JPH06113058A - 静止画会議装置の制御方法 - Google Patents

静止画会議装置の制御方法

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JPH06113058A
JPH06113058A JP4283526A JP28352692A JPH06113058A JP H06113058 A JPH06113058 A JP H06113058A JP 4283526 A JP4283526 A JP 4283526A JP 28352692 A JP28352692 A JP 28352692A JP H06113058 A JPH06113058 A JP H06113058A
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JP4283526A
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Koichi Mori
幸一 森
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Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 画像蓄積機能の要領を有効に活用する。 【構成】 相手端末が、静止会議機能を備えている場合
に限って、送受信した画情報を蓄積するようにしている
ので、単純なファクシミリ通信にかかる画情報を蓄積す
るような事態が回避され、画情報の蓄積機能を有効に活
用することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、通話機能、会議資料を
送受信するためのファクシミリ通信機能、会議資料など
の静止画像に対して適宜に描画するためのテレライティ
ング通信機能、議事進行のための静止画会議機能、およ
び、会議資料などの文書情報を保存する文書保存機能を
備えた静止画会議装置の制御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、テレビ会議装置だけでは不足して
いる、文書に基づいた会議を可能にするものとして、静
止画会議装置(通信会議装置)が提案されている。この
静止画会議装置は、通話機能、会議資料を送受信するた
めのファクシミリ通信機能、会議資料などの静止画像に
対して適宜に描画するためのテレライティング通信機
能、議事進行のための静止画会議機能、および、会議資
料などの文書情報を保存する文書保存機能を備えてお
り、会議に先立ってあるいは会議中の必要に応じて、会
議資料を相手端末に送信し、同一の会議資料を参照しな
がら、通話機能、または、テレライティング通信機能を
用いて、会議を行なうものである。
【0003】会議に先立って会議資料が送信されている
場合、通常、複数の会議資料が形成されて保存されてお
り、その保存されている複数の会議資料から目的の会議
資料を選択し、その選択した会議資料を相手端末に送信
する。
【0004】ところで、静止画会議装置が、複合した通
信機能を備えているため、この静止画会議装置が、例え
ば、ファクシミリ装置単体としてのみ使用されることが
あり、この場合には、画情報を送信した端末では、送信
終了した画情報を保存する必要性がなく、また、画情報
を受信した端末では、画情報の画像を記録出力した後で
は、その画情報を保存する必要性がない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来装置では、次のような不都合を生じていた。
【0006】すなわち、従来では、画情報送信が、どの
目的でなされたか明確に知ることができなかったため
に、静止画会議装置では、それ以降は使用されないよう
な画情報も保存するようにしていたので、不要な画情報
まで蓄積し、画情報の蓄積手段を有効に活用することが
できなかった。
【0007】本発明は、かかる実情に鑑みてなされたも
のであり、画情報の蓄積手段を有効に活用できる静止画
会議装置の制御方法を提供することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、通話機能、会
議資料を送受信するためのファクシミリ通信機能、会議
資料などの静止画像に対して適宜に描画するためのテレ
ライティング通信機能、議事進行のための静止画会議機
能、および、会議資料などの文書情報を保存する文書保
存機能を備えた静止画会議装置の制御方法において、お
のおのの送信宛先の端末機能を記憶する記憶手段を備
え、文書情報を送信するとき、上記記憶手段からそのと
きの送信宛先の端末機能を取り出し、その端末機能に静
止画会議機能が含まれているときには、そのときに送信
した文書情報を蓄積する一方、そのときの送信宛先の端
末機能に静止画会議機能が含まれていないときには、そ
のときに送信した文書情報を消去するようにしたもので
ある。
【0009】また、通話機能、会議資料を送受信するた
めのファクシミリ通信機能、会議資料などの静止画像に
対して適宜に描画するためのテレライティング通信機
能、議事進行のための静止画会議機能、および、会議資
料などの文書情報を保存する文書保存機能を備えた静止
画会議装置の制御方法において、文書送信時には、その
ときに送信する文書情報の保存に関する問い合わせをユ
ーザに対して実行し、その問い合わせに対して、文書保
存することが指令されたときには、そのときに送信した
文書情報を送信終了後に蓄積する一方、上記問い合わせ
に対して文書保存しないことが指令されたときには、そ
のときに送信した文書情報を送信終了後に消去するよう
にしたものである。
【0010】また、通話機能、会議資料を送受信するた
めのファクシミリ通信機能、会議資料などの静止画像に
対して適宜に描画するためのテレライティング通信機
能、議事進行のための静止画会議機能、および、会議資
料などの文書情報を保存する文書保存機能を備えた静止
画会議装置の制御方法において、おのおのの相手端末の
端末機能を記憶する記憶手段を備え、文書情報を受信し
たとき、上記記憶手段からそのときの相手端末の端末機
能を取り出し、その端末機能に静止画会議機能が含まれ
ているときにはそのときに受信した文書情報を蓄積する
一方、そのときの相手端末の端末機能に静止画会議機能
が含まれていないときには、そのときに受信した文書情
報の画像を記録出力したのちにその文書情報を消去する
ようにしたものである。また、前記相手端末を識別する
ための情報としては、着呼時にISDNから受信する呼
設定メッセージの発番号情報要素を用いるとよい。
【0011】
【作用】したがって、相手端末が、静止会議機能を備え
ている場合に限って、送受信した画情報を蓄積するよう
にしているので、単純なファクシミリ通信にかかる画情
報を蓄積するような事態が回避され、画情報の蓄積機能
を有効に活用することができる。
【0012】
【実施例】以下、添付図面を参照しながら、本発明の実
施例を詳細に説明する。
【0013】図1は、本発明の一実施例にかかる静止画
会議装置を示している。なお、この静止画会議装置は、
ISDNを伝送路として用いるとともに、1つの相手端
末との間で会議動作を行なう。
【0014】同図において、静止画会議装置1は、通話
機能、会議資料を送受信するためのファクシミリ通信機
能、会議資料などの静止画像に対して適宜に描画するた
めのテレライティング通信機能、議事進行のための静止
画会議機能、および、会議資料などの文書情報を保存す
る文書保存機能などを実現するための本体装置2、原稿
画像を所定の解像度で読み込むためのスキャナ装置3、
および、種々の文書を所定の解像度で記録出力するため
のページプリンタ4から構成されている。なお、スキャ
ナ装置3は、ブック原稿を読取入力できるとともに、シ
ート原稿を連続して読取入力することができる。
【0015】また、本体装置2には、例えば、1280
×960(〜1728×1208)の表示ドット構成の
液晶表示器5が設けられており、この液晶表示器5に
は、その表示画面の任意の一点を指定することができる
タッチパネル装置6が付設されている。このタッチパネ
ル装置6の操作は、タッチペン7により行なう。さら
に、本体装置2には、通話のためのハンドセット8、お
よび、文書情報などの各種データを保存するためのフロ
ッピーディスク装置9のスロットが設けられている。
【0016】ここで、テレライティング通信機能につい
て説明する。
【0017】このテレライティング通信機能を用いる
と、例えば、図2に示すように、ISDNを介して接続
された2台の静止画会議装置AGC1,AGC2の間
で、一方の静止画会議装置AGC1が画面上で描画する
と、他方の静止画会議装置AGC2の画面上で、その描
画内容と同じものがリアルタイムに表示される。
【0018】したがって、通話機能とともにこのテレラ
イティング通信機能を用いると、共通の会議資料を参照
しながら、通話し、会議を進行させることができる。ま
た、描画の操作権を規定することもでき、この場合は、
この操作権をもつ端末のユーザのみが、描画動作を行な
うことができる。
【0019】さて、この静止画会議装置1では、タッチ
パネル装置6を用いて全ての機能を操作する。そこで、
その操作のためのヒューマン・マシン・インタフェース
機能として、例えば、図3に示すような、いわゆるマル
チウインドのウインド操作環境を備えている。
【0020】例えば、テレライティング通信機能では、
このウインド操作環境を利用して、図4に示した操作画
面が表示される。この画面では、背景に相当するシステ
ムアプリケーション画面の上部に、この静止画会議装置
1で実行可能な各種のアプリケーションを選択するため
のメニューボタンが配列され、中央には、テレライティ
ングアプリケーションのアプリケーション画面が表示さ
れている。
【0021】そのアプリケーション画面には、最上部の
表示バーにアプリケーション名と表示中の文書のファイ
ル名が表示され(「テレライティング(”ファイル
名”)」)、中央部の文書表示領域には、A4版の1/
2程度の範囲で文書の内容が表示されている。
【0022】文書表示領域の右側には、表示している文
書に対する各種操作を選択するための複数のシンボルお
よびボタンが配列されている。この場合、上から順に、
文書表示画面の表示内容を所定量移動するための画面ス
クロールシンボル、文書表示画面の表示内容を前のペー
ジに切換えるための前ページボタン、文書表示画面の表
示内容を次のページに切換えるための次ページボタン、
文書表示画面の表示内容に対して種々の描画操作を行な
うための描画ボタン、文書表示画面の表示内容を適宜に
消去する操作を行なうための編集ボタン、文書表示画面
の表示態様を変更するための画面ボタン、操作中の文書
に対するファイル操作を選択するためのファイルボタ
ン、文書表示画面の表示内容の適宜な位置を指示するマ
ーカモードを指定するためのマーカボタン、および、テ
レライティング通信機能を終了するための終了ボタンが
配置されている。
【0023】また、文書表示領域の左側には、処理中の
状態などを各種表示するための状態表示領域、および、
その他の操作(例えば、印刷、送信など)を選択するた
めの機能ボタンなどが設けられている。
【0024】図5は、図1に示した静止画会議装置1の
構成例を示している。
【0025】同図において、CPU(中央処理装置)1
1は、この静止画会議装置1の各部の制御処理、およ
び、通話機能、ファクシミリ通信機能、テレライティン
グ通信機能、静止画会議機能、および、会議資料などの
文書情報を保存する文書保存機能などの制御処理を行な
うためのものであり、ROM(リード・オンリ・メモ
リ)12は、CPU11が実行する制御プログラムや、
その制御プログラムを実行するために必要な各種パラメ
ータなどのデータを記憶するものであり、RAM(ラン
ダム・アクセス・メモリ)13は、CPU11のワーク
エリアを構成するものである。
【0026】タイマ装置14は、種々のタイマ機能を実
現するものであり、時計装置15は、現在時刻情報を出
力するものであり、SRAM(スタティックRAM)
は、この静止画会議装置1に固有の各種情報を記憶する
ためのものである。この時計装置15とSRAM16
は、バッテリ17によりバッテリバックアップされてい
る。
【0027】DMA(ダイレクト・メモリ・アクセス)
制御装置18は、CPU11を介在しないで、CPU1
1の周辺装置間で高速にデータをやりとりするためのも
のであり、割込制御装置19は、多数発生する割込信号
のCPU11への出力を制御するためのものである。
【0028】プリンタインタフェース20は、ページプ
リンタ4を接続して画像(文書)を記録出力するための
ものであり、スキャナインタフェース21は、スキャナ
装置3を接続して原稿画像を読取入力するためのもので
あり、フロッピーディスクインタフェース装置22は、
フロッピーディスク装置9を接続し、記録媒体にデータ
を保存/読み出し/消去するためのものである。
【0029】磁気ディスク装置23は、各種の文書情報
などを大量に保存するためのものであり、磁気ディスク
インタフェース24は、磁気ディスク装置23を接続し
て磁気ディスク装置23にデータを保存/読み出し/消
去するためのものである。
【0030】通信制御装置25は、ISDNに接続し
て、Dチャネル(信号チャネル)における呼制御機能
と、Bチャネル(情報チャネル)における通話機能、フ
ァクシミリ通信機能、テレライティング通信機能、およ
び、静止画会議機能の下位レイヤの通信制御機能を行な
うためのものである。ハンドセット8は、この通信制御
装置25に接続されている。
【0031】タッチパネル制御装置26は、タッチパネ
ル装置6の出力信号に基づいて、そのときのタッチパネ
ル装置6の入力座標位置を判別して、その入力座標信号
を出力するためのものである。なお、この入力座標信号
は、タッチパネル装置6に固有な座標系の信号である。
表示制御装置27は、液晶表示器5の表示画面を制御す
るためのものである。
【0032】これらのCPU11、ROM12、RAM
13、タイマ装置14、時計装置15、SRAM16、
DMA制御装置18、割込制御装置19、プリンタイン
タフェース20、スキャナインタフェース21、フロッ
ピーディスクインタフェース22、磁気ディスクインタ
フェース24、通信制御装置25、タッチパネル制御装
置26、および、表示制御装置27は、それぞれシステ
ムバス28に接続されており、これらの各要素間のデー
タ伝送は、主としてこのシステムバス28を介して行な
われる。また、ハンドセット8のフック状態をあらわす
フック信号HSも、システムバス28を介してCPU1
1に入力されている。なお、図示してはいないが、会議
通信時の通話のためにマイクとスピーカがハンドセット
8と並列的に設けられており、会議通信時には、ハンド
セット8に代えて、このマイクとスピーカが音声の入出
力に用いられる。
【0033】図6は、通信制御部25の一例を示してい
る。
【0034】同図において、ISDNインタフェース回
路31は、ISDNに接続するとともに、ISDNのレ
イヤ1の信号処理機能およびDチャネルの信号と2つの
Bチャネルの信号の統合/分離機能を備えたものであ
り、Dチャネルの信号はDチャネル伝送制御装置32と
やりとりし、また、2つのBチャネルの信号は多重化/
分離装置33とやりとりしている。
【0035】LAPDチャネル伝送制御装置32は、D
チャネルのレイヤ2の信号処理機能を実現するためのも
のである。多重化/分離装置33は、Bチャネルを用い
てやりとりする音声および汎用データなどの複数のメデ
ィアのデータを多重化し、CCITT勧告H.221に
規定されているフレームデータを形成して回線側に送出
するとともに、受信したフレームデータに多重化されて
いる複数のメディアのデータを分離するものである。こ
の多重化/分離装置33は、音声データを音声CODE
C装置34とやりとりし、また、2チャネルの汎用デー
タをLAPB制御装置35,36とやりとりしている。
なお、この多重化/分離装置33は、勧告H.221の
機能を使わないときには、ISDNインタフェース回路
31で分離されている2つのBチャネルを、2つのLA
PB制御装置35,36に任意の態様で接続するセレク
タとして作用する。
【0036】音声CODEC装置34は、ISDNのB
チャネルを用いてアナログ音声信号を伝送するためのア
ナログ信号/デジタルデータの信号変換処理を行なうた
めのものである。また、この音声CODEC装置34
は、通常の通話時に使用される64Kbpsのデータ変
換レートの変換機能と、メディア多重化時に使用される
56Kbpsのデータ変換レートの2つの動作モードを
備えている。LAPB制御装置35,36は、ISDN
のBチャネルのレイヤ2の信号処理機能を実現するため
のものである。
【0037】グループ3ファクシミリモデム装置37
は、グループ3ファクシミリのモデム機能を実現するた
めのものであり、伝送手順信号をやりとりするための低
速モデム機能(V.21モデム)、および、主に画情報
をやりとりするための高速モデム機能(V.33モデ
ム、V.29モデム、V.27terモデムなど)を備
えている。
【0038】切換器38は、音声CODEC装置34
を、ハンドセット8あるいはグループ3ファクシミリモ
デム装置37のいずれか一方に接続するためのものであ
る。また、この切換器38および多重化/分離装置33
の動作は、CPU11により制御される。
【0039】図7は、表示制御装置27の一例を示して
いる。
【0040】同図において、GDC(グラフィック・デ
バイス・コントローラ)41は、液晶表示器5の表示画
面の内容を制御するものであり、文字コードデータの図
形文字データ(フォントデータ)への展開と、ビットマ
ップデータへの配置、画像の拡大縮小、ドット色の反
転、直線、円、楕円および四角形などの図形の描画、描
画図形の線種などの表示属性の設定、図形のマスクなど
の種々の画像処理機能を備えているとともに、液晶表示
器表示制御装置42の表示タイミングも制御する。ま
た、GDC41は、VRAM(ビデオRAM)43をワ
ークエリアとして用い、したがって、その処理結果によ
り得られた表示画像のビットマップデータは、VRAM
43に蓄積される。また、フォントROM44は、おの
おのの文字コードデータに対応した図形文字データを記
憶するものである。
【0041】符号化復号化装置45は、画信号を符号化
圧縮するとともに、符号化されている画情報を元の画信
号に復号化するものであり、グループ3ファクシミリモ
ードの符号化復号化処理機能と、グループ4ファクシミ
リモードの符号化復号化処理機能を備えている。また、
符号化復号化装置45は、VRAM43をワークエリア
として用いている。
【0042】このように、VRAM43を、GDC41
と符号化復号化装置45とで共用しているので、表示制
御装置27が必要なメモリを削減することができる。な
お、当然のことながら、GDC43と符号化復号化装置
45が同時にVRAM43の同一アドレスをアクセスし
ないように、メモリ排他競合制御がなされる。
【0043】液晶表示器表示制御装置42は、VRAM
43の所定の表示画面用領域から表示データを取り出し
て液晶表示器5に表示出力するものである。
【0044】また、GDC41、VRAM43、フォン
トROM44、および、符号化復号化装置45は、内部
バス46に接続されており、これらの要素間のデータの
やりとりは、主としてこの内部バス46を介して行なわ
れている。
【0045】また、本実施例では、おのおのの相手端末
について、その端末が備えている端末機能の種別を記憶
するための、端末管理情報を記憶しており、その端末管
理情報の一例を図8に示す。
【0046】この端末管理情報は、おのおのの相手端末
の電話番号(ISDN番号)をあらわす電話番号情報、
その相手端末が備えている端末機能の一覧リストを記憶
するための端末機能情報、および、その相手端末との間
でやりとりする画情報を削除するか否かの指定を記憶す
るための原稿削除フラグからなる。
【0047】ここで、端末機能情報に設定される情報と
しては、静止画会議機能、グループ3ファクシミリ機
能、グループ4ファクシミリ機能、電話機能などがあ
る。また、この端末機能情報の内容、および、原稿削除
フラグの設定は、ユーザによって適宜に行われる。
【0048】図9は、ISDNに接続されている電話端
末が、ISDNとの間で行う呼制御手順の一例について
示している。
【0049】すなわち、発端末は、まず、転送モードと
して回線交換モードを設定するとともに、着端末を宛先
に指定した呼設定メッセージSETUPをISDNに送
出して着端末との呼設定を要求し、ISDNは、指定さ
れた着端末に呼設定メッセージSETUPを送出して発
呼する。また、ISDNは、呼設定状況を通知するため
の呼設定受付メッセージCALL_PROCを発端末に
送出する。
【0050】着端末は、着信検出すると、自端末が着信
可能な状態になっているときには、ISDNに呼出メッ
セージALERTを送出し、ISDNは呼出メッセージ
ALERTを発端末に送出して着端末の呼出を開始した
ことを通知する。
【0051】着端末は、ユーザがハンドセットを取り上
げて着信応答すると応答メッセージCONNをISDN
に送出し、ISDNは応答メッセージCONNを発端末
に送出して着端末が呼を受け付けたことを通知する。
【0052】また、ISDNは、着端末に応答確認メッ
セージCONN_ACKを送出して着端末の応答を確認
し、その時点で、発端末と着端末の間にデータ伝送(通
話)のためのBチャネルが確立し、発端末のユーザと着
端末のユーザとの間で、Bチャネルを用いた通話動作が
適宜に実行される。
【0053】そして、通話が終了して発端末のユーザが
先にハンドセットを戻してオンフックすると、発端末が
切断メッセージDISCをISDNに送出してBチャネ
ルの解放を要求し、ISDNは、解放メッセージREL
を発端末に送出してBチャネルの復旧を通知する。一
方、着端末には、ISDNが切断メッセージDISCを
送出してBチャネルの解放を要求し、着端末が解放メッ
セージRELをISDNに送出してBチャネルの復旧を
通知する。
【0054】これにより、発端末は、チャネル切断完了
を通知する解放完了メッセージREL_COMPをIS
DNに応答し、発端末とISDNとの間のBチャネルが
解放される。それとともに、ISDNは、解放完了メッ
セージREL_COMPを着端末に送出して、ISDN
と着端末との間のBチャネルが解放される。それによ
り、発端末と着端末との間に設定されていたBチャネル
が完全に解放される。
【0055】このようにして、発端末と着端末との間に
Bチャネルが設定されて、データ伝送が行われ、データ
伝送が終了すると、Bチャネルが解放される。
【0056】また、ISDNの呼設定用のおのおののメ
ッセージは、図10(a)に示すように、レイヤ3呼制
御メッセージを規定するプロトコル仕様(フォーマッ
ト、シーケンスなど)を識別するためのプロトコル識別
子、そのメッセージがどの呼に関与するものであるかを
識別するための呼番号、それぞれのメッセージの内容を
識別するためのメッセージタイプ、おのおののメッセー
ジに必ず付加される必須情報要素、および、おのおのの
メッセージに必要に応じて付加される付加情報要素から
なる。なお、必須情報要素は、メッセージタイプに応じ
て0,1または複数個が設定されており、付加情報要素
は、その状況に応じて0,1または複数個が配置され
る。
【0057】呼設定メッセージSETUPは、同図
(b)に示すように、必須情報要素として「伝達能力」
をもち、付加情報要素としては、例えば、「発番号」、
「着番号」、、「低位レイヤ整合性」、「高位レイヤ整
合性」、および、「ユーザ・ユーザ」などの情報要素を
もつ。
【0058】これらの情報要素の概略について説明す
る。
【0059】「伝達能力」情報要素は、伝送する情報の
内容が、音声、非制限デジタル情報、制限デジタル情
報、3.1KHzオーディオ、7KHzオーディオ、あ
るいは、ビデオのいずれかであるのかを示す情報転送能
力、使用する交換機能が回線交換であるのかパケット交
換であるのかを示す転送モード、情報転送の速度をあら
わす情報転送速度、情報の転送形態をあらわす情報、お
よび、ユーザ情報のプロトコルをあらわす情報などから
なる。
【0060】「発番号」情報要素は、発端末のISDN
番号をあらわし、「着番号」情報要素は、着端末のIS
DN番号をあらわす。
【0061】「低位レイヤ整合性」情報要素は、相手端
末との通信可能性検査に使用されるためのものであり、
基本的な内容は「伝達能力」情報要素と同一である。さ
らに、この「低位レイヤ整合性」情報要素には、例え
ば、CCITT勧告H.221機能など、より細かい内
容が含まれる。
【0062】「高位レイヤ整合性」情報要素は、相手端
末との整合性検査に使用するためのものであり、例え
ば、電話、グループ2/グループ3ファクシミリ、グル
ープ4ファクシミリ、ミクストモード、テレテックス、
ビデオテックス、テレックス、オーディオ・ビジュア
ル、メッセージ・ハンドリング・システム、あるいは、
静止画会議などの端末機能のうち、いずれの端末機能を
備えているのかを表示する。
【0063】「ユーザ・ユーザ」情報要素は、ユーザ間
の情報の伝達に用いるためのものであり、この「ユーザ
・ユーザ」情報要素の内容は、ISDNによって解釈さ
れることなくトランスペアレントに転送されて相手ユー
ザに伝達される。
【0064】まず、発端末は、目的の着端末を宛先に指
定した呼設定メッセージSETUPをISDNに送出し
て着端末との呼設定を要求し、これにより、ISDN
は、呼設定状況を通知するための呼設定受付メッセージ
CALL_PROCを発端末に送出するとともに、指定
された着端末に呼設定メッセージSETUPを送出して
発呼する。
【0065】図11は、グループ4ファクシミリ端末装
置間の伝送手順の一例を示している。
【0066】着端末は、着信応答すると応答メッセージ
CONNをISDNに送出し、それにより、ISDN
は、着端末に応答確認メッセージCONN_ACKを送
出して着端末の応答を確認し、その時点で、発端末と着
端末の間にデータ伝送のためのBチャネルが確立し、こ
れにより、発端末および着端末は、Bチャネル上の伝送
手順を開始する。
【0067】まず、発端末は、コマンドSABMを送出
してリンクレイヤの設定を要求し、着端末はレスポンス
UAを応答し、これにより、リンクレイヤが設定され
る。
【0068】次いで、発端末は、ネットワークレイヤを
エンド・ツ・エンドで張るために、信号SQを送出し、
着端末は、それを受け付けるために信号SFを送出し、
次いで、発端末は、発呼要求のために信号CRを送出
し、着端末は、信号CAを応答して呼を受け付け、それ
により、ネットワークレイヤが設定される。
【0069】次いで、発端末は、トランスポートレイヤ
を設定するために、信号TCRを送出し、着端末は、そ
れを受け付けるために信号TCAを送出し、それによっ
て、トランスポートレイヤが設定される。
【0070】そして、発端末は、セッションレイヤのコ
ネクションを設定するために、セッション開始コマンド
CSSを送出し、着端末は、セッション開始肯定レスポ
ンスRSSPを応答して、それにより、セッションレイ
ヤが開始される。
【0071】次に、発端末は、使用する伝送機能のネゴ
シエーションするためにドキュメント機能リストコマン
ドCDCLを送出し、また、着端末は、ドキュメント機
能リスト肯定レスポンスRDCLPを送出し、それによ
って、受信能力の調整が行われる。
【0072】このようにして、画情報送信の準備が整う
と、発端末は、送信する文書を区別するためのドキュメ
ント参照番号など送信する文書情報を管理するための種
々の情報を備えたドキュメント開始コマンドCDSに続
いて、複数のドキュメントユーザ情報コマンドCDUI
を用いて1文書分の画情報を送信し、その送信を終了す
ると、ドキュメント終了コマンドCDEを送出して、1
文書の画情報の終了を通知する。
【0073】着端末は、ドキュメント終了コマンドCD
Eを受信すると、このときの文書の受信が正常終了した
ことをあらわすドキュメント終了肯定レスポンスRDE
Pを送出する。
【0074】また、1文書中に複数のページが含まれる
場合には、最終ページを除き、各ページの画情報の送信
を終了した時点で、発端末は、1ページ終了をあらわす
ドキュメントページ境界コマンドCDPBを送出し、着
端末は、このときの1ページ分の画情報の正常受信した
ことをあらわすドキュメントページ境界肯定レスポンス
RDPBPを送出する。
【0075】このようにして、1文書分の画情報伝送を
終了すると、発端末は、セッション終了コマンドCSE
を送出し、着端末はセッション終了肯定レスポンスRS
EPを送出して、セッションレイヤのコネクションを解
放する。
【0076】次いで、発端末は、ネットワークレイヤの
信号CQを送出し、それに対して着端末は、信号CFを
送出し、それによって、ネットワークレイヤが解放さ
れ、さらに、発端末は、リンクレイヤのコマンドDIS
Cを送出し、着端末は、レスポンスUAを送出し、それ
によって、リンクレイヤが解放される。
【0077】このようにして、Bチャネル上のリンク
(呼)が解放されると、発端末は、切断メッセージDI
SCをISDNに送出してBチャネルの解放を要求し、
ISDNは、解放メッセージRELを発端末に送出して
Bチャネルの復旧を通知する。一方、ISDNは、着端
末に切断メッセージDISCを送出してBチャネルの解
放を要求し、着端末は、解放メッセージRELをISD
Nに送出してBチャネルの復旧を通知する。
【0078】これにより、発端末は、チャネル切断完了
を通知する解放完了メッセージREL_COMPをIS
DNに応答し、それにより、発端末とISDNとの間の
Bチャネルが解放される。それとともに、ISDNは、
解放完了メッセージREL_COMPを着端末に送出
し、それによって、ISDNと着端末との間のBチャネ
ルが解放される。その結果、発端末と着端末との間に設
定されていたBチャネルが完全に解放される。
【0079】このようにして、発端末と着端末との間に
Bチャネルが設定されて、データ伝送が行われ、データ
伝送が終了すると、Bチャネルが解放される。
【0080】また、静止画会議装置では、Bチャネルに
おいては、TTC標準JT−H.221(CCITT勧
告H.221に対応した国内規格)で規定されるマルチ
フレーム形式でデータをやりとりする。
【0081】図12に示すように、1つのマルチフレー
ムMFLは、8個のサブマルチフレームSMF1〜SM
F8からなり、おのおののサブマルチフレームSMF1
〜SMF8は、それぞれ2つのフレームから構成されて
いる。すなわち、1つのマルチフレームMFLは、16
個のフレームFLM0〜FLM15からなる。
【0082】それぞれのフレームFLM0〜FLM15
は、図13に示すように、80オクテットのデータから
なり、それらのオクテットをビット順に配置したそれぞ
れのビット位置は、サブチャネルSCH1〜SCH8を
構成している。
【0083】また、第1オクテット〜第8オクテットの
第8ビットは、フレーム同期信号(Frame Ali
gnment Signal)FASを構成し、第9オ
クテット〜第16オクテットの第8ビットは、ビットレ
ート割当信号(Bit rate Allocatio
n Signal)BASを構成する。すなわち、サブ
チャネルSCH8は、第17オクテット〜第80オクテ
ットの第8ビットに割り当てられており、この部分は、
応用チャネルAC(ApplicationChann
el)と呼ばれることもある。また、サブチャネルSC
H8の第17〜第24オクテットには、データを暗号化
するためのキー情報などをやりとりするための暗号チャ
ネルのデータがセットされることがある(オプショ
ン)。
【0084】このようにして、フレーム同期信号FAS
は、1つのフレームFLM0〜FLM15に8ビット配
置されており、そのビット割り当ては、図14に示すよ
うに、マルチフレームMFLを単位として構成されてい
る。
【0085】すなわち、偶数フレームFLM0,FLM
2,…,FLM14の第2オクテット〜第8オクテット
と、それに続く奇数フレームFLM1,FLM3,…,
FLM15には、「00110111」なる8ビットの
データパターンからなる水平同期信号が配置され、奇数
フレームFLM1,FLM3,…,FLM11の第1オ
クテットには、「001011」なる6ビットのデータ
パターンからなる垂直同期信号が配置されている。
【0086】この水平同期信号と垂直同期信号を検出す
ることにより、1つのマルチフレームMFLの同期を検
出することができる。
【0087】また、第0フレーム、第2フレーム、第4
フレーム、第6フレームおよび第8フレームの第1オク
テットのビットN1,N2,N3,N4,N5は、マル
チフレーム番号の表示に用いられる。このうち、ビット
N5は、マルチフレーム番号が使用されているか否かの
表示に用いられる。このように、マルチフレーム番号の
ために使用されるデータが4ビットなので、マルチフレ
ーム番号は0〜15までの値で降順に変化し、16マル
チフレーム毎に同じマルチフレーム番号があらわれる。
【0088】また、第10フレーム、第12フレーム、
および、第13フレームの第1オクテットのビットL
1,L2,L3は、現在使用されているBチャネルのう
ち、そのフレームを運んでいるBチャネルの接続された
順番をあらわすコネクション番号を表示するために用い
られる。また、第15フレームの第1オクテットのビッ
トRは、将来の勧告のために確保(予約)されており、
その値には0がセットされる。
【0089】また、第14フレームの第1オクテットの
ビットTEAは、データ端末装置の内部的な障害によ
り、データ伝送できない状態であることを表示するため
に用いられる。
【0090】また、奇数フレームFLM1,FLM3,
…,FLM15の第3オクテットのビットAは、フレー
ム同期またはマルチフレーム同期が確立しているか、あ
るいは、同期はずれを生じているかを表示するために用
いられる。
【0091】また、奇数フレームFLM1,FLM3,
…,FLM15の第5オクテット、第6オクテット、第
7オクテット、および、第8オクテットのビットC1,
C2,C3,C4は、連続した2つのフレーム(すなわ
ち、サブマルチフレーム)のデータエラー検出(すなわ
ち、伝送路品質検出)のために参照されるCRC(巡回
冗長検査)符号を表示するためのものであり、この奇数
フレームFLM1,FLM3,…,FM15の第4オク
テットのビットEは、受信側で伝送エラーを検出したこ
とを表示するために用いられる。
【0092】また、ビットレート割当信号BASは、図
15に示すように、偶数フレームFLM0,FLM2,
…,FLM14では、能力BASあるいはBASコマン
ドをあらわす8ビットデータが配置され、それに続く奇
数フレームFLM1,FLM3,…,FLM15には、
直前のフレームで送出した能力BASあるいはBASコ
マンドの値を誤り訂正するための二重誤り訂正符号が配
置される。
【0093】また、マルチフレームMFLのデータの送
信は、フレーム番号順に行なわれ、おのおののフレーム
FLM0〜FLM15は、図16に示すように、第1オ
クテットから第80オクテットのオクテット順序に送出
され、それぞれのオクテットは、第1ビットが最初に送
出される。
【0094】すなわち、おのおののフレームFLM0〜
FLM15においては、第1オクテットの第1ビットが
最初に送出され、第80オクテットの第8ビットが最後
に送出される。
【0095】図17は、静止画会議装置が行うデータ伝
送手順の一例を示している。
【0096】まず、発呼端末が宛先端末を発呼するため
に、「伝達能力」情報要素に非制限デジタル情報、「発
番号」情報要素に自端末のISDNアドレス、「着番
号」情報要素に宛先端末のISDNアドレス、「低位レ
イヤ整合性」情報要素にH.221機能、「高位レイヤ
整合性」情報要素に静止画会議機能をそれぞれセットし
た呼設定メッセージSETUPを送出し、これにより、
発端末とISDN、および、宛先端末とISDNとの間
でおのおの呼設定動作が行なわれて、発端末とISD
N、および、宛先端末とISDNとの間にそれぞれBチ
ャネルが確立し、それによって、発端末と着端末との間
に通信パスが確立する。
【0097】この確立したBチャネル上でPCM音声デ
ータをセットしたフレームデータをやりとりしながらフ
レーム同期を行ない(モード初期化)、フレーム同期お
よびマルチフレーム同期が確立すると(マルチフレーム
同期検出)、相互に能力BASデータおよびコマンドB
ASデータをやりとりし、そのときに使用する伝送モー
ドを決定する(伝送モードの決定)。このとき、56K
bpsの音声データ、および、6.4Kbpsの(汎
用)データの伝送モードが設定される。この汎用データ
のチャネルを用いて、音声データ以外のC&Iモードの
データ、例えば、C&I機能、テレライティング通信機
能、および、バルク転送機能のデータがやりとりされ
る。
【0098】次に、発呼端末から着呼端末にその選択し
た伝送モードを指定するBASコマンドを送信し、発呼
端末と着呼端末の伝送モードが切り換えられる(モード
切り換え)。そして、暗号モードなど、装置機能に共通
するパラメータを設定(共通パラメータの設定)し、汎
用データをMLP(マルチレイヤプロトコル)で使用さ
れることが設定され(MLPの設定)、さらに、使用す
る静止画会議モードが設定されて、C&Iモードのデー
タ伝送が行なわれる。
【0099】そして、C&Iモードのデータ伝送が終了
すると、MLPが切断され、通話動作が終了し、伝送モ
ードがモード0Fに切換えられた後に、Dチャネルの切
断/解放が行なわれて、一連の静止画会議通信動作が終
了する。
【0100】また、C&Iモードのデータ伝送では、次
のような会議動作が行なわれる。
【0101】まず、次の4つのモードから、会議モード
の選択が行なわれる。
【0102】(a)議長が次の操作者を指定する議長モ
ード。
【0103】(b)操作者が次の操作者を指定する操作
者指名モード。
【0104】(c)操作要求を待ちリストに登録する参
加者指名モード。
【0105】(d)操作権(トークン)を設定しない自
由モード。
【0106】次に、「会議開始要求」、「出欠確認」、
「呼び出し要求」、「会議情報取り出し要求」、「会議
状態表示要求」と議事が進行し、テレライティングアプ
リケーションが起動されて、共通の会議資料を参照した
会議に移行する。
【0107】このテレライティングアプリケーションで
は、「(文書の)操作権の要求、取り消し、放棄」、
「操作権移動要求」、「文書一覧要求」、「文書取り出
し要求」、「文書保存要求」、「文書削除要求」、およ
び、「文書記録要求」が適宜に行なわれる。
【0108】また、「退席・参加要求」、「退席許可要
求」が適宜に行なわれ、「会議終了要求」が出される
と、C&Iモードのデータ伝送が終了する。
【0109】なお、この場合には、1つのBチャネルを
用いて会議通信を行なう場合を示したが、2つのBチャ
ネルを用いて会議通信を行なうこともできる。その場
合、多重化/分離装置33にオプション的に設けたビデ
オ入出力ポートを用いて、動画情報のやりとりを行なう
ことができる。
【0110】以上の構成で、この静止画会議装置1を用
いた静止画会議通信は、次のようにして行なわれる。な
お、この場合、静止画会議通信の接続態様は、ポイント
−ポイント接続である。
【0111】まず、この静止画会議装置1のユーザは、
通話機能あるいはファクシミリ通信機能(グループ4フ
ァクシミリ通信機能)を用いて、静止画会議の相手端末
のユーザとの間で、静止画会議通信を行なうことを打ち
合わせ、その静止画会議で使用する会議資料をグループ
4ファクシミリ通信機能を用いて相手端末に送信する。
【0112】このときの送信処理の一例を図18に示
す。
【0113】グループ4ファクシミリ送信要求を受け付
けると、まず、スキャナ3に原稿がセットされているか
どうかを調べ(判断101)、原稿がセットされていな
い場合で、判断101の結果がNOになるときには、原
稿をセットするように要求するガイダンスメッセージを
表示して(処理102)、ユーザに原稿のセットを促
す。
【0114】スキャナ装置3に原稿がセットされて、判
断101の結果がYESになるときには、電話番号を入
力するための入力画面を表示して、ユーザに宛先の電話
番号を入力させ(処理103)、次に、送信開始が指令
されるまで待機する(判断104のNOループ)。
【0115】ユーザから送信開始が指令入力されて判断
104の結果がYESになると、スキャナ装置3を読取
動作して、スキャナ装置3にセットされた原稿を読取入
力し、それによって得た画信号を符号化復号化装置45
で符号化圧縮して、磁気ディスク装置23に一時的に蓄
積する。この動作を、スキャナ装置3にセットされた全
ての原稿について実行する(処理105、判断106の
NOループ)。
【0116】次いで、指定された宛先を発呼して、所定
の呼設定手順処理を実行し(処理107)、Bチャネル
を確立し(処理108)、所定のグループ4ファクシミ
リ伝送手順を実行して、蓄積した画情報を宛先端末に送
信する(処理109)。
【0117】画情報の送信動作を終了すると、Bチャネ
ルを終了し(処理110)、所定の呼切断復旧手順を実
行して呼を切断復旧し(処理111)、一連の画情報送
信処理を終了する。
【0118】そして、そのときの送信宛先に指定された
相手端末の電話番号と同じ内容が、電話番号情報にセッ
トされている端末管理情報を取り出して(処理11
2)、その端末管理情報の端末機能情報に静止画会議端
末機能が含まれているかどうかを調べる(判断11
3)。
【0119】判断113の結果がNOになるときには、
端末管理情報の原稿削除フラグがリセットされていて、
原稿削除不可状態になっているかどうかを調べる(判断
114)。
【0120】判断114の結果がNOになるときには、
そのときの相手端末には静止画会議機能がなく、かつ、
原稿削除状態になっている場合なので、そのときに蓄積
した画情報を後々使用することがなく、その画情報を削
除して(処理115)、この処理を終了する。
【0121】また、判断113の結果がYESになると
きには、相手端末との間で静止画会議通信を実行する可
能性があり、また、判断114の結果がYESになると
きには、ユーザによってその相手端末に対する送信文書
の保存が指定されている場合なので、これらの場合に
は、画情報を残した状態でこの処理を終了する。
【0122】図19は、グループ4ファクシミリ受信時
の処理例を示している。
【0123】まず、呼設定メッセージSETUPの情報
要素を解析して(処理201)、グループ4ファクシミ
リモードの通信であるかどうかを調べて(判断20
2)、判断202の結果がNOになるときには、この着
呼を無視して(処理203)、この処理を終了する。
【0124】判断202の結果がYESになるときに
は、応答メッセージCONNを送出した後に(処理20
4)、応答確認メッセージCONN_ACKを受信して
(処理205)、情報チャネルを確立する(処理20
6)。
【0125】そして、所定のグループ4ファクシミリ受
信動作を実行して、画情報を受信して蓄積する(処理2
07)。画情報の受信動作を終了すると、情報チャネル
を終了して(処理208)、所定の呼切断復旧手順を実
行して呼を切断復旧し(処理209)、一連の画情報受
信処理を終了する。
【0126】そして、そのときの相手端末の電話番号と
同じ内容が、電話番号情報にセットされている端末管理
情報を取り出して(処理210)、その端末管理情報の
端末機能情報に静止画会議端末機能が含まれているかど
うかを調べる(判断211)。
【0127】判断211の結果がYESになるときに
は、そのときに、自端末に自動コピーモードがセットさ
れているかどうかを調べる(判断212)。判断212
の結果がYESになるときには、そのときの受信画情報
を符号化復号化装置45で元の画信号に復号化し、その
画信号をページプリンタ4に転送して、受信画像を記録
出力する(処理213)。そして、受信画情報をそのま
ま蓄積した状態で、この処理を終了する。
【0128】また、判断212の結果がNOになるとき
には、処理213を実行せずに、この処理を終了する。
【0129】また、判断211の結果がNOになるとき
には、上述と同様にして受信画像を記録出力し(処理2
14)、このときには、蓄積した受信画情報を削除牛手
(処理215)、この処理を終了する。
【0130】このようにして、本実施例では、通信相手
となるおのおのの端末について、端末機能と原稿削除の
指定を設定した端末管理情報を記憶し、画情報送信時に
は、相手端末に静止画会議機能が含まれているとき、ま
たは、原稿削除が指定されていないときには、送信した
画情報を蓄積したまま磁気ディスク装置23に残すよう
にしているので、その後の静止画会議通信などを適切に
実行することができるとともに、不必要な画情報を磁気
ディスク装置23に貯めておくような事態を回避でき、
磁気ディスク装置23の記憶容量を有効に活用すること
ができる。
【0131】また、画情報受信時には、相手端末に静止
画会議機能が含まれているときに限って、受信した画情
報を蓄積したまま磁気ディスク装置23に残すようにし
ているので、その後の静止画会議通信などを適切に実行
することができるとともに、不必要な画情報を磁気ディ
スク装置23に貯めておくような事態を回避でき、磁気
ディスク装置23の記憶容量を有効に活用することがで
きる。
【0132】ところで、上述した実施例では、画情報送
信時には、あらかじめ設定した端末管理情報の内容にし
たがって、送信画情報を蓄積しておくか否かを自動的に
判定しているが、送信画情報を蓄積するか否かの指定
を、その都度ユーザに確認するようにしてもよい。
【0133】この場合には、例えば、使用する端末種別
が変更になった場合などに、柔軟に対応することがで
き、また、この静止画会議装置を使用するユーザの意図
が正確に反映するので、都合がよい。
【0134】この場合の、画情報の送信処理の一例を図
20に示す。
【0135】グループ4ファクシミリ送信要求を受け付
けると、まず、スキャナ3に原稿がセットされているか
どうかを調べ(判断301)、原稿がセットされていな
い場合で、判断301の結果がNOになるときには、原
稿をセットするように要求するガイダンスメッセージを
表示して(処理302)、ユーザに原稿のセットを促
す。
【0136】スキャナ装置3に原稿がセットされて、判
断301の結果がYESになるときには、電話番号を入
力するための入力画面を表示して、ユーザに宛先の電話
番号を入力させ(処理303)、次に、そのときの送信
画情報の削除を実行するか否かの設定入力をユーザに実
行させる(処理304)。そして、送信開始が指令され
るまで待機する(判断305のNOループ)。
【0137】ユーザから送信開始が指令入力されて判断
305の結果がYESになると、スキャナ装置3を読取
動作して、スキャナ装置3にセットされた原稿を読取入
力し、それによって得た画信号を符号化復号化装置45
で符号化圧縮して、磁気ディスク装置23に一時的に蓄
積する。この動作を、スキャナ装置3にセットされた全
ての原稿について実行する(処理306、判断307の
NOループ)。
【0138】次いで、指定された宛先を発呼して、所定
の呼設定手順処理を実行し(処理308)、Bチャネル
を確立し(処理309)、所定のグループ4ファクシミ
リ伝送手順を実行して、蓄積した画情報を宛先端末に送
信する(処理310)。
【0139】画情報の送信動作を終了すると、Bチャネ
ルを終了し(処理311)、所定の呼切断復旧手順を実
行して呼を切断復旧し(処理312)、一連の画情報送
信処理を終了する。
【0140】そして、そのときの送信画情報が削除可に
設定されているかどうかを調べて(判断313)、判断
313の結果がYESになるときには、その画情報を削
除して(処理314)、この処理を終了する。
【0141】また、判断313の結果がNOになるとき
には、画情報を残した状態でこの処理を終了する。
【0142】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
相手端末が、静止会議機能を備えている場合に限って、
送受信した画情報を蓄積するようにしているので、単純
なファクシミリ通信にかかる画情報を蓄積するような事
態が回避され、画情報の蓄積機能を有効に活用すること
ができることができるという効果を得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例にかかる静止画会議装置を示
す概略斜視図。
【図2】テレライティング通信機能を説明するための概
略図。
【図3】マルチウインド操作環境について説明するため
の概略図。
【図4】テレライティングアプリケーション画面の一例
を示す概略図。
【図5】図1の装置の構成例を示すブロック図。
【図6】通信制御装置の一例を示すブロック図。
【図7】表示制御装置の一例を示すブロック図。
【図8】宛先管理情報の一例を示す概略図。
【図9】ISDNを伝送路として用いる電話端末の呼制
御の一例を示すタイムチャート。
【図10】呼制御用の信号の信号形式の一例を示す概略
図。
【図11】ISDNを伝送路として用いるグループ4フ
ァクシミリ装置の伝送手順の一例を示すタイムチャー
ト。
【図12】マルチフレームのフレーム構成の一例を示す
概略図。
【図13】1つのフレームの信号構成の一例を示す概略
図。
【図14】フレーム調整信号の一例を示す概略図。
【図15】ビット割当信号の一例を示す概略図。
【図16】信号の送出順序を説明するための概略図。
【図17】図1の装置が実行する伝送手順の一例を示し
たタイムチャート。
【図18】グループ4ファクシミリ送信要求を受け付け
たときの処理例を示すフローチャート。
【図19】グループ4ファクシミリモードの受信処理の
一例を示すフローチャート。
【図20】グループ4ファクシミリ送信要求を受け付け
たときの他の処理例を示すフローチャート。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 通話機能、会議資料を送受信するための
    ファクシミリ通信機能、会議資料などの静止画像に対し
    て適宜に描画するためのテレライティング通信機能、議
    事進行のための静止画会議機能、および、会議資料など
    の文書情報を保存する文書保存機能を備えた静止画会議
    装置の制御方法において、おのおのの送信宛先の端末機
    能を記憶する記憶手段を備え、文書情報を送信すると
    き、上記記憶手段からそのときの送信宛先の端末機能を
    取り出し、その端末機能に静止画会議機能が含まれてい
    るときには、そのときに送信した文書情報を蓄積する一
    方、そのときの送信宛先の端末機能に静止画会議機能が
    含まれていないときには、そのときに送信した文書情報
    を消去することを特徴とする静止画会議装置の制御方
    法。
  2. 【請求項2】 通話機能、会議資料を送受信するための
    ファクシミリ通信機能、会議資料などの静止画像に対し
    て適宜に描画するためのテレライティング通信機能、議
    事進行のための静止画会議機能、および、会議資料など
    の文書情報を保存する文書保存機能を備えた静止画会議
    装置の制御方法において、文書送信時には、そのときに
    送信する文書情報の保存に関する問い合わせをユーザに
    対して実行し、その問い合わせに対して、文書保存する
    ことが指令されたときには、そのときに送信した文書情
    報を送信終了後に蓄積する一方、上記問い合わせに対し
    て文書保存しないことが指令されたときには、そのとき
    に送信した文書情報を送信終了後に消去することを特徴
    とする静止画会議装置の制御方法。
  3. 【請求項3】 通話機能、会議資料を送受信するための
    ファクシミリ通信機能、会議資料などの静止画像に対し
    て適宜に描画するためのテレライティング通信機能、議
    事進行のための静止画会議機能、および、会議資料など
    の文書情報を保存する文書保存機能を備えた静止画会議
    装置の制御方法において、おのおのの相手端末の端末機
    能を記憶する記憶手段を備え、文書情報を受信したと
    き、上記記憶手段からそのときの相手端末の端末機能を
    取り出し、その端末機能に静止画会議機能が含まれてい
    るときにはそのときに受信した文書情報を蓄積する一
    方、そのときの相手端末の端末機能に静止画会議機能が
    含まれていないときには、そのときに受信した文書情報
    の画像を記録出力したのちにその文書情報を消去するこ
    とを特徴とする静止画会議装置の制御方法。
  4. 【請求項4】 前記相手端末を識別するための情報とし
    て、着呼時にISDNから受信する呼設定メッセージの
    発番号情報要素を用いることを特徴とする請求項3記載
    の静止画会議装置の制御方法。
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