JP2004298263A - 弾球遊技機 - Google Patents

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敏博 内ヶ島
Takahiro Uchigashima
隆寛 内ヶ島
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Abstract

【課題】第3種パチンコ機のように抽選の機会が少ない弾球遊技機の興趣を高める。
【解決手段】一次抽選が外れて外れ球誘導口32に進入した遊技球をクルーン38上に流出させて二次振分を行い、クルーン38の復活口36に入球した遊技球を復活樋40及びV誘導樋33経由で権利発生入賞装置35に導いて入賞させるので、一次抽選で外れても(外れ図柄が表示されても)二次振分によって特別遊技権利(大当たり)の獲得となる可能性がある。一次抽選の機会が少なくても、その一次抽選で外れても二次振分による振分(二次抽選)に期待させて遊技者を楽しませることができる。
【選択図】 図2

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、弾球遊技機の技術分野に属する。
【0002】
【従来の技術】
弾球遊技機の一種である第3種パチンコ機(いわゆる権利もの)には、図柄始動口に遊技球が進入したことに起因して当たり図柄を表示するか外れ図柄を表示するかの抽選を行い、その抽選結果に応じた当たり図柄又は外れ図柄を表示し、抽選が当たり(当たり図柄の表示)であると抽選の原因となった遊技球を特別領域誘導ルートに進ませて権利発生入球口(いわゆるV)に入球させ、これによって特別遊技権利を発生させて遊技者に有利な特別遊技を実行するものがある。
【0003】
この形式(当たり図柄が表示されると必ず権利発生入球口に入球させて特別遊技権利を発生させる形式)の第3種パチンコ機では、抽選で当たりになる確率(当たり確率)を比較的高く設定する代わりに図柄始動口に進入し難くして当否抽選の機会を少なくしているのが普通である。
【0004】
また、抽選の結果表示される図柄は、法規上では普通図柄とされているために変動は比較的短く(例えば5秒程度)、表示上の演出もあっさりしていた。
特開2002−17998号公報(特許文献1)には、当たり図柄が表示されると、その始動球を権利発生口に導き、外れ図柄のときは障害物にて権利発生口に入りずらくする技術が開示されている。また、特開2000−325576号公報(特許文献2)には複数のクルーンで抽選を行う技術が開示されている。
【0005】
【特許文献1】
特開2002−17998号公報
【特許文献2】
特開2000−325576号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
つまり、上記の第3種パチンコ機は、抽選の機会が少なくて、例えば10分とか20分とかに1回しか図柄が変動しない上に、図柄変動に伴う演出もあっさりしていたので、外れになったときに遊技者がつまらなく感じることが多かった。
【0007】
また、第3種パチンコ機に限らず、当たり図柄が表示されると必ず権利発生入球口(又は特別領域)に入球させて特別遊技権利を発生させる形式の弾球遊技機には同様の問題があった。
【0008】
【課題を解決するための手段および発明の効果】
請求項1記載の弾球遊技機は、図柄始動口に遊技球が進入したことに起因して当たり図柄を表示するか外れ図柄を表示するかの図柄抽選(以下、「一次抽選」とも言う。)を行う図柄抽選手段と、該図柄抽選の結果に応じて当たり図柄又は外れ図柄で表示する図柄表示手段と、前記図柄抽選の原因となった遊技球を一時停留させて、該遊技球に起因する前記図柄抽選の結果が当たり図柄の表示であると該遊技球を特別領域誘導ルートに進ませ、該図柄抽選の結果が外れ図柄の表示であると外れ球誘導ルートに進ませる振分手段と、前記特別領域誘導ルートを通ってきた遊技球を入球させる権利発生入球口と、該権利発生入球口に遊技球が入球すると特別遊技権利を発生させて、該権利が消滅するまで遊技者に有利な特別遊技を実行する特別遊技実行手段とを備える弾球遊技機において、
前記外れ球誘導ルートに進入した遊技球(以下、「一次抽選外れ球」ともいう。)を、前記権利発生入球口に導かれる復活ルート又は前記権利発生入球口には入球できない外れ球放出ルートに振り分ける二次振分手段を備えたので、一次抽選で外れても(外れ図柄が表示されても)二次振分手段によって復活ルートに振り分けられて特別遊技権利(大当たり)の獲得となる可能性がある。
【0009】
したがって、当否抽選の機会が少なくても、その抽選で外れても一次抽選外れ球の二次振分手段による振分(以下、「二次抽選」とも言う。)に期待させて遊技者を楽しませることができる。一回の始動に2段階のチャンスがあるので、図柄始動口への入球の価値が高まり抽選に伴う演出に幅を持たせることができる。また、ゲーム性の幅が広がり他機種との差別化もし易くなる。
【0010】
請求項2記載の弾球遊技機は、請求項1記載の弾球遊技機において、前記外れ球誘導ルートに進入した遊技球を停留させる停留状態と該停留を解除して前記二次振分手段側への移動を許す解除状態とに切り換わる停留手段を備えたので、一次抽選外れ球を例えば複数個停留させてから停留を解除して二次振分手段へと移動させて、一気に複数個の二次抽選を行うことができる。
【0011】
二次抽選を、例えば請求項8記載の内部構造のような機械的な構成にて行う場合、複数個の二次抽選をほぼ同時に行うことで復活ルートに振り分けられる確率(当たりになる確率)が高まる、という期待感を遊技者に持たすことができる。
そして、請求項3記載のように、遊技者の操作に応じて前記停留手段を前記停留状態から他の状態にさせるか前記解除状態から他の状態にさせる停留操作手段を備えれば、その遊技者の思惑(期待感)を良好に遊技に反映させることができる。
【0012】
また、停留手段を自動的に切り換える構成とすれば、その切り換わりのタイミング(停留個数が多いとか少ないとか)により、遊技者を喜ばせたりがっかりさせたりできる。
請求項4記載の弾球遊技機は、請求項1記載の弾球遊技機において、前記外れ球誘導ルートに進入した遊技球を前記二次振分手段による振り分けに進ませる内通状態と、前記二次振分手段による振り分けに進ませずに前記外れ球誘導ルート外に導く排出状態とに切り換わる進路切換手段を備えたことを特徴とする。
【0013】
一次抽選外れ球を二次振分手段による二次抽選に進ませる内通状態と外れ球誘導ルート外に導いて二次抽選に進ませない排出状態とに切り換わる進路切換手段を備えたので、二次抽選の実行率を抑制できる。これにより、特別遊技権利の発生率も抑制でき、大当たりしすぎることがなくなる。
【0014】
請求項5記載のように、前記進路切換手段は前記停留手段を兼ねており、前記外れ球誘導ルートに進入した遊技球を停留させる状態(停留状態に該当)の後に前記内通状態(解除状態に該当)又は前記排出状態に切り換わる構成とすれば複雑化、部品点数の増加を抑制できる。
【0015】
請求項6記載の弾球遊技機は、請求項4又は5記載の弾球遊技機において、前記外れ球誘導ルートに進入した遊技球を前記二次振分手段による振り分けに進ませるか否かの進路抽選を行い、該進路抽選の結果に応じて前記進路切換手段を制御する進路制御手段を備えたので、進路抽選で当たる確率(二次振分手段による二次抽選に進ませる確率)を調節することにより、二次抽選の実行率を適度な範囲に制御し、それにより特別遊技権利の発生率も適度な範囲に制御できる。
【0016】
進路抽選の結果は、請求項7記載の進路抽選結果表示手段によって、進路切換手段の切り換え開始以前に表示すると良い。
請求項8記載の弾球遊技機は、請求項1から7のいずれか記載の弾球遊技機において、前記二次振分手段は、前記復活ルートに通じる復活口と前記外れ球放出ルートに通じる放出口とが設けられていて、入球してきた遊技球の勢いによって該遊技球の挙動と最終的に前記復活口と前記放出口のいずれに入球するかが変化する内部構造を備えているので、流入してきた遊技球を、その勢いの違いによって復活口又は放出口のいずれかに入球させることができる。
【0017】
内部構造の一部を、皿状で複数(3個とか4個)の流出口が設けられていて、流入してきた遊技球を旋回させてから流出口のいずれかに入球させる皿状部材(いわゆるクルーン)とすることもできる。
請求項8記載の弾球遊技機の二次振分手段では、流入してきた遊技球の勢いの違いによって復活口に入球するか放出口に入球するかが変化するので、これによる二次抽選は遊技者にわかりやすく、また遊技者からの信頼性も高くなる。
【0018】
請求項9記載の弾球遊技機は、請求項1から8のいずれか記載の弾球遊技機において、
前記権利発生入球口の内部には、前記特別領域誘導ルートを通ってきた遊技球が進入容易な第1特別領域と前記復活ルートを通ってきた遊技球が進入容易な第2特別領域とが設けられ、
前記第1特別領域に遊技球が入球すると前記特別遊技権利を発生させ、前記第2特別領域に遊技球が入球すると前記特別遊技権利とは別の特典を遊技者に与える設定となっている。
【0019】
特別領域誘導ルートを通ってきた遊技球でも、復活ルートを通ってきた遊技球でも権利発生入球口に入球すれば一律に特別遊技権利を発生させてもよいが(特典に差を付けなくてもよいが)、一旦は外れとなった一次抽選外れ球で特別遊技権利を発生させるのでは、バランスがよくないとの考えも成り立つ。
【0020】
そこで、請求項9の弾球遊技機は、権利発生入球口の内部に第1特別領域と第2特別領域とを設けて、第1特別領域は、特別領域誘導ルートを通ってきた遊技球が進入容易(例えば100%に近い確率で進入可能又は100%の確率で進入)、第2特別領域は、復活ルートを通ってきた遊技球が進入容易(例えば90%以上の確率で進入可能)として、また権利発生入球口に入球した遊技球は必ず第1特別領域又は第2特別領域に進入する構成として、第1特別領域に遊技球が入球すると特別遊技権利を発生させ、第2特別領域に遊技球が入球すると特別遊技権利とは別の特典を遊技者に与えるので、上記のような考えに対応できる。
【0021】
しかも、特別領域誘導ルートを通ってきた遊技球はほぼ100%が(又は全てが)第1特別領域に進入するので特別遊技権利の発生は実質的に確実で、復活ルートを通ってきた遊技球でも第1特別領域に進入する可能性があるから、復活ルートを通ってきた場合には、ここでの振り分けにも期待できる。
【0022】
第2特別領域に遊技球が進入した場合の特典は、特別遊技と同様の遊技(ただし、第1特別領域による特別遊技よりもラウンド数を少なくする等により出球数を少なくする。)、一次抽選で当たる確率を高める(確率変動)、一次抽選の時間短縮、図柄始動口への入球率を高める等が例示されるが、これらに限るわけではない。
【0023】
請求項10記載の弾球遊技機は、請求項1から9のいずれか記載の弾球遊技機において、遊技球が開放始動口に入球すると設定時間開放される関門を備え、遊技球が前記図柄始動口に進入するためには前記関門を通過することが必須の盤面構成とされていることを特徴とする。
【0024】
遊技球が図柄始動口に進入するためには、別の遊技球が開放始動口に入球したことによって開放された関門を通過することが必須となるので、開放始動口への入球の難易度、関門の開放時間の設定、関門の位置(遊技盤面の上部か下部か等)を適宜に調整することで、図柄始動口への進入頻度すなわち一次抽選の実行頻度を制御できるので、当たり図柄が表示されると必ず権利発生入球口(又は特別領域)に入球させて特別遊技権利を発生させる形式の弾球遊技機に適している。
【0025】
【発明の実施の形態】
次に、本発明のいくつかの実施例により発明の実施の形態を説明する。
【0026】
【実施例1】
図1に示すのは、本実施例のパチンコ機(弾球遊技機に該当)の遊技盤の正面図である。なお、図1に示す以外の枠装置などの構成は公知のパチンコ機と同様であるから、図示と説明は省略する。
【0027】
遊技盤10には外レール11と内レール12とによって囲まれた略円形の遊技領域13が形成されている。発射装置によって発射された遊技球は外レール11と内レール12との間に形成されている通路を通って遊技領域13に飛び込む。遊技領域13の中央部にはセンターケース14が装着されており、そのセンターケース14にて取り囲まれるようにして図柄表示装置15(全体の図示は省略)が装着されており、その表示パネル15aが遊技者に対面するように配置されている。
【0028】
センターケース14の左辺部には、関門に該当する関門流入口16が設けられ、その関門流入口16を開閉するための開閉羽根17が備わっている。
開閉羽根17は羽根ソレノイド17a(図示略、図3参照)によって駆動されて、ほぼ直立状態(図示の状態)の閉鎖位置と、その下端部を軸として反時計回りに約80度回転変位した開放位置とに可逆的に変位可能である。この開閉羽根17が閉鎖位置になっていれば関門流入口16は閉ざされて遊技球は通過できない。一方、開閉羽根17が開放位置になっていれば関門流入口16は開放されて遊技球が通過できる。また、開放位置になって左側に倒れている開閉羽根17は、上方から流下してきた遊技球を関門流入口16に誘導するための誘導部材ともなる。
【0029】
センターケース14の下辺部には公知のステージ19が備わっており、関門流入口16を通ってきた遊技球はステージ19上で遊動して、多くはステージ19の中央部から手前に落下する(遊技球の勢いやステージ19上での経路などによっては、中央部以外から落下することもある)。
【0030】
センターケース14には、関門流入口16以外に枠内への進入路(いわゆるワープなど)は設けられておらず、遊技球は関門流入口16を通過しない限りセンターケース14の枠内(ステージ19上)に進入できない。
ステージ19の下方には、図柄始動口に該当する始動ゲート20が設置されている。始動ゲート20は上下に開口する筒状で、内部には通過する遊技球を検出するための図柄始動スイッチ20a(図示略、図3参照)を備えている。
【0031】
始動ゲート20の入口上方には、2本の障害釘22がいわゆる命釘23として植設されている。また、始動ゲート20の左右には多数の障害釘22がセンターケース14の下辺に沿って斜めに列24、25をなしている。
これら列24、25をなす障害釘22同士の間隔は遊技球の直径未満で遊技球は通過できない。また各列の上端部分に配されている障害釘22とセンターケース14との間も同様に遊技球が通過できない距離である。そして、他の障害釘22等の配置から、遊技球が始動ゲート20と障害釘22の列24、25との間を下から上へと通過するのは、実質的に不可能とされている。したがって、ステージ19から落下する以外に、命釘23の間を通って始動ゲート20に入球するルートは存在しない。ただし、ステージ19から落下した遊技球の全てが始動ゲート20に入球するわけではなく、例えば命釘23で弾かれて始動ゲート20と障害釘22の列24、25との間を上から下へと通過して行く遊技球もある。
【0032】
始動ゲート20の下には、図2に拡大して示すように、U字状に凹陥した停留溝27を有する回転振分体28が配されている。この回転振分体28は振分手段の構成要素となる。
回転振分体28は振分モータ28a(図示略、図3参照)によって駆動されて時計回り又は反時計回りに回転し、1回転する毎に、停留溝27を始動ゲート20の落下口に対面させる位置で停止する構成である(その制御については後述する。)。
【0033】
回転振分体28を収容しているケース30には、当たり球誘導口31と外れ球誘導口32が設けられており、回転振分体28が停留溝27に遊技球を保持して時計回りに回転すれば、その遊技球を当たり球誘導口31に流出させ、反時計回りに回転すれば遊技球を外れ球誘導口32に流出させる。
【0034】
当たり球誘導口31の下端はV誘導樋33に接続されており、V誘導樋33に流入した遊技球は、下方に配された権利発生入賞装置35へと誘導される。
権利発生入賞装置35は、いわゆるアタッカー式の入賞装置であり、内蔵しているVソレノイド35b(図示略、図3参照)によって開放されているときにV誘導樋33から落下した遊技球は、必ずこれに入賞する構成である。権利発生入賞装置35には特別領域スイッチ35a(図示略、図3参照)が備わっており、入賞球は特別領域スイッチ35aによって検出される。当たり球誘導口31及びV誘導樋33にて特別領域誘導ルートが構成され、権利発生入賞装置35は権利発生入球口に該当する。
【0035】
一方、外れ球誘導口32を通過した遊技球は、1つの復活口36と2つの放出口37とが設けられた、クルーン38(皿状振分部材)上に落下する。クルーン38上に落下した遊技球は例えば半周〜2周程度クルーン38上で旋回してから復活口36又は放出口37に入球する。復活口36は、V誘導樋33に合流している復活樋40(復活ルートに該当)に通じているので、復活口36に入球した遊技球は権利発生入賞装置35へと誘導される。また放出口37に入球した遊技球は外れ球放出樋41(外れ球放出ルートに該当)を通って遊技領域13に放出される。これらクルーン38、復活樋40及び外れ球放出樋41は二次振分手段を構成している。
【0036】
なお、クルーン38の周囲はカバー43によって囲まれているので、遊技球は、外れ球誘導口32を通る以外にはクルーン38上に到達できない。また、権利発生入賞装置35も障害釘22、V誘導樋33、外れ球放出樋41、カバー43等によってガードされていて、遊技球は、V誘導樋33を通る以外には(復活樋40経由も含む)権利発生入賞装置35に入賞できない。つまり、始動ゲート20を通過し、且つV誘導樋33を通らないことには、権利発生入賞装置35に入賞できない。
【0037】
図1に示すように、遊技領域13の左半部には2つの普通入賞口51、52と1つの開放始動口53が配されている。普通入賞口51、52には払出スイッチ(図示略)が備わり、開放始動口53には開放始動スイッチ53a(図示略、図3参照)が備わっていて、それぞれ入賞球を検出できる。
【0038】
遊技領域13の右半部の普通入賞口51と対をなす位置には回転入賞装置55が配され、その下方にはアタッカー式の大入賞装置56が配されている。
回転入賞装置55は、1回転に付き1球のみを入賞球として取り込み可能な回転体を備える入賞装置で、第3種始動口として周知のものを使用している。また、回転入賞装置55には回転体によって取り込まれた入賞球を検出するための第3種始動スイッチ55a(図示略、図3参照)が備わっており、特別遊技権利の発生中は、回転入賞装置55に入賞球が取り込まれる毎に(第3種始動スイッチ55aが入賞球を検出する毎に)大入賞装置56が開放される。大入賞装置56には大入賞装置56への入賞球を検出するためのカウントスイッチ56a及び開閉駆動のための大入賞口ソレノイド56bが備わっている(ともに図示略、図3参照)。
【0039】
大入賞装置56の下方には、普通入賞口52と対をなす位置に普通入賞口57、開放始動口53と対をなす位置に普通入賞口58が配されている。これらの普通入賞口57、58にも払出スイッチ(図示略)が備わっている。そして、盤面最下部にはアウト口59が設けられている。
【0040】
本実施例における図柄表示装置15、回転振分体28、権利発生入賞装置35、大入賞装置56の制御に関わる制御系は図3に示すように構成されている。なお、図3は制御系の要部のみの図示であり、図示しない部分の構成及び動作は公知技術に従っている。
【0041】
図3に示すように、このパチンコ機の制御系は主制御装置100を中心にして、図柄制御装置110、図示省略の払出制御装置、発射制御装置、音制御装置及びランプ制御装置等から構成されている。
詳細の図示は省略するが、主制御装置100は、もCPU、ROM、RAM、入力ポート、出力ポート等を備えている。また、図柄制御装置110及び他のサブ制御装置(払出制御装置、発射制御装置、音制御装置及びランプ制御装置)も同様にCPU、ROM、RAM、入力ポート、出力ポート等を備えている。
【0042】
主制御装置100には、開放始動スイッチ53a、図柄始動スイッチ20a、特別領域スイッチ35a、第3種始動スイッチ55a、カウントスイッチ56aなどの検出信号が入力される。
主制御装置100は搭載しているプログラムに従って動作して、上述の検出信号などに基づいて遊技の進行に関わる各種のコマンドを生成して図柄制御装置110、払出制御装置、発射制御装置、音制御装置、ランプ制御装置に出力したり、また羽根ソレノイド17a、振分モータ28a、Vソレノイド35b、大入賞口ソレノイド56bの動作を制御する。
【0043】
図柄制御装置110は、主制御装置100から送られてくるコマンドに応じて図柄表示装置15における図柄の変動表示等を制御し、また自律的に図柄表示装置15の表示を制御することもある。
払出制御装置は、主制御装置100から送られてくるコマンドに応じて賞球払出装置を制御し、発射制御装置は、主制御装置100から送られてくるコマンドやタッチ信号等に基づいて発射装置を制御し、音制御装置は、主制御装置100から送られてくるコマンドに応じてスピーカを駆動して音声を出力させ、ランプ制御装置は、主制御装置100から送られてくるコマンドに応じて各種LEDや各種ランプの点灯、消灯等を制御する。
【0044】
次に、主制御装置100(正確には、そのCPU)が実行する制御処理に従って、パチンコ機の動作を説明する。
まず、図4により開閉羽根17の羽根制御を説明する。
主制御装置100は、開放始動スイッチ53aの検出信号が入力されたか(遊技球が開放始動口53に入賞したか)否かを判断し(S11)、肯定判断なら羽根ソレノイド17aを制御して開閉羽根17を設定時間(例えば0.2秒程度)、開放位置にさせる(S12)。
【0045】
開閉羽根17が開放位置になった際に関門流入口16を通過した遊技球があれば、これが始動ゲート20を通過する可能性がある。
図5に示す一次抽選処理では、図柄始動スイッチ20aの検出信号が入力されたか(遊技球が始動ゲート20に進入したか)否かを判断し(S21)、肯定判断なら一次抽選を行う。なお、始動ゲート20を通過した遊技球は回転振分体28の停留溝27に受け止められて一時的に停留させられる(図6の1参照)。
【0046】
この抽選処理は照合処理と図柄決定処理とで構成され、照合処理では、図柄始動スイッチ20aの検出信号が入力された際に当否判定用の乱数カウンタの値を読み込んで、これを予め定められている当たり値(複数個あってもよい)と照合し、一致すれば当たり、そうでなければ外れとする。図柄決定処理では、照合処理の結果が当たりなら当たりを示す図柄(当たり図柄)を、同結果が外れなら外れを示す図柄(外れ図柄)を、それぞれ図柄決定用の乱数値に基づいて決定する。そして、ここで決定した当たり図柄又は外れ図柄を示す図柄データと変動時間を指定する変動パターンデータを図柄制御装置110に送信する。
【0047】
図柄データを受信した図柄制御装置110は図柄表示装置15を制御して、変動パターンデータで指定された時間にわたって図柄の変動表示(図6の2参照)を行わせてから、図柄データで指示された当たり図柄又は外れ図柄を静止表示させる(図6の3及び3a参照)。
【0048】
主制御装置100は、図柄表示装置15で当たり図柄又は外れ図柄が静止表示されるのを待って(或いは図柄制御装置110に静止表示コマンドを送って静止表示させて)振分モータ28aを稼働させ、一次抽選が当たりなら(S23:YES)回転振分体28を時計回りに(S24、図6の4参照)、一次抽選が外れなら(S23:NO)回転振分体28を反時計回りに(S25、図6の4a参照)、1回転させる。
【0049】
そして、回転振分体28の回転開始後、停留溝27が当たり球誘導口31又は外れ球誘導口32に達するまでに、Vソレノイド35bを制御して権利発生入賞装置35を開放させる(S26)。
一次抽選が当たりで(S23:YES)回転振分体28を時計回りに回転させた場合は(S24)、遊技球が停留溝27から当たり球誘導口31に流出し、V誘導樋33を通って(図6の5参照)、権利発生入賞装置35に入賞するから(図6の6参照)、特別領域スイッチ35aの検出信号に応じて権利発生入賞装置35を閉鎖させる。
【0050】
一方、一次抽選が外れで(S23:NO)回転振分体28を反時計回りに回転させた場合は(S25)、遊技球が停留溝27から外れ球誘導口32を通ってクルーン38上に流出する(図6の5a参照)。
その遊技球は、クルーン38の復活口36から復活樋40に流れ込んで(図6の6a参照)、V誘導樋33に合流して権利発生入賞装置35に入賞する(図6の7a参照)場合と、放出口37から外れ球放出樋41に流れ込んで(図6の6b、7b参照)、外れ球放出樋41から遊技領域13に放出される(図6の8参照)場合とがある。
【0051】
このため、一次抽選が外れのときは(S23:NO)、特別領域スイッチ35aの検出信号が入力されれば権利発生入賞装置35を閉鎖させるが、権利発生入賞装置35の開放から設定時間(例えば3秒程度)待っても特別領域スイッチ35aの検出信号が入力されないときも権利発生入賞装置35を閉鎖させる。
【0052】
開放時に権利発生入賞装置35に入賞していれば(S27:YES)、例えば特別遊技権利フラグをセットする等、特別遊技権利を発生させる処理を行う(S28)。
特別遊技権利が発生すると、図7に示す特別遊技処理によって大入賞装置56が開放させられて、特別遊技が実行される。
【0053】
主制御装置100は、まず特別遊技権利が発生しているか否かを例えば特別遊技権利フラグに基づいて判断する(S31)。
権利発生中なら(S31:YES)、第3種始動スイッチ55aの検出信号が入力されたか(回転入賞装置55に入賞球が取り込まれたか)否かを判断し(S32)、肯定判断なら大入賞口ソレノイド56bを制御して大入賞装置56を開放させる(S33)。なお、S32で肯定判断のときに既に大入賞装置56が開放されていることがあるが、その場合は一旦S35(大入賞装置56の閉鎖)及びS36(権利消滅か否かの判定)を行い、そのS36で否定判断のときに大入賞装置56を開放させる(S33)。
【0054】
S32で否定判断のときは、大入賞装置56の閉鎖条件が成立しているか否かを判断する(S34)。
閉鎖条件は、大入賞装置56の開放時間が上限値(例えば6秒)に達したとき、カウントスイッチ56aによって検出された入賞球が上限値(例えば10個)に達したとき又は上述のように開放中に第3種始動スイッチ55aの検出信号が入力されたときのいずれかで成立する。
【0055】
閉鎖条件が成立していれば(S34:YES)、大入賞口ソレノイド56bを制御して大入賞装置56を閉鎖させ(S35)、特別遊技権利の消滅か否かを判断する(S36)。具体的には、大入賞装置56の開放回数(ラウンド数)が上限値(例えば14ラウンド)に達したか否かを判断する。
【0056】
特別遊技権利の消滅であれば(S36:YES)、例えば特別遊技権利フラグをクリアする等、特別遊技権利を消滅させる処理を行う(S37)。
以上の通りの制御処理を行うことによって、主制御装置100は図柄抽選手段(S22)、回転振分体28と協同して振分手段(S23〜S25)及び特別遊技実行手段(S27〜S28、S31〜S37)として機能し、図柄制御装置110と図柄表示装置15は協同して図柄表示手段として機能する。
【0057】
このパチンコ機では、一次抽選が外れて外れ球誘導口32に進入した遊技球をクルーン38上に流出させて二次振分を行い、クルーン38の復活口36に入球した遊技球を復活樋40及びV誘導樋33経由で権利発生入賞装置35に導いて入賞させるので、一次抽選で外れても(外れ図柄が表示されても)二次振分によって特別遊技権利(大当たり)の獲得となる可能性がある。
【0058】
したがって、一次抽選の機会が少なくても、その一次抽選で外れても二次振分による振分(二次抽選)に期待させて遊技者を楽しませることができる。一回の図柄始動(始動ゲート20への進入)に2段階のチャンスがあるので、始動ゲートへの入球の価値が高まり抽選に伴う演出に幅を持たせることができる。また、ゲーム性の幅が広がり他機種との差別化もし易くなる。
【0059】
その二次振分を、遊技者に周知で慣れ親まれているクルーン38によって行うので、遊技者にわかりやすく、また遊技者からの信頼性を高くできる。
さらに、遊技球が開放始動口53に入賞すると設定時間開放される関門流入口16を備え、遊技球が始動ゲート20に進入するためには関門流入口16を通過することが必須の盤面構成とされているから、開放始動口53への入賞の難易度、関門流入口16の開放時間の設定、関門流入口16の位置(遊技盤面の上部か下部か等)を適宜に調整することで、始動ゲート20への進入頻度すなわち一次抽選の実行頻度を制御でき、本実施例のように当たり図柄が表示されると必ず権利発生入賞装置35に入賞させて特別遊技権利を発生させる形式のパチンコ機に適している。
【0060】
【実施例2】
この例は、外れ球誘導口32からクルーン38に至る経路途中に進路切換手段(停留手段を兼ねる)となる進路切換装置70を設けた例である。なお、進路切換装置70に関わる部分以外の構成は実施例1と同様であるから、実施例1と同符号を用いて図示と説明は省略する。
【0061】
図8に示すように、進路切換装置70は、遊技球を外れ球誘導口32からクルーン38に導く外れ球誘導樋71(外れ球誘導口32と共に外れ球誘導ルートを構成)に付属している。進路切換装置70には進路切換弁72が備わっており、この進路切換弁72を内通位置(水平、図8(a)に示す位置)、停留位置(上向き垂直、図8(b)に示す位置)及び排出位置(下向き垂直、図8(c)に示す位置)に切り換え可能である。
【0062】
図9に示すように、進路切換装置70は主制御装置100によって制御される構成であり、主制御装置100は進路切換弁72を上記の3位置に切換え制御することにより、進路切換装置70を、外れ球誘導口32から外れ球誘導樋71に流入した遊技球をクルーン38に進ませる内通状態(図8(a))、停留させる停留状態(図8(b))及びアウト排出口73に進ませる排出状態(図8(c))に切り換わらせる。
【0063】
なお、図示は省略しているが、アウト排出口73は遊技盤10の背後を通ってパチンコ機の外部に通じる機外排出樋に連通しており(図示は省略)、アウト排出口73に流入した遊技球は、盤面最下部のアウト口59に流入した遊技球と同様にパチンコ機の外部に排出される。また、実施例1(図2参照)と同様にカバー43が備わっており、遊技球は、外れ球誘導樋71を通る以外にはクルーン38上に到達できない。
【0064】
主制御装置100による進路切換弁72の位置制御(進路制御手段)は、図10に示すように行われる。なお、この二次抽選移行制御処理は、例えば図5に示したS25とS26の間やS26において権利発生入賞装置35を開放させた直後に実行される。
【0065】
移行抽選(S41)は、例えば遊技球が始動ゲート20に進入したときや移行抽選用に外れ球誘導口32に設置されたセンサが遊技球を検出した際に取得される、移行抽選用乱数に基づいて行われ、本実施例では移行抽選用乱数を3で除して余りを求める処理である。
【0066】
その結果を判断して(S42)、余りが0なら進路切換弁72を内通位置(水平位置)、余りが1なら排出位置(下向き垂直位置)に、余りが2なら停留位置(上向き垂直位置)に、それぞれ切り換える(S43、S44、S45)。
進路切換弁72を内通位置にすると(S43)、遊技球は外れ球誘導樋71からクルーン38に流入して実施例1と同様の二次振分が行われる。進路切換弁72を排出位置にすると(S44)、遊技球はアウト排出口73から機外に排出されて、クルーン38には向かわない(二次振分の対象にならない。)。進路切換弁72を停留位置にした場合(S45)、遊技球は、次に二次抽選移行制御処理が行われるまで一時停留させられ、その際の移行抽選(S41)の結果に応じて上述のように処理される。
【0067】
本実施例においても、実施例1と同様、遊技球が権利発生入賞装置35に入賞すれば特別遊技権利が発生し、特別遊技が実行される。
本実施例によれば、実施例1と同様の効果が得られる他に、次のような独特の効果もある。
【0068】
まず、進路切換弁72を停留位置にして(S45)遊技球を外れ球誘導樋71に停留させてから、次の移行抽選(S41)で停留を解除して二次振分へと移動させるので、一気に複数個の二次振分を行うことができる。
二次振分がクルーン38で行われるので、複数個の二次振分をほぼ同時に行うことで復活樋40に振り分けられる確率(当たりになる確率)が高まるという期待感を遊技者に持たすことができる。
【0069】
また、進路切換装置70は、停留状態と内通状態の他に、遊技球をクルーン38へは進ませずに機外に導く排出状態にも切り換え可能なので、二次振分の実行率を抑制できる。これにより、特別遊技権利の発生率も抑制でき、大当たりしすぎることがなくなる。
【0070】
その進路切換装置70の切換制御を移行抽選(進路抽選に該当)の結果に応じて行うので、移行抽選の確率(二次振分に進ませる確率)を調節することにより、二次振分の実行率を適度な範囲に制御し、それにより特別遊技権利の発生率も適度な範囲に制御できる。
[二次抽選移行制御処理の変形例]
進路切換装置70を切換制御するための移行抽選(S41〜S42)を一次抽選(S22)の結果に基づいて行うこともできる。
【0071】
図11に示す変形例では、一次抽選(S22)が当たりか否かを判断し(S46)、外れのときは一次抽選で決めた外れ図柄が特定の態様が、例えば776とか778のように3桁揃いの当たり図柄と±1(いわゆる前後賞)の関係になっているか否かを判断する(S47)。そして、特定の態様であれば(S47:YES)、進路切換弁72を内通位置に(S43)、そうでなければ進路切換弁72を排出位置にする(S44)。つまり、一次抽選(S22)が外れのときの(S46:NO)、一次抽選で決めた外れ図柄が特定の態様であるか否かの判断が(S47)が移行抽選に相当する。なお、図10のように進路切換弁72を停留位置にする分岐条件を設定してもよい。
【0072】
このように制御すれば、移行抽選は一次抽選(S22)の結果データを判別するだけで済むから、プログラムを簡略化できる。
[二次抽選移行制御処理の結果を表示する例]
移行抽選の結果を表示することもできる。
【0073】
例えば図12に示すように移行表示装置80(進路抽選結果表示手段に該当)を備えて、図13に示すように、その表示を主制御装置100にて制御する構成とする。そして、上に説明した移行抽選(例えばS47)が行われる毎に、進路切換弁72を内通位置にする場合は(S47:YES)は例えば「○」を(図12(a)参照)、進路切換弁72を排出位置にする場合は(S47:NO)例えば「×」を(図12(b)参照)、それぞれ進路切換弁72の駆動に先立って移行表示装置80に表示させる。
【0074】
このように、移行抽選(例えばS47)の結果を表示してから進路切換弁72を駆動すると、遊技者に分かりやすく、また遊技者を納得させることが可能である。
【0075】
【実施例3】
実施例1、2はV誘導樋33経由でも復活樋40経由でも、権利発生入賞装置35に入賞すれば特別遊技権利が発生して同じ内容の特別遊技が行われるが、権利発生入賞装置35へのルートに応じて特典を異ならせることもできる。
[ソフトウェアによる例]
パチンコ機の構成などは実施例1又は2と同様で、特別遊技権利発生処理(S28、図5参照)を図14に示すように構成する。すなわち、権利発生入賞装置35に入賞した場合に(S27:YES)、一次抽選(S22)が当たりであったときは(S51:当たり)、特別遊技権利1を発生させ(S52)、一次抽選(S22)が外れであったときは(S51:外れ)、特別遊技権利2を発生させる(S53)。
【0076】
特別遊技権利1が発生すると例えば実施例1と同様の特別遊技が行われ、特別遊技権利2が発生した場合には、特別遊技権利1による特別遊技よりも遊技者の利得が小さい特別遊技(例えばラウンド数が特別遊技権利1の半分以下)が行われる設定である。
【0077】
このように構成して、V誘導樋33経由の遊技球による特別遊技1と復活樋40経由の遊技球による特別遊技2とを異ならせれば、もともと当たりであったV誘導樋33経由の遊技球による特典(特別遊技1)と一旦は外れとなった復活樋40経由の遊技球による特典(特別遊技2)とを差別化して、バランスをよくできる。
[第1特別領域と第2特別領域とで差別化する例]
パチンコ機の構成などは実施例1とほぼ同様であるが、図15に示すように、権利発生入賞装置35の内部に2つの第1V入賞口39a(第1特別領域に該当)と第2V入賞口39b(第2特別領域に該当)とが設けられている点及び復活樋40がV誘導樋33に合流せずに第2V入賞口39bに向かっている点が異なる。また、V誘導樋33を通ってきた遊技球は必ず第1V入賞口39aに入賞し、復活樋40を通ってきた遊技球は必ず第2V入賞口39bに入賞する構造である。
【0078】
そして、上のソフトウエアによる例と同様に、遊技球が第1V入賞口39aに入賞した場合(一次抽選が当たりのとき)は特別遊技権利1が発生して実施例1と同様の特別遊技が行われ、第2V入賞口39bに入賞した場合には、特別遊技権利2が発生して上述と同様の特別遊技が行われる設定である。
【0079】
このように構成しても、V誘導樋33経由の遊技球による特別遊技1と復活樋40経由の遊技球による特別遊技2とを異ならせて、もともと当たりであった場合の特典(特別遊技1)と一旦は外れとなった場合の特典(特別遊技2)とを差別化して、バランスをよくできる。
【0080】
なお、V誘導樋33を通ってきた遊技球は必ずV入賞口39aに入賞させるが、復活樋40を通ってきた遊技球の一部(例えば10%以下)がV入賞口39bではなくてV入賞口39aに入賞可能な構成としてもよい。この場合、V入賞口39aに入賞すれば、そこに至るルートを問わずに特別遊技権利1が発生して実施例1と同様の特別遊技が行われる。
【0081】
【実施例4】
実施例2で説明した進路切換装置70を備えるパチンコ機において、進路切換装置70の進路切換弁72を内通位置(水平位置)と停留位置(上向き垂直位置)のみに切換可能とし、図16に示すように停留操作スイッチ78(停留操作手段)を設けて、遊技者が停留操作スイッチ78をオン操作する毎に進路切換弁72を停留位置から内通位置に変位させて遊技球を通過させてから停留位置に戻す構成とすることができる。
【0082】
このようにすれば遊技者の思惑に応じて停留を解除することが可能になるから、例えば複数個をほぼ同時にクルーン38に流し込めば二次振分で復活樋40に振り分けられる確率が高まると考えた遊技者は、何個か停留させてから停留操作スイッチ78をオン操作すればよいし、1個ずつの方がクルーン38での二次振分で復活樋40に振り分けられる確率が高いと考えた遊技者は、1個停留する毎に停留操作スイッチ78をオン操作すればよく、その遊技者の思惑(期待感)を良好に遊技に反映させることができる。
【0083】
以上、実施例等に従って、本発明の実施の形態について説明したが、本発明はこれらの例に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲でさまざまに実施できることは言うまでもない。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1のパチンコ機の遊技盤の正面図。
【図2】実施例1の始動ゲート〜権利発生入賞装置部分の拡大図。
【図3】実施例1のパチンコ機の制御系(要部)のブロック図。
【図4】実施例1の主制御装置が実行する羽根制御処理のフローチャート。
【図5】実施例1の主制御装置が実行する一次抽選処理のフローチャート。
【図6】実施例1のパチンコ機におけるゲームの流れの説明図。
【図7】実施例1の主制御装置が実行する特別遊技処理のフローチャート。
【図8】実施例2の始動ゲート〜権利発生入賞装置部分の説明図。
【図9】実施例2のパチンコ機の制御系(要部)のブロック図。
【図10】実施例2の主制御装置が実行する二次抽選移行制御処理のフローチャート。
【図11】二次抽選移行制御処理の変形例のフローチャート。
【図12】移行表示装置を備える例の説明図。
【図13】移行表示装置を備える例の制御系(要部)のブロック図。
【図14】実施例3のソフトウェアによる例で主制御装置が実行する特別遊技権利発生処理のフローチャート。
【図15】実施例3の第1特別領域と第2特別領域とで差別化する例の説明図。
【図16】実施例4の制御系(要部)のブロック図。
【符号の説明】
10 遊技盤
13 遊技領域
14 センターケース
15 図柄表示装置(図柄表示手段)
16 関門流入口(関門)
17 開閉羽根
20 始動ゲート(図柄始動口)
28 回転振分体(振分手段)
31 当たり球誘導口(特別領域誘導ルート)
32 外れ球誘導口(外れ球誘導ルート)
33 V誘導樋(特別領域誘導ルート)
35 権利発生入賞装置(権利発生入球口)
36 復活口
37 放出口
38 クルーン(二次振分手段、皿状振分部材)
40 復活樋(復活ルート)
41 外れ球放出樋(外れ球放出ルート)
53 開放始動口
55 回転入賞装置
56 大入賞装置
70 進路切換装置(進路切換手段、停留手段)
71 外れ球誘導樋(外れ球誘導ルート)
72 進路切換弁
73 アウト排出口
78 停留操作スイッチ(停留操作手段)
80 移行表示装置(進路抽選結果表示手段)
100 主制御装置(図柄抽選手段、振分手段、特別遊技実行手段、進路制御手段)
110 図柄制御装置(図柄表示手段)

Claims (10)

  1. 図柄始動口に遊技球が進入したことに起因して当たり図柄を表示するか外れ図柄を表示するかの図柄抽選を行う図柄抽選手段と、該図柄抽選の結果に応じて当たり図柄又は外れ図柄で表示する図柄表示手段と、前記図柄抽選の原因となった遊技球を一時停留させて、該遊技球に起因する前記図柄抽選の結果が当たり図柄の表示であると該遊技球を特別領域誘導ルートに進ませ、該図柄抽選の結果が外れ図柄の表示であると外れ球誘導ルートに進ませる振分手段と、前記特別領域誘導ルートを通ってきた遊技球を入球させる権利発生入球口と、該権利発生入球口に遊技球が入球すると特別遊技権利を発生させて、該権利が消滅するまで遊技者に有利な特別遊技を実行する特別遊技実行手段とを備える弾球遊技機において、
    前記外れ球誘導ルートに進入した遊技球を、前記権利発生入球口に導かれる復活ルート又は前記権利発生入球口には入球できない外れ球放出ルートに振り分ける二次振分手段を備えたことを特徴とする弾球遊技機。
  2. 請求項1記載の弾球遊技機において、
    前記外れ球誘導ルートに進入した遊技球を停留させる停留状態と該停留を解除して前記二次振分手段側への移動を許す解除状態とに切り換わる停留手段を備えたことを特徴とする弾球遊技機。
  3. 請求項2記載の弾球遊技機において、
    遊技者の操作に応じて前記停留手段を前記停留状態から他の状態にさせるか前記解除状態から他の状態にさせる停留操作手段を備えたことを特徴とする弾球遊技機。
  4. 請求項1記載の弾球遊技機において、
    前記外れ球誘導ルートに進入した遊技球を前記二次振分手段による振り分けに進ませる内通状態と、前記二次振分手段による振り分けに進ませずに前記外れ球誘導ルート外に導く排出状態とに切り換わる進路切換手段を備えたことを特徴とする弾球遊技機。
  5. 請求項4記載の弾球遊技機において、
    前記進路切換手段は前記停留手段を兼ねており、前記外れ球誘導ルートに進入した遊技球を停留させる状態(停留状態に該当)の後に前記内通状態(解除状態に該当)又は前記排出状態に切り換わる
    ことを特徴とする弾球遊技機。
  6. 請求項4又は5記載の弾球遊技機において、
    前記外れ球誘導ルートに進入した遊技球を前記二次振分手段による振り分けに進ませるか否かの進路抽選を行い、該進路抽選の結果に応じて前記進路切換手段を制御する進路制御手段を備えたことを特徴とする弾球遊技機。
  7. 請求項6記載の弾球遊技機において、
    前記進路抽選の結果を表示する進路抽選結果表示手段を備えたことを特徴とする弾球遊技機。
  8. 請求項1から7のいずれか記載の弾球遊技機において、
    前記二次振分手段は、前記復活ルートに通じる復活口と前記外れ球放出ルートに通じる放出口とが設けられていて、入球してきた遊技球の勢いによって該遊技球の挙動と最終的に前記復活口と前記放出口のいずれに入球するかが変化する内部構造を備えていることを特徴とする弾球遊技機。
  9. 請求項1から8のいずれか記載の弾球遊技機において、
    前記権利発生入球口の内部には、前記特別領域誘導ルートを通ってきた遊技球が進入容易な第1特別領域と前記復活ルートを通ってきた遊技球が進入容易な第2特別領域とが設けられ、
    前記第1特別領域に遊技球が入球すると前記特別遊技権利を発生させ、前記第2特別領域に遊技球が入球すると前記特別遊技権利とは別の特典を遊技者に与える設定となっている
    ことを特徴とする弾球遊技機。
  10. 請求項1から9のいずれか記載の弾球遊技機において、
    遊技球が開放始動口に入球すると設定時間開放される関門を備え、
    遊技球が前記図柄始動口に進入するためには前記関門を通過することが必須の盤面構成とされている
    ことを特徴とする弾球遊技機。
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