JPH08205113A - テレビ会議通信端末装置およびその制御方法 - Google Patents

テレビ会議通信端末装置およびその制御方法

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JPH08205113A
JPH08205113A JP7024502A JP2450295A JPH08205113A JP H08205113 A JPH08205113 A JP H08205113A JP 7024502 A JP7024502 A JP 7024502A JP 2450295 A JP2450295 A JP 2450295A JP H08205113 A JPH08205113 A JP H08205113A
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sound
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JP7024502A
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Inventor
Hidehiko Watanabe
秀彦 渡辺
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Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
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Publication date
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  • Two-Way Televisions, Distribution Of Moving Picture Or The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 アテンションコール音などの効果音を適切に
出力できるテレビ会議通信端末装置を提供することを目
的としている。 【効果】 おのおのの端末において、自端末で出力させ
た効果音がユーザに聞き取られるとともに、その効果音
が相手端末で不自然に重複して聞き取られることがない
ので、ユーザが同一の効果音を2回聞き取ったり、ある
いは、不自然に長い効果音を聞くような事態を回避する
ことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、少なくとも、音声情報
と動画情報の伝送機能を備えるとともに、音声情報を、
動画情報の処理遅延時間に相当する遅延時間だけ遅延さ
せることで音声情報と動画情報を同期させる動作モード
を備えたテレビ会議通信端末装置およびその制御方法に
関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、少なくとも音声情報と動画情報
をやりとりする通信機能を備えたテレビ会議通信端末装
置やテレビ電話端末装置(以下、テレビ会議通信端末装
置と総称する)においては、動画情報の符号化復号化処
理のための時間が比較長くなるため、同一時点で得られ
た音声と動画を同一の条件で相手端末に送信すると、音
声と動画の出力タイミングがずれるという事態を生じ、
例えば、受信側では、画面中の人が会話している口元の
動きと、聞こえてくる音声がずれ、不自然な感じを受け
る。
【0003】そのために、テレビ会議通信端末装置で
は、音声情報を、動画情報の処理遅延時間に相当する遅
延時間だけ遅延させることで音声情報と動画情報を同期
させる動作モード(いわゆるリップシンクモード)を備
えている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、このような
従来装置には、次のような不都合を生じていた。
【0005】すなわち、リップシンクモードで通信中
に、一方の端末のユーザが、注意喚起のためのアテンシ
ョンコールを指定すると、その一方の端末から自端末側
にアテンションコール音が出力されるとともに、その一
方の端末から他方の端末に対して、アテンションコール
コマンドが送出されるので、その他方の端末では、その
アテンションコールコマンドを受信した直後に、自端末
側にテンションコール音を出力する。
【0006】ここで、一方の端末側のマイクで拾われた
音声情報は、上述した遅延時間を経過した後に他方の端
末に送出され、同様に、他方の端末側のマイクで拾われ
た音声情報は、遅延時間を経過した後に一方の端末に送
出される。
【0007】したがって、例えば、一方の端末では、自
端末で出力されたアテンションコール音に続いて、他方
の端末から受信した音声情報に含まれるアテンションコ
ール音が、受信音声を出力するスピーカから出力される
ので、その一方の端末のユーザは、アテンションコール
音を2回聞くかあるいは長いアテンションコール音を聞
くことになるので、非常に不自然な感じを受ける。
【0008】本発明は、かかる実情に鑑みてなされたも
のであり、アテンションコール音などの効果音を適切に
出力できるテレビ会議通信端末装置を提供することを目
的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、少なくとも、
音声情報と動画情報の伝送機能を備えるとともに、音声
情報を、動画情報の処理遅延時間に相当する遅延時間だ
け遅延させることで音声情報と動画情報を同期させる動
作モードを備えたテレビ会議通信端末装置において、注
意喚起のための効果音を発生する効果音発生手段と、効
果音の発生が指示されると、上記効果音発生手段から効
果音を発生し、上記遅延時間に相当する時間を経過した
時点で、相手端末に対し、効果音の発生を指示するコマ
ンド情報を送信する一方、相手端末から効果音の発生を
指示するコマンド情報を受信すると、上記効果音発生手
段から効果音を発生する効果音鳴動制御手段を備えたも
のである。
【0010】また、少なくとも、音声情報と動画情報の
伝送機能を備えるとともに、音声情報を、動画情報の処
理遅延時間に相当する遅延時間だけ遅延させることで音
声情報と動画情報を同期させる動作モードを備えたテレ
ビ会議通信端末装置において、注意喚起のための効果音
を発生する効果音発生手段と、効果音の発生が指示され
ると、相手端末に対し、効果音の発生を指示するコマン
ド情報を送信した後に、上記効果音発生手段より効果音
を発生する一方、相手端末から効果音の発生を指示する
コマンド情報を受信すると、そのコマンド情報を受信し
てから、上記遅延時間に相当する時間を経過した後に、
上記効果音発生手段から効果音を発生する効果音鳴動制
御手段を備えたものである。
【0011】また、少なくとも、音声情報と動画情報の
伝送機能を備えるとともに、音声情報を、動画情報の処
理遅延時間に相当する遅延時間だけ遅延させることで音
声情報と動画情報を同期させる動作モードを備えたテレ
ビ会議通信端末装置において、注意喚起のための効果音
を発生する効果音発生手段と、効果音の発生が指示され
ると、相手端末に対し、効果音の発生を指示するコマン
ド情報を送信し、音声情報の送信を停止し、上記効果音
発生手段から効果音を発生し、その効果音の発生が終了
すると音声情報の送信を再開する一方、相手端末から効
果音の発生を指示するコマンド情報を受信すると、上記
効果音発生手段から効果音を発生する効果音鳴動制御手
段を備えたものである。
【0012】また、少なくとも、音声情報と動画情報の
伝送機能を備えるとともに、音声情報を、動画情報の処
理遅延時間に相当する遅延時間だけ遅延させることで音
声情報と動画情報を同期させる動作モードを備えたテレ
ビ会議通信端末装置において、注意喚起のための効果音
を発生する効果音発生手段と、効果音の発生が指示され
ると、相手端末に対し、効果音の発生を指示するコマン
ド情報を送信するとともに、上記効果音発生手段より効
果音を発生する一方、相手端末から効果音の発生を指示
するコマンド情報を受信すると、上記効果音発生手段よ
り効果音を発生するとともに、上記コマンド情報を受信
した時点から上記遅延時間に相当する時間を経過した時
点より、所定の期間受信音声の出力を停止する効果音鳴
動制御手段を備えたものである。
【0013】また、少なくとも、音声情報と動画情報の
伝送機能を備えるとともに、音声情報を、動画情報の処
理遅延時間に相当する遅延時間だけ遅延させることで音
声情報と動画情報を同期させる動作モードを備えたテレ
ビ会議通信端末装置において、注意喚起のための効果音
を発生する効果音発生手段と、 音声の送信停止をする
か否かを設定入力する設定手段と、効果音の発生が指示
されると、相手端末に対し、効果音の発生を指示するコ
マンド情報を送信するとともに、上記設定手段により音
声の送信停止を行う旨が設定されているときには、音声
情報の送信を停止し、上記効果音発生手段から効果音を
発生し、その効果音の発生が終了すると音声情報の送信
を再開し、上記設定手段により音声の送信停止を行わな
い旨が設定されているときには、音声情報の送信を停止
しない一方、相手端末から効果音の発生を指示するコマ
ンド情報を受信すると、上記効果音発生手段から効果音
を発生する効果音鳴動制御手段を備えたものである。
【0014】また、少なくとも、音声情報と動画情報の
伝送機能を備えるとともに、音声情報を、動画情報の処
理遅延時間に相当する遅延時間だけ遅延させることで音
声情報と動画情報を同期させる動作モードを備えたテレ
ビ会議通信端末装置において、注意喚起のための効果音
を発生する効果音発生手段と、受信音声の発生を停止す
るか否かを設定入力する設定手段と、効果音の発生が指
示されると、相手端末に対し、効果音の発生を指示する
コマンド情報を送信するとともに、上記効果音発生手段
より効果音を発生する一方、相手端末から効果音の発生
を指示するコマンド情報を受信すると、上記効果音発生
手段より効果音を発生するとともに、上記設定手段によ
り受信音声の発生の停止が設定されているときには、上
記コマンド情報を受信した時点から上記遅延時間に相当
する時間を経過した時点より、所定の期間受信音声の出
力を停止し、上記設定手段により受信音声の発生を停止
しないことが設定されているときには受信音声の出力を
停止しない効果音鳴動制御手段を備えたものである。
【0015】また、少なくとも、音声情報と動画情報の
伝送機能を備えるとともに、音声情報を、動画情報の処
理遅延時間に相当する遅延時間だけ遅延させることで音
声情報と動画情報を同期させる動作モードを備えたテレ
ビ会議通信端末装置の制御方法において、注意喚起のた
めの効果音を発生する効果音発生手段を備え、効果音の
発生が指示されると、その発生が指示された側の端末
は、相手端末に対して効果音の発生を指示するコマンド
情報を送信する一方、おのおのの端末は、上記効果音発
生手段より効果音を発生させるとともに、両端末で一度
だけ上記効果音発生手段から発生させた効果音がユーザ
に聞き取れるように、送受信音声情報を制御するように
したものである。
【0016】
【作用】したがって、おのおのの端末において、自端末
で出力させた効果音がユーザに聞き取られるとともに、
その効果音が相手端末で不自然に重複して聞き取られる
ことがないので、ユーザが同一の効果音を2回聞き取っ
たり、あるいは、不自然に長い効果音を聞くような事態
を回避することができる。
【0017】
【実施例】以下、添付図面を参照しながら、本発明の実
施例を詳細に説明する。
【0018】図1は、本発明の一実施例にかかるテレビ
会議通信端末装置を示している。このテレビ会議通信端
末装置は、ISDNの基本インタフェースを伝送路とし
て用いるものであり、音声情報の通信機能、動画情報の
通信機能、ファクシミリ通信機能、テレライティング機
能、および、これらの通信機能の多重化通信機能を備
え、また、ISDNの基本インタフェースに接続し、2
つの情報チャネル(Bチャネル)を用いたデータ通信が
可能である。
【0019】同図において、システム制御部1は、この
テレビ会議通信端末装置の各部の制御処理、テレビ会議
通信の上位レイヤの処理、このテレビ会議通信端末装置
が備えている各種のアプリケーションプログラムの実行
処理、および、ユーザからのアテンションコール(注意
喚起)要求に対応したアテンションコール処理などの各
種制御処理を実行するものであり、ROM(リード・オ
ンリ・メモリ)2は、システム制御部1が実行する制御
処理プログラムの一部や、制御処理プログラムを実行す
るために必要な各種のデータなどを記憶するものであ
り、RAM(ランダム・アクセス・メモリ)3は、シス
テム制御部1のワークエリアなどを構成するものであ
る。
【0020】時計回路4は、現在日時情報を出力するた
めのものであり、スキャナ5は、所定の解像度で原稿画
像を読取入力するためのものであり、プロッタ6は、所
定の解像度で画像を記録出力するためのものであり、符
号化復号化部7は、スキャナ5が読み取って得た画信号
をグループ4ファクシミリ機能の符号化方式で符号化圧
縮するとともに、符号化された画情報を元の画信号に復
号化するためのものであり、画像処理部8は、画像デー
タの変倍処理や解像度変換処理などの各種画像処理を実
行するものであり、磁気ディスク装置9は、システムソ
フトウェア、複数のアプリケーションプログラム、およ
び、多数のユーザデータなどを記憶するためのものであ
る。
【0021】液晶表示装置10は、テレライティング通
信機能の表示装置として用いられるとともに、ユーザが
このテレビ会議通信端末装置を操作するときの表示部と
して用いられるものであり、LCD表示制御部11は、
液晶表示装置10の表示内容を制御するためのものであ
る。
【0022】タッチパネル装置12は、タッチ座標検出
のための平面状のセンサが液晶表示装置10の表示画面
に重ねて設けられて、タッチ操作された座標データや、
タッチ状態データなどを出力するものであり、タッチパ
ネル制御部13は、タッチパネル装置12の動作を制御
するものである。
【0023】音声入出力装置14は、通話のための音声
をマイク入力するとともにスピーカ出力するためのもの
であり、音声入出力装置14からマイク入力されたアナ
ログ音声信号は音声CODEC15に出力され、また、
音声入出力装置14からスピーカ出力するアナログ音声
信号は、音声CODEC15から出力されて音声入出力
装置14に加えられている。
【0024】音声CODEC15は、ISDNのBチャ
ネルを用いてアナログ音声信号を伝送するためのアナロ
グ信号/デジタルデータの信号変換処理を行なうための
ものである。また、音声制御部16は、音声入出力装置
14の動作を制御するためのものである。
【0025】ビデオカメラ装置17は、このテレビ会議
通信端末装置のユーザ側の映像を撮影するためのもので
あり、このビデオカメラ装置17から出力される動画信
号は、動画CODEC18の映像信号入力端に加えられ
るとともに、表示制御部19の動画信号入力端に加えら
れている。
【0026】動画CODEC18は、ビデオカメラ装置
17から入力したNTSC信号に基づいて、TTC標準
JT−H.261の符号化方式で符号化圧縮した動画情
報を形成するとともに、符号化圧縮された状態の動画情
報を復号化して元のNTSC信号に変換するものであ
る。
【0027】表示制御部19は、ビデオモニタ装置20
に表示する画面の表示内容を制御するものであり、シス
テム制御部1からの指令により、ビデオカメラ装置17
から入力する動画信号の表示画面情報、および、動画C
ODEC18から出力される動画信号の表示画面情報を
形成し、それらの表示画面情報を適宜に組み合わせた態
様で、ビデオモニタ装置20の表示画面を構成する。
【0028】ISDNインタフェース回路21は、IS
DNに接続するとともに、ISDNのレイヤ1の信号処
理機能およびDチャネルの信号と2つのBチャネルの信
号の統合/分離機能を備えたものであり、Dチャネルの
信号はDチャネル伝送制御部22とやりとりし、また、
2つのBチャネルの信号は多重化/分離装置23とやり
とりしている。
【0029】Dチャネル伝送制御部22は、Dチャネル
のレイヤ2の信号処理機能、および、1つまたは2つの
Bチャネルを呼接続/解放するための呼制御処理機能を
備えたものである。
【0030】多重化/分離装置23は、Bチャネルを用
いてやりとりする音声、動画、および、汎用データ(静
止画データなどのその他のデータ)などの複数のメディ
アのデータを多重化し、TTC標準JT−H.221に
規定されているフレームデータを形成して回線側に送出
するとともに、受信したフレームデータに多重化されて
いる複数のメディアのデータを分離するものである。こ
の多重化/分離装置27は、音声データを音声CODE
C15との間でやりとりし、動画データを動画CODE
C18との間でやりとりし、また、汎用データをシステ
ム制御部1との間でやりとりしている。また、音声CO
DEC15から出力される音声データは、音声遅延回路
24およびスイッチ25を介して、多重化分離装置23
に加えられている。
【0031】音声遅延回路24は、前述したリップシン
クモードのための音声情報の遅延時間を設定するもので
あり、その遅延時間は、システム制御部1によって制御
される。また、スイッチ25は、システム制御部1によ
り、そのオンオフ動作が制御される。
【0032】効果音発生装置26は、アテンションコー
ルが要求されたときに発生する所定の効果音(ピンポン
などのチャイム音など)を出力するためのものである。
また、効果音発生装置26は、複数の音を発生する機能
を備えており、システム制御部1からの指令により発生
する音の種類を決定する。
【0033】ビデオカメラ制御部27は、ビデオカメラ
装置17の撮影オン/オフ、ズームイン/ズームアウ
ト、および、パンなどの動作を制御するためのものであ
る。
【0034】これらのシステム制御部1、ROM2、R
AM3、時計回路4、スキャナ5、プロッタ6、符号化
復号化部7、画像処理部8、磁気ディスク装置9、LC
D表示制御部11、タッチパネル制御部13、音声CO
DEC15、音声制御部16、動画CODEC18、表
示制御部19、Dチャネル伝送制御部22、および、多
重化/分離装置23、音声遅延回路24、スイッチ1
5、効果音発生回路26、および、ビデオカメラ制御部
27は、内部バス28に接続されており、これらの各要
素関のデータのやりとりは、主として、この内部バス2
8を介して行われる。
【0035】図2は、図1に示したテレビ会議通信端末
装置の操作表示部の一例を示している。
【0036】この操作表示部30には、液晶表示装置1
0と、この液晶表示装置10の表示画面に付設されたタ
ッチパネル装置12が設けられている。また、タッチペ
ン31は、タッチパネル装置12の操作面(平面状のセ
ンサ)を適宜にタッチ操作するためのものである。
【0037】また、液晶表示装置10の表示画面は、図
3に示すように、主として操作ガイダンス情報やテレラ
イティング描画画面などが表示される情報表示部DM
と、汎用的な操作内容をあらわす機能キー表示部DFに
分割されており、機能キー表示部DFの特定キーとし
て、ヘルプ画面を表示指令するためのヘルプキーDFa
が設定されている。
【0038】したがって、ユーザは、機能キー表示部D
FのヘルプキーDFaを、タッチペン31でタッチ操作
することで、そのときにテレビ会議通信端末装置が実行
しているアプリケーションの、その時点での実行状態に
対応したヘルプ画面を表示させることができる。
【0039】また、テレビ会議通信端末装置では、Bチ
ャネルにおいては、TTC標準JT−H.221で規定
されるマルチフレーム形式でデータをやりとりする。
【0040】図4に示すように、1つのマルチフレーム
MFLは、8個のサブマルチフレームSMF1〜SMF
8からなり、おのおののサブマルチフレームSMF1〜
SMF8は、それぞれ2つのフレームから構成されてい
る。すなわち、1つのマルチフレームMFLは、16個
のフレームFLM0〜FLM15からなる。
【0041】それぞれのフレームFLM0〜FLM15
は、図5に示すように、80オクテットのデータからな
り、それらのオクテットをビット順に配置したそれぞれ
のビット位置は、サブチャネルSCH1〜SCH8を構
成している。
【0042】また、第1オクテット〜第8オクテットの
第8ビットは、フレーム同期信号(Frame Ali
gnment Signal)FASを構成し、第9オ
クテット〜第16オクテットの第8ビットは、ビットレ
ート割当信号(Bit rate Allocation
Signal)BASを構成する。すなわち、サブチ
ャネルSCH8は、第17オクテット〜第80オクテッ
トの第8ビットに割り当てられており、この部分は、応
用チャネルAC(Application Chann
el)と呼ばれることもある。また、サブチャネルSC
H8の第17〜第24オクテットには、データを暗号化
するためのキー情報などをやりとりするための暗号チャ
ネルのデータがセットされることがある(オプショ
ン)。
【0043】このようにして、フレーム同期信号FAS
は、1つのフレームFLM0〜FLM15に8ビット配
置されており、そのビット割り当ては、図6に示すよう
に、マルチフレームMFLを単位として構成されてい
る。
【0044】すなわち、偶数フレームFLM0,FLM
2,…,FLM14の第2オクテット〜第8オクテット
と、それに続く奇数フレームFLM1,FLM3,…,
FLM15には、「00110111」なる8ビットの
データパターンからなる水平同期信号が配置され、奇数
フレームFLM1,FLM3,…,FLM11の第1オ
クテットには、「001011」なる6ビットのデータ
パターンからなる垂直同期信号が配置されている。
【0045】この水平同期信号と垂直同期信号を検出す
ることにより、1つのマルチフレームMFLの同期を検
出することができる。
【0046】また、第0フレーム、第2フレーム、第4
フレーム、第6フレームおよび第8フレームの第1オク
テットのビットN1,N2,N3,N4,N5は、マル
チフレーム番号の表示に用いられる。このうち、ビット
N5は、マルチフレーム番号が使用されているか否かの
表示に用いられる。このように、マルチフレーム番号の
ために使用されるデータが4ビットなので、マルチフレ
ーム番号は0〜15までの値で降順に変化し、16マル
チフレーム毎に同じマルチフレーム番号があらわれる。
【0047】また、第10フレーム、第12フレーム、
および、第13フレームの第1オクテットのビットL
1,L2,L3は、現在使用されているBチャネルのう
ち、そのフレームを運んでいるBチャネルの接続された
順番をあらわすコネクション番号を表示するために用い
られる。また、第15フレームの第1オクテットのビッ
トRは、将来の勧告のために確保(予約)されており、
その値には0がセットされる。
【0048】また、第14フレームの第1オクテットの
ビットTEAは、データ端末装置の内部的な障害によ
り、データ伝送できない状態であることを表示するため
に用いられる。
【0049】また、奇数フレームFLM1,FLM3,
…,FLM15の第3オクテットのビットAは、フレー
ム同期またはマルチフレーム同期が確立しているか、あ
るいは、同期はずれを生じているかを表示するために用
いられる。
【0050】また、奇数フレームFLM1,FLM3,
…,FLM15の第5オクテット、第6オクテット、第
7オクテット、および、第8オクテットのビットC1,
C2,C3,C4は、連続した2つのフレーム(すなわ
ち、サブマルチフレーム)のデータエラー検出(すなわ
ち、伝送路品質検出)のために参照されるCRC(巡回
冗長検査)符号を表示するためのものであり、この奇数
フレームFLM1,FLM3,…,FM15の第4オク
テットのビットEは、受信側で伝送エラーを検出したこ
とを表示するために用いられる。
【0051】また、ビットレート割当信号BASは、図
7に示すように、偶数フレームFLM0,FLM2,
…,FLM14では、能力BASあるいはBASコマン
ドをあらわす8ビットデータが配置され、それに続く奇
数フレームFLM1,FLM3,…,FLM15には、
直前のフレームで送出した能力BASあるいはBASコ
マンドの値を誤り訂正するための二重誤り訂正符号が配
置される。
【0052】また、マルチフレームMFLのデータの送
信は、フレーム番号順に行なわれ、おのおののフレーム
FLM0〜FLM15は、図8に示すように、第1オク
テットから第80オクテットのオクテット順序に送出さ
れ、それぞれのオクテットは、第1ビットが最初に送出
される。
【0053】すなわち、おのおののフレームFLM0〜
FLM15においては、第1オクテットの第1ビットが
最初に送出され、第80オクテットの第8ビットが最後
に送出される。
【0054】図9は、テレビ会議通信端末装置などのオ
ーディオビジュアル端末がBチャネルを用いてデータ伝
送するときに実行する伝送制御手順として適用するTT
C標準JT−H.242の一般的な手順例を示してい
る。なお、この場合、2つのBチャネルを用いて、端末
間で音声データ、汎用データ、および、動画データをや
りとりするときの伝送手順の一例を示している。
【0055】まず、発呼端末が宛先端末を発呼してDチ
ャネル上で呼設定手順を行い、1つのBチャネル(以
下、第1チャネルという)を確保し(フェーズA)、そ
の設定した第1チャネル上でPCM音声データ(A則ま
たはμ則、64Kbps)をセットしたフレームデータ
をやりとりしながらフレーム同期を行ない(フレームモ
ード)、フレーム同期が確立すると、相互に能力BAS
データおよびコマンドBASデータをやりとりし(フェ
ーズB1−1)、そのときに使用する伝送モードを決定
して、2つ目のBチャネルを確保するための付加呼設定
要求を開始する(フェーズB1−2)。
【0056】そして、伝送モードをそのときに相互に交
換した内容から、原則として、互いに共通で最も機能の
高いモードを選択し(フェーズB1−3)、発呼端末か
らその選択した動作モードで着呼端末に機能を動作させ
るよう端末機能を指定するBASコマンドを送信して、
発呼端末と着呼端末の装置機能に共通するパラメータを
設定する(フェーズB2)。これにより、第1チャネル
では、そのときに選択した伝送モードに対応した、例え
ば、音声データ(16Kbps)のデータ伝送、およ
び、動画像データ(46.4Kbps)のデータ伝送が
行われる(フェーズC)。
【0057】第1チャネルがフレームモードでデータ伝
送を開始すると、2つ目のBチャネル(以下、第2チャ
ネルという)についてDチャネル上で呼設定手順を行い
(フェーズCA)、第2チャネルが確立すると、第2チ
ャネルを使ってフレーム同期信号FASおよびビット割
当信号BASのみを含むフレームデータをやりとりして
フレーム同期およびマルチフレーム同期を確立し(フェ
ーズCB1−11)、次いで、第1チャネルと第2チャ
ネル間の同期を確立する(フェーズCB1−12)。
【0058】2つのBチャネルの同期が完了すると、発
呼端末側からBASコマンドを送出して伝送モードを設
定し(フェーズCB1−2)、その設定した内容に伝送
モードを切換え(フェーズCB1−3)、共通パラメー
タを設定する(フェーズCB3)。
【0059】このようにして、第2チャネルの初期化が
終了すると、それ以降は、第1チャネルでやりとりする
フレームデータ、および、第2チャネルでやりとりする
フレームデータが同期された状態で、2つのBチャネル
を用いて、例えば、音声データ、汎用データ、および、
動画データが、それぞれ58Kbps、6.4Kbps
および62.4Kbpsの伝送速度が割り当てられてデ
ータ伝送される(図10参照)。ここで、汎用データの
チャネルは、音声データ以外のC&Iモード(会議制御
機能)のデータ、例えば、C&I機能、テレライティン
グ通信機能、および、バルク転送機能(グループ4ファ
クシミリデータなど)のデータをやりとりするために用
いられる。
【0060】このようなデータ伝送を終了するときに
は、まず、第2チャネルから切断する。このとき、第1
チャネルのみで行なう音声データ伝送のために、共通モ
ードを設定するための手順が行われて(フェーズCD
1)、第2チャネルはフレームモードのモード0Fへの
モード切換えが行われる(フェーズCD2)。このとき
には、第1チャネルと第2チャネルが非同期であり、か
つ、第2チャネルではフレーム同期信号FASとビット
割当信号BASのみの伝送状態で呼が保持されている状
態であり、Dチャネルの呼切断解放手順により第2チャ
ネルの呼を解放できる状態になっている。
【0061】また、第1チャネルでは、フェーズCD1
およびフェーズCD2の間、フレームモードで音声デー
タと動画データが合計62.4Kbpsの伝送速度で伝
送されており、さらに、一方の端末のオペレータが通話
終了する場合は動画データの伝送を終了し、この動画デ
ータの伝送容量を含めて、全ての第1チャネルの伝送容
量を音声伝送に使用するためにモード0Fに切り換え
(フェーズD2)、この後、Dチャネルの呼切断解放手
順により第1チャネルの呼を解放できる状態になってい
る。
【0062】これにより、第1チャネルおよび第2チャ
ネルについて、Dチャネル上で呼切断解放手順が実行さ
れて(フェーズE)、2つの端末間のオーディオビジュ
アル伝送が終了する。
【0063】このように、テレビ会議通信端末装置など
のオーディオビジュアル端末では、最初に1つのBチャ
ネル(第1チャネル)を確保してフレームモードを確立
した後に、この第1チャネルで音声データと動画データ
の伝送速度の割り当てを行なって過渡的なモードでデー
タ伝送を行ないつつ、同時に互いに2つ目のBチャネル
(第2チャネル)の設定が可能ならば、Dチャネルの呼
設定手順により第2チャネルを確保する。そして、過渡
的なモードで伝送している第1チャネルと、新たに確保
した第2チャネルをチャネル同期させ、そのチャネル同
期が確立した時点で、音声データと動画データの伝送速
度の割り当てを再設定し、増大したBチャネルの伝送容
量を活用するために、音声データおよび動画データの符
号化則(符号化方式)を変更して、より高品質な音声デ
ータおよび動画データのやりとりを行なうようにしてい
る。
【0064】また、データ伝送を終了するときには、い
ったん、第1チャネルと第2チャネルの両方を同期させ
た伝送路を使用していたモードから、第1チャネルだけ
を使用するモードへ変更する必要がある。そこで、ま
ず、音声データおよび動画データの各符号化則を第1チ
ャネルの62.4Kbpsの伝送容量に最適化する方式
に設定して第1チャネルのみの伝送モードに変更すると
ともに、第2チャネルは、第1チャネルとの同期状態を
停止するとともに、ユーザデータが空き伝送状態になっ
ているモード0Fに移行し、Dチャネルの呼切断解放手
順により呼を切断/解放する。また、第1チャネルは、
音声データと動画データの2種類のメディア伝送から、
音声データだけの伝送モードであるモード0Fへ変更し
た後、Dチャネルの呼切断解放手順により、呼を切断/
解放する。なお、第1チャネルは、音声データと動画デ
ータの2種類のメディア伝送へモードを切り換えずに、
モード0Fへ直接モード変更した後に、呼切断/解放す
ることもできる。また、呼切断解放手順で得た課金情報
などは、チャネル毎に管理する。
【0065】以上の構成で、音声情報を、動画情報の処
理遅延時間に相当する遅延時間だけ遅延させることで音
声情報と動画情報を同期させる動作モード、すなわち、
いわゆるリップシンクモードで通信中に、一方の端末の
ユーザが、注意喚起のためのアテンションコールを指定
すると、その一方の端末(以下、要求側端末という)で
は、図11に示したような処理が行われる。
【0066】まず、アテンションコールが要求されるこ
とを監視しており(判断101のNOループ)、アテン
ションコールが要求されて、判断101の結果がYES
になると、効果音発生装置26から所定のアテンション
コール音を発生させる処理を開始する(処理102)。
【0067】そして、アテンションコール時のコール音
の発生の重複を解消するモードとして、音声オフモード
が設定されているかどうかを調べる(判断103)。な
お、このモードの設定内容は、あらかじめユーザにより
設定入力されて、例えば、RAM3の所定領域に保存さ
れるものである。
【0068】判断103の結果がYESになるときに
は、スイッチ25をオフして(処理104)、音声CO
DEC15から出力される音声データが多重化/分離装
置23に加えられない状態にする。ここで、このスイッ
チ25は、常時はオンされており、これにより、音声C
ODEC15から出力される音声データは、音声遅延回
路24を介して遅延された状態で、スイッチ25を介し
て多重化/分離装置23に加えられる。
【0069】次いで、アテンションコール発生に要する
時間をタイマにセットして、そのタイマをスタートさせ
(処理105)、適宜な通信機能を利用し、相手端末に
対して、アテンションコール発生を要求するアテンショ
ンコールコマンドを送出し(処理106)、処理105
でスタートさせたタイマがタイムオーバするまで待つ
(判断107のNOループ)。
【0070】判断107の結果がYESになると、スイ
ッチ25をオンして(処理108)、音声CODEC1
5から出力される音声データが多重化/分離装置23に
加えられる状態に復帰する。
【0071】また、判断103の結果がNOになるとき
には、そのときに音声遅延回路24に設定している音声
遅延時間をタイマにセットしてスタートし(処理11
0)、そのタイマがタイムオーバするまで待つ(判断1
11のNOループ)。
【0072】判断111の結果がYESになると、すな
わち、自端末側のアテンションコール音が発生され、音
声入出力装置14のマイクで拾われ、音声CODEC1
5からそのアテンションコール音に対応した音声データ
が出力され、その音声データ(アテンションコール音)
が音声遅延回路24で遅延され、実際に多重化/分離装
置23に加えられる状態になると、適宜な通信機能を利
用し、相手端末に対して、アテンションコール発生を要
求するアテンションコールコマンドを送出する(処理1
12)。
【0073】この場合、このアテンションコールコマン
ドを受信する端末側では、図12に示すような処理を行
う。
【0074】まず、相手端末からコマンドを受信するこ
とを監視しており(判断201)、相手端末からコマン
ドを受信して判断201の結果がYESになると、その
受信したコマンドの内容が、アテンションコールコマン
ドであるかどうかを調べる(判断202)。
【0075】判断202の結果がYESになるときに
は、スイッチ25をオフして送信音声をオフし(処理2
03)、効果音発生装置26からアテンションコール音
を発生する処理を開始し(処理204)、発生させたア
テンションコール音が多重化/分離装置23に到達終了
する可能性のある時間(すなわち、アテンションコール
音発生時間と音声遅延回路24の遅延時間の和に相当す
る時間)だけ時間待ちし(処理205)、その後に、ス
イッチ25をオンして送信音声の送出を再開する(処理
206)。
【0076】また、判断202の結果がNOになるとき
には、そのときに受信したコマンドの内容を処理する処
理を実行して(処理210)、この処理を終了する。
【0077】したがって、この場合には、アテンション
コールの発生が要求された側の端末で、音声オフモード
が設定されているときには、その要求側端末では、アテ
ンションコール音が相手端末に送出される可能性のある
期間、送信音声がオフされるので、相手端末では、要求
側端末で拾われたアテンションコール音が音声入出力装
置14から出力されるような事態が回避される。
【0078】すなわち、この場合、相手端末では、自端
末で出力したアテンションコール音と、要求側端末から
受信したアテンションコール音が重複して聞こえるよう
な不自然な事態を生じない。
【0079】また、要求側端末で音声オフモードが設定
されていないときには、その要求側端末で発生したアテ
ンションコール音が、相手端末の音声入出力装置14か
ら出力されるタイミングで、要求側端末が相手端末に対
してアテンションコールコマンドを発行するので、相手
側端末では、自端末側で出力しているアテンションコー
ル音と、要求側端末から受信したアテンションコール音
とがほぼ同時に聞こえるため、アテンションコール音が
重複するような不自然な事態を回避することができる。
【0080】また、この場合、相手端末では、アテンシ
ョンコールコマンドを受信すると、直ちにアテンション
コール音の発生を開始するとともに、その発生させたア
テンションコール音が要求側端末に送られないように、
アテンションコール音がマイクで拾われて、音声COD
EC15から出力される音声データが多重化/分離装置
23に入力される可能性のある期間は、スイッチ25を
オフしている。
【0081】なお、この相手端末側で、アテンションコ
ール音が要求側端末に送信されることを禁止する方法
は、これ以外にも適用することができる。
【0082】図13は、アテンションコール要求された
ときに、要求側端末が実行する他の処理例を示してい
る。
【0083】まず、アテンションコールが要求されるこ
とを監視しており(判断301のNOループ)、アテン
ションコールが要求されて、判断301の結果がYES
になると、適宜な通信機能を利用し、相手端末に対し
て、アテンションコール発生を要求するアテンションコ
ールコマンドを送出した(処理302)後、効果音発生
装置26から所定のアテンションコール音を発生させる
処理を開始する(処理303)。
【0084】このようにして、この場合には、要求側端
末は、アテンションコールが要求されると、相手端末に
アテンションコールコマンドを送出するとともに、自端
末側でアテンションコール音を鳴動させる。したがっ
て、この場合、アテンションコール音の重複を予防する
処理を行うのは、相手側端末である。
【0085】この場合に、このアテンションコールコマ
ンドを受信する端末側では、図14に示すような処理を
行う。
【0086】まず、相手端末からコマンドを受信するこ
とを監視しており(判断401)、相手端末からコマン
ドを受信して判断401の結果がYESになると、その
受信したコマンドの内容が、アテンションコールコマン
ドであるかどうかを調べる(判断402)。
【0087】判断402の結果がYESになるときに
は、アテンションコール時のコール音の発生の重複を解
消するモードとして、音声オフモードが設定されている
かどうかを調べる(判断403)。なお、このモードの
設定内容は、あらかじめユーザにより設定入力され、例
えば、RAM3の所定領域に保存されるものである。
【0088】判断403の結果がYESになるときに
は、効果音発生装置26からアテンションコール音を発
生する処理を開始し(処理404)、そのときに音声遅
延回路24に設定されている遅延時間だけ時間待ちして
(処理405)、要求側端末からのアテンションコール
音の受信タイミングになると、音声入出力装置14に対
して受信音声の出力をオフすることを指令し(処理40
6)、その状態を、アテンションコール音の発生時間に
相当する時間だけ継続し(処理407)、その後、音声
入出力装置14に対して受信音声の出力をオンすること
を指令して(処理408)、この処理を終了する。
【0089】したがって、この場合には、要求側端末か
ら受信したアテンションコール音は、音声入出力装置1
4からユーザに対して出力されないので、ユーザは、効
果音発生装置26から出力させたアテンションコール音
のみを聞くことになり、アテンションコール音が重複す
るような事態は、生じない。
【0090】また、判断403の結果がNOになるとき
には、そのときに音声遅延回路24に設定されている遅
延時間だけ時間待ちして(処理410)、要求側端末か
らのアテンションコール音の受信タイミングになると、
スイッチ25をオフして送信音声をオフし(処理41
1)、効果音発生装置26からアテンションコール音を
発生する処理を開始し(処理412)、発生させたアテ
ンションコール音が多重化/分離装置23に到達終了す
る可能性のある時間(すなわち、アテンションコール音
発生時間と音声遅延回路24の遅延時間の和に相当する
時間)だけ時間待ちし(処理413)、その後に、スイ
ッチ25をオンして送信音声の送出を再開する(処理4
14)。
【0091】したがって、この場合には、要求側端末か
ら受信したアテンションコール音が音声入出力装置14
から出力されるタイミングで、効果音発生装置26から
アテンションコール音が出力されるので、アテンション
コール音が2回聞き取られるような事態を防止すること
ができる。
【0092】また、判断402の結果がNOになるとき
には、そのときに受信したコマンドの内容を処理する処
理を実行して(処理415)、この処理を終了する。
【0093】ところで、上述した実施例では、アテンシ
ョンコール音を発生する場合について説明したが、それ
以外の適宜な効果音の発生について、本発明を同様にし
て適用することができる。
【0094】なお、上述した実施例では、図1に示した
テレビ会議通信端末装置に本発明を適用した場合につい
て説明したが、これ以外の構成の装置、あるいは、同等
の通信機能を備える装置(例えば、テレビ電話装置や、
マルチメディア通信アプリケーションを備えたパーソナ
ルコンピュータ装置など)についても、本発明を同様に
して適用することができる。
【0095】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
おのおのの端末において、自端末で出力させた効果音が
ユーザに聞き取られるとともに、その効果音が相手端末
で不自然に重複して聞き取られることがないので、ユー
ザが同一の効果音を2回聞き取ったり、あるいは、不自
然に長い効果音を聞くような事態を回避することができ
るという効果を得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例にかかるテレビ会議通信端末
装置を示したブロック図。
【図2】図1の装置の操作表示部の一例を示した概略部
分斜視図。
【図3】操作表示部の画面の一例を示した概略図。
【図4】マルチフレームのフレーム構成の一例を示す概
略図。
【図5】1つのフレームの信号構成の一例を示す概略
図。
【図6】フレーム調整信号の一例を示す概略図。
【図7】ビット割当信号の一例を示す概略図。
【図8】信号の送出順序を説明するための概略図。
【図9】TTC勧告JT−H.242の一般的な手順例
を示したタイムチャート。
【図10】2つのBチャネルを用いたデータ伝送におけ
る音声データ、汎用データ、および、動画データに対す
る伝送容量の割り当ての一例を示した概略図。
【図11】アテンションコールが要求されたときの要求
側端末の処理の一例を示したフローチャート。
【図12】相手側端末の処理の一例を示したフローチャ
ート。
【図13】アテンションコールが要求されたときの要求
側端末の処理の他の例を示したフローチャート。
【図14】相手側端末の処理の他の例を示したフローチ
ャート。
【符号の説明】
1 システム制御部 2 ROM(リード・オンリ・メモリ) 3 RAM(ランダム・アクセス・メモリ) 15 音声CODEC 23 多重化/分離装置 24 音声遅延回路 25 スイッチ 26 効果音発生装置

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも、音声情報と動画情報の伝送
    機能を備えるとともに、音声情報を、動画情報の処理遅
    延時間に相当する遅延時間だけ遅延させることで音声情
    報と動画情報を同期させる動作モードを備えたテレビ会
    議通信端末装置において、 注意喚起のための効果音を発生する効果音発生手段と、 効果音の発生が指示されると、上記効果音発生手段から
    効果音を発生し、上記遅延時間に相当する時間を経過し
    た時点で、相手端末に対し、効果音の発生を指示するコ
    マンド情報を送信する一方、相手端末から効果音の発生
    を指示するコマンド情報を受信すると、上記効果音発生
    手段から効果音を発生する効果音鳴動制御手段を備えた
    ことを特徴とするテレビ会議通信端末装置。
  2. 【請求項2】 少なくとも、音声情報と動画情報の伝送
    機能を備えるとともに、音声情報を、動画情報の処理遅
    延時間に相当する遅延時間だけ遅延させることで音声情
    報と動画情報を同期させる動作モードを備えたテレビ会
    議通信端末装置において、 注意喚起のための効果音を発生する効果音発生手段と、 効果音の発生が指示されると、相手端末に対し、効果音
    の発生を指示するコマンド情報を送信した後に、上記効
    果音発生手段より効果音を発生する一方、相手端末から
    効果音の発生を指示するコマンド情報を受信すると、そ
    のコマンド情報を受信してから、上記遅延時間に相当す
    る時間を経過した後に、上記効果音発生手段から効果音
    を発生する効果音鳴動制御手段を備えたことを特徴とす
    るテレビ会議通信端末装置。
  3. 【請求項3】 少なくとも、音声情報と動画情報の伝送
    機能を備えるとともに、音声情報を、動画情報の処理遅
    延時間に相当する遅延時間だけ遅延させることで音声情
    報と動画情報を同期させる動作モードを備えたテレビ会
    議通信端末装置において、 注意喚起のための効果音を発生する効果音発生手段と、 効果音の発生が指示されると、相手端末に対し、効果音
    の発生を指示するコマンド情報を送信し、音声情報の送
    信を停止し、上記効果音発生手段から効果音を発生し、
    その効果音の発生が終了すると音声情報の送信を再開す
    る一方、相手端末から効果音の発生を指示するコマンド
    情報を受信すると、上記効果音発生手段から効果音を発
    生する効果音鳴動制御手段を備えたことを特徴とするテ
    レビ会議通信端末装置。
  4. 【請求項4】 少なくとも、音声情報と動画情報の伝送
    機能を備えるとともに、音声情報を、動画情報の処理遅
    延時間に相当する遅延時間だけ遅延させることで音声情
    報と動画情報を同期させる動作モードを備えたテレビ会
    議通信端末装置において、 注意喚起のための効果音を発生する効果音発生手段と、 効果音の発生が指示されると、相手端末に対し、効果音
    の発生を指示するコマンド情報を送信するとともに、上
    記効果音発生手段より効果音を発生する一方、相手端末
    から効果音の発生を指示するコマンド情報を受信する
    と、上記効果音発生手段より効果音を発生するととも
    に、上記コマンド情報を受信した時点から上記遅延時間
    に相当する時間を経過した時点より、所定の期間受信音
    声の出力を停止する効果音鳴動制御手段を備えたことを
    特徴とするテレビ会議通信端末装置。
  5. 【請求項5】 少なくとも、音声情報と動画情報の伝送
    機能を備えるとともに、音声情報を、動画情報の処理遅
    延時間に相当する遅延時間だけ遅延させることで音声情
    報と動画情報を同期させる動作モードを備えたテレビ会
    議通信端末装置において、 注意喚起のための効果音を発生する効果音発生手段と、 音声の送信停止をするか否かを設定入力する設定手段
    と、 効果音の発生が指示されると、相手端末に対し、効果音
    の発生を指示するコマンド情報を送信するとともに、上
    記設定手段により音声の送信停止を行う旨が設定されて
    いるときには、音声情報の送信を停止し、上記効果音発
    生手段から効果音を発生し、その効果音の発生が終了す
    ると音声情報の送信を再開し、上記設定手段により音声
    の送信停止を行わない旨が設定されているときには、音
    声情報の送信を停止しない一方、相手端末から効果音の
    発生を指示するコマンド情報を受信すると、上記効果音
    発生手段から効果音を発生する効果音鳴動制御手段を備
    えたことを特徴とするテレビ会議通信端末装置。
  6. 【請求項6】 少なくとも、音声情報と動画情報の伝送
    機能を備えるとともに、音声情報を、動画情報の処理遅
    延時間に相当する遅延時間だけ遅延させることで音声情
    報と動画情報を同期させる動作モードを備えたテレビ会
    議通信端末装置において、 注意喚起のための効果音を発生する効果音発生手段と、 受信音声の発生を停止するか否かを設定入力する設定手
    段と、 効果音の発生が指示されると、相手端末に対し、効果音
    の発生を指示するコマンド情報を送信するとともに、上
    記効果音発生手段より効果音を発生する一方、相手端末
    から効果音の発生を指示するコマンド情報を受信する
    と、上記効果音発生手段より効果音を発生するととも
    に、上記設定手段により受信音声の発生の停止が設定さ
    れているときには、上記コマンド情報を受信した時点か
    ら上記遅延時間に相当する時間を経過した時点より、所
    定の期間受信音声の出力を停止し、上記設定手段により
    受信音声の発生を停止しないことが設定されているとき
    には受信音声の出力を停止しない効果音鳴動制御手段を
    備えたことを特徴とするテレビ会議通信端末装置。
  7. 【請求項7】 少なくとも、音声情報と動画情報の伝送
    機能を備えるとともに、音声情報を、動画情報の処理遅
    延時間に相当する遅延時間だけ遅延させることで音声情
    報と動画情報を同期させる動作モードを備えたテレビ会
    議通信端末装置の制御方法において、 注意喚起のための効果音を発生する効果音発生手段を備
    え、 効果音の発生が指示されると、その発生が指示された側
    の端末は、相手端末に対して効果音の発生を指示するコ
    マンド情報を送信する一方、おのおのの端末は、上記効
    果音発生手段より効果音を発生させるとともに、両端末
    で一度だけ上記効果音発生手段から発生させた効果音が
    ユーザに聞き取れるように、送受信音声情報を制御する
    ことを特徴とするテレビ会議通信端末装置の制御方法。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8416206B2 (en) 2009-07-08 2013-04-09 Smart Technologies Ulc Method for manipulating a graphic widget in a three-dimensional environment displayed on a touch panel of an interactive input system
US8502789B2 (en) 2010-01-11 2013-08-06 Smart Technologies Ulc Method for handling user input in an interactive input system, and interactive input system executing the method
US8810522B2 (en) 2008-09-29 2014-08-19 Smart Technologies Ulc Method for selecting and manipulating a graphical object in an interactive input system, and interactive input system executing the method
US8902195B2 (en) 2009-09-01 2014-12-02 Smart Technologies Ulc Interactive input system with improved signal-to-noise ratio (SNR) and image capture method

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