JP2757391B2 - 自動焦点検出装置付一眼レフレックスカメラ - Google Patents

自動焦点検出装置付一眼レフレックスカメラ

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JP2757391B2
JP2757391B2 JP25158888A JP25158888A JP2757391B2 JP 2757391 B2 JP2757391 B2 JP 2757391B2 JP 25158888 A JP25158888 A JP 25158888A JP 25158888 A JP25158888 A JP 25158888A JP 2757391 B2 JP2757391 B2 JP 2757391B2
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、撮影レンズの合焦位置までのずれ量を自動
的に測定して撮影レンズを合焦位置に駆動する自動焦点
検出装置付一眼レフレックス形式のカメラに関する。
[従来の技術] 従来より撮影レンズを透過した被写体光を検知して撮
影レンズの焦点検出を行なう所謂TTL方式の自動焦点カ
メラが市販されている。これらのカメラの多くは記録媒
体であるフィルムに露光される撮影視野(ファインダー
視野)の中央に設定された焦点検出視野領域の被写体光
のみにより焦点検出を行なっている。
[発明が解決しようとする課題] しかしながら、このような従来の焦点検出視野領域を
撮影視野の中央に1つしか持たない方式のカメラにあっ
ては、撮影者が焦点を合せようとする主要被写体が中央
の焦点検出視野領域から外れている場合には、一旦、主
要被写体を中央の焦点検出視野領域に入れるようなカメ
ラアングルを取って合焦させた上でフォーカスロック操
作を行ない、その後に希望のカメラアングルとなるよう
カメラを備えなおしてからレリーズする必要があった。
しかし、このような撮影方法ではカメラを構えなおす
必要があるために操作が煩雑であり、特に三脚を用いた
撮影時には大変手間がかかるという問題があった。
更に、被写体が動いている場合、カメラを構えなおし
ている間にシャッターチャンスを逃し易いという問題も
あった。
更にまた、比較的近距離の被写体に対してカメラを構
えなおした場合には、合焦時と実際の撮影時とで主要被
写体の距離が異なる所謂コサイン誤差を生じてピンボケ
となる問題もあった。
本発明は、このような従来の問題点に鑑みてなされた
もので、主要被写体が画面中央以外の周辺部にあっても
カメラの姿勢を変えて構えなおすことなく自動焦点制御
ができる自動焦点検出装置付一眼レフレックスカメラを
提供することを目的とする。
[問題点を解決するための手段] まず本発明は、フアインダー系に被写体光を反射する
と共に被写体光が透過可能な半透明部を備えた主ミラー
と、主ミラーの半透過部を通過した該被写体光をミラー
ボックス内の焦点検出手段に反射するサブミラーとを有
する一眼レフレックスカメラを対象とする。
このような一眼レフレックスカメラについて、請求項
1の発明にあっては、焦点検出手段として単一の焦点検
出部を設け、サブミラー移動機構により、撮影視野内に
設定した複数の部分視野に達すべき前記被写体光の各々
を、前記単一の焦点検出部に反射させる位置にサブミラ
ーを選択的に移動させるように構成する。
また請求項2の発明にあっては、撮影視野内に設定し
た複数の部分視野に達すべき該被写体光の各々を、異な
る方向に反射するようにサブミラーを選択的に移動させ
るサブミラー移動機構を設け、このサブミラー移動機構
の移動位置に対応したサブミラー反射光軸方向の各々に
前記焦点検出手段を構成する複数の焦点検出部を配置す
るように構成する。
[作用] このような構成を備えた本発明の自動焦点検出装置付
一眼レフレックスカメラにおいては、撮影視野内に複数
の焦点検出視野領域が設定されており、特定の焦点検出
視野領域の選択操作に連動してサブミラーが選択された
焦点検出視野領域の部分被写体光を焦点検出部に反射す
る位置にシフト移動又は回動する。
このため主要被写体が撮影視野の中央に設定した焦点
検出視野領域に入っていない場合には、中央の焦点検出
視野領域に対し上下及び又は左右に設定した他の1又は
複数の焦点検出視野領域のうちの主要被写体が入ってい
る特定の焦点検出視野領域を選択することで、カメラを
構え直すことなく容易に撮影を行なうことができる。
[実施例] 第1図は本発明の一実施例を示した説明図であり、こ
の実施例にあっては単一の焦点検出部によって撮影視野
内に設定した複数の焦点検出視野領域における焦点検出
動作を行なうようにしたことを特徴とする。
第1図において、14は撮影レンズであり、撮影レンズ
を通った被写体光は主ミラー11で反射され、スクリーン
マット16、ペンタプリズム17及び接眼レンズ18からなる
ファインダー系に導かれる。また、撮影レンズ14を通っ
た被写体光の一部は主ミラー11に設けられた半透過部分
を通過して背後に配置したサブミラー12に導かれる。
この実施例において、サブミラー12は12aと12eの2つ
の位置をとる。
サブミラー12は12aの位置にあるときには、撮影視野
の中央部に設定した第1の焦点検出視野領域の被写体光
を反射してミラーボックス内に配置した単一の焦点検出
部25に入射する。一方、サブミラー12が12eの位置にあ
るときには、撮影視野の中央に設定した第1の焦点検出
視野領域に対しファインダー光学系で見てやや上方に位
置する第2の焦点検出視野領域の被写体光が12eの位置
にあるサブミラー12で反射し、同じ焦点検出部25に対
し、位置12aの場合と同じ光軸に沿って入射する。
単一の焦点検出部25とフィルム等価面との相対位置
は、サブミラー12の位置12a,12eによって異なる光軸方
向となるために相違するが、サブミラー12の位置12a,12
eを読み取ることによりサブミラーの位置に対し演算に
より補正される。
このため単一の焦点検出部25によって撮影視野の中央
となる第1の焦点検出領域視野の被写体に基づいた焦点
検出動作と、第1の焦点検出視野領域に対し異なる位置
に予め設定した第2の焦点検出視野領域の被写体に基づ
いて焦点検出動作を、サブミラー12の位置12a,12eの選
択操作で行なうことができる。
次に第1図の実施例において、撮影レンズ14を通った
異なる焦点検出視野領域の被写体光、即ち光軸L1,L5の
被写体光を単一の焦点検出部25の入射光軸L0に共に一致
するようにサブミラー12で反射させるためのサブミラー
12の位置12a,12eに対する移動制御の原理を説明する。
第1図の実施例にあっては、焦点検出部25はカメラボ
ディの底部に設けられ、撮影レンズ14の中心光軸L1に直
交し、且つ撮影画面の上下方向と平行な軸L0を中心とし
た被写体光の反射光軸に基づいて焦点検出できる位置と
姿勢をとっている。
一方、サブミラー12は次に説明する仮想回転軸を中心
とする回転運動により位置12aと位置12eの間を移動す
る。
第2図は第1図の実施例における撮影レンズ14の中心
光軸L1をx軸、サブミラー12の反射点Pを原点、P点か
ら中心光軸L1に直交する方向の焦点検出部25に対する反
射光軸L0をy軸としたxy座標系説明図である。
また、第2図のxy座標系において、Q点は第1図に示
したように撮影レンズ14の射出瞳19の面と中心光軸、即
ちx軸との交点である。
ここで、第2図のxy座標系において、第1図のフィル
ム面15上の第2の焦点検出視野領域の中心に対応する点
と、撮影レンズ14の射出瞳19で決まるQ点とを結ぶ直線
をL5とし、直線L5のx軸に対する角度をθとする。ま
た、サブミラー12の反射点となる原点PとQ点との距離
をdとおく。
このような条件の基に次式で表わされる直線をT1とす
る。
{1−tan(θ/4)}X+{1+tan(θ/4)}Y =d・tanθ{cos(θ/2)−sin(θ/2)}/sin(θ/2) ・・・(1) この直線T1の意味するところは、直線T1上の1点を通
り、紙面に垂直な方向の軸を仮想回転軸としてサブミラ
ー12を位置12aと12eの間に移動させることにより、位置
12aにおいては中心光軸L1を通った光線を焦点検出部25
の光軸L0に沿った方向に反射でき、位置12eにおいても
直線L5を中心光軸とした被写体光をサブミラー12で反射
して同じ焦点検出部25の中心光軸L0に沿わせることがで
きる。また、サブミラー12の位置12a,12eの切換えで同
じ焦点検出部25の中心光軸L0に反射される入射光軸L1,L
5は共に撮影レンズ14の射出瞳19の中心Qを通るため、
第1及び第2の焦点検出視野領域での焦点検出に用いる
被写体光束が撮影レンズ14によってけられにくくなり、
焦点検出に用いる光量を多くとることができる他、撮影
レンズ14のけられによって測定誤差を生ずる位相差方式
の焦点検出装置に好適な焦点検出光学系が実現される。
尚、第1図の実施例にあっては、撮影視野内に第1及
び第2となる2つの焦点検出視野領域を設定した場合を
例にとるものであったが、更に第1,第2の焦点検出視野
領域に加えて第3の焦点検出視野領域を付け加えるよう
にしても良い。このように第3の焦点検出視野領域を新
たに設定した場合には、第1及び第2の焦点検出視野領
域に対しサブミラーの仮想回転中心を決める第2図の直
線T1と同様に、第1と第3の焦点検出視野領域について
サブミラーの仮想回転中心を与える直線T2を求め、第2
図に示した直線T1と新たに求めた直線T2の交点を通る仮
想回転軸を回転中心とした運動をサブミラー12に与える
ようにすれば良い。
勿論、焦点検出視野領域を2つあるいは3つとした場
合のサブミラーの仮想回転軸の位置が正確に前記第
(1)式で定まる位置になく、その近傍にあった場合で
も、まったく考慮せずに回転軸を設定する場合より焦点
検出に用いる被写体光束が撮影レンズによってけられに
くいという利点はそのまま生かすことができる。
更に、撮影レンズ14が交換可能な一眼レフカメラにあ
っては、第1図で位置12aにあるサブミラー12の反射点
Pからフィルム面15までの距離をrとすると、(r+
d)がフィルム面15から撮影レンズ14の射出瞳19の中心
Qまでの距離となる。
ここで撮影レンズ14の射出瞳19は(r+d)がレンズ
によって50mm程度から300mm程度までバラツキがあるた
めに一義的には決められない。しかし、一般的に(r+
d)が100mm前後、即ち70mmから150mmまでの範囲の値を
もつものとして想定することができる。従って、第2図
の直線T1は(100−r)mm程度、即ち(70−r)mmから
(150−r)mmまでの範囲だけP点の前方に位置する点
をQ点と見做して前記第(1)式の直線T1を求め、この
直線T1上にサブミラーの仮想回転軸を設定すれば、撮影
レンズが交換された場合にも第1図による単一の焦点検
出部25に対しサブミラー12を位置12aと12eで切り換えて
共通の入射光軸L0に沿って第1及び第2の焦点検出視野
領域の被写体光をおおむね撮影レンズ14によるケラレが
なく入射させることができる。
更に、サブミラー12の面積の有効利用を考えると、第
2の直線T1上に設定される仮想回転軸の中でも次の(x,
y)座標で与えられるU点の近傍が有利である。
U[d・tan θ/2 tan(θ/4),−(d/2)tanθ] 第3,第4,第5図は第1図の実施例におけるサブミラー
12の移動機構を示した説明図であり、第3図はサブミラ
ー12を第1図の位置12aにセットした状態を示し、第4
図はサブミラー12を位置12eに切換えた状態を示し、更
に第5図はレリーズ動作に伴って主ミラーと共にサブミ
ラーをミラーアップした状態を示している。
第3図において、サブミラー12はサブミラー枠31に固
定され、サブミラー枠31の下端の突き出し部と主ミラー
11に固定されたバネ掛けピン32の間にはバネ35が装着さ
れ、バネ35により両者間に引張り力が加えられている。
また、サブミラー枠31の上端は先端が二股に分かれたレ
バー33にサブミラー軸36により連結されており、レバー
33の二股部はミラーボックスに固定されたピン34に下側
から係着している。また、サブミラー軸36は主ミラー11
の固定枠に一体に設けられた耳部37の長孔38に嵌め込ま
れ、長孔38によりガイドされてサブミラー12を移動する
ようになる。
サブミラー12を位置12a,12eに切換えるための機構
は、カム41、41の回転により移動される位置決め基板4
2、更に位置決め基板42に対しサブミラー12を位置決め
する位置決めピン39,40で構成される。
即ち、位置決めピン39,40は位置決め基板42に固定さ
れており、カム41の回転に従って位置決め基板42はガイ
ド溝43に対するミラーボックス固定側のガイドピン44,4
5に沿って移動し、この位置決め基板42の移動に伴って
位置決めピン39,40によってサブミラー12は第1図に示
した位置12a(第3図)又は位置12e(第4図)の間を移
動することができる。
従って、第3図に示す位置決め基板42の移動方向を決
めるガイド溝43の中心曲線を、第2図の直線T1上の点を
中心とする円弧とすればカム41の回転による位置決め基
板42の移動でサブミラー12を位置12aと12eに移動切換え
することができる。
第4図は第3図のサブミラー12の位置12aに対しカム4
1を回転して位置決め基板42を下方に押し下げ、この位
置決め基板42の下方移動によってサブミラー12を第2図
の直線T1上の仮想回転中心による回転で切換位置12eに
移動した状態を示している。
第5図は第3図のサブミラー12の位置12aの状態で主
ミラー11をミラーアップした状態を示し、この主ミラー
11のミラーアップによりサブミラー12はバネ35の力によ
り一体に上方にたたみ込まれて上方に移動するようにな
る。
第6図は本発明の他の実施例を示した説明図であり、
この実施例にあっては、焦点検出視野領域の設定数に対
応して複数の焦点検出部を設け、各焦点検出部に対する
焦点検出領域被写体光をサブミラーの回動により切換え
るようにしたことを特徴とする。
第6図において、撮影レンズ14を通った被写体光は主
ミラー11で反射され、スクリーンマット16、ペンタプリ
ズム17、接眼レンズ18によるファインダー光学系に導か
れると同時に、被写体光の一部は主ミラー11に設けられ
た半透明部分を通過し、背後のサブミラー12に導かれ
る。サブミラー12は外部操作部材13により回転軸Pを中
心に位置12aと位置12bに選択的に回動できるようにして
いる。尚、外部操作部材13によるサブミラー12の連動機
構は、例えば特開昭62−44721号公報などに示される公
知の手段を用いることができる。
サブミラー12が第1の位置12aに回動されたとする
と、主ミラー11からの被写体光の一部はサブミラー12で
反射して焦点検出部21に導かれる。この焦点検出部21に
サブミラー12により反射される被写体光の視野の中心を
通る光軸をL1で示している。
また、サブミラー12が位置12bに外部操作部材13の操
作で回動された場合には、主ミラー11を通過した被写体
光の一部は位置12bにあるサブミラー12で反射した後に
第2の焦点検出部22に導かれる。この第2の焦点検出部
22に導かれる被写体光の被写中心を通る光軸をL2で示
す。
15はフィルム面であり、このフィルム面15に被写体光
を照射する露光時には、主ミラー11とサブミラー12は上
方に退避してフィルム面15に対する光路を妨げないよう
になる。このミラーアップ時にあって、撮影レンズ14を
通った光軸L1,L2の各光線は破線で示すようにフィルム
面15の中央部とやや下方に達することになる。
従って、第6図のミラーセット状態において、焦点検
出部21と22に入射する被写体光は、フィルム面15上でそ
の中央とやや下方を中心とした別々の焦点検出視野領域
に相当する部分被写体光となる。
焦点検出手段20を構成する焦点検出部21又は22はサブ
ミラー12の位置12a又は12bの選択回動で入射した被写体
光に基づき、公知の位相差検出法等に従い、被写体焦点
検出情報に基づいて撮影レンズ14を合焦位置に駆動する
自動焦点検出制御を行なう。
尚、フィルム面15上では被写体の倒立像が形成されて
いるため、撮影後の写真鑑賞時にあっては、通常フィル
ム面上の像を再倒立させて正立像として見ており、また
はファインダー系にあっても同様に正立像として見れる
ように光学系を設定している。従って、フィルム面15上
で光軸L2に対応する第2の焦点検出視野領域が中心部の
やや下方に位置するということは、撮影された写真及び
ファインダー画面上では第2の焦点検出視野領域が撮影
視野範囲の中央のやや上方に位置する位置関係をもつこ
とになる。
このように第6図の実施例にあっては、外部操作部材
13によるサブミラー12の操作を通じて行なわれた焦点検
出視野範囲の選択により、撮影画面の中央部に達する被
写体光に基づいた焦点検出を行なったり、画面中央より
上方の特定の部分に達する被写体光に基づいた焦点検出
を任意に行なうことができる。勿論、2つの焦点検出視
野領域の選択に対応した焦点検出結果を用いて撮影レン
ズ14を合焦駆動することにより、撮影視野中央の被写体
にピントを合わせたり、撮影視野中央より上方の被写体
にピントを合わせることができる。
また、第6図の実施例にあっては、2つの焦点検出部
を設けているが、焦点検出部は3つ以上の適宜の数とす
ることができる。
第7図に焦点検出部を3つ設けた場合の実施例を示
す。尚、第7図にあっては、第6図と共通する部分は一
部省略しており、また第6図と同じ部材は同一番号を付
している。
第7図において、外部操作部材による選択操作に応じ
てサブミラー12は12a,12c,12dに示す3つの位置に回転
中心Pに対し回動される。
サブミラー12が位置12aにあるときは、被写体光の一
部は焦点検出部21に入射し、焦点検出部21は撮影画面A
を鑑賞時の姿勢で示した第8図から明らかなように、画
面中央部の焦点検出視野領域S1に入射する被写体光に基
づく焦点検出を行なう。
また、サブミラー12が位置12cにあるときには、焦点
検出部23により第8図の焦点視野領域S3の部分に入射す
る被写体光に基づく焦点検出を行なうことができる。更
に、サブミラー12が位置12dにあるときには、焦点検出
部24により第8図の焦点検出視野領域S4の部分に入射す
る被写体光に基づく焦点検出ができる。
ここで、第7図の実施例にあっては、第8図に示す中
央の被写体焦点検出領域S1に対し上方及び左方向のズレ
た位置に被写体焦点検出領域S3,S4を設定しているが、
中央のS1に対しS3を下方向、S4を右方向の中央からズレ
た位置に設定するようにしても良い。
更に第7図の実施例にあっては、焦点検出部21と23は
画面の左右方向に沿った輝度分布に基づいて焦点検出を
行ない、一方、焦点検出部24が上下方向に沿った輝度分
布に基づいて焦点検出を行なう構造としているが、本発
明はこれに限定されず、複数配置された焦点検出部はそ
れぞれが焦点検出に用いる視野や輝度分布の方向等が互
いに異なるようにしても良いことは勿論である。
更に上記第1図,第6図,第7図の実施例にあって
は、サブミラー12の1つの移動又は回動位置に対し単一
の部分視野、即ち焦点検出視野領域による焦点検出を行
なうようにしているが、1つのミラー位置で複数の焦点
検出視野範囲の焦点検出を行なうようにしても良い。
具体的には、第1図の焦点検出部25を、特開昭58−27
110等で公知の技術により複数の部分焦点検出視野(第
9図のS5−S6又はS7−S8)を同時に焦点検出できる焦点
検出部に代えても良い。第9図において、撮影画面Aは
第8図と同様に鑑賞時の姿勢で示し、サブミラーが第1
図12aの位置にある時には第9図中のS5とS6の2つの部
分焦点検出視野による焦点検出が同時に行なえ、またサ
ブミラーが第1図12eの位置にある時には第9図中のS7
とS8の2つの部分焦点検出視野による焦点検出が同時に
行なえるようになっている。
更に上記の実施例にあっては、サブミラーによる焦点
検出視野領域の選択を外部操作部材により操作者が行な
うようにしているが、本発明はこれに限定されず、サブ
ミラーによる焦点検出視野範囲の選択をカメラ内蔵のマ
イクロコンピュータの制御により所定の条件に応じて自
動的に行なうようにしても良いことは勿論である。
更にまた、上記の実施例にあっては、撮影視野中央の
焦点検出視野領域に対する他の焦点検出視野領域を、撮
影レンズの射出瞳によるケラレの影響を受けない範囲に
設定しているが、もし撮影レンズを交換した際に特定の
焦点検出視野領域でケラレを生ずるような場合には、撮
影レンズ情報に基づいてケラレのない限界範囲を求め、
このケラレ限界を越える範囲に設定されている焦点検出
視野領域のサブミラーによる選択操作を禁止させる等の
制限を加えるようにしてもよい。
[発明の効果] 以上説明してきたように本発明によれば、カメラアン
グルを一度くずしてカメラを構え直さずに、そのまま撮
影者が意図する主要被写体に焦点を合わせる確率が大幅
に向上し、主要被写体が撮影視野の中央から外れている
場合の撮影動作が容易となり、カメラアングルを代える
必要のないことから少ないシャッターチャンスを有効に
生かすことができる。
特に、遠近方向に移動する被写体を撮影視野の中央に
掛からない位置に捕えた写真撮影の場合、予め被写体を
捕えることができる都合の良い焦点検出視野領域を選択
していることで、選択した焦点検出視野領域に意図する
被写体を捕えながら追尾することがてき、撮影視野の中
央から外れた位置に主要被写体を捕える撮影を効果的に
行なうことができる。
更にまた、比較的近距離の被写体に対しては、構え直
しによるコサイン誤差が起きず、近接撮影におけるボケ
を確実に防ぐことができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例を示した説明図; 第2図は第1図のサブミラーを移動する仮想回転中心を
求めるための座標説明図; 第3図は第1図のサブミラー移動機構を示した説明図; 第4図は第3図のサブミラーを第2位置に移動した状態
の説明図; 第5図は第3図をミラーアップした時の説明図; 第6図は本発明の他の実施例を示した説明図; 第7図は第6図の実施例の焦点検出視野領域を3つに増
やした場合の他の実施例を示した説明図; 第8図は第7図のサブミラー回動位置に対する焦点検出
視野領域を示した正立撮影視野の説明図; 第9図は本発明の焦点検出部に適用される複数の部分焦
点検出視野の説明図である。 11:主ミラー 12:サブミラー 12a〜12e:サブミラーの位置 13:外部操作部材 14:撮影レンズ 15:フィルム面 16:マットスクリーン 17:ペンタプリズム 18:接眼レンズ 19:射出瞳 20:焦点検出手段 21〜25:焦点検出部 31:サブミラー枠 32:バネ掛けピン 33:レバー 34:固定ピン 35:バネ 36:サブミラー軸 37:耳部 38:長い孔 39,40:位置決めピン 41:カム 42:位置決め基板 43:ガイド孔 44,45:ガイドピン
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭63−13010(JP,A) 特開 昭61−50109(JP,A) 特開 昭62−44721(JP,A) 特開 平1−284812(JP,A) 実開 昭62−99023(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G02B 7/11

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ファインダー系に被写体光を反射すると共
    に該被写体光が通過可能な半透過部を備えた主ミラー
    と、該主ミラーの半透明部を通過した該被写体光をミラ
    ーボックス内の焦点検出手段に反射するサブミラーとを
    有する一眼レフレックスカメラに於いて、 前記焦点検出手段は単一の焦点検出部からなり、撮影視
    野内に設定した複数の部分視野に達すべき前記被写体光
    の各々を、前記単一の焦点検出部に反射させる位置に前
    記サブミラーを選択的に移動させるサブミラー移動機構
    を設けたことを特徴とする自動焦点検出装置付一眼レフ
    レックスカメラ。
  2. 【請求項2】ファインダー系に被写体光を反射すると共
    に該被写体光が通過可能な半透過部を備えた主ミラー
    と、該主ミラーの半透過部を通過した該被写体光をミラ
    ーボックス内の焦点検出手段に反射するサブミラーとを
    有する一眼レフレックスカメラにおいて、 撮影視野内に設定した複数の部分視野に達すべき前記被
    写体光の各々を、異なる方向に反射する複数の位置に前
    記サブミラーを選択的に移動させるサブミラー移動機構
    と; 該サブミラー移動機構による前記サブミラーの移動位置
    に対応した反射光軸方向の各々に設置された前記焦点検
    出手段を構成する複数の焦点検出部と; を備えたことを特徴とする自動焦点検出装置付一眼レフ
    レックスカメラ。
  3. 【請求項3】前記焦点検出部は、前記サブミラー移動機
    構により選択された前記サブミラー位置において、複数
    の部分視野に達すべき被写体光の各々について同時に焦
    点検出できるように構成されたことを特徴とする請求項
    1及び2記載の自動焦点検出装置付一眼レフレックスカ
    メラ。
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