JPH06144486A - 荷物自動受渡し装置 - Google Patents

荷物自動受渡し装置

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JPH06144486A
JPH06144486A JP11112591A JP11112591A JPH06144486A JP H06144486 A JPH06144486 A JP H06144486A JP 11112591 A JP11112591 A JP 11112591A JP 11112591 A JP11112591 A JP 11112591A JP H06144486 A JPH06144486 A JP H06144486A
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JP
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Pending
Application number
JP11112591A
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English (en)
Inventor
Shuichi Yamauchi
修一 山内
Kiyoshi Otani
潔 大谷
Susumu Saito
進 斎藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Shinko Seisakusho KK
Original Assignee
Shinko Seisakusho KK
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Publication date
Application filed by Shinko Seisakusho KK filed Critical Shinko Seisakusho KK
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 荷物自動受渡し装置において、複数の空きボ
ックス(BOX)がある場合、利用者が利用したいサイ
ズの空きBOXの存在位置を容易に見付けて使用でき、
かつ、すべてのBOXが満遍なく利用されるようにする
こと。 【構成】 各BOXのサイズ情報と、各BOXからの荷
物有無情報に基づいて、制御装置に空きBOX情報をサ
イズごとに表示し、利用者がサイズ指定キーを押したこ
とにより、指定されたサイズの空きBOXの番号を表示
すると同時にそのBOXを解錠し、かつ、当該BOXの
正面に設けた解錠表示手段により解錠状態にあることを
表示するようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電気錠付き扉を備えた
複数の荷物収容ボックス(以下、BOXという)を有
し、制御装置からの制御により所定のBOXの扉を解錠
して、その扉の開閉及び荷物の預入れ、又は受取りを可
能にする荷物自動受渡し装置に関する。
【0002】荷物自動受渡し装置は、扉と電気錠と荷物
センサを備えた複数のBOXと、各BOXの荷物の有無
状態を管理し、利用者の入力操作に基づいて所定のBO
Xの電気錠の解錠・施錠を制御する制御装置とから構成
されて、利用者の要求に応じて荷物の預り、引渡しを行
なうものであり、例えば、集合住宅の玄関に設置され
て、業者による配達物の預け入れ、住人によるその配達
物の受取り、住人による発送物の預け入れ、業者による
その発送物の引取りなどに利用される。
【0003】
【従来の技術】ところで、従来の荷物自動受渡し装置
は、(a)利用者が荷物の預け入れを求める際に空きB
OXがある場合は、その全ての空きBOXの扉を解錠
し、その利用者に使用するBOXを自由に選ばせてい
た。(b)また、表示部には空きBOXの番号を表示す
るが、そのBOXのサイズまでは表示していない。
(c)さらに、扉が解錠されたBOX自体には、解錠表
示をしていない。
【0004】
【解決しようとする技術課題】従って、従来装置には、
次のような問題があった。預入れ要求に基づいて、預け
入れようとする荷物の大小に関わらず、数種のBOXサ
イズのすべてを解錠し、表示部に表示していたから、利
用者は表示部に表示されたBOX番号と、空きBOXの
サイズを確認するため、表示されたBOXまで出向く必
要があった。
【0005】また、各BOXに解錠表示手段が設けられ
ていないので、表示された空きBOXのうち、希望する
サイズのBOX番号を忘れると、希望サイズの空きBO
Xの扉に手が届くまでに、制御装置の操作部と空きBO
Xとの間を数度、往復せざるを得ないという不具合があ
った。
【0006】さらに、空きBOXのすべてを解錠するか
ら、利用者は手近な空きBOXを使用するため、同サイ
ズのBOXでも、操作部の近くに空きBOXがあれば、
その空きBOXを頻繁に使用し、操作部から離れている
空きBOXは使用されないので、耐久性、保守等の面に
アンバランスが生じる等の不具合があった。
【0007】そこで、本発明は、多数のBOXを有する
荷物自動受渡し装置において、利用者が利用したいサイ
ズの空きBOXの存在位置を容易に見付けて使用でき、
かつ、すべてのBOXが満遍なく利用されて、全体の耐
久性及び保守が均一化されるようにすることを目的とす
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
め、本発明に係る荷物自動受渡し装置は、各BOXのサ
イズ情報と、各BOXからの荷物有無情報に基づいて、
前記制御装置に空きBOXサイズを表示し、利用者がサ
イズ指定キーを押したことにより、指定されたサイズの
空きBOXの番号を所定の順序で表示すると同時にその
BOXを解錠し、かつ、当該BOXの正面に解錠表示用
発光体を点灯するようにしたことを特徴としている。
【0009】
【作用】預入れ要求を入力すると、全BOXの荷物有無
を検知する荷物センサからの信号に基づいて荷物の有無
を管理しているBOXファイルの中から、サイズごとの
空きBOXの有無を調べ、制御装置に空きBOXのサイ
ズ情報を表示する。
【0010】利用者が使用したいサイズをサイズ指定キ
ーの操作により指定すると、指定されたサイズのBOX
の番号が表示され、かつ、その番号のBOXの扉が解錠
されると同時に、その扉の正面に設けられた解錠表示手
段が解錠を表示する。
【0011】空きBOXが発生したときは、そのBOX
のサイズごとに発生順序に従って記憶され、かつ、サイ
ズが指定された時の表示順序及び解錠順序が決定され
る。
【0012】
【実施例】次に、本発明の実施例について、図面に基づ
いて説明する。図1は、荷物自動受渡し装置の一例の外
観を示す斜視図である。
【0013】本実施例装置は、荷物を収容する複数のB
OXB〜B19,…と、入力操作により各BOXの扉
の解錠・施錠を制御する制御装置Cとからなる。
【0014】図2はボックスの電気的構成を示すブロッ
ク図である。各BOXには、扉と、その扉の施錠/解錠
をする電気錠1と、電気錠が施錠/解錠のいずれの状態
にあるかを検知する錠センサ2と、扉の開閉を検知する
扉センサ3と、解錠状態を発光表示する発光器4と、B
OX内に荷物が収容されているか否かを検知する荷物セ
ンサ5とが設けられている。また、各BOXには、当該
BOXのアドレスとBOXサイズを設定するディップス
イッチ等を用いるBOXアドレス設定器6が設けられ、
その設定したBOXアドレスは比較回路7に与えられる
ようになっている。比較回路7には、後述の制御装置C
から各BOXに共通に接続されているBOXアドレスデ
ータラインLaを介して一つのBOXを指定するための
BOXアドレスデータが与えられ、比較回路7は、この
データが与えられるたびに、設定された自己のBOXア
ドレスと比較し、一致したとき、電気錠1のゲート
,gに出力するようになっている。ゲートg
には制御装置Cから各BOXに共通に接続されてい
る錠制御データラインLbを介して扉の電気錠1のため
の施錠信号又は解錠信号がそれぞれ与えられる。なお、
ボックスアドレス設定器6で設定されたボックスサイズ
情報は、図示されていないデータラインを経て、制御装
置Cに伝送される。
【0015】さらに、扉の各センサ2,3,5の検知信
号は、比較回路7の一致出力を入力されるゲートg
を経てBOX情報データラインLdを介して制御装
置Cに入力されるようになっている。符号1e〜4e、
e〜geについては、後述する。
【0016】また、各BOXB〜B19,…には、図
3及び図4にBOXB5について代表的に示されている
ように、BOX本体の開口周縁301のうち、扉302
のヒンジ側と反対側の面において、その開口周縁から突
出するガイドピン303が設けてある。また、扉302
は、これを閉めた場合に、BOXの前記開口周縁の全部
を被覆することができるように、従来の扉よりも面積が
拡大されている。そして、閉めた状態の扉の前記開口周
縁に対向する部分のうち、前記ガイドピン303に合致
する位置に、そのガイドピンと遊びがない状態で嵌合す
る孔304が設けてある。
【0017】従って、扉302を閉めるときに、扉ガイ
ドピン303が孔304に円滑に進入できるように、図
4に明示されているように、扉ガイドピン303の先端
部が先細りとなるようにテーパ303aが形成され、ま
た、扉の孔304の先端部もこれに対応してテーパを有
する。この孔304は、扉の表裏方向に貫通されてい
る。
【0018】前記扉ガイドピン303の先端部には、当
該BOXBの電気錠1の施錠又は解錠状態を表示するた
めの、LEDなどの発光体305が取り付けられてい
る。この発光体305は、制御装置Cが荷物の預入れを
要求された場合に、空きBOXのうちサイズ指定により
選択された空きBOXを解錠した時、同時に当該BOX
の発光体を点灯して、また、預かっている物品の引取り
を要求された場合には、その物品を預かっているBOX
を解錠したとき、同時に当該BOXの発光体を点灯し
て、それぞれ、その空きBOXの存在位置、又は荷物預
りBOXの存在位置を、表示するものである。
【0019】こうして、扉302を閉めた状態で、ガイ
ドピン303の先端部が扉の正面とほぼ等しい面に存す
るときは、発光体305の点灯状態が直接外部から視認
される。
【0020】扉ガイドピン303は、必ずしも、孔30
4の先端面までの長さを有する必要はなく、閉められる
扉の位置決め作用を果たす長さを有すれば良い。孔30
4の長さよりも短いガイドピンを用いる場合は、発光体
からの発光が、操作部を操作する利用者に容易に見える
ようにするため、孔304の外側部分に発光体からの発
光を外部に誘導拡散させるレンズなどの光誘導体を備え
ることが望ましい。
【0021】図5は制御装置Cの操作パネルの正面図で
ある。制御装置Cは、利用者が操作する操作部8と、利
用者に対する操作案内のメッセージ及び入力内容確認の
ための必要事項を表示する表示部9と、利用者が挿入す
る所定の利用カードからIDデータを読み取るカードリ
ーダ10と、荷物を預る場合にその利用者に受領書を印
字して発行するプリンタ11と、操作部及びカードリー
ダ並びに各BOXのセンサからの入力、表示部及びプリ
ンタへの出力、さらに、各BOXの荷物管理、各BOX
の電気錠の駆動制御等を行なう制御部12とを有する。
【0022】制御装置Cの各部の構成をさらに詳述する
と、操作部8は操作パネル80に設けられ、利用者の利
用モードを設定するための配達キー81、集荷キー8
2、発送キー83、受取りキー84、操作終了を入力す
るための終了キー85、利用者の登録番号(住人部屋番
号又は業者番号)を入力するための置数キー86を有し
ている。その他、確認キー87、訂正キー88、取り消
しキー89を有し、また、使用するBOXのサイズを指
定するためのサイズ指定キー810、及び受領書発行を
要求するためのプリントキー811を有している。各サ
イズ指定キーには当該サイズに空きBOXがあるときに
これを表示する空きBOXサイズ表示用LEDランプが
内蔵されている。
【0023】表示部9は、LCD(結晶表示器)等で構
成され、制御部12の制御により操作順序の誘導や誤操
作の報知、その他のメッセージを表示し、後述のように
空きBOX番号を表示し、あるいは入力内容を確認のた
めに表示する。
【0024】カードリーダ10は、操作パネル80の正
面に開口させた挿入口101にこの荷物自動受渡し装置
の利用に関して契約を結んでいる利用者、すなわち、業
者又は住人が予め配給されている所定のカードを挿入し
た時に、そのカードからその利用者の識別情報(IDデ
ータ)を読取って、制御部12に入力するものである。
【0025】プリンタ11は、この装置が預りモード、
すなわち、配達モード又は発送モードに設定されている
間に、配達物又は発送物を預った時に、その利用者に対
して、預り日時、登録番号(業者番号又は部屋番号)及
び荷物を預ったBOXの番号(BOX番号)等を印字し
た受領書を操作パネル80の正面に開口させてある発行
口111に発行するものである。
【0026】制御部12は、図6に示すように、演算処
理部(CPU)121、記憶部(ROM,RAM)12
2,123及び入出力ポート124,125を有するマ
イクロコンピュータで構成されており、入出力ポート1
24,125は、CPUと操作部8の各入力キー81〜
811、表示部9、カードリーダ10、プリンタ11及
び各BOXの比較回路7とセンサ2,3,5並びに電気
錠1との間を接続している。
【0027】そして、上記の構成により、この荷物自動
受渡し装置は、概略的には、設定されたモードに応じて
それぞれ図7〜10に示すようなフローに従って、業者
が利用する場合は、配達モードにおいて配達物の預入れ
(図7)、又は集荷モードにおいて発送物の引取り(図
8)が可能であり、また、住人が利用する場合は、発送
モードおいて発送物の預入れ(図9)、又は受取りモー
ドにおいて配達物の受取り(図10)が可能である。
【0028】従来は、上述したように、上記配達モード
又は発送モードにおいては、そのモード設定時に空きB
OXが検索されてその空きBOXの全てが表示部9に表
示されて、利用者の自由な選択を求めていたが、これに
よる上記弊害を防止するため、本発明では、記憶部(R
OM,RAM)122,123に次のようなファイル及
びバッファメモリを構成し、かつ、そのファイル及びバ
ッファメモリに対するデータの格納・読出しを制御する
記憶制御手段を備えている。
【0029】すなわち、前記ファイルは、図11に示す
ように、基本ファイルF、予約ファイルF、確保フ
ァイルFから構成されている。
【0030】基本ファイルFは、図12に示すよう
に、この荷物自動受渡し装置を構成する全BOXに対応
するBOXファイルを有し、各BOXファイルは、記憶
エリアA11〜A16を有し、各記憶エリアにそれぞれ
当該BOXの次にリンク(接続)しているBOX番号
と、その前にリンクしているBOX番号と、そのBOX
のサイズと、そのBOXの荷物センサの検知状態(荷物
の有無)と、そのBOXの電気錠の状態(施錠又は解錠
の状態)と、そのBOXの使用状態(使用中、予約中、
確保中のいずれか)とを記憶している。記憶エリアA1
6には、各使用状態に対応して所定のビットにフラグが
セットされることにより、現在の使用状態が記憶され
る。
【0031】上記基本ファイルFに対しては、使用中
BOXリンクバッファUBLBと空きBOXリンクバッ
ファEBLBとが設けられている。使用中BOXリンク
バッファUBLBは、BOXの中の使用中のBOXファ
イルを管理するためのものであり、図13に示すよう
に、各記憶エリアBA11〜BA13に先頭の使用中の
BOXファイル番号と、最終の使用中のBOXファイル
番号と、使用中のBOXファイルの件数とを記憶する。
空きBOXリンクバッファEBLBは、空きBOXファ
イルを管理するためのものであり、使用中BOXリンク
バッファと同一の構成を有しており、図14に示すよう
に、各記憶エリアBA21〜BA23に先頭の空きBO
Xファイル番号と、最終の空きBOXファイル番号と、
空きBOXファイルの件数とを記憶する。
【0032】荷物自動受渡し装置の各BOX内の預り荷
物を有機的に管理するため、上記基本ファイルFは、
使用中BOXリンクバッファUBLB及び空きBOXリ
ンクバッファEBLBと、それぞれ同じ方法により次の
ようにして接続されている。すなわち、図15に示すよ
うに、BOXリンクバッファBLBの第1記憶エリアB
にはBOXリンクバッファに接続する最初のBOX
ファイル番号が記憶される。第2記憶エリアBA
は、BOXリンクバッファに接続する最後のBOXファ
イル番号が記憶される。また、第3記憶エリアBA
は、BOXリンクバッファに接続するBOXファイルの
件数が記憶される。
【0033】また、BOXファイルの第1記憶エリアA
11には、次に接続しているBOXファイル番号が記憶
され、最後のBOXファイル番号の場合は、“0”が記
憶される。また、第2記憶エリアA12には前に接続さ
れているBOXファイル番号が記憶される。この場合、
最初のBOXファイル番号の場合は“0”が記憶され
る。図16は、BOXが4個の場合の具体例を示す。
【0034】このようにして、各BOXリンクバッファ
UBLB,EBLBは、それぞれ接続しているBOXフ
ァイル番号を記憶しており、BOXファイル番号で示す
BOXファイルを検索することにより、接続されている
BOXファイルを管理することができる。
【0035】予約ファイルFは、BOXサイズが1種
類だけの場合は、一つの記憶エリアを有し、その記憶エ
リアに空きBOXリンクバッファEBLBの先頭の空き
BOXファイル番号が記憶される。しかし、図示の例の
ように、BOXサイズが複数種類ある場合は、図17
(a)に示すように、各BOXのBOXサイズに対応す
る記憶エリアを有する図示の例では、S(小)、M
(中)、G(大)、L(大大)、LL(特大)及びSP
(予備)の6種類のBOXサイズに対応する6個の記憶
エリアを有している。各記憶エリアには荷物の預入れ要
求に基づき、空きBOXリンクバッファの中から検索さ
れたBOXのBOXファイル番号が記憶される。
【0036】確保ファイルFは、図17(b)に示す
ように、表示部9の表示可能なBOX個数に対応する記
憶エリアを有し、各記憶エリアにBOXサイズ指定キー
810を押したときに、予約ファイルのそのBOXサイ
ズ指定キーに対応する前記予約ファイルの中で開扉され
たBOXのBOXファイル番号が記憶される。
【0037】上記記憶制御手段は、上記各ファイル及び
バッファの構成において、BOX管理のためのBOXフ
ァイル番号を、次のように、各ファイル及びバッファに
記憶し、かつ、それらの間を転送させる。すなわち、ま
ず、基本ファイルFから予約ファイルFにセットす
るには、予約ファイルを検索して、BOXファイル番号
がセットされていないときは、予約ファイルに空きエリ
アありと判断し、空きになっているBOXサイズのBO
Xファイルを空きBOXリンクバッファの第1記憶エリ
アが示すBOXファイルから順に検索し、一致するBO
Xファイルがあったとき、このBOXファイル番号を空
きBOXリンクバッファから取出し、予約ファイルにセ
ットする。
【0038】次に、予約ファイルF及び確保ファイル
から空きBOXリンクバッファEBLBにデータを
接続するには、接続順序は、最初に確保ファイルのデー
タを接続してから予約ファイルにデータを接続する。接
続位置は、空きBOXリンクバッファの第1記憶エリア
が示すBOXファイルから順に検索し、接続するBOX
ファイルのBOXサイズと同サイズのBOXファイルの
前に接続する。
【0039】さらに、使用中BOXリンクバッファUB
LBから空きBOXリンクバッファEBLBに接続する
には、該当BOXファイル番号を使用中BOXリンクバ
ッファの第1記憶エリアが示すBOXファイルから順に
検索して、一致したときにBOXファイル番号を取り外
す。空きBOXリンクバッファの第2記憶エリアが示す
BOXファイルの後に該当BOXファイルを接続する。
【0040】図18は、荷物自動受渡し装置が配達モー
ド(又は発送モード)を設定された場合の預り荷物情報
管理を中心とした制御装置Cの制御動作を概略的に説明
するフローチャートである。これを参照しながら説明す
る。業者が配達キー(又は住人が発送キー)を押下する
ことにより、配達モード(又は発送モード)のプログラ
ムの実行が開始され、基本ファイルの中から空きBOX
が検索され()、BOXサイズ1種に1個ずつの空き
BOXの番号が予約ファイルにセットされて予約ファイ
ルが作成され()、かつ、サイズ指定キー810のう
ちその空きBOXのサイズに対応するものが点灯され
て、利用者のBOXサイズ指定を求める。操作パネルの
サイズ指定キーを押すと()、その予約ファイルのB
OXファイル番号が、確保ファイルに転送されて、確保
ファイルが作成され、かつ、当該BOX番号のBOXの
扉が解錠され、さらに、そのBOXの解錠表示手段であ
る発光体305が点灯される()。
【0041】その利用者がそのBOXの扉を開け
()、中に配達物又は発送物を収容して扉を閉めると
()、荷物センサの出力に基づいて荷物の預入れがさ
れたか否かが判断され()、荷物ありの場合は、当該
BOXに対応するBOXファイルに使用中のフラグをセ
ットする()。すなわち、そのBOXについては、使
用中として管理される。荷物センサを介して荷物なしと
判断したときは、そのBOXファイルには空きBOXと
してのフラグがセットされる()。
【0042】続いて、図19に基づいて、一例として、
配達モード指定時における預り荷物管理の動作につい
て、詳述する。同図において、Sはステップを意味す
る。
【0043】配達モードのためのプログラムは、配達キ
ー81の押下により実行が開始される。そして、最初に
空きBOXリンクバッファEBLBの第3記憶エリアB
23に記憶されている空きBOXファイル件数から空
きBOXの個数を調べる(S1)。空きBOXがない場
合は、表示部9にその旨を表示して(S)、処理が終
了される。空きBOXがある場合は、予約ファイルに各
BOXサイズについてBOXファイル番号がセットされ
ているかを調べる(S3)。BOXファイル番号がセッ
トされていない時(いずれかのBOXサイズに対応する
空きエリアがあるとき)は、空きBOXリンクバッファ
から接続されているBOXファイルのBOXサイズを調
べ、予約ファイルの空きBOXサイズと一致するサイズ
のBOXファイルを取り外し(S4)、予約ファイルに
BOXファイル番号をセットする(S5)。1種のBO
Xサイズについての予約ファイルへのセットが終了する
と他のBOXサイズについても同様にBOXファイル番
号のセットをして予約ファイルの作成を行なう。そし
て、予約ファイルを調べ、操作パネル面のサイズ指定キ
ーの中のBOXファイル番号がセットされているBOX
に対応するLEDランプを点灯する(S6)。つまり、
空いているBOXサイズが点灯表示される。
【0044】次に、点灯されたサイズ指定キーが押下さ
れたか否かを調べ、つまり、使用するBOXの選択を待
ち(S7)、サイズ指定キーが押されたときは、予約フ
ァイルの該当BOXファイル番号を確保ファイルに転送
して確保ファイルを作成し、また、同時に、予約ファイ
ルに記憶している当該BOXファイル番号に対応するB
OXの扉を解錠し、さらに、当該BOXの発光体305
を点灯する(S8)。
【0045】今、配達物を預けようとする業者は、その
解錠された扉を開放し、そのBOXの中に荷物を入れる
こととなる。CPUは、この時点でそのBOXの荷物セ
ンサ及び扉センサの出力レベルを調べて、荷物が入れら
れたか否か及び扉が閉められたか否かを判断する(S1
0)。荷物が収容され、かつ、扉が閉められる(S10
肯定)と、BOXを施錠する(S11)。
【0046】この時点で、記憶制御手段は、確保ファイ
ルから当該BOX番号を取出し、使用中BOXリンクバ
ッファに接続して、これに記憶させる。また、当該BO
Xファイルの使用状態を記憶する記憶エリアに使用中の
フラグをセットする(S12)。
【0047】続いて、終了キー85が押下されたか否
か、すなわち、配達物の預入れは全て完了したか否かを
調べ(S13)、終了キーが押下されない時は、S3の
ステップに戻る。
【0048】これに対して、終了キー85が押下された
時は、確保ファイルのBOXファイル番号を空きBOX
リンクバッファEBLBに接続し(S14)、さらに、
先の予約ファイルを調べ、そのBOXファイル番号を取
出し、空きBOXリンクバッファへ接続する(S1
5)。
【0049】上記のような記憶部のファイル構成及び記
憶制御手段の作用により、空きBOXが、各種のBOX
サイズがある場合はサイズごとに、所定の使用順序に沿
って使用に供されることとなる。従って、各BOXの使
用頻度が均一化されるため、摩耗等が偏ることなく、全
体の耐久性が伸長される効果が得られる。
【0050】図2において、eが付加された符号は、e
のない符号と同一の構成部材であり、一つのBOXに対
して、正面側と背面側の両面から、荷物の預入れ又は引
取りが可能にされた両面タイプの荷物自動受渡し装置の
場合の付加構成要素である。このような両面タイプの装
置においては、制御BOXの両面にそれぞれ業者用操作
パネルと住人用操作パネルが備えられ、各操作パネルに
おける操作部の入力操作により、各BOXの操作側と同
一側の扉の解錠・施錠により荷物の預入れ又は受取りが
可能となるが、両側で同時に荷物の預入れ(配達と発
送)ができるようにするため、ROM122のファイル
は、図20に示すように、両側に共通な空きBOXファ
イルEBFと、A側使用中BOXファイルUBFAと、
B側使用中BOXファイルUBFBとで構成し、記憶制
御手段は、預けモードが設定されたときは、空きBOX
ファイルEBFの先頭に記憶されている空きBOXを指
定し、A側操作部又はB側操作部からその空きBOXが
選択されると、そのBOX番号を操作された操作部に対
応するA側使用中BOXファイルUBFA又はB側使用
中BOXファイルUBFBに記憶して、空きBOXファ
イルEBFからそのBOX番号を切離し、使用中から空
きになったBOXについては、そのBOX番号を当該使
用中BOXファイルから消去するとともに、そのBOX
番号を空きBOXファイルEBFに転送して記憶順序の
末尾に記憶させるようにしている。
【0051】図20に示された例について具体的に説明
する。A側で預入れモードが設定されたことにより、空
きBOXファイルEBFの先頭に記憶されている空きB
OX(図20の例では、BOX番号1)が指定され、A
側操作部からその空きBOXが選択されたため、そのB
OX番号(1)が、操作された操作部に対応するA側使
用中BOXファイルUBFAに記憶され、かつ、空きB
OXファイルEBFからそのBOX番号(1)が切離さ
れている。また、B側で預入れモードが設定されたこと
により、空きBOXファイルEBFの次の先頭に記憶さ
れている空きBOX(図20の例では、BOX番号5)
が指定され、B側操作部からその空きBOXが選択され
たため、そのBOX番号(5)が、操作された操作部に
対応するB側使用中BOXファイルUBFBに記憶さ
れ、かつ、空きBOXファイルEBFからそのBOX番
号(5)が切離されている。
【0052】そして、図20には、B側からの操作によ
り、BOX番号2のBOXから荷物が取出されたことに
より、使用中から空きになったそのBOXについては、
そのBOX番号(2)がB側使用中BOXファイルUB
FBから消去するとともに、そのBOX番号(2)を空
きBOXファイルEBFに転送して記憶順序の末尾に記
憶された例が示されている。
【0053】このようにして、各側の表示部に表示され
た空きBOXが選択されることにより、そのBOXにつ
いては当該操作側に割り当てられ、他の空きBOXが他
方側での利用に供されるため、利用者から見た場合は、
ほぼ同時に両側でこの荷物自動受渡し装置の利用が可能
となる特長がある。なお、この第2実施例においても、
先の実施例におけると同様に、基本ファイル、予約ファ
イル、確保ファイルが用いられるが、説明を簡単にする
ため、これらについては、説明を割愛してある。
【0054】上記実施例では、各BOXのサイズを当該
BOXのアドレス設定器で設定し、CPUに入力して記
憶させたが、制御装置の操作部8のテンキーを用いて、
各BOXのサイズを入力して記憶させるようにしてもよ
い。
【0055】
【発明の効果】上述のように、本発明によれば、操作部
から荷物預入れを要求すると、BOXサイズごとに空き
情報が表示部に表示され、利用者のサイズ指定キーの操
作により希望サイズが指定されると、そのサイズの空き
BOXの番号が表示部に所定順序で表示されるととも
に、その空きBOXが解錠され、かつ同時に、解錠され
たBOXの正面に解錠されたことが表示されるので、利
用者は利用したいサイズの空きBOXを容易に見付けて
使用することができる。従って、また、すべてのBOX
が満遍なく利用されて、全体の耐久性及び保守が均一化
され、装置の耐久性が伸長される。
【図面の簡単な説明】
【図1】荷物自動受渡し装置の一例の斜視図である。
【図2】BOXの電気的構成を示す回路図である。
【図3】BOXの扉を開けた状態の斜視図である。
【図4】図3の発光体部分の拡大斜視図である。
【図5】操作パネルの一例を示す正面図である。
【図6】制御装置の制御部の構成を示すブロック図であ
る。
【図7】配達モード時の動作を説明するフローチャート
である。
【図8】集荷モード時の動作を説明するフローチャート
である。
【図9】発送モード時の動作を説明するフローチャート
である。
【図10】受取りモード時の動作を説明するフローチャ
ートである。
【図11】記憶部のファイル構成を示すブロック図であ
る。
【図12】基本ファイルの記憶階層と記憶内容を説明す
る概念図である。
【図13】使用中BOXリンクバッファの記憶内容を説
明する概念図である。
【図14】空きBOXリンクバッファの記憶内容を説明
する概念図である。
【図15】BOXファイルとBOXリンクバッファとの
接続関係を説明する概念図である。
【図16】接続の具体例を示す概念図である。
【図17】予約ファイルと確保ファイルの記憶内容の一
例を説明する概念図である。
【図18】預りモードが設定された場合の装置の動作の
概要を説明するフローチャートである。
【図19】同じく、記憶制御手段の動作を中心とした詳
細な説明をするためのフローチャートである。
【図20】本発明の他の実施例のファイル構成及び記憶
制御動作を説明する概念図である。
【符号の説明】
C 制御装置 B1〜B19,… BOX 302 扉 303 扉カイドピン 305 発光体 8 操作部 810 サイズ指定キー
【手続補正書】
【提出日】平成5年11月2日
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】図面の簡単な説明
【補正方法】変更
【補正内容】
【図面の簡単な説明】
【図1】荷物自動受渡し装置の一例の斜視図である。
【図2】BOXの電気的構成を示す回路図である。
【図3】BOXの扉を開けた状態の斜視図である。
【図4】図3の発光体部分の拡大斜視図である。
【図5】操作パネルの一例を示す正面図である。
【図6】制御装置の制御部の構成を示すブロック図であ
る。
【図7】配達モード時の動作の一部を説明するフローチ
ャートである。
【図8】配達モード時の動作の残部を説明するフローチ
ャートである。
【図9】集荷モード時の動作を説明するフローチャート
である。
【図10】発送モード時の動作の一部を説明するフロー
チャートである。
【図11】発送モード時の動作の残部を説明するフロー
チャートである。
【図12】受取りモード時の動作を説明するフローチャ
ートである。
【図13】記憶部のファイル構成を示すブロック図であ
る。
【図14】基本ファイルの記憶階層と記憶内容を説明す
る概念図である。
【図15】使用中BOXリンクバッファの記憶内容を説
明する概念図である。
【図16】空きBOXリンクバッファの記憶内容を説明
する概念図である。
【図17】BOXファイルとBOXリンクバッファとの
接続関係を説明する概念図である。
【図18】接続の具体例を示す概念図である。
【図19】予約ファイルと確保ファイルの記憶内容の一
例を説明する概念図である。
【図20】預りモードが設定された場合の装置の動作の
概要を説明するフローチャートである。
【図21】同じく、記憶制御手段の動作を中心とした詳
細な説明をするためのフローチャートである。
【図22】本発明の他の実施例のファイル構成及び記憶
制御動作を説明する概念図である。
【符号の説明】 C 制御装置 B1〜B19,… BOX 302 扉 303 扉カイドピン 305 発光体 8 操作部 810 サイズ指定キー
【手続補正4】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】全図
【補正方法】変更
【補正内容】
【図1】
【図3】
【図2】
【図4】
【図13】
【図15】
【図16】
【図5】
【図6】
【図8】
【図11】
【図17】
【図18】
【図22】
【図7】
【図9】
【図10】
【図12】
【図14】
【図19】
【図20】
【図21】

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電気錠付き扉を備えた複数の荷物収容ボ
    ックスを有し、利用者の入力操作に基づく制御装置から
    の制御により所定のボックスの扉を解錠して、その扉の
    開閉及び荷物の預入れ又は受取りを可能にする荷物自動
    受渡し装置において、 各ボックスのサイズ情報と、各ボックスからの荷物有無
    情報に基づいて、前記制御装置に空きボックスサイズを
    表示し、利用者がサイズ指定キーを押したことにより、
    指定されたサイズの空きボックスの番号を所定順序で表
    示すると同時にそのボックスを解錠し、かつ、当該ボッ
    クスの正面に設けた解錠表示手段により解錠を表示する
    ようにしたことを特徴とする荷物自動受渡し装置。
  2. 【請求項2】 電気錠付き扉を備えた複数の荷物収容ボ
    ックスを有し、利用者の入力操作に基づく制御装置から
    の制御により所定のボックスの扉を解錠して、その扉の
    開閉及び荷物の預入れ又は受取りを可能にする自動荷物
    受渡し装置において、 (A)各ボックスの扉の外面に、発光して解錠状態を表
    示する発光体を設け、 (B)前記制御装置は、(イ)基本ファイル、予約ファ
    イル、確保ファイル、及び記憶制御手段を有し、
    (ロ)前記基本ファイルは、ボックスごとにボックスフ
    ァイルを有し、各ボックスファイルに、ボックスのサイ
    ズと、ボックスが空いているか、使用中であるか、使用
    が予約されたか、使用が確保されたか、等の現在の使用
    状態を示すフラッグと、使用順序に沿って前後にリンク
    しているボックス番号とを記憶するものであり、(ハ)
    前記予約ファイルは、荷物の預入れ要求に基づき、ボッ
    クスサイズごとに前記基本ファイルのボックスファイル
    に記憶されている空きボックスの中から先頭の空きボッ
    クスの使用を予約して、別ファイルとするものであり、
    (ニ)前記確保ファイルは、前記予約ファイルの空きボ
    ックスのうち、利用者が指定したサイズのボックスのボ
    ックス番号を前記予約ファイルから外して別ファイルと
    するものであり、(ホ)前記記憶制御手段は、前記予約
    ファイルから確保ファイルに転送されたボックス番号に
    対応するボックスの扉センサが閉扉を検知したとき、そ
    のボックスの荷物センサにより荷物の有無を調べ、荷物
    があれば前記ボックスファイルに使用中のフラグをセッ
    トすると同時に、閉められたボックスのボックス番号を
    前記確保ファイルから外し、荷物がなければ前記ボック
    スファイルに空きのフラグをセットし、かつ、その空き
    ボックスのボックス番号を空きボックスのリンクの先頭
    に接続するものであり、 (C)前記制御装置は、前記サイズ指定に基づき、前記
    予約ファイルの空きボックスに対応する前記発光体を発
    光させること、を特徴とする荷物自動受渡し装置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5979750A (en) * 1996-09-12 1999-11-09 Kindell; Gary J. Computerized delivery acceptance system

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5850200B2 (ja) * 1974-09-12 1983-11-09 レトラセツト リミテツド カンシキテンシヤザイリヨウ
JPS6036302U (ja) * 1983-08-20 1985-03-13 松下電器産業株式会社 フリ−ホィ−ル固定装置
JPH0139570B2 (ja) * 1981-03-30 1989-08-22 Ii Ai Deyuhon De Nimoasu Ando Co

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