JPH06130283A - カメラの焦点検出装置及び交換レンズ - Google Patents
カメラの焦点検出装置及び交換レンズInfo
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- JPH06130283A JPH06130283A JP4277354A JP27735492A JPH06130283A JP H06130283 A JPH06130283 A JP H06130283A JP 4277354 A JP4277354 A JP 4277354A JP 27735492 A JP27735492 A JP 27735492A JP H06130283 A JPH06130283 A JP H06130283A
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Abstract
検出手段固有のデ−タに応じてピント位置を補正する機
能を有するカメラの焦点検出装置、及び、この装置に使
用される交換レンズに関し、交換レンズのメモリーに記
憶すべきデ−タ量を極端に増大することなしに、交換レ
ンズを、任意の検出開口の大きさ、検出方向及び検出位
置の焦点検出手段を搭載したカメラに取り付けて焦点検
出を行った場合にも確実なピント補正を行うことを目的
とする。 【構成】 交換レンズに内臓されたメモリ−に交換レン
ズの像面湾曲を表すデ−タを記憶させ、カメラに内臓さ
れたメモリ−に焦点検出手段の検出開口の大きさ、検出
方向及び検出領域の撮影画面内における位置を表すデー
タを記憶させて構成する。
Description
タ及び焦点検出手段固有のデ−タに応じてピント位置を
補正する機能を有するカメラの焦点検出装置、及び、こ
の装置に使用される交換レンズに関する。
るカメラの焦点検出装置として、例えば特開昭62−2
27108号公報に開示されるものが知られている。
口の大きさに相当するF値(以下開口相当F値と呼ぶ)
が、例えば4であるとすると、交換レンズの開放のF値
も4であるなら問題はないが、4ではなく例えば2であ
ると、開放撮影時には焦点検出素子から得られるピント
位置が最良ピント位置からずれてしまう。
換レンズ固有なものなので、特開昭62−227108
号公報の発明では、F値補正量を交換レンズ内に記憶し
ておき、焦点検出時には、F値補正量を読みだしてピン
ト位置が補正される。
れば、F値補正量の値も異なるため、ある種類の交換レ
ンズ(例えば50mm/1.4の標準レンズ)に焦点検出素子の
開口相当F値が4の場合のF値補正量(開放F4差)の
み記憶されていた場合、この種の交換レンズを開口相当
F値が8の焦点検出素子をもつカメラボディに取り付け
て焦点検出を行ってもピント補正はうまくいかない。
の発明では、二つ以上のF値補正量、例えば開放F4差
と開放F8差の二つを、交換レンズに記憶させておき、
交換レンズを、開口相当F値が4あるいは8ではなく、
例えば5.6の焦点検出素子をもつカメラボディに取り
付けて焦点検出を行う時には、記憶されている開放F4
差と開放F8差とから近似補正量として、例えば、 0.5・( 開放F4差+開放F8差) なる値を算出し、この値を補正量とすることが行われ、
これにより、交換レンズとカメラボディの任意の組み合
わせにおいてピント補正が可能になっている。
7108号公報の発明では、焦点検出領域が撮影光軸近
傍に限られたものであり、焦点検出領域が撮影光軸から
離れていると適正なピント補正ができなくなる。
離れた領域を焦点検出領域とする焦点検出装置における
ピント補正の技術として、例えば、特開昭62−189
415号公報に開示されるものが開発されている。
においても、ピント補正量は、焦点検出素子の焦点検出
領域の撮影画面内での位置及び検出方向により異なるた
め、この特開昭62−189415号公報の発明では、
予め複数の焦点検出位置及び検出方向の異なる焦点検出
素子に対応したピント補正量が交換レンズ内に記憶され
ている。
形で示した領域a,b,c,dを検出領域、長方形の長
軸方向を検出方向、長方形の中心位置を検出位置とする
と、交換レンズ(例えば50mm/1.4の標準レンズ)の検出
領域がa,b,c,dである焦点検出素子に対応するピ
ント補正量ha,hb,hc,hdが、予め交換レンズ
に記憶され、検出領域がbである焦点検出素子を有する
カメラボディに交換レンズを取り付けて焦点検出を行う
場合には、交換レンズより選択的にhbを読み込んでピ
ント補正が行われる。
た方法では、図3に示したa,b,c,dとは異なる検
出領域eをもつ焦点検出素子を搭載したカメラボディ
に、上述した交換レンズを使用した場合には、交換レン
ズが検出領域eに対応するピント補正量heを記憶して
いないため、ピント補正を行うことができないという問
題があった。
記憶しておけばよいが、このような考え方では、通常カ
メラボディが異なれば焦点検出素子も異なるので、交換
レンズの記憶量が膨大になるという問題が発生する。
ディを開発するときに、交換レンズに記憶されているピ
ント補正量に対応する検出領域の焦点検出素子を搭載し
なければならないという設計上の制限が発生するという
問題がある。
レンズにおいても、焦点検出素子の検出開口の大きさ、
検出位置及び検出方向により異なるため、交換レンズが
記憶すべきデ−タの数はさらに膨大なものになってしま
う。
ために鋭意研究した結果、交換レンズの像面湾曲と焦点
検出素子から出力されるピント位置との間に以下に述べ
るような関係があることを見出した。
像面湾曲および焦点検出素子について説明する。像面湾
曲とは、各像高における所定空間周波数(30本/mm
前後、即ち10〜50本/mmの範囲の周波数)のMTF
がピ−クとなる像面位置を連ねたものであり、また、像
高とは撮影画面内の像点の撮影光軸からの距離である。
は撮影光軸を中心とする同一円上の点なので、像点Aと
像点Bの像高は等しいものとなり、一般に交換レンズは
撮影光軸に対して回転対象であるから、像高が等しい像
点においては、交換レンズの結像性能は等しい。
うと一次元のMTFのことであるから、等像高でも空間
周波数の方向が違えばMTFの値は異なる。そしてこの
空間周波数の方向のうち特定の2つの方向には特別に名
前がつけられている。すなわちラジアル方向とタンジェ
ンシャル方向である。
た。長方形の長軸方向が空間周波数の方向を表してい
る。像点Aの所にはラジアル方向を示した。長方形の長
軸方向が像点Aと撮影光軸を結ぶ方向に対して垂直とな
っている。
した。長方形の長軸方向が像点Bと撮影光軸を結ぶ方向
と同じとなっている。像点Cの所にはラジアル方向とタ
ンジェンシャル方向の中間の方向を示した。
れ図4に示した空間周波数の方向のMTFの値をMA、
MB、MCとすれば、上述したように、像点A、像点B
及び像点Cは等像高でありながら一般に、MA≠MB≠
MCである。
ら、一般に像面湾曲も、空間周波数の方向により異なっ
たものとなる。勿論この像面湾曲は交換レンズ固有のも
のであり、交換レンズが異なれば像面湾曲も異なるもの
となる。
ズ、標準レンズ、望遠レンズの開口F値8におけるラジ
アル及びタンゼンシャル方向の各像面湾曲を示したもの
であり、図8は、図5とは異なる種類の広角レンズの絞
り状態が異なる場合(開口F値が4、5. 6、8の場
合)のラジアル方向の像面湾曲を示したものである。
ンズの種類により、また空間周波数の方向により、さら
に絞り状態(開口F値)により異なることがわかる。な
お図5ないし図8において、縦軸は像高、横軸は像面位
置である。また横軸の原点はここでは、主波長(例えば
d線)の近軸像面位置としたが、横軸の原点の位置は本
質的には像面湾曲と無関係である。
式の焦点検出素子を示すもので、この焦点検出素子2で
は、交換レンズ3の射出光束から2つの部分光束が取り
出され、各々の部分光束の結像位置の違いによりピント
状態が検出される。
る二つの開口4a、4bのコンバ−タ−レンズ5による
像、すなわち焦点検出素子2の入射瞳4a'、4b'を示し
たもので、点線6が検出開口の大きさを示している。
違いを知るために焦点検出素子2の2つの結像面には微
小光電素子を1次元に配列した素子(CCD 等)8a,8
bが用いられるが、一般にこの配列方向と前記二つのマ
スク開口4a,4bの並び方向は一致し、これ等の方向
と垂直な方向を焦点検出方向と呼ぶ。というのは、一次
元に配列された光電素子は、その配列方向と垂直な方向
の光強度分布を検出するからである。
終わったので、以下、本発明者の見出した知見を述べ
る。すなわち、本発明者は、先ず、焦点検出素子の検出
開口の大きさと交換レンズの絞り開口の大きさが等しい
場合において、焦点検出素子から出力されるピント位置
は、焦点検出素子の検出方向と等しい方向の空間周波数
における像面湾曲の、焦点検出素子の検出領域の撮影画
面内における位置と等しい像高での値と良い精度で一致
することを見出した。
のMTFがピ−クとなる像面位置は最良像面を表してい
る。像面湾曲とは、上述したように各像高における所定
空間周波数のMTFがピ−クとなる像面位置を連ねたも
のなので、焦点検出素子から出力されるピント位置は、
交換レンズの絞り開口の大きさが焦点検出素子の開口の
大きさと等しいときの最良像面位置となる。
の大きさは必ずしも焦点検出素子の開口の大きさとは限
らない。むしろ異なる方が一般的である。したがってピ
ント補正が必要となるが、交換レンズ内に複数の絞り状
態に対する像面湾曲を表すデ−タを記憶しておくことに
より、この補正が可能となる。
が異なるものになることは上述したが、本発明者は、交
換レンズの任意の開口F値n、任意の像高yにおいて、
任意の方向の空間周波数の像面湾曲 fn (y) は、ラジア
ル方向の空間周波数の像面湾曲Rf n (y) とタンジェン
シャル方向の空間周波数の像面湾曲Tf n (y) を用い
て、 fn (y) ≒γ・Rf n (y) +(1−γ)・Tf n (y) ・・・(1) と近似されることを見出した。
向から角度θずれている場合 γ=〔1−sin[ 2・θ+( π/2)]〕/2 ・・・(2) となる。
交しているので、θ=π/2の方向はタンジェンシャル方
向となる。したがって空間周波数の方向に関しては交換
レンズに、ラジアル、タンジェンシャル両方向のみの像
面湾曲のデ−タを格納しておけば、任意の方向の像面湾
曲はこの二つのデ−タより算出可能となる。
値及び空間周波数の方向の如何に関わらず、像面湾曲は
次のような像高yの多項式 fn (y) ≒kn4・y4 +kn2・y2 +kn0 ・・・(3) で近似できることを見出した。
個の係数kn4,kn2,kn0のみを記憶すれば十分であ
る。交換レンズの開口F値が異なれば像面湾曲も異なる
ことは上述したが、これに対しては、上述した特開昭6
2−227108号公報に開示される発明と同様な方法
をとることができる。
る像面湾曲を記憶しておき、それら以外の開放F値にた
いする像面湾曲は、記憶している像面湾曲から近似する
方法である。
4 (y) と、開口F値8の像面湾曲 f8 (y) とを記憶して
おき(ここでの像面湾曲はラジアル方向と考えてもいい
し、タンジェンシャル方向と考えてもよい)、開口F値
5. 6の像面湾曲 f5.6(y)は、たとえば、 f5.6(y)≒0.5 ・(f4 (y) + f8 (y) ) ・・・(4) と近似する。
値mが2.8 より大きい交換レンズ(以下A種レンズと呼
ぶ)では、絞り開放(開口F値m)での像面湾曲 f
m (y) と開放F値が8での像面湾曲 f8 (y) を記憶して
おけば充分であることを経験的に見出した。
n (y) は、 fn (y) ≒〔log2(8/n) ・f m (y) +log2(n/m) ・f8 (y)〕/log2(8/m) ・・・(5) という近似で充分である。
の交換レンズ(以下B種レンズと呼ぶ)では、絞り開放
(開口F値m)での像面湾曲 fm (y) と開放F値が4で
の像面湾曲 f4 (y) と開放F値が8での像面湾曲f8 (y)
を記憶しておけば充分であることを経験的に見出した。
場合の像面湾曲 fn (y) は、 fn (y) ≒〔log2(4/n) ・f m (y) +log2(n/m) ・f4 (y)〕/log2(4/m) ・・・(6) という近似で充分であり、また開放F値が、4 <nなる
nの場合の像面湾曲 fn(y) は、 fn (y) ≒log2(8/n) ・ f4 (y) +log2(n/4) ・f8 (y) ・・・(7) という近似で充分である。
ル方向を示している)、B種レンズについては、 R fm (y) ,T fm (y) ,R f4 (y) ,T f4 (y) ,Rf8 (y),Tf8 (y) ・・・(9) の計6つの像面湾曲を記憶することになる。
式で表現できたので、A種レンズでは計12個、B種レ
ンズでは計18個のデ−タを記憶すればよいことになる
が、ここに、像高y=0すなわち交換レンズの光軸上の
場合ラジアル、タンジェンシャル方向は同等であるか
ら、ラジアル方向の像面湾曲を、 R f (y)=kR4・y4 +kR2・y2 +kR0 ・・・(10) タンジェンシャル方向の像面湾曲を、 T f (y)=kT4・y4 +kT2・y2 +kT0 ・・・(11) と多項式で表したとき、 kR0=kT0 ・・・(12) である。
1に示すように、実質的に10個のデ−タ、B種レンズ
の場合には、図12に示すように、実質的に15個のデ
−タを記憶しておけば良いことになる。
なされたもので、交換レンズのメモリーに記憶すべきデ
−タ量を極端に増大することなしに、交換レンズを、任
意の検出開口の大きさ、検出方向及び検出位置の焦点検
出手段を搭載したカメラに取り付けて焦点検出を行った
場合にも確実なピント補正を行うことができるカメラの
焦点検出装置及びこの装置に使用される交換レンズを提
供することを目的とする。
検出装置は、カメラに内蔵され撮影画面内の特定の検出
領域に対して焦点検出を行いピント位置を出力する焦点
検出手段と、交換レンズに内臓されたメモリ−に記憶さ
れた交換レンズ固有のデ−タと、カメラに内臓されたメ
モリ−に記憶された前記焦点検出手段固有のデ−タとを
用いて前記ピント位置を補正する補正手段、とを有する
カメラの焦点検出装置において、前記交換レンズ固有の
デ−タは、交換レンズの像面湾曲を表すデ−タであり、
前記焦点検出手段固有のデ−タは、焦点検出手段の検出
開口の大きさ、検出方向及び前記検出領域の撮影画面内
における位置を表すデータであるものである。
項1において、前記交換レンズの像面湾曲を表すデ−タ
は、交換レンズの像面湾曲曲線を像高の多項式で表した
ときの係数であるものである。
項1又は2において、前記像面湾曲は、交換レンズのラ
ジアル方向とタンジェンシャル方向の像面湾曲であるも
のである。
項1ないし3において、前記交換レンズの像面湾曲を表
すデ−タは、交換レンズの複数の絞り状態に対応した複
数の像面湾曲を表すデ−タであるものである。
デ−タを記憶したメモリーを内蔵しているものである。
請求項6の交換レンズは、請求項5において、前記像面
湾曲を表すデ−タは、像面湾曲曲線を像高の多項式で表
したときの係数であるものである。
において、前記像面湾曲は、交換レンズのラジアル方向
とタンジェンシャル方向の像面湾曲であるものである。
ンズの像面湾曲を表すデ−タと、焦点検出手段の検出開
口の大きさ、検出方向及び前記検出領域の撮影画面内に
おける位置を表すデータとに基づいて、ピント位置が補
正される。
換レンズの像面湾曲曲線を像高の多項式で表したときの
係数が、交換レンズの像面湾曲を表すデ−タとして交換
レンズのメモリーに記憶される。
換レンズのラジアル方向とタンジェンシャル方向の像面
湾曲に基づいて、任意の方向の像面湾曲が演算される。
請求項4のカメラの焦点検出装置では、交換レンズの複
数の絞り状態に対応した複数の像面湾曲を表すデ−タに
基づいて、任意の実絞り時の像面湾曲が演算される。
像面湾曲を表すデ−タを記憶したメモリーが内蔵され
る。請求項6の交換レンズでは、像面湾曲曲線を像高の
多項式で表したときの係数が、交換レンズの像面湾曲を
表すデ−タとして交換レンズのメモリーに記憶される。
ラジアル方向とタンジェンシャル方向の像面湾曲が交換
レンズのメモリーに記憶される。
る。図1は、本発明の焦点検出装置の一実施例を備えた
カメラを示すもので、カメラボディ11には、交換レン
ズ13が着脱自在に装着されている。
ンズ15を通過した被写体光の一部は、可動ミラー17
の透光部を通過して、可動ミラー17に固定される副ミ
ラー19で下方に反射され、焦点検出素子21に入射さ
れる。
光の一部は、ファインダースクリーン23を通過して、
ファインダーのペンタプリズム25に導かれ、ペンタプ
リズム25で折曲された後、接眼レンズ27を通り、撮
影者の眼球に導かれる。
9に示した焦点検出素子とほぼ同様に構成され、コンバ
ーターレンズ29と、ミラー31と、絞りマスク33
と、再結像レンズ35と、受光素子37とから構成され
ている。
のデータを記憶するレンズ側メモリー39が配置されて
いる。カメラボディ11には、カメラの全体的な制御を
行うCPU41が配置され、このCPU41には、レン
ズ側メモリー39が接続されている。
子21固有のデータを記憶するボディ側メモリー43が
配置されており、このボディ側メモリー43は、CPU
41に接続されている。
出開口の大きさがa(F値で表してある)、検出位置
(検出像高)がy、検出方向がθ(ラジアル方向より計
った角度)とされており、これらa、y、θの値は、ボ
ディ側メモリ−43に記憶されている。
は、前述したA種レンズとされ、被写体を交換レンズ1
3の開口F値がnとなるように絞って撮影するものとす
る。なお、撮影時の交換レンズ13の開口F値は、撮影
者が決定する場合もあるし、測光結果を基にカメラ側が
自動的に決定する場合もある。
ら、レンズ側メモリ−39には、図11に示した像面湾
曲を表す10個のデ−タが記憶されている。以下、図2
に示すフローチャートを用いて、ピント位置補正量の算
出の手順を詳細に説明する。
39より像面湾曲を示す10個のデ−タを読み込む(ス
テップS101)。次にカメラボディ11のボディ側メ
モリ−43より、焦点検出素子21の固有のデータを示
す値a(検出開口の大きさ)、y(検出位置)、θ(検
出方向)を読み込む(ステップS102)。
て、前述した式(3)から、 fm (y) =γ・Rf m (y) +(1−γ)・Tf m (y) ・・・(17) f8 (y) =γ・Rf 8 (y) +(1−γ)・Tf 8 (y) ・・・(18) を演算する(ステップS104)。
て、計算ピント位置Pa が、 Pa =〔log2(8/a) ・f m (y) +log2(a/m) ・f8 (y)〕/log2(8/m) ・・・(19) として演算される(ステップS105)。
基づいて計算最良像面位置Pn が、 Pn =〔log2(8/n) ・f m (y) +log2(n/m) ・f8 (y)〕/log2(8/m) ・・・(20) として演算される(ステップS106)。
された検出ピント位置である。この後、像面が現在の位
置よりピント調整量Dだけ動くように交換レンズ13が
移動され、ピント調節が行われる(ステップS10
9)。
では、交換レンズ13の像面湾曲を表すデ−タと、焦点
検出手段の検出開口の大きさa、検出方向θ及び検出領
域の撮影画面内における位置yを表すデータとに基づい
て、ピント位置を補正するようにしたので、交換レンズ
13のレンズ側メモリー39に記憶すべきデ−タ量を極
端に増大することなしに、交換レンズ13を、任意の検
出開口の大きさa、検出方向θ及び検出位置yの焦点検
出素子21を搭載したカメラに取り付けて焦点検出を行
った場合にも確実なピント補正を行うことが可能にな
る。
像面湾曲曲線を像高の多項式で表したときの係数を、交
換レンズ13の像面湾曲を表すデ−タとして交換レンズ
13のレンズ側メモリー39に記憶するようにしたの
で、交換レンズ13のレンズ側メモリー39に記憶すべ
きデ−タ量を非常に少なくすることが可能になる。
のラジアル方向とタンジェンシャル方向の像面湾曲に基
づいて、任意の方向の像面湾曲が演算されるため、交換
レンズ13のレンズ側メモリー39に記憶すべきデ−タ
量を非常に少なくすることが可能になる。
複数の絞り状態に対応した複数の像面湾曲を表すデ−タ
に基づいて、任意の実絞り時の像面湾曲が演算されるた
め、交換レンズ13のレンズ側メモリー39に記憶すべ
きデ−タ量を極端に増大することなく、実絞りに対応し
た像面湾曲を演算することが可能になる。
換レンズ13を本発明の焦点検出装置を備えたカメラに
装着することにより、焦点検出装置を直接機能させるこ
とが可能になる。
置Pn を、焦点検出素子21の方向に合わせて決定した
例について説明したが、本発明はかかる実施例に限定さ
れるものではなく、例えば、ラジアル方向の最良像面位
置とタンジェンシャル方向の最良像面位置の中間位置を
最良像面位置としても良いことは勿論である。
位置とタンジェンシャル方向の最良像面位置の中間位置
を最良像面位置とする場合が多く、この場合は、 f' m (y) =0.5 ・[ Rf m (y) +Tf m (y)] ・・・(23) f' 8 (y) =0.5 ・[ Rf 8 (y) +Tf 8 (y)] ・・・(24) から、 P' n =〔log2(8/n) ・f'm (y) +log2(n/m) ・f'8 (y) 〕/log2(8/m) ・・・(25) であり、補正量Hは、 H=P' n −Pa ・・・(26) となる。
場合の補正量の算出方法を述べたが、B種レンズの場合
も同様に算出できるので、詳細な説明は省略する。さら
に、上述した実施例ではカメラボディ11に一つの焦点
検出素子21が内蔵されている場合について説明した
が、本発明はかかる実施例に限定されるものではなく、
複数の焦点検出素子が配置されている場合にも本発明を
適用できることは勿論である。
配置されている時には、二つの焦点検出素子を検出素子
1、検出素子2とする。検出素子1の検出位置に対応す
る被写体を被写体1とし、同様に検出素子2に対応する
ものを被写体2とする。
出ピント位置Pr 1を得たとし、同様に被写体2を検出
素子2で焦点検出を行い検出ピント位置Pr 2を得たと
する。
択するか、あるいはカメラに近い方の被写体を選択する
というような場合は、選択された被写体に対応する検出
素子において、実施例と同様に補正量が演算される。
トを合わせたい場合について述べる。カメラボディ内の
ボディ側メモリ−に記憶されている検出素子1の固有デ
−タを(a1,y1,θ1)、検出素子2の固有デ−タ
を(a2,y2,θ2)とする。
9)を計算することにより検出素子1の計算ピント位置
Pa 1、検出素子2の計算ピント位置Pa 2が得られ
る。ここで交換レンズの撮影時の開口F値をnとする
と、式(23)〜(25)により、検出素子1の計算最
良ピント位置P' n 1、検出素子2の計算最良ピント位
置P' n 2が得られる。
にピントが合った写真が撮れ、像面が現在の位置よりD
2、 D2=P' n 2−Pa 2 ・・・(28) 動くように交換レンズのピント調節を行えば、被写体1
にピントが合った写真が撮れることになる。
ント合致精度がこの深度内にあればピントが合っている
と見なせるものである。像面深度は撮影時の交換レンズ
の開口F値により一義的に決定する。
nとすると、αを比例常数として、像面深度Zは、 −α・n≦Z≦α・n ・・・(29) という範囲となる。
にも、被写体2にもピントが合った写真が撮れることに
なる。
ら、警告を発するとか、式(30)を満たすように交換
レンズ13の絞りをさらに絞り込むといった操作を行う
ことになる。
焦点検出装置では、交換レンズの像面湾曲を表すデ−タ
と、焦点検出手段の検出開口の大きさ、検出方向及び前
記検出領域の撮影画面内における位置を表すデータとに
基づいて、ピント位置を補正するようにしたので、交換
レンズのメモリーに記憶すべきデ−タ量を極端に増大す
ることなしに、交換レンズを、任意の検出開口の大き
さ、検出方向及び検出位置の焦点検出手段を搭載したカ
メラに取り付けて焦点検出を行った場合にも確実なピン
ト補正を行うことが可能になる。
換レンズの像面湾曲曲線を像高の多項式で表したときの
係数を、交換レンズの像面湾曲を表すデ−タとして交換
レンズのメモリーに記憶するようにしたので、交換レン
ズのメモリーに記憶すべきデ−タ量を非常に少なくする
ことが可能になる。
換レンズのラジアル方向とタンジェンシャル方向の像面
湾曲に基づいて、任意の方向の像面湾曲が演算されるた
め、交換レンズのメモリーに記憶すべきデ−タ量を非常
に少なくすることが可能になる。
換レンズの複数の絞り状態に対応した複数の像面湾曲を
表すデ−タに基づいて、任意の実絞り時の像面湾曲が演
算されるため、交換レンズのメモリーに記憶すべきデ−
タ量を極端に増大することなく、実絞りに対応した像面
湾曲を演算することが可能になる。
レンズを本発明の焦点検出装置を備えたカメラに装着す
ることにより、焦点検出装置を直接機能させることが可
能になる。
ラを示す説明図である。
図である。
である。
を示す説明図である。
向の像面湾曲を示す説明図である。
向の像面湾曲を示す説明図である。
向の像面湾曲を示す説明図である。
を示す説明図である。
ある。
ズのデ−タを表にして示す説明図である。
ズのデ−タを表にして示す説明図である。
Claims (7)
- 【請求項1】 カメラに内蔵され撮影画面内の特定の検
出領域に対して焦点検出を行いピント位置を出力する焦
点検出手段と、 交換レンズに内臓されたメモリ−に記憶された交換レン
ズ固有のデ−タと、カメラに内臓されたメモリ−に記憶
された前記焦点検出手段固有のデ−タとを用いて前記ピ
ント位置を補正する補正手段、とを有するカメラの焦点
検出装置において、 前記交換レンズ固有のデ−タは、交換レンズの像面湾曲
を表すデ−タであり、前記焦点検出手段固有のデ−タ
は、焦点検出手段の検出開口の大きさ、検出方向及び前
記検出領域の撮影画面内における位置を表すデータであ
ることを特徴とするカメラの焦点検出装置。 - 【請求項2】 前記交換レンズの像面湾曲を表すデ−タ
は、交換レンズの像面湾曲曲線を像高の多項式で表した
ときの係数であることを特徴とする請求項1記載のカメ
ラの焦点検出装置。 - 【請求項3】 前記像面湾曲は、交換レンズのラジアル
方向とタンジェンシャル方向の像面湾曲であることを特
徴とする請求項1又は2記載のカメラの焦点検出装置。 - 【請求項4】 前記交換レンズの像面湾曲を表すデ−タ
は、交換レンズの複数の絞り状態に対応した複数の像面
湾曲を表すデ−タであることを特徴とする請求項1ない
し3のいずれか1項記載のカメラの焦点検出装置。 - 【請求項5】 像面湾曲を表すデ−タを記憶したメモリ
ーを内蔵していることを特徴とする交換レンズ。 - 【請求項6】 前記像面湾曲を表すデ−タは、像面湾曲
曲線を像高の多項式で表したときの係数であることを特
徴とする請求項5記載の交換レンズ。 - 【請求項7】 前記像面湾曲は、交換レンズのラジアル
方向とタンジェンシャル方向の像面湾曲であることを特
徴とする請求項5又は請求項6記載の交換レンズ。
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