JPH0614437Y2 - 回転トランス装置 - Google Patents

回転トランス装置

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JPH0614437Y2
JPH0614437Y2 JP1984166701U JP16670184U JPH0614437Y2 JP H0614437 Y2 JPH0614437 Y2 JP H0614437Y2 JP 1984166701 U JP1984166701 U JP 1984166701U JP 16670184 U JP16670184 U JP 16670184U JP H0614437 Y2 JPH0614437 Y2 JP H0614437Y2
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rotary
rotary transformer
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erasing head
inductance
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JP1984166701U
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将美 湯山
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Casio Computer Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】 〔考案の技術分野〕 本考案は、回転ヘッド型磁気記録再生装置において、回
転磁気ヘッドと外部回路との結合に使用される回転トラ
ンス装置に関する。
〔従来技術とその問題点〕
一般に、映像信号を磁気テープに記録する回転ヘッド型
の磁気記録再生装置においては、映像信号用磁気ヘッド
と外部回路との信号結合回路に回転トランス装置が用い
られている。上記映像信号用磁気ヘッドは、2つを対に
して使用されるので、上記回転トランス装置は、映像信
号用磁気ヘッドに対応させて第1チャンネル及び第2チ
ャンネルの2つの回転トランスにより構成し、その2つ
のトランス間にクロストーク防止用のショートリングを
設けている。また、編集機能を有する磁気記録再生装置
では、上記映像信号用磁気ヘッドの他に回転消去ヘッド
を必要とするので、上記ショートリングに代えて第3チ
ャンネルの回転トランスを配置している。このように回
転消去ヘッドを設けた場合、回転トランス装置における
ショートリングが無くなり、第1チャンネルと第2チャ
ンネルとの間のクロストークが問題となるので、従来で
は第3図及び第4図に示す方法によってクロストークを
防止するようにしている。
第3図は回転トランス装置の構成を示すもので、11は
回転側コア、12は固定側コアで、両者は微少間隔を保
って対向配置されている。そして、上記回転側コア11
及び固定側コア12には、その内側面にそれぞれ3本の
環状溝が相対向するように設けられており、これらの各
溝内にコイル13a,14a,15a及びコイル13
b,14b,15bが巻装され、第1ないし第3の回転
トランス13,14,15が構成される。この場合、第
1チャンネルと第2チャンネルとの間に第3チャンネル
のコイル15a,15bが配置される。
そして、上記のように構成された回転トランス13,1
4,15は、第4図に示すように第1チャンネルのコイ
ル13aが映像信号用磁気ヘッドVH−A、第2チャン
ネルのコイル13bが映像信号用磁気ヘッドVH−Bに
接続され、第3チャンネルのコイル15aが回転消去ヘ
ッドEHに接続される。また、第1及び第2チャンネル
のコイル13b,14bは、それぞれ一端がR/P(レコ
ード/プレイ)アンプ21,22に接続され、他端が接
地される。さらに、第3チャンネルのコイル15bは、
一端が接地され、他端がR/P(レコード/プレイ)切換
えスイッチ23の可動接点に接続される。このR/P切換
えスイッチ23は、プレイ(再生モード)側の固定接点
Pが接地され、レコード側の固定接点Rがアンプ24に
接続される。そして、このアンプ24には、消去信号を
発生する発振器25が接続される。
上記の構成において、レコード時には、R/P切換えスイ
ッチ23をR側に切換える。R/P切換えスイッチ23が
R側に切換えられると、発振器25から出力される消去
信号がアンプ24により増幅され、コイル15a,15
bからなる第3チャンネルの回転トランス15を介して
回転消去ヘッドEHに供給される。また一方、映像増幅
回路(図示せず)から送られてくる映像信号は、R/Pア
ンプ21,22により増幅された後、第1,第2チャン
ネルの回転トランス13,14を介して映像信号用磁気
ヘッドVH−A、映像信号用磁気ヘッドVH−Bに供給
される。従って、磁気ヘッド部分に装着されて走行駆動
される磁気テープ(図示せず)は、それまでの記録内容
が回転消去ヘッドEHにより消去され、その後に、映像
信号用磁気ヘッドVH−A、VH−Bにより新たに映像
信号が書込まれる。
しかして、上記磁気テープに記録した映像信号を再生す
る場合には、R/P切換えスイッチ23をP側に切換えた
後、磁気テープを走行駆動させる。上記R/P切換えスイ
ッチ23がP側に切換えられると、回転消去ヘッドEH
に対する回転トランス15のコイル15aがR/P切換え
スイッチ23を介して短絡される。この結果第3チャン
ネルの回転トランス15がショートリングとして動作
し、回転トランス13,14間のクロストークを防止す
る。
しかしながら、上記従来のように回転トランス15のコ
イル15bを短絡してショートリングとして動作させた
場合には、ショートリングとしての機能が充分でなく、
回転トランス13,14間のクロストークを確実に防止
することができない。すなわち、上記R/P切換えスイッ
チ23をP側に切換えた場合の回転消去ヘッドEH及び
回転トランス15部分を等価回路に表わすと、第5図
(a)に示すようになる。そして、回転消去ヘッドEHの
インダクタンスをLとし、回転トランス15を巻線比
が1:nの理想トランスとみなすと、第5図(a)の等価
回路は第5図(b)のようになる。この第5図(b)の回路に
おいて、クロストークを生じさせる磁束が鎖交する時、
コイル15aに流れる電流をiとすると、回転消去ヘ
ッドEHにおいて、そのインダクタンスLによりL
(diC/dt)の電圧が生じる。このように従来の回転トラ
ンス装置においては、回転トランス15のコイル15a
を短絡しても、回転消去ヘッドEHにL(diC/dt)の
電圧を生じることになり、ショートリングとしての機能
を充分に果たすことができない。
〔考案の目的〕
本考案は上記の点に鑑みてなされたもので、回転トラン
スを使用した回転ヘッド型磁気記録再生装置において、
回転消去ヘッドを用いた場合でも、新たにショートリン
グを設けることなく、簡単な回路構成でクロストークを
確実に防止し得る回転トランス装置を提供することを目
的とする。
〔考案の要点〕
本考案は、R/P切換えスイッチを映像信号再生モードに
切換えた時に、回転トランスにコンデンサを接続してこ
のコンデンサと回転消去ヘッドのインダクタンスとによ
り共振回路を構成し、回転消去ヘッドのインダクタンス
分を打消してショートリングとしての機能を充分に発揮
できるようにしたものである。
〔考案の実施例〕
以下図面を参照して本考案の一実施例を説明する。第1
図において、13,14,15は、第3図と同様に構成
された回転トランスで、そのコイル13a,14a,1
5aには、映像信号用磁気ヘッドVH−A,VH−B、
回転消去ヘッドEHがそれぞれ接続されている。また、
コイル13b,14bには、R/Pアンプ21,R/Pアンプ
22が接続され、コイル15bにはR/P切換えスイッチ
23が接続される。そして、R/P切換えスイッチ23の
R側接点はアンプ24を介して発振器25が接続され、
P側接点はコンデンサCを介して接地される。この場
合、上記コンデンサCは、回転トランス15の巻線比を
1:n、回転消去ヘッドEHのインダクタンスをL
した時、 の条件を満たすようにその値を設定する。なお、上記
(1)式においては輝度信号成分Yのキャリア中心周
波数である。
しかして、上記の構成において、回転消去ヘッドEHの
インダクタンスをL、回転トランス15を巻線比が
1:nの理想トランスとすると、R/P切換えスイッチ2
3をP側接点に切換えた場合の回転消去ヘッドEH及び
回転トランス15部分の等価回路は、第2図(a)に示す
ようになる。上記コンデンサCは、コイル15b側に接
続されているが、コイル15a側から見た場合は第2図
(b)に示すように「nC」の値を持つコンデンサが接
続されているのと等価になり、回転消去ヘッドEHのイ
ンダクタンスLとコンデンサ「nC」とに共振回路
が構成される。従って、コンデンサCの値を上記(1)式
の条件を満たすように設定すれば、輝度信号のキャリア
中心周波数の付近の周波数を持つクロストーク成分
に対し、回転消去ヘッドEHのインダクタンスLとコ
ンデンサ「nC」の共振回路により、上記クロストー
クによる電流iを打消す電流i′が流れ、クロスト
ークによる磁界が打消される。この結果、回転トランス
15はショートリングとしての役目を充分に果たすこと
ができる。また、回転消去ヘッドのインダクタンスとコ
ンデンサCとにより共振回路を構成することにより、回
転消去ヘッドのインダクタンス分が打消され、この点か
らも回転トランス15はショートリングとしての機能を
発揮することができる。
例えば8ミリビデオの場合、輝度信号成分のキャリア中
心周波数は、「4.8MHz」であるので、回転トランス
15の巻線比を「2」、回転消去ヘッドEHのインダク
タンスLを「10μH」とすれば、コンデンサCの値
は上記(1)式から C=1/{(2πn・L} ≒275「pF」 となる。従って8ミリビデオの場合には、コンデンサC
を「275pF」に設定すれば、回転トランス15がショ
ートリングとして動作し、再生時のクロストークを確実
に防止することができる。
〔考案の効果〕
以上詳記したように本考案によれば、回転トランスを使
用した回転ヘッド型磁気記録再生装置において、再生モ
ードに切換えた時に回転消去ヘッド用回転トランスをコ
ンデンサを介して接地し、このコンデンサと回転消去ヘ
ッドのインダクタンスとにより共振回路を構成し、回転
消去ヘッドのインダクタンス分を打消してショートリン
グとしての機能を発揮できるようにしたので、回転消去
ヘッドを用いた場合でも新たにショートリングを設ける
ことなく、簡単な回路構成でクロストークを確実に防止
し得る回転トランス装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例を示す回路構成図、第2図
(a),(b)は同実施例の動作を説明するための等価回路
図、第3図は回転ヘッド型磁気記録再生装置に用いられ
る回転トランスの断面図、第4図は第3図の回転トラン
スを用いた従来装置を示す回路構成図、第5図は第4図
の主要部の等化回路を示す図である。 13,14,15……回転トランス、21,22……R/
Pアンプ、23……R/P切換えスイッチ、24……アン
プ、25……発振器、VH−A,VH−B……映像信号
用磁気ヘッド、EH……回転消去ヘッド。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】回転する複数個の映像信号磁気ヘッドと外
    部回路との信号結合を行なう複数対のコイルからなる回
    転トランスと、上記複数対のコイル間に位置する1対の
    コイルを回転消去ヘッドに接続する手段と、映像信号再
    生時に上記回転トランス回転消去ヘッド用コイルに接続
    され、上記回転消去ヘッドのインダクタンスとによりク
    ロストーク周波数に対する共振回路を構成するコンデン
    サとを具備し、 上記コンデンサの容量Cは、 回転トランスの巻線比1:n、 回転消去ヘッドのインダクタンスをL、 輝度信号成分のキャリア中心周波数をとしたとき、 の条件を満たすように設定されることを特徴とする回転
    トランス装置。
JP1984166701U 1984-11-02 1984-11-02 回転トランス装置 Expired - Lifetime JPH0614437Y2 (ja)

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JP1984166701U JPH0614437Y2 (ja) 1984-11-02 1984-11-02 回転トランス装置

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JP1984166701U JPH0614437Y2 (ja) 1984-11-02 1984-11-02 回転トランス装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS6181110U JPS6181110U (ja) 1986-05-29
JPH0614437Y2 true JPH0614437Y2 (ja) 1994-04-13

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ID=30724510

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Application Number Title Priority Date Filing Date
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Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5984411A (ja) * 1982-11-05 1984-05-16 Funai Denki Kk Vtr回転ヘツドシリンダにおける回転トランス

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5932024Y2 (ja) * 1978-02-14 1984-09-08 株式会社東芝 磁気記録再生装置

Patent Citations (1)

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5984411A (ja) * 1982-11-05 1984-05-16 Funai Denki Kk Vtr回転ヘツドシリンダにおける回転トランス

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JPS6181110U (ja) 1986-05-29

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