JP3308182B2 - 作業車のエンジン負荷検出装置 - Google Patents
作業車のエンジン負荷検出装置Info
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、エンジンの回転数
を検出する回転数検出手段と、前記回転数検出手段にて
検出されるエンジン回転数の基準回転数からの偏差によ
って前記エンジンの負荷を判別する負荷判別手段とが設
けられた作業車のエンジン負荷検出装置に関する。
を検出する回転数検出手段と、前記回転数検出手段にて
検出されるエンジン回転数の基準回転数からの偏差によ
って前記エンジンの負荷を判別する負荷判別手段とが設
けられた作業車のエンジン負荷検出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】上記作業車のエンジン負荷検出装置で
は、エンジン負荷が大きくなるほどエンジン回転数が低
下することから、例えば作物刈取用のコンバインが作業
走行している時のエンジン回転数の最大値(通常は、脱
穀スイッチがオン状態で株元センサが刈取作物を検出し
てオン状態になった直後の回転数が最大となる)を基準
回転数として記憶し、その基準回転数からのエンジン回
転数のダウン量によってエンジンの負荷を検出してい
る。尚、このエンジン負荷情報は、エンジン負荷を適正
負荷状態に維持するための車速制御に用いたり、あるい
は、稼働情報として表示されて運転者に報知される(例
えば特開平5‐304816号公報参照)。
は、エンジン負荷が大きくなるほどエンジン回転数が低
下することから、例えば作物刈取用のコンバインが作業
走行している時のエンジン回転数の最大値(通常は、脱
穀スイッチがオン状態で株元センサが刈取作物を検出し
てオン状態になった直後の回転数が最大となる)を基準
回転数として記憶し、その基準回転数からのエンジン回
転数のダウン量によってエンジンの負荷を検出してい
る。尚、このエンジン負荷情報は、エンジン負荷を適正
負荷状態に維持するための車速制御に用いたり、あるい
は、稼働情報として表示されて運転者に報知される(例
えば特開平5‐304816号公報参照)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来技術では、作業状態になる時の車速は変速操作等によ
って変化するにもかかわらず、その作業状態になる時の
車速条件を考慮せずに基準回転数を記憶させていたの
で、エンジン負荷の判別に誤差を生じていた。つまり、
作業状態になる時の車速が速ければ走行負荷が重くなっ
てエンジン回転数のダウンが大きくなり、基準回転数が
低めに設定されるので、その低めの基準回転数からのエ
ンジン回転数のダウン量であるエンジンの負荷は相対的
に小さく判別される一方、車速が遅ければ走行負荷が軽
くなってエンジン回転数のダウンが少なくなり、基準回
転数が高めに設定されるので、エンジンの負荷が相対的
に大きく判別されることになる。そして、このエンジン
負荷の誤差によって、適正な車速制御が行われなかった
り、誤った負荷情報が表示されるという不具合があっ
た。
来技術では、作業状態になる時の車速は変速操作等によ
って変化するにもかかわらず、その作業状態になる時の
車速条件を考慮せずに基準回転数を記憶させていたの
で、エンジン負荷の判別に誤差を生じていた。つまり、
作業状態になる時の車速が速ければ走行負荷が重くなっ
てエンジン回転数のダウンが大きくなり、基準回転数が
低めに設定されるので、その低めの基準回転数からのエ
ンジン回転数のダウン量であるエンジンの負荷は相対的
に小さく判別される一方、車速が遅ければ走行負荷が軽
くなってエンジン回転数のダウンが少なくなり、基準回
転数が高めに設定されるので、エンジンの負荷が相対的
に大きく判別されることになる。そして、このエンジン
負荷の誤差によって、適正な車速制御が行われなかった
り、誤った負荷情報が表示されるという不具合があっ
た。
【0004】本発明は、上記実情に鑑みてなされたもの
であって、その目的は、上記従来技術の不具合を解消さ
せるべく、基準回転数を設定するときの車速条件が変化
しても適正な基準回転数を設定できるようにして、エン
ジン負荷を極力的確に検出することにある。
であって、その目的は、上記従来技術の不具合を解消さ
せるべく、基準回転数を設定するときの車速条件が変化
しても適正な基準回転数を設定できるようにして、エン
ジン負荷を極力的確に検出することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1では、作業状態
が検出され、且つ、走行状態が検出されているときにお
いて、回転数検出手段にて検出されるエンジン回転数が
記憶されている最大回転数よりも大であれば、そのエン
ジン回転数を最大回転数として更新・記憶し、且つ、そ
の最大回転数のときに前記車速検出手段にて検出される
車速値に応じて、車速値が大であるほど大きくするよう
に前記最大回転数を補正し、その補正後の回転数を基準
回転数として、検出されるエンジン回転数の基準回転数
からの偏差によってエンジンの負荷を判別する。
が検出され、且つ、走行状態が検出されているときにお
いて、回転数検出手段にて検出されるエンジン回転数が
記憶されている最大回転数よりも大であれば、そのエン
ジン回転数を最大回転数として更新・記憶し、且つ、そ
の最大回転数のときに前記車速検出手段にて検出される
車速値に応じて、車速値が大であるほど大きくするよう
に前記最大回転数を補正し、その補正後の回転数を基準
回転数として、検出されるエンジン回転数の基準回転数
からの偏差によってエンジンの負荷を判別する。
【0006】従って、作業走行状態でエンジン回転数が
最大回転数となるときの車速が速ければ、その最大回転
数の値を大側に補正して基準回転数とする。つまり、車
速が速いことに起因して走行負荷が重いために、大きく
ダウンするエンジン回転数を大側の値に補正することに
より、基準回転数が適正値に設定される。一方、上記最
大回転数となるときの車速が遅ければ、その最大回転数
の値を小側に補正して基準回転数とする。つまり、車速
が遅く走行負荷が軽いために、ダウン量が小さいエンジ
ン回転数を小側の値に補正することにより、基準回転数
が適正値に設定される。もって、基準回転数を設定する
ときの車速条件が変化した場合においても、適正な基準
回転数を設定してエンジン負荷を的確に検出することが
できる。
最大回転数となるときの車速が速ければ、その最大回転
数の値を大側に補正して基準回転数とする。つまり、車
速が速いことに起因して走行負荷が重いために、大きく
ダウンするエンジン回転数を大側の値に補正することに
より、基準回転数が適正値に設定される。一方、上記最
大回転数となるときの車速が遅ければ、その最大回転数
の値を小側に補正して基準回転数とする。つまり、車速
が遅く走行負荷が軽いために、ダウン量が小さいエンジ
ン回転数を小側の値に補正することにより、基準回転数
が適正値に設定される。もって、基準回転数を設定する
ときの車速条件が変化した場合においても、適正な基準
回転数を設定してエンジン負荷を的確に検出することが
できる。
【0007】請求項2では、請求項1において、作業車
が圃場に植立した作物を刈り取る刈取部を備えた刈取作
業車であって、その刈取部に刈取作物が供給されている
ときに作業状態が検出され、刈取部に刈取作物が供給さ
れていないときに非作業状態が検出される。
が圃場に植立した作物を刈り取る刈取部を備えた刈取作
業車であって、その刈取部に刈取作物が供給されている
ときに作業状態が検出され、刈取部に刈取作物が供給さ
れていないときに非作業状態が検出される。
【0008】従って、刈取作業車では、車速が速くなる
と走行負荷が増加すると同時に刈取部で作物を刈り取り
処理する刈取負荷及び脱穀部での脱穀負荷が増加して、
車速値の変化に対するエンジンの最大回転数のダウンの
程度が大きくなるのを適切に補正して、基準回転数を適
正な設定することができ、もって、刈取作業車に請求項
1を実施する際の好適な手段が得られる。
と走行負荷が増加すると同時に刈取部で作物を刈り取り
処理する刈取負荷及び脱穀部での脱穀負荷が増加して、
車速値の変化に対するエンジンの最大回転数のダウンの
程度が大きくなるのを適切に補正して、基準回転数を適
正な設定することができ、もって、刈取作業車に請求項
1を実施する際の好適な手段が得られる。
【0009】請求項3では、請求項2において、作業状
態で走行停止状態から走行状態への変化が検出されてか
ら設定時間が経過するまでは、エンジンの最大回転数を
求める処理が行われず、上記設定時間が経過した後に、
エンジンの最大回転数を求める処理が行われる。
態で走行停止状態から走行状態への変化が検出されてか
ら設定時間が経過するまでは、エンジンの最大回転数を
求める処理が行われず、上記設定時間が経過した後に、
エンジンの最大回転数を求める処理が行われる。
【0010】従って、例えば圃場内での刈取作業中に作
業状態のままで走行停止し、再び作業走行を開始するよ
うな場合に、走行開始してから設定時間経過して通常の
作業時の車速状態になってからエンジンの最大回転数を
求める処理を行うので、走行開始直後の低速状態からエ
ンジンの最大回転数を求める処理を行うと、走行負荷が
極めて小さいために最大回転数が大きくなり過ぎる不具
合を適切に回避することができ、もって、請求項2の好
適な手段が得られる。
業状態のままで走行停止し、再び作業走行を開始するよ
うな場合に、走行開始してから設定時間経過して通常の
作業時の車速状態になってからエンジンの最大回転数を
求める処理を行うので、走行開始直後の低速状態からエ
ンジンの最大回転数を求める処理を行うと、走行負荷が
極めて小さいために最大回転数が大きくなり過ぎる不具
合を適切に回避することができ、もって、請求項2の好
適な手段が得られる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例を、刈取作
業車としてのコンバインに適用した場合について図面に
基づいて説明する。図1に示すように、コンバインは、
左右一対のクローラ走行装置1、脱穀装置2、操縦部4
等を備えた機体9の前部側に、圃場に植立した作物(穀
稈)を刈り取る刈取部3が昇降自在に設けられている。
刈取部3は、植立穀稈の引き起こし装置5、引き起こさ
れた植立穀稈の株元を切断する刈刃6、刈り取った穀稈
を横倒れ姿勢に変更しながら機体後部側の脱穀用のフィ
ードチェーン8に向けて搬送する搬送装置7等を備えて
いる。
業車としてのコンバインに適用した場合について図面に
基づいて説明する。図1に示すように、コンバインは、
左右一対のクローラ走行装置1、脱穀装置2、操縦部4
等を備えた機体9の前部側に、圃場に植立した作物(穀
稈)を刈り取る刈取部3が昇降自在に設けられている。
刈取部3は、植立穀稈の引き起こし装置5、引き起こさ
れた植立穀稈の株元を切断する刈刃6、刈り取った穀稈
を横倒れ姿勢に変更しながら機体後部側の脱穀用のフィ
ードチェーン8に向けて搬送する搬送装置7等を備えて
いる。
【0012】搬送装置7の搬送始端側箇所に、刈取穀稈
の株元に接当して作動する株元センサS0が設けられ、
この株元センサS0によって、作業状態(刈取作業状
態)であるか否かを検出する作業状態検出手段が構成さ
れている。つまり、刈取作業中は刈取部3に刈取穀稈が
供給されて株元センサS0がONするので作業状態が検
出され、刈取作業が終了すると刈取部3に刈取穀稈が供
給されず、株元センサS0がOFF状態となって非作業
状態が検出される。
の株元に接当して作動する株元センサS0が設けられ、
この株元センサS0によって、作業状態(刈取作業状
態)であるか否かを検出する作業状態検出手段が構成さ
れている。つまり、刈取作業中は刈取部3に刈取穀稈が
供給されて株元センサS0がONするので作業状態が検
出され、刈取作業が終了すると刈取部3に刈取穀稈が供
給されず、株元センサS0がOFF状態となって非作業
状態が検出される。
【0013】次に、図2に基づいてコンバインの制御構
成について説明する。エンジンEの駆動力が走行用の無
段変速装置10に伝動され、この変速装置10の変速後
の出力がミッションケース11を介して左右一対のクロ
ーラ走行装置1を駆動している。変速装置10は、変速
操作用のアクチュエータである電動モータ13によって
変速操作されるとともに、操縦部4に設けた変速レバー
12に連動連結され、且つ、この変速レバー12による
人為的な変速操作を電動モータ13による変速操作に優
先させるようにするために、変速レバー12と変速装置
10との連係経路中に、電動モータ13が摩擦式の伝動
機構14を介して連係されている。
成について説明する。エンジンEの駆動力が走行用の無
段変速装置10に伝動され、この変速装置10の変速後
の出力がミッションケース11を介して左右一対のクロ
ーラ走行装置1を駆動している。変速装置10は、変速
操作用のアクチュエータである電動モータ13によって
変速操作されるとともに、操縦部4に設けた変速レバー
12に連動連結され、且つ、この変速レバー12による
人為的な変速操作を電動モータ13による変速操作に優
先させるようにするために、変速レバー12と変速装置
10との連係経路中に、電動モータ13が摩擦式の伝動
機構14を介して連係されている。
【0014】上記ミッションケース11には、走行状態
を前進状態、後進状態、及び中立状態に切り換えるため
の切換機構が設けられ、その切換機構の中立状態を検出
する中立スイッチ23と、後進状態を検出する後進スイ
ッチ24とが設けられている(図2参照)。ここで、中
立スイッチ23が、走行状態であるか走行停止状態であ
るかを検出する走行状態検出手段を構成している。
を前進状態、後進状態、及び中立状態に切り換えるため
の切換機構が設けられ、その切換機構の中立状態を検出
する中立スイッチ23と、後進状態を検出する後進スイ
ッチ24とが設けられている(図2参照)。ここで、中
立スイッチ23が、走行状態であるか走行停止状態であ
るかを検出する走行状態検出手段を構成している。
【0015】又、エンジンEと脱穀装置2及び刈取部3
とがベルトテンション式の脱穀クラッチ33及び刈取ク
ラッチ34を介して連動連結されている。脱穀クラッチ
33及び刈取クラッチ34を夫々人為的に入り切り操作
する脱穀クラッチレバー31及び刈取クラッチレバー3
2が操縦部4に設けられ、それらの入り操作に伴ってオ
ン作動する脱穀スイッチSW1及び刈取スイッチSW2
が設けられている。エンジンEの回転数を検出する回転
数検出手段としての回転数センサS1と、ミッションケ
ース11の入力軸に伝動される変速装置10の出力回転
数に基づいて車速を検出する車速検出手段としての車速
センサS2とが設けられている。
とがベルトテンション式の脱穀クラッチ33及び刈取ク
ラッチ34を介して連動連結されている。脱穀クラッチ
33及び刈取クラッチ34を夫々人為的に入り切り操作
する脱穀クラッチレバー31及び刈取クラッチレバー3
2が操縦部4に設けられ、それらの入り操作に伴ってオ
ン作動する脱穀スイッチSW1及び刈取スイッチSW2
が設けられている。エンジンEの回転数を検出する回転
数検出手段としての回転数センサS1と、ミッションケ
ース11の入力軸に伝動される変速装置10の出力回転
数に基づいて車速を検出する車速検出手段としての車速
センサS2とが設けられている。
【0016】マイクロコンピュータ利用の制御装置16
が設けられ、この制御装置16に、株元センサS0、回
転数センサS1、車速センサS2、中立スイッチ23、
後進スイッチ24、脱穀スイッチSW1及び刈取スイッ
チSW2の各検出情報が入力されている。一方、制御装
置16からは、電動モータ13に対する駆動信号が出力
されている。
が設けられ、この制御装置16に、株元センサS0、回
転数センサS1、車速センサS2、中立スイッチ23、
後進スイッチ24、脱穀スイッチSW1及び刈取スイッ
チSW2の各検出情報が入力されている。一方、制御装
置16からは、電動モータ13に対する駆動信号が出力
されている。
【0017】又、操縦部4には、上限車速を設定するた
めの上限車速設定手段21と、車速オートスイッチ22
とが設けられ、この各入力情報も制御装置16に入力さ
れている。上限車速設定手段21は、圃場の条件等に応
じて上限車速を調節するための可変抵抗であり、つまみ
の回転角度に応じて上限車速が0.3〜2.0m/se
cの範囲で設定される。車速オートスイッチ22は、自
動の車速制御を実行するか否かを切り換える照光式の押
ボタンスイッチである。
めの上限車速設定手段21と、車速オートスイッチ22
とが設けられ、この各入力情報も制御装置16に入力さ
れている。上限車速設定手段21は、圃場の条件等に応
じて上限車速を調節するための可変抵抗であり、つまみ
の回転角度に応じて上限車速が0.3〜2.0m/se
cの範囲で設定される。車速オートスイッチ22は、自
動の車速制御を実行するか否かを切り換える照光式の押
ボタンスイッチである。
【0018】エンジンEの回転数はエンジンEの負荷が
増加すると低下し、エンジンEの負荷が減少すると高く
なることから、制御装置16を利用して、回転数センサ
S1にて検出されるエンジン回転数RXの基準回転数R
Sからの偏差によってエンジンEの負荷を判別する負荷
判別手段101が構成されている。そして、この負荷判
別手段101は、株元センサS0にて作業状態が検出さ
れ、且つ、中立スイッチ23にて走行状態が検出されて
いるときにおいて、回転数センサS1にて検出されるエ
ンジン回転数RXが記憶されている最大回転数RMより
も大であれば、そのエンジン回転数RXを最大回転数R
Mとして更新・記憶し、且つ、エンジン回転数RXが最
大回転数RMのときに車速センサS2にて検出される車
速値に応じて、車速値が大であるほど大きくするように
前記最大回転数をRMを補正し、その補正後の回転数を
前記基準回転数RSとするように構成されている。
増加すると低下し、エンジンEの負荷が減少すると高く
なることから、制御装置16を利用して、回転数センサ
S1にて検出されるエンジン回転数RXの基準回転数R
Sからの偏差によってエンジンEの負荷を判別する負荷
判別手段101が構成されている。そして、この負荷判
別手段101は、株元センサS0にて作業状態が検出さ
れ、且つ、中立スイッチ23にて走行状態が検出されて
いるときにおいて、回転数センサS1にて検出されるエ
ンジン回転数RXが記憶されている最大回転数RMより
も大であれば、そのエンジン回転数RXを最大回転数R
Mとして更新・記憶し、且つ、エンジン回転数RXが最
大回転数RMのときに車速センサS2にて検出される車
速値に応じて、車速値が大であるほど大きくするように
前記最大回転数をRMを補正し、その補正後の回転数を
前記基準回転数RSとするように構成されている。
【0019】具体的には、株元センサS0及び脱穀スイ
ッチSW1が共にオン状態で、且つ中立スイッチ23及
び後進スイッチ24が共にオフ状態であるときのエンジ
ン回転数(検出回転数)RX(rpm)の最大回転数R
Mを求め、その最大回転数RMに、図4に示すように車
速値が大になるほど大きい値となる補正係数αを乗算
し、その最大回転数RMに補正係数αを乗算した回転数
を基準回転数RSとして記憶する。尚、図4中、V0は
刈取作業状態になるときの標準的な車速値を示し、これ
に対する補正係数αを1.0としている。そして、その
基準回転数RSからの検出回転数RXのダウン量(rp
m)によってエンジン負荷を判別する。
ッチSW1が共にオン状態で、且つ中立スイッチ23及
び後進スイッチ24が共にオフ状態であるときのエンジ
ン回転数(検出回転数)RX(rpm)の最大回転数R
Mを求め、その最大回転数RMに、図4に示すように車
速値が大になるほど大きい値となる補正係数αを乗算
し、その最大回転数RMに補正係数αを乗算した回転数
を基準回転数RSとして記憶する。尚、図4中、V0は
刈取作業状態になるときの標準的な車速値を示し、これ
に対する補正係数αを1.0としている。そして、その
基準回転数RSからの検出回転数RXのダウン量(rp
m)によってエンジン負荷を判別する。
【0020】
【数1】RS=RM・α エンジン負荷=RS−RX
【0021】前記負荷判別手段101は、前記中立スイ
ッチ23にて走行停止状態から走行状態への変化が検出
されてから設定時間(例えば、2秒程度)経過した後
に、前記最大回転数RMを求める処理を行うように構成
されている。
ッチ23にて走行停止状態から走行状態への変化が検出
されてから設定時間(例えば、2秒程度)経過した後
に、前記最大回転数RMを求める処理を行うように構成
されている。
【0022】又、制御装置16を利用して、負荷判別手
段101にて判別されるエンジン負荷が適正負荷範囲に
維持され、且つ、車速センサS2にて検出される検出車
速が上限車速設定手段21にて入力される上限車速値を
超えないように、電動モータ13の作動を制御する車速
制御手段100が構成されている。
段101にて判別されるエンジン負荷が適正負荷範囲に
維持され、且つ、車速センサS2にて検出される検出車
速が上限車速設定手段21にて入力される上限車速値を
超えないように、電動モータ13の作動を制御する車速
制御手段100が構成されている。
【0023】次に、図3に示すフローチャートに基づい
て、制御装置16による車速制御について説明する。先
ず、株元センサS0及び脱穀スイッチSW1がON状態
で、且つ、中立スイッチ23及び後進スイッチ24がO
FF状態である起動条件が成立しているかどうかを調
べ、この条件が成立していないときは、エンジン回転数
RXと基準回転数RSの値(基準回転数RSの初期値は
0にリセットされている)を比較して、検出回転数RX
が基準回転数RSの値よりも大であれば、検出回転数R
Xの値を基準回転数RSとして更新・記憶する処理を行
う。
て、制御装置16による車速制御について説明する。先
ず、株元センサS0及び脱穀スイッチSW1がON状態
で、且つ、中立スイッチ23及び後進スイッチ24がO
FF状態である起動条件が成立しているかどうかを調
べ、この条件が成立していないときは、エンジン回転数
RXと基準回転数RSの値(基準回転数RSの初期値は
0にリセットされている)を比較して、検出回転数RX
が基準回転数RSの値よりも大であれば、検出回転数R
Xの値を基準回転数RSとして更新・記憶する処理を行
う。
【0024】上記起動条件が成立すると、さらに設定時
間(2秒)が経過するまでは、前記記憶した基準回転数
RSと検出回転数RXとの差をエンジン負荷として求め
る。そして、このエンジン負荷が適正範囲より大のとき
は減速操作を行う。エンジン負荷が適正範囲より小のと
きは、検出車速が前記設定される上限車速より小のとき
にだけ増速操作を行い、検出車速が上限車速より大のと
きは変速操作を行わない。エンジン負荷が適正範囲内に
あれば、変速操作は行わない。
間(2秒)が経過するまでは、前記記憶した基準回転数
RSと検出回転数RXとの差をエンジン負荷として求め
る。そして、このエンジン負荷が適正範囲より大のとき
は減速操作を行う。エンジン負荷が適正範囲より小のと
きは、検出車速が前記設定される上限車速より小のとき
にだけ増速操作を行い、検出車速が上限車速より大のと
きは変速操作を行わない。エンジン負荷が適正範囲内に
あれば、変速操作は行わない。
【0025】上記起動条件が成立してから、設定時間
(2秒)が経過すると、エンジン回転数RXと最大回転
数RMの値(最大回転数RMの初期値は0にリセットさ
れている)を比較して、検出回転数RXが最大回転数R
Mの値よりも大であれば、検出回転数RXの値を最大回
転数RMとして更新・記憶する。次に、上記最大回転数
RMを前記車速値にて補正して、その補正後の値α・R
Mを基準回転数RSとして設定し、その基準回転数RS
と検出回転数RXとの差をエンジン負荷として求める。
そして、このエンジン負荷の適正範囲に対する大小によ
って、前述と同様に増速又は減速操作を行う。
(2秒)が経過すると、エンジン回転数RXと最大回転
数RMの値(最大回転数RMの初期値は0にリセットさ
れている)を比較して、検出回転数RXが最大回転数R
Mの値よりも大であれば、検出回転数RXの値を最大回
転数RMとして更新・記憶する。次に、上記最大回転数
RMを前記車速値にて補正して、その補正後の値α・R
Mを基準回転数RSとして設定し、その基準回転数RS
と検出回転数RXとの差をエンジン負荷として求める。
そして、このエンジン負荷の適正範囲に対する大小によ
って、前述と同様に増速又は減速操作を行う。
【0026】〔別実施形態〕車速検出手段S2は、変速
装置10の出力回転数に基づいて車速を検出する車速セ
ンサ以外に、例えばクローラ走行装置1の回転軸の回転
数を検出するものでもよい。
装置10の出力回転数に基づいて車速を検出する車速セ
ンサ以外に、例えばクローラ走行装置1の回転軸の回転
数を検出するものでもよい。
【0027】作業状態検出手段S0は、刈取部3に刈取
作物が供給されたことを検出する株元センサS0で構成
するものに限らない。実施例で示したように、株元セン
サS0と、脱穀スイッチSW1の両方で、作業状態検出
手段を構成してもよい。又、刈取作業車以外の作業車で
は、その作業内容に合わせた作業状態検出手段が適宜使
用できる。
作物が供給されたことを検出する株元センサS0で構成
するものに限らない。実施例で示したように、株元セン
サS0と、脱穀スイッチSW1の両方で、作業状態検出
手段を構成してもよい。又、刈取作業車以外の作業車で
は、その作業内容に合わせた作業状態検出手段が適宜使
用できる。
【0028】走行状態検出手段は、中立スイッチ23で
構成するものに限らない。つまり、この実施例の場合、
走行状態は前進状態で作業走行を行うものであるから、
中立スイッチ23と後進スイッチ24の両方で、走行状
態検出手段を構成してもよい。又、上記スイッチの外
に、車速センサを0m/sec付近の車速を精密に検出
できるように構成して、走行状態検出手段を車速検出手
段と兼用してもよい。
構成するものに限らない。つまり、この実施例の場合、
走行状態は前進状態で作業走行を行うものであるから、
中立スイッチ23と後進スイッチ24の両方で、走行状
態検出手段を構成してもよい。又、上記スイッチの外
に、車速センサを0m/sec付近の車速を精密に検出
できるように構成して、走行状態検出手段を車速検出手
段と兼用してもよい。
【0029】上記実施例では、エンジン負荷情報をエン
ジン負荷を適正負荷状態に維持するための車速制御に用
いたが、これに限らず、運転者が手動で車速を変速操作
するときの稼働情報としてエンジン負荷情報を表示する
場合にも適用できる。
ジン負荷を適正負荷状態に維持するための車速制御に用
いたが、これに限らず、運転者が手動で車速を変速操作
するときの稼働情報としてエンジン負荷情報を表示する
場合にも適用できる。
【0030】作業車は、圃場の作物を刈り取る刈取部3
を備えた刈取作業車以外の作業車であってもよい。
を備えた刈取作業車以外の作業車であってもよい。
【図1】コンバインの側面図
【図2】制御構成のブロック図
【図3】制御作動のフローチャート
【図4】エンジン回転数の車速による補正特性のグラフ
3 刈取部 23 走行状態検出手段 E エンジン S0 作業状態検出手段 S1 回転数検出手段 S2 車速検出手段 101 負荷判別手段
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平4−19466(JP,A) 特開 平3−149453(JP,A) 特開 昭57−73643(JP,A) 特開 平8−9758(JP,A) 実開 平5−53431(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A01D 69/00 302 F02D 45/00 364
Claims (3)
- 【請求項1】 エンジンの回転数を検出する回転数検出
手段と、 前記回転数検出手段にて検出されるエンジン回転数の基
準回転数からの偏差によって前記エンジンの負荷を判別
する負荷判別手段とが設けられた作業車のエンジン負荷
検出装置であって、 作業状態であるか否かを検出する作業状態検出手段と、
走行状態であるか走行停止状態であるかを検出する走行
状態検出手段と、車速を検出する車速検出手段とが設け
られ、 前記負荷判別手段は、前記作業状態検出手段にて作業状
態が検出され、且つ、前記走行状態検出手段にて走行状
態が検出されているときにおいて、前記回転数検出手段
にて検出されるエンジン回転数が記憶されている最大回
転数よりも大であれば、そのエンジン回転数を最大回転
数として更新・記憶し、且つ、その最大回転数のときに
前記車速検出手段にて検出される車速値に応じて、車速
値が大であるほど大きくするように前記最大回転数を補
正し、その補正後の回転数を前記基準回転数とするよう
に構成されている作業車のエンジン負荷検出装置。 - 【請求項2】 前記作業車が、圃場に植立した作物を刈
り取る刈取部を備えた刈取作業車で構成され、 前記作業状態検出手段は、前記刈取部に刈取作物が供給
されているときに作業状態を検出し、前記刈取部に刈取
作物が供給されていないときに非作業状態を検出するよ
うに構成されている請求項1記載の作業車のエンジン負
荷検出装置。 - 【請求項3】 前記負荷判別手段は、前記走行状態検出
手段にて走行停止状態から走行状態への変化が検出され
てから設定時間経過した後に、前記最大回転数を求める
処理を行うように構成されている請求項2記載の作業車
のエンジン負荷検出装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP03461497A JP3308182B2 (ja) | 1997-02-19 | 1997-02-19 | 作業車のエンジン負荷検出装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP03461497A JP3308182B2 (ja) | 1997-02-19 | 1997-02-19 | 作業車のエンジン負荷検出装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10229733A JPH10229733A (ja) | 1998-09-02 |
JP3308182B2 true JP3308182B2 (ja) | 2002-07-29 |
Family
ID=12419262
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP03461497A Expired - Fee Related JP3308182B2 (ja) | 1997-02-19 | 1997-02-19 | 作業車のエンジン負荷検出装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3308182B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US10473042B2 (en) | 2015-07-22 | 2019-11-12 | Walbro Llc | Engine control strategy |
-
1997
- 1997-02-19 JP JP03461497A patent/JP3308182B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH10229733A (ja) | 1998-09-02 |
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