JPH06133063A - 遠隔会議方法 - Google Patents

遠隔会議方法

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JPH06133063A
JPH06133063A JP4306216A JP30621692A JPH06133063A JP H06133063 A JPH06133063 A JP H06133063A JP 4306216 A JP4306216 A JP 4306216A JP 30621692 A JP30621692 A JP 30621692A JP H06133063 A JPH06133063 A JP H06133063A
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JP4306216A
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Inventor
Fusakichi Okochi
房吉 大河内
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Ricoh Co Ltd
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Ricoh Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 会議通信の回線コストを低減する。 【構成】 ISDNのT点に接続する網終端装置に、多
地点接続装置の機能を付加し、網終端装置の内線側に接
続される端末のデータの集計・分配をこの網終端装置で
実行する。必要な回線数が、網終端装置の数に制限でき
るので、回線コストを大幅に低減できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ISDNを伝送路とし
て用い、多数の会議端末を接続して会議セッションを実
行する遠隔会議方法に関する。
【0002】
【従来の技術】ISDNを伝送路として用い、多数の会
議端末を接続して会議セッションを実行するためには、
一般に、それらの会議端末との間で呼接続して、会議端
末の情報チャネル上の送受信データを集計・分配する多
地点接続装置を用いることが考えられており、この多地
点接続装置の機能、および、多地点接続装置を使う会議
端末の制御機能などが、CCITTから勧告されてい
る。
【0003】また、この多地点接続装置は、ISDNの
付加機能としてISDNに実装され、これにより、IS
DNに接続可能な端末から、自由に多地点接続装置のサ
ービスを受けられるようになる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うにして、ISDNに多地点接続装置の機能を付加する
と、会議に参加する端末の数だけ回線を占有することに
なり、通信コストが非常に高くなるおそれがある。
【0005】本発明は、かかる実情に鑑みてなされたも
のであり、通信コストを軽減できる遠隔会議方法を提供
することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、ISDNを伝
送路として用い、多数の会議端末を接続して会議セッシ
ョンを実行する遠隔会議方法において、ISDNのT点
に接続するT点インタフェース手段と、複数の会議端末
を収容する複数のS点インタフェース手段と、上記複数
の会議端末の送受信データを集計・分配するデータ処理
手段を備えた網終端装置を用い、この網終端装置を介し
て、上記多数の会議端末間で通信会議データをやりとり
するようにしたものである。
【0007】また、ISDNを伝送路として用い、多数
の会議端末を接続して会議セッションを実行する遠隔会
議方法において、ISDNのT点に接続するT点インタ
フェース手段と、複数の会議端末を収容する複数のS点
インタフェース手段と、上記複数の会議端末の送受信デ
ータを集計・分配するデータ処理手段を備えた網終端装
置を用い、この網終端装置を、会議セッションに参加す
る会議端末が収容される2つのT点に設け、2つの情報
チャネルを用いて、全二重的におのおのの網終端装置に
収容されている複数の会議端末間でデータをやりとりす
るようにしたものである。また、前記おのおのの網終端
装置に接続されている複数の会議端末間でのデータ送信
権をあらわすトークンを設定し、おのおのの終端装置に
接続されている会議端末のうち、ローカルトークンをも
つ上記会議端末が送信したデータを、他方の網終端装置
に転送し、その他方の網終端装置からその網終端装置に
接続された複数の会議端末に転送する。また、前記網終
端装置に接続されている会議端末のうち、ローカルトー
クンをもたない会議端末には、網終端装置から、ローカ
ルトークンをもつ会議端末の送信データを配信する。
【0008】また、ISDNを伝送路として用い、多数
の会議端末を接続して会議セッションを実行する遠隔会
議方法において、ISDNのT点に接続するT点インタ
フェース手段と、複数の会議端末を収容する複数のS点
インタフェース手段と、上記複数の会議端末の送受信デ
ータを集計・分配するデータ処理手段を備えた網終端装
置を用い、この網終端装置を、会議セッションに参加す
る会議端末が収容される複数のT点に設け、2つの情報
チャネルを用いて、上記複数の網終端装置をリング状に
接続し、このリング状に接続して形成した通信パスを介
して、上記複数の網終端装置の所定順序にデータを転送
し、おのおのの網終端装置に収容されている複数の会議
端末間でデータをやりとりするようにしたものである。
また、前記複数の網終端装置間でのデータ送信権をあら
わすグローバルトークンと、おのおのの網終端装置に接
続されている複数の会議端末間でのデータ送信権をあら
わすローカルトークンを設定し、グローバルトークンを
もつ上記網終端装置に接続されている会議端末のうち、
ローカルトークンをもつ上記会議端末が送信したデータ
が、前記通信パスを介して他の網終端装置に転送され、
それぞれの網終端装置からその網終端装置に接続された
複数の会議端末に転送される。また、前記網終端装置に
接続された会議端末間でのローカルトークンの獲得・解
放は、その網終端装置で独立して処理される。また、前
記グローバルトークンは、前記複数の網終端装置のいず
れかに接続された議長端末が、いずれかの網終端装置に
割り当てる。また、前記グローバルトークンをもつ網終
端装置に接続されている会議端末のうち、ローカルトー
クンをもたない会議端末には、その網終端装置から、ロ
ーカルトークンをもつ会議端末の送信データが配信され
る。
【0009】
【作用】したがって、使用する網終端装置の数だけの回
線数で、遠隔会議を実施できるので、通信コストを低減
することができる。また、網終端装置をポイント・ツー
・ポイント接続する場合、おのおのの網終端装置で設定
するトークンを用いて、データ送信する会議端末を指定
するので、会議データの処理を単純化することができ、
効率的で、かつ、現実的な会議セッションを実現するこ
とができる。また、マルチポイント的に複数の網終端装
置を用いる場合、それぞれの網終端装置が接続するT点
上の2つの情報チャネルを用いて、リング状の通信パス
を設定し、この通信パスを使用するときのグローバルト
ークンと、おのおのの網終端装置で設定するローカルト
ークンを適宜に制御しているので、発言の制限、およ
び、割り当てなどを適切に実行することができる。
【0010】
【実施例】以下、添付図面を参照しながら、本発明の実
施例を詳細に説明する。
【0011】図1は、本発明の一実施例にかかる遠隔会
議システムの一例を示している。
【0012】この遠隔会議システムでは、ISDNのT
点に接続される2つの網終端装置NTa,NTbが、I
SDNを介してポイント・ツー・ポイント的に接続され
ており、網終端装置NTaのS点にはマスタ端末MTa
およびスレーブ端末STa1,STa2が収容され、ま
た、網終端装置NTbのS点にはマスタ端末MTbおよ
びスレーブ端末STb1,STb2が収容され、これら
のマスタ端末STa,STb、および、スレーブ端末S
Ta1,STa2,STb1,STb2間で、適宜に会
議セッションが実行される。
【0013】すなわち、網終端装置NTa,NTbは、
構内交換装置として機能するいわゆる網終端装置NT2
の位置に配設されている。
【0014】この場合、マスタ端末STa,STb、お
よび、スレーブ端末STa1,STa2,STb1,S
Tb2としては、例えば、図2に示したような静止画会
議装置が用いられる。
【0015】同図において、静止画会議装置1は、通話
機能、会議資料を送受信するためのファクシミリ通信機
能、会議資料などの静止画像に対して適宜に描画するた
めのテレライティング通信機能、議事進行のための静止
画会議機能、および、会議資料などの文書情報を保存す
る文書保存機能などを実現するための本体装置2、原稿
画像を所定の解像度で読み込むためのスキャナ装置3、
および、種々の文書を所定の解像度で記録出力するため
のページプリンタ4から構成されている。なお、スキャ
ナ装置3は、ブック原稿を読取入力できるとともに、シ
ート原稿を連続して読取入力することができる。
【0016】また、本体装置2には、例えば、1280
×960(〜1728×1208)の表示ドット構成の
液晶表示器5が設けられており、この液晶表示器5に
は、その表示画面の任意の一点を指定することができる
タッチパネル装置6が付設されている。このタッチパネ
ル装置6の操作は、タッチペン7により行なう。さら
に、本体装置2には、通話のためのハンドセット8、お
よび、文書情報などの各種データを保存するためのフロ
ッピーディスク装置9のスロットが設けられている。ま
た、ハンドフリーで通話するためのマイク・スピーカ1
0も内蔵されている。
【0017】ここで、スキャナ装置3およびページプリ
ンタ4は、全ての端末に装備する必要がなく、例えば、
マスタ端末MTa,MTbのみに装備することもでき
る。
【0018】図3は、図2に示した静止画会議装置1の
構成例を示している。
【0019】同図において、CPU(中央処理装置)1
1は、この静止画会議装置1の各部の制御処理、およ
び、通話機能、ファクシミリ通信機能、テレライティン
グ通信機能、静止画会議機能、および、会議資料などの
文書情報を保存する文書保存機能などの制御処理を行な
うためのものであり、ROM(リード・オンリ・メモ
リ)12は、CPU11が実行する制御プログラムや、
その制御プログラムを実行するために必要な各種パラメ
ータなどのデータを記憶するものであり、RAM(ラン
ダム・アクセス・メモリ)13は、CPU11のワーク
エリアを構成するものである。
【0020】タイマ装置14は、種々のタイマ機能を実
現するものであり、時計装置15は、現在時刻情報を出
力するものであり、SRAM(スタティックRAM)
は、この静止画会議装置1に固有の各種情報を記憶する
ためのものである。この時計装置15とSRAM16
は、バッテリ17によりバッテリバックアップされてい
る。
【0021】DMA(ダイレクト・メモリ・アクセス)
制御装置18は、CPU11を介在しないで、CPU1
1の周辺装置間で高速にデータをやりとりするためのも
のであり、割込制御装置19は、多数発生する割込信号
のCPU11への出力を制御するためのものである。
【0022】プリンタインタフェース20は、ページプ
リンタ4を接続して画像(文書)を記録出力するための
ものであり、スキャナインタフェース21は、スキャナ
装置3を接続して原稿画像を読取入力するためのもので
あり、フロッピーディスクインタフェース装置22は、
フロッピーディスク装置9を接続し、記録媒体にデータ
を保存/読み出し/消去するためのものである。
【0023】磁気ディスク装置23は、各種の文書情報
などを大量に保存するためのものであり、磁気ディスク
インタフェース24は、磁気ディスク装置23を接続し
て磁気ディスク装置23にデータを保存/読み出し/消
去するためのものである。
【0024】通信制御装置25は、ISDNに接続し
て、Dチャネル(信号チャネル)における呼制御機能
と、Bチャネル(情報チャネル)における通話機能、フ
ァクシミリ通信機能、テレライティング通信機能、およ
び、静止画会議機能の下位レイヤの通信制御機能を行な
うためのものである。ハンドセット8およびマイク・ス
ピーカ10は、この通信制御装置25に接続されてい
る。
【0025】タッチパネル制御装置26は、タッチパネ
ル装置6の出力信号に基づいて、そのときのタッチパネ
ル装置6の入力座標位置を判別して、その入力座標信号
を出力するためのものである。ここで、この入力座標信
号は、タッチパネル装置6に固有な座標系の信号であ
る。表示制御装置27は、液晶表示器5の表示画面を制
御するためのものである。
【0026】これらのCPU11、ROM12、RAM
13、タイマ装置14、時計装置15、SRAM16、
DMA制御装置18、割込制御装置19、プリンタイン
タフェース20、スキャナインタフェース21、フロッ
ピーディスクインタフェース22、磁気ディスクインタ
フェース24、通信制御装置25、タッチパネル制御装
置26、および、表示制御装置27は、それぞれシステ
ムバス28に接続されており、これらの各要素間のデー
タ伝送は、主としてこのシステムバス28を介して行な
われる。また、ハンドセット8のフック状態をあらわす
フック信号HSも、システムバス28を介してCPU1
1に入力されている。
【0027】図4は、通信制御部25の一例を示してい
る。
【0028】同図において、ISDNインタフェース回
路31は、ISDNのSインタフェース(S点)に接続
するとともに、ISDNのレイヤ1の信号処理機能およ
びDチャネルの信号とBチャネルの信号の統合/分離機
能を備えたものであり、Dチャネルの信号はDチャネル
伝送制御装置(LAPD制御装置)32とやりとりし、
また、Bチャネルの信号は多重化/分離装置33とやり
とりしている。
【0029】Dチャネル伝送制御装置32は、Dチャネ
ルのレイヤ2の信号処理機能を実現するためのものであ
り、その動作は、Dチャネル制御部34によって制御さ
れる。Dチャネル制御部34は、Dチャネル伝送制御装
置32の動作制御を行ない、Dチャネル上の呼制御処理
を実現するとともに、多重化/分離装置33の動作モー
ドを制御するものである。
【0030】多重化/分離装置33は、Bチャネルを用
いてやりとりする音声および汎用データなどの複数のメ
ディアのデータを多重化し、CCITT勧告H.221
に規定されているフレームデータを形成して回線側に送
出するとともに、受信したフレームデータに多重化され
ている複数のメディアのデータを分離するものである。
この多重化/分離装置33は、音声データを音声COD
EC装置35とやりとりし、また、汎用データをLAP
B制御装置36とやりとりしている。
【0031】音声CODEC装置35は、ISDNのB
チャネルを用いてアナログ音声信号を伝送するためのア
ナログ信号/デジタルデータの信号変換処理を行なうた
めのものである。また、この音声CODEC装置35
は、通常の通話時に使用される64Kbpsのデータ変
換レートの変換機能と、メディア多重化時に使用される
56Kbpsのデータ変換レートの2つの動作モードを
備えている。
【0032】LAPB制御装置36は、ISDNのBチ
ャネルのレイヤ2の信号処理機能を実現するためのもの
であり、Bチャネル制御部37は、Bチャネルの上位レ
イヤの信号処理機能を実現するためのものである。
【0033】切換器38は、音声CODEC装置35
を、ハンドセット8あるいはマイク・スピーカ10のい
ずれか一方に接続するためのものである。また、この切
換器38の動作は、CPU11により制御される。
【0034】図5は、表示制御装置27の一例を示して
いる。
【0035】同図において、GDC(グラフィック・デ
バイス・コントローラ)41は、液晶表示器5の表示画
面の内容を制御するものであり、文字コードデータの図
形文字データ(フォントデータ)への展開と、ビットマ
ップデータへの配置、画像の拡大縮小、ドット色の反
転、直線、円、楕円および四角形などの図形の描画、描
画図形の線種などの表示属性の設定、図形のマスクなど
の種々の画像処理機能を備えているとともに、液晶表示
器表示制御装置42の表示タイミングも制御する。ま
た、GDC41は、VRAM(ビデオRAM)43をワ
ークエリアとして用い、したがって、その処理結果によ
り得られた表示画像のビットマップデータは、VRAM
43に蓄積される。また、フォントROM44は、おの
おのの文字コードデータに対応した図形文字データを記
憶するものである。
【0036】符号化復号化装置45は、画信号を符号化
圧縮するとともに、符号化されている画情報を元の画信
号に復号化するものであり、グループ4ファクシミリモ
ードの符号化復号化処理機能を備えている。また、符号
化復号化装置45は、VRAM43をワークエリアとし
て用いている。
【0037】このように、VRAM43を、GDC41
と符号化復号化装置45とで共用しているので、表示制
御装置27が必要なメモリを削減することができる。な
お、当然のことながら、GDC43と符号化復号化装置
45が同時にVRAM43の同一アドレスをアクセスし
ないように、メモリ排他/競合制御がなされる。
【0038】液晶表示器表示制御装置42は、VRAM
43の所定の表示画面用領域から表示データを取り出し
て液晶表示器5に表示出力するものである。
【0039】また、GDC41、VRAM43、フォン
トROM44、および、符号化復号化装置45は、内部
バス46に接続されており、これらの要素間のデータの
やりとりは、主としてこの内部バス46を介して行なわ
れている。
【0040】図6は、網終端装置NTaの構成例を示し
ている。なお、網終端装置NTbも、網終端装置NTa
と同一構成をもつ。
【0041】同図において、システム制御部51は、こ
の網終端装置NTaの動作を制御するとともに、内線
(S点)側の送信権を制御するためのトークン制御処
理、および、相手側の網終端装置NTbとの間のデータ
のやりとりを実行するためのものであり、システムメモ
リ52は、システム制御部51が実行する制御プログラ
ムなどのプログラムデータや種々のパラメータデータな
どを記憶するとともに、システム制御部51のワークエ
リアを構成するためのものであり、操作表示部53は、
ユーザがこの網終端装置NTaを操作するとともに、網
終端装置NTaがユーザに通知する種々のデータを表示
するためのものである。
【0042】ISDNインタフェース54は、ISDN
のT点に接続するためのものであり、ISDNインタフ
ェース55,56,57は、マスタ端末MTaおよびス
レーブ端末STa1,STa2を収容するためのもので
ある。
【0043】通信制御装置58は、ISDNとの間で所
定の呼設定に関する制御を実行するとともに、相手側の
網終端装置NTbとの間で所定のデータ伝送手順を実行
してデータをやりとりするためのものである。また、通
信制御装置58は、2チャネル分の汎用データを伝送デ
ータ処理部59との間でやりとりし、また、2チャネル
分の音声データを音声データ処理部60との間でやりと
りする。
【0044】通信制御部61,62,63は、マスタ端
末MTaおよびスレーブ端末STa1,STa2に対し
て、S点インタフェース機能を提供するとともに、所定
のデータ伝送手順を実行してデータをやりとりするため
のものである。また、通信制御部61,62,63は、
汎用データを伝送データ処理部59との間でやりとり
し、また、音声データを音声データ処理部60との間で
やりとりする。
【0045】伝送データ処理部59は、通信制御部5
8,61,62,63の相互間での汎用データの集計・
分配を処理するためのものであり、音声データ処理部6
0は、通信制御部58,61,62,63の相互間での
音声データの集計・ミキシング・分配を処理するための
ものである。
【0046】これらのシステム制御部51、システムメ
モリ52、操作表示部53、通信制御装置58,60,
61,62,63、伝送データ処理部59、および、音
声データ処理部60は、システムバス64に接続されて
おり、これらの各要素間のデータのやりとりは、このシ
ステムバス64を介して行なわれている。
【0047】図7は、通信制御装置58の一例を示して
いる。
【0048】同図において、多重化/分離装置65は、
Bチャネルを用いてやりとりする音声および汎用データ
などの複数のメディアのデータを多重化し、CCITT
勧告H.221に規定されているフレームデータを形成
して回線側に送出するとともに、受信したフレームデー
タに多重化されている複数のメディアのデータを分離す
るものである。この多重化/分離装置65は、2つのB
チャネルの多重化/分離処理を実行可能な能力を備えて
おり、2つのBチャネルの音声データを音声データ処理
部60とやりとりし、また、2つのBチャネルの汎用デ
ータをLAPB制御装置66,67とやりとりしてい
る。
【0049】LAPB制御装置66,67は、ISDN
のBチャネルのレイヤ2の信号処理機能を実現するため
のものであり、Bチャネル制御部68,69は、Bチャ
ネルのレイヤ3,4の信号処理機能を実現するためのも
のである。
【0050】LAPDチャネル伝送制御装置70は、D
チャネルのレイヤ2の信号処理機能を実現するためのも
のであり、その動作は、Dチャネル制御部71によって
制御される。Dチャネル制御部71は、Dチャネル伝送
制御装置70の動作制御を行ない、T点上のDチャネル
上の呼制御処理を実現するとともに、多重化/分離装置
65の動作モードを制御するものである。
【0051】図8は、通信制御装置61(,62,6
3)の一例を示している。
【0052】同図において、多重化/分離装置72は、
Bチャネルを用いてやりとりする音声および汎用データ
などの複数のメディアのデータを多重化し、CCITT
勧告H.221に規定されているフレームデータを形成
して回線側に送出するとともに、受信したフレームデー
タに多重化されている複数のメディアのデータを分離す
るものである。この多重化/分離装置72は、音声デー
タを音声データ処理部6とやりとりし、また、汎用デー
タをLAPB制御装置73とやりとりしている。
【0053】LAPB制御装置73は、ISDNのBチ
ャネルのレイヤ2の信号処理機能を実現するためのもの
であり、Bチャネル制御部74は、Bチャネルのレイヤ
3,4の信号処理機能を実現するためのものである。
【0054】LAPDチャネル伝送制御装置75は、D
チャネルのレイヤ2の信号処理機能を実現するためのも
のであり、その動作は、Dチャネル制御部76によって
制御される。Dチャネル制御部76は、Dチャネル伝送
制御装置75の動作制御を行ない、S点上のDチャネル
上の呼制御処理を実現するとともに、多重化/分離装置
72の動作モードを制御するものである。
【0055】図9は、音声データ処理部60の一例を示
している。
【0056】同図において、音声CODEC装置81,
82は、通信制御装置58に接続して、通信制御装置5
8から出力される回線上の音声データを元のPCM音声
データに変換するものであり、音声CODEC83,8
4,85は、通信制御装置61,62,63に接続し
て、それぞれの通信制御装置61,62,63から出力
される回線上の音声データを元のPCM音声データに変
換するものである。また、これらの音声CODEC装置
81〜85は、通常の通話時に使用される64Kbps
のデータ変換レートの変換機能と、メディア多重化時に
使用される56Kbpsのデータ変換レートの2つの動
作モードを備えている。
【0057】切換・ミキシング処理部86は、音声CO
DEC装置81〜85から出力されるPCM音声データ
を適宜にミキシングするとともに、出力先を選択するた
めのものである。
【0058】図10は、ISDNに接続されている端末
が、ISDNとの間で行う基本的な呼制御手順の一例に
ついて示している。
【0059】すなわち、発端末は、まず、転送モードと
して回線交換モードを設定するとともに、着端末を宛先
に指定した呼設定メッセージSETUPをISDNに送
出して着端末との呼設定を要求し、ISDNは、指定さ
れた着端末に呼設定メッセージSETUPを送出して発
呼する。また、ISDNは、呼設定状況を通知するため
の呼設定受付メッセージCALL_PROCを発端末に
送出する。
【0060】着端末は、着信検出すると、自端末が着信
可能な状態になっているときには、ISDNに呼出メッ
セージALERTを送出し、ISDNは呼出メッセージ
ALERTを発端末に送出して着端末の呼出を開始した
ことを通知する。
【0061】着端末は、ユーザがハンドセットを取り上
げて着信応答すると応答メッセージCONNをISDN
に送出し、ISDNは応答メッセージCONNを発端末
に送出して着端末が呼を受け付けたことを通知する。
【0062】また、ISDNは、着端末に応答確認メッ
セージCONN_ACKを送出して着端末の応答を確認
し、その時点で、発端末と着端末の間にデータ伝送のた
めのBチャネルが確立し、発端末のユーザと着端末のユ
ーザとの間で、Bチャネルを用いたデータ伝送動作が適
宜に実行される。
【0063】そして、データ伝送が終了するとすると、
発端末が切断メッセージDISCをISDNに送出して
Bチャネルの解放を要求し、ISDNは、解放メッセー
ジRELを発端末に送出してBチャネルの復旧を通知す
る。一方、着端末には、ISDNが切断メッセージDI
SCを送出してBチャネルの解放を要求し、着端末が解
放メッセージRELをISDNに送出してBチャネルの
復旧を通知する。
【0064】これにより、発端末は、チャネル切断完了
を通知する解放完了メッセージREL_COMPをIS
DNに応答し、発端末とISDNとの間のBチャネルが
解放される。それとともに、ISDNは、解放完了メッ
セージREL_COMPを着端末に送出して、ISDN
と着端末との間のBチャネルが解放される。それによ
り、発端末と着端末との間に設定されていたBチャネル
が完全に解放される。
【0065】このようにして、発端末と着端末との間に
Bチャネルが設定されて、データ伝送が行われ、データ
伝送が終了すると、Bチャネルが解放される。
【0066】また、ISDNの呼設定用のおのおののメ
ッセージは、図11(a)に示すように、レイヤ3呼制
御メッセージを規定するプロトコル仕様(フォーマッ
ト、シーケンスなど)を識別するためのプロトコル識別
子、そのメッセージがどの呼に関与するものであるかを
識別するための呼番号、それぞれのメッセージの内容を
識別するためのメッセージタイプ、おのおののメッセー
ジに必ず付加される必須情報要素、および、おのおのの
メッセージに必要に応じて付加される付加情報要素から
なる。なお、必須情報要素は、メッセージタイプに応じ
て0,1または複数個が設定されており、付加情報要素
は、その状況に応じて0,1または複数個が配置され
る。
【0067】呼設定メッセージSETUPは、同図
(b)に示すように、必須情報要素として「伝達能力」
をもち、付加情報要素としては、例えば、「発番号」、
「着番号」、「低位レイヤ整合性」、「高位レイヤ整合
性」、および、「ユーザ・ユーザ」などの情報要素をも
つ。
【0068】これらの情報要素の概略について説明す
る。
【0069】「伝達能力」情報要素は、伝送する情報の
内容が、音声、非制限デジタル情報、制限デジタル情
報、3.1KHzオーディオ、7KHzオーディオ、あ
るいは、ビデオのいずれかであるのかを示す情報転送能
力、使用する交換機能が回線交換であるのかパケット交
換であるのかを示す転送モード、情報転送の速度をあら
わす情報転送速度、情報の転送形態をあらわす情報、お
よび、ユーザ情報のプロトコルをあらわす情報などから
なる。
【0070】「発番号」情報要素は、発端末のISDN
番号をあらわし、「着番号」情報要素は、着端末のIS
DN番号をあらわす。
【0071】「低位レイヤ整合性」情報要素は、相手端
末との通信可能性検査に使用されるためのものであり、
基本的な内容は「伝達能力」情報要素と同一である。さ
らに、この「低位レイヤ整合性」情報要素には、例え
ば、CCITT勧告H.221機能など、より細かい内
容が含まれる。
【0072】「高位レイヤ整合性」情報要素は、相手端
末との整合性検査に使用するためのものであり、例え
ば、電話、グループ2/グループ3ファクシミリ、グル
ープ4ファクシミリ、ミクストモード、テレテックス、
ビデオテックス、テレックス、オーディオ・ビジュア
ル、メッセージ・ハンドリング・システム、あるいは、
静止画会議などの端末機能のうち、いずれの端末機能を
備えているのかを表示する。
【0073】「ユーザ・ユーザ」情報要素は、ユーザ間
の情報の伝達に用いるためのものであり、この「ユーザ
・ユーザ」情報要素の内容は、ISDNによって解釈さ
れることなくトランスペアレントに転送されて相手ユー
ザに伝達される。
【0074】また、静止画会議装置1では、Bチャネル
においては、TTC標準JT−H.221(CCITT
勧告H.221に対応した国内規格)で規定されるマル
チフレーム形式でデータをやりとりする。
【0075】図12に示すように、1つのマルチフレー
ムMFLは、8個のサブマルチフレームSMF1〜SM
F8からなり、おのおののサブマルチフレームSMF1
〜SMF8は、それぞれ2つのフレームから構成されて
いる。すなわち、1つのマルチフレームMFLは、16
個のフレームFLM0〜FLM15からなる。
【0076】それぞれのフレームFLM0〜FLM15
は、図13に示すように、80オクテットのデータから
なり、それらのオクテットをビット順に配置したそれぞ
れのビット位置は、サブチャネルSCH1〜SCH8を
構成している。
【0077】また、第1オクテット〜第8オクテットの
第8ビットは、フレーム同期信号(Frame Ali
gnment Signal)FASを構成し、第9オ
クテット〜第16オクテットの第8ビットは、ビットレ
ート割当信号(Bit rate Allocation
Signal)BASを構成する。
【0078】すなわち、サブチャネルSCH8は、第1
7オクテット〜第80オクテットの第8ビットに割り当
てられており、この部分は、応用チャネルAC(App
lication Channel)と呼ばれることも
ある。この静止画通信装置1では、サブチャネルSCH
8は、ドキュメントのバルク転送動作のデータ転送、テ
レライティング通信機能のデータ転送、および、静止画
会議通信機能のデータ転送などに、適宜に割り当てられ
て用いられる。
【0079】また、サブチャネルSCH8の第17〜第
24オクテットには、データを暗号化するためのキー情
報などをやりとりするための暗号チャネルのデータがセ
ットされることがある(オプション)。
【0080】このようにして、フレーム同期信号FAS
は、1つのフレームFLM0〜FLM15に8ビット配
置されており、そのビット割り当ては、図14に示すよ
うに、マルチフレームMFLを単位として構成されてい
る。
【0081】すなわち、偶数フレームFLM0,FLM
2,…,FLM14の第2オクテット〜第8オクテット
と、それに続く奇数フレームFLM1,FLM3,…,
FLM15には、「00110111」なる8ビットの
データパターンからなる水平同期信号が配置され、奇数
フレームFLM1,FLM3,…,FLM11の第1オ
クテットには、「001011」なる6ビットのデータ
パターンからなる垂直同期信号が配置されている。
【0082】この水平同期信号と垂直同期信号を検出す
ることにより、1つのマルチフレームMFLの同期を検
出することができる。
【0083】また、第0フレーム、第2フレーム、第4
フレーム、第6フレームおよび第8フレームの第1オク
テットのビットN1,N2,N3,N4,N5は、マル
チフレーム番号の表示に用いられる。このうち、ビット
N5は、マルチフレーム番号が使用されているか否かの
表示に用いられる。このように、マルチフレーム番号の
ために使用されるデータが4ビットなので、マルチフレ
ーム番号は0〜15までの値で降順に変化し、16マル
チフレーム毎に同じマルチフレーム番号があらわれる。
【0084】また、第10フレーム、第12フレーム、
および、第13フレームの第1オクテットのビットL
1,L2,L3は、現在使用されているBチャネルのう
ち、そのフレームを運んでいるBチャネルの接続された
順番をあらわすコネクション番号を表示するために用い
られる。また、第15フレームの第1オクテットのビッ
トRは、将来の勧告のために確保(予約)されており、
その値には0がセットされる。
【0085】また、第14フレームの第1オクテットの
ビットTEAは、データ端末装置の内部的な障害によ
り、データ伝送できない状態であることを表示するため
に用いられる。
【0086】また、奇数フレームFLM1,FLM3,
…,FLM15の第3オクテットのビットAは、フレー
ム同期またはマルチフレーム同期が確立しているか、あ
るいは、同期はずれを生じているかを表示するために用
いられる。
【0087】また、奇数フレームFLM1,FLM3,
…,FLM15の第5オクテット、第6オクテット、第
7オクテット、および、第8オクテットのビットC1,
C2,C3,C4は、連続した2つのフレーム(すなわ
ち、サブマルチフレーム)のデータエラー検出(すなわ
ち、伝送路品質検出)のために参照されるCRC(巡回
冗長検査)符号を表示するためのものであり、この奇数
フレームFLM1,FLM3,…,FM15の第4オク
テットのビットEは、受信側で伝送エラーを検出したこ
とを表示するために用いられる。
【0088】また、ビットレート割当信号BASは、図
15に示すように、偶数フレームFLM0,FLM2,
…,FLM14では、能力BASあるいはBASコマン
ドをあらわす8ビットデータが配置され、それに続く奇
数フレームFLM1,FLM3,…,FLM15には、
直前のフレームで送出した能力BASあるいはBASコ
マンドの値を誤り訂正するための二重誤り訂正符号が配
置される。
【0089】また、マルチフレームMFLのデータの送
信は、フレーム番号順に行なわれ、おのおののフレーム
FLM0〜FLM15は、図16に示すように、第1オ
クテットから第80オクテットのオクテット順序に送出
され、それぞれのオクテットは、第1ビットが最初に送
出される。
【0090】すなわち、おのおののフレームFLM0〜
FLM15においては、第1オクテットの第1ビットが
最初に送出され、第80オクテットの第8ビットが最後
に送出される。
【0091】静止画会議通信のデータ伝送手順の一例を
図17に示す。なお、この例では、ポイント・ツー・ポ
イント接続での2つの端末間でのデータ伝送手順を示し
ている。また、このデータ伝送手順では、基本的には、
TTC標準JT−H.242(CCITT勧告H.24
2に対応した国内規格)が用いられる。
【0092】まず、発呼端末が宛先端末を発呼するため
に、「伝達能力」情報要素に非制限デジタル情報、「発
番号」情報要素に自端末のISDNアドレス、「着番
号」情報要素に宛先端末のISDNアドレス、「低位レ
イヤ整合性」情報要素にH.221機能、「高位レイヤ
整合性」情報要素に静止画会議機能をそれぞれセットし
た呼設定メッセージSETUPを送出し、これにより、
発端末とISDN、および、宛先端末とISDNとの間
でおのおの呼設定動作が行なわれて、発端末とISD
N、および、宛先端末とISDNとの間にそれぞれBチ
ャネルが確立し、それによって、発端末と着端末との間
に通信パスが確立する。
【0093】この確立したBチャネル上でPCM音声デ
ータをセットしたフレームデータをやりとりしながらフ
レーム同期を行ない(モード初期化)、フレーム同期お
よびマルチフレーム同期が確立すると(マルチフレーム
同期検出)、相互に能力BASデータおよびコマンドB
ASデータをやりとりし、そのときに使用する伝送モー
ドを決定する(伝送モードの決定)。このとき、56K
bpsの音声データ、および、6.4Kbpsの(汎
用)データの伝送モードが設定される。この汎用データ
のチャネルを用いて、音声データ以外のC&Iモードの
データ、例えば、C&I機能、テレライティング通信機
能、および、バルク転送機能のデータがやりとりされ
る。
【0094】次に、発呼端末から着呼端末にその選択し
た伝送モードを指定するBASコマンドを送信し、発呼
端末と着呼端末の伝送モードが切り換えられる(モード
切り換え)。そして、暗号モードなど、装置機能に共通
するパラメータを設定(共通パラメータの設定)し、汎
用データをMLP(マルチレイヤプロトコル)で使用さ
れることが設定され(MLPの設定)、さらに、使用す
る静止画会議モードが設定されて、C&Iモードのデー
タ伝送が行なわれる。
【0095】そして、C&Iモードのデータ伝送が終了
すると、MLPが切断され、通話動作が終了し、伝送モ
ードがモード0Fに切換えられた後に、Dチャネルの切
断/解放が行なわれて、一連の静止画会議通信動作が終
了する。
【0096】また、C&Iモードのデータ伝送では、次
のような会議動作が行なわれる。
【0097】まず、次の4つのモードから、会議モード
の選択が行なわれる。
【0098】(a)議長が次の操作者を指定する議長モ
ード。
【0099】(b)操作者が次の操作者を指定する操作
者指名モード。
【0100】(c)操作要求を待ちリストに登録する参
加者指名モード。
【0101】(d)操作権(トークン)を設定しない自
由モード。
【0102】次に、「会議開始要求」、「出欠確認」、
「呼び出し要求」、「会議情報取り出し要求」、「会議
状態表示要求」と議事が進行し、テレライティングアプ
リケーションが起動されて、共通の会議資料を参照した
会議に移行する。
【0103】このテレライティングアプリケーションで
は、「(文書の)操作権の要求、取り消し、放棄」、
「操作権移動要求」、「文書一覧要求」、「文書取り出
し要求」、「文書保存要求」、「文書削除要求」、およ
び、「文書記録要求」が適宜に行なわれる。
【0104】また、「退席・参加要求」、「退席許可要
求」が適宜に行なわれ、「会議終了要求」が出される
と、C&Iモードのデータ伝送が終了する。
【0105】なお、この場合には、1つのBチャネルを
用いて会議通信を行なう場合を示したが、2つのBチャ
ネルを用いて会議通信を行なうこともできる。その場
合、多重化/分離装置にオプション的に設けたビデオ入
出力ポートを用いて、動画情報のやりとりを行なうこと
ができる。
【0106】以上の構成で、網終端装置NTaに接続さ
れているマスタ端末MTaおよびスレーブ端末STa
1,STa2と、網終端装置NTbに接続されているマ
スタ端末MTbおよびスレーブ端末STb1,STb2
との間で静止画会議(遠隔会議)を行なうとき、まず、
マスタ端末MTaおよびスレーブ端末STa1,STa
2が適宜に網終端装置NTaを発呼するとともに、マス
タ端末MTbおよびスレーブ端末STb1,STb2が
網終端装置NTbを発呼する。
【0107】これにより、網終端装置NTaとマスタ装
置MTaおよびスレーブ装置STa1,STa2の間に
通信パスが設定されるとともに、網終端装置NTbとマ
スタ装置MTbおよびスレーブ装置STb1,STb2
との間に通信パスが設定される。
【0108】このようにして、網終端装置NTaとマス
タ装置MTaおよびスレーブ装置STa1,STa2の
間に通信パスが設定されるとともに、網終端装置NTb
とマスタ装置MTbおよびスレーブ装置STb1,ST
b2との間に通信パスが設定された最初の時点では、そ
れぞれ網終端装置NTa,NTbでの送信権(以下、ト
ークンという)は、どの端末にも割り当てられていない
トークンフリーの状態であり、この状態では、網終端装
置NTa,NTbは、マスタ装置MTa,MTbがトー
クンを保持しているとみなして動作する。
【0109】そこで、例えば、マスタ装置MTaが、網
終端装置NTbを発呼するための制御信号を網終端装置
NTaに出力し、これにより、網終端装置NTaは、網
終端装置NTbを2度発呼し、その結果、網終端装置N
Taと網終端装置NTbとの間に、2つのBチャネルを
用いた通信パスが設定される。
【0110】そして、網終端装置NTaに接続されたマ
スタ端末MTaおよびスレーブ端末STa1,STa2
のうち、トークンを保持している端末の音声データ、お
よび、汎用データのうち非トークン制御データ(例え
ば、テレライティング・データや、グループ4ファクシ
ミリ・データ)が、例えば、B1チャネルを介して網終
端装置NTbに伝送され、網終端装置NTbは、B1チ
ャネルを介して受信した音声データおよび汎用データを
マスタ端末MTbおよびスレーブ端末STb1,STb
2に転送する。
【0111】このとき、網終端装置NTaは、トークン
を保持していない端末については、B1チャネルを介し
て受信した音声データと、トークンを保持している端末
の音声データをミキシングし、そのミキシングした音声
データを転送する。また、トークンを保持している端末
の非トークン制御データを、トークンを保持していない
端末に転送する。さらに、マスタ端末MTaから出力さ
れるトークン制御データを、スレーブ端末STa1,S
Ta2に転送する。
【0112】同様に、網終端装置NTbに接続されたマ
スタ端末MTbおよびスレーブ端末STb1,STb2
のうち、トークンを保持している端末の音声データ、お
よび、汎用データのうち非トークン制御データが、例え
ば、B2チャネルを介して網終端装置MTaに伝送さ
れ、網終端装置MTaは、B2チャネルを介して受信し
た音声データおよび汎用データをマスタ端末MTaおよ
びスレーブ端末STa1,STa2に転送する。
【0113】このとき、網終端装置NTbは、トークン
を保持していない端末については、B2チャネルを介し
て受信した音声データと、トークンを保持している端末
の音声データをミキシングし、そのミキシングした音声
データを転送する。また、トークンを保持している端末
の非トークン制御データを、トークンを保持していない
端末に転送する。さらに、マスタ端末MTbから出力さ
れるトークン制御データを、スレーブ端末STb1,S
Tb2に転送する。
【0114】このようにして、2つのBチャネルを用い
て、網終端装置NTaに接続されているマスタ端末MT
aおよびスレーブ端末STa1,STa2と、網終端装
置NTbに接続されているマスタ端末MTbおよびスレ
ーブ端末STb1,STb2との間で静止画会議が行な
われる。
【0115】静止画会議画終了すると、例えば、マスタ
端末MTaおよびスレーブ端末STa1,STa2が網
終端装置NTaとの間の呼を切断解放するとともに、マ
スタ端末MTbおよびスレーブ端末STb1,STb2
が網終端装置NTbとの間の呼を切断解放し、次いで、
網終端装置NTaは、網終端装置NTbとの間の2つの
呼を順次切断解放する。
【0116】図18および図19は、マスタ端末が実行
するトークン制御処理の一例を示している。
【0117】まず、初期状態では、マスタ端末は、網終
端装置にトークンフリーを通知する(処理101)。こ
の状態で、自端末のユーザがトークン要求の操作を実行
するか、あるいは、いずれかのスレーブ端末からトーク
ン要求メッセージ受信するまで待機している(判断10
2,103のNOループ)。
【0118】ユーザからトークン要求が操作された場合
で、判断102の結果がYESになるときには、マスタ
端末は、トークン獲得状態となり(処理104)、自端
末がトークンを獲得したことを網終端装置に通知する
(処理105)。
【0119】また、いずれかのスレーブ端末がトークン
要求メッセージを送出した場合で、判断103の結果が
YESになるときには、そのスレーブ端末についてトー
クンを設定することをあらわすトークン応答メッセージ
を送出して(処理106)、そのときにトークンを獲得
したスレーブ端末がトークンを獲得したことを網終端装
置に通知する(処理107)。
【0120】このようにして、いずれかの端末がトーク
ン獲得状態になっている状態では、いずれかのスレーブ
端末からトークン要求メッセージを受信するか、ユーザ
がトークン解放指令を操作するか、ユーザがトークン解
放を操作するか、いずれかのスレーブ端末からトークン
解放要求メッセージを受信するまで待つ(判断108,
109,110,111,112のNOループ)。
【0121】トークン要求メッセージを受信した場合
で、判断108の結果がYESになるときには、そのス
レーブ端末に対して、トークン設定を拒否することをあ
らわすトークン拒否応答メッセージを送出し(処理11
3)、判断108に戻る。
【0122】ユーザがトークン解放指令を操作した場合
で、判断109の結果がYESになるときには、そのと
きにトークン獲得しているスレーブ端末に対して、トー
クン解放表示メッセージを送出して、トークンを解放す
ることを指示し(処理114)、そのスレーブ端末がト
ークン解放状態になって、トークン解放確認メッセージ
を受信すると(処理115)、トークン獲得状態になり
(処理116)、自端末がトークンを獲得したことを網
終端装置に通知して(処理117)、判断108に戻
る。
【0123】また、ユーザがトークン解放を操作した場
合で、判断110の結果がYESになるときには、トー
クンを解放し(処理118)、このときには、トークン
フリー状態なので、処理101に戻る。
【0124】また、トークン設定しているスレーブ端末
よりトークン解放要求メッセージを受信した場合で、判
断112の結果がYESになるときには、そのスレーブ
端末に対してトークン解放応答メッセージを送出し(処
理119)、このときには、トークンフリー状態になる
ので、処理101に戻る。
【0125】図20は、スレーブ端末が実行するトーク
ン制御処理の一例を示している。
【0126】まず、トークン設定されていない状態で
は、ユーザがトークン要求を操作するまで待機している
(判断201のNOループ)。ユーザがトークン要求を
操作した場合で、判断201の結果がYESになるとき
には、マスタ端末に対してトークン要求メッセージを送
出し(処理202)、マスタ端末からトークン確認メッ
セージを受信したかどうかを調べる(判断203)。判
断203の結果がNOになるときには、判断201に戻
る。また、判断203の結果がYESになるときには、
トークン獲得状態になる(処理204)。
【0127】このトークン獲得状態では、ユーザからト
ークン解放が操作されるか、あるいは、マスタ端末から
トークン解放表示メッセージを受信するまで待機してい
る(判断205,206のNOループ)。
【0128】ユーザがトークン解放を操作した場合で、
判断205の結果がYESになるときには、マスタ端末
にトークン解放要求メッセージを送出し(処理20
7)、マスタ端末からトークン解放応答メッセージを受
信し(処理208)、判断201に戻り、トークンが設
定されていない状態になる。
【0129】また、マスタ端末からトークン解放表示メ
ッセージを受信した場合で、判断206の結果がYES
になるときには、トークンを解放し(処理209)、ト
ークン解放確認メッセージをマスタ端末に送出して(処
理210)、判断201に戻る。
【0130】図21は、網終端装置が実行する処理のう
ち、トークン制御信号のやりとりの処理例(1単位)を
示している。
【0131】網終端装置は、マスタ端末から受信した汎
用データのうち、所定フォーマットのトークン制御信号
を抽出し、そのトークン制御信号を各スレーブ端末に送
出するとともに(処理301)、各スレーブ端末から受
信した汎用データのうち、トークン制御信号を抽出し、
そのトークン制御信号をマスタ端末に送出する(処理3
02)。
【0132】図22は、網終端装置が実行する処理のう
ち、汎用データの非トークン制御信号のやりとりの処理
例(1単位)を示している。
【0133】網終端装置は、そのときにトークンフリー
が通知されているかどうかを調べる(判断310)。判
断310の結果がYESになるときには、マスタ端末か
ら出力されている汎用データのうち非トークン制御信号
を取り出して、その非トークン制御信号を相手端末に送
出するとともに(処理311)、相手端末から受信した
汎用データをマスタ端末およびスレーブ端末に送出する
(処理312)。
【0134】また、トークン獲得端末が通知されている
場合で、判断310の結果がNOになるときには、通知
されているトークン獲得端末から出力されている汎用デ
ータのうち非トークン制御信号を取り出して、その非ト
ークン制御信号を相手端末に送出するとともに(処理3
13)、相手端末から受信した汎用データをマスタ端末
およびスレーブ端末に送出する(処理314)。
【0135】図23は、網終端装置が実行する処理のう
ち、音声データのやりとりの処理例(1単位)を示して
いる。
【0136】網終端装置は、そのときにトークンフリー
が通知されているかどうかを調べる(判断321)。ト
ークン獲得端末が通知されている場合で、判断321の
結果がNOになるときには、トークン獲得端末から出力
されている音声データを相手端末に送出し(処理32
2)、相手端末から受信した音声データと、トークン獲
得端末から出力されている音声データをミキシングし、
そのミキシングした音声データを、トークン非獲得端末
に出力し(処理323)、受信した音声データをトーク
ン獲得端末に出力する(処理324)。
【0137】また、トークンフリーが通知されている場
合で、判断321の結果がYESになるときには、マス
タ端末から出力されている音声データを相手端末に送出
し(処理325)、相手端末から受信した音声データ
と、マスタ端末から出力されている音声データをミキシ
ングし、そのミキシングした音声データを、全てのスレ
ーブ端末に出力し(処理326)、受信した音声データ
をマスタ端末に出力する(処理327)。
【0138】このようにして、本実施例では、2つの網
終端装置にそれぞれ3つの端末装置を接続し、これらの
端末装置間での静止画会議通信を実行しているため、会
議通信のために使用する回線数が2チャネルで済み、回
線コストを大幅に低減することができる。また、端末装
置としては、一般的な構成のもの用いることができるの
で、会議通信システムを安価に構築することができる。
【0139】図24は、本発明の他の実施例にかかる静
止画会議通信システムを示している。
【0140】この場合、ISDNに接続されている網終
端装置NTc,NTd,NTe,NTfが、2つのBチ
ャネルを用いてリング状の通信パスを構成している。す
なわち、網終端装置NTcと網終端装置NTdの間に1
つのBチャネルを用いた呼が張られ、網終端装置NTd
と網終端装置NTeとの間に1つのBチャネルを用いた
呼が張られ、網終端装置NTeと網終端装置NTfの間
に1つのBチャネルを用いた呼が張られ、網終端装置N
Tfと網終端装置NTcとの間に1つのBチャネルを用
いた呼が張られている。
【0141】また、網終端装置NTcには、この静止画
通信会議システムでの会議セッションを運営する上での
議長の役割をなす議長端末CTが収容され、それ以外の
網終端装置NTd,NTe,NTfには、それぞれ1つ
のマスタ端末MTd,MTe,MTfと、2つのスレー
ブ端末STd1,STd2,STe1,STe2,ST
f1,STf2が収容されている。これらの網終端装置
NTc,NTd,NTe,NTfは、図6と同様の構成
をもち、また、議長端末CT、マスタ端末MTd,MT
e,MTf、および、スレーブ端末STd1,STd
2,STe1,STe2,STf1,STf2は、図3
と同様の構成をもつ。
【0142】このように、この場合には、網終端装置N
Tcに議長端末CTが接続されているため、上述したリ
ング状の通信パスでは、網終端装置NTcから網終端装
置NTdに向けた方向に、データが転送される。
【0143】すなわち、例えば、議長端末CTから出力
された送信データ(音声データおよび汎用データ)は、
網終端装置NTcから網終端装置NTdに転送される。
網終端装置NTdは、網終端装置NTcから受信したデ
ータを収容しているマスタ端末MTdおよびスレーブ端
末STd1,STd2に分配するとともに、網終端装置
NTeに転送する。網終端装置NTeは、網終端装置N
Tdから受信したデータを収容しているマスタ端末MT
eおよびスレーブ端末STe1,STe2に分配すると
ともに、網終端装置NTfに転送する。網終端装置NT
fは、網終端装置NTeから受信したデータを収容して
いるマスタ端末MTeおよびスレーブ端末STe1,S
Te2に分配するとともに、網終端装置NTcに転送す
る。網終端装置NTcは、自端末の送信データを網終端
装置NTfから受信すると、送信データが他の全ての網
終端装置NTd,NTe,NTfに接続されている端末
に転送されたと判定する。
【0144】ここで、この静止画会議通信システムで
は、網終端装置NTc,NTd,NTe,NTfのう
ち、通信パスに、収容している端末の送信データ(音声
データおよび汎用データ)を送信する権利を設定するた
めのグローバルトークンが設定されており、このグロー
バルトークンの設定・解放は、議長端末CTによって制
御されている。
【0145】それとともに、網終端装置NTdのマスタ
端末MTd、および、スレーブ端末STd1,STd2
には、網終端装置NTdに送信データを出力できる権利
を設定するためのローカルトークンが設定されており、
このローカルトークンの設定・解放はマスタ端末MTd
によって制御されている。
【0146】同様にして、網終端装置NTeのマスタ端
末MTe、および、スレーブ端末STe1,STe2に
は、網終端装置NTeに送信データを出力できる権利を
設定するためのローカルトークンが設定されており、こ
のローカルトークンの設定・解放はマスタ端末MTeに
よって制御されている。
【0147】同様にして、網終端装置NTfのマスタ端
末MTf、および、スレーブ端末STf1,STf2に
は、網終端装置NTfに送信データを出力できる権利を
設定するためのローカルトークンが設定されており、こ
のローカルトークンの設定・解放はマスタ端末MTfに
よって制御されている。
【0148】また、議長端末CTは、このような静止画
会議通信を設定するため、図25(a)に示したような
会議メンバー情報を作成し、そのときに発呼する相手端
末(この場合は、網終端装置NTd)に通知する。
【0149】この会議メンバー情報は、会議に参加する
網終端装置の情報をあらわす複数のサイト情報を、デー
タの送信順序に従ってまとめたものである。したがっ
て、会議メンバー情報におけるサイト情報の順序は意味
をもち、通信パスをリング状に形成するために、最初の
サイト情報と最後のサイト情報は議長端末CTが収容さ
れている網終端装置NTcに関するものが配置される。
【0150】サイト情報の一例を同図(b)に示す。
【0151】このサイト情報は、そのサイトの網終端装
置の参照情報をあらわす参照番号、網終端装置のISD
N番号、そのサイトの網終端装置に収容されるおのおの
の参加端末に関する情報をあらわす1つ以上の参加端末
情報からなる。なお、会議メンバー情報の最後に配置さ
れるサイト情報には、参加端末情報を含めなくともよ
い。
【0152】参加端末情報の一例を同図(c)に示す。
【0153】この参加端末情報は、その端末の内線番号
(サブアドレスでもよい)、端末を使用する参加者の氏
名をあらわす参加者氏名情報、参加者に設定された発信
元参照番号、その参加端末が実際に会議に参加するか否
かを示す参加フラグからなる。
【0154】以上の構成で、静止画会議を開始すると
き、議長端末CTは、上述した会議メンバー情報を作成
するとともに、網終端装置NTcを発呼して、網終端装
置NTcとの間に通信パスを形成する。このときには、
議長端末CTと網終端装置NTcとの間のフレーム同期
およびマルチフレーム同期が確立する。
【0155】それとともに、マスタ端末MTdおよびス
レーブ端末STd1,STd2は、適宜に網終端装置N
Tdを発呼し、マスタ端末MTdおよびスレーブ端末S
Td1,STd2と網終端装置NTdとの間に通信パス
が形成される。このときには、マスタ端末MTdおよび
スレーブ端末STd1,STd2と網終端装置NTdと
の間のフレーム同期およびマルチフレーム同期が確立す
る。
【0156】同様にして、マスタ端末MTeおよびスレ
ーブ端末STe1,STe2は、適宜に網終端装置NT
eを発呼し、マスタ端末MTeおよびスレーブ端末ST
e1,STe2と網終端装置NTeとの間に通信パスが
形成される。このときには、マスタ端末MTeおよびス
レーブ端末STe1,STe2と網終端装置NTeとの
間のフレーム同期およびマルチフレーム同期が確立す
る。
【0157】また、同様にして、マスタ端末MTfおよ
びスレーブ端末STf1,STf2は、適宜に網終端装
置NTfを発呼し、マスタ端末MTfおよびスレーブ端
末STf1,STf2と網終端装置NTfとの間に通信
パスが形成される。このときには、マスタ端末MTfお
よびスレーブ端末STf1,STf2と網終端装置NT
fとの間のフレーム同期およびマルチフレーム同期が確
立する。
【0158】次いで、議長端末CTは、会議メンバー情
報を通知した状態で、会議メンバー情報の2番目に配置
されているサイト情報の網終端装置NTdを発呼する。
これにより、網終端装置NTcは、会議メンバー情報を
通知した状態で網終端装置NTdを発呼し、これによっ
て、網終端装置NTcと網終端装置NTdとの間に通信
パスが形成される。
【0159】次いで、網終端装置NTdは、会議メンバ
ー情報の中の自端末のサイト情報の位置を判別し、その
サイト情報の次に配置されているサイト情報の網終端装
置NTeを発呼する。また、このとき、会議メンバー情
報を網終端装置NTeに通知する。これにより、網終端
装置NTdと網終端装置NTeとの間に通信パスが形成
される。
【0160】次いで、網終端装置NTeは、会議メンバ
ー情報の中の自端末のサイト情報の位置を判別し、その
サイト情報の次に配置されているサイト情報の網終端装
置NTfを発呼する。また、このとき、会議メンバー情
報を網終端装置NTeに通知する。これにより、網終端
装置NTeと網終端装置NTfとの間に通信パスが形成
される。
【0161】次いで、網終端装置NTfは、会議メンバ
ー情報の中の自端末のサイト情報の位置を判別し、その
サイト情報の次に配置されているサイト情報の網終端装
置NTcを発呼する。また、このとき、会議メンバー情
報を網終端装置NTcに通知する。これにより、網終端
装置NTfと網終端装置NTcとの間に通信パスが形成
される。
【0162】網終端装置NTcでは、自端末の2つめの
通信パスが形成されたので、その旨を議長端末CTに通
知する。
【0163】このようにして、網終端装置NTc,NT
d,NTe,NTfの間にリング状の通信パスが形成さ
れると、最初の状態では、グローバルトークンがトーク
ンフリーの状態になり、また、各網終端装置NTd,N
Te,NTfのローカルトークンがトークンフリーの状
態になる。この状態では、マスタ端末MTd,MTe,
MTfがローカルトークンを獲得しているとみなされ
る。
【0164】この状態から、議長端末CT、および、各
網終端装置NTd,NTe,NTfのマスタ端末MT
d,MTe,MTfとの間でグローバルトークンの設定
・解放が制御され、また、各マスタ端末MTd,MT
e,MTfは、網終端装置NTd,NTe,NTfのサ
イト内のローカルトークンの設定・解放を制御する。
【0165】これにより、グローバルトークンを獲得し
た網終端装置NTc,NTd,NTe,NTfのうち、
ローカルトークンを獲得している端末からの送信データ
(音声データおよび汎用データ)が、ISDN内に形成
されたリング状の通信パスを介して、他の網終端装置N
Tc,NTd,NTe,NTfに転送され、それぞれに
収容されている端末に転送される。
【0166】これによって、議長端末CT、マスタ端末
MTd,MTe,MTf、および、スレーブ端末STd
1,STd2,STe1,STe2,STf1,STf
2の相互間で、静止画会議セッションが実施される。
【0167】そして、この静止画会議セッションを終了
すると、各網終端装置NTc,NTd,NTe,NTf
は、それぞれの通信パスを切断解放し、呼を切断解放す
る。それとともに、議長端末CT、マスタ端末MTd,
MTe,MTf、および、スレーブ端末STd1,ST
d2,STe1,STe2,STf1,STf2は、適
宜に網終端装置NTc,NTd,NTe,NTfとの間
の通信パスを切断解放し、呼を切断解放して、一連の通
信動作を終了する。
【0168】図26は、議長端末CTが実行するグロー
バルトークンの制御例を示している。
【0169】まず、最初の状態では、議長端末CTがグ
ローバルトークンを獲得した状態になっており(処理4
01)、議長端末CTは、グローバルトークン獲得を網
終端装置NTcに通知する(処理402)。そして、こ
の状態で、他の網終端装置のマスタ端末からグローバル
トークン要求メッセージを受信することを監視している
(判断403のNOループ)。
【0170】いずれかのマスタ端末からグローバルトー
クン要求メッセージを受信して、判断403の結果がY
ESになるときには、他のサイトからグローバルトーク
ン要求メッセージを受信したことをユーザに通知して、
ユーザがグローバルトークン解放を操作するまで待つ
(処理404、判断405のNOループ)。
【0171】ユーザがグローバルトークン解放操作を実
施して、判断405の結果がYESになるときには、グ
ローバルトークンを解放し(処理406)、グローバル
トークンなしを網終端装置NTcに通知したのちに(処
理407)、グローバルトークン応答をそのグローバル
トークン要求したマスタ端末に通知する(処理40
8)。
【0172】このようにして、他の網終端装置のマスタ
端末にグローバルトークンを設定している状態では、他
の網終端装置のマスタ端末からグローバルトークン要求
メッセージを受信するか、ユーザがグローバルトークン
解放指令を操作するか、そのときにグローバルトークン
を獲得しているマスタ端末からグローバルトークン解放
要求メッセージを受信するまで待機している(判断40
9,410,411)。
【0173】他の網終端装置のマスタ端末からグローバ
ルトークン要求メッセージを受信した場合で、判断40
9の結果がYESになるときには、そのときにグローバ
ルトークンを獲得しているマスタ端末に対してグローバ
ルトークン解放表示メッセージを送出し(処理41
2)、そのグローバルトークンを獲得しているマスタ端
末がグローバルトークンを解放して、グローバルトーク
ン解放確認メッセージを送出し、そのグローバルトーク
ン解放確認メッセージを受信すると(処理413)、そ
のときにグローバルトークン要求メッセージを送出した
マスタ端末にグローバルトークン応答メッセージを送出
して(処理414)、判断409)。これにより、新た
にグローバルトークンを要求したマスタ端末に対して、
グローバルトークンが設定される。
【0174】また、ユーザがグローバルトークン解放指
令を操作して、判断410の結果がYESになると、そ
のときにグローバルトークンを獲得しているマスタ端末
に対してグローバルトークン解放表示メッセージを送出
し(処理415)、そのグローバルトークンを獲得して
いるマスタ端末がグローバルトークンを解放して、グロ
ーバルトークン解放確認メッセージを送出し、そのグロ
ーバルトークン解放確認メッセージを受信すると(処理
416)、処理401に戻り、グローバルトークン獲得
状態となる。
【0175】また、そのときにグローバルトークンを獲
得しているマスタ端末からグローバルトークン解放要求
メッセージを受信した場合で、判断411の結果がYE
Sになるときには、そのマスタ端末にグローバルトーク
ン解放応答メッセージを送出して(処理417)、処理
401に戻る。
【0176】図27、図28および図29は、マスタ端
末MTd,MTe,MTfのグローバルトークン制御、
および、ローカルトークン制御の一例を示している。
【0177】まず、最初の状態では、グローバルトーク
ンを獲得していないので、自端末のユーザがトークン要
求を操作入力するか、あるいは、スレーブ端末からロー
カルトークン要求メッセージを受信することを監視して
いる(判断501,502のNOループ)。
【0178】ユーザがトークン要求を操作した場合で、
判断501の結果がYESになるときには、グローバル
トークン要求メッセージを網終端装置に送出する(処理
503)。また、スレーブ端末からローカルトークン要
求メッセージを受信した場合で、判断504の結果がY
ESになるときには、ローカルトークン拒否応答メッセ
ージをその要求端末に送出したのちに(処理504)、
処理503に進んで、グローバルトークン要求メッセー
ジを送出する。
【0179】このようにして、グローバルトークン要求
メッセージを送出すると、議長端末CTからグローバル
トークン応答メッセージを受信するか、スレーブ端末か
らローカルトークン要求メッセージを受信することを監
視している(判断505,506のNOループ)。スレ
ーブ端末からローカルトークン要求メッセージを受信し
て、判断506の結果がYESになるときには、ローカ
ルトークン拒否応答メッセージをその要求端末に送出し
(処理507)、判断505に戻る。
【0180】議長端末CTからグローバルトークン応答
メッセージを受信した場合で、判断505の結果がYE
Sになるときには、グローバルトークン確認メッセージ
を議長端末CTに送出した後に(処理508)、グロー
バルトークン獲得状態になり(処理509)、グローバ
ルトークン獲得を網終端装置に通知する(処理51
0)。
【0181】このようにして、グローバルトークンを獲
得すると、最初は、ローカルトークンフリーの状態にな
る。そこで、マスタ端末は、網終端装置にトークンフリ
ーを通知する(処理511)。この状態で、自端末のユ
ーザがローカルトークン要求の操作を実行するか、ある
いは、いずれかのスレーブ端末からローカルトークン要
求メッセージ受信するまで待機している(判断512,
513のNOループ)。
【0182】ユーザからローカルトークン要求が操作さ
れた場合で、判断512の結果がYESになるときに
は、マスタ端末は、ローカルトークン獲得状態となり
(処理514)、自端末がローカルトークンを獲得した
ことを網終端装置に通知する(処理515)。
【0183】また、いずれかのスレーブ端末がローカル
トークン要求メッセージを送出した場合で、判断513
の結果がYESになるときには、そのスレーブ端末につ
いてローカルトークンを設定することをあらわすローカ
ルトークン応答メッセージを送出して(処理516)、
そのスレーブ端末がローカルトークンを獲得したことを
網終端装置に通知する(処理517)。
【0184】このようにして、いずれかの端末がローカ
ルトークン獲得状態になっている状態では、いずれかの
スレーブ端末からローカルトークン要求メッセージを受
信するか、ユーザがローカルトークン解放指令を操作す
るか、ユーザがローカルトークン解放を操作するか、い
ずれかのスレーブ端末からローカルトークン解放要求メ
ッセージを受信するか、ユーザがグローバルトークン解
放指令を操作するか、あるいは、議長端末CTからグロ
ーバルトークン解放表示メッセージを受信するまで待つ
(判断518,519,520,521,522,52
3のNOループ)。
【0185】ローカルトークン要求メッセージを受信し
た場合で、判断518の結果がYESになるときには、
そのスレーブ端末に対して、ローカルトークン拒否応答
メッセージを送出し(処理524)、判断518に戻
る。
【0186】ユーザがローカルトークン解放指令を操作
した場合で、判断519の結果がYESになるときに
は、そのときにローカルトークン獲得しているスレーブ
端末に対して、ローカルトークン解放表示メッセージを
送出して、ローカルトークンを解放することを指示し
(処理525)、そのスレーブ端末がローカルトークン
解放状態になって、ローカルトークン解放確認メッセー
ジを送出してこれを受信すると(処理526)、ローカ
ルトークン獲得状態になり(処理527)、自端末がロ
ーカルトークンを獲得したことを網終端装置に通知して
(処理528)、判断518に戻る。
【0187】また、ユーザがローカルトークン解放を操
作した場合で、判断520の結果がYESになるときに
は、ローカルトークンを解放し(処理529)、このと
きには、ローカルトークンフリー状態なので、処理51
1に戻る。
【0188】また、ローカルトークン設定しているスレ
ーブ端末よりローカルトークン解放要求メッセージを受
信した場合で、判断521の結果がYESになるときに
は、そのスレーブ端末に対してローカルトークン解放応
答メッセージを送出し(処理530)、グローバルトー
クン解放メッセージを議長端末CTに送出し(処理53
1)、議長端末CTからグローバルトークン解放確認メ
ッセージを受信すると(処理532)、グローバルトー
クンなしを網終端装置に通知して(処理533)、判断
501に戻る。
【0189】また、ユーザからグローバルトークン解放
指令が操作された場合で、判断522の結果がYESに
なるときには、処理531に進み、グローバルトークン
を解放する。
【0190】また、議長端末CTからグローバルトーク
ン解放表示メッセージを受信した場合で、判断523の
結果がYESになるときには、そのときにローカルトー
クンを自端末が獲得しているかどうかを調べる(判断5
34)。判断534の結果がYESになるときには、処
理531に進み、グローバルトークンを解放する。
【0191】また、判断534の結果がNOになるとき
には、ローカルトークンを獲得しているスレーブ端末に
対してローカルトークン解放表示メッセージを送出し
(処理535)、そのスレーブ端末がローカルトークン
を解放してローカルトークン解放確認メッセージを送出
し、それを受信すると(処理536)、処理531に進
み、グローバルトークンを解放する。
【0192】なお、スレーブ端末のトークン制御処理
は、図20と同様のものを用いることができる。
【0193】図30は、網終端装置が実行する処理のう
ち、トークン制御信号のやりとりの処理例(1単位)を
示している。
【0194】網終端装置は、マスタ端末から受信した汎
用データのうち、所定フォーマットのローカルトークン
制御信号を抽出し、そのローカルトークン制御信号を各
スレーブ端末に送出するとともに(処理601)、各ス
レーブ端末から受信した汎用データのうち、ローカルト
ークン制御信号を抽出し、そのローカルトークン制御信
号をマスタ端末に送出する(処理602)。
【0195】図31は、網終端装置が実行する処理のう
ち、汎用データの非ローカルトークン制御信号のやりと
りの処理例(1単位)を示している。
【0196】網終端装置は、そのときにデータ転送順序
が上位の網終端装置から受信した汎用データのから、所
定フォーマットのグローバルトークン制御信号抽出し、
そのグローバルトークン制御信号をデータ転送順序が下
位の網終端装置に対して送出する(処理610)。
【0197】次いで、そのときにグローバルトークンを
獲得しているかどうかを調べ(判断611)、判断61
1の結果がYESになるときには、そのときにローカル
トークンフリーが通知されているかどうかを調べる(判
断612)。判断612の結果がYESになるときに
は、マスタ端末から出力されている汎用データのうち非
ローカルトークン制御信号を取り出して、その非ローカ
ルトークン制御信号をデータ転送順序が下位の網終端装
置に送出する(処理613)。
【0198】また、ローカルトークン獲得端末が通知さ
れている場合で、判断612の結果がNOになるときに
は、通知されているローカルトークン獲得端末から出力
されている汎用データのうち非ローカルトークン制御信
号を取り出して、その非ローカルトークン制御信号をデ
ータ転送順序が下位の網終端装置に送出する(処理61
4)。
【0199】このようにして、送信データを送出する
と、データ転送順序が上位の網終端装置から、その同一
データを受信するまで待つ(判断615のNOルー
プ)。同一データを受信して、判断615の結果がYE
Sになると、1単位分のデータ転送を終了する。
【0200】また、グローバルトークンを獲得していな
い場合で、判断611の結果がNOになるときには、デ
ータ転送順序が上位の網終端装置から受信した汎用デー
タをマスタ端末およびスレーブ端末に送出し(処理61
6)、その受信データを、データ転送順序が下位の網終
端装置に転送する(処理617)。
【0201】図32は、網終端装置が実行する処理のう
ち、音声データのやりとりの処理例(1単位)を示して
いる。
【0202】網終端装置は、まず、グローバルトークン
を獲得しているかどうかを調べる(判断621)。判断
621の結果がYESになるときには、そのときにロー
カルトークンフリーが通知されているかどうかを調べる
(判断622)。
【0203】ローカルトークン獲得端末が通知されてい
る場合で、判断622の結果がNOになるときには、ロ
ーカルトークン獲得端末から出力されている音声データ
をデータ転送順序が下位の網終端装置に送出するととも
に(処理623)、ローカルトークン獲得端末から出力
されている音声データを、ローカルトークン非獲得端末
に出力する(処理624)。
【0204】また、ローカルトークンフリーが通知され
ている場合で、判断622の結果がYESになるときに
は、マスタ端末から出力されている音声データをデータ
転送順序が下位の網終端装置に送出するとともに(処理
625)、マスタ端末から出力されている音声データ
を、スレーブ端末に出力する(処理626)。
【0205】また、グローバルトークンを獲得していな
い場合で、判断621の結果がNOになるときには、デ
ータ転送順序が上位の網終端装置から受信した音声デー
タをマスタ端末およびスレーブ端末に送出し(処理62
7)、その受信した音声データを、データ転送順序が下
位の網終端装置に転送する(処理628)。
【0206】このようにして、本実施例では、4つの網
終端装置を、2つのBチャネルを用いて形成したリング
状の通信パスを介して接続し、グローバルトークンおよ
びローカルトークンの設定・解放を適宜に行なうこと
で、発言端末を制御しているので、会議通信のために使
用する回線数が、網終端装置の数だけで済み、回線コス
トを低減することができる。
【0207】また、この場合、それぞれの網終端装置が
接続可能なBチャネルを2つとも使用しているため、こ
の静止画会議通信システムに他の端末が割り込むことで
できず、その結果、静止画会議セッションを他の端末か
ら保護することができる。
【0208】なお、上述した実施例では、議長端末が収
容されている網終端装置には、他の端末が収容されてい
ないが、収容することもできる。また、上述した実施例
では、静止画会議通信について説明したが、本発明は、
動画会議についても同様にして適用することができる。
【0209】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
使用する網終端装置の数だけの回線数で、遠隔会議を実
施できるので、通信コストを低減することができる。ま
た、網終端装置をポイント・ツー・ポイント接続する場
合、おのおのの網終端装置で設定するトークンを用い
て、データ送信する会議端末を指定するので、会議デー
タの処理を単純化することができ、効率的で、かつ、現
実的な会議セッションを実現することができる。また、
マルチポイント的に複数の網終端装置を用いる場合、そ
れぞれの網終端装置が接続するT点上の2つの情報チャ
ネルを用いて、リング状の通信パスを設定し、この通信
パスを使用するときのグローバルトークンと、おのおの
の網終端装置で設定するローカルトークンを適宜に制御
しているので、発言の制限、および、割り当てなどを適
切に実行することができるという効果を得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例にかかる静止画会議通信シス
テムを示す概略図。
【図2】静止画会議装置の一例を示した斜視図。
【図3】静止画会議装置の構成を例示したブロック図。
【図4】通信制御装置の一例を示したブロック図。
【図5】表示制御装置の一例を示したブロック図。
【図6】網終端装置の一例を示したブロック図。
【図7】図6の外線側の通信制御装置の一例を示したブ
ロック図。
【図8】図6の内線側の通信制御装置の一例を示したブ
ロック図。
【図9】音声データ処理部の一例を示したブロック図。
【図10】ISDN端末装置が行なう呼設定手順の一例
を示すタイムチャート。
【図11】呼設定用信号の信号形式の一例を示す概略
図。
【図12】マルチフレームのフレーム構成の一例を示す
概略図。
【図13】1つのフレームの信号構成の一例を示す概略
図。
【図14】フレーム調整信号の一例を示す概略図。
【図15】ビット割当信号の一例を示す概略図。
【図16】信号の送出順序を説明するための概略図。
【図17】図2の装置が実行する伝送手順の一例を示し
たタイムチャート。
【図18】マスタ端末が実行するトークン制御処理例の
一部を示したフローチャート。
【図19】マスタ端末が実行するトークン制御処理例の
他の部分を示したフローチャート。
【図20】スレーブ端末が実行するトークン制御処理例
の示したフローチャート。
【図21】網終端装置が実行するトークン制御信号の1
単位分の処理例を示したフローチャート。
【図22】網終端装置が実行する非トークン制御信号の
1単位分の処理例を示したフローチャート。
【図23】網終端装置が実行する音声データの1単位分
の処理例を示したフローチャート。
【図24】本発明の他の実施例にかかる静止画会議通信
システムを示す概略図。
【図25】会議メンバー情報の一例を示した概略図。
【図26】議長端末が実行するグローバルトークンの制
御の一例を示したフローチャート。
【図27】マスタ端末が実行するトークン制御処理の他
の例の一部を示したフローチャート。
【図28】マスタ端末が実行するトークン制御処理の他
の例の他の部分を示したフローチャート。
【図29】マスタ端末が実行するトークン制御処理のさ
らに他の例の他の部分を示したフローチャート。
【図30】網終端装置が実行するローカルトークン制御
信号の1単位分の処理例を示したフローチャート。
【図31】網終端装置が実行する非ローカルトークン制
御信号の1単位分の処理例を示したフローチャート。
【図32】網終端装置が実行する音声データの1単位分
の処理の他の例を示したフローチャート。

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ISDNを伝送路として用い、多数の会
    議端末を接続して会議セッションを実行する遠隔会議方
    法において、ISDNのT点に接続するT点インタフェ
    ース手段と、複数の会議端末を収容する複数のS点イン
    タフェース手段と、上記複数の会議端末の送受信データ
    を集計・分配するデータ処理手段を備えた網終端装置を
    用い、この網終端装置を介して、上記多数の会議端末間
    で通信会議データをやりとりすることを特徴とする遠隔
    会議方法。
  2. 【請求項2】 ISDNを伝送路として用い、多数の会
    議端末を接続して会議セッションを実行する遠隔会議方
    法において、ISDNのT点に接続するT点インタフェ
    ース手段と、複数の会議端末を収容する複数のS点イン
    タフェース手段と、上記複数の会議端末の送受信データ
    を集計・分配するデータ処理手段を備えた網終端装置を
    用い、この網終端装置を、会議セッションに参加する会
    議端末が収容される2つのT点に設け、2つの情報チャ
    ネルを用いて、全二重的におのおのの網終端装置に収容
    されている複数の会議端末間でデータをやりとりするこ
    とを特徴とする遠隔会議方法。
  3. 【請求項3】 前記おのおのの網終端装置に接続されて
    いる複数の会議端末間でのデータ送信権をあらわすトー
    クンを設定し、おのおのの終端装置に接続されている会
    議端末のうち、ローカルトークンをもつ上記会議端末が
    送信したデータが、他方の網終端装置に転送され、その
    他方の網終端装置からその網終端装置に接続された複数
    の会議端末に転送されることを特徴とする請求項2記載
    の遠隔会議方法。
  4. 【請求項4】 前記網終端装置に接続されている会議端
    末のうち、ローカルトークンをもたない会議端末には、
    網終端装置から、ローカルトークンをもつ会議端末の送
    信データが配信されることを特徴とする請求項3記載の
    遠隔会議方法。
  5. 【請求項5】 ISDNを伝送路として用い、多数の会
    議端末を接続して会議セッションを実行する遠隔会議方
    法において、ISDNのT点に接続するT点インタフェ
    ース手段と、複数の会議端末を収容する複数のS点イン
    タフェース手段と、上記複数の会議端末の送受信データ
    を集計・分配するデータ処理手段を備えた網終端装置を
    用い、この網終端装置を、会議セッションに参加する会
    議端末が収容される複数のT点に設け、2つの情報チャ
    ネルを用いて、上記複数の網終端装置をリング状に接続
    し、このリング状に接続して形成した通信パスを介し
    て、上記複数の網終端装置の所定順序にデータを転送
    し、おのおのの網終端装置に収容されている複数の会議
    端末間でデータをやりとりすることを特徴とする遠隔会
    議方法。
  6. 【請求項6】 前記複数の網終端装置間でのデータ送信
    権をあらわすグローバルトークンと、おのおのの網終端
    装置に接続されている複数の会議端末間でのデータ送信
    権をあらわすローカルトークンを設定し、グローバルト
    ークンをもつ上記網終端装置に接続されている会議端末
    のうち、ローカルトークンをもつ上記会議端末が送信し
    たデータが、前記通信パスを介して他の網終端装置に転
    送され、それぞれの網終端装置からその網終端装置に接
    続された複数の会議端末に転送されることを特徴とする
    請求項5記載の遠隔会議方法。
  7. 【請求項7】 前記網終端装置に接続された会議端末間
    でのローカルトークンの獲得・解放は、その網終端装置
    で独立して処理されることを特徴とする請求項6記載の
    遠隔会議方法。
  8. 【請求項8】 前記グローバルトークンは、前記複数の
    網終端装置のいずれかに接続された議長端末が、いずれ
    かの網終端装置に割り当てることを特徴とする請求項6
    記載の遠隔会議方法。
  9. 【請求項9】 前記グローバルトークンをもつ網終端装
    置に接続されている会議端末のうち、ローカルトークン
    をもたない会議端末には、その網終端装置から、ローカ
    ルトークンをもつ会議端末の送信データが配信されるこ
    とを特徴とする請求項6記載の遠隔会議方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013175998A (ja) * 2012-02-27 2013-09-05 Nec Infrontia Corp 電子会議システム、帯域管理方法および帯域管理プログラム

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