JPS5850200B2 - カンシキテンシヤザイリヨウ - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は乾式転写材料に関する。

担体材料として透明又は半透明プラスチックスフィルム
、その上の転写しうるインディシアおよびインディシア
上にあり担体シート上に重なっている実質的に非−粘性
の圧力に敏感な接着剤膜を基礎として乾式転写印刷文字
シートを構成することは知られている。

インディシアは予め一感光性とした材料を露出現像して
写真的につくりうるが普通印刷用インキで印刷して形成
する。

印刷したインキインディシアをもつこのタイプの材料は
英国特許第９５４，４５９号および９５９，６７０号明
細書に記載されている。

近年このタイプの転写材料、特に多数の活字および数字
をもつ転写印刷文字シートが広く工業的に成功している
。

これらは移動タイプを組立てる必要もなく印刷用プレス
を使う必要もなく印刷の外観をつくる迅速容易で広範の
情況において用いられる。

これら材料は元のアートワーク（ａｒｔｗｏｒｋ）の構
成に広く用いられそれからの複写は、種々の媒体につく
ることが出来る。

上記のタイプの転写文字より成る又はこれを含むアート
ワークにしたいと思う複写法の一つはサーモグラフィッ
ク複写である。

サーモグラフィック複写においては複写する原稿と感熱
性材料より成るシートを共に熱源の下をとおす。

原稿上に像があれば熱が吸収され感熱性材料中の部分的
温度上昇をおこしその温度上昇が普通は黒色像の形成を
おこす、しかし感熱性材料の性質によって他の色も生成
出来る。

このタイプの系は３Ｍ社から登録商標サーモファックス
の名で広く市販されている。

これ迄の工業的生産の乾式転写印刷文字シートの欠点は
アートワーク上のインディシアが熱複写に対し逆影響を
うける傾向があったのである。

多くの場合インディシアはアートワークから熱の影響で
分離し複写１枚はうまく出来るがその後の複写は元のア
ートワークが破壊する為に出来ない。

他におこる困難はインディシアのゆがみ又はひび割れで
ある。

これらのすべての欠点はこの転写材料の使用を熱複写を
必要としない使用に制限する。

出願人らはインディシアを形成するに用いた材料および
インディシアを基質に付着するに用いた接着剤の適当す
る処決によりアートワークの製造に用いうるしまた何の
悪結果もなく多数回熱複写をさせうる乾式転写材料の製
造が可能であることを発見したのである。

本発明によれば透明又は半透明の担体シート、上記担体
シート上のインディシアおよび上記インディシア上にあ
りインディシアの間の空間において担体シート上に重な
っている接着剤膜より成り、そのインディシアはカーボ
ンブラックを含む交叉結合した重合性材料マトリックス
を基礎として形成されて非−熱可塑性熱安定性フイルム
インデイシウムをつくりかつ接着剤が交叉結合しうる基
をもつアクリル系重合性材料より成る乾式転写材料が提
供される。

アクリル系重合性材料は共重合体を主体とするアクリル
酸エステルがよい。

接着剤は単に望む受容体への付着力により担体シートと
インデイシウムの間の結合に勝る程充分に強くなる様配
合出来る。

また英国特許第９５９．６７０号明細書に記載のいわゆ
るストレッチ−レリーズ法も使用出来る、その方法にお
いて担体シートおよびインデイシウムの機械的性質は非
常に密接に関連しているのでインデイシウムの領域内の
担体シートの裏面に圧力をかけ同時に担体シートを引伸
ばした場合担体シートとインデイシウムの間の結合は弱
くなり又は破れしたがって接着剤は弱くなった又は破れ
た結合にまさればよいのである。

本発明による転写材料の種々の構成要素の詳細を次に記
述する： 担体シート 上記のとおり、担体シートは透明又は半透明プラスチッ
クスフィルムがよく終了した転写材料の裏をスタイラス
（５ｔｙｌｕｓ ）でこすって幾分引伸ばされる様なタ
イプと厚さのものがよい。

好ましい担体シートはポリエチレン、ポリプロピレン、
エチレンプロピレン共重合体類、ポリスチレン、ポリス
チレンブタジェン、塩化ポリビニルおよびポリエチレン
テレフタレートから形成される。

この様なシートの厚さの実際のキャリパ−範囲は０．５
乃至０．１５ ｍｍである。

ポリエチレン被覆紙又は植物性羊皮紙も用いうる。

担体シートに用いる材料はしたがって種々の製造法に耐
え得る必要があり特に熱乾燥の為ちぢれ又はゆがんでは
ならない、かつインキ中に用いられた溶剤によって逆影
響があってはならない。

インディシア インディシアは担体シート上に適当なフィルムを形成す
る印刷用インキを用いて印刷して形成するのがよい。

インキは充分なカーボンブラック又は他の顔料を含み十
分に光不透明でしたがって熱吸収性でなければならない
。

熱複写装置は複写したい材料とより明るい地色との間の
強いコントラストをもって最も満足に働らく。

この為、高度に不透明のインデイシウムを用いることが
望ましい。

適当なフィルム形成性と不透明性の為スクリーン印刷法
により印刷されたインディシアを応用するのがよい。

上記した様にインデイシウムは交叉結合フィルムを形成
する重合性物質に基づいていることが必要である。

そのインキはポリイソシアネートとポリオールからのポ
リウレタンの形成に基づきそれと反応しうる水酸基をも
つ１又は２以上の樹脂類を伴なう交叉結合系を主体とし
て用いてつくるのがよい。

この目的によい樹脂類はセルロースエステル類、シクロ
ヘキサノン樹脂類、フェノオキシ樹脂類、反応性アクリ
ル樹脂類、塩化ビニルと酢酸ビニルの反応性共重合体お
よび常に残余−〇Ｈ基をもつポリビニルブチラールの様
な樹脂類である。

この種のものは自−硬化性で使用する前はんの短時間混
合すればよいのである。

最終混合を始めるや否や交叉結合作用が始まり、非常に
短時間で印刷したインディシアが硬化して強い交叉結合
インキフィルムインディシアを形成するから、非常に短
時間内に印刷をしなければならない。

印刷用インディシアインキは適当する主系統と共に適当
な溶剤（有機性又は水のいづれか）、カーボンブラック
およびスクリーン印刷に適したインキの密度を調整する
為の表面活性剤および脱泡剤の様な在来の添加剤より成
ることが必要である。

製造に便利の為に迅速に印刷し印刷後短時間、例えば２
分間内に乾燥インディシアを得る様熱風乾燥出来る様に
インキを配合することが望ましい。

接着剤 上述のとおり、接着剤はアクリル系重合体、成るべくは
交叉結合性基をもつアクリル系共重合体樹脂を含む必要
がある。

この様な接着剤は非常に粘着力がしばしば非常に粘性が
ある。

好ましい材料はいわゆる反応性アクリル系共重合体であ
る。

これらはアルキルアクリレート又はメタアクリレートと
少量の著量１０重量φ以下の単量体類との共重合によっ
てつくられる。

この目的に適した単量体類にはアクリル酸およびメタア
クリル酸、イタコン酸、アクリルアミドおよびヒドロキ
シエチル、アミノエチル又はグリシジル基をもつアクリ
レートエステル類がある。

メラミン−フォルムアルデヒドプレ縮合物の様な補足的
交叉結合剤を接着剤に入れることが出来、又はメチロー
ル化アミド基又はエポキシ基が存在する場合は同じ目的
で酸触媒を加えることも出来る。

この様な反応性共重合体類は硬化して強い付着性および
粘着性フィルムとなる。

インディシアを使用する前それらを使用しようと思う表
面上に乾式転写材料を容易に移動出来る程度に接着剤の
粘性を低下する為、接着剤配合に粘性修正剤を入れるこ
とが出来る。

この様な薬剤はこの分野で知られた広範囲の材料、例え
ばシリカ微粉末、ワックス又は非−粘性樹脂から選ぶこ
とが出来る。

交叉結合性基をもつこの種のアクリル系重合体類の高い
固有粘着力の為に接着剤層が担体シート上に重なるイン
デイシウムの端で接着剤層を適当に剪断出来ることが必
要である。

剪断出来る要素には接着剤自体の剪断強度、破壊様をつ
くる容易さおよび担体シートに対する周りの接着剤層の
付着性がある。

インデイシウムの端における接着剤の剪断は接着剤を極
く薄く被覆し端で切れる薄層をつくりまた接着剤中に破
砕様として働らきうるシリカの様な材料を用いることに
より促進出来る。

インディシアの外部領域内の担体シートの材料に十分な
付着を確実にする為、接着剤を適当に配合しまた担体シ
ートを望む効果を得る様適当に処理することが出来る。

ポリプロピレンおよびポリスチレン又はポリスチレンブ
タジェンの担体シートの様なある種の担体シートは用い
たこの種のアクリル系接着剤によく付着しこの様なシー
ト材料の処理は一般に必要ない。

反対にポリエチレンはアクリル系接着剤にはほんの弱い
付着をする。

この火気を克服する為ポリエチレンおよび同様のシート
を用いる場合インディシア間の領域の付着力を増す為イ
ンディシアの応用後でしかも接着剤の応用前シートを処
理するのがよい。

この処理はコロナ放電処理が好ましい。

印刷用インキのポリエチレンへの付着を改善する為ポリ
エチレンフイルム工業ニおいてはよく知られているこの
処理は湿潤張力（ＡＳＴＭ試験Ｄ−２５７８−６７で測
定して）を約５０ダイン／ａｒｔに上げる様にするべき
である。

この様な処理は印刷前に行なったならば印刷したインデ
ィシアの担体シートへの付着が担体シートからインディ
シアを取り去ることが不能となる程度迄しつかり強くな
るからこの処理は印刷前よりもむしろ印刷後に行う必要
がある。

この様なコロナ放電処理は施した接着剤層と担体シート
から遠いインディシウム表面との間のよい結合を促進す
る利益もある。

ある担体シート、特にポリスチレンおよびポリスチレン
ブタジェンに英国特許第９５４４５９号明細書に記載の
方法が使用出来る。

その方法において接着剤は担体シートの表面材料をおか
す溶剤から規定され、乾燥に際し表面材料と共に接着剤
成分と担体シート表面からの成分の混合物（それ自体非
−付着性である）を形成するのである。

接着剤はインディシアがある程度迄硬化させた後にのみ
インディシアに応用するのがよい。

本発明においてインディシア用に用いた交叉結合性マト
リックスの場合インディシアムの材料は非常に急速に例
えば２分以内で乾燥するがこの時接着剤で理論的に印刷
又は被覆出来るのだがいつも満足すべき結果を得るとは
限らない。

インデイシウムの乾燥材料を例えば２４時間硬化させそ
の後に接着剤を用いるならば結果は一般的にいってずつ
と改善される。

本発明による乾式転写材料は優秀な外観をもったアート
ワークをつくるに普通の方法で容易に使用出来ることが
発見されたのである。

この様なアートワークを熱複写する場合アートワークか
らのインディシアのうごき、ゆがみ又は移動の傾向はず
っと少くなりアートワーク上のインディシア像の明らか
な悪化が認められる迄に１枚のアートワークをとおすこ
とが可能である。

この様な悪化は一般に先づインディシアの端の破壊即ち
端限界の損失としてあられれる。

次の実施例は本発明の例証に役立つであろう。

実施例 次の組成物（重量部）を三重ロールミルで均質となる迄
混合した： カーボンブラック ５．６部（パ
ルカン３ふんわりした、キャボットカーボン社） イソシアネートプレ重合体 １１．２部（デ
スモーフエン１２００、バイエル社）塩化ポリビニル／
酢酸ポリビニル共重合体７．５部（酢酸オキシトール中
３０重量係溶液、 ビニライトＶ、Ｒ，０，Ｈ，ベークライト−キシロナイ
ト社） 流動性調整剤（デバイゾールワックス）４．５部混合後
これに更に上記塩化ビニル／酢酸ビニル共重合体３３．
７部とポリオール（デスモドウアＥ１３６１、バイエル
社）３７．５部を加え混合した後かくして出来た黒イン
キは約５−６時間のポットライフ（ｐｏｔ １ｉｆｅ）
をもっていた。

このインキを使って厚さ０．１ ｍｍポリエチレンウェ
ブ（ｗｅｂ）上に３６ポイントの大文字をスクリーン印
刷した。

印刷後ウェブを９０℃の熱風乾燥器に６０秒間とおした
。

乾燥後ウェブを巻き２４時間おいてインキをある程度硬
化させた。

次いでウェブを２５ｍ／分の速度でコロナ放電熱のもと
をとおしそれによってその表面の湿潤張力は３２から５
２ダイン／ｃｒＩＬ（ＡＳＴＭ試験り一２５７８−６７
）に上った。

次の成分の次の量を高剪断混合機中で混合して接着剤を
つくった： 反応性アクリル系共重合体 ５０部（レバ
ーテックスＡ２７２、固体４５．５優の陰イオン性水性
乳化液） 熱可塑性アクリル系重合体 １７部（レバ
ーテックスＡ ３９０．固体５０ｏ；ｂの水乳化液）ポ
リアクリレート糊料 ５部（テラク
シゲル；スコツトバーター社） 脱泡剤（ベバロイド）０．５部 水 ３６部シ
リカ微粉末（エアロジル３００） １０−３０部（水
中９％分散） シリカの量は試料上に実質的に非−粘性をもつ乾燥接着
層被膜を与える様調整した。

印刷したインディシアをつけたウェブを次いでこの接着
剤で被覆し９０℃の熱風乾燥家中滞留時間約３０秒でと
おした。

かく被覆した材料はシリコーン被覆植物性羊皮し、リー
ズ紙を間にはさみ適当の大きさのシートに切断した後５
日間熟成の為貯蔵した。

この様につくった乾式転写印刷文字材料は８０ｇ ／
ｔｒｉ’ボンド紙上に多数の文字をする試験をした。

摺った後文字は破損を防ぐ為１枚のレリーズ紙をはさん
で文字の上をこすってみがいた。

転写したインディシアをつけた紙は次いできれいなサー
モファックス１２７型（３Ｍ社）と共にサーモファック
ス熱複写器（モデル４５）をとおした。

転写したインディシアのきれいな複写が透明フィルムに
形成された。

出来た文字像の悪化が認められる迄にこの方法を数十回
反復出来ることが発見された。

用いた試験法はサーモファックス複写器製造元推せんの
方法、即ち１０枚複写し器械を運動が止ってしまう迄冷
却させた後頁に１０枚複写し再び冷却する方法である。

デスモーフエン、デスモドウア、ビニライト、デバイゾ
ール、テラクシゲル、ベバロイドおよびエアロジルなる
語は登録商標である。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 透明又は半透明の担体シート、上記単体シート上の
   インディシアおよび上記インディシア上にありインディ
   シアの間の空間において担体シートに重なっている接着
   剤被膜より成り、上記インディシアはカーボンブラック
   を含む交叉結合した重合性材料マトリックスを主体とし
   て形成されて非−熱可塑性熱安定性フイルムインデイシ
   ウムをなしかつ上記接着剤は交叉結合しうる基をもつア
   クリル系重合性材料より成ることを特徴とする乾式