JP2009257659A - 排水完了判定装置、及び、風呂システム - Google Patents

排水完了判定装置、及び、風呂システム Download PDF

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Abstract

【課題】水位センサを有しない風呂システムに適用できると共に、湯張り量が変更されても、排水完了判定の信頼性を担保できる排水完了判定装置を提供する。
【解決手段】湯張り量設定手段で設定される湯張り量Aの浴槽水が浴槽の排水栓から排水されるのに必要な排水所要時間THを、前記湯張り量Aとの関係から設定しておく排水時間設定手段(S93)と、前記湯張り量Aの浴槽水を排水するために前記排水栓を開放した際には(S94)、前記排水栓の開放時から前記排水所要時間THが経過した場合に排水完了信号を出力する完了判定手段(S95)を具備すること。
【選択図】図6

Description

本発明は、浴槽の排水完了判定装置に関するものである。
浴槽の排水完了判定装置を備えた風呂システムが特許文献1に開示されている。
このものでは、浴槽側壁に取り付けられた浴槽金具には、熱源機から引き出された湯張り回路が接続されていると共に、該湯張り回路には、浴槽水位を検知する水位センサが設けられている。そして、湯張り時には、水位センサの検知する浴槽水位が別途設定された湯張り水位に達するまで、前記湯張り回路から浴槽に湯張り水が供給される。
このものでは、浴槽水の排水時には、前記水位センサが検知する浴槽水位の時間変化等に基づいて演算した排水スピードを利用して排水完了を報知できるようになっている。具体的には、浴槽の排水栓が開放されると、水位センサが検知する浴槽水位の時間変化等から排水スピードを演算し、浴槽水位が前記浴槽金具の取付高さ以下になって水位センサによる水位検知が不能なレベルまで排水されると、それ以降の残水排水時間を、前記排水スピードと浴槽金具以下に貯留可能な残水量に基づいて演算し、該残水排水時間が経過したときに、排水が完了したと判定してこれを報知する。これにより、浴槽水の排水完了時点をほぼ正確に報知できる。
ところが、上記排水の完了判定方法は、水位センサを具備しないタイプの風呂システムには適用できない。即ち、湯張り回路に設けた水量カウンタによって、浴槽へ供給された湯張り水の体積たる水量を計測し、該計測した水量が別途設定された湯張り量に達したときに湯張り動作を終了させるタイプの風呂システムには適用できない。
そこで、水位センサに代えて水量カウンタが組み込まれたタイプの風呂システムでも、浴槽水の排水完了の概略時期を判定できるものが特許文献2に開示されている。
このものは、リモコン装置に排水所要時間を予め手入力で設定しておき、排水開始後には、前記排水所要時間が経過したときに排水完了と判定する。
ところが、特許文献2のものでは、リモコン装置に予め設定した画一的な排水所要時間を使用して排水完了を判定するから、リモコン装置で湯張り量が変更されると、排水完了判定の信頼性が著しく低下し、排水完了の判定時期が実態から大きくズレてしまうという問題があった。従って、例えば、排水完了に続けて浴槽洗浄を実行する自動洗浄機能を備えた風呂システムでは、浴槽水の排水完了前に浴槽洗浄が開始されることがあり、浴槽が綺麗に洗浄できない不都合が生じる。
特許第3721207号公報 特開2003−250712号公報
本発明はかかる点に鑑みて成されたもので、水位センサを有しない、水量カウンタタイプの風呂システムに適用できると共に、湯張り量が変更されても、排水完了判定の信頼性を担保できる排水完了判定装置を提供することを課題とする。
[請求項1に係る発明]
前記課題を解決する為の請求項1に係る発明の解決手段は、
『浴槽水を排水する排水栓と、
浴槽への湯張り量を設定する湯張り量設定手段と、
前記浴槽へ湯張り水を供給する湯張り弁を備えた湯張り回路と、
前記湯張り回路から浴槽へ供給された湯張り水の水量を計測する水量カウンタと、を具備し、
湯張り開始時から水量カウンタが計測した水量が前記湯張り量設定手段で設定された湯張り量になるまで、前記湯張り弁を開弁する風呂システムに適用される排水完了判定装置であって、
前記湯張り量設定手段で設定される湯張り量の浴槽水が前記排水栓から排水されるのに必要な排水所要時間を、前記湯張り量との関係から設定しておく、排水時間設定手段と、
前記湯張り量の浴槽水を排水するために前記排水栓を開放した際には、前記排水栓の開放時から前記排水所要時間が経過した場合に排水完了信号を出力する完了判定手段を具備する』ことである。
上記解決手段によれば、湯張り量設定手段で設定される湯張り量の浴槽水が前記排水栓から排水されるのに必要な排水所要時間が、前記湯張り量との関係から設定されている(排水時間設定手段)。
そして、湯張り量の浴槽水を排水すべく前記排水栓を開放したときには、排水栓の開放時から、湯張り量に対応する排水所要時間(排水時間設定手段で設定された時間)が経過したときに完了判定手段から排水完了信号が出力される。
従って、請求項1に係る発明の排水完了判定装置は、水位センサを有しない、水量カウンタタイプの風呂システムにも適用できる。又、湯張り量に応じて、排水時間設定手段で設定される排水所要時間が変化し、排水完了信号の出力時期も変化するから、排水完了判定の信頼性を担保できる排水完了判定装置を提供することができる。
[請求項2に係る発明]
請求項1に係る発明に於いて、
『更に、前記浴槽水の排水の完了判定に必要なデータを設定する際に操作する試運転スイッチと、
前記試運転スイッチの操作で作動し、且つ、前記水量カウンタの計測する水量が基準水量になるまで前記湯張り弁を開弁して浴槽に給水する手段と、
前記給水する手段の作動によって浴槽に貯留された基準水量の浴槽水が前記排水栓から排水されるのに必要な基準排水時間を計測する基準排水時間タイマと、を具備し、
前記排水時間設定手段は、
前記基準排水時間タイマが計測した前記基準排水時間と、前記基準水量と、前記湯張り量の関係から、前記排水所要時間を求めるものである』ことである。
上記解決手段は次のように作用する。
浴槽等の据え付けを行なった後、浴槽水の排水の完了判定に必要なデータを設定する際には、試運転スイッチを操作する。
すると、試運転スイッチの操作に応答して湯張り回路の湯張り弁が開弁され、これにより、湯張り回路から浴槽に給水されると共に、浴槽への給水の水量が水量カウンタで計測される。そして、前記水量カウンタが計測した水量が基準水量(基準水量設定手段で設定される)になるまで湯張り弁が開弁される。
次に、前記給水する手段の作動によって浴槽に貯留された基準水量の浴槽水が排水栓から排水されるのに必要な基準排水時間が基準排水時間タイマで計測される。そして、前記計測された基準排水時間、基準水量、湯張り量の関係に基づき、該湯張り量の浴槽水が排水栓から排水されるのに必要な排水所要時間が排水時間設定手段で求められる。
前記排水所要時間を求める方法は特に限定されるものではないが、例えば、次の方法を採用することができる。
I.前記基準水量を基準排水時間で割り算して排水スピードを求め、この排水スピードで前記湯張り量を割り算して、排水所要時間を求める。
II.前記基準水量に対する前記湯張り量の比率に基準排水時間を掛け算する。
そして、前記排水時間設定手段が求めた排水所要時間は、請求項1の発明と同様、完了判定手段で処理されて排水完了信号が出力される。
[請求項3に係る発明]
請求項2に係る発明に於いて、
『更に、前記給水する手段の作動によって前記浴槽への給水が終了した後に於ける前記排水栓の開放時に手動操作されるスタートスイッチと、
前記排水栓の開放後で前記排水栓から浴槽水の排水が終了した時に手動操作されるストップスイッチと、を具備し、
前記基準排水時間タイマは、スタートスイッチとストップスイッチの操作時間間隔を前記基準排水時間として計測する』ものとすることができる。
ここで、スタートスイッチとストップスイッチは、共通のスイッチで兼用してもよく、各別に独立したスイッチとしてもよい。
このものでは、給水する手段の作動によって、浴槽への給水が終了した後の排水時に排水栓が開放されると、スタートスイッチが手動操作され、更に、その後の排水終了時にストップスイッチが手動操作される。
すると、基準排水時間タイマは、スタートスイッチとストップスイッチの操作時間間隔を計測し、これを基準排水時間として求める。以後、この基準排水時間を用いて請求項2の発明と同様の作用を行なう。
[請求項4に係る発明]
請求項2又は請求項3に係る発明に於いて、
『前記排水時間設定手段は、
前記基準排水時間タイマが計測した前記基準排水時間で前記基準水量を割り算して排水スピードを求める排水スピード決定手段と、
前記排水スピード決定手段で求められた排水スピードで前記湯張り量を割り算して排水所要時間を求める手段を具備する』ものとすることができる。
このものでは、基準水量の浴槽水を排水するのに必要な基準排水時間を基準排水時間タイマが計測すると、排水スピード決定手段は、前記基準排水時間で基準水量を割り算することにより、排水栓から単位時間に排水される浴槽水の量、即ち、排水スピードを求める。
そして、前記求められた排水スピードで湯張り量を割り算することにより、排水所要時間が求められ、該排水所要時間は、請求項1の発明と同様、完了判定手段で処理されて排水完了信号が出力される。
[請求項5に係る発明]
請求項1〜4に係る発明に於いて、
『更に、前記湯張り回路から浴槽に設定量の温水を補充する足し湯スイッチを具備し、
前記足し湯スイッチの操作回数と前記設定量との積を前記湯張り量に加算した値を、新たな湯張り量として更新する』ものでは、入浴中に足し湯スイッチが操作されると浴槽水が増加するが、足し湯スイッチの操作回数と前記設定量との積を前記湯張り量に加算した値が、新たな湯張り量として更新される。従って、増加後の浴槽水(更新された湯張り量)に応じて、排水時間設定手段で設定される排水所要時間が変化し、排水完了信号の出力時期も変化する。
[請求項6に係る発明]
請求項1〜5に係る発明に於いて、
『更に、前記浴槽側壁に設けられた浴槽金具と追焚用熱交換器を循環するように接続された追焚用循環回路と、
該追焚用循環回路で浴槽水を循環させる循環ポンプと、
前記追焚用循環回路での浴槽水の循環流を検知する水流スイッチと、
前記循環ポンプを作動させたときに前記水流スイッチが前記循環流を検知しない場合に残水小量信号を出力する残水量判定手段と、を具備し、
前記完了判定手段は、
前記残水量判定手段が前記残水小量信号を出力している場合には、前記浴槽金具以下の浴槽内に貯留可能な浴槽水の排水に必要な時間が経過したときに前記排水完了信号を出力する』ものとすることができる。
このものでは、残存する浴槽水の量が少なく、浴槽金具以下のレベルしか残存していない場合には、循環ポンプを作動させても浴槽水が追焚用循環回路を循環しない。従って、係る場合は、水流スイッチが循環流を検知しないから、残水量判定手段から残水小量信号が出力される。そして、この場合には、完了判定手段は、前記浴槽金具以下の浴槽内に貯留可能な浴槽水の排水に必要な時間が経過したときに前記排水完了信号を出力する。従って、排水完了信号の出力時まで長時間を要するといった不都合が防止できる。
[請求項7に係る発明]
請求項1〜6に係る排水完了判定装置を備えた風呂システムに於いて、
『前記排水完了信号に応答して、前記浴槽の内面に洗浄水を噴射する浴槽洗浄動作を実行する』ものでは、高い信頼性の下に出力される排水完了信号に応答して浴槽洗浄が実行されるから、浴槽水の排水完了前に浴槽洗浄が実行されるような不都合が少なくなる。
本発明は次の特有の効果を有する。
請求項1に係る発明では、既述したように、水位センサを有しない、水量カウンタタイプの風呂システムにも適用できる。又、湯張り量に応じて、排水時間設定手段で設定される排水所要時間が変化し、排水完了信号の出力時期も変化するから、排水完了判定の信頼性を担保できる排水完了判定装置を提供することができる。
請求項2に係る発明では、浴槽等が据え付けられた現場で試運転スイッチを操作すると、基準水量の浴槽水が実際に排水される排水スピードが求められ、該排水スピードに基づいて排水所要時間が設定できる。従って、浴槽の設置条件によって排水スピードが相違する場合でも、信頼性の高い排水完了判定が行なえる。
請求項3に係る発明では、浴槽水の排水時にスタートスイッチとストップスイッチを操作するだけで、排水所要時間の決定に必要な基準排水時間が求められるから、基準水量の浴槽水の排水開始時や排水終了時を自動検知する為の特別な手段が不要となり、制御や構造の簡略かが図れる。
請求項4に係る発明では、基準水量の排水時に求めた排水スピードを用いて、湯張り量の排水所要時間を演算するから、排水所要時間と湯張り量の関係を書き込むデータテーブルを制御装置のメモリー内に設定する場合に比べ、制御装置のメモリーの使用量が少なくて済む。
請求項5に係る発明では、湯張り後に浴槽への足し湯操作がされた場合でも、信頼性の高い排水完了判定が行なえる。
請求項6に係る発明では、既述したように、残存する浴槽水の量が少なく、浴槽金具以下のレベルしか残存していない場合に、排水完了信号の出力時まで長時間を要するといった不都合が防止できる。
請求項7に係る発明では、高い信頼性の下に出力される排水完了信号に応答して浴槽洗浄が実行されるから、浴槽水の排水完了前に浴槽洗浄が実行されるような不都合が少なくなる。
以下に、本発明を実施するための最良の形態について添付図面を参照しながら説明する。
《全体構成》
図1は本発明の実施の形態を説明する風呂システムの概略構成図であり、温水を加熱生成する熱源機(10)と、リモコン装置(53)と、浴槽(20)と、該浴槽(20)の洗浄ユニット(3)と、更に、洗剤タンク(7)とを備える。
熱源機(10)からは、浴槽(20)内を追焚きするための往き管(12)及び戻り管(13)が引き出されており、該往き管(12)及び戻り管(13)により、浴槽側壁(21)に取り付けられた浴槽金具(5)と熱源機(10)内の追焚用熱交換器(15)が接続されて全体として追焚用循環回路(B)が形成されている。そして、追焚用循環回路(B)には浴槽水の流れを検知する水流スイッチ(29)と循環ポンプ(17)が配設されている。
浴槽(20)内を追焚きする時には、前記追焚用熱交換器(15)を加熱する為の追焚バーナ(16)が燃焼すると共に循環ポンプ(17)が作動することで、浴槽(20)内に貯留された浴槽水が、浴槽金具(5)→戻り管(13)→水流スイッチ(29)→循環ポンプ(17)→追焚用熱交換器(15)→往き管(12)→浴槽金具(5)→浴槽(20)内と繋がる追焚用循環回路(B)で循環しながら加熱昇温される。
熱源機(10)の給湯バーナ(18)で加熱される給湯用熱交換器(19)からは洗浄ユニット(3)に接続される出湯管(11)が引き出されていると共に、該出湯管(11)と追焚用循環回路(B)の往き管(12)は、水量カウンタ(27)及び湯張り弁(28)を具備する湯張り分岐管(14)で接続されている。そして、給湯用熱交換器(19)から出湯管(11)を経由して湯張り分岐管(14)から往き管(12)との接続点(280)に至り、該接続点(280)から往き管(12)を経て直接的に浴槽(20)に繋がる第1搬送回路と、前記接続点(280)から追焚用熱交換器(15)を経て停止状態にある循環ポンプ(17)から戻り管(13)を逆流して浴槽(20)に繋がる第2搬送回路を利用した両搬送の湯張りができるようになっている。従って、本実施の形態では、給湯用熱交換器(19)→出湯管(11)→湯張り分岐管(14)と繋がる回路と、前記第1,第2搬送回路によって、浴槽(20)への湯張り回路が構成されている。
又、出湯管(11)には、洗浄ユニット(3)の上流にてシャワー(58)や出湯蛇口(57)に分岐する温水分配管(59)が接続されている。
《洗剤タンク(7)》
洗剤タンク(7)は、浴槽(20)の上端外周に張出す浴槽フランジ(22)に取り付けられていると共に、該洗剤タンク(7)の底壁から引き出された洗剤供給管(70)は、後述する洗浄ユニット(3)に組み込まれた洗剤弁(69)に繋がっている。
《洗浄ユニット(3)》
図1に示すように、洗浄ユニット(3)は、弁装置(60)と、該弁装置(60)の下流側に設けられた銀イオン発生装置(63)と、前記洗剤タンク(7)の底壁から延びる洗剤供給管(70)に接続される洗剤弁(69)と、これら洗剤弁(69)等を制御する洗浄ユニット制御装置(33)を備えている。洗浄ユニット制御装置(33)には、図1の風呂システムが自動排水機能を具備するか否かによって切替えるディップスイッチ(30)と、リモコン装置(53)が配線接続されている。
洗剤弁(69)の下流側は、前記銀イオン発生装置(63)から浴槽(20)側の洗浄ノズル(51)に繋がる洗浄配管(62)に設けられたベンチュリー構造の洗剤混合管(72)に接続されている。
弁装置(60)には、上流から順に、水量制御弁(61)、水量カウンタ(64)、開閉弁(65)、大気開放弁(66)、逆流防止弁(67)が配設されている。前記水量制御弁(61)には熱源機(10)の給湯用熱交換器(19)から引き出された出湯管(11)が接続されると共に、水量制御弁(61)はステッピングモータ等により弁開度が調節できるようになっている。尚、大気開放弁(66)は、熱源機(10)内の給水配管が負圧状態に陥ったときに大気開放させるための弁である。
《リモコン装置(53)》
浴室壁面等に配設されるリモコン装置(53)には、表示画面(530)、電源スイッチ(531)、洗浄運転スイッチ(532)、湯張りスイッチ(533)、全自動運転スイッチ(536)、足し湯スイッチ(538)、湯張り温度や湯張り量A等を設定するUP/DOWNスイッチ(534)、及び、UP/DOWNスイッチ(534)で設定する対象が湯張り量Aであるか湯張り温度であるかを切替える切替スイッチ(535)が設けられている。切替スイッチ(535)を長押しすると、熱源機(10)や浴槽(20)等を設置した作業者が器具運転制御に必要な種々のデータを熱源機(10)の熱源機制御装置(100)等に学習させるための試運転が行なえるようになっている。従って、本実施の形態では、長押しされる切替スイッチ(535)が既述発明特定事項たる「試運転スイッチ」に対応する。
又、前記湯張り量Aを設定する場合のUP/DOWNスイッチ(534)は既述発明特定事項たる「湯張り量設定手段」に対応する。
リモコン装置(53)には、前記試運転時に操作するデータ設定スイッチ(537)が設けられている。このデータ設定スイッチ(537)は、既述発明特定事項たる「スタートスイッチ」と「ストップスイッチ」の両機能を兼備している。
リモコン装置(53)と、熱源機(10)に組み込まれた熱源機制御装置(100)は双方向通信ができるようになっている。
《排水栓操作具及び排水栓等》
図1に示すように、浴槽フランジ(22)には、浴槽底壁(23)の排水栓(25)を電動で開閉させる排水栓駆動部(43a)を備えた排水栓操作具(43)が配設されている。又、排水栓操作具(43)の操作信号は、リモコン装置(53)を介して、洗浄ユニット(3)に組み込まれた洗浄ユニット制御装置(33)や、熱源機(10)内に組み込まれた熱源機制御装置(100)に送信されるようになっている。
《運転制御動作》
熱源機(10)の熱源機制御装置(100)内には、図2〜図7のフローチャートで示す制御動作を実行するマイクロコンピュータが組み込まれており、リモコン装置(53)に設けられた電源スイッチ(531)が投入されると、前記マイクロコンピュータは図2の基本制御動作を実行する。
先ず、試運転操作がされたか否かを判断する(S1)。この判断は、リモコン装置(53)に設けられた切替スイッチ(535)が長押しされたか否かを確認することにより行なう。そして、試運転操作がされたと判断されると試運転モードが実行される(S2)。
図3は試運転モードのフローチャートである。
試運転モードでは、排水栓(25)を閉じ、給湯バーナ(18)を燃焼させ、湯張り弁(28)を開く(S30)。すると、給湯用熱交換器(19)からの温水は、出湯管(11)を経由して湯張り分岐管(14)からこれと往き管(12)の接続点(280)に至り、該接続点(280)から往き管(12)を経て直接的に浴槽(20)に繋がる第1搬送回路と、前記接続点(280)から追焚用熱交換器(15)側に逆流して停止状態にある循環ポンプ(17)から戻り管(13)を経て浴槽(20)に繋がる第2搬送回路に流れ、これら第1,第2搬送回路を用いて両搬送による湯張り動作が開始する。
次に、浴槽金具(5)の取付高さまで湯張りされたか否かを判断する為に設けられた湯張り量判定フラグF1(S34で説明する)の内容が“浴槽金具以上水位”でない場合(S31で「N」)は、浴槽金具(5)まで湯張りされていないと判断し、「浴槽金具まで湯張りができたら、データ設定スイッチをONして下さい。」とリモコン装置(53)の内蔵スピーカ(図示せず)で音声案内する(S32)。
浴槽金具(5)の取付高さまで湯張りされたと目視確認できず、作業者がデータ設定スイッチ(537)を操作しない場合(S33で「N」)は、更に、水量カウンタ(27)の計測水量を判断してこれが基準水量たる200L未満の場合(S35で「N」)の場合は、S31のステップに制御を戻す。
浴槽金具(5)の取付高さまで湯張りされたと目視確認できたときに作業者がデータ設定スイッチ(537)を操作すると(S33で「Y」)、湯張り開始からデータ設定スイッチ(537)が操作されるまで水量カウンタ(27)が計測した水量、即ち、浴槽金具(5)の取付高さ以下に貯留された浴槽水を金具以下水量Bとして記憶すると共に、湯張り量判定フラグF1に“浴槽金具以上水位”を記憶させる(S34)。
更に湯張りが継続し、水量カウンタ(27)の計測水量が200Lになると(S35で「Y」)、給湯バーナ(18)を消火させると共に、湯張り弁(28)を閉じて湯張りを終了させる(S36)。
次に、排水栓操作具(43)で排水操作がされるまで、「排水操作をして下さい。」と、リモコン装置(53)の内蔵スピーカ(図示せず)で音声案内する(S37,S38)。
排水栓操作具(43)で排水操作がされると(S38で「Y」)、排水栓駆動部(43a)で排水栓(25)を開放させて排水を開始させると共に、マイクロコンピュータの内蔵タイマ(既述発明特定事項たる「基準排水時間タイマ」に対応する。)の計測時間たる基準排水時間T1を0にリセットする(S39)。
その後、データ設定スイッチ(537)がON操作されるまで、「排水完了時にデータ設定スイッチを操作して下さい。」と、リモコン装置(53)の内蔵スピーカで音声案内する(S40,S41)。
作業者が排水完了時にデータ設定スイッチ(537)をON操作すると(S41で「Y」)、「排水スピードQ=200L/T1」を演算し(S42)、その後、リモコン装置(53)の内蔵スピーカで、試運転完了の報知を行なう(S43)。以上で、試運転モードの制御が終了する。
本実施の形態では、S38のステップで監視される排水栓操作具(43)が既述発明特定事項たる「スタートスイッチ」に、SS41のステップで監視されるデータ設定スイッチ(537)が「ストップスイッチ」に、更に、S42で排水スピードQを演算するマイクロコンピュータの機能部が「排水スピード決定手段」に、夫々対応している。
このものでは、浴槽等が据え付けられた現場で、試運転スイッチである切替スイッチ(535)を長押しすることにより、基準水量たる200Lの浴槽水が実際に排水される排水スピードQが求められ、該排水スピードQに基づいて排水所要時間が設定できるようになる。従って、浴槽(20)の設置条件によって排水スピードQが相違する場合でも、信頼性の高い排水完了判定が行なえる。
次に、図2の説明に戻る。
試運転モード(S2)の制御が終了すると、湯張りスイッチ(533)、足し湯スイッチ(538)、及び、洗浄運転スイッチ(532)の操作を監視する(S3,S4,S5)。以下、湯張りスイッチ(533)、足し湯スイッチ(538)、洗浄運転スイッチ(532)が操作された場合の制御に分けて説明する。
*湯張りスイッチ(533)が操作された場合
図2のS3のステップで、湯張りスイッチ(533)の操作が確認されると、湯張りモードが実行される(S6)。
図4は、湯張りモードの制御を説明するフローチャートである。
先ず、リモコン装置(53)のUP/DOWNスイッチ(534)でセットされた湯張り量Aを、熱源機制御装置(100)のメモリに読み込んで記憶する(S60)。次に、給湯バーナ(18)を燃焼させ、洗剤弁(69)を閉じた状態で、湯張り弁(28)を開弁させる(S61)。すると、給湯用熱交換器(19)からの湯張り水たる温水は、出湯管(11)を経由して湯張り分岐管(14)から往き管(12)との接続点(280)に至り、その後、往き管(12)と戻り管(13)を通る既述第1,第2搬送回路から浴槽(20)に供給されて両搬送湯張りが開始する。
次に、水量カウンタ(27)の計測水量が湯張り量Aになるまで湯張りを継続し(S62)、湯張り量Aになると、給湯バーナ(18)を消火させると共に、湯張り弁(28)を閉じ(S63)、その後、リモコン装置(53)の内蔵スピーカ(図示せず)で湯張り完了を報知する(S64)。以上で、湯張りモードが終了する。
*足し湯スイッチ(538)が操作された場合
図2のS3のステップで、足し湯スイッチ(538)の操作が確認されると、浴槽(20)に20Lの温水を補充する足し湯モードが実行される(S7)。
図5は、足し湯モードの制御を説明するフローチャートである。
先ず、給湯バーナ(18)を燃焼させ、洗剤弁(69)を閉じた状態で、湯張り弁(28)を開弁させる(S70)。すると、既述湯張りの場合と同様、往き管(12)と戻り管(13)を通る既述第1,第2搬送回路から浴槽(20)に温水が供給されて足し湯動作が開始する。
次に、水量カウンタ(27)の計測水量が20Lになるまで足し湯動作を継続し(S71:既述発明特定事項たる「湯張り回路から浴槽に設定量の温水を補充する」ことに対応する。)、20Lになると、給湯バーナ(18)を消火させると共に、湯張り弁(28)を閉弁させ、更に、湯張り量Aの更新を実行する(S72)。即ち、図4の湯張りモードで湯張りした湯張り量Aに、20Lを加算した値を新たな湯張り量Aとして更新する演算「A=A+20」を実行する。従って、足し湯モードが実行される毎に、湯張り量Aを20Lずつ増加させる演算が実行される(S72)。これは、足し湯スイッチ(538)の操作回数と20L(設定量)の積を湯張り量Aに加算した値を、新たな湯張り量として更新することを意味している(請求項5)。
次に、リモコン装置(53)の内蔵スピーカ(図示せず)で足し湯完了を報知する(S73)。以上で、足し湯モードが終了する。
*洗浄運転スイッチ(532)が操作された場合
図2のS5のステップで、洗浄運転スイッチ(532)の操作が確認されると、ディップスイッチ(30)の切り替え状態を判断する。そして、本実施の形態に係る風呂システムが自動排水機能を具備することを示す状態に、ディップスイッチ(30)が切り替えられている場合(S8で「Y」)は、浴槽水の排水モード(S9)を実行してから、浴槽洗浄モード(S10)を実行する。一方、ディップスイッチ(30)が、前記自動排水機能を具備しないことを示す状態に切り替えられている場合は、排水モード(S9)を実行しないで、直ちに浴槽洗浄モード(S10)を実行する。
図6は、排水モードを説明するフローチャートである。
先ず、循環ポンプ(17)を作動させる(S90)。このとき、浴槽(20)内に浴槽金具(5)の取付高さ以上の浴槽水が残留している場合は、浴槽水が、浴槽(20)内→浴槽金具(5)→戻り管(13)→水流スイッチ(29)→循環ポンプ(17)→追焚用熱交換器(15)→往き管(12)→浴槽金具(5)→浴槽(20)内と繋がる追焚用循環回路(B)内で循環するから、該循環流を検知して水流スイッチ(29)がON信号を出力する。一方、浴槽(20)内に浴槽水が残存していないか、又は、浴槽水が浴槽金具(5)の取付高さ未満のレベルにある場合は、水流スイッチ(29)がON信号を出力しない。即ち、水流スイッチ(29)は、既述発明特定事項たる「残水小量信号」を出力する。
そこで、水流スイッチ(29)がON信号を出力しているか否かを判断する(S91:既述発明特定事項たる「残水量判定手段」に対応する。)。そして、水流スイッチ(29)がON信号を出力していない場合(S91で「N」)は、金具以下水量Bを排水スピードQで割った値を排水所要時間THとして記憶する。このため、TH=B/Qの演算を実行する(S92)。この場合の排水所要時間THは、既述発明特定事項の「浴槽金具以下の浴槽内に貯留可能な浴槽水の排水に必要な時間」に対応している。
一方、水流スイッチ(29)がON信号を出力している場合(S91で「Y」)は、湯張り量Aを排水スピードQで割った値を排水所要時間THとして記憶する。このため、TH=A/Qの演算を実行する(S93:既述発明特定事項たる「排水時間設定手段」に対応する)。
前記湯張り量Aは、足し湯スイッチ(538)の操作回数と20L(設定量)の積を、図4の湯張りモードでの湯張り量Aに加算した値に一致している(足し湯スイッチ(538)が操作される毎に、図5のS72が繰り返される)。
次に、排水栓駆動部(43a)を作動させて排水栓(25)を開弁し、マイクロコンピュータの内蔵タイマの計測時間Tを0にリセットする(S94)。そして、計測時間Tが、排水所要時間THと誤差時間Kの和を超えるのを監視し(S95)、超えた場合(S95で「Y」)は、排水栓(25)を閉じた後(S96)、排水完了の報知を行うと共に、湯張り量Aを0にリセットする(S97)。
このものでは、水流スイッチ(29)がON信号を出力している場合の排水所要時間THは、湯張りと足し湯によって浴槽(20)に供給した全温水量に比例するから、既述特許文献2のように画一的な排水所要時間を使用して排水完了を判定する場合に比べて、排水完了が判定されるタイミング(S95で「Y」)の信頼性、即ち、排水完了判定の信頼性が高くなる。
又、水流スイッチ(29)がON信号を出力していない場合の排水所要時間THは、浴槽金具(5)の取付高さ以下の浴槽(20)内に貯留可能な浴槽水の排水に必要な時間であるから、排水完了が判定されるまで(S95で「Y」)長時間を要するといった不都合が防止できる。
排水モードが終了すると、図2の制御に戻り、浴槽洗浄モードが実行される(S10)。
図7は、洗浄モードの制御を説明するフローチャートである。
この洗浄動作では、「予備すすぎ」→「洗剤洗浄」→「待機」→「仕上げすすぎ」が順次行われ、最後に「銀イオン洗浄」が行われて洗浄動作が終了される。
予備すすぎ工程では、湯張り弁(28)が閉じられた状態で洗浄ユニット(3)の水量制御弁(61)が所定開度に設定されるとともに開閉弁(65)が開かれ、このときの通水を熱源機(10)が検出するとこれに内蔵された給湯バーナ(18)が燃焼して温水の加熱動作が開始する(S101)。すると、加熱された温水は出湯管(11)を介して洗浄ユニット(3)の洗浄配管(62)に送り込まれる。このとき、洗浄配管(62)には、水量制御弁(61)により制御された一定水量の温水が流され、また、洗剤弁(69)は閉じられているので、この温水のみが、洗浄配管(62)の下流側に設けられた洗浄ノズル(51)から浴槽(20)の内壁面及び浴槽蓋(26)の下面に向けて噴射される。これにより、浴槽(20)の内壁面に付着している毛、湯垢等の汚れが予備的に洗い流される。この温水の噴射が所定時間(本実施の形態では、1分)行われると(S102)、予備すすぎ工程を終了して洗剤洗浄工程に移行される。
洗剤洗浄工程では、上記予備すすぎの状態から洗剤供給管(70)の洗剤弁(69)が開かれる(S103)。すると、洗浄配管(62)を流れる温水がベンチュリー構造の洗剤混合管(72)を通過する際に生じる負圧によって洗剤タンク(7)からの洗剤液(91)が洗剤供給管(70)を介して洗剤混合管(72)で温水と混合される。そして、温水と混合された洗剤液(91)が、洗浄ノズル(51)から浴槽(20)の内壁面及び浴槽蓋(26)の下面に向けて噴射される。これにより、浴槽(20)の内壁面及び浴槽蓋(26)の下面に付着している湯垢等の汚れが洗浄される。この洗剤液(91)の噴射が所定時間(本実施の形態では、2分)行われると(S104)、洗浄ユニット(3)の洗剤弁(69)、開閉弁(65)が閉じられて洗浄ノズル(51)からの洗剤液(91)の噴射が停止され(S105)、洗剤洗浄工程が終了される。この洗剤洗浄工程が終了すると、待機工程に移行される。
待機工程では、洗浄ノズル(51)からの一切の噴射を停止し浴槽(20)の内壁面や浴槽蓋(26)の下面に洗剤液(91)が付着した状態で、所定時間(本実施の形態では、3分)が経過するまで待機される(S106)。これにより、洗剤液(91)が浴槽(20)の内壁面及び浴槽蓋(26)の下面に付着した湯垢等の汚れに浸透し、汚れを浮き上がらせて次の仕上げすすぎ工程で洗い流されやすくすることができる。この所定時間が経過すると(S106)、待機工程を終了して仕上げすすぎ工程に移行される。
仕上げすすぎ工程では、基本的には上述の予備すすぎ工程と同様に、洗浄ユニット(3)の開閉弁(65)が開かれて、熱源機(10)からの温水のみが洗浄配管(62)の下流側に設けられた洗浄ノズル(51)から浴槽(20)の内壁面及び浴槽蓋(26)の下面に向けて噴射される。これにより、浴槽(20)の内壁面及び浴槽蓋(26)の下面において洗剤液(91)により浮き上がらされた湯垢等の汚れが洗剤液(91)とともにきれいに洗い流される。
この温水の噴射が所定時間(本実施の形態では、2分)行われると(S108)、洗浄ユニット(3)の開閉弁(65)を閉じて(S109)、洗浄ノズル(51)からの噴射を停止させ、仕上げすすぎ工程が終了される。
そして、以上の工程が終了すると、銀イオン洗浄が実行される。
銀イオン洗浄工程では、洗浄ユニット(3)の水量制御弁(61)が所定開度に設定されるとともに開閉弁(65)が開かれ、且つ銀イオン発生装置(63)が稼動される(S110)。尚、この銀イオン洗浄工程では、給湯バーナ(18)を消火状態に維持することにより、加熱されない水が出湯管(11)を介して洗浄ユニット(3)に送り込まれ、水量制御弁(61)により一定水量の水が洗浄配管(62)内に流される。このとき、洗浄配管(62)を流れる水には銀イオン発生装置(63)により発生させた銀イオンが混入される。すなわち、銀イオン発生装置(63)の一対の銀電極に通電してこの銀電極の電気分解により銀イオンを発生させ、これにより、洗浄配管(62)を流れる水が銀イオン発生装置(63)の筒体内を通過する間にこの水に対し銀イオンが溶解される。そして、この銀イオンを含んだ銀イオン水が洗浄ノズル(51)から浴槽(20)の内壁面や浴槽蓋(26)の下面に向けて噴射される。これにより、浴槽(20)の内壁面や浴槽蓋(26)の下面に銀イオンが付着される。従って、銀イオンの抗菌、除菌効果により、これらの場所での雑菌、カビなどの繁殖を防止することができる。
この銀イオン水の噴射が所定時間(本実施の形態では、2分)行われると(S111)、洗浄ユニット(3)の開閉弁(65)を閉じるとともに銀イオン発生装置(63)を稼動停止させて(S112)、洗浄ノズル(51)からの銀イオン水の噴射を停止させ、銀イオン洗浄工程を終了させる。この銀イオン洗浄工程の終了をもって浴槽洗浄動作が終了され、全洗浄工程の終了となる。浴槽洗浄モードが終了すると、図2のフローチャートに戻って湯張りスイッチ(533)の操作が監視される。
このものでは、既述したように、排水完了が判定されるタイミング(S95で「Y」)の信頼性、即ち、排水完了判定の信頼性が高いから、排水完了判定に続けて実行される浴槽洗浄には、浴槽水が完全に排水されれている。従って、排水完了前に浴槽洗浄が実行されるような不都合が少なくなる。
[その他]
1.上記実施の形態では、S93のステップで、湯張り量Aを排水スピードQで割った値を排水所要時間THを求めたが、予め湯張り量と該湯張り量の浴槽水を排水栓(25)から排水するのに必要な排水所要時間を対応させたデータテーブルをマイクロコンピュータに記憶させておき、所定の湯張り量の湯張りがされた後の排水時は、該データテーブルから排水所要時間を選択してもよい。
2.上記実施の形態では、図2のS5のステップで浴槽洗浄スイッチ(532)の操作が確認された場合は、自動排水機能を備えた風呂システムと判断された場合(S8で「Y」)には、浴槽水を排水する排水モード(S9)を実行した後、浴槽洗浄モードを実行するようにした(S10)。これに対し、洗浄タイミング切替スイッチを設け、該切替スイッチが即洗浄側に切替えられているときは、浴槽洗浄スイッチ(532)の操作が確認された直後に浴槽洗浄モード(S10)を実行させる一方、前記切替スイッチが即洗浄側に切り替えられていない場合は、上記実施の形態で説明したタイミングで浴槽洗浄モード(S10)を実行させてもよい。
3.図2のS5のステップで、浴槽洗浄スイッチ(532)の操作が確認できたときには、「排水操作をして下さい。」の音声案内をリモコン装置(53)の内蔵スピーカから出力し、再度浴槽洗浄スイッチ(532)が操作されると直ちに浴槽洗浄モード(S10)を実行する一方、所定時間スイッチ操作がされない場合は、浴槽水の排水モード(S9)を実行するようにしてもよい。
4.上記実施の形態では、図6のS91のステップで水流スイッチ(29)がON信号を出力していない場合は、金具以下水量Bを排水スピードQで割った値を排水所要時間THとして記憶し、この排水所要時間THが経過したときに排水完了報知を行った(S94〜97)。これに対し、予め、浴槽金具(5)以下の浴槽(20)内に貯留可能な浴槽水の排水に必要な時間を、器具設置作業者等が設定しておき、該時間が経過したときに排水完了報知を行ってもよい。
5.浴槽洗浄スイッチ(532)が操作された場合は、「風呂蓋を閉めてください」の音声案内を行い、その後、上記「3」の制御を行なってもよい。このようにすると、風呂蓋が閉じられた状態で適切に浴槽洗浄が行なわれると共に、浴槽水が残存している状態で浴槽洗浄が開始される不都合が少ない。
6.排水栓操作具(43)によって手動で排水操作がされた場合は、その操作信号を記憶しておき、一定時間以上経過した後に浴槽洗浄スイッチ(532)が操作された場合は、直ちに浴槽洗浄を開始してもよい。
本発明の実施の形態を説明する風呂システムの概略構成図 図1の風呂システムの基本制御動作を説明するフローチャート 試運転モードの制御動作を説明するフローチャート 湯張りモードの制御動作を説明するフローチャート 足し湯モードの制御動作を説明するフローチャート 排水モードの制御動作を説明するフローチャート 洗浄モードの制御動作を説明するフローチャート
符号の説明
(17)・・・循環ポンプ
(20)・・・浴槽
(25)・・・排水栓
(29)・・・水流スイッチ
(28)・・・湯張り弁

Claims (7)

  1. 浴槽水を排水する排水栓と、
    浴槽への湯張り量を設定する湯張り量設定手段と、
    前記浴槽へ湯張り水を供給する湯張り弁を備えた湯張り回路と、
    前記湯張り回路から浴槽へ供給された湯張り水の水量を計測する水量カウンタと、を具備し、
    湯張り開始時から水量カウンタが計測した水量が前記湯張り量設定手段で設定された湯張り量になるまで、前記湯張り弁を開弁する風呂システムに適用される排水完了判定装置であって、
    前記湯張り量設定手段で設定される湯張り量の浴槽水が前記排水栓から排水されるのに必要な排水所要時間を、前記湯張り量との関係から設定しておく、排水時間設定手段と、
    前記湯張り量の浴槽水を排水するために前記排水栓を開放した際には、前記排水栓の開放時から前記排水所要時間が経過した場合に排水完了信号を出力する完了判定手段を具備する、排水完了判定装置。
  2. 請求項1に記載の排水完了判定装置に於いて、
    更に、前記浴槽水の排水の完了判定に必要なデータを設定する際に操作する試運転スイッチと、
    前記試運転スイッチの操作で作動し、且つ、前記水量カウンタの計測する水量が基準水量になるまで前記湯張り弁を開弁して浴槽に給水する手段と、
    前記給水する手段の作動によって浴槽に貯留された基準水量の浴槽水が前記排水栓から排水されるのに必要な基準排水時間を計測する基準排水時間タイマと、を具備し、
    前記排水時間設定手段は、
    前記基準排水時間タイマが計測した前記基準排水時間と、前記基準水量と、前記湯張り量の関係から、前記排水所要時間を求めるものである、排水完了判定装置。
  3. 請求項2に記載の排水完了判定装置に於いて、
    更に、前記給水する手段の作動によって前記浴槽への給水が終了した後に於ける前記排水栓の開放時に手動操作されるスタートスイッチと、
    前記排水栓の開放後で前記排水栓から浴槽水の排水が終了した時に手動操作されるストップスイッチと、を具備し、
    前記基準排水時間タイマは、スタートスイッチとストップスイッチの操作時間間隔を前記基準排水時間として計測する、排水完了判定装置。
  4. 請求項2又は3に記載の排水完了判定装置に於いて、
    前記排水時間設定手段は、
    前記基準排水時間タイマが計測した前記基準排水時間で前記基準水量を割り算して排水スピードを求める排水スピード決定手段と、
    前記排水スピード決定手段で求められた排水スピードで前記湯張り量を割り算して排水所要時間を求める手段を具備する、排水完了判定装置。
  5. 請求項1から4の何れかに記載の排水完了判定装置に於いて、
    更に、前記湯張り回路から浴槽に設定量の温水を補充する足し湯スイッチを具備し、
    前記足し湯スイッチの操作回数と前記設定量との積を前記湯張り量に加算した値を、新たな湯張り量として更新する、排水完了判定装置。
  6. 請求項1から5の何れかに記載の排水完了判定装置に於いて、
    更に、前記浴槽側壁に設けられた浴槽金具と追焚用熱交換器を循環するように接続された追焚用循環回路と、
    該追焚用循環回路で浴槽水を循環させる循環ポンプと、
    前記追焚用循環回路での浴槽水の循環流を検知する水流スイッチと、
    前記循環ポンプを作動させたときに前記水流スイッチが前記循環流を検知しない場合に残水小量信号を出力する残水量判定手段と、を具備し、
    前記完了判定手段は、
    前記残水量判定手段が前記残水小量信号を出力している場合には、前記浴槽金具以下の浴槽内に貯留可能な浴槽水の排水に必要な時間が経過したときに前記排水完了信号を出力する、排水完了判定装置。
  7. 請求項1から6の何れかに記載の排水完了判定装置を備えた風呂システムに於いて、
    前記排水完了信号に応答して、前記浴槽の内面に洗浄水を噴射する浴槽洗浄動作を実行する、風呂システム。
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