JP2006305113A - 遊技機 - Google Patents

遊技機 Download PDF

Info

Publication number
JP2006305113A
JP2006305113A JP2005132294A JP2005132294A JP2006305113A JP 2006305113 A JP2006305113 A JP 2006305113A JP 2005132294 A JP2005132294 A JP 2005132294A JP 2005132294 A JP2005132294 A JP 2005132294A JP 2006305113 A JP2006305113 A JP 2006305113A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
game
ball
movable body
hollow portion
hollow
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2005132294A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2006305113A5 (ja
Inventor
Hiroyuki Asano
弘幸 浅野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sanyo Bussan Co Ltd
Original Assignee
Sanyo Bussan Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sanyo Bussan Co Ltd filed Critical Sanyo Bussan Co Ltd
Priority to JP2005132294A priority Critical patent/JP2006305113A/ja
Publication of JP2006305113A publication Critical patent/JP2006305113A/ja
Publication of JP2006305113A5 publication Critical patent/JP2006305113A5/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Pinball Game Machines (AREA)

Abstract

【課題】 遊技盤上の遊技領域を狭めることなく、演出用可動体の動作領域を広く確保することが可能な遊技機を提供する。
【解決手段】 パチンコ機1によれば、上皿54の皿本体55内部に、演出用可動体としての蟹フィギュア69がフィギュア駆動用モータ65及び無端ベルト68を介して動作可能に設けられる中空部55fが形成されているので、遊技盤5上の遊技領域14を狭めることなく、遊技者から近い位置に蟹フィギュア69の動作領域を大きく確保することができる。また、中空部55f上方の窓部55gに透明樹脂部材55hが嵌め込まれているので、外部から蟹フィギュア69へのアクセスを禁止しつつ、蟹フィギュア69が左右移動を繰り返す演出動作を遊技者に視認させることができ、これにより遊技の興趣を高揚させることができる。
【選択図】 図5

Description

本発明は、パチンコ遊技機等の遊技機に関するものである。
パチンコ遊技機等は、遊技機内部に配置される遊技盤に遊技球が転動する遊技領域面を形成し、遊技領域面に対応した視認窓を備えた前面枠によってその前面を所定の空間が形成されるように覆うことによって、発射された遊技球が転動するための遊技用空間を形成している。また、前面枠には、視認窓の他に装飾用に使用される領域を有しており、例えば、ランプの点滅などにより遊技者に近い位置で遊技に関連した装飾演出などを行っている。
遊技機内部に配置される遊技盤に遊技球が転動する遊技領域面を形成している。また、遊技領域面には遊技演出にさらなるインパクトを与え、他者との差別化を図るべくフィギュアなどの可動体が配設される場合がある。
例えば、特許文献1には、遊技盤面の遊技領域内に演出用の可動体を設けたパチンコ遊技機が提案されている。その演出可動体は、上側の円板と下側の円板との間に、仕切板によって複数の空間が形成され、各空間に動物を模したフィギュアがそれぞれ設けられ、これらの構成部材が一体化されたものであって、モータの回動力が与えられると軸を中心に回動駆動され、回動方向及び回動角度に応じて複数のフィギュアのいずれか1つを遊技者に提示可能となっている。
特開2004−283347号公報
近年、遊技領域面に配設される設置物(例えば、液晶装置など)の大型化が進んでおり、そのような状況下で遊技球の転動面積を十分に確保するために遊技領域面を可能な限り大型化する傾向にある。そのため、視認窓もそれに対応して大型化されており、結果的に前面枠における装飾部の面積が減少し、遊技者に近い位置での装飾演出がインパクトに欠けるものになっている場合がある。
しかし、可動体を遊技領域内に配設した場合に、遊技球の転動面積が縮小されて本来の遊技機の面白みを発揮できないおそれがある。また、この場合、可動体自体の可動スペースを広くとることが困難であり、可動体の動作もインパクトに欠けるものとなる。
例えば、特許文献1に記載されたパチンコ遊技機では、遊技盤上の遊技領域内に可動体が設けられているため、可動される物体が小型で且つ動作領域も小さくならざるを得ない。すなわち、遊技領域内で可動体の動作領域を大きくすると、演出効果は向上するものの、遊技領域内において可動体が大きなスペースを占有することになり、この場合、遊技者が遊技領域内に打ち込んだ打球の流下領域や、遊技領域内に設けられる役物、遊技効果ランプ等の配置スペースが狭くなる等、遊技領域における制約事項が多くなり、遊技性が著しく低減してしまうといった問題があるからである。
解決しようとする課題は、遊技盤上の遊技領域を狭めることなく、演出用可動体の動作領域を広く確保することが可能な遊技機を提供することである。
以下、上記課題を解決するのに適した各手段につき、必要に応じて作用効果等を付記しつつ説明する。
1.本体側より払い出された遊技球を貯留する凹状の貯留部を有する球受皿を備えた遊技機において、
前記球受皿は、その内部に中空部が形成され且つその中空部の周囲の少なくとも一部が透明部材により構成されると共に、
前記中空部内で動作可能に設けられた演出用可動体と、
その演出用可動体を駆動する駆動源と
を備えたことを特徴とする遊技機。
手段1によれば、球受皿の内部に、演出用可動体が動作可能に設けられる中空部が形成されているので、遊技盤上の遊技領域を狭めることなく、遊技者から近い位置に演出用可動体の動作領域を大きく確保することができる。また、中空部の周囲の少なくとも一部が透明部材により構成されているので、外部から演出用可動体へのアクセスを禁止しつつ、駆動源の駆動による演出用可動体の演出動作を遊技者に視認させることができ、これにより遊技の興趣を高揚させることができる。
2.前記貯留部には、一端に向かって徐々に幅狭となるように形成されると共に、貯留された遊技球を整流して前記本体内に誘導する整流部が設けられ、
前記中空部の少なくとも一部は、前記整流部の前方領域内に形成されたことを特徴とする手段1に記載の遊技機。
手段2において、貯留部に設けられた整流部は、一端に向かって徐々に幅狭となるように形成されているため、整流部の前方領域には大きな空間が存在する。よって、整流部の前方領域内に中空部の少なくとも一部が形成されることによって、演出用可動体の動作空間である中空部をより大型化することができる。また、球受皿において中空部が形成される部分を前方側へ膨出形成する必要がないので、球受皿の外形サイズを従来構成と同程度に抑えることができると共に、球受皿前面部分の外形形状を遊技者にとって違和感の少ない略左右対称の形状とすることができる。
3.前記球受皿には、前記貯留部内に貯留された遊技球を外部又は他の球受皿へ排出するための球抜き機構が設けられ、
前記中空部の少なくとも一部は、前記球抜き機構の前方領域内に形成されたことを特徴とする手段2に記載の遊技機。
手段3において、球抜き機構は、球受皿において本体寄りの位置に設けられるため、球抜き機構の前方領域には大きな空間が存在する。よって、球抜き機構の前方領域内に中空部の少なくとも一部が形成されているので、中空部と球抜き機構の配置とが干渉することを回避して球抜き機構の動作に悪影響を及ぼすことを防止しつつ、演出用可動体の動作空間である中空部を大型化することができる。
4.前記球受皿は、少なくとも一部が膨出形成され、その膨出部分の内部に前記中空部の少なくとも一部が形成されたことを特徴とする手段1乃至3のいずれかに記載の遊技機。
手段4によれば、球受皿の少なくとも一部を膨出形成し、その膨出部分の内部に中空部の少なくとも一部を形成したので、遊技盤上の遊技領域を狭めることなく、より確実に演出用可動体の動作領域を大きく確保することができる。
5.前記球受皿は、前面部の略全体が膨出形成され、
前記中空部は、その膨出部分の内部にて左右方向に延設形成されたことを特徴とする手段4に記載の遊技機。
手段5によれば、球受皿前面部の略全体が膨出形成され、その膨出部分の内部にて左右方向に延設形成されているので、演出用可動体の動作領域を左右方向へワイドに確保することができる。
6.前記中空部は、全体が環状に形成された環状中空部であり、
前記演出用可動体は、前記環状中空部内を周回可能に構成されたことを特徴とする手段1乃至5のいずれかに記載の遊技機。
手段6によれば、演出用可動体は、全体が環状に形成された環状中空部内を周回可能に構成されているので、球受皿の透明部分において演出用可動体が環状中空部内をダイナミックに周回する様子を遊技者に視認させることができ、これにより遊技の興趣を高揚させることができる。
7.前記球受皿は、前記貯留部が形成された皿本体と、その皿本体を囲む皿カバー体とからなり、
前記中空部は、前記皿本体の内部に形成されたことを特徴とする手段1乃至6のいずれかに記載の遊技機。
手段7によれば、皿本体の内部に中空部が形成されているので、皿カバー体を従来と同様の簡単な構造とすることができる。よって、例えば、中空部を有する本手段の皿本体と従来構成の皿カバー体とを組み合わせて球受皿を構成してもよい。
8.前記球受皿は、前記貯留部が形成された皿本体と、その皿本体を囲む皿カバー体とからなり、
前記中空部は、前記皿カバー体の内部に形成されたことを特徴とする手段1乃至6のいずれかに記載の遊技機。
手段8によれば、皿カバー体の内部に中空部が形成されているので、皿本体を従来と同様の簡単な構造とすることができる。よって、例えば、中空部を有する本手段の皿カバー体と従来構成の皿本体とを組み合わせて球受皿を構成してもよい。
9.前記球受皿は、前記貯留部が形成された皿本体と、その皿本体を囲む皿カバー体とからなり、
前記中空部は、前記皿本体と前記皿カバー体との間に形成されたことを特徴とする手段1乃至6のいずれかに記載の遊技機。
手段9によれば、皿本体と皿カバー体との間に中空部が形成されているので、球受皿を簡単な構造としつつ、演出用可動体の動作空間である中空部を大型化することができる。
10.前記球受皿は、少なくとも前記中空部の上方部分が透明部材により構成されたことを特徴とする手段1乃至9のいずれかに記載の遊技機。
手段10によれば、球受皿における少なくとも中空部の上方部分が透明部材により構成されているので、遊技者は球受皿を見下ろした際に、演出用可動体が中空部内で動作する様子を容易に視認することができる。
11.前記球受皿は、前記中空部の周囲全体を透明部材により構成したことを特徴とする手段10に記載の遊技機。
手段11によれば、中空部の周囲全体を透明部材により構成したので、球受皿の上方からだけでなく前方や側方からも演出用可動体が中空部内で動作する様子を遊技者等に視認させることができる。
12.前記駆動源は、前記演出用可動体に内蔵されたことを特徴とする手段1乃至11のいずれかに記載の遊技機。
手段12によれば、演出用可動体に内蔵された駆動源の駆動により、演出用可動体を中空部内で動作させることができる。また、球受皿側に駆動源を設ける必要がないので、球受皿の構成を簡単化することができる。
13.前記駆動源は、前記演出用可動体の外部に設けられ、前記演出用可動体に外力を加えて前記中空部内を移動させるように構成されたことを特徴とする手段1乃至11のいずれかに記載の遊技機。
手段13によれば、演出用可動体の外部に設けられた駆動源によって演出用可動体に外力を加えることにより、演出用可動体を中空部内を移動動作させることができる。また、演出用可動体に駆動源を設ける必要がないので、演出用可動体の構成を簡単化することができる。
14.前記駆動源は、モータと、そのモータによって回転駆動される駆動ローラと、従動ローラと、前記駆動ローラと前記従動ローラとの間に装架された無端ベルトとからなり、
前記演出用可動体は、前記無端ベルトに取り付けられたフィギュア体であることを特徴とする手段13に記載の遊技機。
手段14によれば、モータが駆動ローラを回転駆動すると、駆動ローラと従動ローラとの間に装架された無端ベルトが回転し、これにより、その無端ベルトに取り付けられたフィギュア体が駆動ローラと従動ローラとの間を移動動作する。このとき、球受皿の中空部の周囲に形成された透明部分において、フィギュア体が移動動作する様子を遊技者に視認させることができ、これにより遊技の興趣を高揚させることができる。
15.前記駆動源は、前記中空部内に送風する送風機であり、
前記演出用可動体は、前記中空部内を風力によって移動可能であることを特徴とする手段13に記載の遊技機。
手段15によれば、送風機が球受皿の中空部内に風を発生させると、演出用可動体は、風力によって中空部内を移動動作する。このとき、球受皿の透明部分を通して、演出用可動体が風力によって動作する様子を遊技者に視認させることができ、これにより遊技の興趣を高揚させることができる。
16.前記中空部内に液体が収容され、
前記演出用可動体は、前記中空部内で液体中に浮遊状態で設けられ、前記駆動源の駆動によって液体中を移動するように構成されたことを特徴とする手段1乃至11のいずれかに記載の遊技機。
手段16によれば、中空部内で液体中に浮遊状態で設けられた演出用可動体が、駆動源の駆動によって液体中を浮遊状態で移動動作する。このとき、球受皿の透明部分を通して、演出用可動体が液体中を浮遊状態で移動動作する様子を遊技者に視認させることができ、これにより遊技の興趣を高揚させることができる。
17.前記駆動源は、前記中空部内に収容された液体を流動させる液流発生装置であることを特徴とする手段16に記載の遊技機。
手段17によれば、液流発生装置が中空部内に収容された液体を流動させることにより、液体中に浮遊状態で設けられた演出用可動体が中空部内を移動動作することができる。例えば、中空部内にエーテルを収容すると共に、亀を模した亀フィギュアをエーテル中に浮遊状態で設け、液流発生装置がエーテルを流動させることにより、中空部内を亀フィギュアが周回するように構成してもよい。
18.前記駆動源は、前記演出用可動体に内蔵され且つ液体中で推進力を発生することを特徴とする手段16に記載の遊技機。
手段18によれば、演出用可動体に内蔵された駆動源が液体中で推進力を発生することにより、液体中に浮遊状態で設けられた演出用可動体が中空部内を移動動作することができる。
19.前記球受皿は、液体を密閉状態で収容する第一の中空筒とその第一の中空筒の外側に設けられる第二の中空筒とからなる二重中空構造を有することを特徴とする手段16乃至18のいずれかに記載の遊技機。
手段19によれば、球受皿が液体を密閉状態で収容する第一の中空筒とその第一の中空筒の外側に設けられる第二の中空筒とからなる二重中空構造を有するので、液体が球受皿の外部に漏れることを確実に防止することができる。
20.前記駆動源は、前記本体における遊技球の払出し動作に関連して前記演出用可動体を駆動することを特徴とする手段1乃至19のいずれかに記載の遊技機。
手段20によれば、駆動源は、本体における遊技球の払出し動作に関連して演出用可動体を駆動するので、遊技者は、遊技球が払い出される球受皿の貯留部へ視線を向けることにより、演出用可動体が動作する様子を視認することができる。よって、遊技球の払出しによって気分が高揚する遊技者に、演出用可動体の演出動作を視認させることによって、遊技の興趣をより一層高揚させることができる。
21.前記駆動源は、前記本体における遊技球の払出し動作とほぼ同時に前記演出用可動体を駆動することを特徴とする手段20に記載の遊技機。
手段21によれば、駆動源は、本体における遊技球の払出し動作とほぼ同時に演出用可動体を駆動するので、球受皿の貯留部へ遊技球が払い出されるのを遊技者が視認するタイミングで、演出用可動体が動作する様子を視認させることができ、より効果的に遊技者の気分を高揚させることができる。
22.前記遊技機は、パチンコ遊技機であることを特徴とする手段1乃至21のいずれかに記載の遊技機。
手段22によれば、パチンコ遊技機において、球受皿の内部に中空部が形成され且つその中空部内に演出用可動体が設けられているので、遊技盤上の遊技領域を狭めることなく、演出用可動体の動作領域を大きく確保することができる。また、演出用可動体が球受皿の中空部内で動作する様子を透明部材を通して遊技者に視認させることができ、これにより遊技の興趣を高揚させることができる。
本発明によれば、球受皿の内部に、演出用可動体が動作可能に設けられる中空部が形成されているので、遊技盤上の遊技領域を狭めることなく、遊技者から近い位置に演出用可動体の動作領域を大きく確保することができる。また、中空部の周囲の少なくとも一部が透明部材により構成されているので、外部から演出用可動体へのアクセスを禁止しつつ、駆動源の駆動による演出用可動体の演出動作を遊技者に視認させることができ、これにより遊技の興趣を高揚させることができる。
以下、本発明の遊技機を具体化した各実施形態について説明する。最初に、第一の実施形態のパチンコ遊技機(以下、単に「パチンコ機」と称する)1について図面を参照しつつ説明する。パチンコ機1は、内部の遊技球払い出し機構を利用して遊技球の貸し出しを行うCR機と称されるタイプのパチンコ機であり、遊技ホールでは図示しないカードユニットが隣接配置され且つ電気的に接続される。図1は、本実施形態のパチンコ機1を示す斜視図、図2は、パチンコ機1を示す正面図、図3は、パチンコ機1を示す側面図である。尚、図2では、後述する遊技盤5に設けられる部材の内、図柄変動表示装置57のみを図示している。また、図3では、後述する上皿54の構造を分かり易くするために内部を透視して示している。尚、上皿54が、本発明の球受皿を構成するものである。
パチンコ機1は、図1乃至図3に示すように、外枠2と、その外枠2の前部に設けられ外枠2の一側部にて開閉可能に支持され且つ遊技領域14を有する本体枠3とを備えている。外枠2は、パチンコ機1のベースとなる枠であり、板材により全体として矩形状に構成され、本体枠3を矩形開口内にて開閉可能に支持している。尚、本実施の形態では、外枠2の上下方向の長さは808mm、左右方向の長さは520mmとなっている。
本体枠3は、合成樹脂、具体的にはABS樹脂により構成されている。本体枠3の開閉軸線はパチンコ機1の正面から見て左側に上下に延びるように設定されている。尚、外枠2は樹脂により構成されていてもよく、あたかも外枠2及び本体枠3が一体物に見えるように構成されていてもよい。本体枠3には、後述する下皿ユニット51を除く本体枠3の前面側を覆うように、ガラス扉枠4が本体枠3左端の垂直軸心回りに開閉自在に設けられている。
ガラス扉枠4の開閉軸線(軸支部)は、パチンコ機1の正面から見て左側に上下に延びるように設定されている。詳しくは、ガラス扉枠4の左側の上端部付近に図示しない回動軸が設けられ、本体枠3の正面から見て左側の上端部付近には回動軸が嵌め込まれる軸受部92が設けられている。また、軸受部92の下方には、上方に突出する突回動軸93が設けられ、ガラス扉枠4の下側面には、前記回動軸の下方位置において、前記突回動軸93を嵌め込むための図示しない軸受凹部が設けられている。そして、突回動軸93を前記軸受凹部に嵌め込み、回動軸を軸受部92に嵌め込むことによって、ガラス扉枠4が軸支され開閉可能となる。このように本実施の形態では、回動軸と突回動軸93を結ぶ線がガラス扉枠4の開閉軸線として設定されている。
本体枠3の後側(ガラス扉枠4の奥、外枠2の内側)には、図4に示すように、遊技盤5が着脱可能に装着されている。尚、図4は、ガラス扉枠4を開放した状態における本体枠3、遊技盤5等を示す正面図である。遊技盤5は、その周縁部が本体枠3の裏側に当接した状態で取り付けられており、図4では、遊技盤5の前面部の略中央部分だけが本体枠3の前面側に露出した状態となっている。この遊技盤5の上下方向の長さは476mm、左右方向の長さは451mmとなっている。また、遊技盤5には、ルータ加工が施されることによって複数の開口部が形成されており、各開口部には、普通入賞チャッカー6、可変入賞装置7、作動チャッカー8、スルーチャッカー10、図柄変動表示装置57等が配設されている。
図柄変動表示装置57は、長方形状を呈する液晶ディスプレイを備え、左図柄列、中図柄列及び右図柄列の3つの表示列が画面表示される。各図柄列は複数の図柄によって構成されており、これら図柄が各図柄列毎にスクロールされるように表示画面に可変表示されるようになっている。
図柄変動表示装置57の制御を行う表示制御回路71を搭載した表示制御基板、後述するフィギュア駆動用モータ65の制御を行うフィギュア制御回路72を搭載した演出用可動体制御基板、後述するスピーカ59における音声出力の制御を行う音声制御基板等を含む各種の制御基板は、図3に示すように、遊技盤5の背面側に設けた透明樹脂製の裏パック5aによって覆われている。また、パチンコ機1の主制御を行う主制御回路70を搭載したメイン基板はメイン基板ボックス5bに、入賞による遊技球の払い出しやカードユニットからの貸し出し要求に基づいて遊技球の払い出しを行う払出ユニット74の制御を行う払出制御回路73及び遊技球の発射を行う発射装置31の制御を行う発射制御回路を搭載した払出発射制御基板は払出発射制御基板ボックス5cにそれぞれ収納されている。
また、可変入賞装置7は、通常、遊技球Bが入賞できない状態又は入賞し難い状態になっている。より詳しくは、作動チャッカー8に対し遊技球Bが入賞することに基づいて、図柄変動表示装置57の液晶表示部の図柄が可変表示される。そして、確定された図柄の組合わせが予め設定した特定の図柄の組合わせとなったこと、ここでは停止した図柄が特定の組み合わせであることを必要条件に特別遊技状態が発生し、可変入賞装置7の大入賞口が所定の開放状態となり(具体的には所定時間、所定回数だけ開く)、遊技球Bが入賞しやすい状態(大当り遊技状態)になるよう構成されている。尚、図柄変動表示装置57において変動表示される複数の図柄列のうち、1つを除く他の図柄列の停止時の組合せが大当り図柄の組合せであるリーチ遊技状態となったときに、図柄変動表示装置57においてリーチ演出画面が表示されると共に、リーチ遊技状態の発生がスピーカ59から出力される効果音によって報知される。
また、周知のとおり、前記一般入賞口6、可変入賞装置7、作動チャッカー8に遊技球Bが入賞して図示しない入賞感知スイッチを通過することに基づいて、払出ユニット74より後述する上皿54(場合によっては下皿53)に対し所定数の遊技球が景品球として払い出されるようになっている。また、遊技盤5には、遊技球Bの落下方向を適宜分散、調整等するために多数の釘が植設されているとともに、風車9等の各種部材(役物)が配設されている。
さて、本体枠3は、図4に示すように、外形が前記外枠2とほぼ同一形状をなす樹脂ベース11と、この樹脂ベース11の最内周側に位置し略円弧状をなすよう一体形成された内レール12と、主として図の左側の内レール12に対し所定間隔を隔てて前記樹脂ベース11に一体形成された外レール13とを備えている。これら内レール12及び外レール13は遊技球発射ハンドル52の回動操作に基づき発射装置31から発射された遊技球Bを遊技盤5上部へ案内する発射路としての役割を主として果たすものである。従って、内レール12と外レール13とが並行する部分(向かって左側の部分)によって、誘導レールが構成されることとなる。
前記内レール12の下端部付近において、遊技盤5には遊技球Bを導出するアウト口25が形成されている。そして、遊技盤5の下部に落下した遊技球の多くは、このアウト口25を通って図示しない球排出路の方へと案内されるようになっている。このような構成の下、本体枠3の内周側の窓孔によって主として遊技領域14の外縁部14aが確定されており、本体枠3に対し遊技盤5が装着された状態にあっては、内レール12及び外レール13が遊技盤5に当接又は近接した状態となる。そして、発射装置31により発射された遊技球Bは、主として外レール13によって遊技盤5の上部へと案内される。また、遊技盤5には、遊技球の払い出しを行う払出口32が設けられ、この払出口32に連通するようにガラス扉枠4側に払出口45が設けられている。
次に、遊技領域14について説明する。本実施の形態では、遊技領域14を、パチンコ機1の正面から見て、内レール12及び外レール13によって囲まれる領域のうち、内外レール12,13の並行部分である誘導レールの領域を除いた略円形状の領域としている。また、パチンコ機1において、外レール13の最上部地点から遊技盤5下部までの間の距離は462mm、外レール13の極左位置から内レール12の極右位置までの間の距離は449mmとなっている。また、内レール12の極左位置から内レール12の極右位置までの間の距離は432mmとなっている。尚、遊技領域14の形状は、略円形状には限られず、略楕円形状や略矩形状としても構わない。
併せて、図1乃至図3に示すように、ガラス扉枠4の存在していない本体枠3下部は、例えばABS樹脂よりなる下皿ユニット51となっている。下皿ユニット51の右下部からは、遊技球発射用ハンドル52が手前側に延設されている。また、下皿ユニット51のほぼ中央部には球受け皿としての景品球払出用の下皿53が設けられ、その奥にはスピーカ59が配設されている。
次に、ガラス扉枠4の構成について図1,図2等を参照しつつ説明する。ガラス扉枠4の略中央には、遊技領域14の殆どを外部から視認することができるように略円形状の視認窓41が形成されている。また、視認窓41の左端と、ガラス扉枠4の左端との間の最短距離(いわゆる左側部フレーム部分の左右幅)は、ガラス扉枠4自体の強度及び支持強度を高めるために比較的大きく設定されている。より詳しくは、ガラス扉枠4が閉じられた状態において、外レール13の左側部は勿論、内レール12の左側部も前記左側部フレーム部分によって覆い隠される。すなわち、誘導レールの一部が覆い隠される。このように遊技球Bが一時的に視認困難となったとしても、それは、遊技球Bが遊技領域14に案内される通過点に過ぎず、遊技者が主として遊技を楽しむ遊技領域14において遊技球Bが視認困難となるわけではない。そのため、実際の遊技に際しては何ら支障が生じない。また、このような支障が生じない一方で、ガラス扉枠4の十分な強度及び支持強度が確保可能となっている。
また、ガラス扉枠4には、裏側から一対のガラス板42が並行して取り付けられている。ベース部40の左右方向の長さは、本体枠3とほぼ同等であり、そのガラス扉枠4によって本体枠3下部に設けられた下皿ユニット51を除く殆どの部分が覆われるようになっている。また、視認窓41の周囲には、電球やLEDからなる電飾部材46が配設されている。
ガラス扉枠4の視認窓41下方の下部フレームには、上皿54が一体的に設けられている。上皿54は、合成樹脂製の皿本体55と、皿本体55を囲む合成樹脂製の皿カバー体56とから構成されている。
皿本体55は、払出ユニット74より払出し口32,45を介して払い出された遊技球及び遊技者により投入された遊技球を貯留する凹状の貯留部55aを有し、貯留部55aの底部は右下がりに緩やかに傾斜している。また、貯留部55aには、右側に向かって徐々に幅狭となるように形成されると共に、貯留された遊技球を一列に整流してガラス扉枠4の図示しない供給穴を通して発射装置31に誘導する整流部55bが設けられている。整流部55bの底面には、細長い長方形状の金属板55cが装着されている。金属板55cは、遊技球の流れをスムーズにする機能、底面を補強して摩擦による削れを防止する機能、ノイズを防止する機能等を有している。さらに、整流部55bの最も低い位置に球抜き穴55dが形成されている。
また、皿本体55には、球抜き穴55dを通して、貯留部55a内に貯留された遊技球を外部又は下皿53へ排出するための球抜き機構60が設けられている。球抜き機構60は、図6に示すように、操作レバー61と、球抜きレバー62と、開閉シャッター63と、引張りばね64とを備えている。操作レバー61は、球抜き操作を行うための操作部材であり、皿本体55の右側後方の上面に配設されている。この操作レバー61は、球抜きレバー62を介して開閉シャッター63に連結されている。開閉シャッター63は、皿本体55に設けられたレバーガイド部55eによって左右方向に摺動可能に案内され、球抜き穴55dを開閉できるようになっている。また、この球抜きレバー62は、皿本体55との間に所定の張力をもって介装された引張りばね64によって、常時、球抜き穴55dを閉じる方向(図6中の右側)に付勢されており、遊技者によって球抜き操作レバー61が操作されたときのみ、引張りばね64の付勢力に抗して図6中左側に移動して、球抜き穴55dを開くようになっている。
皿本体55の整流部55b及び球抜き機構60の前方領域内には、左右に長い中空部55fが形成されている。中空部55f内には、モータ65と、そのモータ65によって回転駆動される駆動ローラ66と、従動ローラ67と、駆動ローラ66と従動ローラ67との間に装架された無端ベルト68とが配設され、無端ベルト68の上面には、蟹を模した合成樹脂製の蟹フィギュア69が取り付けられている。尚、蟹フィギュア69が、本発明の演出用可動体及びフィギュア体を、モータ65、駆動ローラ67a、従動ローラ67b及び無端ベルト68が駆動源をそれぞれ構成するものである。中空部55fの上面部には、蟹フィギュア69の移動領域とほぼ同じ大きさで開口形成された窓部55gが設けられ、窓部55gには透明樹脂部材55hが嵌め込まれている。従って、上皿54の上方から透明樹脂部材55hを通して、中空部55f内に設けられた蟹フィギュア69を視認することができる。
ガラス扉枠4前面の視認窓41と上皿54との間には、遊技球の貸し出しに関する操作を行うための貸球操作部48が配設されている。貸球操作部48は、図1等に示すように、遊技球の貸し出し可能状態をランプによって示す貸出ボタンランプ48a、遊技球の貸し出しを行うための貸出ボタン48b、プリペイドカードの返却を行うための返却ボタン48c、プリペイドカードの残り度数を表示する度数表示LED48dとを備えている。
次に、パチンコ機1における遊技球の払出しに伴う演出動作について説明する。発射装置31によって遊技盤5の遊技領域14内に打ち込まれた遊技球Bが入賞口(普通入賞チャッカー6、可変入賞装置7、作動チャッカー8、スルーチャッカー10)に入賞して図示しない入賞感知スイッチを通過すると、入賞信号が送出されて主制御回路70に入力される。入賞信号が入力された主制御回路70は、賞球払出しコマンドを払出制御回路73に送出すると共に、演出コマンドをフィギュア制御回路72に送出する。賞球払出しコマンドを受信した払出制御回路73は、そのコマンドを解析し、主制御回路70から要求された賞球個数分の遊技球を、払出し口45を介して皿本体55の貯留部55a内に払い出す。一方、演出コマンドを受信したフィギュア制御回路72は、フィギュア駆動用モータ65の回転を制御して一連の演出動作を行う。具体的には、フィギュア駆動用モータ65の左回転と右回転とを交互に数回ずつ繰り返す動作を行う。これにより、図9に示すように、遊技球が皿本体55の貯留部55aへ払出されるのとほぼ同じタイミングで、無端ベルト68上面に取り付けられた蟹フィギュア69が左右に移動動作を数回に亘って繰り返す演出動作が実行される。
以上詳述したことから明らかなように、本実施形態のパチンコ機1によれば、上皿54の皿本体55内部に、演出用可動体としての蟹フィギュア69が動作可能に設けられる中空部55fが形成されているので、遊技盤5上の遊技領域14を狭めることなく、遊技者から近い位置に蟹フィギュア69の動作領域を大きく確保することができる。また、中空部55f上方の窓部55gに透明樹脂部材55hが嵌め込まれているので、外部から蟹フィギュア69へのアクセスを禁止しつつ、蟹フィギュア69が左右移動を繰り返す演出動作を遊技者に視認させることができ、これにより遊技の興趣を高揚させることができる。
また、皿本体55に貯留部55aに設けられた整流部55bは、球抜き穴55dに向かって徐々に幅狭となるように形成されているため、皿本体55において整流部55bの前方領域には大きな空間が存在する。よって、整流部55bの前方領域内に中空部55fが形成されることによって、蟹フィギュア69の動作空間である中空部55fをより大型化することができる。また、上皿54において中空部55fが形成される部分を前方側へ膨出形成する必要がないので、上皿54の外形サイズを従来構成と同程度に抑えることができると共に、上皿54前面部分の外形形状を、遊技者にとって違和感の少ない略左右対称の形状とすることができる。
また、球抜き機構60は、皿本体55において本体枠3寄りの後方位置に設けられるため、球抜き機構60の前方領域には大きな空間が存在する。よって、球抜き機構60の前方領域内に中空部55fが形成されているので、中空部55fと球抜き機構60の配置とが干渉することを回避して球抜き機構60の動作に悪影響を及ぼすことを防止しつつ、中空部55fを大型化することができる。尚、中空部55fと球抜き機構60との間を着色された壁部材で区画することにより、窓部55gに嵌め込まれた透明樹脂部材55hを通して球抜き機構60の内部構造が外部から視認できないようにすることが好ましい。
また、上皿54は、貯留部55aが形成された皿本体55と、皿本体55を囲む皿カバー体56とからなり、皿本体55の内部に中空部55fが形成されているので、皿カバー体56を従来と同様の簡単な構造とすることができる。よって、従来機種の皿カバー体を皿カバー体56として用い、中空部55fを有する皿本体55と組み合わせて上皿54を構成してもよい。
また、本発明の駆動源を構成するフィギュア駆動用モータ65は、払出ユニットにおける遊技球の払出し動作とほぼ同時に蟹フィギュア69を駆動するので、皿本体55の貯留部55aへ遊技球が払い出されるのを遊技者が視認するタイミングで、蟹フィギュア69が動作する様子を視認させることができ、より効果的に遊技者の気分を高揚させることができる。尚、上記実施形態では、無端ベルト68上に取り付けた蟹フィギュア69を演出用可動体として構成した例を示したが、蟹フィギュア69を設ける代わりに無端ベルト68表面に模様等を描くことにより、無端ベルト68自体を演出用可動体として用いる構成としてもよい。
次に、本発明の第二の実施形態について、図10乃至図14を参照しつつ説明する。図10は、第二の実施形態のパチンコ機101を示す正面図、図11は、パチンコ機101を示す側面図、図12はパチンコ機101の上皿154を示す平面図である。尚、第一の実施形態と同一の部材には同一の符号を付し、それらの部材についての詳細な説明は省略する。また、図10では、後述する遊技盤5に設けられる部材の内、図柄変動表示装置57のみを図示しており、図11では、後述する上皿154の構造を分かり易くするために内部を透視して示している。尚、上皿154が、本発明の球受皿を構成するものである。
本実施形態のパチンコ機101において、図10,図11に示すように、上皿154は、皿本体155と、皿本体155を囲む皿カバー体156とから構成される。皿本体155は、第一の実施形態の皿本体55と同様に、貯留部155a、整流部155bを有しているが、演出用可動体が設けられる中空部は設けられていない。皿カバー体156は、前面部の略全体が膨出形成され、その膨出部分の内部にて中空部156aが左右方向に延設形成されている。中空部156aの前面及び上面は、窓部156bが開口形成され、窓部156bには透明樹脂部材156cが嵌め込まれている。中空部156a内には、軽量な材質(例えば、内部が中空状のプラスチックや発泡性ウレタン等)からなる複数個の演出用ボール169が投入されている。尚、演出用ボール169は、装飾性と視認性とを考慮して適切な色に着色したり、模様を付すことが好ましい。中空部156a内の底面には、送風口156dが数箇所(図10では3箇所)に設けられ、送風口156dの下方には送風機165が配設されている。送風機165は、ファンと、ファンを回転させるモータとから構成された公知の送風機である。送風機165は、送風口156dから中空部156a内へ送風する。演出用ボール169は、送風機165が発生する風力により中空部156a内を上昇した後、中空部156aの前面及び上面を構成する透明樹脂部材156cの内壁面に衝突して重力により落下し、再び、風力によって上昇するという動作を繰り返す。尚、送風機165が、本発明の駆動源を、演出用ボール169が演出用可動体をそれぞれ構成するものである。
次に、パチンコ機101における遊技球の払出しに伴う演出動作について、図13、図14を参照しつつ説明する。発射装置31によって遊技盤5の遊技領域14内に打ち込まれた遊技球Bが入賞口に入賞して図示しない入賞感知スイッチを通過すると、入賞信号が送出されて主制御回路70に入力される。入賞信号が入力された主制御回路70は、賞球払出しコマンドを払出制御回路73に送出すると共に、演出コマンドを送風制御回路172に送出する。賞球払出しコマンドを受信した払出制御回路73は、そのコマンドを解析し、主制御回路70から要求された賞球個数分の遊技球を、払出し口45を介して皿本体55の貯留部55a内に払い出す。一方、演出コマンドを受信した送風制御回路172は、送風機165を一定時間に亘り駆動する。これにより、図14に示すように、遊技球が皿本体55の貯留部55aへ払出されるのとほぼ同じタイミングで、複数個の演出用ボール169が、送風機165が発生する風力により中空部156a内を上昇した後、中空部156aの前面及び上面を構成する透明樹脂部材156cの内壁面に衝突して重力により落下し、再び、風力によって上昇するという演出動作が実行される。
以上詳述したことから明らかなように、本実施形態のパチンコ機101によれば、上皿154は、貯留部155aが形成された皿本体155と、その皿本体155を囲む前面が膨出形成された皿カバー体156とからなり、皿カバー体156の膨出部分の内部にて中空部156aが左右方向に延設形成されているので、演出用可動体としての演出用ボール169の動作領域を左右方向へワイドに確保することができる。また、従来機種の上皿本体を本実施形態の皿本体155として用い、中空部156aを有する皿カバー体156と組み合わせて上皿154を構成することも可能である。
また、遊技球が皿本体55の貯留部55aへ払出されるのとほぼ同じタイミングで、送風機165が発生する風力により複数個の演出用ボール169が中空部156a内でランダムに運動する演出動作が一定時間に亘って実行されるので、遊技者は、遊技球が払い出される上皿154の貯留部155aへ視線を向けることにより、演出用ボール169が動作する様子を透明樹脂部材156cを通して視認し、遊技の興趣が効果的に高揚される。
次に、本発明の第三の実施形態について、図15乃至図19を参照しつつ説明する。図15は、第三の実施形態のパチンコ機201を示す正面図、図16は、パチンコ機301を示す側面図、図17はパチンコ機201の上皿254を示す平面図である。尚、第一の実施形態と同一の部材には同一の符号を付し、それらの部材についての詳細な説明は省略する。また、図15では、遊技盤5に設けられる部材の内、図柄変動表示装置57のみを図示しており、図16では、後述する上皿254の構造を分かり易くするために内部を透視して示している。尚、上皿254が、本発明の球受皿を構成するものである。
本実施形態のパチンコ機101において、図15,図16に示すように、上皿254は、皿本体255と、皿本体255を囲む皿カバー体256とから構成される。皿本体255と皿カバー体256とは、全体がそれぞれ透明樹脂によって形成されている。皿本体255は、第二の実施形態の皿本体155と同様の形状の物であり、貯留部255a、整流部255bを有している。皿カバー体256は、前面部の略全体が膨出形成され、その膨出部分の内部と皿本体255の内部とに跨って中空筒部材300が配設されている。中空筒部材300は、透明樹脂によって全体が環状に形成されると共に、その内部に環状中空部300aが形成されている。環状中空部300a内には、液体(例えば、水、エーテル等)が収容され、亀を模した亀フィギュア269が液体中に浮遊状態で設けられる。尚、亀フィギュア269が、本発明の演出用可動体を構成するものである。環状中空部300aの右後方の内壁面に貫通孔が形成され、その貫通孔に駆動源としての液流発生装置265が装着されている。液流発生装置265は、環状中空部300a内壁面の貫通孔に対して、図示しない取り込み口とノズルとが環状中空部300a内を臨むように装着される。液流発生装置265は、取り込み口から環状中空部300a内の液体を取り込むと共に、ノズルより環状中空部300a内前方に向かって液体を噴出させることにより、環状中空部300a内の液体に時計回りの液流を発生させる。
次に、パチンコ機201における遊技球の払出しに伴う演出動作について、図18、図19を参照しつつ説明する。発射装置31によって遊技盤5の遊技領域14内に打ち込まれた遊技球Bが入賞口に入賞して図示しない入賞感知スイッチを通過すると、入賞信号が送出されて主制御回路70に入力される。入賞信号が入力された主制御回路70は、賞球払出しコマンドを払出制御回路73に送出すると共に、演出コマンドを液流制御回路272に送出する。賞球払出しコマンドを受信した払出制御回路73は、そのコマンドを解析し、主制御回路70から要求された賞球個数分の遊技球を、払出し口45を介して皿本体55の貯留部55a内に払い出す。一方、演出コマンドを受信した液流制御回路272は、液流発生装置265を一定時間に亘り駆動する。これにより、図19に示すように、遊技球が皿本体55の貯留部55aへ払出されるのとほぼ同じタイミングで、環状中空部300a内に液流が発生し、亀フィギュア269が液体中を浮遊しながら時計回りに周回する演出動作が実行される。
以上詳述したことから明らかなように、本実施形態のパチンコ機201によれば、上皿254は、貯留部255aが形成された皿本体255と、その皿本体255を囲む前面が膨出形成された皿カバー体256とからなり、皿本体255と皿カバー体256との間に中空筒部材300が配設されているので、上皿254を簡単な構造としつつ、演出用可動体としての亀フィギュア269の動作空間である環状中空部300aを大型化することができる。
また、上皿254を構成する中空筒部材300、皿本体255及び皿カバー体256は、それぞれ全体が透明樹脂により構成されているので、上皿254の上方からだけでなく前方や側方からも亀フィギュア269が環状中空部300a内を周回動作する様子を遊技者等に視認させることができる。
また、上皿254は、液体を密閉状態で収容する第一の中空筒としての中空筒部材300と、その中空筒部材300の外側に設けられる第二の中空筒としての皿本体255及び皿カバー体256とからなる二重中空構造を有するので、液体が上皿254の外部に漏れることを確実に防止することができる。
また、遊技球が皿本体55の貯留部55aへ払出されるのとほぼ同じタイミングで、、液流発生装置265が発生する液流により亀フィギュア269が環状中空部300a内を浮遊状態で周回する演出動作が一定時間に亘って実行されるので、遊技者は、遊技球が払い出される上皿254の貯留部255aへ視線を向けることにより、亀フィギュア269が周回する様子を、透明な中空筒部材300及び皿本体255又は皿カバー体256を通して視認することができ、遊技の興趣が効果的に高揚される。
尚、本発明は上述した各実施の形態に限定されるものではなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲で種々の変更を施すことが可能である。例えば、前記各実施の形態では、駆動源を演出用可動体の外部に設けた例を示したが、演出用可動体に内蔵させて中空部内で動作可能に構成してもよい。駆動源を演出用可動体に内蔵した場合、皿本体55や皿カバー体56に駆動源を設ける必要がないので、皿本体55等の構成を簡単化することができる。例えば、前記第三の実施形態において、亀フィギュア269に液体中で推進力を発生するためのスクリュー装置を内蔵せて無線制御により駆動するように構成してもよい。
本発明は、本体側より払い出された遊技球を貯留する凹状の貯留部を有する球受皿を備えた各種遊技機に適用可能である。
本発明の第一の実施形態のパチンコ機を示す斜視図である。 第一の実施形態のパチンコ機を示す正面図である。 第一の実施形態のパチンコ機を示す側面図である。 第一の実施形態においてガラス扉枠を開放した状態における本体枠、遊技盤等を示す正面図である。 第一の実施形態における上皿を示す平面図である。 第一の実施形態において上皿の球抜き機構を示す正面断面図である。 (a)は第一の実施形態において上皿の中空部内を示す平面図であり、(b)は正面図である。 第一の実施形態における演出制御時の信号の流れを示すブロック図である。 第一の実施形態の上皿において遊技球の払出し及び演出動作が行われている状態を示す平面図である。 第二の実施形態のパチンコ機を示す正面図である。 第二の実施形態のパチンコ機を示す側面図である。 第二の実施形態における上皿の平面図である。 第二の実施形態における演出制御時の信号の流れを示すブロック図である。 第二の実施形態の上皿において遊技球の払出し及び演出動作が行われている状態を示す平面図である。 第三の実施形態のパチンコ機を示す正面図である。 第三の実施形態のパチンコ機を示す側面図である。 第三の実施形態における上皿の平面図である。 第三の実施形態における演出制御時の信号の流れを示すブロック図である。 第三の実施形態の上皿において遊技球の払出し及び演出動作が行われている状態を示す平面図である。
符号の説明
1 パチンコ遊技機(第一の実施形態)
3 本体枠(本体)
54 上皿(第一の実施形態)
55 皿本体
55a 貯留部
55b 整流部
55f 中空部
55h 透明樹脂部材(透明部材)
56 皿カバー体
60 球抜き機構
65 フィギュア駆動用モータ(駆動源)
69 蟹フィギュア(演出用可動体、フィギュア)
101 パチンコ遊技機(第二の実施形態)
154 上皿
155 皿本体
155a 貯留部
155b 整流部
156 皿カバー体
156a 中空部
156c 透明樹脂部材(透明部材)
165 送風機(駆動源)
169 演出用ボール(演出用可動体)
201 パチンコ遊技機(第三の実施形態)
254 上皿
255 皿本体(第二の中空筒)
255a 貯留部
255b 整流部
256 皿カバー体(第二の中空筒)
300 中空筒部材(第一の中空筒)
300a 環状中空部
265 液流発生装置(駆動源)
269 亀フィギュア(演出用可動体)

Claims (1)

  1. 本体側より払い出された遊技球を貯留する凹状の貯留部を有する球受皿を備えた遊技機において、
    前記球受皿は、その内部に中空部が形成され且つその中空部の周囲の少なくとも一部が透明部材により構成されると共に、
    前記中空部内で動作可能に設けられた演出用可動体と、
    その演出用可動体を駆動する駆動源と
    を備えたことを特徴とする遊技機。
JP2005132294A 2005-04-28 2005-04-28 遊技機 Withdrawn JP2006305113A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005132294A JP2006305113A (ja) 2005-04-28 2005-04-28 遊技機

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005132294A JP2006305113A (ja) 2005-04-28 2005-04-28 遊技機

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2006305113A true JP2006305113A (ja) 2006-11-09
JP2006305113A5 JP2006305113A5 (ja) 2008-05-22

Family

ID=37472685

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005132294A Withdrawn JP2006305113A (ja) 2005-04-28 2005-04-28 遊技機

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2006305113A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008200303A (ja) * 2007-02-21 2008-09-04 Daito Giken:Kk 遊技台
JP2008237650A (ja) * 2007-03-28 2008-10-09 Samii Kk 貯留皿、貯留皿ユニット及び遊技機
JP2015147090A (ja) * 2015-04-17 2015-08-20 株式会社三共 遊技用システム、遊技機、および遊技用装置
JP2017006724A (ja) * 2016-09-14 2017-01-12 株式会社藤商事 遊技機

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008200303A (ja) * 2007-02-21 2008-09-04 Daito Giken:Kk 遊技台
JP2008237650A (ja) * 2007-03-28 2008-10-09 Samii Kk 貯留皿、貯留皿ユニット及び遊技機
JP2015147090A (ja) * 2015-04-17 2015-08-20 株式会社三共 遊技用システム、遊技機、および遊技用装置
JP2017006724A (ja) * 2016-09-14 2017-01-12 株式会社藤商事 遊技機

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5622114B2 (ja) 遊技機
JP2006296550A (ja) 遊技機
JP2008237234A (ja) パチンコ機
JP2000051448A (ja) 遊技機
JP2006247212A (ja) 遊技機
JP2014158804A (ja) 遊技機
JP2006305113A (ja) 遊技機
JP6760775B2 (ja) 遊技機
JP2008178460A (ja) 遊技機
JP6718409B2 (ja) 遊技機
JP7012341B2 (ja) 遊技機
JP2008229057A (ja) 流下方向変更部材及び遊技機
JP2006115899A (ja) 遊技機
JP6636713B2 (ja) 遊技機
JP5241581B2 (ja) 弾球遊技機
JP2009195515A (ja) 弾球遊技機
JP2001157742A (ja) 遊技機
JP5333431B2 (ja) 遊技機
JP5590068B2 (ja) 遊技機
JP2006051099A (ja) 弾球遊技機
JP5951710B2 (ja) 遊技機
JP5807245B2 (ja) 遊技機
JP5843933B2 (ja) 遊技機
JP5951724B2 (ja) 遊技機
JP5951723B2 (ja) 遊技機

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20080409

A621 Written request for application examination

Effective date: 20080409

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

A761 Written withdrawal of application

Effective date: 20100806

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A761