JP3251619B2 - Isdnオーディオビジュアル端末装置の制御方法 - Google Patents

Isdnオーディオビジュアル端末装置の制御方法

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JP3251619B2
JP3251619B2 JP35548691A JP35548691A JP3251619B2 JP 3251619 B2 JP3251619 B2 JP 3251619B2 JP 35548691 A JP35548691 A JP 35548691A JP 35548691 A JP35548691 A JP 35548691A JP 3251619 B2 JP3251619 B2 JP 3251619B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、同一のISDN基本イ
ンタフェースの受動バスに接続された複数のISDNオ
ーディオビジュアル端末装置の制御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】CCITT(国際電信電話諮問委員会)
勧告H.320およびTTC勧告JT−H.320で規
定されている狭帯域テレビ電話・電話会議システムとそ
の端末装置(オーディオビジュアル端末装置)は、音
声、映像、文書および画像などの複数のメディアを扱う
マルチメディア通信を、ISDNを用いて実現すること
ができる。
【0003】また、現在、多地点に設置されているオー
ディオビジュアル端末装置を接続して、それらを統合し
たテレビ会議を行なえるようにするための多地点間接続
装置(MCU;Multi point Control
Unit)に関し、CCITTにおける勧告AV.2
31の標準化作業が行われている。
【0004】この多地点間接続装置を用いた場合のテレ
ビ会議システムの一例を図46に示す。
【0005】同図において、テレビ会議装置1a,1
b,1cは、ISDN2の網制御端末装置3a,3b,
3cに接続されており、この場合には、テレビ会議装置
1b,1cは、同一の宅内に設けられている。また、多
地点間接続装置4が、複数の網制御端末装置5(1)〜
5(n)を介して、ISDN2に接続されている。
【0006】テレビ会議装置1a,1b,1cは、おの
おの多地点間接続装置4に対して呼設定を行い、多地点
間接続装置4との間に、情報チャネルを確立する。そし
て、多地点間接続装置4は、接続されているテレビ会議
装置1a,1b,1cの相互間で、音声、映像、文書お
よび画像などのデータを、おのおののテレビ会議装置1
a,1b,1cからの要求に応じて、適宜にやりとりす
る。
【0007】例えば、多地点間接続装置4は、テレビ会
議装置1aに出力する映像データの表示画面を2分割
し、それぞれの分割画面にテレビ会議装置1bとテレビ
会議装置1cから出力される映像が表示されるように、
テレビ会議装置1b,1cから出力される映像データを
合成するとともに、テレビ会議装置1b,1cから出力
される音声データを1つの音声データに合成し、その合
成した音声データをテレビ会議装置1aに出力する機能
なども提供する。
【0008】また、多地点間接続装置4は、図47に示
すように、ISDN2に複数の網制御端末装置6a,6
bを介して接続されている構内交換装置7に組み込むこ
ともできる。この場合には、テレビ会議装置1b,1c
は、網終端装置8a,8bを介して、構内交換装置7の
内線側に接続されている。
【0009】この場合には、テレビ会議装置1a,1
b,1cの相互間でのテレビ会議通信が可能になるとと
もに、構内交換装置7に接続されているテレビ会議装置
1b,1cの相互間でのテレビ会議通信が可能になる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな多地点間接続装置を用いたテレビ会議システムに
は、次のような不都合を生じる。
【0011】すなわち、上述したテレビ会議システムで
は、それぞれのテレビ会議装置について1つのISDN
回線が必要となるとともに、多地点間接続装置が必要と
なるために、システムコストが非常に大きくなるという
不都合を生じる。
【0012】また、会議の進行を考えると、会議に参加
している全ての人が同時に発言すると、会議が混乱する
とともに議事の進行が滞るために、一般の会議では、議
長が中心となり、議長の裁量に従って議事が進行する。
【0013】一方、このような議事進行がテレビ会議シ
ステムにおいても適用されるのが当然であると考えられ
るから、会議中に全ての端末装置からの発言が同時にさ
れるような事態はなく、したがって、システム全体でや
りとりする伝送データの単位時間当たりのデータ総量
は、システム全体で可能な伝送データの単位時間当たり
のデータ伝送容量よりもかなり小さくなることが予想さ
れ、ISDN回線の利用効率が悪くなり、回線コストが
いたずらに高くなるという事態が生じる恐れがある。
【0014】また、例えば、図48に示すように、1つ
の会議テーブル9をはさんで、1つのテレビ会議装置1
0と、複数の座席11a,11b,11c,11d,1
1e,11fが向き合っている場合を考える。また、こ
の場合には、テレビ会議装置10の後ろ側にプロジェク
タ12が設けられていて、テレビ会議装置10の本体に
設けられている表示装置の表示内容を拡大映写すること
ができる。また、テレビ会議装置10は、網制御端末装
置13を介して、ISDNに接続されている。
【0015】さて、この場合、それぞれの座席11a,
11b,11c,11d,11e,11fに着席してい
る人が発言するときには、その発言者に対して、ビデオ
会議装置10のビデオカメラ(図示略)を向ける必要が
ある。
【0016】一方、議事の進行上、端の座席11aおよ
び座席11fに着席している人が交互に発言することも
あり、この場合には、ビデオカメラのカメラアングルが
座席11aから座席11fに連続して振られることにな
る。
【0017】このように、ビデオカメラのカメラアング
ルを変更するとき、その変更途中の状態の映像が相手側
のテレビ会議装置に表示されると、画面を見ている人が
不快に感じる、いわゆるカメラ酔いを起こす事態が生じ
ることがある。
【0018】このようなカメラ酔いを防止するために
は、それぞれの座席11a,11b,11c,11d,
11e,11fを写すビデオカメラを設けて発言者が変
わるたびに有効なビデオカメラを切り換えたり、おのお
のの座席にそれぞれテレビ会議装置を設けることが考え
られる。
【0019】しかしながら、前者の場合には、参加する
人数に応じたテレビ会議装置10を構築することが必要
となってテレビ会議装置10の装置の汎用性が失われる
結果、おのおののテレビ会議装置10の装置コストが高
くなるという不都合を生じ、また、後者の場合には、テ
レビ会議システムの装置コストおよび回線コストが膨大
になるという不都合を生じる。
【0020】さらに、文字、図形および写真などの静止
画像を相手側に提示するとき、参加者は、テレビ会議装
置に設けられた静止映像表示装置(例えば、プロジェク
タ12)を見つづける必要があり、参加者に対して不自
然な姿勢を強要するという、マン・マシンインタフェー
ス上好ましくない事態を生じるという不都合も生じるお
それがある。
【0021】本発明は、かかる実情に鑑みてなされたも
のであり、テレビ会議システムを低コストで実現できる
ISDNオーディオビジュアル端末装置の制御方法を提
供することを目的としている。
【0022】
【課題を解決するための手段】本発明は、同一のISD
N基本インタフェースの受動バスに接続された複数のI
SDNオーディオビジュアル端末装置の制御方法におい
て、おのおののISDNオーディオビジュアル端末装置
の送信信号を同期する送信信号同期手段と、いずれかの
ISDNオーディオビジュアル端末装置の送信信号を選
択的に受動バスに出力する送信信号選択手段を備え、特
定のISDNオーディオビジュアル端末装置がISDN
との間の呼設定/解放手順を行なうとともに、おのおの
のISDNオーディオビジュアル端末装置は、受動バス
を介して受信信号を受信してその受信情報を出力する一
方、それぞれのISDNオーディオビジュアル端末装置
の送信要求に基づいて、送信信号選択手段により送信信
号を出力するISDNオーディオビジュアル端末装置を
選択するようにしたものである。
【0023】同一のISDN基本インタフェースの受動
バスに接続された複数のISDNオーディオビジュアル
端末装置の制御方法において、おのおののISDNオー
ディオビジュアル端末装置の送信信号を同期する送信信
号同期手段と、おのおののISDNオーディオビジュア
ル端末装置を接続して制御情報をやりとりする通信手段
を備え、特定のISDNオーディオビジュアル端末装置
がISDNとの間の呼設定/解放手順を行なうととも
に、おのおののISDNオーディオビジュアル端末装置
は、受動バスを介して受信信号を受信し、その受信情報
を出力する一方、それぞれのISDNオーディオビジュ
アル端末装置の送信要求に基づき、特定のISDNオー
ディオビジュアル端末装置は、送信信号を出力するIS
DNオーディオ端末装置を指定する制御信号を通信手段
を介しておのおののISDNオーディオビジュアル端末
装置に通知し、その指定されたオーディオビジュアル端
末装置が送信信号を出力するようにしたものである。
【0024】ISDN基本インタフェース上の受信信号
と送信信号を分離統合するレイヤ1信号制御手段と、複
数のISDNオーディオビジュアル端末装置から出力さ
れる送信信号のいずれか1つを選択してレイヤ1信号制
御手段に出力する送信信号選択手段と、おのおののIS
DNオーディオビジュアル端末装置の送信信号を同期す
る送信信号同期手段を備え、特定のISDNオーディオ
ビジュアル端末装置がISDNとの間の呼設定/解放手
順を行なうとともに、おのおののISDNオーディオビ
ジュアル端末装置は、レイヤ1信号制御手段から出力さ
れる受信信号を受信してその受信情報を出力する一方、
それぞれのISDNオーディオビジュアル端末装置の送
信要求に基づいて、送信信号選択手段により送信信号を
出力するISDNオーディオビジュアル端末装置を選択
するようにしたものである。
【0025】また、送信信号同期手段は、受信信号のデ
ータ転送単位を構成するフレームデータに含まれるフレ
ーム同期信号を検出したタイミングから所定の遅延時間
を経過したタイミングに、送信信号のフレームデータに
含まれるフレーム同期信号の出力タイミングを設定する
ようにしたものである。
【0026】また、送信信号同期手段は、特定のISD
Nオーディオビジュアル端末装置における受信信号のフ
レーム同期信号検出タイミングと、送信信号のフレーム
同期信号の出力タイミングとの差に基づいた遅延時間を
検出する遅延時間検出手段と、特定のISDNオーディ
オビジュアル端末装置以外のISDNオーディオビジュ
アル端末装置における受信信号のフレーム同期信号検出
タイミングから送信信号のフレーム同期信号の出力タイ
ミングまでの遅延時間を遅延時間検出手段の検出値に対
応した時間に設定する遅延時間設定手段を備えたもので
ある。
【0027】また、送信信号同期手段は、送信信号のフ
レーム繰り返し周期に対応した時間間隔でおのおののI
SDNオーディオビジュアル端末装置に同期信号を出力
するようにしたものである。
【0028】また、送信信号同期手段は、特定のISD
N端末装置から出力される送信信号のフレーム同期タイ
ミングに、この特定のISDN端末装置以外のISDN
端末装置の送信信号のフレーム同期タイミングを一致さ
せるようにしたものである。
【0029】
【作用】したがって、同一のISDN基本インタフェー
スに接続した複数のISDNオーディオビジュアル端末
装置を用いて、テレビ会議システムを構築できるので、
テレビ会議システム全体の回線コストを低減することが
できる。また、それぞれの参加者が1台のISDNオー
ディオビジュアル端末装置を占有して使用することがで
きるので、議事進行上生じる好ましくない事態、例え
ば、カメラアングルの頻繁な切り換えが原因となるカメ
ラ酔いや、静止画像を見るための不自然な姿勢の強要な
どを解消することができるので、テレビ会議システムの
使い勝手が向上するとともに、テレビ会議システムの有
効性が向上する。
【0030】
【実施例】以下、添付図面を参照しながら、本発明の実
施例を詳細に説明する。
【0031】図1は、本発明の一実施例にかかるテレビ
会議システムの1つの宅内局を例示している。
【0032】同図において、ISDNに接続される網制
御端末装置20には、ISDN基本インタフェースの受
動バス21が接続されており、この受動バス21には、
6つのオーディオビジュアル(以下、AVと略す)端末
装置22,23,24,25,26,27が接続されて
いる。なお、ターミネータ28は、受動バス21を終端
するためのものである。
【0033】これらのAV端末装置22,23,24,
25,26,27は、TTC勧告JT−H.320の狭
帯域テレビ電話・会議システムの端末機能を備えたもの
であり、それぞれ共通の会議テーブル29の上に置かれ
ている。また、会議テーブル29に向かって、6つの座
席30,31,32,33,34,35が、おのおのの
AV端末装置22,23,24,25,26,27に対
応した位置にそれぞれ配置されている。
【0034】AV端末装置22,23,24,25,2
6,27は、軽量小型なので、座席30,31,32,
33,34,35に着座した会議の参加者は、おのおの
のAV端末装置22,23,24,25,26,27の
画面やビデオカメラ(図示略)の方向を、自分が使いや
すいように適宜に調整することができる。
【0035】さて、これらのAV端末装置22,23,
24,25,26,27は、ISDNを伝送路として用
いる端末装置であり、図2(a)は、ISDNに接続さ
れている端末装置が、ISDNとの間で行う回線交換モ
ードでの呼制御手順の一例について示している。
【0036】すなわち、発端末は、まず、転送モードと
して回線交換モードを設定するとともに、着端末を宛先
に指定した呼設定メッセージSETUPをISDNに送
出して着端末との呼設定を要求し、ISDNは、指定さ
れた着端末に呼設定メッセージSETUPを送出して発
呼する。また、ISDNは、呼設定状況を通知するため
の呼設定受付メッセージCALL_PROCを発端末に
送出する。
【0037】着端末は、着信検出すると、自端末が着信
可能な状態になっているときには、ISDNに呼出メッ
セージALERTを送出し、ISDNは呼出メッセージ
ALERTを発端末に送出して着端末の呼出を開始した
ことを通知する。
【0038】着端末は、着信応答すると応答メッセージ
CONNをISDNに送出し、ISDNは応答メッセー
ジCONNを発端末に送出して着端末が呼を受け付けた
ことを通知する。
【0039】また、ISDNは、着端末に応答確認メッ
セージCONN_ACKを送出して着端末の応答を確認
し、その時点で、発端末と着端末の間にデータ伝送のた
めの情報チャネル(Bチャネル)が確立する。
【0040】これにより、発端末と着端末との相互間
で、情報チャネルを用いたデータ伝送が、おのおのの端
末の伝送機能に設定された伝送制御手順により実行され
る。
【0041】そして、データ伝送を終了すると、発端末
が切断メッセージDISCをISDNに送出して情報チ
ャネルの解放を要求し、ISDNは、解放メッセージR
ELを発端末に送出して情報チャネルの復旧を通知す
る。一方、着端末には、ISDNが切断メッセージDI
SCを送出して情報チャネルの解放を要求し、着端末が
解放メッセージRELをISDNに送出して情報チャネ
ルの復旧を通知する。
【0042】これにより、発端末は、チャネル切断完了
を通知する解放完了メッセージREL_COMPをIS
DNに応答し、発端末とISDNとの間の情報チャネル
が解放される。それとともに、ISDNは、解放完了メ
ッセージREL_COMPを着端末に送出して、ISD
Nと着端末との間の情報チャネルが解放される。それに
より、発端末と着端末との間に設定されていた情報チャ
ネルが完全に解放される。
【0043】このようにして、発端末と着端末との間に
情報チャネルが設定されて、データ伝送が行われ、デー
タ伝送が終了すると、情報チャネルが解放される。
【0044】また、ISDNの呼設定用のおのおののメ
ッセージは、図3(a)に示すように、レイヤ3呼制御
メッセージを規定するプロトコル仕様(フォーマット、
シーケンスなど)を識別するためのプロトコル識別子、
そのメッセージがどの呼に関与するものであるかを識別
するための呼番号、それぞれのメッセージの内容を識別
するためのメッセージタイプ、おのおののメッセージに
必ず付加される必須情報要素、および、おのおののメッ
セージに必要に応じて付加される付加情報要素からな
る。なお、必須情報要素は、メッセージタイプに応じて
0,1,または複数個が設定されており、付加情報要素
は、その状況に応じて0,1または複数個が配置され
る。
【0045】呼設定メッセージSETUPは、同図
(b)に示すように、必須情報要素として「伝達能力」
をもち、付加情報要素としては、例えば、「発番号」、
「着番号」、「着サブアドレス」、「低位レイヤ整合
性」、「高位レイヤ整合性」、および、「ユーザ・ユー
ザ」などの情報要素をもつ。
【0046】これらの情報要素の概略について説明す
る。
【0047】「伝達能力」情報要素は、伝送する情報の
内容が、音声、非制限デジタル情報、制限デジタル情
報、3.1KHzオーディオ、7KHzオーディオ、あ
るいは、ビデオのいずれかであるのかを示す情報転送能
力、使用する交換機能が回線交換であるのかパケット交
換であるのかを示す転送モード、情報転送の速度をあら
わす情報転送速度、情報の転送形態をあらわす情報、お
よび、ユーザ情報のプロトコルをあらわす情報などから
なる。
【0048】「発番号」情報要素は、発端末のISDN
番号をあらわし、「着番号」情報要素は、着端末のIS
DN番号をあらわす。「着サブアドレス」情報要素は、
着側で同一の宅内配線(受動バス)に接続される8つま
での端末のうちの目的のものを識別するためのものであ
る。
【0049】「低位レイヤ整合性」情報要素は、相手端
末との通信可能性検査に使用するためのものであり、基
本的な内容は「伝達能力」情報要素と同一である。さら
に、この「低位レイヤ整合性」情報要素には、より細か
い内容(例えば、CCITT勧告H.221機能など)
が含まれる。
【0050】「高位レイヤ整合性」情報要素は、相手端
末との整合性検査に使用するためのものであり、例え
ば、グループ2/グループ3ファクシミリ、グループ4
ファクシミリ、ミクストモード、テレテックス、ビデオ
テックス、テレックス、あるいは、メッセージ・ハンド
リング・システム、あるいは、AVなどの端末機能のう
ち、いずれの端末機能を備えているのかを表示する。
【0051】「ユーザ・ユーザ」情報要素は、ユーザ間
の情報の伝達に用いるためのものであり、この「ユーザ
・ユーザ」情報要素の内容は、ISDNによって解釈さ
れることなくトランスペアレントに転送されて相手ユー
ザに伝達される。
【0052】さて、AV端末装置では、Bチャネルにお
いては、TTC勧告JT−H.221で規定されるマル
チフレーム形式でデータをやりとりする。
【0053】図4に示すように、1つのマルチフレーム
MFLは、8個のサブマルチフレームSMF1〜SMF
8からなり、おのおののサブマルチフレームSMF1〜
SMF8は、それぞれ2つのフレームから構成されてい
る。すなわち、1つのマルチフレームMFLは、16個
のフレームFLM0〜FLM15からなる。
【0054】それぞれのフレームFLM0〜FLM15
は、図5に示すように、80オクテットのデータからな
り、それらのオクテットをビット順に配置したそれぞれ
のビット位置は、サブチャネルSCH1〜SCH8を構
成している。
【0055】また、第1オクテット〜第8オクテットの
第8ビットは、フレーム同期信号(Frame Ali
gnment Signal)FASを構成し、第9オ
クテット〜第16オクテットの第8ビットは、ビットレ
ート割当信号(Bit rate Allocation
Signal)BASを構成する。すなわち、サブチ
ャネルSCH8は、第17オクテット〜第80オクテッ
トの第8ビットに割り当てられており、この部分は、応
用チャネルAC(Application Chann
el)と呼ばれることもある。また、サブチャネルSC
H8の第17〜第24オクテットには、データを暗号化
するためのキー情報などをやりとりするための暗号チャ
ネルのデータがセットされることがある(オプショ
ン)。
【0056】このようにして、フレーム同期信号FAS
は、1つのフレームFLM1〜FLM16に8ビット配
置されており、そのビット割り当ては、図6に示すよう
に、マルチフレームMFLを単位として構成されてい
る。
【0057】すなわち、偶数フレームFLM0,FLM
2,…,FLM14の第2オクテット〜第8オクテット
と、それに続く奇数フレームFLM1,FLM3,…,
FLM15には、「00110111」なる8ビットの
データパターンからなる水平同期信号が配置され、奇数
フレームFLM1,FLM3,…,FLM11の第1オ
クテットには、「001011」なる6ビットのデータ
パターンからなる垂直同期信号が配置されている。
【0058】この水平同期信号と垂直同期信号を検出す
ることにより、1つのマルチフレームMFLの同期を検
出することができる。
【0059】また、第0フレーム、第2フレーム、第4
フレーム、第6フレームおよび第8フレームの第1オク
テットのビットN1,N2,N3,N4,N5は、マル
チフレーム番号の表示に用いられる。このうち、ビット
N5は、マルチフレーム番号が使用されているか否かの
表示に用いられる。このように、マルチフレーム番号の
ために使用されるデータが4ビットなので、マルチフレ
ーム番号は0〜15までの値で降順に変化し、16マル
チフレーム毎に同じマルチフレーム番号があらわれる。
【0060】また、第10フレーム、第12フレーム、
および、第13フレームの第1オクテットのビットL
1,L2,L3は、現在使用されている情報チャネルの
うち、そのフレームを運んでいる情報チャネルの接続さ
れた順番をあらわすコネクション番号を表示するために
用いられる。また、第15フレームの第1オクテットの
ビットRは、将来の勧告のために確保(予約)されてお
り、0がセットされる。
【0061】また、第14フレームの第1オクテットの
ビットTEAは、データ端末装置の内部的な障害によ
り、データ伝送できない状態であることを表示するため
に用いられる。
【0062】また、奇数フレームFLM1,FLM3,
…,FLM15の第3オクテットのビットAは、フレー
ム同期またはマルチフレーム同期が確立しているか、あ
るいは、同期はずれを生じているかを表示するために用
いられる。
【0063】また、奇数フレームFLM1,FLM3,
…,FLM15の第5オクテット、第6オクテット、第
7オクテット、および、第8オクテットのビットC1,
C2,C3,C4は、連続した2つのフレーム(すなわ
ち、サブマルチフレーム)のデータエラー検出(すなわ
ち、伝送路品質検出)のために参照されるCRC(巡回
冗長検査)符号を表示するためのものであり、この奇数
フレームFLM1,FLM3,…,FM15の第4オク
テットのビットEは、受信側で伝送エラーを検出したこ
とを表示するために用いられる。
【0064】また、ビットレート割当信号BASは、図
7に示すように、偶数フレームFLM0,FLM2,
…,FLM14では、能力BASあるいはBASコマン
ドをあらわす8ビットデータが配置され、それに続く奇
数フレームFLM1,FLM3,…,FLM15には、
直前のフレームで送出した能力BASあるいはBASコ
マンドの値を誤り訂正するための二重誤り訂正符号が配
置される。
【0065】また、マルチフレームMFLのデータの送
信は、フレーム番号順に行なわれ、おのおののフレーム
FLM0〜FLM15は、図8に示すように、第1オク
テットから第80オクテットのオクテット順序に送出さ
れ、それぞれのオクテットは、第1ビットが最初に送出
される。
【0066】すなわち、おのおののフレームFLM0〜
FLM15においては、第1オクテットの第1ビットが
最初に送出され、第80オクテットの第8ビットが最後
に送出される。
【0067】図9は、2つの情報チャネルを用いて、A
V端末装置間で音声データと動画データをやりとりする
ときの伝送手順の一例を示している。なお、この伝送手
順は、TTC勧告JT−H.242および勧告JT−
H.320に従う。
【0068】まず、発呼端末が宛先端末を発呼して信号
チャネル上で呼設定手順を行い、1つの情報チャネル
(以下、第1チャネルという)を確保し(フェーズ
A)、その設定した第1チャネル上でPCM音声データ
(A則またはμ則、64Kbps)をセットしたフレー
ムデータをやりとりしながらフレーム同期を行ない(フ
レームモード)、フレーム同期が確立すると、相互に能
力BASデータおよびコマンドBASデータをやりとり
し(フェーズB1−1)、そのときに使用する伝送モー
ドを決定して、2つ目の情報チャネルを確保するための
付加呼設定要求を開始する(フェーズB1−2)。
【0069】そして、伝送モードをそのときに相互に交
換した内容から互いに共通で最も機能の高いモードを選
択し(フェーズB1−3)、発呼端末からその選択した
動作モードで着呼端末に機能を動作させるよう端末機能
を指定するBASコマンドを送信して、発呼端末と着呼
端末の装置機能に共通するパラメータを設定する(フェ
ーズB2)。これにより、第1チャネルでは、そのとき
に選択した伝送モードに対応した、例えば、音声データ
(16Kbps)のデータ伝送、および、動画像データ
(46.4Kbps)のデータ伝送が行われる(フェー
ズC)。
【0070】第1チャネルがフレームモードでデータ伝
送を開始すると、2つ目の情報チャネル(以下、第2チ
ャネルという)について信号チャネル上で呼設定手順を
行い(フェーズCA)、第2チャネルが確立すると、第
2チャネルを使ってフレーム同期信号FASおよびビッ
ト割当信号BASのみを含むフレームデータをやりとり
してフレーム同期およびマルチフレーム同期を確立し
(フェーズCB1−11)、次いで、第1チャネルと第
2チャネル間の同期を確立する(フェーズCB1−1
2)。
【0071】2つの情報チャネルの同期が完了すると、
発呼端末側からBASコマンドを送出して伝送モードを
設定し(フェーズCB1−2)、その設定した内容に伝
送モードを切換え(フェーズCB1−3)、共通パラメ
ータを設定する(フェーズCB3)。
【0072】このようにして、第2チャネルの初期化が
終了すると、それ以降は、第1チャネルでやりとりする
フレームデータ、および、第2チャネルでやりとりする
フレームデータが同期された状態で、2つの情報チャネ
ルを用いて、音声データおよび動画データが、それぞれ
48Kbpsおよび76.8Kbpsの伝送速度が割り
当てられてデータ伝送される。
【0073】このようなデータ伝送を終了するときに
は、まず、第2チャネルから切断する。このとき、第1
チャネルのみで行なう音声データ伝送のために、共通モ
ードを設定するための手順が行われて(フェーズCD
1)、第2チャネルはフレームモードのモード0Fへの
モード切換えが行われる(フェーズCD2)。このとき
には、第1チャネルと第2チャネルが非同期であり、か
つ、第2チャネルではフレーム同期信号FASとビット
割当信号BASのみの伝送状態で呼が保持されている状
態であり、信号チャネルの呼切断解放手順により第2チ
ャネルの呼を解放できる状態になっている。
【0074】また、第1チャネルでは、フェーズCD1
およびフェーズCD2の間、フレームモードで音声デー
タと動画データが合計62.4Kbpsの伝送速度で伝
送されており、さらに、一方の端末のオペレータが通話
終了する場合は動画データの伝送を終了し、この動画デ
ータの伝送容量を含めて、全ての第1チャネルの伝送容
量を音声伝送に使用するためにモード0Fに切り換え
(フェーズD2)、この後、信号チャネルの呼切断解放
手順により第1チャネルの呼を解放できる状態になって
いる。
【0075】これにより、第1チャネルおよび第2チャ
ネルについて、信号チャネル上で呼切断解放手順が実行
されて(フェーズE)、2つの端末間のAV伝送が終了
する。
【0076】このように、AV端末では、最初に1つの
情報チャネル(第1チャネル)を確保してフレームモー
ドを確立した後に、2つ目の情報チャネル(第2チャネ
ル)を確保してフレームモードを確立し、2つの情報チ
ャネルで同期されたフレームモードが確立されると、音
声データおよび動画データのやりとりを行なう。
【0077】また、データ伝送を終了するときには、い
ったん、第1チャネルと第2チャネルの両方を同期させ
た伝送路を使用していたモードから、第1チャネルだけ
を使用するモードへ変更する必要がある。そこで、ま
ず、音声データおよび動画データの各符号化則を第1チ
ャネルの62.4Kbpsの伝送容量に最適化する方式
に設定して第1チャネルのみの伝送モードに変更すると
ともに、第2チャネルは、第1チャネルとの同期状態を
停止するとともに、ユーザデータが空き伝送状態になっ
ているモード0Fに移行し、信号チャネルの呼切断解放
手順により呼を切断/解放する。また、第1チャネル
は、音声データと動画データの2種類のメディア伝送か
ら、音声データだけの伝送モードであるモード0Fへ変
更した後、信号チャネルの呼切断解放手順により、呼を
切断/解放する。なお、第1チャネルは、音声データと
動画データの2種類のメディア伝送へモードを切り換え
ずに、モード0Fへ直接モード変更した後に、呼切断/
解放することもできる。また、呼切断解放手順で得た課
金情報などは、チャネル毎に管理する。
【0078】さて、受動バス21に接続したAV端末装
置22,23,24,25,26,27は、図10に示
すように、1台のマスタAV(オーディオビジュアル)
端末装置MSRと、それ以外のスレーブAV(オーディ
オビジュアル)端末装置SLV1〜SLVm(この場
合、m=5;図1参照)に分けられる。ここで、以下、
マスタAV端末装置MSRとスレーブ端末装置SLV1
〜SLVmの全部または一部を宅内局と呼び、通信相手
であるAV端末装置または多地点間接続装置を相手局と
呼ぶ。
【0079】このマスターAV端末装置MSRは、テレ
ビ会議を行なう相手局との間で2つの情報チャネルを確
立するための呼設定動作、情報チャネルのフレーム同
期、および、呼切断解放動作を行なうとともに、相手局
との間のデータ送受信動作を行なうものであり、スレー
ブAV端末装置SLV1〜SLVmは、受動バス21か
ら受信信号を受信して、その内容を自端末の出力装置に
出力するとともに、送信権(後述)を得た場合には、自
端末の入力装置から得た入力データを、それぞれの入力
装置に応じたフォーマットのデータに変換して、受動バ
ス21に送出する。
【0080】このとき、受動バス21に接続されている
マスターAV端末装置MSRおよびスレーブAV端末装
置SLV1〜SLVmのうち、ただ1つの装置が受動バ
ス21に対して送信信号を送出することができ、本実施
例では、それぞれのマスターAV端末装置MSRおよび
スレーブAV端末装置SLV1〜SLVmに設けられて
いる入力装置(後述)をオペレータが操作することで、
送信信号を送出する権利(以下、送信権という)をいず
れかの端末装置に設定できるようにしている。
【0081】また、その送信信号は、相手局との間に確
立しているフレーム同期状態を保持している必要がある
ため、本実施例では、次のようにして、マスターAV端
末装置MSRおよびスレーブAV端末装置SLV1〜S
LVmの送信信号が同じフレーム状態を保持できるよう
にしている。
【0082】すなわち、まず、マスターAV端末装置M
SRおよびスレーブAV端末装置SLV1〜SLVmの
全てにおいて、受信信号のマルチフレーム番号「0」の
マルチフレームを受信してから、所定の遅延時間を経過
した時点で、送信信号のマルチフレーム番号「0」のマ
ルチフレームの送出タイミングを形成することで、おの
おのの端末装置の送信信号のフレーム同期状態が一致す
るようにしている。
【0083】そして、オペレータの操作により、自端末
が送信権を獲得したことを検出したとき、および、自端
末が送信権を放棄することを検出したとき、それぞれそ
の操作を検出したタイミングから最初のマルチフレーム
番号「0」の送信信号のタイミングで、送信権の獲得を
検出した端末装置は送信信号の出力を開始するととも
に、送信権の放棄を検出した端末装置は送信信号の出力
を終了する。
【0084】これにより、2つの端末装置間で送信権の
授受があったときでも、相手局では、連続したマルチフ
レーム番号のフレームデータを受信することができるの
で、この宅内局と相手局との間のフレーム同期状態が保
持され、安定したデータ通信動作を行なうことができ
る。
【0085】なお、同一受動バスに接続されている2つ
の端末装置間でフレーム同期状態が一致している状態
で、2つの端末装置間で送信権の授受があったときに、
相手局との間のフレーム同期状態を保持するためには、
フレーム同期信号FASとビットレート割当信号BAS
の整合性が取れればよいので、サブマルチフレーム単位
に送信信号の切り換えを行なえばよい(図11参照)。
【0086】したがって、上述したように、マルチフレ
ーム番号「0」のタイミングで送信信号を切り換えた場
合でも、相手局とのフレーム同期状態を保持することが
できる。
【0087】図12は、マスタAV端末装置MSRおよ
びスレーブAV端末装置SLV1〜SLVm(以下、A
V端末装置と総称する)の構成例を示している。
【0088】同図において、トランス40は、ソケット
41を介して接続される受動バス21の信号を交流接続
するものであり、他方の接続端は、バスインタフェース
回路42に接続されている。
【0089】バスインタフェース回路42は、受動バス
21の受信信号を分離してレイヤ1/2制御装置43に
出力するとともに、レイヤ1/2制御装置43から出力
される送信信号を受動バス21に送出するものであり、
レイヤ1/2制御装置43は、ISDN基本インタフェ
ースのレイヤ1およびレイヤ2の信号制御を行なうもの
であり、送受信信号に多重化されている2つの情報チャ
ネルおよび1つの信号チャネルの信号を分離/統合する
機能を備えており、信号チャネル上の信号は、Dチャネ
ルレイヤ3制御部44との間でやりとりされており、2
つの情報チャネル上の信号は、多重化/分離制御装置4
5との間でやりとりされている。
【0090】ここで、レイヤ1/2制御装置43から多
重化/分離制御装置45には、B1チャネルの受信信号
RD1、B2チャネルの受信信号RD2、受信信号RD
1,RD2のビットタイミングをあらわすビットクロッ
クCPb、および、受信信号RD1,RD2のオクテッ
トタイミングをあらわすオクテットクロックCPoが出
力されており、多重化/分離制御装置45からレイヤ1
/2制御装置43には、B1チャネルの送信信号TD
1、および、B2チャネルの送信信号TD2が出力され
ている。
【0091】Dチャネルレイヤ3制御部43は、ISD
Nとの間の呼制御手順処理を行なう呼制御部46とレイ
ヤ1/2制御装置43との間のデータのやりとりを行な
うためのものである(インタフェース手段)。
【0092】多重化/分離制御装置45は、受信信号R
D1,RD2に多重化されている音声データ、ビデオデ
ータ、および、2つの汎用データを分離してそれぞれ音
声CODEC47、ビデオCODEC48、および、外
部装置に出力するとともに、音声CODEC47、ビデ
オCODEC48、および、外部装置からそれぞれ入力
した音声データ、ビデオデータ、および、2つの汎用デ
ータを所定形式のフレームデータに組み込み、そのフレ
ームデータの送信信号TD1,TD2をレイヤ1/2制
御装置43に出力するものである。また、汎用データを
処理する端末装置のために、同期信号SYCが出力され
ている。
【0093】多重化/分離制御部49は、多重化/分離
制御装置45が検出したフレーム同期信号FASおよび
ビットレート割当信号BASを入力するとともに、多重
化/分離制御装置45の動作モードを制御するためのも
のである。
【0094】音声CODEC47は、所定の変換規則に
したがって音声信号と音声データを相互に変換するもの
であり、その音声信号側の接続端は、切換器50によっ
て、通話のためのハンドセット51および種々のトーン
信号を出力するためのトーン発生器52、あるいは、2
/4線変換部53の4線側入力端いずれかに切り換え接
続されている。この2/4線変換部53の2線側入力端
には、原稿画像を送受信するためのグループ3ファクシ
ミリ装置54が接続されている。
【0095】ビデオCODEC48は、所定の変換規則
にしたがってビデオ信号とビデオデータを相互に変換す
るものであり、そのビデオ信号出力端は、ビデオ出力回
路55を介してビデオモニタ装置56に加えられてお
り、それにより、受信したビデオデータに対応した画像
がビデオモニタ装置56に表示される。また、映像を入
力するためのビデオカメラ装置57から出力されるビデ
オ信号は、ビデオ入力回路58を介してビデオCODE
C48のビデオ信号入力端に加えられている。
【0096】入力装置59は、オペレータがこのAV端
末装置を操作するためのものであり、ダイアル入力する
ためのテンキー、送信権の獲得/放棄を入力するための
端末切換キー、および、その他の種々の機能キーを備え
ており、その操作信号は、システム制御部60に加えら
れている。また、システム制御部60は、このAV端末
装置の動作を制御するものであり、表示装置61は、こ
のAV端末装置からオペレータに対して端末状態をあら
わす情報などの種々の制御情報を表示するためのもので
ある。
【0097】電源装置63は、商用電源から直流電源を
形成するものであり、切換器64は、電源投入時には、
電源装置63から出力される直流電源を選択するととも
に、停電時には、局線からファントム給電されている直
流電源を選択し、その選択した直流電源をDC/DCコ
ンバータ65に供給するためのものであり、DC/DC
コンバータ65は、加えられる直流電源から、このAV
端末装置に必要な種々の直流電源を形成するためのもの
である。
【0098】なお、図12で二点鎖線で囲んだ部分は、
停電時であってもDC/DCコンバータ65から供給さ
れる直流電源により、動作可能な部分である。
【0099】したがって、このAV端末装置では、ハン
ドセット51を用いた通話動作、グループ3ファクシミ
リ装置54を用いた静止画像の送受信動作、ビデオモニ
タ装置56およびビデオカメラ装置57を用いたビデオ
情報の送受信動作が可能であり、通話動作とビデオ情報
の送受信動作を同時に行なうことができ、また、静止画
像の送受信動作とビデオ情報の送受信動作を同時に行な
うことができる。
【0100】また、汎用データを用いて、他のデータ端
末装置、例えば、パーソナルコンピュータやテレライテ
ィング端末相互間のデータ伝送を行なうこともできる。
【0101】図13は、多重化/分離制御装置45の一
例を示している。
【0102】同図において、ビットクロックCPbおよ
びオクテットクロックCPoは、この多重化/分離制御
装置45の各部の動作を制御する同期制御部70に加え
られている。受信信号RD1,RD2は、ループバック
部71に加えられており、また、送信信号TD1,TD
2は、ループバック部72を介して、外部装置に出力さ
れている。
【0103】ループバック部71は、同期制御部70か
らの制御信号に基づいて、受信信号RD1,RD2をル
ープバック部72または同期部73,74に選択的に加
えるものであり、同期部73,74は、入力した受信信
号RD1,RD2に含まれるフレーム同期信号FASを
抽出してフレーム/マルチフレーム同期を検出・保持す
るとともにそのフレーム同期信号FASの内容をあらわ
すFASデータDDfを外部装置に出力する。また、入
力した受信信号RD1,RD2からビットレート割当信
号BASを抽出し、その内容をあらわすBASデータD
DbをBASデコーダ75に出力する。また、フレーム
同期が保持されている状態では、入力した受信信号RD
1,RD2から受信フレームデータを抽出して、データ
バッファ76,77にそれぞれ出力する。
【0104】また、同期部73,74は、マルチフレー
ム番号「0」を検出すると、マルチフレーム検出信号D
D1を発生し、このマルチフレーム検出信号DD1は、
遅延回路78によりビットクロックCPbのnビットに
相当する時間遅延された状態で、データ多重化部79に
マルチフレームタイミング信号DDmとして加えられて
いる。
【0105】また、同期部73,74は、抽出したフレ
ームタイミングでフレーム同期信号を形成するととも
に、抽出したマルチフレームタイミングでマルチフレー
ム同期信号を形成し、それらのフレーム同期信号および
マルチフレーム同期信号(マルチフレーム番号を含む)
を同期制御部70に出力するとともに、マルチフレーム
同期信号をチャネル間同期部80に出力する。また、同
期部73,74は、フレーム同期タイミングで、同期信
号SYCを出力する。
【0106】BASデコーダ75は、BASデータDD
bを対応する内部データに変換するものであり、その変
換後のデータは、BASバッファ81を介し、受信BA
SデータDDb’として外部装置に出力されている。
【0107】チャネル間同期部80は、同期制御部70
から加えられるクロック信号に同期した状態で、入力し
たフレーム同期信号およびマルチフレーム同期信号に基
づき、データバッファ76を介して加えられるB1チャ
ネルの受信フレームデータのマルチフレーム番号と、デ
ータバッファ77を介して加えられるB2チャネルの受
信フレームデータのマルチフレーム番号が一致するよう
に、それらの受信フレームデータの同期ずれをマルチフ
レーム単位に整合するためのものであり、そのマルチフ
レーム単位に整合されたB1チャネルの受信フレームデ
ータFD1およびB2チャネルの受信フレームデータF
D2は、チャネル交換部82に加えられている。
【0108】チャネル交換部82は、同期制御部70か
らのチャネル交換指令が出力されているときには、B1
チャネルの受信フレームデータFD1aとして受信フレ
ームデータFD2を出力するとともに、B2チャネルの
受信フレームデータFD2aとして受信フレームデータ
FD1を出力し、また、同期制御部70からチャネル交
換指令が出力されていないときには、受信フレームデー
タFD1を受信フレームデータFD1aとして出力する
とともに、受信フレームデータFD2を受信フレームデ
ータFD2aとして出力する。これらの受信フレームデ
ータFD1a,FD2aは、データ分離部83に加えら
れている。
【0109】タイミングデータ発生部84は、外部装置
から入力される制御信号SS1に基づいて、データ分離
のためのタイミングデータTTbを発生してデータ分離
部83に出力するとともに、データ多重化のためのタイ
ミングデータTTgを発生してデータ多重化部79に出
力するものである。
【0110】データ分離部83は、同期検出部70から
加えられるクロック信号に同期して、タイミングデータ
TTbに基づき、受信フレームデータFD1a,FD2
aから受信音声データODr、受信ビデオデータVD
r、および、受信汎用データPDra,PDrbを抽出
するものであり、これらの受信音声データODr、受信
ビデオデータVDr、および、受信汎用データPDr
a,PDrbを外部装置に出力するものである。
【0111】BASエンコーダ85は、外部装置から加
えられる送信BASデータDDbaに対応した送信BA
S信号SS2を形成するものであり、その送信BAS信
号SS2は、データ多重化部79に加えられている。
【0112】データ多重化部79は、同期検出部70か
ら加えられるクロック信号に同期して、タイミングデー
タTTgに基づき、外部装置から加えられる送信音声デ
ータODt、送信ビデオデータVDt、および、送信汎
用データPDta,PDtbを多重化して、B1チャネ
ルの送信フレームデータFT1aおよびB2チャネルの
送信フレームデータFT2aを形成する。
【0113】それとともに、データ多重化部79は、送
信BAS信号SS2をそれぞれのフレームデータFT1
a,FT2aのビットレート割当信号BASに配置する
とともに、同期制御部70から入力する送信FAS信号
SS3をそれぞれのフレームデータFT1a,FT2a
のフレーム同期信号FASの対応するビット位置に配置
する。また、ビットレート割当信号BASおよびフレー
ム同期信号FASに含まれるCRCビットについては、
データ多重化部79の内部で形成して、それらのCRC
ビットをフレーム同期信号FASおよびビットレート割
当信号BASのおのおの対応するビット位置に配置す
る。
【0114】そして、データ多重化部79は、同期検出
部70から送信許可信号SS4が出力されているときに
は、形成した送信フレームデータFT1a,FT2aを
チャネル交換部86に出力する。また、同期検出部70
から送信許可信号SS4が出力されていないときには、
送信フレームデータFT1a,FT2aをチャネル交換
部86に出力しない。
【0115】チャネル交換部86は、同期制御部70か
らチャネル交換指令が出力されているときには、B1チ
ャネルの送信フレームデータFT1として送信フレーム
データFT2aを出力するとともに、B2チャネルの送
信フレームデータFT2として送信フレームデータFT
1aを出力し、また、同期制御部70からチャネル交換
指令が出力されていないときには、送信フレームデータ
FT1aを送信フレームデータFT1として出力すると
ともに、送信フレームデータFT2aを送信フレームデ
ータFT2として出力する。これらの送信フレームデー
タFT1,FT2は、ループバック部72を介し、送信
信号TD1,TD2として外部装置に出力されている。
【0116】また、ループバック部72は、同期制御部
70からループバック指令信号SS5が出力されている
ときには、ループバック部71から出力される受信信号
RD1,RD2を、送信信号TD1,TD2として折り
返し送出する。
【0117】したがって、受信動作が開始されると、ル
ープバック部71を介して同期部73,74に受信信号
RD1,RD2が加えられ、それにより、同期部73,
74によって、受信信号RD1,RD2のフレームデー
タのフレーム同期検出動作が行われる。
【0118】同期検出状態になると、同期部73,74
からは、図14に示すように、マルチフレーム番号
「0」を検出したタイミングで、マルチフレーム検出信
号DD1が出力され、それにより、遅延回路78から
は、その出力タイミングからビットクロックCPbのn
ビットに相当する時間を経過したタイミングで、データ
多重化部79にマルチフレームタイミング信号DDmが
出力される。
【0119】ここで、マスタAV端末装置MSRおよび
スレーブAV端末装置SLV1〜SLVmは、同じ受信
信号を受信しているので、それぞれのマスタAV端末装
置MSRおよびスレーブAV端末装置SLV1〜SLV
mの多重化/分離制御装置45では、マルチフレーム番
号「0」を同じタイミングで検出し、したがって、それ
ぞれのマスタAV端末装置MSRおよびスレーブAV端
末装置SLV1〜SLVmの多重化/分離制御装置45
では、同じタイミングでマルチフレームタイミング信号
DDmが出力される。
【0120】その結果、マスタAV端末装置MSRおよ
びスレーブAV端末装置SLV1〜SLVmの全てにお
いて、送信信号TD1,TD2のマルチフレーム番号
「0」の送信タイミングが一致し、それにより、全ての
マスタAV端末装置MSRおよびスレーブAV端末装置
SLV1〜SLVmにおける送信信号TD1,TD2の
フレームタイミングが同じになる。
【0121】図15は、マスタAV端末装置MSRが伝
送開始時に行なう処理例を示している。
【0122】まず、マスタAV端末装置MSRは、多重
化/分離制御装置45を送信許可状態に設定して、相手
局を発呼するための呼設定手順を実行し(処理11
0)、第1チャネルを確立し(処理111)、第1チャ
ネル上のフレーム同期を確立した後に(処理112)、
第1チャネルを用いたデータ伝送を開始する(処理11
3)。
【0123】次いで、付加呼設定手順を実行し(処理1
14)、第2チャネルを確立して(処理115)、第2
チャネル上のフレーム同期を確立した後に(処理11
6)、第2チャネルを用いたデータ伝送を開始する(処
理117)。
【0124】このようにして、まず、マスタAV端末装
置MSRが送信権を得た状態で、相手局との間で2つの
情報チャネルを確立して、2つの情報チャネルを用いた
データ伝送が行われる。
【0125】図16は、スレーブAV端末装置SLV1
〜SLVmが伝送開始時に行なう処理を示している。
【0126】まず、スレーブAV端末装置SLV1〜S
LVmは、データ通信開始が指令されると、多重化/分
離制御装置45を送信不許可状態に設定し、受信動作の
みを行なう。
【0127】次いで、マスタAV端末装置MSRにより
第1チャネル確立のための呼設定動作が行われて、第1
チャネルが確立すると、第1チャネルの受信信号が得ら
れるので、第1チャネルについて、受信信号RD1のフ
レーム同期検出・確立動作が行われる(処理121)。
【0128】これにより、スレーブAV端末装置SLV
1〜SLVmは、第1チャネルについてマスタAV端末
装置MSRと同じ受信信号の受信動作を開始する(処理
122)。
【0129】そして、マスタAV端末装置MSRにより
第2チャネル確立のための付加呼設定動作が行われて、
第2チャネルが確立すると、第2チャネルの受信信号が
得られるので、第2チャネルについて、受信信号RD2
のフレーム同期検出・確立動作が行われる(処理12
3)。
【0130】これにより、スレーブAV端末装置SLV
1〜SLVmは、第2チャネルについてマスタAV端末
装置MSRと同じ受信信号の受信動作を開始する(処理
124)。
【0131】このようにして、スレーブAV端末装置S
LV1〜SLVmは、伝送開始時には、第1チャネルお
よび第2チャネルの受信信号RD1,RD2をモニタす
るモードになり、マスタAV端末装置MSRと同じ音声
および映像が表示出力される。
【0132】このようにして、データ伝送が開始される
と、マスタAV端末装置MSRおよびスレーブAV端末
装置SLV1〜SLVmは、図17の処理を行なって、
送信権の獲得/放棄動作を行なう。
【0133】すなわち、マスタAV端末装置MSRおよ
びスレーブAV端末装置SLV1〜SLVmは、オペレ
ータが入力装置59の端末切換キーを操作することを監
視しており(判断131)、オペレータにより端末切換
キーが操作されて判断131の結果がYESになると、
その直前まで送信不可状態に設定されていて、その端末
切換キーにより送信権が獲得状態になったかどうかを判
断する(判断132)。
【0134】送信不可状態が設定されている状態で端末
切換キーが操作された場合で、判断132の結果がYE
Sになるときには、多重化/分離制御装置45に送信許
可状態を設定し(処理133)、自端末によるデータ送
信動作が行なえる状態に設定して、判断131に戻る。
【0135】また、送信許可状態が設定されている状態
で端末切換キーが操作された場合で、判断132の結果
がNOになるときには、多重化/分離制御装置45に送
信不可状態を設定し(処理134)、自端末によるデー
タ送信動作が行なえない状態、すなわち、自端末をモニ
タモードに設定して、判断131に戻る。
【0136】したがって、データ通信状態で、例えば、
また、マスタAV端末装置MSRからスレーブAV端末
装置SLV1に送信権が渡されるとき、マスタAV端末
装置MSRのオペレータと、スレーブAV端末装置SL
V1のオペレータがそれぞれ適宜なタイミングで入力装
置59の端末切換キーを操作する。
【0137】これにより、例えば、図18(a),
(b),(c)に示すように、マスタAV端末装置MS
RおよびスレーブAV端末装置SLV1で、それぞれマ
ルチフレーム番号「3」とマルチフレーム番号「1」の
タイミングで端末切換キーの操作タイミングが発生す
る。
【0138】それにより、マスタAV端末装置MSRの
多重化/分離制御装置45には、マルチフレーム番号
「3」のタイミングで送信不可状態が設定され、スレー
ブAV端末装置SLV1の多重化/分離制御部45に
は、マルチフレーム番号「1」のタイミングで送信許可
状態が設定される。
【0139】これにより、マスタAV端末装置MSRの
多重化/分離制御装置45の同期制御部70は、次のマ
ルチフレーム番号「0」のタイミングで、データ多重化
部79に出力している送信許可信号SS4を停止し、ま
た、スレーブAV端末装置SLV1の多重化/分離制御
装置45の同期制御部70は、次のマルチフレーム番号
「0」のタイミングで、データ多重化部79に送信許可
信号SS4を出力する。
【0140】これにより、同図(d)に示すように、そ
のマルチフレーム番号「0」のタイミングで、受動バス
21に出力されている送信信号の内容が、マスタAV端
末装置MSRの送信信号から、スレーブAV端末装置S
LV1の送信信号に切り換り、スレーブAV端末装置S
LV1のオペレータが相手局と通信することができるよ
うになる。
【0141】また、送信権を獲得したスレーブAV端末
装置SLV1から別のスレーブAV端末装置SLV2〜
SLVm、あるいは、マスタAV端末装置MSRに送信
権を渡す場合にも、同様の動作が行われ、送信権の獲得
/放棄が適切に行われる。
【0142】ここで、Bチャネルを用いる場合、1つの
データフレームの伝送時間が10ミリ秒であるので、1
つのマルチフレームの伝送時間が160ミリ秒で、ま
た、16マルチフレーム間隔は2.56秒である。した
がって、この実施例の場合、オペレータが送信権を渡す
操作を行なってから、実際に送信権が移動するまでに要
する時間遅れは、最大2.56秒間である。
【0143】以上のように、本実施例では、マスタAV
端末装置MSRおよびスレーブAV端末装置SLV1〜
SLVmを用いるオペレータは、適宜に発言権を得て発
言することができるので、会議を円滑に進行することが
できる。
【0144】また、1つのISDN基本インタフェース
を用いて、複数人が会議に参加することができるので、
テレビ会議システムを構築するために必要なISDN回
線数が大幅に低減し、回線コストの安価なテレビ会議シ
ステムを実現できる。
【0145】また、それぞれのマスタAV端末装置MS
RおよびスレーブAV端末装置SLV1〜SLVmは、
テレビ電話端末とほぼ同じ構成で実現することができる
ため、システム全体の装置コストを低減することができ
る。
【0146】また、発言者が変わるときに、カメラアン
グルが変わらないので、カメラアングルの変更途中の状
態の映像が相手側のテレビ会議装置に表示されることが
なく、したがって、カメラ酔いを起こすような事態を生
じることがなく、会議の参加者が不快感を感じるような
ことを防止できる。
【0147】ところで、上述した実施例では、マスタA
V端末装置MSRおよびスレーブAV端末装置SLV1
〜SLVmの送信信号のフレーム同期状態を一致させる
ために、受信信号のマルチフレーム番号「0」のタイミ
ングを基準として、送信信号のマルチフレーム番号
「0」のタイミングを形成しているが、送信信号のフレ
ーム同期状態を一致させる方法はこれに限らない。
【0148】例えば、マスタAV端末装置MSRにおけ
る受信信号のマルチフレーム番号「0」と、送信信号の
マルチフレーム番号「0」の時間差を検出し、スレーブ
AV端末装置SLV1〜SLVmのマルチフレーム番号
「0」と、送信信号のマルチフレーム番号「0」の時間
差を、その検出した時間差に一致させることにより、マ
スタAV端末装置MSRおよびスレーブAV端末装置S
LV1〜SLVmの送信信号のフレーム同期状態を一致
させることができる。
【0149】図19は、かかる実施例におけるマスタA
V端末装置MSRの多重化/分離制御装置45の構成例
を示している。なお、同図において、図13と同一部
分、および、相当する部分には、同一符号を付してい
る。
【0150】同図において、同期制御部70は、受信信
号のマルチフレームタイミングとは独立して、マルチフ
レーム番号「0」のタイミングでマルチフレーム同期信
号DDkを形成し、このマルチフレーム同期信号DDk
をデータ多重化部79および遅延量検出部87に出力し
ている。
【0151】遅延量検出部87は、同期部73,74か
ら出力されるマルチフレーム検出信号DD1を検出して
から、同期制御部70から出力されるマルチフレーム同
期信号DDkを検出するまでの時間を、ビットクロック
CPbのビット数として検出するものであり、その検出
結果を、遅延量検出値DLdとして出力する。
【0152】この遅延量検出値DLdは、多重化/分離
制御部49を介してシステム制御部60に転送され、そ
れにより、システム制御部60は、入力した遅延量検出
値DLdに対応した値を、現在の通信状態での遅延量と
して表示装置61に表示する。
【0153】図20は、スレーブAV端末装置SLV1
〜SLVmの多重化/分離制御装置45の構成例を示し
ている。なお、同図において、図13と同一部分、およ
び、相当する部分には、同一符号を付している。
【0154】同図にいて、遅延回路88には、多重化/
分離制御部49より遅延量設定値DLsが加えられてお
り、遅延回路88は、同期部73,74から出力される
マルチフレーム検出信号DD1を入力すると、その入力
タイミングから遅延量設定値DLsに対応したビットク
ロックCPbのビット数を経過したタイミングで、マル
チフレームタイミング信号DDmを出力する。
【0155】以上の構成で、マスタAV端末装置MSR
による呼設定動作が行われて、2つの情報チャネルによ
るデータ伝送動作が開始されると、マスタAV端末装置
MSRの多重化/分離制御部49は、多重化/分離制御
装置45から出力される遅延量検出値DLdを入力し、
システム制御部60に転送する。
【0156】それにより、システム制御部60は、入力
した遅延量検出値DLdに対応した値を、現在の通信状
態での遅延量として表示装置61に表示する。
【0157】この表示を確認したオペレータは、スレー
ブAV端末装置SLV1〜SLVmの各オペレータにつ
いて、表示された遅延量を通知し、スレーブAV端末装
置SLV1〜SLVmの各オペレータは、自端末の入力
装置59を操作して、通知された遅延量を入力する。
【0158】これにより、各スレーブAV端末装置SL
V1〜SLVmのシステム制御部60は、多重化/分離
制御部49を介して、入力された遅延量に対応した遅延
量設定値DLsを多重化/分離制御装置45に出力す
る。
【0159】それにより、各スレーブAV端末装置SL
V1〜SLVmの多重化/分離制御装置45の遅延回路
88に入力される遅延量設定値DLsの値が、マスタA
V端末装置MSRにおけるマルチフレーム検出信号DD
1の検出タイミングからマルチフレーム同期信号DDk
の検出タイミングまでの遅延時間に対応した値になり、
その結果、各スレーブAV端末装置SLV1〜SLVm
から出力される送信信号TD1,TD2のフレームタイ
ミングが、マスタAV端末装置MSRから出力される送
信信号TD1,TD2のフレームタイミングに一致す
る。
【0160】図21は、本発明の他の実施例にかかるテ
レビ会議システムの宅内局の構成を示している。なお、
同図において、図10と同一部分および相当する部分に
は、同一符号を付している。
【0161】同図において、マスタAV端末装置MSR
からは、送信信号のマルチフレーム番号「0」をあらわ
すタイミング信号TMtが各スレーブAV端末装置SL
V1〜SLVmに出力されており、それぞれのスレーブ
AV端末装置SLV1〜SLVmでは、このタイミング
信号TMtに同期して、自端末の送信信号のマルチフレ
ーム番号「0」のタイミングを設定している。
【0162】図22は、図21のマスタAV端末装置M
SRの構成例を示している。なお、同図において、図1
2と同一部分および相当する部分には、同一符号を付し
ている。
【0163】同図において、多重化/分離制御装置45
からは、送信信号のマルチフレーム番号「0」のタイミ
ングでタイミング信号TMが出力されており、このタイ
ミング信号TMは、出力回路90を介して、各スレーブ
AV端末装置SLV1〜SLVmにタイミング信号TM
tとして出力されている。
【0164】図23は、図21のマスタAV端末装置M
SRの多重化/分離制御装置45の構成例を示してい
る。なお、同図において、図13と同一部分および相当
する部分には、同一符号を付している。
【0165】同図において、同期制御部70は、独立し
て同期動作を行い、その動作におけるマルチフレーム番
号「0」のタイミングでマルチフレーム同期信号DDl
を形成し、このマルチフレーム同期信号DDlをデータ
多重化部79に加えるとともに、タイミング信号TMと
して外部装置に出力している。
【0166】図21のスレーブAV端末装置SLV1〜
SLVmは、図12に示したAV端末装置と同一構成を
もち、その多重化/分離制御装置45の構成例を図24
に示す。なお、同図において、図13と同一部分および
相当する部分には同一符号を付している。
【0167】同図において、マスタAV端末装置MSR
から加えられるタイミング信号TMtは、データ多重化
部79にマルチフレーム同期信号として加えられてお
り、これにより、データ多重化部79は、マスタAV端
末装置MSRの多重化/分離制御装置45におけるデー
タ多重化部79と同一のフレームタイミングで動作す
る。
【0168】その結果、各スレーブAV端末装置SLV
1〜SLVmから出力される送信信号TD1,TD2の
フレームタイミングが、マスタAV端末装置MSRから
出力される送信信号TD1,TD2のフレームタイミン
グに一致する。
【0169】図25は、本発明の別な実施例にかかる宅
内局の構成を示している。なお、同図において、図10
と同一部分および相当する部分には、同一符号を付して
いる。
【0170】この実施例では、マスタAV端末装置MS
RおよびスレーブAV端末装置SLV1〜SLVmをロ
ーカルエリアネットワークLANを介して接続し、この
ローカルエリアネットワークLANを用いて、種々の情
報をやりとりするようにしている。
【0171】この場合、ローカルエリアネットワークL
ANを介してやりとりする情報(以下、コマンドデータ
という)の信号形式は、図26に示すように、このコマ
ンドデータの受信先を指定するための宛先識別情報、こ
のコマンドデータを送信した端末をあらわす発信元識別
情報、コマンド種別をあらわすコマンド識別情報、およ
び、コマンドに必要な付加的な情報をあらわす付加情報
からなる。
【0172】また、コマンド識別情報は、2桁の16進
数からなり、コマンド種別とコマンド識別情報との関係
の一例を図27に示す。
【0173】この場合、データ41H(Hは16進数を
あらわす;以下同じ)は、付加情報にセットされた識別
情報の端末装置に送信権を渡す「送信許可」コマンドを
あらわし、データ42Hは、付加情報にセットされた値
を受信信号のマルチフレーム番号「0」を受信してから
マルチフレーム番号「0」の送信信号を出力するまでの
遅延時間に設定することを指定する「遅延量通知」コマ
ンドをあらわす。
【0174】なお、コマンドデータの信号形式はこれに
限ることはない。また、上述したコマンド種別の種類
は、本実施例にかかる部分のみを提示しており、さら
に、多くの種類のコマンド(例えば、端末状態の履歴保
存など)を備えるようにすることもできる。
【0175】図28は、図25に示したマスタAV端末
装置MSRおよびスレーブAV端末装置SLV1〜SL
Vmの構成例を示している。なお、同図において、図1
2と同一部分および相当する部分には、同一符号を付し
ている。
【0176】同図において、LANインタフェース回路
91は、ローカルエリアネットワークLANを介して、
種々のデータをやりとりするための機能(信号送受信機
能およびプロトコル機能など)を実現するものであり、
システム制御部60に接続されている。
【0177】ここで、この実施例では、多重化/分離制
御装置45としては、図13に示したものと同じものを
備え、これによって、マスタAV端末装置MSRおよび
スレーブAV端末装置SLV1〜SLVmの送信信号の
フレームタイミングが同一になるようにしている。
【0178】すなわち、この場合には、受信信号のマル
チフレーム番号「0」を検出してから、ビットクロック
CPbのnビットに相当する遅延時間を経過したタイミ
ングで、マルチフレーム番号「0」の送信信号が出力さ
れる。
【0179】また、この実施例では、マスタAV端末装
置MSRからスレーブAV端末装置SLV1〜SLVm
に対し、ローカルエリアネットワークLANを用いて送
信権の授受を通知するようにしており、その場合のマス
タAV端末装置MSRの処理例を図29に示す。
【0180】同図において、マスタAV端末装置MSR
は、入力装置59が操作されてオペレータから送信端末
の切り換えが要求されるかどうかを監視しており(判断
201のNOループ)、マスタAV端末装置MSRのオ
ペレータ(すなわち、議長または議事進行者)が発言者
を変えるためにその発言者(自分を含む)の送信端末に
送信権を渡す操作を行なうと、判断201の結果がYE
Sになり、マスタAV端末装置MSRは、ローカルエリ
アネットワークLANで送出する「送信許可」コマンド
のコマンドデータを作成する(処理202)。
【0181】この場合、宛先識別情報には全ての端末を
指定するための特定の端末識別情報をセットし、発信元
識別情報には自端末をあらわす端末識別情報をセット
し、コマンド識別情報には「送信許可」コマンドをあら
わすデータ41Hをセットし、付加情報には新たに指定
された送信端末をあらわす端末識別情報をセットする。
【0182】そして、作成したコマンドデータを、LA
Nインタフェース回路91を介して、ローカルエリアネ
ットワークLANに送出する(処理203)。
【0183】一方、スレーブAV端末装置SLV1〜S
LVmは、ローカルエリアネットワークLANからコマ
ンドデータを受信すると、図30に示すような処理を行
なう。
【0184】すなわち、スレーブAV端末装置SLV1
〜SLVmは、ローカルエリアネットワークLANから
コマンドデータを受信することを監視しており(判断2
11のNOループ)、ローカルエリアネットワークLA
Nからコマンドデータを受信して判断211の結果がY
ESになると、そのコマンドデータが「送信許可」コマ
ンドであるかどうかを調べる(判断212)。
【0185】判断212の結果がYESになるときに
は、付加情報にセットされている端末識別情報が、自端
末の端末識別情報に一致するかどうかを調べ(判断21
3)、判断213の結果がYESになるときには、自端
末が送信権を獲得したと判定し、データ送信許可状態を
多重化/分離制御部49を介して多重化/分離制御装置
45に設定する(処理214)。
【0186】また、判断213の結果がNOになるとき
には、自端末が送信権を獲得しないと判定して、データ
送信不可状態を多重化/分離制御部49を介して多重化
/分離制御装置45に設定する(処理215)。
【0187】また、受信したコマンドデータが「送信許
可」コマンド以外であり、判断212の結果がNOにな
るときには、その受信したコマンドデータに対応した処
理を行う(処理216)。
【0188】このようにして、マスタAV端末装置MS
Rが、新たに送信権を獲得する端末装置を「送信許可」
コマンドにより指定して、ローカルエリアネットワーク
LANを介して各スレーブAV端末装置SLV1〜SL
Vmに通知すると、そのときに指定されたスレーブAV
端末装置SLV1〜SLVmは、そのコマンドデータを
受信してから次のマルチフレーム番号「0」のタイミン
グで、送信信号の送出を開始するとともに、それ以外の
スレーブAV端末装置SLV1〜SLVmは、そのコマ
ンドデータを受信してから次のマルチフレーム番号
「0」のタイミングから送信信号の送出を停止する。
【0189】また、マスタAV端末装置MSRが、送信
権を獲得するときには、マスタAV端末装置MSRは、
コマンドデータを送出してから次のマルチフレーム番号
「0」のタイミングで送信信号の送出を開始する。ま
た、マスタAV端末装置MSRから他のスレーブAV端
末装置SLV1〜SLVmに送信権の移動がされる場合
には、マスタAV端末装置MSRは、コマンドデータを
送出してから次のマルチフレーム番号「0」のタイミン
グで送信信号の送出を停止する。
【0190】このように、本実施例では、ローカルエリ
アネットワークLANを介して送信権の移動の通知を行
なっているので、送信権の移動時におけるスレーブAV
端末装置SLV1〜SLVmのオペレータの手間が不要
となる。
【0191】ところで、上述した実施例では、受信信号
のマルチフレーム番号「0」を検出してから、ビットク
ロックCPbのnビットに相当する遅延時間を経過した
タイミングで、マルチフレーム番号「0」の送信信号を
送出するようにしているが、マスタAV端末装置MSR
における受信信号のマルチフレーム番号「0」を検出し
てからマルチフレーム番号「0」の送信信号を送出する
までの遅延時間を、スレーブAV端末装置SLV1〜S
LVmに設定するようにしてもよい。
【0192】この場合のマスタAV端末装置MSRの多
重化/分離制御装置45の構成は、図19のものと同じ
になり、また、スレーブAV端末装置SLV1〜SLV
mの多重化/分離制御装置45の構成は、図20に示し
たものと同じになる。
【0193】この場合に、マスタAV端末装置MSRが
スレーブAV端末装置SLV1〜SLVmに対して遅延
時間を通知するときの処理例を図31に示す。
【0194】まず、マスタAV端末装置MSRは、相手
局との間で呼接続が終了すると、情報チャネルのフレー
ム同期が確立するまで待ち(判断220のNOルー
プ)、同期確立が完了して判断220の結果がYESに
なると、多重化/分離制御部49を介して、多重化/分
離制御装置45から出力される遅延量検出値DLdを入
力して(処理221)、ローカルエリアネットワークL
ANで送出する「遅延量通知」コマンドのコマンドデー
タを作成する(処理222)。
【0195】この場合、宛先識別情報には全ての端末を
指定するための特定の端末識別情報をセットし、発信元
識別情報には自端末をあらわす端末識別情報をセット
し、コマンド識別情報には「遅延量通知」コマンドをあ
らわすデータ42Hをセットし、付加情報には入力した
遅延量検出値DLdの値をセットする。
【0196】そして、作成した「遅延量通知」コマンド
をLANインタフェース回路91を介して、ローカルエ
リアネットワークLANに送出する(処理223)。
【0197】なお、マスタAV端末装置MSRは、上述
した実施例と同様に、送信権の移動が指定されたときに
は、図29と同様の処理を行なう。
【0198】図32は、ローカルエリアネットワークL
ANを介してコマンドデータを受信したときにスレーブ
AV端末装置SLV1〜SLVmが行なう処理の一例を
示している。
【0199】スレーブAV端末装置SLV1〜SLVm
は、ローカルエリアネットワークLANを介してコマン
ドデータを受信することを監視しており(判断231の
NOループ)、コマンドデータを受信して判断231の
結果がYESになると、その受信したコマンドデータが
「遅延量」コマンドであるかどうかを調べる(判断23
2)。
【0200】判断232の結果がYESになるときに
は、そのコマンドデータの付加情報にセットされている
値を、多重化/分離制御部49を介し、遅延量設定値D
Lsとして多重化/分離制御装置45に通知する(処理
233)。
【0201】これにより、スレーブAV端末装置SLV
1〜SLVmにおいて、受信信号のマルチフレーム番号
「0」を検出してからマルチフレーム番号「0」の送信
信号を送出するまでの遅延時間が、マスタAV端末装置
MSRにおける遅延時間と等しくなり、マスタAV端末
装置MSRおよびスレーブAV端末装置SLV1〜SL
Vmの送信信号の同期タイミングが一致する。
【0202】また、受信したコマンドデータが「遅延量
通知」コマンドではなく、判断232の結果がNOにな
るときには、その受信したコマンドデータが「送信許
可」コマンドであるかどうかを調べる(判断234)。
【0203】判断234の結果がYESになるときに
は、付加情報にセットされている端末識別情報が自端末
の端末識別情報に一致するかどうかを調べ(判断23
5)、判断235の結果がYESになるときには、自端
末が送信権を獲得したと判定し、データ送信許可状態を
多重化/分離制御部49を介して多重化/分離制御装置
45に設定する(処理236)。
【0204】また、判断235の結果がNOになるとき
には、自端末が送信権を獲得しないと判定して、データ
送信不可状態を多重化/分離制御部49を介して多重化
/分離制御装置45に設定する(処理237)。
【0205】また、受信したコマンドデータが「遅延量
通知」コマンドまたは「送信許可」コマンド以外であ
り、判断234の結果がNOになるときには、その受信
したコマンドデータに対応した処理を行う(処理23
8)。
【0206】なお、この実施例におけるマスタAV端末
装置MSRおよびスレーブAV端末装置SLV1〜SL
Vmの送信権の移動の動作は、上述した実施例と同じで
ある。
【0207】図33は、本発明のさらに他の実施例にか
かる宅内局のシステム構成を示している。なお、同図に
おいて、図25と同一部分および相当する部分には、同
一符号を付している。
【0208】この実施例では、マスタAV端末装置MS
RおよびスレーブAV端末装置SLV1〜SLVmをロ
ーカルエリアネットワークLANを介して接続するとと
もに、マスタAV端末装置MSRから各スレーブAV端
末装置SLV1〜SLVmに対して、送信信号のマルチ
フレーム番号「0」のタイミングをあらわすタイミング
信号TMtを出力している。
【0209】この実施例におけるマスタAV端末装置M
SRの構成を図34に示す。なお、同図において、図2
8と同一部分および相当する部分には、同一符号を付し
ている。また、この実施例におけるスレーブAV端末装
置SLV1〜SLVmの構成は、図28のものと同一で
ある。
【0210】同図において、多重化/分離制御装置45
からは、送信信号のマルチフレーム番号「0」のタイミ
ングでタイミング信号TMが出力されており、このタイ
ミング信号TMは、出力回路90を介して、各スレーブ
AV端末装置SLV1〜SLVmにタイミング信号TM
tとして出力されている。
【0211】また、この実施例におけるマスタAV端末
装置MSRの多重化/分離制御装置45の構成は図23
のものと同じであり、また、スレーブAV端末装置SL
V1〜SLVmの多重化/分離制御装置45の構成は図
24のものと同じである。
【0212】また、この実施例においても、ローカルエ
リアネットワークLANを介してマスタAV端末装置M
SRからスレーブAV端末装置SLV1〜SLVmに対
して送信権の獲得/放棄を指令する方法は、上述した実
施例と同じ方法を用いることができる(図29,30参
照)。
【0213】なお、上述した実施例では、ローカルエリ
アネットワークLANとして有線のローカルエリアネッ
トワークLANを用いた場合について説明したが、無線
のローカルエリアネットワークLANを用いることもで
きる。その場合、ローカルエリアネットワークLANに
おける信号の遅延量がほぼ0になるため、例えば、マス
タAV端末装置MSRからスレーブAV端末装置SLV
1〜SLVmに対して、マルチフレーム番号「0」のタ
イミングをあらわすタイミング信号をローカルエリアネ
ットワークLANを介して送信し、スレーブAV端末装
置SLV1〜SLVmでは、そのタイミング信号に一致
したタイミングで、マルチフレーム番号「0」の送信信
号を送信することで、マスタAV端末装置MSRおよび
スレーブAV端末装置SLV1〜SLVmの送信信号の
フレームタイミングを一致させるようにすることができ
る。
【0214】図35は、本発明のさらに別な実施例にか
かる宅内局のシステム構成を示している。
【0215】同図において、網制御端末装置92は、I
SDN基本インタフェースを終端するものであり、トラ
ンス93を介して、回線インタフェース回路94に接続
されている。
【0216】回線インタフェース回路94は、ISDN
基本インタフェースの受信信号を分離してレイヤ1/2
制御装置95に出力するとともに、レイヤ1/2制御装
置95から出力される送信信号をISDN基本インタフ
ェースに送出するものである。
【0217】レイヤ1/2制御装置95は、ISDN基
本インタフェースのレイヤ1およびレイヤ2の信号制御
を行なうものであり、送受信信号に多重化されている2
つの情報チャネルおよび1つの信号チャネルの信号を分
離/統合する機能を備えており、信号チャネル上の信号
SDcは、複数のAV端末装置ATE1〜ATEmに出
力されている。
【0218】また、レイヤ1/2制御装置95により分
離されたB1チャネルの受信信号RD1、B2チャネル
の受信信号RD2、受信信号RD1,RD2のビットタ
イミングをあらわすビットクロックCPb、および、受
信信号RD1,RD2のオクテットタイミングをあらわ
すオクテットクロックCPoは、それぞれAV端末装置
ATE1〜ATEmに出力されている。
【0219】また、AV端末装置ATE1〜ATEmか
らおのおの出力されるB1チャネルの送信信号TD1お
よびB2チャネルの送信信号TD2は、それぞれ選択回
路96および選択回路97に加えられている。
【0220】選択回路96および選択回路97は、制御
部98から出力される選択信号SLaに基づいて、AV
端末装置ATE1〜ATEmから出力されている送信信
号TD1および送信信号TD2を選択するものであり、
それぞれ選択された送信信号TD1および送信信号TD
2は、送信信号TD1aおよび送信信号TD2aとし
て、レイヤ1/2制御装置95に出力されている。ま
た、選択している送信信号TD1,TD2の切り換えの
タイミングは、上述したように、いずれかのサブマルチ
フレームの先頭で行われる。このサブマルチフレームタ
イミングは、いずれかのAV端末装置ATE1〜ATE
mから選択回路96,97に出力する(図示略)。
【0221】操作表示部99は、AV端末装置ATE1
〜ATEmのうち送信権を与えるものを選択操作すると
ともに、その選択状態を表示するものであり、その操作
信号は制御部98に出力されるとともに、制御部98か
ら表示信号が加えられている。
【0222】制御部98は、操作表示部99から出力さ
れた操作信号に基づいて、指定されたAV端末装置AT
E1〜ATEmを選択するための選択信号SLaを形成
して、選択回路96,97に出力するとともに、その選
択状態を表示するための表示信号を形成して、操作表示
部99に出力する。
【0223】図36は、AV端末装置ATE1〜ATE
mの構成例を示している。なお、同図において、図12
と同一部分および相当する部分には、同一符号を付して
いる。
【0224】同図において、Dチャネルレイヤ3制御部
44は、レイヤ1/2制御装置95との間で信号チャネ
ル上の信号SDcをやりとりするものであり、多重化/
分離制御装置45には、レイヤ1/2制御装置95から
出力される受信信号RD1,RD2、ビットクロックC
PbおよびオクテットクロックCPoが加えられるとと
もに、多重化/分離制御部45から出力される送信信号
TD1,TD2は、それぞれ選択回路96,97に出力
されている。
【0225】ここで、各AV端末装置ATE1〜ATE
mの送信信号のフレームタイミングを一致させる方法と
して、受信信号のマルチフレーム番号「0」のタイミン
グからビットクロックCPbのnビットに相当する時間
を経過した時点で、マルチフレーム番号「0」の送信信
号を送出する方法を用いるときには、多重化/分離制御
部45として、図13に示したものを用いることができ
る。
【0226】以上の構成で、この宅内局と相手局との間
でテレビ会議通信を行なうとき、会議の議長または議事
進行者は、操作表示部99を操作して、例えば、AV端
末装置ATE1を選択させる。
【0227】これにより、制御部98は、AV端末装置
ATE1を選択する選択信号SLaを出力し、AV端末
装置ATE1の送信信号TD1,TD2を選択回路9
6,97にそれぞれ選択させ、それにより、AV端末装
置ATE1の送信信号TD1,TD2が、送信信号TD
1a,TD2aとして、それぞれレイヤ1/2制御装置
95に加えられ、AV端末装置ATE1による通信動作
が可能な状態となる。
【0228】それとともに、制御部98は、AV端末装
置ATE1が選択されていることを表示する表示信号を
形成して、操作表示部99に出力し、これにより、操作
表示部99には、AV端末装置ATE1が選択状態にな
っていることが表示される。
【0229】この表示を確認して、議長または議事進行
者は、AV端末装置ATE1を操作して相手局を発呼
し、これにより、AV端末装置ATE1と相手局との間
で呼設定手順が行われ、2つの情報チャネルが順次確立
されて、それぞれの情報チャネルにおけるフレーム同期
が検出され、確立される。
【0230】一方、それ以外のAV端末装置ATE2〜
ATEmでは、レイヤ1/2制御装置95から出力され
る受信信号RD1,RD2を受信するとともに、それぞ
れのAV端末装置ATE2〜ATEmで独立して送信信
号TD1,TD2の出力動作を行なう。
【0231】これにより、AV端末装置ATE2〜AT
Emには、AV端末装置ATE1と同じ音声信号が出力
されるとともに、映像が表示出力される。
【0232】そして、例えば、AV端末装置ATE2を
使用している会議参加者が、発言を求め、それが議長ま
たは議事進行者に受け入れられると、議長または議事進
行者は、操作表示部99を操作して、AV端末装置AT
E2を選択する。
【0233】これにより、制御部98は、AV端末装置
ATE2を選択する選択信号SLaを出力し、それによ
り、選択回路96,97は、直後のサブマルチフレーム
の開始タイミングで、選択している送信信号TD1,T
D2を、AV端末装置ATE1のものからAV端末装置
ATE2のものに切り換える。
【0234】これにより、AV端末装置ATE2の送信
信号TD1,TD2が、送信信号TD1a,TD2aと
してレイヤ1/2制御装置95に加えられる状態に設定
する。また、この送信信号TD1,TD2の切り換えの
前後で、送信信号TD1,TD2の同期状態が崩れるこ
とがない。
【0235】それとともに、制御部98は、AV端末装
置ATE2が選択されていることを表示する表示信号を
形成して、操作表示部99に出力し、これにより、操作
表示部99には、AV端末装置ATE2が選択状態にな
っていることが表示される。このようにして、発言を求
めた参加者のAV端末装置ATE2からの送信信号TD
1,TD2が相手局に送信され、その発言者の発言内容
が相手局に出力される。
【0236】このようにして、本実施例では、AV端末
装置ATE1〜ATEmのそれぞれが同期した状態で送
受信動作を行なうとともに、いずれかの1つのAV端末
装置ATE1〜ATEmの送信信号が有効に相手局に出
力される。
【0237】ところで、各AV端末装置ATE1〜AT
Emの送信信号のフレームタイミングを一致させる方法
として、例えば、特定のAV端末装置ATE1における
受信信号のマルチフレーム番号「0」と、送信信号のマ
ルチフレーム番号「0」の時間差を検出し、それ以外の
AV端末装置ATE2〜ATEmのマルチフレーム番号
「0」と、送信信号のマルチフレーム番号「0」の時間
差を、その検出した時間差に一致させる方法を用いるこ
とができ、その場合には、特定のAV端末装置ATE1
の多重化/分離制御装置45として図19のものを用
い、また、それ以外のAV端末装置ATE2〜ATEm
の多重化/分離制御装置45として図20のものを用い
る。
【0238】そして、特定のAV端末装置ATE1によ
り呼設定および情報チャネルのフレーム同期検出/確立
動作を行い、フレーム同期が完了した時点でAV端末装
置ATE1の表示装置61に表示される遅延時間の値
を、それ以外のAV端末装置ATE2〜ATEmの使用
者が入力装置59を用いて入力する。
【0239】これにより、AV端末装置ATE2〜AT
Emでは、システム制御部60が入力された遅延時間の
値を、多重化/分離制御部49を介して多重化/分離制
御部45に設定し、その結果、全てのAV端末装置AT
E1〜ATEmにおいて、送信信号のフレームタイミン
グが一致する。
【0240】図37は、本発明のさらに別な実施例にか
かる宅内局のシステム構成を示している。なお、同図に
おいて、図35と同一部分および相当する部分には、同
一符号を付している。
【0241】同図において、制御部98は、16マルチ
フレーム間隔に相当する時間間隔(=2.56秒間)で
タイミング信号TMmを発生し、このタイミング信号T
Mmは、それぞれAV端末装置ATE1〜ATEmに加
えられている。
【0242】図38は、AV端末装置ATE1〜ATE
mの構成例を示している。なお、同図において、図36
と同一部分または相当する部分には、同一符号を付して
いる。
【0243】同図において、多重化/分離制御装置45
には、制御部98から出力されるタイミング信号TMm
が加えられている。また、この場合、多重化/分離制御
装置45としては、図24と同じ構成のものを用いてい
る。
【0244】すなわち、この実施例では、制御部98か
らマルチフレーム番号「0」のタイミングを規定するタ
イミング信号TMmを発生して、AV端末装置ATE1
〜ATEmに加えることで、それぞれのAV端末装置A
TE1〜ATEmの送信信号のフレームタイミングが一
致するようにしている。
【0245】なお、この場合のAV端末装置ATE1〜
ATEmの選択動作や、通信動作は、図35に示したも
のと同じなので、その説明を省略する。
【0246】図39は、本発明のさらに別な実施例にか
かる宅内局のシステム構成を示している。なお、同図に
おいて、図35と同一部分および相当する部分には、同
一符号を付している。
【0247】同図において、送信信号同期部101,1
02は、AV端末装置ATE1から出力される送信信号
TD1,TD2のマルチフレーム番号「0」のタイミン
グに、それ以外のAV端末装置ATE2〜ATEmのマ
ルチフレーム番号「0」のタイミングが一致するよう
に、AV端末装置ATE2〜ATEmの送信信号TD
1,TD2をバッファリングして選択回路96,97に
出力するものである。
【0248】したがって、AV端末装置ATE1〜AT
Emの送信信号TD1,TD2は、フレームタイミング
が一致する状態にタイミング調整された状態で、選択回
路96,97に出力される。
【0249】また、この場合には、AV端末装置ATE
1〜ATEmは、それぞれ独立したタイミングで送信信
号TD1,TD2を出力することができ、AV端末装置
ATE1〜ATEmに適用される多重化/分離制御装置
45の一例を図40に示す。なお、同図において、図2
3と同一部分には、同一符号を付している。
【0250】同図において、同期制御部70は、独立し
て同期動作を行い、その動作におけるマルチフレーム番
号「0」のタイミングでマルチフレーム同期信号DDl
を形成し、このマルチフレーム同期信号DDlをデータ
多重化部79に加える。
【0251】なお、この場合のAV端末装置ATE1〜
ATEmの選択動作や、通信動作は、図35に示したも
のと同じなので、その説明を省略する。
【0252】図41は、本発明のさらに別な実施例にか
かる宅内局のシステム構成を示している。なお、同図に
おいて、図10と同一部分および相当する部分には、同
一符号を付している。
【0253】同図において、マスタAV端末装置MTR
およびスレーブAV端末装置SLA1〜SLAmは、受
動バス21に接続されており、また、マスタAV端末装
置MTRからスレーブAV端末装置SLA1〜SLAm
には、2つの情報チャネル上の受信信号RD、ビットク
ロックCPbおよびオクテットクロックCPoが加えら
れ、また、スレーブAV端末装置SLA1〜SLAmか
らマスタAV端末装置MTRには、2つの情報チャネル
上の送信信号TDが加えられている。
【0254】図42は、マスタAV端末装置MTRの構
成例を示している。なお、同図において、図12と同一
部分および相当する部分には、同一符号を付している。
【0255】同図において、ソケット105は、このマ
スタAV端末装置MTRを受動バス21に接続するもの
であり、レイヤ1/2制御装置43から出力される受信
信号RD1,RD2、ビットクロックCPbおよびオク
テットクロックCPoは、多重化/分離制御装置45に
加えられるとともに、スレーブAV端末装置SLA1〜
SLAmに出力されている。
【0256】また、多重化/分離制御装置45から出力
される送信信号TD1,TD2は、送信信号選択回路1
06に加えられており、また、この送信信号選択回路1
06には、スレーブAV端末装置SLA1〜SLAmか
ら出力される送信信号TDが加えられている。
【0257】図43は、スレーブAV端末装置SLA1
〜SLAmの構成例を示している。なお、同図において
図42と同一部分および相当する部分には、同一符号を
付している。
【0258】同図において、信号切換器107は、レイ
ヤ1/2制御装置43から出力される受信信号RD1,
RD2、ビットクロックCPb、および、オクテットク
ロックCPoと、マスタAV端末装置MTRから出力さ
れる受信信号RD1,RD2、ビットクロックCPb、
および、オクテットクロックCPoを切り換えて、それ
ぞれ多重化/分離制御装置45に受信信号RD1,RD
2、ビットクロックCPb、および、オクテットクロッ
クCPoとして加えるとともに、多重化/分離制御装置
45から出力される送信信号TD1,TD2を、レイヤ
1/2制御装置43またはマスタAV端末装置MTRの
いずれかに出力するものである。また、レイヤ1/2制
御装置43が選択されている状態では、レイヤ1/2制
御装置43から出力される信号チャネル上の信号SDc
をDチャネルレイヤ3制御部44との間でやりとりす
る。
【0259】また、この実施例では、マスタAV端末装
置MTRおよびスレーブAV端末装置SLA1〜SLA
mの多重化/分離制御装置45は、図13に示したもの
を用いる。
【0260】以上の構成で、この宅内局と相手局との間
でテレビ会議通信を行なうとき、マスタAV端末装置M
TRの使用者(例えば、議長または議事進行者)は、送
信端末として自端末を設定し、また、各スレーブAV端
末装置SLA1〜SLAmの使用者は、マスタAV端末
装置MTRに接続するように設定する。
【0261】これにより、マスタAV端末装置MTRで
は、システム制御部60が送信信号選択回路106によ
り多重化/分離制御装置45から出力される送信信号T
D1,TD2を選択して、レイヤ1/2制御装置43に
出力し、これにより、マスタAV端末装置MTRによる
データ通信動作が可能な状態となる。
【0262】また、スレーブAV端末装置SLA1〜S
LAmでは、システム制御部60が信号切換器107に
よりマスタAV端末装置MTRを選択し、これにより、
多重化/分離制御装置45には、信号切換器107を介
してマスタAV端末装置MTRからの受信信号RD1,
RD2、ビットクロックCPb、および、オクテットク
ロックCPoが加えられるとともに、多重化/分離制御
装置45から出力される送信信号TD1,TD2は、信
号切換器107を介してマスタAV端末装置MTRに出
力される。
【0263】また、このときには、スレーブAV端末装
置SLA1〜SLAmのDチャネルレイヤ3制御部44
とレイヤ1/2制御装置43との間での信号SDcのや
りとりが行われないので、スレーブAV端末装置SLA
1〜SLAmは、独立した呼設定動作を行なうことがで
きない。
【0264】この状態で、マスタAV端末装置MTRが
相手局を発呼し、呼設定動作が行なわれて2つの情報チ
ャネルが確立し、2つの情報チャネルのフレーム同期検
出/確立が行われる。
【0265】一方、スレーブAV端末装置SLA1〜S
LAmでは、受信信号RDの受信動作が行われるととも
に、上述したように、マスタAV端末装置MTRと同じ
フレームタイミングで、独立して送信動作を行なう。た
だし、この場合には、受動バス21には、マスタAV端
末装置MTRの送信信号TDのみが選択されて出力され
る。
【0266】したがって、マスタAV端末装置MTRに
よる送信動作が有効に行われるとともに、スレーブAV
端末装置SLA1〜SLAmでは、マスタAV端末装置
MTRが受信しているものと同じ音声が出力されるとと
もに、映像が表示出力される。
【0267】この状態で、例えば、スレーブAV端末装
置SLA1の使用者が発言を求めてそれが受け入れら
れ、マスタAV端末装置MTRの使用者がスレーブAV
端末装置SLA1に切り換えるように操作入力すると、
マスタAV端末装置MTRのシステム制御部60は、サ
ブマルチフレームの開始タイミングで、送信信号選択回
路106により、選択する送信信号TDを多重化/分離
制御装置45からスレーブAV端末装置SLA1の送信
信号TDに切換える。
【0268】これにより、発言者が使用しているスレー
ブAV端末装置SLA1の送信信号TDが、受動バス2
1に出力されて、相手局で受信される。
【0269】このようにして、発言者に応じて、マスタ
AV端末装置MTRおよびスレーブAV端末装置SLA
1〜SLAmの送信信号TDを、送信信号選択回路10
6により選択することで、マスタAV端末装置MTRお
よびスレーブAV端末装置SLA1〜SLAmの使用者
の発言を相手局に送信することができる。
【0270】また、上述したようなテレビ会議通信以外
に、マスタAV端末装置MTRおよびスレーブAV端末
装置SLA1〜SLAmが独立して通信動作を行なうこ
ともできる。
【0271】この場合、スレーブAV端末装置SLA1
〜SLAmの使用者は、入力装置59を用いて、受動バ
ス21に接続するように指令する。
【0272】これにより、スレーブAV端末装置SLA
1〜SLAmの制御部60は、信号切換器107によ
り、レイヤ1/2制御装置43から出力される受信信号
RD1,RD2、ビットクロックCPb、および、オク
テットクロックCPoを多重化/分離制御装置45に加
えるとともに、多重化/分離制御装置45から出力され
る送信信号TD1,TD2をレイヤ1/2制御装置43
に加える。それとともに、レイヤ1/2制御装置43と
Dチャネルレイヤ3制御部44との間の信号チャネル上
の信号SDcのやりとりが行なえる状態にする。
【0273】これによって、スレーブAV端末装置SL
A1〜SLAmは、独立して呼設定動作およびデータ伝
送動作が可能な状態になる。
【0274】ところで、マスタAV端末装置MTRおよ
びスレーブAV端末装置SLA1〜SLAmの送信信号
のフレームタイミングを一致させる方法として、例え
ば、マスタAV端末装置MTRにおける受信信号のマル
チフレーム番号「0」と、送信信号のマルチフレーム番
号「0」の時間差を検出し、スレーブAV端末装置SL
A1〜SLAmのマルチフレーム番号「0」と、送信信
号のマルチフレーム番号「0」の時間差を、その検出し
た時間差に一致させる方法を用いることができ、その場
合には、マスタAV端末装置MTRの多重化/分離制御
装置45として図19のものを用い、また、スレーブA
V端末装置SLA1〜SLAmの多重化/分離制御装置
45として図20のものを用いる。
【0275】そして、マスタAV端末装置MTRにより
呼設定および情報チャネルのフレーム同期検出/確立動
作を行い、フレーム同期が完了した時点でマスタAV端
末装置MTRの表示装置61に表示される遅延時間の値
を、スレーブAV端末装置SLA1〜SLAmの使用者
が入力装置59を用いて入力する。
【0276】これにより、スレーブAV端末装置SLA
1〜SLAmでは、入力された遅延時間の値を、システ
ム制御部60が多重化/分離制御部49を介して多重化
/分離制御部45に設定し、その結果、マスタAV端末
装置MTRおよびスレーブAV端末装置SLA1〜SL
Amにおいて、送信信号のフレームタイミングが一致す
る。
【0277】図44は、本発明のさらに別な実施例にか
かるマスタAV端末装置MTRの構成例を示している。
なお、同図において、図42と同一部分には、同一符号
を付している。また、この実施例は、図41に示したも
のと同じシステム構成の宅内局に適用される。
【0278】同図において、送信信号同期選択回路10
8は、多重化/分離制御装置45から出力される送信信
号TD1,TD2のマルチフレーム番号「0」のタイミ
ングに、スレーブAV端末装置SLA1〜SLAmのマ
ルチフレーム番号「0」のタイミングが一致するよう
に、スレーブAV端末装置SLA1〜SLAmの送信信
号TDをバッファリングするとともに、多重化/分離制
御装置45から出力される送信信号TD1,TD2およ
びスレーブAV端末装置SLA1〜SLAmから出力さ
れる送信信号TDを選択して、レイヤ1/2制御装置4
3に出力するものである。
【0279】また、この場合には、マスタAV端末装置
MTRおよびスレーブAV端末装置SLA1〜SLAm
は、それぞれ独立したタイミングで送信信号TD1,T
D2を出力することができ、したがって、マスタAV端
末装置MTRおよびスレーブAV端末装置SLA1〜S
LAmに適用される多重化/分離制御装置45は、図4
0に示したものと同じ構成のものを用いることができ
る。
【0280】図45は、本発明のさらに別な実施例にか
かる宅内局のシステム構成を示している。なお、同図に
おいて、図41と同じ部分および相当する部分には、同
一符号を付している。
【0281】この実施例では、マスタAV端末装置MT
Rがマルチフレーム番号「0」のタイミングでタイミン
グ信号TMmを発生し、そのタイミング信号TMmをス
レーブAV端末装置SLA1〜SLAmに加えるように
している。
【0282】この場合、マスタAV端末装置MTRの多
重化/分離制御装置45としては、図23に示したもの
と同じ構成のものを用いることができ、また、スレーブ
AV端末装置SLA1〜SLAmの多重化/分離制御装
置45としては、図24に示したものと同じ構成のもの
を用いることができる。
【0283】なお、この実施例におけるマスタAV端末
装置MTRおよびスレーブAV端末装置SLA1〜SL
Amの動作は、図41に示したものと同じなので、その
説明を省略する。
【0284】ところで、上述した実施例では、宅内局と
して、ISDNの基本インタフェースに直接接続される
ものについて説明したが、本発明は、構内交換装置の内
線側の基本インタフェースに接続される宅内局について
も、同様にして適用することができる。
【0285】また、それぞれのAV端末装置の構成は、
上述したものにかぎることはない。また、上述の説明に
おいては、本発明に直接関係しない部分の記述を省略し
ている。
【0286】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
同一のISDN基本インタフェースに接続した複数のI
SDNオーディオビジュアル端末装置を用いて、テレビ
会議システムを構築できるので、テレビ会議システム全
体の回線コストを低減することができる。また、それぞ
れの参加者が1台のISDNオーディオビジュアル端末
装置を占有して使用することができるので、議事進行上
生じる好ましくない事態、例えば、カメラアングルの頻
繁な切り換えが原因となるカメラ酔いや、静止画像を見
るための不自然な姿勢の強要などを解消することができ
るので、テレビ会議システムの使い勝手が向上するとと
もに、テレビ会議システムの有効性が向上するという効
果を得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例にかかるテレビ会議システム
の概略構成を示す概略図。
【図2】ISDN端末装置の呼制御手順の一例を示すタ
イムチャート。
【図3】呼設定用信号の信号形式の一例を示す概略図。
【図4】マルチフレーム構成の一例を示す概略図。
【図5】フレーム構成の一例を示す概略図。
【図6】フレーム同期信号の信号形式を例示した概略
図。
【図7】ビットレート割当信号の信号形式を例示した概
略図。
【図8】フレームデータの送信順序を説明するためのタ
イムチャート。
【図9】TTC勧告JT−H.320の手順例を示すタ
イムチャート。
【図10】本発明の一実施例にかかる宅内局のシステム
構成を示すブロック図。
【図11】送信信号の切り換えタイミングについて説明
するためのタイミングチャート。
【図12】図10のマスタAV端末装置およびスレーブ
AV端末装置の構成の一例を示すブロック図。
【図13】図12の多重化/分離制御装置の一例を示す
ブロック図。
【図14】送信信号のマルチフレーム番号「0」の出力
タイミングについて説明するためのタイミング図。
【図15】マスタAV端末装置の伝送開始時の処理例を
示すフローチャート。
【図16】スレーブAV端末装置の伝送開始時の処理例
を示すフローチャート。
【図17】マスタAV端末装置およびスレーブAV端末
装置のデータ伝送中の端末切換動作の処理例を示すフロ
ーチャート。
【図18】送信信号の切換動作を説明するためのタイミ
ング図。
【図19】本発明の他の実施例にかかるマスタAV端末
装置の構成例を示すブロック図。
【図20】本発明の他の実施例にかかるスレーブAV端
末装置の構成例を示すブロック図。
【図21】本発明にかかる宅内局のシステム構成の他の
実施例を示すブロック図。
【図22】図21のマスタAV端末装置の構成例を示す
ブロック図。
【図23】図21のスレーブAV端末装置の構成例を示
すブロック図。
【図24】図21のスレーブAV端末装置のさらに他の
構成例を示すブロック図。
【図25】本発明にかかる宅内局のシステム構成のさら
に他の実施例を示すブロック図。
【図26】ローカルエリアネットワークを介してやりと
りするコマンドデータの信号形式の一例を示す概略図。
【図27】コマンドデータの一例を示す概略図。
【図28】図25に示したマスタAV端末装置およびス
レーブAV端末装置の構成例を示すブロック図。
【図29】図25に示したマスタAV端末装置の処理例
を示すフローチャート。
【図30】図25に示したスレーブAV端末装置の処理
例を示すフローチャート。
【図31】図25に示したマスタAV端末装置の他の処
理例を示すフローチャート。
【図32】図25に示したスレーブAV端末装置の他の
処理例を示すフローチャート。
【図33】本発明にかかる宅内局のシステム構成のさら
に別な実施例を示すブロック図。
【図34】図33に示したマスタAV端末装置の構成例
を示すブロック図。
【図35】本発明にかかる宅内局のシステム構成のさら
に別な実施例を示すブロック図。
【図36】図35のAV端末装置の構成例を示すブロッ
ク図。
【図37】本発明に係る宅内局のシステム構成のさらに
別な実施例を示すブロック図。
【図38】図37に示したAV端末装置の構成例を示す
ブロック図。
【図39】本発明にかかる宅内局のシステム構成のさら
に別な実施例を示すブロック図。
【図40】図39のAV端末装置の多重化/分離制御装
置の構成例を示すブロック図。
【図41】本発明にかかる宅内局のシステム構成のさら
に別な実施例を示すブロック図。
【図42】図41のマスタAV端末装置の構成例を示す
ブロック図。
【図43】図41のスレーブAV端末装置の構成例を示
すブロック図。
【図44】図41のマスタAV端末装置の他の構成例を
示すブロック図。
【図45】本発明にかかる宅内局のシステム構成のさら
に別な実施例を示すブロック図。
【図46】テレビ会議システムの従来の一例を示す概略
図。
【図47】テレビ会議システムの従来の他の例を示す概
略図。
【図48】テレビ会議システムの宅内局のシステム構成
の従来例を示す概略図。
【符号の説明】
MSR,MTR マスタAV端末装置 SLV1〜SLVm,SLA1〜SLAm スレーブA
V端末装置 45 多重化/分離制御装置 70 同期制御部 78,88 遅延回路 87 遅延量検出部 LAN ローカルエリアネットワーク 91 ローカルエリアネットワークインタフェース回路 ATE1〜ATEm AV端末装置 95 レイヤ1/2制御装置 96,97 選択回路 98 制御部 100,101 送信信号同期部 106 送信信号選択回路 107 信号切換器 108 送信信号同期選択回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平5−14545(JP,A) 実開 平1−160758(JP,U) 特許2968575(JP,B2) 特許2908539(JP,B2) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04M 11/00 - 11/10 H04N 7/15

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 同一のISDN基本インタフェースの受
    動バスに接続された複数のISDNオーディオビジュア
    ル端末装置の制御方法において、 おのおののISDNオーディオビジュアル端末装置の送
    信信号を同期する送信信号同期手段と、 いずれかのISDNオーディオビジュアル端末装置の送
    信信号を選択的に受動バスに出力する送信信号選択手段
    を備え、 特定のISDNオーディオビジュアル端末装置がISD
    Nとの間の呼設定/解放手順を行なうとともに、おのお
    ののISDNオーディオビジュアル端末装置は、受動バ
    スを介して受信信号を受信してその受信情報を出力する
    一方、それぞれのISDNオーディオビジュアル端末装
    置の送信要求に基づいて、上記送信信号選択手段により
    送信信号を出力するISDNオーディオビジュアル端末
    装置を選択することを特徴とするISDNオーディオビ
    ジュアル端末装置の制御方法。
  2. 【請求項2】 同一のISDN基本インタフェースの受
    動バスに接続された複数のISDNオーディオビジュア
    ル端末装置の制御方法において、 おのおののISDNオーディオビジュアル端末装置の送
    信信号を同期する送信信号同期手段と、 おのおののISDNオーディオビジュアル端末装置を接
    続して制御情報をやりとりする通信手段を備え、 特定のISDNオーディオビジュアル端末装置がISD
    Nとの間の呼設定/解放手順を行なうとともに、おのお
    ののISDNオーディオビジュアル端末装置は、受動バ
    スを介して受信信号を受信し、その受信情報を出力する
    一方、それぞれのISDNオーディオビジュアル端末装
    置の送信要求に基づき、上記特定のISDNオーディオ
    ビジュアル端末装置は、送信信号を出力するISDNオ
    ーディオ端末装置を指定する制御信号を上記通信手段を
    介しておのおののISDNオーディオビジュアル端末装
    置に通知し、その指定されたオーディオビジュアル端末
    装置が送信信号を出力することを特徴とするISDNオ
    ーディオビジュアル端末装置の制御方法。
  3. 【請求項3】 ISDN基本インタフェース上の受信信
    号と送信信号を分離統合するレイヤ1信号制御手段と、 複数のISDNオーディオビジュアル端末装置から出力
    される送信信号のいずれか1つを選択して上記レイヤ1
    信号制御手段に出力する送信信号選択手段と、 おのおののISDNオーディオビジュアル端末装置の送
    信信号を同期する送信信号同期手段を備え、 特定のISDNオーディオビジュアル端末装置がISD
    Nとの間の呼設定/解放手順を行なうとともに、おのお
    ののISDNオーディオビジュアル端末装置は、上記レ
    イヤ1信号制御手段から出力される受信信号を受信して
    その受信情報を出力する一方、それぞれのISDNオー
    ディオビジュアル端末装置の送信要求に基づいて、上記
    送信信号選択手段により送信信号を出力するISDNオ
    ーディオビジュアル端末装置を選択することを特徴とす
    るISDNオーディオビジュアル端末装置の制御方法。
  4. 【請求項4】 前記送信信号同期手段は、受信信号のデ
    ータ転送単位を構成するフレームデータに含まれるフレ
    ーム同期信号を検出したタイミングから所定の遅延時間
    を経過したタイミングに、送信信号のフレームデータに
    含まれるフレーム同期信号の出力タイミングを設定する
    ことを特徴とする請求項1または請求項2または請求項
    3記載のISDNオーディオビジュアル端末装置の制御
    方法。
  5. 【請求項5】 前記送信信号同期手段は、前記特定のI
    SDNオーディオビジュアル端末装置における受信信号
    のフレーム同期信号検出タイミングと、送信信号のフレ
    ーム同期信号の出力タイミングとの差に基づいた遅延時
    間を検出する遅延時間検出手段と、上記特定のISDN
    オーディオビジュアル端末装置以外のISDNオーディ
    オビジュアル端末装置における受信信号のフレーム同期
    信号検出タイミングから送信信号のフレーム同期信号の
    出力タイミングまでの遅延時間を上記遅延時間検出手段
    の検出値に対応した時間に設定する遅延時間設定手段を
    備えたことを特徴とする請求項1または請求項2または
    請求項3記載のISDNオーディオビジュアル端末装置
    の制御方法。
  6. 【請求項6】 前記送信信号同期手段は、送信信号のフ
    レーム繰り返し周期に対応した時間間隔でおのおののI
    SDNオーディオビジュアル端末装置に同期信号を出力
    することを特徴とする請求項3記載のISDNオーディ
    オビジュアル端末装置の制御方法。
  7. 【請求項7】 前記送信信号同期手段は、特定のISD
    N端末装置から出力される送信信号のフレーム同期タイ
    ミングに、この特定のISDN端末装置以外のISDN
    端末装置の送信信号のフレーム同期タイミングを一致さ
    せることを特徴とする請求項3記載のISDNオーディ
    オビジュアル端末装置の制御方法。
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