JP4291052B2 - 交換レンズの調整機 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、開放F値に於ける最適焦点位置とAFセンサのF値に於ける最適焦点ずれを測定して交換レンズに記録する交換レンズの調整機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
TTL位相差AF装置を搭載するカメラに於いては、AF装置で検出された焦点情報に基づいて撮影レンズの焦点調整を行っても、開放絞りで撮影した場合に画像がピンボケになることがある。これは、焦点検出のための開口F値に対する撮影レンズの収差特性と開放F値に対する球面収差特性が異なっているために、それぞれの最適焦点位置に差が出てしまうからである。
【0003】
そこで、撮影レンズ内に両方のF値に於ける球面収差特性に応じた最良像面位置の補正量を撮影レンズ内に記憶しておき、この補正量に基づいてAF装置の出力を補正する技術が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
【0004】
【特許文献1】
特開昭59−208514号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
従来、この補正量としては、レンズの設計上求められる1つの代表値が用いられていた。しかしながら、実際には、撮影レンズの収差は個々にばらつきが発生する。したがって、1つの代表値からは正確な最適焦点位置を求めることは困難であった。
【0006】
この発明は上記実状に鑑みてなされたものであり、その目的は、交換レンズ個々の開放F値に於ける最適焦点位置とAFセンサのF値に於ける最適焦点位置のずれを正確に測定して交換レンズ毎に記録することのできる交換レンズの調整機を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
すなわち、請求項1に記載の発明は、焦点検出装置を内蔵するカメラに着脱可能な交換レンズの調整機に於いて、上記交換レンズを装着するためのマウント部と、上記マウント部に装着された上記交換レンズに対して、平行光線を投射するコリメータと、上記交換レンズと上記コリメータの間に配置され、複数の開口F値に対応して複数対のピンホールが設けられた板状部材と、上記交換レンズの結像面近傍の所定位置に配置され、上記交換レンズによって導かれた上記ピンホールの光像を光電変換する撮像手段と、上記板状部材上の複数対のピンホールの間隔と撮像画像上の複数対のピンホールの間隔とに基づいて、上記交換レンズの開放F値に対応する最適焦点位置と上記焦点検出装置の開口F値に対応する最適焦点位置を算出する最適焦点位置算出手段と、上記2つの最適焦点位置の差に関する情報を上記交換レンズ内に記録する記録手段と、を具備したことを特徴とする。
【0008】
このような構成とすることにより、開放F値に対応する最適焦点位置と焦点検出装置のF値に対応する最適焦点位置の差を、個々に正確に測定して交換レンズに記録することができる。
【0009】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明に於いて、上記板状部材は、異なる開放F値を有する複数の交換レンズに対応するように、上記複数対のピンホールが設けられていることを特徴とする。
【0010】
このような構成とすることにより、開放F値に対応する最適焦点位置と焦点検出装置のF値に対応する最適焦点位置の差を、より正確に測定して交換レンズに記録することができる。
【0011】
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の発明に於いて、上記板状部材のピンホールは、直交する光軸上に配置されていることを特徴とする。
【0012】
このような構成とすることにより、開放F値に対応する最適焦点位置と焦点検出装置のF値に対応する最適焦点位置の差を、簡単な構成で得て正確に測定して交換レンズに記録することができる。
【0013】
請求項4に記載の発明は、請求項2に記載の発明に於いて、上記板状部材のピンホールは、スパイラル状に配置されていることを特徴とする。
【0014】
このような構成とすることにより、開放F値に対応する最適焦点位置と焦点検出装置のF値に対応する最適焦点位置の差を、より正確に測定して交換レンズに記録することができる。
【0015】
請求項5に記載の発明は、焦点検出装置を内蔵するカメラに着脱可能な交換レンズの調整機に於いて、上記交換レンズを装着するためのマウント部と、上記マウント部に装着された上記交換レンズに対して、平行光線を投射するコリメータと、上記交換レンズと上記コリメータの間に配置され、複数の開口F値に対応して複数のピンホールが設けられた板状部材と、上記交換レンズによって導かれた上記ピンホールの光像を光電変換する撮像手段と、上記板状部材上の複数のピンホールの位置と撮像画像上の複数のピンホールの位置とに基づいて、上記複数の開口F値毎の最適焦点位置を算出する最適焦点位置算出手段と、上記最適焦点位置算出手段で算出された複数の開口F値毎の最適焦点位置情報から、上記交換レンズの開放時の最適焦点位置と上記焦点検出装置の最適焦点位置を決定し、その結果に基づいて焦点検出用補正値を算出する補正値算出手段と、上記補正値を上記交換レンズ内に記録する記録手段と、を具備したことを特徴とする。
【0016】
このような構成とすることにより、開放F値に対応する最適焦点位置と焦点検出装置のF値に対応する最適焦点位置の差を、個々に正確に測定して交換レンズに記録することができる。
【0017】
請求項6に記載の発明は、請求項5に記載の発明に於いて、上記交換レンズの最適焦点位置は、上記複数の開口F値に対応する複数の最適焦点位置を加重平均処理して決定することを特徴とする。
【0018】
このような構成とすることにより、開放F値に対応する最適焦点位置と焦点検出装置のF値に対応する最適焦点位置の差を、より実際的な値で正確に測定して交換レンズに記録することができる。
【0019】
請求項7に記載の発明は、請求項5に記載の発明に於いて、上記焦点検出装置の最適焦点位置は、上記最適焦点位置算出手段で算出された複数の最適焦点位置情報のうち、上記焦点検出装置の検出開口F値に相当する領域内の情報を用いて決定することを特徴とする。
【0020】
このような構成とすることにより、開放F値に対応する最適焦点位置と焦点検出装置のF値に対応する最適焦点位置の差を、個々に正確に測定して交換レンズに記録することができる。
【0021】
請求項8に記載の発明は、請求項5に記載の発明に於いて、上記板状部材は、異なる開放F値を有する複数の交換レンズに対応するように、上記複数対のピンホールが設けられていることを特徴とする。
【0022】
このような構成とすることにより、開放F値に対応する最適焦点位置と焦点検出装置のF値に対応する最適焦点位置の差を、より正確に測定して交換レンズに記録することができる。
【0023】
請求項9に記載の発明は、請求項8に記載の発明に於いて、上記板状部材のピンホールは、直交する光軸上に配置されていることを特徴とする。
【0024】
このような構成とすることにより、開放F値に対応する最適焦点位置と焦点検出装置のF値に対応する最適焦点位置の差を、簡単な構成で得て正確に測定して交換レンズに記録することができる。
【0025】
請求項10に記載の発明は、請求項8に記載の発明に於いて、上記板状部材のピンホールは、スパイラル状に配置されていることを特徴とする。
【0026】
このような構成とすることにより、開放F値に対応する最適焦点位置と焦点検出装置のF値に対応する最適焦点位置の差を、より正確に測定して交換レンズに記録することができる。
【0027】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照してこの発明の実施の形態を説明する。
【0028】
(第1の実施の形態)
図1は、この発明の第1の実施の形態に係る交換レンズの調整機の構成を示した図である。
【0029】
図1に於いて、ベンチ10上には、無限コリメータ11と交換レンズユニット12とが、所定距離をおいて配置されている。
【0030】
無限コリメータ11は、例えば、一方向のみ開口が形成された遮光性を有する筒状の筐体で構成されている。そして、この筐体内では、中央部にピンホールが形成されたピンホール板18で仕切られ、内部には、光源17が配置され、点光源が形成される。また、無限コリメータ11の開口にはコリメータレンズ19と板状部材であるハルトマンプレート20が配置されている。
【0031】
したがって、光源17からの光は、ピンホール板18を介して広がり、コリメータレンズ19で平行光線にされた後、ハルトマンプレート20を介して、交換レンズユニット12側に照射される。
【0032】
一方、交換レンズユニット12は、上記無限コリメータ11から照射された光が、レンズマウント13に取り付けられた撮影レンズ23、光量調節用の絞り24を介してレンズ保持治具14内の撮像手段を構成する撮像素子(CCD)41に導かれるように構成されている。
【0033】
上記交換レンズユニット12は、また、上記撮影レンズ23に取り付けられた切片25と、位置検知基板26と、交換レンズユニット12内の制御動作を司るレンズCPU(LnsCPU)30とを有して構成される。上記切片25と位置検知基板26は、撮影レンズ23を無限のピント位置にして検知するためのスイッチを構成している。レンズCPU(LnsCPU)30内には、記録手段であるフラッシュ(Flush)ROM31が配置されている。
【0034】
更に、交換レンズユニット12は、レンズモータ駆動回路32と、絞りモータ駆動回路33と、DCモータ34と、レンズ駆動機構35と、円盤36と、フォトインタラプタ(PI)37と、ステップピングモータ38と、絞り駆動機構39とを有して構成される。
【0035】
上記レンズモータ駆動回路32は、DCモータ34を駆動させて、レンズ駆動機構35を介して撮影レンズ23を光軸上で移動させる。また、DCモータ34の駆動により所定方向に回転される円盤36をフォトインタラプタ37で検知することにより、撮影レンズ23の移動量が得られる。更に、絞りモータ駆動回路33は、ステップピングモータ38を駆動させることによって絞り駆動機構39を介して絞り24を駆動させる。
【0036】
上記レンズ保持治具14内のCCD41は、後述するカメラのボディユニット50内のCCD56に相当する位置、或いは銀塩フィルムカメラの場合はフィルム面に相当する位置に配置されている。そして、このCCD41を基準にして最適焦点位置(最良焦点位置とも称するが、本実施の形態では最適焦点位置と記す)の測定が行われるようになっている。このCCD41で得られた信号は、CCDインターフェイス回路42を介して、最適焦点位置算出手段、補正値算出手段を構成するパーソナルコンピュータ(PC)43に出力される。
【0037】
また、パーソナルコンピュータ43で処理された交換レンズユニット12の上述した最適焦点位置等のデータは、通信インターフェイス回路44を介して、交換レンズユニット12内のレンズCPU30に供給され、フラッシュROM31に書き込まれる。このフラッシュROM31には、レンズCPU30のプログラムコード、焦点位置のずれ量等の制御パラメータが記録されている。
【0038】
更に、パーソナルコンピュータ43からの指示で、ターンテーブル駆動回路45を介してモータ15が駆動されることにより、図2に示されるように、レンズ保持治具14が撮影レンズ23の位置の中心を軸に回動可能となっている。この場合、軸Oを中心に、図1に示されるベンチ10に対して所定の角度(θleft,θright )で回転する。
【0039】
図3は、上述した交換レンズユニット12と該交換レンズユニット12が装着されたボディユニット50から成る電子カメラの構成を示すブロック図である。
【0040】
ボディユニット50に於いて、交換レンズユニット12内の撮影レンズ23を介して入射される光線は、クイックリターンミラー51で反射されて、ペンタプリズム52を介して接眼レンズ53に至る。また、図示されないが、クイックリターンミラー51が光路より退避した場合は、撮影レンズ23を通った光線は、シャッタ55を介してCCD56に結像される。
【0041】
上記クイックリターンミラー51の中央部はハーフミラーになっており、該クイックリターンミラー51がダウン(図示の位置)した際に一部の光束が透過する。そして、この透過した光束は、クイックリターンミラー51に設置されたサブミラー57で反射され、AFセンサモジュール58に導かれる。尚、上記クイックリターンミラー51のアップ時には、サブミラー57は折り畳まれるようになっている。
【0042】
画像処理回路(ASIC)、各種インターフェイスや制御回路を含む構成のシステムコントローラ60には、測光回路61と、ミラー駆動機構62と、撮像素子IF回路63と、シャッタ駆動機構64と、焦点検出回路65と、画像表示回路68と、バスを介してフラッシュROM69、SDRAM70及びSRAM71と、データ記録メディア72と、操作スイッチ(SW)73とが接続されている。また、このシステムコントローラ60は、ボディマウント75、交換レンズユニット12内のレンズマウント13を介して、レンズCPU30と通信可能となっている。
【0043】
上記測光回路61は、図示されない被写体の輝度を測定して露出時間を決定するための回路である。また、ミラー駆動機構62は、クイックリターンミラー51のアップダウンの駆動を行う。
【0044】
撮像素子IF回路63は、撮像素子であるCCD56を駆動するためのインターフェイス回路である。また、シャッタ駆動機構64は、シャッタ55の動きを制御するための機構である。
【0045】
更に、焦点検出回路65は、AFセンサモジュール58に接続されて、撮影レンズ23を通って入射された光線に基づいて焦点検出を行うための回路である。画像表示回路68は、CCD56で撮像された画像データを表示するための回路であり、一般にはTFT等のカラーの液晶表示素子により構成される。
【0046】
上記フラッシュROM69はシステムコントローラ60を動作させるためのプログラムが記憶されている。また、SDRAM70は、画像データ等を一時的に記憶するためのメモリであり、SRAM71は種々のワークエリアとして使用されるメモリである。データ記録メディア72は、圧縮された画像データが記録される。
【0047】
更に、操作スイッチ73は、種々の動作をこの電子カメラに実行させるべく操作される多数のスイッチで構成される。
【0048】
尚、交換レンズユニット12は、上述した図1と同じ構成であるので、図1と同一の部分には同一の参照番号を付して、その図示及び説明は省略する。
【0049】
次に、上述したAFセンサモジュール58について、図4を参照して説明する。
【0050】
図4は、図3の電子カメラに於けるAFセンサモジュール58の構成を示した要部分解斜視図である。
【0051】
図4に示されるように、AFセンサモジュール58は、視野マスク80と、コンデンサレンズ群81と、セパレータレンズ群82と、絞りマスク83と、ラインセンサ84等で主要部が構成されている。そして、撮影レンズ23を介して入射される光束(光線)を、1次元CCDである上記ラインセンサ84上に結像させ位相差方式による焦点検出を行うセンサとして構成されている。
【0052】
すなわち、図示されない被写体に対応する光束は、撮影レンズ23を透過して視野マスク80により迷光が除去され、それぞれに対応するコンデンサレンズ群81(コンデンサレンズ81L、81C、81R)に入射する。入射光束は、このコンデンサレンズ群81により、絞りマスク83の対応する開口部瞳位置に投影される。
【0053】
上記絞りマスク83の開口部には、各対となるセパレータレンズ群82(セパレータレンズ82La/82Lb、82Ca/82Cb、82Ra/82Rb)が配設されている。そして、コンデンサレンズ82L、82C、82Rと絞りマスク83の開口部により決定される撮影レンズ23の射出瞳からの光は、上記各セパレータレンズ82La/82Lb、82Ca/82Cb、82Ra/82Rbにより、それぞれ対応するラインセンサ84の84L、84C、84R上に結像する。
【0054】
尚、各ラインセンサ84L、84C、84Rは、一対となる2つの群、a群とb群により構成されており、一対のセパレータレンズが構成する2つの像が各像のセンサ上に投影される。このラインセンサ84L、84C、84R上の対となる2つの像の間隔を検出することにより、それぞれのセンサに対応するフォーカスエリアの被写体(図示せず)のフィルム面に対するデフォーカス量、すなわち、撮影レンズ23の合焦位置からのずれ量を求めることができる。上記デフォーカス量は、公知の技術である位相差演算方法に基いて求めることができる。
【0055】
上記ラインセンサ84L、84C、84Rの出力端は、システムコントローラ60に接続されている。ラインセンサ84L、84C、84Rの出力のシステムコントローラ60への取り込みは、先ず、その出力が焦点検出回路65内のインターフェイス回路に入力される。そして、インターフェイス回路に設けられるラインセンサ制御回路により積分され、適正レベルに達すると、その積分出力がA/Dコンバータによりデジタル値に変換され、システムコントローラ60へ転送される。
【0056】
次に、図5のフローチャートを参照して、第1の実施の形態に係る交換レンズの調整機の測定動作について説明する。尚、この処理動作はパーソナルコンピュータ43側にて実行される。
【0057】
先ず、ステップS1にて、モータ15が駆動されてレンズ保持治具14が初期位置に合わせられる。つまり、交換レンズユニット12の撮影レンズ23の光軸と、無限コリメータ11の光軸とが合わせられる。尚、AFセンサモジュール58は、図2、図4に示されるように、中央と左、右の3箇所で測定が可能である。
【0058】
次いで、ステップS2にて、交換レンズユニット12を無限位置に駆動する。そして、ステップS3にて、CCDインターフェイス回路42を制御してハルトマンプレートのピンホールによるイメージを撮影する。
【0059】
ハルトマンプレート20は、例えば図6に示されるように構成されている。
【0060】
図6に於いて、絞り値F(Fナンバー)=1.4に対応する円、F=2に対応する円、…F=11…は、それぞれ交換レンズユニット12の開放F値に相当する。そして、図中H1a,H2a,…,H7a、H1b,H2b,…,H7bは、それぞれの開放F値に相当する円周上に形成されたピンホールである。更に、Lgn1、Lgn2、…、Lgn7は、それぞれの円の直径を表している。このように、図6に示されるハルトマンプレート20は、そのピンホールH1a,H2a,…,H7a、H1b,H2b,…,H7bがスパイラル状に配置されている。
【0061】
尚、図中、破線で示される同心円は、AFセンサモジュール58のF値に相当する。
【0062】
ステップS4では、CCD41に取り込まれたイメージが読み出される。そして、続くステップS5では、上記イメージ上の一対の光点(C1aとC1b,C2aとC2b,…)の中心の座標が算出される。
【0063】
図7は、図6に示されるハルトマンプレートのピンホールによるイメージを表した図である。
【0064】
ハルトマンプレート上のHnaはイメージ上のCnaに、またハルトマンプレート上のHnbはイメージ上のCnbに、それぞれ対応する(但し、n=1,2,…,7)。
【0065】
次いで、ステップS6にて、同一Fナンバーの円周上に位置するピンホールに対応する一対の光点間の距離(LgnC1,LgnC2,…,LgnC7)が算出される。そして、ステップS7にて、Fナンバー毎の焦点位置(Defocus1,Defocus2,…,Defocus7)が算出される。
【0066】
図8は、上記Fナンバー毎のCCD基準の焦点位置算出について説明する図である。
【0067】
図8に於いて、ハルトマンプレート上の一対のピンホール間の距離をLngN(N=1〜7)とし、CCD41上のイメージ上の距離をLngCn(n=1〜7)とする。そして、撮影レンズ23の焦点距離とCCD41の焦点面からのオフセット量を加えたものをLとすると、Fナンバー毎の焦点位置DefocusN(N=1〜7)は、下記式(1)で求められる。
【0068】
DefocusN=(L×LngCn)/(LngN+LngCn) …(1)
次に、ステップS8では、レンズの開放Fナンバーに於ける最適焦点位置(LnsDefocus)が算出される。
【0069】
図9は、上記最適焦点位置算出について説明する図である。
【0070】
撮影レンズ23の中心より外側から、Fナンバーの小さい順に光束がCCD41に対して入射される。しかしながら、レンズが収差を有しているため、ハルトマンプレート(図示せず)から撮影レンズ23を介して入射される光束は、一点で交わらない。開放Fナンバーに於ける最適焦点位置LnsDefocusを求める式は、下記式(2)により求められる。
【0071】
LnsDefocus =(Defocus1×W1+Defocus2×W2+…+Defocus7×W7)
/(W1+W2+…+W7) …(2)
但し、Wn(n=1〜7)は重みづけ係数
この重みづけ係数は、例えば、Fナンバーの逆数が使用されるが、これはレンズの周辺に近い光束ほどレンズの中心に近い光束に比べて、最適焦点位置に対して大きく寄与するからである。
【0072】
次に、ステップS9では、中央のAFセンサで使用される光束のFナンバーに於ける最適焦点位置(AFDefocusC)が、下記式(3)に従って算出される。
【0073】
AFDefocusC=(Defocus6×W6+Defocus7×W7)/(W6+W7) …(3)
これは、使用されるFナンバーの大きい方の2つについて求められる。
【0074】
そして、ステップS10にて、上述したようにして算出されたLnsDefocusとAFDefocusCとの差が、レンズCPU30内のフラッシュROM31に書き込まれる。
【0075】
次に、ステップS11にて、モータ15が駆動されてレンズ保持治具14が右側へ回転される。すなわち、図2に示されるように、軸Oを中心にθrightだけレンズ保持治具14が回転されて設定される。これは、上述したように、AFセンサモジュール58は、中央と左、右の3箇所で測定が可能であるので、右側のAFセンサに対して焦点位置を検出するために行われる。
【0076】
ステップS12では、AFセンサモジュール58の光束のみが測定される。すなわち、F=8、F=11に対応する光点C6aとC6b、C7aとC7bの中心の座標が算出される。更に、ステップS13では、上記F=8、F=11に対応する光点間の距離LngC6、LngC7が算出される。
【0077】
次いで、ステップS14にて、右側のAFセンサが使用する光束のFナンバーに於ける最適焦点位置AFDefocusRが、上記式(3)に従って算出される。そして、ステップS15にて、上述したようにして算出されたLnsDefocusとAFDefocusRとの差が、レンズCPU30内のフラッシュROM31に書き込まれる。
【0078】
次に、ステップS16にて、モータ15が駆動されてレンズ保持治具14が左側へ回転される。すなわち、図2に示されるように、軸Oを中心にθleftだけレンズ保持治具14が回転されて設定される。これにより、AFセンサモジュール58の右側のAFセンサに対して焦点位置検出が行われる。
【0079】
ステップS17では、F=8、F=11に対応する光点C6aとC6b、C7aとC7bの中心の座標が算出される。更に、ステップS18では、上記F=8、F=11に対応する光点間の距離LngC6、LngC7が算出される。
【0080】
次いで、ステップS19にて、左側のAFセンサが使用する光束のFナンバーに於ける最適焦点位置AFDefocusLが、上記式(3)に従って算出される。そして、ステップS20にて、上述したようにして算出されたLnsDefocusとAFDefocusLとの差が、レンズCPU30内のフラッシュROM31に書き込まれる。
【0081】
このようにして、測定された交換レンズユニット12の開放F値に於ける最適焦点位置とAFセンサのF値に於ける最適焦点位置のずれを、当該交換レンズユニット12に記録することができる。
【0082】
ここで、図10を参照して、スパイラル状のハルトマンプレートのピンホールによるイメージについて説明する。
【0083】
このスパイラル状のハルトマンプレートではレンズの光軸に交わる線が、L1、L2、L3、L4の4本存在する。そして、これら4本の線の上に7対のピンホールによるイメージが存在するが、レンズの収差によって該イメージは移動される。この移動は、線Ln上に沿った方向になりやすい。このとき、線Ln上にイメージが多数存在すると、イメージ同士が重なって正確にイメージの座標を読み込むことができなくなってしまう。
【0084】
例えば、図示斜線で表される光点C5a,C5bは、F=5.6のピンホールに対するイメージである。この場合、F=5.6の収差が大きいと、光点C5a,C5bは図示矢印方向にずれることが考えられるが、近傍には干渉するイメージが存在しないことがわかる。したがって、スパイラル状にピンホールを設けたハルトマンプレートが有効であることがわかる。
【0085】
次に、図11のフローチャートを参照して、図3に示されるように構成されたカメラに於ける交換レンズユニット12のLnsCPU30の動作について説明する。
【0086】
先ず、ステップS31に於いて、装着されたカメラのボディユニット50のシステムコントローラ60に対して通信要求が検出される。そして、通信要求が検出されたならば、ステップS32に移行して、LnsCPU30内のフラッシュROM31へのデータ書き込み要求があるか否かが検出される。ここで、書き込み要求があればステップS33へ移行し、要求が無ければステップS35へ移行する。
【0087】
ステップS33では、アドレス値とデータ値が受信される。次いで、ステップS34にて、フラッシュROM31へ上記データが書き込まれる。その後、上記ステップS31へ移行する。尚、上記ステップS32〜S34の動作処理は、上述した図5のフローチャートに於けるステップS10、S15及びS20に対応して実行される。
【0088】
ステップS35では、撮影レンズ23の無限位置への駆動が要求されたか否かが検出される。ここで、上記駆動要求があればステップS36へ移行し、無ければステップS41へ移行する。
【0089】
ステップS36では、上記フラッシュROM31から上記無限位置のパルス数が読み出される。次いで、ステップS37にて、DCモータ35が駆動されて撮影レンズ23が繰り込み方向に駆動される。そして、ステップS38にて、撮影レンズ23が基準位置に駆動されるまで、位置検出が繰り返される。基準位置に達したか否かは、入力ポートP_REFDETのレベルの変化で検出される。
【0090】
このステップS38にて撮影レンズ23が基準位置に達したならば、続くステップS39にて、無限位置パルス数分のカウントアップが終了したか否かが検出される。すなわち、フォトインタラプタ37でカウントされるパルス数により、無限位置まで撮影レンズ23が移動されたか否かが検出される。その結果、撮影レンズ23が無限位置に達したならば、ステップS40に移行してレンズ駆動が停止される。その後、上記ステップS31へ移行する。
【0091】
尚、上記ステップS35〜S40の動作処理は、上述した図5のフローチャートに於けるステップS2に対応して実行される。
【0092】
ステップS41では、デフォーカス量に基づくレンズ駆動要求であるか否かが検出される。ここで、上記要求であればステップS42に移行し、そうでない場合はステップS46へ移行する。
【0093】
ステップS42では、デフォーカス量とフォーカスエリアの選択情報が受信される。次いで、ステップS43では、最適焦点位置のずれ量がレンズCPU30内のフラッシュROM31から読み出される。そして、ステップS44にて、デフォーカス量と上記ずれ量とに基づいて、撮影レンズ23の移動量がパルス数から算出される。ステップS45では、算出されたパルス数に基づいて撮影レンズ23が駆動される。その後、上記ステップS31へ移行する。
【0094】
尚、上記ステップS41〜S45の動作処理は、後述する図12のフローチャートに於けるステップS55と対応する。
【0095】
ステップS46では、絞り24の駆動要求の有無が検出される。ここで、要求がなければ上記ステップS31へ移行し、要求があればステップS47へ移行する。そして、ステップS47では、絞り24の設定値が受信される。更に、ステップS48では、指定された絞り値に、ステップピングモータ38等を介して絞り24が駆動される。その後、上記ステップS31へ移行する。
【0096】
次に、図12のフローチャートを参照して、図3に示されるように構成されたカメラに於けるボディユニット50のシステムコントローラ60の動作について説明する。尚、ここでは、撮影に関する動作についてのみ説明する。
【0097】
先ず、ステップS51に於いては、操作スイッチ73内のレリーズスイッチが操作されたか否かが検出される。ここで、レリーズスイッチが操作されたならば、続くステップS52にて、AFセンサモジュール58のデータが読み出されてデフォーカス量が算出される。
【0098】
そして、ステップS53にて、中央、右、左の各フォーカスエリアの選択動作が行われる。次いで、ステップS54に於いて、上記ステップS53で選択されたエリアのデフォーカス量が合焦範囲内か否かが検出される。その結果、合焦範囲外であったならば、ステップS55に移行して、デフォーカス量とフォーカスエリア情報とが送信されて撮影レンズ23の位置調整が行われる。
【0099】
一方、上記ステップS54で上記選択されたエリアのデフォーカス量が合焦範囲内であった場合は、ステップS56に移行する。尚、上記ステップS55の処理動作によって、上述した、図11のフローチャートに於けるステップS41〜S45が実行される。
【0100】
ステップS56では、絞り24の絞り値が交換レンズユニット12側に送信され、次いで、ステップS57にて、ミラー駆動機構62を介して、クイックリターンミラー51が図示されないアップ位置へ駆動される。
【0101】
そして、ステップS58にて、シャッタ駆動機構64が駆動されることによりシャッタ55が制御されて、撮像素子(CCD)56が所定時間露光される。
【0102】
移行し、撮影レンズ1はり出し方向へ駆動される。更に、ステップS59にて、交換レンズユニット12側の絞り24が開放に駆動される。
【0103】
次に、ステップS60にて、上記ステップS57で光路外に退避されていたクイックリターンミラー51が、元の位置、すなわち光路内のダウン位置に駆動される。続いて、ステップS61では、CCD56の画像データが読み出される。そして、ステップS62にて、読出された画像データが所定のフォーマットに変換され他後、データ記録メディア72に書き込まれる。
【0104】
このように、第1の実施の形態によれば、スパイラル状にピンホールが形成されたハルトマンプレートを用いて、開放F値に於ける最適焦点位置とAFセンサのF値に於ける最適焦点位置のずれを、撮影レンズ個々に正確に測定して交換レンズに記録することができる。
【0105】
(第2の実施の形態)
次に、この発明の第2の実施の形態について説明する。
【0106】
上述した第1の実施の形態では、無限コリメータ11の開口にスパイラル状のハルトマンプレートを配置していたが、これに限られるものではない。Fナンバーの円周上に一対のピンホールが存在して、近傍に干渉するイメージが存在しないように構成すれば、焦点位置は測定可能である。
【0107】
したがって、図13に示されるように、直交する2つのライン上にピンホールが配置されるものであってもよい。
【0108】
尚、この第2の実施の形態に於いて、ハルトマンプレート以外の構成は上述した第1の実施の形態と同じであるので、図1乃至図4と同一の部分には同一の参照番号を付して、その図示及び説明は省略し、異なる構成及び動作についてのみ説明する。
【0109】
図13は、直交状にピンホールを設けたハルトマンプレートの構成例を示した図である。
【0110】
このハルトマンプレートの場合は、Fナンバーを1つおきに配置すると共に90度ずらして配置するようにして構成している。
【0111】
この場合のハルトマンプレートのピンホールによるイメージは、図14に示されるようになる。
【0112】
この直交状にピンホールを設けたハルトマンプレートでは、レンズの光軸に直角に交わる線が、L1′、L2′の2本存在する。そして、これら2本の線の上に7対のピンホールによるイメージが存在する。
【0113】
そして、例えば、図示斜線で表される光点C5a′,C5b′は、F=5.6のピンホールに対するイメージである。この場合、F=5.6の収差が大きすぎると、光点C5a′,C5b′は図示矢印方向にずれて近傍のイメージH7a′,H7b′と干渉する虞れがあるので注意が必要である。
【0114】
この場合、ハルトマンプレート上のピンホールにシャッタを設けて、必要な光線のみ撮影レンズに入射されるようにすれば、更に確実に必要なイメージを選択することができる。
【0115】
このように、第2の実施の形態によれば、スパイラル状以外にもピンホールが形成されたハルトマンプレートを要して、開放F値に於ける最適焦点位置とAFセンサのF値に於ける最適焦点位置のずれを、1つの代表値からではなく個々に正確に測定して交換レンズに記録することができる。
【0116】
【発明の効果】
以上のようにこの発明によれば、開放F値に於ける最適焦点位置とAFセンサのF値に於ける最適焦点位置のずれを正確に測定して交換レンズに記録することのできる交換レンズの調整機を提供することができる。
【0117】
そして、請求項1に記載の発明によれば、板状部材を用いて、開放F値に対応する最適焦点位置と焦点検出装置のF値に対応する最適焦点位置の差を、個々に正確に測定して交換レンズに記録することができる。
【0118】
請求項2に記載の発明によれば、開放F値に対応する最適焦点位置と焦点検出装置のF値に対応する最適焦点位置の差を、より正確に測定して交換レンズに記録することができる。
【0119】
請求項3に記載の発明によれば、開放F値に対応する最適焦点位置と焦点検出装置のF値に対応する最適焦点位置の差を、簡単な構成で得て正確に測定して交換レンズに記録することができる。
【0120】
請求項4に記載の発明によれば、開放F値に対応する最適焦点位置と焦点検出装置のF値に対応する最適焦点位置の差を、より正確に測定して交換レンズに記録することができる。
【0121】
請求項5に記載の発明によれば、開放F値に対応する最適焦点位置と焦点検出装置のF値に対応する最適焦点位置の差を、個々に正確に測定して交換レンズに記録することができる。
【0122】
請求項6に記載の発明によれば、開放F値に対応する最適焦点位置と焦点検出装置のF値に対応する最適焦点位置の差を、より実際的な値で正確に測定して交換レンズに記録することができる。
【0123】
請求項7に記載の発明によれば、開放F値に対応する最適焦点位置と焦点検出装置のF値に対応する最適焦点位置の差を、個々に正確に測定して交換レンズに記録することができる。
【0124】
請求項8に記載の発明によれば、開放F値に対応する最適焦点位置と焦点検出装置のF値に対応する最適焦点位置の差を、より正確に測定して交換レンズに記録することができる。
【0125】
請求項9に記載の発明によれば、開放F値に対応する最適焦点位置と焦点検出装置のF値に対応する最適焦点位置の差を、より正確に測定して交換レンズに記録することができる。
【0126】
請求項10に記載の発明によれば、開放F値に対応する最適焦点位置と焦点検出装置のF値に対応する最適焦点位置の差を、より正確に測定して交換レンズに記録することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の第1の実施の形態に係る交換レンズの調整機の構成を示した図である。
【図2】 第1の実施の形態に係る交換レンズの調整機の概略上面図である。
【図3】 図1の交換レンズユニット12と該交換レンズユニット12が装着されたボディユニット50から成る電子カメラの構成を示すブロック図である。
【図4】 図3の電子カメラに於けるAFセンサモジュール58の構成を示した要部分解斜視図である。
【図5】 この発明の第1の実施の形態に係る交換レンズの調整機の測定動作について説明するフローチャートである。
【図6】 第1の実施の形態に使用されるハルトマンプレートの構成例を示した図である。
【図7】 図6に示されるハルトマンプレートのピンホールによるイメージを表した図である。
【図8】 Fナンバー毎のCCD基準の焦点位置算出について説明する図である。
【図9】 最適焦点位置算出について説明する図である。
【図10】 スパイラル状にピンホールが形成されたハルトマンプレートによるイメージについて説明する図である。
【図11】 図3に示されるように構成されたカメラに於ける交換レンズユニット12のレンズCPU30の動作について説明するフローチャートである。
【図12】 図3に示されるように構成されたカメラに於けるボディユニット50のシステムコントローラ50の動作について説明するフローチャートである。
【図13】 第2の実施の形態に使用されるハルトマンプレートの構成例を示した図である。
【図14】 図13に示されるハルトマンプレートのピンホールによるイメージを表した図である。
【符号の説明】
10…ベンチ、11…無限コリメータ、12…交換レンズユニット、13…レンズマウント、14…レンズ保持治具、15…モータ、17…光源、18…ピンホール板、19…コリメータレンズ、20…ハルトマンプレート、23…撮影レンズ、24…絞り、25…切片、26…位置検知基板、30…レンズCPU(LnsCPU)、31…フラッシュ(Flush)ROM、41…CCD、42…CCDインターフェイス回路、43…パーソナルコンピュータ(PC)、44…通信インターフェイス回路、45…ターンテーブル駆動回路、50…ボディユニット、51…クイックリターンミラー、56…CCD、58…AFセンサモジュール、60…システムコントローラ。
Claims (10)
- 焦点検出装置を内蔵するカメラに着脱可能な交換レンズの調整機に於いて、
上記交換レンズを装着するためのマウント部と、
上記マウント部に装着された上記交換レンズに対して、平行光線を投射するコリメータと、
上記交換レンズと上記コリメータの間に配置され、複数の開口F値に対応して複数対のピンホールが設けられた板状部材と、
上記交換レンズの結像面近傍の所定位置に配置され、上記交換レンズによって導かれた上記ピンホールの光像を光電変換する撮像手段と、
上記板状部材上の複数対のピンホールの間隔と撮像画像上の複数対のピンホールの間隔とに基づいて、上記交換レンズの開放F値に対応する最適焦点位置と上記焦点検出装置の開口F値に対応する最適焦点位置を算出する最適焦点位置算出手段と、
上記2つの最適焦点位置の差に関する情報を上記交換レンズ内に記録する記録手段と、
を具備したことを特徴とする交換レンズの調整機。 - 上記板状部材は、異なる開放F値を有する複数の交換レンズに対応するように、上記複数対のピンホールが設けられていることを特徴とする請求項1に記載の交換レンズの調整機。
- 上記板状部材のピンホールは、直交する光軸上に配置されていることを特徴とする請求項2に記載の交換レンズの調整機。
- 上記板状部材のピンホールは、スパイラル状に配置されていることを特徴とする請求項2に記載の交換レンズの調整機。
- 焦点検出装置を内蔵するカメラに着脱可能な交換レンズの調整機に於いて、
上記交換レンズを装着するためのマウント部と、
上記マウント部に装着された上記交換レンズに対して、平行光線を投射するコリメータと、
上記交換レンズと上記コリメータの間に配置され、複数の開口F値に対応して複数のピンホールが設けられた板状部材と、
上記交換レンズによって導かれた上記ピンホールの光像を光電変換する撮像手段と、
上記板状部材上の複数のピンホールの位置と撮像画像上の複数のピンホールの位置とに基づいて、上記複数の開口F値毎の最適焦点位置を算出する最適焦点位置算出手段と、
上記最適焦点位置算出手段で算出された複数の開口F値毎の最適焦点位置情報から、上記交換レンズの開放時の最適焦点位置と上記焦点検出装置の最適焦点位置を決定し、その結果に基づいて焦点検出用補正値を算出する補正値算出手段と、
上記補正値を上記交換レンズ内に記録する記録手段と、
を具備したことを特徴とする交換レンズの調整機。 - 上記交換レンズの最適焦点位置は、上記複数の開口F値に対応する複数の最適焦点位置を加重平均処理して決定することを特徴とする請求項5に記載の交換レンズの調整機。
- 上記焦点検出装置の最適焦点位置は、上記最適焦点位置算出手段で算出された複数の最適焦点位置情報のうち、上記焦点検出装置の検出開口F値に相当する領域内の情報を用いて決定することを特徴とする請求項5に記載の交換レンズの調整機。
- 上記板状部材は、異なる開放F値を有する複数の交換レンズに対応するように、上記複数対のピンホールが設けられていることを特徴とする請求項5に記載の交換レンズの調整機。
- 上記板状部材のピンホールは、直交する光軸上に配置されていることを特徴とする請求項8に記載の交換レンズの調整機。
- 上記板状部材のピンホールは、スパイラル状に配置されていることを特徴とする請求項8に記載の交換レンズの調整機。
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