JPH06147631A - 自動風呂釜の湯張り注湯制御方法 - Google Patents

自動風呂釜の湯張り注湯制御方法

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JPH06147631A
JPH06147631A JP33007692A JP33007692A JPH06147631A JP H06147631 A JPH06147631 A JP H06147631A JP 33007692 A JP33007692 A JP 33007692A JP 33007692 A JP33007692 A JP 33007692A JP H06147631 A JPH06147631 A JP H06147631A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 湯張り水位の基準点となる循環金具位置の水
位水圧を浴槽湯水の排水時に正しく求め、注湯制御グラ
フを補正する。 【構成】 浴槽の水位水圧と注湯量との関係を示す注湯
制御グラフに従い浴槽への湯張りが行われた後、浴槽へ
の入浴後、浴槽湯水の排水時に、浴槽に接続されている
追い焚き循環管路側に設けた圧力センサ26によって浴槽
湯水の水位水圧の減少を検出モニタし、浴槽水位が追い
焚き循環管路の接続口である循環金具位置となったこと
を、水圧減少傾向が停止したときの水位水圧によって求
め、この水位水圧を注湯制御グラフ上に循環金具位置に
おける基準水位として設定し、さらに、この基準設定水
位を通るように注湯制御グラフを補正し、注湯制御グラ
フを常に正しい状態に維持して湯張り注湯の精度と信頼
性を高める。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、追い焚き機能と湯張り
機能を備えた自動風呂釜の湯張り注湯制御方法に関し、
特に、湯張り制御を行う注湯制御グラフの補正に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】給湯熱交換器で作り出した湯を追い焚き
循環管路に送り込み、この追い焚き循環管路を介して浴
槽内に湯を落とし込んで自動湯張りを行う自動風呂釜が
広く採用されている。
【0003】最近の自動風呂釜は、その湯張りの制御装
置に記憶モードと実行モードのシーケンスプログラムを
備え、記憶モードでの運転により、浴槽への供給水量と
浴槽の水位水圧との関係を求めて湯張り注湯の注湯制御
グラフを装置自身が作成し、実行モードの運転時に、前
記作成された注湯制御グラフに従い、浴槽への自動湯張
りを行っている。
【0004】前記記憶モード時における注湯制御グラフ
の作成に際しては、例えば、浴槽に接続される追い焚き
循環管路側(本明細書で、追い焚き循環管路側という用
語は追い焚き循環管路自身はもちろんのこと、それ以外
にこれに連通する管路をも含む広い意味で使用されてい
る)に浴槽水位を検出する圧力センサを設けておき、自
動風呂釜の給湯熱交換器側で作り出された湯を、前記追
い焚き循環管路を介して浴槽内に連続して入れて行き、
その注湯量を流量センサにより検出し、その各注湯量に
対応する浴槽の水位水圧を圧力センサによって検出し、
横軸に水量、縦軸に水位水圧をとった座標上に測定点を
プロットすることにより、注湯制御グラフを求めること
ができる。しかし、このように、浴槽への注湯を連続し
て行い、そのときの浴槽水圧を連続的に検出して行く方
式は、注湯時の動圧を取り込んでしまうため、水位検出
値に大きな誤差が生じ、作成される注湯制御グラフの信
頼性の上で問題が生じる。
【0005】このような問題を解消するため、通常は、
浴槽内に所定量の水量を注湯した後、一旦注湯を停止
し、この注湯停止の間に浴槽水位の水圧を圧力センサに
よって検出し、次に、再び所定量の水量を注湯して水位
水圧を検出するという如く、断続注湯と水位検出とを交
互に繰り返し、注湯時の動圧を受けずに浴槽の水位圧力
を正確に検出して、注湯制御グラフを求めることが行わ
れている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】一般に、湯張り時にお
いて、湯張りの水位を設定する場合、その設定水位は浴
槽に接続される追い焚き循環管路の接続口、つまり、追
い焚き循環管路を浴槽に接続する循環金具の位置を基準
として行われており、したがって、この基準点の水位位
置を注湯制御グラフ上に設定することが必要になる。と
ころが、前記の如く、所定量の水量を段階的に浴槽内に
注湯して行って注湯制御グラフを求める方式では、その
所定量の水量を注湯し終わったときに、ちょうど水位が
基準点に達していれば特に問題はないのであるが、この
ような場合は非常に稀であり、通常は、例えば、10リッ
トルの水量を断続的に入れて行くと、1回入れる毎にほ
ぼ2cmの水位上昇が生じるので、10リットルずつの水量
を入れ終わったときに、その水位が基準点に対して2cm
の範囲内で水位水圧の誤差が生じ、作成した注湯制御グ
ラフもこの誤差分だけ不正確になり、湯張り時の水位設
定の信頼性がその分低くなるという問題が生じる。
【0007】本発明は上記従来の課題を解決するために
なされたものであり、その目的は、作成された注湯制御
グラフに誤差分を含んでいても、これを正しく補正する
ことができる自動風呂釜の湯張り注湯制御方法を提供す
ることにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するために、次のように構成されている。すなわち、本
発明は、浴槽の各水位水圧とその各水位水圧に対応する
水量との関係を示す注湯制御グラフを作成記憶してお
き、湯張り注湯時にはこの注湯制御グラフに従い浴槽へ
の湯張り制御を行う自動風呂釜の湯張り注湯制御方法に
おいて、浴槽湯水の排水時に追い焚き循環管路側で浴槽
水位の減少を圧力センサによってモニタし、水圧の減少
傾向の停止状態を確認して追い焚き循環管路の接続口の
基準点の水位圧力を検出し、この検出圧力によって注湯
制御グラフ上の基準点の水圧値を補正し、この補正量に
応じて注湯制御グラフを補正することを特徴として構成
されており、また、前記浴槽湯水の排水時に水位水圧の
検出と同時に温度センサによって水温を検出し、基準点
の検出水圧を圧力センサの温度特性誤差を補償して求
め、この温度補償された基準点の水位圧力の補正量に応
じて注湯制御グラフを補正することも本発明の特徴的な
構成とされている。
【0009】
【作用】上記構成の本発明において、浴槽湯水の排水時
に、浴槽水位の減少が圧力センサによってモニタされ、
同時に、湯水の温度が温度センサによって検出される。
【0010】浴槽の水位水圧は追い焚き循環管路側の圧
力センサにより検出されるため、浴槽水位が追い焚き循
環管路の接続口、つまり、循環金具の水位位置になった
ときに浴槽の水位水圧の減少傾向が停止し、循環管路内
の湯水にいわゆる水くずれがないときには一定の水圧と
なり、水くずれが生じたときには検出圧力は上昇傾向と
なり、水くずれの有無にかかわらず、検出水圧の減少傾
向が停止する。この検出水圧の減少傾向の停止後、浴槽
湯水が追い焚き循環管路の接続口よりも低下したことを
適宜の方法により確認する等して、前記減少傾向の停止
時の検出水位を基準点の水位水圧として求める。さら
に、この検出水圧を、前記温度センサによって検出され
る湯水の温度情報に基づき、圧力センサの温度による誤
差分を補正することで、温度補償された正確な基準点の
水位水圧が求められる。
【0011】そして、既に設定記憶されている注湯制御
グラフの基準点における水位水圧を正しい水位水圧で補
正し、これに応じ、注湯制御グラフ全体を正しく補正す
ることにより、次の湯張り時には、正しく補正された注
湯制御グラフによって湯張り運転が好適に行われる。
【0012】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。図2には本発明の方法を適用する自動風呂釜の一
実施例が示されている。同図において、風呂バーナ6の
上側に追い焚き熱交換器7が設けられ、その追い焚き熱
交換器7の入口側には管路17の一端側が接続され、管路
17の他端側は循環ポンプ18の吐出側に接続されている。
この管路17には通水の温度を検出するサーミスタ等の風
呂温度センサ9が設けられている。
【0013】循環ポンプ18の吸込側には追い焚き循環管
路14の戻り管15が接続されており、戻り管15の戻り口側
(入口側)は浴槽1の側壁に循環金具2を介して接続さ
れている。この戻り管15には通水を検知してオン信号を
出力する追い焚きスイッチ16が設けられている。追い焚
き熱交換器7の出口側には追い焚き循環管路14の往管20
の入口側が接続されており、往管20の出口側は循環金具
2を介して浴槽側壁に接続されている。これら、戻り管
15と往管20の浴槽近傍の位置には追い焚き循環管路14の
水崩れ(追い焚き循環管路14内に何らかの原因で空気が
入り込み、追い焚き循環管路14内の水が浴槽1側に抜け
出る現象)を防止するために、管路を略U字形状に屈曲
させた水溜り部19が必要に応じ設けられている。
【0014】また、給湯バーナ4の上側には給湯熱交換
器5が設けられ、この給湯熱交換器5の入口側には給水
管11が接続され、この給水管11は流量検知手段としての
フローセンサ(流量センサ)10を介して水道等の水供給
源に接続されている。給湯熱交換器5の出口側には給湯
管12が接続されており、この給湯管12は台所等の所望の
給湯場所に導かれている。
【0015】前記給湯管12には湯張り用管21が分岐され
ており、この湯張り用管21は注湯電磁弁24を介して追い
焚き循環管路14の管路17に接続されており、この接続部
と注湯電磁弁24との管路間には浴槽1の水位検出手段と
しての圧力センサ26が設けられている。
【0016】なお、図中、33はガス管、52は入水温度セ
ンサ、53は出湯温度センサをそれぞれ示している。
【0017】この自動風呂釜の給湯運転と、追い焚き運
転と、注湯湯張り運転とは制御装置34によって行われて
おり、この制御装置34にはリモコン35が接続されてい
る。
【0018】この実施例の自動風呂釜では、注湯電磁弁
24を開けることにより、給水管11から水が給湯熱交換器
5に入り込み、この給水管11の通水をフローセンサ10が
検出することにより給湯バーナ4が燃焼し、この燃焼火
力でもって給湯熱交換器5を通る水が熱せられて湯にな
り、この湯は湯張り用管21を通って追い焚き循環管路14
内に入り、さらにこの追い焚き循環管路14の戻り管15と
往管20を通して浴槽1内に注湯される。この湯張り注湯
の運転は、制御装置34自身が作成した図6に示すような
注湯制御グラフ(浴槽への注湯量と水位水圧との関係を
示すグラフ)に基づいて運転制御される。
【0019】図1は前記注湯制御グラフの補正を行う制
御装置34の構成部分を示すもので、信号入力部36と、水
位検知部37と、注湯制御グラフ補正部40と、圧力センサ
温度補償部50とを有して構成されている。信号入力部36
は風呂温度センサ9と、追い焚きスイッチ16と、圧力セ
ンサ26と、リモコン35との信号を受け、対応する信号を
各部37,40,50に加える。水位検知部37は圧力センサ26
からの水圧検出信号を受けて浴槽水位を圧力によって検
知する。
【0020】圧力センサ温度補償部50は、風呂温度セン
サ9からの湯水検出温度の情報を受け、予め与えられて
いる圧力センサ26の温度特性データに基づき、圧力セン
サ26の検出圧力を温度補償して補正し、この補正した検
出圧力を水位検知部37に加える。そして、水位検知部37
は、温度補償された正しい水位圧力を注湯制御グラフ補
正部40に加える。
【0021】注湯制御グラフ補正部40には、記憶モード
の運転等により、予め作成された注湯制御グラフが与え
られており、また、注湯制御グラフを補正するために必
要な演算回路、カウンター回路、メモリ、比較回路等の
回路を内蔵している。注湯制御グラフ補正部40は水位検
知部37から加えられる水位情報に基づき、浴槽湯水の排
水時に、その浴槽湯水の減少傾向をモニタし、浴槽湯水
の減少傾向が停止し、さらに、浴槽湯水が追い焚き循環
管路14の接続口よりも低下したことを確認した後、前記
水位水圧の減少傾向の停止時における水位圧力を追い焚
き循環管路14の接続口の基準水位、つまり、循環金具の
基準点の水位水圧として検知し、この基準点の水位水圧
を注湯制御グラフ上に設定し、注湯制御グラフを正しく
補正する。制御装置34はこの補正された正しい注湯制御
グラフに基づき、次回の湯張り注湯運転を制御するので
ある。
【0022】次に、浴槽湯水の排水時における注湯制御
グラフの補正動作を図3のフローチャートに基づき説明
する。湯張りの自動注湯が完了した後、浴槽への入浴が
行われ、入浴後に浴槽湯水の排水が行われると、図7に
示すように、浴槽水位が次第に減少して行く。ステップ
S1では、圧力センサ26により浴槽湯水の水位減少を水
位圧力により検出する。ステップS2では、圧力センサ
26の検出水位をモニタし、それまでに検出された検出水
圧の最小値を記憶する。ステップS3では、水位が安定
したか否かを判断する。浴槽水位が設定水位から徐々に
低下し、循環金具位置(追い焚き循環管路14の接続口)
の水位に至ると、追い焚き循環管路14内に水崩れがない
ときにはこの循環金具の位置で水位の減少傾向が停止
し、一定の圧力に安定する。これに対し、追い焚き循環
管路14内に水崩れが生じると、管路内に空気が入り込ん
で破線で示すように圧力センサ26の検出圧力が上昇し、
所定の圧力まで上昇した後に、一定に安定する。
【0023】ステップS4では浴槽水位が循環金具以下
に低下したか否かの判断が行われる。この判断に際して
は、循環ポンプ18が所定時間(例えば30秒)起動され
る。浴槽水位が循環金具2よりも上側のときには、循環
ポンプ18の起動により、浴槽湯水が追い焚き循環管路14
を循環し続け、追い焚きスイッチ16からオン信号が継続
して加えられる。
【0024】これに対し、浴槽水位が循環金具2よりも
低下したときには、循環ポンプ18の起動により、追い焚
き循環管路14内の湯水は浴槽側に排出されて空の状態と
なり、追い焚きスイッチ16からオフ信号が出力される。
この追い焚きスイッチ16からのオフ信号が加えられるこ
とによって、浴槽水位は循環金具以下であると判断し、
ステップS5で検出圧力の最小値の水圧PO 、つまり、
水位水圧の減少傾向が停止するときの水圧PO を追い焚
き循環管路14の接続口の基準点の水位圧力、すなわち、
循環金具の基準点の水位圧力として認定する。なお、こ
の認定された水位圧力は圧力センサ温度補償部50で温度
補償されているので、温度による誤差のない正しい水位
圧力となる。そして、この循環金具位置の基準水位の圧
力PO は注湯制御グラフ上に設定され、この基準点を通
るように注湯制御グラフが正しく補正される。
【0025】前記ステップS4で浴槽水位が循環金具以
下でないものと判断されたときには、ステップS1の動
作に戻り、浴槽水位が循環金具以下になったことを確認
して注湯制御グラフの補正を行う。
【0026】ところで、風呂システムには様々なタイプ
があり、リモコン35の排水ボタンを押すことにより、自
動排水するタイプのものや、浴槽排水口の排水栓を抜く
ことにより、手動で排水するタイプのものがあり、ま
た、浴槽水位の減少の態様も、排水によるものの他に、
浴槽内から湯水が汲み出された場合や、入浴者が浴槽か
ら出るとき等にも生じ、これらの各場合においても、誤
判断なく注湯制御グラフ補正を行う必要がある。図4は
様々な浴槽水位の減少態様に対しても、誤判断なく注湯
制御グラフの補正を行い得るより具体的なフローチャー
トを示したもので、次に、このフローチャートに基づき
注湯制御グラフの補正動作をより詳しく説明する。
【0027】このフローチャートで、自動注湯完了後
は、保温モード、保温保水モード、排水モードのいずれ
かのモードになっている。ステップ101 から108 は浴槽
水位が下降したことを判断する部分であり、この実施例
では、所定時間間隔、例えば、0.1 秒間隔毎に10ポイン
トの水位圧力を検出する。ステップ101 では1個め(n
=1)の水位圧力の検出を指令し、ステップ102 でその
水位圧力を検出する。ステップ103 では続いて風呂温度
センサ9により湯水の温度を検出する。そしてステップ
104 で検出圧力と検出温度をそれぞれ記憶する。ステッ
プ105 では10個の検出データがサンプリングされたか否
かの判断を行い、10ポイントのサンプリングが行われな
いときには0.1 秒間隔で10ポイントに至るまで水位検出
と湯水温度の検出とを繰り返す。10ポイントの検出デー
タが得られたときに、ステップ106でそれまでに検出さ
れた水圧検出データのうち、最大値PMAX と最小値P
MIN とを求めてこれを記憶する。
【0028】次に、ステップ107 で最大値PMAX と最小
値PMIN の差が10mm以上か否かを判断する。その差が10
mmよりも小さいときには、浴槽内から少量の湯水が汲み
出されて浴槽水位が低下したか、あるいは一旦排水が開
始されたがその直後に排水が停止された場合と推定さ
れ、浴槽排水による水位低下がないものと判断し、ステ
ップ101 から107 の動作を繰り返し、排水による水位低
下を待つ。これに対し、検出水圧の最大値PMAX と最小
値PMIN の差が10mm以上のときには、ステップ108 で排
水による水位降下であるか否かの判断をさらに詳しく行
う。
【0029】この水位降下を判断する基準は様々な態様
に設定することが可能であるが、この実施例では、前記
10ポイントの検出水圧を比較し、最初の検出データP1
から最後の検出データP10にかけて水位圧力が連続的に
減少しているか、あるいは、途中で水位圧力が上昇した
部分があるかを判断し、水位圧力が連続的に減少してい
るときには、最後の検出データP10と最初の検出データ
1 との差(P10−P1 )を求め、P10−P1 <0のと
きには水位降下があるものと判断する。これに対し、P
10−P1 ≧0のときには水位降下がないものと判断して
ステップ101 の動作に戻る。
【0030】これに対し、途中で水位圧力が上昇した場
合には、最大検出圧力PMAX と最小検出圧力PMIN のど
ちらが後に検出されたかを判断し、最小検出圧力PMIN
が後に検出されたときには最後に検出された水位圧力P
10とPMIN の比較を行い(P10−PMIN )≦10mmのとき
に排水による水位降下と判断する。また、最小検出圧力
MIN よりも最大検出圧力PMAX が後に検出されたとき
には(PMAX −P10)≧10mmを満足する場合に排水によ
る水位降下と判断し、これら以外のときは排水による水
位降下がないものと判断して最初のステップ101 に戻
る。
【0031】次のステップ109 から116 にかけての動作
は水位降下後、水位が一定に安定したか否かを判断する
部分を示している。この判断に際しては、前記ステップ
101から108 にかけて検出されたデータのうち、水圧と
水温の最初のデータP1 ,T1 を捨てると同時に新しく
11,T11のデータをサンプリングし、その新しくサン
プリングしたデータを記憶する。そして、P2 からP11
の10個の水位圧力データのうち、最大値P′MAX と最小
値P′MIN をステップ113 で求める。そして、ステップ
114 でP′MIN と前記ステップ106 で求められたPMIN
との比較を行い、P′MIN がPMIN よりも小さいときに
は小さい方のP′MIN をPMIN に置き換える。次にステ
ップ116 でP′MAX とP′MIN との差(P′MAX −P′
MIN )を求め、この値が10mmよりも小さいか否かの判断
を行う。この差が10mmよりも小さいときには水位水圧が
安定したものと判断する。P′MAX からP′MIN を引い
た差が10mm以上のときには水位が安定したものと認めら
れないので、古いデータを1個捨て、新しいデータを1
個サンプリングしてステップ109 から116 までの動作を
行い、P′MAX からP′MIN を引いた差が10mmよりも小
さくなるまでその動作を繰り返し行う。
【0032】P′MAX からP′MIN を引いた差が10mmよ
りも小さくなって水位が安定したときには、ステップ11
7 から119 にかけて浴槽水位が循環金具位置以下である
か否かの判断を行う。この判断に際し、まず、ステップ
117 で、循環金具2よりも上側に余裕をもった水位圧力
K を設定し、PMIN がPK よりも小さいか否かの判断
を行う。PMIN がPK 以上のときには保温保水モード時
のみ、ステップ123 で水位水圧を検出し、続いてステッ
プ124 で設定水位までの水量を演算し、その演算水量を
注湯して浴槽水位を設定水位に保つ。
【0033】これに対し、PMIN がPK よりも小さいと
きには、循環ポンプ18を例えば30秒間起動し、追い焚き
スイッチ16がオフするか否かの確認を行う。追い焚きス
イッチ16がオフしないときには、浴槽水位は循環金具以
上となっていることが確認される。このときの浴槽水位
の降下安定は、例えば入浴者が浴槽から出るときに水位
が降下し、これが安定したものと判断し、保温保水モー
ド時のときには、ステップ123 から124 の注湯動作を行
い、浴槽湯水を設定水位に保持する。ステップ119 で追
い焚きスイッチ16がオフしたときには、浴槽水位は循環
金具以下と判断され、循環ポンプ18を停止した後、今ま
での水位水圧の検出最小値PMIN (図7の変曲点の水位
水圧に対応)を温度補償した正しい値で設定し、この設
定水位水圧を循環金具の基準点の水位水圧として注湯制
御グラフの座標上に設定し、注湯制御グラフがこの循環
金具位置の基準水位圧力を通るように正しく注湯制御グ
ラフを補正する。
【0034】本実施例によれば、浴槽湯水の排水時に、
水位設定の基準点である循環金具の位置の水位水圧が正
しく検出されて、注湯制御グラフの補正が行われるの
で、自動風呂釜を設置施工した後に、記憶モードでの運
転により、注湯制御グラフを緻密に作成しなくてもよい
という便宜が得られる。例えば、記憶モードでの運転に
際しては、図5に示すように、循環金具の高さを余裕を
持って越えるPS の圧力水位まで一度に注水(本明細書
で使用する注水の用語は、水を注ぐ場合の他に湯を注ぐ
場合を含む)し、そのときの注水量QS で注湯制御グラ
フの座標上にOSの点を描き、次に、設定水位近傍の水
位圧力PW まで注水して、このときの注水量QW によっ
てOW の点を座標上に描き、このOW とOS との2点を
結ぶ直線によって注湯制御グラフをラフに作成すること
ができる。このように、注湯制御グラフをラフに作成し
ても、次に、入浴後の排水に際して、循環金具の基準位
置の水位PO が正しく求められ、このときの水量QO
注湯開始からOS 点までの直線と水位PO での水平線と
の交点から演算によって求められるので、QO とPO
よってOO が定まり、この基準点OO の点をグラフ座標
上に描くことができる。そして、このOO とOS とOW
を結ぶことにより、注湯制御グラフが正確に補正されて
求められることとなり、次回の湯張り注湯運転を正確に
行うことが可能となる。
【0035】また、前記の如く、記憶モードの運転時に
おける注湯制御グラフの作成をラフにできるので、従来
例の如く、循環金具の位置を求めるために、例えば10リ
ットルの水量を断続的に繰り返し注湯しながら、循環金
具の基準位置を探し当てるという手間隙が不要となり、
記憶モードでの注湯時間が格段に短縮され、入浴者は、
記憶モードの動作終了まで長い時間待つことなく浴槽へ
の入浴が可能となる。
【0036】さらに、本実施例では、浴槽湯水の排水時
毎に、循環金具位置の基準点の水位圧力が検出されて、
その都度、注湯制御グラフが正しく補正されるので、注
湯制御グラフを常に正しい状態に保つことができ、これ
により、湯張り注湯運転の信頼性が高められ、湯張りの
水位設定を精度良く行うことができる。
【0037】さらに、図4のフローチャートにおいて、
水位の降下がステップ101 から108にかけて判断され、
次に水位の安定がステップ109 から116 にかけて判断さ
れたときに、ステップ117 の判断を行ってPMIN <PK
になったときのみ循環ポンプ18を起動するようにし、そ
れ以外のときはポンプ起動が行われないので、不必要時
のポンプ起動による騒音を防止することができる。
【0038】さらに、圧力センサ26が経年変化等により
狂いが生じても、その狂いの分だけ排水時毎に注湯制御
グラフもそれに合わせて補正されるので、圧力センサの
経年変化による注湯制御グラフの狂いが生じるというこ
とがない。したがって、圧力センサ26の経年変化により
狂いが生じる毎に記憶モードの運転を行って注湯制御グ
ラフを新たに作成し直すという手間隙も必要なく、非常
に好都合となる。
【0039】なお、本発明は上記実施例に限定されるこ
とはなく、様々な実施の態様を採り得る。例えば、上記
実施例では基準点の水位水圧の検出値を湯水の温度によ
って温度補償しているが、この温度補償を省略して、装
置構成および信号処理のより簡易化を図るようにしても
よい。この場合も、記憶モード時の運転時には不正確で
あった基準点の水位位置を排水時の水位水圧の検出によ
り、より正確に求めることができ、温度補償を省略して
も、従来例に比べ、水位設定の精度を高め、注湯制御グ
ラフの正確化を図ることができ、湯張り制御の信頼性を
高めることができる。ただ、本実施例の如く、基準点の
水位圧力を温度補償して求めることにより、より一層湯
張り注湯の高精度化を達成できる。
【0040】また、本実施例では給湯熱交換器5で作り
出した湯を追い焚き循環管路14を介して浴槽1に注湯し
ているが、追い焚き循環管路14を介さずに給湯管又は給
湯管から分岐させた湯張り管を通して浴槽への注湯を行
ってもよく、本発明は様々な他の風呂システムに適用さ
れるものである。
【0041】
【発明の効果】本発明は、浴槽の排水時に、水位水圧の
減少を圧力センサの検出圧によってモニタし、水圧の減
少傾向の停止状態を確認して追い焚き循環管路の接続口
の基準点の水位圧力として検出するものであるから、浴
槽への湯張り注湯時に正確に検出することが難しい循環
金具の基準点の水位圧力を正確に検出して、注湯制御グ
ラフ上にその基準点の水位圧力として設定し、注湯制御
グラフを補正できるので、湯張り注湯に際して水位設定
の精度を高めることができるとともに、注湯湯張りの制
御精度を高めることができる。
【0042】また、圧力センサによって検出される前記
基準点の水位水圧を検出水温によって温度補償する構成
のものにあっては、基準点の水位水圧をより正しく求め
ることができ、この正しい基準点の水圧により注湯制御
グラフを補正できるので、注湯制御グラフの精度をさら
に高めることができる。
【0043】さらに、本発明では湯張り水位設定の基準
点となる循環金具の位置(追い焚き循環管路の接続口の
位置)の水位設定および注湯制御グラフの補正が浴槽湯
水の排水時毎に行われるので、圧力センサの経年変化の
影響を受けることなく注湯制御グラフを常に正しい状態
に保持しておくことができることとなり、湯張り注湯制
御の信頼性を長期に亘って高めることが可能となる。
【0044】さらに、本発明によれば、浴槽湯水の排水
時に、注湯制御グラフが正しく補正されるので、最初に
注湯制御グラフを作成する記憶モードの運転時には、注
湯制御グラフを細心の注意を払って緻密に作成する必要
はなく、ラフに作成すればよいので、従来例のように循
環金具の位置を少量の断続注湯と圧力検出を繰り返し行
って探し求めるという手間隙のかかる煩雑な作業が不要
となり、これにより、記憶モードでの運転時間も短くて
済み、入浴者は、注湯制御グラフが作成されるまで長い
時間待つことなく、直ちに浴槽への入浴ができ、非常に
好都合である。
【図面の簡単な説明】
【図1】湯張り注湯制御グラフの補正を行う制御部の一
実施例のブロック構成図である。
【図2】本実施例における自動風呂釜のシステム説明図
である。
【図3】同実施例における注湯制御グラフの補正動作を
行う基本的なフローチャートである。
【図4】注湯制御グラフの補正動作を行うより具体的な
フローチャートである。
【図5】記憶モードの運転時に作成された注湯制御グラ
フを浴槽排水時に検出される循環金具位置の基準水位検
出圧力によって補正する一態様例の説明図である。
【図6】注湯制御グラフの説明図である。
【図7】湯張りから浴槽湯水の排水に至る浴槽の水位変
化の状態説明図である。
【符号の説明】
9 風呂温度センサ 26 圧力センサ 34 制御装置 37 水位検知部 40 注湯制御グラフ補正部 50 圧力センサ温度補償部

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 浴槽の各水位水圧とその各水位水圧に対
    応する水量との関係を示す注湯制御グラフを作成記憶し
    ておき、湯張り注湯時にはこの注湯制御グラフに従い浴
    槽への湯張り制御を行う自動風呂釜の湯張り注湯制御方
    法において、浴槽湯水の排水時に追い焚き循環管路側で
    浴槽水位の減少を圧力センサによってモニタし、水圧の
    減少傾向の停止状態を確認して追い焚き循環管路の接続
    口の基準点の水位圧力を検出し、この検出圧力によって
    注湯制御グラフ上の基準点の水圧値を補正し、この補正
    量に応じて注湯制御グラフを補正する自動風呂釜の湯張
    り注湯制御方法。
  2. 【請求項2】 浴槽湯水の排水時に水位水圧の検出と同
    時に温度センサによって水温を検出し、基準点の検出水
    圧を圧力センサの温度特性誤差を補償して求め、この温
    度補償された基準点の水位圧力の補正量に応じて注湯制
    御グラフを補正する請求項1記載の自動風呂釜の湯張り
    注湯制御方法。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009036486A (ja) * 2007-08-03 2009-02-19 Toshiba Carrier Corp 給湯装置
JP2009257659A (ja) * 2008-04-16 2009-11-05 Rinnai Corp 排水完了判定装置、及び、風呂システム
JP2009270730A (ja) * 2008-04-30 2009-11-19 Gastar Corp 燃焼装置
CN109883038A (zh) * 2019-01-21 2019-06-14 广东万家乐燃气具有限公司 一种浴缸型热水器及水温补偿方法

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