JPH06148916A - 電子写真感光体 - Google Patents
電子写真感光体Info
- Publication number
- JPH06148916A JPH06148916A JP29987292A JP29987292A JPH06148916A JP H06148916 A JPH06148916 A JP H06148916A JP 29987292 A JP29987292 A JP 29987292A JP 29987292 A JP29987292 A JP 29987292A JP H06148916 A JPH06148916 A JP H06148916A
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- Japan
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- chemical
- compound
- present
- potential
- ctm
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- Pending
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- Photoreceptors In Electrophotography (AREA)
Abstract
(57)【要約】 (修正有)
【目的】 (1)線速の速い複写機において、帯電・露
光・除電を繰返しても、残留電位が上昇せず、また反転
現像のプリンタに組込み使用した場合に、繰返し使用し
ても、低温で露光電位(VL)が上昇せず、また繰返し
使用で帯電電位(VH)が低下しない感光体用のキャリ
ア輸送物質及び(2)複写機、プリンタ等にも使用でき
る高感度で高耐久性の感光体を提供する。 【構成】 下記一般式〔I〕で表されるトリアリールア
ミン化合物をキャリア輸送物質として感光層に含有させ
る。 一般式〔I〕 〔式中、R1はC2H5,C3H7,C4H9、R2はCH3,C2H5,C3H
7,C4H9、R3,R4はCH3の各基を表す。またl,m,n
はl≧0,m≧1,n≧0の整数である。〕
光・除電を繰返しても、残留電位が上昇せず、また反転
現像のプリンタに組込み使用した場合に、繰返し使用し
ても、低温で露光電位(VL)が上昇せず、また繰返し
使用で帯電電位(VH)が低下しない感光体用のキャリ
ア輸送物質及び(2)複写機、プリンタ等にも使用でき
る高感度で高耐久性の感光体を提供する。 【構成】 下記一般式〔I〕で表されるトリアリールア
ミン化合物をキャリア輸送物質として感光層に含有させ
る。 一般式〔I〕 〔式中、R1はC2H5,C3H7,C4H9、R2はCH3,C2H5,C3H
7,C4H9、R3,R4はCH3の各基を表す。またl,m,n
はl≧0,m≧1,n≧0の整数である。〕
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は電子写真感光体に関し、
特に、キャリア発生物質とキャリア輸送物質とを含有す
る感光層を有する電子写真感光体における前記キャリア
輸送物質として好適なトリアリールアミン化合物を含む
電子写真感光体に関するものである。
特に、キャリア発生物質とキャリア輸送物質とを含有す
る感光層を有する電子写真感光体における前記キャリア
輸送物質として好適なトリアリールアミン化合物を含む
電子写真感光体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、電子写真感光体としては、セレ
ン、酸化亜鉛、硫化カドミウム、シリコン等の無機光導
電体を主成分として含有する感光体が広く知られてい
た。しかし、これらは熱安定性、耐久性等の特性が必ず
しも満足しうるものではなく、さらに製造上、取扱い上
にも問題があった。
ン、酸化亜鉛、硫化カドミウム、シリコン等の無機光導
電体を主成分として含有する感光体が広く知られてい
た。しかし、これらは熱安定性、耐久性等の特性が必ず
しも満足しうるものではなく、さらに製造上、取扱い上
にも問題があった。
【0003】一方、有機光導電性化合物を主成分とする
感光層を有する感光体は、製造が比較的容易であるこ
と、安価であること、取扱いが容易であること、また一
般にセレン感光体に比べて熱安定性が優れている。こう
した有機光導電体化合物としては、ポリ-N-ビニルカル
バゾールがよく知られており、これと2,4,7-トリニトロ
-9-フルオレノン等のルイス酸とから形成される電荷移
動錯体を主成分とする感光層を有する感光体がすでに実
用化されている。
感光層を有する感光体は、製造が比較的容易であるこ
と、安価であること、取扱いが容易であること、また一
般にセレン感光体に比べて熱安定性が優れている。こう
した有機光導電体化合物としては、ポリ-N-ビニルカル
バゾールがよく知られており、これと2,4,7-トリニトロ
-9-フルオレノン等のルイス酸とから形成される電荷移
動錯体を主成分とする感光層を有する感光体がすでに実
用化されている。
【0004】また一方、光導電体のキャリア発生機能と
キャリア輸送機能とをそれぞれ個別の物質に分担させる
積層タイプあるいは単層タイプの機能分離型感光層を有
する感光体が知られている。例えば、無定型セレン薄層
から成るキャリア発生層とポリ-N-ビニルカルバゾール
を主成分として含有するキャリア輸送層とからなる感光
層を有する感光体がすでに実用化されている。
キャリア輸送機能とをそれぞれ個別の物質に分担させる
積層タイプあるいは単層タイプの機能分離型感光層を有
する感光体が知られている。例えば、無定型セレン薄層
から成るキャリア発生層とポリ-N-ビニルカルバゾール
を主成分として含有するキャリア輸送層とからなる感光
層を有する感光体がすでに実用化されている。
【0005】しかし、ポリ-N-ビニルカルバゾールは、
可撓性に欠け、その被膜は固くて脆く、ひび割れや膜剥
離を起しやすく、これを用いた感光体は、耐久性が劣っ
ている。そこで、可塑剤を添加してこの欠点を改善する
と、電子写真プロセスにおいて残留電位が大きくなり、
繰返し使用に伴ってその残留電位が蓄積され、次第にか
ぶりが大きくなり、複写画像を損ねてしまう。
可撓性に欠け、その被膜は固くて脆く、ひび割れや膜剥
離を起しやすく、これを用いた感光体は、耐久性が劣っ
ている。そこで、可塑剤を添加してこの欠点を改善する
と、電子写真プロセスにおいて残留電位が大きくなり、
繰返し使用に伴ってその残留電位が蓄積され、次第にか
ぶりが大きくなり、複写画像を損ねてしまう。
【0006】また、低分子の有機光導電性化合物は、一
般に、適当なバインダと併用され、バインダの種類、組
成比等を選択することにより、被膜の物性あるいは感光
特性をある程度制御しうる点では好ましいが、バインダ
に対して高い相溶性を有する有機光導電化合物の種類は
限られている。現実に電子写真感光体の感光層の構成に
用い得るバインダの種類は少ない。
般に、適当なバインダと併用され、バインダの種類、組
成比等を選択することにより、被膜の物性あるいは感光
特性をある程度制御しうる点では好ましいが、バインダ
に対して高い相溶性を有する有機光導電化合物の種類は
限られている。現実に電子写真感光体の感光層の構成に
用い得るバインダの種類は少ない。
【0007】例えば、米国特許3,189,447号に記載の2,5
-ビス(p-ジエチルアミノフェニル)-1,3,4-オキサジアゾ
ールは、電子写真感光体の感光層の材質として常用され
るバインダ、例えばポリエステル、ポリカーボネートと
の相溶性が低い。すなわち、電子写真特性を整えるため
に必要とする割合で混合して感光層を形成すると、温度
50℃以上でオキサジアゾールの結晶が析出するようにな
り、電荷保持力および感度等の電子写真特性が低下する
欠点を有する。
-ビス(p-ジエチルアミノフェニル)-1,3,4-オキサジアゾ
ールは、電子写真感光体の感光層の材質として常用され
るバインダ、例えばポリエステル、ポリカーボネートと
の相溶性が低い。すなわち、電子写真特性を整えるため
に必要とする割合で混合して感光層を形成すると、温度
50℃以上でオキサジアゾールの結晶が析出するようにな
り、電荷保持力および感度等の電子写真特性が低下する
欠点を有する。
【0008】これに対し、米国特許3,820,989号に記載
のジアリールアルカン誘導体は、バインダに関する相溶
性の問題は少いが、光に対する安定性が小さく、これを
帯電・露光が繰返し行われる反復転写式電子写真の感光
体に使用すると、この感光層の感度が次第に低下すると
いう欠点を有する。
のジアリールアルカン誘導体は、バインダに関する相溶
性の問題は少いが、光に対する安定性が小さく、これを
帯電・露光が繰返し行われる反復転写式電子写真の感光
体に使用すると、この感光層の感度が次第に低下すると
いう欠点を有する。
【0009】また、米国特許3,274,000号、特公昭47-36
428号にはそれぞれ異なった型のフェノチアジン誘導体
が記載されているが、いずれも感光度が低くかつ反復使
用時の安定性が小さい欠点があった。
428号にはそれぞれ異なった型のフェノチアジン誘導体
が記載されているが、いずれも感光度が低くかつ反復使
用時の安定性が小さい欠点があった。
【0010】特に、次の2点が問題になっていた。
【0011】(1)線速の速い高速の複写機において、
帯電・露光・除電のサイクルが短くなるため、繰返し複
写時に残留電位が大きく上昇してしまう。
帯電・露光・除電のサイクルが短くなるため、繰返し複
写時に残留電位が大きく上昇してしまう。
【0012】(2)反転現像のプリンタの場合、低温で
露光電位(VL)が上昇し、また繰返し使用で帯電電位
(VH)が低下するという欠陥が見つかっている。
露光電位(VL)が上昇し、また繰返し使用で帯電電位
(VH)が低下するという欠陥が見つかっている。
【0013】このように、電子写真感光体を作成する上
で実用的に満足すべき特性を有するキャリア輸送物質は
未だ見い出されていないのが現状である。
で実用的に満足すべき特性を有するキャリア輸送物質は
未だ見い出されていないのが現状である。
【0014】
【発明の目的】本発明の目的は、複写機、プリンタ等に
も使用できる高感度で高耐久性の感光体用のキャリア輸
送物質として好適な化合物を含む電子写真感光体を提供
することにある。
も使用できる高感度で高耐久性の感光体用のキャリア輸
送物質として好適な化合物を含む電子写真感光体を提供
することにある。
【0015】さらに、本発明の他の目的は、以下の
(1)〜(2)の通りである。
(1)〜(2)の通りである。
【0016】(1)線速の速い高速の複写機において、
帯電・露光・除電を繰返しても、残留電位が上昇しない
感光体用のキャリア輸送物質として好適な化合物及び電
子写真感光体を提供すること。
帯電・露光・除電を繰返しても、残留電位が上昇しない
感光体用のキャリア輸送物質として好適な化合物及び電
子写真感光体を提供すること。
【0017】(2)反転現像のプリンタに組込み使用し
た場合に、繰返し使用しても、低温で露光電位(VL)
が上昇せず、また繰返し使用で帯電電位(VH)が低下
しない感光体用のキャリア輸送物質として好適な化合物
及び電子写真感光体を提供すること。
た場合に、繰返し使用しても、低温で露光電位(VL)
が上昇せず、また繰返し使用で帯電電位(VH)が低下
しない感光体用のキャリア輸送物質として好適な化合物
及び電子写真感光体を提供すること。
【0018】
【発明の構成】前記本発明の目的、化合物構成要素及び
態様を特定して、「化1」に示した一般式〔I〕又は
「化2」に示した一般式〔II〕で表される化合物を含有
する電子写真感光体によって達成される。
態様を特定して、「化1」に示した一般式〔I〕又は
「化2」に示した一般式〔II〕で表される化合物を含有
する電子写真感光体によって達成される。
【0019】次に本発明に係る前記一般式〔I〕及び一
般式〔II〕で表される化合物の具体例を挙げる。
般式〔II〕で表される化合物の具体例を挙げる。
【0020】:一般式〔I〕の例示化合物:
【0021】
【化3】
【0022】
【化4】
【0023】
【化5】
【0024】
【化6】
【0025】
【化7】
【0026】
【化8】
【0027】
【化9】
【0028】
【化10】
【0029】
【化11】
【0030】
【化12】
【0031】:一般式〔II〕の例示化合物:
【0032】
【化13】
【0033】
【化14】
【0034】
【化15】
【0035】
【化16】
【0036】
【化17】
【0037】
【化18】
【0038】
【化19】
【0039】次に本発明に係る化合物の合成例を示す。
【0040】(合成例1 例示化合物No.133の合成)既
知の方法で得られたホルミル体(1)及びホスホネート体
(2)を原料として、目的物を合成した。
知の方法で得られたホルミル体(1)及びホスホネート体
(2)を原料として、目的物を合成した。
【0041】
【化20】
【0042】N,N-ビス(4-エチル-フェニル)-4-ホルミル
アニリン(1) 10g(0.030モル)と1-(3,4-ジメチル-フェ
ニル)-1-フェニル-メチルホスホン酸ジエチル(2) 11g
(0.033モル)とをトルエン 50mlに溶解した。ナトリウムメ
トキサイド(3) 2.4g(0.045モル)をメタノール 10mlに
溶解後、前記トルエン溶液に、内温を25℃以下に保ちな
がら、除々に添加した。
アニリン(1) 10g(0.030モル)と1-(3,4-ジメチル-フェ
ニル)-1-フェニル-メチルホスホン酸ジエチル(2) 11g
(0.033モル)とをトルエン 50mlに溶解した。ナトリウムメ
トキサイド(3) 2.4g(0.045モル)をメタノール 10mlに
溶解後、前記トルエン溶液に、内温を25℃以下に保ちな
がら、除々に添加した。
【0043】添加後、室温で3時間撹拌した。水 100ml
加え、トルエン相を水洗し、次いで硫酸ナトリウムでト
ルエン相の水を除き、溶媒を溜去し、得られた残留物を
シリカゲルでカムラ精製して目的とする例示化合物No.1
33を11g(収率72%)得た。
加え、トルエン相を水洗し、次いで硫酸ナトリウムでト
ルエン相の水を除き、溶媒を溜去し、得られた残留物を
シリカゲルでカムラ精製して目的とする例示化合物No.1
33を11g(収率72%)得た。
【0044】融点:非晶質の為、明瞭な融点を示さなか
った。
った。
【0045】元素分析値は以下の通りであった。
【0046】 C(炭素) H(水素) N(窒素) 測定値(%) 89.62 7.49 2.89 理論値(%) 89.89 7.35 2.76 IR測定データを図1にIRスペクトル図で示した。
【0047】(合成例2 例示化合物No.243の合成)既
知の方法で得られたホルミル体(4)及びホスホネート体
(5)を原料として、目的物を合成した。
知の方法で得られたホルミル体(4)及びホスホネート体
(5)を原料として、目的物を合成した。
【0048】
【化21】
【0049】N-(4-ブチル-フェニル)-N-フェニル-4-ホ
ルミル-アニリン(4) 10g(0.030モル)と1-(4-メチル-フ
ェニル)-1-フェニル-メチルホスホン酸ジエチル(5) 10.
5g(0.033モル)とをトルエン 50mlに溶解した。ナトリ
ウムメトキサイド(3) 2.4g(0.045モル)をメタノール 1
0mlに溶解後、前記トルエン溶液に、内温を25℃以下に
保ちながら、除々に添加後、室温で3時間撹拌した。水
100ml加え、トルエン相を水洗し、次いで硫酸ナトリウ
ムでトルエン相の水を除き、溶媒を溜去し、得られた残
留物をシリカゲルでカムラ精製して目的とする例示化合
物No.243を10.2g(収率69%)得た。
ルミル-アニリン(4) 10g(0.030モル)と1-(4-メチル-フ
ェニル)-1-フェニル-メチルホスホン酸ジエチル(5) 10.
5g(0.033モル)とをトルエン 50mlに溶解した。ナトリ
ウムメトキサイド(3) 2.4g(0.045モル)をメタノール 1
0mlに溶解後、前記トルエン溶液に、内温を25℃以下に
保ちながら、除々に添加後、室温で3時間撹拌した。水
100ml加え、トルエン相を水洗し、次いで硫酸ナトリウ
ムでトルエン相の水を除き、溶媒を溜去し、得られた残
留物をシリカゲルでカムラ精製して目的とする例示化合
物No.243を10.2g(収率69%)得た。
【0050】融点:非晶質の為、明瞭な融点を示さなか
った。
った。
【0051】元素分析値は以下の通りであった。
【0052】 C(炭素) H(水素) N(窒素) 測定値(%) 89.90 7.31 2.79 理論値(%) 90.02 7.15 2.84 IR測定データを図2にIRスペクトル図で示した。
【0053】上記した一般式〔I〕及び〔II〕の化合物
をキャリア輸送物質(CTM)として含有する電子写真
感光体は、図3に示した形態をとることができる。
をキャリア輸送物質(CTM)として含有する電子写真
感光体は、図3に示した形態をとることができる。
【0054】即ち、図3(a)及び(b)では、導電性
支持体1上にキャリア発生物質(CGM)を主成分とす
るキャリア発生層(CGL)2と、本発明に基くCTM
を主成分として含有するキャリア輸送層(CTL)3と
の積層体より成る感光層(PCL)4を設ける。
支持体1上にキャリア発生物質(CGM)を主成分とす
るキャリア発生層(CGL)2と、本発明に基くCTM
を主成分として含有するキャリア輸送層(CTL)3と
の積層体より成る感光層(PCL)4を設ける。
【0055】図3(c)及び(d)に示すように、PC
L4は、導電性支持体1上に設けた中間層(UCL)5
を介して設けてもよい。
L4は、導電性支持体1上に設けた中間層(UCL)5
を介して設けてもよい。
【0056】このようにPCL4を二層構成としたとき
に優れた電子写真特性を有する感光体が得られる。
に優れた電子写真特性を有する感光体が得られる。
【0057】又、本発明においては、図3(e)及び
(f)に示すように、CGMをCTMを主成分とする層
6中に分散せしめて成るPCL4を導電性支持体1上に
直接、或はUCL5を介して設けてもよい。
(f)に示すように、CGMをCTMを主成分とする層
6中に分散せしめて成るPCL4を導電性支持体1上に
直接、或はUCL5を介して設けてもよい。
【0058】又、本発明においては、図3(d)の仮想
線のごとく、最外層として保護層(PRL)7を設けて
もよい。
線のごとく、最外層として保護層(PRL)7を設けて
もよい。
【0059】本発明における一般式〔I〕及び〔II〕化
合物は、種々のバインダと組合せてPCLが形成され
る。
合物は、種々のバインダと組合せてPCLが形成され
る。
【0060】ここに用いられるバインダとしては任意の
ものを用いることができるが、疎水性で誘電率が高く、
電気絶縁性フィルム形成性高分子重合体を用いるのが好
ましい。
ものを用いることができるが、疎水性で誘電率が高く、
電気絶縁性フィルム形成性高分子重合体を用いるのが好
ましい。
【0061】このような高分子重合体としては、例えば
次のものを挙げることができるが、これらに限定される
ものではない。
次のものを挙げることができるが、これらに限定される
ものではない。
【0062】 (P−1) ポリカーボネート (P−2) ポリエステル (P−3) メタクリル樹脂 (P−4) アクリル樹脂 (P−5) ポリ塩化ビニル (P−6) ポリ塩化ビニリデン (P−7) ポリスチレン (P−8) ポリビニルアセテート (P−9) スチレン-ブタジエン共重合体 (P−10) 塩化ビニリデン-アクリロニトリル共重合
体 (P−11) 塩化ビニル-酢酸ビニル共重合体 (P−12) 塩化ビニル-酢酸ビニル-無水マレイン酸共
重合体 (P−13) シリコーン樹脂 (P−14) シリコーン-アルキッド樹脂 (P−15) フェノールホルムアルデヒド樹脂 (P−16) スチレン-アルキッド樹脂 (P−17) ポリ-N-ビニルカルゾール (P−18) ポリビニルブチラール (P−19) ポリビニルフォルマール これらバインダ樹脂は、単独であるいは2種以上の混合
物として用いることができる。
体 (P−11) 塩化ビニル-酢酸ビニル共重合体 (P−12) 塩化ビニル-酢酸ビニル-無水マレイン酸共
重合体 (P−13) シリコーン樹脂 (P−14) シリコーン-アルキッド樹脂 (P−15) フェノールホルムアルデヒド樹脂 (P−16) スチレン-アルキッド樹脂 (P−17) ポリ-N-ビニルカルゾール (P−18) ポリビニルブチラール (P−19) ポリビニルフォルマール これらバインダ樹脂は、単独であるいは2種以上の混合
物として用いることができる。
【0063】本発明において併用して使用可能なCTM
としては、特に制限はないが、例えばオキサゾール誘導
体、オキサジアゾール誘導体、チアゾール誘導体、チア
ジアゾール誘導体、トリアゾール誘導体、イミダゾール
誘導体、イミダゾロン誘導体、イミダゾリジン誘導体、
ビスイミダゾリジン誘導体、スチリル化合物、ヒドラゾ
ン化合物、ビラゾリン誘導体、アミン誘導体、オキサゾ
ロン誘導体、ベンゾチアゾール誘導体、ベンズイミダゾ
ール誘導体、キナゾリン誘導体、ベンゾフラン誘導体、
アクリジン誘導体、フェナジン誘導体、アミノスチルベ
ン誘導体、ポリ-N-ビニルカルバゾール、ポリ-1-ビニル
ピレン、ポリ-9-ビニルアントラセン等である。
としては、特に制限はないが、例えばオキサゾール誘導
体、オキサジアゾール誘導体、チアゾール誘導体、チア
ジアゾール誘導体、トリアゾール誘導体、イミダゾール
誘導体、イミダゾロン誘導体、イミダゾリジン誘導体、
ビスイミダゾリジン誘導体、スチリル化合物、ヒドラゾ
ン化合物、ビラゾリン誘導体、アミン誘導体、オキサゾ
ロン誘導体、ベンゾチアゾール誘導体、ベンズイミダゾ
ール誘導体、キナゾリン誘導体、ベンゾフラン誘導体、
アクリジン誘導体、フェナジン誘導体、アミノスチルベ
ン誘導体、ポリ-N-ビニルカルバゾール、ポリ-1-ビニル
ピレン、ポリ-9-ビニルアントラセン等である。
【0064】本発明において用いられるCTMとしては
光照射時発生するホールの輸送能力が優れているが外、
本発明に用いられる後記の有機系顔料との組合せに好適
なものが好ましい。
光照射時発生するホールの輸送能力が優れているが外、
本発明に用いられる後記の有機系顔料との組合せに好適
なものが好ましい。
【0065】本発明に基くPCLのCGLに用いられる
CTMとしては、次のようなものが挙げられる。
CTMとしては、次のようなものが挙げられる。
【0066】(1)モノアゾ色素、ビスアゾ色素、トリ
スアゾ色素などのアゾ系色素 (2)ペリレン酸無水物、ペリレイン酸イミドなどのペ
リレン系色素 (3)インジゴ、チオインジゴなどのインジゴ系色素 (4)アンスラキノン、ピレンキノンおよびフラバンス
ロン類などの多環キノン類 (5)キナクリドン系色素 (6)ビスベンゾイミダゾール系色素 (7)インダスロン系色素 (8)スクエアリリウム系色素 (9)ジアニン系色素 (10)アズレニウム系色素 (11)トリフェニルメタン系色素 (12)アルモファスシリコン (13)金属フタロシアニン、無金属フタロシアニンなど
のフタロシアニン系顔料 (14)セレン、セレン-テルル、セレン-砒素 (15)CdS、CdSe (16)ピリジウム塩色素、チアピリリウム塩色素 などが挙げられ、単独あるいは2種以上の混合物として
用いることもできる。
スアゾ色素などのアゾ系色素 (2)ペリレン酸無水物、ペリレイン酸イミドなどのペ
リレン系色素 (3)インジゴ、チオインジゴなどのインジゴ系色素 (4)アンスラキノン、ピレンキノンおよびフラバンス
ロン類などの多環キノン類 (5)キナクリドン系色素 (6)ビスベンゾイミダゾール系色素 (7)インダスロン系色素 (8)スクエアリリウム系色素 (9)ジアニン系色素 (10)アズレニウム系色素 (11)トリフェニルメタン系色素 (12)アルモファスシリコン (13)金属フタロシアニン、無金属フタロシアニンなど
のフタロシアニン系顔料 (14)セレン、セレン-テルル、セレン-砒素 (15)CdS、CdSe (16)ピリジウム塩色素、チアピリリウム塩色素 などが挙げられ、単独あるいは2種以上の混合物として
用いることもできる。
【0067】本発明に基く電子写真感光体においては、
CGMとしてフルオレノン系ビスアゾ顔料、フルオレニ
リデン系ビスアゾ顔料、多環キノン顔料等の有機系顔料
が用いられることが好ましい。
CGMとしてフルオレノン系ビスアゾ顔料、フルオレニ
リデン系ビスアゾ顔料、多環キノン顔料等の有機系顔料
が用いられることが好ましい。
【0068】本発明に使用可能なフルオレノン系ビスア
ゾ顔料は、公知の方法により容易に合成され、例えば特
願昭62-304862号等の方法により合成される。
ゾ顔料は、公知の方法により容易に合成され、例えば特
願昭62-304862号等の方法により合成される。
【0069】本発明に使用可能な多環キノン顔料は、公
知の方法により容易に合成できる。
知の方法により容易に合成できる。
【0070】本発明に使用できる無金属フタロシアニン
系顔料としては、光導電性を有する無金属フタロシアニ
ン及びその誘導体すべてが使用可能であるが、例えばα
型、β型、τ、τ′型、η、η′型、X型、及び特開昭
62-103651号で述べた結晶形及びその誘導体等を使用で
きる。
系顔料としては、光導電性を有する無金属フタロシアニ
ン及びその誘導体すべてが使用可能であるが、例えばα
型、β型、τ、τ′型、η、η′型、X型、及び特開昭
62-103651号で述べた結晶形及びその誘導体等を使用で
きる。
【0071】X型無金属フタロシアニンについては米国
特許3,357,989号に記載があり、τ型無金属フタロシア
ニンについては特開昭58-182639号に記載がある。
特許3,357,989号に記載があり、τ型無金属フタロシア
ニンについては特開昭58-182639号に記載がある。
【0072】K/R−X型は特開昭62-103651号にある
ように、CuKα、1.541ÅのX線に対するブラック角
度(2θ±0.2度)において、7.7,9.2,16.8,17.5,2
2.4,28.8度に主要なピークを有し、且つ9.2度のピーク
強度に対して16.8度のピーク強度比が0.8〜1.0であり、
また22.4度に対する28.8度のピーク強度比が0.4以上で
ある事を特徴とするフタロシアニンである。
ように、CuKα、1.541ÅのX線に対するブラック角
度(2θ±0.2度)において、7.7,9.2,16.8,17.5,2
2.4,28.8度に主要なピークを有し、且つ9.2度のピーク
強度に対して16.8度のピーク強度比が0.8〜1.0であり、
また22.4度に対する28.8度のピーク強度比が0.4以上で
ある事を特徴とするフタロシアニンである。
【0073】本発明では使用可能なオキシチタニルフタ
ロシアニンは、以下に示す特許公開公報に記載されてい
るように結晶型の異なるものが知られている。例えば特
開昭61-239248号、同62-670943号、同62-272272号、同6
3-116158号又は同64-17066号、特開平2-28265号、同2-2
15866号等が挙げられる。
ロシアニンは、以下に示す特許公開公報に記載されてい
るように結晶型の異なるものが知られている。例えば特
開昭61-239248号、同62-670943号、同62-272272号、同6
3-116158号又は同64-17066号、特開平2-28265号、同2-2
15866号等が挙げられる。
【0074】本発明に使用可能な有機系顔料の分散媒と
してはメチルエチルケトン等、公知の分散媒がある。
してはメチルエチルケトン等、公知の分散媒がある。
【0075】本発明において、PCLには一種又は二種
以上の公知の電子受容性物質を含有せしめることができ
る。電子受容性物質の添加割合は、重量比で本発明に用
いられる有機系顔料:電子受容性物質=100:0.01〜20
0、好ましくは100:0.1〜100である。また、電子受容性
物質の添加割合は重量比で全CTM:電子受容性物質=
100:0.01〜100、好ましくは100:0.1〜50である。
以上の公知の電子受容性物質を含有せしめることができ
る。電子受容性物質の添加割合は、重量比で本発明に用
いられる有機系顔料:電子受容性物質=100:0.01〜20
0、好ましくは100:0.1〜100である。また、電子受容性
物質の添加割合は重量比で全CTM:電子受容性物質=
100:0.01〜100、好ましくは100:0.1〜50である。
【0076】又、PCL中にはCGMの電荷発生機能を
改善する目的で有機アミン類を添加することができ、特
に2級アミンを添加するのが好ましい。これらの化合物
は特開昭59-218447号、同62-8160号に記載されている。
改善する目的で有機アミン類を添加することができ、特
に2級アミンを添加するのが好ましい。これらの化合物
は特開昭59-218447号、同62-8160号に記載されている。
【0077】又、PCLにおいては、オゾン劣化防止の
目的で例えば特開昭63-18354号の酸化防止剤を添加する
ことができる。酸化防止剤の添加量はCTM100重量部
に対して0.1〜100重量部、好ましくは1〜50重量部、特
に好ましくは5〜25重量部である。
目的で例えば特開昭63-18354号の酸化防止剤を添加する
ことができる。酸化防止剤の添加量はCTM100重量部
に対して0.1〜100重量部、好ましくは1〜50重量部、特
に好ましくは5〜25重量部である。
【0078】又、本発明に基く感光体には、その他、必
要によりPCLを保護する目的で紫外線吸収剤等を含有
してもよく、また感色性補正の染料を含有してもよい。
要によりPCLを保護する目的で紫外線吸収剤等を含有
してもよく、また感色性補正の染料を含有してもよい。
【0079】PCLと支持体との間にUCLを設けてよ
いが、このUCLは接着層又はブロッキング層等として
機能するものである。
いが、このUCLは接着層又はブロッキング層等として
機能するものである。
【0080】本発明において感光層を図3のように2層
構成としたとき、CGLは、導電性支持体もしくはCT
L上に直接あるいは必要に応じて接着層もしくはブロッ
キング層などのUCLを設けた上に、次の方法によって
形成することができる。
構成としたとき、CGLは、導電性支持体もしくはCT
L上に直接あるいは必要に応じて接着層もしくはブロッ
キング層などのUCLを設けた上に、次の方法によって
形成することができる。
【0081】(1)真空蒸着法 (2)CGMを適当な溶剤に溶解した溶液を塗布する方
法 (3)CGMボールミル、サンドグラインダ等によって
分散媒中で微細粒子状として必要に応じて、バインダと
混合分散して得られる分散液を塗布する方法。
法 (3)CGMボールミル、サンドグラインダ等によって
分散媒中で微細粒子状として必要に応じて、バインダと
混合分散して得られる分散液を塗布する方法。
【0082】即ち具体的には、真空蒸着、スパッタリン
グ、CVD等の気相堆積法あるいはディッピング、スプ
レィ、ブレード、ロール法等の塗布方法が任意に用いら
れる。
グ、CVD等の気相堆積法あるいはディッピング、スプ
レィ、ブレード、ロール法等の塗布方法が任意に用いら
れる。
【0083】このようにして形成されるCGLの厚さ
は、0.01μm〜5μmであることが好ましく、更に好まし
くは0.05μm〜3μmである。
は、0.01μm〜5μmであることが好ましく、更に好まし
くは0.05μm〜3μmである。
【0084】また、CTLについても、CGLと同様に
方法で形成することができる。CTLの厚さは、必要に
応じて変更し得るが、通常5μm〜60μmであることが好
ましい。
方法で形成することができる。CTLの厚さは、必要に
応じて変更し得るが、通常5μm〜60μmであることが好
ましい。
【0085】このCTLにおける組成割合は、本発明の
CTM1重量部に対してバインダ0.1〜5重量部とする
のが好ましいが、微粒子状のCGMを分散せしめたPC
L4を形成する場合は、CGM1重量部に対してバイン
ダを5重量部以下の範囲で用いることが好ましい。
CTM1重量部に対してバインダ0.1〜5重量部とする
のが好ましいが、微粒子状のCGMを分散せしめたPC
L4を形成する場合は、CGM1重量部に対してバイン
ダを5重量部以下の範囲で用いることが好ましい。
【0086】またCGLをバインダ中分散型のものとし
て構成する場合には、CGM1重量部に対してバインダ
を5重量部以下の範囲で用いることが好ましい。
て構成する場合には、CGM1重量部に対してバインダ
を5重量部以下の範囲で用いることが好ましい。
【0087】本発明に基く電子写真感光体は以上のよう
な構成であって、後述する実施例からも明らかなよう
に、帯電特性、感度特性、画像形成特性等に優れてお
り、特に繰返し使用したときにも疲労劣化が少なく、耐
用性が優れたものである。
な構成であって、後述する実施例からも明らかなよう
に、帯電特性、感度特性、画像形成特性等に優れてお
り、特に繰返し使用したときにも疲労劣化が少なく、耐
用性が優れたものである。
【0088】更に、本発明に基く電子写真感光体は電子
写真複写機のほか、レーザ、ブラウン管(CRT)、発
光ダイオード(LED)を光源とするプリンタの感光体
などの応用分野にも広く用いることができる。また、本
発明は、そうした感光体以外にも、EL(エレクトロル
ミネッセンス)等も適用可能である。
写真複写機のほか、レーザ、ブラウン管(CRT)、発
光ダイオード(LED)を光源とするプリンタの感光体
などの応用分野にも広く用いることができる。また、本
発明は、そうした感光体以外にも、EL(エレクトロル
ミネッセンス)等も適用可能である。
【0089】
【実施例】以下、本発明の実施例を具体的に説明する
が、これにより本発明の実施態様が限定されるものでは
ない。
が、これにより本発明の実施態様が限定されるものでは
ない。
【0090】実施例1 ε-アミノ-カプロン酸、アジピン酸及びN-(β-アミノエ
チル)ピペラジンの比率が1:1:1のモノマー組成で
共重合されたポリアミド30gを、50℃に加熱した800ml
のメタノールEL規格(関東化学社製)200mlに加え
た。その後、直径80mmのアルミニウムドラム上へ浸漬塗
布し、0.6μm厚の中間層を形成した。
チル)ピペラジンの比率が1:1:1のモノマー組成で
共重合されたポリアミド30gを、50℃に加熱した800ml
のメタノールEL規格(関東化学社製)200mlに加え
た。その後、直径80mmのアルミニウムドラム上へ浸漬塗
布し、0.6μm厚の中間層を形成した。
【0091】次に、CGMとしてフルオレノン系ビスア
ゾ顔料(後記「化22」記載の化合物;B−3)20g及
びバインダとしてポリビニルブチラール樹脂エスレック
BX−1(積水化学社製)10gをメチルエチルケトン
(関東化学社製 EL規格)1000mlへ溶解し、サンドミ
ルにて24時間ミリングを行い、CGL塗布液を得た。こ
れを上記中間層上に浸漬塗布して0.2μm厚のCGLを形
成した。
ゾ顔料(後記「化22」記載の化合物;B−3)20g及
びバインダとしてポリビニルブチラール樹脂エスレック
BX−1(積水化学社製)10gをメチルエチルケトン
(関東化学社製 EL規格)1000mlへ溶解し、サンドミ
ルにて24時間ミリングを行い、CGL塗布液を得た。こ
れを上記中間層上に浸漬塗布して0.2μm厚のCGLを形
成した。
【0092】その後、CTMとして例示化合物No. 3;
140gとポリカーボネート樹脂「ユーピロン Z-200」
(三菱ガス化学株式会社製)165gを1,2-ジクロルエタ
ン特級(関東化学社製)1000mlへ溶解させ、CTL塗工
液を得た。
140gとポリカーボネート樹脂「ユーピロン Z-200」
(三菱ガス化学株式会社製)165gを1,2-ジクロルエタ
ン特級(関東化学社製)1000mlへ溶解させ、CTL塗工
液を得た。
【0093】これを上記CGL上に浸漬塗布後、100℃
で1時間乾燥し、23μm厚のCTLを形成した。このよ
うにして、UCL−CGL−CTLを順次積層して成る
感光体1を作成した。
で1時間乾燥し、23μm厚のCTLを形成した。このよ
うにして、UCL−CGL−CTLを順次積層して成る
感光体1を作成した。
【0094】実施例2〜10 実施例1でCTMを下記表1のような例示化合物とした
以外は実施例1と同様にして感光体2〜10のを作成し
た。
以外は実施例1と同様にして感光体2〜10のを作成し
た。
【0095】比較例(1)〜(2) 下記表1のように、実施例1のCTMを後記「化23」
記載の比較化合物(1)〜(2)とした以外は実施例1と同
様にして比較感光体を作成した。
記載の比較化合物(1)〜(2)とした以外は実施例1と同
様にして比較感光体を作成した。
【0096】
【表1】
【0097】
【化22】
【0098】
【化23】
【0099】実施例11 中間層の形成は実施例1と同様に行った。
【0100】CGMとして、多環キノン系顔料(「化2
2」記載の化合物;B−1)20gおよびバインダとして
ポリカーボネート樹脂C-1300(帝人化成社製)10gを
1,2-ジクロルエタン特級(関東化学社製)へ溶解し、ボ
ールミルにて30時間ミリングを行いCGL塗工液を得
た。これを上記UCL上に浸漬塗布して0.6μm厚のCG
Lを形成した。
2」記載の化合物;B−1)20gおよびバインダとして
ポリカーボネート樹脂C-1300(帝人化成社製)10gを
1,2-ジクロルエタン特級(関東化学社製)へ溶解し、ボ
ールミルにて30時間ミリングを行いCGL塗工液を得
た。これを上記UCL上に浸漬塗布して0.6μm厚のCG
Lを形成した。
【0101】次いで、実施例1と同様にCTLを積層
し、感光体11を作成した。
し、感光体11を作成した。
【0102】実施例12〜20 実施例11で、CTMを下記表2のような例示化合物と
した以外は実施例11と同様にして感光体12〜20作成し
た。
した以外は実施例11と同様にして感光体12〜20作成し
た。
【0103】比較例(3)〜(4) 下記表2のように、実施例11でCTMを比較化合物(1)
〜(2)とした以外は実施例11と同様にして比較感光体
(3)〜(4)を作成した。
〜(2)とした以外は実施例11と同様にして比較感光体
(3)〜(4)を作成した。
【0104】
【表2】
【0105】実施例21 CGMにY型オキシチタニウムフタロシアニン(Y-TiOP
C;「化22」記載の化合物;B−4)〔電子写真学会
誌250(2)、29(2),1990〕を用いた以外は、実施例1と
同様にしてUCL−CGL−CTLを順次積層し成る感
光体を作成した。
C;「化22」記載の化合物;B−4)〔電子写真学会
誌250(2)、29(2),1990〕を用いた以外は、実施例1と
同様にしてUCL−CGL−CTLを順次積層し成る感
光体を作成した。
【0106】実施例22〜30 実施例21で、CTMを下記表3のような例示化合物とし
た以外は実施例21と同様にして感光体22〜30を作成し
た。
た以外は実施例21と同様にして感光体22〜30を作成し
た。
【0107】比較例(5)〜(6) 下記表3のように、実施例21でCTMを「化23」記載
の比較化合物(1)〜(2)とした以外は実施例21と同様に
して比較感光体を作成した。
の比較化合物(1)〜(2)とした以外は実施例21と同様に
して比較感光体を作成した。
【0108】
【表3】
【0109】実施例31 特開平4-186364号の合成例の方法で得られたCGM
(「化22」記載の化合物;B−2)を1部、分散媒と
して1,2-ジクロルエタン50部をサンドミルを用いて分散
し、これをアルミニウムを蒸着したポリエステルベース
上にワイヤバーを用いて塗布して、膜厚0.3μmのCGL
を形成した。次いで、CTMとして例示化合物No.133;
1部とポリカーボネート樹脂「ユーピロン Z-200」
(三菱瓦斯化学社製)1.3部、及び微量のシリコーンオ
イル「KF-54」(信越化学社製)を1,2-ジクロルエタ
ン10部に溶解した液をブレード塗布機を用いて塗布し乾
燥の後、膜厚23μmのCTLを形成した。このようにし
て得られた感光体を感光体31とする。
(「化22」記載の化合物;B−2)を1部、分散媒と
して1,2-ジクロルエタン50部をサンドミルを用いて分散
し、これをアルミニウムを蒸着したポリエステルベース
上にワイヤバーを用いて塗布して、膜厚0.3μmのCGL
を形成した。次いで、CTMとして例示化合物No.133;
1部とポリカーボネート樹脂「ユーピロン Z-200」
(三菱瓦斯化学社製)1.3部、及び微量のシリコーンオ
イル「KF-54」(信越化学社製)を1,2-ジクロルエタ
ン10部に溶解した液をブレード塗布機を用いて塗布し乾
燥の後、膜厚23μmのCTLを形成した。このようにし
て得られた感光体を感光体31とする。
【0110】実施例32〜40 実施例31で、CTMを表4のような例示化合物とした以
外は、実施例31と同様にして感光体32〜40を作成した。
外は、実施例31と同様にして感光体32〜40を作成した。
【0111】比較例(7)〜(8) 表4のように実施例31でCTMを比較化合物(1)〜(2)
とした以外は実施例31と同様にして比較感光体(7)〜
(8)を作成した。
とした以外は実施例31と同様にして比較感光体(7)〜
(8)を作成した。
【0112】
【表4】
【0113】(評価例1)コニカ社製の複写機U-Bix 5
076の改造機(帯電極は負帯電に変更、露光量4.65lux)
を用い、線速を240,330,440mm/secと3段階に変え、
2万回帯電・露光を繰返した時の残留電位Vrを測定し
た。結果は下記表5〜7に示した通りで、本発明のCT
Mを用いた感光体は比較化合物を用いた感光体より、線
速を速くした時に残留電位が大きくならず、優れた高速
性を示した。なお、初期白紙電位(Vw)は表5〜7の
通りであった。
076の改造機(帯電極は負帯電に変更、露光量4.65lux)
を用い、線速を240,330,440mm/secと3段階に変え、
2万回帯電・露光を繰返した時の残留電位Vrを測定し
た。結果は下記表5〜7に示した通りで、本発明のCT
Mを用いた感光体は比較化合物を用いた感光体より、線
速を速くした時に残留電位が大きくならず、優れた高速
性を示した。なお、初期白紙電位(Vw)は表5〜7の
通りであった。
【0114】(評価例2)コニカ社製のデジタルコピー
U-Bix 8028を用い、常温(25℃)及び低温(10℃)に
おいて、未露光部電位VH、露光部電位VLを測定した。
結果は下記表8に示した。
U-Bix 8028を用い、常温(25℃)及び低温(10℃)に
おいて、未露光部電位VH、露光部電位VLを測定した。
結果は下記表8に示した。
【0115】
【表5】
【0116】
【表6】
【0117】
【表7】
【0118】
【表8】
【0119】
【発明の効果】本発明で特定したCTMに含有する感光
体を搭載した線速の速い複写機においては、帯電・露光
・除電を繰返しても、残留電位が上昇せず、また反転現
像のプリンタに組込み使用した場合に、繰返し使用して
も、低温で露光電位(VL)が上昇せず、また繰返し使
用で帯電電位(VH)が低下しない。
体を搭載した線速の速い複写機においては、帯電・露光
・除電を繰返しても、残留電位が上昇せず、また反転現
像のプリンタに組込み使用した場合に、繰返し使用して
も、低温で露光電位(VL)が上昇せず、また繰返し使
用で帯電電位(VH)が低下しない。
【0120】従って複写機、プリンタ等にも使用できる
高感度で高耐久性の感光体がえられる。
高感度で高耐久性の感光体がえられる。
【図面の簡単な説明】
【図1】例示化合物No.133の1Rスペクトル図。
【図2】例示化合物No.243の1Rスペクトル図。
【図3】感光層の層構成を示す断面図。
1 支持体 2 キャリア発生層(CGL) 3 キャリア輸送層(CTL) 4 感光層(PCL) 5 中間層(UCL) 6 キャリア輸送物質(CTM)を主成分とし、これに
キャリア発生物質を混合した感光層 7 保護層(PRL)
キャリア発生物質を混合した感光層 7 保護層(PRL)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 早田 裕文 東京都日野市さくら町1番地コニカ株式会 社内
Claims (2)
- 【請求項1】 下記一般式〔I〕で表される化合物を含
有する電子写真感光体。 【化1】 〔一般式〔I〕中、R1はC2H5,C3H7,C4H9、R2はC
H3,C2H5,C3H7,C4H9、R3,R4はCH3の各基を表す。
またl,m,nはl≧0,m≧1,n≧0の整数であ
る。〕 - 【請求項2】 下記一般式〔II〕で表される化合物を含
有する電子写真感光体。 【化2】 〔一般式〔II〕中、R1はC3H7,C4H9、R2,R3はCH3の
各基を表し、m,nはm≧1,n≧0の整数である。〕
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP29987292A JPH06148916A (ja) | 1992-11-10 | 1992-11-10 | 電子写真感光体 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP29987292A JPH06148916A (ja) | 1992-11-10 | 1992-11-10 | 電子写真感光体 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06148916A true JPH06148916A (ja) | 1994-05-27 |
Family
ID=17877982
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP29987292A Pending JPH06148916A (ja) | 1992-11-10 | 1992-11-10 | 電子写真感光体 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH06148916A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2000147814A (ja) * | 1998-11-13 | 2000-05-26 | Canon Inc | 電子写真感光体、プロセスカートリッジ及び電子写真装置 |
JP2000147813A (ja) * | 1998-11-13 | 2000-05-26 | Canon Inc | 電子写真感光体、プロセスカートリッジ及び電子写真装置 |
-
1992
- 1992-11-10 JP JP29987292A patent/JPH06148916A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2000147814A (ja) * | 1998-11-13 | 2000-05-26 | Canon Inc | 電子写真感光体、プロセスカートリッジ及び電子写真装置 |
JP2000147813A (ja) * | 1998-11-13 | 2000-05-26 | Canon Inc | 電子写真感光体、プロセスカートリッジ及び電子写真装置 |
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