JPH06130566A - 写真感光材料用遮光袋及びそれを用いた包装体 - Google Patents

写真感光材料用遮光袋及びそれを用いた包装体

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JPH06130566A
JPH06130566A JP28207392A JP28207392A JPH06130566A JP H06130566 A JPH06130566 A JP H06130566A JP 28207392 A JP28207392 A JP 28207392A JP 28207392 A JP28207392 A JP 28207392A JP H06130566 A JPH06130566 A JP H06130566A
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睦男 赤尾
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Abstract

(57)【要約】 【目的】写真感光材料の包装体を積み重ねても、包装体
が荷崩れを起こさないようにする。 【構成】遮光性物質を含む最内層1aと遮光性物質を含
む最外層2aとからなる2層共押出しフイルムIIaで形
成されている。最内層1aは、熱可塑性樹脂で形成さ
れ、その滑り角度は、35度以上が好ましく、45度以上が
より好ましく、50度以上が最も好ましい。最外層2aも
熱可塑性樹脂で形成され、その滑り角度は、30度以下が
好ましく、25度以下がより好ましく、20度以下が最も好
ましい。である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、写真フイルムや印画紙
などを包装する写真感光材料用遮光袋及びその包装体に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、写真感光材料用遮光袋としては、
伸びが5%以上、含水率が1.5%以上、密度が0.98g/c
m3以上の紙支持体の両面に一軸延伸フイルムを延伸軸が
交差するように積層させた積層フイルムで構成され、そ
の最外層と最内層との滑り角度は略同一に形成されてい
るものがあった(特公平3−10286号公報)。また、そ
の他の写真感光材料用遮光袋としては、遮光性物質1%
以上と、エチレン・αオレフィン共重合体樹脂である直
鎖状低密度ポリエチレン樹脂(以後、L−LDPEとい
う。)50重量%以上とから成る遮光性L−LDPEフイ
ルムで形成されているものがあった(特公平2−2700号
公報)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来の特公平
3−10286号公報記載の写真感光材料用遮光袋は、自動
製袋性がよく、また段ボール詰め包装には最適である
が、包装体を積み重ねて保管したり、運搬車に積み重ね
て運搬したりすると、最外層の一軸延伸フィルムの滑性
が大きいために荷崩れを起こす場合があり、ひどい場合
は包装体が落下する場合もあった。その結果、外観不
良、破れによる写真感光材料の光カブリなどが発生する
ものであった。また、遮光袋は輸送中に振動などにより
滑るので、写真感光材料などで擦られ摩耗粉やピンホー
ル及び破れが発生するものであった。
【0004】また、特公平2−2700号公報の遮光袋は、
単体遮光フィルムで形成された場合は、物理強度が優れ
ているが、上述した包装体が滑りやすいという欠点があ
った。また、最外層に晒クラフト紙を積層し、中間層に
アルミ箔を積層した積層フィルムは、単体遮光フィルム
の時より物理強度が大幅に低下し、ピンホールや破れが
発生しやすくなるだけでなく塵も発生しやすかった。
【0005】本発明は、以上の問題点を解決し、発塵が
少なく、物理強度が大きい、滑りにくい写真感光材料用
遮光袋を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の写真感光材料用
遮光袋は、最外層と最内層とが熱可塑性樹脂フイルムで
形成され、最外層の滑り角度が最内層の滑り角度より5
度以上大きく、かつ、遮光性を有していることを特徴と
して構成されている。
【0007】本発明の写真感光材料用遮光袋は、最外層
の滑り角度は最内層の滑り角度より5度以上大きく、好
ましくは10度以上大きく、最も好ましくは20度以上大き
い。本発明で「滑り角度」とは下記の方法によって測定
した値である。即ち、テストすべき熱可塑性樹脂フィル
ムの1部を切取り、これを縦75mm×横35mmの荷重200g
のブロックの底面に貼着する。一方、テストすべき熱可
塑性樹脂フィルムの1部を同様に切取り、テストすべき
熱可塑性樹脂フィルム面を上にして傾斜面に貼着し、前
記ブロックのテストすべき熱可塑性樹脂フィルム面を下
にして傾斜面上に載せ、この傾斜面の傾斜角度を変化さ
せて、前記ブロックが滑り始めた時の角度を読み取る。
最外層の滑り角度が最内層の滑り角度より5度以上大き
くないと、荷崩れを起こし、包装体が落下し、外観不良
になり商品価値を失うだけでなく、場合によっては破袋
して光カブリを発生し、使用不可になる。特に、セーフ
ライト下で遮光袋に写真感光材料に密封包装後、運搬し
て明室へ移動することができなくなる。このような最外
層と最内層との滑り角度の関係としては、最外層の滑り
角度が35度以上、最内層の滑り角度が30度以下であるこ
とが好ましく、最外層の滑り角度が45度以上、最内層の
滑り角度が25度以下であることがより好ましい。最も好
ましいのは最外層の滑り角度が50度以上、最内層の滑り
角度が20度以下である。このようにすることにより遮光
袋へ写真感光材料を挿入しやすく、また容易に擦り傷や
静電気の発生が少ない状態で取り出すことが出来るとと
もに、運搬中に荷崩れや落下や破袋やピンホールの発生
をなくすことができる。
【0008】最外層及び最内層の滑り角度を調整するに
は、使用する熱可塑性樹脂の種類を変更したり、後述す
る滑剤の種類及び添加量を変更したり、表面状態を変更
(例えば凹凸の有無、凹凸の形状や大きさの変更、硬度
の変更、密度や発泡倍率の変更等)したり、最外層表面
に粘着物質の塗布や散布、最内層に活面活性剤の塗布や
散布をする。
【0009】最外層及び最内層を形成する熱可塑性樹脂
フイルムに用いる熱可塑性樹脂としては、エチレン共重
合体樹脂、ホモポリエチレン(低密度,中密度,高密
度)樹脂、ポリアクリルニトリル樹脂、ホモポリプロピ
レン樹脂、プロピレン・αオレフィン共重合体(ランダ
ムタイプ,ブロックタイプ)樹脂、エチレン・ビニルア
ルコール共重合体樹脂、熱可塑性エラストマー、ポリエ
ステル樹脂、ポリアミド樹脂、ポリスチレン樹脂、ポリ
ビニルアルコール樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリ塩
化ビニル樹脂、ポリフッ化ビニル樹脂、ポリ塩化ビニリ
デン樹脂、四フッ化エチレン樹脂等がある。これらの樹
脂は単独で又は2種類以上を併用して用いられる。最外
層には最内層より軟化点が5℃以上、好ましくは10℃以
上、特に好ましくは20℃以上軟化点の高い熱可塑性樹脂
を選択して用いる。
【0010】上記エチレン共重合体樹脂の代表例を以下
に示す。 (1) エチレン−酢酸ビニル共重合体樹脂 (2) エチレン−プロピレン共重合体樹脂 (3) エチレン−1−ブテン共重合体樹脂 (4) エチレン−ブタジエン共重合体樹脂 (5) エチレン−塩化ビニル共重合体樹脂 (6) エチレン−メタクリル酸メチル共重合体樹脂 (7) エチレン−アクリル酸メチル共重合体樹脂 (8) エチレン−アクリル酸エチル共重合体樹脂(以後、
EEA樹脂と表示) (9) エチレン−アクリロニトリル共重合体樹脂 (10)エチレン−アクリル酸共重合体樹脂 (11)アイオノマー樹脂(エチレンと不飽和酸との共重合
物を亜鉛などの金属で架橋した樹脂) (12)エチレン−αオレフィン共重合体樹脂(L−LDP
E樹脂) (13)エチレン−プロピレン−ブテン−1三元共重合体樹
脂 (14)ポリオレフィン系エラストマー(エチレン・プロピ
レンゴム,エチレン・プロピレン・非共役ジェンターポ
リマー) (15)超低密度ポリエチレン樹脂又は超低密度エチレン・
αオレフィン共重合体樹脂(以後、VL−LDPE樹脂
と表示)(密度が0.910g/cm3以下)等
【0011】エチレン共重合体樹脂中では、フィルム成
形性及びヒートシール適性が良く、破袋強度、衝撃穴あ
け強度及び引裂き強度が大きいので、L−LDPE樹脂
とEEA樹脂が好ましい。特に、L−LDPE樹脂とV
L−LDPE樹脂が物理強度が大きく、ヒートシール適
性が優れており、省エネルギー重合設備で製造され安価
なのと写真感光材料に悪影響を与えることが少ない点で
好ましい。また、必要特性に適合させるために、他の熱
可塑性樹脂、天然又は合成ゴム、各種添加剤、改質剤と
ブレンドして用いることも好ましい。
【0012】L−LDPE(inear ow ensity
olyethylene)樹脂は第3のポリエチレン樹脂と称さ
れ、中低密度、高密度両ポリエチレン樹脂の利点を併せ
もつ省エネルギー、省資源という時代の要請に合致する
低コスト、高強度の樹脂である。この樹脂は低圧法又は
高圧改良法でエチレンと炭素数が3〜13個、好ましくは
4〜10個のα−オレフィンを共重合させたコポリマーで
線状の直鎖に短分岐をもった構造のポリエチレン系樹脂
である。物理強度やコストの点で好ましいα−オレフィ
ンとしてはブテン−1、オクテン−1、ヘキセン−1、
4−メチルペンテン−1、ヘプテン−1などが使用され
る。
【0013】密度は一般に低中密度ポリエチレン樹脂程
度とされているが、市販品では0.87〜0.96g/cm3の範
囲内にあるものが多い。メルトインデックスは0.1〜50
g/10分の範囲内にあるものが多い。
【0014】L−LDPE樹脂の重合プロセスとしては
中・低圧装置を用いる気相法、液相法と高圧改良法装置
を用いるイオン重合法等がある。市販のL−LDPE樹
脂の具体例を以下に示す。 エチレン・ブテン−1共重合体樹脂 GレジンとNUC−FLX(UCC社) ダウレックス (ダウケミカル社) スクレアー (デュポンカナダ社) マーレックス (フィリップス社) スタミレックス (DSM社) エクセレンVL (住友化学) ネオゼックス (三井石油化学) 三菱ポリエチ−LL (三菱油化) 日石リニレックス (日本石油化学) NUCポリエチレン−LL(日本ユニカー) 出光ポリエチレンL (出光石油化学) エチレン・ヘキセン−1共重合体樹脂 TUFLIN (UCC社) TUFTHENE (日本ユニカー) エチレン・4メチルペンテン-1共重合体樹脂 ウルトゼックス (三井石油化学) エチレン・オクテン−1共重合体樹脂 スタミレックス (DSM社) ダウレックス (ダウケミカル社) スクレアー (デュポンカナダ社) MORETEC (出光石油化学)
【0015】これらのL−LDPE樹脂の中で物理強度
とヒートシール強度とフィルム成形性の点から特に好ま
しいのは、メルトインデックス(以後、MIと表示)が
0.3〜15g/10分(JIS K−6760)、密度が0.870〜
0.940g/cm3(JIS K−6760) 、そしてα−オレフィ
ンの炭素数が6〜8個の液相法プロセスと気相法プロセ
スで得られたものである。
【0016】特に好ましい代表的な例を商品名であげる
と、ポリエチレンにα−オレフィン側鎖として炭素数が
6個の4−メチルペンテン−1を導入した三井石油化学
(株)のウルトゼックス及びα−オレフィン側鎖として炭
素数が8個のオクテン−1を導入した出光石油化学(株)
のMORETECとDSM社のスタミレックスとダウケ
ミカル社のダウレックスがある(以上、4社品共液相法
プロセスで得られたL−LDPE樹脂である。)。低圧
法の気相法プロセスで得られた好ましい代表的な例を商
品名であげると、α−オレフィン側鎖として炭素数が6
個のヘキセン−1を導入したUCC社のTUFLIN及
び日本ユニカー(株)のTUFTHENE等がある。
【0017】また、最近発売された密度が0.910g/cm3
未満の超低密度直鎖状低密度ポリエチレン樹脂(VL−
LDPE樹脂)、例えばUCC社のNUC−FLXや住
友化学(株)のエクセレンVLも好ましい(以上、2社品
共α−オレフィンが炭素数が4個のブテン−1を使
用)。
【0018】前記EEA樹脂は、エチレンとアクリル酸
エチルの共重合体樹脂である。その代表的製造メーカー
としてユニオン・カーバイド社(アメリカ)、日本ユニ
カー(株)、三菱油化(株)、住友化学(株)、三井ポリケミ
カル(株)等がある。具体例として日本ユニカー(株)で現
在市販しているEEA樹脂の代表的銘柄名とそのコモノ
マー含有量、メルトインデックス、及び密度を示す(コ
モノマー含有量 NUC試験法で6%以上のもの)。
【0019】
【表1】
【0020】最外層の樹脂組成の態様としては、2層以
上の遮光性多層共押出しフィルムの場合は、最外層とし
て最内層より5度以上滑り角度が大きい熱可塑性樹脂組
成であればよく、好ましくは最外層の滑り角度は35度以
上、より好ましくは45度以上、最も好ましくは50度以上
になるように樹脂の種類、添加剤、外観(凹凸)等を選
択すればよい。
【0021】滑り角度を大きくするには、滑剤や界面活
性剤等の添加は0又は必要最少量にし、粘着性樹脂(粘
着付与樹脂やエチレン共重合体樹脂等)をブレンドする
ようにする。別途成形熱可塑性樹脂フィルムを用いる積
層フィルムの場合は、表面を平滑にしたり、粘着性樹脂
をブレンドした樹脂組成にしたり、滑剤や界面活性剤を
含まない又は必要最少量にした熱可塑性樹脂フィルムを
用いる。
【0022】最内層の樹脂組成の態様としては、2層以
上の遮光性多層共押出しフィルムの場合は、最外層より
5度以上滑り角度が小さい熱可塑性樹脂組成であればよ
く、好ましくは最内層(ヒートシール又は写真感光材料
側に配置される熱可塑性樹脂層)の滑り角度は30度以
下、より好ましくは25度以下、最も好ましくは20度以下
になるように樹脂の種類、添加剤、外観(凹凸)等を選
択すればよい。
【0023】滑り角度を小さくするには、滑剤や界面活
性剤や帯電防止剤及び遮光性物質等の1種以上を添加し
たり、表面に凹凸(シボ)加工を施したり、結晶性樹脂
を添加する。経時ヒートシール強度維持、夾雑物ヒート
シール性良化、ホットタック性良化、低温ヒートシール
性良化のために前記エチレン共重合体樹脂を5重量%以
上、好ましくは10重量%以上、より好ましくは50重量%
以上、最も好ましくは70重量%含有する熱可塑性樹脂組
成物とする。エチレン共重合体樹脂の中ではMIが0.1
〜50g/10分、好ましくは0.3〜15g/10分、より好ま
しくは0.5〜10g/10分のL−LDPE樹脂である。
【0024】また、本発明の写真感光材料用遮光袋は遮
光性を有している。遮光性とするためには、遮光性物質
を添加することにより行う。遮光性物質の添加は最外層
でも最内層でも他の積層したフイルム層やフレキシブル
シート層でもよいが、最外層に光反射性遮光性物質を添
加し、最内層に光吸収性遮光性物質を添加することが好
ましい。
【0025】光反射性遮光物質は、印刷適性向上、外観
向上、太陽光下での熱変形防止、遮光袋内の温度変化
(特に太陽光下での温度上昇)防止に効果があり、アル
ミニウム粉末、ブロンズ粉末、アルミニウムペースト、
アルミニウムフレーク、酸化チタン、硫酸カルシウム、
硫酸バリウム、タルク、クレー、マイカ、ステンレス粉
末、スターチ、鉛粉末、亜鉛粉末、錫粉末、パール顔
料、リトポン、硫酸鉛、鉛白、硫化亜鉛、酸化亜鉛、チ
タン酸カリウム、ガラスビーズ等がある。特に、金属粉
末、金属ペーストと屈折率(Larsenの油浸法で測定)
が1.5以上の白色顔料及び/又は黄色顔料が好ましい。
これらの光反射性遮光性物質は上記物質の単独使用でも
2種以上の併用でも又は染料等との併用でもよい。上
記、光反射性遮光性物質は各種の表面処理を施したもの
が均一分散が可能なので好ましい。
【0026】光吸収性遮光性物質の代表例を以下に示
す。 (1) 無機化合物 A.酸化物…シリカ、ケイ藻土、酸化鉄(べんがら,鉄
墨)、酸化マグネシウム、酸化アンチモン、バリウムフ
ェライト、ストロンチウムフェライト、鉛丹、黄鉛、酸
化ベリリウム、軽石、軽石バルーン等 B.水酸化物…水酸化アルミニウム、水酸化マグネシウ
ム、塩基性炭酸マグネシウム等 C.炭酸塩…炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、ドロ
マイト、ドーソナイト等 D.(亜)硫酸塩…硫酸アンモニウム、亜硫酸カルシウ
ム等 E.ケイ酸塩…アスベスト、ガラス繊維、ガラスバルー
ン、ガラスビーズ、ケイ酸カルシウム、モンモリロナイ
ト、ベントナイト等 F.炭素…カーボンブラック、グラファイト、炭素繊
維、炭素中空球等 G.その他…鉄粉、銅粉、鉛粉、硫化モリブデン、ポロ
ン繊維、炭化ケイ素繊維、黄銅繊維、チタン酸カリウ
ム、チタン酸ジルコン酸鉛、ホウ酸亜鉛、メタホウ酸バ
リウム、ホウ酸カルシウム、ホウ酸ナトリウム、タルク
等 (2) 有機化合物 木粉(松、樫、ノコギリクズなど)、殻繊維(アーモン
ド、ピーナッツ、モミ殻など)、木綿、ジュート、紙細
片、セロハン片、ナイロン繊維、ポリプロピレン繊維、
デンプン、芳香族ポリアミド繊維等
【0027】これらの光吸収性遮光性物質の中で、不透
明化する無機化合物が好ましく、特に、耐熱性、耐光性
が優れ比較的不活性な物質であるので、カーボンブラッ
クと窒化チタンとグラファイトが好ましい。
【0028】カーボンブラックの原料による分類例をあ
げるとガスブラック、ファーネスブラック、チャンネル
ブラック、アントラセンブラック、アセチレンブラッ
ク、ケッチェンカーボンブラック、サーマルブラック、
ボーンブラック、ランプブラック、油煙、松煙、アニマ
ルブラック、ベジタブルブラック等がある。
【0029】実際の製品としては、例えば三菱化成製の
カーボンブラック#20(B),#30(B),#33(B),#40
(B),#44(B),#45(B),#50,#55,#100,#600,
#2200(B),#2400(B),MA8,MA11,MA100等が
挙げられる。海外の製品としては例えばキャボット社の
Black Pearls 2,46,70,71,74,80,81,607等、
Regal 300, 330, 400, 660, 991,SRF−S等、Vul
can3,6等、Sterling 10,SO,V,S,FT−F
F,MT−FF等が挙げられる。さらにアシュランドケ
ミカル社のUnited R,BB,15,102,3001,3004,3
006,3007,3008,3009,3011,3012,XC−3016,X
C−3017,3020等が挙げられるが、これらに限定される
ものではない。
【0030】本発明では遮光性、コスト、物性向上の目
的ではファーネスカーボンブラックが望ましく、高価で
あるが帯電防止効果を有する遮光性物質としてはアセチ
レンカーボンブラック、変性副生カーボンブラックであ
るケッチェンカーボンブラックが望ましい。必要により
前者と後者を必要特性に従ってミックスすることも望ま
しい。遮光性物質をポリエチレン系ポリマーに配合する
形態は上記のように種々あるが、マスターバッチ法がコ
スト、作業場の汚染防止等の点で望ましい。特公昭43−
10362号にはカーボンブラックをポリエチレンに分散し
てマスターバッチをつくる方法を述べている。
【0031】本発明の写真感光材料用遮光袋として使用
する上でカブリの発生がなく、感光度の増減の発生が少
なく、遮光能力が大きく、物理強度の低下が小さく、L
−LDPE樹脂フィルムに添加した場合でも分散性が良
好でカーボンブラックの固り(ブツ)の発生やフィッシ
ュアイ等フィルム中にピンホールが発生しにくい点でカ
ーボンブラックの中でも特にpHが4.0〜9.0、好ましく
は6.0〜8.0であり、平均粒子径が10〜120mμ、好まし
くは15〜60mμ、揮発成分が3.0%以下、好ましくは1.0
%以下、特に好ましくは0.8%以下であり、吸油量が50m
l/100g以上、好ましくは60ml/100g以上、特に好まし
くは70ml/100g以上であるものが、写真感光材料に“カ
ブリ”や“感度異常”等の写真性を悪化させず、フィル
ム成形時に発泡や銀条等の故障を発生させず、分散性が
良好でミクログリッド(凝集不純物)等の発生も少ない
ので好ましい。
【0032】上記カーボンブラック中の遊離硫黄分は0.
6%以下、好ましくは0.3%以下、特に好ましくは0.1%
以下であり、シアン化合物含有量は0.01%以下、好まし
くは0.005%以下、特に好ましくは0.001%以下であり、
アルデヒド化合物含有量は0.1%以下、好ましくは0.05
%以下、特に好ましくは0.01%以下である。これらの物
質は少量でも写真性に悪影響を及ぼすので注意が必要で
ある。
【0033】また、好ましい光反射性又は光吸収性遮光
性物質としては、屈折率が1.51以上、好ましくは1.55以
上、特に好ましくは1.60以上の各種の無機顔料と各種の
金属粉末、金属フレーク、金属ペースト、金属繊維及び
炭素繊維がある。好ましい屈折率が1.50以上の無機顔料
と金属粉末の代表例を以下に示すが、本発明はこれらに
限定されるものではない。( )内の数字はLarsenの
油浸法で測定した屈折率(光の波長589mμ)を示す。
屈折率が1.50以上の無機顔料としては、ルチル型酸化チ
タン(2.76)、アナターゼ型酸化チタン(2.52)、酸化
亜鉛(2.37)、酸化アンチモン(2.35)、鉛白(2.0
9)、亜鉛華(2.02)、リトポン(1.84)、カーボンブ
ラック(1.61)、バライト粉(1.64)、硫酸バリウム
(1.64)、炭酸カルシウム(1.58)、タルク(1.58)、
硫酸カルシウム(1.56)、無水ケイ酸(1.55)、石英粉
(1.54)、水酸化マグネシウム(1.54)、塩基性炭酸マ
グネシウム(1.52)、アルミナ(1.50)等がある。
【0034】屈折率が1.50未満のケイ酸カルシウム(1.
46)、ケイ藻土(1.45)、含水ケイ酸(1.44)等は遮光
能力が小さく、ミクログリッドが発生しやすいので好ま
しくない。
【0035】金属粉末(金属ペーストも含む)の代表例
としては、アルミニウム粉末、銅粉末、ステンレス粉
末、鉄粉末、銀粉末、錫粉末、亜鉛粉末、スチール粉末
等があるが、特にアルミニウム粉末とアルミニウムペー
ストが好ましい。
【0036】遮光性物質の添加量は、好ましくは0.01〜
30重量%、より好ましくは0.1〜20重量%、最も好まし
くは1.0〜10重量%である。遮光性物質は、分散性向
上、樹脂流動性向上、写真感光材料に写真カブリや圧力
カブリ、擦り傷等を発生させるブツ(異物状の固り)の
発生防止等のために、その表面を表面被覆物質で被覆す
ることができる。
【0037】表面被覆物質の代表例を以下に示す。 (1) カップリング剤 アジドシラン類を含むカップリング剤被覆(特開昭62
−32125号公報等に開示) シラン系カップリング剤被覆(アミノシラン等) チタネート系カップリング剤被覆 (2) シリカを沈着させ、つづいてアルミナを沈着被覆 (3) ステアリン酸亜鉛、ステアリン酸マグネシウム、ス
テアリン酸カルシウム等の高級脂肪酸金属塩被覆 (4) ステアリン酸ソーダ、ステアリン酸カリウム、オキ
シ・エチレンドデシル・アミン等の界面活性剤被覆 (5) バリウムイオンの過剰量の存在下に硫化バリウム水
溶液と硫酸水溶液とを反応させ、平均粒子径0.1〜2.5μ
mの硫酸バリウムを生成させ、この水スラリーにケイ酸
アルカリ水溶液を加えて硫酸バリウムの表面にケイ酸バ
リウムを生成させ、次いでスラリーに鉱酸を加え、上記
ケイ酸バリウムを含水シリカに分解して硫酸バリウム表
面に沈着させ被覆 (6) 金属水和酸化物(チタン、アルミニウム、セリウ
ム、亜鉛、鉄、コバルト又はケイ素の水和酸化物の1種
又は2種以上)及び/又は金属酸化物(チタン、アルミ
ニウム、セリウム、亜鉛、鉄、コバルト又はケイ素の酸
化物の1種及び2種以上)のみからなる組成物で表面被
覆 (7) 分子内にアジリジン基、オキサゾリン基及びN−ヒ
ドロキシアルキルアミド基よりなる群から選択される1
種又は2種以上の反応基を有する重合体を被覆 (8) ポリオキシアルキレンアミン化合物を表面被覆 (9) セリウムカチオン、選択された酸アニオン及びアル
ミナで表面被覆 (10)置換基にα−ヒドロキシカルボン酸残基を有するア
ルコキシチタン誘導体で表面被覆 (11)ポリテトラフルオロエチレンで表面被覆 (12)ポリジメチルシロキサン又はシリコン変性体で表面
被覆 (13)リン酸エステル化合物で表面被覆 (14)2〜4価アルコールで表面被覆 (15)オレフィンワックス(ポリエチレンワックス、ポリ
プロピレンワックス)で表面被覆 (16)含水酸化アルミニウムを表面被覆 (17)シリカ又は亜鉛化合物(塩化亜鉛、水酸化亜鉛、酸
化亜鉛、硫酸亜鉛、硝酸亜鉛、酢酸亜鉛、クエン酸亜鉛
等の1種又は2種以上組み合わせたもの)で表面被覆 (18)ポリヒドロキシ飽和炭化水素で表面被覆、等。
【0038】表面被覆量は、遮光性物質に対して好まし
くは0.001〜5重量%、より好ましくは0.01〜3重量
%、最も好ましくは0.05〜1.5重量%である。
【0039】本発明の遮光性熱可塑性樹脂フイルムに
は、樹脂の流動性向上、押出し適性向上、フィルム成形
適性改良、滑性向上、ブロッキング防止、写真感光材料
の包装適性向上、静電気発生防止、耐摩耗性向上、遮光
性物質の分散性向上等の目的で滑剤を添加することがで
きる。同じ量を添加して、できるだけ遮光性をよくする
には、内側(包装した時製品に接する側、袋の場合はヒ
ートシールする側)に遮光性物質を配合しておくことが
望ましい。
【0040】上記遮光性物質は、使用樹脂、使用機械、
コスト等により使用形態として、粉末状着色剤、ペース
ト状着色剤、潤性着色剤、マスターバッチ、染顔料、カ
ラードペレット等がある。
【0041】遮光性物質の添加による写真感光材料用遮
光袋の遮光性は、写真感光材料のISO感光度が低いも
のは全体として光学濃度が5以上であればよく、好まし
くは7以上である。しかし、ISO感光度が高くなると
光学濃度が7であっても光カブリが発生する。従って、
本発明では包装される写真感光材料に光カブリを発生さ
せない完全遮光性が必須である。
【0042】写真フィルムに悪影響を与えない市販の代
表的滑剤名と製造メーカー名を以下に記載する。 (1) シリコーン系滑剤;各種グレードのジメチルポリシ
ロキサン及びその変性物(信越シリコーン,日本ユニカ
ー,東レシリコーン)等 (2) オレイン酸アミド系滑剤;アーモスリップCP(ラ
イオン・アクゾ)、脂肪酸アマイドO(花王)、ニュー
トロン(日本精化)、ニュートロンE−18(日本精
化)、アマイドO(日東化学)、アルフロE−10(日本
油脂)、ダイヤミッドO−200(日本化成)、ダイヤミッ
ドG−200(日本化成)等 (3) エルカ酸アミド系滑剤;アルフロ−P−10(日本油
脂)、ニュートロン−S(日本精化)、LUBROL
(I・C・I)、ダイヤミッドL−200(日本化成)等 (4) ステアリン酸アミド系滑剤;アルフロ−S−10(日
本油脂)、アーマイドHT(ライオン油脂)、脂肪酸ア
マイドS(花王)、ダイヤミッドAP−1(日本化
成)、アマイドS(日東化学)、ニュートロン2(日本
精化)、ダイヤミッド200ビス(日本化成)等 (5) ビス脂肪酸アミド系滑剤;ビスアマイド(日本化
成)、ダイヤミッドNKビス(日本化成)、ルブロンO
(日本化成)、アマイド60(川研ファインケミカル)、
ダイヤミッド200ビス(日本化成)、スリパックス−K
N(日本化成)、アーモワックスEBS(ライオン・ア
クゾ)、ヘキストワックス−C(ヘキストジャパン)、
ケメトロワックス−100(日産フェロケミカル)等 (6) アルキルアミン系滑剤;エレクトロストリッパ−T
S−2(花王石鹸)等 (7) 炭化水素系滑剤;流動パラフィン{Unico H−15
0,Unico(ユニオン石油)、Crystol−70(エッソス
タンダード石油)、ダフュールオイル CP−50(出光
興産)等}、天然パラフィン、マイクロワックス、合成
パラフィン{ヘキストワックスA−520(ヘキストジャパ
ン)、A−Cポリエチレン−6A,A−Cポリエチレン
−629(アライドケミカル)等}、ポリエチレンワック
ス、ポリプロピレンワックス、塩素化炭化水素、フルオ
ロルカーボン油等 (8) 脂肪酸系滑剤;高級脂肪酸(C12以上が好まし
い)、オキシ脂肪酸等 (9) エステル系滑剤;ブチルステアレート(花王石鹸,
日本油脂)等の脂肪酸の低級アルコールエステル、ニッ
サンカスターワックスA(日本油脂)、ダイヤモンドワ
ックス(新日本理化)等の脂肪酸の多価アルコールエス
テル、脂肪酸のポリグリコールエステル、脂肪酸の脂肪
アルコールエステル等 (10)アルコール系滑剤;多価アルコール、ポリグリコー
ル、ポリグリセロール等 (11)金属石けん;ラウリン酸、ステアリン酸、リシノー
ル酸、ナフテン酸、オレイン酸等の高級脂肪酸とLi、
Mg、Ca、Sr、Ba、Zn、Cd、Al、Sn、P
b等の金属との化合物等 (12)脂肪酸と多価アルコールの部分エステル;モノグリ
M(日本油脂)、脂肪酸モノグリセライドR−60、脂肪
酸モノグリセライドO−60(松本油脂)、リシノール酸
モノグリセリド、ベヘン酸モノグリセリド、オレイン酸
モノグリセリド、エルシル酸モノグリセリド、リケマー
ルS−300、リケマールPS−100(理研ビタミン)、モ
ノグリセライドS、モノグリセライドNS(花王アトラ
ス)等
【0043】包装袋用に使用する場合は、特にシリコン
系滑剤が好ましい。
【0044】写真特性、ブリードアウトの点から好まし
いのはジメチルポリシロキサン及びその変性物等であ
り、具体例を以下に記載する。 ポリメチルフェニルシロキサン、オレフィン変性シリコ
ン、ポリエチレングルコールやポリプロピレングリコー
ルで変性したポリエーテル変性シリコン、オレフィン/
ポリエーテル変性シリコン、エポキシ変性シリコン、ア
ミノ変性シリコン、アミド変性シリコン、アルコール変
性シリコン等変性されたシロキサン結合を含有したシリ
コン系オイルである。該シリコン系オイル中、特にオレ
フィン変性シリコン、ポリエーテル変性シリコン、オレ
フィン/ポリエーテル変性シリコン等が優れている。特
に、写真感光材料用包装材料が単層又は多層フィルムの
場合、該シリコン系オイルは加熱状態でのフィルムの摩
擦係数を改良し、自動包装機による熱板シール中に生じ
る摺動抵抗を低下させ、皺の発生を防止することによ
り、美しい外観と高度な密封性と被包装体にたるみない
密着性とを有する性能を保持したフィルムを得る基礎を
つくることが出来る。又、摺動による光沢の低下を防止
して、美しいシール部を得ることが出来る。シリコン系
オイルを併用した場合の本発明では摺動ヒートシールを
する場合、高温摩擦係数を1.4以下にすることが出来
る。
【0045】常温における粘度は50〜100,000センチス
トークスの範囲が好ましく、更に好ましくは5,000〜30,
000センチストークスの高粘度のものがよい。
【0046】シリコン系滑剤は単独で用いても2種類以
上で用いても他の滑剤や可塑剤と併用してもよい。
【0047】シリコン系オイルは、以下の効果を有す
る。 繊維状充填材、非繊維状遮光性物質、顔料と併用する
だけでこれらの表面を被覆して分散性を向上させる。 樹脂の流動性を向上し、スクリューのモーター負荷を
小さくし、メルトフラクチャー発生を防止する。 ブリードアウトして白粉状になる脂肪酸アミドを添加
しなくても滑性を十分確保できる。 加熱状態でのフィルムの摩擦保数を小さくし、自動製
袋適性を向上し、ヒートシール時のシワ発生や摺動によ
る光沢の低下を防止し、美しいシール部を得ることがで
きる。 遮光性物質と併用すると遮光能力を向上でき、物性を
低下させる遮光性物質の添加量を減量しても遮光性を確
保できる。
【0048】滑剤の添加量は、最外層の場合は、0又は
必要最少量にすべきである。ブロッキング防止や帯電防
止等の目的で添加することは好ましくなく、この目的の
ためにはブロッキング防止剤や帯電防止剤及び/又は導
電物質を用いるべきである。最内層の場合は、0.001〜1
0重量%、好ましくは0.005〜5重量%、特に好ましくは
0.01〜3重量%であり、添加量は滑剤の種類、使用熱可
塑性樹脂層の種類、必要滑性度合により選択すべきであ
る。いずれの場合もブリードアウト、スクリューと熱可
塑性樹脂とのスリップ等の障害も発生するので必要最少
量の添加量にすべきである。
【0049】最外層及び最内層には、酸化防止剤を添加
することができる。樹脂の酸化分解はCH3の分岐の多
いポリオレフィン樹脂ほど多い。それは酸素吸収量が多
いからであり、従って酸化分解の程度は、ポリプロピレ
ン樹脂>ホモポリエチレン樹脂>エチレン・αオレフィ
ン共重合体樹脂となる。結晶性樹脂の代表的な熱可塑性
樹脂である各種ポリエチレン樹脂(エチレン・αオレフ
ィン共重合体樹脂も含む)や各種ポリプロピレン樹脂
(プロピレン・エチレンランダム共重合体樹脂も含む)
等は炭化水素であり、炭化水素の自動酸化は酸素の存在
下で脱水して一旦遊離基が生成すると連鎖的に次のよう
に進行すると考えられている。 RH→R・ R・+O2→ROO・ ROO・+RH→ROOH+R・ ROOH→RO・+・OH RO・+RH→ROH+R・ ・OH+RH→HOH+R・ このようにして、炭化水素の酸化が加速的にはやめられ
て多量のアルコールや写真フィルムに悪影響を及ぼすア
ルデヒド、ケトン、酸などを生じ、さらにこれらが相互
に反応して重合物を作る。
【0050】炭化水素の酸化を防止するには、上記連鎖
反応をたちきることが必要で、そのために各種の酸化防
止剤が用いられる。すなわち酸化防止剤には、連鎖伝播
体である遊離基(主としてROO・)と反応して、これ
を不活性化する遊離基連鎖停止剤と遊離基の主要な発生
源であるヒドロペルオキシドROOHを分解して、これ
を安定化する過酸化物分解剤とがある。前者としては、
フェノール系酸化防止剤と芳香族アミン系酸化防止剤が
ある。後者としては、硫黄系酸化防止剤とリン系酸化防
止剤がある。これらの理由からフェノール系酸化防止剤
とリン系酸化防止剤を混合使用することが好ましい。各
種酸化防止剤は、写真感光材料に悪影響を与える還元剤
でもあるので、添加量は慎重に検討しないと写真感光材
料の品質劣化を大きくして問題になる。
【0051】酸化防止剤の代表例を以下に示す。 (イ) フェノール系酸化防止剤 6−t−ブチル−3−メチルフェニール誘導体、2・6
−ジ−t−ブチル−Pクレゾール、t−ブチルフェノー
ル)、2・2'−メチレンビス−(4−エチル−6−t
−ブチルフェノール)、4・4'−ブチリデンビス(6
−t−ブチル−m−クレゾール)、4・4'−チオビス
(6−t−ブチル−m−クレゾール)、4・4−ジヒド
ロキシジフェニルシクロヘキサン、アルキル化ビスフェ
ノール、スチレン化フェノール、2・6−ジ−t−ブチ
ル−4−メチルフェノール、n−オクタデシル−3−
(3'・5'−ジ−t−ブチル−4'−ヒドロキシフェニ
ル)プロピネート、2・2'−メチレンビス(4−メチ
ル−6−t−ブチルフェノール)、4.4'−チオビス
(3−メチル−6−t−ブチルフェニール)、4・4'
−ブチリデンビス(3−メチル−6−t−ブチルフェノ
ール)、ステアリル−β(3・5−ジ−4−ブチル−4
−ヒドロキシフェニル)プロピオネート、1・1・3−
トリス(2−メチル−4ヒドロキシ−5−t−ブチルフ
ェニル)ブタン、1・3・5トリメチル−2・4・6−
トリス(3・5−ジ−t−ブチル−4ヒドロキシベンジ
ル)ベンゼン、テトラキス〔メチレン−3(3'・5'−
ジ−t−ブチル−4'−ヒドロキシフェニル)プロピオ
ネート〕メタン等 (ロ) ケトンアミン縮合系酸化防止剤 6−エトキシ−2・2・4−トリメチル−1・2−ジヒ
ドロキノリン、2・2・4−トリメチル−1・2−ジヒ
ドロキノリンの重合物、トリメチルジヒドロキノリン誘
導体等 (ハ) アリルアミン系酸化防止剤 フェニル−α−ナフチルアミン、N−フェニル−β−ナ
フチルアミン、N−フェニル−N'−イソプロピル−P
−フェニレンジアミン、N・N'−ジフェニル−P−フ
ェニレンジアミン、N・N'−ジ−β−ナフチル−P−
フェニレンジアミン、N−(3'−ヒドロキシブチリデ
ン)−1−ナフチルアミン等 (ニ) イミダゾール系酸化防止剤 2−メルカプトベンゾイミダゾール、2−メルカプトベ
ンゾイミダゾールの亜鉛塩、2−メルカプトメチルベン
ゾイミダゾール等 (ホ) ホスファイト系酸化防止剤 アルキル化アリルホスファイト、ジフェニルイソデシル
フォスファイト、トリス(ノニルフェニル)ホスファイ
ト亜リン酸ソーダ、トリノニルフェニルフォスファイ
ト、トリフェニルフォスファイト等 (ヘ) チオ尿素系酸化防止剤 チオ尿素誘導体、1・3−ビス(ジメチルアミノプロピ
ル)−2−チオ尿素等 (ト) その他空気酸化に有用な酸化防止剤 チオジプロピオン酸ジラウリル等
【0052】代表的な市販酸化防止剤を以下に示す。 (1) フェノール系酸化防止剤;SUMILIZER B
HT(住友)、IRGANOX 1076(チバガイギー)、
MARK AO−50(アデカ・アーガス)、SUMIL
IZER BP−76(住友)、TOMINOX SS(吉
富)、IRGANOX 565(チバガイギー)、NONO
X WSP(ICI)、SANTONOX(Monsant
o)、SUMILIZER WX R(住友)、ANTA
GEGRYSTAL(川口)、IRGANOX 1035(チ
バガイギー)、ANTAGE W−400(川口)、NOC
LIZERNS−6(大内新興)、IRGANOX 142
5 WL(チバガイギー)、MARKAO−80(アデカ・
アーガス)、SUMILIZER GA−80(住友)、
TOPANOL CA(ICI)、MARK AO−30
(アデカ・アーガス)、MARK AO−20(アデカ・
アーガス)、IRGANOX 3114(チバガイギー)、M
ARK AO−330(アデカ・アーガス)、IRGAN O
X 1330(チバガイギー)、CYANOX 1790(AC
C)、IRGANOX 1010(チバガイギー)、MARK
AO−60(アデカ・アーガス)、SUMILIZER
BP−101(住友)、TOMINOX TT(吉富)等 (2) 燐系酸化防止剤;IRGAFOS 168(チバガイギ
ー)、MARK 2112(アデカ・アーガス)、WESTO
N 618(ボルグワーナー)、MARK PEP−8(ア
デカ・アーガス)、ULTRANOX 626(ボルグ・ワ
ーナー)、MARK PEP−24G(アデカ・アーガ
ス)、MARK PEP−36(アデカ・アーガス)、H
GA(三光)等 (3) チオエーテル系酸化防止剤;DLTDP "YOSH
ITOMI"(吉富)、SUMILIZER TPL(住
友)、ANTIOX L(日油)、DMTD "YOSH
ITOMI"(吉富)、SUMILIZER TPM(住
友)、ANTIOX M(日油)、DSTP "YOSH
ITOMI"(吉富)、SUMILIZER TPS(住
友)、ANTIOXS(日油)、SEENOX 412S
(シプロ)、MARK AO−412S(アデカ・アーガ
ス)、SUMILIZER TP−D(住友)、MAR
K AO−23(アデカ・アーガス)、SANDSTAB
P−EPQ(サンド)、IRGAFOS P−BPQ F
F(チバガイギー)、IRGANOX 1222(チバガイギ
ー)、 MARK 329K(アデカ・アーガス)、WES
TON 399(ボルグ・ワーナー)、MARK 260(アデ
カ・アーガス)、MARK 522A(アデカ・アーガス)
等 (4) 金属不活性化剤 NAUGARD XL−1(ユニロイヤル)、MARK
CDA−1(アデカ・アーガス)、MARK CDA−
6(アデカ・アーガス)、LRGANOX MD−1024
(チバガイギー)、CUNOX(三井東圧)等
【0053】特に好ましい酸化防止剤はフェノール系の
酸化防止剤であり、市販品としてはチバガイギー社のイ
ルガノックス各種と住友化学(株)のSumilizer BH
T、Sumilizer BH−76、Sumilizer WX−R、Sum
ilizer BP−101等である。また、2,6−ジ−ヒブチ
ル−p−クレゾール(BHT)、低揮発性の高分子量フ
ェノール型酸化防止剤(商品名:Ireganox 1010,Ire
ganox 1076,Topanol CA,Ionox 330等)、ジラウ
リルチオジプロピオネート、ジステアリルチオプロピオ
ネート、ジアルキルフォスフェート等の1種以上、特に
2種以上を併用するのが効果的である。
【0054】酸化防止剤の添加量は、0.0001〜1.0重量
%が好ましく、0.001〜0.5重量%がより好ましい。特に
0.005〜0.35重量%が好ましい。添加量が0.0001重量%
未満では添加効果がほとんどない。一方、添加量が1.0
重量%をこえる酸化、還元作用を利用する写真感光材料
に悪影響があり、写真性能に異常(カブリや感度変動)
が発生する。このため、酸化防止剤は着色故障やブツが
発生しない最少量を添加するようにすることが好まし
い。また、人体に対し悪影響がなく、各種熱可塑性樹脂
の酸化防止効果が大きく、遮光性も向上できるビタミン
E及び/又はビタミンE化合物は特に好ましい。また、
熱安定性が優れ、写真感光材料に悪影響を及ぼすことが
少なく、酸化防止作用が優れているヒンダードフェノー
ル系酸化防止剤も特に好ましい。
【0055】本発明に用いられるヒンダードフェノール
系酸化防止剤としては、通常市販されている酸化防止剤
であって、写真フィルム用容器の樹脂組成物に適用した
場合に写真フィルムにカブリの発生や増減感等の障害の
ないものであればいずれも使用可能であるが、特に下記
のヒンダードフェノール系酸化防止剤が好適である。例
えば、1.3.5−トリメチル−2.4.6−トリス(3.
5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシベンジル)ベン
ゼン、テトラキス〔メチレン(3.5−ジ−tert−ブチ
ル−4−ヒドロキシ−ヒドロシンナメート)〕メタン、
オクタデシル−3.5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロ
キシ−ヒドロシンナメート、2.2'.2''−トリス〔3.
5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロ
ピオニルオキシ〕エチルイソシアヌレート、1.3.5−
トリス(4−tert−ブチル−3−ヒドロキシ−2.6−
ジ−メチルベンジル)イソシアヌレート、テトラキス
(2.4−ジ−tert−ブチルフェニル)4.4'−ビフェ
ニレンジ亜リン酸エステル、4.4'−チオビス(6−te
rt−ブチル−0−クレゾール)、2.2'−チオビス−
(6−tert−ブチル−4−メチルフェノール)、トリス
−(2−メチル−4−ヒドロキシ−5−tert−ブチルフ
ェニル)ブタン、2.2'−メチレン−ビス−(4−メチ
ル−6−tert−ブチルフェノール)、4.4'−メチレン
−ビス−(2.6−ジ−tert−ブチルフェノール)、4.
4'−ブチリデンビス−(3−メチル−6−tert−ブチ
ルフェノール)、2.6−ジ−tert−ブチル−4−メチ
ルフェノール、4−ヒドロキシ・メチル−2.6−ジ−t
ert−ブチルフェノール、2.6−ジ−tert−ブチル−4
−n−ブチルフェノール、2.6−ビス(2'−ハイドロ
キシ−3'−tert−ブチル−5'−メチルベンジル)−4
−メチルフェノール、4.4'−メチレン−ビス−(6−
tert−ブチル−0−クレゾール)、4.4'ブチリデン−
ビス(6−tert−ブチル−m−クレゾール)等。ブリー
ドアウトや熱分解が少なく、写真感光材料に対する悪影
響も小さい点等から融点(Melting point)が100℃以
上のものが好ましく、特に120℃以上のものが好まし
い。
【0056】これらの酸化防止剤はさらにカーボンブラ
ック等と併用すると酸化防止が相乗的に効果を発揮す
る。フェノール系酸化防止剤と燐系酸化防止剤とカーボ
ンブラックを併用すると、酸化防止効果が特に発揮され
るので好ましい。
【0057】その他プラスチック データ ハンドブック
(1980年7月5日,KK工業調査会発行)の794〜799ペ
ージに開示された各種酸化防止剤やプラスチック添加剤
データー集(昭和43年10月1日,KK化学工業社)の32
7〜329ページに開示された各種酸化防止剤やPLASTICS A
GE ENCYCLOPEDIA進歩編 1986(KKプラスチック・エー
ジ)の211〜212ページに開示された各種酸化防止剤等を
写真感光材料に悪影響を及ぼさない種類と添加量を選択
して用いることが可能である。
【0058】最内層には、ブロッキング防止剤を添加す
ることができる。このブロッキング防止剤としては、シ
リカ、炭酸カルシウム、タルク(ケイ酸マグネシウ
ム)、ケイ酸アルミニウム、カルシウムシリケート、ジ
カルボン酸エステルアミド、澱粉、変性澱粉、脂肪酸ア
ミド、ジメチルポリシロキサン等のシリコン、脂肪酸金
属塩等がある。
【0059】ブロッキング防止剤の添加量は、0.01〜5.
0重量%、好ましくは0.03〜3.5重量%、特に好ましくは
0.05〜7.5重量%である。添加量が0.01重量%未満では
ブロッキング防止効果がほとんど発揮されず、混練経費
増となるだけである。5.0重量%をこえると塊状の不均
一故障物の発生が多くなる。特に好ましいブロッキング
防止剤は、脂肪酸アミドと脂肪酸金属塩とジメチルポリ
シロキサンと平均粒子径が0.3〜20μmの合成シリカ及
び/又は天然シリカである。
【0060】以上に記載した各種添加物の他に、本発明
の写真感光材料用遮光袋に要求される特性を確保するた
めに各種の添加物を写真感光材料の品質を維持する種
類、添加量を選択して含有させることが出来る。これら
の添加物の代表例としては、公知の特許、実用新案、文
献に記載されたものでもよく、例えばプラスチック デ
ータ ハンドブック(KK工業調査会発行)がある。
【0061】本発明の写真感光材料用遮光袋は、各層を
個別に積層して形成しても、全層を共押出しで形成して
も(例えば、2層共押出し、3層共押出しで形成す
る。)、共押出し層と他の層を積層して形成してもよ
い。また、各層を個別に積層する場合、その積層方法と
しては、接着剤を用いても、ラミネートにより直接積層
してもよい。さらにまた接着剤層を介さずにブロッキン
グ接着やヒートシール溶着等により直接積層してもよ
い。
【0062】最外層と最内層の間に積層されるフイルム
層としては、各種の熱可塑性樹脂フィルム、例えば各種
ポリエチレン樹脂、エチレン共重合体樹脂、アイオノマ
ー樹脂、ポリプロピレン樹脂、プロピレン・αオレフィ
ン共重合体樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂、ポリアクリロニ
トリル樹脂、エチレンビニルアルコール共重合体樹脂、
ポリメチルペンテン樹脂、ポリ塩化ビニリデン樹脂、ポ
リアミド樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリスチレン樹
脂、ポリビニルアルコール樹脂、フッ素樹脂、ポリイミ
ド樹脂、ポリエステル樹脂などの公知の樹脂フィルム、
及びこれらの変性樹脂フィルム又はこれらの一軸又は二
軸延伸フィルムがある。また、金属薄膜加工フィルム
(代表的なものはアルミニウム真空蒸着フィルム)、セ
ルロースアセテートフィルム、セロファンフィルム、再
生セルロースフィルム、紙、合成紙、金属箔(代表例と
してアルミニウム箔)、不織布等がある。
【0063】特に好ましいフレキシブルシートは、二軸
延伸熱可塑性樹脂フィルム、不織布、合成紙及び感光物
質に影響を与えない坪量が20〜400g/mの各種の紙(未
晒クラフト紙、半晒クラフト紙、晒クラフト紙、ヒネリ
原紙、クルパック紙、デュオストレス紙、白板紙、写真
用原紙、純白ロール紙、コート紙、模造紙、グラシン
紙)である。
【0064】また、これらのフレキシブルシートは、1
種又は2種以上を組合せて用いることができ、ヒートシ
ールによる製袋の場合はヒートシールされる熱可塑性樹
脂フィルムより10℃以上、さらに好ましくは20℃以上融
点が高いことが製袋適性向上や外観向上の点から好まし
い。このフレキシブルシートにも遮光性物質を、多層積
層フィルムの遮光性を完全に確保するために添加するこ
とができる。
【0065】また、本発明の熱可塑性樹脂フィルムやフ
レキシブルシートを廃棄物として埋立て処理する場合を
考えると、現在、研究が進められている、または一部市
場に導入されているような分解性プラスチックを利用す
ればよい。例えば、生分解性を有するポリマーとしてI
CI社製の「BIOPOL」、UCC社製の「ポリカプ
ロラクトン」等を利用するとか、あるいは生分解を受け
やすい天然、あるいは合成高分子を添加剤として配合す
ることによって間接的に崩壊させるポリマー、またはデ
ンプン配合ポリマー等を利用することもできる。
【0066】特に最近安価で、微生物の働きで二酸化炭
素と水に分解する化学合成の生分解性プラスチックとし
て発売された、昭和高分子(株)製の「ビオノーレ」(ジ
カルボン酸等から化学合成した特殊なポリエステル系樹
脂)やイタリアのノバモント社製の「マタービー」(ト
ウモロコシのでんぷんと生分解性を持つ変性ポリビニル
アルコールのポリマーアロイ)を本発明の写真感光材料
用包装材料の一つ以上の層に50重量%以上、好ましくは
70重量%以上、特に好ましくは80重量%、最も好ましく
は90重量%以上含ませることが産業廃棄物処理性向上の
点で好ましい。特にヒートシールされる写真感光材料と
接触する層以外の層の一つ以上に用いることが好まし
い。
【0067】また、光分解性のポリマーを利用すること
も可能である。例えば、ポリエチレン重合時に主鎖に光
増感基としてカルボニル基を導入したエチレンと一酸化
炭素との共重合によるECOコポリマーを利用すると
か、あるいは添加剤として遷移金属塩、酸化促進剤、光
増感材等をベースポリマーに加え、光分解性を付与した
ものを利用することができる。さらにまた生分解性を有
するポリマー、光分解性ポリマー、水に可溶なポリマー
等の分解性ポリマーの1種以上を併用して用いてもよ
い。
【0068】各種熱可塑性樹脂、各種必須の添加剤、そ
の他の各種添加剤の詳細については、「株式会社工業調
査会,1980年7月5日発行,プラスチックデーターハン
ドブック」等に記載されている。これらの中から本発明
の写真感光材料用包装材料として必須の各種特性と写真
特性に悪影響を及ぼさない種類と量の組み合わせを選択
して用いる。
【0069】本発明の写真感光材料用包装体は、写真感
光材料と、該写真感光材料を密封包装した上述した写真
感光材料用遮光袋とを有し、該写真感光材料用遮光袋の
体積が写真感光材料の体積の約1.5倍であることを特徴
として構成されている。
【0070】写真感光材料用遮光袋の体積が写真感光材
料の体積の約1.0倍〜約1.5倍の間であり、好ましくは約
1.05倍〜約1.3倍の間である。写真感光材料用遮光袋の
体積が写真感光材料の体積より約1.5倍より大きいと、
遮光袋内の酸素や水分により写真性が悪化(カブリの増
加や感度変動)したり、写真感光材料と遮光袋の間の動
きが多くなり、摩擦カブリやスタチックマークが発生す
る。シート状写真感光材料では積重体が崩れてしまう問
題がある。また、約1.0倍より小さいと、写真感光材料
に圧力カブリが発生したり、コーナー部の折れ等が発生
する。また、輸送中の衝撃を直接写真感光材料に与え、
カブリを発生させたり、遮光袋にピンホールを発生させ
たり破袋が発生し、光カブリが発生し実用化不可とな
る。
【0071】本発明の写真感光材料用包装袋としては、
例えば、ユニパック袋、1重平袋、2重平袋、1重ガゼ
ット袋、2重ガゼット袋、シュリンク包装袋、バルク包
装袋(特開平3−53243号公報、実開平3−71346号公報
等)がある。具体例としては各種シート状及びロール状
写真感光材料の遮光袋、レンズ付フィルム(写ルンです
等の展示用防湿袋、35mmフィルム(防湿容器入)の複数
ヶ入展示用防湿袋、明室装填用帯状容器の防湿遮光袋等
である。また、35mmフィルムパトローネの冷蔵庫保存用
遮光物、印刷物やプリント写真の長期保存用遮光袋等に
も有用である。
【0072】本発明の写真感光材料用包装袋で包装する
ことができる写真感光材料の例を以下に示す。 ハロゲン化銀写真感光材料(印刷用フィルム、カラー
印画紙、カラーフィルム、印刷用マスター紙、DTR感
光材料、電算写植フィルム及びペーパー、マイクロフィ
ルム、映画用フィルム、自己現像型写真感光材料、直接
ポジ型フィルム及びペーパー等) 熱現像感光材料(熱現像カラー感光材料、熱現像白黒
感光材料(例えば特公昭43−4921号公報、同43−4924号
公報、「写真工学の基礎」銀塩写真編(1879年コロナ社
刊行)の553頁〜555頁及びリサーチ・ティスクロージャ
ー誌 1978年6月号9頁〜15頁(RD−17029)等に記載
されているもの。さらに、特開昭59−12431号公報、同6
0−2950号公報、同61−52343号公報や米国特許第4,584,
267号明細書に記載されている転写方式の熱現像カラー
感光材料等)) 感光・感熱性記録材料(特開平3−72358号公報等に
記載されているフォトサーモグラフィー(感光・感熱画
像形成方法)を用いた記録材料) ジアゾニウム写真感光材料(4−モルフォリノベンゼ
ンジアゾニウムマイクロフィルム、マイクロフィルム、
複写用フィルム、印刷用版材等) アジド、ジアジド系写真感光材料(パラアジドベンゾ
エード、4,4'ジアジドスチルベン等を含む感光材料、
例えば複写用フィルム、印刷用版材等) キノンジアジド系写真感光材料(オルソーキノンジア
ジド、オルソーナフトキノンジアジド系化合物、例えば
ベンゾキノン(1,2)−ジアジド−(2)−4−スルフォ
ン酸フェニルエーテル等を含む感光材料、例えば印刷用
版材、複写用フィルム、密着用フィルム等) フォトポリマー(ビニル系モノマー等を含む感光材
料、印刷用版材、密着用フィルム等) ポリビニル桂皮酸エステル系感光材料(例えば印刷用
フィルム、IC用レジスト等)
【0073】その他、各種の光や酸素や亜硫酸ガス等に
より変質、劣化する感光物質、例えば食品(バター、ピ
ーナッツ用袋、マーガリン、スナック製品、ツマミ、菓
子、お茶、ノリ等)、医薬品(胃腸薬、カゼ薬等の粉末
状、顆粒状の袋入薬品)、染料、顔料、写真現像薬品、
写真定着薬品、トナー等にも適用できる。
【0074】
【作用】本発明の写真感光材料用遮光袋では、最外層は
滑り角度が大きく摩擦が大きいので容易に滑らず、最内
層は滑り角度が小さく摩擦が小さいので写真感光材料と
の滑りをよくしている。
【0075】
【実施例】本発明の写真感光材料用遮光袋の実施例を図
面に基づいて説明する。図1から図13までは、それぞれ
写真感光材料用遮光袋の層構成を示す部分断面図であ
る。なお、図中上側が袋の外側である。
【0076】図1に示す写真感光材料用遮光袋は、遮光
性物質を含む最内層1aと最外層2とからなる2層共押
出しフイルムIIaで形成されている。
【0077】図2に示す写真感光材料用遮光袋は、最内
層1と遮光性物質を含む最外層2aとからなる2層共押
出しフイルムIIaで形成されている。
【0078】図3に示す写真感光材料用遮光袋は、遮光
性物質を含む最内層1aと遮光性物質を含む最外層2a
とからなる2層共押出しフイルムIIaで形成されてい
る。
【0079】図4に示す写真感光材料用遮光袋は、遮光
性物質を含む最内層1aと、中間層3と、最外層2とか
らなる3層共押出しフイルムIIIaで形成されている。
【0080】図5に示す写真感光材料用遮光袋は、遮光
性物質を含む最内層1aと、中間層3と、遮光性物質を
含む最外層2aとからなる3層共押出しフイルムIIIa
で形成されている。
【0081】図6に示す写真感光材料用遮光袋は、遮光
性物質を含む最内層1aと、遮光性物質を含む中間層3
aと、遮光性物質を含む最外層2aとからなる3層共押
出しフイルムIIIaで形成されている。
【0082】図7に示す写真感光材料用遮光袋は、遮光
性物質を含む最内層1aと、遮光性物質を含む中間層3
aと、最外層2とからなる3層共押出しフイルムIIIa
で形成されている。
【0083】図8に示す写真感光材料用遮光袋は、最内
層1と、中間層3と、遮光性物質を含む最外層2aとか
らなる3層共押出しフイルムIIIaで形成されている。
【0084】図9に示す写真感光材料用遮光袋は、遮光
性物質を含む最内層1aと最外層2とを接着剤層4で積
層して形成されている。
【0085】図10に示す写真感光材料用遮光袋は、遮光
性物質を含む最内層1aと遮光性物質を含む中間層3a
とからなる2層共押出しフイルムIIaと、最外層2とを
接着剤層4で積層して形成されている。
【0086】図11に示す写真感光材料用遮光袋は、遮光
性物質を含む最内層1aと金属箔5と最外層2とを、接
着剤層4で積層して形成されている。
【0087】図12に示す写真感光材料用遮光袋は、遮光
性物質を含む最内層1aと遮光性物質を含む中間層3a
とからなる2層共押出しフイルムIIaと、金属箔5と、
最外層2とを接着剤層4で積層して形成されている。
【0088】図13に示す写真感光材料用遮光袋は、遮光
性物質を含む最内層1aと、フレキシブルシート6に金
属薄膜7が加工されて金属薄膜加工フレキシブルシート
8と、最外層2とを接着剤層4で積層して形成されてい
る。
【0089】〔実施例1〕図1に示す遮光性2層共押出
しフイルムIIaと同一の層構成とした。最外層は、酢酸
ビニル含有量が14%、MFR(ASTM D 1238)が3.
5g/10分、密度(ASTM D 1505)が0.93g/cm3
ビカット軟化点(ASTM D 1525)が68℃のエチレン
−酢酸ビニル共重合体樹脂20重量%、MFR(ASTM
D 1238)が2.1g/10分、密度(ASTM D 1505)が
0.920g/cm3、ビカット軟化点(ASTM D 1525)が1
01℃のエチレン・4メチルペンテン−1共重合体樹脂7
9.8重量%、ブロッキング防止剤として合成シリカが0.2
重量%からなり、厚さ30μmのエチレン共重合体樹脂層
とした。滑り角度は78度であった。
【0090】最内層は、MFRが2.1g/10分、密度が0.
935g/cm3、ビカット軟化点が115℃のエチレン・4メチ
ルペンテン−1共重合体樹脂56.4重量%、MFRが0.9g
/10分、密度が0.954g/cm3、ビカット軟化点が124℃の
高密度ホモポリエチレン樹脂30重量%、滑剤として粘度
が1万センチストークスのジメチルポリシロキサン0.3
重量%とステアリン酸カルシウム0.2重量%、酸化防止
剤としてヒンダードフェノール系酸化防止剤であるペン
タエリスチル−テトラキス〔3−3,5−ジ−t−ブチ
ル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート0.05重量
%、燐系酸化防止剤のトリモノフォスフェイト0.05重量
%、遮光性物質として平均粒子径(電子顕微鏡観察法)
が20mμ、比表面積(BET法)が135m2/g、吸油量
(JISK 6221 B法,アマニ油使用)が110ml/100
g、揮発分(JIS K 6221)が1%、pH(JIS K
6221)が8.4、灰分(JIS K 6221)が0.2%、硫黄
分(ASTM D 1619)が0.12%、ベンゼン抽出量(A
STM D 1618)が0.04%のファーネスカーボンブラッ
ク3重量%、MFRが2.5g/10分、密度が0.923g/c
m 3、ビカット軟化点が91℃の低密度ホモポリエチレン樹
脂10重量%からなり、厚さ70μmの遮光性ポリオレフィ
ン樹脂層とした。滑り角度は23度であった。
【0091】以上のような2層共押出しフイルムを、2
層共押出しインフレーションフィルム成形機を用い、ブ
ロー比1.2、樹脂温度が最外層180℃、最内層190℃で作
成した。
【0092】この2層共押出しインフレーションフィル
ム(筒状フィルム)を引取方向に対して交差する方向に
ヒートシール及び切断して写真感光材料用遮光袋を作成
した。
【0093】この遮光袋は完全遮光性を確保できるヒー
トシール強度(低温保存下及び1年経時後等あらゆる条
件下)とゲルボテスト強度と物理強度を有する優れたも
のであった。特に、最内層をカーボンブラックや滑剤を
含むヤング率の大きい高分子量、高ビカット軟化点を有
する樹脂組成物を含む遮光性ポリオレフィン樹脂層とし
たので、ヒートシール断面からの光のパイピング作用に
よる光の遮光袋内への浸入も皆無となり完全遮光性を確
保できた。また、滑性向上による写真感光材料の遮光袋
への出し入れ作業がしやすくなり、スタチックマークの
発生がなくなった。さらに、ヤング率が大きい最内層構
成なので破袋やピンホールの発生もなくなり、耐摩耗性
も向上し塵の発生が大巾に減少した。最外層は防湿性を
有しながらブロッキング防止性、物理強度の優れたエチ
レン共重合体樹脂層としたので荷崩れの発生がなく、カ
ールが小さく、無塵性を有し、帯電防止性(酢酸ビニル
を含む効果)も優れていた。
【0094】〔実施例2〕実施例1の遮光袋に、内径76
mmφ、肉厚8mmの中性再生紙からなる紙巻芯に幅21.0c
m、長さ50mの電算写植フィルムを巻きつけエンドテー
プで巻きほぐれないように端末を止めたロール状写真感
光材料を収納し、これを6本仕切り枠で仕切られたダン
ボール箱に6個収納して写真感光材料包装体とした。
【0095】この写真感光材料包装体は、袋の破れやピ
ンホール、塵(紙粉等)、スタチックマークの発生がな
かった。
【0096】〔実施例3〕図3に示す遮光性2層共押出
しフイルムIIaと同一の層構成とした。最外層は、MF
Rが0.8g/10分、密度が0.906g/cm3、ビカット軟化点
が84℃、分子量分布(MW/MN)が4.4のエチレン・
ブテン−1共重合体樹脂30重量%、MFRが2.0g/10
分、密度が0.920g/cm3、ビカット軟化点が103℃のエチ
レン・オクテン−1共重合体樹脂64.75重量%、アルミ
ニウムの含水酸化物で表面被覆した乾燥減量(110℃,
2時間)が0.2%の二酸化チタン5重量%、滑剤として
ステアリン酸亜鉛0.2重量%、ヒンダードフェノール系
酸化防止剤としてテトラキス〔メチレン−3(3,5−
ジ−t−ブチル−ヒドロキシフェニル)プロピオネー
ト〕メタン0.05重量%からなり、厚さ40μmの光反射性
L−LDPE樹脂フィルム層とした。滑り角度は58度で
あった。
【0097】最内層は、MFRが0.9g/10分、密度が0.
954g/cm3、ビカット軟化点が131℃の高密度ホモポリエ
チレン樹脂66.85重量%、MFRが2.0g/10分、密度が
0.920g/10分、ビカット軟化点が101℃のエチレン・4
メチルペンテン−1共重合体樹脂20重量%、MFRが3.
6g/10分、密度が0.89g/10分、ビカット軟化点が65℃
の低結晶性のエチレン・αオレフィン共重合体樹脂(三
井石油化学製 タフマーA4090)10重量%、平均粒子径
が21mμ、比表面積が125m2/g、吸油量が76ml/100
g、揮発分が0.8%、pHが7.7、灰分が0.35%、硫黄分
が0.18%、ベンゼン抽出量が0.06%のファーネスカーボ
ンブラック3重量%、滑剤としてエルカ酸アミド0.05重
量%、酸化防止剤としてビタミンEカルボン酸エステル
0.05重量%、ペンタエリスチル−テトラキス〔3−
(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニ
ル)〕プロピオネート0.05重量%からなり、厚さ60μm
の遮光性ポリオレフィン樹脂層とした。滑り角度は12度
であった。
【0098】以上のような2層共押出し遮光性インフレ
ーションフィルムを実施例1と同様の方法及び条件で作
製し、かつ、実施例1と同様な写真感光材料用遮光袋を
作成した。
【0099】この写真感光材料用遮光袋は、実施例1と
同様の効果の他、最外層が白色の光反射性L−LDPE
樹脂フィルム層となっているので、写真感光材料を包装
するセーフライト下で遮光袋の存在及び表裏がわかるよ
うになり、かつ、印刷仕上がりが美しく細かい字や精密
なバーコード印刷も可能となり、従来のレーベル貼りを
省くことが可能になった。太陽光下での温度上昇も小さ
かった。
【0100】また、最外層に結晶化度の小さい密度が0.
906g/cm3の超低密度L−LDPE樹脂を30重量%添加
しているので、最外層表面を明室内で段ボール詰めの前
に60℃前後に加熱し、UVインキでバーコード、品種
名、注意書等を印刷し、その後紫外線照射により硬化さ
せると耐摩耗性を向上させることができる。
【0101】〔実施例4〕図7に示す遮光性3層共押出
しフイルムIIIaと同一の層構成とした。最外層は、厚
さ10μmの三菱化成製のポリアミド共重合体樹脂層とし
た。中間層は、厚さ10μmの遮光性物質のカーボンブラ
ックを2.0重量%含む酸変性ポリオレフィン樹脂接着層
(三井石油化学製 アドマー)とした。最内層は、実施
例1の最内層と同一の厚さ80μmの遮光性ポリオレフィ
ン樹脂層とした。
【0102】以上のような遮光性3層共押出しフイルム
を、3層共押出しインフレーションフィルム成形機を用
い、ブロー比1.2、樹脂温度が最外層260℃、最内層200
℃で、最外層を空冷し、最内層を水冷マンドレルに接触
冷却して作成した。この遮光性3層共押出しインフレー
ションフィルムの層間剥離強度は150g/15mm幅であっ
た。
【0103】この3層共押出し遮光性インフレーション
フィルム(筒状フィルム)を引取方向に対して交差する
方向をヒートシール及び切断して写真感光材料用遮光袋
を作成した。
【0104】この遮光袋は実施例1と同様の優れた特性
を有するだけでなく、最外層が耐熱・酸素バリヤ性を有
するポリアミド共重合体樹脂層としているので製袋適
性、完全遮光性、外観、ゲルボテスト強度等が実施例1
よりさらに優れており、耐摩耗性、ヤング率も優れてい
るので無塵性、破袋強度、耐ピンホール性、柔軟性、酸
素バリヤ性、防湿性も優れた写真感光材料用遮光袋とし
て最適であった。特に、層間剥離強度を150g/15mm幅と
小さくしたことにより柔軟性、耐ピンホール性、ゲルボ
テスト強度、引裂き強度が予想外に優れた写真感光材料
用遮光袋となった。
【0105】
【発明の効果】本発明は、以上のように構成したので以
下の効果を有する。 (1) 出荷・輸送、倉庫内の積み上げ時に荷崩れすること
がないが、遮光袋への写真感光材料の出し入れ適正は優
れている。 (2) 遮光袋の外面から塵の発生が大幅に減少する。 (3) 段ボール箱やボール箱に収納した際、箱及び仕切り
枠との摩擦が大きく、袋の外面の磨耗、スリ傷の発生が
大幅に減少し、また、コーナー部のピンホールの発生も
大幅に減少する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明による写真感光材料用遮光袋の層構成
を示す部分断面図。
【図2】 本発明による写真感光材料用遮光袋の層構成
を示す部分断面図。
【図3】 本発明による写真感光材料用遮光袋の層構成
を示す部分断面図。
【図4】 本発明による写真感光材料用遮光袋の層構成
を示す部分断面図。
【図5】 本発明による写真感光材料用遮光袋の層構成
を示す部分断面図。
【図6】 本発明による写真感光材料用遮光袋の層構成
を示す部分断面図。
【図7】 本発明による写真感光材料用遮光袋の層構成
を示す部分断面図。
【図8】 本発明による写真感光材料用遮光袋の層構成
を示す部分断面図。
【図9】 本発明による写真感光材料用遮光袋の層構成
を示す部分断面図。
【図10】 本発明による写真感光材料用遮光袋の層構成
を示す部分断面図。
【図11】 本発明による写真感光材料用遮光袋の層構成
を示す部分断面図。
【図12】 本発明による写真感光材料用遮光袋の層構成
を示す部分断面図。
【図13】 本発明による写真感光材料用遮光袋の層構成
を示す部分断面図。
【符号の説明】
1,1a…最内層 2,2a…最外層 3,3a…中間層 4,4a…接着剤層 5,5a…フレキシブルシート層 6…金属層 7…金属層薄膜加工フレキシブルシート II,IIa…2層共押出しフィルム層 III,IIIa…多層共押出しフィルム層 a…遮光性物質を含有することを示す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B65D 81/30 A 9028−3E

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 最外層と最内層とが熱可塑性樹脂フイル
    ムで形成され、最外層の滑り角度が最内層の滑り角度よ
    り5度以上大きく、かつ、遮光性を有していることを特
    徴とする写真感光材料用遮光袋
  2. 【請求項2】 多層共押出し遮光性フイルムで形成され
    ている請求項1に記載の写真感光材料用遮光袋
  3. 【請求項3】 最外層と最内層とが接着剤層で接着され
    ている請求項1に記載の写真感光材料用遮光袋
  4. 【請求項4】 最内層の熱可塑性樹脂フイルムが、エチ
    レン共重合体樹脂を5重量%以上と、滑剤とを含むポリ
    オレフィン樹脂フイルムで形成されている請求項1に記
    載の写真感光材料用遮光袋
  5. 【請求項5】 最外層が光反射性遮光性物質を含み、最
    内層が光吸収性遮光性物質を含んでいる請求項1、2、
    3又は4に記載の写真感光材料用遮光袋
  6. 【請求項6】 最内層の滑り角度が30度以下、最外層の
    滑り角度が35度以上である請求項1、2、3、4又は5
    に記載の写真感光材料用遮光袋
  7. 【請求項7】 最外層又は最外層を有する積層フィルム
    と最内層又は最内層を有する積層フィルムが接着剤層を
    介さずにヒートシール方法により凹凸を有する表面状態
    で、かつ強弱のヒートシール強度で積層されている請求
    項1、4、5又は6に記載の写真感光材料用遮光袋
  8. 【請求項8】 該遮光性が金属粉末、金属化合物及び/
    又はLarsenの油浸法で測定した屈折率(光の波長589m
    μ)が1.50以上の無機顔料を含むことにより達成されて
    いる請求項1、2、3、4、5、6又は7に記載の写真
    感光材料用遮光袋
  9. 【請求項9】 写真感光材料と、該写真感光材料を密封
    包装した請求項1、2、3、4、5、6又は7に記載の
    写真感光材料用遮光袋とを有し、該写真感光材料用遮光
    袋の体積が写真感光材料の体積の約1.0〜約1.5倍である
    ことを特徴とする写真感光材料用包装体
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