以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。
実施形態1
図1は、本発明が適用される給湯装置(具体的には、後述する風呂配管洗浄機能を備えた給湯装置)の一例を示す概略構成図である。
図示の給湯装置1は、カランなどの給湯栓Kに温水を供給する一般給湯機能と、浴槽B(図2参照)への温水の落とし込み(注湯)ならびに風呂の追い焚きを行なう風呂機能と、温水暖房装置(図示せず)に温水を供給する暖房機能とを備えた給湯装置であって、一般給湯ならびに注湯用の温水を生成する第1の燃焼缶体2aと、風呂追い焚きならびに暖房用の温水を生成する第2の燃焼缶体2bとを備えて構成される。
第1の燃焼缶体2aは、図示しないバーナによって加熱される第1の熱交換器3aを備えており、この第1の熱交換器3aには、上水道(給水源)と接続される入水管4と、上記給湯栓Kと接続される出湯管5とが接続されるとともに、上記給水管4と出湯管5との間にバイパス管6が設けられている。
上記入水管4には、該入水管4を流れる水の流量を検出する入水流量センサ7と、入水温度を検出する入水温度センサ8とが設けられ、また、上記出湯管5には、出湯流量を調節する出湯流量調整弁9と、出湯温度を検出する出湯温度センサ10とが設けられている。さらに、上記バイパス管6には、バイパス管6を流れる流量を調節するバイパス流量調整弁11が設けられている。
一方の第2の燃焼缶体2bも、上述した第1の燃焼缶体2aと同様に、図示しないバーナによって加熱される第2の熱交換器3bを備えており、この第2の熱交換器3bには、暖房循環回路aと風呂追い焚き加熱用の循環回路bとが接続される。
ここで、暖房循環回路aは、第2の熱交換器3bで加熱昇温された温水を図示しない暖房装置との間で循環させるための回路であって、図示の給湯装置1では、高温の温水を供給する高温用温水供給回路と低温の温水を供給する低温用温水供給回路とを備えて構成されている。
すなわち、高温用温水供給回路は、上記第2の熱交換器3bの温水出力側に接続された温水(高温)往き管12から「暖房高温往き」の接続口13を経由して暖房装置(図示せず)に導かれ、「暖房戻り」の接続口14から補水タンク15、暖房循環ポンプ16を経て暖房戻り管17から上記第2の熱交換器3bの入水側に戻るように構成される。一方の低温用温水供給回路は、上記暖房循環ポンプ16の下流で分岐された低温往き管18から暖房熱動弁19を介して暖房装置(図示せず)に導かれ、「暖房戻り」の接続口14に戻るように構成される。
なお、補水タンク15には、補水用の電磁弁20が設けられており、この電磁弁20を介して上記入水管4から分岐された補水管21が接続されている。すなわち、補水タンク15の水位が所定水位を下回ったときは、上記電磁弁20を開いてタンク15内に給水されるように構成されている。また、図において符号22で示すのは上記第2の熱交換器3bからの出湯温度を検出する暖房高温用の温度センサであり、符号23は暖房低温用の温度センサを示している。
風呂追い焚き加熱用の循環回路bは、上記第2の熱交換器3bからの温水を第3の熱交換器3cに案内する追い焚き加熱用配管30と追い焚き加熱用の熱動弁31とを主要部として構成される。
具体的には、上記追い焚き加熱用配管30は、その一端が上記温水(高温)往き管12に接続されるとともに、液々熱交換器で構成される上記第3の熱交換器3cの一次側を経て、上記「暖房戻り」の接続口14の下流側で暖房循環回路aに合流するように構成され、風呂追い焚き時には、上記追い焚き加熱用の熱動弁31を開くことによって上記第3の熱交換器3cの一次側に温水が流れるように構成されている。
一方、上記第3の熱交換器3cの二次側には、風呂追い焚き用の循環回路cが接続される。この風呂追い焚き用の循環回路cは、風呂往き管32と、風呂戻り管33と、風呂追い焚き用の循環ポンプ(風呂循環ポンプ)34とを主要部として構成される。
具体的には、上記風呂往き管32は、その一端が上記第3の熱交換器3cにおける二次側の温水出力側に接続されるとともに、他端が「ふろ往き」の接続口35を介して浴槽Bの循環金具Ba(図2参照)の温水出口側に接続される。上記風呂戻り管33は、一端が上記第3の熱交換器3cにおける二次側の入水側に接続されるとともに、他端が「ふろ戻り」の接続口36を介して浴槽Bの循環金具Baの温水吸入側に接続される。
そして、この風呂戻り管33には、上記風呂追い焚き用の循環ポンプ34が設けられており、この循環ポンプ34を動作させることで、浴槽Bの循環金具Baから浴槽B内の湯水が吸入され、風呂戻り管33を介して第3の熱交換器3cに導かれ、風呂往き管32を介して再び浴槽Bの循環金具Baから浴槽B内に循環するように構成されている。
また、この循環ポンプ34の上流側には浴槽Bの水位を管内の圧力(水圧)に基づいて検出する水位センサ37が配設され、下流側には風呂追い焚き用の循環回路c内の水流を検出する水流スイッチ38と管内を循環する湯水の温度を検出する風呂温度センサ39とが設けられている。
そして、このように構成された風呂追い焚き用の循環回路cには、浴槽Bへの注湯機能(湯張り及び足し湯、足し水)用ならびに後述する風呂配管洗浄機能用の注湯用配管dが接続されている。
具体的には、この注湯用配管dは、上記第1の熱交換器3aの出湯管5から分岐されて風呂往き管32と風呂戻り管33とに接続された2本の配管41,42で構成される。より詳細には、これら注湯用の配管41,42は、それぞれ注湯電磁弁(浴槽注湯弁)43,44を介して上記出湯管5(具体的には、出湯温度センサ10の下流側)に接続され、一方の配管41が風呂往き管32の先端(具体的には、「ふろ往き」の接続口35の上流側近傍)に接続され、他方の配管42が風呂戻り管33(具体的には、水位センサ37の下流側で、かつ水流スイッチ38の上流側の位置)に接続される。
そして、上記「ふろ往き」の接続口35には、浴槽Bの循環金具Baの吐出口に連通する風呂配管51(図2参照)が接続され、「ふろ戻り」の接続口36には、浴槽Bの循環金具Baの吸入口に連通する風呂配管52(図2参照)が接続される。なお、図において注湯電磁弁43,44の上流近傍に設けられているのは注湯用配管dへの落とし込み流量を検出する注湯流量センサ45である。
そして、浴槽Bへの注湯・注水時(湯張り又は足し湯、足し水の実行時)には、風呂往き管32と連通する配管41の注湯電磁弁43を開いて、風呂往き管32から温水または水の落とし込みを行なう。一方、風呂配管洗浄機能の動作時には、上記注湯電磁弁43,44の双方を開いて、風呂往き管32と風呂戻り管33の双方から温水または水の落とし込みを行なう。
図において符号100で示すのは、給湯装置1のコントローラ(制御手段)である。コントローラ100は、給湯装置1の各部の動作を制御するためのマイコン100a(図3参照)を備えた制御装置であって、給湯装置1の各部に設けられた各種センサ類(たとえば、各種温度センサ、流量センサ、水流スイッチなど)やアクチュエータ類(たとえば、各種電磁弁、流量調整弁、熱動弁など)、さらには、後述する給湯装置1のリモコン101、その他、後述するオプション機器の制御部等と電気的に接続され、これら各部から情報を取得し、また、これら各部に必要な制御指令を与えるように構成されている(詳細は後述する)。
リモコン101は、給湯装置1を遠隔操作するための操作装置であって、図示例では、台所に設置される台所リモコン101aと浴室に設置される浴室リモコン101bとを示している。
これらリモコン101は、いずれもマイコンを備えた制御部(図示せず)を備えており、この制御部が給湯装置1のコントローラ100と通信接続され、該コントローラ100との間で給湯装置1の制御に関する情報のやり取りを行なう。
また、これらリモコン101は、特に図示はしないが、表示部と操作スイッチからなる操作部とを備えている。そして、台所リモコン101aおよび風呂リモコン101bは、ともに上記操作部として、少なくとも、給湯装置1を運転禁止状態(具体的には、たとえば、給湯栓Kが開栓されるなどして入水流量センサ7が最低作動流量を超える通水を検出しても燃焼缶体2aは燃焼運転を行なわない状態)と、運転待機状態(たとえば、給湯栓Kが開栓されるなどして入水流量センサ7が最低作動流量を超える通水を検出すると燃焼缶体2aが燃焼運転を行なう状態)とを切り替える「運転スイッチ」と、風呂自動運転(少なくとも、浴槽Bに設定温度で設定水位になるまで温水を落とし込んで湯張りを行なう運転を意味し、湯張り完了後の保温・水位維持(追い焚き、足し湯など)機能を備える運転を含む)の開始を指示する「ふろ自動」スイッチとを備えて構成されている。
そして、これらリモコン100の「運転スイッチ」がONされた状態で、給湯装置1が燃焼運転を行なわない状態(つまり、給湯機能、暖房機能、風呂機能のいずれも使用されない状態)が所定時間(たとえば、数分程度)継続すると、省電力モードに移行するように構成されている。なお、この省電力モードは、リモコン100の操作部で何らかの操作が行なわれると解除され、通常の運転待機状態に復帰する。
ここで、省電力モードとは、たとえば、表示部の表示を暗くしたり、不要な部品や回路への電力供給を停止したりするなどして電力消費量を抑える処理を実行するモードのことをいうが、本実施形態に示すように風呂配管洗浄機能を備えた給湯装置1においては、この省電力モードに移行しても水位センサ37への給電は停止せず、水位センサ37への給電停止は、後述する水位センサ給電停止処理によって行なわれる。
すなわち、風呂配管洗浄機能は、浴槽Bの排水時に、上記注湯電磁弁43,44の双方を開いて、風呂往き管32と風呂戻り管33の双方から一定量の温水または水を落とし込んでこれらの配管32,33に連通する風呂配管51,52内の残水や汚れを洗い流す機能であるが、この機能を用いて風呂配管51,52の洗浄を行なうためには浴槽Bの水位が少なくとも循環金具Ba(具体的には、循環金具Baの吐出口および吸入口)より低くなったことを水位センサ37で検出する必要がある。その一方で、浴槽Bの排水が行なわれるのは入浴直後であるとは限らず、給湯装置1が省電力モードに移行しているときに行なわれる可能性がある。そのため、本実施形態では、水位センサ37への給電停止処理を省電力モードとは別個の独立した制御として行なうように構成している。
そこで、はじめに図2に基づいて風呂配管洗浄機能の動作タイミングを説明した後に、水位センサ37への給電停止処理の詳細について説明する。
A:風呂洗浄機能の動作タイミング
風呂配管洗浄機能は、浴槽B内にある湯水を排水する際に機能するものであることから、この機能を動作させる前提として、リモコン101の運転スイッチのみがONの状態(風呂自動スイッチはOFFの状態)であることが必要である。そのため、給湯装置1のコントローラ100は、まず、給湯装置1がこの状態にあるか否かの判定を行なう。
そして、この判定が肯定的であれば、次に、コントローラ100は、水位センサ37から得られる浴槽水位の情報に基づいて、浴槽Bの水位が所定の判定開始水位L1をきってから基準水位L2まで低下するのに要した所要時間Tが所定時間T1(たとえば、2分)以内であるか否かを判定する。
ここで、上記基準水位L2は、たとえば、水位センサ37により浴槽水位の検出が可能な最低水位とされる。また、上記判定開始水位L1は、この基準水位L2より所定高さLx(たとえば、2cm)だけ上昇させた水位に設定される。そして、上記所定時間T1は、浴槽Bの底面積(容量)や排水口Bbの開口面積などに基づいて、上記判定開始水位L1から基準水位L2まで水位が低下するのに必要と予測される時間に基づいてやや余裕をもって設定される。
つまり、上記判定開始水位L1をきってから基準水位L2に至るまでの所要時間Tが所定時間T1以内であれば、浴槽B内の湯水は排水された(換言すれば、循環金具Baを下回った)と予測できるので、コントローラ100は、注湯電磁弁43,44を一定時間(または、注湯流量センサ45で一定流量が検出されるまでの間)開いて、風呂配管洗浄機能を動作させる。
なお、本実施形態では、上記基準水位L2として水位センサ37により浴槽水位の検出が可能な最低水位を用いたが、この基準水位L2は上記最低水位よりも高い位置であれば他の位置に設定することもできる。要は、浴槽Bが排水されていると推測可能な設定であれば、上述した水位検出が可能な最低水位に限られない。
B:水位センサ37への給電停止処理
次に、水位センサ37への給電停止処理について図3、図4に基づいて説明する。図3は、上記コントローラ100と水位センサ37との電気的な接続関係を説明する説明図である。また、図4は、水位センサ37に対する給電停止処理の実行手順の一例を示すフローチャートである。
この図3に示すように、上記水位センサ37は、コントローラ100(具体的にはマイコン100a)とはインターフェース回路102を介して電気的に接続されている。具体的には、水位センサ37は、このインターフェース回路102を介して、上記マイコン100aからの水位基準信号が入力されるとともに、センシングによって得たセンサデータ信号を上記マイコン100aに出力するように構成され、さらに、コントローラ100(具体的には、図示しない電源部)の直流電源Vccから電力の供給を受けるように構成されている。
ここで、上記直流電源Vccとインターフェース回路102との間、つまり、インターフェース回路102に電力を供給する電源ライン(電源線)上には、該電源ラインへの通電の遮断/通電を切り替える電力供給切替手段103が設けられている。
この電力供給切替手段103は、本実施形態では、マイコン100aによって制御されるトランジスタQ1,Q2で構成される。すなわち、トランジスタQ1がオフ動作する(オフに制御される)と水位センサ37への給電が停止され、反対にトランジスタQ1がオン動作する(オンに制御される)と水位センサ37への給電停止が解除されるように構成されている。
しかして、このように水位センサ37とコントローラ100とが接続されてなる給湯装置1においては、水位センサ37に対する給電停止処理が以下の手順で行なわれる。
すなわち、リモコン101の運転スイッチがON状態とされると、コントローラ100は、上記電力供給切替手段103のトランジスタQ1をオン動作させて水位センサ37への給電を開始するとともに(図4ステップS1参照)、風呂自動運転の判定を行なう(図4ステップS2参照)。
この風呂自動運転の判定は、風呂自動運転が停止しているか否の判定で構成される。つまり、風呂自動運転が動作中の場合(図4ステップS2で「No」の場合)は、水位センサ37への通電を遮断することはできないので、図4ステップS1に戻って水位センサ37への通電を継続する。
一方、風呂自動運転が停止中の場合(図4ステップS2で「Yes」の場合)は、続く図4ステップS3に移行して、水位センサ37の検出値(つまり、浴槽Bの水位)と所定の基準水位Lとを比較して、水位センサ37によって検出される浴槽水位が上記所定の基準水位Lを下回っているか否かの判定を行なう。
この判定における基準水位Lは、本実施形態では、上述した風呂配管洗浄機能の動作開始判定における基準水位L2と同じに設定されるが、たとえば、風呂配管洗浄機能の動作開始判定における基準水位L2が水位センサ37による水位検出が可能な最低水位より高く設定されている場合には、この基準水位L2と上記最低水位との間で任意に設定可能である。
つまり、この図4ステップS3における判定は、水位センサ37の検出結果に基づいて、風呂配管洗浄機能の動作が開始されていることを把握するステップであり、風呂配管洗浄機能の動作開始を水位センサ37で検出できるのであれば、上記基準水位Lの設定を変更することも可能である。
そして、図4ステップS3での判定の結果、水位センサ37によって検出される浴槽水位が上記基準水位L以上である場合(図4ステップS3で「No」の場合)は、風呂配管洗浄機能の動作前と推定されるので水位センサ37への通電は遮断できず、図4ステップS1に戻って水位センサ37への通電を継続する。
一方、図4ステップS3での判定の結果、水位センサ37によって検出される浴槽水位が上記基準水位Lを下回っている場合(図4ステップS3で「Yes」の場合)は、続く図4ステップS4に移行して、一定時間T2(図示例では1分)が経過したか否かを判定する。
この判定は、浴槽Bが排水されている状態であれば、上記一定時間T2の経過によって浴槽B内の残水がなくなるであろうことから、浴槽B内の残水がなくなる(または、残水が少量となる)のを待つステップであり、一定時間T2の経過により、続く図4ステップS5に移行して、水位センサ37の電源をOFF、すなわち、コントローラ100は、上記電力供給切替手段103のトランジスタQ1をオフに制御して、水位センサ37およびインターフェース回路102への給電を停止させる。
そして、この水位センサ37への給電停止は、水位センサ37の電源OFF後に、浴槽Bへの湯張りが開始されたことを条件として解除される。すなわち、コントローラ100は、リモコン101において風呂自動スイッチが操作され風呂自動運転を開始すると、この風呂自動運転の開始を条件として水位センサ37への給電停止を解除する(図4ステップS6参照)。つまり、この場合、上記電力供給切替手段103のトランジスタQ1をオンに制御して、水位センサ37およびインターフェース回路102への給電を再開する。
なお、ここで水位センサ37への給電停止解除の条件として、上述した実施形態では、「風呂自動運転」の開始を条件としたが、たとえば「風呂自動運転」が開始されてから風呂循環判定(風呂循環ポンプ34を動作させて風呂追い焚き用の循環回路cの水流スイッチ38がONするか否かの判定)で水流有りと判定されてから給電停止を解除するように構成することも可能である。
このように、本実施形態によれば、水位センサ37によって検出される浴槽Bの水位が所定の基準水位Lを下回っていることを条件として水位センサ37への給電を停止し、浴槽Bへの湯張り開始を条件として水位センサ37への給電停止を解除することから、風呂配管洗浄機能が動作を開始した後に水位センサ37への給電が遮断されることから、給湯待機時における消費電力を低減化することができる。
また、このように配管洗浄機能が動作を開始した後に水位センサ37への給電が停止されることから、水位センサ37への連続通電による通電ドリフトの発生を抑制でき、水位センサ37を常に正常な状態に維持することができる。
実施形態2
次に、本発明の第2の実施形態について説明する。この第2の実施形態は、上述した実施形態1における水位センサ37への給電停止の条件を変更したものであって、その他の構成は実施形態1と共通するので、共通する部分には同一の符号を用いて説明を省略する。
すなわち、この第2の実施形態では、リモコン101の運転スイッチのみがONの状態(風呂自動スイッチはOFFの状態)であることを前提条件として、水位センサ37への給電停止の条件が、上記風呂配管洗浄機能の動作開始時、動作中、または動作完了時のいずれかの時点として設定されている。
すなわち、本実施形態では、コントローラ100は、上述した風呂配管洗浄機能の動作開始判定において、浴槽Bの水位が上記判定開始水位L1をきってから基準水位L2に至るまでの所要時間Tが所定時間T1以内であると判定して、風呂配管洗浄機能の動作を開始させた時点、または、風呂配管洗浄機能の動作が開始され、上記注湯電磁弁43,44が開いている間の適時、または、風呂配管洗浄機能の動作が停止した時点のいずれかの時点になったことを条件として、上記電力供給切替手段103のトランジスタQ1をオフに制御し、水位センサ37およびインターフェース回路102への給電を停止させる。
つまり、風呂配管洗浄機能が動作を開始すると、給湯装置1の制御上は、次に湯張り動作が開始されるまでは水位センサ37による水位検出は必要ないので、本実施形態では、この間、水位センサ37およびインターフェース回路102への通電を停止するように構成されている。なお、通電停止解除の条件は、上述した実施形態1と同様である。
このように、本実施形態によれば、風呂配管洗浄機能が動作が開始すると適時に水位センサ37への給電が停止されるので、水位センサ37による水位検出が不要な給湯待機時における消費電力を低減化することができる。また、水位センサ37への連続通電が回避されるので通電ドリフトの発生を抑制でき、水位センサ37を常に正常な状態に維持することができる。
実施形態3
次に、本発明の第3の実施形態について図5に基づいて説明する。この第3の実施形態は、上述した実施形態1,2に示す給湯装置1と対比すると、浴槽Bが自動排水栓装置55を備える点と、水位センサ37への給電停止/給電停止解除の条件とが相違するが、その他の構成は上述した実施形態1,2と共通するので、構成が共通する部分には同一の符号を用いて説明を省略する。
図5は、自動排水栓装置55と給湯装置1との電気的な接続関係を示す説明図である。この自動排水栓装置(排水栓装置)55は、浴槽の排水栓を遠隔操作により開閉可能に構成してなるものであって、図示のように、浴槽Bの排水口Bbを閉塞可能に設けられた排水栓56と、この排水栓56による排水口Bbの閉栓/開栓動作を制御する排水栓制御装置57とを主要部として構成される。
より具体的には、上記排水栓56は図示しない駆動機構を備えた排水口Bb用の栓体であって、上記排水栓制御装置57から通信線58を介して与えられる制御信号に基づいて駆動機構が動作することにより、上記排水口Bbを閉栓したり、開栓したりできるように構成されている。また、この排水栓56は、手動操作により開閉することも可能とされ、これに関連して、排水栓56にはリミットスイッチ(図示せず)が備えられ、排水栓56が開栓、閉栓いずれの状態にあるかが検出されるとともに、その検出信号が上記排水栓制御装置57に出力されるように構成されている。
一方の排水栓制御装置57は、図に示すように浴槽Bの近傍に配設される。この排水栓制御装置57は、図示しないマイコンを備えた制御装置であって、所定の操作部(図示せず)を備えるとともに、上記給湯装置1のコントローラ100と通信線59を介して通信接続され、該コントローラ100との間で排水栓56の制御に関する情報のやり取りを行なうように構成されている。
そして、上記操作部の手動操作により排水栓56の開閉操作が行なえることは勿論のこと、リモコン101でも操作可能とされている。また、リモコン101の操作と関連して、上記リモコン101において風呂自動スイッチが操作され風呂自動運転が開始されると、これに連動して排水栓56が自動的に閉栓されるようにも構成されている。
しかして、本実施形態では、このように構成された給湯装置1において、上記水位センサ37への給電停止処理が以下の手順で行なわれる。
すなわち、コントローラ100は、リモコン101の運転スイッチのみがONの状態(風呂自動スイッチはOFFの状態)であることを前提条件として、排水栓制御装置57との通信によって排水栓56が開栓または閉栓いずれの状態にあるかの情報を取得する。そして、排水栓56が開栓状態にあると、コントローラ100は内部クロックによって構成される積算タイマによるカウントを開始し、排水栓56が開栓状態にある時間を積算する。
そして、この時間の積算値が予め設定した所定時間T3(たとえば、10分)に達すると、上記水位センサ37への給電停止処理を実行する。すなわち、上記電力供給切替手段103のトランジスタQ1をオフに制御し、水位センサ37およびインターフェース回路102への給電を停止させる。
ここで、上記所定時間T3は、たとえば、浴槽Bが湯水で満たされている状態で排水栓56を開いてから浴槽B内の残水がなくなる(または少量になる)までの所要時間を、浴槽Bの底面積(または容積)や排水口Bbの口径等に基づいて予め算出した値が用いられる。つまり、排水栓56が開栓状態にある時間が所定時間T3に達すると、浴槽Bには残水なし(または残水少量)と判定して水位センサ37への給電を停止する。
一方、水位センサ37への給電停止の解除は、上記排水栓56が閉栓状態にある状態を所定時間T4(たとえば、1分)継続することを条件に行なわれる。また、その際に、上記積算タイマのカウント(積算値)もリセットされる。
このように、本実施形態によれば、排水栓56の開栓状態の積算時間が所定時間T3に達すると、浴槽Bには残水がない(または残水が少量)と判定して水位センサ37への給電が停止されるので、水位センサ37による水位検出が不要な給湯待機時における消費電力を低減化することができる。また、水位センサ37への連続通電が回避されるので通電ドリフトの発生を抑制でき、水位センサ37を常に正常な状態に維持することができる。
なお、上述した実施形態3では、水位センサ37への給電停止の解除を、上記排水栓56が閉栓状態にある状態を所定時間T4継続することを条件としたが、上述した実施形態1,2と同様、「風呂自動運転」の開始を条件として給電停止を解除するように構成することも可能であり、さらに、「風呂自動運転」が開始されてから風呂循環判定で水流有りと判定されたことを条件として給電停止を解除するように構成することもできる。
実施形態4
次に、本発明の第4の実施形態について図6に基づいて説明する。この第4の実施形態は、オプション機器(たとえば、洗濯機Wに湯水を注湯する洗濯注湯ユニット60)が備えられた場合を示しており、上述した実施形態1,2に示す給湯装置1と対比すると、オプション機器60を備える点と、水位センサ37への給電停止の条件とが相違するが、その他の構成は上述した実施形態1,2と共通するので、構成が共通する部分には同一の符号を用いて説明を省略する。
図6は、上記洗濯注湯ユニット60と給湯装置1との接続関係を説明する概略構成図である。図6に示すように、この洗濯注湯ユニット60は、上記浴槽Bと給湯装置1との間に介装され、給湯装置1に設けられた風呂追い焚き用の循環ポンプ(風呂循環ポンプ)34を利用して浴槽から湯水の供給を受けるタイプとして構成されている。
具体的には、この洗濯注湯ユニット60は、給湯装置1の上記「ふろ往き」の接続口35に接続される第1の接続口61と、上記浴槽Bの循環金具Baの吐出口と接続される第2の接続口62と、洗濯機Wに湯水を供給するために設けられた給湯栓Kに接続される第3の接続口63と、上記入水管4と接続される第4の接続口64と、上記出湯管5に接続される第5の接続口65とを備えている。
そして、この洗濯注湯ユニット60の内部に設けられる三方弁66の第1の流路66aが上記第1の接続口61と接続され、第2の流路66bが上記第2の接続口62と接続され、第3の流路66cがフィルタ67と水流スイッチ68とを介し上記第3の接続口63と接続されている。また、上記第4の接続口64は、フィルタ68と注水電磁弁69、減圧弁70を介して上述した水流スイッチ68の上流側で上記三方弁66の第3の流路に接続され、上記第5の接続口65は、注湯電磁弁71、減圧弁70を介して上述した水流スイッチ68の上流側で上記三方弁66の第3の流路に接続されている。なお、図において符号72,72は逆止弁を示している。
また、符号73は、洗濯注湯ユニット60の各部を制御する制御部であり、図示しないマイコンを備えるとともに、上記給湯装置1のコントローラ100と通信線74を介して通信接続され、該コントローラ100との間で洗濯注湯ユニット60の制御に関する情報のやり取りを行なうように構成されている。また、この制御部73には図示しない操作部が設けられており、この操作部の操作によって洗濯注湯ユニット60の遠隔操作が可能とされている。
そして、このように構成された洗濯注湯ユニット60を用いて浴槽Bに溜まった湯水を洗濯機Wに落とし込むにあたっては、上記操作部によりその旨の操作がなされることを条件として、上記制御部73が上記三方弁66の第1の流路66aと第3の流路66cとが導通するように三方弁66を制御するとともに、給湯装置1のコントローラ100に対して風呂追い焚き用の循環ポンプ34の動作開始を要求する。
これにより、洗濯注湯ユニット60への湯水供給動作が開始され、浴槽Bに溜まっていた湯水が循環金具Baの吸入口から吸入され、風呂配管52、水流スイッチ38、第3の熱交換器3c、風呂配管51、上記三方弁66の第1の流路66a,第3の流路66c、水流スイッチ68を経て給湯栓KWから洗濯機Wに落とし込まれ、洗濯機Wに湯水が供給される。
しかして、このように構成された給湯装置1において、本実施形態では、上記水位センサ37への給電停止処理が以下の手順で行なわれる。
すなわち、給湯装置1のコントローラ100は、リモコン101の運転スイッチがONの状態であることを前提条件として、洗濯注湯ユニット60への湯水供給動作中に、給湯装置1が備える水流スイッチ38が所定時間T5以上「水流なし」を検出するか、あるいは、洗濯注湯ユニット60との通信によって取得する該ユニット60の水流スイッチ68のセンシング結果が「水流なし」の状態を所定時間T5以上継続すると、浴槽Bには残水なし(または残水が少量)と判定し、上記水位センサ37への給電停止処理を実行する。すなわち、上記電力供給切替手段103のトランジスタQ1をオフに制御し、水位センサ37およびインターフェース回路102への給電を停止させる。
なお、ここでの残水有無の判定は、洗濯注湯ユニット60の制御部で行なうように構成することもでき、その場合、給湯装置1のコントローラ100は、洗濯注湯ユニット60の制御部で行なった残水有無の判定結果を通信によって取得し、その判定結果に基づいて上記水位センサ37への給電停止処理を実行するように構成される。
一方、水位センサ37への給電停止の解除は、上述した実施形態1と同様、風呂自動運転」の開始を条件として給電停止を解除するように構成される。このとき、風呂循環判定で水流有りと判定されたことを条件として給電停止を解除するように構成できる点も同様である。
このように、本実施形態によれば、コントローラ100は、洗濯注湯ユニット60から通水に関する情報を取得して浴槽Bの残水の有無を判断し、残水なしと判断したことを条件として水位センサ37への給電が停止されるので、水位センサ37による水位検出が不可能な状態における消費電力を低減化することができる。また、水位センサ37への連続通電が回避されるので通電ドリフトの発生を抑制でき、水位センサ37を常に正常な状態に維持することができる。
なお、上述した実施形態では、洗濯注湯ユニット60への湯水の供給が、給湯装置1に設けられた風呂追い焚き用の循環ポンプ34によって行なわれる場合を示したが、洗濯注湯ユニット60自体がその内部に浴槽Bから湯水の供給を受けるための循環ポンプを有するように構成されていてもよい。
実施形態5
次に、本発明の第5の実施形態について説明する。この第5の実施形態は、上述した実施形態1乃至4において既に説明した水位センサ37への給電停止の条件および給電停止解除の条件と併用される追加の給電停止条件および給電停止解除の条件を示している。したがって、後述する条件が追加される点を除けば上述した実施形態1乃至4と変わらないので、共通する部分には同一の符号を用いて説明を省略する。
本実施形態では、水位センサ37への給電停止の条件および給電停止解除の条件として、上記コントローラ100は、オプション機器への湯水供給動作以外の通常の動作(たとえば、風呂自動運転中の保温動作として行なわれる風呂の追い焚きや、リモコン101の操作によって強制的に開始される風呂の追い焚き)として風呂追い焚き用の循環ポンプ34が動作を開始すると上記水位センサ37への給電を停止し、その動作が停止すると水位センサ37への給電停止を解除するように構成される。
すなわち、この種の給湯装置においては通常動作として風呂追い焚き用の循環ポンプ34が動作するときは、事前に風呂循環判定が行なわれているため、浴槽Bは湯水(温水)が張られた状態(少なくとも循環金具Bbを超えた水位)であるが、この状態で風呂追い焚き用の循環ポンプ34を動作させると配管内に水流が生じてしまうので水位センサ37によって正確な水位を検出することができない。
そのため、本実施形態では、このように水位センサ37で正確な水位検出ができない期間中は水位センサ37への給電を停止することとし、これにより、浴槽Bに湯水が張られた状態においても水位センサ37への給電を停止することとしている。
このように、本実施形態によれば、風呂追い焚き用の循環ポンプ34の動作中は水位センサ37への給電を停止するので、給湯待機中はもとより給湯運転中であっても水位センサ37による消費電力を低減化することができる。また、これに伴って水位センサ37への連続通電が回避されるので通電ドリフトの発生を抑制でき、水位センサ37を常に正常な状態に維持することができる。
実施形態6
次に、本発明の第6の実施形態について説明する。この第6の実施形態も上述した実施形態5と同様、上述した実施形態1乃至5において既に説明した水位センサ37への給電停止の条件および給電停止解除の条件と併用される追加の給電停止条件および給電停止解除の条件を示している。したがって、後述する条件が追加される点を除けば上述した実施形態1乃至5と変わらないので、共通する部分には同一の符号を用いて説明を省略する。
本実施形態では、水位センサ37への給電停止の条件および給電停止解除の条件として、上記コントローラ100は、風呂配管洗浄機能以外の通常の動作(たとえば、風呂自動運転中の補水動作として行なわれる足し湯や、リモコン101の操作によって開始される足し湯)として、上記注湯電磁弁43,44が開弁すると上記水位センサ37への給電を停止し、上記注湯電磁弁43,44が閉弁すると水位センサ37への給電停止を解除するように構成される。
すなわち、この種の給湯装置においては通常動作として注湯電磁弁43,44が開弁し湯水(温水)の落とし込みが行なわれると、配管内に水流が生じてしまい、水位センサ37により正確な水位検出ができなくなる。
そのため、本実施形態では、このように水位センサ37で正確な水位検出ができない期間中は水位センサ37への給電を停止することとし、浴槽に湯水が張られた状態でも水位センサ37への給電を停止することとした。
このように、本実施形態によれば、注湯電磁弁43,44が開弁している期間中は水位センサ37への給電を停止するので、給湯待機中はもとより給湯運転中であっても水位センサ37による消費電力を低減化することができる。また、これに伴って水位センサ37への連続通電が回避されるので通電ドリフトの発生を抑制でき、水位センサ37を常に正常な状態に維持することができる。
実施形態7
次に、本発明の第7の実施形態について説明する。この第7の実施形態は、給湯装置1の設定(具体的には、リモコン101の設定操作)により、風呂自動運転における湯張り後の自動保温機能、風呂自動運転における湯張り後の自動補水機能、および風呂配管洗浄機能のそれぞれを実施しないことを選択できる構成を備えた給湯装置1に関する。なお、その他の構成は上述した実施形態1乃至6と変わらないので、共通する部分には同一の符号を用いて説明を省略する。
このような構成を備えた給湯装置1において、たとえば、風呂自動運転における湯張り後の自動保温機能のみ実施するように設定され、風呂自動運転における湯張り後の自動補水機能と風呂配管洗浄機能とは実施しないことが選択されると、本実施形態に示す給湯装置1では、風呂自動運転に伴う湯張り完了後は、水位センサ37への通電を停止させるように構成される。
すなわち、風呂自動スイッチが操作され、風呂自動運転が開始されると、この状態では浴槽B内に湯水は存在しないので、コントローラ100は、注湯電磁弁43を開いて注湯を開始し、浴槽B内に、所定の温度(リモコン101などで設定される風呂設定温度)の温水を所定の設定水位(リモコン101などで設定される風呂設定水位)まで満たす湯張りを行なう。
ところで、風呂自動運転は、リモコン101においてその解除操作が行なわれるか、あるいは、湯張り完了後一定時間が経過して自動的に解除されるまでは継続されることから、ここで風呂自動運転における湯張り後の自動保温機能と風呂自動運転における湯張り後の自動補水機能の双方が有効であれば、コントローラ100は、浴槽B内の温水の温度と水位を監視しながら浴槽B内の温水が所定温度、所定水位に保たれるように追い焚きや補水(足し湯)を行なうため水位センサ37への給電は停止できないが、上述したように、風呂自動運転における湯張り後の自動補水機能を実施しないことが選択され、かつ、風呂配管洗浄機能も実施しないことが選択されている場合は、湯張り完了後に水位を検出する必要がないので、この場合は、上述したように風呂自動運転に伴う湯張りが完了すると同時に水位センサ37への通電を停止させる。
なお、本実施形態における水位センサ37への給電停止の解除は、上述した風呂自動運転が一旦解除され、その後に再び風呂自動運転の開始操作が行われることが条件とされる。つまり、風呂自動運転が再び開始される場合は、風呂設定水位までの湯張り、換言すれば、コントローラ100による水位監視が必要となるので、水位センサ37への給電を再開し、所定水位までの湯張り動作を実行する。
このように、本実施形態によれば、給湯装置1が、風呂自動運転の際における補水動作を行なわないことをユーザが選択できる構成を備えているので、風呂自動運転の際に補水動作を行なわないことをユーザが選択している場合には、湯張り完了後に水位センサ37への給電を停止することができるので、給湯待機中はもとより給湯運転中であっても水位センサ37による消費電力を低減化することができる。また、これに伴って水位センサ37への連続通電が回避されるので通電ドリフトの発生を抑制でき、水位センサ37を常に正常な状態に維持することができる。
実施形態8
次に、本発明の第8の実施形態について説明する。この第8の実施形態は、上述した実施形態1乃至4において説明した水位センサ37への給電停止の条件の改変例である。
すなわち、本実施形態では、コントローラ100は、リモコン101が省電力モードに入ったか否かをリモコン101から取得する情報に基づいて判定し、省電力モードに入ると風呂追い焚き用の循環ポンプ34を動作させて、水流スイッチ38により水流が検出されるか否かの判定(水流スイッチ38がONするか否かの判定)を行なう。
そして、水流スイッチ38による水流が検出されず、かつ、上記循環ポンプ34の停止後に水位センサ37が水位を検出しなければ、水位センサ37への給電を停止する。
なお、この判定で、水流スイッチ38による水流検出の結果と水位センサ37の水位検出の結果が矛盾する場合(すなわち、「水流あり、かつ水位非検出」、または「水流なし、かつ水位検出」の場合)、水流スイッチ38または水位センサ37のいずれかが異常であるとしてその旨をリモコン101で報知するとともに、このときも水位センサ37への給電を停止する。
このように、本実施形態によれば、給湯装置1が省電力モードにあるときに、風呂追い焚き用の循環ポンプ34を強制的に動作させて浴槽Bの残水の有無を判定して水位センサ37への給電を停止するので、省電力モードに連動させて水位センサ37による電力消費量の低減化を図ることができる。また、この場合も、水位センサ37への連続通電が回避されるので通電ドリフトの発生を抑制でき、水位センサ37を常に正常な状態に維持することができる。
なお、上述した実施形態は本発明の好適な実施態様を示すものであって、本発明はこれらに限定されることなくその範囲内で種々の設計変更が可能である。
たとえば、上述した実施形態では、給湯装置1として一般給湯機能と風呂機能と暖房機能とを備えた給湯装置について説明したが、本発明は一般給湯機能と風呂機能とを備えた給湯装置であれば適用可能であり、暖房機能は備えていなくても適用できる。また、これに関連して、上述した実施形態では、燃焼缶体2として2基の缶体2a,2bを備える構成を示したが、燃焼缶体2が1基の場合にも適用できることは勿論である。
また、上述した実施形態では、上記電力供給切替手段103としてトランジスタQ1,Q2を用いたが、電力供給切替手段103はマイコン100a(コントローラ)によって電源ラインへの通電の遮断/通電の切り替え制御が可能な構成であれば、他の態様(たとえば、リレー接点による制御)で構成することも可能である。
また、上述した実施形態4では、給湯装置1に備えられるオプション機器として洗濯注湯ユニットを示したが、浴槽Bに溜まった湯水の供給を受けて動作するオプション機器であれば洗濯注湯ユニットに限られないのは勿論である。
また、上述した実施形態は、いずれも給湯装置1が、風呂配管洗浄機能を備える場合を示したが、風呂配管洗浄機能を備えていない場合には、リモコン101の運転スイッチがオフされるか、あるいは風呂自動運転が停止したことを条件として水位センサ37への給電を停止するように構成し、風呂自動運転が開始されるなど、水位センサ37による水位監視が必要となった時点で給電停止を解除するように構成することができる。
また、上述した実施形態8では、省電力モードに突入するタイミングで、風呂追い焚き用の循環ポンプ34を強制的に動作させて浴槽Bの残水の有無を判定して水位センサ37への給電を停止するようにしたが、省電力モードに突入するタイミングにかかわらず、本実施形態の処理を実行するように構成することも可能である。