JP2629245B2 - レンズ交換式カメラの焦点検出システム、及び、それに用いられる交換レンズ - Google Patents

レンズ交換式カメラの焦点検出システム、及び、それに用いられる交換レンズ

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JP2629245B2
JP2629245B2 JP4812888A JP4812888A JP2629245B2 JP 2629245 B2 JP2629245 B2 JP 2629245B2 JP 4812888 A JP4812888 A JP 4812888A JP 4812888 A JP4812888 A JP 4812888A JP 2629245 B2 JP2629245 B2 JP 2629245B2
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敏彦 唐崎
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ミノルタ株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) この発明は、交換レンズを通過した被写体からの光束
を用いて被写体の焦点検出を行うレンズ交換式カメラの
焦点検出システム、及び、その焦点検出システムに使用
される交換レンズに関する。
(従来の技術) 撮影レンズがもつ球面収差、非点収差、像面彎曲等の
各種の収差により焦点検出装置(受光手段、焦点検出手
段)が検出した被写体に対するデフォーカス量に示され
るレンズの合焦位置と実際のフィルム面位置との間には
あるズレが生じる。また、撮影レンズの光軸付近にある
被写体を焦点検出するために撮影画面の中央位置をにら
むように配置された焦点検出装置が検出するデフォーカ
ス量と、光軸外の領域にある被写体を焦点検出するため
に撮影画面の中央位置から離れた位置に配置された焦点
検出装置が検出するデフォーカス量とは、それぞれの被
写体からレンズに入射する光束の光軸に対する傾きが異
なっているので、それぞれの焦点検出装置が検出したデ
フォーカス量には各種の収差により別々の補正を行う必
要がある。
これに関し、本出願人がすでに出願した特願昭61−30
989号には、撮影画面上に複数配置された焦点検出装置
が検出したデフォーカス量に対してそれぞれ別の補正量
で補正を行うという技術が提案されている。すなわち、
撮影画面の複数の領域をにらむように配置された焦点検
出装置が検出したデフォーカス量に対する補正量とし
て、上記撮影画面の複数の領域に入射する光束の撮影レ
ンズに関する収差をレンズ内に記憶しておき、随時カメ
ラボディ側へ伝達して、各焦点検出装置が検出したデフ
ォーカス量に対してその焦点検出装置に対応した領域で
の補正量により補正を行うというものである。
(発明が解決しようとする課題) しかしながら、これらの補正量は撮影レンズのズーミ
ングあるいはフォーカシングによって変化する可変なデ
ータであることが多いので、焦点検出装置ごとに上記補
正量を記憶していたのではレンズの記憶手段(ROM等)
の記憶容量が飽和してしまう可能性がある。
従って本発明の目的は、撮影レンズの光軸上にある被
写体を焦点検出した場合にも、光軸外の領域にある被写
体を焦点検出した場合にも、それぞれのデフォーカス量
に対しては別々の補正を行える、補正量を持ち、かつ、
補正量の記憶量が記憶手段の容量を飽和させないような
レンズ交換式カメラの焦点検出システム、及び、その焦
点検出システムに使用される交換レンズを提供すること
にある。
(課題を解決するための手段) ここで、交換レンズの光軸上にある被写体を焦点検出
する場合の交換レンズの収差に関する補正量と、光軸外
の領域にある被写体を焦点検出する場合の収差に関する
補正量との関係を考えると、その補正量同士の差はレン
ズのズーミングあるいはフォーカシングによらずほぼ一
定の値である。従って、補正量として、例えば交換レン
ズの光軸上にある被写体を焦点検出する場合の収差に関
する補正量と、蒸気差の量(偏差)とを記憶しておけ
ば、これらの補正量から光軸外の領域にある被写体を焦
点検出する場合の収差に関する補正量を簡単に得ること
ができ、しかも、この偏差はレンズのズーミングあるい
はフォーカシングによらずほぼ一定であるので、記憶す
べき記憶量は、レンズのズーミングあるいはフォーカシ
ングによって可変な補正量(光軸外の領域にある被写体
を検出する場合の収差に関する補正量)を記憶する場合
よりはるかに少なくてすむ。
すなわち、本発明のレンズ交換式カメラの焦点検出シ
ステムは、交換レンズの光軸上にある被写体からの光束
を交換レンズの射出瞳面の異なる領域を通過する一対の
光束に分割しこの光束より一対の光像を形成する第1の
光学手段と、上記第1の光学手段により形成された一対
の光像を受光する第1の受光手段と、上記第1の受光手
段の出力に基づいて被写体に対するデフォーカス量を演
算する第1の焦点検出手段と、交換レンズの光軸外の領
域にある被写体からの光束を交換レンズの射出瞳面の異
なる領域を通過する一対の光束に分割しこの光束より一
対の光像を形成する第2の光学手段と、上記第2の光学
手段により形成された一対の光像を受光する第2の受光
手段と、上記第2の受光手段の出力に基づいて被写体に
対するデフォーカス量を演算する第2の焦点検出手段
と、交換レンズの光軸上にある被写体を焦点検出する場
合の交換レンズの収差に関する第1の補正量及び交換レ
ンズの光軸外の領域にある被写体を焦点検出する場合の
交換レンズの収差に関する補正量と第1の補正量との偏
差である第2の補正量を記憶した補正量記憶手段と、第
1の焦点検出手段によるデフォーカス量は補正量記憶手
段に記憶された第1の補正量のみで補正し、第2の焦点
検出手段によるデフォーカス量は補正量記憶手段に記憶
された第1及び第2の補正量で補正する補正手段と、補
正手段で補正されたデフォーカス量に応じて交換レンズ
を駆動するレンズ駆動手段とを有することを特徴とし、
また、上述の焦点検出システムに用いる本発明の交換レ
ンズは、デフォーカス量を補正するために交換レンズの
光軸上にある被写体を焦点検出する場合の交換レンズの
収差に関する第1の補正量及び交換レンズの光軸外の領
域にある被写体を焦点検出す4る場合の交換レンズの収
差に関する補正量と第1の補正量との偏差である第2の
補正量を記憶した補正量記憶手段を有することを特徴と
するものである。
(作用) このように、補正量記憶手段には、第1の補正量とし
て交換レンズの光軸上にある被写体を焦点検出する場合
の交換レンズの収差に関する補正量を、第2の補正量と
して光軸外の領域にある被写体を焦点検出する場合の交
換レンズの収差に関する補正量と第1の補正量との偏差
を記憶したので、どちらの被写体に対する焦点検出がな
されてもそれぞれに応じた補正が行われる。また、第2
の補正量として偏差を記憶することによって補正量の記
憶量が、例えば第1の補正量だけを記憶している場合に
比べて格段に増加するということはない。
(実施例) 以下に本発明の実施例を図面を参照して説明する。
第1図は本発明の一実施例の全体回路構成を示すブロ
ック図である。第1図において、カメラボディ内回路
)と撮影レンズ内回路()との間は、マウント部
(7)に設けられた接点群(711)乃至(715)、及び、
(721)乃至(725)により電気的に接続されている。
(100)はこのシステムを制御する制御回路(以下制
御CPUと記す)であり、以下に述べる諸回路は全て制御C
PU(100)の指令の下で動作するようになっている。(1
0)は制御CPU(100)、及び撮影レンズ内回路()に
定電圧を供給する電源である。
(310)は側光回路であり、TTL側光を行う側光素子
(不図示)による側光光電変換量(被写体輝度値相当)
をA/D変換して被写体輝度BVに関する情報(正確にはBV
−AVo:AVoは撮影レンズの開放絞り値)として制御CPU
(100)へ送り出す。
(320)は露出制御回路であり、制御CPU(100)から
の指令に基づき、撮影レンズの絞り機構(不図示)、及
び、カメラのシャッタ機構(不図示)を制御する。
(330)は焦点検出・制御回路であり、焦点検出回路
(不図示)、及び、レンズ駆動制御回路(不図示)を含
んでいる。
(340)はカメラの露出モード、露出制御値(絞り
値、及び、シャッタスピード値)、フレームカウンタ
値、合焦/非合焦等々の撮影情報を表示する表示回路で
ある。
(350)は補助光回路であり、可視光下での焦点検出
時に焦点検出が不可能な場合点灯される。尚、カメラボ
ディ内蔵の補助光回路は、すでに本出願人が特願昭62−
141538号で出願している通りである。
(360)はフィルム感度情報回路であり、カメラに装
填されたフィルムのフィルムパトローネから読み取った
DXコードにもとづいてフィルム感度情報を制御CPU(10
0)へ送り出す。
(112)はレリーズボタン(不図示)を1段目まで押
し込むことによって閉成されるスイッチ(SW1)であ
り、(114)はレリーズボタンを1段目よりさらに深く
2段目まで押し込むことによって閉成されるスイッチ
(SW2)である。
発振回路(370)は制御CPU(100)へパルスを供給す
る。
次にマウント部(7)について説明する。マウント部
(7)はカメラボディ側マウント(71)と、撮影レンズ
側マウント(72)から成り、本実施例では5対の電機接
点群(711)乃至(715)、及び、(721)乃至(725)が
設けられ、以下に述べるような回路接続によってカメラ
ボディとレンズの間でシリアルな交信ができるようにな
っている。カメラボディ内の制御CPU(100)はシリアル
入出力用クロック出力端子Sck(102)、レンズからの入
力データをシリアルに読む込む入力端子Sin、(103)、
及び、撮影レンズ内回路()の駆動時期を指令する出
力端子CS(104)を備えており、ボディ側マウント部の
接点(712)はクロック出力端子Sck(102)に、マウン
ト接点(713)は入力端子Sin(103)に、マウント接点
(714)は出力端子CS(104)にそれぞれ接続されてい
る。
また、接点(711)は短絡保護用の抵抗(14)を介し
て電源(10)に接続されており、マウント接点(715)
はカメラボディ内回路()のアースラインに接地され
ている。
今、撮影レンズはズームレンズであるとする。ズーム
エンコーダ(61)は、ズーム操作即ち焦点距離設定操作
に応じた信号ΔZを3ビットにコード化して出力する。
デコーダ(62)は制御CPU(100)のクロック出力端子Sc
k(102)からのクロックパルスをカウントしてデコード
する。アドレス指定回路(63)は、上記エンコーダ(6
1)、及び、デコーダ(62)からの信号を選択し、後述
のリード・オンリー・メモリ(64…以下ROMと記す)の
番地を指定する。ROM(64)には、このROM(64)が搭載
されている撮影レンズに関する固有情報が各番地毎に予
め記憶されている。上記アドレス指定回路(63)によっ
てROM(64)の番地が指定されると、その番地に記憶さ
れている情報がROM(64)よりパラレルに出力される。P
/S変換回路(65)は、このROM(64)から送られてきた
パラレル信号をシリアルな信号に変換して、マウント接
点(723),(713)を介して制御CPU(100)の入力端子
Sin(103)に出力する。
また、撮影レンズ内回路(6)には、マウント接点
(721)を介して定電圧Vccが供給されており、マウント
接点(725)を介してアースラインと接続されている。
第2図は、第1図に示す制御CPU(100)内の3つの入
出力端子Sck(102)、Sin(103)、CS(104)を詳細に
図示したものである。
出力端子Sck(102)はハイイネエブル回路が接続され
ており、シリアルポートコントロールレジスタ(SCKC)
がハイになっている間、ボディ側からレンズ側へクロッ
クパルスを出力する。シリアルカウンタ(120)は、1
バイト分(8個)のクロックパルスをカウントするため
の3ビットカウンタである。シリアルカウンタ(120)
が1バイト分(8個)のクロックパルスをカウントする
と、シリアルカウンタ(120)は制御CPU(100)へ割り
込み信号(INT)を発生する。
入力端子Sin(103)は、シリアルレジスタ(121)に
接続されていて、クロックパルスに応じて1ビットづつ
ROM(64)の特定番地から送られてくるデータをシリア
ルレジスタ(121)に一時保持する。シリアルレジスタ
(121)で保持されているROM(64)の特定番地の8ビッ
トのデータは、シリアルカウンタ(120)が発生する割
り込み信号によって、ボディ内のランダム・アクセス・
メモリ(以下RAMと記す)に格納される。
次に、本発明に用いられている焦点検出用光学装置の
概略構成の分解斜視図を第3図に示す。
第3図においてTL1,TL2は撮影レンズであり、この撮
影レンズTL1,TL2は、それぞれ、予定結像面FPから距離P
z1,Pz2(Pz1<Pz2)の位置(以下、この距離を射出瞳距
離と言う)に設けられている。そして、上記予定結像面
FPの近傍に視野マスクFMを配置している。上記視野マ
スクFMの中央部には横長の矩形開口部Eoを設け、一
方、両側には縦長の矩形開口部Eo1,Eo2を設けている。
上記視野マスクFMの各矩形開口部Eo,Eo1,Eo2を通過し
た光束は、コンデンサレンズLo,Lo1,Lo2をそれぞれ通過
して収束される。
再結像レンズ板Lは、中央部に横方向に配列された再
結像レンズ対L1,L2と、両側にそれぞれ縦方向に再結像
された再結像レンズ対L3,L4およびL5,L6を備えている。
上記再結像レンズL1〜L6は、すべて同一の曲率半径の平
凸レンズよりなる。絞りマスクAMには、再結像レンズL1
〜L6に対応した位置に、絞り開口部A1〜A6を設けてい
る。この絞りマスクAMは上記再結像レンズ板Lの直前
に配置しており、再結像レンズ板Lの平坦部に密着して
いる。
CCDラインセンサPoは基板の中央部に横長に配置され
ており、また、CCDラインセンサPo1,Po2は上記基板の両
側に縦長に配置されており、上記再結像レンズ板L上の
再結像レンズ対の配列方向と、上記CCDラインセンサの
方向とが同一になるようにしている。上記CCDラインセ
ンサPo,Po1,Po2は、それぞれ第1,第2の2つの受光素子
列を有しており、上記再結像レンズ対によってCCDライ
ンセンサ上に再結像された2つの像を別々に光電変換す
るようにしている。図中点線で囲んだブロックAFは、AF
(オートフォーカス)センサモジュールを示している。
上記構成の焦点検出用光学装置は、次のようにして焦
点位置を検出する。主光線l3,l4を含む撮影レンズTLの
光軸外の領域にある被写体からの光軸外測距離用光束
が、光軸に対して所定の角度で光軸から離れるように上
記視野マスクFMに入射して矩形開口部Eo1を通過し、上
記コンデンサレンズLo1に入射する。コンデンサレンズL
o1に入射した光軸外距離用光束はコンデンサレンズLo1
によって光軸側に曲げられると共に集束され、上記絞り
マスクAMの絞り開口部A3,A4を経て再結像レンズ板Lの
再結像L3,L4に入射される。再結像レンズL3,L4に入射さ
れた光軸外測距離光束は、この再結像レンズL3,L4によ
ってCCDラインセンサPo1へ集束され、このCCDラインセ
ンサPo1上に一対の像が再結像される。同様に、主光線l
5,l6を含む光軸外測距用光束は、上記所定の角度で光軸
から離れるように視野マスクFMに入射し、矩形開口部E
o2、コンデンサレンズLo2、絞り開口部A5,A6および再結
像レンズL5,L6を経て、上記CCDラインセンサPo2上に集
束され、このCCDラインセンサPo2上に一対の像が再結像
される。
一方、主光線l1,l2を含み撮影レンズTLの光軸を含む
領域にある被写体からの光軸上測距用光束は、光軸上の
矩形開口部Eo、コンデンサレンズLo、絞り開口部A1,
A2、および再結像レンズL1,L2を経て、上記CCDラインセ
ンサPo上に集束され、このCCDラインセンサPo上に一対
の像が再結像される。そして、上記CCDラインセンサPo,
Po1およびPo2上に結ばれた上記3対の再結像の対を成す
像の位置を求めることによって撮影レンズTL1およびTL2
の被写体に対する焦点位置が検出される。
第4図に示すファインダー内見え図との対応で言え
ば、CCDラインセンサPoは軸上焦点検出領域Faに、CCDラ
インセンサPo1は光軸外焦点検出領域Fa1に、CCDライン
センサPo2は光軸外焦点検出領域Fa2にそれぞれ対応して
いる。
上記撮影レンズTL1上に破線で示したA11,A21,A31,
A41,A51およびA61と、撮影レンズTL2上に、破線で示し
たA12,A22,A32,A42,A52およびA62とは、それぞれ、上記
絞りマスクAMの絞り開口部A1,A2,A3,A4,A5およびA6が、
コンデンサレンズLo,Lo1およびLo2によって撮影レンズT
L1と撮影レンズTL2上に逆投影された場合の像を示す。
すなわち、絞り開口部A1,A2,A3,A4,A5およびA6を通過す
る測距用光束が、撮影レンズTL1およびTL2を通過する範
囲を示す。したがって、この逆投影像A11,A21,A31,A41,
A51およびA61あるいはA12,A22,A32,A42,A52およびA
62が、撮影レンズTL1あるいはTL2の開口内に収っていれ
ば、CCDラインセンサPo,Po1およびPo2に入射する光束
が、撮影レンズTL1あるいはTL2の瞳に対してケラれるこ
とがなく、高い合焦精度を得ることができるのである。
ここで、いかなる場合においても、CCDラインセンサP
o1,Po2に入射する光軸外測距用光束が撮影レンズの瞳に
対してケラれないと言うことは、上述のように、光軸外
測距用光束の主光線l3,l4,l5,l6の、予定結像面FP上で
の光軸からの距離yが大きく、CCDラインセンサPo1,Po2
の光軸からの距離に対する撮影レンズの開口が小さいよ
うな状態において、いかなる射出瞳距離であっても、CC
DラインセンサPo1,Po2に入射する光軸外側距用光束が撮
影レンズTLの開口内を通過するということである。
本発明では、後述するように種々のレンズ固有の情報
として、上記どのCCDラインセサPo,Po1,Po2がケラれな
いで使用可能か不可能かがAF可否信号として、それぞれ
のレンズ内のROMに記憶されている。
第5図に、様々な種類の交換レンズの所定の瞳面に対
する上記絞りマスクAMの絞り開口部(A1,A2,A3,A4,A5
よびA6)およびコンデンサレンズLo,Lo1,Lo2の逆投影像
A12,A22,A32,A42,A52およびA62を示す。
第5図(a)は、開口の大きいレンズの場合を示す。
開口が大きいため全ての逆投影像が撮影レンズTLの焦点
検出を行うための開口内を通ることができ、CCDライン
センサPo,Po1,Po2に入射する測距用光束は全て撮影レン
ズTLの瞳に対してケラれることがなく使用可能である。
すなわち、第4図に示す全ての焦点検出領域Fa,Fa1,Fa2
で焦点検出を行うことができる(表1参照)。
第5図(b)は、開口の小さいレンズの場合であり、
例えばテレコンバータを装着した交換レンズ等がこの場
合にあたる。開口が小さいため、撮影レンズTLの瞳にケ
ラれることなくCCDラインセンサに入射することができ
る光束は、光軸上測距用光束だけであり、焦点検出を行
うことができるのは、第4図の焦点検出領域Faだけであ
る。
第5図(c)は、シフトレンズ等のように開口位置が
変化するレンズの場合(ここではシフトレンズ)を示
す。シフト量が0の場合、焦点検出に有効となる焦点検
出領域はFaだけであるが、シフト量がX1,X2(0<X1<X
2)と増加するにつれて、有効な焦点検出領域も変化す
る(表1参照)。
第5図(d)は、反射望遠レンズのような開口が異形
のレンズの場合である。斜線部は反射鏡(副鏡)のため
に光束がケラれる部分であり、光軸上測距用光束はCCD
ラインセンサPoに入射することができず、焦点検出領域
Faで焦点検出を行うことは不可能である。
これに対して、第5図(e)に示す反射望遠レンズは
反射鏡によって光束がケラれる部分が小さいので、光軸
上測距用光束はCCDラインセンサPoに入射することがで
きる。
上述のように、どの焦点検出領域が焦点検出時に有効
となるのかは交換レンズの種類によってそれぞれ異なっ
ているので、レンズ固有の情報(AF可否信号)としてレ
ンズ内のROMに記憶されている(表1参照)。
表1は、レンズの種類の違いによる使用可能な焦点検
出領域(Fa,Fa1,Fa2)及びCCDラインセンサ(Po,Po1,Po
2)と、AF可否信号を示している。表中「○」で表され
ている焦点検出領域及び、それに対応して配置されたCC
Dラインセンサは焦点検出に用いることができる。またA
F可否信号は8ビットのデータである。
第6図は、像面ベスト位置とCCDラインセンサ(以下A
Fセンサと記す)の可視光下および赤外光下における撮
影レンズの停止位置との関係を示したものである。横軸
Xは光軸に沿った軸で左側が撮影レンズ方向(+方
向)、右側がフィルム面方向(−方向)であり、縦軸Y
は光軸に対して垂直な平面における光軸からの距離を表
す。図中、軸上と示されている位置は軸上光(光軸に平
行な入射光)によって形成される像の結像性能が最も良
い位置であるが、カメラにおいてフィルム面がこの位置
にあるようにすると、軸外光(光軸に対して傾いた入射
光)に対する収差性能が悪くなり、光軸外測距用光束に
よる焦点検出では良好なデフォーカス量が得られなくな
ってしまう。そこで、軸上、軸外光を考慮して、軸上よ
りわずかにずれた位置(像面ベスト位置)にフィルム面
が位置するように構成する。画像として示されている収
差曲線は、この像面ベスト位置を基準とした場合の、実
際の撮影レンズ透過光によるズレの大きさ(開放絞り、
例えばF=2.0)であり、画像コントラストの最も良い
位置を示している。
一方、AFセンサは、前述のように光軸上測距用光束、
あるいは、光軸外測距用光束のみを用いて焦点検出を行
うので、結果的に撮影レンズの絞り値が大きくなるのと
同等の効果が生じ、AFセンサ上の収差性能は撮影レンズ
全体の収差性能よりも良くなる。このAFセンサによる合
焦判定位置は、可視光下あるいは赤外光下におけるAFセ
ンサ停止位置として示してある。赤外光下における焦点
検出とは、可視光による焦点検出が不可能な場合、カメ
ラボディ内蔵の補助光回路から赤外光が投光されるが、
その赤外光投光下での焦点検出の結果である。この補助
光回路をカメラ外部の装置、例えば電子閃光装置に設け
ても良い。
このように、AFセンサ停止位置と像面ベスト位置との
間にはズレが存在し、光軸からの距離(像高)によって
ズレ量が変化する。そこで本発明では、図中に示すズレ
量ΔSBon,ΔSBoff,Δsboft,ΔIRon,ΔIRoff,Δiroffを
レンズ内のROMに記憶して像面ベスト位置への補正を行
うようにしている。添字のONは光軸上測距用光束を用い
て焦点検出を行う焦点検出領域Faに関する補正量であ
り、添字のOFFは高軸外測距用光束を用いて焦点検出を
行う焦点検出領域Fa1,Fa2に関する補正量を表す。領域F
a1,Fa2は光軸に関して対称な位置を睨んでいるので同一
の補正データを用いて補正を行うことができる。
ΔSBは可視光下におけるAFセンサ停止位置と像面ベス
ト位置のデフォーカス量のズレ量であり、Δsboffは、
可視光下における光軸上と光軸外でのAFセンサ停止位置
の差である。ΔIRは赤外光下におけるAFセンサ停止位置
と可視光下における軸上でのAFセンサ停止位置とのズレ
量であり、Δiroffは赤外光下における光軸上と光軸外
でのAFセンサ停止位置の差である。
これらのズレ量(ΔSB,ΔIR)は、撮影レンズのズー
ミングあるいはフォーカシングによって変化するので、
ズーミングあるいはフオーカシングに応じたズレ量が補
正量としてレンズ内のROMに記憶されている。しかし、
光軸上と光軸外のAFセンサ停止位置の差(Δsboff,Δir
off)は、ズーミングあるいはフォーカシングによって
もほとんど変化しないので、この差は固定値としてレン
ズ内のROMに記憶すればよい。
ここで、図中の矢印に従ってΔSBon,ΔSBoff,ΔIRon,
ΔIRoffは正の補正量であり、ΔSBoff,ΔIRoffは負の補
正量であるとする。
尚、フォーカシングによって補正量(ΔSB,ΔIR)を
可変とする場合は、第1図のズームエンコーダ(61)と
同様に距離のエンコーダをレンズ内に持ち、このエンコ
ーダの出力とデコーダ(62)の出力によりROMの番地を
指定するようにすればよい。
以下第7図乃至第18図のフローチャートを参照してカ
メラ本体内の制御CPU(100)の動作を説明する。
第7図は制御CPU(100)の動作プログラムのメインル
ーチンを示したフローチャートである。レリーズボタン
の1段目の押し込みで閉成されるスイッチSW1が閉成さ
れると、ステップ♯700(以下ステップは省略する)か
らプログラムが起動され、♯702で表2に示すような各
種フラグが0にリセットされる。
表2は制御CPU(100)内で使用される各種のフラグを
説明したものである。尚、各種フラグについての詳細な
説明は後述する。
♯704では、制御CPUが起動されて初めてのROMデータ
の読み込みなので、読み込みフラグ(F1)を1にセット
して、♯706のレンズデータ読み込みサブルーチンへ移
行する。後述のように、このレンズデータ読み込みサブ
ルーチンでは、ROMデータの読み込み、レンズ装着/非
装着の識別、レンズ世代の識別等が行われてメインルー
チンに戻る。
次に♯708の自動焦点検出サブルーチン(以下AFサブ
ルーチン)に移行し、このAFサブルーチンでは、後述の
ように、被写体の焦点検出を行い、レンズを駆動して合
焦状態とする。
♯710では、カメラに挿入されているフィルムカート
リッジのフィルム感度データをフィルム感度情報回路
(360)から制御CPU内に読み込み、♯712で測光回路(3
10)により被写界輝度の測光、A/D変換を行い輝度値デ
ータを得る。以上のデータをもとに公知の露出演算を行
い(♯714)、得られた露出関係の値を表示回路(340)
に送り表示する(♯716)。
次に、♯718で、スイッチSW1がまだオンされたままか
どうかを判断し、スイッチSW1がオフになっているのな
ら♯726へ移行し、表示回路(340)の表示を全て消灯
し、読み込みフラグ(F1)を0にリセットして制御CPU
はスリープ状態に入る。
♯718でスイッチSW1がオンと判断されると、♯720で
今度はレリーズボタンの2段目の押し込みで閉成される
スイッチSW2がオンされているかどうかを判断し、スイ
ッチSW2がオンなら♯722で公知のレリーズ動作を行う。
レリーズ動作が終ったあとは♯724でスイッチSW1がオフ
になるのを待ち、♯726へ移行してゆく。♯720でスイッ
チSW2がオフの場合は、♯706へ戻ってもう一度レンズデ
ータの読み込みからの動作を繰り返す。
第8図は、第7図♯706のレンズデータ読み込みサブ
ルーチンを示したフローチャートである。まず、♯802
で読み込みフラグ(F1)が1か0か、すなわち、制御CP
U起動後1回目のROMデータの読み込みか2回目以降の読
み込みかどうかを判別し、1回目の読み込みなら♯804
へ2回目以降なら♯822へ移行する。
読み込み動作を説明する前に、第19図によりレンズ内
のROMに記憶されているレンズ情報について説明する。
交換レンズには露出制御、AF制御等に必要なレンズ固有
の情報が、8ビットのデジタルデータとしてレンズ内の
ROMの所定番地ごとに記憶されているが、カメラが新し
くなり機能が増加すると、従来のレンズ(以下従来レン
ズと記す)に記憶されている情報(従来データ)だけで
はカメラが新しい機能の制御を行い得ない。この点、新
規なレンズ(以下新レンズと記す)には、従来の情報に
加えて新しい機能に対応する情報(新データ)を記憶し
たROMを搭載すればよい。第19図は、この従来レンズと
新レンズのROMのエリアマップの比較図である。
従来レンズには、番地1〜iまでにレンズ情報d1〜di
(従来データ)が記憶されており、更に最終のn番地に
レンズ情報dn(レンズ種類識別データ)が記憶されてい
る。番地i+1〜n−1まではレンズ情報が全く記憶さ
れていない空番地となっている。新レンズに搭載されて
いるROMは容量が従来レンズのROMと全く同一のものを使
用し、番地1〜iまでは従来データd1〜diが、そのまま
記憶されている。また空番地であったi+1〜j番地に
は、新規に増設されたレンズ情報di+〜dj(新デー
タ)が新しく記憶され、最終のn番地には、レンズ種類
識別データdnが従来レンズ同様に記憶されている。
尚、本発明において従来レンズとして規定されている
ものには、光軸上測距用光束を用いて焦点検出を行う焦
点検出領域Faに関してのみ、像面ベスト位置とAFセンサ
停止位置のズレ量(ΔSBon,ΔIRon)を補正量としてレ
ンズ内のROMに記憶されている(表3参照)。これに対
し新レンズには、焦点検出領域Fa1,Fa2に対する収差に
よるズレ量(ΔIRoff,ΔSBoffあるいはΔiroff,Δsbof
f)が新しく記憶されている。
第8図へ戻って、♯802で読み込みフラグ(F1)が1
のとき、すなわち、制御CPU起動後1回目のROMデータ読
み込み動作について説明する。最初の読み込みなので、
まず、♯804で読み込みデータ数としてシリアルデータ
カウンタ(N)にROMの全番地数nをセットし、♯806で
後述のボディ内読み込みサブールチンに従って、ズーミ
ングあるいはフォーカシングによる現在のレンズ状態が
示している1バイト分のROMデータをn個ボディ内に格
納されたRAMに読み込む。これで1回目の読み込みが終
了したので、読み込みフラグ(F1)はリセットされて0
になる(♯808)。
ROMの先頭番地はICPと呼ばれるデータが記憶されてお
り、8ビットのうち最初の2ビットはレンズ装着/非装
着識別用ビットデータ、残りの6ビットは、そのレンズ
が従来レンズであるか新レンズであるかを示すレンズ世
代識別ビットデータから成っている。♯810では、このI
CPデータの先頭の2ビットのデータを利用して、ボディ
にレンズが装着されているか装着されていないかを判断
し、もしレンズが装着されていないのなら♯836へ移行
して、レンズフラグ(F3)をレンズ非装着状態を示す0
にリセットし、またAFフラグ(AFF)をAF動作が行われ
ないことを示す1にセットして(♯838)リターンす
る。
♯810でレンズが装着されていると判断されると、ま
ず♯812で装着状態を示すようレンズフラグ(F3)を1
にセットして、♯814のレンズ世代識別のステップに移
行する。♯814では、前述のICPの残り6ビットのデータ
を利用して装着されているレンズが従来レンズか新レン
ズかを判断する。新レンズ判断されれば、必要なレンズ
情報は全てボディ内のRAMに格納されたことになるの
で、♯816でレンズ世代フラグ(F2)を0にリセットし
てリターンする。レンズ世代フラグ(F2)は1にセット
されていれば従来レンズが、0になっていれば新レンズ
が装着されていることを表す。
♯814で装着レンズが従来レンズであることが判断さ
れると、レンズ世代フラグ(F2)をセットし後述のボデ
ィ内データテーブル参照サブルーチンに従って、従来レ
ンズに記憶されていない新データがボディ内データテー
ブルからボディ内に格納されたRAMに読み込まれ(♯82
0)、リターンする。
♯802で読み込みフラグ(F1)が0と判断されたとき
は、制御CPUはすでに1回以上のROMデータの読み込み動
作を行っているので、レンズ世代フラグ(F2)を用いて
従来レンズであるか新レンズであるかを判断する(♯82
2)。新レンズであれば読み込みデータ数としてROMのデ
ータ数jをシリアルデータカウンタ(N)にセットし
(♯824)、従来レンズであればROMのデータ数iをシリ
アルデータカウンタ(N)にセットし(♯826)、♯806
と同様にボディ内読み込みサブルーチンを実行する(♯
828)。但し、前述したようにj>iであり、データ数
を指定することによりROMデータの読み込み時間の短縮
をはかっている。
♯830は♯810と同様に、読み込んだICPデータによる
レンズ装着識別のステップであり、レンズが装着されて
いるのなら♯832へ移行して、レンズフラグ(F3)を識
別することにより、前回のレンズデータの読み込み時に
レンズが装着されていたのか装着されていなかったのか
を判断する。レンズフラグ(F3)が0であるということ
は、前回レンズが非装着で今回レンズが新規に装着され
たということなので、レンズフラグ(F3)をレンズ装着
状態を表す1にセットして♯804へ移行し、もう一度ROM
データのn個の読み込みを行う。
第9図は第8図♯806,♯828のボディ内のRAMへの読み
込みサブルーチンであり、ROMデータをカメラボディ内
のRAMに読み込む動作を示す。まず、♯902でRAMのアド
レスポインター(M)にROMデータ格納先端番地m0をセ
ットする。RAMもROM同様に8ビットの構成になってい
る。次に、♯904でROMのシリアルデータ読み込み処理が
未完であることを示すようシリアルフラグ(F4)を0に
リセットし、第2図のシリアルカウンタ(120)が8ビ
ット分のクロックパルスをカウントするように8をセッ
トする(♯906)。
♯908で第2図図示の出力端子CSがロウにされると、
ボディとレンズ間でのシリアル交信が可能となる。♯91
0でシリアルポートコントロールレジスタ(SCKC)に1
が設定されると、クロックパルスが第2図図示のクロッ
ク出力端子Sckから出力し始める。♯912はシリアル割込
みの処理終了待ちのステップであり、シリアル割込みが
行われてシリアルフラグ(F4)が1になるのを、すなわ
ちRAMへROMの1バイト分のシリアルデータが読み込まれ
てしまうのを待機している状態である。
シリアル割込み処理動作を第10図にもとづいて説明す
る。シリアルカウンタ(120)は8個のクロックパルス
をカウントし終ると、制御CPUに割込み信号(INT)を発
生する。すなわち、第9図♯912で制御CPUがシリアルフ
ラグ(F4)が1になるのを待機している間に、シリアル
カウンタ(120)が8個のクロックパルスのカウントを
終了して割込み信号(INT)を発生し、フローチャート
は第10図へ移行する。まず♯1002では、ボディ側からレ
ンズ側へのクロックパルスの出力を停止するために、シ
リアルポートコントロールレジスタ(SCKC)を0にリセ
ットする。次に♯1004で、シリアルレジスタ(121)に
読み込まれている8ビット分のROM所定番地のデータ
を、RAM内のアドレスポインター(M)が指定している
番地(最初はm0)へ転送し格納する。♯1006では、格納
先のRAM番地の指定を行うアドレスポインター(M)を
1つ進め、♯1008では、ROMの1バイト分のシリアルデ
ータのRAM内への読み込みが完了したことを示すよう
に、シリアルフラグ(F4)を1にセットして、次のROM
データの読み込みのためシリアルカウンタ(120)に8
をセットして(♯1010)、第9図♯912へリターンす
る。
♯912では、シリアルフラグ(F4)が1にセットされ
ていることが判断されるのでフローチャートは♯914へ
移行し、♯914ではシリアルデータカウンタ(N)から
1を引き、シリアルフラグ(F4)を再び0にリセットす
る(♯915)。
♯916の判断フローは、シリアルデータカウンタ
(N)にセットされた数に当るROMデータが全てボディ
内のRAMへ格納されたかどうかを判断し、全データの読
み込みが完了していればN=0となるので、♯918で出
力端子CSをハイにしてボディとレンズ間の交信を終了し
てリターンする。全データの読み込みが完了していなけ
れば、♯910へ戻り次のROMデータを読み込む。
第11図は第8図♯820のボディ内データテーブル参照
サブルーチンであり、従来レンズが装着されている場合
に、従来レンズには記憶されていないレンズ情報(新デ
ータ)をボディ内データテーブルを参照してボディ内の
RAMへ格納する動作を示す。
第20図はボディ内データテーブルのエリアマップであ
る。レンズ内のROMの最終n番地には、従来レンズ、新
レンズの区別なくレンズ種類識別データ(dn)が記憶さ
れている。レンズ種類識別データ(dn)は、レンズの種
類に応じてdn1乃至dneの値を持っている。ボディ内デー
タテーブルには、従来レンズ種類に応じて新レンズに新
しく記載されている新データに相当するデータ(di+1
乃至dj)が記憶されている。
第11図に戻って、まず♯1102で、制御CPUはRAMからレ
ンズ種類識別データ(dn)を受け取る。浮け取ったdn=
dnk(1≦k≦l)をもとにカウンタ(K)にボディ内
データテーブルエリア番号kをセットし(♯1104)、シ
リアルデータカウンタ(N)にはボディ内データテーブ
ルからの参照データ個数j−iをセット(♯1106)し、
またRAMのアドレスポインター(M)にはレンズROMデー
タ格納先頭番地m0+iをセットする。(♯1108)。RAM
のm0〜m0+i−1番地には、すでにROMに記憶されてい
る従来データが格納されている。
♯1110では、レンズ種類識別データ(dnk)に対応す
るデータを1バイト分ボディ内データテーブルより参照
し、アドレスポインター(M)が指定するRAM番地に格
納する。後はレンズデータ読み込みサブルーチンの場合
と同様に、ボディ内データテーブルからdjまでのデータ
を1バイトづつ参照しRAMへ格納する。
表3は、ボディ内に格納されたRAM内にどのようなレ
ンズ情報が格納されるのかを実施例に使用されるデータ
に限って示したものであり、番地は適宜的に付してあ
る。すでに詳細に説明したように、レンズ側との対応で
みれば、従来レンズのROMには少なくともRAM内の1〜5
及びn番地のレンズ情報が、新レンズのROMにはRAM内の
1〜5,i+1〜i+4,及びn番地のレンズ情報がそれぞ
れ格納されている。そして従来レンズでは、そのレンズ
種類に応じてi+1〜i+4の内容に応じたレンズ情報
がボディ内データテーブルから読み出され、ボディ内の
RAMに格納される。(可変)と示してあるのはそのデー
タがズーミングあるいはフォーカシングにより変化する
可変データであることを示している。変換係数Kはレン
ズ駆動量をデフォーカス量で割ったもので、後述する焦
点検出動作によって得られるレンズ制御用デフォーカス
量から合焦に必要なレンズ駆動量を算出するのに使用さ
れる。レンズがシフトレンズでない場合、シフトレンズ
のシフト量はシフト量0に固定されている。
第12図は第7図♯708のAFサブルーチンを示したフロ
ーチャートである。
♯1202ではAFフラグ(AFF)の状態を判別している。A
Fフラグ(AFF)は第8図♯810あるいは♯830でレンズが
非装着のときに1にセットされるか、後述するようにレ
ンズが合焦状態となった後にセットされるフラグであ
る。つまり、AFフラグ(AFF)が1にセットされている
場合は、すでに合焦状態となっているか、レンズが装着
されていないかどちらかなので焦点検出動作は行われず
にリターンする(♯1246)。AFフラグ(AFF)が0の場
合、♯1204で補助光フラグ(F5)の状態を判断し、補助
光フラグ(F5)が1にセットされている場合は、補助光
を用いた焦点検出動作(♯1218乃至♯1232)へ移行す
る。
♯1204で補助光フラグ(F5)が0の場合は、♯1206で
各AFセンサ(CCDラインセンサ)Po,Po1,Po2での積分が
公知の方法で行なわれ、積分データがダンプされる(♯
1208)。
♯1210は上記積分データを用いた焦点検出演算のサブ
ルーチンであり、第13図を用いて説明する。♯1302は各
焦点検出領域Fa,Fa1,Fa2ごとでの焦点検出演算である。
各AFセンサPo,Po1,Po2にはそれぞれ参照部と基準部の2
つの受光素子列が形成されており、焦点検出演算では、
これらの受光素子列の信号を用いて被写体のコントラス
トの演算や相関演算等の演算を行ない、焦点検出に必要
なデータであるデフォーカス量に関するデータや焦点検
出の信頼性を示すデータ等を作成するものである。尚、
より詳しい制御については、本出願人が例えば特開昭60
−4914号公報において出願している方法を用いればよ
い。この焦点検出演算によって得られた結果は、後述す
るように各焦点検出領域での焦点検出の可否判断、およ
び、デフォーカス量の算出に用いられる。
♯1304では、各種ローコンフラグ(LCF,LCF1,LCF2,LC
F3)をそれぞれリセットする。ローコンフラグは、焦点
検出演算の結果にもとづいて焦点検出が可能か不可能か
を示すフラグであり、1なら焦点検出が不可能、0なら
焦点検出が可能な状態を示す。これに対し、前述のレン
ズ内のROMに記憶されたAF可否信号は焦点検出演算の結
果いかんにかかわらず、レンズの形状により使用可能な
焦点検出領域を指定する信号である。
♯1306では、焦点検出領域Fa1に対応して配置されて
いるAFセンサPo1に対する焦点検出演算の結果にもとづ
いて、焦点検出領域Fa1における焦点検出の可能、不可
能を判断し、焦点検出が可能ならそのまま、焦点検出が
不可能なら♯1308で領域Fa1に対するローコンフラグ(L
CF1)を1にセットして♯1310へ移行する。♯1310乃至
♯1316は、同様に焦点検出領域Fa,Fa2における焦点検出
可能、不可能の判断フローである。
次に、♯1318でボディ内のRAMに格納されているレン
ズ情報のうちAF可否信号を受け取り、そのデータ(00
H)なら♯1320へ(01H)なら♯1330へ、(02H)なら♯1
336へ、(03H)なら♯1344へ、(04H)なら♯1350へそ
れぞれ移行する(表1参照)。それぞれのフローでは、
AF可否信号が指定する焦点検出領域において、その領域
に対するローコンフラグを参照して焦点検出が可能であ
ったか不可能であったかを判断し、もしAF可否信号によ
って指定される焦点検出領域全てで焦点検出演算による
焦点検出が不可能ならばローコンフラグ(LCF)を1に
セットしてリターンする。これに対し、1つでも焦点検
出可能な領域が存在すると、そのままリターンする。例
えば、AF可否信号として(02H)を受け取った場合は、
♯1318から♯1336へ移行する。AF可否信号(02H)は、
焦点検出領域としてFaとFa2と指定するので、ローコン
フラグ(LCF2)と(LCF3)をもとに焦点検出演算による
焦点検出の可能不可能を判断する。♯1338で、ローコン
フラグ(LCF2)が0であると判断されると、少なくとも
焦点検出領域Faでは焦点検出が可能であるということな
のでそのままリターンする。♯1338でローコンフラグが
(LCF2)が1であっても、♯1340でローコンフラグ(LC
F3)が0ならば、少なくとも焦点検出領域Fa2で焦点検
出が可能なのでリターンする。どちらのローコンフラグ
も1の場合は、全領域にわたって焦点検出が可能という
ことなので、♯1342でのローコンフラグ(LCF)を1に
セットしてからリターンする。他のAF可否信号を受け取
った場合も同様である。
第12図に戻って、♯1212は前述の焦点検出演算サブル
ーチンで決定されたローコンフラグ(LCF)にもとづく
全領域にわたった焦点検出可不可判断のフローであり、
ローコンフラグ(LCF)が1ならば、全領域で焦点検出
が行ない得ないということなので、♯1216で補助光フラ
グ(F5)を1にセットしてから♯1218以降の補助光を用
いた焦点検出動作へ移行する。焦点検出演算によって焦
点検出が不可能と判断されるのは、被写体のコントラス
トが極端に低いか、あるいは、被写体の輝度が極端に低
いかのどちらかであることが多いので、♯1218以降はカ
メラボディ内蔵の補助光を発光してAFセンサの受光積分
を行なう。♯1226,♯1228の焦点検出演算およびローコ
ンフラグ(LCF)による焦点検出可不可判断は、前述の
♯1210,♯1212と同様である。補助光を発光した受光積
分でも焦点検出が不可能な場合は、♯1232で表示回路
(340)に焦点検出が不可能であることの警告表示を行
なって、AFフラグ(AFF)を1にセットしてリターンす
る(♯1240,♯1246)。
第14図乃至第17図によって、♯1214あるいは♯1230の
デフォーカス量演算サブルーチンについて説明する。
第14図は♯1214の可視光下におけるデフォーカス量演
算(A)サブルーチンの一実施例である。♯1402乃至♯
1406は焦点検出領域Fa1でのデフォーカス量算出を示し
ている。♯1402で焦点検出領域Fa1に対応するローコン
フラグ(LCF1)の状態を判断し、フラグ(LCF1)が1な
らば領域Fa1での焦点検出、すなわちデフォーカス量の
算出は不可能なので♯1408へ移行する。♯1404では焦点
検出演算の結果にもとづきデフォーカス量(Δξ1)を
算出する。第6図を用いて説明したように、実際のフィ
ルム面である像面ベスト位置とAFセンサでの焦点検出に
よるAFセンサ停止位置との間には、あるズレが存在す
る。従って、AFセンサの出力にもとづく焦点検出演算の
結果により得られたデフォーカス量(Δξ1)は正確に
像面ベスト位置を示すことができない。そこで♯1406
で、像面ベスト位置にピントを合わすための補正演算を
行なっている。すなわち、以下の演算 Δξ1′=Δξ1+ΔSBon+Δsboff …(1) によって補正が行なわれる。ここで、ΔSBonは従来デー
タであり、ズーミングあるいはフォーカシングによって
可変なデータ、Δsboffは新データでありズーミングあ
るいはフォーカシングによって変化しない固定データで
ある。
同様に、♯1408乃至♯1412は焦点検出領域Faでのデフ
ォーカス量の算出フローであり、焦点検出演算の結果に
もとづいて得られたデフォーカス量(Δξ2)を以下の
演算によって補正している。
Δξ2′=Δξ2+ΔSBon …(2) すなわち、焦点検出領域Faは、光軸上測距用光束を用
いた焦点検出なので、従来データΔSBonのみを用いて補
正を行なう。もちろんΔSBonは可変データである。
♯1414乃至♯1418は焦点検出領域Fa2でのデフォーカ
ス量の算出フローであり、補正演算としては(1)式と
同様であり、次のようになる。
Δξ3′=Δξ3+ΔSBon+Δsboff …(3) この可視光下におけるデフォーカス量演算(A)サブ
ルーチンの特徴は、従来レンズのROMに従来データとし
て記憶されている軸上の可変データΔSBonを利用して、
新たに軸外の可変データを作り出している点であり、そ
のために新たに記憶すべきデータ(新データ)は固定デ
ータΔsboffだけでよい。また、焦点検出領域Fa1とFa2
は、レンズの光軸に対してほぼ対称な領域を通過した光
束にもとづいて焦点検出を行なうので、補正演算に対し
て用いる補正量(Δsboff)は1つだけ記憶しておけば
よい。
第15図は♯1230の補助光を用いたデフォーカス量演算
(A)サブルーチンの一実施例であり、第14図の可視光
下でのデフォーカス量補正演算と同じく、新データの固
定データと従来データの可変データを用いて新たな可変
データを作り出している。フローチャートの流れは第14
図の場合と全く同一なので、補正演算に限ってだけ説明
する。
補助光としての赤外光を被写体に投射し、被写体から
反射してくる赤外光を受光して焦点検出を行なう場合に
は、レンズの色収差のために可視光下における焦点検出
時のデフォーカス量の補正とはまた別の補正が必要とな
る(第6図参照)。光軸上測距用光束を用いる焦点検出
領域Faで得られた焦点検出演算によるデフォーカス量
(Δξ2)の補正は次の式によって行なわれる。
Δξ2′=Δξ2+ΔSBon+(a×ΔIRon+b) …
(4) ここで、ΔIRonは従来データであり、ズーミングある
いはフォーカシングによって可変なデータである。a
は、本実施例で使用される補助光の使用赤外波長におけ
る補正量ΔIRon′と、波長800nmの赤外光を用いたとき
の補正量ΔIRonとの比を示す補正係数である。従来レン
ズ、新レンズともに、レンズ情報として記憶されている
補正量ΔIRonは波長800nmでの補正量であるので、波長8
00nm以外の波長を持つ補助光を投射した場合は、その波
長に気合う補正が必要となる。補正係数aとしてΔIRo
n′とΔIRonの比を持つのは赤外波長域では撮影レンズ
の色収差が線型的に変化し、またこの比率がズーミング
あるいはフォーカシングによってもあまり変化しないか
らである。bは、本実施例で使用されるオートフォーカ
スセンサモジュール(第3図の点線、ブロックAF部分)
の使用赤外波長における赤外光特性、すなわち、オート
フォーカスセンサモジュールのΔIR補正値である。この
a,bの補正数あるいは補正値は、ボディ内のE2PROMに記
憶されている。
これに対し、光軸外測距用光束を用いる焦点検出領域
Fa1あるいはFa2で得られたデフォーカス量(Δξとす
る)の補正は以下の式による。
Δξ′=Δξ+ΔSBon+(a×ΔIRon+b+Δiroff)
…(5) Δiroffは新データであり、ズーミングあるいはフォ
ーカシングによって変化しない固定データである。新デ
ータとして記憶すべきデータは、固定データΔiroffだ
けでよい。
第16図は、可視光下におけるデフォーカス量演算
(B)サブルーチンであり、第14図の別の実施例であ
る。焦点検出演算Fa1,Fa2での補正に対しては、可変な
従来データ(ΔSBon)を用いることなく、新データとし
てズーミングあるいはフォーカシングによって可変なデ
ータΔSBoffをあらかじめ記憶していることを特徴とす
る。すなわち、焦点検出領域Fa1あるいはFa2で得られた
デフォーカス量(Δξとする)の補正は次のように行な
われる。
Δξ′=Δξ+ΔSBoff …(6) 焦点検出領域Faについては、軸上補正データΔSBonを
用いた(2)式と同じである。
新データを記憶するためのROMの容量はズーミングあ
るいはフォーカシングによって変化する分だけ当然増加
するが、軸上と軸外でのAFセンサ停止位置の差Δsboff
がズーミングあるいはフォーカシングによって大きく変
化するレンズに対しては有効である。
第17図は、補助光を用いたデフォーカス量演算(B)
サブルーチンであり、第15図の別の実施例である。第16
図と同様、新データとしてズーミングあるいはフォーカ
シングによって可変なデータΔIRoffをレンズ内のROMに
記憶している。従って焦点検出領域Fa1あるいはFa2で得
られたデフォーカス量(Δξとする)の補正は次のよう
に行なわれる。
Δξ′=Δξ+ΔSBon+(a×ΔIRoff+b) …(7) 焦点検出領域Faについては、軸上補正データΔSBon,
ΔIRonを用いた(4)と式と同じである。
第12図に戻って、♯1234は上述の♯1214あるいは♯12
30で得られた複数の焦点検出領域のデフォーカス量か
ら、レンズ駆動に必要なレンズ制御用デフォーカス量を
演算するレンズ制御用デフォーカス量算出サブルーチン
である。♯1236では、算出された制御用デフォーカス量
をもとに現在のレンズ位置が合焦状態にあるか否かを判
断し、合焦状態にあるのなら、♯1238で表示回路(34
0)に合焦状態を示す表示を行って♯1240へ移行する。
合焦状態にないのなら、制御用デフォーカス量演算で得
られた制御用デフォーカス量と、ROMに記憶されている
変換係数Kより必要なレンズ駆動量を算出し(♯124
2)、レンズを駆動して(♯1244)、♯1238の合焦表示
のフローへ移行する。
第18図は、第12図♯1234の制御用デフォーカス量演算
サブルーチンを詳細に示すものである。まず、♯1802で
ボディ内のRAMに格納されているレンズ情報のうちAF可
否信号を受け取り、そのデータに応じてそれぞれのフロ
ーへ移行する。例えば、AF可否信号が(00H)であった
場合は、♯1806のΔξ=f(Δξ1′,Δξ2′,Δξ
3′)によってレンズ制御用デフォーカス量が演算され
る。関数fは、複数の焦点検出領域のデフォーカス量Δ
ξ1′,Δξ2′,Δξ3′から有効なデフォーカス量
だけ選んで、所定の評価アルゴリスムに従ってレンズ制
御用デフォーカス量を算出するが、本発明の要旨とは関
係がないので詳述はしない。AF可否信号が(01H)であ
る場合は、♯1810で焦点検出領域Faで検出されたデフォ
ーカス量がそのままレンズ制御用のデフォーカス量とさ
れる。AF可否信号が(02H),(03H),(04H)の場合
もそれぞれのフローに従ったレンズ制御用デフォーカス
量が算出される。詳しくは、本出願人がすでに出願した
例えば特開昭61−55618号公報に述べられている。
(発明の効果) 以上、詳述したように、本発明のレンズ交換式カメラ
の焦点検出システムによれば、交換レンズの光軸付近に
ある被写体が焦点検出された場合のデフォーカス量に対
しては第1の補正量のみが、光軸外の領域にある被写体
が焦点検出された場合のデフォーカス量に対しては第1
及び第2の補正量が用いられて補正が行われるので、そ
れぞれの領域にある被写体に対して高精度の焦点検出を
行うことができる。また、第2の補正量はレンズのズー
ミングあるいはフォーカシングによらずほぼ一定の値の
持つことになるので、それぞれの領域にある被写体に対
するデフォーカス量の補正量としてそれぞれの被写体に
対する可変な補正量を持つものに比較して、記憶すべき
記憶量は非常に少なくてすむ。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例の全体回路構成を示すブロッ
ク図、第2図は制御CPUの入出力端子の構成を示す図、
第3図は本発明の一実施例における焦点検出用光学装置
の概略図、第4図は被写界の焦点検出領域を示すファイ
ンダ内見え図、第5図は種々の交換レンズの瞳面におけ
る絞りマスクの逆投影図、第6図はAFセンサによる合焦
位置と撮影レンズの収差に基づく像面ベスト位置との関
係を示す図、第7図は制御CPUの主動作を示すフローチ
ャート、第8図はROMデータ読み込みサブルーチンを示
すフローチャート、第9図はボディ内のRAMへの読み込
みサブルーチンを示すフローチャート、第10図は制御CP
Uへのシリアル割込み処理ルーチンを示すフローチャー
ト、第11図はボディ内データテーブル参照サブルーチン
を示すフローチャート、第12図は自動焦点検出サブルー
チンを示すフローチャート、第13図は焦点検出演算サブ
ルーチンを示すフローチャート、第14図は可視光下にお
けるデフォーカス量演算サブルーチンの一実施例を示す
フローチャート、第15図は補助光を用いたデフォーカス
量演算サブルーチンの一実施例を示すフローチャート、
第16図は可視光下におけるデフォーカス量演算サブルー
チンの別の実施例を示すフローチャート、第17図は補助
光を用いたデフォーカス量演算サブルーチンの別の実施
例を示すフローチャート、第18図はレンズ制御用デフォ
ーカス量算出サブルーチンを示すフローチャート、第19
図はレンズ内のROMのエリアマップ、第20図はボディ内
データテーブルのエリアマップである。

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】レンズ交換式カメラの焦点検出システムに
    おいて、 交換レンズの光軸上にある被写体からの光束を交換レン
    ズの射出瞳面の異なる領域を通過する一対の光束に分割
    し、この光束より一対の光像を形成する第1の光学手段
    と、 上記第1の光学手段により形成された一対の光像を受光
    する第1の受光手段と、 上記第1の受光手段の出力に基づいて被写体に対するデ
    フォーカス量を演算する第1の焦点検出と、 交換レンズの光軸外の領域にある被写体からの光束を交
    換レンズの射出瞳面の異なる領域を通過する一対の光束
    に分割しこの光束より一対の光像を形成する第2の光学
    手段と、 上記第2の光学手段により形成された一対の光像を受光
    する第2の受光手段と、 上記第2の受光手段の出力に基づいて被写体に対するデ
    フォーカス量を演算する第2の焦点検出手段と、 交換レンズの光軸上にある被写体を焦点検出する場合の
    交換レンズの収差に関する第1の補正量、及び交換レン
    ズの光軸外の領域にある被写体を焦点検出する場合の交
    換レンズの収差に関する補正量と第1の補正量との偏差
    である第2の補正量を記憶した補正量記憶手段と、 第1の焦点検出手段によるデフォーカス量は補正量記憶
    手段に記憶された第1の補正量のみで補正し、第2の焦
    点検出手段によるデフォーカス量は補正量記憶手段に記
    憶された第1及び第2の補正量で補正する補正手段と、 補正手段で補正されたデフォーカス量に応じて交換レン
    ズを駆動するレンズ駆動手段とを有することを特徴とす
    るレンズ交換式カメラの焦点検出システム。
  2. 【請求項2】上記補正量記憶手段の第1の補正量及び第
    2の補正量は交換レンズ固有の固定データであることを
    特徴とする請求項(1)記載のレンズ交換式カメラの焦
    点検出システム。
  3. 【請求項3】上記補正量記憶手段の第1の補正量は、交
    換レンズのズーミングあるいはフォーカシングに応じて
    変化する可変データであることを特徴とする請求項
    (1)記載のレンズ交換式カメラの焦点検出システム。
  4. 【請求項4】交換レンズの射出瞳面の異なる領域を通過
    したレンズの光軸上あるいは光軸外の領域にある被写体
    からの光束をもとに被写体に対するデフォーカス量を演
    算し、交換レンズの収差に応じてデフォーカス量を補正
    し補正されたデフォーカス量によって交換レンズを駆動
    するレンズ交換式カメラの焦点検出システムに使用され
    る交換レンズにおいて、該交換レンズは、デフォーカス
    量を補正するために交換レンズの光軸上にある被写体を
    焦点検出する場合の交換レンズの収差に関する第1の補
    正量、及び、交換レンズの光軸外の領域にある被写体を
    焦点検出する場合の交換レンズの収差に関する補正量と
    第1の補正量との偏差である第2の補正量を記憶した補
    正量記憶手段を有することを特徴とする交換レンズ。
  5. 【請求項5】上記補正量記憶手段の第1の補正量及び第
    2の補正量は交換レンズ固有の固定データであることを
    特徴とする請求項(4)記載の交換レンズ。
  6. 【請求項6】上記補正量記憶手段の第1の補正量は、交
    換レンズのズーミングあるいはフォーカシングに応じて
    変化する可変データであることを特徴とする請求項
    (4)記載の交換レンズ。
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