JP2002346081A - 遊技球の案内構造 - Google Patents

遊技球の案内構造

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JP2002346081A JP2001161807A JP2001161807A JP2002346081A JP 2002346081 A JP2002346081 A JP 2002346081A JP 2001161807 A JP2001161807 A JP 2001161807A JP 2001161807 A JP2001161807 A JP 2001161807A JP 2002346081 A JP2002346081 A JP 2002346081A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡単な構造で、所望の位置へ至らない無駄な
遊技球をできるだけ多く救済する。 【解決手段】 天板部14の上面を右上がりのスロープ
面18としたため、天板部14の右寄りに打ち出したパ
チンコ球16も、このスロープ面18に案内されて(転
動して)、天板部14の左寄りへ移行し、電動センター
役物122の左側から落下することになる。また、天板
部14の上方に円柱状の突起部20(受け止め部材)を
設けたため、打ち出し強度の強いパチンコ球16がこれ
に当接し、勢いが減衰され、天板部14のスロープ面8
に落ち易くした。これにより、遊技者にとって、期待感
が薄れていた電動センター役物122の右側を通過して
いたパチンコ球16の一部(比較的確率の高い一部)を
救済し、所望の方向である電動センター役物122を通
過させることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、遊技盤面の上部に
向けて、遊技球を打ち出し、当該遊技盤面上の各構成部
品に案内されて落下する遊技球の球筋によって遊技状態
が変化する遊技機に用いられ、前記打ち出された遊技球
を、遊技者に有利な方向へ案内するための遊技球の案内
構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、遊技機、特にパチンコ機にお
いて、始動入賞口(特別図柄始動入賞口)に入賞したパ
チンコ球を検出することで抽選がなされ、この抽選の結
果、当たりとなると、大入賞口が所定期間、所定回数開
放され、遊技球の入賞率を高める、遊技者に有利な状態
とする機能(大当り)を持つパチンコ機がある。
【0003】ここで、一般的なパチンコ機では、パチン
コ球が左側から打ち出され、所謂左打ちによって、パチ
ンコ機の遊技盤面の中央に位置するセンター役物の左側
を通過させることで、このセンター役物の下部に配置さ
れた前記始動入賞口に入賞しやすくなっている。これ
は、打ち出されたパチンコ球の勢いに起因するものであ
る。また、基本的に、センター役物の左側の釘調整によ
って始動入賞口への入賞確率を調整しており、これらの
ことから、遊技者はパチンコ球をセンター役物の左側へ
集中させるように発射させている。
【0004】ところで、パチンコ球は、前記センター役
物の上方に打ち出されることが多く、これらのパチンコ
球は、センター役物の天板部(所謂、鎧)の上面に案内
されながら落下していく。
【0005】この場合、従来では、天板部を緩やかなR
形状とし、この天板部においてパチンコ球の打ち出した
ときの勢いを減衰させ、球落ちを遅くして、始動入賞口
への入賞をし易くするといった構造が提案されている。
【0006】ところが、上記球落ちを遅くすることで、
勢いを減衰することはできるが、天板部の右側へ行った
パチンコ球は右側へ落下し、左側へ行ったパチンコ球は
左側へ落下するため、センター役物の左側に落下させる
ことによる有利性を補助することはできない。この結
果。センター役物の天板部から右側へ落下した時点で入
賞の期待感が激減してしまうことになる。
【0007】これを解消するため、パチンコ球のワープ
構造を適用する構成が考えられる。ワープ構造とは、パ
チンコ球を所定の入口からトンネル状の通路に進入さ
せ、パチンコ機の裏面側に設けた通路を通過させて、所
定のトンネル出口から排出させる構造であり(一例とし
て、特願平10−146085号公報参照)、このよう
な構造をセンター役物の天板部に設ければよい。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、ワープ
構造は、天板部のいずれの位置に落下したパチンコ球で
あってもほぼ同等に扱われ、所定の位置に案内すること
ができるものの、釘調整での始動入賞口への確率調整が
できず、ばらつきが生じるという問題点がある。
【0009】また、ワープ構造は、構造上複雑であり、
スペースも大きくとらざるを得ないため、設計上の制約
を受けることになる。
【0010】本発明は上記事実を考慮し、簡単な構造
で、所望の位置へ至らない無駄な遊技球をできるだけ多
く救済することができる遊技球の案内構造を得ることが
目的である。
【0011】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、遊技盤面の上部に向けて、遊技球を打ち出し、当該
遊技盤面上の各構成部品に案内されて落下する遊技球の
球筋によって遊技状態が変化する遊技機に用いられ、前
記打ち出された遊技球を、遊技者に有利な方向へ案内す
るための遊技球の案内構造であって、前記遊技盤面上で
落下する遊技球を受けとめる受け止め部材と、遊技球支
持面が斜面とされ、前記受け止め部材で受け止めた遊技
球を所定の方向へ転動させながら案内するスロープ部材
と、を有している。
【0012】請求項1記載の発明によれば、打ち出され
た遊技球の一部、特に遊技者の意思に反した方向へ打ち
出された遊技球を受け止め部材で受け止める。受け止め
られた遊技球は、スロープ部材に受け渡され、スロープ
部材の斜面に支持されるため、この斜面を転動し、所定
の方向、例えば、遊技者に有利な方向に移動させる。こ
れにより、打ち出し時の強度にばらつきがあっても、遊
技球を所定の方向へ集中させることができる。
【0013】請求項2に記載の発明は、前記請求項1に
記載の発明において、前記スロープ部材が、前記遊技盤
面の中央に配置されたセンター役物の天板部として構成
されており、この天板部に落下した遊技球が、天板部の
左右から落下するバランスを、前記斜面で調整する、こ
とを特徴としている。
【0014】請求項2に記載の発明によれば、センター
役物の天板部には、遊技球が多く落下する。このため、
この天板部を前記スロープとすることで、天板部の左又
は右側へ斜面に応じて落下させ易くすることが可能とな
る。このため、例えば、天板部の左側から落下させたい
場合は右上がりの斜面とすることで、天板部の右側に支
持された遊技球を天板部の左側から落下させることがで
き、左右の落下バランスを斜面によって調整することが
できる。なお、調整は設計段階のものであってもよい。
また、斜面の傾斜角度を実機上で調整可能としてもよ
く、このようにすればこれを遊技の一部として利用する
ことも可能である。
【0015】請求項3に記載の発明は、前記請求項2に
記載の発明において、前記受け止め部材が、前記天板部
の上部に配置され、受け止めた遊技球を、前記天板部の
所定位置へ落下させることを特徴としている。
【0016】請求項3に記載の発明によれば、請求項2
において受け止め部材を前記天板部の上部に配置するこ
とで、天板部における左右振り分け方向が確実な位置に
受け渡すことで、天板上に打ち出される遊技球のほとん
どを所定の方向へ案内することができる。
【0017】請求項4に記載の発明は、前記請求項1に
記載の発明において、前記スロープ部材が、前記遊技盤
面の中央に配置したセンター役物のステージへ遊技球を
導くサブステージとして構成されていることを特徴とし
ている。
【0018】請求項4に記載の発明によれば、センター
役物のステージに導かれた遊技球は、例えば、遊技者が
所望する遊技者が有利となり得る入賞口への入賞の確率
が高まる。そこで、このステージへ遊技球を導くべく、
前記スロープ部材としてのサブステージを配設する。こ
れにより、従来ステージ上に導かれる可能性がほとんど
なかった遊技球をステージ上に案内させることができ
る。
【0019】請求項5に記載の発明は、前記請求項4に
記載の発明において、前記受け止め部材が、前記サブス
テージから延長され、前記センター役物の左右方向には
み出して形成された舌片であることを特徴としている。
【0020】請求項5に記載の発明によれば、一般にス
テージはセンター役物の外形(左右方向の寸法)の範囲
内あるため、例えば、釘等に当たって跳ねることで、遊
技球はステージ上へ導かれることが多かった。そこで、
受け止め部材を、センター役物の外形から左右にはみ出
すような舌片で形成することで、釘等に頼らず遊技球を
ステージへと導くことができる。
【0021】
【発明の実施の形態】「第1の実施の形態」図1には、
第1の実施の形態に係るパチンコ機110が示されてい
る。このパチンコ機110は、矩形の枠体113でその
外形が構成されており、店側のベース面115に支持さ
れている。また、枠体113には、装飾版113A、ス
ピーカ162、キーシリンダ113B等が配設されてい
る。
【0022】枠体113の内側正面には、透明ガラス板
110Aがガラス枠110Bに嵌め込まれた状態で配設
されている。この透明ガラス板110Aで仕切られた内
側領域には、遊技盤111が配設されている。また、こ
の遊技盤111における円弧状のレール112で囲まれ
た領域が遊技領域であるゲージ部114とされている。
【0023】図2に示される如く、ゲージ部114に
は、全面に渡って複数の釘116が打ち込まれ、レール
112を通って打ち出されたパチンコ球がこの釘116
に当たって跳ねたり、釘116によって形成される案内
路に案内されながら、落下していくようになっている。
また、この釘116の他、ゲージ部114に向かって左
右対称の位置には、風車118が取り付けられており、
パチンコ球を予期しない方向へ方向転換させるようにな
っている。
【0024】さらに、ゲージ部114には複数の位置に
入賞口120が設けられ、この入賞口120にパチンコ
球が入ることにより、所定数のパチンコ球が遊技者に払
い出されるようになっている。
【0025】このようなゲージ部114は、ほぼ左右対
称系とされており、この中央部には特別図柄変動装置と
しての電動役物ユニット122(センター役物)が配置
され、その表示部124(LCDパネル)が露出されて
いる。この表示部124の下方には電動役物ユニット1
22を始動するための特別図柄始動入賞口126が設け
られている。この電動役物ユニット122の構造につい
ては後述する。
【0026】特別図柄始動入賞口126のさらに下方に
は、大入賞口128が配置され、この大入賞口128を
開閉する開閉部材129は、前記電動役物ユニット12
2での所謂当りの表示状態で所定時間開放され、大量の
パチンコ球を入賞させることができる構成となってい
る。
【0027】なお、この特別図柄始動入賞口126に入
賞したパチンコ球は、最大4球分保留され、電動役物ユ
ニット122による抽選結果の案内が終了した時点で、
保留された分が消化されるようになっている。
【0028】また、ゲージ部114には、普通図柄始動
入賞口130が設けられおり、普通図柄始動入賞口13
0にパチンコ球が入賞すると、図示しない普通図柄表示
部の表示が変動し、所定当り数字になると、前記特別図
柄始動入賞口126に設けられた可動部としての電動チ
ューリップ134が所定時間開放するようになってい
る。この電動チューリップ134の開放により、特別図
柄始動入賞口126への入賞の確率が物理的に高まるこ
とになる。
【0029】図1に示される如く、上記ゲージ部114
の下部、すなわち、透明ガラス板110Aの下部は、パ
ネル部140とされ、その上部パネル140Aには上皿
141が設けられ、下部パネル140Bには、発射装置
の操作部としてのハンドル136と、上皿141から落
下するパチンコ球を受ける下皿138とが設けられてい
る。なお、下部パネル140Bには、灰皿143も設け
られている。
【0030】ハンドル136は、前記パネル140の内
部から突出された回転軸に取付けられており、この回転
軸を中心に回転可能とされている。すなわち、遊技者が
このハンドル136を把持して回転することで、発射装
置が稼動すると共に、前記回転角度に基づいて発射強度
が設定されるようになっている。なお、この回転には、
復帰付勢力が付与されており、遊技者が手を離すと自動
的に元の回転位置に戻る構造となっている。また、この
ハンドル136の周囲には図示しないストップスイッチ
が設けられている。このストップスイッチは、ハンドル
136を回転した状態を維持しながら、発射装置を停止
させる機能を有している。
【0031】図3には、パチンコ機110を制御するた
めの制御系の概略が示されている。制御系は、主制御基
板150を中心として、払出制御基板152、音声制御
基板154、ランプ制御基板156、発射制御基板15
8、図柄表示制御基板160等、機能毎に分類されてい
る(なお、以下これらを総称する場合、副制御基板15
1という)。
【0032】なお、主制御基板150並びに副制御基板
151は、管理制御基板206を介してパチンコ店側の
ホールコンピュータ208に接続することにより、パチ
ンコ機の稼動状況を管理することも可能となっている。
【0033】主制御基板150には、遊技に関する基本
的なプログラムが記憶されており、この主制御基板15
0からの命令信号に基づいて、その他の副制御基板15
1が独自に実行する。すなわち、主制御基板150は基
本的に命令を出力するのみで、その結果等のフィードバ
ックは受けない構成となっている。
【0034】払出制御基板152は、パチンコ球の払出
し数を制御するものであり、音声制御基板154は、パ
チンコ機110に設けられたスピーカ162からの効果
音等の出力を制御する。また、ランプ制御基板156
は、パチンコ機110に取り付けられた電飾部材(遊技
盤状態表示灯)164の点灯・消灯を制御し、発射制御
基板158は、遊技者によるパチンコ球の発射を制御す
る。
【0035】図柄表示制御基板160は、前記表示部1
24が表示ドライバ166を介して接続されており、主
制御基板150からの命令信号に基づいて、所定の演出
効果をもたらす表示を実行する。なお、この図柄表示制
御基板160は、普通図柄表示部も制御する。
【0036】前記主制御基板150には、特別図柄始動
入賞口126に設けられた特別図柄入賞センサ168及
び普通図柄始動入賞口130に設けられた普通図柄入賞
センサ170、各入賞口120に設けられた入賞センサ
172、並びに大入賞口128に入賞したパチンコ球を
検出する大入賞口センサ173が接続されている。な
お、大入賞口128には、大入賞口の開閉動作を継続す
るためのVゾーンが設けられており、このVゾーンにも
Vゾーンセンサ171が設けられている。
【0037】また、この主制御基板150には、電動チ
ューリップ134を開閉させるためのソレノイド17
4、大入賞口128の開閉部材129を開閉させるため
のソレノイド175、特別図柄保留ランプ200が接続
されている。
【0038】また、主制御基板150では、特別図柄や
普通図柄の抽選がなされ、この抽選結果に基づく表示部
124での表示内容を選択し、図柄表示制御基板160
へ命令信号を出力する。すなわち、図柄表示制御基板1
60には、複数種の命令信号に基づく異なる表示内容の
データが予め記憶されており、命令信号に基づいてデー
タが選択されて、起動するようになっている。
【0039】上記主制御基板150では、前記特別図柄
始動入賞口126に入賞したときに当り外れの抽選がな
され、当りとなった場合に、大入賞口128を所定時
間、所定回数開放することで、パチンコ球の入賞確率を
大幅に高める遊技者有利状態としている。 (電動役物ユニット122の構造)図4及び図5に示さ
れる如く、第1の実施の形態に係る電動役物ユニット1
22は、前記表示部124とこの表示部124を覆うよ
うに設けられた合成樹脂製のユニット本体10とで構成
されている。
【0040】ユニット本体10には、上記表示部124
が露出する矩形状の開口部12が設けられている。この
矩形状の開口部12の上方には、所謂鎧と言われる天板
部14が紙面手前側に突出するように形成されている。
【0041】天板部14は、パチンコ球16が表示部1
24及びその近傍に落下しないための保護部材としての
機能を有しており、打ち出されたパチンコ球16が、天
板部14の上面に当接し、その左右に振り分けられて落
下するようになっている。
【0042】ここで、第1の実施の形態では、この天板
部14の上面が右上がりのスロープ面18となってい
る。このスロープ面18の傾斜角度により、パチンコ球
16のほとんどが、天板部14の左側から落下すること
になる。
【0043】また、天板部14の上方には、受け止め部
材としての円柱状の突起部20が設けられている。この
突起部20は、打ち出されたパチンコ球16が当接した
とき(受け止めたとき)に、このパチンコ球の勢いを減
衰し、スロープ面へ案内する役目を有している。
【0044】ところで、天板部14の左側から落下した
パチンコ球16は、右側に落下するよりもさらに勢いが
減衰することになる。すなわち、打ち出し方向とは全く
逆方向となるからである。このような減衰により、球落
ちが緩やか(遅く)となる。パチンコ球は、遊技盤面上
にあればあるほど、その分遊技性を維持できるため、遊
技者にとっては、この球落ちの遅延は有利となる。
【0045】また、設計上電動役物ユニット122の左
側の釘116は、所謂釘師の調整対象となっており、基
本的には、特別図柄始動入賞口126へパチンコ球を導
き易い設定となっている。すなわち、遊技者は、この設
定を熟知し、電動役物ユニット122の左側を通過する
ように狙っている。
【0046】このとき、何らかの原因で狙いがそれて電
動役物ユニット122の右側へ打ち出してしまったパチ
ンコ球16は、比較的特別始動入賞口126へ導き難い
ため、打ち出した時点で期待感を損ねていた。第1の実
施の形態では、このような期待感を損ねたパチンコ球を
救済するべく、天板部14の上面を右上がりのスロープ
面18としている。
【0047】以下に第1の実施の形態の作用を説明す
る。
【0048】まず、パチンコ球が発射されると、レール
112に案内されてゲージ部114の釘116や風車1
18等に当接しながら、予測し得ない移動をしながら落
下していく。ここで、入賞口120に入賞すると、予め
定められた数のパチンコ球が払い出される(賞球)。ま
た、普通図柄始動入賞口130に入賞するとこれを普通
図柄入賞センサ170で検出する。
【0049】この検出により、主制御基板150では、
普通図柄の抽選が開始される。すなわち、乱数カウンタ
を用いて、所定の確率で0〜9までの数字を抽選する。
抽選の結果、外れの場合には、特に遊技状態に変化はな
い。一方、抽選の結果、当り(例えば、当り数字の7が
抽選される)の場合には、主制御基板150は、特別図
柄始動入賞口126に設けられた電動チューリップ13
4を開放状態とするべく、ソレノイド174へ通電す
る。これにより、特別図柄始動入賞口にパチンコ球が入
り易い、高確率状態とすることができる。
【0050】前記特別図柄始動入賞口126にパチンコ
球が入賞すると、主制御基板150では、乱数カウンタ
を用いて所定の確率で大当り抽選が開始される。この大
当り抽選の結果、当り/外れが決定すると、それぞれに
おいて、予め準備された図柄変動パターンを選択(乱数
カウンタで選択してもよい)し、図柄表示制御基板16
0を含む演出に関連する制御基板へコマンド信号を送出
する。
【0051】図柄表示制御基板160では、受信したコ
マンド信号に基づいて、表示ドライバ166を介して表
示部124に図柄変動パターンを表示する。この図柄変
動パターンにおいては、リーチを経由した当り、外れリ
ーチ、リーチを経由しない外れ等、様々な演出があり、
遊技者は期待感をもって抽選結果を待つことができる。
【0052】ここで、当りとなった場合には、大入賞口
128の開閉部材129が所定時間、所定回数開放する
ことで、パチンコ球の入賞の確率が極めて大きくなる、
遊技者の有利な状態とすることができる。
【0053】上記図柄変動表示中に、特別図柄始動入賞
口126にパチンコ球が入賞すると、抽選はその時点で
なされるが、現在進行中の図柄変動表示中が終了するま
で図柄変動表示を待機する。これは、保留ランプ200
が点灯することで、遊技者に報知される。
【0054】ところで、パチンコ球16は、上記特別始
動入賞口126へ入賞するまでには、打ち出された後、
複数の釘116や風車118、並びに電動役物ユニット
122の天板部14の上面等に当接し、その方向が不規
則に変わりながら落下していく。このようなパチンコ球
16の動きが、遊技を楽しむ1つの要素となっている。
また、この落下速度(球落ち)が遅いと、その分、特別
始動入賞口126へ入り易くなる。
【0055】このため、釘116等の調整によって、電
動役物ユニット122の左側を通過したパチンコ球16
の球落ちを遅くすると共に、前記特別始動入賞口126
へ導き易くしており、これを熟知した遊技者は、電動役
物ユニット122の左側を通過するように打ち出し強度
を調整する。
【0056】ところが、何らかの要因で打ち出し強度が
強くなり、パチンコ球が天板部14の右寄りまで打ち出
されると、従来は、天板部14が所謂鎧形状であったた
め、そのまま電動役物ユニット122の右側を通過して
しまい、その時点で、特別始動入賞口126への入賞の
期待感が薄れてしまっていた。
【0057】これに対して第1の実施の形態では、天板
部14の上面を右上がりのスロープ面18としたため、
天板部14の右寄りに打ち出したパチンコ球16も、こ
のスロープ面18に案内されて(転動して)、天板部1
4の左寄りへ移行し、電動役物ユニット122の左側か
ら落下することになる。
【0058】また、第1の実施の形態では、天板部14
の上方に円柱状の突起部20(受け止め部材)を設けた
ため、打ち出し強度の強いパチンコ球16がこれに当接
し、勢いが減衰され、天板部14のスロープ面18に落
ち易くした。
【0059】これにより、遊技者にとって、期待感が薄
れていた電動役物ユニット122の右側を通過していた
パチンコ球16の一部(比較的確率の高い一部)を救済
し、所望の方向である電動役物ユニット122を通過さ
せることができる。
【0060】また、このように、救済を施すことで、パ
チンコ球16を電動役物ユニット122の左側へ集中さ
せることができるため、前記釘116等の調整による特
別始動入賞口126への入賞確率等のバランスの調整が
し易くなり、パチンコ機110毎のばらつきも軽減する
ことができる。
【0061】なお、上記第1の実施の形態において、天
板部14の図2の右側に位置する風車118を図6に示
すように受け止め部材としての略山型の案内ブロック2
2を配置することがで、天板部14を超えてさらに右側
に打ち出されたパチンコ球16を天板部14方向へ跳ね
かえし、さらに救済するパチンコ球16の数を増やすこ
とができる。
【0062】また、第1の実施の形態では、受け止め部
材として円柱状の突起部20としたが、図7に示される
如く、幅狭の皿状のガイド部24としてもよい。このガ
イド部24に対応して、遊技盤面には、パチンコ球16
の進入口26が設けられており、このガイド部24に載
ったパチンコ球16を進入させ、比較的短いトンネル
(略横U字型)により、スロープ面18の左右方向中央
位置に対応する遊技盤面に設けた排出口28から排出す
るようにすれば、パチンコ球16をスロープ面に沿って
左側から落下させることができる。 「第2の実施の形態」以下に本発明の第2の実施の形態
について説明する。なお、上記第1の実施の形態と同一
構成部分については同一の符号を付して、その構成の説
明を省略する。
【0063】図8(A)及び(B)に示される如く、第
2の実施の形態の特徴は、電動役物ユニット122の矩
形状の開口部12(表示部124が露出している領域)
に設けられたステージ30の構造にある。
【0064】ステージ30は、表示部124から紙面前
方に突出しており、パチンコ球16が載り上がることが
できる、緩やかの円弧状の揺動面32を備えている。
【0065】また、ステージ30の先端部に対応する位
置(遊技盤面と面一となる位置)には、電動役物ユニッ
ト122のほぼ全体に亘り、前記表示部124の面と平
行に透明カバー34が設けられている。
【0066】透明カバー34における前記ステージ30
の幅方向中央位置には、矩形状の中央貫通孔36が設け
られており、ステージ30の揺動面32で揺動したパチ
ンコ球16が安定した後にこの中央貫通孔36から排出
され、特別図柄始動入賞口126方向へ落下するように
なっている。
【0067】一方、ステージ30の幅方向両端部位置に
は、矩形状のサイド貫通孔38、40が設けられてい
る。このサイド貫通孔38、40に対応して、一対のス
ロープ42、44が取付けられている。
【0068】このスロープ42、44はそれぞれ外側か
ら内側に向けて低位となる斜面とされている。また、一
対のスロープ42、44のそれぞれの内側の端部には、
リブ46が形成され、このスロープ42、44には、釘
116等で跳ねて載りあがって斜面に沿って転動するパ
チンコ球16のストッパとされている。前記サイド貫通
孔38、40から進入して、ステージ30へ導かれるよ
うになっている。
【0069】また、図8の右側のスロープ44は、右端
部側がさらに右方向に延長されている(以下、延長部4
4Aという)。この延長部44Aは受け止め部材として
機能し、電動役物ユニット122の右側を通過して落下
してくるパチンコ球16を受け止め、ステージ30に送
り込む、救済措置が可能となっている。
【0070】以下に第2の実施の形態の作用を説明す
る。
【0071】遊技者が、所定の打ち出し強度でパチンコ
球16を打ち出した場合、電動役物ユニット122の左
側を通過して落下してくる。このパチンコ球16の一部
は、図8の左側のスロープ42に載り上がる。載り上が
ったパチンコ球16は、このスロープ42の斜面に沿っ
て、遊技盤面の中央に転動し、サイド貫通孔38に進入
し、ステージ30へと至る。
【0072】ステージ30では、パチンコ球16が揺動
面32によって揺動し、最終的に中央貫通孔36から排
出され、特別図柄始動入賞口126方向へ落下する。
【0073】一方、遊技者が所定以上の打ち出し強度で
打ち出したパチンコ球16は、電動役物ユニット122
の右側を通過して落下する。この場合、従来は、この時
点で、特別図柄始動入賞口126には入りずらく、期待
感が損なわれていた。しかし、第2の実施の形態では、
延長部44Aによってこのパチンコ球16を受け止め、
連続するスロープ44を介してサイド貫通孔40からス
テージ30へと導いて、救済することができ、電動役物
ユニット122の左側を通過して落下するパチンコ球1
6と同等の期待を持たせることができる。
【0074】なお、上記第1の実施の形態と第2の実施
の形態とを併用してもよい。
【0075】
【発明の効果】以上説明した如く本発明では、簡単な構
造で、所望の位置へ至らない無駄な遊技球をできるだけ
多く救済することができるという優れた効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施の形態に係るパチンコ店におけるパ
チンコ機の配置状態を示す概略図である。
【図2】第1の実施の形態に係るパチンコ機の正面図で
ある。
【図3】第1の実施の形態に係るパチンコ機の遊技面の
拡大図である。
【図4】第1の実施の形態に係る電動役物ユニットの斜
視図である。
【図5】第1の実施の形態に係る電動役物ユニットの正
面図である。
【図6】第1の実施の形態の変形例に係る電動役物ユニ
ットの斜視図である(上下案内構造)。
【図7】第1の実施の形態の変形例に係る電動役物ユニ
ットの斜視図である(跳ねかえし構造)。
【図8】第2の実施の形態に係り、(A)は電動役物ユ
ニットのステージ周辺を示す斜視図、(B)は図8
(A)のVIIIB−VIIIB線断面図である。
【符号の説明】
10 ステージ 12 開口部 14 天板部 16 パチンコ球 18 スロープ面(スロープ) 20 突起部(受け止め部材) 22 案内ブロック(受け止め部材) 24 ガイド部(受け止め部材) 26 進入口 28 排出口 30 ステージ 32 揺動面(スロープ) 34 カバー 36 中央貫通孔 38、40 サイド貫通孔 42 スロープ(左) 44 スロープ(右) 44A 延長部(受け止め部材) 46 リブ 110 パチンコ機(遊技機) 114 ゲージ部 116 釘 118 風車 122 電動役物ユニット 124 表示部 126 特別図柄始動入賞口 150 主制御基板

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 遊技盤面の上部に向けて、遊技球を打ち
    出し、当該遊技盤面上の各構成部品に案内されて落下す
    る遊技球の球筋によって遊技状態が変化する遊技機に用
    いられ、前記打ち出された遊技球を、遊技者に有利な方
    向へ案内するための遊技球の案内構造であって、 前記遊技盤面上で落下する遊技球を受けとめる受け止め
    部材と、 遊技球支持面が斜面とされ、前記受け止め部材で受け止
    めた遊技球を所定の方向へ転動させながら案内するスロ
    ープ部材と、を有する遊技球の案内構造。
  2. 【請求項2】 前記スロープ部材が、前記遊技盤面の中
    央に配置されたセンター役物の天板部として構成されて
    おり、この天板部に落下した遊技球が、天板部の左右か
    ら落下するバランスを、前記傾斜面で調整する、ことを
    特徴とする請求項1記載の遊技球の案内構造。
  3. 【請求項3】 前記受け止め部材が、前記天板部の上部
    に配置され、受け止めた遊技球を、前記天板部の所定位
    置へ落下させることを特徴とする請求項2記載の遊技球
    の案内構造。
  4. 【請求項4】 前記スロープ部材が、前記遊技盤面の中
    央に配置したセンター役物のステージへ遊技球を導くサ
    ブステージとして構成されていることを特徴とする請求
    項1記載の遊技球の案内構造。
  5. 【請求項5】 前記受け止め部材が、前記サブステージ
    から延長され、前記センター役物の左右方向にはみ出し
    て形成された舌片であることを特徴とする請求項4記載
    の遊技球の案内構造。
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