JPH09603A - 血液成分分離方法 - Google Patents
血液成分分離方法Info
- Publication number
- JPH09603A JPH09603A JP7156368A JP15636895A JPH09603A JP H09603 A JPH09603 A JP H09603A JP 7156368 A JP7156368 A JP 7156368A JP 15636895 A JP15636895 A JP 15636895A JP H09603 A JPH09603 A JP H09603A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- blood
- bag
- removal filter
- leukocyte removal
- leukocyte
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 白血球を含まない血液製剤を得る。
【構成】 白血球除去フイルター５は圧縮により変形
するハウジングに内蔵されている。該白血球除去フイル
ター５の上流側に採血バッグ３が接続され該白血球除去
フイルター５の下流側には血液成分分離用バッグ６、８
が無菌的にチューブで接続されてなる血液バッグセット
において、白血球除去後の血液を収容する血液バッグ６
から該白血球除去フイルター５へ無菌的にチューブで接
続された配置にして、白血球除去後の血液を収容する血
液バッグ６中の空気を排出することを特徴とする血液成
分分離方法。
するハウジングに内蔵されている。該白血球除去フイル
ター５の上流側に採血バッグ３が接続され該白血球除去
フイルター５の下流側には血液成分分離用バッグ６、８
が無菌的にチューブで接続されてなる血液バッグセット
において、白血球除去後の血液を収容する血液バッグ６
から該白血球除去フイルター５へ無菌的にチューブで接
続された配置にして、白血球除去後の血液を収容する血
液バッグ６中の空気を排出することを特徴とする血液成
分分離方法。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、血液バッグ中の血液か
ら白血球を除去する血液成分分離方法に関する。
ら白血球を除去する血液成分分離方法に関する。
【０００２】
【従来の技術】現在は患者の必要とする成分のみを輸血
する成分輸血法すなわち輸血用血液製剤の採用が普及し
ている。輸血用血液製剤には全血から加工された血漿製
剤、血小板製剤、赤血球製剤の３種がある。輸血用血液
製剤の容器として、無菌調整された血液バッグセットが
使用されている。
する成分輸血法すなわち輸血用血液製剤の採用が普及し
ている。輸血用血液製剤には全血から加工された血漿製
剤、血小板製剤、赤血球製剤の３種がある。輸血用血液
製剤の容器として、無菌調整された血液バッグセットが
使用されている。
【０００３】血液バッグセットは採血針と抗凝固液を充
填した採血バッグと分離された血液成分を収容する空バ
ッグ（血液成分分離用バッグ）から構成され、各々のバ
ッグは無菌的にチューブで接続されている。また、血液
を長期間安定して貯蔵できる血液保存液入りのバッグが
血液バッグセットに組み込まれることも多い。いずれの
血液バッグも血液成分の保存に適した可撓性のプラスチ
ック材料からなる。
填した採血バッグと分離された血液成分を収容する空バ
ッグ（血液成分分離用バッグ）から構成され、各々のバ
ッグは無菌的にチューブで接続されている。また、血液
を長期間安定して貯蔵できる血液保存液入りのバッグが
血液バッグセットに組み込まれることも多い。いずれの
血液バッグも血液成分の保存に適した可撓性のプラスチ
ック材料からなる。
【０００４】輸血用血液製剤の加工はボランティアによ
る健常人の血液を採血バッグに採取し、遠心分離装置を
用いて遠心力の負荷を与え、血液成分の比重差を利用し
て各成分に分離する。この結果、採血バッグ上層から血
漿、血小板、白血球、赤血球の順に濃縮された状態とな
る。次に、採血バッグ上部の血液移送チューブから血漿
と血小板を血液成分分離用バッグに移して赤血球を採血
バッグに残して保存する。このとき、中間層の白血球が
各成分に混入して、これが輸血による副作用の発生原因
となるので、白血球を除去することが要望されている。
る健常人の血液を採血バッグに採取し、遠心分離装置を
用いて遠心力の負荷を与え、血液成分の比重差を利用し
て各成分に分離する。この結果、採血バッグ上層から血
漿、血小板、白血球、赤血球の順に濃縮された状態とな
る。次に、採血バッグ上部の血液移送チューブから血漿
と血小板を血液成分分離用バッグに移して赤血球を採血
バッグに残して保存する。このとき、中間層の白血球が
各成分に混入して、これが輸血による副作用の発生原因
となるので、白血球を除去することが要望されている。
【０００５】血液中の白血球を除去する方法は洗浄赤血
球法、解凍赤血球法、白血球除去フィルター法が知られ
ている。このうち簡便な操作で、かつ、白血球除去率が
高くなるフィルター法が広く普及している。
球法、解凍赤血球法、白血球除去フィルター法が知られ
ている。このうち簡便な操作で、かつ、白血球除去率が
高くなるフィルター法が広く普及している。
【０００６】例えば、白血球除去フィルターを組み込ん
だ血液バッグシステムが特公平６−５９３０５号公報で
提案されている。これは採血バッグと血液成分分離用バ
ッグの間に白血球除去フィルターを配置することによ
り、採血バッグ中の白血球をフィルターで除去した後に
遠心分離で血漿と赤血球に分離するシステムである。し
かし血液成分分離用バッグ中にフィルター容量相当分の
空気が混入した状態で加工されるので、血液成分機能や
保存条件に悪影響を与える要因が生じて実用的ではなか
った。
だ血液バッグシステムが特公平６−５９３０５号公報で
提案されている。これは採血バッグと血液成分分離用バ
ッグの間に白血球除去フィルターを配置することによ
り、採血バッグ中の白血球をフィルターで除去した後に
遠心分離で血漿と赤血球に分離するシステムである。し
かし血液成分分離用バッグ中にフィルター容量相当分の
空気が混入した状態で加工されるので、血液成分機能や
保存条件に悪影響を与える要因が生じて実用的ではなか
った。
【０００７】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、血液中の白
血球を除去する血液成分分離方法において、血液成分分
離用バッグ中に空気が混入しないようにし、かつ、白血
球除去フイルターを用いながらも、全血から血液製剤を
収率よく得ることを目的とする。
血球を除去する血液成分分離方法において、血液成分分
離用バッグ中に空気が混入しないようにし、かつ、白血
球除去フイルターを用いながらも、全血から血液製剤を
収率よく得ることを目的とする。
【０００８】
【課題を解決するための手段】本発明は、白血球除去フ
イルターが圧縮により変形するハウジングに内蔵されて
おり、該白血球除去フイルターの上流側に採血バッグが
接続され該白血球除去フイルターの下流側には少なくと
も二つの血液成分分離用バッグが無菌的にチューブで接
続されてなる血液バッグセットにおいて、白血球除去後
の血液を収容する血液バッグから該白血球除去フイルタ
ーへ無菌的にチューブで接続された配置にして、白血球
除去後の血液を収容する血液バッグ中の空気を該白血球
除去フイルターへ排出することを特徴とする血液成分分
離方法を要旨とする。
イルターが圧縮により変形するハウジングに内蔵されて
おり、該白血球除去フイルターの上流側に採血バッグが
接続され該白血球除去フイルターの下流側には少なくと
も二つの血液成分分離用バッグが無菌的にチューブで接
続されてなる血液バッグセットにおいて、白血球除去後
の血液を収容する血液バッグから該白血球除去フイルタ
ーへ無菌的にチューブで接続された配置にして、白血球
除去後の血液を収容する血液バッグ中の空気を該白血球
除去フイルターへ排出することを特徴とする血液成分分
離方法を要旨とする。
【０００９】本発明において白血球除去フィルターの材
質は、繊維の直径が３μｍ未満で、嵩密度が０．１５ｇ
／ｃｍ3 以下の不織布が好ましい。また、ポリビニルア
ルコール系などからなる多孔質体でもよい。いずれにし
ても濾材が圧縮によってゴム状弾性を示すものとか、圧
縮により変形され圧縮力を取り去れば原形に戻る性質を
示すものを用いる。
質は、繊維の直径が３μｍ未満で、嵩密度が０．１５ｇ
／ｃｍ3 以下の不織布が好ましい。また、ポリビニルア
ルコール系などからなる多孔質体でもよい。いずれにし
ても濾材が圧縮によってゴム状弾性を示すものとか、圧
縮により変形され圧縮力を取り去れば原形に戻る性質を
示すものを用いる。
【００１０】なお、マイクロアグリゲートやゲルが濾材
の表面を塞ぎフィルターに目詰まりを生じさせないよう
に予備の濾材を追加することは差し支えない。
の表面を塞ぎフィルターに目詰まりを生じさせないよう
に予備の濾材を追加することは差し支えない。
【００１１】本発明においてハウジングの材質は、厚さ
０．２ｍｍ以上の薄物シートを用いるのが好ましい。フ
ィルムは、シートより薄いため強度が不十分のため用い
ない方がよい。いずれにしても可撓性の材料でなければ
ならない。
０．２ｍｍ以上の薄物シートを用いるのが好ましい。フ
ィルムは、シートより薄いため強度が不十分のため用い
ない方がよい。いずれにしても可撓性の材料でなければ
ならない。
【００１２】
【作用】本発明は、白血球の除去された血液を収容した
バッグ内に存する空気をチューブで白血球フィルターへ
送り、該血液収容バッグ内の空気を除去できる。
バッグ内に存する空気をチューブで白血球フィルターへ
送り、該血液収容バッグ内の空気を除去できる。
【００１３】また、血液収容バッグから白血球フィルタ
ーへ送られた空気は、フィルターを内蔵するハウジング
が可撓性であるため、ハウジングを圧縮することにより
白血球フィルターに残留する血液を該血液収容バッグ内
に回収することができる。
ーへ送られた空気は、フィルターを内蔵するハウジング
が可撓性であるため、ハウジングを圧縮することにより
白血球フィルターに残留する血液を該血液収容バッグ内
に回収することができる。
【００１４】
【実施例】以下、本発明を図面によって説明する。図１
は本発明の血液成分分離方法の一例である。採血針１か
ら採血した血液は採血チューブ２を経て抗凝固剤を入れ
た採血バッグ３に収容し一時保管される。このとき、血
液移送チューブ４及び１１はクランプ又は閉止具（折れ
棒）で閉鎖されている。次に血液移送チューブ４、４’
を開放し、採血バッグ３の血液は、白血球除去フィルタ
ー５を経て白血球を除去されバッグ６に収容される。血
液移送チューブ４’を閉鎖し、血液移送チューブ１１を
開放して白血球を除去された血液と共に存するバッグ６
内の空気を白血球除去フィルター５に追い出す。白血球
除去フィルター５は可撓性材料からなるハウジング内に
あり、空気を流入してハウジングは膨張する。血液移送
チューブ１１を閉鎖し血液移送チューブ４’を開放する
と白血球除去フィルター５の下流に残存する血液はバッ
グ６に回収される。
は本発明の血液成分分離方法の一例である。採血針１か
ら採血した血液は採血チューブ２を経て抗凝固剤を入れ
た採血バッグ３に収容し一時保管される。このとき、血
液移送チューブ４及び１１はクランプ又は閉止具（折れ
棒）で閉鎖されている。次に血液移送チューブ４、４’
を開放し、採血バッグ３の血液は、白血球除去フィルタ
ー５を経て白血球を除去されバッグ６に収容される。血
液移送チューブ４’を閉鎖し、血液移送チューブ１１を
開放して白血球を除去された血液と共に存するバッグ６
内の空気を白血球除去フィルター５に追い出す。白血球
除去フィルター５は可撓性材料からなるハウジング内に
あり、空気を流入してハウジングは膨張する。血液移送
チューブ１１を閉鎖し血液移送チューブ４’を開放する
と白血球除去フィルター５の下流に残存する血液はバッ
グ６に回収される。
【００１５】血液移送チューブ４’をシールして白血球
除去フィルター５を切り離す。その後バッグ内の血液を
遠心分離操作にかけ、血漿と赤血球に分離する。血漿は
血液移送チューブ７を経て血液分離バッグ８に移動す
る。バッグ６に残した赤血球に血液保存液入りバッグ１
０から血液移送チューブ９を経て血液保存液を添加す
る。
除去フィルター５を切り離す。その後バッグ内の血液を
遠心分離操作にかけ、血漿と赤血球に分離する。血漿は
血液移送チューブ７を経て血液分離バッグ８に移動す
る。バッグ６に残した赤血球に血液保存液入りバッグ１
０から血液移送チューブ９を経て血液保存液を添加す
る。
【００１６】
【発明の効果】本発明は白血球除去フィルターを接続し
た血液バッグセットであって、白血球除去フィルターを
内蔵した可撓性のハウジングに空気流入口を配置して、
白血球の除去された血液を収容したバッグ中の空気を少
なくし、血液成分への悪影響を減ずるとともに、白血球
除去フィルターの下流に残留する血液を回収することを
可能にする。
た血液バッグセットであって、白血球除去フィルターを
内蔵した可撓性のハウジングに空気流入口を配置して、
白血球の除去された血液を収容したバッグ中の空気を少
なくし、血液成分への悪影響を減ずるとともに、白血球
除去フィルターの下流に残留する血液を回収することを
可能にする。
【図１】本発明の血液成分分離方法の系統図である。
１ 採血針 ２ 採血チューブ ３ 採血バッグ ４ 血液移送チューブ ５ 白血球除去フィルター ６ 血液収容バッグ ７ 血液移送チューブ ８ 血液分離バッグ ９ 血液移送チューブ １０ 血液保存液入りバッグ １１ 血液移送チューブ
Claims (1)
- 【請求項１】 白血球除去フイルターが圧縮により変形
するハウジングに内蔵されており、該白血球除去フイル
ターの上流側に採血バッグが接続され該白血球除去フイ
ルターの下流側には少なくとも二つの血液成分分離用バ
ッグが無菌的にチューブで接続されてなる血液バッグセ
ットにおいて、白血球除去後の血液を収容する血液バッ
グから該白血球除去フイルターへ無菌的にチューブで接
続された配置にして、白血球除去後の血液を収容する血
液バッグ中の空気を該白血球除去フイルターへ排出する
ことを特徴とする血液成分分離方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7156368A JPH09603A (ja) | 1995-06-22 | 1995-06-22 | 血液成分分離方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7156368A JPH09603A (ja) | 1995-06-22 | 1995-06-22 | 血液成分分離方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH09603A true JPH09603A (ja) | 1997-01-07 |
Family
ID=15626229
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP7156368A Pending JPH09603A (ja) | 1995-06-22 | 1995-06-22 | 血液成分分離方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH09603A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2002538899A (ja) * | 1999-03-17 | 2002-11-19 | トランスフュージョン・テクノロジーズ・コーポレーション | 血液を処理するための装置及び方法 |
| WO2011058868A1 (ja) * | 2009-11-10 | 2011-05-19 | テルモ株式会社 | 血液バッグシステム及び血液処理方法 |
-
1995
- 1995-06-22 JP JP7156368A patent/JPH09603A/ja active Pending
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2002538899A (ja) * | 1999-03-17 | 2002-11-19 | トランスフュージョン・テクノロジーズ・コーポレーション | 血液を処理するための装置及び方法 |
| JP5015379B2 (ja) * | 1999-03-17 | 2012-08-29 | ヘモネティクス・コーポレーション | 血液を処理するための装置及び方法 |
| WO2011058868A1 (ja) * | 2009-11-10 | 2011-05-19 | テルモ株式会社 | 血液バッグシステム及び血液処理方法 |
| US9579447B2 (en) | 2009-11-10 | 2017-02-28 | Terumo Kabushiki Kaisha | Blood bag system and blood treatment method |
| US10238781B2 (en) | 2009-11-10 | 2019-03-26 | Terumo Kabushiki Kaisha | Blood bag system and blood treatment method |
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