JP2009207753A - 浴槽自動洗浄システム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】カラン33a等の他栓が開かれ給湯使用されたため洗浄管13に流れる湯の流量Qsが洗浄流量Q1未満となると(S105)、洗浄管13に設けた水量制御弁18の開度を大きくし給湯使用と浴槽洗浄運転を同時に継続させる(S110〜S113)。水量制御弁18を最大開度にしても洗浄流量Q1が得られない場合は(S112)、洗浄管13の開閉弁16を閉じて浴槽洗浄運転を待機させる(S115)。浴槽洗浄運転の待機中は、給湯器3の熱源水量センサ71での計測流量Qnを監視して(S116)、この熱源水量センサ71の計測流量Qnが設定流量Qtよりも少なくなると、洗浄管13の開閉弁16を開いて浴槽洗浄運転を再開させる(S103)。
【選択図】図2
Description
浴槽内に設けた洗浄ノズルに接続する洗浄管を上水道からの水を熱交換加熱して給湯栓で給湯使用される熱源機に接続し、上記熱源機側から供給される湯又は水に洗剤を混合した洗剤液を上記洗浄ノズルから浴槽内に向けて噴射させる洗剤洗浄工程と、上記湯又は水を上記洗浄ノズルから浴槽内に向けて噴射させるすすぎ工程とを含む浴槽洗浄運転を行う浴槽自動洗浄システムにおいて、
上記洗浄管には、洗浄管の流路を開閉するための開閉弁と、洗浄管を流れる湯又は水の流量を設定するための水量制御弁と、洗浄管を流れる湯又は水の流量を計測するための水量センサとが設けられ、
上記給湯栓が開かれ他栓使用されることにより、上記水量センサの計測流量が浴槽洗浄運転に必要な流量として設定される洗浄流量未満となった場合は、上記水量制御弁の開度を大きくして水量センサの計測流量が上記洗浄流量となるときは上記他栓使用と上記浴槽洗浄運転を同時に行うように制御する制御手段が設けられているものである。
これにより、給湯栓で給湯使用されている場合には、上記水量制御弁の開度を大きくすることにより、浴槽洗浄運転に必要な流量の湯を確保して給湯使用と浴槽洗浄運転を同時に行うことができる。また、洗浄管に設けられた水量制御弁によって洗浄管を流れる湯又は水の流量を調整するので、他栓で給湯使用されたときでも洗浄管を流れる湯又は水の流量の調整を容易に行うことができる。
これにより、給湯栓で給湯使用されている場合に上記水量制御弁を最大開度にしても浴槽洗浄運転に必要な流量の湯又は水が確保できない場合には浴槽洗浄運転を待機するので、給湯使用されることにより洗浄ノズルから噴射する湯又は水等が不足して洗浄不良となることもない。
また、浴槽洗浄運転を待機した後は、熱源機の熱源水量センサの計測流量より給湯栓での給湯使用量が設定流量より少なくなると浴槽洗浄運転を再開させることにより、給湯栓での給湯使用の終了を待たずに浴槽洗浄運転を再開させることができる。従って、浴槽洗浄運転の待機時間を必要以上に長くすることがない。
これにより、浴槽洗浄運転の再開をより早くすることができるので、浴槽洗浄運転の待機時間を一層短くすることができる。
図1に示すように、実施の形態による浴槽自動洗浄システムは、熱源機となる給湯器3と浴槽2との間に洗浄ユニット1を設け、この洗浄ユニット1によって浴槽2内に洗剤液や湯又は水を噴き付けて浴槽を自動洗浄する浴槽洗浄運転を行うものである。そして、この浴槽自動洗浄システムは、他栓の給湯使用と洗浄ユニット1による浴槽洗浄運転を同時に行えるように構成する。
上記熱源水量センサ71は、給湯管路34から流出される湯又は水の流量を計測することができる。従って、この熱源水量センサ71によって、浴槽洗浄運転を待機させているときはカラン33a等の給湯栓(他栓)での湯又は水の使用量が計測されることとなる。
上記熱源水量制御弁72は、燃焼部31aを最大燃焼させても出湯温度が給湯設定温度とならない場合に限ってその開度を小さくするように調整されるが、通常は全開に設定されている。
制御部には、給湯器3を遠隔操作するためのリモコン6が接続されており、このリモコン6には、運転スイッチ61、湯張りスイッチ62、追焚きスイッチ63、タッチパネル64等が設けられている。タッチパネル64には、その画面上をタッチ操作することにより、給湯設定温度、湯張り設定温度等を入力し設定するための操作画面が表示される。
洗剤タンク12は、浴槽2の浴槽フランジ24の下に設置されており、上部には浴槽フランジ24上に露出された洗剤補給口41が設けられている。洗剤補給口41にはタンク蓋42が取り付けられている。また、洗剤タンク12の下部には洗剤供給管19が接続されている。
浴槽洗浄運転は、上述のすすぎ洗浄、洗剤洗浄の組み合わせより行われる。以下に述べる浴槽洗浄運転は、一例として、予備すすぎ工程(すすぎ洗浄)、洗剤洗浄工程(洗剤洗浄)、待機工程、仕上すすぎ工程(すすぎ洗浄)がこの順に行われるものとする。なお、この浴槽洗浄運転を行う際は、浴槽2内の浴槽水は排水されており、浴槽2内の排水栓23は開状態にされているものとする。また、浴槽蓋22は、浴槽2上に載置されているものとする。そして、浴槽洗浄の動作は、上記コントローラ10によって制御される。
図2を参照して、予備すすぎ工程を開始すると(S101)、タイマ10aのカウントを開始させ(S102)、洗浄ユニット1の開閉弁16を開き(S103)、給湯器3側から所定温度(例えば、給湯設定温度)に熱交換加熱された湯を洗浄管13に流し込み、洗浄ノズル11から浴槽2の内壁面及び浴槽蓋22の下面に向けて噴射させる。このとき、洗浄管13に流れる湯の流量が所定流量Q1となるように洗浄ユニット1の水量制御弁18の開度が設定される(S104)。これにより、浴槽2の内壁面に付着している毛、湯垢等の汚れが予備的に洗い流される。
なお、予備すすぎで使用される湯の温度は、給湯設定温度に設定することにより、他栓での給湯使用と同時に予備すすぎを行っても給湯使用側での使用感を損なうことがない。後述する洗剤洗浄や仕上すすぎでも、その湯温を給湯設定温度とすることで同様の効果が得られる。
この仕上すすぎ工程の終了をもって浴槽洗浄運転が終了される。
しかも、給湯器3の熱源水量制御弁72で洗浄管13に流れる湯又は水の流量を制御しようとすると、浴槽洗浄運転中であっても、リモコン6の運転スイッチ61がオフされている等のため給湯器3が運転状態になっていない場合では、熱源水量制御弁72が作動されないおそれもあるが、本発明では、浴槽洗浄運転中であれば、洗浄ユニット1の水量制御弁18は、給湯器3の運転状態にかかわらず、水量制御弁18を作動させて洗浄管13に流れる湯又は水の流量を制御することができる。
また、熱源水量制御弁72ではなく、洗浄ユニット1の水量制御弁18を用いることにより、他栓への流量変化を最小限にとどめることができる。熱源水量制御弁72を制御する場合に比べて水量制御弁18を制御した方が他栓への制御による流量影響が少ない。
他の実施形態は、浴槽自動洗浄システムにおいて、浴槽洗浄運転開始時に浴槽洗浄不可状態であることを検知し報知する機能を設けたものである。ここで、浴槽洗浄不可状態としては、例えば、洗浄管13の詰まり(洗浄回路の詰まり)、開閉弁16や水量制御弁18等の故障、水量センサ17の故障、他の水道栓使用による水道圧の低下、断水等の場合が挙げられる。なお、この他の実施形態の洗浄自動洗浄システムにおける装置構成は、図1に示したものと同様である。そして、上記コントローラ10の処理動作は、次のように行う。
このとき、水量センサ17の計測流量Qsが熱源水量センサ71の計測流量未満であった場合は、他栓で給湯使用されていると判断する。そのため、浴槽洗浄運転に必要な洗浄流量の湯が確保できないとし、上記実施形態において図2のS114、S115での処理と同様にタイマ10aのカウントを一時停止すると共に開閉弁16を一時閉じて浴槽洗浄運転の開始を待機させる。これにより、洗浄ノズル11から噴射する湯の流量不足によって洗浄不良を起こすことを防止することができる。なお、この後の動作は、図2のS116以降に示す動作と同様である。
なお、この他の実施形態における浴槽洗浄運転開始時に浴槽洗浄不可状態であることを検知し報知する機能は、図2、図3に示した上記実施の形態と組み合わせるようにしてもよいし、上記の実施形態とは独立して設けるようにしてもよい。
例えば、上記設定流量Qtは、給湯器3の燃焼部31aを燃焼させて給湯管路34に流れる水を給湯用熱交換器31で熱交換加熱するために最低限必要な流量としての給湯作動流量を設定するようにしてもよい。これによって、浴槽洗浄運転を再開するときには浴槽洗浄に必要な湯又は水の流量をより確実に確保することができ、洗浄不良となることを確実に防ぐことができる。
2 浴槽
3 給湯器(熱源機)
10 コントローラ(制御手段)
11 洗浄ノズル
13 洗浄管
16 開閉弁
17 水量センサ
18 水量制御弁
33a カラン(給湯栓)
71 熱源水量センサ
72 熱源水量制御弁
Q1,Q2,Q3 洗浄流量
Qn 給湯管路での流量
Qs 洗浄管での流量
Qt 設定流量
Claims (3)
- 浴槽内に設けた洗浄ノズルに接続する洗浄管を上水道からの水を熱交換加熱して給湯栓で給湯使用される熱源機に接続し、上記熱源機側から供給される湯又は水に洗剤を混合した洗剤液を上記洗浄ノズルから浴槽内に向けて噴射させる洗剤洗浄工程と、上記湯又は水を上記洗浄ノズルから浴槽内に向けて噴射させるすすぎ工程とを含む浴槽洗浄運転を行う浴槽自動洗浄システムにおいて、
上記洗浄管には、洗浄管の流路を開閉するための開閉弁と、洗浄管を流れる湯又は水の流量を設定するための水量制御弁と、洗浄管を流れる湯又は水の流量を計測するための水量センサとが設けられ、
上記給湯栓が開かれ他栓使用されることにより、上記水量センサの計測流量が浴槽洗浄運転に必要な流量として設定される洗浄流量未満となった場合は、上記水量制御弁の開度を大きくして水量センサの計測流量が上記洗浄流量となるときは上記他栓使用と上記浴槽洗浄運転を同時に行うように制御する制御手段が設けられている浴槽自動洗浄システム。 - 請求項1に記載の浴槽自動洗浄システムにおいて、
上記制御手段は、上記水量制御弁を最大開度にしても上記水量センサの計測流量が上記洗浄流量未満であるときは上記開閉弁を閉じて上記浴槽洗浄運転を待機させ、この浴槽洗浄運転を待機している間は、上記熱源機において上水道から流入される水の流量を計測するために設けられた熱源水量センサの計測流量を監視して、この熱源水量センサの計測流量が設定流量よりも少なくなると、上記開閉弁を開いて浴槽洗浄運転を再開させるように制御する浴槽自動洗浄システム。 - 請求項2に記載の浴槽自動洗浄システムにおいて、
上記設定流量は、上記他栓使用されていても洗浄流量の湯又は水が上記洗浄管に供給できるようになる上記給湯栓での湯又は水の使用量である浴槽自動洗浄システム。
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