸21gから距離を開けた位置(段差面25b上の位置)に当接することが好ましく、例えば、第1変形例と同様の突部51dを備えるとともに、突部51dが緩衝部材25cの揺動軸21gから離れた位置に当接するように構成された可動部材51を用いることが好ましい。なお、可動部材51が緩衝部材25cを揺動させられる構成となっていれば、可動部材51に突部51dを設けない構成としても良い。
以上の第2変形例のパチンコ遊技機100は、前記緩衝部材25cを前記可動部材51からの振動により揺動可能に軸支するとともに、当該緩衝部材25cの所定部を前記入賞空間5cにおける遊技球Bの集合部21kに臨ませることで、遊技球Bの入賞により生じる該可動部材51の振動により該緩衝部材25cを揺動させて該集合部21kにおける球詰まりを解消可能に構成している。なお、上述のように緩衝部材25cを揺動自在に軸支し、緩衝部材25cの所定部を入賞空間5cの集合部21kに臨ませた場合に、遊技球Bが緩衝部材25cに直接衝突することによっても緩衝部材25cが揺動し、この場合にも球詰まりが解消する可能性がある。さらに、球詰まりしそうになった遊技球Bが緩衝部材25cに接触して緩衝部材25cに遊技球Bの荷重がかかると、緩衝部材25cの下側が集合部21kの左右幅を広げるように揺動し、これにより球詰まりが起こらなくなる可能性があり、球詰まりの予防効果も期待できる。
また、入賞空間5cの集合部21kでの球詰まりを防止する構成としては、上述の構成以外に以下の構成が考えられる。
すなわち、入賞空間5c内における遊技球Bの集合部21kで発生する球詰まりを検出するセンサ(例えば、金属である遊技球を検出する磁気等を用いたセンサや、遊技球Bによる遮光や反射光を検出する光学センサや、遊技球Bの接触等を電気的もしくは機械的に検出するセンサなど)を入賞空間5cを形成する側壁に設けるとともに、電気的駆動源の作用により入賞空間に出没可能であって、集合部21kに突出することで球詰まりを解消可能な球詰まり解消部材(例えば、棒状部材)を設け、センサからの信号を入力した遊技制御装置70等の制御装置が球詰まり解消部材を突出するように電気的駆動源を作動させることで、球詰まりを解消するようにしてもよい。また、制御装置は、例えば、センサが所定時間以上連続して集合部21kで遊技球Bの検出を示す信号を出力した場合に、球詰まり発生と判断しても良い。
また、センサを設けずに、球詰まり解消部材が、後述の進行方向変更部材572のように可動部材51の開状態から閉状態への状態変換に連動して作動するように構成し、可動部材51が開状態から閉状態に閉鎖方向に移動した場合に、それに、連動して球詰まり解消部材が集合部21kに突出するように構成しても良い。すなわち、球詰まり解消部材を、可動部材51もしくはその駆動系に連動して動作可能とし、可動部材51が閉鎖方向に移動するたびに、球詰まり解消部材が入賞空間5cの集合部21kに突出するものとしても良い。
次ぎに、パチンコ遊技機100の第3変形例について、図9を参照して説明する。
第3変形例においては、図9に示すように、変動入賞装置5(可動部材51)より導入部29a側に、強い勢いで遊技領域区画壁2aに沿って接触した状態で、導入部29aから変動入賞装置5に向かう遊技球Bの進行方向を変動入賞装置5の可動部材51が開状態となっている場合にだけ遊技領域区画壁2aから下に離れるように変更する進行方向変更装置57が設けられている。
進行方向変更装置57は、可動部材51より導入部29a側の遊技領域区画壁2aに設けられた出没孔571から出没自在な進行方向変更部材572と、周囲装飾部材2の上部装飾部21に形成されて進行方向変更部材572を含む進行方向変更装置57を構成する部材を収納する収納部573と、上部装飾部21に回動自在に中央部を軸支されるとともに、一端部が進行方向変更部材572に回動自在にピン接合された第1リンクロッド574と、一端部が第1リンクロッド574にリンクするとともに、中央部が上部装飾部21に回動自在に軸支された第2リンクロッド575と、第2リンクロッド575の他端部を入賞空間5cに延出可能とするように収納部573内部と入賞空間5cとを連通させる連通開口部576とを備えている。
進行方向変更部材572は、回転自在に軸支された第1リンクロッド574に回転自在に支持された状態となっているが、外部から力が作用しない場合に自重により、図9(B)に示すように、先端部(下端部)が遊技領域区画壁2aの出没孔571から下の遊技領域1a内に突出した状態となる。
この状態で、第1リンクロッド574は、進行方向変更部材572に接合された一端部側が遊技領域区画壁2aに近づき、他端部が一端部より遊技領域区画壁2aから離れた状態となる。
また、この状態で、第1リンクロッド574の他端部側にリンクした第2リンクロッド575の一端部は、遊技領域区画壁2aから離れ、他端部が一端部より遊技領域区画壁2aに近づいた状態となる。
また、第2リンクロッド575の他端部は、収納部573の連通開口部576から入賞空間5cの入賞領域5aの導入部29a側の端部に延出した状態となっている。
なお、第1リンクロッド574の端端部と第2リンクロッド575の一端部とは、これらの端部のうちの一方の端部に軸方向に沿って長い長孔が形成され、他方の端部に前記長孔に挿入されるピンが形成されており、長孔にピンを挿入することにより、それぞれ中央部が軸支された第1リンクロッド574と第2リンクロッド575とが回動自在な状態のまま連結されるようになっている。
また、第3変形例の可動部材51には、遊技球誘導部54(回動端部51b)の開放方向側(遊技領域区画壁補完部52側)の端部に上記連通開口部576側に突出する突起54aが形成されている。
上述のように進行方向変更部材572が自重により出没孔571から露出することで、第2リンクロッド575の他端部は、入賞空間5cに延出した状態で遊技領域区画壁2aに近づき、第2リンクロッド575が傾いた状態となっている場合に、可動部材51が図9(B)に示す開状態から図9(A)に示す閉状態に状態が変化する際に、可動部材51の突起54aが第2リンクロッド575の端部に接触するとともに、該端部を遊技領域区画壁2aから遠ざかるように移動させる。これにより、第2リンクロッド575が回転移動して、第2リンクロッド575の一端部が遊技領域区画壁2aから離れた状態から遊技領域区画壁2aに近づくように移動する。
そして、第2リンクロッド575の一端部に連結された状態で遊技領域区画壁2aから離れた状態の第1リンクロッド574の他端部が第2リンクロッド575の他端部とともに遊技領域区画壁2aに近づくように移動する。さらに、第1リンクロッド574が回転移動することにより第1リンクロッド574の一端部が遊技領域区画壁2aに近づいた状態から離れるように移動し、第1リンクロッド574の一端部に接合された進行方向変更部材572が遊技領域区画壁2aから遠ざかる方向、すなわち、出没孔571から遊技領域区画壁2a内に突出した状態の進行方向変更部材572の下端部を収納部573内に収容する方向に移動する。そして、可動部材51が完全に閉状態となると、進行方向変更部材572は遊技領域1aに突出せずに完全に収納部に収容された状態となる。
また、可動部材51が閉状態では、可動部材51の突起54aが、第2リンクロッド575の他端部が遊技領域区画壁2aに近づく方向に移動できないように押えた状態となり、進行方向変更部材572が遊技領域1a内に突出できない状態に維持される。従って、可動部材51が閉状態では、進行方向変更部材572が自重により遊技領域1a内に突出することがなく、最大の発射勢で発射された遊技球は、進行方向変更部材572に進行方向を変換させられることなく、導入部29aから遊技領域区画壁2aに沿って段部25aに向かって進行する。
一方、可動部材51を閉状態から開状態に移動させて、状態を変換すると、可動部材51の突起54aの第2リンクロッド575の他端部の遊技領域区画壁2aに近づく側への移動の規制が解除される。これにより、進行方向変更部材572が上述のように自重により先端部を出没孔571から遊技領域1a内に突出させる。
これにより、可動部材51が開状態なっていると、可動部材51より導入部29a側で、進行方向変更部材572の下端部が遊技領域区画壁2aの出没孔571より遊技領域1a内に突出し、導入部29aから遊技領域区画壁2aに沿って段部25aに向かって進行する遊技球Bが進行方向変更部材572に衝突することにより、衝突した遊技球Bの進行方向を可動部材51に至る前に、遊技領域区画壁2aから下方に離れるように変換する。
また、進行方向変更部材572の下端部の導入部29a側の側面は、遊技領域区画壁2aから離れるにつれて導入部29aから離れる方向に傾いた斜面となっており、この進行方向変更部材572の下端部の斜面に上述ように遊技球が衝突することで、遊技球Bは、進行方向変更部材572の真下から開状態の可動部材51の回動端部51bまでの範囲に進行方向を変換させられる。なお、遊技球Bの変換させられた進行方向の範囲を開いた状態の可動部材51の軸着部側に向けたり広げたりしても良い。
また、第3変形例においては、図9(B)に示すように、進行方向変更部材572と開いた状態の可動部材51との間に、流下方向変換部材としての複数の障害釘14aが、進行方向変更部材572により進行方向を変換された遊技球Bの流下方向を変換することにより、遊技球Bの進行方向を変動表示装置4の鎧部材45上から開状態の可動部材51の遊技球誘導部54及び入賞誘導部53を越えて開放された入賞領域5aに至るまで分散するようになっている。
以上の第3変形例のパチンコ遊技機100は、可動部材51に対して導入部29a側に、該可動部材51が開状態に変換した際に、その状態が変換することで遊技領域区画壁2aに沿って進行する遊技球Bの進行方向を変更可能な進行方向変更部材572を設けたものである。
そして、前記進行方向変更部材572により、可動部材51が開状態となった状態で、最大の発射勢で遊技球Bを発射しても、遊技球Bが開放された入賞領域5aに至る前に進行方向変更部材572により方向を変換させられ、一部の遊技球Bが鎧部材45上や可動部材51の遊技球誘導部54に至り、ワープ導入口441に誘導される。これにより、変動入賞装置5が開状態となった際に、遊技球を極めて強い発射勢で発射しても、始動入賞装置9への遊技球の入賞がなくなってしまうのを防止して、始動入賞率を高めることができる。
また、進行方向変更部材572は、上述のように自重と可動部材51の閉鎖方向への移動とにより、遊技領域区画壁2aから遊技領域1aに出没するように動作するので、進行方向変更部材572の出没専用の駆動限を必要とせず、可動部材51を駆動する駆動源を進行方向変更部材572を駆動する駆動限として併用できるので、コストの低減や、パチンコ遊技機100における装置の設置スペースの効率化を図ることができる。なお、進行方向変更部材572が、可動部材51ではなく、可動部材の駆動系と連動するようになっていても良い。
また、第3変形例においては、可動部材51に、開状態に変換した際に、入賞領域5aに流入しない遊技球を通過させて当該可動部材51の下方の遊技領域1aに流下させる通過ゲート56を形成している。
第3変形例において、通過ゲート56は、可動部材51の前面を構成する前板の裏側に形成れており、可動部材51内を貫通する貫通孔状もしくは可動部材51の裏面側に形成される溝状となっている。従って、パチンコ遊技機100の正面側からは、通過ゲートの後述のゲート導入口56a及びゲート導出口56bが見える場合があるが、ゲート導入口56aからゲート導出口56bに至るゲート流路56cは見えない状態となっている。
そして、ゲート導入口56aは、可動部材51の回動端部51bとなる遊技球誘導部54となる側壁に形成された開口部(切欠部)であり、遊技球誘導部54の中央より閉鎖方向(入賞空間5c)側に形成されている。
また、ゲート導出口56bは、可動部材51の遊技領域1a側となる遊技領域区画壁補完部52となる側壁に形成された開口部(切欠部)であり、遊技領域区画壁補完部52の回動端部51bと軸着部51aの略中央部(中央よりは回動端部51b側)に形成されている。
また、ゲート流路56cは、ゲート導入口56aとゲート導出口56bとをつなぐように可動部材51の裏面側に断面コ字状の溝状に形成されるか、可動部材51内に断面ロ字状の管状に形成され、かつ、可動部材51が開状態となった際に、遊技領域1aの中央部側から側部側に向かうにつれて下がるように傾斜した状態となり、遊技球Bを円滑にゲート導入口56aからゲート導出口56bに流下させるようになっている。
また、可動部材51が閉じた状態の場合に、ゲート導出口56bの部分において、ゲート流路56cの導入部29a側を向く内側面、すなわち、導入部29aから遠い側の内側面のゲート導出口56b近傍(ゲート導出口56bの下端部)には、強い強度で発射された遊技球Bが可動部材51の遊技領域区画壁補完部52に沿って(接触した状態で)進行した場合、前記遊技球Bが衝突する可能性がある。
そして、可動部材51が閉状態で、遊技球Bがゲート流路56cの前記内側面に衝突してしまうと、可動部材51に余計な衝撃を与えるとともに、遊技球Bがゲート導出口56bで撥ねてしまい、遊技球Bが段部25aに至らなくなり、段部25aが機能しなくなるので、段部25aを機能させるとともに、可動部材51に余計な衝撃を与えないようにする上では、ゲート流路56cの前記内側面に遊技球Bが衝突しない構成とする必要がある。
そこで、第3変形例では、遊技領域区画壁補完部52のゲート導出口56bより導入部29a側と、遊技領域区画壁補完部52のゲート導出口56bより段部25a側との間に段差52aを形成しており、遊技領域区画壁補完部52のゲート導出口56bより導入部29a側に対して、遊技領域区画壁補完部52のゲート導出口56bより段部25a側が遊技領域1aから外側に後退した形状となっている。
言い換えると、遊技領域区画壁補完部52のゲート導出口56bより導入部29a側が遊技領域区画壁補完部52のゲート導出口56bより段部25a側より遊技領域1aのほぼ中央側に向かって突出するように構成することで段差52aが形成されている。
これにより、遊技領域区画壁補完部52に沿って進行する遊技球Bが段差52aを越えた後にゲート流路56cの前記内側面の端部から離れた位置を進行することになり、前記内側面への衝突を防止できる。
すなわち、可動部材51に通過ゲート56を形成した場合には、通過ゲート56のゲート導出口56bの下端部(閉状態時に下方となる端部で前記内側面)をゲート導出口56bの上端部よりも外側に形成することで、可動部材の閉状態時に遊技領域区画壁補完部52に沿って進行する遊技球Bが通過ゲート56のゲート導出口56bの下端部に衝突してスムーズに進行しなくなったり、或いは、通過ゲート56の下端部が破損してしまうことを防止している。
以上のような構成によれば、開状態の可動部材51の遊技球誘導部54に衝突してワープ導入口441側に誘導される遊技球Bの一部が、ゲート導入口56aに導入し、ワープ導入口441に誘導されることなく、可動部材51の下側に導出される。そして、導出された遊技球B、可動部材51の下側で変動表示装置4の側方を流下することになり、ワープ導入口441に導入されてワープ装置44によりステージ43に導出された場合より、始動入賞装置9(始動入賞口9b)への始動入賞率が低下する。
すなわち、可動部材51の遊技球誘導部54により、ワープ装置44への遊技球Bの導入率が高くなりすぎることにより、始動入賞装置9(始動入賞口9b)の入賞率が高くなりすぎるような場合に、可動部材51の通過ゲート56を設けることで、可動部材51の遊技球誘導部54に衝突する方向に進行する遊技球Bの一部をワープ導入口441に誘導することなく、可動部材51の下方に流下させることができるので、始動入賞装置9(始動入賞口9b)の入賞率を低くすることができる。従って、特別遊技状態中の始動入賞率を適度な値に調整することができる。
特に、第3変形例においては、進行方向変更部材572や障害釘14a等によりワープ導入口441への遊技球の導入率が高められることにより始動入賞率が高められているような場合に、通過ゲート56を設けることで、始動入賞率を適度な値とすることができる。
また、第3変形例では、上述のように進行方向変更部材572と開いた状態の可動部材51との間に、流下方向変換部材としての複数の障害釘14aが遊技盤1に植設されているので、釘調整により、変動入賞装置5への入賞率、ワープ導入口441への導入率、ゲート導入口56aへの導入率を変更することができる。
なお、ゲート導入口56aを可動部材51の入賞誘導部53に設けるものとしても良いが、この場合に可動部材51を閉状態としても通過ゲート56が遊技領域1aと入賞空間5cとを連通してしまい、可動部材51が閉状態となっているのにも拘わらず通過ゲート56を通って入賞空間5cに遊技球Bが入賞する可能性が生じてしまう。
また、可動部材51の遊技球誘導部54により遊技球Bがワープ導入口441に誘導されることで、始動入賞率が高くなりすぎる場合に始動入賞率を低くする方法としては、上述の方法以外に、例えば、図10に示すように、上記実施形態のパチンコ遊技機100において、可動部材51を開状態とした場合に、可動部材51の回動端部51bの下端部(遊技球誘導部54と遊技領域区画壁補完部52との接合部)と、前面構成部材41の鎧部材45との間に、遊技球Bが通過可能な遊技球Bの直径以上の間隔を開けるものとすることが考えられる。
すなわち、可動部材51の開放動作時のストッパとなる段部25aの緩衝部材25cに可動部材51の遊技領域区画壁補完部52が当接して可動部材51が開状態で停止した際に、鎧部材45と可動部材51との間に遊技球Bが通過可能な間隔があくように、緩衝部材25cの位置、可動部材51の回動軸51cの位置、可動部材51の形状(突部51dの有無等も含む)等を設定する。
このような構成により、ワープ導入口441上に遊技球Bが誘導されても、遊技球Bの進行方向や勢いによっては、鎧部材45の上面のワープ導入口441上を遊技球Bが通過して鎧部材45と可動部材51との間から遊技球Bが変動表示装置4の側方の遊技領域1aに流下してしまう可能性が生じる。これにより、可動部材51が開状態となった場合のワープ導入口441への導入率を低下させて、始動入賞率を低下させることができる。
また、上記実施形態及びその各変形例では、大当り中(特別遊技状態)において、サイクル遊技として、可動部材51が開閉を繰り返すことになるが、通常、遊技者は、遊技球の発射勢を大きく変更することが面倒なことから、可動部材51の開閉に対応して発射勢を調整することなく、大当り中は、遊技球を強く発射したままとする可能性が高い。しかし、可動部材51を閉じた状態では、可動部材51の遊技球誘導部54が隠れて機能せず、サイクル遊技において、可動部材51が閉状態となるラウンド間においては、始動入賞率が高くならない。
そこで、大当り中に開閉を繰り返す場合に、可動部材51により変動入賞装置5の入賞領域5aを閉じる際に、図11に示すように、可動部材51を上述の閉状態のように完全に閉じることなく、可動部材51の入賞空間5c側(閉鎖方向側)の側壁(入賞誘導部53)が入賞領域5aに位置し、可動部材51の遊技球誘導部54が遊技領域1a内に露出した状態としても良い。すなわち、大当り中に可動部材51で入賞領域5aを閉じる場合に、可動部材51を開状態と閉状態との間の状態で、かつ、遊技球誘導部54が遊技領域1a内に突出するとともに入賞領域5aへの遊技球Bの入賞が不可能な状態とする。
これにより、大当り中に変動入賞装置5が閉じた状態となった際に、強い発射勢で発射された遊技球Bが段部25aに至ることなく、遊技領域区画壁2aから遊技領域1a内に突出した可動部材51の遊技球誘導部54に衝突することにより、ワープ導入口441を有する変動表示装置4の鎧部材45に遊技球Bを誘導可能となり、ワープ導入口441への遊技球Bの導入率を高めて、始動入賞率を高めることが可能となる。すなわち、遊技者は、大当り中に発射勢を調整しなくとも、サイクル遊技のラウンド間における始動入賞口9bへの遊技球の入賞を比較的高い確率で可能とすることができる。なお、僅かに発射勢を弱めるように調整すれば、より始動入賞率を高めることができる。この際に遊技者は、大きく発射勢を弱める必要がなく、例えば、発射勢を調整する操作ハンドルを持つ手の手首のひねりで動かせる範囲で操作ハンドルを操作すれば良いので、操作ハンドルを持ち替えて大きく操作ハンドルを回す場合に比較して遊技者の負担にならない。
また、以上のような構成では、可動部材51を閉状態と開状態とこれらの間の状態との三段階に調整する必要があり、可動部材51の電気的駆動源として基本的2段階用のソレノイドではなく、モータを用いることが好ましい。
以上のような本実施形態のパチンコ遊技機100は、遊技盤1の前面を遊技領域区画壁2aにより略円形状に区画して遊技領域1aを形成し、該遊技領域1aの上方であって左右方向一側部に形成された遊技球Bの導入部29aから該遊技領域1aに進入した遊技球Bが前記遊技領域区画壁2aに沿って進行可能に構成され、前記遊技領域区画壁2aの上方であって前記導入部29aと対向する側部に段部25aを形成するとともに、該段部25aに緩衝部材25cを設けることで、該遊技領域区画壁2aに沿って進行する遊技球Bが該緩衝部材25cに衝突して流下方向を変換するように構成し、前記段部25aの上部に、特別遊技状態の発生に基づき開状態に変換可能な変動入賞装置5を設け、前記変動入賞装置5は、前記遊技領域区画壁2aの所定範囲を離隔させて入賞領域5aを形成するとともに、前記遊技領域区画壁2aの外側に前記入賞領域5aに連通した入賞空間5cを形成する入賞空間形成部材21aと、前記段部25aの近傍に回動軸51cを設定し、通常状態時では前記入賞領域5aを閉鎖する閉状態と、特別遊技状態時では回動端部51bが前記遊技領域1aの内側方向に回動することで該入賞領域5aを開放する開状態に変換可能な可動部材51とを備え、前記可動部材51は、前記閉状態において前記遊技領域区画壁2aの離隔部5bを補完して遊技領域区画壁2aを連続状態にするための遊技領域区画壁補完部52と、前記開状態において前記入賞空間5cへ遊技球Bを誘導可能な入賞誘導部53とを有するとともに、該開状態に変換した際に、前記遊技領域区画壁補完部52が前記緩衝部材25cに当接するように構成している。
従って、変動入賞装置5が、遊技領域1aの上部の縁部にあり、閉状態では遊技領域外にある状態となることから、他の遊技装置の形状、大きさ、配置等には影響されず何ら問題なく変動入賞装置5を遊技盤1に配設することができるとともに、入賞領域5aが遊技領域区画壁2aの離隔した離隔部5bに形成されていることから遊技球Bが入賞し易い変動入賞装置5を提供できる。また、勢いのある遊技球Bが入賞しても緩衝部材25cに衝撃が緩衝されることから可動部材51等が故障することを防止できる。
しかも、遊技領域区画壁2aの離隔部5bが入賞領域5aとされ、かつ、可動部材51に入賞誘導部53を有しているので、遊技球Bを強めに発射することで、入賞空間5cに遊技球を確実かつ迅速に入賞させることができる。
また、従来(特許文献1の遊技機)とは異なり遊技領域区画壁2aに段部25aを形成しているので、変動入賞装置5の閉鎖時に遊技球Bが右側に至った場合に、該遊技球Bは段部25aに衝突して遊技領域1aの中央方向に流下することとなり、無駄な遊技球Bの発生を防止できる。しかも、その段部25aの緩衝部材25cを可動部材51等の故障防止用として兼用しているので効率よく部材を活用できる。さらに、可動部材51を開状態とした場合に、入賞誘導部53が緩衝部材25cに当接する構成から、緩衝部材25cは、可動部材51を開状態とした場合に、可動部材51の開いた角度を規制するストッパとしても機能させることが可能である。
また、本実施形態のパチンコ遊技機100では、前記可動部材51が前記開状態に変換する際に、前記遊技領域区画壁補完部52が前記緩衝部材25cに当接することで回動範囲が規制されるように当該可動部材51の回動軸51cを設定している。
従って、可動部材51が開状態に変換した際に、可動部材51は、緩衝部材25cに当接することで、その回転移動が止まることになるので、遊技領域区画壁補完部52を緩衝部材25cに確実に当接させることが可能となり、上述の緩衝による効果を確実に得ることができる。また、可動部材51の開状態時のストッパ等を別途設ける必要もなくなる。
また、本実施形態のパチンコ遊技機100では、前記遊技領域区画壁補完部52に突部51dを形成し、該突部51dが前記緩衝部材25cと当接するように構成している。
従って、可動部材51と緩衝部材25cを確実に当接することができる。また、突部51dを形成することで、可動部材51の開放角度、或いは、可動部材51の形状を自由に設定できるし、緩衝部材25cの形状に関しても制限を少なくすることができる。すなわち、可動部材51の開放時に突部51dが緩衝部材25cに当接すればいいので、可動部材51の内側の側面を緩衝部材25cに当接するように設計するより、突部51d以外の部分における可動部材51の設計の自由度が大きくなる。緩衝部材25cにおいても、突部51dが接触する部分が確保できれば、その他の部分における緩衝部材25cの設計の自由度が大きくなる。
また、本実施形態のパチンコ遊技機100では、前記可動部材51が開放した際の回動端部51bとは回動軸51cを挟んで反対側に前記緩衝部材25cを延設することで、該可動部材51の軸着部51aが該緩衝部材25cと当接可能に構成している。
従って、前記可動部材51が開放した際の回動端部51bとは回動軸51cを挟んで反対側に前記緩衝部材25cを延設することで、開放した状態の可動部材51の軸着部51a、すなわち、可動部材51の基端部の後側に緩衝部材25cが存在して接触していることになる。従って、可動部材51の回動端部51b側から軸着部51a側に向かって力が作用した場合に、可動部材51の軸着部51aが緩衝部材25cの延設された部分に押しつけられる構成となる。
すなわち、可動部材51が開放した際に、例えば、可動部材51の先端側に遊技球Bが衝突して、回動端部51bから回動軸51cに向かって力が加わっても、軸着部51aが緩衝部材25cに接触することで、衝撃が緩和されるので、可動部材51等(特に軸着部51a)の故障を防止できる。
また、本実施形態のパチンコ遊技機100では、前記入賞空間5c内に、流下方向変換部材(障害釘14a、風車14b)を設けている。
従って、例えば、入賞空間5cから遊技領域1aの外部に遊技球Bを導出するとともに、入賞した遊技球Bを検出するセンサ(大入賞口センサ5h)を備えた入賞口(大入賞口5g)を設けた場合に、入賞口に遊技球が流入する前に、遊技球Bを流下方向変換部材に接触させることで、遊技球Bの流下勢を減衰させて、入賞口を形成する部材や、センサに遊技球が衝突した場合の衝撃力を減少させることができる。すなわち、遊技球Bが勢いよく入賞空間5c内に入賞しても、障害釘14a或いは風車14b等に衝突して勢いが弱まるので、入賞空間5c内の部材の故障を防止できる。これにより、変動入賞装置5の耐久性を向上できる。
また、入賞空間5c内に流入した遊技球Bが、流下方向変換部材に接触して遊技球Bの流下方向を変換することで、入賞空間5c内での遊技球Bの動きに変化を持たせるとともに、入賞空間5c内での遊技球Bの滞留時間を長くすることが可能となり、遊技者に入賞空間5c内の遊技球Bを注目させることができるとともに、遊技者に入賞空間5c内の遊技球を十分に見せることができる。
また、本実施形態のパチンコ遊技機100では、前記緩衝部材25cを前記可動部材51からの振動により揺動可能に軸支するとともに、当該緩衝部材25cの所定部を前記入賞空間5cにおける遊技球Bの集合部21kに臨ませることで、遊技球Bの入賞により生じる該可動部材51の振動により該緩衝部材25cを揺動させて該集合部21kにおける球詰まりを解消可能に構成している。
このような構成から、入賞空間5c内において球詰まりが発生した場合でも、緩衝部材25cの揺動動作で該球詰まりを解消することができる。また、専用に電気的駆動源等を用いなくても遊技球Bの衝突力を利用して効率よく球詰まりを解消できる。
従って、緩衝部材25cは、上述の機能の他、さらに球詰まりの防止機能を有することとなり、非常に効率よく緩衝部材25cを活用することができる。
なお、本発明はこの実施の形態のパチンコ遊技機に限られるものではなく、変動入賞装置を開放して大量の遊技媒体を獲得可能とする特別遊技状態を発生可能な構成となっているものであれば、その他のパチンコ遊技機、アレンジボール遊技機、雀球遊技機などの弾球遊技機にも適用可能である。また、特別遊技状態を、変動表示ゲーム以外のゲームで発生するものであっても良い。
また、今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
本発明の第1実施形態のパチンコ遊技機の遊技盤を示す正面図である。 前記パチンコ遊技機の制御系を示すブロック図である。 前記パチンコ遊技機の変動表示装置及び閉状態の変動入賞装置を示す斜視図である。 前記変動表示装置及び開状態の変動入賞装置を示す斜視図である。 前記変動表示装置及び開閉する変動入賞装置を示す正面図である。 前記変動入賞装置の可動部材及びその駆動系を示す正面図である。 前記変動表示装置及び変動入賞装置の変形例を示す正面図である。 前記変動入賞装置の変形例を示す正面図である。 前記変動表示装置及び変動入賞装置の変形例を示す正面図である。 前記変動表示装置及び変動入賞装置を示す正面図である。 前記変動表示装置及び変動入賞装置を示す正面図である。
符号の説明
1 遊技盤
1a 遊技領域
14a 障害釘(流下方向変換部材)
14b 風車(流下方向変換部材)
2a 遊技領域区画壁
21a 入賞空間形成部
21k 集合部
25a 段部
25c 緩衝部材
25d 延設部
29a 導入部
5 変動入賞装置
5a 入賞領域
5b 離隔部
5c 入賞空間
51 可動部材
51a 軸着部
51b 回動端部
51c 回動軸
51d 突部
52 遊技領域区画壁補完部
53 入賞誘導部
100 パチンコ遊技機(遊技機)
B 遊技球

Claims (6)

  1. 遊技盤の前面を遊技領域区画壁により略円形状に区画して遊技領域を形成し、該遊技領域の上方であって左右方向一側部に形成された遊技球の導入部から該遊技領域に進入した遊技球が前記遊技領域区画壁に沿って進行可能に構成した遊技機において、
    前記遊技領域区画壁の上方であって前記導入部と対向する側部に段部を形成するとともに、該段部に緩衝部材を設けることで、該遊技領域区画壁に沿って進行する遊技球が該緩衝部材に衝突して流下方向を変換するように構成し、
    前記段部の上部に、特別遊技状態の発生に基づき開状態に変換可能な変動入賞装置を設け、
    前記変動入賞装置は、
    前記遊技領域区画壁の所定範囲を離隔させて入賞領域を形成するとともに、
    前記遊技領域区画壁の外側に前記入賞領域に連通した入賞空間を形成する入賞空間形成部材と、
    前記段部の近傍に回動軸を設定し、通常状態時では前記入賞領域を閉鎖する閉状態と、特別遊技状態時では回動端部が前記遊技領域の内側方向に回動することで該入賞領域を開放する開状態に変換可能な可動部材と、
    を備え、
    前記可動部材は、
    前記閉状態において前記遊技領域区画壁の離隔部を補完して遊技領域区画壁を連続状態にするための遊技領域区画壁補完部と、
    前記開状態において前記入賞空間へ遊技球を誘導可能な入賞誘導部と、
    を有するとともに、
    該開状態に変換した際に、前記遊技領域区画壁補完部が前記緩衝部材に当接するように構成したことを特徴とする遊技機。
  2. 前記可動部材が前記開状態に変換する際に、前記遊技領域区画壁補完部が前記緩衝部材に当接することで回動範囲が規制されるように当該可動部材の回動軸を設定したことを特徴とする請求項1に記載の遊技機。
  3. 前記遊技領域区画壁補完部に突部を形成し、該突部が前記緩衝部材と当接するように構成したことを特徴とする請求項1または2に記載の遊技機。
  4. 前記可動部材が開放した際の回動端部とは回動軸を挟んで反対側に前記緩衝部材を延設することで、該可動部材の軸着部が該緩衝部材と当接可能に構成したことを特徴とする請求項1〜3の何れか1項に記載の遊技機。
  5. 前記入賞空間内に、流下方向変換部材を設けたことを特徴とする請求項1〜4の何れか1項に記載の遊技機。
  6. 前記緩衝部材を前記可動部材からの振動により揺動可能に軸支するとともに、当該緩衝部材の所定部を前記入賞空間における遊技球の集合部に臨ませることで、遊技球の入賞により生じる該可動部材の振動により該緩衝部材を揺動させて該集合部における球詰まりを解消可能に構成したことを特徴とする請求項1〜5の何れか1項に記載の遊技機。
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