JPH0614642A - コンバイン - Google Patents
コンバインInfo
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- JPH0614642A JPH0614642A JP17517492A JP17517492A JPH0614642A JP H0614642 A JPH0614642 A JP H0614642A JP 17517492 A JP17517492 A JP 17517492A JP 17517492 A JP17517492 A JP 17517492A JP H0614642 A JPH0614642 A JP H0614642A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- reel
- take
- speed
- mowing
- value
- Prior art date
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- Pending
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- Harvester Elements (AREA)
- Outside Dividers And Delivering Mechanisms For Harvesters (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 車体横幅方向に沿う軸芯周りに回転すること
により刈取対象穀稈の穂先側を車体後方側に掻込む掻込
リールと、その掻込リールの回転数を車速が大なるほど
大に制御する制御手段とが設けられているコンバインに
おいて、枕地で回行後に刈取を開始するときにも、掻込
リールの地面に対する周速度を適正に維持すること。 【構成】 刈取作業中であるか否かを検出する検出手段
を設ける。制御手段は、非刈取作業中のときには、刈取
状態から非刈取状態に変化した時点の掻込リールの回転
数より設定量小なる値を目標回転数として、掻込リール
の回転数を制御する。
により刈取対象穀稈の穂先側を車体後方側に掻込む掻込
リールと、その掻込リールの回転数を車速が大なるほど
大に制御する制御手段とが設けられているコンバインに
おいて、枕地で回行後に刈取を開始するときにも、掻込
リールの地面に対する周速度を適正に維持すること。 【構成】 刈取作業中であるか否かを検出する検出手段
を設ける。制御手段は、非刈取作業中のときには、刈取
状態から非刈取状態に変化した時点の掻込リールの回転
数より設定量小なる値を目標回転数として、掻込リール
の回転数を制御する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、車体横幅方向に沿う軸
芯周りに回転することにより刈取対象穀稈の穂先側を車
体後方側に掻込む掻込リールと、その掻込リールの回転
数を車速が大なるほど大に制御する制御手段とが設けら
れているコンバインに関する。
芯周りに回転することにより刈取対象穀稈の穂先側を車
体後方側に掻込む掻込リールと、その掻込リールの回転
数を車速が大なるほど大に制御する制御手段とが設けら
れているコンバインに関する。
【0002】
【従来の技術】掻込リールによる掻込みを適正に行うた
めには、掻込リールの地面に対する周速度を走行速度の
変化に関わらず適正範囲に維持することが望ましい。そ
こで、本出願人は、車速が大なるほど掻込リールの回転
数を大に調節する制御手段を設けることを提案した(実
開平1−155333号公報参照)。従来、前記制御手
段は、刈取作業中は勿論のこと、枕地での走行中におい
ても、常に車速が大なるほど掻込リールの回転数を大に
調節するようになっていた。このようにすることによ
り、刈取作業中は勿論のこと、枕地にて次の刈取作業位
置に走行して、刈取作業を再開するときにも、極力、掻
込リールの回転数を適正に維持させるようにしていた。
めには、掻込リールの地面に対する周速度を走行速度の
変化に関わらず適正範囲に維持することが望ましい。そ
こで、本出願人は、車速が大なるほど掻込リールの回転
数を大に調節する制御手段を設けることを提案した(実
開平1−155333号公報参照)。従来、前記制御手
段は、刈取作業中は勿論のこと、枕地での走行中におい
ても、常に車速が大なるほど掻込リールの回転数を大に
調節するようになっていた。このようにすることによ
り、刈取作業中は勿論のこと、枕地にて次の刈取作業位
置に走行して、刈取作業を再開するときにも、極力、掻
込リールの回転数を適正に維持させるようにしていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】コンバインでは、枕地
で走行するときには、車速を通常の刈取作業中における
車速(以下、通常刈取車速という)より大にする。一
方、枕地での走行後に刈取作業を再開するときには、刈
取対象穀稈に対する条合わせしたりするために、予め車
速を通常刈取車速より小に調節する。従って、従来技術
では、刈取作業を再開する以前においても掻込リールの
回転数の制御を実行しているので、制御の応答遅れにか
かわらず、刈取作業を再開するときの掻込リールの回転
数を適正に維持できるものの、枕地においても単に車速
に応じて掻込リールの回転数を調節するため、高速の車
速に合わせて掻込リールの回転数が不必要に早くなり、
エネルギーの無駄となるばかりでなく、掻込リール及び
それに対する駆動装置が早期に損傷する虞もあり、改善
が望まれる。
で走行するときには、車速を通常の刈取作業中における
車速(以下、通常刈取車速という)より大にする。一
方、枕地での走行後に刈取作業を再開するときには、刈
取対象穀稈に対する条合わせしたりするために、予め車
速を通常刈取車速より小に調節する。従って、従来技術
では、刈取作業を再開する以前においても掻込リールの
回転数の制御を実行しているので、制御の応答遅れにか
かわらず、刈取作業を再開するときの掻込リールの回転
数を適正に維持できるものの、枕地においても単に車速
に応じて掻込リールの回転数を調節するため、高速の車
速に合わせて掻込リールの回転数が不必要に早くなり、
エネルギーの無駄となるばかりでなく、掻込リール及び
それに対する駆動装置が早期に損傷する虞もあり、改善
が望まれる。
【0004】又、上述の如く、刈取作業を再開する以前
においても掻込リールの回転数の制御を実行しているの
で、刈取作業を再開する以前において時間的な余裕をも
って、予めの減速により通常刈取車速より小なる車速に
すれば、刈取作業を再開するときの掻込リールの回転数
を適正に維持できるものである。しかしながら、枕地で
走行後において刈取作業を開始する直前に大なる車速を
急激に小にすると、制御の応答遅れのために、車速が小
であるのに掻込リールの回転数が高い状態になる虞があ
る。その結果、掻込リールの地面に対する周速度が大き
過ぎて、脱粒を起こす等の不具合を生じる虞もあり、こ
の点からも改善が望まれている。因みに、掻込リールの
回転数の調節には、ベルト式の変速装置が用いられるこ
とが多い。そして、ベルト式の変速装置の変速速度は遅
いものであり、これにより制御応答に大きな時間遅れが
生じる。
においても掻込リールの回転数の制御を実行しているの
で、刈取作業を再開する以前において時間的な余裕をも
って、予めの減速により通常刈取車速より小なる車速に
すれば、刈取作業を再開するときの掻込リールの回転数
を適正に維持できるものである。しかしながら、枕地で
走行後において刈取作業を開始する直前に大なる車速を
急激に小にすると、制御の応答遅れのために、車速が小
であるのに掻込リールの回転数が高い状態になる虞があ
る。その結果、掻込リールの地面に対する周速度が大き
過ぎて、脱粒を起こす等の不具合を生じる虞もあり、こ
の点からも改善が望まれている。因みに、掻込リールの
回転数の調節には、ベルト式の変速装置が用いられるこ
とが多い。そして、ベルト式の変速装置の変速速度は遅
いものであり、これにより制御応答に大きな時間遅れが
生じる。
【0005】本発明の目的は、上記従来欠点を解消し
て、エネルギーの無駄な消費や、掻込リール及びそれに
対する駆動装置の早期損傷を抑制し、しかも、枕地での
走行後に刈取作業を開始するときに、掻込リールの地面
に対する周速度を極力適正に維持できるようにする点に
ある。
て、エネルギーの無駄な消費や、掻込リール及びそれに
対する駆動装置の早期損傷を抑制し、しかも、枕地での
走行後に刈取作業を開始するときに、掻込リールの地面
に対する周速度を極力適正に維持できるようにする点に
ある。
【0006】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するた
め、本発明によるコンバインの特徴構成は、刈取作業状
態であるか否かを検出する検出手段が設けられ、前記制
御手段は、前記検出手段の情報に基づいて、非刈取状態
のときには、刈取状態から非刈取状態に変化した時点の
前記掻込リールの回転数より設定量小なる値又は設定割
合を減少させた値を目標回転数として、前記掻込リール
の回転数を制御するように構成されていることである。
め、本発明によるコンバインの特徴構成は、刈取作業状
態であるか否かを検出する検出手段が設けられ、前記制
御手段は、前記検出手段の情報に基づいて、非刈取状態
のときには、刈取状態から非刈取状態に変化した時点の
前記掻込リールの回転数より設定量小なる値又は設定割
合を減少させた値を目標回転数として、前記掻込リール
の回転数を制御するように構成されていることである。
【0007】
【作用】刈取作業中から非刈取作業中に変化した時点の
車速は、通常刈取車速とほぼ等しいと考えられる。従っ
て、枕地で通常刈取車速より大なる車速で走行するとき
にも、掻込リールの回転数は、通常の刈取作業中におけ
る掻込リールの回転数より設定量小なる回転数又は設定
割合を減少させた目標回転数に維持される。一方、枕地
での走行後に刈取作業を開始するときには、予めの減速
にて通常刈取車速より小なる車速になっており、しか
も、掻込リールの回転数は、通常の刈取作業中における
掻込リールの回転数より設定量小なる回転数又は設定割
合を減少させた目標回転数であり、前記設定量及び設定
割合の適正な設定により、目標回転数をそのときの車速
に応じた回転数に近付けることができる。これにより、
刈取作業の開始直前に急激に車速が減速された場合に
も、掻込リールの回転数を適正に近付けることができ
る。
車速は、通常刈取車速とほぼ等しいと考えられる。従っ
て、枕地で通常刈取車速より大なる車速で走行するとき
にも、掻込リールの回転数は、通常の刈取作業中におけ
る掻込リールの回転数より設定量小なる回転数又は設定
割合を減少させた目標回転数に維持される。一方、枕地
での走行後に刈取作業を開始するときには、予めの減速
にて通常刈取車速より小なる車速になっており、しか
も、掻込リールの回転数は、通常の刈取作業中における
掻込リールの回転数より設定量小なる回転数又は設定割
合を減少させた目標回転数であり、前記設定量及び設定
割合の適正な設定により、目標回転数をそのときの車速
に応じた回転数に近付けることができる。これにより、
刈取作業の開始直前に急激に車速が減速された場合に
も、掻込リールの回転数を適正に近付けることができ
る。
【0008】因みに、上記の構成に代えて、非刈取作業
中のときには、刈取作業中から非刈取作業中に変化した
時点の掻込リールの回転数を上限として、掻込リールの
回転数を制御することも考えられる(以下、比較例とい
う)。この比較例の構成では、ベルト式の変速装置等の
応答の遅い変速装置にて掻込リールの回転数を調節する
形式において、刈取作業の開始直前に急激に車速が減速
された場合に、掻込リールの回転数が適正な回転数より
も高くなる。つまり、この比較例では、エネルギーの無
駄な消費や、掻込リール及びそれに対する駆動装置の早
期損傷の抑制を図れるものの、応答の遅い変速装置にて
掻込リールの回転数を調節する場合に、刈取作業を再開
するときの掻込リールの回転数を適正な回転数に正確に
維持することができない虞がある。
中のときには、刈取作業中から非刈取作業中に変化した
時点の掻込リールの回転数を上限として、掻込リールの
回転数を制御することも考えられる(以下、比較例とい
う)。この比較例の構成では、ベルト式の変速装置等の
応答の遅い変速装置にて掻込リールの回転数を調節する
形式において、刈取作業の開始直前に急激に車速が減速
された場合に、掻込リールの回転数が適正な回転数より
も高くなる。つまり、この比較例では、エネルギーの無
駄な消費や、掻込リール及びそれに対する駆動装置の早
期損傷の抑制を図れるものの、応答の遅い変速装置にて
掻込リールの回転数を調節する場合に、刈取作業を再開
するときの掻込リールの回転数を適正な回転数に正確に
維持することができない虞がある。
【0009】
【発明の効果】従って、枕地での高速走行に起因するエ
ネルギーの無駄な消費や、掻込リール及びそれに対する
駆動装置の早期損傷を抑制し、しかも、非刈取作業中か
ら刈取作業中に変化したときには、既に、掻込リールの
回転数を刈取状態から非刈取状態に変化した時点の掻込
リールの回転数より設定量小なる値又は設定割合を減少
させた値としているので、制御の応答遅れにかかわら
ず、掻込リールの地面に対する周速度を適正に維持でき
る。
ネルギーの無駄な消費や、掻込リール及びそれに対する
駆動装置の早期損傷を抑制し、しかも、非刈取作業中か
ら刈取作業中に変化したときには、既に、掻込リールの
回転数を刈取状態から非刈取状態に変化した時点の掻込
リールの回転数より設定量小なる値又は設定割合を減少
させた値としているので、制御の応答遅れにかかわら
ず、掻込リールの地面に対する周速度を適正に維持でき
る。
【0010】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。図6に示すように、クローラ走行装置1を備えた
走行機体2上に脱穀装置3が搭載され、その走行機体2
の前部に刈取前処理装置4が昇降自在に連結され、もっ
て全稈投入型コンバインが構成されている。
する。図6に示すように、クローラ走行装置1を備えた
走行機体2上に脱穀装置3が搭載され、その走行機体2
の前部に刈取前処理装置4が昇降自在に連結され、もっ
て全稈投入型コンバインが構成されている。
【0011】刈取前処理装置4には、車体横幅方向に沿
う軸芯周りに回転することにより刈取対象穀稈の穂先側
を車体後方側に掻込む掻込リール9と、走行機体2に対
して昇降自在に支持された刈取フレーム10と、刈り取
られた穀稈を中央側に寄せ集めるオーガ12と、寄せ集
められた穀稈を脱穀装置3に向けて搬送する搬送コンベ
ア13とが備えられている。
う軸芯周りに回転することにより刈取対象穀稈の穂先側
を車体後方側に掻込む掻込リール9と、走行機体2に対
して昇降自在に支持された刈取フレーム10と、刈り取
られた穀稈を中央側に寄せ集めるオーガ12と、寄せ集
められた穀稈を脱穀装置3に向けて搬送する搬送コンベ
ア13とが備えられている。
【0012】脱穀装置3は、車体前後方向に沿う軸芯周
りに回転する扱胴30を収納する扱室31を備えてい
る。図5にも示すように、扱室31の前部には、扱室3
1に穀稈が供給されているか否かを検出する穀稈検出ス
イッチS5が取り付けられている。後述するように、穀
稈検出スイッチS5が2秒間以上継続して穀稈を検出し
ないときには、非刈取作業中であると判断される。それ
以外のときには刈取作業中であると判断される。即ち、
穀稈検出スイッチS5が刈取作業中であるか否かを検出
する検出手段に対応する。穀稈検出スイッチS5は、扱
胴30の回転方向に揺動自在な接触片32を備え、その
接触片32の穀稈との接触による揺動を検出するように
なっている。
りに回転する扱胴30を収納する扱室31を備えてい
る。図5にも示すように、扱室31の前部には、扱室3
1に穀稈が供給されているか否かを検出する穀稈検出ス
イッチS5が取り付けられている。後述するように、穀
稈検出スイッチS5が2秒間以上継続して穀稈を検出し
ないときには、非刈取作業中であると判断される。それ
以外のときには刈取作業中であると判断される。即ち、
穀稈検出スイッチS5が刈取作業中であるか否かを検出
する検出手段に対応する。穀稈検出スイッチS5は、扱
胴30の回転方向に揺動自在な接触片32を備え、その
接触片32の穀稈との接触による揺動を検出するように
なっている。
【0013】掻込リール9を回転駆動する構成について
説明する。図1に示すように、油圧モータ14が設けら
れ、その油圧モータ14の出力が、ベルト式の変速装置
15を介して掻込リール9に伝動される。前記変速装置
15は、入力側のプーリ15a及び出力側のプーリ15
b夫々を割りプーリ式に構成されている。つまり、両プ
ーリ15a,15b夫々の一対のプーリ部材の間隙を背
反的に変更調節することにより、掻込リール9の回転速
度を変更駆動できる。両プーリ15a,15b夫々に対
する一対の間隙調節用のアーム16a,16bと、それ
らアーム16a,16bを揺動操作する変速用モータ1
7とが設けられている。即ち、変速用モータ17の作動
により、掻込リール9の回転速度を変更駆動できる。
説明する。図1に示すように、油圧モータ14が設けら
れ、その油圧モータ14の出力が、ベルト式の変速装置
15を介して掻込リール9に伝動される。前記変速装置
15は、入力側のプーリ15a及び出力側のプーリ15
b夫々を割りプーリ式に構成されている。つまり、両プ
ーリ15a,15b夫々の一対のプーリ部材の間隙を背
反的に変更調節することにより、掻込リール9の回転速
度を変更駆動できる。両プーリ15a,15b夫々に対
する一対の間隙調節用のアーム16a,16bと、それ
らアーム16a,16bを揺動操作する変速用モータ1
7とが設けられている。即ち、変速用モータ17の作動
により、掻込リール9の回転速度を変更駆動できる。
【0014】変速用モータ17の作動を制御する構成に
ついて説明する。図1に示すように、マイクロコンピュ
ータ利用の制御装置Hが設けられ、その制御装置Hに脱
穀クラッチの入切を検出する脱穀スイッチS1、刈取ク
ラッチの入切を検出する刈取スイッチS2、エンジン回
転数を検出する回転数センサS3、車速Sを検出する車
速センサS4、穀稈検出スイッチS5、自動モードを選
択するための自動スイッチS6、アーム16a,16b
の揺動位置から掻込リール9の周速度Rを検出する速度
検出用ポテンショメータS7、自動モードにおける掻込
リール9の周速度下限を変更設定する設定ポテンショメ
ータS8、アーム16a,16bの揺動位置の上限又は
下限を検出するリミットスイッチS9、S10、掻込リ
ール9の回転数を手動調節するための手動スイッチS1
1の夫々が接続されている。速度検出用ポテンショメー
タS7の検出電圧Vxと設定ポテンショメータS8の検
出電圧Vtは、いずれも0〜5(V)の範囲である。そ
して、制御装置Hは、予め設定記憶された情報及び各種
の入力情報に基づいて、掻込リール9の回転数を車速S
が大なるほど大になるように、変速用モータ17の作動
を制御するように構成されている。即ち、制御装置Hを
利用して制御手段100が構成されている。
ついて説明する。図1に示すように、マイクロコンピュ
ータ利用の制御装置Hが設けられ、その制御装置Hに脱
穀クラッチの入切を検出する脱穀スイッチS1、刈取ク
ラッチの入切を検出する刈取スイッチS2、エンジン回
転数を検出する回転数センサS3、車速Sを検出する車
速センサS4、穀稈検出スイッチS5、自動モードを選
択するための自動スイッチS6、アーム16a,16b
の揺動位置から掻込リール9の周速度Rを検出する速度
検出用ポテンショメータS7、自動モードにおける掻込
リール9の周速度下限を変更設定する設定ポテンショメ
ータS8、アーム16a,16bの揺動位置の上限又は
下限を検出するリミットスイッチS9、S10、掻込リ
ール9の回転数を手動調節するための手動スイッチS1
1の夫々が接続されている。速度検出用ポテンショメー
タS7の検出電圧Vxと設定ポテンショメータS8の検
出電圧Vtは、いずれも0〜5(V)の範囲である。そ
して、制御装置Hは、予め設定記憶された情報及び各種
の入力情報に基づいて、掻込リール9の回転数を車速S
が大なるほど大になるように、変速用モータ17の作動
を制御するように構成されている。即ち、制御装置Hを
利用して制御手段100が構成されている。
【0015】自動モードにおける制御を説明する。自動
スイッチS6がONであれば自動モードを起動するが、
下記の起動条件が成立していない場合には、実際の制御
は実行されない。起動条件は、 i.脱穀スイッチS1がON、つまり、脱穀クラッチが
入である。 ii.刈取スイッチS2がON、つまり、刈取クラッチが
入である。 iii.エンジン回転数が2000(rpm)以上である。 iv.車速Sが0.2(m/s)以上である。 の4つである。
スイッチS6がONであれば自動モードを起動するが、
下記の起動条件が成立していない場合には、実際の制御
は実行されない。起動条件は、 i.脱穀スイッチS1がON、つまり、脱穀クラッチが
入である。 ii.刈取スイッチS2がON、つまり、刈取クラッチが
入である。 iii.エンジン回転数が2000(rpm)以上である。 iv.車速Sが0.2(m/s)以上である。 の4つである。
【0016】以下、起動条件が成立しているときの制御
について説明するが、刈取作業中、即ち、穀稈検出スイ
ッチS5が穀稈を検出しているときと、非刈取作業中、
即ち、穀稈検出スイッチS5が2秒間以上継続して穀稈
を検出しないときとで制御内容が異なる。先ず、刈取作
業中の制御内容を説明する。車速Sと掻込リール9の周
速度R(m/s)との関係について、図4を参照しなが
ら説明する。図4の横軸は車速S、縦軸は周速度Rを求
めるための演算値Bを示す。周速度Rは、演算値Bから
数1に基づいて求められる。尚、図4の縦軸の目盛り
は、上ほど小なる数値である。
について説明するが、刈取作業中、即ち、穀稈検出スイ
ッチS5が穀稈を検出しているときと、非刈取作業中、
即ち、穀稈検出スイッチS5が2秒間以上継続して穀稈
を検出しないときとで制御内容が異なる。先ず、刈取作
業中の制御内容を説明する。車速Sと掻込リール9の周
速度R(m/s)との関係について、図4を参照しなが
ら説明する。図4の横軸は車速S、縦軸は周速度Rを求
めるための演算値Bを示す。周速度Rは、演算値Bから
数1に基づいて求められる。尚、図4の縦軸の目盛り
は、上ほど小なる数値である。
【0017】
【数1】 R=−0.87×B/20+3.915(m/s)
【0018】ここで、数1に含まれるB/20は、速度
検出用ポテンショメータS7の検出電圧Vxに対応す
る。つまり、速度検出用ポテンショメータS7の検出電
圧VxがB/20(=目標電圧Vs)に一致するよう
に、変速用モータ17を作動させることにより、周速度
Rを数1で定められる数値に制御できる。演算値Bは、
基本的には、数2及び数3に示すように、車速Sと設定
ポテンショメータS8の設定電圧Vtを変数として求め
られる。
検出用ポテンショメータS7の検出電圧Vxに対応す
る。つまり、速度検出用ポテンショメータS7の検出電
圧VxがB/20(=目標電圧Vs)に一致するよう
に、変速用モータ17を作動させることにより、周速度
Rを数1で定められる数値に制御できる。演算値Bは、
基本的には、数2及び数3に示すように、車速Sと設定
ポテンショメータS8の設定電圧Vtを変数として求め
られる。
【0019】
【数2】B=75−16×A×S
【0020】
【数3】A=0.3×Vt+1
【0021】又、演算値Bには、上限値Hと下限値Lが
ある。つまり、数2で求めた演算値Bが上限値Hを越え
るときは上限値Hを、下限値Lを下回るときは下限値L
を夫々数1における演算値Bとして用いる。上限値H
は、数4に基づいて設定される。下限値Lは43に固定
されている。
ある。つまり、数2で求めた演算値Bが上限値Hを越え
るときは上限値Hを、下限値Lを下回るときは下限値L
を夫々数1における演算値Bとして用いる。上限値H
は、数4に基づいて設定される。下限値Lは43に固定
されている。
【0022】
【数4】H=70−14/5×Vt
【0023】尚、図4には、設定電圧Vtが0(V)の
場合と設定電圧Vtが5(V)の場合とを例示してい
る。
場合と設定電圧Vtが5(V)の場合とを例示してい
る。
【0024】非刈取作業中の制御内容を説明する。非刈
取作業中においては、刈取作業中から非刈取作業中に変
化した時点の速度検出用ポテンショメータS7の検出電
圧Vxを20倍した値から設定量ΔL減算した値を下限
値Lとして設定する。即ち、非刈取状態のときには、刈
取状態から非刈取状態に変化した時点の掻込リール9の
回転数より設定量小なる値を目標回転数として、掻込リ
ール9の回転数を制御する。下限値Lの設定以外につい
ては、刈取作業中と同様である。
取作業中においては、刈取作業中から非刈取作業中に変
化した時点の速度検出用ポテンショメータS7の検出電
圧Vxを20倍した値から設定量ΔL減算した値を下限
値Lとして設定する。即ち、非刈取状態のときには、刈
取状態から非刈取状態に変化した時点の掻込リール9の
回転数より設定量小なる値を目標回転数として、掻込リ
ール9の回転数を制御する。下限値Lの設定以外につい
ては、刈取作業中と同様である。
【0025】次に、図2及び図3に示すフローチャート
に基づいて、自動モードにおける制御装置Hの作動につ
いて説明を加える。先ず、起動条件が成立しているか否
かチェックする。成立していない場合には、第1フラグ
F1と第2フラグF2をリセットする。このときには、
変速用モータ17の制御は行わない。尚、第1フラグF
1は、起動条件が成立してから穀稈検出スイッチS5が
ONすると、セットされる。第2フラグF2は、非刈取
作業中における下限値Lを設定したときにセットされ
る。起動条件が成立している場合、フラグF1,F2と
穀稈検出スイッチS5の情報に基づいて、刈取作業中で
あるか、非刈取作業中であるか判別する。刈取作業中で
あれば下限値Lを43に設定する。一方、非刈取作業中
であれば刈取作業中から非刈取作業中に変化した時点の
検出電圧Vxを20倍した値から設定量ΔL減算した値
を下限値Lとして設定する。下限値Lを設定すると、数
4に基づいて上限値Hを設定する。それから、数2及び
数3に基づく演算と、下限値L及び上限値Hから演算値
Bを求め、演算値Bから目標電圧Vsを求める。そし
て、速度検出用ポテンショメータS7の検出電圧Vxと
目標電圧Vsとの偏差が、所定値(ここでは0.04
V)以下になるように変速用モータ17を作動させる。
に基づいて、自動モードにおける制御装置Hの作動につ
いて説明を加える。先ず、起動条件が成立しているか否
かチェックする。成立していない場合には、第1フラグ
F1と第2フラグF2をリセットする。このときには、
変速用モータ17の制御は行わない。尚、第1フラグF
1は、起動条件が成立してから穀稈検出スイッチS5が
ONすると、セットされる。第2フラグF2は、非刈取
作業中における下限値Lを設定したときにセットされ
る。起動条件が成立している場合、フラグF1,F2と
穀稈検出スイッチS5の情報に基づいて、刈取作業中で
あるか、非刈取作業中であるか判別する。刈取作業中で
あれば下限値Lを43に設定する。一方、非刈取作業中
であれば刈取作業中から非刈取作業中に変化した時点の
検出電圧Vxを20倍した値から設定量ΔL減算した値
を下限値Lとして設定する。下限値Lを設定すると、数
4に基づいて上限値Hを設定する。それから、数2及び
数3に基づく演算と、下限値L及び上限値Hから演算値
Bを求め、演算値Bから目標電圧Vsを求める。そし
て、速度検出用ポテンショメータS7の検出電圧Vxと
目標電圧Vsとの偏差が、所定値(ここでは0.04
V)以下になるように変速用モータ17を作動させる。
【0026】〔別実施例〕上記実施例では、非刈取状態
のときには、刈取状態から非刈取状態に変化した時点の
掻込リール9の回転数より設定量小なる値を目標回転数
として、掻込リール9の回転数を制御するようにしてい
たが、刈取状態から非刈取状態に変化した時点の掻込リ
ール9の回転数より設定割合小なる値を目標回転数とし
て、掻込リール9の回転数を制御するようにしてもよ
い。
のときには、刈取状態から非刈取状態に変化した時点の
掻込リール9の回転数より設定量小なる値を目標回転数
として、掻込リール9の回転数を制御するようにしてい
たが、刈取状態から非刈取状態に変化した時点の掻込リ
ール9の回転数より設定割合小なる値を目標回転数とし
て、掻込リール9の回転数を制御するようにしてもよ
い。
【0027】尚、特許請求の範囲の項に図面との対照を
便利にする為に符号を記すが、該記入により本発明は添
付図面の構成に限定されるものではない。
便利にする為に符号を記すが、該記入により本発明は添
付図面の構成に限定されるものではない。
【図1】制御構成のブロック図
【図2】制御作動のフローチャート
【図3】制御作動のフローチャート
【図4】車速Sと中間値Bの関係を示す説明図
【図5】扱室の要部正面図
【図6】コンバインの概略側面図
9 掻込リール 100 制御手段 S5 検出手段
Claims (1)
- 【請求項1】 車体横幅方向に沿う軸芯周りに回転する
ことにより刈取対象穀稈の穂先側を車体後方側に掻込む
掻込リール(9)と、その掻込リール(9)の回転数を
車速が大なるほど大に制御する制御手段(100)とが
設けられているコンバインであって、 刈取作業状態であるか否かを検出する検出手段(S5)
が設けられ、前記制御手段(100)は、前記検出手段
(S5)の情報に基づいて、非刈取状態のときには、刈
取状態から非刈取状態に変化した時点の前記掻込リール
(9)の回転数より設定量小なる値又は設定割合を減少
させた値を目標回転数として、前記掻込リール(9)の
回転数を制御するように構成されているコンバイン。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP17517492A JPH0614642A (ja) | 1992-07-02 | 1992-07-02 | コンバイン |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP17517492A JPH0614642A (ja) | 1992-07-02 | 1992-07-02 | コンバイン |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0614642A true JPH0614642A (ja) | 1994-01-25 |
Family
ID=15991568
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP17517492A Pending JPH0614642A (ja) | 1992-07-02 | 1992-07-02 | コンバイン |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0614642A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN114916306A (zh) * | 2022-04-29 | 2022-08-19 | 农业农村部南京农业机械化研究所 | 一种油菜收割机的拨禾轮自动调控方法及系统 |
-
1992
- 1992-07-02 JP JP17517492A patent/JPH0614642A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN114916306A (zh) * | 2022-04-29 | 2022-08-19 | 农业农村部南京农业机械化研究所 | 一种油菜收割机的拨禾轮自动调控方法及系统 |
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