JPH0926615A - ファインダ装置 - Google Patents

ファインダ装置

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JPH0926615A
JPH0926615A JP17748395A JP17748395A JPH0926615A JP H0926615 A JPH0926615 A JP H0926615A JP 17748395 A JP17748395 A JP 17748395A JP 17748395 A JP17748395 A JP 17748395A JP H0926615 A JPH0926615 A JP H0926615A
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optical
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JP17748395A
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Takeshi Musashi
剛 八道
Sumio Kawai
澄夫 川合
Hiroyuki Takizawa
宏行 滝沢
Kiyoshi Tosaka
清 登坂
Yoshie Kobayashi
芳恵 小林
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Olympus Corp
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Olympus Optical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】レンジファインダとオートフォーカスユニット
とを同一装置内に設けても、小型化が可能なファインダ
装置を提供する。 【解決手段】ファインダ光軸上の被写体までの距離が、
レンジファインダにより該距離に応じた二重像のずれ量
で認識可能であり、上記レンジファインダの光路の途中
から上記被写体の光束がハーフミラー12によりオート
フォーカス補助レンズ24に導かれ、さらにこのオート
フォーカス補助レンズ24により結像された光束がイメ
ージセンサ26に受光される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光学的に距離情報
が認識できるファインダ、いわゆるレンジファインダ
と、電気的に距離情報が検出できるオートフォーカスユ
ニットとを備えたファインダ装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】カメラなどのファインダ装置は、被写体
像の中からフィルム面に結像する像とほぼ等価な像を撮
影者の目に導くという機能を有している。そこで、この
ファインダ装置では、被写体にピントが合っているかど
うかのピント調節状態の確認を行うことも可能である。
ここで、ピント調節を行うための測距方法には、光学的
に距離を検出して目視で確認するレンジファインダによ
る方法と、電気的に距離を検出するオートフォーカスに
よる方法とが現在用いられている。従来より撮影レンズ
とファインダ装置とが独立したタイプのカメラには、上
記レンジファインダにより目視で距離情報が得られるよ
うにしたカメラが製品化されている。
【0003】このレンジファインダは、図7に示すよう
にファインダ対物レンズ101を通った被写体からの光
束はハーフミラー102、接眼レンズ103を通り、目
に導かれる。一方、上記ファインダ対物レンズ101と
所定の距離Lを隔てた位置に設けられた保護ガラス10
4と測距視野マスク105を通った被写体の光束は反射
ミラー106で全反射され、補助対物レンズ107を通
り、ハーフミラー102で反射されて接眼レンズ103
を通り、目に導かれる。このような構成になっているた
め、後述する三角測距の原理により、ファインダを通し
て像が二重になることから、像の合致度で距離を求める
ことができる。
【0004】また図8は、オートフォーカスユニットに
用いられる三角測距の原理を示した図である。同図にお
いて、距離Xに置かれた被写体110からの光束は基線
長Safだけ離れた光軸を有する受光レンズ111,1
12で受光され、焦点距離fafの位置に置かれた光電
変換センサ113,114上へ結像される。
【0005】このとき、センサ上に結像する像が受光レ
ンズ111,112の光軸から各々Z/2画素だけずれ
た位置に形成されたとすると、センサピッチをPとし
て、被写体までの距離Xは、 X = (faf×Saf)/(Z×P) …(1) により求めることができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
上記オートフォーカスユニットを備えた専用機では、測
距に撮影者のさまざまな意図を生かすことが困難であ
る。すなわち、手動操作に近いことができないものとな
っている。また、仮に手動操作ができたとしても実用
上、正確に合焦したのかどうかを判断するには、電気的
な測距情報を用いるのが確実な手段であり、目視だけで
は合焦状態の正確な確認は不十分である。
【0007】そこで、上記オートフォーカスユニットと
レンジファインダとの両方を兼ね備えたファインダ装置
があれば、上述したような問題点を解決することができ
る。ところが、上記図7に示したようなレンジファイン
ダと図8に示したようなオートフォーカスユニットとを
組み合せてファインダ装置を構成すると、そのファイン
ダ装置は大きなものとなってしまう。
【0008】また、上記オートフォーカスユニットにて
オートフォーカスを行う場合には、図8に示したような
原理にて被写体像を受光するため、イメージセンサ自体
も大きくなり、これによってファインダ装置も大型化
し、コストも高いものとなってしまう。
【0009】そこで本発明は、上記問題点を解決するた
めになされたものであり、レンジファインダとオートフ
ォーカスユニットとを同一装置内に設けても、小型化が
可能なファインダ装置を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明のファインダ装置は、ファインダ光軸上の被
写体までの距離が、該距離に応じた二重像のずれ量で認
識可能なレンジファインダと、このレンジファインダの
光路の途中から導かれる光束を結像するための測距光学
系と、この測距光学系により導かれた光束を受光する受
光手段とを具備することを特徴とする。
【0011】また、本発明のファインダ装置は、フィル
ム面に写る被写体像とほぼ等価な第1像をファインダに
導くための第1光学手段と、この第1光学手段と所定距
離隔てた位置に配置され、測距用の第2像を上記ファイ
ンダに導くための第2光学手段と、上記第1像と第2像
とを二重像として合成する像合成手段と、上記第1光学
手段と第2光学手段の各光路中に設けられ、それぞれの
光路を2方向に分割する光路分割手段と、上記第1光学
手段と第2光学手段とで導かれる光束を受光して光電変
換する光電変換手段と、この光電変換手段の出力から被
写体までの距離を検出する演算手段とを具備することを
特徴とする。
【0012】またさらに、本発明のファインダ装置は、
上記光路分割手段によって分割された被写体光束のう
ち、一方は撮影者によって観察可能に導かれ、他方は上
記光電変換手段に導かれることを特徴とする。
【0013】すなわち、本発明のファインダ装置におい
ては、ファインダ光軸上の被写体までの距離が、レンジ
ファインダにより該距離に応じた二重像のずれ量で認識
可能であり、上記レンジファインダの光路の途中から上
記被写体の光束が光路分割手段により測距光学系に導か
れ、さらにこの測距光学系により結像された光束が受光
手段により受光される。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態を説明する。図1は、本発明に係る実施の形態
のファインダ装置の構成を示す図であり、上面から見た
図である。
【0015】このファインダ装置には、ファインダ光軸
上に被写体の光束を受光する側から対物レンズ10、ハ
ーフミラー12、接眼レンズ14が配置され、さらに、
ファインダ光軸から基線長Lだけ離れた位置にレンジフ
ァインダ用の対物レンズ16と測距視野絞り18が配置
される。これらファインダ用の対物レンズ16と測距視
野絞り18の光軸上の接眼レンズ14側には、反射角度
の変更が可能な可動ミラー20が配置され、この可動ミ
ラー20とハーフミラー12の間には補助対物レンズ2
2が配置される。
【0016】さらに、上記可動ミラー20、補助対物レ
ンズ22、ハーフミラー12の光軸上のハーフミラー1
2側の延長上には、オートフォーカス補助レンズ24、
1ラインのイメージセンサ26が配置される。
【0017】次に、本実施の形態のファインダ装置の動
作について説明する。このように構成されたファインダ
装置では、対物レンズ10を通った被写体からの光束
は、ハーフミラー12、接眼レンズ14を通って、ファ
インダ側の像を形成し撮影者の目に導かれる。
【0018】一方、レンジファインダ用の対物レンズ1
6と測距視野絞り18を通った被写体からの光束は、不
図示の撮影レンズの繰り出し量によって駆動する可動ミ
ラー20にて全反射され、補助対物レンズ22を通りハ
ーフミラー12にて反射されて上記ファインダ側の像と
二重像を形成し、接眼レンズ14を通って撮影者の目に
導かれる。このとき、対物レンズ10を通って形成され
た被写体像(上記ファインダ側の像)は固定像である
が、レンジファインダ用の対物レンズ16を通って形成
された被写体像は可動ミラー20を動かすことにより撮
影レンズと連動して被写体像がずれるようになってい
る。そして、上記二重像を合致させることによって、被
写体までの距離情報を得る。
【0019】また、同様に2つの上記対物レンズ10,
16を通った被写体からの光束は、上記ハーフミラー1
2によって二重像として形成され、オートフォーカス補
助レンズ24を通って、入射面に迷光をカットするため
の遮光マスクが一体に形成されたイメージセンサ26上
の受光部に導かれる。ここで、オートフォーカス補助レ
ンズ24は、イメージセンサ26上がほぼ焦点位置とな
るように光路を調整するために用いられる。
【0020】そして、イメージセンサ26は受光した光
束を光電変換し、さらに、不図示のCPU(Central
Processing Unit ;CPU)はイメージセンサ26か
ら上記光電変換による出力を受け取り、電気的な被写体
までの距離情報、すなわち、被写体までの距離(被写体
距離)を演算する。
【0021】以上説明したように本実施の形態のファイ
ンダ装置では、二重像を合致させる光学系のハーフミラ
ー12を介した光束を用いて電気的な距離情報を検出す
るため、レンジファインダによる測距とオートフォーカ
スによる測距とがオートフォーカス補助レンズ24の追
加のみで可能である。よって、レンジファインダとオー
トフォーカスとが共用できるファインダ装置において、
別々にレンジファインダとオートフォーカスユニットを
設けた場合に比べて、少ない部品点数でファインダ装置
を構成することができため、小型化及び低コスト化が容
易となる。
【0022】次に、上記二重像からの被写体までの距離
情報、すなわち、測距情報の検出方法について説明す
る。図2は、上記イメージセンサ26上に形成される二
重像のようすを示す図である。
【0023】対物レンズ10からの被写体像は、上述し
たように固定像30として被写体までの距離によって変
化することなく、イメージセンサ26上の一定の位置に
結像される。また、距離情報を持つ対物レンズ16から
の被写体像は、同一のイメージセンサ26上に固定像3
0から距離aだけ離れた位置に像32として結像され、
これら固定像30と像32とで二重像が形成される。
【0024】同図の縦軸は、イメージセンサ26の各画
素上で受光した受光量を光電変換し、さらにアナログ/
ディジタル変換したときの大きさを表しており、値が大
きいほど明るい像であることを示している。また、その
横軸はイメージセンサ26の各画素上の受光位置を表し
ている。上記固定像30が結像する受光位置のうち、測
距視野に相当するm個の画素からの出力を視野とする。
上記二重像によるイメージセンサ26の出力は、同図に
示す出力34のような合成した形になる。
【0025】ここで、本実施の形態における二重像から
の測距情報の検出方法は、本出願人が提案した特願平1
−116992号公報を応用したものであるため、その
基本的な説明については省略する。両者の違いとして
は、上記特願平1−116992号公報では、TTLで
受けた瞳分割された光束からフィルム等価近傍の焦点状
態を検出する方法をとっているため、1ラインの情報よ
りはずれ量の判断はできるが、方向の判断はできない。
これは合焦の前後で、2像が対称に横ずれするためであ
る。
【0026】これに対し本実施の形態では、撮影レンズ
とは異なるファインダ系からの光束を利用し、片側の像
が距離に依らず位置固定の二重像から距離を検出する方
法をとっているため、距離の変化に対して二重像は片方
の像しかずれない。つまり、非対称なずれ方をすること
から、横ずれの方向も判断が可能になる。
【0027】以下に本実施の形態での二重像からの測距
情報の検出方法について詳細に説明する。イメージセン
サ26上に形成される二重像のうちの位置固定の原像を
S(i)とし、二重像をD(i)とすると次式が成り立
つ。
【0028】 D(i) = S(i)+S(i+a) …(2) ここで、iはイメージセンサ各画素番号、aは2像間隔
を示すものとする。これより、 S(i) = D(i)−S(i+a) …(3) S(i) = D(i−a)−S(i−a) …(4) この(3)式、(4)式はそれぞれ、
【0029】
【数1】
【0030】
【数2】 と表すことができる。
【0031】今、ずれ量がaとすると、(5)式−
(6)式=0が成り立つ。ここで、実際には変数nは有
限の値であり、データをシフトできる範囲の値をとる。
すなわち、nで計算を行う範囲の窓をつくることにな
る。この窓に相当するnの大きさをmとすると、
【0032】
【数3】 となる。また、mの両端は窓の影響が生じるため計算に
際し、後述する窓の影響を除去する処理を行う。
【0033】図3は、本実施の形態のファインダ装置に
おける二重像からの測距情報の検出方法を示すフローチ
ャートである。今、被写体距離に応じた二重像がイメー
ジセンサ26上に結像しているものとする。まず、像デ
ータD(i)の入力の処理を行う(ステップS1)。続
いて、入力処理された像データD(i)を不図示のメモ
リに記憶する。このときの像データD(i)は、イメー
ジセンサ26の出力信号がアナログ/ディジタル変換さ
れディジタル信号の形で記憶される(ステップS2)。
そして、窓の影響を除去するために、メモリに記憶され
た像データD(i)の移動平均からの差を求める処理を
行う(ステップS3)。
【0034】次に、後述する方法で相関値S(i)を計
算する(ステップS4)。さらに、像ずれ量を計算して
被写体までの距離情報を検出し(ステップS5)、本処
理を終了する。
【0035】図4は、図3に示したフローチャート中の
ステップS4の相関値S(i)計算の処理を示すフロー
チャートである。ここでは、変数aに相当する仮定ずれ
量をAとして、相関値S(i)を標準偏差の大きさから
求める。すなわち、標準偏差を求めるために二乗和をS
S、和をSX、データ数をnとし、仮定ずれ量Aを1か
ら順に増加していく。
【0036】まず、仮定ずれ量Aを“1”に設定し(ス
テップS11)、二乗和SS,和メモリSX,データ数
nをそれぞれ“0”に設定し、さらにアドレスiを
“1”に設定する(ステップS12〜S15)。
【0037】次に、アドレスiが測距エリア内にあるか
否かを判定する(ステップS16)。ここで、アドレス
iが測距エリア内にあるときは、このアドレスiに対す
る相関値S(i)を求める(ステップS17)。一方、
アドレスiが測距エリア内にないときは、ステップS2
1へ飛ぶ。すなわち、アドレスiについての整数変数m
をデータの範囲内において必要なだけ変え、相関値Sを
求める(ステップS16,S17)。
【0038】この相関値Sをもとに、二乗和SS,和S
Xを計算する(ステップS18,S19)。続いて、デ
ータ数nをインクリメントし(ステップS20)、さら
に、アドレスiをインクリメントする(ステップS2
1)。
【0039】次に、アドレスiが終了か否かを判定する
(ステップS22)。ここで、アドレスiが終了でない
ときはステップS16へ戻り、再びステップS16以降
の処理を繰り返す。一方、アドレスiが終了であるとき
は、次式にて標準偏差S(A)を計算する(ステップS
23)。
【0040】
【数4】
【0041】次に、仮定ずれ量Aをインクリメントし
(ステップS24)、この仮定ずれ量Aが終了か否かを
判定する(ステップS25)。ここで、仮定ずれ量Aが
終了でないときはステップS12へ戻り、再びステップ
S12以降の処理を繰り返す。すなわち、上記ステップ
S12〜ステップS24までの処理を仮定ずれ量Aの範
囲内で順次繰り返し、上記(8)式にて標準偏差S
(A)を求める。
【0042】一方、上記ステップS25にて、仮定ずれ
量Aが終了であるときは本処理を終了し、図3のフロー
チャート中にリターンする。図5は、図4に示した相関
値計算の結果より求められる、仮定ずれ量Aの各位置で
の標準偏差S(A)の大きさを示す図である。この結果
から、最小値を求める処理を行う。
【0043】図6は補間計算により上記最小値を求める
処理を示すものであり、図3に示したフローチャート中
のステップS5の像ずれ量計算の処理を示すフローチャ
ートである。
【0044】まず、相関アドレスiを“1”に設定し
(ステップS101)、さらに、最小値Mを“1000
0”に設定する(ステップS102)。次に、相関値S
(i)が最小値M以上か否かを判定する(ステップS1
03)。ここで、相関値S(i)が最小値M以上でない
ときは、MAに相関アドレスiを代入し(ステップS1
04)、最小値Mに相関値S(i)を代入して(ステッ
プS105)、ステップS106へ移行する。一方、相
関値S(i)が最小値M以上であるときは、上記ステッ
プS104,S105での処理を行わず、ステップS1
06へ飛ぶ。
【0045】上記ステップS106では、相関アドレス
iをインクリメントし、続いてこの相関アドレスiが終
わりか否かを判定する(ステップS107)。ここで、
相関アドレスiが終わりでないときは、ステップS10
3へ戻りステップS103以降の処理を繰り返す。
【0046】一方、上記ステップS107にて、相関ア
ドレスiが終わりであるとき、すなわち、最小値Mが求
められたときは、補間計算をするために最小値S(M
A)の両隣の相関値S(MA−1)と、S(MA+1)
との大小関係を比較する(ステップS108)。ここ
で、相関値S(MA+1)がS(MA−1)以下である
ときは次式(9)で、相関値S(MA+1)がS(MA
−1)より大きいときは、次式(10)でそれぞれ補間
を行う。
【0047】 A=0.5×{S(MA−1)−S(MA+1)}/{S(MA−1)−S( MA)}+MA …(9) A=0.5×{S(MA−1)−S(MA+1)}/{S(MA+1)−S( MA)}+MA …(10) 以上のような補間計算の結果より求められたずれ量は、
図2に示したように二像が非対称なずれ方をするため、
ピント位置が前方にある場合や後方にある場合でもずれ
方が異なり、方向の判断を行うことが可能である。
【0048】以上説明したように本実施の形態において
は、レンジファインダにより通常のファインダ機能と共
に、マニュアルでの測距が可能である。また、測距光学
系と受光手段とでオートフォーカス用の距離情報が得ら
れる。さらに、この2つの機能が一部共通の光学系によ
り比較的簡単に構成でき、イメージセンサも二重像を受
光するため小型化できる。したがって、ファインダ装置
として小型化が可能である。
【0049】以上詳述した如き本発明の実施の形態によ
れば、以下の如き構成を得ることができる。すなわち、 (1) ファインダ光軸上の被写体までの距離が、該距
離に応じた二重像のずれ量で認識可能なレンジファイン
ダと、このレンジファインダの光路の途中から導かれる
光束を結像するための測距光学系と、この測距光学系に
より導かれた光束を受光する受光手段と、を具備するこ
とを特徴とするファインダ装置。 (2) フィルム面に写る被写体像とほぼ等価な第1像
をファインダに導くための第1光学手段と、この第1光
学手段と所定距離隔てた位置に配置され、測距用の第2
像を上記ファインダに導くための第2光学手段と、上記
第1像と第2像とを二重像として合成する像合成手段
と、上記第1光学手段と上記第2光学手段との、各光路
中にそれぞれの光路を2方向に分割する光路分割手段
と、上記第1光学手段と上記第2光学手段とで導かれる
光束を受光して光電変換する光電変換手段と、この光電
変換手段の出力から被写体までの距離を検出する演算手
段と、を具備することを特徴とするファインダ装置。 (3) 上記光路分割手段によって分割された被写体光
束のうち、一方は撮影者によって観察可能に導かれ、他
方は上記光電変換手段に導かれることを特徴とする上記
(2)に記載のファインダ装置。 (4) 上記像合成手段によって合成された第1像と第
2像は、撮影者によって観察可能にされることを特徴と
する上記(2)に記載のファインダ装置。
【0050】
【発明の効果】以上述べたように本発明によれば、レン
ジファインダとオートフォーカスユニットとを同一装置
内に設けても、小型化が可能なファインダ装置を提供す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態のファインダ装置の構成を示す図で
ある。
【図2】イメージセンサ26上に形成される二重像のよ
うすを示す図である。
【図3】本実施の形態のファインダ装置における二重像
からの測距情報の検出方法を示すフローチャートであ
る。
【図4】図3に示したフローチャート中のステップS4
の相関値S(i)計算の処理を示すフローチャートであ
る。
【図5】図4に示した相関値計算の結果より求められ
る、仮定ずれ量Aの各位置での標準偏差S(A)の大き
さを示す図である。
【図6】図3に示したフローチャート中のステップS5
の像ずれ量計算の処理を示すフローチャートである。
【図7】従来のレンジファインダの構成を示す図であ
る。
【図8】オートフォーカスユニットに用いられる三角測
距の原理を説明するための図である。
【符号の説明】
10…対物レンズ、12…ハーフミラー、14…接眼レ
ンズ、16…対物レンズ、18…測距視野絞り、20…
可動ミラー、22…補助対物レンズ、24…オートフォ
ーカス補助レンズ、26…イメージセンサ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 登坂 清 東京都渋谷区幡ヶ谷2丁目43番2号 オリ ンパス光学工業株式会社内 (72)発明者 小林 芳恵 東京都渋谷区幡ヶ谷2丁目43番2号 オリ ンパス光学工業株式会社内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ファインダ光軸上の被写体までの距離
    が、該距離に応じた二重像のずれ量で認識可能なレンジ
    ファインダと、 このレンジファインダの光路の途中から導かれる光束を
    結像するための測距光学系と、 この測距光学系により導かれた光束を受光する受光手段
    と、 を具備することを特徴とするファインダ装置。
  2. 【請求項2】 フィルム面に写る被写体像とほぼ等価な
    第1像をファインダに導くための第1光学手段と、 この第1光学手段と所定距離隔てた位置に配置され、測
    距用の第2像を上記ファインダに導くための第2光学手
    段と、 上記第1像と第2像とを二重像として合成する像合成手
    段と、 上記第1光学手段と第2光学手段の各光路中に設けら
    れ、それぞれの光路を2方向に分割する光路分割手段
    と、 上記第1光学手段と第2光学手段とで導かれる光束を受
    光して光電変換する光電変換手段と、 この光電変換手段の出力から被写体までの距離を検出す
    る演算手段と、 を具備することを特徴とするファインダ装置。
  3. 【請求項3】 上記光路分割手段によって分割された被
    写体光束のうち、一方は撮影者によって観察可能に導か
    れ、他方は上記光電変換手段に導かれることを特徴とす
    る請求項2に記載のファインダ装置。
JP17748395A 1995-07-13 1995-07-13 ファインダ装置 Withdrawn JPH0926615A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH1144838A (ja) * 1997-05-27 1999-02-16 Asahi Optical Co Ltd カメラのファインダー装置
JP2002122907A (ja) * 2000-10-12 2002-04-26 Nitto Kogaku Kk 光学機器
JP2003161983A (ja) * 2001-11-27 2003-06-06 Tamron Co Ltd 距離計連動式カメラ
JP2017060010A (ja) * 2015-09-16 2017-03-23 キヤノン株式会社 撮像装置、撮像装置の制御方法、およびプログラム

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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