JPH05142467A - カメラの合焦装置 - Google Patents

カメラの合焦装置

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JPH05142467A
JPH05142467A JP3309075A JP30907591A JPH05142467A JP H05142467 A JPH05142467 A JP H05142467A JP 3309075 A JP3309075 A JP 3309075A JP 30907591 A JP30907591 A JP 30907591A JP H05142467 A JPH05142467 A JP H05142467A
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JP
Japan
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frequency
optical system
detection
sensor
frequency component
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Application number
JP3309075A
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English (en)
Inventor
Shinichi Kodama
晋一 児玉
Yasushi Toizumi
安司 戸泉
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Olympus Corp
Original Assignee
Olympus Optical Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】この発明のカメラの合焦装置にあっては、フィ
ルム等価面前後の2像の大きさの差により生じるMTF
比の誤差を補正するために、光学系の瞳位置情報を基に
検出領域を可変し、検出周波数を補正することを特徴と
する。 【構成】被写体光束が、光学系11を介して光電変換素
子12の光軸上で予定焦点面付近の異なる2点で受光さ
れて光電変換され、周波数検出装置13に記憶される。
検出エリアは、光学系11の瞳位置情報を基に、検出エ
リア指定装置14によって可変される。そして、周波数
成分比検出装置15の各出力比が求められ、この比に基
いてテーブル16に記憶されたデフォーカス量に対応し
た値がデフォーカス量算出装置17で求められる。この
デフォーカス量に基いて、駆動装置18が上記光学系1
1の焦点調節を行うことにより、誤差が補正される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は映像信号を用いて合焦
点検出を行うカメラの合焦装置に関し、特に周波数成分
の割合にて合焦点を検出するカメラの合焦装置に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】光学系を所定の2箇所以上の位置にて周
波数成分を検出し、周波数成分の比を取ることで合焦点
を検出する方式が、特開平2−275916にて開示さ
れている。図13は、MDカーブ(周波数成分:MTF
とレンズデフォーカス特性のカーブ)を示した図であ
り、図14は、図13のMDカーブに対しての周波数成
分比とデフォーカス特性の関係を示した図である。この
図14から、周波数成分比とデフォーカス量は1対1に
対応することがわかる。以下、この合焦点を検出する方
式の説明を簡単に行う。
【0003】光路長の異なる2箇所での周波数信号をM
S0a(ω)、MS1a(ω)、周波数成分比をMTF
Rとすると MS0a(ω)=O(ω)*L0(ω) MS1a(ω)=O(ω)*L1(ω) MTFR(ω)=MS1a(ω)/MS0a(ω) =L1(ω)/L0(ω) 但し、O(ω) ;被写体の周波数成分 L0(ω),L1(ω);レンズの周波数成分 ω;周波数、*;掛け算とする。
【0004】上述したように、MTFRは被写体の影響
を受けない値となり、MTFRはデフォーカス量と1対
1の関係を有するため、被写体の影響を受けることなく
デフォーカス量が求められる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記関係式
からデフォーカス量を求める場合、被写体の周波数成分
を確実にキャンセルする必要性がある。
【0006】しかしながら、光路長を異にした2箇所の
位置にて周波数を検出した場合、瞳位置とセンサの関係
から像倍率が異なり、像の周波数成分が異なることにな
る(図15(a)参照)。また、軸外にフォーカスエリ
アがある場合は、上記問題に加えて、更に像のできる位
置が異なることにより像の周波数成分が異なることにな
る(図15(b)参照)。
【0007】これらの問題に対して、光学系にて瞳位置
を固定することも考えられる。しかしながら、ズームレ
ンズ等の各種レンズに対応することは事実上無理であ
る。また、センサにて対応する(不等ピッチのセンサ)
場合でも、光学系の瞳位置が固定される必要がある等の
問題を有している。
【0008】この発明は、上記課題に鑑みてなされたも
ので、2箇所の位置の周波数成分を検出する場合に、光
学系の瞳に関する情報を基に検出領域を可変することが
でき、また、検出周波数を補正して高精度のカメラの合
焦装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】すなわちこの発明は、光
学系を介して被写体光束を光軸上で予定焦点面付近の異
なる2点で受光し、光電変換するイメージセンサと、上
記光学系の瞳位置情報に基いて上記イメージセンサの検
出領域を決定する検出領域決定手段と、この検出領域決
定手段の出力に従い、上記イメージセンサの出力に基い
て、上記光軸上のそれぞれ異なる位置に対応する周波数
成分を検出する周波数成分検出手段と、この周波数成分
検出手段の各出力の比を求め、この比に基いてデフォー
カス量に対応した値を求めるデフォーカス量算出手段
と、このデフォーカス量に基いて上記光学系の焦点調節
を行う焦点調節手段とを具備することを特徴とする。
【0010】
【作用】この発明のカメラの合焦装置にあっては、被写
体光束を光軸上で予定焦点面付近の異なる2箇所の周波
数成分を検出する場合に、光学系の瞳位置情報を基に検
出領域決定手段によって検出領域を可変する。また、周
波数成分検出手段の各出力比が求められ、この比に基い
てデフォーカス量に対応した値がデフォーカス量算出手
段で求められ、このデフォーカス量に基いて、焦点調節
手段が上記光学系の焦点調節を行うことにより、誤差を
補正して測距精度を高めることができる。
【0011】
【実施例】以下、図面を参照してこの発明の実施例を説
明する。初めに、図1を参照して、この発明の第1の実
施例としての概念を説明する。
【0012】同図に於いて、カメラの合焦装置は、光学
系11と、この光学系11を通過した被写体の光分布を
電気分布に変換する光電変換素子12と、この光電変換
素子12の出力から複数の周波数成分を抽出して記憶す
る周波数検出装置13と、上記光学系11の瞳情報にて
光電変換素子12からの周波数検出領域を指定する検出
エリア指定装置14を有している。更に、このカメラの
合焦装置は、周波数検出装置13からの周波数成分を用
いて2つの周波数成分比を検出する周波数成分比検出装
置15と、各周波数成比とデフォーカス量の関係を記憶
するテーブル16と、上記周波数成分比とテーブル16
のテーブル値からデフォーカス量を算出し、光学系11
の状態を検出して駆動量を算出するデフォーカス算出装
置17と、上記駆動量に基いて光学系11を駆動する駆
動装置18にて構成される。
【0013】このような構成の合焦装置に於いて、光学
系11により被写体からの光束が導かれると、上記被写
体の光分布が光電変換素子12によって電気分布に変換
される。この光電変換素子12の出力からは、周波数検
出装置13にて複数の周波数成分が抽出されて周波数成
分が記憶される。また、検出エリア指定装置14に於い
て、上記光学系11の瞳情報と光電変換素子12の関係
より、2箇所の光電変換素子での像の重心位置のずれと
像倍率の違いを基に、光電変換素子上の検出エリアが可
変される。
【0014】また、デフォーカス算出装置17に於い
て、周波数成分比検出装置15にて検出された周波数検
出装置13からの周波数成分比と、テーブル16に記憶
された光学系11の周波数成分−デフォーカス特性から
求められる各周波数成比とデフォーカス量との関係のテ
ーブル値から、デフォーカス量が算出される。更に、こ
のデフォーカス算出装置17にて、光学系11の状態が
検出され、光学系11の駆動量が算出される。このデフ
ォーカス算出装置17からの光学系11の駆動量に基い
て、光学系11が駆動装置18により駆動されるように
なっている。次に、この発明のカメラの合焦装置をカメ
ラに応用した第2の実施例について説明する。
【0015】図2は、カメラの概略構成を示した図であ
る。カメラ19にて光学系11を通った光束は、中央周
辺部のみハーフミラーで構成されるメインミラー(Mミ
ラー)20にてファインダ系とAF検出系に分割され
る。ファインダ系に導かれた光束は、ファインダ21に
導かれる。また、AF検出系に導かれた光束は、サブミ
ラー(Sミラー)22にて、ビームスプリッタ23に導
かれ、更にセンサ24a及び24bで電気信号に変換さ
れる。このセンサは、光路長の短い側を24a、光路長
の長い側を24bとする。また、駆動部26にて、光学
系11は駆動される。
【0016】図3(a)はファインダ20上でのフォー
カスエリアを示したものである。同図に於いてF0は中
央(光軸近辺)を、F1及びF2は周辺(光軸外)を表
している。
【0017】また、図3(b)は、センサ24a及び2
4bの形状を示している。上記ファインダ20上でのF
0、F1、F2は、図3(b)のFS0a、FS0b、
FS1a、FS1b、FS2a、FS2bに対応し、各
々a側は光路長の短い側であり、b側は光路長の長い側
である。また、M0、M1、M2は各センサを独立に積
分制御するモニタ素子である。
【0018】更に、図3(c)は、同図(b)のセンサ
の配置の変形例である。尚、図3(b)及び(c)のセ
ンサピッチは等間隔であり、それぞれa、b列は同一セ
ンサピッチで画素数が異なるものである。図4は、図2
のカメラのブロック構成図を示したものである。
【0019】すなわち、このカメラは、レンズ26と、
このレンズ26を通った光束を電気信号に変換するセン
サ27と、このセンサ27の信号をデジタル信号に変換
するA/D変換回路28と、センサ27からのデジタル
信号よりCPU29にて指定された特定周波数成分を抜
出すDFT(Discrete Fourier Transform)回路30と
を有している。
【0020】更に、このカメラは、複数の周波数帯域に
於いてレンズ26の周波数成分比とレンズ26のデフォ
ーカス量の関係を記憶するメモリ31と、CPU29か
らのレンズ26の駆動量に基いてレンズ26を駆動する
レンズ駆動回路32を有した構成となっている。また、
上記CPU29は、レンズ26の瞳情報、周波数情報、
現在焦点位置情報、MTF情報、焦点距離(ズーム値)
を通信し、センサ27を制御すると共に、フィルム等価
面でのフォーカスエリアをそれぞれのセンサ面上より瞳
情報を基に抜出し、光路長の異なる2つの周波数成分比
を検出し、レンズ26の駆動量をメモリ31との通信に
て算出し、駆動量をレンズ駆動回路32に伝達するよう
になっている。このように構成されたカメラの動作につ
いて、図5のメインシーケンスとしてのフローチャート
を参照して説明する。
【0021】動作が開始されると、ステップS1にてイ
ニシャライズされ、次いでステップS2にてフォーカス
エリアの位置が設定される。そして、ステップS3に於
いて、ファーストレリーズがオンされたか否かが判定さ
れる。ここで、ファーストレリーズオフであればこのシ
ーケンスが終了され、ファーストレリーズオンであれ
ば、ステップS4に進んでセカンドレリーズがオンされ
たか否かが判定される。セカンドレリーズがオンであれ
ば、ステップS5に移行して、シャッタ、巻上げシーケ
ンスがなされた後、ステップS2に戻る。
【0022】上記ステップS4にて、セカンドレリーズ
がオフであれば、ステップS6に進んで検出領域を決定
するサブルーチンプログラムSAFが実行される。次い
で、ステップS7にて、合焦点検出サブルーチンプログ
ラムAFが実行される。
【0023】そして、サブルーチンプログラムAFが実
行されたならば、ステップS8に於いて、合焦フラグG
Fの判定が行われる。ここで、フラグGFは、レンズ2
6が合焦位置にあるときGF=1、非合焦でレンズ26
を駆動する必要がある場合はGF=0となる。このステ
ップS8にて、GF=1の場合はステップS3に戻る。
一方、GF=0の場合は、ステップS9に進んでレンズ
26を上記サブルーチンプログラムAFにて指定された
位置へ駆動させ、その後ステップS3に戻る。図6は、
図5に示されたサブルーチンプログラムSAFのシーケ
ンス(フォーカスエリアに対応するセンサエリアの決定
のシーケンス)を示したものである。
【0024】サブルーチンプログラムSAFがスタート
されると、先ずステップS11にてフォーカスエリアに
対応するセンサ上の情報のイニシャライズが行われる。
次いで、ステップS12で光学系の瞳位置が検出され、
ステップS13にて像のフォーカスエリアの大きさに相
当するそれぞれのセンササイズが決定される。
【0025】そして、ステップS14にて、フォーカス
エリアの設定位置が判定される。このステップS14に
て、フォーカスエリアが中央以外に設定された場合は、
ステップS15に進んでフォーカスエリアの中心がセン
サ上の何処に対応するかが検出される。一方、ステップ
S14で設定されたフォーカスエリアが中心の場合は、
ステップS15は行われず、ステップS16に移行す
る。ステップS16では、センサ上の処理エリアが決定
され、中心位置ga、gb、片側画素数fa、fbが決
定される。こうして、本シーケンスを抜ける。図7は、
フォーカスエリアに対応するセンサ上の中心位置と大き
さの関係を示したものである。
【0026】図7(a)はフォーカスエリアが中心の場
合を示し、同図(b)はフォーカスエリアが中心でない
場合について示ている。また、同図(c)は、ファイン
ダ上でのワイドフォーカスエリアの様子を示したもので
ある。尚、図7(a)〜(c)に於ける各記号は、それ
ぞれ以下のものを表している。
【0027】f ;フィルム等価面でのフォーカスサイ
ズの片側大きさ fa;前側センサaでのフォーカスサイズの片側の大き
さ fb;後側センサbでのフォーカスサイズの片側の大き
さ g ;フィルム面でのフォーカスエリアの中心位置 ga;前側センサaでのフォーカスエリアの中心位置 gb;後側センサbでのフォーカスエリアの中心位置 HL;射出瞳位置とフィルム等価面までの距離 d ;フィルム等価面と前後のセンサ面までの距離
【0028】ここで、フォーカスエリアが中心(軸上)
の場合は、 g=ga=gb=0 となり、フォーカスエリアが周辺(軸外)の場合(フィ
ルム面での周辺像高:g)は、 ga=g*(HL−d)/HL gb=g*(HL+d)/HL となる。尚、*は乗算を表す。
【0029】また、フォーカスサイズの片側の大きさ
(フィルム面でのフォーカスエリアの片側の大きさ)
は、 fa=f*(HL−d)/HL fb=f*(HL+d)/HL で決定される。
【0030】ここで、HLは、図6に示されるシーケン
スのステップS12に於いて、レンズからの情報として
伝達される。また、センサ位置は、カメラ本体に対して
固定されているため既知である。よって、これらの情報
に基いて各センサに於ける像の中心位置、像倍率が決定
される。図8は、図5に示されたサブル−チンプログラ
ムAFのシーケンスを示したものである。
【0031】サブルーチンプログラムAFがスタートさ
れると、先ずステップS21にてイニシャライズがなさ
れ、次いでステップS22にてセンサ27の積分がなさ
れる。そして、積分後、ステップS23でセンサ信号が
読出され、A/D変換によりデジタルデータとして記憶
される。その後、ステップS24に進んで、検出周波数
がf1 に設定される。尚、後述する図9に示されるよう
に、検出周波数f1 には、検出デフォーカス範囲に応じ
てf10、f11、f12が選択される。
【0032】次に、ステップS25にて、検出信号領域
のウィンドウ処理がなされる(有限長の像信号がDFT
する場合の信号の始めと終わりのエッジ部分の影響を低
減するために行い、ガウシャンマスク等を像倍率補正し
た領域にかける。つまりガウシャンマスクの分散値は異
なる)。そして、ステップと26で、検出周波数f1
関してデジタル処理(DFT:a,bの像の大きさを考
慮して行う)にて検出周波数f1 が検出される。
【0033】そして、ステップS27にて所定の光路差
を有した2つのセンサからの周波数成分の比(MTFR
1)が検出され、ステップS28に於いてMTFR1と
所定値ε1 が比較される。ここで、|MTFR1−1|
<ε1 でないならば、ステップS29に進み、MTFR
1とレンズ26の検出周波数f1 でのデフォーカス量が
記憶されたテーブル表を参照し、補間されてレンズ26
の駆動量L1が算出される。
【0034】上記ステップS29に於いて、|MTFR
1−1|<ε1 であれば、レンズ26が合焦点付近にす
でにあることを意味する。したがって、ステップS30
に移行して、合焦点検出精度を上げるために検出周波数
の変更が行われ、検出周波数がf1 より高い周波数のf
2 (f2 は、2つのセンサ間隔が図9に示されるレンズ
周波数成分とデフォーカス量の特性のZ0より小さくな
るような周波数とする)に設定される。
【0035】そして、検出周波数f2 に関し、ステップ
S31にて上記ステップS26と同様のデジタル処理
(DFT)にて検出がなされる。その後、ステップS3
2で所定の光路差を有した2つのセンサからの周波数成
分の比(MTRF2)が検出され、ステップS33に於
いてMTFR2と所定値ε2が比較される。
【0036】このステップS33にて、|MTFR2−
1|<ε2 でないならば、ステップS34に進んで、M
TFR2とレンズ26の検出周波数f2 でのデフォーカ
ス量が記憶されたテーブル表が参照、補間されて、レン
ズ26の駆動量L2が算出される。そして、このステッ
プS34及び上記ステップS29にて、レンズ26の駆
動量が算出された後、ステップと35で合焦フラグGF
がGF=0に設定される。
【0037】また、上記ステップS34に於いて、|M
TFR2−1|<ε2 であれば、ステップS36に進ん
で合焦フラグGFがGF=1に設定される。こうして、
合焦フラグGFが設定された後、サブルーチンプログラ
ムAFが終了する。
【0038】図9は、レンズの特定周波数での周波数成
分とデフォーカス特性を示したものである。同図に於い
て、縦軸はレンズの周波数成分(理想被写体にて合焦点
を1に規格化する)を、横軸はレンズのデフォーカス量
を表している。尚、ノイズを考慮して、レンズ周波数成
分M0を設定し、その時の合焦点からのデフォーカス量
をZ0とする。
【0039】また、図10は、MTFRに関する比較値
ε1 、ε2 の設定に関して説明するための図である。同
図に於いて、縦軸は周波数成分比を、横軸はデフォーカ
ス量を表している。上記ε1 は、検出周波数f1 、f2
の切換え点となり、2つの光路差及び信号のS/Nを考
慮して決定される。ε2 は、合焦精度(レンズのFナン
バにより決定される)及び信号のS/Nを考慮して決定
される。次に、図11のフローチャートを参照して、レ
ンズ26の駆動量算出について説明する。
【0040】この駆動量算出は、検出周波数に対応した
MTFRとデフォーカス量の関係を示すテーブル(デフ
ォーカス点は離散的にサンプルされている)を用いて検
出される。検出MTFRをM1 、求めるデフォーカス量
をD1、参照テーブル内でM1 に最も近いテーブルMT
FRの値をM2、このM2 に対応するデフォーカス量を
D2、次に近いテーブルMTFRの値をM3 、このM3
に対応するデフォーカス量をD3とする。
【0041】駆動量算出がスタートされると、ステップ
S41にて、M2 が参照テーブルより求められる。次い
で、ステップS42にてM3 が参照テーブルより求めら
れる。そして、ステップS43に於いて、以下の式によ
りM1 のデフォーカス量D1が求められる。 D1=D2+|(M2 −M1 )/(M2 −M3 )|*
(D3−D2) その後、ステップS44で検出デフォーカス量と現在の
レンズ位置から駆動量が算出され、本シーケンスを抜け
る。このように実施例を構成することで高速、シンプル
な構成にて、軸外、軸上に関わらず被写体の状態に依存
しない合焦検出装置を提供することができる。
【0042】上述した実施例に於いては、周波数検出に
てDFT処理を用いたが、狭帯域を検出することができ
る処理(デジタルフィルタ、アナログフィルタ)であれ
ばよい。また、今回は2回の検出周波数の切換えで行っ
たが、周波数成分の検出を並列処理し、更に検出周波数
を複数回の切換えで行ってもよい。加えて、検出周波数
を条件(図9)を満たす範囲に於いて複数用いてもよ
い。更に、周波数成分比からデフォーカス量をテーブル
にて求めたが、簡単な関数にて近似し、計数をメモリに
記憶してもよい。また、周波数の切換えを周波数成分比
にて行っているが、レンズの現在位置情報を用いてもよ
い。或いは、周波数成分比の代わりに、2つの周波数成
分の差分を2つの周波数成分の総和で規格化した値を用
いてもよい。尚、2つのセンサ信号の光量差を、それぞ
れのセンサ信号の総和にて規格化すると等の前処理をし
てもよい。
【0043】また、上述した実施例では、センサ配置を
フィルム等価面を挟んで等間隔に配置したが、必ずしも
等間隔に配置しなくてもよい。加えて、前側と後ろ側の
デフォーカス量が大きく異なるシステムではフィルム面
を挟まない方がよい。次に、この発明の第3の実施例に
ついて説明する。
【0044】上述した第2の実施例にて、センサ24a
及び24b(図2)を2次元のエリアセンサにて構成
し、フォーカスエリアも2次元で構成した場合について
説明する。
【0045】図12は、フィルム等価面でのフォーカス
エリアとセンサ上のフォーカスエリアの大きさの関係を
示したものである。図12(a)は前側のセンサ、同図
(b)はフィルム等価面、同図(c)は後側センサを示
す。更に、同図(d)、(e)及び(f)は、それぞれ
同図(a)、(b)及び(c)のエリアのAF用画素と
センサ1画素を示したものである。フォーカスエリアの
大きさ、中心位置は、図6及び図7と同様にして求め
る。また、前側のセンサと後側のセンサの見かけ上の画
素数が、フィルム面での必要周波数を検出できる範囲に
て同じ画素数になるように画素加算を行い、周波数検出
用の信号とする。更に、周波数検出は2次元のウィンド
ウと2次元のDFTを用いる。その他の構成は、上述し
た第2の実施例と同様である。
【0046】このように実施例を構成することにより、
高速,シンプルな構成にて、軸外、軸上に関わらず連続
したフォーカスエリアに於いて被写体の状態に依存しな
いカメラの合焦装置を提供することができる。同実施例
に於いては、周波数検出にてDFT処理を用いたが狭帯
域を検出できる処理(デジタルフィルタ、アナログフィ
ルタ)であればよい。また、今回は2回の検出周波数の
切換えで行ったが、周波数成分の検出を並列処理し、更
に検出周波数を複数回の切換えで行ってもよい。
【0047】更に、検出周波数を条件(図9)を満たす
範囲に於いて複数用いてもよい。また、周波数成分比か
らデフォーカス量をテーブルにて求めたが、簡単な関数
にて近似し、計数をメモリに記憶してもよい。
【0048】尚、周波数の切換えを周波数成分比にて行
っているが、レンズの現在位置情報を用いてもよい。加
えて、周波数成分比の代わりに、2つの周波数成分の差
分を2つの周波数成分の総和で規格化した値を用いても
よい。更に、2つのセンサ信号の光量差を、それぞれの
センサ信号の総和にて規格化する等の前処理をしてもよ
い。
【0049】また、センサ配置をフィルム等価面を挟ん
で等間隔に配置したが、必ずしも等間隔に配置しなくて
もよい。更に、前側と後ろ側のデフォーカス量が大きく
異なるシステムでは、フィルム面を挟まない方がよい。
尚、2次元DFTを1次元投影した信号にて行ってもよ
い。
【0050】
【発明の効果】以上のようにこの発明によれば、2つの
合焦点状態の異なる映像信号から、光路差による被写体
の周波数の変化用を検出範囲を可変することにより、理
想的に被写体の周波数成分をキャンセルすることで、シ
ンプルな構成にて高精度のカメラの合焦装置を提供する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明のカメラの合焦装置の第1の実施例と
しての概念を説明するブロック構成図である。
【図2】この発明のカメラの合焦装置をカメラに応用し
た第2の実施例で、カメラの概略構成を示した図であ
る。
【図3】(a)は図2のカメラのファインダ20上での
フォーカスエリアを示した図、(b)はセンサ24a及
び24bの形状を示した図、(c)は(b)のセンサの
配置の変形例である。
【図4】図2のカメラのブロック構成図である。
【図5】この発明の第2の実施例の動作を説明するメイ
ンシーケンスとしてのフローチャートである。
【図6】図5のサブルーチンプログラムSAFのシーケ
ンスである。
【図7】フォーカスエリアに対応するセンサ上の中心位
置と大きさの関係を示したものである。
【図8】図5のサブル−チンプログラムAFのシーケン
スである。
【図9】レンズ周波数成分とデフォーカス量の特性を示
した図である。
【図10】MTFRに関する比較値ε1 、ε2 の設定に
関して説明するための図である。
【図11】レンズ26の駆動量算出の動作を説明するフ
ローチャートである。
【図12】フィルム等価面でのフォーカスエリアとセン
サ上のフォーカスエリアの大きさの関係を示した図であ
る。
【図13】一般的な周波数成分とデフォーカスの関係を
表すMDカーブ(周波数成分とレンズデフォーカス特性
のカーブ)を示した図である。
【図14】図13のMDカーブに対しての周波数成分比
とデフォーカス特性の関係を示した図である。
【図15】瞳位置と光路長を異にした2箇所の位置セン
サとの関係を示した図である。
【符号の説明】
11…光学系、12…光電変換素子、13…周波数検出
装置、14…検出エリア指定装置、15…周波数成分比
検出装置、16…テーブル、17…デフォーカス量算出
装置、18…駆動装置、19…カメラ、20…メインミ
ラー(Mミラー)、21…ファインダ、22…サブミラ
ー(Sミラー)、23…ビームスプリッタ、24a、2
4b…センサ、25…駆動部。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成4年2月5日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0042
【補正方法】変更
【補正内容】
【0042】上述した実施例に於いては、周波数検出に
てDFT処理を用いたが、狭帯域を検出することができ
る処理(デジタルフィルタ、アナログフィルタ)であれ
ばよい。また、今回は2回の検出周波数の切換えで行っ
たが、周波数成分の検出を並列処理し、更に検出周波数
を複数回の切換えで行ってもよい。加えて、検出周波数
を条件(図9)を満たす範囲に於いて複数用いてもよ
い。更に、周波数成分比からデフォーカス量をテーブル
にて求めたが、簡単な関数にて近似し、係数をメモリに
記憶してもよい。また、周波数の切換えを周波数成分比
にて行っているが、レンズの現在位置情報を用いてもよ
い。或いは、周波数成分比の代わりに、2つの周波数成
分の差分を2つの周波数成分の総和で規格化した値を用
いてもよい。尚、2つのセンサ信号の光量差を、それぞ
れのセンサ信号の総和にて規格化すると等の前処理をし
てもよい。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光学系を介して被写体光束を光軸上で予
    定焦点面付近の異なる2点で受光し、光電変換するイメ
    ージセンサと、 上記光学系の瞳位置情報に基いて上記イメージセンサの
    検出領域を決定する検出領域決定手段と、 この検出領域決定手段の出力に従い、上記イメージセン
    サの出力に基いて、上記光軸上のそれぞれ異なる位置に
    対応する周波数成分を検出する周波数成分検出手段と、 この周波数成分検出手段の各出力の比を求め、この比に
    基いてデフォーカス量に対応した値を求めるデフォーカ
    ス量算出手段と、 このデフォーカス量に基いて上記光学系の焦点調節を行
    う焦点調節手段とを具備することを特徴とするカメラの
    合焦装置。
JP3309075A 1991-11-25 1991-11-25 カメラの合焦装置 Withdrawn JPH05142467A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007101857A (ja) * 2005-10-04 2007-04-19 Nikon Corp 焦点調節装置およびデジタルカメラ
US8189092B2 (en) 2008-08-01 2012-05-29 Samsung Electronics Co., Ltd. Apparatus and method for adjusting focus using modulation transfer functions

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JP2007101857A (ja) * 2005-10-04 2007-04-19 Nikon Corp 焦点調節装置およびデジタルカメラ
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