JP6702003B2 - ブラシホルダの製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、ブラシホルダの製造方法に関するものである。
従来、モータの電機子に給電するためのブラシを保持するブラシホルダは、内側に電機子が配置されたヨークハウジングと、電機子の回転を減速する減速機構を収容したギヤハウジングとの間に挟持されている(例えば、特許文献1参照)。
ブラシホルダは、軸方向に開口したヨークハウジングの開口部に配置されて給電ブラシを保持するホルダ本体部と、ヨークハウジング及びギヤハウジングの外に位置し外部との電気的な接続を図る給電用のコネクタ部と、ホルダ本体部とコネクタ部とを連結する連結部とを有する。ホルダ本体部外周のフランジ部には、ホルダ本体部とヨークハウジングとの間、及びホルダ本体部とギヤハウジングとの間から異物が侵入しないようにシールするシール部材が周方向に設けられている。
特開2006−311751号公報
ブラシホルダにシール部材を固着する方法の1つとして、例えば、ブラシホルダを構成する樹脂成形体の対象部位(連結部、フランジ部)に対してエラストマ等の樹脂を後から一体的に成形する二色成形がある。この場合、ブラシホルダの対象部位をモータにおける軸方向上下から挟むようにして一対の金型を配置し、その金型内にエラストマ等の樹脂が流し込まれる。
その際、ブラシホルダの樹脂成形体と金型とが互いに干渉しないようにする径方向のクリアランスが設定されているため、シール部材の径方向端部の形成のための樹脂がそのクリアランスから漏れ出すおそれがある。樹脂が漏れ出すと、意図しない範囲にもシール部材がはみ出して成形されてしまう。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであって、その目的は、一体成形によりなるシール部材の所望部位からのはみ出しを抑制可能な構造を有するブラシホルダの製造方法を提供することにある。
上記課題を解決するブラシホルダの製造方法は、モータ部と減速部とが一体に組み付けられるモータに用いられるものであり、前記モータ部のヨークハウジングと前記減速部のギヤハウジングとの各開口部間に配置されて前記モータ部内への給電を行うブラシを保持するためのホルダ本体部と、前記ヨークハウジングと前記ギヤハウジングとの外側に位置し外部との電気的な接続を図るコネクタ部と、前記ホルダ本体部と前記コネクタ部とを連結する連結部とを備え、前記ホルダ本体部の周囲部分及び前記連結部の一部において前記ヨークハウジングと前記ギヤハウジングとの各開口部に密着してシールするためのシール部材が一体に設けられてなるブラシホルダであって、前記連結部の途中部分に該連結部の外形より延出する延出部を有するものであり、前記シール部材は、前記延出部より前記ホルダ本体部側である前記連結部の内側部分と前記ホルダ本体部の周囲部分とに設けられ、前記延出部の内側位置には該延出部よりも背低の凸部が設けられ、前記シール部材の端部が前記凸部の内側面に当接させて設けられているブラシホルダにおいて前記シール部材が一体成形により設けられるブラシホルダの製造方法であって、前記ホルダ本体部、前記コネクタ部、前記連結部、前記延出部及び前記凸部を含む前記ブラシホルダの主たる部分を主成形体として作製しておき、前記主成形体の所望部位に前記シール部材を成形するための金型を前記凸部に突き当てて配置し、前記金型内に前記シール部材用の樹脂を流し込んで、前記シール部材の端部を前記凸部に当接させて規制するように一体成形する
この構成によれば、連結部の延出部より内側部分とホルダ本体部の周囲部分とにシール部材を一体成形する際、延出部の内側位置に設けた背低の凸部に対して金型を突き当ててシール部材を成形することが可能となる。これにより、シール部材用の樹脂が凸部に当接し規制されて金型から漏れ出しにくくなり、シール部材が所望範囲を超えて形成されることを抑制できる。
この方法によれば、連結部の延出部より内側部分とホルダ本体部の周囲部分とにシール部材を一体成形する際、延出部の内側位置に設けた背低の凸部に対して金型を突き当ててシール部材が一体成形される。これにより、シール部材用の樹脂が凸部に当接し規制されて金型から漏れ出しにくくなり、シール部材が所望範囲を超えて形成されることを抑制できる。
上記ブラシホルダの製造方法において、前記シール部材は、前記凸部の先端面と面一をなしていることが好ましい。
この構成によれば、シール部材を凸部の先端面と面一形状としたため、金型を簡単な形状とすることができる。
上記ブラシホルダの製造方法において、前記凸部は、前記延出部の内側面と前記連結部との間に設けた段部であることが好ましい。
この構成によれば、凸部を延出部の内側面と連結部との間に設けた段部としたため、凸部(段部)の剛性は高い。これにより、凸部に対して金型を十分な力で突き当てることができ、樹脂の漏れ出しをより確実に抑制できる。
上記ブラシホルダの製造方法において、前記ホルダ本体部が前記ヨークハウジングと前記ギヤハウジングとの各開口部間に装着された状態では、前記延出部は、前記ヨークハウジングと前記ギヤハウジングとの少なくとも一方側と当接する当接部を有することが好ましい。
この構成によれば、ホルダ本体部がヨークハウジングとギヤハウジングとの各開口部間に装着された状態では、延出部は、ヨークハウジングとギヤハウジングとの少なくとも一方側と当接する当接部を有するため、延出部がコネクタ部に外部コネクタを接続する際の荷重の受けとなり、その接続時のコネクタ部の変位を抑制できる。
上記ブラシホルダの製造方法において、前記コネクタ部は、前記ヨークハウジング側に延びるように設けられており、前記延出部の前記連結部からの延出量は、前記ヨークハウジング側よりも前記ギヤハウジング側の方が大きく設定されていることが好ましい。
この構成によれば、連結部からの延出部の延出量は、ヨークハウジング側よりもギヤハウジング側の方が大きく設定されているため、ヨークハウジング側に延びるように設けたコネクタ部に外部コネクタを接続する際の荷重を延出部で効果的に受けることができ、コネクタ部の変位を効果的に抑制できる。
本発明のブラシホルダの製造方法によれば、一体成形によりなるシール部材の所望部位からのはみ出しを抑制することができる。
実施形態の減速装置付きモータの正面図。 同形態のモータの一部拡大断面図。 同形態のシール部材形成後のブラシホルダの斜視図。 同形態のシール部材形成前のブラシホルダの斜視図。 同形態のシール部材の成形過程を示す断面図。 比較例のシール部材の成形過程を示す断面図。
以下、モータの一実施形態について説明する。
図1に示す本実施形態のモータMは、車両のウインドガラスを電動で昇降させるパワーウインド装置の駆動源として用いられるものである。モータMは、モータ部10と減速部20とから構成されている。
モータ部10は、ヨークハウジング11、マグネット12、電機子13、ブラシホルダ14、及びブラシ15を備えている。
ヨークハウジング11(以下、ヨーク11という)は、有底扁平円筒状をなしており、開口部11aには、径方向外側に延びるフランジ部11bが形成されている。フランジ部11bは、後述するギヤハウジング21の開口部21aとでブラシホルダ14を挟持している。ヨーク11の内側面には、マグネット12が固着され、マグネット12の内側には、電機子13が回転可能に収納されている。電機子13は、回転軸16を有し、その回転軸16の基端部はヨーク11の底部中央に組み付けた軸受17aにより回転可能に支持されている。回転軸16の先端側の部位には、円筒状の整流子18が固定されている。
なお、以下、特に説明が無い限り、単に「軸方向」と記載した場合には回転軸16の軸方向を意味し、単に「径方向」と記載した場合には回転軸16の径方向を意味するものとする。
図3及び図4に示すように、ブラシホルダ14は、ヨーク11の開口部11aに嵌挿されるホルダ本体部31と、モータM外に露出し外部との電気的接続を図るコネクタ部32と、該ホルダ本体部31とコネクタ部32を連結する連結部33とが樹脂にて一体成形されてなる。
ホルダ本体部31は、有底扁平円筒状をなしており、外周部には、径方向外側に延びるフランジ部31aが形成されている。また、ホルダ本体部31の底部中央には、前記回転軸16の所定部位を回転可能に支持する軸受17bが組み付けられている(図1参照)。また、ホルダ本体部31は、該本体部31の長手方向に沿って前記モータ部10(回転軸16)の中心軸線Lを挟んで互いに対向配置されるブラシ15を保持している。各ブラシ15は、前記回転軸16と一体回転する整流子18に摺接して該整流子18に電源供給を行う。
ホルダ本体部31の外周部のフランジ部31aには、シール部材35が設けられている。フランジ部31aは、ヨーク11の開口部11aとギヤハウジング21の開口部21aとで挟持される部分であり、ブラシホルダ14の主たる部分を構成する硬質樹脂製の樹脂成形体(主成形体)34に対してエラストマ等によりなるシール部材35が一体成形(二色成形)により被覆されている。換言すれば、シール部材35を除くブラシホルダ14の樹脂部分が樹脂成形体34である。シール部材35は、図2に示すように、ヨーク11がギヤハウジング21に組み付けられるときに、その両開口部11a,21aにて圧縮され、両開口部11a,21aに密着する。これにより、ホルダ本体部31とヨーク11との間、及びホルダ本体部31とギヤハウジング21との間からの異物の侵入が妨げられる。
図1及び図2に示すように、コネクタ部32は、ホルダ本体部31から連結部33を介して径方向外側に配置され、ヨーク11及びギヤハウジング21の外部に配置される。本実施形態のコネクタ部32は、連結部33の先端部から軸方向に沿ってヨーク11側に延び、先端部は、筒状をなす差込み部32aとなっている。なお、ブラシホルダ14は、コネクタ部32から連結部33の内部を通ってホルダ本体部31まで延びるターミナル19を保持している。ターミナル19は、その一端部が差込み部32aの内側で露出するとともに、その他端部が前記一対のブラシ15に電気的に接続されている。そして、コネクタ部32の差込み部32aには、電源装置に電気的に接続された図示しない外部コネクタが差し込まれる。ターミナル19は、差込み部32aに差し込まれた外部コネクタと電気的に接続され、同外部コネクタから電源供給がなされる。
図3及び図4に示すように、連結部33は、ホルダ本体部31のフランジ部31aと連続するように径方向外側に延出し、先端部には上記コネクタ部32が設けられている。また、連結部33の径方向略中央には、軸方向両側に延出する延出部41が設けられている。本実施形態のブラシホルダ14では、延出部41の連結部33からの軸方向延出量は、ヨーク11側よりもギヤハウジング21側の方が大きくなるように設定されている。延出部41は、軸方向延出形状が略矩形、径方向に薄い略矩形板状をなしている。また、連結部33の延出部41よりホルダ本体部31側である内側部分33aには、上記シール部材35がホルダ本体部31のフランジ部31aから連続して設けられている。
延出部41の径方向外側面(コネクタ部32側面)41aには、コネクタ部32の基端まで延びるリブ42が形成されている。一方、延出部41の径方向内側面41bには、ヨーク11のフランジ部11b及びハウジング21と当接させるための当接部43が形成されている。当接部43は、連結部33を挟むような位置にある延出部41の両端縁において、径方向内側へ凸状をなし軸方向に連続する形状をなしている。また、当接部43は、ヨーク11側に位置する第1当接部43aと、第1当接部43aよりも軸方向下側(ギヤハウジング21側)に位置する第2当接部43bとを有している。本実施形態のブラシホルダ14においては、第1当接部43aの径方向内側への突出量は、第2当接部43bよりも大きい。ヨーク11とギヤハウジング21とを組み付けたとき(図2参照)、第1当接部43aはヨーク11のフランジ部11bと当接し、第2当接部43bはギヤハウジング21の外側面21bと当接する。
また、延出部41の径方向内側面41bには、その両端縁に設けた各当接部43間を繋ぐように連結部33を横断する段部44が形成されている。段部44は、連結部33よりも軸方向上側に設けられる第1段部45と、軸方向下側に設けられる第2段部46とを有する。
第1段部45は、延出部41の径方向内側面41bと連結部33(樹脂成形体34)との間に設けられた背低の凸形状をなし、対をなす第1当接部43a間の連結部33を横断する方向に連続して設けられている。また、第1段部45は、軸方向において連結部33と連続して設けられている。第2段部46も第1段部45と同様、延出部41の径方向内側面41bと連結部33(樹脂成形体34)との間に設けられた背低の凸形状をなし、対をなす第2当接部43b間の連結部33を横断する方向に連続して設けられている。
第2段部46の径方向内側面46aは、径方向において第2当接部43bと面一となっている。一方、第1段部45の径方向内側面45aは、第2段部46の径方向内側面46aよりも径方向内側(ホルダ本体部31側)に位置している。そして、これら第1及び第2段部45,46の径方向内側面45a,46aは、後に一体成形されるシール部材35の端部を規制し密着する。また、第1及び第2段部45,46は、連結部33の樹脂成形体34から軸方向に突出するものの、第1段部45の軸方向上端面45bとシール部材35の軸方向上端面35aとが面一、第2段部46の軸方向下端面46bとシール部材35の軸方向下端面35bとが面一となる。
図1に示すように、モータ部10と一体的に組み付けられる減速部20は、ギヤハウジング21、ウォーム軸22、及びウォームホイール23を備えている。
ギヤハウジング21は、樹脂製であって、内部にはウォーム軸22及びウォームホイール23を収容すべく所定形状に形成されている。また、ギヤハウジング21は、ヨーク11の開口部11a(フランジ部11b)と対向する開口部21aを有している。そして、このギヤハウジング21とヨーク11とは、ヨーク11及びギヤハウジング21間でブラシホルダ14(フランジ部11b及び連結部33)を挟持した状態でネジ50にて固定される。
ウォーム軸22は、上記モータ部10の回転軸16に連結されており、ギヤハウジング21内の所定位置に設けた軸受により回転可能に支持されている。ウォーム軸22は、ウォームホイール23と噛合されており、該ウォームホイール23はウォーム軸22と直交するように配置された出力軸24と駆動連結されている。出力軸24は、ウインドガラス(図示略)を開閉させる周知のXアーム式レギュレータ(図示略)と駆動連結されている。そして、モータ部10の駆動により回転軸16が正転又は逆転されると、それに伴い出力軸24が正転又は逆転し、レギュレータを通じてウインドガラスが開閉するようになっている。
次に、本実施形態のモータMにおけるブラシホルダ14の製造方法について説明する。
先に、図6に示す比較例のブラシホルダ70の場合について説明する。比較例のブラシホルダ70は、実施形態のブラシホルダ14に対して段部44を設けていないものである。
まず、ホルダ本体部31、コネクタ部32、連結部33、及び延出部41を含み、ターミナル19をインサートしたブラシホルダ70の硬質の樹脂成形体71が成形される。つまり、シール部材35を除くブラシホルダ70の樹脂成形体71が成形される。次に、樹脂成形体71におけるホルダ本体部31を軸方向両側から挟むようにして、シール部材35を成形するための一対の金型X1,X2が配置される。そして、金型X1,X2内にエラストマ等の樹脂が流し込まれ、シール部材35が樹脂成形体71に対して一体成形される。
ここで、比較例のブラシホルダ70の場合、延出部41の径方向内側面41bと金型X1,X2との間には、互いが干渉しないようにするために僅かではあるが径方向にクリアランス60が設けられている。つまり、ブラシホルダ14の延出部41と金型X1,X2の端部とは厳密には当接していないため、金型X1,X2に流し込まれた樹脂は、このクリアランス60から漏れ出て、シール部材35が意図しない範囲にまで成形されてしまうことがある。この場合、その後の行程で余分なシール部材35を除去することが必要となる。
これに対し、本実施形態のブラシホルダ14は段部44が設けられており、図5に示すようにシール部材35を一体成形する際に活きてくる。
まず、比較例のブラシホルダ70と同様、本実施形態のブラシホルダ14の硬質の樹脂成形体34が成形される。次に、樹脂成形体34におけるホルダ本体部31を軸方向両側から挟むようにして一対の金型X1,X2が配置される。このとき、ヨーク11側に配置する金型X1の軸方向下端面X1aが第1段部45の軸方向上端面45bに突き当てられるとともに、ギヤハウジング21側に配置する金型X2の軸方向上端面X2aが第2段部46の軸方向下端面46bに突き当てられる。そして、このような金型X1,X2の配置態様にて、金型X1,X2内にエラストマ樹脂が流し込まれ、シール部材35が樹脂成形体34に対して一体成形される。
本実施形態のブラシホルダ14の場合も、比較例のブラシホルダと同様、延出部41の径方向内側面41bと金型X1,X2との間には、径方向のクリアランス60が設けられる。しかしながら、本実施形態のブラシホルダ14には、金型X1,X2を突き当てるための段部44が設けられ、金型X1の軸方向下端面X1aが第1段部45の軸方向上端面45bと当接、金型X2の軸方向上端面X2aが第2段部46の軸方向下端面46bと当接して、金型X1,X2の端部が密閉状態とされる。したがって、ブラシホルダ14の延出部41と金型X1,X2の端部との間に径方向のクリアランス60を設けつつも、金型X1,X2の端部は軸方向において段部44と当接することで金型X1,X2の端部が密閉されるため、端部からエラストマ樹脂の外部への漏れ出しが抑えられ、ひいてはシール部材35の所望部位からのはみ出しが抑えられる。
次に、本実施形態の特徴的な効果を記載する。
(1)ブラシホルダ14の延出部41の径方向内側面41bに段部44を設け、金型X1,X2を第1及び第2段部45,46の各端面45b,46bに突き当ててシール部材35の一体成形がなされる。これにより、シール部材35の成形用のエラストマ樹脂が段部44(第1及び第2段部45,46)に当接し規制されて金型X1,X2から漏れ出しにくくなり、シール部材35が所望範囲を超えて形成されることを抑制できる。
(2)シール部材35は、段部44の先端面(第1段部45の上端面45b及び第2段部46の下端面46b)と面一に形成されているため、金型X1,X2を簡単な形状とすることができる。
(3)段部44は、延出部41の径方向内側面41bと連結部33との間に設けた段形状をなしているため、段部44の剛性は高い。これにより、段部44に対して金型X1,X2を十分な力で突き当てることができ、エラストマ樹脂の漏れ出しをより確実に抑制できる。
(4)ホルダ本体部31がヨーク11とギヤハウジング21との各開口部11a,21a間に装着された状態では、延出部41は、ヨーク11と当接する第1当接部43aと、ギヤハウジング21と当接する第2当接部43bとを有している。これにより、延出部41がコネクタ部32に外部コネクタを接続する際の荷重の受けとなり、その接続時のコネクタ部32の変位を抑制できる。
(5)連結部33からの延出部41の延出量は、ヨーク11側よりもギヤハウジング21側の方が大きく設定されているため、ヨーク11側に延びるように設けたコネクタ部32に外部コネクタを接続する際の荷重を延出部41で効果的に受けることができ、コネクタ部32の変位を効果的に抑制できる。
(6)延出部41の径方向外側面(コネクタ部32側面)41aには、コネクタ部32の基端まで延びるリブ42が形成されているため、外部コネクタを接続する際のコネクタ部32の変位が生じにくい。
なお、上記実施形態は、以下のように変更してもよい。
・上記実施形態では、シール部材35の端部を規制する段部44(第1及び第2段部45,46)を延出部41から連続する段形状としたが、延出部41から内側に設けた凸形状であってもよい。
・上記実施形態では、延出部41から第2段部46よりも第1段部45を内側に突出させたが、突出態様は逆でもよく、同じとしてもよい。
・上記実施形態では、シール部材35を第1及び第2段部45,46の端面45b,46bと面一とし、金型X1,X2の端面X1a,X2aを簡単な平坦状としたが、段部45,46の端面45b,46bに当接可能であれば、金型X1,X2の端面X1a,X2aを平坦以外とし、シール部材35のその面一以外の形状としてもよい。
・上記実施形態では、コネクタ部32がヨーク11側に延びるブラシホルダ14に適用したが、コネクタ部32がギヤハウジング21側に延びるブラシホルダに適用してもよい。この場合、コネクタ部32の延びる方向に応じて、延出部41の延出量を変更してもよい。
・上記実施形態では、第1及び第2当接部43a,43bの突出量を互いに異ならせたが、ヨーク11及びギヤハウジング21の形状に合わせて適宜変更してもよい。また、何れか一方側にのみ当接させる目的で設けてもよい。
10…モータ部、11…ヨークハウジング、11a…開口部、14…ブラシホルダ、15…ブラシ、20…減速部、21…ギヤハウジング、21a…開口部、31…ホルダ本体部、31a…フランジ部(周囲部分)、32…コネクタ部、33…連結部、33a…内側部分、34…樹脂成形体(主成形体)、35…シール部材、41…延出部、41b…径方向内側面(内側面)、43…当接部、44…段部(凸部)、45a,46a…径方向内側面(内側面)、45b…軸方向上端面(先端面)、46b…軸方向下端面(先端面)、X1,X2…金型。

Claims (5)

  1. モータ部と減速部とが一体に組み付けられるモータに用いられるものであり、前記モータ部のヨークハウジングと前記減速部のギヤハウジングとの各開口部間に配置されて前記モータ部内への給電を行うブラシを保持するためのホルダ本体部と、前記ヨークハウジングと前記ギヤハウジングとの外側に位置し外部との電気的な接続を図るコネクタ部と、前記ホルダ本体部と前記コネクタ部とを連結する連結部とを備え、前記ホルダ本体部の周囲部分及び前記連結部の一部において前記ヨークハウジングと前記ギヤハウジングとの各開口部に密着してシールするためのシール部材が一体に設けられてなるブラシホルダであって、前記連結部の途中部分に該連結部の外形より延出する延出部を有するものであり、前記シール部材は、前記延出部より前記ホルダ本体部側である前記連結部の内側部分と前記ホルダ本体部の周囲部分とに設けられ、前記延出部の内側位置には該延出部よりも背低の凸部が設けられ、前記シール部材の端部が前記凸部の内側面に当接させて設けられているブラシホルダにおいて前記シール部材が一体成形により設けられるブラシホルダの製造方法であって、
    前記ホルダ本体部、前記コネクタ部、前記連結部、前記延出部及び前記凸部を含む前記ブラシホルダの主たる部分を主成形体として作製しておき、
    前記主成形体の所望部位に前記シール部材を成形するための金型を前記凸部に突き当てて配置し、前記金型内に前記シール部材用の樹脂を流し込んで、前記シール部材の端部を前記凸部に当接させて規制するように一体成形することを特徴とするブラシホルダの製造方法
  2. 請求項1に記載のブラシホルダの製造方法において、
    前記シール部材は、前記凸部の先端面と面一をなしていることを特徴とするブラシホルダの製造方法
  3. 請求項1または請求項2に記載のブラシホルダの製造方法において、
    前記凸部は、前記延出部の内側面と前記連結部との間に設けた段部であることを特徴とするブラシホルダの製造方法
  4. 請求項1から請求項3のいずれか一項に記載のブラシホルダの製造方法において、
    前記ホルダ本体部が前記ヨークハウジングと前記ギヤハウジングとの各開口部間に装着された状態では、前記延出部は、前記ヨークハウジングと前記ギヤハウジングとの少なくとも一方側と当接する当接部を有することを特徴とするブラシホルダの製造方法
  5. 請求項1から請求項4のいずれか一項に記載のブラシホルダの製造方法において、
    前記コネクタ部は、前記ヨークハウジング側に延びるように設けられており、
    前記延出部の前記連結部からの延出量は、前記ヨークハウジング側よりも前記ギヤハウジング側の方が大きく設定されていることを特徴とするブラシホルダの製造方法
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