JPH05101731A - 接続端子 - Google Patents
接続端子Info
- Publication number
- JPH05101731A JPH05101731A JP25909791A JP25909791A JPH05101731A JP H05101731 A JPH05101731 A JP H05101731A JP 25909791 A JP25909791 A JP 25909791A JP 25909791 A JP25909791 A JP 25909791A JP H05101731 A JPH05101731 A JP H05101731A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- bush
- center case
- peripheral surface
- bolt
- plate
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Abstract
(57)【要約】
【目的】 部品点数を増加させることなく、良好な防水
性および絶縁性を得る。 【構成】 センターケース24の穴部29の内周面、ボ
ルト25の外周面、第1ブッシュ26のシール面および
第2ブッシュ27のシール面により形成される6角形状
の収納部にOリング28を納める。すると、1つのOリ
ング28によって、ボルト25の外周面およびセンター
ケース24の外側面と第1ブッシュ26との間がシール
され、ボルト25の外周面およびセンターケース24の
内側面と第2ブッシュ27との間がシールされ、センタ
ーケース24の穴部29の内周面とボルト25の外周面
との間がシールされる。よって、センターケース24内
が浸水することはなくなるので、アースされたセンター
ケース24とバッテリ電圧が常時印加されているボルト
25との絶縁性の低下が防げる。
性および絶縁性を得る。 【構成】 センターケース24の穴部29の内周面、ボ
ルト25の外周面、第1ブッシュ26のシール面および
第2ブッシュ27のシール面により形成される6角形状
の収納部にOリング28を納める。すると、1つのOリ
ング28によって、ボルト25の外周面およびセンター
ケース24の外側面と第1ブッシュ26との間がシール
され、ボルト25の外周面およびセンターケース24の
内側面と第2ブッシュ27との間がシールされ、センタ
ーケース24の穴部29の内周面とボルト25の外周面
との間がシールされる。よって、センターケース24内
が浸水することはなくなるので、アースされたセンター
ケース24とバッテリ電圧が常時印加されているボルト
25との絶縁性の低下が防げる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、接続端子の防水性およ
び絶縁性の向上に関するものである。
び絶縁性の向上に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、スタータ用マグネットスイッ
チには、図6に示したように、常にプラス電位が印加さ
れているボルト101と、このボルト101を挿通する
穴部102を有し、アースとされたセンターケース10
3と、ボルト101とセンターケース103の外側面と
を絶縁する第1ブッシュ104と、ボルト101とセン
ターケース103の内側面および穴部102の内周面と
を絶縁する第2ブッシュ105とを備えたスタータ用バ
ッテリ端子(以下従来技術と呼ぶ)100が組み付けら
れている。なお、この従来技術100においては、セン
ターケース103の内部への水または泥水の浸入による
絶縁性の低下を防止するために、ボルト101と第2ブ
ッシュ105との間にOリング106を挿入し、さらに
センターケース103の外側面にグリース107を塗布
していた。
チには、図6に示したように、常にプラス電位が印加さ
れているボルト101と、このボルト101を挿通する
穴部102を有し、アースとされたセンターケース10
3と、ボルト101とセンターケース103の外側面と
を絶縁する第1ブッシュ104と、ボルト101とセン
ターケース103の内側面および穴部102の内周面と
を絶縁する第2ブッシュ105とを備えたスタータ用バ
ッテリ端子(以下従来技術と呼ぶ)100が組み付けら
れている。なお、この従来技術100においては、セン
ターケース103の内部への水または泥水の浸入による
絶縁性の低下を防止するために、ボルト101と第2ブ
ッシュ105との間にOリング106を挿入し、さらに
センターケース103の外側面にグリース107を塗布
していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、従来技術1
00においては、グリース107のシール性がOリング
より劣るため、センターケース103と第2ブッシュ1
05との間、およびセンターケース103と第1ブッシ
ュ104との間を通って水または泥水がセンターケース
103内に浸入してリーク等により絶縁性が低下してし
まう不具合があった。この不具合を解消するために、少
なくともセンターケース103と第1ブッシュ104と
の間にOリングを追加することが考えられるが、この場
合には2つのOリングを必要とするため部品点数が増加
するという課題があった。本発明は、部品点数を増加さ
せることなく、良好な防水性および絶縁性を得る接続端
子の提供を目的とする。
00においては、グリース107のシール性がOリング
より劣るため、センターケース103と第2ブッシュ1
05との間、およびセンターケース103と第1ブッシ
ュ104との間を通って水または泥水がセンターケース
103内に浸入してリーク等により絶縁性が低下してし
まう不具合があった。この不具合を解消するために、少
なくともセンターケース103と第1ブッシュ104と
の間にOリングを追加することが考えられるが、この場
合には2つのOリングを必要とするため部品点数が増加
するという課題があった。本発明は、部品点数を増加さ
せることなく、良好な防水性および絶縁性を得る接続端
子の提供を目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、プラス電位ま
たはマイナス電位のうち一方の電位が加わる導電性接続
具と、この接続具が挿通する穴部を有し、プラス電位ま
たはマイナス電位のうち他方の電位が加わる導電性プレ
ートと、前記プレートの一方側において前記接続具の外
周に嵌め合わされ、前記プレートの一方の面と前記接続
具とを電気的に絶縁する環状の第1ブッシュと、前記プ
レートの他方側において前記接続具の外周に嵌め合わさ
れ、前記プレートの他方の面と前記接続具とを電気的に
絶縁する環状の第2ブッシュと、前記プレートの穴部の
内周面と前記接続具の外周面との間に挟み込まれ、且つ
前記第1ブッシュと前記第2ブッシュとの間に挟み込ま
れた1つの絶縁性シール部材とを備えた技術手段を採用
した。
たはマイナス電位のうち一方の電位が加わる導電性接続
具と、この接続具が挿通する穴部を有し、プラス電位ま
たはマイナス電位のうち他方の電位が加わる導電性プレ
ートと、前記プレートの一方側において前記接続具の外
周に嵌め合わされ、前記プレートの一方の面と前記接続
具とを電気的に絶縁する環状の第1ブッシュと、前記プ
レートの他方側において前記接続具の外周に嵌め合わさ
れ、前記プレートの他方の面と前記接続具とを電気的に
絶縁する環状の第2ブッシュと、前記プレートの穴部の
内周面と前記接続具の外周面との間に挟み込まれ、且つ
前記第1ブッシュと前記第2ブッシュとの間に挟み込ま
れた1つの絶縁性シール部材とを備えた技術手段を採用
した。
【0005】
【作用】本発明は、導電性プレートの穴部に導電性接続
具を挿通させ、そのプレートの一方側において環状の第
1ブッシュを接続具の外周に嵌め合わせ、プレートの他
方側において環状の第2ブッシュを接続具の外周に嵌め
合わせ、さらにプレートの穴部の内周面と接続具の外周
面との間、および第1ブッシュと第2ブッシュとの間に
1つの絶縁性シール部材を嵌め込む。すると、1つの絶
縁性シール部材によって、接続具の外周面およびプレー
トの一方の面と第1ブッシュとの間、接続具の外周面お
よびプレートの他方の面と第2ブッシュとの間、接続具
の外周面とプレートの穴部の内周面との間が確実に封止
される。よって、プレートの穴部を通ってプレートの一
方側から他方側へ水または泥水が浸入することを確実に
防げるので、プレートの他方側におけるリーク等の絶縁
性の低下を防げる。
具を挿通させ、そのプレートの一方側において環状の第
1ブッシュを接続具の外周に嵌め合わせ、プレートの他
方側において環状の第2ブッシュを接続具の外周に嵌め
合わせ、さらにプレートの穴部の内周面と接続具の外周
面との間、および第1ブッシュと第2ブッシュとの間に
1つの絶縁性シール部材を嵌め込む。すると、1つの絶
縁性シール部材によって、接続具の外周面およびプレー
トの一方の面と第1ブッシュとの間、接続具の外周面お
よびプレートの他方の面と第2ブッシュとの間、接続具
の外周面とプレートの穴部の内周面との間が確実に封止
される。よって、プレートの穴部を通ってプレートの一
方側から他方側へ水または泥水が浸入することを確実に
防げるので、プレートの他方側におけるリーク等の絶縁
性の低下を防げる。
【0006】
【実施例】本発明の接続端子を図1ないし図5に示す一
実施例に基づき説明する。図1および図2はスタータ用
バッテリ端子を示した図で、図3は自動車のスタータを
示した図である。自動車のスタータ1は、スタータモー
タ2およびスタータ用マグネットスイッチ3を備える。
スタータモータ2のアーマチュア4には、ドライブギヤ
5を介してアイドルギヤ6が連結されている。
実施例に基づき説明する。図1および図2はスタータ用
バッテリ端子を示した図で、図3は自動車のスタータを
示した図である。自動車のスタータ1は、スタータモー
タ2およびスタータ用マグネットスイッチ3を備える。
スタータモータ2のアーマチュア4には、ドライブギヤ
5を介してアイドルギヤ6が連結されている。
【0007】このアイドルギヤ6には、スタータモータ
2の回転力をスプラインシャフト7を介してピニオンシ
ャフト8に伝えるクラッチギヤ9が連結されている。ま
た、ピニオンシャフト8は、先端部に内燃機関のリング
ギヤ(図示せず)に噛み合うピニオンギヤ10を設けて
おり、このピニオンギヤ10にスタータモータ2の回転
力を伝える。そして、スプラインシャフト7の内周とピ
ニオンシャフト8の外周との間には、ピニオンシャフト
8を移動位置から静止位置に戻すリターンスプリング1
1が配設されている。
2の回転力をスプラインシャフト7を介してピニオンシ
ャフト8に伝えるクラッチギヤ9が連結されている。ま
た、ピニオンシャフト8は、先端部に内燃機関のリング
ギヤ(図示せず)に噛み合うピニオンギヤ10を設けて
おり、このピニオンギヤ10にスタータモータ2の回転
力を伝える。そして、スプラインシャフト7の内周とピ
ニオンシャフト8の外周との間には、ピニオンシャフト
8を移動位置から静止位置に戻すリターンスプリング1
1が配設されている。
【0008】スタータ用マグネットスイッチ3は、プラ
ンジャ12、プルインコイル13、ホールディングコイ
ル14およびバッテリ端子15等から構成されている。
プランジャ12は、可動接点16およびプランジャシャ
フト17を備える。このプランジャシャフト17は、ピ
ニオンギヤ10を移動位置から静止位置に戻すリターン
スプリング18を具備する。また、プランジャシャフト
17は、スチールボール19を介してピニオンシャフト
8に連結されている。なお、可動接点16は、プランジ
ャ12がピニオンギヤ10の押し出し方向に移動したと
きに、バッテリ端子15に接続された略L字状の固定接
点20に接触する。この固定接点20は、絶縁性のワッ
シャ21を介してグランドプレート22に接触してい
る。
ンジャ12、プルインコイル13、ホールディングコイ
ル14およびバッテリ端子15等から構成されている。
プランジャ12は、可動接点16およびプランジャシャ
フト17を備える。このプランジャシャフト17は、ピ
ニオンギヤ10を移動位置から静止位置に戻すリターン
スプリング18を具備する。また、プランジャシャフト
17は、スチールボール19を介してピニオンシャフト
8に連結されている。なお、可動接点16は、プランジ
ャ12がピニオンギヤ10の押し出し方向に移動したと
きに、バッテリ端子15に接続された略L字状の固定接
点20に接触する。この固定接点20は、絶縁性のワッ
シャ21を介してグランドプレート22に接触してい
る。
【0009】プルインコイル13は、太い線で巻かれて
いる。また、ホールディングコイル14は、プルインコ
イル13より起磁力が弱く、細い線で巻かれている。こ
れらのプルインコイル13およびホールディングコイル
14は、プランジャシャフト17の外周に嵌め合わされ
た樹脂製のボビン23に巻回されている。
いる。また、ホールディングコイル14は、プルインコ
イル13より起磁力が弱く、細い線で巻かれている。こ
れらのプルインコイル13およびホールディングコイル
14は、プランジャシャフト17の外周に嵌め合わされ
た樹脂製のボビン23に巻回されている。
【0010】バッテリ端子15は、本発明の接続端子で
あって、図1および図2に示したように、センターケー
ス24、ボルト25、第1ブッシュ26、第2ブッシュ
27およびOリング28等から構成されている。センタ
ーケース24は、本発明のプレートであって、導電性の
アルミニウムダイカストにより形成されており、スプラ
インシャフト7を回転自在に支持する。なお、センター
ケース24は、ボルト25を挿通するための穴部29を
有し、一般にマイナス電位が印加されてアースとされて
いる。
あって、図1および図2に示したように、センターケー
ス24、ボルト25、第1ブッシュ26、第2ブッシュ
27およびOリング28等から構成されている。センタ
ーケース24は、本発明のプレートであって、導電性の
アルミニウムダイカストにより形成されており、スプラ
インシャフト7を回転自在に支持する。なお、センター
ケース24は、ボルト25を挿通するための穴部29を
有し、一般にマイナス電位が印加されてアースとされて
いる。
【0011】ボルト25は、本発明の接続具であって、
導電性の金属部材により形成されており、センターケー
ス24の内部側に固定接点20を第2ブッシュ27との
間で挟み込んで固定する鍔状部30を有し、センターケ
ース24の外部側にナット31を締結するおねじ部32
を有する。なお、ボルト25は、自動車に搭載されたバ
ッテリ(図示せず)に接続ケーブル(図示せず)を介し
て常に接続されているため、常にプラス電位が印加され
ている。
導電性の金属部材により形成されており、センターケー
ス24の内部側に固定接点20を第2ブッシュ27との
間で挟み込んで固定する鍔状部30を有し、センターケ
ース24の外部側にナット31を締結するおねじ部32
を有する。なお、ボルト25は、自動車に搭載されたバ
ッテリ(図示せず)に接続ケーブル(図示せず)を介し
て常に接続されているため、常にプラス電位が印加され
ている。
【0012】第1ブッシュ26は、電気絶縁性の樹脂な
どの部材で形成されており、センターケース24の外側
においてボルト25の外周に嵌め合わされ、センターケ
ース24の外側面とボルト25とを電気的に絶縁するも
のである。この第1ブッシュ26は、ボルト25の外周
に嵌め合わされるナット31およびワッシャ33の周囲
を囲む円筒部34、およびセンターケース24の外側面
に接触する円環部35を有する。なお、円環部35のO
リング28と接触する接触面には、図2に示したよう
に、2つのシール面36、37が形成されている。これ
らのシール面36、37は、円環部35のセンターケー
ス24との接触面よりセンターケース24の外側に向け
て凹むように形成されている。
どの部材で形成されており、センターケース24の外側
においてボルト25の外周に嵌め合わされ、センターケ
ース24の外側面とボルト25とを電気的に絶縁するも
のである。この第1ブッシュ26は、ボルト25の外周
に嵌め合わされるナット31およびワッシャ33の周囲
を囲む円筒部34、およびセンターケース24の外側面
に接触する円環部35を有する。なお、円環部35のO
リング28と接触する接触面には、図2に示したよう
に、2つのシール面36、37が形成されている。これ
らのシール面36、37は、円環部35のセンターケー
ス24との接触面よりセンターケース24の外側に向け
て凹むように形成されている。
【0013】第2ブッシュ27は、電気絶縁性の樹脂な
どの部材で形成されており、センターケース24の内側
においてボルト25の外周に嵌め合わされ、センターケ
ース24の内側面と固定接点20およびボルト25とを
電気的に絶縁するものである。この第2ブッシュ27
は、固定接点20のセンターケース24側部分を囲む円
筒部38、センターケース24の内側面に絶縁紙39を
介して接触する円環部40、およびセンターケース24
の穴部29に嵌め込まれる円環状の突起部41を有す
る。なお、突起部41のOリング28と接触する接触面
には、図2に示したように、2つのシール面42、43
が形成されている。これらのシール面42、43は、セ
ンターケース24の内側に向けて凹むように形成され、
第1ブッシュ26のシール面36、37、センターケー
ス24の穴部29の内周面およびボルト25の外周と
で、Oリング28を収納する断面形状が6角形状の収納
部44(図2参照)を形成する。
どの部材で形成されており、センターケース24の内側
においてボルト25の外周に嵌め合わされ、センターケ
ース24の内側面と固定接点20およびボルト25とを
電気的に絶縁するものである。この第2ブッシュ27
は、固定接点20のセンターケース24側部分を囲む円
筒部38、センターケース24の内側面に絶縁紙39を
介して接触する円環部40、およびセンターケース24
の穴部29に嵌め込まれる円環状の突起部41を有す
る。なお、突起部41のOリング28と接触する接触面
には、図2に示したように、2つのシール面42、43
が形成されている。これらのシール面42、43は、セ
ンターケース24の内側に向けて凹むように形成され、
第1ブッシュ26のシール面36、37、センターケー
ス24の穴部29の内周面およびボルト25の外周と
で、Oリング28を収納する断面形状が6角形状の収納
部44(図2参照)を形成する。
【0014】Oリング28は、本発明のシール部材であ
って、図4および図5にも示したように、絶縁性および
シール性に優れた樹脂などの円環状の弾性部材で形成さ
れており、収納部44(図2参照)に挿入されている。
なお、この実施例では、図2に示したように、センター
ケース24の穴部29の外側縁にOリング28逃がし用
のC形状面取り部45が施されている。
って、図4および図5にも示したように、絶縁性および
シール性に優れた樹脂などの円環状の弾性部材で形成さ
れており、収納部44(図2参照)に挿入されている。
なお、この実施例では、図2に示したように、センター
ケース24の穴部29の外側縁にOリング28逃がし用
のC形状面取り部45が施されている。
【0015】このスタータ1のバッテリ端子15の作用
を図1ないし図5に基づき説明する。アースされたセン
ターケース24とバッテリ電圧が常時印加されるボルト
25とは、ボルト25の外周に嵌め合わされた第1ブッ
シュ26および第2ブッシュ27によって電気的に絶縁
されている。ここで、自動車走行中に、スタータ1のバ
ッテリ端子15周辺が水または泥水等により被水する
と、スタータ1に付着した水はセンターケース24の外
周面と第1ブッシュ26の円環部35の接触面との間、
あるいはボルト25の外周面と第1ブッシュ26の円環
部35の内周面との間よりセンターケース24の内部に
浸入しようとする。
を図1ないし図5に基づき説明する。アースされたセン
ターケース24とバッテリ電圧が常時印加されるボルト
25とは、ボルト25の外周に嵌め合わされた第1ブッ
シュ26および第2ブッシュ27によって電気的に絶縁
されている。ここで、自動車走行中に、スタータ1のバ
ッテリ端子15周辺が水または泥水等により被水する
と、スタータ1に付着した水はセンターケース24の外
周面と第1ブッシュ26の円環部35の接触面との間、
あるいはボルト25の外周面と第1ブッシュ26の円環
部35の内周面との間よりセンターケース24の内部に
浸入しようとする。
【0016】ところが、1つのOリング28が、6角形
状の収納部44に配されている。すなわち、1つのOリ
ング28が、センターケース24の穴部29の内周面と
ボルト25の外周面との間に挟み込まれ、さらに第1ブ
ッシュ26のシール面36、37と第2ブッシュ27の
シール面42、43との間に挟み込まれている。このた
め、図2に示したように、センターケース24の穴部2
9の内周面とボルト25の外周面との間、および第1ブ
ッシュ26のシール面36、37と第2ブッシュ27の
シール面42、43との間が、Oリング28によってシ
ールされる。また、図2に示したように、センターケー
ス24の外側面と第1ブッシュ26の円環部35の接触
面との間、およびボルト25の外周面と第1ブッシュ2
6の円環部35の内周面との間がOリング28によって
シールされる。さらに、図2に示したように、センター
ケース24の穴部29の内周面と第2ブッシュ27の突
起部41の外周面との間、およびボルト25の外周面と
第2ブッシュ27の突起部41の内周面との間がOリン
グ28によってシールされる。よって、安定したシール
性が得られるので、スタータ1に付着した水や泥水がセ
ンターケース24の内部側に浸入することを確実に防止
することができる。この結果、センターケース24の内
部に水や泥水が浸入して、リーク等によりセンターケー
ス24と固定接点20およびボルト25との絶縁性やマ
グネットスイッチ3のその他の絶縁部分の絶縁性が低下
したり、マグネットスイッチ3の摺動部分が潤滑不良と
なったりする等の不具合を防止できる。
状の収納部44に配されている。すなわち、1つのOリ
ング28が、センターケース24の穴部29の内周面と
ボルト25の外周面との間に挟み込まれ、さらに第1ブ
ッシュ26のシール面36、37と第2ブッシュ27の
シール面42、43との間に挟み込まれている。このた
め、図2に示したように、センターケース24の穴部2
9の内周面とボルト25の外周面との間、および第1ブ
ッシュ26のシール面36、37と第2ブッシュ27の
シール面42、43との間が、Oリング28によってシ
ールされる。また、図2に示したように、センターケー
ス24の外側面と第1ブッシュ26の円環部35の接触
面との間、およびボルト25の外周面と第1ブッシュ2
6の円環部35の内周面との間がOリング28によって
シールされる。さらに、図2に示したように、センター
ケース24の穴部29の内周面と第2ブッシュ27の突
起部41の外周面との間、およびボルト25の外周面と
第2ブッシュ27の突起部41の内周面との間がOリン
グ28によってシールされる。よって、安定したシール
性が得られるので、スタータ1に付着した水や泥水がセ
ンターケース24の内部側に浸入することを確実に防止
することができる。この結果、センターケース24の内
部に水や泥水が浸入して、リーク等によりセンターケー
ス24と固定接点20およびボルト25との絶縁性やマ
グネットスイッチ3のその他の絶縁部分の絶縁性が低下
したり、マグネットスイッチ3の摺動部分が潤滑不良と
なったりする等の不具合を防止できる。
【0017】また、センターケース24の穴部29の内
周縁に面取り部45を具備することにより、6角形状の
収納部44にOリング28のつぶし代の公差の逃げ部を
形成しているので、Oリング28の収納部44への挿入
が容易に行えるため、収納部44へのOリング28の組
み付け性を損なうことはない。さらに、Oリング28の
収納部44を6角形状としているので、ナット31の締
結方向のスペースを従来品なみとしても、センターケー
ス24と第1、第2ブッシュ26、27とのいんろう嵌
合の長さを確保できるため、バッテリ端子15の組み付
け性を損なうことはない。したがって、アースされたセ
ンターケース24とバッテリ電圧が常時印加されるボル
ト25とのシール性および絶縁性の向上を、グリースの
塗布およびOリングを追加することなく達成することが
できる。
周縁に面取り部45を具備することにより、6角形状の
収納部44にOリング28のつぶし代の公差の逃げ部を
形成しているので、Oリング28の収納部44への挿入
が容易に行えるため、収納部44へのOリング28の組
み付け性を損なうことはない。さらに、Oリング28の
収納部44を6角形状としているので、ナット31の締
結方向のスペースを従来品なみとしても、センターケー
ス24と第1、第2ブッシュ26、27とのいんろう嵌
合の長さを確保できるため、バッテリ端子15の組み付
け性を損なうことはない。したがって、アースされたセ
ンターケース24とバッテリ電圧が常時印加されるボル
ト25とのシール性および絶縁性の向上を、グリースの
塗布およびOリングを追加することなく達成することが
できる。
【0018】本実施例では、本発明をスタータ1のバッ
テリ端子15に適用したが、その他の電動機や発電機な
どの回転電機の全ての接続端子に適用できる。また、接
続具をプレートの穴部に挿通し、接続具とプレートとを
絶縁するタイプの接続端子であれば全ての接続端子に適
用できる。本実施例では、プレートとしてセンターケー
ス24を適用したが、プレートとして平板状のものや筒
状のものを適用しても良い。本実施例では、Oリング2
8の収納部44を6角形状に形成したが、センターケー
ス24、ボルト25、第1、第2ブッシュ26、27に
より形成される隙間部を7角形状以上の多角形状に形成
しても良い。また、本実施例では、Oリング28の収納
部44をセンターケース24の外側よりに設けている
が、センターケース24の内側よりに設けても良い。本
実施例では、面取り部45をC形状に面取りを施した
が、R形状等のその他の形状に面取りを施しても良い。
なお、Oリング28のつぶし代公差が十分小さく取れれ
ば逃げ部を設けなくても良い。本実施例では、接続具と
してボルト25を適用したが、接続具として棒状導電部
材、管状導電部材や板状導電部材を適用しても良い。
テリ端子15に適用したが、その他の電動機や発電機な
どの回転電機の全ての接続端子に適用できる。また、接
続具をプレートの穴部に挿通し、接続具とプレートとを
絶縁するタイプの接続端子であれば全ての接続端子に適
用できる。本実施例では、プレートとしてセンターケー
ス24を適用したが、プレートとして平板状のものや筒
状のものを適用しても良い。本実施例では、Oリング2
8の収納部44を6角形状に形成したが、センターケー
ス24、ボルト25、第1、第2ブッシュ26、27に
より形成される隙間部を7角形状以上の多角形状に形成
しても良い。また、本実施例では、Oリング28の収納
部44をセンターケース24の外側よりに設けている
が、センターケース24の内側よりに設けても良い。本
実施例では、面取り部45をC形状に面取りを施した
が、R形状等のその他の形状に面取りを施しても良い。
なお、Oリング28のつぶし代公差が十分小さく取れれ
ば逃げ部を設けなくても良い。本実施例では、接続具と
してボルト25を適用したが、接続具として棒状導電部
材、管状導電部材や板状導電部材を適用しても良い。
【0019】
【発明の効果】本発明は、1つの絶縁性シール部材によ
り接続端子の防水性を向上できるので、プレートの他方
側に水や泥水が浸入することはない。よって、部品点数
を増加させることなく、接続具とプレートとの絶縁性の
低下を防止することができる。
り接続端子の防水性を向上できるので、プレートの他方
側に水や泥水が浸入することはない。よって、部品点数
を増加させることなく、接続具とプレートとの絶縁性の
低下を防止することができる。
【図1】本発明にかかるスタータ用バッテリ端子を示し
た断面図である。
た断面図である。
【図2】本発明にかかるスタータ用バッテリ端子を示し
た拡大断面図である。
た拡大断面図である。
【図3】本発明にかかる自動車のスタータを示した断面
図である。
図である。
【図4】本発明にかかるOリングを示した正面図であ
る。
る。
【図5】図4のA−A断面図である。
【図6】従来のスタータ用バッテリ端子を示した断面図
である。
である。
1 スタータ 15 バッテリ端子(接続端子) 24 センターケース(プレート) 25 ボルト(接続具) 26 第1ブッシュ 27 第2ブッシュ 28 Oリング(シール部材) 29 穴部
Claims (1)
- 【請求項1】 (a)プラス電位またはマイナス電位の
うち一方の電位が加わる導電性接続具と、 (b)この接続具が挿通する穴部を有し、プラス電位ま
たはマイナス電位のうち他方の電位が加わる導電性プレ
ートと、 (c)前記プレートの一方側において前記接続具の外周
に嵌め合わされ、前記プレートの一方の面と前記接続具
とを電気的に絶縁する環状の第1ブッシュと、 (d)前記プレートの他方側において前記接続具の外周
に嵌め合わされ、前記プレートの他方の面と前記接続具
とを電気的に絶縁する環状の第2ブッシュと、 (e)前記プレートの穴部の内周面と前記接続具の外周
面との間に挟み込まれ、且つ前記第1ブッシュと前記第
2ブッシュとの間に挟み込まれた1つの絶縁性シール部
材とを備えた接続端子。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP25909791A JPH05101731A (ja) | 1991-10-07 | 1991-10-07 | 接続端子 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP25909791A JPH05101731A (ja) | 1991-10-07 | 1991-10-07 | 接続端子 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05101731A true JPH05101731A (ja) | 1993-04-23 |
Family
ID=17329282
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP25909791A Pending JPH05101731A (ja) | 1991-10-07 | 1991-10-07 | 接続端子 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH05101731A (ja) |
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH07130426A (ja) * | 1993-11-04 | 1995-05-19 | Sumitomo Wiring Syst Ltd | 防水コネクタ |
JPH07252973A (ja) * | 1994-03-15 | 1995-10-03 | Mitsubishi Electric Corp | 扉又はパネルのヒンジ構造、その取り付け方法、及び開閉装置 |
JP2005520305A (ja) * | 2002-03-14 | 2005-07-07 | ローベルト ボツシユ ゲゼルシヤフト ミツト ベシユレンクテル ハフツング | 電気機械とコンタクティングするための接続装置、接続装置を備えた電気機械ならびに接続装置を有する電気機械を備えた、内燃機関に用いられる始動装置 |
JP2011113943A (ja) * | 2009-11-30 | 2011-06-09 | Hitachi Cable Ltd | 車両用接続構造 |
WO2015194169A1 (ja) * | 2014-06-19 | 2015-12-23 | パナソニックIpマネジメント株式会社 | 接点装置およびそれを用いた電磁継電器、および接点装置の製造方法 |
JP2016004757A (ja) * | 2014-06-19 | 2016-01-12 | パナソニックIpマネジメント株式会社 | 接点装置並びにそれを用いた電磁継電器、および接点装置の製造方法 |
JP2021012818A (ja) * | 2019-07-08 | 2021-02-04 | 三菱電機株式会社 | 端子装置及び車両用電力変換装置 |
-
1991
- 1991-10-07 JP JP25909791A patent/JPH05101731A/ja active Pending
Cited By (10)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH07130426A (ja) * | 1993-11-04 | 1995-05-19 | Sumitomo Wiring Syst Ltd | 防水コネクタ |
JPH07252973A (ja) * | 1994-03-15 | 1995-10-03 | Mitsubishi Electric Corp | 扉又はパネルのヒンジ構造、その取り付け方法、及び開閉装置 |
JP2005520305A (ja) * | 2002-03-14 | 2005-07-07 | ローベルト ボツシユ ゲゼルシヤフト ミツト ベシユレンクテル ハフツング | 電気機械とコンタクティングするための接続装置、接続装置を備えた電気機械ならびに接続装置を有する電気機械を備えた、内燃機関に用いられる始動装置 |
JP2011113943A (ja) * | 2009-11-30 | 2011-06-09 | Hitachi Cable Ltd | 車両用接続構造 |
WO2015194169A1 (ja) * | 2014-06-19 | 2015-12-23 | パナソニックIpマネジメント株式会社 | 接点装置およびそれを用いた電磁継電器、および接点装置の製造方法 |
JP2016004757A (ja) * | 2014-06-19 | 2016-01-12 | パナソニックIpマネジメント株式会社 | 接点装置並びにそれを用いた電磁継電器、および接点装置の製造方法 |
CN106463309A (zh) * | 2014-06-19 | 2017-02-22 | 松下知识产权经营株式会社 | 触点装置及使用该触点装置的电磁继电器、以及触点装置的制造方法 |
CN106463309B (zh) * | 2014-06-19 | 2018-10-30 | 松下知识产权经营株式会社 | 触点装置及使用该触点装置的电磁继电器、以及触点装置的制造方法 |
US10269517B2 (en) | 2014-06-19 | 2019-04-23 | Panasonic Intellectual Property Management Co., Ltd. | Contact device, electromagnetic relay using the same, and method for manufacturing contact device |
JP2021012818A (ja) * | 2019-07-08 | 2021-02-04 | 三菱電機株式会社 | 端子装置及び車両用電力変換装置 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US5703551A (en) | Starter contactor having an electronic control circuit, and a vehicle starter having such a contactor | |
US7772944B2 (en) | Starter having minimized electromagnetic switch | |
EP1032111B1 (en) | Brush holder arrangement of dc motor | |
US8779876B2 (en) | Electromagnetic switch | |
JP4556935B2 (ja) | スタータ | |
US8446025B2 (en) | Biaxial type of starter for starting internal combustion engine | |
CN109072850B (zh) | 起动器用电磁开关装置 | |
US20070137600A1 (en) | Lead for use in rotary electric machine | |
US7733201B2 (en) | Starter including electromagnetic switch with protective cover for protecting terminals | |
JPH05101731A (ja) | 接続端子 | |
US5949169A (en) | Electric rotating machine having radially outwardly extending bulge on yoke | |
JP3859972B2 (ja) | 機器のシールドケースへの電線接続構造 | |
CN110212680B (zh) | 电刷保持件 | |
US4707616A (en) | Electric engine starter | |
JPH07322552A (ja) | 小型モータ | |
JP4424312B2 (ja) | スタータ | |
JPH09324727A (ja) | スタータ | |
US20230163491A1 (en) | Connector | |
JP4844551B2 (ja) | スタータ及びスタータの製造方法 | |
JPH0541149A (ja) | スタータ用マグネツトスイツチ | |
JP2552293Y2 (ja) | 給電線引出構造 | |
JP2003139025A (ja) | スタータのマグネットスイッチ | |
JPH08130131A (ja) | 内燃機関用点火装置のゴムキャップ | |
JPH04109842A (ja) | 回転電機 | |
JPH09327147A (ja) | 回転電機 |