JPH05207352A - 合焦点検出装置 - Google Patents

合焦点検出装置

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Publication number
JPH05207352A
JPH05207352A JP4010809A JP1080992A JPH05207352A JP H05207352 A JPH05207352 A JP H05207352A JP 4010809 A JP4010809 A JP 4010809A JP 1080992 A JP1080992 A JP 1080992A JP H05207352 A JPH05207352 A JP H05207352A
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JP
Japan
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frequency component
frequency
circuit
mask
signal
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Withdrawn
Application number
JP4010809A
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English (en)
Inventor
Shinichi Kodama
晋一 児玉
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Olympus Corp
Original Assignee
Olympus Optical Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】2つの合焦状態の異なる映像信号から光路差に
よる被写体の周波数の変化分を狭帯域にて忠実に検出
し、被写体の周波数成分をキャンセルすること。 【構成】光電変換素子2が被写体の光分布を電気分布に
変換し、A/D変換器3がその出力信号をディジタル信
号に変換する。そして、マスク形状決定回路4が上記デ
ィジタル信号に基づいてマスクの形状を決定し、マスク
処理回路5がその重み係数を上記ディジタル信号に乗算
する。そして、周波数検出回路6が、マスク処理された
画素信号から複数の周波数成分を検出する。そして、周
波数成分比検出回路7が該周波数成分を用いて2つの周
波数成分比を検出し、デフォーカス量算出回路8がこの
周波数成分比と光学系1の周波数成分−デフォーカス量
特性から求まる各周波数成分比と、デフォーカス量の関
係が記憶されたテーブル9のテーブル値とを基にデーフ
ォーカス量を算出する。そして、このデフォーカス量に
基づいて光学系1を駆動回路10が駆動する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は映像信号を用いて光学系
の合焦点検出を行う装置に係り、特に周波数成分の割合
にて合焦点を検出する合焦点検出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、合焦点検出装置では、光学系を所
定の2箇所以上の位置に設けて周波数成分を検出し、該
周波数成分の比を取ることで合焦点を検出する方式が採
用されている。例えば、特開平02−275916号公
報では、このような従来の合焦点検出装置に関する技術
が開示されている。図13は周波数成分(MTF)とレ
ンズデフォーカス特性のカーブ(以下、MDカーブと略
す)を示す図である。
【0003】そして、図14は図13に示すMDカーブ
に対して周波数成分比とデフォーカス特性の関係を示す
図であり、同図では周波数成分比とデフォーカス量は1
対1に対応することが示されている。以下、簡単に上記
方式の説明を行う。光路長の異なる2箇所での周波数信
号MS0a(ω),MS1a(ω),周波数成分比MT
FR(ω)は、以下の式(1)で示される。 MS0a(ω)=O(ω)*L0(ω) MS1a(ω)=O(ω)*L1(ω) MTFR(ω)=MS1a(ω)/MS0a(ω) =L1(ω)/L0(ω) …(1) ここで、O(ω)は被写体の周波数成分、L0(ω),
L1(ω)はレンズの周波数成分、ωは周波数をそれぞ
れ示す。
【0004】上記のように、周波数成分比は被写体の影
響を受けない値となり、周波数成分比はデフォーカス量
と1対1の関係を持つため被写体の影響を受けること無
くデフォーカス量が求まる。
【0005】また、離散的フーリエ変換による離散的な
周波数検出においては、両端の信号値の差による周波数
の誤検出を防止するために、システムに応じてそのシス
テムに最適な固有な窓関数処理(信号列の中心を“1”
として、両端が滑らかに“0”に近い値になるように重
み係数により重み付けをする)を行い、検出周波数の最
適化が行われている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記関係式からデフォ
ーカス量を求める場合、被写体からの狭帯域の周波数成
分を検出し、さらに被写体の周波数成分を確実にキャン
セルする必要性がある。また、光電変換素子上の被写体
像から狭帯域の周波数成分を検出する方法としては、ア
ナログ・ディジタル等のフィルタによる周波数検出、ま
たは離散的フーリエ変換による周波数の検出があるが、
フィルタによる限られた領域からの周波数検出は狭帯域
の信号検出が非常に難しい。
【0007】即ち、アナログフィルタは構成各素子の常
数設定が困難であり、ディジタルフィルタはタップ数が
非常に長くなり限られた領域からは信号抽出が困難であ
る。さらに、離散的フーリエ変換は、限られた領域の信
号列の両端の信号値に大きな差がある場合は本来の周波
数成分を検出できない。
【0008】また、両端の信号値の差の影響を取り除く
為に両端の信号値を“0”にするように窓処理を行う
が、窓処理を一様に行うと両端の信号差が小さい場合も
窓処理によって周波数軸にて隣の周波数成分が畳みこま
れるために正確な周波数検出ができなくなる。
【0009】本発明は上記問題に鑑みて成されたもの
で、その目的とするところは、周波数成分を検出する場
合に信号列の両端の信号情報に応じて窓関数の形状を切
り換えることで、高精度の合焦点検出を行うことにあ
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の合焦点検出装置では、結像光学系によって
形成される光分布をイメージ信号に変換する光電変換素
子と、上記光電変換素子からの上記イメージ信号出力に
基づいて、特定周波数検出を行う領域の両端の差分の絶
対値あるいは一次微分値の差分値の少なくとも一方を用
いて窓関数を決定する窓関数決定手段と、上記光電変換
素子からの出力を上記窓関数により窓関数処理し、この
処理された出力を用いて離散的フーリエ変換により特定
周波数成分を検出する特定周波数成分検出手段と、上記
特定周波数成分検出手段により検出された特定周波数成
分を用いて上記結像光学系の合焦点を検出する合焦点検
出手段とを具備することを特徴とする。
【0011】
【作用】即ち、本発明の合焦点検出装置は、光電変換素
子により結像光学系によって形成される光分布がイメー
ジ信号に変換され、窓関数決定手段により上記イメージ
信号出力に基づいて、特定周波数検出を行う領域の両端
の差分の絶対値あるいは一次微分値の差分値の少なくと
も一方を用いて窓関数が決定される。そして、特定周波
数成分検出手段により、上記光電変換素子からの出力が
上記窓関数により窓関数処理され、この処理された出力
を用いて離散的フーリエ変換により特定周波数成分が検
出され、合焦点検出手段により上記特定周波数成分検出
手段により検出された特定周波数成分を用いて上記結像
光学系の合焦点が検出される。
【0012】
【実施例】図1は本発明の合焦点検出装置の概要を示す
図である。同図に示すように、光学系1を通過した光束
の光路上には光電変換素子2が設けられている。
【0013】この光電変換素子2は、出力信号をディジ
タル信号に変換するアナログ/ディジタル(A/D)変
換器3に接続されており、該A/D変換器3はマスクの
形状を決定するマスク形状決定回路4に接続されてい
る。
【0014】そして、上記マスク形状決定回路4は、決
定された重み係数を上記ディジタル信号に乗算するマス
ク処理回路5に接続されており、該マスク処理回路5は
マスク処理された画素信号から複数の周波数成分を検出
する周波数検出回路6に接続されている。
【0015】この周波数検出回路6は、上記周波数成分
より2つの周波数成分比を検出する周波数成分比検出回
路7に接続されており、該周波数成分比検出回路7はデ
フォーカス量算出回路8に接続されている。
【0016】そして、上記デフォーカス量算出回路8
は、各周波数成分比とデフォーカス量の関係が記憶され
たテーブル9に接続されていると共に、光学系1を駆動
する駆動回路10に接続されている。このような構成に
おいて、被写体からの光束は、光学系1を通過して光電
変換素子2に入力され、該被写体の光分布は電気分布に
変換される。
【0017】そして、上記光電変換素子2からの出力信
号は、A/D変換器3によりディジタル信号に変換さ
れ、該ディジタル信号はマスク形状決定回路4に入力さ
れ、上記ディジタル信号に基づいてマスクの形状が決定
される。
【0018】上記マスク形状決定回路4においては、誤
った周波数成分を発生する原因となるA/D変換された
フォーカスエリアの両端部信号に着目し、両端部の信号
値の差分値と両端部の1次微分値の差分値に応じてマス
クの形状が可変される。そして、マスク処理回路5によ
り上記マスク形状決定回路4にて決定された重み係数が
上記ディジタル信号に乗算される。
【0019】こうしてマスク処理された画素信号から
は、周波数検出回路6により複数の周波数成分が検出さ
れ、周波数成分比検出回路7により該周波数成分を用い
て2つの周波数成分比が検出される。
【0020】そして、上記周波数比検出回路7により算
出された周波数成分比と、光学系1の周波数成分−デフ
ォーカス量特性から求まる各周波数成分比とデフォーカ
ス量の関係が記憶されたテーブル9のテーブル値とを基
に、デーフォーカス量が算出されることで光学系1の状
態が検出され、デフォーカス算出回路8により光学系1
の駆動量が算出される。こうして、上記デフォーカス量
算出回路8にて検出されたデフォーカス量に基づいて光
学系1は駆動回路10により駆動される。図2は本発明
の合焦点検出装置をカメラに応用した第2の実施例の構
成を示す図である。同図に示すように、カメラ内におい
て、駆動系27により駆動制御される光学系23を通過
した光束の光路上にはメインミラー21が配置されてい
る。そして、上記メインミラー21からの反射光の光路
上にはファインダー26が設けられている。
【0021】一方、上記メインミラー21を透過した光
の光路上にはサブミラー22が配置されており、該サブ
ミラー22からの反射光の光路上にはビームスプリッタ
24が配置されている。そして、上記ビームスプリッタ
24により2つに分岐された光の光路上には、2つのラ
インセンサ25a,25bが設けられている。
【0022】このような構成において、カメラ20にて
光学系23を通った光束は、中央周辺部のみハーフミラ
ーで構成されるメインミラー21にてファインダー系と
オートフォーカス(以下、AFと略す)検出系に分割さ
れ、上記ファインダー系に導かれた光束はファインダー
26に導かれる。
【0023】一方、AF検出系に導かれた光束はサブミ
ラー22にて、ビームスプリッタ24に導かれ、更にラ
インセンサ25a,25bで電気信号に変換される。こ
こで、2つのラインセンサの内、光路長の短い側を25
a,光路長の長い側を25bとする。
【0024】そして、上記電気信号に基づいて後述する
中央演算処理装置(CPU)において光学系23のデフ
ォーカス量が算出され、駆動部27により光学系23が
駆動される。図3は、第2の実施例に係る合焦点検出装
置の詳細な構成を示す図である。
【0025】同図に示すように、レンズ31を通過した
光束の光路上には、該光束を電気信号に変換するセンサ
32が設けられており、該センサ32は、その出力信号
をディジタル信号に変換するA/D変換器33に接続さ
れている。上記A/D変換器33は、全体の制御を司る
CPU34に接続されている。
【0026】そして、上記CPU34は、周波数成分比
を算出する離散フーリエ変換(DFT;Discret Fourier Tr
ansform )回路35、及び複数の周波数帯域においてレ
ンズ31の周波数成分比とデフォーカス量の関係を記憶
するメモリ36に接続されていると共に、光学系31の
駆動を制御する駆動回路37に接続されている。
【0027】このような構成において、レンズ31を通
過した光束は分割され、センサ32に入力される。そし
て、センサ32に入力された被写体像は電気信号に変換
され、この電気信号は、A/D変換器33によりディジ
タル信号に変換される。
【0028】このA/D変換されたフォーカスエリアの
画素情報に基づいてマスクの重み付けが決定され、画素
信号に重み付け値が乗算され、その演算値と検出周波数
がCPU34によりDFT回路35に送り出されると共
に、該DFT回路35より検出に使用される周波数がC
PU34に取り込まれる。そして、DFT回路35にお
いて、CPU34により与えられた画素信号群と検出周
波数を基に検出周波数成分がDFT処理により検出され
る。
【0029】そして、CPU34により、絞り値の異な
る2つの状態での周波数成分の割合が算出され、検出像
の倍率補正、周波数の最適化のためにレンズ31の瞳情
報、周波数情報、現在焦点位置情報、周波数情報、焦点
距離が通信されセンサ32が制御される。さらに、レン
ズ31の駆動量がCPU34とメモリ36との通信によ
り算出され、その駆動量がレンズ駆動回路37に伝達さ
れる。こうして、CPU34から伝達されたレンズ31
の駆動量の情報に基づいて、レンズ駆動回路37により
レンズ31が駆動される。尚、上記メモリ36には、複
数の周波数帯域におけるレンズ31の周波数成分比とデ
フォーカス量の関係があらかじめ記憶されている。以
下、図4のフローチャートを参照して、第2の実施例に
係る合焦点検出装置の動作を説明する。動作を開始する
と(ステップS401)、まず合焦フラグFCCを
“0”,GFを“0”に初期設定する(ステップS40
2)。そして、1stレリーズが“オン”であるか否か
を判断する(ステップS403)。上記ステップS40
3において、1stレリーズが“オフ”であると判断さ
れた場合には全ての動作を終了する(ステップS40
8)。
【0030】そして、上記ステップS403において、
1stレリーズが“オン”であると判断された場合に
は、続いて2ndレリーズが“オン”であるか否かを判
断する(ステップS404)。
【0031】上記ステップS404において、2ndレ
リーズが“オン”であると判断された場合には、シャッ
タ巻き上げを行った後にS403に戻り(ステップS4
09)、2ndレリーズが“オフ”であると判断された
場合には、合焦点検出のサブルーチンプログラム“A
F”(図5参照)を実行する(ステップS405)。
【0032】次に、合焦フラグGFの判定を行う。ここ
で、合焦フラグGFはレンズ31が合焦位置にあるとき
は“1”、非合焦でレンズ31を駆動する必要がある場
合は“0”となる(ステップS406)。
【0033】そして、合焦フラグGFが“1”である場
合にはS403に戻り、合焦フラグGFが“0”である
場合にはレンズ31をサブルーチンプログラム“AF”
(図5参照)により指定された位置へ駆動した後、S4
03に戻る(ステップS407)。こうして、全ての動
作を終了する。図5は上記サブルーチンプログラム“A
F”のシーケンスを説明するためのフローチャートであ
る。サブルーチンプログラム“AF”スタートすると
(ステップS501)、まずイニシャライズを行う(ス
テップS502)。
【0034】そして、センサ32の積分を実行し(ステ
ップS503)、該積分終了後センサ信号を読み出し、
このセンサ信号をA/D変換によりディジタルデータと
して記憶する(ステップS504)。
【0035】そして、検出周波数をf1に設定する(ス
テップS505)。尚、f1として、図8に示されるよ
うに検出デフォーカス範囲に応じてf10,f11,f
12が選択される。次に、画素のディジタル信号を前処
理するサブルーチンプログラム“AFDC”を行う(ス
テップS506)。
【0036】そして、検出周波数f1に関してDFT処
理を行い、検出周波数f1を検出し(ステップS50
7)、所定の光路差を有した2つのセンサからの周波数
成分比(MTFR1)を検出する(ステップS50
8)。次に、上記MTFR1と所定値ε1を比較する
(ステップS509)。
【0037】上記ステップS509において、|MTF
R1−1|<ε1でないならば、MTFR1とレンズ3
1の検出周波数f1でのデフォーカス量を記憶したテー
ブル表を参照、補間してレンズ31の駆動量L1を算出
する(ステップS510)。そして、上記ステップS5
09において|MTFR1−1|<ε1ならば、レンズ
31が合焦点付近にすでにあることを意味し、合焦点検
出精度を上げるために検出周波数の変更を行い、検出周
波数をf1より高周波のf2に設定する(ステップS5
12)。ここで、f2は2つのセンサの間隔が図8に示
すレンズ周波数成分とデフォーカス量の特性のZ0より
小さくなるような周波数とする。
【0038】この検出周波数f2に関してS507と同
様のDFT処理を行い、f2を検出し(ステップS51
3)、所定の光路差を有した2つのセンサからの周波数
成分比(MTFR2)を検出する(ステップS51
4)。次に、このMTFR2と所定値ε2を比較する
(ステップS515)。
【0039】上記ステップS515において、|MTF
R2−1|<ε2でないならば、MTFR2とレンズ3
1の検出周波数f2でのデフォーカス量を記憶したテー
ブル表を参照、補間してレンズ31の駆動量L2を算出
し(ステップS516)、レンズ31の駆動量を算出し
た後、合焦フラグGFを“0”に設定し、S518へ進
む(ステップS511)。
【0040】そして、上記ステップS515において、
|MTFR2−1|<ε2ならば、合焦フラグGFを
“1”に設定し(ステップS517)、サブルーチンプ
ログラム“AF”による動作を終了する(ステップS5
18)。
【0041】図6はレンズの特定周波数での周波数成分
とデフォーカス特性を示す図であり縦軸はレンズの周波
数成分を、横軸はレンズのデフォーカス量を示す。但
し、周波数成分は理想被写体にて合焦時を“1”に規格
化している。同図に示されるように、ノイズを考慮して
レンズ周波数成分M0は設定され、その時の合焦点から
のデフォーカス量をZ0とする。図7は周波数成分MT
FRに関する比較値ε1,ε2の設定について説明する
ための図であり、縦軸は周波数成分比、横軸はデフォー
カス量を示す。ε1は、検出周波数f1,f2の切り換
え点となり、2つの光路差、信号のS/Nを考慮して決
定される。そして、ε2は、レンズのFナンバーにより
決定される合焦精度、信号のS/Nを考慮して決定され
る。図8は画素のディジタル信号の前処理のシーケンス
を説明するためのフローチャートである。
【0042】サブルーチンプログラム“AFDC”をス
タートし(ステップS801)、まず、センサデータの
読み込み前側センサデータをD(1,*),D(2,
*)、(*は1〜64の変数を示す)に取り込み(ステ
ップS802)、変数i,jを“1”に設定する(ステ
ップS803)。そして、D(i,j)のデータをM
(j)に取り込み(ステップS804)、jが“64”
であるか否かを判定する(ステップS806)。そし
て、j=64でないと判断された場合には、j=j+1
としてS804に戻る(ステップS805)。また、j
=64である場合には、1次回帰線にて基準化するため
のサブルーチンプログラム“IJK”を動作する(ステ
ップS807)。
【0043】次に、フォーカスエリアに相当する信号成
分の両端の差分の絶対値であるASを求める(ステップ
S808)、続いてフォーカスエリアに相当する信号成
分の両端の1次微分値の差分の絶対値であるBSを求め
る(ステップS809)。そして、図11に示すような
テーブルを参照して上記AS,BSよりマスクのパラメ
ータを設定する。
【0044】そして、ASに関して決定されるaの値を
a0とし、BSに関して決定されるaの値をa1とし
て、a0,a1の値の大きい方の値を以下のaの値とす
る(ステップS810)。次に、マスクパラメータによ
りマスク形状を設定し、元の画素信号に乗算するサブル
ーチンプログラム“MK”を行う(ステップS81
1)。そして、変数j=1に設定し(ステップS81
2)、M(j)をD(i,j)に格納する(ステップS
813)。次に、jが“64”であるか否かを判定し
(ステップS814)、j=64でない場合にはj=j
+1を行いS813へ戻る(ステップS815)。
【0045】そして、j=64である場合には、iが
“2”であるか否かを判定し(ステップS816)、i
=2でない場合i=i+1を行いS4へ戻る(ステップ
S817)。こうして、i=2ならば本シーケンスを抜
ける(ステップS818)。
【0046】図9はセンサの各出力によって形成される
出力パターンを直線近似するため、1次回帰線にて基準
化するシーケンスを説明するためのフローチャートであ
る。サブルーチンプログラム“IJK”をスタートし
(ステップS901)、まず、M(*)データ(*は1
〜64の変数を示す)で1次回帰の各構成値Sxx,S
yy,Sx,Syを求める(ステップS902)。尚、
Sxx,Sxは定数となるので、予め結果をメモリに記
憶させておく。次に、1次回帰線を求め(ステップS9
03)、変数kを“1”に設定する(ステップS90
4)。そして、M(k)にM(k)−Y(k)を格納し
(ステップS905)、kが“64”であるか否かを判
定する(ステップS906)。k=64でないと判定さ
れた場合には、k=k+1を行ないS905に戻る(ス
テップS907)。そして、k=64であると判定され
た場合には、本シーケンスを抜ける(ステップS90
8)。尚、M(k)にはセンサ位置に応じて1次回帰線
にて基準化されたセンサ出力が記憶される。図10はマ
スク処理に関するシーケンスを説明するためのフローチ
ャートである。サブルーチンプログラム“MK”をスタ
ートし(ステップS1101)、まず変数mを“1”に
設定する(ステップS2)。
【0047】次に、マスクの重み値であるMK(m)を
求め(ステップS1103)、1次回帰線にて基準変換
されたデータM(m)に、M(m)とMK(m)の乗算
した値を格納する(ステップS1104)。
【0048】そして、変数mが“64”であるか否かを
判定する(ステップS1105)。上記ステップS11
05において、m=64でないと判定された場合にはm
=m+1を行いS2203へ進む(ステップS110
6)。そして、上記ステップS1105において、m=
64ならば本シーケンスを抜ける(ステップS110
7)。図11は図8のS810で参照するテーブルを示
した図であり、(a)はAS、(b)はBSに関するテ
ーブルを示す。図12はレンズ31の駆動量算出につい
て説明するためのフローチャートである。
【0049】駆動量は、検出周波数に対応した周波数成
分比とデフォーカス量の関係を示すテーブルを用いて検
出する。尚、デフォーカス点は離散的にサンプルされて
いる。
【0050】以下、検出MTFRをM1、求めるデフォ
ーカス量D1、参照テーブル内でM1に最も近いテーブ
ルMTFRの値をM2、該M2に対応するデフォーカス
量をD2、次に近いテーブルMTFRの値をM3、該M
3に対応するデフォーカス量をD3として説明する。駆
動量算出を開始すると(ステップS1201)、まずM
2を参照テーブルより求める(ステップS1202)。
次に、M3を参照テーブルより求め(ステップS120
3)、M1のデフォーカス量D1を以下の式(2)より
算出する(ステップS1204)。
【0051】D1=D2+|(M2−M1)/(M2−
M3)|*(D3−D2)…(2)こうして、検出デフ
ォーカス量と現在のレンズ位置より駆動量を算出し(ス
テップS1205)、本シーケンスを抜ける(ステップ
S1206)。
【0052】以上詳述したように、本実施例はシンプル
な構成によりDFT処理によるマスクの影響を低減する
ことができるため、被写体の状態に依存しない合焦点検
出装置を提供することができる。以上、本発明の合焦点
検出装置の実施例について説明したが、本発明はこれに
限定されることなく改良・変更が可能であることは勿論
である。
【0053】例えば、実施例においては周波数検出にて
DFT処理を用いたが、狭帯域を検出できる処理(ディ
ジタルフィルタ、アナログフィルタ)であれば他の処理
を用いてもよい。また、実施例では2回の検出周波数の
切り換えで行ったが周波数成分の検出を並列処理し、さ
らに検出周波数を複数回の切り換えで行ってもよい。さ
らに、検出周波数を図6を満たす範囲において複数用い
てもよい。
【0054】また、周波数成分比からデーフォーカス量
をテーブル化にて求めたが、簡単な関数にて近似し、係
数をあらかじめメモリに記憶しておき、該係数を用いて
デフォーカス量を算出することも可能である。そして、
周波数の切り換えを周波数成分比にて行っているが、レ
ンズの現在位置情報を用いてもよい。また、周波数成分
比の代わりに2つの周波数成分の差分を2つの周波数成
分の総和で規格化した値を用いてもよい。そして、2つ
のセンサ信号の光量差をそれぞれのセンサ信号の総和に
て規格化する等の前処理を行ってもよい。
【0055】さらに、センサ信号の1次回帰線を基準に
したが平均値を基準にしてもよい。また、窓関数として
余弦関数を用いたが、ガウス関数を用いてその形状を可
変にしてもよく、さらに関数自信を可変にしてもよい。
【0056】そして、図3に示すようにセンサ配置をフ
ィルム等価面を挟んで等間隔に配置したが、必ずしも等
間隔に配置しなくてもよく、前側と後側のデフォーカス
量が大きく異なるシステムではフィルム面を挟まない方
が高精度となる。
【0057】
【発明の効果】本発明によれば、2つの合焦状態の異な
る映像信号から光路差による被写体の周波数の変化分を
狭帯域にて忠実に検出することで、理想的に被写体の周
波数成分をキャンセルし、シンプルな構成にて高精度の
合焦点検出装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の合焦点検出装置の概要を示す図であ
る。
【図2】本発明の合焦点検出装置をカメラに応用した第
2の実施例の構成を示す図である。
【図3】第2の実施例に係る合焦点検出装置の詳細な構
成を示す図である。
【図4】第2の実施例に係る合焦点検出装置の動作を説
明するためのフローチャートである。
【図5】サブルーチンプログラムAFのシーケンスを説
明するためのフローチャートである。
【図6】レンズの特定周波数での周波数成分とデフォー
カス特性を示す図である。
【図7】MTFRに関する比較値ε1,ε2の設定につ
いて説明するための図である。
【図8】画素のディジタル信号の前処理のシーケンスを
説明するためのフローチャートである。
【図9】1次回帰線により基準化するシーケンスを説明
するためのフローチャートである。
【図10】マスク処理に関するシーケンスを説明するた
めのフローチャートである。
【図11】(a)及び(b)は図8のS810において
参照されるAS,BSに関するテーブルを示す図であ
る。
【図12】レンズ31の駆動量算出について説明するた
めのフローチャートである。
【図13】周波数成分(MTF)とレンズデフォーカス
特性のカーブを示す図である。
【図14】図13のMDカーブに対しての周波数成分比
とデフォーカス特性の関係を示す図である。
【符号の説明】
1…光学系、2…光電変換素子、3…A/D変換回路、
4…マスク形状決定回路、5…マスク処理回路、6…周
波数検出回路、7…周波数成分比検出回路、8…デフォ
ーカス量産出回路、9…テーブル、10…駆動回路。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成4年4月15日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0029
【補正方法】変更
【補正内容】
【0029】そして、CPU34により、光路差の異な
る2つの状態での周波数成分の割合が算出され、検出像
の倍率補正、周波数の最適化のためにレンズ31の瞳情
報、周波数情報、現在焦点位置情報、周波数情報、焦占
距離が通信されセンサ32が制御される。さらに、レン
ズ31の駆動量がCPU34とメモリ36との通信によ
り算出され、その駆動量がレンズ駆動回路37に伝達さ
れる。こうして、CPU34から伝達されたレンズ31
の駆動量の情報に基づいて、レンズ駆動回路37により
レンズ31が駆動される。尚、上記メモリ36には、複
数の周波数帯域におけるレンズ31の周波数成分比とデ
フォーカス量の関係があらかじめ記憶されている。以
下、図4のフローチャートを参照して、第2の実施例に
係る合焦点検出装置の動作を説明する。動作を開始する
と(ステップS401)、まず合焦フラグFCCを
“0”,GFを“0”に初期設定する(ステップS40
2)。そして、1stレリーズが“オン”であるか否か
を判断する(ステップS403)。
【手続補正2】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図10
【補正方法】変更
【補正内容】
【図10】

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 結像光学系によって形成される光分布を
    イメージ信号に変換する光電変換素子と、 上記光電変換素子からの上記イメージ信号出力に基づい
    て、特定周波数検出を行う領域の両端の差分の絶対値あ
    るいは一次微分値の差分値の少なくとも一方を用いて窓
    関数を決定する窓関数決定手段と、 上記光電変換素子からの出力を上記窓関数により窓関数
    処理し、この処理された出力を用いて離散的フーリエ変
    換により特定周波数成分を検出する特定周波数成分検出
    手段と、 上記特定周波数成分検出手段により検出された特定周波
    数成分を用いて上記結像光学系の合焦点を検出する合焦
    点検出手段と、 を具備することを特徴とする合焦点検出装置。
JP4010809A 1992-01-24 1992-01-24 合焦点検出装置 Withdrawn JPH05207352A (ja)

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