JP5143810B2 - 自動給湯器付き風呂装置 - Google Patents
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Description
また、所定の自動配管洗浄機能のスイッチを操作した場合に、配管内の洗浄を行う風呂装置(特許文献1)も考案されている。しかしながら、洗浄機能を作動させるためだけに特化した洗浄スイッチを設けるとなると、設計変更に伴いコストが多くかかるし、装置の大型化、部品点数の増大、構造の複雑化等といった問題が生じてしまう。
まず給湯回路2において、二次熱交換器7の入口には、給湯水量センサ9を備えて上水道から水道水を供給する給水管8が接続され、二次熱交換器7の出口と一次熱交換器6の入口との間には、二次熱交換器7で加熱された湯を一次熱交換器6へ供給する連結管10が接続されている。また、一次熱交換器6の出口に、給湯サーミスタ12を備えて一次熱交換器6で加熱された湯を出湯する出湯管11が接続され、出湯管11の下流端部には給湯栓13が設けられている。さらに、出湯管11の下流側で給湯栓13よりも上流となる位置には、給水管8から分岐されたバイパス管36が接続されており、出湯温度を調整したり、水道水を加熱しないまま給湯栓13から出水することが可能となっている。
出湯管11に設けられた給湯栓13が開栓されて器具内に通水され、その通水を給湯水量センサ9で検知すると、コントローラ32は、ファン18を所定時間回転させて、給湯燃焼室4及び風呂燃焼室20内に貯留している燃焼排気を排出させる(プリパージ)。その後、ガス管14のガス元電磁弁15、各給湯切替電磁弁17を開弁させ、給湯ガス比例制御弁16を所定開度で開弁させて、各給湯バーナ5へガスを供給すると共に、イグナイタ19を作動させて給湯バーナ5、5・・に点火する。
コントローラ32は、出湯管11の給湯サーミスタ12によって出湯温度を監視し、出湯温度が給湯リモコン33又は風呂リモコン34によって指示された設定温度となるように、給湯切替電磁弁17の開閉制御と、給湯ガス比例制御弁16の開度調整とを行うと共に、ファン18の回転数制御によって空気量を連続的に変化させる。給湯栓13を閉じると、給湯水量センサ9の信号停止を確認したコントローラ32は、ガス元電磁弁15及び給湯切替電磁弁17を閉じて給湯バーナ5を消火させ、所定時間ファン18を回転させる(ポストパージ)。
まず、「ぬるめスイッチ」が操作される(S1)と、コントローラ32は、水圧センサ35により浴槽23内の現在水位を求めるとともに、現在水位と予め設定されている基準水位(バスアダプタ23aが丁度隠れる等、バスアダプタ23aを基準とした水位)とを比較する(S2)。当該比較を行う理由はと言うと、配管の洗浄は、一般的に入浴時以外に行われ、また同時に浴槽の掃除も行われることが多く、浴槽の掃除は、浴槽内の水を抜いてから若しくは浴槽内に少量の水が残っている状況で行うからである。また何故浴槽内の水を抜いてから若しくは浴槽内に少量の水が残っている状況で浴槽の掃除を行うのかと言うと、浴槽内に多量の水が残っていると、スポンジ等で浴槽の内壁、底面を擦った際、衣服や体に水がかかりやすいからである。
そこで、S2において現在水位≧基準水位であると、浴槽23内の湯温を下げることを目的として「ぬるめスイッチ」が操作されたと判断し、落とし込み管28の給湯用電磁弁29を開弁し、バイパス管36及び落とし込み管28を介して加熱していない10リットルの水道水を風呂回路3へ落とし込む(S5、S6)。すると、当該水道水が戻り配管24や往き配管27を介して浴槽23内へ入り込み、浴槽23内の湯温を略1℃低下させる。
一方、S2における比較の結果、現在水位<基準水位であると、配管洗浄を目的として「ぬるめスイッチ」が操作されたと判断し、落とし込み管28の給湯用電磁弁29を開弁し、バイパス管36及び落とし込み管28を介して加熱していない5リットルの水道水を風呂回路3へ落とし込む(S3、S4)。したがって、当該水道水が戻り配管24や往き配管27内を通り、各配管24、27内の汚れが浴槽23内へ吐き出されることになる。尚、配管洗浄後は、図示しない排水口を介して浴槽23内の水を排水すればよい。
一方、一般的な風呂装置には、「ぬるめスイッチ」とは別に、浴槽23内への足し湯を目的とした「足し湯スイッチ(調整スイッチ)」が設けられている。そこで、当該「足し湯スイッチ」を配管洗浄を実行するためのスイッチとして用いることも可能である。すなわち、現在水位≧基準水位である場合には、風呂回路3へ10リットル湯を落とし込む一方、現在水位<基準水位である場合には、5リットルの湯しか落とし込まないようにすればよい。尚、「足し湯スイッチ」を利用する際にも、配管洗浄を目的として操作された場合には、湯ではなく、加熱していない水道水を風呂回路3へ落とし込むように構成することは当然可能である。
さらにまた、本願発明の制御を使用する方法やその効果について、風呂リモコン34等に記載又は表示し、ユーザーに使用水量の節約や環境に優しい構成となっている旨をアピールするように構成してもよい。
加えて、上記実施形態では複数の給湯バーナ5、5・・を備えた風呂装置を例示しているが、給湯バーナが単一であっても差し支えないし、上述したように配管洗浄するにあたって湯を用いる場合にはバイパス管36を除いた給湯回路としても何ら問題はない。
Claims (1)
- 循環加熱式追い焚き回路を備えており、浴槽内への水又は湯の落とし込みを制御する制御手段が設けられているとともに、前記循環加熱式追い焚き回路へ所定量の水又は湯を落とし込み、前記浴槽内の水温又は水量を調整する調整スイッチが前記制御手段に設けられてなる自動給湯器付き風呂装置であって、
前記浴槽内の水位又は水量を検出する検出手段を設け、
前記制御手段は、前記調整スイッチが操作されると、前記検出手段により検出される現在水位又は現在水量と、前記浴槽に設けられたバスアダプタを基準とする基準水位又は基準水量とを比較し、前記現在水位又は現在水量が前記基準水位又は基準水量を下回る場合には、前記所定量よりも少ない量の水又は湯を前記循環加熱式追い焚き回路へ落とし込み、前記循環加熱式追い焚き回路を洗浄することを特徴とする自動給湯器付き風呂装置。
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