JPS5845082B2

JPS5845082B2 - 回転トランス装置

Info

Publication number: JPS5845082B2
Application number: JP52043913A
Authority: JP
Inventors: 稔香田
Original assignee: Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Current assignee: Panasonic Holdings Corp
Priority date: 1977-04-15
Filing date: 1977-04-15
Publication date: 1983-10-07
Also published as: JPS53129016A

Description

【発明の詳細な説明】本発明は回転ヘッド形磁気記録再生装置（以下ＶＴＲと
略称する）における回転磁気ヘッドと外部回路との信号
結合に用いる回転トランス装置に関するものである。

一般に、映像信号を磁気テープに記録する回転ヘッド形
のＶＴＲにおいては、映像信号用磁気ヘッドと外部回路
との信号結合に回転トランスが用いられている。

そして、編集機能を有するＶＴＲでは、上記の映像信号
用磁気ヘッドの他に回転消去ヘッドを必要とする。

そこで、この回転消去ヘッドに消去信号を供給するため
、上記した回転トランスとは別にもう１組の消去信号用
の回転トランスを設けたり、上記した回転トランス以外
にブラシ、スリップリングなどを用いていた。

そのため、ＶＴＲに編集機能を付加した装置では、上記
した回転トランスを含む回転シリンダ部の構造を変更し
なげればならない等の欠点があった。

本発明は上記の如き欠点を解消し、回転消去ヘッドを有
するＶＴＲにおいても、従来と同様の回転トランスを用
いて、消去信号を供給することを可能にするとともに、
従来より問題とされていた回転トランスのチャンネル間
クロストークをも合せて解決した新規な回転トランス装
置を提供するものである。

以下、本発明の回転トランス装置について実施例の図面
と共に説明する。

第１°図は本発明の回転トランス装置の一構成例を示し
、図中、回転側コア８と固定側コア９とが対向している
面には映像信号用磁気ヘッド１０ａ。

１０ｂと結線された巻線１１ａ、１１ｂが施され
、上記巻線１１ａ、１ｌｂと対向した位置の固
定側コアーａにも巻線ｉ２ａｙ１２ｂが施さ
れている。

そして、映像信号を周波数変調する周波数変調器１３の
出力は、記録増幅器１４ａ、１４ｂで増幅され、巻線１
２ａ、１２ｂ、巻線１１ａ。

１１ｂを経て映像信号用磁気ヘッド１０ａ。

１０ｂに印加される。

一方、回転消去ヘッド１５ａ、１５ｂに結線された巻線
１６が前記巻線１１ａと巻線１１ｂとの間に設けられ、
さらに上記巻線１６と対向して巻線１７が設げられてい
る。

そして、消去信号としても用いる前記周波数変調器１３
の出力信号は消去増幅器１８で増幅され、切換スイッチ
１９、巻線１７、巻線１６を経て回転消去ヘッド１５ａ
、１５ｂに印加される。

ここで、消去信号用の巻線１６，１７と映像信号用の巻
線１１ａ、Ｉｌｂ、１２ａ、１２ｂとは距離が接近して
おり、また、消去信号用の巻線１６．１７には他の巻線
１１ａ、１１ｂ、１２ａ。

１２ｂより多くの電流を流す必要がある。

したがって、上記巻線１６，１７より他の巻線１１ａ。

１１ｂ、１２ａ、１２ｂに信号が漏洩し、映像信号用磁
気ヘッド１０ａ、１０ｂに流れる電流値が異ってくる
。

しかし、上記磁気ヘッド１０ａ。１０ｂと回転消去ヘッ
ド１５ａ、１５ｂは同時に電流を流すため、上記し
た電流値が異なる問題は記録増幅器１４ａ、１４ｂ
で上記磁気ヘッド１０ａ、１０ｂに流れる電流を再
設定することにより解決できる。

また、映像信号用磁気ヘッド１０ａ、１０ｂで磁気テー
プ（図示せず）よりの信号を再生する時は、巻線１２ａ
、１２ｂを前置増幅器（図示せず）に接続する通常の方
法を用いればよい。

そして、通常のＶＴＲのような回転２ヘッド方式では映
像信号用磁気ヘッド１０ａと映像信号用磁気ヘッド１０
ｂとは同時に信号を再生する期間（通常この期間をオー
バーラツプ期間と呼んでいる）が存在し、この期間で一
対の巻線１１ａ、１２ａ（もしくはＩｌｂ、１２ｂ）の
信号が一対の巻線１１ｂ。

１２ｂ（もしくはＩｌａ、１２ａ）に漏洩するクロスト
ーク妨害が生じるが、回転消去ヘッド１５ａ、１５
ｂのインピーダンスを映像信号用磁気ヘッド１０ａ、１
０ｂのインピーダンスより低く設定することにより下記
に示す理由で前記クロストーク妨害を減少させることが
できる。

つまり、巻線１１ａの信号が巻線１１ｂに漏洩してくる
場合を考えると、巻線１１ａより漏洩する磁束は巻線１
６および巻線１１ｂと鎖交し、上記漏洩磁束のうち巻線
１１ｂと鎖交する磁束が上記クロストーク妨害となるの
である。

そこで巻線１１ａと巻線１１ｂとの中間に存在する巻線
１６を回転消去ヘッド１５ａ、１５ｂを介した閉
回路を構成することにより巻線１１ａよりの漏洩磁束は
巻線１１ｂには伝送されなくなる。

したがって、巻線１１ａと巻線１１ｂとが相互に生じる
クロストーク妨害を少なくできる。

また、この効果をさらに強化させるため、再生時は切換
スイッチ１９を切換え、巻線１７を閉路するようにして
いる。

そして、再生時に巻線１７を閉路すると、巻線１６と巻
線１７とは密に結合していることから、前記した回転消
去ヘッド１５ａ、１５ｂのインピーダンスを映像信号用
磁気ヘッド１０ａ、１０ｂのインピーダンスより低
く設定する条件を満たさなくても前記したクロストーク
妨害を少なくできるものである。

尚、上記の実施例では平面形の回転トランスについて説
明したが、これ以上にも第２図に示すように同筒形の回
転トランスに構成しても同様の作用効果を得ることがで
きる。

また、第３図は消去信号として単一周波数の発振器の信
号を用いた実施例であり第２図の場合と同じ部分は同一
の番号を用いて説明する。

周波数変調器１３よりの信号は記録増幅器１４ａ、１４
ｂで増幅され端子２０ａ、２０ｂより前述した巻線１
２ａｔ１２ｂに加えられる。

一方、記録増幅器１４ａ、１４ｂで取扱う周波数帯域外
の周波数に選定された発振器２１よりの信号は消去増幅
器１８で増幅され切換スイッチ１９に加えられる。

そして、前述した巻線１７より巻線１２ａ。

１２ｂに漏洩してくる消去信号による悪影響を防ぐため
巻線１２ａ、１２ｂと並列に接続され消去周波数に共
振特性をもつフィルタ２１ａ、２ｌｂが設けら
れている。

なお、映像信号用磁気ヘッド１０ａ、１０ｂのヘッド空
隙と回転消去ヘッド１５ａ、１５ｂのヘッド空隙と
は、その空隙角度を１０度前後異ならせである。

したがって、回転消去ヘッド１５ａ。１５ｂの消去信号
が磁気テープ（図示せず）に多少残っていても映像信号
用磁気ヘッド１０ａ。

１０ｂでは再生されなくなる。

そのために、回転消去ヘッド１５ａ、１５ｂに流す
消去電流は上記空隙角度をもたせない時より少ない値で
よい。

また、上記実施例では回転消去ヘッドの数が２個の場合
を説明したが、回転消去ヘッドのトラック幅を広くすれ
ば上記回転消去ヘッドは１個でよい。

以上に説明したように本発明によれば、回転トランスの
映像信号の伝送に用いる巻線相互間に１組の巻線を設け
ることにより通常の回転トランスの形状を特に変更する
ことなく消去信号の伝送を可能にすることができる。

また映像信号用磁気ヘッドと回転消去ヘッドのインピー
ダンスを選定するか、もしくは再生時に、前記付加した
１組の巻線のうち固定側コアーに設けられた巻線を閉路
することにより、前記した映像信号の伝送に用いる巻線
間のクロストークをも減少できる等のすぐれた利点を有
するものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の回転トランス装置の一実施例を示す構
成図、第２図は本発明の回転トランス装置の他の実施例
を示す部分構成図、第３図は同装置における要部回路ブ
ロック図である。８・・・・・・回転側コア、９・・・・・・固定側コア
、１１ａ。１ｌｂ、１２ａ、１２ｂ、１６．１７−”巻線
、１５ａ、１５ｂ・・・・・・回転消去ヘッド、１９
・・・・・・切換スイッチ、１０ａ、１０ｂ・・・・
・・映像信号用磁気ヘッド。

Claims

【特許請求の範囲】１回転する複数個の映像信号磁気ヘッドと外部回路と
の信号結合を行なうべ（上記複数個の映像信号磁気ヘッ
ドの数に対応した複数組の巻線を有する回転トランスを
含み、かつ上記複数組の巻線と巻線との間に一対の他の
巻線を設け、上記他の巻線を回転消去ヘッドに接続して
回転消去ヘッドに消去信号を供給するように構成すると
ともに、上記回転消去ヘッドのインピーダンスを映像信
号磁気ヘッドのインピーダンスより低く設定したことを
特徴とする回転トランス装置。２回転消去ヘッドに接続した固定側コアに設けられた
巻線を再生時に切換手段によって閉路する事を特徴とす
る特許請求の範囲第１項記載の回転トランス装置。