JPH06150684A - 録音再生装置 - Google Patents

録音再生装置

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Publication number
JPH06150684A
JPH06150684A JP4294207A JP29420792A JPH06150684A JP H06150684 A JPH06150684 A JP H06150684A JP 4294207 A JP4294207 A JP 4294207A JP 29420792 A JP29420792 A JP 29420792A JP H06150684 A JPH06150684 A JP H06150684A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
recording
recording medium
ferroelectric
polarization
solid
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP4294207A
Other languages
English (en)
Inventor
Kenji Iijima
賢二 飯島
Shigenori Hayashi
重徳 林
Takashi Hirao
孝 平尾
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority to JP4294207A priority Critical patent/JPH06150684A/ja
Publication of JPH06150684A publication Critical patent/JPH06150684A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【目的】 記録媒体として強誘電体の分極反転を用いた
固体メモリーを利用することにより、小型・軽量で、振
動に強く、また、磁気、あるいは温度の影響を受けにく
い録音再生装置とする。 【構成】 強誘電体材料としてペロブスカイト構造を持
つ酸化物であるBaTiO3 、PbTiO3 、Pb(T
iZr)O3 、有機結晶であるトリグリシンサルフェー
ト、有機フィルムであるポリフッ化ビニリデンなどを用
いることができる。強誘電体キャパシタ51に直列にス
イッチング用トランジスタ52を接続し、ワードライン
53を用いてキャパシタとビットライン54の接続・切
断を行い、強誘電体キャパシタへ情報の書き込み・読み
だしを行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はヘッドフォンステレオ等
の音声再生装置に関する。さらに詳しくは、記録媒体と
して強誘電体の分極反転を用いた固体メモリーを応用し
た録音再生装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、音声再生装置ではテープレコーダ
に代表されるように音声の記録媒体として、磁気テープ
等の磁気記録媒体、あるいは光ディスクなどの記録媒体
が用いられて、アナログ信号記録方式が用いられてき
た。近年、音声のデジタル処理が注目されるようにな
り、種々のメディアが開発されているが、記録媒体はア
ナログ記録の場合と同様磁気記録媒体が用いられてい
る。近年、大容量の固体メモリが開発され、音声ファイ
ルを固体メモリ上に作製する製品も販売されているが、
そら固体メモリは揮発性メモリであり、記録保持に補助
電源が必要である。
【0003】強誘電体の大きな誘電率に注目して大容量
の固体メモリを作製し、音声ファイルに応用しようとい
う提案がなされている(例えば、日経マイクロデバイス
1989年5月号 54−55ページ、Bernar
d C. Cole、Electronics Aug
ust、1989 88−89ページ))。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】磁気テープ、光ディス
ク等の記録媒体を用いた装置では、磁気ヘッド等の読み
込み部に対し記録媒体を駆動系で相対的に移動させ、順
次記録の読みだしを行っている。そこで、記録媒体を駆
動するための駆動系が必要であり、装置全体の重量・体
積増加の原因となっている。また、正確な記録媒体の駆
動を保証するための特別な電気回路が必要であったり、
大きな加速度が加わる状況では記録内容が乱されるとい
った欠点がある。
【0005】また、磁気テープは磁気による記録なの
で、誤って磁石を近ずけるなどで、記録内容が壊され
る、また、磁気記録媒体を塗布してある樹脂材料の関係
で高温に弱い。更に、記録の読みだし速度は駆動系の速
度に依存し、あまり高速の応答は期待できない。また、
磁気テープ、フロッピーディスクなどは、樹脂フィルム
上に磁性材料が塗布してあるため、低温では樹脂フイル
ムが硬化し、正確な動作を期待できない。また、高温下
では樹脂フィルムが軟化し、記録媒体としては機能しな
くなるという欠点を有している。また、強誘電体の高誘
電率を用いたメモリでは電源を切ると記憶内容が消去さ
れるという問題がある。
【0006】本発明は、前記従来の問題を解決するた
め、小型・軽量で、振動に強く、また、磁気、あるいは
温度の影響を受けにくい録音再生装置を提供することを
目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、本発明の録音装置は、音声信号を電気信号に変換す
る装置と、電気信号に変換された音声信号を記録する記
録媒体と記録媒体上の音声信号を音声に変換する電気回
路とを少なくともそなえた録音再生装置において、前記
記録媒体が強誘電体の分極反転を用いた固体メモリーで
あることを特徴とする。
【0008】次に本発明の再生装置は、電気信号に変換
された音声信号を記録する記録媒体と記録媒体上の音声
信号を音声に変換する電気回路とを少なくともそなえた
録音再生装置において、前記記録媒体が強誘電体の分極
反転を用いた固体メモリーであることを特徴とする。
【0009】
【作用】前記本発明の構成によれば、記録媒体として強
誘電体の分極反転を用いた固体メモリーを利用すること
により、小型・軽量で、振動に強く、また、磁気、ある
いは温度の影響を受けにくい録音再生装置とすることが
できる。すなわち、強誘電体は自発分極を有し、電場に
よりその向きを反転させることができる。たとえば分極
の上向きを"1" 、下向きを"0" に対応させることでメモ
リーとして用いることができる。この固体メモリはDR
AM,SRAMと同様に電気的に番地を指定して記録の
書き込み・読みだしを行うので、モーター等の駆動系は
不必要であり、大きな加速度が加わるような条件下でも
安定した動作が可能で、さらに装置の小型軽量化を可能
にする。強誘電分極は電場を印加しないかぎり変化をし
ないので、電源を切っても記録内容は保持される。ま
た、磁場中でも記録内容に影響を受けない。
【0010】
【実施例】以下一実施例を用いて本発明をさらに具体的
に説明する。図2に示すように電場によりその向きを反
転させることができる。図2に示すように分極の上向き
を"1" 、下向きを"0" に対応させることでメモリーとし
て用いることができる。
【0011】強誘電体材料としては一般に、ペロブスカ
イト構造を持つ酸化物であるBaTiO3 、PbTiO
3 、Pb(TiZr)O3 、有機結晶であるトリグリシ
ンサルフェート、有機フィルムであるポリフッ化ビニリ
デンなどを用いることができる。強誘電体を用いたキャ
パシタ51をスイッチング用のトランジスタ52を組み
合わせることで、DRAM、SRAMの様な固体メモリ
を構成することが出来る。即ち、第3図に示すとおり、
強誘電体キャパシタ51に直列にスイッチング用トラン
ジスタ52を接続し、ワードライン53を用いてキャパ
シタとビットライン54の接続・切断を行い、強誘電体
キャパシタへ情報の書き込み・読みだしを行う。
【0012】この固体メモリはDRAM,SRAMと同
様に電気的に番地を指定して記録の書き込み・読みだし
を行うので、モーター等の駆動系は不必要であり、大き
な加速度が加わるような条件下でも安定した動作が可能
で、さらに装置の小型軽量化を可能にする。強誘電分極
は電場を印加しないかぎり変化をしないので、電源を切
っても記録内容は保持される。また、磁場中でも記録内
容に影響を受けない。
【0013】次に、図1に本実施例で作製した装置のブ
ロック図を示す。まず録音の場合について説明する。マ
イクロフォン1によりアナログ電気信号に変換された音
声はA/D変換器2によりデジタル信号に変換される。
デジタル化された音声信号はローパスフィルタ3をによ
りノイズを消去した後、符号化エンコーダ4により符号
化され強誘電体メモリ5にデジタル記憶される。一方、
再生回路の方は以下の通りである。強誘電体メモリ5に
記録された符号化されたデジタル信号はデコーダ6によ
りデジタル信号に変換され、D/A変換器7によりアナ
ログ信号に変換され、ロウパスフィルタ8によりノイズ
成分を除去した後に増幅器9により電流増幅され、スピ
ーカ10により音声として再生される。
【0014】本実施例で用いられたFRAMについて示
す。メモリの基本回路構成は図3に示すとおりである。
キャパシタ51の材料として膜厚0.1μmのPbTi
0.2Zr0.8 3 を用いた。PZT強誘電体薄膜は高周
波マグネトロンスパッタリング法で形成した。ターゲッ
トはPbOを20mol%過剰に添加したPZTセラミ
クスである。強誘電体薄膜作製時のプロセス温度は61
0℃、薄膜成長速度は毎分250オングストローム、ス
パッタリングガスはアルゴンと酸素の9:1の混合ガス
で、ガス圧は1×10-2Torrである。プロセスは強
誘電体薄膜形成以外、すべて16Mbitメモリ用の通
常の半導体プロセスを用いた。
【0015】比較のために従来例としてヘッドフォンス
テレオ(松下電器製PQ-P300 )を用いて、通常の磁気テ
ープを用いた録音・再生も行った。装置を加振台にのせ
振動を加えながら録音・再生を繰り返した。従来の磁気
テープを用いた装置では加速度3.5Gの振動で正確な
再生ができなくなったが、FRAMを用いたものでは2
0Gでも正確に動作することが確認された。
【0016】両音声記録媒体に5000ガウスの磁場を
10分間印加したところ、磁気テープに記録したもので
は記録は消去されていたが、FRAMに記録した音声は
全く影響を受けていなかった。
【0017】両音声記録媒体を120℃に6時間保持し
たのち、画像の再生を行ったところ、磁気テープではベ
ースフィルムの変形により正常な音声が再生されなかっ
たが、FRAMに記録した音声は全く影響を受けていな
かった。
【0018】両装置を−30℃の室内で動作させたとこ
ろ、従来装置では磁気テープが硬化し、割れてしまい音
声再生は出来なかったが、本発明の撮像装置では何等支
障なく動作した。
【0019】また、本実施例では信号処理系などのIC
化を行っていないため従来の装置と同じ体積を有してい
るが、信号処理回路のIC化は容易であり、これにより
従来例にくらべ、小型・軽量の音声再生装置が提供され
ることは容易に理解できる。
【0020】
【発明の効果】以上説明した通り、本発明によれば、記
録媒体として強誘電体の分極反転を用いた固体メモリー
を利用することにより、小型・軽量で、振動に強く、ま
た、磁気、あるいは温度の影響を受けにくい録音再生装
置とすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例で作製された録音再生装置の
回路ブロック図。
【図2】本発明の一実施例の強誘電体の電圧−分極特性
図。
【図3】本発明の一実施例の強誘電体を用いた個体メモ
リの1つのセルの回路図。
【符号の説明】
1 マイクロフォン 2 A/D変換器 3 ローパスフィルタ 4 符号化エンコーダ 5 強誘電体メモリ 6 デコーダ 7 D/A変換器 8 ローパスフィルタ 9 増幅器 10 スピーカー 51 強誘電キャパシタ 52 スイッチングトランジスタ 53 ワードライン 54 ビットライン

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 音声信号を電気信号に変換する装置と、
    電気信号に変換された音声信号を記録する記録媒体と記
    録媒体上の音声信号を音声に変換する電気回路とを少な
    くともそなえた録音再生装置において、前記記録媒体が
    強誘電体の分極反転を用いた固体メモリーであることを
    特徴とする録音再生装置。
  2. 【請求項2】 電気信号に変換された音声信号を記録す
    る記録媒体と記録媒体上の音声信号を音声に変換する電
    気回路とを少なくともそなえた録音再生装置において、
    前記記録媒体が強誘電体の分極反転を用いた固体メモリ
    ーであることを特徴とする再生装置。
JP4294207A 1992-11-02 1992-11-02 録音再生装置 Pending JPH06150684A (ja)

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JP4294207A JPH06150684A (ja) 1992-11-02 1992-11-02 録音再生装置

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JP4294207A JPH06150684A (ja) 1992-11-02 1992-11-02 録音再生装置

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JPH06150684A true JPH06150684A (ja) 1994-05-31

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ID=17804714

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JP4294207A Pending JPH06150684A (ja) 1992-11-02 1992-11-02 録音再生装置

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JP (1) JPH06150684A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7208555B2 (en) 2002-09-25 2007-04-24 Kureha Chemical Industry Company, Limited Process for preparing polyvinylidene fluoride copolymer

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US7208555B2 (en) 2002-09-25 2007-04-24 Kureha Chemical Industry Company, Limited Process for preparing polyvinylidene fluoride copolymer

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