JPH07261073A - 焦点位置検出装置 - Google Patents

焦点位置検出装置

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JPH07261073A
JPH07261073A JP6051491A JP5149194A JPH07261073A JP H07261073 A JPH07261073 A JP H07261073A JP 6051491 A JP6051491 A JP 6051491A JP 5149194 A JP5149194 A JP 5149194A JP H07261073 A JPH07261073 A JP H07261073A
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JP
Japan
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optical system
pupil
lens
movable
imaging
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JP6051491A
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English (en)
Inventor
Tatsuro Otaki
達朗 大瀧
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Nikon Corp
Original Assignee
Nikon Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 Fナンバーが異なる種々の対物光学系に対し
て、共通に所望の精度で合焦を行う。 【構成】 撮影レンズ11からの光束により第1中間像
面P5付近に物体の像17が形成され、その像17が再
結像光学系18を介して第2中間像面P7付近にリレー
される。再結像光学系18内の可動レンズ系20の位置
を調整して、撮影レンズ11の瞳面と共役な面P6の位
置を所定位置に固定し、その面P6上に絞り24を配置
する。絞り24の開口を通過した2つの光束が、結像レ
ンズ6A及び6Bを介してラインセンサ8上に物体の像
を形成し、これら2つの像の間隔等に基づいて合焦用レ
ンズエレメント11aの位置を調整して合焦を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えばスチルカメラ、
ビデオカメラ、又は顕微鏡等の光学機器のオートフォー
カス機構に適用して好適な焦点位置検出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の光学機器では、対物光学系(撮
影レンズ等)により物体の像を所定の結像面に結像し、
この像を例えばCCD等の2次元の撮像素子、又はフィ
ルムを用いて撮像している。斯かる光学機器では、常に
その物体の像を鮮明な状態で撮像するためにオートフォ
ーカス機構が備えられている。
【0003】図4は、従来のオートフォーカス機構を備
えた光学機器の光学系を示し、この図4において、不図
示の遠方の物体からの光が撮影レンズ1によって集光さ
れ、この集光された光の一部がビームスプリッター2を
透過して結像面P1に達する。図4は、その物体に対し
て撮影レンズ1が合焦されている状態を示し、この状態
では結像面P1上にその物体の像3が結像されている。
結像面P1上にCCD等の2次元の撮像素子の撮像面、
又はフィルムの露光面が配置され、その撮像素子又はフ
ィルムによりその像3が鮮明に撮像される。
【0004】一方、ビームスプリッター2で反射された
光の内、絞り4の2つの開口4a及び4bを通過した2
つの光束が中間像面P2に達し、中間像面P2上にその
物体の像5が結像される。絞り4により抽出された2つ
の光束は、中間像面P2を通過した後、それぞれ結像レ
ンズ6A及び6Bを介して受光面P3に達し、結像レン
ズ6A及び6Bに対応して受光面P3上にそれぞれ物体
の像7A及び7Bが結像される。受光面P3上には例え
ば1次元CCD等からなるラインセンサ8の受光面が配
置され、ラインセンサ8は、それらの像7A及び7Bを
光電変換して一連の画素信号を出力する。
【0005】図4が合焦状態を示すのに対して、図5
は、撮影レンズ1が光軸方向に位置ずれして、結像面P
1に対して後側に物体の像3が結像されている所謂「後
ピン」の状態を示し、図6は、結像面P1に対して前側
に物体の像3が結像されている所謂「前ピン」の状態を
示す。このような後ピン、又は前ピンの状態では、受光
面P3上のラインセンサ8の受光面には、それぞれ物体
のデフォーカスされた2つの像が投影される。図4〜図
6より分かるように、合焦している状態(図4)と、後
ピンの状態(図5)又は前ピンの状態(図6)とでは、
ラインセンサ8上で2つの像の間の距離が異なる。ま
た、コントラストについても、図4の合焦状態での2つ
の像のコントラストが最も高い。そこで、ラインセンサ
8の画素信号より像間距離やコントラストを検出し、こ
の検出結果に基づいて撮影レンズ1を駆動することによ
って、オートフォーカス機構が動作していた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記のように、従来の
オートフォーカス機構では、撮影レンズ1からの光束よ
り絞り4を介して2つの光束を抽出し、このように抽出
された光束を用いて合焦状態を検出していた。この場
合、図4において、光束L1及びL2がそれぞれF2.
8及びF4の光束を示すとすれば、F4の光束L2より
も光軸に近い例えばF5.6の光束では、焦点検出に必
要な光束は絞り4の開口を通過しないことになる。この
ため、撮影レンズ1がFナンバーの大きなレンズである
場合には、オートフォーカス用の光学系(結像レンズ6
A,6B及びラインセンサ8等)に十分な量の光が達せ
ず、オートフォーカス機構が動作しないという不都合が
あった。
【0007】それを避けるためには、Fナンバーの大き
なレンズに合わせて、絞り4の位置、及び絞り4の2つ
の開口4a及び4bの間隔等を設定することが考えられ
る。しかしながら、このようにFナンバーの大きいレン
ズに合わせた光束を使って焦点検出を行うようにした場
合は、開口4a及び4bの間隔が狭くなりオートフォー
カスによる合焦精度が不十分であった。
【0008】更に、図4において、中間結像面P2上の
像5の中心(光軸上)以外では、撮影レンズ1からの光
束がテレセントリックとなっていないため、焦点ずれが
生じた場合に、ラインセンサ8上に投影(結像)される
像の大きさが中心部と周辺部とで異なっていた。このた
め、結像面P1上で撮像される像の中心部以外で、オー
トフォーカスを良好に(中心部と同じ合焦精度で)作動
させることが困難であるという不都合があった。
【0009】本発明は斯かる点に鑑み、Fナンバーが異
なる種々の対物光学系に対して所望の精度で正確に合焦
を行うことができる焦点位置検出装置を提供することを
目的とする。本発明は更に、それら対物光学系の画角の
中心部以外の部分に対しても、その中心部と同程度の精
度で正確に合焦できる焦点位置検出装置を提供すること
をも目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明による焦点位置検
出装置は、例えば図1に示すように、移動自在な合焦レ
ンズエレメント(11a;28a)を有し、物体からの
光を集光してこの物体の像を形成する対物光学系(1
1;28)の結像位置を検出し、その合焦レンズエレメ
ントをその対物光学系の光軸方向へ移動させることによ
り、その検出された結像位置を所定の位置(フィルム
面、撮像面等)に設定する焦点位置検出装置において、
対物光学系(11;28)によって形成される像を再結
像する再結像光学系(18)と、この再結像光学系内に
配置され、この再結像光学系から射出される光束を複数
の光束に分割する絞り手段(24)と、この絞り手段及
び再結像光学系(18)により形成される像を光電的に
検出する光電検出手段(6A,6B,8)と、この光電
検出手段からの検出信号に基づいて合焦レンズエレメン
ト(11a;28a)を対物光学系(11;28)の光
軸方向に駆動する対物光学系用駆動手段(13,14)
とを有する。
【0011】更に本発明では、再結像光学系(18)
は、対物光学系(11;28)の瞳面と再結像光学系
(18)内で共役な面(P6)の位置が一定の位置にな
るように位置決めされる可動光学系(20)を有し、対
物光学系(11;28)の瞳面と再結像光学系(18)
内で共役な面(P6)上に絞り手段(24)を配置した
ものである。
【0012】この場合、再結像光学系(18)は、像側
にテレセントリックであることが望ましい。また、その
対物光学系の一例は、この対物光学系の瞳位置の情報が
格納された記憶手段(12)を備えた対物光学系(1
1)であり、この場合、記憶手段(12)から読み出さ
れた瞳位置の情報に基づいて再結像光学系(18)内の
可動光学系(20)の位置を調整する可動光学系用駆動
手段(22,23)を設けることが望ましい。
【0013】また、その対物光学系の他の例は、変倍の
ために可動の変倍レンズエレメントを備えると共に、こ
の可動の変倍レンズエレメントの位置とその対物光学系
の瞳位置との相関情報が格納された記憶手段(29)を
備えた変倍光学系(28)であり、この場合、記憶手段
(29)から読み出されたその相関情報と変倍光学系
(28)内のその可動の変倍レンズエレメントの位置と
より変倍光学系(28)の瞳位置を算出する瞳位置算出
手段(31)と、この瞳位置算出手段により算出された
瞳位置の情報に基づいて再結像光学系(18)内の可動
光学系(20)の位置を調整する可動光学系用駆動手段
(22,23)とを設けることが望ましい。
【0014】
【作用】斯かる本発明によれば、例えば対物光学系(1
1;28)が交換されるか、又は倍率が変更されたよう
な場合には、一般にその瞳面(フーリエ変換面)の位置
も変化する。そこで、再結像光学系(18)中の可動光
学系(20)の位置を調整して、その対物光学系の瞳面
と共役な再結像光学系(18)内の面(P6)の位置を
一定の位置に戻す。また、その面(P6)には絞り手段
(24)が配置され、絞り手段(24)により例えば複
数の光束が抽出される。そこで、絞り手段(24)で
は、Fナンバーの最も大きな対物光学系からの光束を抽
出できるようにしておき、絞り手段(24)により抽出
された複数の光束による像の間隔、及びコントラスト等
に基づいて、合焦レンズエレメント(11a;28a)
を駆動して合焦を行う。これによりオートフォーカス方
式で合焦が行われる。
【0015】更に、光電検出手段(6A,6B,8)で
検出する像の分解能を調整することにより、合焦精度を
所望の値に設定できる。これにより、Fナンバーが大き
い場合でも正確に焦点合わせを行えると共に、Fナンバ
ーが小さい場合にも所望の合焦精度で焦点合わせを行え
る。この際に、その対物光学系の瞳面と共役な面(P
6)上に絞り手段(24)が配置されているため、Fナ
ンバーが大きい光束もケラレのない状態で受光される。
【0016】また、再結像光学系(18)が像側にテレ
セントリックである場合には、対物光学系(11;2
8)の瞳面と共役な再結像光学系(18)内の面(P
6)と像側で共役な面(射出瞳面)が無限遠となる。こ
れにより、再結像光学系(18)による像の中心のみな
らず、像の端の方でも、焦点ずれが生じた場合の倍率変
化がなくなり、同じ精度で焦点ずれを検出できる。従っ
て、光電検出手段(6A,6B,8)で検出する像の位
置を変えることにより、画角の中心部のみならず、画角
の大きい像の端の方でも、均一な合焦精度でオートフォ
ーカスを行うことができる。
【0017】次に、その対物光学系の瞳位置が変わる場
合としては、例えばFナンバーの異なる種々の交換レン
ズを対物光学系として使用する場合や、変倍光学系(ズ
ームレンズ)を使用して倍率を変化させる(倍率の変化
によりFナンバーも変化する)場合等が想定できる。先
ず、交換レンズ方式の場合には、各交換レンズにそれぞ
れ瞳位置の情報が格納された記憶手段(12)を設け、
各交換レンズを装着した場合に、付属する記憶手段(1
2)から読み出された瞳位置の情報に基づいて、再結像
光学系(18)内の可動光学系(20)の位置を調整す
る。これにより、各交換レンズに対してそれぞれ正確に
合焦を行うことができる。
【0018】一方、変倍光学系(28)を使用する場合
には、その変倍光学系内の可動の変倍レンズエレメント
の位置とその変倍光学系の瞳位置との相関情報が格納さ
れた記憶手段(29)を設ける。そして、倍率を変えた
場合には、記憶手段(29)から読み出されたその相関
情報とその可動の変倍レンズエレメントの位置とより、
瞳位置算出手段(31)がその変倍光学系の瞳位置を算
出し、このように算出された瞳位置の情報に基づいて再
結像光学系(18)内の可動光学系(20)の位置を調
整する。これにより、倍率を変えたときにもそれぞれ正
確に合焦を行うことができる。
【0019】
【実施例】以下、本発明による焦点位置検出装置の第1
実施例につき図1及び図2を参照して説明する。本実施
例は、対物光学系として種々のFナンバーの撮影レンズ
を交換して使用する光学機器(スチルカメラ等)に本発
明を適用したものである。図1は本実施例の光学系及び
制御系の構成を示し、この図1において、この光学機器
のレンズマウント(不図示)に交換レンズとしての撮影
レンズ11が装着されている。撮影レンズ11は実際に
は複数枚のレンズエレメントより構成されているが、図
1では撮影レンズ11の光軸AX1に沿って移動自在な
合焦用のレンズエレメント11aのみを示している。
【0020】撮影レンズ11には、この撮影レンズ11
の瞳面(物体面に対するフーリエ変換面)の位置の情報
として、撮影対象物が無限遠にある場合の結像位置から
その瞳面までの距離の情報が格納された記憶部12が備
えられている。記憶部12としては、ROM(読み出し
専用メモリ)、又は電気的に消去可能なPROM(EE
PROM)等のICメモリが使用されている。但し、記
憶部12の代わりに、磁気カード等の磁気式記録媒体、
又はバーコード等の光学式記録媒体等を使用してもよ
い。また、合焦用のレンズエレメント11aを光軸AX
1に沿って移動させるための駆動モータ13がこの光学
装置の本体部(不図示)に配置され、主制御系14が駆
動モータ13を介してレンズエレメント11aの位置を
調整する。
【0021】図1は、不図示の物体(撮影対象物)に対
して撮影レンズ11が合焦されている状態を示し、その
物体からの光束は、撮影レンズ11により集光されてビ
ームスプリッター15に達し、ビームスプリッター15
を透過した光束により結像面P4上にその物体の像16
が結像されている。結像面P4上には、2次元CCD等
の2次元撮像素子の撮像面、又はフィルム等の感光膜の
露光面が設置されている。一方、ビームスプリッター1
5で反射された光束により、第1中間像面P5上に、そ
の物体の中間像17が結像され、第1中間像面P5を通
過した光束が再結像光学系18を介して第2中間像面P
7上に導かれている。再結像光学系18に関して第1中
間像面P5と第2中間像面P7とが共役になっており、
図1の状態では、中間像17の再結像光学系18により
縮小された中間像25が第2中間像面P7上に結像され
ている。即ち、再結像光学系18は縮小系である。
【0022】撮影レンズ11の光軸AX1をビームスプ
リッター15で折り返した軸を光軸AX2とすると、再
結像光学系18は、第1中間像面P5側から順に正の屈
折力を有するレンズ(正レンズ)19、光軸AX2に沿
って移動自在な可動レンズ系20、及び正レンズ21を
配置して構成されている。可動レンズ系20は、第1中
間像面P5側から順に凹レンズ(厳密には第1中間像面
P5に凸面を向けた負メニスカスレンズ)20a及び凸
レンズ20bを配置して構成されたガリレオ系であり、
可動レンズ系20が一体として駆動モータ22により光
軸AX2に沿って移動できるように構成されている。駆
動モータ22の動作は副制御系23により制御され、副
制御系23は撮影レンズ11内の記憶部12から、撮影
レンズ11の瞳面の位置の情報PIを読み取る。
【0023】この場合、撮影レンズ11の瞳面と共役な
再結像光学系18内の面を瞳共役面P6として、副制御
系23は、それ以前に装着されていた別の撮影レンズを
取り外して撮影レンズ11が装着されたときにも、この
撮影レンズ11に対する瞳共役面P6が一定の位置に固
定されたまま維持されるように、駆動モータ22を介し
て可動レンズ系20の位置を制御する。即ち、記憶部1
2から読み出された撮影レンズ11の瞳面の位置の情報
に基づいて、副制御系23は、駆動モータ22を介して
可動レンズ系20の位置を制御して、その瞳共役面P6
の位置を固定された位置に設定する。この際に、可動レ
ンズ系20はガリレオ系であるため、ガリレオ系の特性
によって、可動レンズ系20の位置を光軸AX2に沿っ
て移動させた場合でも、第1中間像面P5と第2中間像
面P7との共役関係は変化せず、更に倍率も変化しな
い。
【0024】従って、可動レンズ系20を使用すること
により、撮影レンズ11が別の瞳位置を異にする撮影レ
ンズと交換された場合でも、第2中間像面P7上の中間
像に変化を与えずに、瞳共役面P6の位置をその固定さ
れた位置に設定できる。この固定された瞳共役面P6上
には、光軸AX2に関して対称に2つの開口24a及び
24bが形成された絞り24が配置されている。この2
つの開口24a及び24bの間隔は、撮影レンズ11の
代わりに最もFナンバーの大きな交換レンズが装着され
た場合でも、この交換レンズからの光束がそれら開口2
4a及び24bを通過できる間隔に設定されている。更
に、再結像光学系18は、像面(第2中間像面P7)側
にテレセントリックとなっている。
【0025】その絞り24の開口24a及び24bを通
過した2つの光束は、凸レンズ21を介して第2中間像
面P7上に中間像25を結像する。また、一方の開口2
4aを通過した後、第2中間像面P7を通過した光束
が、結像レンズ6Aを介して再結像面P8上に物体の像
7Aを結像し、他方の開口24bを通過した後、第2中
間像面P7を通過した光束が、結像レンズ6Bを介して
再結像面P8上に物体の像7Bを結像する。再結像面P
8上には、例えば1次元CCDよりなるラインセンサ8
の受光面が設置されている。ラインセンサ8の画素の配
列密度は、必要な合焦精度を満たせるような値に設定さ
れている。但し、ラインセンサ8の代わりに、2次元C
CD等の2次元撮像素子を使用してもよい。
【0026】ラインセンサ8から読み出された画素信号
は、主制御系14に供給され、主制御系14では、図3
の従来例と同様に、その画素信号より2つの像7A及び
7Bの間隔、及びコントラスト等を求め、これらの間
隔、及びコントラスト等に基づいて2つの像7A及び7
Bが再結像面P8上に結像されているかどうか、即ち撮
影レンズ11による像が結像面P4上に結像されている
かどうかを判定する。仮に、撮影レンズ11による像
が、結像面P4上に結像されていない場合には、主制御
系14は、駆動モータ13を介して合焦用のレンズエレ
メント11aの位置を制御して、その像が結像面P上に
結像されるようにする。これにより、オートフォーカス
方式で合焦が行われる。同様に、撮影レンズ11の代わ
りに瞳位置の異なる交換レンズを装着したとしても、可
動レンズ系20の位置を調整して絞り24上に瞳共役面
P6を設定することにより、正確に合焦が行われる。
【0027】この場合、撮影レンズ11又は他の交換レ
ンズからの光束を分割する絞り24は、瞳共役面P6上
に配置されているため、撮影対象の物体が視野の周辺に
ある場合でも、その物体からの光が撮影レンズ11又は
他の交換レンズを介して確実に絞り24の開口24a及
び24bに入射する。更に、開口24a及び24bの間
隔はFナンバーの大きな交換レンズに合わせて設定され
ているため、撮影対象物が視野の周辺にある場合でも、
且つFナンバーの大きな交換レンズが装着されている場
合でも、絞り24を介して第2中間像面P7側に十分な
光量が導かれ、正確に合焦が行われる。
【0028】また、撮影等を行うときには、視野の中心
の物体、又は視野の周辺の物体等の何れかに選択的に合
焦を行いたい場合があるが、そのように合焦対象物の位
置を設定するためには、本実施例では第2中間像面P7
に対して光軸AX2と垂直な方向に2つの結像レンズ6
A及び6Bを移動させればよい。図2は、そのように結
像レンズ6A及び6Bを光軸AX2と垂直な方向に移動
させた場合を示し、この図2において、第2中間像面P
7上で光軸AX2から外れた点27からの光束が、結像
レンズ6A及び6Bを介して再結像面P8上にその点2
7の共役像を形成している。これにより、点27と共役
な撮影対象物、即ち視野の周辺にある物体に対して合焦
させることができる。
【0029】これに関して、図1において再結像光学系
18は像側にテレセントリックであるため、点線の光路
26で示すように、瞳共役面P6上の中心(光軸AX
2)を通る光は、第2中間像面P7に垂直に入射する。
即ち、再結像光学系18の射出瞳は無限遠となってい
る。従って、第2中間像面P7上のどの位置をとって
も、光学的な条件は変わらないため、視野の中央部又は
視野の周辺部の何れの物体に対しても同じ精度で正確に
合焦を行うことができる。
【0030】次に、本発明の第2実施例につき図3を参
照して説明する。本実施例は、ズームレンズを使用する
光学機器に本発明を適用したものであり、図3において
図1に対応する部分には同一符号を付してその詳細説明
を省略する。図3は本実施例の光学系及び制御系を示
し、この図3において、レンズマウント(不図示)にズ
ームレンズ28が装着されている。ズームレンズ28は
実際には数群のレンズ系から構成されているが、図3で
はそれらの内、ズームレンズ28の光軸AX1に沿って
移動自在に配置されている合焦用のレンズ系28aのみ
を示している。
【0031】ズームレンズ28には、このズームレンズ
28の瞳面(物体面に対するフーリエ変換面)の位置の
情報として、ズームレンズ28内の変倍用のレンズ系の
位置と、結像位置からその瞳面までの距離との相関関係
を示す情報が格納された記憶部29が備えられている。
記憶部29としては、図1の記憶部12と同様の記憶装
置が使用される。その相関関係を示す情報の一例は、変
倍用のレンズ系の位置を複数の所定の基準点に設定した
場合の、結像面からその瞳面までの距離を、対応する基
準点の位置と共に記録したものである。この場合、その
変倍用のレンズ系がそれら基準点の中間にあるときに
は、補間により結像面から瞳面までの距離が求められ
る。
【0032】また、その相関関係を示す情報の他の例
は、変倍用のレンズ系の位置と、結像面からその瞳面ま
での距離との関係を例えば2次関数又は3次関数等の関
数で表した場合の、その関数の各次数での係数の集合で
ある。この場合には、その関数に変倍用のレンズ系の位
置の情報を代入することにより、結像面から瞳面までの
距離が算出できる。
【0033】更に、本実施例においてズームレンズ28
の倍率を変えるにはマニュアル又は駆動モータ(不図
示)により変倍用のレンズ系(不図示)の位置を調整す
ればよい。このように調整された後の変倍用のレンズ系
の光軸AX1方向の位置がポテンショメータ等のリニア
エンコーダ30により検出され、検出された位置が演算
部31に供給されている。リニアエンコーダ30の代わ
りに、ロータリエンコーダ等も使用できる。その演算部
31には、記憶部29から読み出された相関関係を示す
情報も供給されている。
【0034】その相関関係を示す情報が、変倍用のレン
ズ系の複数の位置と、対応する結像面から瞳面までの距
離との情報である場合、演算部31はリニアエンコーダ
30から供給された位置を用いて補間により、第1中間
像面P5からズームレンズ28の現在の瞳面までの距離
を算出する。一方、その相関関係を示す情報が、変倍用
のレンズ系の位置と、結像面からその瞳面までの距離と
の関係を示す関数の係数である場合、演算部31は、そ
の関数にリニアエンコーダ30から供給された位置を代
入して、第1中間像面P5からズームレンズ28の現在
の瞳面までの距離を算出する。
【0035】このように算出された瞳面までの距離の情
報PIが副制御系23に供給される。副制御系23は、
供給された瞳面までの距離の情報を用いて、再結像光学
系18内の可動レンズ系20を光軸AX2方向に移動さ
せて、瞳共役面P6の位置を絞り24上に戻す。更に図
3において、合焦用のレンズ系28aを光軸AX1に沿
って移動させるための駆動モータ31が、この光学装置
の本体部(不図示)に配置され、主制御系14が、ライ
ンセンサ8からの画素信号に基づいて駆動モータ31を
介してレンズ系28aの位置を調整することにより合焦
を行う。その他の構成は第1実施例と同様である。
【0036】本実施例において、ズームレンズ28の倍
率を変更した場合には、変倍用のレンズ系の位置情報が
リニアエンコーダ30を介して演算部31に供給され、
演算部31では、そのときのズームレンズ28の瞳面の
第1中間像面P5からの距離を算出し、この算出した距
離の情報PIを副制御系23に供給する。これに応じて
副制御系23では、駆動モータ22を介して可動レンズ
系20の位置を調整して瞳共役面P6の位置を絞り24
上に戻す。これにより、ラインセンサ8上に撮影対象物
の像が十分な光量で投影され、主制御系14がラインセ
ンサ8からの画素信号を用いてレンズ系28aの位置を
調整することにより、正確に合焦が行われる。即ち、ズ
ームレンズ28の倍率を変更して瞳位置が変化した場合
でも、正確に合焦が行われる。
【0037】なお、上述実施例はスチルカメラ等の光学
機器のオートフォーカス機構に本発明を適用したもので
あるが、例えば顕微鏡のオートフォーカス機構等にも同
様に本発明を適用することができる。このように本発明
は上述実施例に限定されず、本発明の要旨を逸脱しない
範囲で種々の構成を取り得る。
【0038】
【発明の効果】本発明によれば、対物光学系をFナンバ
ーの異なる別の対物光学系と交換して瞳面の位置が変わ
ったとしても、再結像光学系内でその瞳面と共役な面の
位置を一定にできる。従って、その共役な面上に絞り手
段を配置することにより、絞り手段を通過する光束の光
量を十分に確保できるため、Fナンバーが変わった場合
でも所望の精度で合焦を行うことができる利点がある。
【0039】また、従来は合焦が困難であったFナンバ
ーの大きい対物光学系に合わせて、その絞り手段の開口
の位置を設定することにより、Fナンバーの大きい対物
光学系に対してもオートフォーカスを行うことができ
る。即ち、一般にフォーカスの合わせにくいFナンバー
の大きい望遠レンズでも、精度よく合焦できる。次に、
再結像光学系が像側にテレセントリックである場合に
は、焦点ずれが生じたときに、画角の中心部でも周辺部
でも再結像光学系により形成される像の倍率が同じに維
持される。従って、画角の周辺部でも中心部と同程度の
精度で合焦を行うことができる。従って、従来例のよう
に画面の中心でフォーカス位置をロックした後、構図を
決めるといった動作が不要となり、その画面内の所望の
位置で合焦できて便利である。
【0040】また、その対物光学系が交換レンズ方式で
交換できる場合には、各対物光学系の瞳位置の情報が格
納された記憶手段を備え、この記憶手段から読み出され
た瞳位置の情報に基づいて再結像光学系内の可動光学系
の位置を調整することにより、種々の交換レンズに対し
てそれぞれ正確に合焦できる。一方、その対物光学系が
変倍光学系(ズームレンズ)である場合には、変倍によ
りFナンバーが変化して瞳面の位置が変化する。そこ
で、このような場合には、可動の変倍レンズエレメント
の位置と対物光学系の瞳位置との相関情報が格納された
記憶手段を設け、この記憶手段から読み出された相関情
報とその可動の変倍レンズエレメントの位置とより変倍
光学系の瞳位置を算出し、この瞳位置の情報に基づいて
再結像光学系内の可動光学系の位置を調整することによ
り、変倍を行ったときでも正確に合焦できる利点があ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による焦点位置検出装置の第1実施例が
適用された光学機器の光学系及び制御系を示す構成図で
ある。
【図2】第1実施例において、画面の周辺部で合焦を行
う場合を示す要部の拡大図である。
【図3】本発明の第2実施例が適用された光学機器の光
学系及び制御系を示す構成図である。
【図4】従来のオートフォーカス機構を備えた光学機器
の光学系を示す光路図である。
【図5】図4のオートフォーカス機構が所謂「後ピン」
である状態を示す図である。
【図6】図4のオートフォーカス機構が所謂「前ピン」
である状態を示す図である。
【符号の説明】
6A,6B 結像レンズ 8 ラインセンサ 11 撮影レンズ 12,29 記憶部 13,22 駆動モータ 14 主制御系 18 再結像光学系 20 可動レンズ系 23 副制御系 24 絞り 28 ズームレンズ 30 リニアエンコーダ 31 演算部
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G01C 3/06 V

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 移動自在な合焦レンズエレメントを有
    し、物体からの光を集光して該物体の像を形成する対物
    光学系の結像位置を検出し、前記合焦レンズエレメント
    を前記対物光学系の光軸方向へ移動させることにより、
    前記検出された結像位置を所定の位置に設定する焦点位
    置検出装置において、 前記対物光学系によって形成される像を再結像する再結
    像光学系と、 該再結像光学系内に配置され、該再結像光学系から射出
    される光束を複数の光束に分割する絞り手段と、 該絞り手段及び前記再結像光学系により形成される像を
    光電的に検出する光電検出手段と、 該光電検出手段からの検出信号に基づいて前記合焦レン
    ズエレメントを前記対物光学系の光軸方向に駆動する対
    物光学系用駆動手段と、を有し、 前記再結像光学系は、前記対物光学系の瞳面と前記再結
    像光学系内で共役な面の位置が一定の位置になるように
    位置決めされる可動光学系を有し、 前記対物光学系の瞳面と前記再結像光学系内で共役な面
    上に前記絞り手段を配置することを特徴とする焦点位置
    検出装置。
  2. 【請求項2】 前記再結像光学系は、像側にテレセント
    リックであることを特徴とする請求項1記載の焦点位置
    検出装置。
  3. 【請求項3】 前記対物光学系は、該対物光学系の瞳位
    置の情報が格納された記憶手段を備えた対物光学系であ
    り、 前記記憶手段から読み出された瞳位置の情報に基づいて
    前記再結像光学系内の前記可動光学系の位置を調整する
    可動光学系用駆動手段を設けたことを特徴とする請求項
    1又は2記載の焦点位置検出装置。
  4. 【請求項4】 前記対物光学系は、変倍のために可動の
    変倍レンズエレメントを備えると共に、該可動の変倍レ
    ンズエレメントの位置と前記対物光学系の瞳位置との相
    関情報が格納された記憶手段を備えた変倍光学系であ
    り、 前記記憶手段から読み出された前記相関情報と前記変倍
    光学系内の前記可動の変倍レンズエレメントの位置とよ
    り前記変倍光学系の瞳位置を算出する瞳位置算出手段
    と、 該瞳位置算出手段により算出された瞳位置の情報に基づ
    いて前記再結像光学系内の前記可動光学系の位置を調整
    する可動光学系用駆動手段と、を設けたことを特徴とす
    る請求項1又は2記載の焦点位置検出装置。
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