JPH0614992A

JPH0614992A - 液体分離装置

Info

Publication number: JPH0614992A
Application number: JP4197898A
Authority: JP
Inventors: Noboru Ishida; 登石田; Junro Nakamura; 淳郎中村; Norio Hosono; 紀夫細野
Original assignee: Terumo Corp
Current assignee: Terumo Corp
Priority date: 1992-06-30
Filing date: 1992-06-30
Publication date: 1994-01-25
Anticipated expiration: 2016-11-19
Also published as: JP3231086B2; DE69330585D1; EP0578086A1; CA2099430C; CA2099430A1; US5632906A; DE69330585T2; EP0578086B1

Abstract

(57)【要約】【構成】本発明の液体分離装置３０は、血液が充填さ
れた状態の採血バッグ１を収納する遠心補助カップ４０
と、採血バッグ１を圧迫する圧迫手段とで構成されてい
る。圧迫手段は、遠心補助カップ４０の内面と採血バッ
グ１の外面との間に設置された拡張・収縮自在な袋体５
０と、袋体５０内に袋体５０を膨張させるための作動流
体（空気）を供給する流体供給手段５１とで構成されて
いる。流体供給手段５１は、袋体５０の内部に連通する
送気チューブ５２と、空気供給源５５と、空気供給源５
５に接続される送気チューブ５３と、雄雌一対のコネク
タ５４と、開閉バルブ５６とで構成されている。【効果】遠心分離により分離された成分の収量が向上
し、分離に要する時間が短縮できる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、例えば、血液バッグ内
の血液を遠心分離し、その分離成分を取り出す液体分離
装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】輸血を行う場合、現在では、血液の有効
利用および輸血者の負担軽減などの理由から、供血者か
ら得た血液を遠心分離などにより各成分に分離し、輸血
者に必要な成分だけを輸血する体制がとられている。こ
の成分輸血が導入されたことにより、従来行われていた
全血輸血に比べ、血液の有効利用が行われるようになっ
ている。

【０００３】このような成分輸血においては、採血バッ
グと、１個または２個以上の他のバッグで構成されたバ
ッグ連結体（マルチプルバッグ）が使用される。このマ
ルチプルバッグのうち、例えばトリプルバッグは、採血
バッグと、血小板保存用バッグ（以下、ＰＣバッグとい
う）と、血漿保存用バッグ（以下、血漿バッグという）
とをそれぞれチューブで連結したものであり、前記採血
バッグに採血した血液に対し、遠心分離を少なくとも１
回行って赤血球、濃厚血小板および乏血小板血漿の３成
分に分離し（ＰＲＰ法）、これらをそれぞれ採血バッ
グ、ＰＣバッグおよび血漿バッグに分けて収納、保存す
る。

【０００４】このようなマルチプルバッグにおける各バ
ッグは、軟質ポリ塩化ビニル製のシート材を重ね、その
周縁を融着したものである。軟質ポリ塩化ビニル製のシ
ート材を用いる理由は、適度な気体透過性を有し、血
球、血小板等の細胞の保存に適すること、湿熱滅菌に際
しての耐熱性に優れること、遠心分離操作や振盪保存に
耐えうる柔軟性を有していること、製造が容易でコスト
が安いこと等が挙げられる。

【０００５】ところで、採血バッグに採血された血液の
遠心操作は、硬質材料で構成されたカップ状の容器であ
る遠心補助カップに採血バッグを入れ、これを遠心分離
器にセットし、高速回転して遠心することによりなされ
る。そして、分離された成分（以下、分離成分という）
の回収は、採血バッグを遠心補助カップから取り出し、
分離スタンド（例えば、特開平０２−９８３６２号に記
載の自動分離スタンド）にセットし、採血バッグを加圧
して上澄みの血漿層を押し出すことにより行われる。

【０００６】しかしながら、このような方法では、遠心
分離後、採血バッグを遠心補助カップから取り出して、
分離スタンドまで移動し、分離スタンドにセットしなけ
ればならないが、このときに採血バッグに揺動、振動が
加わり、また、採血バッグが柔軟であるため変形を生
じ、これにより３成分に分離した各層の界面が乱れ、分
離成分の収率（回収量または純度）が低下するという問
題がある。このような分離成分の収率が低下すると、血
液製剤の品質が悪くなり、また、程度によっては、再度
遠心分離を行う必要が生じる場合もある。

【０００７】また、採血バッグを遠心補助カップから取
り出してから、分離スタンドにセットするまでの間に時
間がかかり、特に、各分離成分の界面に乱れが生じない
ように配慮しつつ慎重に操作を行うと、その時間はより
長くなる。

【０００８】そこで、遠心分離後、採血バッグを遠心補
助カップから取り出さずに分離成分を排出する方法とし
て、例えば、ローラーポンプや真空ポンプを用いて、採
血バッグの上端部に接続されたチューブを介して上澄み
の血漿層を吸引し、バッグ外へ排出する方法も考えられ
る。

【０００９】しかしながら、この方式を単独で用いる
と、採血バッグ内が陰圧となるため、血漿層の吸引によ
る排出が進むにつれて、採血バッグ上部の対向するバッ
グシートの内面同士が密着し、かつ採血バッグ上端の排
出口からバッグ縁部の融着されたシール部の近傍に沿っ
て、採血バッグ内のシート間に隙間が生じることから、
血漿層より下方の分離成分、特に最下層の赤血球がこの
隙間を通って吸い上げられ、血漿中に赤血球等が混入
し、血漿の収率が低下するという問題がある。

【００１０】さらに、血漿層の回収後、その下層である
血小板を含むバフィーコート層を回収しようとするとき
には、採血バッグ内の液量が減少しているため、対向す
るバッグシートの内面同士の密着の度合いはさらに大き
くなり、従って、より大量の赤血球が前記シート間の隙
間を通って排出される。換言すれば、赤血球の混入量が
増大しないうちにバフィーコート層の回収を停止しなけ
ればならず、相当量のバフィーコート層が採血バッグ内
に残留することとなり、結局、バフィーコート層と赤血
球層とを収率良く分離することは困難となる。

【００１１】

【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、遠心
分離により分離された成分の収率を向上することができ
る液体分離装置を提供することにある。

【００１２】

【課題を解決するための手段】このような目的は、下記
（１）の本発明により達成される。また、下記（２）〜
（９）とするのが好ましい。

【００１３】（１）液体が密封状態で収納された柔軟
性を有するバッグに遠心分離を施し、分離された成分を
前記バッグ内から取り出す液体分離装置であって、前記
バッグを収納し、遠心分離装置に対して着脱自在な遠心
補助カップと、該遠心補助カップ内に収納されている前
記バッグを圧迫する圧迫手段とを有し、前記バッグの密
封を解除するとともに、前記圧迫手段により前記バッグ
を圧迫して前記バッグの内圧を高め、分離された所定の
成分をバッグ外へ排出することを特徴とする液体分離装
置。

【００１４】（２）前記圧迫手段は、前記遠心補助カ
ップの内面と前記バッグの外面との間に設置された拡張
・収縮自在な袋体と、該袋体の内部に袋体を膨張させる
ための作動流体を供給する流体供給手段とで構成される
上記（１）に記載の液体分離装置。

【００１５】（３）前記圧迫手段は、前記遠心補助カ
ップに形成された開口から遠心補助カップ内に挿入さ
れ、前記バッグを押圧する押圧部材と、該押圧部材を駆
動する駆動手段とで構成される上記（１）に記載の液体
分離装置。

【００１６】（４）前記遠心補助カップは、その少な
くとも一部に軟質部分を有し、前記圧迫手段は、前記遠
心補助カップの軟質部分を押圧してカップ内側に突出す
るよう前記軟質部分に変形を生じさせる押圧部材と、該
押圧部材を駆動する駆動手段とで構成される上記（１）
に記載の液体分離装置。

【００１７】（５）前記圧迫手段は、前記バッグの一
端を固定する機構と、前記バッグの他端を回転させてバ
ッグをねじる回転手段とで構成される上記（１）に記載
の液体分離装置。

【００１８】（６）前記圧迫手段は、前記バッグの外
周を締め付ける締付具で構成される上記（１）に記載の
液体分離装置。

【００１９】（７）前記圧迫手段は、前記遠心補助カ
ップを伸縮させる機構である上記（１）に記載の液体分
離装置。

【００２０】（８）前記圧迫手段と共に、前記バッグ
内の分離成分を吸引により取り出す吸引手段を併有する
上記（１）ないし（７）のいずれかに記載の液体分離装
置。

【００２１】（９）前記液体が血液である上記（１）
ないし（８）のいずれかに記載の液体分離装置。

【００２２】

【作用】本発明の液体分離装置を血液成分の分離に適用
した場合には、次のような作用を生じる。採血バッグに
所望量の血液を採血し、このバッグを遠心補助カップ内
に入れ、これを遠心分離器にセットして遠心分離を施
す。この遠心分離により、採血バッグ内の血液は、上か
ら順に血漿層、バフィーコート層および赤血球層の３層
に分離される。

【００２３】遠心分離操作が終了したら、遠心補助カッ
プを遠心分離器から取り外して固定し、次いで、圧迫手
段を作動して遠心補助カップ内の採血バッグを圧迫す
る。これにより、採血バッグの内圧が高まり、上層の血
漿層が採血バッグに接続されたチューブを介して排出さ
れ、他のバッグ等に移送、回収される。

【００２４】この場合において、遠心分離後の採血バッ
グを遠心補助カップから取り出すことなく、また、採血
バッグを分離スタンド等の器具にセットする作業を行う
ことなく血漿の分離回収を行うことができるので、分離
操作にかかる時間および労力が軽減され、また、採血バ
ッグの取り出し、移動、取り付けの際の振動やバッグの
変形により３成分に分離した各層の界面に乱れが生じる
ことがなくなり、また回収した血漿の収率が高まる。

【００２５】また、採血バッグ内の血漿層を吸引のみに
より回収するのと異なり、採血バッグが膨張した状態を
維持し、各層の界面が平穏に保たれたまま上昇して上層
の血漿の排出が行われるので、血漿層より下層の成分の
混入がなく、血漿の収率が高まる。

【００２６】このような収率の向上は、バフィーコート
層の分離回収についても同様である。また、このような
採血バッグの圧迫による分離成分の排出と、吸引手段に
よる吸引とを併用すれば、同様の高い収率を維持しつ
つ、回収時間を短縮することができる。

【００２７】

【発明の構成】以下、本発明の液体分離装置を添付図面
に示す好適実施例に基づいて詳細に説明する。まず、本
発明において使用される代表的なバッグについて説明す
る。図１は、バッグ連結体の構成例を示す平面図であ
る。同図に示すバッグ連結体は、採血バッグと、ＰＣバ
ッグと、血漿バッグと、補助バッグとをそれぞれチュー
ブで連結したクォドラプルバッグ（４連バッグ）であ
る。

【００２８】図１中の右側に位置する採血バッグ１は、
例えば軟質ポリ塩化ビニルのような樹脂製の可撓性を有
するシート材を重ね、その周縁のシール部２において、
融着（熱融着、高周波融着等）または接着し、袋状とし
たものである。このシール部２で囲まれる内側の部分
に、採血された血液またはその血液から遠心分離により
得られた濃厚赤血球が収納される血液成分収納部３が形
成されている。

【００２９】採血バッグ１の上部には、ピールタブを備
えた２つの開口部４、４が形成され、またそれらの間に
は、他のバッグに接続するための排出口５が形成されて
いる。この排出口５には、連結部材１５を介してチュー
ブ１４の一端が接続されている。

【００３０】また、チューブ１４の他端には、二股に分
岐する分岐コネクタ２０が接続されている。分岐コネク
タ２０には、さらにチューブ２１が接続され、このチュ
ーブ２１の他端には同様の分岐コネクタ２２が接続され
ている。なお、連結部材１５は、破断前は流路が閉塞さ
れているが、破断すると流路が開通する部材を用いるの
が好ましく、例えば、テルモ社製の商品名：クリックチ
ップを用いることができる。また、本発明では、連結部
材１５を設けなくてもよく、この場合には、クレンメ等
によりチューブ１４を適宜閉塞、解除するのが好まし
い。

【００３１】さらに、採血バッグ１の上部には、血液成
分収納部３に連通するよう可撓性を有するチューブ６の
一端が接続され、このチューブ６の他端には、ハブ７を
介して採血針８が装着されている。また、ハブ７には採
血針８を被包するキャップ９が装着される。

【００３２】図１中の左側から２番目に位置する血漿バ
ッグ１０は、例えば軟質ポリ塩化ビニルのような樹脂製
の可撓性を有するシート材を重ね、その周縁のシール部
１１において、融着（熱融着、高周波融着等）または接
着し、袋状としたものである。このシール部１１で囲ま
れる内側の部分に、採血バッグ１内の血液から分離され
た血漿（特に、乏血小板血漿）が収納される血漿収納部
１２が形成されている。

【００３３】血漿バッグ１０の上部には、ピールタブを
備えた２つの開口部１３、１３が形成されている。さら
に、バッグ上部の開口部１３の側部には、血漿収納部１
２に連通する可撓性を有するチューブ２３の一端が接続
され、このチューブ２３の他端は、前記分岐コネクタ２
１の一方の分岐端に接続されている。これにより、採血
バッグ１の血液成分収納部３と血漿バッグ１０の血漿収
納部１２とが、チューブ１４、２１、２３および分岐コ
ネクタ２０、２２を介して連通する。

【００３４】図１中の左側に位置するＰＣバッグ１６
は、例えば軟質ポリ塩化ビニルのような樹脂製の可撓性
を有するシート材を重ね、その周縁のシール部１７にお
いて、融着（熱融着、高周波融着等）または接着し、袋
状としたものである。このシール部１７で囲まれる内側
の部分に、血液より分離された血小板（濃厚血小板血
漿）が収納される血小板収納部１８が形成されている。

【００３５】ＰＣバッグ１６の上部には、ピールタブを
備えた２つの開口部１９、１９が形成されている。さら
に、バッグ上部の開口部１９の側部には、排出口２５が
形成されており、この排出口２５には、前記と同様の連
結部材１５を介して、可撓性を有するチューブ２４の一
端が接続されている。また、チューブ２４の他端は、前
記分岐コネクタ２２の他方の分岐端に接続されている。
これにより、ＰＣバッグ１６の血小板収納部１８と、他
のバッグ１、１０の血液成分収納部３および血漿収納部
１２とがチューブ１４、２１、２３、２４および分岐コ
ネクタ２０、２２を介して連通する。

【００３６】図１中の採血バッグ１と血漿バッグ１０と
の間に位置する補助バッグ（バフィーコートバッグ）２
７は、主にバフィーコートを一時的に収納するためのバ
ッグである。この補助バッグ２７は、例えば軟質ポリ塩
化ビニルのような樹脂製の可撓性を有するシート材を重
ね、その周縁のシール部２８において、融着（熱融着、
高周波融着等）または接着し、袋状としたものである。
このシール部２８で囲まれる内側の部分に、採血バッグ
１内の血液から分離されたバフィーコートが収納される
バフィーコート収納部２９が形成されている。

【００３７】補助バッグ２７上部には、収納部２９に連
通する可撓性を有するチューブ２６の一端が接続され、
このチューブ２６の他端は、前記分岐コネクタ２０の分
岐端に接続されている。これにより、補助バッグ４０の
バフィーコート収納部４２と、他のバッグ１、１０、１
６の血液成分収納部３、血漿収納部１２、血小板収納部
１８とが、チューブ１４、２１、２３、２４、２６およ
び分岐コネクタ２０、２２を介して連通する。

【００３８】このようなバッグ連結体では、採血針８を
採血者の血管に穿刺し、チューブ６を介して血液を採血
バッグ１の血液成分収納部３に導入し、貯留する。血液
成分収納部３の血液が所望量に達したら、採血針８を採
血者の血管から抜き取り、チューブ６の途中を例えば融
着して封止し、この封止部分より採血針８側のチューブ
６を切断除去する。この状態で、血液が採血バッグ１内
に密封状態で収納される。

【００３９】以上では、バッグ連結体として図示のクォ
ドラプルバッグについて説明したが、本発明で用いられ
るバッグは、これに限定されるものではない。例えば、
採血バッグのみのシングルバッグ、採血バッグと血漿バ
ッグを連結したダブルバッグ、採血バッグとＰＣバッグ
と血漿バッグとを連結したトリプルバッグ、バッグの用
途が上記と異なるクォドラプルバッグ、これらのダブル
バッグ、トリプルバッグ、クォドラプルバッグに、例え
ばクリオプレシピテート（ＡＨＦ）回収用のバッグのバ
ッグのような他のバッグを付加したもの等でもよい。

【００４０】図２は、本発明の液体分離装置の構成例を
示す断面側面図である。同図に示すように、本発明の液
体分離装置３０は、前記バッグ連結体を収納する遠心補
助カップ（インナーカップ）４０を有する。この遠心補
助カップ４０は、遠心分離器に対し着脱自在に装着され
る有底筒状の容器であり、その底部４１は半球状をなし
ている。

【００４１】遠心補助カップ４０の構成材料としては、
遠心操作や後述する圧迫手段による採血バッグ１の圧迫
により容易に変形しない程度の剛性を有するものである
のが好ましく、例えば、硬質ポリ塩化ビニル、ポリエチ
レン、ポリプロピレン、ポリカーボネート、ポリメチル
メタクリレート（ＰＭＭＡ）等のアクリル系樹脂等の各
種樹脂、ステンレス鋼、アルミニウム等の金属、各種ガ
ラスやセラミックス、あるいはこれらを適宜組み合わせ
たもの等が挙げられる。

【００４２】このような遠心補助カップ４０には、採血
バッグ１に血液が貯留された状態の前記バッグ連結体を
収納され、遠心分離が施される。バッグ連結体の収納に
あたっては、各バッグ１、１０、１６を重ねた状態で、
採血バッグ１の上部、すなわち開口部４が形成されてい
る側を遠心補助カップ４０の上部開口側にして収納す
る。なお、遠心補助カップ４０内には、バッグ連結体の
すべてのバッグを収納しなくてもよく、例えばバッグ連
結体から採血バッグ１を分離し、この採血バッグ１のみ
を収納してもよい。従って、以下の例では、遠心補助カ
ップ４０内に採血バッグ１のみが収納されている状態と
して説明する。

【００４３】なお、遠心補助カップ４０の遠心分離器へ
の着脱構造は特に限定されず、例えば、遠心補助カップ
４０を２点で支持し、この支持点を中心に遠心補助カッ
プ４０が回動可能なようにした構成（図示せず）とする
ことができる。

【００４４】液体分離装置３０は、血液が入った採血バ
ッグ１を圧迫する圧迫手段を有する。この圧迫手段は、
図２に示すように、遠心補助カップ４０の内面と採血バ
ッグ１の外面との間に設置された拡張・収縮自在な袋体
５０と、この袋体５０の内部に袋体５０を膨張させるた
めの例えば空気のような作動流体を供給する流体供給手
段５１とで構成されている。

【００４５】袋体５０は、採血バッグ１の外周面をほぼ
均一に圧迫するよう環状をなしており、図３に示すよう
に、収縮状態では、袋体５０の内側に血液入の採血バッ
グ１が通過し得る空間が確保されている。

【００４６】袋体５０の構成材料としては、例えば、シ
リコーンゴム等の各種ゴムや、軟質ポリ塩化ビニル、ポ
リエチレン、ポリプロピレン等の各種樹脂によるシート
材、布類、あるいはこれらを適宜組み合わせたもの等が
挙げられる。

【００４７】袋体５０の各所の寸法は特に限定されない
が、袋体５０の幅Ｗは、５０〜１００mm程度、特に７０
〜９０mm程度とするのが好ましい。なお、袋体５０は、
遠心補助カップ４０の内面または採血バッグ１の外面の
いずれかに固定されているものでも、遠心補助カップ４
０と採血バッグ１との間に単に介挿されるものでもよ
い。また、袋体５０の形状は、図示のごとき環状のもの
に限らず、例えば、一対の板状の袋体をそれぞれ採血バ
ッグ１の表面および裏面に設置した構成であってもよ
い。

【００４８】流体供給手段５１は、袋体５０の内部に連
通する送気チューブ５２と、例えば、シリンダー、エア
ーコンプレサー、圧縮ガスボンベのような空気供給源５
５と、この空気供給源５５に接続される送気チューブ５
３と、送気チューブ５２と送気チューブ５３とを接続す
る雄雌一対のコネクタ５４と、送気チューブ５３の途中
に設置され、袋体５０への空気の供給・停止を選択する
開閉バルブ５６とで構成されている。なお、袋体５０を
膨張させるための流体は、空気に限らず、その他の気
体、または水のような液体であってもよい。

【００４９】次に、このような液体分離装置３０の作用
について説明する。採血バッグ１の遠心補助カップ４０
への収納時や遠心操作時には、コネクタ５４を外し、袋
体５０を収縮状態とする。

【００５０】血液入りの採血バッグ１を遠心補助カップ
４０内へ収納し、この遠心補助カップ４０を遠心分離器
（図示せず）にセットして遠心分離を行う。これによ
り、採血バッグ１内の血液は、上から順に血漿層、バフ
ィーコート層および赤血球層の３層に分離される。

【００５１】このような遠心分離の後、遠心補助カップ
４０を採血バッグ１が入った状態のままで遠心分離器か
ら取り外し、例えばスタンドや載置台のような固定手段
（図示せず）に遠心補助カップ４０を固定する。このと
き、前述したように、採血バッグ１を遠心補助カップ４
０から取り出さないので、分離した各成分の層の界面に
乱れが生じることはない。なお、ダブルバッグ、トリプ
ルバッグ、クォドラプルバッグにおけるバッグ連結体に
おいて、すべてのバッグを遠心補助カップ４０内に入れ
て遠心分離を行った場合には、採血バッグ１以外のバッ
グは遠心補助カップ４０外へ取り出す。

【００５２】次に、分離された成分のうち、上層の血漿
を回収する。採血バッグ上部の連結部材１５を破断して
流路を開通するとともに、チューブ２６を閉塞する。一
方、コネクタ５４を接続し、空気供給源５５を作動し、
開閉バルブ５６を開き、送気チューブ５２、５３を介し
て袋体５０内に空気を送り込み、袋体５０を膨張させ
る。この袋体５０の膨張に伴って、採血バッグ１が圧迫
され、その内圧が高まり、上層の血漿層が排出口５より
排出され、チューブ１４、２１および２３を介して血漿
バッグ１０へ移送される。このとき、前述したように、
血漿が排出されている間、採血バッグ１は膨張した状態
が維持されているので、下層の成分が排出、移送される
血漿中に混入することはなく、血漿の収率が高まる。

【００５３】また、圧迫手段による採血バッグ１の圧迫
とともに、吸引手段（図示せず）による吸引を併用する
こともできる。この場合には、同様の高い収率を維持し
つつ、単位時間当りの血漿の排出量を増大することがで
きるので、分離成分の回収時間を短縮することができ
る。吸引手段としては、例えば、採血バッグに接続され
たチューブ１４をしごくローラーポンプ、血漿を回収す
るＰＣバッグ１６を収納する減圧室等が挙げられる。こ
の場合、吸引量は、圧迫手段による採血バッグ１の内圧
上昇を著しく低下させない程度とするのが好ましい。

【００５４】なお、採血バッグ１内から血漿のほぼ全量
が排出された後は、チューブ２６の閉塞を解除するとと
もに、チューブ２１を閉塞し、さらに前記と同様にして
採血バッグ１を圧迫し、中間のバフィーコート層の排出
を行うことができる。このバフィーコート層は、チュー
ブ１４および２６を介して補助バッグ２７へ移送され
る。

【００５５】図４は、本発明の液体分離装置の他の構成
例を示す断面側面図である。同図に示す液体分離装置３
１は、遠心補助カップ４０の底部４１に開口４３が形成
され、この開口４３には、開口を遮蔽する蓋片４４が設
置されている。開口４３および蓋片４４の縁部は、互い
に嵌合し得るテーパ状になっており、蓋片４４が開口４
３から遠心補助カップ４０の内側方向にのみ離脱し得る
ようになっている。これにより、遠心時等に蓋片４４が
開口４３を確実に遮蔽し、採血バッグ１の下部が開口４
３から突出することが防止される。

【００５６】また、遠心補助カップ４０の上部には、蓋
体４５が装着されている。この蓋体４５は、後述する押
圧部材５７により採血バッグ１を図４中矢印方向へ押圧
したとき、採血バッグ１が遠心補助カップ４０外へ出な
いようにするためのものである。この蓋体４５には、採
血バッグ１のチューブ６、１４、開口部４等が突出する
ことができるように、例えばスリット状の開口４６が形
成されている。

【００５７】このような液体分離装置３１における圧迫
手段は、採血バッグ１を押圧する押圧部材５７と、この
押圧部材５７を駆動する前記と同様駆動手段（図示せ
ず）とで構成されている。押圧部材５７は、図４中上下
方向に移動するピストン５８と、このピストン５８の先
端に固着されたヘッド５９とで構成され、図４に示すよ
うに、駆動手段によりピストン５８を上昇させると、ヘ
ッド５９の上面が前記蓋片４４を持ち上げ、さらにヘッ
ド５９が開口４３内に挿入されて、採血バッグ１を押
圧、圧迫する。これにより、前述したように、上層の血
漿の排出がなされる。

【００５８】駆動手段としては、例えば、油圧シリンダ
ー、ステップモーター、クランク機構またはカム機構を
備えるモーター等、あるいは手動により往復運動させる
もの等が挙げられる。また、開口４３は、遠心補助カッ
プ４０の底部４１に限らず、図５に示すように、遠心補
助カップ４０の側部４２に形成されていてもよい。この
場合、開口４３を遮蔽する蓋片４４は、蝶番４７により
遠心補助カップ４０の内側に向かって開くように取り付
けられている。これにより、前記と同様、遠心時等に採
血バッグ１の側部が開口４３から突出することが防止さ
れる。

【００５９】このような構成の液体分離装置における圧
迫手段は、前記と同様、採血バッグ１を押圧する押圧部
材５７と、この押圧部材５７を駆動する駆動手段（図示
せず）とで構成されている。この場合、押圧部材５７
は、図５中左右方向に移動するものであり、駆動手段に
よりピストン５８を左方へ移動させると、ヘッド５９が
蓋片４４を押圧して開き、さらにヘッド５９が開口４３
内に挿入されて、採血バッグ１を押圧、圧迫する。これ
により、前述したように、上層の血漿の排出がなされ
る。なお、このような、開口４３が遠心補助カップ４０
の側部４２に形成されている構成では、前記蓋体４５の
設置は不要である。

【００６０】図６は、本発明の液体分離装置の他の構成
例を示す斜視図である。同図に示す液体分離装置３２
は、遠心補助カップ４０の少なくとも一部、すなわち側
部４２が軟質材料で構成された軟質部分４８であり、こ
の軟質部分４８を前記と同様の押圧部材５７で押圧する
と、遠心補助カップ４０内側に突出するよう軟質部分４
８が変形を生じるような構成となっている。

【００６１】また、液体分離装置３２における圧迫手段
は、一対の前記と同様の押圧部材５７と、これらの押圧
部材５７をほぼ水平方向に駆動する前記と同様の駆動手
段（図示せず）とで構成されている。駆動手段により両
ヘッド５９同士が接近するようにピストン５８を移動さ
せると、遠心補助カップ４０の軟質部分４８がヘッド５
９に押圧されて遠心補助カップ４０の内側に突出するよ
う変形し、これにより、遠心補助カップ４０内の採血バ
ッグ１が圧迫され、前述したように、上層の血漿の排出
がなされる。

【００６２】遠心補助カップ４０の軟質部分４８の構成
材料としては、例えば、軟質ポリ塩化ビニル、ポリエチ
レン、ポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレートの
ようなポリエステル、あるいはこれらを適宜組み合わせ
たもの等が挙げられる。また、軟質部分４８の形成位置
は、遠心補助カップ４０の側部４２に限らず、底部４１
であってもよい。なお、圧迫手段は、遠心補助カップ４
０の軟質部分４８に変形を与え得るものであればいかな
るものでもよく、例えば、ローラーや締め具等であって
もよい。

【００６３】図７は、本発明の液体分離装置の他の構成
例を示す断面側面図である。同図に示す液体分離装置３
３は、圧迫手段が、採血バッグ１の上端部を遠心補助カ
ップ４０に対し固定する部材と、採血バッグ１の下端部
を回転させて採血バッグ１をねじる回転手段とで構成さ
れている。すなわち、遠心補助カップ４０の上部には、
２つのクリップ６０が設置され、これらのクリップ６０
は、固定部材６１により遠心補助カップ４０の上端部に
固定されている。これらのクリップ６０に採血バッグ１
の上部両側部のシール部２がそれぞれ挟持され、固定さ
れる。

【００６４】一方、遠心補助カップ４０の底部４１に形
成された開口４９には、軸６２の先端に固着されたクリ
ップ６３が挿入され、このクリップ６３には、採血バッ
グ１の下部のシール部２が挟持される。また、軸６２の
基端には、ハンドル６４が固着されている。図７に示す
ように、ハンドル６４を所定の方向に回転すると、これ
に伴って採血バッグ１の下方が回転し、採血バッグ１が
ねじれる。これにより、採血バッグ１が圧迫され、前述
したように、上層の血漿の排出がなされる。

【００６５】図８は、本発明の液体分離装置の他の構成
例を示す断面側面図である。同図に示す液体分離装置３
４は、圧迫手段が、採血バッグ１の外周を締め付ける締
付具６５で構成されている。この締付具６５は、図９に
示すように、例えば金属線を湾曲させたものであり、自
然状態（外力が加えられない状態）では、図８に示すよ
うに、交差してリング状となる。

【００６６】この締付具６５の作用は、次の通りであ
る。遠心分離操作前の採血バッグ１に対し、締付具６５
を図９に示すように広げて採血バッグ１の外周に予め巻
き付けておき、この状態で、採血バッグ１を遠心補助カ
ップ４０内に収納し、遠心分離を施す。採血バッグ１
は、締付具６５によりその胴部にくびれが生じるように
締め付けられ、圧迫されているため、分離された上層の
血漿を回収する際に、連結部材１５を破断して流路を開
通すると、採血バッグ１の内圧により、血漿が自動的に
排出される。

【００６７】このような締付具６５は、１つの採血バッ
グ１に対し、複数個用いてもよい。なお、同様の作用を
生じる圧迫手段として、金属線による締付具６５に代わ
り、採血バッグ１の外周に紐状のものを巻き付け、張力
を作用させて締め付けるような構成とすることもでき
る。また、採血バッグ１を例えば板状をなす一対の挟持
部材で挟み、例えばネジ調整により両挟持部材間の距離
を小さくするような構成の圧迫手段を用いてもよい。

【００６８】図１０は、本発明の液体分離装置の他の構
成例を示す断面側面図である。同図に示す液体分離装置
３５は、遠心補助カップ４０が２つの部材、すなわちカ
ップ上半体７０とカップ下半体７１とで構成されてお
り、これらは、それぞれ雄ねじ７２および雌ねじ７３に
より螺合され、一体化されている。また、遠心補助カッ
プ４０の上部には、蓋体４５が装着されている。

【００６９】このような液体分離装置３５では、カップ
上半体７０とカップ下半体７１とを相対的に回転する
と、遠心補助カップ４０が伸縮し、すなわち遠心補助カ
ップ４０の深さが変化する。例えばカップ上半体７０を
固定し、遠心補助カップ４０が収縮するような方向にカ
ップ下半体７１を回転すると、遠心補助カップ４０内の
採血バッグ１は、蓋体４５と底部４１の内面との間に挟
まれて圧迫され、前述したように、上層の血漿が排出さ
れる。

【００７０】なお、同様の作用を生じる圧迫手段とし
て、遠心補助カップ４０の途中に蛇腹を設け、これによ
り遠心補助カップ４０を伸縮自在とした構成のものであ
ってもよい。この場合、遠心操作中に遠心補助カップ４
０が伸縮しないような機構（ストッパー）を設けるのが
好ましい。

【００７１】以上、本発明の液体分離装置を、図示の構
成例に基づいて説明したが、本発明はこれらに限定され
るものではない。特に、圧迫手段については、各図に示
す構成を適宜組み合わせたものでもよく、その他、遠心
補助カップ内に収納されているバッグを圧迫し得るもの
であれば、いかなる機構、構成のものであってもよい。
また、本発明は、上述した血液を各成分に分離するため
に用いるのに限定されず、例えば、骨髄液から有用成分
である有核細胞を多く含む層を分取するのに用いること
もできる。

【００７２】

【実施例】以下、本発明の具体的実施例について説明す
る。

【００７３】（実施例１）厚さ０．３９mmの軟質ポリ塩
化ビニル製シート材により、採血バッグ（容量４００m
l）、ＰＣバッグ（容量３００ml）、血漿バッグ（容量
３００ml）および補助バッグ（容量６０ml）を作製し、
これらを軟質ポリ塩化ビニル製のチューブで連結して図
１に示す構成の４連のバッグ連結体を作製した。一方、
図２に示す構成の遠心補助カップ４０を作製した。この
遠心補助カップの構成材料は、ポリプロピレン、肉厚
は、２．５mm、内径は９５mm、最大深さは１３０mmであ
った。

【００７４】また、採血バッグの圧迫手段として、遠心
補助カップ４０の内面に、膨張・収縮自在な軟質ポリ塩
化ビニル製の環状の袋体（幅Ｗ＝８０mm）を、その下端
が遠心補助カップ４０の底部から３０mmとなる位置に設
置し、この袋体と空気供給源であるコンプレッサーと
を、送気用チューブにより接続した。上記バッグ連結体
の採血バッグにヒト全血を採血し、これを上記遠心補助
カップ（袋体は収縮状態）に入れ、これを遠心分離器
（ＩＥＣ社製、ＤＰＲ−６０００型）にセットし、４４
００rpm 、５分間遠心分離を施した。

【００７５】その後、遠心補助カップ４０を遠心分離器
から取り外し、さらに採血バッグ以外のバッグを遠心補
助カップ４０から取り出し、連結部材１５を破断して流
路を開通するとともに、チューブ２６をクレンメで閉塞
した。次に、前記コンプレッサーを作動して袋体内に
０．６kg/cm²の圧縮空気を送り込み、袋体を徐々に膨張
させ、遠心補助カップ内の採血バッグを圧迫して上層の
血漿をチューブ１４を介して排出し、この血漿を血漿バ
ッグ１０に回収した。

【００７６】（実施例２）実施例１と同様のバッグ連結
体、遠心補助カップおよび圧迫手段を用い、同様の条件
でヒト全血を遠心分離した。その後、実施例１と同様に
して、遠心補助カップ内の採血バッグを圧迫するととも
に、血漿バッグ１０を減圧室内に入れ、−１８０mmHgに
保持することにより吸引し、採血バッグ上層の血漿をチ
ューブ１４等を介して血漿バッグ１０に移行、回収し
た。

【００７７】（比較例）実施例１と同様のバッグ連結体
および遠心補助カップ（圧迫手段を有さず）を用い、同
様の条件でヒト全血を遠心分離した。その後、バッグ連
結体を遠心補助カップ４０から取り出し、採血バッグに
形成された小孔を分離スタンドのフックに引っかけて、
採血バッグを分離スタンドの１対のプレート間にセット
した。次に、分離スタンドの両プレートで採血バッグを
挟み、加圧して上層の血漿をチューブ１４を介して排出
し、この血漿を血漿バッグ１０に回収した。

【００７８】上記実施例１、２および比較例のそれぞれ
について、採血量、回収された血漿の量および血漿の回
収に要した時間を測定した。これらの結果を下記表１に
示す。

【００７９】

【表１】

【００８０】表１に示すように、実施例１および２で
は、比較例に比べ血漿の収率（純度）が高く、特に、吸
引との併用により血漿を回収する実施例２では、血漿の
回収時間が短縮されている。なお、上記実施例１、２に
ついて、採血バッグの圧迫手段をそれぞれ図４〜図１０
に示す構成のものに代えて同様の実験を行ったところ、
いずれも同様の結果が得られた。

【００８１】

【発明の効果】以上述べたように、本発明の液体分離装
置によれば、遠心分離により得られた分離成分の収率を
向上することができ、また、分離操作にかかる労力およ
び時間を軽減することができる。

【００８２】

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明に適用されるバッグ連結体の構成例を示
す平面図である。

【図２】本発明の液体分離装置の構成例を示す断面側面
図である。

【図３】本発明における圧迫手段の構成例を示す斜視図
である。

【図４】本発明の液体分離装置の他の構成例を示す断面
側面図である。

【図５】本発明の液体分離装置の他の構成例を示す部分
断面側面図である。

【図６】本発明の液体分離装置の他の構成例を示す斜視
図である。

【図７】本発明の液体分離装置の他の構成例を示す断面
側面図である。

【図８】本発明の液体分離装置の他の構成例を示す断面
側面図である。

【図９】本発明における圧迫手段の構成例を示す平面図
である。

【図１０】本発明の液体分離装置の他の構成例を示す断
面側面図である。

【符号の説明】

１採血バッグ２シール部３血液成分収納部４開口部５排出口６チューブ７ハブ８採血針９キャップ１０血漿バッグ１１シール部１２血漿収納部１３開口部１４チューブ１５連結部材１６ＰＣバッグ１７シール部１８血小板収納部１９開口部２０、２２分岐コネクタ２１、２３、２４、２６チューブ２５排出口２７補助バッグ（バフィーコートバッグ）２８シール部２９バフィーコート収納部３０〜３５液体分離装置４０遠心補助カップ４１底部４２側部４３開口４４蓋片４５蓋体４６開口４７蝶番４８軟質部分４９開口５０袋体５１流体供給手段５２、５３チューブ５４コネクタ５５空気供給源５６開閉バルブ５７押圧部材５８ピストン５９ヘッド６０クリップ６１固定部材６２軸６３クリップ６４ハンドル６５締付具７０カップ上半体７１カップ下半体７２雄ねじ７３雌ねじ

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】液体が密封状態で収納された柔軟性を有
するバッグに遠心分離を施し、分離された成分を前記バ
ッグ内から取り出す液体分離装置であって、前記バッグを収納し、遠心分離装置に対して着脱自在な
遠心補助カップと、該遠心補助カップ内に収納されてい
る前記バッグを圧迫する圧迫手段とを有し、前記バッグの密封を解除するとともに、前記圧迫手段に
より前記バッグを圧迫して前記バッグの内圧を高め、分
離された所定の成分をバッグ外へ排出することを特徴と
する液体分離装置。