JPH0614500A - 車両用交流発電機 - Google Patents

車両用交流発電機

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JPH0614500A
JPH0614500A JP4164957A JP16495792A JPH0614500A JP H0614500 A JPH0614500 A JP H0614500A JP 4164957 A JP4164957 A JP 4164957A JP 16495792 A JP16495792 A JP 16495792A JP H0614500 A JPH0614500 A JP H0614500A
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fan
cooling fan
brush
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進 佐々木
Hisashi Wada
寿 和田
Takashi Oguri
孝 小栗
Susumu Terumoto
照本  進
Akihiro Saito
昭博 斉藤
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Hitachi Automotive Systems Engineering Co Ltd
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Hitachi Automotive Engineering Co Ltd
Hitachi Ltd
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    • H02K13/10Arrangements of brushes or commutators specially adapted for improving commutation
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Abstract

(57)【要約】 【目的】車両用交流発電機において、運転時にブラシが
振動の影響を低減してブラシのおどりや割れ等が生じる
ことを防止し、かつブラシに冷却風が充分に当たってブ
ラシの温度上昇を回避できるようにする。 【構成】ファンガイド14と一体の筒状カバー30が、
シール部材19を介してリアブラケット10に固定され
る押圧力によって、筒状カバー30の凸部30aの突き
合わせ端面30bをブラシホルダ11の凹部11aの奥
部突き合わせ面11bに対して軸方向に突き合わせ、ブ
ラシホルダ11をリアブラケット10に押圧して固定す
る。この時ファンガイド14の側面14Bとブラシホル
ダ11の側面11Bとを同一面とし、筒状カバー30と
ブラシホルダ11とで形成される円筒状の突起と端部フ
ランジ6aの周状の溝とでラビリンス構造を構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ブラシ振動や温度上昇
を防止できる車両用交流発電機に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、車両用交流発電機のブラシ周辺部
の保護構造としては、特開昭62ー144551号公報
に開示されているように、ロータコイルに固定された冷
却ファンによる空気の導風部材としてのファンガイドを
設け、これとスリップリングを取り囲む筒状カバーとを
樹脂で一体に成形し、この筒状カバーに回転軸に平行な
平行2縁を有する切り欠きを設け、前記平行2縁とブラ
シホルダの側面に設けられた嵌合部(凹部)とを係合さ
せてスリップリングのブラシ摺接部分のシール性を改善
したたものがある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記従来技術において
は、シール性の改善は期待できるが、筒状カバーの平行
2線とブラシホルダの側面に設けられた嵌合部(凹部)
とはブラシホルダを筒状カバーの軸方向に固定する機能
は有しておらず、このため、ブラシホルダの支持はリア
ブラケットへの固定点に対し重心が偏心した片持ちとな
り、振動を受けた場合、固定点近傍の応力が大きくなっ
て、ブラシのおどりや割れ等が生じる原因となってい
た。また、冷却ファンとブラシホルダ側面との間にファ
ンガイドが存在することにより、ブラシホルダに冷却フ
ァンによる冷却風が当たりにくく、ブラシの温度が上昇
して、ブラシの電気抵抗の増大やブラシ寿命の低下の原
因となっていた。
【0004】本発明の第1の目的は、運転時にブラシが
振動を受けにくく、ブラシのおどりや割れが生じない車
両用交流発電機を提供することである。
【0005】また、本発明の第2の目的は、運転時にブ
ラシに冷却風が充分に当たり、ブラシの温度上昇を回避
できる車両用交流発電機を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記第1の目的を達成す
るため、本発明においては、車両用エンジンにより駆動
される回転軸に固着されロータコイルを巻装したロータ
と、前記ロータの側面に固定された冷却ファンと、前記
回転軸上に前記ロータコイルに隣接して固定されスリッ
プリング及び端部フランジを備えたスリップリングアセ
ンブリと、前記スリップリングに摺接するブラシを収納
するブラシホルダと、前記スリップリングを取り囲み側
面に前記ブラシホルダが挿入される開口部を有する筒状
カバーと、前記回転軸を支承するリアブラケットと、前
記リアブラケットの内側に配設された整流器と、前記ロ
ータの反対側で前記冷却ファン及び前記端部フランジに
対面して位置し前記整流器を介して前記リアブラケット
に固定されたファンガイドとを有し、前記筒状カバーと
前記ファンガイドとは一体に成形され、前記筒状カバー
の開口部及び前記ブラシホルダは軸方向に平行でかつ互
いに嵌合可能な凸部及び凹部よりなる嵌合部を有する車
両用交流発電機において、前記筒状カバーの開口部と前
記ブラシホルダとの嵌合部は、前記筒状カバーと一体の
前記ファンガイドが前記リアブラケットに固定される押
圧力により、前記ブラシホルダを前記リアブラケットに
押圧固定する軸方向の突き合わせ部を有する。
【0007】ここで好ましくは、さらに、前記筒状カバ
ーと前記リアブラケットとの間にシール手段を有し、前
記シール手段は前記筒状カバーと一体の前記ファンガイ
ドが前記リアブラケットに固定される押圧力により前記
リアブラケットに押圧されている。
【0008】また、好ましくは、さらに、前記スリップ
リングアセンブリの端部フランジと前記筒状カバーの前
記冷却ファン側端部との間に互いに近接し凹凸をなすラ
ビリンスシール構造を形成する。
【0009】また、上記第2の目的を達成するため、本
発明においては、上記のような車両用交流発電機におい
て、前記ブラシホルダの前記冷却ファン側の面を前記フ
ァンガイドの前記冷却ファン側の面とほぼ同一面上に配
置し、冷却ファン側の空間に露出させる。
【0010】好ましくは、さらに、前記筒状カバー及び
前記ブラシホルダは前記冷却ファン側の端部にそれぞれ
協働して円筒面を形成する弧状の突起を有し、前記スリ
ップリングアセンブリの端部フランジと前記筒状カバー
及び前記ブラシホルダの前記弧状の突起との間に互いに
近接して凹凸をなすラビリンスシール構造を形成する。
【0011】また、好ましくは、前記ブラシホルダと前
記筒状カバーはほぼ同一の軸長を有する。
【0012】
【作用】上記のように構成された本発明によれば、ファ
ンガイドと一体の筒状カバーの開口部及びブラシホルダ
に設けられた軸方向に平行な凸部または凹部よりなる嵌
合部を互いに密着的に嵌合することによって、ブラシホ
ルダが筒状カバーに挿入され組み立てられる。この時、
筒状カバーと一体のファンガイドがリアブラケットに固
定される押圧力により、突き合わせ部が軸方向に突き合
わせられることによって、ブラシホルダがリアブラケッ
トに押圧固定される。これによって、ブラシホルダがリ
アブラケットへの固定点に対し重心が偏心した片持ち支
持構造となることがなく、従ってブラシへの振動の影響
が低減する。
【0013】また、筒状カバーとリアブラケットとの間
にシール手段を設け、筒状カバーと一体のファンガイド
がリアブラケットに固定される押圧力によってシール手
段がリアブラケットに押圧されることにより、シール手
段が軸方向に均一に押圧され、スリップリングのブラシ
摺接部分のシール性を向上させることができ、この部分
に汚水や塵埃が侵入することが防止される。
【0014】また、スリップリングアセンブリの端部フ
ランジと筒状カバーの冷却ファン側端部との間に互いに
近接し凹凸をなすラビリンスシール構造を形成すること
により、スリップリングのブラシ摺接部分のシール性を
向上させることができ、この部分に汚水や塵埃が侵入す
ることが防止される。
【0015】また、ブラシホルダの冷却ファン側の面を
ファンガイドの冷却ファン側の面とほぼ同一面上に配置
し、冷却ファン側の空間に露出させることにより、ブラ
シホルダに冷却ファンによる冷却風が充分に当たり、ブ
ラシの温度上昇が防止され、ブラシの電気抵抗の増大や
ブラシ寿命の低下が回避される。
【0016】また、筒状カバー及びブラシホルダの冷却
ファン側の端部にそれぞれ協働して円筒面を形成する弧
状の突起を設け、この突起とスリップリングアセンブリ
の端部フランジとの間に互いに近接して凹凸をなすラビ
リンスシール構造を形成することにより、上記のように
スリップリングのブラシ摺接部分のシール性を向上させ
ることができるだけでなく、筒状カバーとブラシホルダ
との挿入組立時に両者の寸法誤差を筒状カバーの開口部
の撓みによって吸収することができ、挿入組立が容易に
なる。
【0017】また、上記のような構成とすることによっ
て、ブラシホルダと筒状カバーとをほぼ同一の軸長とす
ることができ、これによって、回転軸の長さ、従って発
電機自体の軸方向の寸法の短縮が可能となる。
【0018】
【実施例】以下、本発明の一実施例による車両用交流発
電機について、図1から図4により説明する。図1は本
実施例による車両用交流発電機を示す断面構造図であ
る。図1に示すように、ロータ1は回転軸2に固着さ
れ、ロータコイル3を巻装しており、またその両側面に
は冷却ファン4及び5が固定されている。回転軸2のエ
ンジンからのトルクが伝達される側の反対側にはスリッ
プリングアセンブリ6が圧入されている。スリップリン
グアセンブリ6は、ロータ1に近い側の端部フランジ6
aと遠い側のスリップリング6bとで構成され、ロータ
コイル3と電気的に接続されている。回転軸2はベアリ
ング7及び8を介してそれぞれフロントブラケット9及
びリアブラケット10で支承されている。ブラシ12及
び13はブラシホルダ11に収納及び支持され、スリッ
プリング6bに摺接しており、ロータコイル3からの励
磁電流がスリップリング6bの摺接部よりこのブラシ1
2及び13によって集電される。また、スリップリング
6bを取り囲むように筒状カバー30が設置されてお
り、筒状カバー30の側面にはブラシホルダ11が挿入
される開口部31(図3及び図4参照)が設けられてい
る。
【0019】また、ステータ21はフロントブラケット
9とリアブラケット10で挟持される。プーリ22は図
示されないエンジン等より図示されないベルトを介して
回転軸2にトルクを伝達する。電圧調整器23はブラシ
ホルダ11と重ね合わせられ、ファンガイド14ととも
にボルト24,25(図2参照)でリアブラケット10
に固定される。
【0020】ファンガイド14は、図2に示すように、
ボルト15,16,17,24,25でリアブラケット
10に押圧固定されている。整流器18はファンガイド
14とリアブラケット10との間に挟まれ(図1参
照)、ファンガイド14がリアブラケット10に押圧固
定されると同時に整流器18もリアブラケット10に押
圧固定される。また、ファンガイド14は、図3に示す
ように、例えば樹脂を素材とし筒状カバー30と一体に
成形されている。この筒状カバー30に設けられた開口
部31の軸方向縁部には軸方向に平行な凸部30aが形
成されており、またブラシホルダ11には凸部30aと
嵌合可能で軸方向に平行な凹部11aが設けられてい
る。そして、この凸部30aを凹部11aに密着的に嵌
合させることにより筒状カバー30の開口部31にブラ
シホルダ11が挿入される。また、図4に示すように、
ブラシホルダ11に設けられた凹部11aはブラシホル
ダ11を軸方向に貫通しているのではなく、奥部突き合
わせ面11bまでで行き止まりになっている。この奥部
突き合わせ面11bとファンガイド14と一体の筒状カ
バー30に設けられた凸部30aの突き合わせ端面30
bとによって突き合わせ部が構成され、ファンガイド1
4がファンガイドボルト24,25によりリアブラケッ
ト10に固定される押圧力によって、凸部30aの突き
合わせ端面30bが凹部11aの奥部突き合わせ面11
bに対して軸方向に突き合わせられる。このようにし
て、ブラシホルダ11が電圧調整器23を介してリアブ
ラケット10に押圧されて固定される。従って、ブラシ
ホルダ11は、ファンガイド14をリアブラケット10
に押圧固定するファンガイドボルト24,25によって
電圧調整器23を介して押圧されるだけでなく、凸部3
0aの突き合わせ端面30bが凹部11aの奥部突き合
わせ面11bに突き合わせられることよってもリアブラ
ケット10へに対して押圧されるので、ブラシホルダ1
1の固定点に対し重心が偏心した片持ち支持構造となる
ことがなく、ブラシホルダ11への振動の影響が低減さ
れ、これに収納されたブラシ12,13への振動の影響
も低減される。
【0021】また、ゴム等を素材とするシール部材19
(図1参照)は筒状カバー30とリアブラケット10と
の間に設けられ、ファンガイド14がファンガイドボル
ト24,25によりリアブラケット10に固定される押
圧力によって、ファンガイド14と一体の筒状カバー3
0が軸方向に均一にシール部材19を押圧する。これに
よって、スリップリング6bとブラシ12及び13との
摺接部分が均一かつ確実にシールされる。
【0022】また、図3に示すように、筒状カバー30
の冷却ファン5側の端部とブラシホルダ11の冷却ファ
ン5側の端部には回転軸2と同心に弧状の突起30A及
び、11Aがそれぞれ設けられ、筒状カバー30の開口
部31にブラシホルダ11を上記のように挿入組立する
時に、両者の弧状の突起30A及び11Aが組み合わさ
って円筒状の突起が形成される。さらに、端部フランジ
6aのファンガイド14側には周状の溝6A(図1参
照)が設けられており、弧状の突起30A及び11Aが
組み合わさった円筒状の突起とこの周状の溝6Aとが近
接してラビリンスシール構造が形成される。このような
ラビリンスシール構造により、スリップリング6aとブ
ラシ12,13の摺接部分のシール性を向上させること
ができ、この部分に汚水や塵埃が侵入することが防止さ
れる。また、筒状カバー30の開口部31にブラシホル
ダ11が挿入組立される時にこれらの弧状の突起が組み
合わさって円筒状の突起が形成されることにより、組立
挿入時に両者の寸法誤差を開口部31の撓みによって吸
収することができ、挿入組立が容易になる。
【0023】また、筒状カバー30の開口部31にブラ
シホルダ11が挿入組立された時に、ブラシホルダ11
の冷却ファン5側の側面11B(図3参照)をファンガ
イド14の冷却ファン5側の側面14B(図3参照)と
同一面上に配置し、側面11Bを冷却ファン側の空間に
露出させる。これにより、ブラシホルダ11に冷却ファ
ン5による冷却風が充分に当たり、ブラシホルダ11、
従ってブラシ12,13の温度上昇が防止され、ブラシ
の電気抵抗の増大やブラシ寿命の低下を回避できる。ま
た、このような構成とすることにより筒状カバー30は
ブラシホルダ11とはほぼ同一の軸長にでき、回転軸2
の長さ、従って発電機自体の軸方向の寸法の短縮が可能
となる。
【0024】以上のように本実施例によれば、凸部30
aと凹部11aとを密着的に嵌合させてブラシホルダ1
1が筒状カバー30の開口部31に挿入され、筒状カバ
ー30と一体のファンガイド14がリアブラケット10
に固定される押圧力により、凸部30aの突き合わせ端
面30bが凹部11aの奥部突き合わせ面11bに対し
て軸方向に突き合わせられブラシホルダ11が電圧調整
器23を介してリアブラケット10に押圧固定されるの
で、ブラシホルダの固定点に対し重心が偏心した片持ち
支持構造となることがない。従って、ブラシホルダ11
への振動の影響が低減され、これに収納されたブラシ1
2,13への振動の影響も低減され、ブラシのおどりや
割れ等が生じることがない。
【0025】また、筒状カバー30とリアブラケット1
0との間に設けられたシール部材19を、筒状カバー3
0と一体のファンガイド14がリアブラケット10に固
定される押圧力によってリアブラケット10に押圧する
ので、シール部材19が軸方向に均一に押圧されスリッ
プリング6bとブラシ12,13との摺接部分のシール
性を向上させることができ、この部分に汚水や塵埃が侵
入することが防止される。
【0026】また、筒状カバー30とブラシホルダ11
のそれぞれに設けた弧状の突起30A,30Bが、両者
の挿入組立時に組み合わさって円筒状の突起となり、ス
リップリング6の周状の溝6Aと近接してラビリンスシ
ール構造を形成するよう構成するので、スリップリング
6bとブラシ12,13の摺接部分のシール性を向上さ
せることができ、この部分に汚水や塵埃が侵入すること
が防止される。また、筒状カバー30とブラシホルダ1
1の挿入組立時に両者の寸法誤差を開口部31で吸収す
ることができ、挿入組立が容易になる。
【0027】また、ブラシホルダ11の冷却ファン5側
の側面11Bをファンガイド14の冷却ファン5側の側
面14Bと同一面上に配置し、側面11Bを冷却ファン
側の空間に露出させるので、ブラシホルダ11に冷却風
が充分に当たり、ブラシホルダ11、従ってブラシ1
2,13の温度上昇が防止され、ブラシの電気抵抗の増
大やブラシ寿命の低下を回避できる。また、筒状カバー
11の軸方向長さを短縮でき、発電機自体の軸方向の寸
法の短縮が可能となる。
【0028】
【発明の効果】本発明によれば、ファンガイドがリアブ
ラケットに固定される押圧力によって、突き合わせ部が
互いに軸方向に突き合わせられてブラシホルダがリアブ
ラケットに押圧固定されるので、ブラシホルダがリアブ
ラケットへの固定点に対し重心が偏心した片持ち支持構
造となることがなく、ブラシへの振動の影響を低減する
ことができ、ブラシのおどりや割れ等が生じることがな
い。
【0029】また、筒状カバーとリアブラケットとの間
に設けられたシール手段が、ファンガイドがリアブラケ
ットに固定される押圧力によって、リアブラケットに対
して軸方向に均一に押圧されるので、スリップリングの
ブラシ摺接部分のシール性を向上させることができ、こ
の部分に汚水や塵埃が侵入することが防止される。
【0030】また、スリップリングアセンブリの端部フ
ランジと筒状カバーとの間にラビリンスシール構造を形
成するので、スリップリングのブラシ摺接部分のシール
性を向上させることができ、この部分に汚水や塵埃が侵
入することが防止される。
【0031】また、ブラシホルダの冷却ファン側の面を
筒状カバーの冷却ファン側の面と同一面上に配置し冷却
ファン側の空間に露出させるので、ブラシホルダに冷却
風が充分に当たり、ブラシの温度上昇が防止され、ブラ
シの電気抵抗の増大やブラシ寿命の低下を回避できる。
【0032】また、筒状カバー及びブラシホルダの冷却
ファン側の端部に設けられ、協働して円筒面を形成する
弧状の突起とスリップリングアセンブリの端部フランジ
との間にラビリンスシール構造を形成するので、シール
性が向上できるだけでなく、挿入組立時に寸法誤差が吸
収され組立が容易になる。
【0033】また、ブラシホルダと筒状カバーとをほぼ
同一の軸長とすることができ、発電機の軸方向の寸法の
短縮が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例による車両用交流発電機を示
す断面図である。
【図2】図1の車両用交流発電機のファンガイドを冷却
ファン側から見た図である。
【図3】図2に示したファンガイドと一体の筒状カバー
とブラシホルダの挿入組立の様子を説明する斜視図であ
る。
【図4】図3の筒状カバーの開口部に設けられた凸部と
ブラシホルダの凹部とが嵌合される状態を示す図であ
る。
【符号の説明】
1 ロータ 2 回転軸 5 冷却ファン 6 スリップリング 6a 端部フランジ 6b スリップリング 6A 周状の溝 7,8 ベアリング 10 リアブラケット 11 ブラシホルダ 11a 凹部 11b 奥部突き合わせ面(突き合わせ部) 11A 弧状の突起 11B 側面 12,13 ブラシ 14 ファンガイド 14B 側面 18 整流器 19 シール部材 30 筒状カバー 31 開口部 30a 凸部 30b 突き合わせ端面(突き合わせ部) 30A 弧状の突起
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 和田 寿 茨城県勝田市大字高場字鹿島谷津2477番地 3 日立オートモティブエンジニアリング 株式会社内 (72)発明者 小栗 孝 茨城県勝田市大字高場字鹿島谷津2477番地 3 日立オートモティブエンジニアリング 株式会社内 (72)発明者 照本 進 茨城県勝田市大字高場2520番地 株式会社 日立製作所自動車機器事業部内 (72)発明者 斉藤 昭博 茨城県勝田市大字高場2520番地 株式会社 日立製作所自動車機器事業部内

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両用エンジンにより駆動される回転軸
    に固着されロータコイルを巻装したロータと、前記ロー
    タの側面に固定された冷却ファンと、前記回転軸上に前
    記ロータコイルに隣接して固定されスリップリング及び
    端部フランジを備えたスリップリングアセンブリと、前
    記スリップリングに摺接するブラシを収納するブラシホ
    ルダと、前記スリップリングを取り囲み側面に前記ブラ
    シホルダが挿入される開口部を有する筒状カバーと、前
    記回転軸を支承するリアブラケットと、前記リアブラケ
    ットの内側に配設された整流器と、前記ロータの反対側
    で前記冷却ファン及び前記端部フランジに対面して位置
    し前記整流器を介して前記リアブラケットに固定された
    ファンガイドとを有し、前記筒状カバーと前記ファンガ
    イドとは一体に成形され、前記筒状カバーの開口部及び
    前記ブラシホルダは軸方向に平行でかつ互いに嵌合可能
    な凸部及び凹部よりなる嵌合部を有する車両用交流発電
    機において、前記筒状カバーの開口部と前記ブラシホル
    ダとの嵌合部は、前記筒状カバーと一体の前記ファンガ
    イドが前記リアブラケットに固定される押圧力により、
    前記ブラシホルダを前記リアブラケットに押圧固定する
    軸方向の突き合わせ部を有することを特徴とする車両用
    交流発電機。
  2. 【請求項2】 さらに、前記筒状カバーと前記リアブラ
    ケットとの間にシール手段を有し、前記シール手段は前
    記筒状カバーと一体の前記ファンガイドが前記リアブラ
    ケットに固定される押圧力により前記リアブラケットに
    押圧されていることを特徴とする請求項1記載の車両用
    交流発電機。
  3. 【請求項3】 さらに、前記スリップリングアセンブリ
    の端部フランジと前記筒状カバーの前記冷却ファン側端
    部との間に互いに近接し凹凸をなすラビリンスシール構
    造を形成したことを特徴とする請求項1記載の車両用交
    流発電機。
  4. 【請求項4】 前記ブラシホルダの前記冷却ファン側の
    面を前記ファンガイドの前記冷却ファン側の面とほぼ同
    一面上に配置し、冷却ファン側の空間に露出させたこと
    を特徴とする請求項1記載の車両用交流発電機。
  5. 【請求項5】 さらに、前記筒状カバー及び前記ブラシ
    ホルダは前記冷却ファン側の端部にそれぞれ協働して円
    筒面を形成する弧状の突起を有し、前記スリップリング
    アセンブリの端部フランジと前記筒状カバー及び前記ブ
    ラシホルダの前記弧状の突起との間に互いに近接して凹
    凸をなすラビリンスシール構造を形成したことを特徴と
    する請求項4記載の車両用交流発電機。
  6. 【請求項6】 前記ブラシホルダと前記筒状カバーとは
    ほぼ同一の軸長を有することを特徴とする請求項4記載
    の車両用交流発電機。
  7. 【請求項7】 車両用エンジンにより駆動される回転軸
    に固着されロータコイルを巻装したロータと、前記ロー
    タの側面に固定された冷却ファンと、前記回転軸上に前
    記ロータコイルに隣接して固定されスリップリング及び
    端部フランジを備えたスリップリングアセンブリと、前
    記スリップリングに摺接するブラシを収納するブラシホ
    ルダと、前記スリップリングを取り囲み側面に前記ブラ
    シホルダが挿入される開口部を有する筒状カバーと、前
    記回転軸を支承するリアブラケットと、前記リアブラケ
    ットの内側に配設された整流器と、前記ロータの反対側
    で前記冷却ファン及び前記端部フランジに対面して位置
    し前記整流器を介して前記リアブラケットに固定された
    ファンガイドとを有し、前記筒状カバーと前記ファンガ
    イドとは一体に成形され、前記筒状カバーの開口部及び
    前記ブラシホルダは軸方向に平行でかつ互いに嵌合可能
    な凸部及び凹部よりなる嵌合部を有する車両用交流発電
    機において、前記ブラシホルダの前記冷却ファン側の面
    を前記ファンガイドの前記冷却ファン側の面とほぼ同一
    面上に配置し、冷却ファン側の空間に露出させたことを
    特徴とする車両用交流発電機。
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