JP2000041467A - コンバイン - Google Patents
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Abstract
において、オペレータがいちいちアクセルレバーを操作
しなくても、脱ぷを防止する運転ができるようするこ
と。 【解決手段】 籾排出レバーを操作してオーガ54によ
り穀粒の搬送排出運転をする場合に、アクセルレバーを
手動操作し、エンジン10の回転数を脱ぷが発生しない
回転数に手動設定すると、次回の籾排出レバーの操作に
より穀粒の搬送排出運転を行う時には、前回に手動設定
した脱ぷが発生しないエンジン10の回転数でオーガ5
4を運転するように作用するので、搬送する穀粒の脱ぷ
をはじめから防止でき、かつ、オペレータは脱ぷを防止
するための特別な操作を必要としない。
Description
穀、選別、穀粒貯留及び穀粒搬出を行う農業用のコンバ
インに関する。
ンの発生する動力をクローラに伝動して走行し、エンジ
ンの動力を刈取装置、脱穀装置に伝動して圃場に植立す
る穀稈を刈取り、脱穀した後、穀粒を選別してグレンタ
ンクに貯留し、エンジンの動力で駆動するオーガにより
貯留した穀粒をコンバインの外部へ搬送排出するなど、
各種の農業作業を行う農業用の作業機である。
広幅で接地面積を大にとり、接地圧を低く構成するか
ら、不整地や湿田などを含む種々の圃場を走行しなが
ら、穀物の収穫作業を行うことができる。左右のクロー
ラを等速で前進させるとコンバインは直進前進走行し、
等速で後進させると直進後退走行する。左右のクローラ
に速度差を与えるとコンバインは旋回走行する。
穀稈列間の中心に刈取装置の前端下部にある分草具が進
入するように、コンバインを操舵しながら前進走行させ
る。穀稈は分草具によって分草作用を受け、次いで穀稈
引起装置の引起し作用によって倒伏状態にあれば直立状
態に引起こされ、穀稈の株元が刈刃に達して刈取られ、
供給搬送装置に受け継がれて順次連続状態で刈取装置の
後部上方に搬送される。
装置の後部で脱穀装置のフィードチェンに供給され、脱
穀装置において回転する扱胴の扱歯によって脱穀され
る。そして、脱穀処理物は選別室で選別処理され、脱穀
選別した穀粒はグレンタンクに一時貯留し、貯留量が蓄
積したらオーガによりコンバインの外部に搬送排出す
る。
エンジンの特性を、横軸に回転数をとり、縦軸に出力、
および燃料消費量をとって図17に示す。図17におい
て、エンジンの出力は上に凸の山なりの曲線で、最大出
力まではエンジンの回転数が大のほど出力が大になる。
燃料消費量はエンジンの回転数が大のほど大になり、最
大出力以上の回転数では急増する。
ンジンに要求される出力は、コンバインを作業速で走行
させながら刈取および脱穀を同時に行う場合に最大であ
り、刈取りを行わずに路上を走行する場合には小でよ
い。したがって、刈取、脱穀作業時にはアクセルレバー
を操作してエンジンの回転数を大に調節してエンジンの
最大出力付近で運転する。また、路上走行時にはアクセ
ルレバーを操作して回転数を小に調節し、エンジン出力
を低下させて、燃料消費量を低減することができる。
送排出する場合は、コンバインは走行を停止した状態で
あり、エンジンはオーガだけを回転駆動する。この場合
のエンジンの回転数は定格回転数であり、伝動装置の変
速比を適切に選定し、オーガは通常の穀粒の搬送に適し
た回転数で回転するようにしている。
に対して適した値としているので、穀物の種類が変化
し、または同一穀粒でも穀粒の水分含有量が変化した場
合など、オーガの回転数が速すぎて、搬送する穀粒の一
部が脱ぷ(穀粒の籾殻がはがれること)することがあ
る。穀粒の一部が脱ぷして、穀粒中に玄米が混在する
と、乾燥後の穀粒の籾磨りに際して脱ぷした玄米が解砕
するなど、収穫した穀粒の品質等級の低下をもたらすの
で、オーガによる搬送に際しての脱ぷは、厳重に回避し
なければならない。
粒の搬送排出中に脱ぷを発見すると、コンバインのアク
セルレバーを操作してエンジンの回転数を低下させ、オ
ーガの回転数を低下させて、脱ぷの発生を防止してい
る。
取、脱穀、および穀粒貯留を一連の作業として運転し、
グレンタンクに穀粒が蓄積すると、刈取、脱穀および穀
粒貯留を一時停止してから、オーガを操作してグレンタ
ンク内の穀粒の搬送排出を別の作業として運転するの
で、次のような問題が発生する。
時中止して、穀粒をオーガで搬送排出する場所までコン
バインを移動して停止すると、エンジンはアイドル回転
数まで低下する。オーガを操作して、オーガ排出口をト
ラック荷台などの穀粒排出位置に適合させてから、籾排
出レバーを操作すると、エンジンはアイドル回転数から
定格回転数まで上昇し、オーガが回転を開始する。
穀粒の搬送を行うとすれば、上述のように、エンジンは
定格回転数でオーガを回転させるので、再び脱ぷが発生
し、オペレータが脱ぷを発見してアクセルレバーを操作
するまで脱ぷが継続する。又、オペレータが前回操作し
たアクセルレバーの位置を記憶しておき、穀粒搬送運転
毎にアクセルレバーの操作を行えば、脱ぷを予め防止す
る運転を行うことができるが、オペレータが操作を忘れ
たり、怠ったり、又、操作してもアクセルレバーの設定
位置を誤ったりすれば、脱ぷを防止できない。
いて、オーガの穀粒搬送運転において、オペレータがい
ちいちアクセルレバーを操作しなくても、脱ぷを防止す
る運転ができるようすることである。
構成により解決される。すなわち、エンジンを動力源と
して脱穀貯留した穀粒の搬送排出速度を自動設定するコ
ンバインにおいて、穀粒の搬送排出速度を設定するため
にエンジン回転数を手動で設定したときは、排出時には
手動設定値により、穀粒の搬送排出速度設定を行う制御
装置を設けたコンバインである。
で説明すると、例えば、籾排出レバー67(図3)を操
作してオーガ54(図1)により穀粒の搬送排出運転を
する場合に、アクセルレバー65(図5)を手動操作
し、エンジン10(図5)の回転数を脱ぷが発生しない
回転数に手動設定すると、次回に籾排出レバー67の操
作により穀粒の搬送排出運転を行う時には、前回に手動
設定した脱ぷが発生しないエンジン10の回転数でオー
ガ54を運転するように作用するので、搬送する穀粒の
脱ぷをはじめから防止でき、かつ、オペレータは脱ぷを
防止するための特別な操作を必要としない。
いて説明する。図1に穀類の収穫作業を行うコンバイン
の左側面図を示し、図2にコンバインの右側面図を示
す。図3はコンバインの操作席周辺の操作パネルの鳥瞰
図であり、図4はコンバインの動力伝動系統図であり、
図5はアクセルレバーとエンジンとの関係を示す一部斜
視、側面図であり、図6は本発明の実施の形態の制御装
置の回路のブロック図であり、図7は本発明の実施の形
態の制御のフローを示す図であり、図8は本発明の実施
の形態の制御の作動を示す線図である。
1は、車体フレーム2の下部側に左右一対の走行クロー
ラ4を有する走行装置3を配設し、車体フレーム2の前
部に刈取装置20を搭載し、車体フレーム2の上部に脱
穀装置30およびグレンタンク50を搭載し、グレンタ
ンク50と刈取装置20との間の車体フレーム2の上部
に操作席5と、操作席5を覆うキャビン6を設け、操作
席5の周辺には操作パネル60が設けられ(図3参
照)、車体フレーム2の上部で操作席5の下部後方にエ
ンジン10を搭載している。
背後に傾斜状にした穀稈引起装置を、その後方底部に刈
刃を設け、分草して刈取った穀稈を直列する複数の搬送
装置に引き継ぎ、扱深さを調節して脱穀装置30のフィ
ードチェン33の始端部に受け継ぐ構成である。
エンジン10の出力は、図4に示すように走行装置3、
刈取装置20、脱穀装置30、グレンタンク50などに
伝動される。走行装置3はエンジン10の回転動力を走
行トランスミッション100(図4参照)を経由して伝
動し、駆動スプロケット4aによりクローラ4を回転さ
せて駆動する。コンバイン1は、左右のクローラ4を等
速で駆動した場合は直進し、左右のクローラ4に速度差
を与えた場合は、低速側、停止側または逆走側のクロー
ラ4を内側にして旋回走行する。
00の油圧変速装置HST101(図4参照)による変
速後の回転動力により駆動する構成としている。図4に
示すように刈取動力取り出し軸111からプーリとベル
トにより伝動される経路にテンションプーリからなる刈
取クラッチ22を設けているので、操作パネル60の刈
・脱レバー66(図3参照)の操作により刈取入力軸2
1への動力伝動を断続できる構成としている。
バー66との間を刈取クラッチワイヤにより接続され、
かつ刈取クラッチ22の断続状態を検出できるリミット
スイッチを備えている。刈取入力軸21に伝動された動
力は、油圧変速装置HST101による変速後の走行装
置3の速度に比例した回転動力であり、刈取装置20の
図示しない穀稈引き起こし装置、刈刃、搬送装置などを
駆動する。
穀装置30の脱穀入力軸31を駆動するプーリとベルト
が設けられ、ベルト伝動経路にテンションプーリからな
る脱穀クラッチ32を設けているので、操作席5の刈・
脱レバー66(図3)の操作により脱穀装置30への動
力伝動を断続できる構成としている。脱穀クラッチ32
は刈・脱レバー66との間を脱穀クラッチワイヤにより
接続され、かつ脱穀クラッチ32の断続状態を検出でき
るリミットスイッチを備えている。
ン10の回転数に比例した回転数である。脱穀入力軸3
1に伝動された動力は、フィードチェーン33、扱胴3
4、二番処理胴35、排藁チェーン36、排藁ファン3
7、唐箕送風機38、揺動棚39、一番螺旋40、一番
揚穀筒41、二番螺旋42、二番揚穀筒43などを駆動
する。
グレンタンク50に動力を供給してグレンタンク入力軸
51を駆動するプーリとベルトが設けられ、ベルト伝動
経路にテンションプーリからなる籾排出クラッチ52を
設けているので、操作パネル60の籾排出レバー67
(図3)の操作によりグレンタンク50への動力伝動を
断続できる構成としている。
との間を籾排出クラッチワイヤにより接続され、籾排出
クラッチ52の断続状態を検出できるリミットスイッチ
を備えている。グレンタンク入力軸51に伝動される動
力はエンジン10の回転数に比例した回転数であり、グ
レンタンク下部螺旋53、縦オーガ55、および横オー
ガ56を駆動する。
ペレータが監視、操作しやすいように操作パネル60を
配置し、操作パネル60の前方右側には、一本のレバー
を左右に傾倒すればコンバイン1を左右に旋回させ、前
後に傾倒すれば刈取装置20を下降、上昇できるパワス
テレバー61を配置する。操作パネル60の左側方に
は、走行装置3を無段階で前進、停止、後退制御できる
HSTレバー62、走行装置3の速度を作業速(標
準)、走行速(高速)、低速の3段階に切り替える副変
速レバー63、コンバイン1の旋回モードをブレーキ旋
回、マイルド(緩)旋回、スピン(急)旋回に切り替え
る旋回モード切替レバー64、エンジンの回転数を調節
するアクセルレバー65、刈取装置20および脱穀装置
30の運転停止を操作する刈・脱レバー66、グレンタ
ンク50内の穀粒を排出運転する籾排出レバー67、オ
ーガ54(図1参照)を操作するオーガ旋回レバー68
a、オーガ自動張出・収納スイッチ68b、オーガ停止
位置可変ダイヤル68c、オーガ停止スイッチ68dな
どが配置されている。
は、オペレータがアクセルレバー65を操作して手動調
節し、かつ後述する制御装置200(図6参照)により
自動制御できる構成である。アクセルレバー65を操作
するとアクセルワイヤ65aが牽引され、エンジン10
のスロットルアーム12が回動し、燃料噴射ポンプ13
の燃料噴射量が調節されてエンジン10の回転数が調節
される。
り、アクセル制御モータ65bを駆動し、ギヤメカニズ
ム65cを介してアクセルレバー65を自動操作する構
成であり、以下、手動調節と同様に、アクセルワイヤ6
5aの牽引、スロットルアーム12の回動、燃料噴射ポ
ンプ13の燃料噴射量調節が行われ、エンジン10の回
転数が制御される。アクセルレバー65の操作状態を検
出するために、アクセルレバーポテンシオメータ65d
を設けている。
ように、制御装置200はCPU201には入力インタ
ーフェース202を介してエンジン回転計10a、、籾
排出リミットスイッチ52a、アクセルレバーポテンシ
オメータ65dのそれぞれの出力信号が取り込まれ、演
算処理した結果を出力インターフェース203を介し
て、コンビネーションメータのエンジン回転数表示とと
もにアクセル制御モータ65bの制御信号を発信する。
CPU201にはタイマー204およびメモリー205
が内蔵されている。
図7に示すように、まず、エンジン10がアイドル回転
数であり、籾排出レバー67(図3参照)がONであ
り、一定時間を経過していれば、手動設定値のメモリー
を調べて、メモリーに手動設定値がなければ、次いで手
動設定がなされていないかを調べて、手動設定がなされ
ていなければ、エンジン10(図1参照)を定格回転数
に設定し、籾排出レバー67がOFFになるまで、手動
設定値のメモリー有無に戻る。
なされると、エンジン10の回転数は手動設定された回
転数となり、この手動設定値をメモリーに記憶して、籾
排出レバー67がOFFになるまで、手動設定値のメモ
リーの有無に戻る。
動設定がなされるまで、エンジン10の回転数はメモリ
ーされた手動設定値の回転数となり、この手動設定値を
メモリーに記憶して、籾排出レバー67がOFFになる
まで、手動設定値のメモリーの有無に戻る。
バー65が操作されて、新たに手動設定がなされると、
エンジン10の回転数は新たに設定された手動設定値の
回転数となり、この手動設定値をメモリーに記憶して、
籾排出レバー67がOFFになるまで、手動設定値のメ
モリーの有無に戻る。籾排出レバー67がOFFになれ
ば、エンジン10をアイドル回転数にして、制御のフロ
ーをリターンする。
10の回転数と時間との関係に示すように、エンジン1
0の回転数は、刈取と脱穀運転時において最大出力回転
数であり、刈取を終了するとアイドル回転数に低下す
る。籾排出レバー67を操作するとエンジン10はアイ
ドル回転数から定格回転数に上昇し、オーガ54は回転
して穀粒の搬送を開始する。穀粒搬送中に脱ぷが発生し
て、オペレータがアクセルレバー65を操作して回転数
を変更すると、エンジン10は手動設定された回転数に
なり、またメモリー205に手動設定値を記憶する。
をOFFにするとアイドル回転数となり、次の刈取運転
においては最大出力回転数となり、刈取運転終了時にア
イドル回転数となる。
に籾排出レバー67をONにすると、制御装置200の
CPU201は、メモリー205に手動設定値を記憶し
ているので、エンジン10の回転数は定格回転数でな
く、前回手動設定した回転数に調節される。
籾排出レバー67を操作してオーガ54により穀粒の搬
送排出運転をする場合に、アクセルレバー65を手動操
作し、エンジン10の回転数を脱ぷが発生しない回転数
に手動設定すると、次回の籾排出レバー67の操作によ
り穀粒の搬送排出運転を行う時には、前回に手動設定し
た脱ぷが発生しないエンジン10の回転数でオーガ54
を運転するように作用するので、搬送する穀粒の脱ぷを
はじめから防止でき、かつ、オペレータは脱ぷを防止す
るための特別な操作を必要としない。
第一変形例を図9に示す。図9は本例の作動を示す線図
である。本例によれば、オーガを始動して穀粒の搬送開
始する時に発生しやすい穀粒の脱ぷを防止することがで
きる。
作されてONになると、制御装置200は直ちにエンジ
ン10の回転数をアイドル回転数に低下させ、その後徐
々に回転数を上昇させて、最終的に穀粒排出運転の通常
回転数に調節する。籾排出レバー67が操作されてON
になったときに、エンジン10の回転数がアイドル回転
数程度の低速回転であれば、制御装置200はその後、
徐々に回転数を上昇して、最終的に穀粒排出運転の通常
回転数に調節する。
回転数が通常回転数である場合には、籾排出レバー67
が操作されてONになると、制御装置200はエンジン
10の回転数をアイドル回転数付近まで低下させ、穀粒
を搬送するオーガ54を最低速度で回転開始する。オー
ガ54は最低速度で穀粒の搬送を開始し、その後、エン
ジン10の回転数は徐々に通常回転数まで上昇するよう
に制御され、オーガ54の搬送速度も徐々に通常速度ま
で上昇される。
て穀粒の搬送排出運転を開始した時点では、オーガ54
の回転数すなわち穀粒の搬送速度を最低に調節して、そ
の後徐々にオーガ54の回転数すなわち穀粒の搬送速度
を上昇させるので、オーガ54の回転開始時の急激な速
度変化による穀粒の脱ぷなど、穀粒の損傷発生を防止す
ることができる。
第二変形例を図10に示す。図10は本例の作動を示す
線図である。穀粒搬送排出運転を開始以前のエンジン1
0の回転数が低速回転数である場合には、籾排出レバー
67が操作されてONになると、制御装置200はエン
ジン10の回転数を低速回転のままとし、穀粒を搬送す
るオーガ54を低速度で回転開始する。オーガ54は低
速度で穀粒の搬送を開始し、搬送した穀粒がオーガ54
の穀粒排出口57から排出されるまでの時間を所定時間
として、この所定時間の間はエンジン10の回転数を低
速回転数のまま保持し、所定時間経過後、エンジン10
の回転数を徐々に通常回転数まで上昇するように制御す
る。
0の回転数が通常回転数である場合には、籾排出レバー
67が操作されてONになると、制御装置200はエン
ジン10の回転数をアイドル回転数付近まで低下させ、
穀粒を搬送するオーガ54を低速度で回転開始し、搬送
した穀粒がオーガ54の穀粒排出口57から排出される
所定時間までは、エンジン10の回転数を低速回転数の
まま保持し、その後、エンジン10の回転数を徐々に通
常回転数まで上昇するように制御される。
て、穀粒の搬送排出運転を開始した時点では、エンジン
10の回転数すなわちオーガ54の搬送速度は低速であ
り、穀粒がオーガ出口部から排出開始されるまでの所定
時間の間は、そのままエンジンの回転数を低速回転数に
保持し、低速の穀粒搬送を継続するので、オーガ54に
よる穀粒搬送開始時の急激な速度変化による穀粒の脱ぷ
など、穀粒の損傷発生を防止することができる。
4の穀粒排出口57から排出開始されれば、エンジン1
0の回転数を通常回転数まで徐々に上昇し、それ以降は
通常回転数で穀粒を搬送するので、オーガ54による穀
粒搬送能率はほとんど低下しない。
第三変形例を図11および図12に示す。図11は本例
の制御回路のブロック図であり、図12は本例の作動を
示す線図である。本例によれば、コンバイン1の駆動動
力源であるエンジン10の燃料消費量を低減させること
ができる。
PU201の入力インターフェース202を介してエン
ジン回転計センサ、アクセル制御スイッチ、脱穀クラッ
チスイッチ、穀稈センサのそれぞれの出力信号を取り込
み、CPU201において演算処理した結果を出力イン
ターフェース203を介して、アクセル開リレーまたは
アクセル閉リレーを作動させる。
ッチがONのとき、刈取作業を行っていればエンジン1
0の回転数を高速回転数に保持し、刈取作業などの作業
を行っていないときエンジン10の回転数を低速回転数
に低減するように作動する。
けて、穀稈が刈り取られて搬送される状態を検出するセ
ンサである。また、アクセル開リレーおよびアクセル閉
リレーは、エンジン10のスロットルレバー12を作動
してエンジン10の回転数を上昇または低下さるもので
あり、図6に示したアクセル制御モータ65bに置き換
えてもよい。
数は穀稈刈取作業中には最大出力回転数などの高速回転
数であり、アクセル制御スイッチがONであれば、脱穀
クラッチスイッチがOFFであるか、脱穀クラッチスイ
ッチがONであっても、穀稈センサがOFFになれば、
非刈取作業中として、エンジン10を通常回転数などの
低速回転数に低下させる。
であっても刈取作業が終了すれば、エンジン10の回転
数を通常回転数に低下させるので、エンジン10を刈取
作業中には高速運転して収穫作業の能率をあげると共
に、非刈取作業においては低速回転数で運転して燃料消
費量を節減することができる。
第四変形例を図13および図14に示す。図13は本例
の制御回路のブロック図であり、図14は本例の作動を
示す線図である。本例によれば、コンバイン1による作
業の能率を向上する運転を行うか、エンジン10の燃料
消費量を低減する運転を行うかのいずれかを選択でき
る。
ンターフェース202を介してエンジン回転計センサ、
アクセル制御スイッチ、脱穀クラッチスイッチ、穀稈セ
ンサ、エコノミーモードスイッチのそれぞれの出力信号
を取り込まれ、CPU201において演算処理した結果
を出力インターフェース203を介して、アクセル開リ
レーまたはアクセル閉リレーを作動させる。
ッチがONで、刈取作業を行っているとき、エンジン1
0の回転数を高速回転数に保持し、刈取作業などの作業
を行っていないときで、エコノミーモードスイッチがO
Nのとき、エンジン10の回転数を低速回転数に低減す
るように作動する。アクセル制御スイッチがONのとき
でも、エコノミーモードスイッチがOFFであれば、非
刈取作業などの作業の場合でも、エンジン10の回転数
は高速回転数のまま保持することができる。
御スイッチおよびエコノミーモードスイッチを設けて、
アクセル制御スイッチおよびエコノミーモードスイッチ
がともにONであれば、刈取作業中にはエンジン10を
最大出力回転数などの高速回転数で運転して、コンバイ
ン1による収穫作業の能率をあげると共に、脱穀クラッ
チスイッチがOFF、または穀稈センサのOFF信号、
すなわち非刈取運転、または刈取作業の終了時にエンジ
ン10の回転数を低下させるように制御して、エンジン
10の燃料消費量を節減する運転が可能である。
てもエコノミーモードスイッチがOFFにすれば、脱穀
クラッチスイッチのOFF信号、または穀稈センサのO
FF信号すなわち非刈取運転および刈取作業の終了時に
もエンジン10の回転数を低下させない運転を行うの
で、作業能率を低下させない運転ができ、オペレータの
意志により、エンジンの燃料消費量節減運転を行うか、
作業能率の低減を防止する運転を行うかを自由に選択
し、制御の適応性を拡大する。
第五変形例を図15および図16に示す。図15はオー
ガ54の先端部付近の斜視図であり、図16は本例の制
御回路のブロック図である。本例によれば、コンバイン
1のオーガ54の先端部付近における穀粒搬送排出作業
の操作を容易にすることができる。
は、操作席5の周辺に設けた操作パネル60(図3参
照)に配設した籾排出レバー67、オーガ旋回レバー6
8a、オーガ自動張り出し収納スイッチ68b、オーガ
停止位置可変ダイヤル68c、オーガ停止スイッチ68
dなどにより行われるが、操作席5はオーガ先端部の穀
粒排出口57から離れているため、その操作はかならず
しも容易ではない。これを解決するために、オーガ54
の先端部の穀粒排出口57付近ににオーガリモート操作
パネル58を設けて、オペレータが操作パネル58に接
近した位置に立ち、穀粒の搬送排出を目視しながら操作
できるようにしている。
オーガリモート操作パネル58には、従来からオーガ上
下左右レバー58a、オーガ自動収納スイッチ58bお
よび籾排出スイッチ58cが設けられているが、本例で
は、さらにアクセル操作スイッチ58dを設けた構成を
特徴とする。
ンターフェース202を介して、オーガ上下左右レバー
58a、オーガ自動収納スイッチ58b、籾排出スイッ
チ58c、アクセル操作スイッチ58dのそれぞれの出
力信号が取り込まれ、CPU201において演算処理し
た結果を出力インターフェース203を介して、オーガ
上昇ソレノイド、オーガ下降ソレノイド、オーガ左旋回
リレー、オーガ右旋回リレー、籾排出リレー、エンジン
アクセル閉リレーまたはエンジンアクセル開リレーを作
動させる。
に設けたアクセル操作スイッチ58dによりエンジンア
クセル閉リレーまたはエンジンアクセル開リレーを作動
させ、エンジン10の回転数を操作調節できるように構
成した。これにより、オーガの穀粒排出口57を穀粒運
搬用トラックの荷台に臨ませて穀粒を搬送排出する場合
など、トラック荷台上の穀粒が堆積して荷台からあふれ
そうになったときに、従来であれば籾排出スイッチ58
cをOFFにして搬送を中断していたものを、アクセル
操作スイッチ58dによりエンジン10の回転数を低下
するように操作して、穀粒の搬送排出速度をゆっくりと
するように作動させることができる。
なわちオーガ54の搬送速度調節が操縦席5においての
み可能であったのに比べて、オーガ54の先端部の穀粒
排出口57付近のオーガリモート操作パネル58にアク
セル操作スイッチ58dを設けて、オペレータがオーガ
54の先端部付近でエンジン10の回転数を操作調節で
きるようにしたので、オーガ54による穀粒の搬送排出
運転操作が極めて容易になる。
58に設けるエンジン10の回転数の調節手段としてア
クセル操作スイッチ58dを例示して説明したが、アク
セル操作レバー、アクセル操作ダイヤルなどのエンジン
回転数操作手段であっても同等の効果が得られる。
オーガの穀粒搬送運転において、オペレータがいちいち
アクセルレバーを操作しなくても、脱ぷを防止する運転
ができる。
瞰図である。
ルレバーとエンジンの関係を示す一部斜視、側面図であ
る。
ロック図である。
図である。
る。
示す線図である。
示す線図である。
置の回路のブロック図である。
示す線図である。
置の回路のブロック図である。
示す線図である。
インのオーガの先端部付近の斜視図である。
置の回路のブロック図である。
び燃料消費量と回転数との関係を示す線図である。
転計 11 エンジン出力軸 12 スロットルア
ームレバー 13 燃料噴射ポンプ 20 刈取装置 21 刈取入力軸 22 刈取クラッチ 22a 刈取クラッチ検出スイッチ 30 脱穀装置 31 脱穀入力軸 32 脱穀クラッチ 32a 脱穀クラッ
チ検出スイッチ 33 フィードチェン 34 扱胴 35 二番処理胴 36 排藁チェン 37 排藁ファン 38 唐箕送風機 39 揺動棚 40 一番螺旋 41 一番揚穀筒 42 二番螺旋 43 二番揚穀筒 50 グレンタンク 51 グレンタンク入力軸 52 籾排出クラッ
チ 52a 籾排出クラッチ検出スイッチ 53 グレンタンク下部螺旋 54 オーガ装置 55 縦オーガ 56 横オーガ 57 穀粒排出口 58 リモート操作
パネル 58a オーガ上下左右レバー 58b オーガ自動
収納スイッチ 58c 籾排出スイッチ 58d アクセル操
作スイッチ 60 操作パネル 61 パワステレバ
ー 61a パワステレバーポテンシオメータ 62 HSTレバー 62a HSTレバーポテンシオメータ 63 副変速レバー 63a 副変速レバー位置検出スイッチ 64 旋回モード切替レバー 65 アクセルレバ
ー 65a アクセルワイヤー 65b アクセルモ
ータ 65c アクセルレバーギヤメカニズム 65d アクセルレバーポテンシオメータ 66 刈・脱レバー(刈取・脱穀レバー) 66a 刈取クラッチワイヤ 66b 脱穀クラッ
チワイヤ 67 籾排出レバー 67a 籾排出クラ
ッチワイヤ 68a オーガ旋回レバー 68b オーガ自動張り出し収納スイッチ 68c オーガ停止位置可変ダイヤル 68d オーガ停止スイッチ 100 走行トラン
スミッション 100a 走行トランスミッション入力軸 101 油圧変速装置HST 101a 可変流量
油圧ポンプ 101b 油圧モータ 200 制御装置 201 CPU 202 入力インタ
ーフェース 203 出力インターフェース 204 タイマー 205 メモリー
Claims (1)
- 【請求項1】 エンジンを動力源として脱穀貯留した穀
粒の搬送排出速度を自動設定するコンバインにおいて、
穀粒の搬送排出速度を設定するためにエンジン回転数を
手動で設定したときは、穀粒排出時には手動設定値によ
り、穀粒の搬送排出速度設定を行う制御装置を設けたこ
とを特徴とするコンバイン。
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