JPH0865649A - マルチメディア端末装置 - Google Patents

マルチメディア端末装置

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JPH0865649A
JPH0865649A JP6216756A JP21675694A JPH0865649A JP H0865649 A JPH0865649 A JP H0865649A JP 6216756 A JP6216756 A JP 6216756A JP 21675694 A JP21675694 A JP 21675694A JP H0865649 A JPH0865649 A JP H0865649A
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JP6216756A
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Inventor
Seiji Nagao
征司 長尾
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Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 設置場所を縮小できるとともに、装置コスト
を低減することができるマルチメディア端末装置を提供
することを目的としている。 【効果】 既に家庭や事業所などに設置されており、テ
レビ放送やCATV放送などの放送サービスから受信し
た動画や音声を表示出力するビデオモニタ装置などを、
マルチメディア端末装置の表示手段として用いることが
できるので、装置の設置スペースを縮小することができ
るとともに、装置コストを低減することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、少なくとも動画情報お
よび音声情報をやりとりするためのマルチメディア通信
機能手段と、受信した動画情報を表示出力するためのビ
デオ表示手段と、受信した音声情報を出力するための音
声出力手段を備えたマルチメディア端末装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、少なくとも動画情報および音声情
報をやりとりするマルチメディア端末装置が実用されつ
つある。このようなマルチメディア端末装置としては、
主として個人向けのテレビ電話端末装置と、主として業
務向けのテレビ会議端末装置などがある。また、テレビ
会議端末装置では、会議資料をやりとりするための静止
画通信機能やファクシミリ通信機能、会議資料を参照す
るためのテレライティング機能、あるいは、議事進行の
ための会議通信機能などを備えることもある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うなマルチメディア端末装置は、装置規模が比較的大き
いので、新たに個人宅や事業所などに設置するために
は、設置場所を確保する必要があり、また、装置コスト
も高いという問題がある。
【0004】本発明は、かかる実情に鑑みてなされたも
のであり、設置場所を縮小できるとともに、装置コスト
を低減することができるマルチメディア端末装置を提供
することを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、少なくとも動
画情報および音声情報をやりとりするためのマルチメデ
ィア通信機能手段と、受信した動画情報を表示出力する
ためのビデオ表示手段と、受信した音声情報を出力する
ための音声出力手段を備えたマルチメディア端末装置に
おいて、放送サービスから提供される情報を受信して受
信放送動画情報および受信放送音声情報を出力する受信
手段と、上記受信手段から出力される受信放送動画情報
を、上記ビデオ表示手段の表示画面の一部に表示する画
像表示手段と、上記受信手段から出力される受信放送音
声情報と、上記音声情報のいずれかを選択的に上記音声
出力手段に出力する音声情報切換手段を備えたものであ
る。
【0006】また、少なくとも動画情報および音声情報
をやりとりするためのマルチメディア通信機能手段と、
受信した動画情報を表示出力するためのビデオ表示手段
と、受信した音声情報を出力するための音声出力手段を
備えたマルチメディア端末装置において、放送サービス
から提供される情報を受信して受信放送動画情報および
受信放送音声情報を出力する受信手段と、上記受信手段
から出力される受信放送動画情報および受信放送音声情
報を、上記ビデオ表示手段および音声出力手段から出力
しているときに、いずれかの端末からマルチメディア通
信の着信を受けると、その着信にかかる呼を設定した後
に、相手端末から受信した動画情報を、上記ビデオ表示
手段の表示画面の一部に表示して、着信通知する制御手
段を備えたものである。
【0007】また、少なくとも動画情報および音声情報
をやりとりするためのマルチメディア通信機能手段と、
受信した動画情報を表示出力するためのビデオ表示手段
と、受信した音声情報を出力するための音声出力手段を
備えたマルチメディア端末装置において、放送サービス
から提供される情報を受信して受信放送動画情報および
受信放送音声情報を出力する受信手段と、少なくとも着
信拒否をあらわす着信拒否動画情報を記憶する記憶手段
と、上記受信手段から出力される受信放送動画情報およ
び受信放送音声情報を、上記ビデオ表示手段および音声
出力手段から出力しているときに、いずれかの端末から
マルチメディア通信の着信を受けると、その着信にかか
る呼を設定した後に、相手端末から受信した動画情報
を、上記ビデオ表示手段の表示画面の一部に表示して、
着信通知するとともに、着信拒否が指令されると、上記
記憶手段に記憶している着信拒否動画情報を相手端末に
送出して、その呼を切断解放する制御手段を備えたもの
である。
【0008】また、少なくとも動画情報および音声情報
をやりとりするためのマルチメディア通信機能手段と、
受信した動画情報を表示出力するためのビデオ表示手段
と、受信した音声情報を出力するための音声出力手段を
備えたマルチメディア端末装置において、放送サービス
から提供される情報を受信して受信放送動画情報および
受信放送音声情報を出力する受信手段と、上記受信手段
から出力される受信放送動画情報および受信放送音声情
報を、上記ビデオ表示手段および音声出力手段から出力
しているときに、いずれかの端末からマルチメディア通
信の着信を受けると、その着信にかかる呼を設定した後
に、相手端末から受信した動画情報を、上記ビデオ表示
手段の表示画面の一部に表示して、着信通知し、マルチ
メディア通信を継続するときには、相手端末から受信し
た動画情報を上記ビデオ表示手段に全画面に表示すると
ともに相手端末から受信した音声情報を上記音声出力手
段から出力する一方、マルチメディア通信を終了すると
その呼を切断解放し、上記受信手段から出力される受信
放送動画情報を上記ビデオ表示手段に全画面に表示する
とともに上記受信手段から出力される受信放送音声情報
を上記音声出力手段から出力する制御手段を備えたもの
である。
【0009】また、少なくとも動画情報および音声情報
をやりとりするためのマルチメディア通信機能手段と、
受信した動画情報を表示出力するためのビデオ表示手段
と、受信した音声情報を出力するための音声出力手段を
備えたマルチメディア端末装置において、放送サービス
から提供される情報を受信して受信放送動画情報および
受信放送音声情報を出力する受信手段と、着信拒否をあ
らわす着信拒否動画情報または着信拒否音声情報を記憶
する記憶手段と、上記受信手段から出力される受信放送
動画情報および受信放送音声情報を、上記ビデオ表示手
段および音声出力手段から出力しているときに、いずれ
かの端末からマルチメディア通信の着信を受けると、そ
の着信にかかる呼を設定した後に、相手端末から受信し
た動画情報を、上記ビデオ表示手段の表示画面の一部に
表示して、着信通知するとともに、着信拒否が指令され
ると、上記記憶手段に記憶している着信拒否動画情報ま
たは着信拒否音声情報を相手端末に送出して、その呼を
切断解放する一方、通信継続するときには、相手端末か
ら受信した動画情報を上記ビデオ表示手段に全画面に表
示するとともに相手端末から受信した音声情報を上記音
声出力手段から出力する一方、マルチメディア通信を終
了するとその呼を切断解放し、上記受信手段から出力さ
れる受信放送動画情報を上記ビデオ表示手段に全画面に
表示するとともに上記受信手段から出力される受信放送
音声情報を上記音声出力手段から出力する制御手段を備
えたものである。
【0010】
【作用】したがって、既に家庭や事業所などに設置され
ており、テレビ放送やCATV放送などの放送サービス
から受信した動画や音声を表示出力するビデオモニタ装
置などを、マルチメディア端末装置の表示手段として用
いることができるので、装置の設置スペースを縮小する
ことができるとともに、装置コストを低減することがで
きる。
【0011】また、放送サービスを受信中に着信検出し
たときには、その着信にかかる呼を一旦接続した後に、
相手端末からの受信画像を表示画面の一部に表示して、
着信通知するので、ユーザは、放送サービスを受信中で
もマルチメディア通信の着呼を知ることができて便利で
あり、装置の使い勝手が大幅に向上する。さらに、放送
サービス受信中に着信検出したときで、その着信を受け
付けない場合には、あらかじめ設定されている着信拒否
情報を相手端末に送出して、その着信にかかる呼を切断
解放するので、ユーザが着信応答したくない場合に適切
な処置を取ることができ、装置の使い勝手がさらに良好
になる。
【0012】
【実施例】以下、添付図面を参照しながら、本発明の実
施例を詳細に説明する。
【0013】図1は、本発明の一実施例にかかるマルチ
メディア端末装置を示している。
【0014】同図において、このマルチメディア端末装
置は、ISDNを伝送路として用いるものであり、マル
チメディア端末通信機能および放送サービス機能を備え
た本体装置1と、この本体装置1を操作するための操作
表示部2と、受信動画情報を表示出力するためのビデオ
モニタ装置3と、自端末側の画像を撮影するためのビデ
オカメラ装置4と、受信音声情報を出力するためのスピ
ーカ5と、送信音声情報を入力するためのマイク6から
なる。
【0015】本体装置1の構成の一例を図2に示す。
【0016】同図において、システム制御部11は、こ
のマルチメディア端末装置の各部の制御処理、マルチメ
ディア通信の上位レイヤの処理、このマルチメディア端
末装置が備えている各種のアプリケーションプログラム
の実行処理、および、放送サービス制御処理などの各種
制御処理を実行するものであり、ROM(リード・オン
リ・メモリ)12は、システム制御部11が実行する制
御処理プログラムの一部や、制御処理プログラムを実行
するために必要な各種のデータなどを記憶するものであ
り、RAM(ランダム・アクセス・メモリ)13は、シ
ステム制御部11のワークエリアなどを構成するもので
ある。
【0017】時計回路14は、現在日時情報を出力する
ためのものであり、磁気ディスク装置15は、システム
ソフトウェア、複数のアプリケーションプログラム、多
数のユーザデータ、および、着信拒否することを相手端
末に通知するための着信拒否情報(動画情報および音声
情報)などを記憶するためのものである。
【0018】音声CODEC17は、ISDNのBチャ
ネルを用いてアナログ音声信号を伝送するためのアナロ
グ信号/デジタルデータの信号変換処理を行なうための
ものであり、マイク16からのアナログ音声信号が入力
されるとともに、音声CODEC17から出力されるア
ナログ音声信号は、切換器18の一方の入力端に加えら
れている。音声制御部19は、スピーカ5、マイク6、
および、切換器18の動作を制御するためのものであ
る。
【0019】ビデオカメラ装置4から出力される動画信
号は、ビデオCODEC20の映像信号入力端に加えら
れるとともに、表示制御部21の動画信号入力端に加え
られている。ビデオカメラ制御部22は、ビデオカメラ
装置4の撮影オン/オフ、ズームイン/ズームアウト、
および、パンなどの動作を制御するためのものである。
【0020】ビデオCODEC20は、ビデオカメラ装
置4から入力したNTSC型式の同画信号を対応するデ
ジタルデータの動画データに変換し、その動画データを
所定のCIF型式の動画データに変換し、さらに、TT
C標準JT−H.261の符号化方式で符号化圧縮して
動画情報を形成するとともに、符号化圧縮された状態の
動画情報を元のCIF型式の動画データに変換し、その
動画データを対応するアナログ信号の動画信号に変換
し、その動画信号をNTSC型式の動画信号に変換する
ものである。
【0021】TVチューナ部23は、放送サービスの1
つであるテレビジョン放送を受信して、指定された放送
チャネルの動画信号および音声信号を出力するものであ
り、その動画信号は、TV受信動画信号として表示制御
部21に加えられ、音声信号は、TV音声信号として切
換器18に加えられている。
【0022】切換器18は、音声CODEC17から出
力されるアナログ音声信号、または、TVチューナ部2
3から出力されるTV音声信号のいずれか一方を選択
し、その選択した音声信号をスピーカ5に出力するもの
である。したがって、切換器18により選択された音声
信号の音声が、スピーカ5から出力される。
【0023】表示制御部21は、ビデオモニタ装置3に
表示する画面の表示内容を制御するものであり、ビデオ
カメラ装置4から入力する動画信号の表示画面情報、ビ
デオCODEC20から加えられる動画信号の表示画面
情報、および、TVチューナ部23から出力されるTV
受信動画信号の表示画面信号を形成し、それらの表示画
面情報を、システム制御部11からの指令により適宜に
組み合わせた態様で、ビデオモニタ装置3の表示画面を
構成する。
【0024】ISDNインタフェース回路24は、IS
DNに接続するとともに、ISDNのレイヤ1の信号処
理機能、および、Dチャネルの信号と2つのBチャネル
の信号の統合/分離機能を備えたものであり、Dチャネ
ルの信号はDチャネル伝送制御部25とやりとりし、ま
た、2つのBチャネルの信号は多重化/分離装置26と
やりとりしている。
【0025】Dチャネル伝送制御部25は、Dチャネル
のレイヤ2の信号処理機能、および、1つまたは2つの
Bチャネルを呼接続/解放するための呼制御処理機能を
備えたものである。
【0026】多重化/分離装置26は、Bチャネルを用
いてやりとりする音声、動画、および、それ以外の汎用
データなどの複数のメディアのデータを多重化し、TT
C標準JT−H.221に規定されているフレームデー
タを形成して回線側に送出するとともに、受信したフレ
ームデータに多重化されている複数のメディアのデータ
を分離するものである。この多重化/分離装置26は、
音声データを音声CODEC17との間でやりとりし、
動画データをビデオCODEC20との間でやりとりし
ている。また、汎用データをシステム制御部11との間
でやりとりしている。
【0027】これらのシステム制御部11、ROM1
2、RAM13、時計回路14、音声CODEC17、
音声制御部19、ビデオCODEC20、表示制御部2
1、ビデオカメラ制御部22、TVチューナ部23、D
チャネル伝送制御部25、多重化/分離装置27、およ
び、操作表示部2は、内部バス27に接続されており、
これらの各要素関のデータのやりとりは、主として、内
部バス27を介して行われる。
【0028】図3は、ISDNに接続されている電話端
末が、ISDNとの間で行う呼制御手順の一例について
示している。なお、ISDNの基本インタフェースに接
続されている端末装置は、基本的には、この呼制御手順
を実行して、呼の接続および解放を制御する。
【0029】すなわち、発端末は、まず、転送モードと
して回線交換モードを設定するとともに、着端末を宛先
に指定した呼設定メッセージSETUPをISDNに送
出して着端末との呼設定を要求し、ISDNは、指定さ
れた着端末に呼設定メッセージSETUPを送出して発
呼する。また、ISDNは、呼設定状況を通知するため
の呼設定受付メッセージCALL_PROCを発端末に
送出する。
【0030】着端末は、着信検出すると、自端末が着信
可能な状態になっているときには、ISDNに呼出メッ
セージALERTを送出し、ISDNは呼出メッセージ
ALERTを発端末に送出して着端末の呼出を開始した
ことを通知する。
【0031】着端末は、ユーザがハンドセットを取り上
げて着信応答すると応答メッセージCONNをISDN
に送出し、ISDNは応答メッセージCONNを発端末
に送出して着端末が呼を受け付けたことを通知する。
【0032】また、ISDNは、着端末に応答確認メッ
セージCONN_ACKを送出して着端末の応答を確認
し、その時点で、発端末と着端末の間にデータ伝送(通
話)のためのBチャネルが確立し、発端末のユーザと着
端末のユーザとの間で、Bチャネルを用いた通話動作が
適宜に実行される。
【0033】そして、通話が終了して発端末のユーザが
先にハンドセットを戻してオンフックすると、発端末が
切断メッセージDISCをISDNに送出してBチャネ
ルの解放を要求し、ISDNは、解放メッセージREL
を発端末に送出してBチャネルの復旧を通知する。一
方、着端末には、ISDNが切断メッセージDISCを
送出してBチャネルの解放を要求し、着端末が解放メッ
セージRELをISDNに送出してBチャネルの復旧を
通知する。
【0034】これにより、発端末は、チャネル切断完了
を通知する解放完了メッセージREL_COMPをIS
DNに応答し、発端末とISDNとの間のBチャネルが
解放される。それとともに、ISDNは、解放完了メッ
セージREL_COMPを着端末に送出して、ISDN
と着端末との間のBチャネルが解放される。それによ
り、発端末と着端末との間に設定されていたBチャネル
が完全に解放される。
【0035】このようにして、発端末と着端末との間に
Bチャネルが設定されて、データ伝送が行われ、データ
伝送が終了すると、Bチャネルが解放される。
【0036】また、ISDNの呼設定用のおのおののメ
ッセージは、図4(a)に示すように、レイヤ3呼制御
メッセージを規定するプロトコル仕様(フォーマット、
シーケンスなど)を識別するためのプロトコル識別子、
そのメッセージがどの呼に関与するものであるかを識別
するための呼番号、それぞれのメッセージの内容を識別
するためのメッセージタイプ、おのおののメッセージに
必ず付加される必須情報要素、および、おのおののメッ
セージに必要に応じて付加される付加情報要素からな
る。なお、必須情報要素は、メッセージタイプに応じて
0,1または複数個が設定されており、付加情報要素
は、その状況に応じて0,1または複数個が配置され
る。
【0037】呼設定メッセージSETUPは、同図
(b)に示すように、必須情報要素として「伝達能力」
をもち、付加情報要素としては、例えば、「発番号」、
「着番号」、「低位レイヤ整合性」、「高位レイヤ整合
性」、および、「ユーザ・ユーザ」などの情報要素をも
つ。
【0038】これらの情報要素の概略について説明す
る。
【0039】「伝達能力」情報要素は、伝送する情報の
内容が、音声、非制限デジタル情報、制限デジタル情
報、3.1KHzオーディオ、7KHzオーディオ、あ
るいは、ビデオのいずれかであるのかを示す情報転送能
力、使用する交換機能が回線交換であるのかパケット交
換であるのかを示す転送モード、情報転送の速度をあら
わす情報転送速度、情報の転送形態をあらわす情報、お
よび、ユーザ情報のプロトコルをあらわす情報などから
なる。
【0040】「発番号」情報要素は、発端末のISDN
番号をあらわし、「着番号」情報要素は、着端末のIS
DN番号をあらわす。
【0041】「低位レイヤ整合性」情報要素は、相手端
末との通信可能性検査に使用されるためのものであり、
基本的な内容は「伝達能力」情報要素と同一である。さ
らに、この「低位レイヤ整合性」情報要素には、例え
ば、TTC標準JT−H.221機能など、より細かい
内容が含まれる。
【0042】「高位レイヤ整合性」情報要素は、相手端
末との整合性検査に使用するためのものであり、例え
ば、電話、グループ2/グループ3ファクシミリ、グル
ープ4ファクシミリ、ミクストモード、テレテックス、
ビデオテックス、テレックス、オーディオ・ビジュア
ル、メッセージ・ハンドリング・システム、テレライテ
ィング、テレビ会議、あるいは、静止画会議などの端末
機能のうち、いずれの端末機能を備えているのかを表示
する。
【0043】「ユーザ・ユーザ」情報要素は、ユーザ間
の情報の伝達に用いるためのものであり、この「ユーザ
・ユーザ」情報要素の内容は、ISDNによって解釈さ
れることなくトランスペアレントに転送されて相手ユー
ザに伝達される。
【0044】また、マルチメディア端末装置では、Bチ
ャネルにおいては、TTC標準JT−H.221で規定
されるマルチフレーム形式でデータをやりとりする。
【0045】図5に示すように、1つのマルチフレーム
MFLは、8個のサブマルチフレームSMF1〜SMF
8からなり、おのおののサブマルチフレームSMF1〜
SMF8は、それぞれ2つのフレームから構成されてい
る。すなわち、1つのマルチフレームMFLは、16個
のフレームFLM0〜FLM15からなる。
【0046】それぞれのフレームFLM0〜FLM15
は、図6に示すように、80オクテットのデータからな
り、それらのオクテットをビット順に配置したそれぞれ
のビット位置は、サブチャネルSCH1〜SCH8を構
成している。
【0047】また、第1オクテット〜第8オクテットの
第8ビットは、フレーム同期信号(Frame Ali
gnment Signal)FASを構成し、第9オ
クテット〜第16オクテットの第8ビットは、ビットレ
ート割当信号(Bit rate Allocation
Signal)BASを構成する。すなわち、サブチ
ャネルSCH8は、第17オクテット〜第80オクテッ
トの第8ビットに割り当てられており、この部分は、応
用チャネルAC(Application Chann
el)と呼ばれることもある。また、サブチャネルSC
H8の第17〜第24オクテットには、データを暗号化
するためのキー情報などをやりとりするための暗号チャ
ネルのデータがセットされることがある(オプショ
ン)。
【0048】このようにして、フレーム同期信号FAS
は、1つのフレームFLM0〜FLM15に8ビット配
置されており、そのビット割り当ては、図7に示すよう
に、マルチフレームMFLを単位として構成されてい
る。
【0049】すなわち、偶数フレームFLM0,FLM
2,…,FLM14の第2オクテット〜第8オクテット
と、それに続く奇数フレームFLM1,FLM3,…,
FLM15には、「00110111」なる8ビットの
データパターンからなる水平同期信号が配置され、奇数
フレームFLM1,FLM3,…,FLM11の第1オ
クテットには、「001011」なる6ビットのデータ
パターンからなる垂直同期信号が配置されている。
【0050】この水平同期信号と垂直同期信号を検出す
ることにより、1つのマルチフレームMFLの同期を検
出することができる。
【0051】また、第0フレーム、第2フレーム、第4
フレーム、第6フレームおよび第8フレームの第1オク
テットのビットN1,N2,N3,N4,N5は、マル
チフレーム番号の表示に用いられる。このうち、ビット
N5は、マルチフレーム番号が使用されているか否かの
表示に用いられる。このように、マルチフレーム番号の
ために使用されるデータが4ビットなので、マルチフレ
ーム番号は0〜15までの値で降順に変化し、16マル
チフレーム毎に同じマルチフレーム番号があらわれる。
【0052】また、第10フレーム、第12フレーム、
および、第13フレームの第1オクテットのビットL
1,L2,L3は、現在使用されているBチャネルのう
ち、そのフレームを運んでいるBチャネルの接続された
順番をあらわすコネクション番号を表示するために用い
られる。また、第15フレームの第1オクテットのビッ
トRは、将来の勧告のために確保(予約)されており、
その値には0がセットされる。
【0053】また、第14フレームの第1オクテットの
ビットTEAは、データ端末装置の内部的な障害によ
り、データ伝送できない状態であることを表示するため
に用いられる。
【0054】また、奇数フレームFLM1,FLM3,
…,FLM15の第3オクテットのビットAは、フレー
ム同期またはマルチフレーム同期が確立しているか、あ
るいは、同期はずれを生じているかを表示するために用
いられる。
【0055】また、奇数フレームFLM1,FLM3,
…,FLM15の第5オクテット、第6オクテット、第
7オクテット、および、第8オクテットのビットC1,
C2,C3,C4は、連続した2つのフレーム(すなわ
ち、サブマルチフレーム)のデータエラー検出(すなわ
ち、伝送路品質検出)のために参照されるCRC(巡回
冗長検査)符号を表示するためのものであり、この奇数
フレームFLM1,FLM3,…,FM15の第4オク
テットのビットEは、受信側で伝送エラーを検出したこ
とを表示するために用いられる。
【0056】また、ビットレート割当信号BASは、図
8に示すように、偶数フレームFLM0,FLM2,
…,FLM14では、能力BASあるいはBASコマン
ドをあらわす8ビットデータが配置され、それに続く奇
数フレームFLM1,FLM3,…,FLM15には、
直前のフレームで送出した能力BASあるいはBASコ
マンドの値を誤り訂正するための二重誤り訂正符号が配
置される。
【0057】また、マルチフレームMFLのデータの送
信は、フレーム番号順に行なわれ、おのおののフレーム
FLM0〜FLM15は、図9に示すように、第1オク
テットから第80オクテットのオクテット順序に送出さ
れ、それぞれのオクテットは、第1ビットが最初に送出
される。
【0058】すなわち、おのおののフレームFLM0〜
FLM15においては、第1オクテットの第1ビットが
最初に送出され、第80オクテットの第8ビットが最後
に送出される。
【0059】図10は、マルチメディア端末装置などの
オーディオビジュアル端末がBチャネルを用いてデータ
伝送するときに実行する伝送制御手順として適用するT
TC標準JT−H.242の一般的な手順例を示してい
る。なお、この場合、2つのBチャネルを用いて、端末
間で音声データ、汎用データ、および、動画データをや
りとりするときの伝送手順の一例を示している。
【0060】まず、発呼端末が宛先端末を発呼してDチ
ャネル上で呼設定手順を行い、1つのBチャネル(以
下、第1チャネルという)を確保し(フェーズA)、そ
の設定した第1チャネル上でPCM音声データ(A則ま
たはμ則、64Kbps)をセットしたフレームデータ
をやりとりしながらフレーム同期を行ない(フレームモ
ード)、フレーム同期が確立すると、相互に能力BAS
データおよびコマンドBASデータをやりとりし(フェ
ーズB1−1)、そのときに使用する伝送モードを決定
して、2つ目のBチャネルを確保するための付加呼設定
要求を開始する(フェーズB1−2)。
【0061】そして、伝送モードをそのときに相互に交
換した内容から、原則として、互いに共通で最も機能の
高いモードを選択し(フェーズB1−3)、発呼端末か
らその選択した動作モードで着呼端末に機能を動作させ
るよう端末機能を指定するBASコマンドを送信して、
発呼端末と着呼端末の装置機能に共通するパラメータを
設定する(フェーズB2)。これにより、第1チャネル
では、そのときに選択した伝送モードに対応した、例え
ば、音声データ(16Kbps)のデータ伝送、およ
び、動画像データ(46.4Kbps)のデータ伝送が
行われる(フェーズC)。
【0062】第1チャネルがフレームモードでデータ伝
送を開始すると、2つ目のBチャネル(以下、第2チャ
ネルという)についてDチャネル上で呼設定手順を行い
(フェーズCA)、第2チャネルが確立すると、第2チ
ャネルを使ってフレーム同期信号FASおよびビット割
当信号BASのみを含むフレームデータをやりとりして
フレーム同期およびマルチフレーム同期を確立し(フェ
ーズCB1−11)、次いで、第1チャネルと第2チャ
ネル間の同期を確立する(フェーズCB1−12)。
【0063】2つのBチャネルの同期が完了すると、発
呼端末側からBASコマンドを送出して伝送モードを設
定し(フェーズCB1−2)、その設定した内容に伝送
モードを切換え(フェーズCB1−3)、共通パラメー
タを設定する(フェーズCB3)。
【0064】このようにして、第2チャネルの初期化が
終了すると、それ以降は、第1チャネルでやりとりする
フレームデータ、および、第2チャネルでやりとりする
フレームデータが同期された状態で、2つのBチャネル
を用いて、例えば、音声データ、汎用データ、および、
動画データが、それぞれ58Kbps、6.4Kbps
および62.4Kbpsの伝送速度が割り当てられてデ
ータ伝送される(図11参照)。ここで、汎用データの
チャネルは、音声データ以外のC&Iモード(会議制御
機能)のデータ、例えば、C&I機能、テレライティン
グ通信機能、および、バルク転送機能(グループ4ファ
クシミリデータなど)のデータをやりとりするために用
いられる。
【0065】このようなデータ伝送を終了するときに
は、まず、第2チャネルから切断する。このとき、第1
チャネルのみで行なう音声データ伝送のために、共通モ
ードを設定するための手順が行われて(フェーズCD
1)、第2チャネルはフレームモードのモード0Fへの
モード切換えが行われる(フェーズCD2)。このとき
には、第1チャネルと第2チャネルが非同期であり、か
つ、第2チャネルではフレーム同期信号FASとビット
割当信号BASのみの伝送状態で呼が保持されている状
態であり、Dチャネルの呼切断解放手順により第2チャ
ネルの呼を解放できる状態になっている。
【0066】また、第1チャネルでは、フェーズCD1
およびフェーズCD2の間、フレームモードで音声デー
タと動画データが合計62.4Kbpsの伝送速度で伝
送されており、さらに、一方の端末のオペレータが通話
終了する場合は動画データの伝送を終了し、この動画デ
ータの伝送容量を含めて、全ての第1チャネルの伝送容
量を音声伝送に使用するためにモード0Fに切り換え
(フェーズD2)、この後、Dチャネルの呼切断解放手
順により第1チャネルの呼を解放できる状態になってい
る。
【0067】これにより、第1チャネルおよび第2チャ
ネルについて、Dチャネル上で呼切断解放手順が実行さ
れて(フェーズE)、2つの端末間のオーディオビジュ
アル伝送が終了する。
【0068】このように、テレビ会議通信端末装置など
のオーディオビジュアル端末では、最初に1つのBチャ
ネル(第1チャネル)を確保してフレームモードを確立
した後に、この第1チャネルで音声データと動画データ
の伝送速度の割り当てを行なって過渡的なモードでデー
タ伝送を行ないつつ、同時に互いに2つ目のBチャネル
(第2チャネル)の設定が可能ならば、Dチャネルの呼
設定手順により第2チャネルを確保する。そして、過渡
的なモードで伝送している第1チャネルと、新たに確保
した第2チャネルをチャネル同期させ、そのチャネル同
期が確立した時点で、音声データと動画データの伝送速
度の割り当てを再設定し、増大したBチャネルの伝送容
量を活用するために、音声データおよび動画データの符
号化則(符号化方式)を変更して、より高品質な音声デ
ータおよび動画データのやりとりを行なうようにしてい
る。
【0069】また、データ伝送を終了するときには、い
ったん、第1チャネルと第2チャネルの両方を同期させ
た伝送路を使用していたモードから、第1チャネルだけ
を使用するモードへ変更する必要がある。そこで、ま
ず、音声データおよび動画データの各符号化則を第1チ
ャネルの62.4Kbpsの伝送容量に最適化する方式
に設定して第1チャネルのみの伝送モードに変更すると
ともに、第2チャネルは、第1チャネルとの同期状態を
停止するとともに、ユーザデータが空き伝送状態になっ
ているモード0Fに移行し、Dチャネルの呼切断解放手
順により呼を切断/解放する。また、第1チャネルは、
音声データと動画データの2種類のメディア伝送から、
音声データだけの伝送モードであるモード0Fへ変更し
た後、Dチャネルの呼切断解放手順により、呼を切断/
解放する。なお、第1チャネルは、音声データと動画デ
ータの2種類のメディア伝送へモードを切り換えずに、
モード0Fへ直接モード変更した後に、呼切断/解放す
ることもできる。また、呼切断解放手順で得た課金情報
などは、チャネル毎に管理する。
【0070】以上の構成で、ユーザがテレビジョン放送
の受信を指令しているときには、システム制御部11
は、ビデオモニタ装置3にTVチューナ部23から出力
されているTV受信動画信号の画面が全画面に表示され
るとともに、TVチューナ部23から出力されているT
V受信音声信号がスピーカ5から出力されるように、そ
れぞれ表示制御部21および音声制御部19を制御す
る。
【0071】したがって、その状態では、図12(a)
に示すように、ビデオモニタ装置3の全画面にTVチュ
ーナ部23で受信しているチャネルの映像が表示される
とともに、スピーカ5からは、TVチューナ部23で受
信しているチャネルの音声が出力され、これにより、ユ
ーザは、操作表示部2を操作して、所望のチャネルの番
組を鑑賞することができる。
【0072】このように、TVチューナ部23で受信中
に、いずれかのマルチメディア端末装置からの着信を検
出すると、システム制御部11は、上述したような呼制
御手順を実行して、2つのBチャネルを確立し、フレー
ム同期およびマルチフレーム同期を確立する。この状態
では、相手端末から受信した音声信号は、音声CODE
C17から切換器18に出力されており、また、相手端
末から受信した動画信号は、ビデオCODEC20から
表示制御部21に出力されている。
【0073】このようにして、マルチメディア通信のた
めの準備が整うと、システム制御部11は、ビデオモニ
タ装置3の表示画面に子画面を開いて、その子画面にビ
デオCODEC20から出力されている動画信号の画面
を表示するように表示制御部21に指令するとともに、
音声CODEC17から出力されている音声信号を選択
するように、音声制御部19に指令する。
【0074】これにより、図12(b)に示すように、
ビデオモニタ装置3の表示画面の所定領域に子画面が形
成されて、その子画面に相手端末から受信した動画が表
示されるとともに、相手端末から受信した音声がスピー
カ5から出力される。
【0075】それとともに、システム制御部11は、操
作表示部2に、例えば、「着信がありました。相手と通
信しますか。」というガイダンスメッセージを表示し
て、ユーザに対し、そのときの着信に応答するか否かを
選択するように促す。
【0076】ここで、ユーザがその着信に応答する旨を
操作入力したときには、システム制御部11は、ビデオ
カメラ装置4をオンするようにビデオカメラ制御部22
に指令して動画データを相手端末に送出し、マイク6を
オンするように音声制御部19に指令して音声データを
相手端末に送出する。また、システム制御部11は、ビ
デオCODEC20から出力されている動画信号の画面
を、ビデオモニタ装置3の全画面に表示するように表示
制御部21に指令するとともに、TVチューナ部23を
オフする。
【0077】それにより、図12(c)に示すように、
ビデオモニタ装置2の表示画面の全画面に相手端末から
受信した動画が表示され、それ以降は、所定のマルチメ
ディア通信が適宜に行われる。それとともに、ビデオカ
メラ装置4により撮影された映像と、マイク6により入
力された音声がそれぞれ相手端末に対して送信される。
【0078】そして、このマルチメディア通信が終了す
ると、システム制御部11は、2チャネル分の呼を切断
解放する一方、TVチューナ部23をオンして、直前に
選択していた放送チャネルを選択するとともに、TVチ
ューナ部23から出力されているTV受信動画信号の画
面を、ビデオモニタ装置3の全画面に表示するように表
示制御部21に指令するとともに、TVチューナ部23
から出力されているTV受信音声信号を選択するように
音声制御部19に指令する。
【0079】これにより、その後は、マルチメディア通
信の着信を受ける前の状態に戻り、ユーザは、通信前に
鑑賞していたTVチャネルの番組を継続して鑑賞するこ
とができる。
【0080】一方、ユーザが着信拒否した場合には、シ
ステム制御部11は、磁気ディスク装置15にあらかじ
め記憶している着信拒否情報の動画情報と音声情報を相
手端末に送出し、そのときに確立した2チャネルの呼を
切断解放する。
【0081】それとともに、システム制御部11は、T
Vチューナ部23から出力されているTV受信動画信号
の画面を、ビデオモニタ装置3の全画面に表示するよう
に表示制御部21に指令するとともに、TVチューナ部
23から出力されているTV受信音声信号を選択するよ
うに音声制御部19に指令する。
【0082】これにより、その後は、マルチメディア通
信の着信を受ける前の状態に戻り、ユーザは、着信前に
鑑賞していたTVチャネルの番組を継続して鑑賞するこ
とができる。
【0083】このようにして、本実施例では、TV放送
の番組を鑑賞中にいずれかのマルチメディア端末装置か
ら着信されたとき、ユーザの意志に従って、その着信に
応答したり、あるいは、着信を拒否するので、ユーザ
は、自分の意志に従って、TV放送の番組鑑賞およびマ
ルチメディア通信を適宜に行うことができ、それによ
り、マルチメディア端末装置の使い勝手が大幅に向上す
る。
【0084】図13および図14は、着信検出時にマル
チメディア端末装置が実行する処理の要部を示してい
る。
【0085】まず、着信検出すると(判断101の結果
がYES)、受信した呼設定メッセージSETUPの情
報要素の内容を解析して(処理102)、そのときの相
手端末と接続できるかどうかを調べ(判断103)、判
断103の結果がNOになるときには、その着呼を無視
する(処理104)。
【0086】判断103の結果がYESになるときに
は、その時点で、TVチューナ部23がオンになってい
て、TV放送の受信中であるかどうかを調べる(判断1
05)。判断105の結果がNOになるときには、通常
の着信検出時の処理に移行する。
【0087】判断105の結果がYESになるときに
は、その着呼に応答して、1つめのチャネルに関する呼
設定手順を実行し(処理106)、その第1チャネルの
フレーム同期を行い(処理107)、第2チャネルの呼
設定のための付加呼設定手順を実行して(処理10
8)、第2チャネルのフレーム同期を行い(処理10
9)、2チャネルを使用するモードにモード切換えする
(処理110)。
【0088】このようにして、マルチメディア通信のた
めの準備が整うと、システム制御部11は、ビデオモニ
タ装置3の表示画面に子画面を開いて、その子画面にビ
デオCODEC20から出力されている動画信号の画面
を表示するように表示制御部21に指令するとともに、
音声CODEC17から出力されている音声信号を選択
するように、音声制御部19に指令する(処理111,
112)。それにより、ビデオモニタ装置3の表示画面
の所定領域に子画面が形成されて、その子画面に相手端
末から受信した動画(会議受信画像)が表示されるとと
もに、相手端末から受信した音声がスピーカ5から出力
される。
【0089】次いで、システム制御部11は、操作表示
部2に、例えば、「着信がありました。相手と通信しま
すか。」という接続確認ガイダンスメッセージを表示し
て、ユーザに対し、そのときの着信に応答するか否かを
選択するように促す(処理113)。
【0090】ここで、ユーザがその着信に応答する旨を
操作入力したときには(判断114の結果がYES)、
ビデオカメラ制御部22によりビデオカメラ装置4をオ
ンして、相手端末に対して動画データを送信し(処理1
15)、音声制御部19によりマイク6をオンして、相
手端末に対して音声データを送信し(処理116)、ビ
デオCODEC20から出力されている動画信号の画面
を、ビデオモニタ装置3の全画面に表示するように表示
制御部21に指令し(処理117)、TVチューナ部2
3をオフする(処理118)。
【0091】この後には、相手端末との間で、適宜なT
V会議通信処理(マルチメディア通信処理)が実行され
る(処理119、判断120のNOループ)。
【0092】TV会議通信が終了して、判断120の結
果がYESになると、所定のTV会議通信終了手順を実
行し(処理121)、2チャネル分の呼切断解放手順を
実行して(処理122)、TV会議通信を終了する。
【0093】次いで、ビデオカメラ制御部22によりビ
デオカメラ装置4をオフし(処理123)、音声制御部
19によりマイク6をオフし(処理124)、TVチュ
ーナ部23をオンして、直前に選択していたチャネルを
選択させ(処理125)、表示制御部21により、TV
受信画像をビデオモニタ装置3の全画面に表示させる
(処理126)。
【0094】また、ユーザが着信を拒否する旨を操作入
力したときには(判断114の結果がNO)、システム
制御部11は、磁気ディスク装置15にあらかじめ記憶
している着信拒否情報の動画情報と音声情報を相手端末
に送出し(処理127)、表示制御部21により、TV
受信画像をビデオモニタ装置3の全画面に表示させ(処
理128)、所定のTV会議通信終了手順を実行し(処
理129)、2チャネル分の呼切断解放手順を実行して
(処理130)、TV会議通信を終了する。
【0095】ところで、磁気ディスク装置15に記憶す
る着信拒否情報は、ビデオカメラ装置4で撮影した動画
信号をビデオCODEC20で処理した後の動画情報
と、マイク6から入力した音声信号を音声CODEC1
7で処理した後の音声情報を用いる。
【0096】また、この着信拒否情報としては、動画情
報または音声情報のいずれか一方を用いることもでき
る。または、着信拒否をあらわす文字列を構成する図形
文字コード列、あるいは、着信拒否をあらわす静止画を
構成する静止画データなどの汎用データを用いることも
できる。
【0097】なお、上述した実施例では、マルチメディ
ア端末装置をTV会議通信端末装置として扱っている
が、本発明は、TV電話端末装置についても適用するこ
とができる。また、テレライティング機能や静止画通信
機能などの機能をさらに備えた装置についても同様にし
て適用することができる。
【0098】また、上述した実施例では、TV放送の番
組を鑑賞中に、着呼検出した場合について説明したが、
マルチメディア通信中にTV放送の番組を鑑賞すること
もできる。その場合には、ビデオモニタ装置3の画面に
子画面を開き、その子画面にTVチューナ部23から出
力されるTV受信動画信号の画面を表示するようにする
とよい。音声は、相手端末からの受信音声か、TVチュ
ーナ部23から出力されるTV受信音声信号のいずれか
を、ユーザに選択できるようにするとよい。
【0099】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
既に家庭や事業所などに設置されており、テレビ放送や
CATV放送などの放送サービスから受信した動画や音
声を表示出力するビデオモニタ装置などを、マルチメデ
ィア端末装置の表示手段として用いることができるの
で、装置の設置スペースを縮小することができるととも
に、装置コストを低減することができるという効果を得
る。
【0100】また、放送サービスを受信中に着信検出し
たときには、その着信にかかる呼を一旦接続した後に、
相手端末からの受信画像を表示画面の一部に表示して、
着信通知するので、ユーザは、放送サービスを受信中で
もマルチメディア通信の着呼を知ることができて便利で
あり、装置の使い勝手が大幅に向上するという効果も得
る。さらに、放送サービス受信中に着信検出したとき
で、その着信を受け付けない場合には、あらかじめ設定
されている着信拒否情報を相手端末に送出して、その着
信にかかる呼を切断解放するので、ユーザが着信応答し
たくない場合に適切な処置を取ることができ、装置の使
い勝手がさらに良好になるという効果も得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例にかかるマルチメディア端末
装置を示した概略図。
【図2】本発明の一実施例にかかる本体装置の一例を示
したブロック図。
【図3】ISDNを伝送路として用いる電話端末の呼制
御の一例を示すタイムチャート。
【図4】呼制御用の信号の信号形式の一例を示す概略
図。
【図5】マルチフレームのフレーム構成の一例を示す概
略図。
【図6】1つのフレームの信号構成の一例を示す概略
図。
【図7】フレーム調整信号の一例を示す概略図。
【図8】ビット割当信号の一例を示す概略図。
【図9】信号の送出順序を説明するための概略図。
【図10】TTC勧告JT−H.242の一般的な手順
例を示したタイムチャート。
【図11】2つのBチャネルを用いたデータ伝送におけ
る音声データ、汎用データ、および、動画データに対す
る伝送容量の割り当ての一例を示した概略図。
【図12】ビデオモニタ装置の表示内容の変化を説明す
るための概略図。
【図13】着信検出時の処理例の要部の一部を示したフ
ローチャート。
【図14】着信検出時の処理例の要部の他の部分を示し
たフローチャート。
【符号の説明】
1 本体装置 2 操作表示部 3 ビデオモニタ装置 4 ビデオカメラ装置 5 スピーカ 6 マイク

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも動画情報および音声情報をや
    りとりするためのマルチメディア通信機能手段と、受信
    した動画情報を表示出力するためのビデオ表示手段と、
    受信した音声情報を出力するための音声出力手段を備え
    たマルチメディア端末装置において、 放送サービスから提供される情報を受信して受信放送動
    画情報および受信放送音声情報を出力する受信手段と、 上記受信手段から出力される受信放送動画情報を、上記
    ビデオ表示手段の表示画面の一部に表示する画像表示手
    段と、 上記受信手段から出力される受信放送音声情報と、上記
    音声情報のいずれかを選択的に上記音声出力手段に出力
    する音声情報切換手段を備えたことを特徴とするマルチ
    メディア端末装置。
  2. 【請求項2】 少なくとも動画情報および音声情報をや
    りとりするためのマルチメディア通信機能手段と、受信
    した動画情報を表示出力するためのビデオ表示手段と、
    受信した音声情報を出力するための音声出力手段を備え
    たマルチメディア端末装置において、 放送サービスから提供される情報を受信して受信放送動
    画情報および受信放送音声情報を出力する受信手段と、 上記受信手段から出力される受信放送動画情報および受
    信放送音声情報を、上記ビデオ表示手段および音声出力
    手段から出力しているときに、いずれかの端末からマル
    チメディア通信の着信を受けると、その着信にかかる呼
    を設定した後に、相手端末から受信した動画情報を、上
    記ビデオ表示手段の表示画面の一部に表示して、着信通
    知する制御手段を備えたことを特徴とするマルチメディ
    ア端末装置。
  3. 【請求項3】 少なくとも動画情報および音声情報をや
    りとりするためのマルチメディア通信機能手段と、受信
    した動画情報を表示出力するためのビデオ表示手段と、
    受信した音声情報を出力するための音声出力手段を備え
    たマルチメディア端末装置において、 放送サービスから提供される情報を受信して受信放送動
    画情報および受信放送音声情報を出力する受信手段と、 少なくとも着信拒否をあらわす着信拒否動画情報を記憶
    する記憶手段と、 上記受信手段から出力される受信放送動画情報および受
    信放送音声情報を、上記ビデオ表示手段および音声出力
    手段から出力しているときに、いずれかの端末からマル
    チメディア通信の着信を受けると、その着信にかかる呼
    を設定した後に、相手端末から受信した動画情報を、上
    記ビデオ表示手段の表示画面の一部に表示して、着信通
    知するとともに、着信拒否が指令されると、上記記憶手
    段に記憶している着信拒否動画情報を相手端末に送出し
    て、その呼を切断解放する制御手段を備えたことを特徴
    とするマルチメディア端末装置。
  4. 【請求項4】 少なくとも動画情報および音声情報をや
    りとりするためのマルチメディア通信機能手段と、受信
    した動画情報を表示出力するためのビデオ表示手段と、
    受信した音声情報を出力するための音声出力手段を備え
    たマルチメディア端末装置において、 放送サービスから提供される情報を受信して受信放送動
    画情報および受信放送音声情報を出力する受信手段と、 上記受信手段から出力される受信放送動画情報および受
    信放送音声情報を、上記ビデオ表示手段および音声出力
    手段から出力しているときに、いずれかの端末からマル
    チメディア通信の着信を受けると、その着信にかかる呼
    を設定した後に、相手端末から受信した動画情報を、上
    記ビデオ表示手段の表示画面の一部に表示して、着信通
    知し、マルチメディア通信を継続するときには、相手端
    末から受信した動画情報を上記ビデオ表示手段に全画面
    に表示するとともに相手端末から受信した音声情報を上
    記音声出力手段から出力する一方、マルチメディア通信
    を終了するとその呼を切断解放し、上記受信手段から出
    力される受信放送動画情報を上記ビデオ表示手段に全画
    面に表示するとともに上記受信手段から出力される受信
    放送音声情報を上記音声出力手段から出力する制御手段
    を備えたことを特徴とするマルチメディア端末装置。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003324703A (ja) * 2002-05-07 2003-11-14 Yakichiro Sakai 情報通信装置
JP2007500459A (ja) * 2003-07-26 2007-01-11 華為技術有限公司 光ファイバ伝送システム、光ファイバ伝送実施方法、および端末処理機器
US7425977B2 (en) 2004-08-10 2008-09-16 Yakichiro Sakai Interactive communication apparatus
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