JPS63198553A - 回転電機 - Google Patents

回転電機

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Publication number
JPS63198553A
JPS63198553A JP3057487A JP3057487A JPS63198553A JP S63198553 A JPS63198553 A JP S63198553A JP 3057487 A JP3057487 A JP 3057487A JP 3057487 A JP3057487 A JP 3057487A JP S63198553 A JPS63198553 A JP S63198553A
Authority
JP
Japan
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bracket
brush holder
sealing member
yoke
rubber
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP3057487A
Other languages
English (en)
Inventor
Tsutomu Akiyama
力 秋山
Toshiyuki Kobayashi
俊幸 小林
Michio Okada
道夫 岡田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsuba Corp
Original Assignee
Mitsuba Electric Manufacturing Co Ltd
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Publication date
Application filed by Mitsuba Electric Manufacturing Co Ltd filed Critical Mitsuba Electric Manufacturing Co Ltd
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Priority to US07/151,834 priority patent/US4847528A/en
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、樹脂からなるブラシホルダと金属からなるブ
ラケットとの複合体を備えている回転電機に関し、特に
、ブラケットとブラシホルダとの接触面間におけるシー
ル性の改良に係り、例えば、スタータモータ等のような
回転電機に使用されるブラケットとブラシホルダの複合
体(以下、ブラケットユニットという、)であって、ブ
ラケットの一部にブラシホルダが一体的に樹脂成形され
ているものに利用して有効な技術に関する。
〔従来の技術〕
スタータモータに使用されるブラケットユニットとして
、薄板形状に形成されたブラケットにブラシホルダが樹
脂を用いて一体的に成形されているものが提案されてい
る(例えば、実開昭59−124482゛号公報参照)
〔発明が解決しようとする問題点〕
このようなブラシホルダにおいては、ブラケットに鉄系
材料が、ブラシホルダにナイロン樹脂がそれぞれ使用さ
れた場合、サーマル・シラツク試験等のような環境試験
が実施されると、ブラケットとブラシホルダとの熱膨張
系数が相違するため、両者の接触面間に相対的ずれが発
生し、その結果、このブラケットユニットが組み付けら
れたスタータモータのハウジングにおいて気密性および
液密性が低下することが、本発明者によって明らかにさ
れた。
本発明の目的は、ブラケットとブラシホルダとの接触面
間における相対的ずれに伴うシール性の低下を防止する
ことができる回転電機を提供することにある。
〔問題点を解決するための手段] 本発明にかかる回転電機はブラケットユニットにおいて
、ブラケットのブラシホルダとの接触面にゴムから成る
シール部材を焼き着けるとともに、このシール部材を植
え込むようにブラシホルダを樹脂成形したことを特徴と
する。
〔作用〕
前記した手段によれば、シール部材はブラケットに焼き
着けられ、また、ブラシホルダに植え込み成形されるた
め、その隙間を遮蔽することにより、シール状態を構成
することになる。
また、ゴムからなるシール部材はゴム弾性を有している
ため、その熱膨張係数差により、ブラケットとブラシホ
ルダとの接触面間において相対的な変位(ずれ)が発生
された場合、その変位に追従してゴム弾性変形すること
により、前記シール状態を維持することができる。
〔実施例〕
第1図は本発明の一実施例であるスタータモータに使用
されているブラケットユニットを示す一部切断拡大側面
図、第2図はそのスタータモータを示す縦断面図、第3
図は第2図の■−■線に沿う断面図、第4図はターミナ
ル部を示す拡大部分断面図、第5図はそのスタータモー
タの分解斜視図、第6図は製造途中を示す縦断面図、第
7図および第8図は作用を説明するための拡大部分断面
図、第9図は実験方法を説明するための模式図である。
本実施例において、本発明にかかる回転電機はスタータ
モータに使用されるものとして構成されており、固定子
1、回転子2、および金属と樹脂の複合体としてのブラ
ケットユニット3を備えている。
固定子lは磁性材料を用いて絞りプレス加工等の適当な
手段により一体成形されているコーク4を備えており、
ヨーク4は一端面(以下、前側とする。)が開口し、他
端面(以下、後側とする。
)が閉塞している略円筒形状に形成されている。
ヨーク4の開口部5における外縁には、フランジ部6が
径方向に突設されており、フランジ部6には一対のボル
ト挿通孔7と、一対のビス挿通孔8とがそれぞれ上下に
配されて穿設されている。ヨーク4の開口部5における
内縁には、一対の回り止め凸部9が左右に配されて突設
されている。ヨーク4の背面の閉塞面壁には軸受部材収
容部lOが円筒形状に形成されており、この収容部lO
の内部には軸受部材11が嵌装されている。ヨーク4の
内周面には複数個のマグネット12が磁界を形成するよ
うに周方向に等間隔に配されて固着されている。
回転子2はヨーク4の長さよりも長いシャフト13を備
えており、シャフト13の中間部の外周上にはコンミエ
テータ14とアーマチユア15とが前後に配されて固装
されている。シャフト13の前端部にはピニオン16が
刻設されており、ピニオン16は組付は状態において、
スタータのドリブンギ中17に噛合するようになってい
る。シャフト13の外周におけるピニオン16の後位置
と後端部とには、ジャーナル部18.19がそれぞれ形
成されており、シャツ)13は両方のジャーナル部18
.19を後記する軸受部材58およびヨーク4に配され
た前記軸受部材11でそれぞれ支承されることによりヨ
ーク4の内部において回転自在に軸架されている。
本発明にかかる金属と樹脂の複合体としてのブラケット
ユニット3はナイロン樹脂により略円盤形状に一体成形
されている樹脂構造物としてのブラシホルダ20を備え
ており、ブラシホルダ20は金属部材としてのブラケッ
ト21に一体成形されている。また、ブラシホルダ20
の所定位置にはターミナル部材33が、第4図に示され
ているように、ブラケット21を絶縁状態で貫通するよ
うに植設されている。
ここで、ブラケットユニットの製造方法を説明すること
により、その構成を明らかにする。
ブラケット21は鉄板等のような導電性を有する板材を
用いて打抜きプレス加工により、ヨーク4のフランジ部
6の外形に対応するように、第5図に示されているよう
な平板形状に形成されている。ブラケット21の上下部
には一対のボルト挿通孔22と、ビス螺入用ねじ孔23
とがそれぞれ配されて開設されている。ブラケット21
の略中央部には窓孔24が、コンミュテータ14の外径
よりも若干大きい内径になるように開設されており、窓
孔24の周囲には複数の小孔25が周方向に配されて開
設されている。窓孔24には軸受部材収容部57が円形
椀形状に一体的に連設されている。また、ブラケット2
1の左上隅略45度の位置には、ターミナル部材33の
幅および厚さよりも大きめの挿通孔34が開設されてい
る。
ブラケット21にブラシホルダ20が成形される時、第
6図に示されているように、ブラシ21は成形型70に
挟み込まれるようにセットされる。
詳細な説明は省略するが、成形型70は上型71および
下型72を備えており、その合わせ面にはゲート74を
開設されたキャビティ−73が、後述するような構成を
有するブラシホルダ20を成形し得る形状に没設されて
いる。ブラケット21はこのキャビティー73にブラシ
ホルダ20を成形される部分を挿入されて、上型71と
下型72との間に挟み込まれるようにセットされる。
同時に、ブラケット21の挿通孔34にはターミナル部
材33が接触しないように挿入され、キャビティー73
を貫通して上型71および下型72に位置決め保持され
る。
ここで、ブラケット21が成形型70にセットされる前
に、ブラケット21におけるブラシホルダ20が成形さ
れる部分であってヨーク側を向く端面上には、ゴムを用
いて円形リング形状に形成されているシール部材75が
小孔25群の内側位置において窓孔24を取り囲むよう
に配されて、一体的に焼き着けられ、このシール部材7
5はその断面形状において少なくとも1箇所に凹凸部7
6を設けられている。
シール部材を形成するのに使用されるゴムとしては、ブ
タジェン系ゴム(ブタジェン・スチレン系ゴム、ネオプ
レンゴム等のクロロブレン系ゴム)、オレフィン系ゴム
(ブチルゴム、イソブチレンゴム)、多硫化系合成ゴム
、環化ゴム等が挙げられる。ゴムとしては樹脂の成形温
度(約280℃)に耐え得るものが使用される。また、
シール部材をブラケットに焼き着ける方法としては、加
熱されたブラケットの表面にシール部材を押し着ける方
法等がある。要は、焼き着は後、シール部材75とブラ
ケット21との間に相対的ずれが発生しないように、シ
ール部材75の一部がブラケット21の金属表面に物理
的に強固に結合して優れた投錨効果を発揮させる材料並
びに焼き着は方法であればよい。
前述のように、ブラケット21およびターミナル部材3
3が成形型70に適宜セットされると、そのキャビティ
ー73には成形材料としてのナイロン樹脂が約280℃
に加熱熔融された状態でゲート74から充填され、ブラ
ケット21にはナイロン樹脂から成る樹脂構造物として
のブラシホルダ20が一体的に成形されるとともに、ブ
ラシホルダ20にはターミナル部材33が植え込み成形
される。
すなわち、ブラケット21はブラシホルダ20の成形時
に軸心と略直交するように配されて植え込み成形される
ことにより、窓孔24の内縁から小孔25の外側にかけ
ての部分がブラシホルダ20の前壁部26と後壁部27
との間に挟まれた状態でブラシホルダ20に一体化され
ている。この状態において、ブラシホルダ20を形成し
ているナイロン樹脂の一部はブラケット21の各小孔2
5を埋めて中実の円柱部28をそれぞれ形成しており、
これら円柱部28によりブラケット21とブラシホルダ
20とは完全に回り止めされた状態で一体化されている
ことになる。また、ブラシホルダ20が樹脂成形される
と、ターミナル部材33は挿通孔34が樹脂により埋め
られてなる略直方体形状の保持部35により固定的に保
持されることになる。
同時に、ブラシホルダ20の後壁部27における内部に
は、ブラケット21の後面に焼き着けられたシール部材
75が一体的に植え込まれることになる。この場合、ブ
ラシホルダ20のナイロン樹脂はシール部材における凹
凸部の隅々まで行きわたって均等に接触した状態になる
ブラシホルダ20の前壁部26における左下隅略45度
の位置には、穴部がブラケット21の地肌が露出するよ
うに開設されている。ブラシホルダ20の後壁部27に
おける正面穴部に対応する位置にも、背面穴部31が同
様に開設されており、この背面大部31底邪におけるブ
ラケット21の露出面部はピグテールを接続するための
ピグテール接続部32を形成している。ターミナル部材
33の保持部35から前方に突出した部分により第2の
リード線接続部36が、後方に突出した部分により第2
のピグテール接続部37がそれぞれ形成されている。
ブラシホルダ20の後壁部27における外径は、ヨーク
4の開口部5における内径と略等しく、かつ、軸心が一
致するように設定されており、これにより、後壁部27
の外周とヨーク開口部5の内周とは互いに雄印籠結合部
38と、雌印籠結合部39とを実質的に構成することに
なる。後壁部27の背面の外縁における左右位置には、
一対の立ち上がり壁40が軸心と略平行方向にそれぞれ
立設されており、両立ち上がり壁40の外向き面には回
り止め凹部41が逆三角形の頂点に円形を連結してなる
形状に没設されている。前記離縁の印籠結合部38.3
9の結合状態において、両回り止め四部41には、ヨー
ク4の開口部5の内縁に突設されている前記回り止め凹
部9がそれぞれ嵌合するようになっている。
後壁部27の背面における上下位置には、一対のブラシ
収容室42が互いに対向するようにそれぞれ配設されて
おり、この収容室42は互いに平行に対向して突設され
た一対のガイド壁43により、径方向の両端面および背
面の三方が開放している中空の略直方体形状に形成され
ている。各ガイド壁43の背面にはかしめ部44Aを形
成するためのピン44がそれぞれ突設されており、また
、前記立ち上がり壁4oの一方の内側位置には、後記す
る脱落防止板を位置決めするためのピン45が突設され
ている。ブラシ収容室42の背面側の開口は、各ガイド
壁43の背面に当接された状態において各ピンにより固
定化される脱落防止板46によって閉塞されている。
両数容室42には一対のブラシ51A、51Bが内向き
に配されて径方向に摺動自在にそれぞれ挿入されており
、両ブラシ51A、51Bに植設されている各ピグテー
ル52A、52Bは脱落防止板46の上下に開設されて
いる挿通孔49に摺動自在にそれぞれ挿通されている。
上側に配設されたブラシ51Aのピグテール52Aの端
末はター<ナル部材33のピグテール接続部37に、下
側に配設されたブラシ51Bのピグテール52Bの端末
はブラケット21のピグテール接続部32にそれぞれ溶
着されて、ターミナル部材33およびブラケット21に
電気的に接続されている。
収容室42のブラシ51A、51Bの外側には、一対の
スプリング53が収容室42の外向き開口から挿入され
てそれぞれ収容されており、スプリング53は収容室4
2の外向き開口部に止着されるキャップ54に反力をと
ってブラシを内向きに付勢することにより、回転子2の
コンミュテータ14に押接させるようになっている。
ブラケット21の窓孔24に対応する位置には、略円筒
形状の軸受部材収容部57が前方に突出するように形成
されており、この収容部57にはボールベアリング等か
らなる軸受部材58が正確に軸心合わせされて嵌装され
ている。この収容部57の軸心はブラシホルダ20の後
壁部27の外周により形成されている雄印籠結合部38
についての軸心と一致するように設定されており、した
がって、収容部57に軸心合わせされて収容されている
軸受部材58の軸心は雄印籠結合部38の軸心と一致さ
れていることになる。
このように構成されているブラケットユニット3が固定
子lと回転子2とに組み付けられた状態において、ブラ
シホルダ20はヨーク4の開口部5に両者の外周面およ
び内周面における離縁の印籠結合部38.39により印
籠結合されて軸心合わせされる。この状態において、軸
受部材58はブラシホルダ20の雄印籠結合部38に軸
心合わせされているため、ヨーク4の軸心にも一致され
ることになる。したがって、この軸受部材58とヨーク
4の後端部の軸受部材11にジャーナル部18.19を
支承された回転子2のシャフト13は固定子1に対して
正確に軸心合わせされて回転自在に軸支されることにな
る。
ヨーク4の開口部5とブラシホルダ20とが印籠結合さ
れる際、回り止め凸部9と凹部41とは互いに整合され
て嵌合される。両者9と41とが嵌合されると、ヨーク
4のフランジ部6におけるボルト挿通孔7およびビス挿
通孔8と、ブラケット21のボルト挿通孔22およびビ
ス螺入用ねし孔23とはそれぞれ整合することになる。
ビス59をヨーク4のフランジ部6の挿通孔8に挿通し
てねじ孔23にねじ込むと、ブラケット21とヨーク4
とは結合されるため、固定子1、回転子2およびブラケ
ットユニット3は軸心および位置を合致された状態で一
度に結合一体化されることになる。詳細な説明は省略す
るが、この三者一体の状態において、エンジンケース6
0のボス部61に軸受部材収容部57が嵌合される。エ
ンジンケース60のボス部61と軸受部材収容部57と
の軸心を互いに合致するように設定しておくと、軸受部
材収容部57の軸受部材58に支承されているシャフト
13がボス部61に軸心合わせされることになる。この
ため、シャフト13に刻設されているピニオン16はド
リブンギヤ17に正確に噛合することになる。
次に作用を説明する。
前述したように、スタータモータはエンジンケースに連
設されるため、厳寒大気温度からエンジンのオーバヒー
ト温度までの温度環境に晒されることが予想される。そ
こで、スタータモータについては、約−20℃〜150
℃程度の範囲において数十回のサーマル・ショック試験
を含む環境試験が実施される。
ところで、ブラケットとブラシホルダとの接触面間にシ
ール部材が埋設されていないブラケットユニットがスタ
ータモータに使用された場合、サーマル・ショック試験
が実施されると、金属と樹脂との熱膨張係数差により、
第7図に示されているようにブラケット21’ とブラ
シホルダ20″との接触面間に相対的ずれ77が発生す
るため、その後の気密性試験において、モータハウジン
グの気密性が低下することが、本発明者によって明らか
にされた。これは、ブラケット21° とブラシホルダ
20° との接触面間における相対的ずれによって微細
な隙間77が発生し、この隙間により制御し得ない不測
の通気路が第7図に矢印で示されているように形成され
てしまうためと考えられる。そして、ブラケットとブラ
シホルダとの接触面間にこのような相対的ずれが発生す
ると、外部の雨水や凝結水等がモータハウジングの内部
に侵入するため、モータの性能を損う原因になる。
しかし、本実施例においては、ブラケット21とブラシ
ホルダ20との接触面間にゴムから成るシール部材75
が介設されているため、サーマル・ショック試験が実施
された後においても、モータハウジングの気密性は所期
の通りに維持される。
したがって、ブラケット20とブラシホルダ21との接
触面間から外部の雨水や凝結水等がハウジングの内部に
侵入することは防止される。
すなわち、シール部材75はブラケット21に焼き着け
られているため、金属表面に対する投錨効果により一体
的に結合している。他方、シール部材75はブラシホル
ダ20に植え込み成形されているため、凹凸部76を形
成されていることもあいまって一体的に形状結合してお
り、かつ、シール部材75の弾性力によりブラシホルダ
20の接触面において押圧接触した状態になっている。
また、凹凸部76はリークパスを長くする作用も果たす
、したがって、サーマル・シタツク試験において、金属
と樹脂との熱膨張係数差によりブラケット21とブラシ
ホルダ20との接触面間に相対的ずれが発生したとして
も、第8図に示されているように、シール部材75はブ
ラケット21とブラシホルダ20とのいずれにも接着な
いしは密着することになる。しかも、ゴムから成るシー
ル部材75は優れた可撓性を有するため、ブラケット2
1とブラシホルダ20との熱膨張係数差による相互間の
変位を可撓変形することによって許容し、シール部材7
5自体の一体性を維持することになる。したがって、ブ
ラケット21とブラシホルダ20との接触面間に相対的
ずれが発生とじても、その両者21と20との間は隙間
ないしは通気路が形成されることをシール部材75によ
って防止されるため、モータハウジングはサーマル・シ
ラツク試験後も所期の気密性を維持することができる。
この明細書の末尾に携載されている第1表はこの気密性
に関する実験結果を示すものであり、実験は次の通り実
施された。
まず、ブラケットユニットがヨークに組み付けられて成
る実験試料は、−20℃から150℃まで約2時間の間
隔で冷却および加熱を10回以上繰り返される。
第9図に示されているように、このサーマル・ショック
試験を実施された実験試料78にはコンプレッサ79が
、ブラケットユニットとヨークとによって内部に形成さ
れた気密室にホース80等を介して流体結合されるとと
もに、圧力計81が気密室の内圧を測定し得るように取
り付けられる。
このセット状態で、実験試料78は水槽82の水中に浸
漬され、気密室内にコンプレッサ79によりエアを圧送
される。そして、ブラケットユニットにおけるブラケッ
ト21とブラシホルダ20との接触面間から気泡83が
発生した時における気密室の内圧値が圧力計81により
測定される。
この測定値が第1表における圧力値であり、その単位は
kぎ/alIである。ちなみに、ブラケットとブラシホ
ルダとの接触面間からの浸水現象は、この実験値が0.
3ksr/−以上であれば、実用に充分に耐えることが
できる。
第1表において、第1試料はブラケットとブラシホルダ
との間にシール部材が介設されていないブラケットユニ
ットが使用されている場合を示しており、第2試料はそ
のシール部材が介設された本実施例の場合を示している
第1O図は本発明の第2実施例を示す縦断面図である。
本実施例が前記第1実施例と異なる点は、ブラケット2
0における軸受部材収容部57の内周面に通気路84が
、軸受部材58の内外を連通させるように、その内周面
の一部を軸心線方向に没設させることによって形成され
ている点にある。
第1実施例において述べたように、シール部材75が介
設されているブラケットユニット3においてはブラケッ
ト21とブラシホルダ20との接触面間のシール状態は
確実に維持されているため、モータ外部の雨水や凝結水
等が当該箇所から侵入することは防止されている。
本実施例においては、通気路84がエンジンケース60
の内部に開口されるため、モータ外部の雨水や凝結水が
ハウジングの内部に侵入することはない、したがって、
浸水によるモータ性能の低下現象は完全に回避されるこ
とになる。そして、ブラケットユニット3とヨーク4と
で気密化されたハウジングはこの通気路87により外部
に連通されるため、浸水を完全に防止されながら、大気
に即応する内圧変化、所謂呼吸作用を確保されることに
なる。
なお、本発明は前記実施例に限定されるものではなく、
その要旨を逸脱しない範囲において、種々変更可能であ
ることはいうまでもない。
例えば、ブラケットは鉄系材料を用いて構成するに限ら
ず、他の金属材料を用いて構成してもよいし、ブラシホ
ルダはナイロン樹脂を用いて構成するに限らず、他の樹
脂を用いて構成してもよい。
前記実施例ではスタータモータに通用した場合につき説
明したが、本発明はこれに限らず、他のモータや発電機
等のような回転電機全般に適用することができる。特に
、液密性または気密性が必要な製品に適用して優れた効
果が得られる。
〔発明の効果〕
以上説明したように、本発明によれば、ブラケットのブ
ラシホルダとの接触面にゴムから成るシール部材を焼き
着けるとともに、このシール部材をブラシホルダの内部
に植え込み成形したため、ブラケットとブラシホルダと
の接触面間に相対的ずれが生じた場合においてもシール
状態を維持することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例であるブラケットユニットを
示す一部切断拡大側面図、第2図はそれが使用されてい
るスタータモータを示す縦断面図、第3図は第2図のm
−m線に沿う断面図、第4図はターミナル部を示す拡大
部分断面図、第5図はそのスタータモータの分解斜視図
、第6図は製造途中を示す縦断面図、第7図および第8
図は作用を説明するための各拡大部分断面図、第9図は
実験方法を説明するための模式図である。 第10図は本発明の第2実施例を示す縦断面図である。 l・・・固定子、2・・・回転子、3・・・ブラケット
ユニット、4・・・ヨーク、5・・・開口部、6・・・
フランジ部、7・・・ボルト挿通孔、8・・・ビス挿通
孔、9・・・回り止め凸部、lO・・・軸受部材収容部
、11・・・軸受部材、12・・・マグネット、13・
・・シャフト、14・・・コンミュテータ、15・・・
アーマチェア、16・・・ビニオン、17・・・ドリブ
ンギヤ、18.19・・・ジャーナル部、20・・・ブ
ラシホルダ、21・・・ブラケット、22・・・ボルト
挿通孔、23・・・ビス螺入用ねし孔、24・・・窓孔
、25・・・小孔、26・・・前壁部、27・・・壁部
、2′8・・・円柱部、31・・・背面穴部、32・・
・ピグテール接続部、33・・・ターミナル部材、34
・・・ターミナル部材挿通孔、35・・・ターミナル部
材保持部、36・・・リード線接続部、37・・・ピグ
テール接続部、38・・・雄印籠結合部、39・・・雌
印籠結合部、40・・・立ち上がり壁、41・・・回り
止め凹部、42・・・ブラシ収容室、43・・・ガイド
壁、44・・・ピン、44A・・・係止部、45・・・
位置決め用ピン、46・・・脱落防止板、47・・・被
覆部、48・・・連接部、49・・・ピグテール挿通孔
、50・・・小孔、51A、51B・・・ブラシ、52
A、52B・・・ピグテール、53・・・スプリング、
54・・・キャンプ、55.56・・・係合凸部、57
・・・軸受部材収容部、58・・・軸受部材、59・・
・ビス、60・・・エンジンケース、61・・・ボス部
、62・・・ボルト螺入用ねじ孔、63・・・ボルト、
70・・・成形型、71・・・上型、72・・・下型、
73・・・キャビティー、74・・・ゲート、75・・
・シール部材、76・・・凹凸部、77・・・隙間、7
8・・・実験試料、79・・・コンプレッサ、80・・
・ホース、81・・・圧力計、82・・・水槽、83・
・・気泡、84・・・通気路。 第  1  表 代理人 弁理士  梶  原  辰  也第1図 第2図 −1の 第6図 第1Q図

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)薄板形状に形成されたブラケットにブラシホルダ
    が樹脂を用いて一体成形されており、このブラケットが
    ヨークの開口部に当着されている回転電機において、前
    記ブラケットの前記ブラシホルダとの接触面にゴムから
    成るシール部材が焼き着けられており、このシール部材
    が前記ブラシホルダに埋設されていることを特徴とする
    回転電機。
  2. (2)シール部材が、ブラケットにおける慣通孔の内側
    に配されてブラケットの窓孔を取り囲むように環形状に
    形成されていることを特徴とする特許請求の範囲第1項
    記載の回転電機。
  3. (3)薄板形状に形成されたブラケットにブラシホルダ
    が樹脂を用いて一体成形されており、このブラケットが
    ヨークの開口部に当着されている回転電機において、前
    記ブラケットの前記ブラシホルダとの接触面にゴムから
    成るシール部材が焼き着けられており、このシール部材
    が前記ブラシホルダに埋設されているとともに、ブラケ
    ットがその内周面に通気路をブラケット両端面の側方空
    間を相互に連通させるように形成されていることを特徴
    とする回転電機。
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