JP3115271B2 - コンバインにおける刈取前処理装置の速度制御装置 - Google Patents
コンバインにおける刈取前処理装置の速度制御装置Info
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- JP3115271B2 JP3115271B2 JP10003734A JP373498A JP3115271B2 JP 3115271 B2 JP3115271 B2 JP 3115271B2 JP 10003734 A JP10003734 A JP 10003734A JP 373498 A JP373498 A JP 373498A JP 3115271 B2 JP3115271 B2 JP 3115271B2
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、米、麦、大豆、蕎
麦、等の穀物を刈取脱穀できる、いわゆる汎用(普通
型)のコンバインにおける刈取前処理装置の速度制御装
置に関するものである。
麦、等の穀物を刈取脱穀できる、いわゆる汎用(普通
型)のコンバインにおける刈取前処理装置の速度制御装
置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】この種のコンバインにおける刈取前処理
装置に対する動力伝達系として、先行技術の特開平1−
256313号公報には、エンジンからオーガに動力伝
達する動力伝動軸より下流側に、刈刃及び掻込みリール
の両者に対する動力伝達を一挙に入切りするためのクラ
ッチを設けることを提案している。
装置に対する動力伝達系として、先行技術の特開平1−
256313号公報には、エンジンからオーガに動力伝
達する動力伝動軸より下流側に、刈刃及び掻込みリール
の両者に対する動力伝達を一挙に入切りするためのクラ
ッチを設けることを提案している。
【0003】また、実願昭58−58393号(実開昭
59−163343号公報)や実願昭58−13678
3号(実開昭60−44539号公報)では、掻込みリ
ールへの動力伝動系には分割(割り)プーリ型の無段変
速機構を備え、車速の検出センサによる検出値に応じて
速度制御手段により、掻込みリールの回転数を車速に同
調するように制御することを提案している。
59−163343号公報)や実願昭58−13678
3号(実開昭60−44539号公報)では、掻込みリ
ールへの動力伝動系には分割(割り)プーリ型の無段変
速機構を備え、車速の検出センサによる検出値に応じて
速度制御手段により、掻込みリールの回転数を車速に同
調するように制御することを提案している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、刈取脱
穀作業に際して、車速があまりにも遅い場合に、掻込み
リールの回転速度を車速同調制御すると、当該掻込みリ
ールの回転数が極端に小さくなり、穀稈の掻込み作用が
なくなってしまうという問題があった。また、掻込みリ
ールの回転数が極端に小さい場合やゼロの場合に、前記
無段変速機構における分割プーリを駆動モータ等にて強
制的に作動させると、該分割プーリに巻掛けているベル
トを無理やり横から押圧してベルトに無理な力が作用し
てねじれて耐久性が悪くなり、また、ベルトが分割プー
リに食い込む等して円滑に変速操作できなくなるという
問題があった。本発明は、掻込みリールの回転速度を車
速同調させるものでありながら、前記技術的課題を解決
することを目的とするものである。
穀作業に際して、車速があまりにも遅い場合に、掻込み
リールの回転速度を車速同調制御すると、当該掻込みリ
ールの回転数が極端に小さくなり、穀稈の掻込み作用が
なくなってしまうという問題があった。また、掻込みリ
ールの回転数が極端に小さい場合やゼロの場合に、前記
無段変速機構における分割プーリを駆動モータ等にて強
制的に作動させると、該分割プーリに巻掛けているベル
トを無理やり横から押圧してベルトに無理な力が作用し
てねじれて耐久性が悪くなり、また、ベルトが分割プー
リに食い込む等して円滑に変速操作できなくなるという
問題があった。本発明は、掻込みリールの回転速度を車
速同調させるものでありながら、前記技術的課題を解決
することを目的とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するた
め、請求項1に記載の発明のコンバインにおける刈取前
処理装置の速度制御装置は、エンジンと脱穀部とを備え
た走行車体の前方部に、オーガを備えた左右長手のプラ
ットホームと、刈刃と、掻込みリールとを有する刈取前
処理装置を装着して成るコンバインにおいて、前記エン
ジンからの動力伝達系を走行部と刈取前処理装置とに分
岐させて設け、オーガへの動力伝達系より下流側には、
刈刃伝動系と掻込みリール伝動系とを並列的に配置し、
掻込みリール伝動系に対する無段変速機構における分割
プーリを駆動モータにより調節作動させるように構成
し、該無段変速機構より下流側に、掻込みリールクラッ
チと掻込みリール回転数センサとを介在させ、走行部に
設けた車速センサの検出値と掻込みリール伝動系に設け
た掻込みリール回転数センサの検出値に基づいて、当該
車速に同調して掻込みリール回転数を比例的に増減する
ように車速同調制御を実行すると共に、前記掻込みリー
ルの回転数が所定の下限値以下の状態及び前記掻込みリ
ールクラッチの切りにより掻込みリールの回転数がゼロ
となった状態では、前記無段変速機構における駆動モー
タを作動させないように制御するものである。
め、請求項1に記載の発明のコンバインにおける刈取前
処理装置の速度制御装置は、エンジンと脱穀部とを備え
た走行車体の前方部に、オーガを備えた左右長手のプラ
ットホームと、刈刃と、掻込みリールとを有する刈取前
処理装置を装着して成るコンバインにおいて、前記エン
ジンからの動力伝達系を走行部と刈取前処理装置とに分
岐させて設け、オーガへの動力伝達系より下流側には、
刈刃伝動系と掻込みリール伝動系とを並列的に配置し、
掻込みリール伝動系に対する無段変速機構における分割
プーリを駆動モータにより調節作動させるように構成
し、該無段変速機構より下流側に、掻込みリールクラッ
チと掻込みリール回転数センサとを介在させ、走行部に
設けた車速センサの検出値と掻込みリール伝動系に設け
た掻込みリール回転数センサの検出値に基づいて、当該
車速に同調して掻込みリール回転数を比例的に増減する
ように車速同調制御を実行すると共に、前記掻込みリー
ルの回転数が所定の下限値以下の状態及び前記掻込みリ
ールクラッチの切りにより掻込みリールの回転数がゼロ
となった状態では、前記無段変速機構における駆動モー
タを作動させないように制御するものである。
【0006】また、請求項2に記載の発明は、請求項1
に記載のコンバインにおける刈取前処理装置の速度制御
装置において、前記掻込みリールクラッチを入り切りす
るために電磁クラッチを設け、該電磁クラッチの従動側
に前記掻込みリール回転数センサを設けたものである。
に記載のコンバインにおける刈取前処理装置の速度制御
装置において、前記掻込みリールクラッチを入り切りす
るために電磁クラッチを設け、該電磁クラッチの従動側
に前記掻込みリール回転数センサを設けたものである。
【0007】
【発明の作用および効果】このように、掻込みリールの
検出回転数が下限値以下及びゼロの状態であるとき、無
段変速機構における分割プーリを強制的に動かすための
駆動モータを作動させないから、車速同調制御を実行し
ないことにより、掻込みリールの回転数が極端に低下し
て、穀稈の掻込み作用が損なわれないようにすることが
できると共に、前記ベルトが分割プーリに無理やり食い
込んだり、ねじれたりするという事故を無くすることが
でき、前記下限値以上に復帰したときに円滑な無段変速
を実行できるという効果を奏する。
検出回転数が下限値以下及びゼロの状態であるとき、無
段変速機構における分割プーリを強制的に動かすための
駆動モータを作動させないから、車速同調制御を実行し
ないことにより、掻込みリールの回転数が極端に低下し
て、穀稈の掻込み作用が損なわれないようにすることが
できると共に、前記ベルトが分割プーリに無理やり食い
込んだり、ねじれたりするという事故を無くすることが
でき、前記下限値以上に復帰したときに円滑な無段変速
を実行できるという効果を奏する。
【0008】そして、掻込みリールへの動力伝達を切る
ように電磁クラッチを作動させた場 合にも、その従動側
に配置された掻込みリール回転数センサの検出値はゼロ
になるから、この場合にも、前記駆動モータを作動させ
ないことにより、前記無段変速機構におけるベルト等に
無理な力を作用させず、且つ、その後に掻込みリールへ
の動力伝達を実行するまでの間に、前記無段変速機構の
出力側(従動側)の速度を無闇に変更させないようにす
ることができるのである。
ように電磁クラッチを作動させた場 合にも、その従動側
に配置された掻込みリール回転数センサの検出値はゼロ
になるから、この場合にも、前記駆動モータを作動させ
ないことにより、前記無段変速機構におけるベルト等に
無理な力を作用させず、且つ、その後に掻込みリールへ
の動力伝達を実行するまでの間に、前記無段変速機構の
出力側(従動側)の速度を無闇に変更させないようにす
ることができるのである。
【0009】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施例について説
明すると、符号1は左右一対の走行クローラ2,2を有
することがある汎用コンバインの走行車体を示し、該走
行車体1上の一側方には脱穀装置3を搭載し、該脱穀装
置3における扱室内の扱胴4をその軸線が走行車体1の
進行方向に沿うように配設し、その下方には受け網とシ
ーブ等による揺動選別装置5と唐箕フアン6の風による
風選別装置とを備え、脱穀装置3の側方(図1において
走行車体1の右側)に脱穀済みの穀粒を貯留する穀物タ
ンク7を搭載してある。符号8は二番コンベアから扱室
内に処理物を戻す二番揚穀筒であり、符号9は、穀物タ
ンク7から外部に穀物を放出するための放出筒である。
明すると、符号1は左右一対の走行クローラ2,2を有
することがある汎用コンバインの走行車体を示し、該走
行車体1上の一側方には脱穀装置3を搭載し、該脱穀装
置3における扱室内の扱胴4をその軸線が走行車体1の
進行方向に沿うように配設し、その下方には受け網とシ
ーブ等による揺動選別装置5と唐箕フアン6の風による
風選別装置とを備え、脱穀装置3の側方(図1において
走行車体1の右側)に脱穀済みの穀粒を貯留する穀物タ
ンク7を搭載してある。符号8は二番コンベアから扱室
内に処理物を戻す二番揚穀筒であり、符号9は、穀物タ
ンク7から外部に穀物を放出するための放出筒である。
【0010】刈取前処理装置10は、前記脱穀装置3の
前部に開口し、油圧シリンダ11にて昇降自在な角筒状
のフイーダハウス12(内部にチエンコンベヤ12aを
備える)と、該フイーダハウス12の前端に連設した横
長のバケット状のプラットホーム13と、該プラットホ
ーム13内に横設した横長のオーガ14と、その前方上
部位置のタインバー15付き掻込みリール16と、プラ
ットホーム13下面側に左右長手に配設したバリカン状
の刈刃17とから成る。符号18,18は刈取前処理装
置10の前部左右両端から前向きに突出する左右一対の
分草体である。
前部に開口し、油圧シリンダ11にて昇降自在な角筒状
のフイーダハウス12(内部にチエンコンベヤ12aを
備える)と、該フイーダハウス12の前端に連設した横
長のバケット状のプラットホーム13と、該プラットホ
ーム13内に横設した横長のオーガ14と、その前方上
部位置のタインバー15付き掻込みリール16と、プラ
ットホーム13下面側に左右長手に配設したバリカン状
の刈刃17とから成る。符号18,18は刈取前処理装
置10の前部左右両端から前向きに突出する左右一対の
分草体である。
【0011】図3はエンジン19から前記各部への動力
伝達系を模式的に示した伝動系統図で、脱穀クラッチ装
置20を介して扱胴4および揺動選別装置5および唐箕
フアン6の風による風選別装置等に動力伝達する。走行
部のミッション21には、油圧ポンプ22と油圧モータ
23を介して動力伝達し、前記一対の走行クローラ2,
2の駆動輪24,24を左右互いに独立的に駆動する。
伝達系を模式的に示した伝動系統図で、脱穀クラッチ装
置20を介して扱胴4および揺動選別装置5および唐箕
フアン6の風による風選別装置等に動力伝達する。走行
部のミッション21には、油圧ポンプ22と油圧モータ
23を介して動力伝達し、前記一対の走行クローラ2,
2の駆動輪24,24を左右互いに独立的に駆動する。
【0012】刈取前処理装置10に対する動力伝達は、
刈取前処理部クラッチ装置25の駆動下流側でフイーダ
ハウス12内のチエンスコンベヤ12aを駆動してその
掻き込み板12bでプラットホーム13からの刈取り穀
稈を脱穀装置3の前部に搬送する。他方、チエン26を
介してプラットホーム13の後面に配置した左右長手の
動力伝達軸27を駆動し、該動力伝達軸27がプラット
ホーム13の右側面の後部に突出する箇所で、チエンス
プロケット28,29に巻掛けたチエン30を介してオ
ーガ14を回転駆動する。
刈取前処理部クラッチ装置25の駆動下流側でフイーダ
ハウス12内のチエンスコンベヤ12aを駆動してその
掻き込み板12bでプラットホーム13からの刈取り穀
稈を脱穀装置3の前部に搬送する。他方、チエン26を
介してプラットホーム13の後面に配置した左右長手の
動力伝達軸27を駆動し、該動力伝達軸27がプラット
ホーム13の右側面の後部に突出する箇所で、チエンス
プロケット28,29に巻掛けたチエン30を介してオ
ーガ14を回転駆動する。
【0013】刈刃17に対する刈刃伝動系31と掻込み
リール16に対する掻込みリール伝動系32は、前記動
力伝達軸27におけるオーガ14に対する動力伝達より
下流側に配置するものであり、且つ、プラットホーム1
3の右側の外面側に配設する。その第1実施例は図3〜
図6に示し、掻込みリール伝動系32は、前記動力伝達
軸27の右端部に取付く駆動スプロケット33とプラッ
トホーム13の上部側に軸支した中間軸34に取付くチ
エンスプロケット35に巻掛けたチエン36と、前記中
間軸34におけるチエンスプロケット37と掻込みリー
ル16の入力軸38に取付くチエンスプロケット39と
に巻掛けたチエン40とから成る。符号41,42は中
間スプロケットである。
リール16に対する掻込みリール伝動系32は、前記動
力伝達軸27におけるオーガ14に対する動力伝達より
下流側に配置するものであり、且つ、プラットホーム1
3の右側の外面側に配設する。その第1実施例は図3〜
図6に示し、掻込みリール伝動系32は、前記動力伝達
軸27の右端部に取付く駆動スプロケット33とプラッ
トホーム13の上部側に軸支した中間軸34に取付くチ
エンスプロケット35に巻掛けたチエン36と、前記中
間軸34におけるチエンスプロケット37と掻込みリー
ル16の入力軸38に取付くチエンスプロケット39と
に巻掛けたチエン40とから成る。符号41,42は中
間スプロケットである。
【0014】刈刃伝動系31は、前記と同じく動力伝達
軸27の右端部に取付く駆動プーリ43から、プラット
ホーム13の右側板13a外面側に取付く刈刃駆動ケー
ス入力プーリ44に巻掛けたベルト45による伝動系で
あり、刈刃駆動ケース46内の伝動部から駆動アーム4
7を介して刈刃17を左右往復駆動する。符号48は、
前記ベルト45に関連させた刈刃クラッチ装置で、図5
及び図6に示すように、前記動力伝達軸27の右端部に
遊嵌したボス部49aから後向きに突出するハンドル4
9と、同じく動力伝達軸27の右端部に遊嵌して前向き
に突出した回動アーム50の先端に取りついてベルト4
5の外周面を押圧する転子51とから成り、前記ハンド
ル49の前端に前向きに突出するアーム52と、前記回
動アーム50に回動自在に取付く支持部材54とに、連
結ボルト53を摺動自在に貫通させ、該連結ボルト53
に被嵌したばね55にて転子51をベルト45に押圧付
勢するものである。
軸27の右端部に取付く駆動プーリ43から、プラット
ホーム13の右側板13a外面側に取付く刈刃駆動ケー
ス入力プーリ44に巻掛けたベルト45による伝動系で
あり、刈刃駆動ケース46内の伝動部から駆動アーム4
7を介して刈刃17を左右往復駆動する。符号48は、
前記ベルト45に関連させた刈刃クラッチ装置で、図5
及び図6に示すように、前記動力伝達軸27の右端部に
遊嵌したボス部49aから後向きに突出するハンドル4
9と、同じく動力伝達軸27の右端部に遊嵌して前向き
に突出した回動アーム50の先端に取りついてベルト4
5の外周面を押圧する転子51とから成り、前記ハンド
ル49の前端に前向きに突出するアーム52と、前記回
動アーム50に回動自在に取付く支持部材54とに、連
結ボルト53を摺動自在に貫通させ、該連結ボルト53
に被嵌したばね55にて転子51をベルト45に押圧付
勢するものである。
【0015】なお、ハンドル49は、プラットホーム1
3の右側板13a外面側に取付く案内板56における上
下長溝孔57に沿って移動可能であり、且つその上下長
溝孔57の上下端部に横方向に切欠いた係止溝(図示せ
ず)に対して係脱できるようにボス部49aとハンドル
49とをピン軸58回りに回動自在に構成する。また、
転子51が取り付く回動アーム50には、当該転子51
が接触するベルト45の反対側に臨む規制棒59を固着
する。
3の右側板13a外面側に取付く案内板56における上
下長溝孔57に沿って移動可能であり、且つその上下長
溝孔57の上下端部に横方向に切欠いた係止溝(図示せ
ず)に対して係脱できるようにボス部49aとハンドル
49とをピン軸58回りに回動自在に構成する。また、
転子51が取り付く回動アーム50には、当該転子51
が接触するベルト45の反対側に臨む規制棒59を固着
する。
【0016】これらの構成により、図6のA方向にハン
ドル49を回動して前記上端側の係止溝に係止しておく
と、アーム52と、連結ボルト53及びばね55を介し
て回動アーム50を下向きに押圧して転子51にてベル
ト45の外周を押すので、刈刃駆動ケース入力プーリ4
4に動力伝達できる。反対にハンドル49を下向き(B
方向)に回動して下端側の係止溝に係止しておくと、ア
ーム52にて回動アーム50を強制的に上向き回動せし
め、ばね55による動力伝達用の押圧力が解除されると
共に、規制棒59にてベルト45の内周面を上向きに押
圧し、又は転子51との間で当該ベルト45を屈曲せし
めるから、このベルト45を強制的に停止させることが
できる(図6の二点鎖線参照)。
ドル49を回動して前記上端側の係止溝に係止しておく
と、アーム52と、連結ボルト53及びばね55を介し
て回動アーム50を下向きに押圧して転子51にてベル
ト45の外周を押すので、刈刃駆動ケース入力プーリ4
4に動力伝達できる。反対にハンドル49を下向き(B
方向)に回動して下端側の係止溝に係止しておくと、ア
ーム52にて回動アーム50を強制的に上向き回動せし
め、ばね55による動力伝達用の押圧力が解除されると
共に、規制棒59にてベルト45の内周面を上向きに押
圧し、又は転子51との間で当該ベルト45を屈曲せし
めるから、このベルト45を強制的に停止させることが
できる(図6の二点鎖線参照)。
【0017】従って、枕地にコンバインを乗り入れるに
際して、予め、当該枕地の穀稈を手刈りした後、この枕
地に刈取前処理装置10の下面を接当させるようにコン
バインを据え置きする。そして、前記ハンドル49を下
向き回動させて刈刃クラッチ装置48をオフ(切り)状
態にして後、エンジン19を始動し、脱穀クラッチ装置
20及び刈取前処理クラッチ装置25を各々オンとすれ
ば、オーガ14並びに掻込みリール16が回転する。こ
の状態で、前記手刈りした穀稈を、掻込みリール16方
向に投げ入れると、当該掻込みリール16の掻込み作用
にて至極簡単に投入作業を実行することができる。
際して、予め、当該枕地の穀稈を手刈りした後、この枕
地に刈取前処理装置10の下面を接当させるようにコン
バインを据え置きする。そして、前記ハンドル49を下
向き回動させて刈刃クラッチ装置48をオフ(切り)状
態にして後、エンジン19を始動し、脱穀クラッチ装置
20及び刈取前処理クラッチ装置25を各々オンとすれ
ば、オーガ14並びに掻込みリール16が回転する。こ
の状態で、前記手刈りした穀稈を、掻込みリール16方
向に投げ入れると、当該掻込みリール16の掻込み作用
にて至極簡単に投入作業を実行することができる。
【0018】またハンドル49がプラットホーム13の
右側面に位置し且つ運転席67の前間に位置するから、
このハンドル49操作もたやすいのである。なお、符号
60は、前記刈刃伝動系31等に対するカバー体であ
る。図7は第2実施例を示し、この実施例では、前記刈
刃伝動系31と掻込みリール伝動系32とに動力伝達を
各々継断する個別のクラッチを備える場合で、刈刃伝動
系31は前記第1実施例と同じくベルト45伝動とし、
図5及び図6の刈刃クラッチ装置48を採用し、掻込み
リール伝動系における前記第1実施例の前記動力伝達軸
27の右端部に取付く駆動スプロケット33とプラット
ホーム13の上部側に軸支した中間軸34に取付くチエ
ンスプロケット35に巻掛けたチエン36に代えて、プ
ーリ64,65とベルト66による伝動系とし、図4の
一点鎖線で示すように、ベルト押え用転子61と、これ
を回動させるハンドル62とにより、掻込みリールクラ
ッチ装置63を構成するのである。なお、このハンドル
62も前記刈刃クラッチ装置48におけるハンドル49
の内側近傍(プラットホーム13の右側外面側)にて同
方向に回動するように構成するのが好ましい。
右側面に位置し且つ運転席67の前間に位置するから、
このハンドル49操作もたやすいのである。なお、符号
60は、前記刈刃伝動系31等に対するカバー体であ
る。図7は第2実施例を示し、この実施例では、前記刈
刃伝動系31と掻込みリール伝動系32とに動力伝達を
各々継断する個別のクラッチを備える場合で、刈刃伝動
系31は前記第1実施例と同じくベルト45伝動とし、
図5及び図6の刈刃クラッチ装置48を採用し、掻込み
リール伝動系における前記第1実施例の前記動力伝達軸
27の右端部に取付く駆動スプロケット33とプラット
ホーム13の上部側に軸支した中間軸34に取付くチエ
ンスプロケット35に巻掛けたチエン36に代えて、プ
ーリ64,65とベルト66による伝動系とし、図4の
一点鎖線で示すように、ベルト押え用転子61と、これ
を回動させるハンドル62とにより、掻込みリールクラ
ッチ装置63を構成するのである。なお、このハンドル
62も前記刈刃クラッチ装置48におけるハンドル49
の内側近傍(プラットホーム13の右側外面側)にて同
方向に回動するように構成するのが好ましい。
【0019】また、ハンドル62の基部はプラットホー
ム13の側板13a等に回動自在に枢支し、上向きに延
長した前記案内板56における上下長溝孔(図示せず)
に前記ハンドル49と同様にしてハンドル62の回動位
置を保持するようにすれば良い。この実施例では、オー
ガ14を駆動した状態において、個別のクラッチ装置で
刈刃伝動系31と掻込みリール伝動系32とに動力伝達
を各々継断することができるから、作業者の所望によ
り、刈刃伝動系31ばかりでなく掻込みリール伝動系3
2も停止させることができ、安全性が向上するのであ
る。
ム13の側板13a等に回動自在に枢支し、上向きに延
長した前記案内板56における上下長溝孔(図示せず)
に前記ハンドル49と同様にしてハンドル62の回動位
置を保持するようにすれば良い。この実施例では、オー
ガ14を駆動した状態において、個別のクラッチ装置で
刈刃伝動系31と掻込みリール伝動系32とに動力伝達
を各々継断することができるから、作業者の所望によ
り、刈刃伝動系31ばかりでなく掻込みリール伝動系3
2も停止させることができ、安全性が向上するのであ
る。
【0020】図8は第3実施例を示し、刈刃伝動系31
は前記第1実施例と同じくベルト45伝動とし、図5及
び図6の刈刃クラッチ装置48を採用する。掻込みリー
ル伝動系は、前記第1実施例の動力伝達軸27から中間
軸34には、左右割りプーリ68,69に巻掛けたベル
ト70による伝動系とし、一方の割りプーリ69の間隔
を調節する調節用ステップモータ71を備えて、無段変
速機構を構成する。
は前記第1実施例と同じくベルト45伝動とし、図5及
び図6の刈刃クラッチ装置48を採用する。掻込みリー
ル伝動系は、前記第1実施例の動力伝達軸27から中間
軸34には、左右割りプーリ68,69に巻掛けたベル
ト70による伝動系とし、一方の割りプーリ69の間隔
を調節する調節用ステップモータ71を備えて、無段変
速機構を構成する。
【0021】また中間軸34にはチエンスプロケット3
5との間に電磁クラッチ72を介挿し、チエンスプロケ
ット35への動力伝達の継断を実行できるように構成す
る一方、このチエンスプロケット35の回転数(ひいて
は掻込みリール16の回転数)を検出するためのセンサ
ー73を設ける。このセンサー73の実施例としては、
チエンスプロケット35と一体的に回転する円板74の
外周縁等に透かし孔75を適宜円周ピッチで穿設し、こ
の透かし孔75の両側に光通過型センサー73(発光素
子と受光素子とから成る)または電磁誘導作用を利用し
た磁界型の近接センサー73をブラケット77に取付け
するのである。
5との間に電磁クラッチ72を介挿し、チエンスプロケ
ット35への動力伝達の継断を実行できるように構成す
る一方、このチエンスプロケット35の回転数(ひいて
は掻込みリール16の回転数)を検出するためのセンサ
ー73を設ける。このセンサー73の実施例としては、
チエンスプロケット35と一体的に回転する円板74の
外周縁等に透かし孔75を適宜円周ピッチで穿設し、こ
の透かし孔75の両側に光通過型センサー73(発光素
子と受光素子とから成る)または電磁誘導作用を利用し
た磁界型の近接センサー73をブラケット77に取付け
するのである。
【0022】符号79a,79bは、前記左右各走行ク
ローラ2,2の各出力軸に関連させて設けて車速を検出
する車速センサーである。符号78は、走行機体の車速
の増減に併せて掻込みリール16の回転数を調節する
(掻込みリール同調制御の)ための制御手段で、該制御
手段78は、マイクロコンピュータ等の電子制御による
中央処理装置(CPU)と、中央処理装置で演算処理す
るのに必要な制御プログラムや初期値を予め記憶してお
く読み取り専用メモリ(ROM)と、演算処理するのに
用いられる各種データを一時的に記憶するための読み書
き可能メモリ(RAM)と、入出力インターフェイス等
から成り、前記車速センサー79a,79b、及び掻込
みリールの回転数が検出できるセンサー73の信号、並
びに自動スイッチ80と手動スイッチ81との信号を入
力し、前記無段変速機構の調節用ステップモータ71及
び電磁クラッチ72に信号を出力する。
ローラ2,2の各出力軸に関連させて設けて車速を検出
する車速センサーである。符号78は、走行機体の車速
の増減に併せて掻込みリール16の回転数を調節する
(掻込みリール同調制御の)ための制御手段で、該制御
手段78は、マイクロコンピュータ等の電子制御による
中央処理装置(CPU)と、中央処理装置で演算処理す
るのに必要な制御プログラムや初期値を予め記憶してお
く読み取り専用メモリ(ROM)と、演算処理するのに
用いられる各種データを一時的に記憶するための読み書
き可能メモリ(RAM)と、入出力インターフェイス等
から成り、前記車速センサー79a,79b、及び掻込
みリールの回転数が検出できるセンサー73の信号、並
びに自動スイッチ80と手動スイッチ81との信号を入
力し、前記無段変速機構の調節用ステップモータ71及
び電磁クラッチ72に信号を出力する。
【0023】なお、前記左右の車速センサー79a,7
9bの検出値の平均値をもって車速を求めるのが好まし
い。また、車速センサー79a,79bのパルス信号
(検出値)から車速を演算する場合や、センサー73の
パルス信号から掻込みリール16の回転数(周速度)を
演算する場合、および種々の車速に同調する掻込みリー
ル16の回転数の対応関係は、各々の換算表(マップ)
またはリストを予め読み取り専用メモリ(ROM)に記
憶させておく。
9bの検出値の平均値をもって車速を求めるのが好まし
い。また、車速センサー79a,79bのパルス信号
(検出値)から車速を演算する場合や、センサー73の
パルス信号から掻込みリール16の回転数(周速度)を
演算する場合、および種々の車速に同調する掻込みリー
ル16の回転数の対応関係は、各々の換算表(マップ)
またはリストを予め読み取り専用メモリ(ROM)に記
憶させておく。
【0024】次に、図11で示すサブルーチンフローチ
ャートに従って、制御の態様を説明する。スタートに続
き、ステップS1にてセンサー73の検出値から、掻込
みリール16の回転数(単位rpm)がN1(例えば100rp
m) 以下か否かを判別する。掻込みリール16の検出回
転数がN1未満のとき(no)には、刈取前処理装置10
は駆動していないもの(換言すると、刈取前処理クラッ
チ装置25が切り状態である)として、掻込みリール同
調自動制御を実行しない。
ャートに従って、制御の態様を説明する。スタートに続
き、ステップS1にてセンサー73の検出値から、掻込
みリール16の回転数(単位rpm)がN1(例えば100rp
m) 以下か否かを判別する。掻込みリール16の検出回
転数がN1未満のとき(no)には、刈取前処理装置10
は駆動していないもの(換言すると、刈取前処理クラッ
チ装置25が切り状態である)として、掻込みリール同
調自動制御を実行しない。
【0025】掻込みリール16の検出回転数がN1以上
のとき(yes )には、前記刈取前処理装置10は駆動し
ている、即ち刈取前処理作業を実行しているものと判断
する。次いで、ステップS2で自動スイッチ80がON
か否かを判別する。ONのときには、前記の掻込みリー
ル同調自動制御を実行する。この場合車速V(m/秒)に
同調すべき掻込みリール16の回転数(目標回転数N
M)の対応関係(図12に示す)に開示しているよう
に、スイッチ(自動スイッチ80)の切り替えにより、
同一の車速に対して同調させる掻込みリールの目標回転
数NMを大きい状態にする(高同調)と、目標回転数N
Mを中程度で同調させる(中同調)と、目標回転数NM
を低い程度で同調させる(低同調)との3種類設ける。
のとき(yes )には、前記刈取前処理装置10は駆動し
ている、即ち刈取前処理作業を実行しているものと判断
する。次いで、ステップS2で自動スイッチ80がON
か否かを判別する。ONのときには、前記の掻込みリー
ル同調自動制御を実行する。この場合車速V(m/秒)に
同調すべき掻込みリール16の回転数(目標回転数N
M)の対応関係(図12に示す)に開示しているよう
に、スイッチ(自動スイッチ80)の切り替えにより、
同一の車速に対して同調させる掻込みリールの目標回転
数NMを大きい状態にする(高同調)と、目標回転数N
Mを中程度で同調させる(中同調)と、目標回転数NM
を低い程度で同調させる(低同調)との3種類設ける。
【0026】前記ステップS2で自動スイッチ80がO
Nと判断するときには、ステップS3にて車速V(m/
秒) に同調すべき掻込みリール16の回転数(目標回転
数NM)の対応関係(図12に示す)から、前記検出回
転数が所定の不感帯域に入っているか、不感帯域より上
か、不感帯域より下かの3つの状態のいずれかであるか
を判別する。
Nと判断するときには、ステップS3にて車速V(m/
秒) に同調すべき掻込みリール16の回転数(目標回転
数NM)の対応関係(図12に示す)から、前記検出回
転数が所定の不感帯域に入っているか、不感帯域より上
か、不感帯域より下かの3つの状態のいずれかであるか
を判別する。
【0027】ここで不感帯域とは、種々の車速に同調す
べき掻込みリールの目標回転数の上下一定範囲であっ
て、その範囲内に検出回転数があるときには、調節用ス
テップモータ71を駆動させないとするものである。従
って、掻込みリールの検出回転数の値がこの不感帯域内
にあるときには、無段変速機構を増速側又は減速側に駆
動させないものとする。
べき掻込みリールの目標回転数の上下一定範囲であっ
て、その範囲内に検出回転数があるときには、調節用ス
テップモータ71を駆動させないとするものである。従
って、掻込みリールの検出回転数の値がこの不感帯域内
にあるときには、無段変速機構を増速側又は減速側に駆
動させないものとする。
【0028】なお、無段変速機構を一旦停止させた後
に、車速センサーの検出値が一定範囲内で変動している
場合は、無段変速機構を無闇に動かさないために、調節
用ステップモータ71を駆動させないが、自動スイッチ
80で同調程度を切り替えたときには、車速が変化しな
くても、調節用ステップモータ71を駆動させるのは当
然である。
に、車速センサーの検出値が一定範囲内で変動している
場合は、無段変速機構を無闇に動かさないために、調節
用ステップモータ71を駆動させないが、自動スイッチ
80で同調程度を切り替えたときには、車速が変化しな
くても、調節用ステップモータ71を駆動させるのは当
然である。
【0029】ついで、掻込みリールの検出回転数の値が
この不感帯域より下にある場合、ステップS4にて、掻
込みリール16の回転数が上限値N2(例えば852rp
m)以下であるか否かを判別し、上限値N2より大のとき
には、調節用ステップモータ71を駆動させない。ステ
ップS4にて、掻込みリール16の回転数が上限値N2
以下と判断するときには、前記車速Vとそれに対応する
掻込みリールの回転数との対応関係(図12)から、掻
込みリール回転数を増大すべく調節用ステップモータ7
1を駆動させる(ステップS5)。
この不感帯域より下にある場合、ステップS4にて、掻
込みリール16の回転数が上限値N2(例えば852rp
m)以下であるか否かを判別し、上限値N2より大のとき
には、調節用ステップモータ71を駆動させない。ステ
ップS4にて、掻込みリール16の回転数が上限値N2
以下と判断するときには、前記車速Vとそれに対応する
掻込みリールの回転数との対応関係(図12)から、掻
込みリール回転数を増大すべく調節用ステップモータ7
1を駆動させる(ステップS5)。
【0030】ステップS3にて掻込みリールの検出回転
数の値がこの不感帯域より上にある場合、ステップS6
にて掻込みリール16の回転数が下限値N3(例えば2
65rpm)以上であるか否かを判別し、下限値N3より小
のときには、調節用ステップモータ71を駆動させな
い。また、ステップS6にて掻込みリール16の回転数
が下限値N3以上であると判断すると、前記図12に従
って、掻込みリール回転数を減少すべく調節用ステップ
モータ71を駆動させる(ステップS7)。
数の値がこの不感帯域より上にある場合、ステップS6
にて掻込みリール16の回転数が下限値N3(例えば2
65rpm)以上であるか否かを判別し、下限値N3より小
のときには、調節用ステップモータ71を駆動させな
い。また、ステップS6にて掻込みリール16の回転数
が下限値N3以上であると判断すると、前記図12に従
って、掻込みリール回転数を減少すべく調節用ステップ
モータ71を駆動させる(ステップS7)。
【0031】このように、センサー73で掻込みリール
16の回転数を検出することにより、従前の技術で無段
変速機構またはその調節用ステップモータ71に設けて
いた調節の上限、下限の限界を検出するためのリミット
スイッチを省略することができ、また、車速に同調させ
た掻込みリールの回転数制御も容易に実行できる。前記
ステップS6における掻込みリール16の検出回転数が
下限値N3未満であるとき、調節用ステップモータ71
を駆動させないことにより、換言すれば車速同調制御を
実行しないことにより、掻込みリール16の回転数が極
端に低下して、穀稈の掻込み作用が損なわれないように
するのである。
16の回転数を検出することにより、従前の技術で無段
変速機構またはその調節用ステップモータ71に設けて
いた調節の上限、下限の限界を検出するためのリミット
スイッチを省略することができ、また、車速に同調させ
た掻込みリールの回転数制御も容易に実行できる。前記
ステップS6における掻込みリール16の検出回転数が
下限値N3未満であるとき、調節用ステップモータ71
を駆動させないことにより、換言すれば車速同調制御を
実行しないことにより、掻込みリール16の回転数が極
端に低下して、穀稈の掻込み作用が損なわれないように
するのである。
【0032】さらに、分割プーリに対するベルトの食い
込み量を調節する形式の無段変速機構にあっては、セン
サー73にて掻込みリール16が回転していないことを
検出しているときには、調節用ステップモータ71を駆
動させないので、前記ベルトが分割プーリに無理やり食
い込んだり、ねじれたりするという事故を無くすること
ができる。
込み量を調節する形式の無段変速機構にあっては、セン
サー73にて掻込みリール16が回転していないことを
検出しているときには、調節用ステップモータ71を駆
動させないので、前記ベルトが分割プーリに無理やり食
い込んだり、ねじれたりするという事故を無くすること
ができる。
【0033】前記ステップS2にて前記自動スイッチ8
0がOFFのときには、ステップS8で、手動スイッチ
81がONかOFFかを判別するこの手動スイッチ81
は、熟練した作業者が掻込みリール16の回転数を、穀
稈等の状況判断に基づいて手動で増減調節する場合に使
用するのであり、手動スイッチ81を(増)側にONに
するとき、掻込みリール16の検出回転数が上限値N2
以下か否かを判別し(ステップS9)、上限値N2以下
であるときには、調節用ステップモータ71を連続的に
駆動させて、掻込みリール16の回転数を増大させる
(ステップS10)。
0がOFFのときには、ステップS8で、手動スイッチ
81がONかOFFかを判別するこの手動スイッチ81
は、熟練した作業者が掻込みリール16の回転数を、穀
稈等の状況判断に基づいて手動で増減調節する場合に使
用するのであり、手動スイッチ81を(増)側にONに
するとき、掻込みリール16の検出回転数が上限値N2
以下か否かを判別し(ステップS9)、上限値N2以下
であるときには、調節用ステップモータ71を連続的に
駆動させて、掻込みリール16の回転数を増大させる
(ステップS10)。
【0034】前記ステップS8で、手動スイッチ81を
(減)側にONにするとき、掻込みリール16の検出回
転数が下限値N3以上か否かを判別し(ステップS1
1)、下限値N3以上であるときには、調節用ステップ
モータ71を連続的に駆動させて、掻込みリール16の
回転数を減少させる(ステップS12)。前記ステップ
S8で手動スイッチ81がOFFときや、ステップS9
で上限値N2より大きい場合、およびステップS11で
下限値N3未満であるときには、調節用ステップモータ
71を駆動させないものとする。
(減)側にONにするとき、掻込みリール16の検出回
転数が下限値N3以上か否かを判別し(ステップS1
1)、下限値N3以上であるときには、調節用ステップ
モータ71を連続的に駆動させて、掻込みリール16の
回転数を減少させる(ステップS12)。前記ステップ
S8で手動スイッチ81がOFFときや、ステップS9
で上限値N2より大きい場合、およびステップS11で
下限値N3未満であるときには、調節用ステップモータ
71を駆動させないものとする。
【0035】なお、前記クラッチの操作部、ハンドルま
たはスイッチは、プラットホーム13の左側面の外面側
に設けても良いのである。
たはスイッチは、プラットホーム13の左側面の外面側
に設けても良いのである。
【図1】コンバインの平面図である。
【図2】側面図である。
【図3】動力伝達系の概略図である。
【図4】図1のIV−IV視要部拡大側面図である。
【図5】図4のV−V視要部拡大図である。
【図6】図5のVI−VI視側面図である。
【図7】第2実施例の動力伝達系の概略図である。
【図8】第3実施例の動力伝達系の概略図である。
【図9】掻込みリールのセンサー部を示す平面図であ
る。
る。
【図10】側面図である。
【図11】フローチャートである。
【図12】車速と掻込みリール回転数との関係を示す図
である。
である。
1 走行車体 2 走行クローラ 3 脱穀装置 10 刈取前処理装置 13 プラットホーム 14 オーガ 16 掻込みリール 17 刈刃 19 エンジン 27 動力伝達軸 31 刈刃伝動系 32 掻込みリール伝動系 48 刈刃クラッチ装置 49 ハンドル
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 実開 昭59−163343(JP,U) 実開 昭60−44539(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A01D 41/00 - 41/12 A01D 57/00 - 57/10 A01D 69/00 - 69/08
Claims (2)
- 【請求項1】 エンジンと脱穀部とを備えた走行車体の
前方部に、オーガを備えた左右長手のプラットホーム
と、刈刃と、掻込みリールとを有する刈取前処理装置を
装着して成るコンバインにおいて、 前記エンジンからの動力伝達系を走行部と刈取前処理装
置とに分岐させて設け、オーガへの動力伝達系より下流側には、刈刃伝動系と掻
込みリール伝動系とを並列的に配置し、 掻込みリール伝動系に対する無段変速機構における分割
プーリを駆動モータにより調節作動させるように構成
し、該無段変速機構より下流側に、掻込みリールクラッ
チと掻込みリール回転数センサとを介在させ、 走行部に設けた車速センサの検出値と掻込みリール伝動
系に設けた掻込みリール回転数センサの検出値に基づい
て、当該車速に同調して掻込みリール回転数を比例的に
増減するように車速同調制御を実行すると共に、 前記掻込みリールの回転数が所定の下限値以下の状態及
び前記掻込みリールクラッチの切りにより掻込みリール
の回転数がゼロとなった状態では、前記無段変速機構に
おける駆動モータを作動させないように制御 することを
特徴とするコンバインにおける刈取前処理装置の速度制
御装置。 - 【請求項2】 前記掻込みリールクラッチを入り切りす
るために電磁クラッチを設け、該電磁クラッチの従動側
に前記掻込みリール回転数センサを設けたことを特徴と
する請求項1に記載のコンバインにおける刈取前処理装
置の速度制御装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10003734A JP3115271B2 (ja) | 1998-01-12 | 1998-01-12 | コンバインにおける刈取前処理装置の速度制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10003734A JP3115271B2 (ja) | 1998-01-12 | 1998-01-12 | コンバインにおける刈取前処理装置の速度制御装置 |
Related Parent Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1945791A Division JPH04237426A (ja) | 1991-01-18 | 1991-01-18 | コンバインにおける刈取前処理装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10164958A JPH10164958A (ja) | 1998-06-23 |
JP3115271B2 true JP3115271B2 (ja) | 2000-12-04 |
Family
ID=11565482
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10003734A Expired - Fee Related JP3115271B2 (ja) | 1998-01-12 | 1998-01-12 | コンバインにおける刈取前処理装置の速度制御装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3115271B2 (ja) |
Families Citing this family (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4634839B2 (ja) * | 2005-03-29 | 2011-02-16 | 株式会社クボタ | コンバインの刈取り部駆動構造 |
JP2012000086A (ja) * | 2010-06-21 | 2012-01-05 | Yanmar Co Ltd | 収穫機 |
JP6129045B2 (ja) * | 2013-09-27 | 2017-05-17 | 株式会社クボタ | シリーズハイブリッドコンバイン |
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CN107278507A (zh) * | 2017-07-31 | 2017-10-24 | 四川省井研县联益机械厂 | 一种水稻收割机 |
KR20210067923A (ko) * | 2019-11-29 | 2021-06-08 | 가부시끼 가이샤 구보다 | 콤바인 및 수확기 |
-
1998
- 1998-01-12 JP JP10003734A patent/JP3115271B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH10164958A (ja) | 1998-06-23 |
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