JPH0672972B2 - 焦点検出装置 - Google Patents

焦点検出装置

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JPH0672972B2
JPH0672972B2 JP3098986A JP3098986A JPH0672972B2 JP H0672972 B2 JPH0672972 B2 JP H0672972B2 JP 3098986 A JP3098986 A JP 3098986A JP 3098986 A JP3098986 A JP 3098986A JP H0672972 B2 JPH0672972 B2 JP H0672972B2
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lens
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focus detection
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徹 松井
敏彦 唐崎
幸男 前川
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ミノルタカメラ株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、焦点検出時にレンズの収差に基づく焦点検
出位置と最良像面位置との誤差を補正することが可能
な、複数の焦点検出領域を有する高精度の焦点検出装置
に関する。
〔従来の技術〕
記念写真のように、複数個の被写体を含む写真撮影にお
いて、主被写体に対しても、また背景となる従被写体に
対しても焦点の合った写真を撮影したいという希望に対
しては、単一の被写体に合焦させる自動焦点検出機構を
備えたカメラでは満足した結果を得ることができない。
このため、撮影画面の複数個の領域に分割して測距し、
その距離情報に基づいて撮影レンズの焦点深度内にすべ
ての被写体が入るような位置に焦点を合せるようにした
り、あるいはもっとも近距離にある被写体が主被写体で
あることが多いことから、測距された被写体のうち、も
っとも近距離にある被写体に焦点を合せる焦点検出装置
が提案されている(例えば特開昭56−101128号公報、特
開昭59−146028号公報参照)。
〔発明が解決しようとする問題点〕
しかしながら、良く知られているとおり撮影レンズには
球面収差、非点収差、像面彎曲等の各種の収差があり、
また自動焦点検出素子の配列方向による影響等のため、
撮影画面に配列された多数の焦点検出素子のうち、中央
位置よりずれた位置に配置された焦点検出素子の出力信
号に基づいて撮影レンズの焦点調節がおこなわれると、
レンズの合焦位置とレンズの最良像面位置とにずれが生
ずるといった問題が生ずる。
第1図はこれを示したもので、横軸Xは光軸に沿った軸
で左側が撮影レンズ方向、右がフイルム面方向であり、
縦軸Yは光軸からの距離を示す。
第1図において、「軸上」と示されている位置は軸上光
(撮影レンズの光軸に平行な入射光)によって形成され
る像の結像性能が最も良い位置で、通常「軸上ベスト位
置」と呼ばれている。しかしながら、カメラにおいてこ
の「軸上ベスト位置」にフイルム面が位置するようにす
ると、軸外光(光軸に対して傾きをもった入射光)に対
する収差が悪くなるので好ましくない。そこで、従来は
この「軸上ベスト位置」でなく、それよりも僅かにずれ
た位置にフイルム面が位置するように構成する。第1図
において、「画像」として示されている収差曲線は、こ
の「軸上ベスト位置」を基準とした場合の、軸上光と軸
外光とを含めた実際の撮影レンズ透過光によるずれの大
きさ(開放絞り、例えばF=2.0の場合)を示してお
り、画像コントラストの最も良い位置を示している。
一方、自動焦点検出装置では、撮影レンズの光軸に近い
部分を透過する光のみを受光して、即ち絞り値の大きな
(例えばF=5.6)ところを透過する光を受光して焦点
検出をおこなうから、焦点検出装置上の収差性能は撮影
レンズ全体の収差性能よりも良くなり、自動焦点検出用
測距センサー(以下AFセンサーという)による合焦で
は、第1図に「AFセンサー停止位置」として示してある
ように、「軸上ベスト位置」に近い位置に合焦する。
このように、AFセンサーによって合焦位置として検出さ
れたレンズの停止位置(「AFセンサー停止位置」)は画
像のコントラストが最も良い位置(「画像」)とずれが
あり、光軸から離れるにしたがって、このずれが増加し
てゆく。
〔問題点を解決するための手段〕
この発明は、上記の問題点を解決することを目的とする
ものであって、AFセンサーによる合焦位置と最良の画像
の得られる位置とのずれの分だけ撮影レンズの位置を補
正しようとするもので、まずその補正の原理について説
明する。
第2図は撮影画面内を複数の領域に分割して、それぞれ
の領域を測距する、いわゆる多分割測距のためのAFセン
サーの配置例を示したもので、また第3図は撮影レンズ
1に入射する入射光の方向とAFセンサー2の位置との関
係を示した図である。
光軸上とその近傍の入射光は撮影画面中央に配置された
AFセンサーに入射し、軸外光は撮影画面の中央よりはず
れた位置にあるAFセンサーに入射することを示してい
る。
また、第4図は撮影レンズの光軸上と光軸外におけるデ
フオーカス量と所定空間周波数(例えば50本/mm)のコ
ントラストカーブの例であって、IB0は光軸上でのコン
トラスト最大の位置で光軸上最良の画像位置を示し、SB
0はAFセンサーが光軸上にあるときの合焦検出位置を示
す。
第2図(a)に示すAFセンサーの配置においては、光軸
近傍の領域e0のセンサーで測距したとき、AFによるレン
ズの停止位置(合焦位置)は第4図SB0の位置になる
が、光軸上の像面ベスト位置はIB0であるから、撮影レ
ンズに補正量としてΔSB0を与えてレンズ位置を補正す
ることで最良の画像を得ることができる。
また、第2図(a)に示すAFセンサーの配置において、
光軸外の領域e11Sのセンサーで測距したとき、AFによる
レンズの停止位置はレンズの非点収差、像面彎曲などに
よって先に示した例とは異なり、第4図SB1Sの位置にな
る。この場合、レンズ位置の補正としては、 (a)焦点検出領域であるe11S近傍の画質を最良とする
ためにΔSB1Sの補正量を与える(これはサジタル像面ベ
スト位置IB1Sとメリデイオナル像面ベスト位置IB1mとの
中間点となる)。
(b)焦点検出領域とは異なる光軸近傍の画質を最良と
するためにΔSB0sの補正量を与える。
(c)あらかじめ定められた所定の補正量、例えば 但しm,nは正の定数 を補正量として与える。
(d)撮影レンズの焦点距離に応じて補正量を変える。
例えば、短焦点距離レンズの場合は、風景画面が多いか
ら画面内が均一に合焦するような均一なウエートづけを
し、長焦点距離レンズの場合は、ポートレートなど被写
体が明確であるから、中央部分に重点的にウエートづけ
をするものとし、 (i)光軸上の測距センサーe0を選択した場合 長焦点レンズ:−ΔSB0 短焦点レンズ:−ΔSB0−1/2(ΔSB1S+ΔSB0S) (ii)光軸外の測距センサーe11Sを選択した場合 長焦点レンズ:+ΔSB0S 短焦点レンズ:+ΔSB0−1/2(ΔSB1S+ΔSB0S) の補正量を与える。
等、撮影目的に応じて種々の補正方法があり、補正量も
多数にのぼる。
そこで、この発明の焦点検出装置は、撮影レンズを介し
てそれぞれ異なる領域に存在する被写体からの光束をそ
れぞれ受光する複数の受光手段と、複数の受光手段の出
力により複数の焦点検出演算を行う演算手段と、演算手
段での演算に基づいてどの受光手段に関する焦点検出演
算を用いて合焦のための撮影レンズ駆動を行うかを判定
する判定手段と、判定手段で判定された受光手段に対応
する撮影レンズの収差に関する補正データを出力する出
力手段と、出力された補正データを用いて判定手段で判
定された受光手段に関する焦点検出演算を補正する補正
手段とを備えたことを特徴とする。
[作 用] それぞれが被写体の異なる領域を測距する複数の受光手
段の出力に基づいて複数の焦点検出演算を行い、その結
果に基づいて、どの受光手段に関する焦点検出演算を用
いて撮影レンズの駆動を行うかが判定される。そして、
採用と判定された受光手段に対応する撮影レンズの収差
に関する補正データを得、その受光手段の出力に基づく
焦点検出演算を補正する。
これにより、被写体のどの領域について焦点検出演算が
行われ、その結果に基づいて撮影レンズを駆動しても、
常に最良の像面位置に撮影レンズを設定することができ
る。
〔実施例〕
次に、この発明の実施例について説明する。
第5図はこの発明に係る焦点検出装置の実施例の回路構
成を示すブロック図である。
まず、カメラボデイ側の構成から説明する。
100a,100b,100c,…,100nは、撮像画面内に配置された焦
点検出用受光素子で、第2図(a)においてe0などとし
て示したものに対応する。この素子は、例えばCCD等の
一次元のラインセンサが用いられる。101a,101b,101c,
…101nはCCD等の受光素子駆動回路であって、受光素子
を駆動すると共に、出力アナログ信号をデジタル信号に
変換して出力する。102a,102b,102c,…102nはデジタル
メモリ回路であって、受光素子の検出信号を一時記憶す
る。
103a,103b,103c,…103nはゲート回路で、デジタルメモ
リ回路102a…102nの出力を入力とし、制御演算回路104
から信号線cを経て出力されるデータをデコーダ118で
デコードした信号(ラインm,n,o,…pで伝達)で制御さ
れ、デコーダ118の出力が“H"のとき回路が形成され、
デジタルメモリ回路102a,…102nの出力のうち、いづれ
か1つが選択されて制御演算回路104にラインdを経て
入力される。
104は制御演算回路で、焦点検出システムの制御をおこ
なうと共に、前記したCCDで検出され、デジタルメモリ
に記憶された焦点検出信号を所定の演算アルゴリズムに
従って処理し、撮影レンズのデフオーカス量ΔLと、デ
フオーカス方向(正負)を出力する。
105は減算回路、106は加算回路であり、共に演算制御回
路104で演算したデフオーカス量ΔL、デフオーカス方
向と、ランダムアクセスメモリー(以下RAMという)116
に格納された撮影レンズの収差(球面収差、非点収差、
像面彎曲等)に関する補正データCとを入力とし、デフ
オーカス量ΔLに対して補正データCを減算、加算し、
デフオーカス方向信号(正負)と共に出力する。
107はセレクタで、減算回路105、加算回路106の出力とR
AMに格納されている正負の信号を入力とし、RAMからの
信号が負であれば減算回路105の信号を、正であれば加
算回路106の信号を選択して出力する。
108は演算回路であって、セレクタ107の出力と、カメラ
ボデイと交換レンズの間で予め定められた基準位置から
の所定の間隔に関するデータを保持した固定データ記憶
回路109の出力とを入力とし、固定データの符号に応じ
てセレクタ107の出力データと加算、あるいは減算をお
こない、最終的な撮影レンズの移動量、即ち基準位置か
らの合焦光学系デフオーカス量ΔL′とその方向を算出
する。
113は乗算回路であって、演算回路108の出力である合焦
光学系デフオーカス量ΔL′とレジスタ114に保持され
ている焦点調節のための変換係数Kとを乗算してレンズ
移動のために必要とするモータMの回転数と方向を算出
する。変換係数Kは合焦光学系デフオーカス量ΔL′に
相当するレンズ移動に必要な焦点距離、レンズ駆動機
構、例えばヘリコイドに関する情報を含むものである。
115はモータ駆動回路であって、乗算回路113の出力によ
りモータMの回転方向と回転数を制御する。
モータMの回転は歯車列GT、スリツプ機構SLを介してレ
ンズ駆動軸DAへ伝達される。レンズ駆動軸DAの回転角を
フオトカプラPCからなるエンコーダで監視し、モータ駆
動回路115へフイードバツクしてモータを所定の回転数
回転させるとともに、レンズが無限大距離、あるいは至
近距離に調節されて焦点調節動作が不作動になったとき
は、これを検出してモータを停止させるよう構成されて
いる。このレンズの移動の終端検出には、例えば所定時
間内にエンコーダからパルスが発生しないときに終端と
判別する方法などが適用可能である。
110は表示比較回路であり、デフオーカス量ΔL′と合
焦位置の許容範囲を示す合焦巾データを格納する回路11
1からの信号とを比較して合焦、非合焦信号を出力す
る。
112は表示素子であって、表示比較回路110の出力と、演
算回路108から出力されるデフオーカス量とその方向
(正負)を入力して、合焦、非合焦と、非合焦のときは
その方向を合せて表示するものである。
116はトリガ回路で、シヤツタボタン又は別に設けたス
イツチのON,OFFに応じて焦点検出動作開始信号を発生さ
せ、出力を制御演算回路104へ入力する。
次に交換レンズ側の構成について説明する。第5図左下
に一点鎖線で仕切った部分が交換レンズ側の構成で、ズ
ームレンズの実施例を示してある。
ZRは手動操作されるズームリングであり、ズームリング
ZRには一体的に回転可能なブラシBRが取付けられてい
る。
CDはコード板であり、上記ブラシBRに対応するものであ
って、レンズ鏡胴部に設けられており、ズームリングZR
の回転、即ち焦点距離の設定に応じて、設定焦点距離に
対応するデジタルコード信号を発生させるものである。
LIDはレンズ情報出力回路であって、撮影レンズの収差
に関する補正データCとモータMの回転数変換係数Kを
格納したリードオンリーメモリー(ROM)を内蔵してお
り、前記したコード板CDより出力された設定焦点距離に
対応するデジタルコード信号をアドレス信号としてROM
から補正データC及び変換係数Kを読出し、カメラボデ
イ側の読取回路RDを経てRAM116とレジスタ114へ転送す
る。
上記の撮影レンズの収差に関する補正データCは、先に
問題点を解決するための手段の項で、第4図により説明
したΔSB0,ΔSB1S,ΔSB1m,ΔSB0S,ΔSB0m等であって、
補正量として(c)に例示した如く演算を必要とすると
きは、第5図に示すRAM116と減算回路105,加算回路106
との間に図示してない演算回路を設けることで対処す
る。
また、上記レンズ情報出力回路LIDに含まれているROMに
は、焦点検出用受光素子100a〜100nに対応して撮影レン
ズの収差に関する補正データがあり、この補正データは
RAM116に転送される。
なお、上記撮影レンズの収差に関する補正データCは撮
影レンズのズーミング動作に応じた値が次々とROMより
読出され、更新されることはもちろんである。
FRはフオーカシングリングであって、カメラボデイ側の
レンズ駆動軸DAと結合する従動軸FDと噛合し、フオーカ
シングレンズを駆動する構成となっている。
次に制御演算回路104について説明する。
第6図はその詳細図である。200は制御回路であって、
システムを制御する制御信号を出力するものであり、ト
リガー回路117(第5図参照)から信号線aを経て出力
される信号により作動を開始し、まず、信号線eより書
き込み信号W/Rを出力し、レンズ側のレンズ情報力回路L
IDから出力され、読取回路RDで読取られた撮影レンズの
収差補正データCをRAM116に格納し、モータMの回転数
変換係数Kをレジスタ114に入力する。
次に、信号線bよりCCD駆動信号をCCD駆動回路101a〜10
1nに出力し、CCDが作動を開始する。CCD100a〜100nから
出力される焦点検出信号がデジタルメモリ回路102a〜10
2nに入力すると、信号線cよりデコーダ118にパルスを
出力し、デコーダ118は入力パルスに応答してゲート回
路103a〜103nを順次導通させ、メモリ回路の内容を順次
信号線dを経て演算制御回路104へ出力させるものであ
る。
201は焦点検出用受光素子100a〜100nと同数のカウンタ
段数を有するリングカウンタで、制御回路より信号線k
を経て出力されるパルスを計数して出力する。この計数
値は何番目の焦点検出用受光素子が最も近距離の信号を
出力しているかを示すものである。
202はゲート回路で、通常は回路が開いており、比較回
路213からのパルス信号が入力する毎に回路を閉じ、リ
ングカウンタ201の出力を後述するROWアドレスエンコー
ダ203とCOLUMNアドレスエンコーダ204に伝達する。
ROWアドレスエンコーダ203とCOLUMNアドレスエンコーダ
204は、リングカウンタ201の計数信号を、RAM116のアド
レスを指定するアドレスコードに変換するものであっ
て、ROWアドレスエンコーダ203の出力はセレクトゲート
208、信号線fを経てRAM116のROWアドレスデコーダに接
続され、COLUMNアドレスエンコーダ204の出力はセレク
トゲート209、信号線gを経てRAM116のCOLUMNアドレス
デコーダに接続されている。
205はパルス出力回路であり、後述するROWアドレスカウ
ンタ206COLUMNアドレスカウンタ207へクロックパルスを
供給する。
なお、パルス出力回路205より出力されるクロツクパル
スの周波数は、制御回路200よりリングカウンタ201の出
力されるクロツクパルスの周波数よりもはるかに高く設
定されている。
ROWアドレスカウンタ206とCOLUMNアドレスカウンタ207
はROWアドレスエンコーダ203、COLUMNアドレスエンコー
ダ204とは別個にRAM116のアドレスを指定する機能を有
するもので、ROWアドレスカウンタ206の出力はセレクト
ゲート208、信号線fを経てRAM116のROWアドレスデコー
ダ(図示せず)に接続され、COLUMNアドレスカウンタ20
7の出力はセレクトゲート209、信号線gを経てRAM116の
COLUMNアドレスデコーダ(図示せず)に接続される。
セレクトゲート208,209は制御回路200より信号線iを経
て伝達される制御信号により制御され、書き込みモード
ではw側に設定される。そしてROWアドレスカウンタ206
とCOLUMNアドレスカウンタ207との出力信号を信号線f,g
を経てRAM116に出力し、読取回路RDで読取られた撮影レ
ンズの収差に関する補正データCを指定されたアドレス
に格納する。また、読み出しモードではR側に設定さ
れ、ROWアドレスエンコーダ203とCOLUMNアドレスエンコ
ーダ204との出力信号を信号線f,gを経てRAM116に出力
し、焦点検出距離が最も近距離の位置にある値の信号を
出力している受光素子の位置に対応した撮影レンズの収
差に関する補正データCを読出す。
210はアルゴリズムプロセツサで、焦点検出素子100a〜1
00nで検出され、メモリ回路102a〜102nに格納された焦
点検出信号をゲート回路103a〜103nを介して時系列的に
入力させて、撮影レンズのデフオーカス量ΔLとデフオ
ーカス方向(正負)とを所定のタイミングに従って順次
出力するものである。
213は比較回路で、アルゴリズムプロセッサ210の出力と
メモリ回路212の出力を比較し、プロセツサ210の出力の
方がメモリ回路212に格納されている距離データより近
距離の信号であるとき、“H"の信号を出力する。
211はゲート回路で、比較回路213の出力と制御回路200
の出力を入力とするORゲート214により制御され、ORゲ
ート214の出力が“H"のとき、アルゴリズムプロセツサ2
10の出力をメモリ回路212に格納する。
制御回路200から信号線jを経えORゲート214に入力され
る制御信号は焦点検出動作の開始後アルゴリズムプロセ
ツサ210より最初に出力されるデフオーカス量ΔLとそ
の方向(正負)のタイミングにより一瞬“H"となり、出
力されたデフオーカス量ΔLとその方向(正負)をメモ
リ回路212に格納する。
また、比較回路213よりORゲート214を介してゲート回路
211に供給される信号は、メモリ回路212に格納されてい
るデータとアルゴリズムプロセツサ210の出力データを
比較した結果、アルゴリズムプロセツサ210の出力がよ
り近距離の信号であるとき“H"となるから、メモリ回路
212にはより近距離のデフオーカス量とその方向(正
負)が格納されることになる。
比較回路213からの出力信号はゲート回路202にも供給さ
れ、先に説明したとおり比較回路から“H"の信号が出力
される毎に回路を閉じ、リングカウンタ201の計数信号
をROWアドレスエンコーダ203、COLUMNアドレスエンコー
ダ204に出力する。
次に、上記回路の動作について説明する。
交換レンズをカメラボデイに装着するとレンズ情報出力
回路LIDと読取り回路RDは端子を介して接続され、フオ
ーカシングレンズ駆動のための駆動軸DAと従動軸FDも機
械的に結合される。
カメラ操作に入り、シヤツタ釦が押されるとレンズ情報
出力回路LID内のROMからレンズ情報が読み出され、ROW
アドレスカウンタ206、COLUMNアドレスカウンタ207で指
定されたRAMの指定アドレスに順次格納される。また、
モータMの回転数変換係数Kもレジスタ114に格納され
る。このデータを読み出しと格納は所定のタイミングを
もって繰返され、時々刻々データの更新がおこなわれ
る。例えばズームレンズの場合、ズーミング操作による
焦点距離が変るにつれてレンズの収差が変っても、それ
に応じた補正値が次次とROMから読出されデータの更新
がおこなわれてゆく。
上記データの読み込みが完了すると、制御回路200からC
CD駆動信号が出力され、焦点検出用受光素子の出力信号
はデジタルメモリ回路102a〜120nに格納される。ついで
制御回路200からデコーダ118にパルス信号が送られる。
デコーダ118は上記パルス信号を受けて、まず信号線m
を介してゲート回路103aに“H"信号を送る。ゲート回路
103aはデジタルメモリ回路102aに格納されているデータ
を信号線dを経てアルゴリズムプロセツサ210に出力す
る。アルゴリズムプロセツサ210では所定のアルゴリズ
ムに従って入力データを演算処理し、CCDラインの相関
信号の位相差からその時点でのデフオーカス量ΔLとそ
の方向(正負)を出力する。演算が終了すると、制御回
路200から信号線jを経てORゲート214に“H"信号を出力
し、前記演算結果をメモリ回路212に格納し、その完了
を待って制御回路200からの信号を“L"とし、ORゲート2
14を回路状態とする。
次に、デコーダ118は信号線nを介してゲート回路103b
に“H"信号を送り、先と同様にアルゴリズムプロセツサ
210でデフオーカス量ΔLとその方向(正負)を演算出
力する。
この出力信号は比較回路213に入力され、先に格納した
メモリ回路212の内容と比較される。先に説明したとお
り、アルゴリズムプロセツサ210の出力信号がより近距
離の信号であるとき比較回路213は“H"の信号を出力
し、アルゴリズムプロセツサ210の出力メモリー回路に
格納される。
一方、リングカウンタ201の出力はデコーダ118の出力と
同期してカウントが進むように構成され、また焦点検出
用受光素子100a〜100nと同数のカウント段数を有してい
るから、その出力は前記受光素子のアドレスに対応する
ものとなっている。比較回路213の出力はゲート回路202
にも入力されており、比較回路213の出力が“H"のとき
ゲート回路202は回路を閉じ、リングカウンタ201の出力
をROWアドレスエンコーダ203、COLUMNアドレスエンコー
ダ204に伝達する。
したがって、ROWアドレスエンコーダ203、COLUMNアドレ
スエンコーダ204からは、より近距離の信号を出力して
いる焦点検出用受光素子のアドレスが出力されることに
なる。
以上の信号処理動作はすべての焦点検出用受光素子100a
〜100nに対して順次実施されてゆくから、完了時点では
最も近距離の信号を出力している焦点検出用受光素子の
アドレスとデフオーカス量ΔLとその方向(正負)が出
力されることになる。
なお、上記信号処理動作中は、制御回路200は信号線i
を経てセレクトゲート208,209に“H"信号を出力してゲ
ートをR側にセツトしているから、ROWアドレスエンコ
ーダ203、COLUMNアドレスエンコーダ204の出力は信号線
f,gを経てRAM116のROWアドレスデコーダとCOLUMNアドレ
スデコーダに入力されている。
焦点検出用受光素子100a〜100nに対する上記の信号処理
が完了すると、制御回路200から信号線eを経てRAM116
に読み出し信号が送られ、最も近距離の信号を出力して
いる受光素子のアドレスに格納されているレンズの収差
に関する補正データ、補正方向(正負)の信号が読出さ
れ、補正データは減算回路105、加算回路106、補正方向
信号はセレクタ107に入力される。
また、最も近距離の信号を出力している受光素子のデフ
オーカス量ΔLとその方向(正負)はメモリ回路212か
ら信号線hを経て出力されており、減算回路105、加算
回路106に入力されて先に入力されている補正データと
演算される。
セレクタ107に入力されている補正方向信号に従って、
例えば負の信号であれば減算回路105の出力が、正の信
号であれば加算回路106の出力がセレクタ107により選択
されて演算回路108に入力される。
演算回路108では上記入力値と固定データ回路109からの
定数とを加算(場合により減算)し、合焦光学系デフオ
ーカス量ΔL′を出力する。
求められた合焦光学系デフオーカス量ΔL′は乗算回路
113においてレジスタ114に格納されているモータMの回
転数変換係数Kと乗算され、得られた回転数データはモ
ータMの駆動回路115に供給される。また合焦光学系デ
フオーカス量ΔL′は表示比較回路110にも与えられ、
合焦巾データ回路111内のデータと比較され、デフオー
カス量が所定の合焦巾に入っているときは合焦表示素子
を点灯せしめる。
また、演算回路108からはデフオーカス方向信号がモー
タ駆動回路115と表示回路112に与えられ、モータMの回
転方向とデフオーカス状態を表示する左右いづれかの素
子を点灯せしめる。
モータMはモータ駆動回路115に入力された回転数デー
タ、回転方向信号によって制御されてギア列GT、スリツ
プ機構SL、駆動軸DA、更に交換レンズ側従動軸FDを介し
てフオーカシングリングFRを駆動し、図示されていない
合焦光学系を光軸方向に合焦光学系デフオーカス量Δ
L′だけ移動させる。
駆動軸DAの回転はフオトカプラーからなるエンコーダで
モニターされ、モータ駆動回路へフイードバツクして正
確な制御がおこなわれる。
以上、この発明の1実施例について説明したが、上記実
施例においては最も近距離にある被写体の焦点検出信号
を制御演算回路104より出力し、これをデフオーカス量
ΔLとしているけれども、これを最もコントラストの大
きい領域の焦点検出信号を制御演算回路より出力し、こ
れをデフオーカス量ΔLとすることでもよい。
〔発明の効果〕
以上説明したように、この発明によれば、それぞれが被
写体の異なる領域を測距する複数の受光手段の出力に基
づいて複数の焦点検出演算が行なわれ、その結果に基づ
いて、どの受光手段に関する焦点検出演算を用いて撮影
レンズの駆動を行うかが判定される。そして、採用と判
定された受光手段に対応する撮影レンズの収差に関する
補正データを得て、その受光手段の出力に基づく焦点検
出演算結果の補正がなされる。
これにより、被写体のどの領域についての焦点検出演算
に基づいて撮影レンズの駆動が行なわれても、その領域
について撮影レンズがもつ収差に基づく最良の像面位置
と合焦位置との誤差が補正されるから、常に最良の像面
位置に撮影レンズを設定することができるものであり、
レンズ交換式カメラ等に適した高精度の焦点検出装置を
提供することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図はAFセンサーによる合焦位置と撮影レンズの収差
に基づく最良像面位置との関係を示す図、第2図は撮影
画面内のAFセンサーの配置例を示す図、第3図は光軸近
傍の入射光及び光軸外からの入射光と、これを検知する
AFセンサーの配置の関係を示す図、第4図は撮影レンズ
の光軸上と光軸外におけるデフオーカス量とコントラス
トの関係を示す図、第5図はこの発明の焦点検出装置の
実施例の回路構成を示すブロツク図、第6図は制御演算
回路のブロツク図である。 100a〜100n:焦点検出素子、104:制御演算回路、107:セ
レクタ、108:演算回路、200:制御回路、201:リングカウ
ンタ、210:アルゴリズムプロセツサ、LID:レンズ情報出
力回路。
フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 9119−2K G03B 3/00 A

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】撮影レンズを介してそれぞれ異なる領域に
    存在する被写体からの光束をそれぞれ受光する複数の受
    光手段と、 複数の受光手段の出力により複数の焦点検出演算を行う
    演算手段と、 演算手段での演算に基づいてどの受光手段に関する焦点
    検出演算を用いて合焦のための撮影レンズ駆動を行うか
    を判定する判定手段と、 判定手段で判定された受光手段に対応する撮影レンズの
    収差に関する補正データを出力する出力手段と、 出力された補正データを用いて判定手段で判定された受
    光手段に関する焦点検出演算を補正する補正手段と を備えたことを特徴とする焦点検出装置。
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